オーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システム
【課題】 予め決められた提供順とは異なる提供順の注文であっても、調理指示伝票を修正することなく注文管理することが可能な、オーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システムを提供する。
【解決手段】 記憶部14は、単品メニューの情報であるメニュー情報と、単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する。受信部12は、注文情報入力装置より送信された、注文情報と提供順番変更情報を受信する。制御部13は、受信部12が受信した注文情報と、提供順番変更情報と、記憶部14が記憶する前記メニュー情報と、提供順番情報と、提供間隔情報とに基づいて、注文情報に関連する単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う。
【解決手段】 記憶部14は、単品メニューの情報であるメニュー情報と、単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する。受信部12は、注文情報入力装置より送信された、注文情報と提供順番変更情報を受信する。制御部13は、受信部12が受信した注文情報と、提供順番変更情報と、記憶部14が記憶する前記メニュー情報と、提供順番情報と、提供間隔情報とに基づいて、注文情報に関連する単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばレストランあるいはホテルなどの飲食店で、顧客が注文した商品やそれに付随する情報の管理に利用されるオーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、レストラン、居酒屋あるいはホテル等(以後、レストラン等と表記する)ではオーダデータ管理システムが使用されている。以下、オーダデータ管理システムの一例を概略説明する。オーダデータ管理システムは、オーダデータ管理装置とハンディターミナル(注文情報入力装置)とを含む。また、オーダデータ管理装置とハンディターミナルは無線で接続している。
【0003】
顧客から料理の注文を受けた場合、接客担当者は、携帯しているハンディターミナルに注文を受けたメニュー情報を入力し、注文情報を作成する。ハンディターミナルには、レストラン等で提供するメニューのリスト(メニューリスト)が予め記憶されており、接客担当者はメニュー情報をハンディターミナルに入力する際、ハンディターミナルに記憶されているメニューリストの中から選択入力する。また、同様のメニューリストはオーダデータ管理装置も記憶している。
【0004】
この作成された注文情報は、ハンディターミナルからオーダデータ管理装置に無線送信される。オーダデータ管理装置は、受信した注文情報を自身が備える記憶部に記憶させる。また、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶する注文情報に基づいて、厨房に設置された調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用伝票を印刷出力させ、ホールに設置されたゲスト伝票出力用プリンタに会計用伝票を印刷出力させる。なお、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶する注文情報に基づいて、厨房に設置された調理指示表示用ディスプレイに調理指示を表示させても良い。
【0005】
調理担当者は調理指示伝票出力用プリンタより印刷出力された調理指示用伝票、または、調理指示表示用ディスプレイに表示された調理指示を確認し、調理を開始する。また、接客担当者はゲスト伝票出力用プリンタより印刷出力された会計用伝票を顧客に手渡す。調理担当者は、調理が完了するとその旨を接客担当者に通知する。これにより、接客担当者は顧客に注文を受けた料理を配膳することになる。
【0006】
また、コース料理のように顧客に料理を提供する順番が決まっている場合、複数の料理を1つのコースメニュー情報として記憶部に登録しておくことで、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶するコースメニュー情報に基づいて、料理を提供する順に調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用の伝票を印刷出力することが可能である。
【0007】
図45はメニューリストの例を示した図である。メニューリストには、メニュー番号と、メニュー名称との2つの属性がある。メニュー番号は、メニュー名称が一意に決まる番号である。メニュー名称はメニューの名前である。図示する例では、メニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」である。メニュー番号が15のメニュー名称は「Aコース」である。他のメニュー番号に関連付けられているメニュー名称は図示する通りである。
【0008】
図46はコースメニュー情報の例を示した図である。コースメニュー情報には、コース番号と、提供する順番と、メニュー番号と、全メニューからの経過時間と、オーダ登録後の経過時間との5つの属性がある。図示する例では、コース番号15には、提供する順番が1であり、メニュー番号が1であり、前メニューからの経過時間が0であり、オーダ登録後の経過時間が0である行を含め、全7行が含まれている。
【0009】
コース番号は、メニューリストのメニュー番号と関連付けられており、コース番号と同一のメニュー番号のメニュー名称を一意に決定することができる番号である。図45と図46の例では、メニューリストのメニュー番号が15のメニュー名称は「Aコース」であるため、コース番号が15のメニュー名称は「Aコース」となる。
【0010】
提供する順番は、メニュー番号に関連付けられているメニュー名称の料理を顧客に提供する順を示す番号である。メニュー番号は、メニューリストのメニュー番号と関連付けられており、メニュー名称を一意に決定することができる番号である。図45と図46の例では、コースリストのメニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」である。図46に示した例では、1番目に「前菜3品 盛り合わせ」、2番目に「クラムチャウダー」、3番目に「グリーンサラダ」、4番目に「ホタテのソテー」、5番目に「ヒレステーキ」、6番目に「チョコレートケーキ」、7番目に「コーヒー」を提供する例である。
【0011】
前メニューからの経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理を顧客に提供した後、当該メニューの料理を顧客に提供するまでに待つ時間を示す情報である。例えば、前メニューからの経過時間が10である場合、提供する順番が1つ前のメニューの料理を顧客に提供した後、10分後に当該メニューの料理を提供することを示す。
【0012】
オーダ登録後の経過時間は、オーダをオーダデータ管理装置に登録した後、当該メニューの料理を顧客に提供するまでに待つ時間を示す情報である。例えば、オーダ登録後の経過時間が10である場合、オーダをオーダデータ管理装置に登録した後、10分後に当該メニューの料理を提供することを示す。
【0013】
オーダデータ管理装置は、図45および図46に示したメニューリストおよびコースメニュー情報に基づいて、前メニューからの経過時間に示された時間が経過後、調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用の伝票を印刷出力することで、料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理指示を行うことができる。また、特許文献1の技術も知られている。
【0014】
特許文献1に開示されている技術では、メニューごとに配膳順情報が対応付けられており、飲食客の注文順あるいはハンディターミナルへの入力順とは関係なく、配膳順通りに各メニューを提供することが可能である。しかしながら飲食客によっては、コース料理であるとは分かっていながらも、食前にコーヒーを飲みたいなどといった、予め決められた提供順とは異なる注文が行われることがある。店舗側がこういった予め決められた提供順とは異なる注文を断ってしまうと、店の対応が良くないといった印象を持たれてしまうため、やむを得ず注文を受けることとなる。
【特許文献1】特開2000−90158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、これまでのハンディターミナルでは、メニューの配膳順を変更する機能がないため、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文に対応するには、オーダデータ管理装置を経由して調理指示プリンタから出力される調理指示伝票に、接客係が手書きの修正を加えたりして対応している。そのため、調理指示伝票への修正忘れなどによる飲食客とのトラブルを防止することができないといった問題があった。
【0016】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文であっても、調理指示伝票を手書き修正することなく注文を管理することができ、飲食客とのトラブルを防止することが可能なオーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置より送信された前記注文情報を受信し、管理するオーダデータ管理装置であって、単品メニューの情報であるメニュー情報と、前記単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、前記単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記注文情報入力装置より送信された、前記注文情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した注文情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う制御部と、を備え、前記受信部はさらに、前記注文情報が示す前記単品メニューの提供順番の変更を示す提供順番変更情報を前記注文情報入力装置より受信し、前記制御部はさらに、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記提供順番変更情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて前記調理指示処理を行うオーダデータ管理装置であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のオーダデータ管理装置において、前記受信部は、前記注文情報が示す前記単品メニューをすべて同時に提供する指示を示す同時提供情報を前記注文情報入力装置より受信し、前記制御部は、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記同時提供情報とに基づいて、前記調理指示処理を行うことを特徴とする。
【0019】
さらに本発明は、顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置と、前記注文情報入力装置からの前記注文情報を受信する前述のオーダデータ管理装置と、該オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する調理指示を出力する調理指示出力装置と、前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する会計情報を出力する会計情報出力装置と、を備えるオーダデータ管理システムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文であっても、調理指示伝票を修正することなく注文を管理することができ、飲食客とのトラブルを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態でのオーダデータ管理システムの構成を示した構成図である。図示する例では、オーダデータ管理システムは、オーダデータ管理装置1と、ハンディターミナル2と、ゲスト伝票出力用プリンタ3と、調理指示伝票出力用プリンタ4と、調理指示表示用ディスプレイ5と、メニュー提供状況表示用ディスプレイ6とを備える。
【0022】
オーダデータ管理装置1は、ハンディターミナル2から送信された注文情報を管理する装置である。ハンディターミナル2は、接客担当者によって操作され、顧客が注文したメニューの入力を受け付ける。また、受け付けた入力を注文情報としてオーダデータ管理装置1に送信する。ゲスト伝票出力用プリンタ3は、会計用伝票を印刷出力する。調理指示伝票出力用プリンタ4は、調理指示用伝票を出力する。調理指示表示用ディスプレイ5は、液晶画面を備え、液晶画面に調理指示を表示する。メニュー提供状況表示用ディスプレイ6は、液晶画面を備え、液晶画面に料理の提供状況を表示する。
【0023】
オーダデータ管理装置1と、ハンディターミナル2は無線で接続している。また、オーダデータ管理装置1は、ゲスト伝票出力用プリンタ3と、調理指示伝票出力用プリンタ4と、調理指示表示用ディスプレイ5と、メニュー提供状況表示用ディスプレイ6と接続している。
【0024】
図2は、本実施形態でのハンディターミナル2の構成を示した構成図である。図示する例では、ハンディターミナル2は、入力部21と、送信部22と、制御部23と、記憶部24と、表示部25とを備える。また入力部21は提供順番変更入力部26を備える。
【0025】
入力部21は、接客担当者等から入力を受け付ける。送信部22は、オーダデータ管理装置1に対して情報を送信する。制御部23は、ハンディターミナル2の制御を行う。記憶部24は、ハンディターミナル2が使用する情報を記憶する。表示部25は、接客担当者等に対して情報を表示する。また、提供順番変更入力部26は、接客担当者等から受け付ける入力のうち、特にメニューの提供順番の変更の指示を受け付ける。
【0026】
図3は、本実施形態でのオーダデータ管理装置1の構成を示した構成図である。図示する例では、オーダデータ管理装置1は、送信部11と、受信部12と、制御部13と、記憶部14とを備える。送信部11は、他の機器へ情報を送信する。受信部12は、他の機器より送信された情報を受信する。制御部13は、オーダデータ管理装置1の制御を行う。記憶部14は、オーダデータ管理装置1が使用する情報を記憶する。
【0027】
図4は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶するメニューリストの例を示した図である。この例では、洋食レストランにおけるメニューリストの一部を示している。メニューリストにはメニュー番号と、メニュー名称と、提供順番との3つの属性がある。メニュー番号は、メニュー名称が一意に決まる番号である。メニュー名称はメニューの名前である。提供順番は、調理担当者に調理を行う順番を示す。図示する例では、メニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」であり、提供順番は0である。他のメニュー番号に関連付けられているメニュー名称は図示する通りである。
