説明

オーダリングシステム及びメニュー情報メンテナンス方法

【課題】 中小規模店舗に導入したオーダリングシステムにおけるメニュー情報の変更を、迅速に、また、コストの増大なく行うことのできる、オーダリングシステムを提供する。
【解決手段】 コントローラ装置1が、自装置のIDと、センタ装置3のURLとを格納したバーコード情報を出力し、センタ装置3が携帯端末4からメニュー情報の変更要求を受け付ける。そしてセンタ装置3は、変更要求に応じてメニュー変更用画面を携帯端末4へ送信し、メニュー変更用画面を用いた変更指示を携帯端末4より受け付けて、当該変更指示に基づいて更新情報を生成する。そしてセンタ装置3は、生成した更新情報を携帯端末4へ送信する。また、コントローラ装置1は、携帯端末4から更新情報の入力を受け付けて、記憶するメニュー情報を、入力を受け付けた更新情報を用いて更新処理する。また、コントローラ装置1は、更新後のメニュー情報を注文入力端末2へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品注文等で用いられるオーダリングシステム及びメニュー情報メンテナンス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レストランなどにおいて、ウエイトレス等の従業員は、オーダ情報を厨房に設置されているコントローラ装置へ送信するための注文入力端末を携帯し、客からのオーダ情報を注文入力端末に入力することにより、商品のオーダを取っている。このような注文入力端末やコントローラ装置を有するオーダリングシステムでは、コントローラ装置や注文入力端末にメニュー情報が登録されている。ところで、メニュー変更などがある場合には、コントローラ装置や注文入力端末に記録されているメニュー情報を更新することが必要となる。そして、オーダリングシステムにおけるコントローラ装置や注文入力端末に相当する機器(ハンディターミナル)に記録されているメニュー情報を変更するための技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−44942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで上述の特許文献1の技術では、各店舗の担当者が、メニュー変更作業を行う遠隔のオペレータに対してFAXによりメニュー変更を指示し、そのFAXを受け取ったオペレータがメニュー変更ファイルを作成して、各店舗のシステムへ変更後のメニュー変更ファイルを送信する技術である。つまり、メニュー変更を行う場合には、メニュー変更専門の担当者が必要となり、特に中小規模店舗への導入を考えた場合、コストが割高となってしまう。また、メニューの変更を他人に指示しなければならない為、メニュー変更作業に時間がかかってしまうという問題があった。
【0004】
そこでこの発明は、中小規模店舗に導入したオーダリングシステムにおけるメニュー情報の変更を、迅速に、また、コストの増大なく行うことのできる、オーダリングシステム及びメニュー情報メンテナンス方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、記憶するメニュー情報に格納された複数の商品情報の中から操作者の選択した商品情報を格納したオーダ情報を送信する注文入力端末と、当該注文入力端末との間で送受信するオーダ情報に基づいてオーダ制御するコントローラ装置と、前記注文入力端末の記憶するメニュー情報を管理するセンタ装置と、を備えたオーダリングシステムであって、前記コントローラ装置が、アクセス用のバーコード出力指示に基づいて、自装置の識別情報と前記センタ装置へのアクセス先情報とを格納したバーコード情報を出力するバーコード出力手段と、記憶する前記メニュー情報を、入力を受け付けた前記更新情報を用いて更新処理するメニュー情報更新手段と、前記更新後のメニュー情報を前記注文入力端末へ送信する第1の更新情報送信手段とを備え、前記センタ装置が、前記バーコード情報を読取装置により読み取った携帯端末であって、前記バーコード情報に格納されている前記アクセス先情報とコントローラ装置の識別情報とに基づいてアクセスする携帯端末から、メニュー情報の変更要求を受け付ける変更要求受付手段と、前記変更要求に応じてメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信するメニュー変更用画面送信手段と、前記メニュー変更用画面を用いた変更指示を前記携帯端末より受け付けて、当該変更指示に基づいて前記更新情報を生成する更新情報生成手段と、前記生成した更新情報を前記携帯端末へ送信する第2の更新情報送信手段と、を備えるオーダリングシステムとした。