【0028】
図5は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶する提供順番リストを示した図である。提供順番リストには、提供順番と、経過時間との2つの属性がある。図示する例では、提供順番が1の経過時間は5である。他の提供順番については図示する通りである。
【0029】
提供順番は、メニューリストの提供順番と関連付けられている。経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理の調理を行った後、メニューリストの提供順番に関連付けられたメニュー名称の料理の調理を行うまでに待つ時間を示す情報である。図4と図5の例では、メニュー番号9のサーロインステーキの提供順番は4である。また、提供順番4の経過時間は10である。よって、サーロインステーキの前に提供した料理の調理の10分後にサーロインステーキの調理を行うことを示す。
【0030】
図6は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶するオーダデータのフォーマットを示した図である。オーダデータには、伝票番号と、オーダされたメニュー情報との2つの属性がある。また、オーダされたメニュー情報には、メニュー番号と、オーダ数量と、提供順番と、経過時間と、調理指示フラグとの属性がある。
【0031】
メニュー番号は、顧客がオーダした料理のメニュー番号を示す情報である。オーダ数量は、顧客がオーダした料理の数量を示す情報である。提供順番は、顧客がオーダした料理の提供順番を示す情報である。経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理の調理を行った後、メニューリストの提供順番に関連付けられたメニュー名称の料理の調理を行うまでに待つ時間を示す情報である。調理指示フラグは、「未」と「済」の2つの値があり、「未」は調理指示が未だ行われていないことを示す値であり、「済」は調理指示が既に行われたことを示す値である。
【0032】
次に、本実施形態において、オーダデータ管理装置1が料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理指示を行う手順について図7を参照して説明する。図7は、本実施形態において、オーダデータ管理装置1が調理指示を行う手順について示したフローチャートである。
【0033】
(ステップS101)顧客からオーダを受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、オーダの内容を入力する。例えば、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた場合、接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。その後、ステップS102に進む。
【0034】
(ステップS102)オーダデータ管理装置1の制御部13は、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信したオーダの内容に、伝票番号と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、ステップS103に進む。
【0035】
一例として、「グリーンサラダ、数量1」に伝票番号と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付す手順を説明する。制御部13は、記憶部14が記憶するメニューリストより、「グリーンサラダ」のメニュー番号「5」と、提供順番「2」とを取得する。次に、制御部13は、記憶部14が記憶する提供順番リストより、提供順番「2」の経過時間「5」を取得する。次に、制御部13は、取得した提供順番と経過時間とに基づいて、オーダデータ「伝票番号「18」、オーダ番号「5」、オーダ数量「1」、提供順番「2」、経過時間「5」、調理指示フラグ「未」」として記憶部14に記憶させる。
【0036】
なお、制御部13は、オーダデータ管理装置1がハンディターミナルよりデータを受信する毎に制御部13が1つずつ加算した値を伝票番号としてオーダデータに付す。また、調理指示は行われていないため、制御部13は調理指示フラグとしてオーダデータに「未」を付す。
【0037】
(ステップS103)制御部13は、ステップS102で記憶部14に記憶させたオーダデータの順番を提供順番順に並び替える。その後、ステップS104に進む。
【0038】
(ステップS104)
制御部13は、ステップS103で並び替えたオーダデータの内、一番上の行の提供順番を取得する。制御部13は、取得した提供順番の行に関連する料理の調理指示処理として、調理指示伝票出力用プリンタ4に調理指示処理を行う行のメニュー番号に関する調理指示用伝票を出力させ、調理指示表示用ディスプレイ5に調理指示を表示させる。また、制御部13は、調理指示を実行した行の調理指示フラグを「済」に変更する。また、制御部13は、調理指示処理を実施した時刻を調理指示出力時刻として記憶部14に記憶させる。その後、ステップS105に進む。
【0039】
(ステップS105)制御部13は、記憶部14が記憶するオーダデータの内、調理指示フラグが「未」である行が存在するか否か判断する。制御部13がオーダデータ内に調理指示フラグが「未」である行が存在すると判断した場合ステップS106に進み、それ以外の場合ステップS109に進む。
【0040】
(ステップS106)制御部13は、1秒処理を中断する。その後ステップS107に進む。
【0041】
(ステップS107)制御部13は、オーダデータに記憶されており、調理指示フラグが「未」である行の内、一番上の行の経過時間と提供順番とを取得する。その後、制御部13は、現在の時刻から記憶部14が記憶する調理指示出力時刻を減算し、取得した経過時間が減算した値以下であるか否か判断する。制御部13が、取得した経過時間が減算した値以下であると判断した場合ステップS108に進み、それ以外の場合ステップS106に戻る。
【0042】
(ステップS108)制御部13は、ステップS107で取得した提供順番と同一の提供順番を有する行に関連する料理の調理指示処理を行う。調理指示処理として、調理指示伝票出力用プリンタ4に調理指示処理を行う行のメニュー番号に関する調理指示用伝票を出力させ、調理指示表示用ディスプレイ5に調理指示を表示させる。また、制御部13は、調理指示を実行した行の調理指示フラグを「済」に変更する。また、制御部13は、記憶部14が記憶する調理指示出力時刻に調理指示処理を実施した時刻を上書きする。その後、ステップS105に戻る。
【0043】
(ステップS109)制御部13は処理を終了する。
【0044】
次に、図7を参照して説明した、オーダデータ管理装置1が料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理を行う手順の具体例について図8〜図13を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けたとして説明する。
【0045】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を順番に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0046】
(ステップS102)図8は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行701〜行705の5行が含まれ、行701の伝票番号は「18」であり、オーダされたメニュー情報には、メニュー番号が「5」であり、オーダ数量が「1」であり、提供順番が「2」であり、経過時間が「5」であり、調理指示フラグが「未」である。行701以外の行については図示する通りである。図8に示すように、オーダデータは、まず接客担当者のハンディターミナル2への入力順に作成し記憶する。
【0047】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図9に示す通りとなる。図9は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図8に示したオーダデータと比較して、提供順番が1である行801が一番上に並び替えられている。以下提供順番順に、行802〜行805の順に並び替えられている。なお、行804と行805の様に提供順番が同じ行の場合、並び替える前に上であった行が並び替えた後も上となる。
【0048】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が1である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図10に示す通りである。図10は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図9に示したオーダデータと比較して、行901の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0049】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0050】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号4の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図11に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図10に示したオーダデータと比較して、行1002の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0051】
メニュー番号5の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図12に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図11に示したオーダデータと比較して、行1103の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0052】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図13に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図12に示したオーダデータと比較して、行1204と行1205の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0053】
上述した通り、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報に、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。よって、予め提供する料理の組み合わせ、および提供する順番を決定した情報を記憶部14に記憶していなくても、オーダデータ管理装置1は料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0054】
また、オーダを登録する際に、指定した料理の提供順を変更し、先頭にもってくることも可能である。この場合の具体例について図14〜図20を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、コーヒーを食前に提供する例を説明する。
【0055】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、コーヒーを食前に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0056】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図14に示す通りとなる。図14は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行1301〜行1305の5行が含まれている。本実施形態では、食前に提供することを示す提供順番変更情報が付されている行の提供順番を「0」とする。ここで、コーヒーには食前に提供することを示す提供順番変更情報が付されているため、行1305の提供順番は「0」となる。
【0057】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図15に示す通りとなる。図15は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図14に示したオーダデータと比較して、提供順番が0である行1401が一番上に並び替えられている。以下提供順番順に、行1402〜行1405の順に並び替えられている。
【0058】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が0である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図16に示す通りとなる。図16は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図15に示したオーダデータと比較して、行1501の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0059】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0060】
メニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号4の料理となる。メニュー番号4の経過時間は5分であるため、メニュー番号13の調理指示から5分後にメニュー番号4の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図17に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図16に示したオーダデータと比較して、行1602の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0061】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号4の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図18に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図17に示したオーダデータと比較して、行1703の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0062】
メニュー番号5の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図19に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図18に示したオーダデータと比較して、行1804の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0063】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12の料理となる。メニュー番号12の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図20に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図19に示したオーダデータと比較して、行1905の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0064】
上述した通り、店員は、指定した料理を食前に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、食前に提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0065】
また、オーダを登録する際に、指定した料理の提供順を変更し、最後にもってくることも可能である。この場合の具体例について図21〜図26を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、グリーンサラダを食後に提供する例を説明する。
【0066】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、グリーンサラダを食後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0067】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図21に示す通りとなる。図21は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2001〜行2005の5行が含まれている。本実施形態では、食後に提供することを示す提供順番変更情報が付されている行の提供順番を「9」とする。ここで、グリーンサラダには食後に提供することを示す提供順番変更情報が付されているため、行2001の提供順番は「9」となる。
【0068】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図22に示す通りとなる。図22は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図21に示したオーダデータと比較して、提供順番が9である行2105が一番下に並び替えられている。その他の行は、行2101〜行2104の順に並び替えられている。
【0069】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が1である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図23に示す通りとなる。図23は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図22に示したオーダデータと比較して、行2201の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0070】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0071】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号4の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図24に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図23に示したオーダデータと比較して、行2302の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0072】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図25に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図24に示したオーダデータと比較して、行2403と行2404の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0073】
メニュー番号12とメニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図26に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図25に示したオーダデータと比較して、行2505の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0074】
上述した通り、店員は、指定した料理を食後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、食後に提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0075】
また、オーダを登録する際に、全ての料理を一度に提供するように提供順番を変更することも可能である。この場合の具体例について図27、図28を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、全ての料理を同時に提供する例を説明する。
【0076】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0077】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図27に示す通りとなる。図27は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2601〜行2605の5行が含まれている。本実施形態では、同時に提供することを示す同時提供情報が付されている行の提供順番を「0」とする。ここで、全てのメニューは同時に提供することを示す同時提供情報が付されているため、行2601〜行2605の提供順番は「0」となる。
【0078】
この場合、全ての行の提供順番は0であるため、全メニューの調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図28に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図27に示したオーダデータと比較して、行2701〜行2705の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0079】
上述した通り、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と同時提供情報と、記憶部14が記憶するメニューリストに基づいてオーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータに基づいて調理指示処理を行う。これにより、全てのメニューに対して同時に調理を行うことが可能となる。
【0080】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、指定した料理の提供順を変更し、調理指示を行っていない他の料理より、指定した料理の提供順を前にすることも可能である。この場合の具体例について図8〜図11および図29〜図33を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない他の料理よりコーヒーを先に提供する例を説明する。
【0081】
クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図11を参照して説明した手順と同様である。グリーンサラダの調理指示処理を行った時点で顧客からコーヒーを先に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、コーヒーを先に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0082】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図29に示す通りとなる。図29は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2801〜行2805の5行が含まれている。本実施形態では、先に提供することを示す提供順番変更情報に関連付けられた行の提供順番を「0」とする。ここで、コーヒーを先に提供することを示す提供順番変更情報が送信されたため、行2805の提供順番は「0」となる。
【0083】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図30に示す通りとなる。図30は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図21に示したオーダデータと比較して、提供順番が0である行2901が一番上に並び替えられている。その他の行は、行2902〜行2905の順に並び替えられている。
【0084】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が0である行の調理指示処理を行う、すなわち、コーヒーの調理指示処理を行うと、オーダデータは図31に示す通りとなる。図31は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図30に示したオーダデータと比較して、行3001の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0085】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0086】
メニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号13の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図32に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図31に示したオーダデータと比較して、行3104の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0087】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12の料理となる。メニュー番号12の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図33に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図33に示したオーダデータと比較して、行3205の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0088】
上述した通り、店員は、指定した料理を先に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない他の料理より指定した料理を先に提供するように調理を行うことが可能となる。
【0089】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、指定した料理の提供順を変更し、調理指示を行っていない他の料理より、指定した料理の提供順を後にすることも可能である。この場合の具体例について図8〜図10および図34〜図38を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない他の料理よりグリーンサラダを後に提供する例を説明する。
【0090】
クラムチャウダーの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図10を参照して説明した手順と同様である。クラムチャウダーの調理指示処理を行った時点で顧客からコーヒーを先に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、グリーンサラダを後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0091】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図34に示す通りとなる。図34は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行3301〜行3305の5行が含まれている。本実施形態では、後に提供することを示す提供順番変更情報に関連付けられた行の提供順番を「9」とする。ここで、グリーンサラダを後に提供することを示す提供順番変更情報が送信されたため、行3302の提供順番は「9」となる。
【0092】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図35に示す通りとなる。図35は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図34に示したオーダデータと比較して、提供順番が9である行3405が一番下に並び替えられている。その他の行は、行3401〜行3404の順に並び替えられている。
【0093】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、一番上の行の調理指示は「済」であるためステップS105に進む。
【0094】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0095】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図36に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図35に示したオーダデータと比較して、行3502の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0096】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図37に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図36に示したオーダデータと比較して、行3603と行3604の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0097】