【0006】
また本発明は、上述のオーダリングシステムにおいて、前記センタ装置のメニュー変更用画面送信手段は、前記注文入力端末の備えた商品選択ボタンの一覧と、選択された商品選択ボタンにおいて表示する商品名登録欄と、その商品の単価と、を少なくとも表示するメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信し、前記センタ装置の更新情報生成手段は、前記携帯端末上で前記メニュー変更用画面に入力された情報を、当該携帯端末から受け付けて、前記商品選択ボタンと、前記商品名と、その単価とを少なくとも対応付けた更新情報を生成することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上述のオーダリングシステムにおいて、前記コントローラ装置は、前記更新情報の出力要求を受け付けると、前記更新情報に格納される前記商品選択ボタンと前記商品名とに基づいて、その商品選択ボタンの前記オーダ装置上の位置に前記商品名配置した情報を出力媒体に出力する更新情報出力手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述のオーダリングシステムにおいて、前記コントローラ装置は、通信により前記携帯端末から前記更新情報を受け付けるか、または、前記携帯端末に接続する記録媒体を介して前記更新情報を受け付けることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、記憶するメニュー情報に格納された複数の商品情報の中から操作者の選択した商品情報を格納したオーダ情報を送信する注文入力端末と、当該注文入力端末との間で送受信するオーダ情報に基づいてオーダ制御するコントローラ装置と、前記注文入力端末の記憶するメニュー情報を管理するセンタ装置と、を備えたオーダリングシステムにおけるメニュー情報メンテナンス方法であって、前記コントローラ装置のバーコード出力手段が、アクセス用のバーコード出力指示に基づいて、自装置の識別情報と前記センタ装置へのアクセス先情報とを格納したバーコード情報を出力し、前記コントローラ装置のメニュー情報更新手段が、記憶する前記メニュー情報を、入力を受け付けた前記更新情報を用いて更新処理し、前記コントローラ装置の第1の更新情報送信手段が、前記更新後のメニュー情報を前記注文入力端末へ送信し、前記センタ装置の変更要求受付手段が、前記バーコード情報を読取装置により読み取った携帯端末であって、前記バーコード情報に格納されている前記アクセス先情報とコントローラ装置の識別情報とに基づいてアクセスする携帯端末から、メニュー情報の変更要求を受け付け、前記センタ装置のメニュー変更用画面送信手段が、前記変更要求に応じてメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信し、前記センタ装置の更新情報生成手段が、前記メニュー変更用画面を用いた変更指示を前記携帯端末より受け付けて、当該変更指示に基づいて前記更新情報を生成し、前記センタ装置の第2の更新情報送信手段が、前記生成した更新情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とするメニュー情報メンテナンス方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コントローラ装置が出力した二次元バーコードを用いて、携帯端末を利用してセンタ装置へアクセスすることで、店舗の担当者が容易にメニュー情報の変更を行うことができる。また携帯端末を用いて、注文入力端末における商品選択キーを指定して、そのキーに割り当てる商品名や単価などの情報を入力するだけでメニュー情報の変更を行うことができるので、コンピュータの操作に不慣れな担当者でも、迅速に、また簡単にメニュー情報の変更を行うことができる。