メニュー番号12とメニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図38に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図37に示したオーダデータと比較して、行3705の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0098】
上述した通り、店員は、指定した料理を後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない他の料理より指定した料理を後に提供するように調理を行うことが可能となる。
【0099】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、調理指示を行っていない全ての料理を一度に提供するように提供順番を変更することも可能である。この場合の具体例について図8〜図11および図39、図40を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない全ての料理を同時に提供する例を説明する。
【0100】
クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図11を参照して説明した手順と同様である。グリーンサラダの調理指示処理を行った時点で顧客から調理指示処理が行われていない料理を全て同時に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、調理指示処理が行われていない全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0101】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図39に示す通りとなる。図39は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行3801〜行3805の5行が含まれている。本実施形態では、同時に提供することを示す同時提供情報に関連付けられている行の提供順番を「0」とする。ここで、調理指示処理が行われていない全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報が送信されたため、行3801〜行3803の提供順番は「0」となる。
【0102】
この場合、調理指示フラグが「未」である行の提供順番は全て0であるため、調理指示フラグが「未」である行全ての調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図40に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図39に示したオーダデータと比較して、行3901〜行3903の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0103】
上述した通り、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と同時提供情報と、記憶部14が記憶するメニューリストに基づいてオーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない全てのメニューに対して同時に調理を行うことが可能となる。
【0104】
また、図41は本実施形態におけるメニュー提供状況表示用ディスプレイが表示する画面イメージを示した図である。図示する例では、テーブル毎に注文されたメニューの一覧を表示している。画面上部にはテーブル番号と、伝票番号と、人数と、ファーストオーダと、滞留時間と、担当者とが表示される。画面左部には時間管理が必要の無い単品メニューが表示される。また、提供済みのメニューについてはグレー表示とし、メニューリストの下側に並び替えて表示する。画面中央部には、時間管理の対称となる単品メニューと、コースメニューとが表示される。また、調理指示処理を行ったメニューについては表示色を変更して表示する。また、提供済みのメニューについてはグレー表示とし、メニューリストの下側に並び替えて表示する。
【0105】
また、図42は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示するマトリックスイメージ画面を示した図である。図示する例では、メニュー毎に、調理開始時間と調理開始時間に調理する数量とが表示されている。
【0106】
また、図43は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示する伝票イメージ画面を示した図である。図示する例では、伝票番号毎に、注文されたメニュー名と数量および合計金額が表示されている。
【0107】
また、図44は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示する単品イメージ画面を示した図である。図示する例では、単品メニュー毎に調理指示された数量が表示されている。
【0108】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の一実施形態におけるオーダデータ管理システムの構成を示した構成図である。
【図2】本実施形態でのハンディターミナルの構成を示した構成図である。
【図3】本実施形態でのオーダデータ管理装置の構成を示した構成図である。
【図4】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶するメニューリストを示した図である。
【図5】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶する提供順番リストを示した図である。
【図6】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータのフォーマットを示した図である。
【図7】本実施形態において、オーダデータ管理装置が調理指示を行う手順について示したフローチャートである。
【図8】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図9】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図10】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図11】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図12】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図13】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図14】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図15】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図16】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図17】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図18】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図19】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図20】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図21】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図22】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図23】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図24】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図25】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図26】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図27】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図28】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図29】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図30】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図31】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図32】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図33】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図34】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図35】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図36】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図37】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図38】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図39】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図40】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図41】本実施形態においてメニュー提供状況表示用ディスプレイが表示する画面イメージを示した図である。
【図42】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示するマトリックスイメージ画面を示した図である。
【図43】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示する伝票イメージ画面を示した図である。
【図44】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示する単品イメージ画面を示した図である。
【図45】従来技術におけるメニューリストの例を示した図である。
【図46】従来技術におけるコースメニュー情報の例を示した図である。
【符号の説明】
【0110】
1 オーダデータ管理装置
2 ハンディターミナル
3 ゲスト伝票出力用プリンタ
4 調理指示伝票出力用プリンタ
5 調理指示表示用ディスプレイ
6 メニュー提供状況表示用ディスプレイ
11,22 送信部
12 受信部
13,23 制御部
14,24 記憶部
21 入力部
25 表示部
26 提供順番変更入力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばレストランあるいはホテルなどの飲食店で、顧客が注文した商品やそれに付随する情報の管理に利用されるオーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、レストラン、居酒屋あるいはホテル等(以後、レストラン等と表記する)ではオーダデータ管理システムが使用されている。以下、オーダデータ管理システムの一例を概略説明する。オーダデータ管理システムは、オーダデータ管理装置とハンディターミナル(注文情報入力装置)とを含む。また、オーダデータ管理装置とハンディターミナルは無線で接続している。
【0003】
顧客から料理の注文を受けた場合、接客担当者は、携帯しているハンディターミナルに注文を受けたメニュー情報を入力し、注文情報を作成する。ハンディターミナルには、レストラン等で提供するメニューのリスト(メニューリスト)が予め記憶されており、接客担当者はメニュー情報をハンディターミナルに入力する際、ハンディターミナルに記憶されているメニューリストの中から選択入力する。また、同様のメニューリストはオーダデータ管理装置も記憶している。
【0004】
この作成された注文情報は、ハンディターミナルからオーダデータ管理装置に無線送信される。オーダデータ管理装置は、受信した注文情報を自身が備える記憶部に記憶させる。また、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶する注文情報に基づいて、厨房に設置された調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用伝票を印刷出力させ、ホールに設置されたゲスト伝票出力用プリンタに会計用伝票を印刷出力させる。なお、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶する注文情報に基づいて、厨房に設置された調理指示表示用ディスプレイに調理指示を表示させても良い。
【0005】
調理担当者は調理指示伝票出力用プリンタより印刷出力された調理指示用伝票、または、調理指示表示用ディスプレイに表示された調理指示を確認し、調理を開始する。また、接客担当者はゲスト伝票出力用プリンタより印刷出力された会計用伝票を顧客に手渡す。調理担当者は、調理が完了するとその旨を接客担当者に通知する。これにより、接客担当者は顧客に注文を受けた料理を配膳することになる。
【0006】
また、コース料理のように顧客に料理を提供する順番が決まっている場合、複数の料理を1つのコースメニュー情報として記憶部に登録しておくことで、オーダデータ管理装置は、記憶部が記憶するコースメニュー情報に基づいて、料理を提供する順に調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用の伝票を印刷出力することが可能である。
【0007】
図45はメニューリストの例を示した図である。メニューリストには、メニュー番号と、メニュー名称との2つの属性がある。メニュー番号は、メニュー名称が一意に決まる番号である。メニュー名称はメニューの名前である。図示する例では、メニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」である。メニュー番号が15のメニュー名称は「Aコース」である。他のメニュー番号に関連付けられているメニュー名称は図示する通りである。
【0008】
図46はコースメニュー情報の例を示した図である。コースメニュー情報には、コース番号と、提供する順番と、メニュー番号と、全メニューからの経過時間と、オーダ登録後の経過時間との5つの属性がある。図示する例では、コース番号15には、提供する順番が1であり、メニュー番号が1であり、前メニューからの経過時間が0であり、オーダ登録後の経過時間が0である行を含め、全7行が含まれている。
【0009】
コース番号は、メニューリストのメニュー番号と関連付けられており、コース番号と同一のメニュー番号のメニュー名称を一意に決定することができる番号である。図45と図46の例では、メニューリストのメニュー番号が15のメニュー名称は「Aコース」であるため、コース番号が15のメニュー名称は「Aコース」となる。
【0010】
提供する順番は、メニュー番号に関連付けられているメニュー名称の料理を顧客に提供する順を示す番号である。メニュー番号は、メニューリストのメニュー番号と関連付けられており、メニュー名称を一意に決定することができる番号である。図45と図46の例では、コースリストのメニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」である。図46に示した例では、1番目に「前菜3品 盛り合わせ」、2番目に「クラムチャウダー」、3番目に「グリーンサラダ」、4番目に「ホタテのソテー」、5番目に「ヒレステーキ」、6番目に「チョコレートケーキ」、7番目に「コーヒー」を提供する例である。
【0011】
前メニューからの経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理を顧客に提供した後、当該メニューの料理を顧客に提供するまでに待つ時間を示す情報である。例えば、前メニューからの経過時間が10である場合、提供する順番が1つ前のメニューの料理を顧客に提供した後、10分後に当該メニューの料理を提供することを示す。
【0012】
オーダ登録後の経過時間は、オーダをオーダデータ管理装置に登録した後、当該メニューの料理を顧客に提供するまでに待つ時間を示す情報である。例えば、オーダ登録後の経過時間が10である場合、オーダをオーダデータ管理装置に登録した後、10分後に当該メニューの料理を提供することを示す。
【0013】
オーダデータ管理装置は、図45および図46に示したメニューリストおよびコースメニュー情報に基づいて、前メニューからの経過時間に示された時間が経過後、調理指示伝票出力用プリンタに調理指示用の伝票を印刷出力することで、料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理指示を行うことができる。また、特許文献1の技術も知られている。
【0014】
特許文献1に開示されている技術では、メニューごとに配膳順情報が対応付けられており、飲食客の注文順あるいはハンディターミナルへの入力順とは関係なく、配膳順通りに各メニューを提供することが可能である。しかしながら飲食客によっては、コース料理であるとは分かっていながらも、食前にコーヒーを飲みたいなどといった、予め決められた提供順とは異なる注文が行われることがある。店舗側がこういった予め決められた提供順とは異なる注文を断ってしまうと、店の対応が良くないといった印象を持たれてしまうため、やむを得ず注文を受けることとなる。
【特許文献1】特開2000−90158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、これまでのハンディターミナルでは、メニューの配膳順を変更する機能がないため、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文に対応するには、オーダデータ管理装置を経由して調理指示プリンタから出力される調理指示伝票に、接客係が手書きの修正を加えたりして対応している。そのため、調理指示伝票への修正忘れなどによる飲食客とのトラブルを防止することができないといった問題があった。
【0016】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文であっても、調理指示伝票を手書き修正することなく注文を管理することができ、飲食客とのトラブルを防止することが可能なオーダデータ管理装置及びオーダデータ管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置より送信された前記注文情報を受信し、管理するオーダデータ管理装置であって、単品メニューの情報であるメニュー情報と、前記単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、前記単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記注文情報入力装置より送信された、前記注文情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した注文情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う制御部と、を備え、前記受信部はさらに、前記注文情報が示す前記単品メニューの提供順番の変更を示す提供順番変更情報を前記注文情報入力装置より受信し、前記制御部はさらに、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記提供順番変更情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて前記調理指示処理を行うオーダデータ管理装置であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のオーダデータ管理装置において、前記受信部は、前記注文情報が示す前記単品メニューをすべて同時に提供する指示を示す同時提供情報を前記注文情報入力装置より受信し、前記制御部は、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記同時提供情報とに基づいて、前記調理指示処理を行うことを特徴とする。
【0019】
さらに本発明は、顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置と、前記注文情報入力装置からの前記注文情報を受信する前述のオーダデータ管理装置と、該オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する調理指示を出力する調理指示出力装置と、前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する会計情報を出力する会計情報出力装置と、を備えるオーダデータ管理システムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、予め決められた提供順とは異なる提供順の注文であっても、調理指示伝票を修正することなく注文を管理することができ、飲食客とのトラブルを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態でのオーダデータ管理システムの構成を示した構成図である。図示する例では、オーダデータ管理システムは、オーダデータ管理装置1と、ハンディターミナル2と、ゲスト伝票出力用プリンタ3と、調理指示伝票出力用プリンタ4と、調理指示表示用ディスプレイ5と、メニュー提供状況表示用ディスプレイ6とを備える。
【0022】
オーダデータ管理装置1は、ハンディターミナル2から送信された注文情報を管理する装置である。ハンディターミナル2は、接客担当者によって操作され、顧客が注文したメニューの入力を受け付ける。また、受け付けた入力を注文情報としてオーダデータ管理装置1に送信する。ゲスト伝票出力用プリンタ3は、会計用伝票を印刷出力する。調理指示伝票出力用プリンタ4は、調理指示用伝票を出力する。調理指示表示用ディスプレイ5は、液晶画面を備え、液晶画面に調理指示を表示する。メニュー提供状況表示用ディスプレイ6は、液晶画面を備え、液晶画面に料理の提供状況を表示する。
【0023】
オーダデータ管理装置1と、ハンディターミナル2は無線で接続している。また、オーダデータ管理装置1は、ゲスト伝票出力用プリンタ3と、調理指示伝票出力用プリンタ4と、調理指示表示用ディスプレイ5と、メニュー提供状況表示用ディスプレイ6と接続している。
【0024】
図2は、本実施形態でのハンディターミナル2の構成を示した構成図である。図示する例では、ハンディターミナル2は、入力部21と、送信部22と、制御部23と、記憶部24と、表示部25とを備える。また入力部21は提供順番変更入力部26を備える。
【0025】
入力部21は、接客担当者等から入力を受け付ける。送信部22は、オーダデータ管理装置1に対して情報を送信する。制御部23は、ハンディターミナル2の制御を行う。記憶部24は、ハンディターミナル2が使用する情報を記憶する。表示部25は、接客担当者等に対して情報を表示する。また、提供順番変更入力部26は、接客担当者等から受け付ける入力のうち、特にメニューの提供順番の変更の指示を受け付ける。
【0026】
図3は、本実施形態でのオーダデータ管理装置1の構成を示した構成図である。図示する例では、オーダデータ管理装置1は、送信部11と、受信部12と、制御部13と、記憶部14とを備える。送信部11は、他の機器へ情報を送信する。受信部12は、他の機器より送信された情報を受信する。制御部13は、オーダデータ管理装置1の制御を行う。記憶部14は、オーダデータ管理装置1が使用する情報を記憶する。
【0027】
図4は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶するメニューリストの例を示した図である。この例では、洋食レストランにおけるメニューリストの一部を示している。メニューリストにはメニュー番号と、メニュー名称と、提供順番との3つの属性がある。メニュー番号は、メニュー名称が一意に決まる番号である。メニュー名称はメニューの名前である。提供順番は、調理担当者に調理を行う順番を示す。図示する例では、メニュー番号が1のメニュー名称は「前菜3品 盛り合わせ」であり、提供順番は0である。他のメニュー番号に関連付けられているメニュー名称は図示する通りである。
【0028】
図5は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶する提供順番リストを示した図である。提供順番リストには、提供順番と、経過時間との2つの属性がある。図示する例では、提供順番が1の経過時間は5である。他の提供順番については図示する通りである。
【0029】
提供順番は、メニューリストの提供順番と関連付けられている。経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理の調理を行った後、メニューリストの提供順番に関連付けられたメニュー名称の料理の調理を行うまでに待つ時間を示す情報である。図4と図5の例では、メニュー番号9のサーロインステーキの提供順番は4である。また、提供順番4の経過時間は10である。よって、サーロインステーキの前に提供した料理の調理の10分後にサーロインステーキの調理を行うことを示す。
【0030】
図6は本実施形態において、オーダデータ管理装置1の記憶部14が記憶するオーダデータのフォーマットを示した図である。オーダデータには、伝票番号と、オーダされたメニュー情報との2つの属性がある。また、オーダされたメニュー情報には、メニュー番号と、オーダ数量と、提供順番と、経過時間と、調理指示フラグとの属性がある。
【0031】
メニュー番号は、顧客がオーダした料理のメニュー番号を示す情報である。オーダ数量は、顧客がオーダした料理の数量を示す情報である。提供順番は、顧客がオーダした料理の提供順番を示す情報である。経過時間は、提供する順番が1つ前のメニューの料理の調理を行った後、メニューリストの提供順番に関連付けられたメニュー名称の料理の調理を行うまでに待つ時間を示す情報である。調理指示フラグは、「未」と「済」の2つの値があり、「未」は調理指示が未だ行われていないことを示す値であり、「済」は調理指示が既に行われたことを示す値である。
【0032】
次に、本実施形態において、オーダデータ管理装置1が料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理指示を行う手順について図7を参照して説明する。図7は、本実施形態において、オーダデータ管理装置1が調理指示を行う手順について示したフローチャートである。
【0033】
(ステップS101)顧客からオーダを受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、オーダの内容を入力する。例えば、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた場合、接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。その後、ステップS102に進む。
【0034】
(ステップS102)オーダデータ管理装置1の制御部13は、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信したオーダの内容に、伝票番号と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、ステップS103に進む。
【0035】
一例として、「グリーンサラダ、数量1」に伝票番号と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付す手順を説明する。制御部13は、記憶部14が記憶するメニューリストより、「グリーンサラダ」のメニュー番号「5」と、提供順番「2」とを取得する。次に、制御部13は、記憶部14が記憶する提供順番リストより、提供順番「2」の経過時間「5」を取得する。次に、制御部13は、取得した提供順番と経過時間とに基づいて、オーダデータ「伝票番号「18」、オーダ番号「5」、オーダ数量「1」、提供順番「2」、経過時間「5」、調理指示フラグ「未」」として記憶部14に記憶させる。
【0036】
なお、制御部13は、オーダデータ管理装置1がハンディターミナルよりデータを受信する毎に制御部13が1つずつ加算した値を伝票番号としてオーダデータに付す。また、調理指示は行われていないため、制御部13は調理指示フラグとしてオーダデータに「未」を付す。
【0037】
(ステップS103)制御部13は、ステップS102で記憶部14に記憶させたオーダデータの順番を提供順番順に並び替える。その後、ステップS104に進む。
【0038】
(ステップS104)