【0011】
また、本発明によれば、センタ装置から送信された更新情報がコントローラ装置に入力された際に、当該コントローラ装置において更新処理をする前にメニューシートを印刷する。これにより、ユーザが携帯端末の画面で入力した変更が、正常に更新情報に反映されているかどうかを変更操作後に直ちに確認することができる。また、メニュー変更の専門の担当者を置く必要がないため、コストの削減を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態によるオーダリングシステムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態によるオーダリングシステムの構成を示すブロック図である。この図において、符号1はコントローラ装置、2は注文入力端末、3はセンタ装置であり、少なくともこれらコントローラ装置1、注文入力端末2、センタ装置3でオーダリングシステムを構成している。また4はメニュー変更担当者の保持する携帯端末である。
【0013】
図1に示すように、破線の枠で囲まれた各装置類がレストラン等の店舗内で使用され、枠の外にあるセンタ装置3は、当該店舗を含め複数の店舗に対して登録制でアクセスする権利を与えているシステム管理運営業者等に配置されている。
【0014】
注文入力端末2は、記憶するメニュー情報に格納された複数の商品情報の中から操作者の選択した商品情報を格納したオーダ情報を送信する。またコントローラ装置1は、注文入力端末2との間で送受信するオーダ情報に基づいてオーダ制御するとともに、更新されたメニュー情報を送信する。またセンタ装置3は、注文入力端末2やコントローラ装置1の記憶するメニュー情報を更新する更新情報を生成する処理を行う。また携帯端末4は二次元バーコードを読み取る読取装置と、センタ装置3が備えるWWW(World Wide Web)サーバにアクセスするWWWブラウザ機能、コントローラ装置1への情報送信機能(赤外線通信などの短距離高速通信機能)、記録媒体(USB(Universal Serial Bus)など)への情報書き込み機能を備えているものとする。
【0015】
図2はコントローラ装置とセンタ装置の機能ブロック図である。
【0016】
この図が示すように、コントローラ装置1は、コントローラ装置1の固有情報(IDなど)や、メニュー情報の変更要求の送信先のURLや、コントローラ装置1で実行しているソフトウェアのバージョンや、システムログや、利用するユーザのユーザID等の情報を記憶するバーコード生成用情報記憶部11、バーコードを印字出力または画面出力するバーコード出力部12、センタ装置3から送信された更新情報を、携帯端末4を介して受け付ける更新情報受付部13、更新情報に基づいてメニュー情報を更新する更新処理部14、メニュー情報を記憶するメニュー情報記憶部、更新されたメニュー情報を注文入力端末2へ送信する第1更新情報送信部16、注文入力端末2との間でオーダ情報を送受信するオーダ制御部17を備えている。また、センタ装置3は、携帯端末4へメニュー変更用画面を送信するメニュー変更用画面送信部30、携帯端末4から更新情報を受け付ける更新情報受付部31、更新情報を生成処理する更新情報生成部32、店舗ごとのコントローラ装置1で記憶しているメニュー情報を記憶するメニューデータベース33、メニューの更新情報を携帯端末4へ送信する第2更新情報送信部34を備えている。
【0017】
そして、本実施形態におけるオーダリングシステムでは、コントローラ装置1が、アクセス用のバーコード出力指示に基づいて、自装置のID(識別情報)と、センタ装置3へアクセスするURL(アクセス先情報)とを少なくとも格納したバーコード情報を出力する。そして、センタ装置3が、バーコード情報を読取装置により読み取った携帯端末4であってバーコード情報に格納されているURLとコントローラ装置1のIDとを用いてアクセスする携帯端末4から、メニュー情報の変更要求を受け付ける。そしてセンタ装置3は、変更要求に応じてメニュー変更用画面を携帯端末4へ送信し、メニュー変更用画面を用いた変更指示を携帯端末4より受け付けて、当該変更指示に基づいて更新情報を生成する。そしてセンタ装置3は、生成した更新情報を携帯端末4へ送信する。また、コントローラ装置1は、携帯端末4から更新情報の入力を受け付けて、記憶する前記メニュー情報を、入力を受け付けた更新情報を用いて更新処理する。また、コントローラ装置1は、更新後のメニュー情報を注文入力端末2へ送信する。
【0018】
図3はバーコード生成用情報記憶部で記憶する固有情報を示す図である。
【0019】
この図で示すように、バーコード生成用情報記憶部11で記憶する固有情報は、コントローラ装置1を利用する店舗の経営者などの個人情報(ユーザID、氏名、住所、電話番号など)と、コントローラ装置1の機器情報(コントローラID、注文入力端末使用台数、プリンタ使用台数)などを記憶している。この他、バーコード生成用情報記憶部11では、メニュー情報の変更要求の送信先のURLや、コントローラ装置1で実行しているソフトウェアのバージョンや、システムログなどを記憶する。
【0020】
図4はメニュー情報を示す図である。
【0021】
この図が示すように、メニュー情報は、注文入力端末の備えた商品選択キー(ボタン)それぞれのキー位置と、その商品選択キーの押下によって表示される複数段のメニューのういちいずれの段を示すかの情報(段数)と、メニュー商品のコードと、そのメニュー商品名と、注文入力端末2の商品選択キーのシートに表示するシート表示名と、単価とを対応付けて記憶している。図で示すように、例えば、キー位置LA1の商品選択キーを押下した場合には、注文入力端末2の液晶表示部には、一段目に商品名「ハンバーグ」が、また二段目に商品名「ステーキ」が表示される。そしてこのメニュー情報は、コントローラ装置1のメニュー情報記憶部15が記憶し、またセンタ装置3のメニューデータベース33がコントローラ装置1のコントローラIDごとに記憶する。つまり、センタ装置3とコントロール装置1では同じメニュー情報を記憶している。
【0022】
図5はオーダリングシステムの処理フローを示すシーケンス図である。
【0023】
次に、図5を参照してオーダリングシステムの処理について説明する。
【0024】
まず、メニュー変更の担当者が、コントローラ装置1にメニュー変更開始を入力する。すると、コントローラ装置1のバーコード出力部12が、バーコード生成用情報記憶部11からバーコードに格納する情報を読み取り、当該読み取った情報を示す二次元バーコードを生成して印刷する(ステップS1)。印刷された用紙はコントローラ装置1の印刷機構から出力される。ここで二次元バーコードに格納される情報は、コントローラ装置1の固有情報(コントローラID)や、メニュー情報の変更要求の送信先であるセンタ装置3のURLや、コントローラ装置1で実行しているソフトウェアのバージョンや、システムログや、利用するユーザのユーザID等である。
【0025】
メニュー変更の担当者は自身が保持する携帯端末4を用いて印刷された二次元バーコードを読み取る(ステップS2)。すると携帯端末4は二次元バーコードに格納されているセンタ装置3のURLへのアクセス可否の入力を要求する情報を画面に出力する。担当者がアクセス可を入力すると、携帯端末4はセンタ装置3のURLを用いて、アクセス要求を送信してアクセスすると共に、二次元バーコードから読み取った情報を含むメニュー情報の変更要求をセンタ装置3へ送信する(ステップS3)。
【0026】
センタ装置3のメニュー変更用画面送信部30は、変更要求を受け付けると、ユーザIDやパスワードの入力欄を備えたログイン画面を携帯端末4へ送信し、そのログイン画面に入力されたユーザIDやパスワードを受信して認証を行う(ステップS4)。そして、認証が完了すると、メニュー変更用画面送信部30は、メニュー変更用画面を携帯端末4へ送信する(ステップS5)。そして、携帯端末4は、担当者の操作によりメニュー変更用画面に入力された情報をセンタ装置3へ送信する(ステップS6)。センタ装置3のメニュー変更用画面送信部30は、携帯端末4から送信された情報に基づいて、複数の異なるメニュー変更用画面を順次送信し、またその画面遷移のたびに携帯端末4から情報を受信する。そして、次に、更新情報受付部31が、このメニュー変更用画面によって入力された情報のうち、商品選択キーのキー位置と、その商品選択キーの押下によって表示される複数段のメニューのういちいずれの段を特定するかの情報(段数)と、メニュー商品のコードと、そのメニュー商品名と、注文入力端末2の商品選択キーのシートに表示するシート表示名と、単価、の情報を受け付け、更新情報生成部32に通知する。