制御部13は、ステップS103で並び替えたオーダデータの内、一番上の行の提供順番を取得する。制御部13は、取得した提供順番の行に関連する料理の調理指示処理として、調理指示伝票出力用プリンタ4に調理指示処理を行う行のメニュー番号に関する調理指示用伝票を出力させ、調理指示表示用ディスプレイ5に調理指示を表示させる。また、制御部13は、調理指示を実行した行の調理指示フラグを「済」に変更する。また、制御部13は、調理指示処理を実施した時刻を調理指示出力時刻として記憶部14に記憶させる。その後、ステップS105に進む。
【0039】
(ステップS105)制御部13は、記憶部14が記憶するオーダデータの内、調理指示フラグが「未」である行が存在するか否か判断する。制御部13がオーダデータ内に調理指示フラグが「未」である行が存在すると判断した場合ステップS106に進み、それ以外の場合ステップS109に進む。
【0040】
(ステップS106)制御部13は、1秒処理を中断する。その後ステップS107に進む。
【0041】
(ステップS107)制御部13は、オーダデータに記憶されており、調理指示フラグが「未」である行の内、一番上の行の経過時間と提供順番とを取得する。その後、制御部13は、現在の時刻から記憶部14が記憶する調理指示出力時刻を減算し、取得した経過時間が減算した値以下であるか否か判断する。制御部13が、取得した経過時間が減算した値以下であると判断した場合ステップS108に進み、それ以外の場合ステップS106に戻る。
【0042】
(ステップS108)制御部13は、ステップS107で取得した提供順番と同一の提供順番を有する行に関連する料理の調理指示処理を行う。調理指示処理として、調理指示伝票出力用プリンタ4に調理指示処理を行う行のメニュー番号に関する調理指示用伝票を出力させ、調理指示表示用ディスプレイ5に調理指示を表示させる。また、制御部13は、調理指示を実行した行の調理指示フラグを「済」に変更する。また、制御部13は、記憶部14が記憶する調理指示出力時刻に調理指示処理を実施した時刻を上書きする。その後、ステップS105に戻る。
【0043】
(ステップS109)制御部13は処理を終了する。
【0044】
次に、図7を参照して説明した、オーダデータ管理装置1が料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理を行う手順の具体例について図8〜図13を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けたとして説明する。
【0045】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を順番に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0046】
(ステップS102)図8は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行701〜行705の5行が含まれ、行701の伝票番号は「18」であり、オーダされたメニュー情報には、メニュー番号が「5」であり、オーダ数量が「1」であり、提供順番が「2」であり、経過時間が「5」であり、調理指示フラグが「未」である。行701以外の行については図示する通りである。図8に示すように、オーダデータは、まず接客担当者のハンディターミナル2への入力順に作成し記憶する。
【0047】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図9に示す通りとなる。図9は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図8に示したオーダデータと比較して、提供順番が1である行801が一番上に並び替えられている。以下提供順番順に、行802〜行805の順に並び替えられている。なお、行804と行805の様に提供順番が同じ行の場合、並び替える前に上であった行が並び替えた後も上となる。
【0048】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が1である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図10に示す通りである。図10は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図9に示したオーダデータと比較して、行901の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0049】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0050】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号4の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図11に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図10に示したオーダデータと比較して、行1002の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0051】
メニュー番号5の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図12に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図11に示したオーダデータと比較して、行1103の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0052】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図13に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図12に示したオーダデータと比較して、行1204と行1205の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0053】
上述した通り、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報に、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。よって、予め提供する料理の組み合わせ、および提供する順番を決定した情報を記憶部14に記憶していなくても、オーダデータ管理装置1は料理を提供する順、および料理を提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0054】
また、オーダを登録する際に、指定した料理の提供順を変更し、先頭にもってくることも可能である。この場合の具体例について図14〜図20を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、コーヒーを食前に提供する例を説明する。
【0055】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、コーヒーを食前に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0056】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図14に示す通りとなる。図14は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行1301〜行1305の5行が含まれている。本実施形態では、食前に提供することを示す提供順番変更情報が付されている行の提供順番を「0」とする。ここで、コーヒーには食前に提供することを示す提供順番変更情報が付されているため、行1305の提供順番は「0」となる。
【0057】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図15に示す通りとなる。図15は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図14に示したオーダデータと比較して、提供順番が0である行1401が一番上に並び替えられている。以下提供順番順に、行1402〜行1405の順に並び替えられている。
【0058】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が0である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図16に示す通りとなる。図16は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図15に示したオーダデータと比較して、行1501の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0059】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0060】
メニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号4の料理となる。メニュー番号4の経過時間は5分であるため、メニュー番号13の調理指示から5分後にメニュー番号4の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図17に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図16に示したオーダデータと比較して、行1602の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0061】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号4の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図18に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図17に示したオーダデータと比較して、行1703の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0062】
メニュー番号5の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図19に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図18に示したオーダデータと比較して、行1804の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0063】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12の料理となる。メニュー番号12の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図20に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図19に示したオーダデータと比較して、行1905の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0064】
上述した通り、店員は、指定した料理を食前に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、食前に提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0065】
また、オーダを登録する際に、指定した料理の提供順を変更し、最後にもってくることも可能である。この場合の具体例について図21〜図26を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、グリーンサラダを食後に提供する例を説明する。
【0066】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、グリーンサラダを食後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0067】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図21に示す通りとなる。図21は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2001〜行2005の5行が含まれている。本実施形態では、食後に提供することを示す提供順番変更情報が付されている行の提供順番を「9」とする。ここで、グリーンサラダには食後に提供することを示す提供順番変更情報が付されているため、行2001の提供順番は「9」となる。
【0068】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図22に示す通りとなる。図22は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図21に示したオーダデータと比較して、提供順番が9である行2105が一番下に並び替えられている。その他の行は、行2101〜行2104の順に並び替えられている。
【0069】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が1である行の調理指示処理を行うと、オーダデータは図23に示す通りとなる。図23は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図22に示したオーダデータと比較して、行2201の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0070】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0071】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号4の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図24に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図23に示したオーダデータと比較して、行2302の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0072】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図25に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図24に示したオーダデータと比較して、行2403と行2404の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0073】
メニュー番号12とメニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図26に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図25に示したオーダデータと比較して、行2505の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0074】
上述した通り、店員は、指定した料理を食後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、食後に提供するタイミングに合わせて調理を行うことが可能となる。
【0075】
また、オーダを登録する際に、全ての料理を一度に提供するように提供順番を変更することも可能である。この場合の具体例について図27、図28を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、全ての料理を同時に提供する例を説明する。
【0076】
(ステップS101)顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、「グリーンサラダ、数量1」、「ヒレステーキ、数量1」、「クラムチャウダー、数量1」、「チョコレートケーキ、数量1」、「コーヒー、数量1」を入力する。また、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0077】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを作成すると図27に示す通りとなる。図27は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2601〜行2605の5行が含まれている。本実施形態では、同時に提供することを示す同時提供情報が付されている行の提供順番を「0」とする。ここで、全てのメニューは同時に提供することを示す同時提供情報が付されているため、行2601〜行2605の提供順番は「0」となる。
【0078】
この場合、全ての行の提供順番は0であるため、全メニューの調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図28に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図27に示したオーダデータと比較して、行2701〜行2705の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0079】
上述した通り、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と同時提供情報と、記憶部14が記憶するメニューリストに基づいてオーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータに基づいて調理指示処理を行う。これにより、全てのメニューに対して同時に調理を行うことが可能となる。
【0080】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、指定した料理の提供順を変更し、調理指示を行っていない他の料理より、指定した料理の提供順を前にすることも可能である。この場合の具体例について図8〜図11および図29〜図33を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない他の料理よりコーヒーを先に提供する例を説明する。
【0081】
クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図11を参照して説明した手順と同様である。グリーンサラダの調理指示処理を行った時点で顧客からコーヒーを先に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、コーヒーを先に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0082】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図29に示す通りとなる。図29は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行2801〜行2805の5行が含まれている。本実施形態では、先に提供することを示す提供順番変更情報に関連付けられた行の提供順番を「0」とする。ここで、コーヒーを先に提供することを示す提供順番変更情報が送信されたため、行2805の提供順番は「0」となる。
【0083】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図30に示す通りとなる。図30は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図21に示したオーダデータと比較して、提供順番が0である行2901が一番上に並び替えられている。その他の行は、行2902〜行2905の順に並び替えられている。
【0084】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、提供順番が0である行の調理指示処理を行う、すなわち、コーヒーの調理指示処理を行うと、オーダデータは図31に示す通りとなる。図31は本実施形態において、ステップS104の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図30に示したオーダデータと比較して、行3001の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0085】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0086】
メニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号13の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図32に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図31に示したオーダデータと比較して、行3104の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0087】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12の料理となる。メニュー番号12の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図33に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図33に示したオーダデータと比較して、行3205の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0088】
上述した通り、店員は、指定した料理を先に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない他の料理より指定した料理を先に提供するように調理を行うことが可能となる。
【0089】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、指定した料理の提供順を変更し、調理指示を行っていない他の料理より、指定した料理の提供順を後にすることも可能である。この場合の具体例について図8〜図10および図34〜図38を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない他の料理よりグリーンサラダを後に提供する例を説明する。
【0090】
クラムチャウダーの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図10を参照して説明した手順と同様である。クラムチャウダーの調理指示処理を行った時点で顧客からコーヒーを先に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、グリーンサラダを後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0091】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図34に示す通りとなる。図34は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行3301〜行3305の5行が含まれている。本実施形態では、後に提供することを示す提供順番変更情報に関連付けられた行の提供順番を「9」とする。ここで、グリーンサラダを後に提供することを示す提供順番変更情報が送信されたため、行3302の提供順番は「9」となる。
【0092】
(ステップS103)ステップS102で作成したオーダデータの順番を提供順番順に並び替えると図35に示す通りとなる。図35は本実施形態において、ステップS103の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図34に示したオーダデータと比較して、提供順番が9である行3405が一番下に並び替えられている。その他の行は、行3401〜行3404の順に並び替えられている。
【0093】
(ステップS104)ステップS103で並び替えたオーダデータの内、一番上の行の調理指示は「済」であるためステップS105に進む。
【0094】
(ステップS105〜ステップS108)以下、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれなくなるまで、ステップS105〜ステップS108の処理を繰り返す。
【0095】
メニュー番号4の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号10の料理となる。メニュー番号10の経過時間は10分であるため、メニュー番号5の調理指示から10分後にメニュー番号10の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図36に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図35に示したオーダデータと比較して、行3502の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0096】
メニュー番号10の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号12とメニュー番号13の料理となる。同一の提供順番のメニュー番号の料理については同時に調理指示を行う。メニュー番号12およびメニュー番号13の経過時間は15分であるため、メニュー番号10の調理指示から15分後にメニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図37に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図36に示したオーダデータと比較して、行3603と行3604の調理指示フラグが「済」に変更されている。
【0097】
メニュー番号12とメニュー番号13の料理の次に調理指示を行うのは、メニュー番号5の料理となる。メニュー番号5の経過時間は5分であるため、メニュー番号12とメニュー番号13の料理の調理指示から5分後にメニュー番号5の料理の調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図38に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図37に示したオーダデータと比較して、行3705の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0098】
上述した通り、店員は、指定した料理を後に提供することを示す提供順番変更情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と提供順番変更情報と、記憶部14が記憶するメニューリストおよび提供順番リストに基づいて提供順番と経過時間とを付して、オーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータの提供順番と経過時間とに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない他の料理より指定した料理を後に提供するように調理を行うことが可能となる。
【0099】
また、ステップS101〜ステップS109の処理を行っている間に、調理指示を行っていない全ての料理を一度に提供するように提供順番を変更することも可能である。この場合の具体例について図8〜図11および図39、図40を参照して図7に示した各ステップの処理と対応付けながら説明する。以下、顧客からグリーンサラダと、ヒレステーキと、クラムチャウダーと、チョコレートケーキとコーヒーのオーダを1つずつ受け、クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行った後に、調理指示を行っていない全ての料理を同時に提供する例を説明する。
【0100】
クラムチャウダーとグリーンサラダの調理指示を行うまでの手順については、図8〜図11を参照して説明した手順と同様である。グリーンサラダの調理指示処理を行った時点で顧客から調理指示処理が行われていない料理を全て同時に提供する旨を受けた接客担当者は、携帯しているハンディターミナル2に、調理指示処理が行われていない全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力する。ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。
【0101】
(ステップS102)ハンディターミナル2より受信した情報に基づいてオーダデータを再作成すると図39に示す通りとなる。図39は本実施形態において、ステップS102の処理を終了した後のオーダデータを示した図である。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、行3801〜行3805の5行が含まれている。本実施形態では、同時に提供することを示す同時提供情報に関連付けられている行の提供順番を「0」とする。ここで、調理指示処理が行われていない全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報が送信されたため、行3801〜行3803の提供順番は「0」となる。
【0102】