【0027】
次に、更新情報生成部32は、メニュー変更担当者のユーザIDに対応付けられてメニューデータベース33に登録されているメニュー情報を特定し、商品選択キーのキー位置に基づいて、更新情報受付部31から受けた情報を当該メニュー情報の該当するカラムへ登録して更新する(ステップS7)。また更新情報生成部32は、メニューデータベース33において更新されたメニュー情報を読み取り、当該メニュー情報を格納した更新情報を生成する(ステップS8)。なおメニュー情報全体でなく、変更された情報のみを格納した更新情報を生成するようにしてもよい。そして、第2更新情報送信34が、生成された更新情報を、更新情報生成部32から受け付けて、携帯端末4へ送信する(ステップS9)。
【0028】
次に携帯端末4は、更新情報を受信すると、更新情報をコントローラ装置1へ送信するか否かの確認画面を表示部に表示する。そして、送信可(OK)の情報の入力を受け付けると、赤外線通信機能を用いてコントローラ装置1へ更新情報を送信する(ステップS10)。コントローラ装置1は赤外線通信機能を備えており、当該機能を介して受信した更新情報を更新情報受付部13が受け付ける。そして更新情報受付部13は、更新情報を更新処理部14へ転送する。なお、携帯端末4はUSBなどの記録媒体へ更新情報を記録するようにしてもよい。この場合、記録媒体に記録された更新情報を、コントローラ装置1の更新情報受付部14が読み取る。
【0029】
次に、コントローラ装置1の更新処理部は更新情報に基づいてメニュー情報の印刷指示を、自装置の印刷機構に対して行う(ステップS11)。印刷機構が印刷するメニュー情報についての詳細は後述する。そして、印刷物を見た担当者からOKの情報が入力されると、次に更新処理部14は、受信した更新情報を、メニュー情報記憶部15に登録されているメニュー情報へ上書きする(ステップS12)。または更新情報が、メニュー情報において更新された箇所の情報のみを格納している場合には、商品選択キーのキー位置に基づいて、当該キー位置に対応付けられてメニュー情報に記録されている各カラムの情報を更新する。そしてメニュー情報の更新が完了すると、第1更新情報送信部16が、メニュー情報記憶部15に記録されている更新後のメニュー情報を読み取って、当該メニュー情報を、注文入力端末2へ送信する(ステップS13)。注文入力端末2においては、予めメモリ等に記憶するメニュー情報を、コントローラ装置1から受信した更新後のメニュー情報へ書き換える処理を行う。
【0030】
次に、メニュー変更におけるメニュー変更用画面の遷移例について図6〜図7を参照して説明する。図6はメニュー変更用画面の遷移を示す第1の図である。図7はメニュー変更用画面の遷移を示す第2の図である。図8はメニュー変更用画面の遷移を示す第3の図である。
【0031】
上述の処理において、まず、携帯端末4において、図6(a)で示すようなバーコード読み取り指示の画面が出力される。そして、二次元バーコードを携帯端末4に備えられた読取装置で読み取ると、図6(b)で示すようなセンタ装置3へユーザ登録するかどうかのユーザ登録確認画面が出力される。ここで携帯端末4を操作して「Yes」のボタンを押下すると、その情報がセンタ装置3へ送信される。するとセンタ装置3の更新情報受付部31は、図6(c)で示す新規登録画面を携帯端末4へ送信する。なお既にユーザ登録済みである場合には、更新情報受付部31は、ログイン画面を携帯端末4へ送信する。そして、新規登録またはログインが完了すると、更新情報受付部31は図7で示す(a)のメニュー選択画面を携帯端末4へ送信する。このメニュー選択画面においては、注文入力端末2のメニュー入力領域を選択する(本実施形態においては注文入力端末2の左L,右Rのどちらのメニュー入力領域かの選択)。そして携帯端末4は、担当者によって入力された左Lまたは右Rの情報をセンタ装置3へ送信する。
【0032】