この場合、調理指示フラグが「未」である行の提供順番は全て0であるため、調理指示フラグが「未」である行全ての調理指示を行う。この時点でのオーダデータは図40に示す通りである。オーダデータの属性は図6と同様である。図示する例では、図39に示したオーダデータと比較して、行3901〜行3903の調理指示フラグが「済」に変更されている。また、この時点では、オーダデータに調理指示フラグが「未」である行が含まれていない、すなわち、オーダされた全ての料理に対して調理指示を行ったため、処理を終了する。
【0103】
上述した通り、店員は、全ての料理を同時に提供することを示す同時提供情報をハンディターミナル2に入力し、ハンディターミナル2は入力された情報をオーダデータ管理装置1に送信する。また、制御部13が、ハンディターミナル2より受信部12を介して受信した注文情報と同時提供情報と、記憶部14が記憶するメニューリストに基づいてオーダデータとして記憶部14に記憶させる。その後、制御部13は、記憶部14に記憶させたオーダデータに基づいて調理指示処理を行う。これにより、調理指示を行っていない全てのメニューに対して同時に調理を行うことが可能となる。
【0104】
また、図41は本実施形態におけるメニュー提供状況表示用ディスプレイが表示する画面イメージを示した図である。図示する例では、テーブル毎に注文されたメニューの一覧を表示している。画面上部にはテーブル番号と、伝票番号と、人数と、ファーストオーダと、滞留時間と、担当者とが表示される。画面左部には時間管理が必要の無い単品メニューが表示される。また、提供済みのメニューについてはグレー表示とし、メニューリストの下側に並び替えて表示する。画面中央部には、時間管理の対称となる単品メニューと、コースメニューとが表示される。また、調理指示処理を行ったメニューについては表示色を変更して表示する。また、提供済みのメニューについてはグレー表示とし、メニューリストの下側に並び替えて表示する。
【0105】
また、図42は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示するマトリックスイメージ画面を示した図である。図示する例では、メニュー毎に、調理開始時間と調理開始時間に調理する数量とが表示されている。
【0106】
また、図43は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示する伝票イメージ画面を示した図である。図示する例では、伝票番号毎に、注文されたメニュー名と数量および合計金額が表示されている。
【0107】
また、図44は本実施形態における調理指示表示用ディスプレイが表示する単品イメージ画面を示した図である。図示する例では、単品メニュー毎に調理指示された数量が表示されている。
【0108】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の一実施形態におけるオーダデータ管理システムの構成を示した構成図である。
【図2】本実施形態でのハンディターミナルの構成を示した構成図である。
【図3】本実施形態でのオーダデータ管理装置の構成を示した構成図である。
【図4】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶するメニューリストを示した図である。
【図5】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶する提供順番リストを示した図である。
【図6】本実施形態において、オーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータのフォーマットを示した図である。
【図7】本実施形態において、オーダデータ管理装置が調理指示を行う手順について示したフローチャートである。
【図8】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図9】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図10】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図11】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図12】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図13】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図14】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図15】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図16】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図17】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図18】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図19】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図20】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図21】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図22】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図23】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図24】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図25】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図26】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図27】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図28】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図29】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図30】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図31】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図32】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図33】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図34】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図35】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図36】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図37】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図38】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図39】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図40】本実施形態においてオーダデータ管理装置の記憶部が記憶するオーダデータを示した図である。
【図41】本実施形態においてメニュー提供状況表示用ディスプレイが表示する画面イメージを示した図である。
【図42】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示するマトリックスイメージ画面を示した図である。
【図43】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示する伝票イメージ画面を示した図である。
【図44】本実施形態において調理指示表示用ディスプレイが表示する単品イメージ画面を示した図である。
【図45】従来技術におけるメニューリストの例を示した図である。
【図46】従来技術におけるコースメニュー情報の例を示した図である。
【符号の説明】
【0110】
1 オーダデータ管理装置
2 ハンディターミナル
3 ゲスト伝票出力用プリンタ
4 調理指示伝票出力用プリンタ
5 調理指示表示用ディスプレイ
6 メニュー提供状況表示用ディスプレイ
11,22 送信部
12 受信部
13,23 制御部
14,24 記憶部
21 入力部
25 表示部
26 提供順番変更入力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置より送信された前記注文情報を受信し、管理するオーダデータ管理装置であって、
単品メニューの情報であるメニュー情報と、前記単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、前記単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記注文情報入力装置より送信された、前記注文情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した注文情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う制御部と、
を備え、
前記受信部はさらに、前記注文情報が示す前記単品メニューの提供順番の変更を示す提供順番変更情報を前記注文情報入力装置より受信し、
前記制御部はさらに、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記提供順番変更情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて前記調理指示処理を行う
ことを特徴とするオーダデータ管理装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記注文情報が示す前記単品メニューをすべて同時に提供する指示を示す同時提供情報を前記注文情報入力装置より受信し、
前記制御部は、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記同時提供情報とに基づいて、前記調理指示処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のオーダデータ管理装置。
【請求項3】
顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置と、
前記注文情報入力装置からの前記注文情報を受信する請求項1または請求項2に記載のオーダデータ管理装置と、
前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する調理指示を出力する調理指示出力装置と、
前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する会計情報を出力する会計情報出力装置と、
を備えることを特徴とするオーダデータ管理システム。
【請求項1】
顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置より送信された前記注文情報を受信し、管理するオーダデータ管理装置であって、
単品メニューの情報であるメニュー情報と、前記単品メニューを提供する順番を示す提供順番情報と、前記単品メニューの提供間隔を示す提供間隔情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記注文情報入力装置より送信された、前記注文情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した注文情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて調理指示処理を行う制御部と、
を備え、
前記受信部はさらに、前記注文情報が示す前記単品メニューの提供順番の変更を示す提供順番変更情報を前記注文情報入力装置より受信し、
前記制御部はさらに、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記提供順番変更情報と、前記記憶部が記憶する前記メニュー情報と、前記提供順番情報と、前記提供間隔情報とに基づいて、前記注文情報に関連する前記単品メニューの調理タイミングを算出し、算出した前記調理タイミングに基づいて前記調理指示処理を行う
ことを特徴とするオーダデータ管理装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記注文情報が示す前記単品メニューをすべて同時に提供する指示を示す同時提供情報を前記注文情報入力装置より受信し、
前記制御部は、前記受信部が受信した前記注文情報と、前記同時提供情報とに基づいて、前記調理指示処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のオーダデータ管理装置。
【請求項3】
顧客からの注文情報を受け付ける注文情報入力装置と、
前記注文情報入力装置からの前記注文情報を受信する請求項1または請求項2に記載のオーダデータ管理装置と、
前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する調理指示を出力する調理指示出力装置と、
前記オーダデータ管理装置からの前記注文情報を受信し、前記注文情報に対応する会計情報を出力する会計情報出力装置と、
を備えることを特徴とするオーダデータ管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図2】
【図3】
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【図46】
【公開番号】特開2009−251946(P2009−251946A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99273(P2008−99273)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【出願人】(304048735)エスアイアイ・データサービス株式会社 (126)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【出願人】(304048735)エスアイアイ・データサービス株式会社 (126)
【Fターム(参考)】
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