次にセンタ装置3の更新情報受付部31は、センタ装置3において選択されたメニュー入力領域に対応する商品選択キーの一覧画面を携帯端末4へ送信する。商品選択キーの一覧画面例は図7の(b)に示す。そして、携帯端末4は、一覧画面において担当者によって選択された商品選択キーの識別情報をセンタ装置3へ送信する。するとセンタ装置3の更新情報受付部31は、受信した商品選択キーに対応付けられて、メニューデータベースのメニュー情報内に記録されている一つまたは複数のメニュー商品名と、その段数を読み取る。そして、更新情報受付部31は、それら読み取ったメニュー商品名を段数の順に表示した商品特定画面を(図7の(c))携帯端末4へ送信する。そして、携帯端末4は商品特定画面において担当者から選択された段数とその段の商品名を、センタ装置3へ送信する。
【0033】
次にセンタ装置3の更新情報受付部31は、選択された選択キーと段数およびメニュー商品に対応付けられてメニュー情報に登録されている、メニューコードとメニュー商品名とシート表示名と単価とを読み取り、現在メニュー情報として登録されている、メニューコード、メニュー商品名、シート表示名、単価の一覧であって、それら情報の変更覧を表示した変更画面(図8の(a),(b))を携帯端末4へ送信する。そして、携帯端末4は変更画面において書き換え入力された、メニューコードや、メニュー商品名や、シート印字名、単価の情報を格納した登録要求をセンタ装置3へ送信する。するとセンタ装置3の更新情報受付部31は、それら登録要求に格納されている情報を、更新する情報として更新情報生成部22へ転送する。そして、上述したような更新情報の生成処理が行われる。
【0034】
図9は携帯端末における更新情報受信時の画面遷移例を示す図である。
【0035】
センタ装置3は更新情報を送信するにあたり、図9の(a)で示す更新情報送信確認画面を携帯端末4へ送信する。この更新情報送信確認画面は、携帯端末4を操作する担当者に更新情報のダウンロードの可否を入力させる画面である。そして携帯端末4は、更新情報送信確認画面において送信可(OK)の入力を受け付けると、その情報をセンタ装置3へ送信する。センタ装置3の更新情報受付部21は、送信可の情報を受信すると、更新情報生成部22から受けた更新情報を携帯端末4へ送信する。そして携帯端末4は、更新情報を受信すると、図9の(b)で示す転送確認画面を出力する。この転送確認画面は、更新情報を、赤外線無線機能を用いて送信するかを確認する画面である。携帯端末4は転送確認画面において送信可(OK)を受け付けると、センタ装置3から受信した更新情報をコントローラ装置1へ送信する。
【0036】
図10は更新情報に基づいて印刷されたメニュー情報を示す図である。
【0037】
この図が示すように、コントローラ装置1は、更新情報で示されるメニュー情報の更新箇所が示す、注文入力端末2のメニュー入力領域のシートを印刷する。担当者はこの印刷されたシートを確認し、所望の位置に、所望の商品名が印刷されているかを確認する。そして、確認OKが入力された場合には、コントローラ装置1は更新処理を開始し、確認NGが入力された場合には、再度二次元バーコードの印刷を行う。そして、担当者は、新たに入力された二次元バーコードを用いて、上述の処理と同様のメニューの変更要求の処理を開始する。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、コントローラ装置が出力した二次元バーコードを用いて、携帯端末を利用してセンタ装置へアクセスすることで、店舗の担当者が容易にメニュー情報の変更を行うことができる。また携帯端末を用いて、注文入力端末における商品選択キーを指定して、そのキーに割り当てる商品名や単価などの情報を入力するだけでメニュー情報の変更を行うことができるので、コンピュータの操作に不慣れな担当者でも、迅速に、また簡単にメニュー情報の変更を行うことができる。また、センタ装置から送信された更新情報がコントローラ装置に入力された際に、当該コントローラ装置において更新処理をする前にメニューシートを印刷する。これにより、ユーザが携帯端末の画面で入力した変更が、正常に更新情報に反映されているかどうかを変更操作後に直ちに確認することができる。また、メニュー変更の専門の担当者を置く必要がないため、コストの削減を行うことができる。
【0039】
なお、上述のコントローラ装置、携帯端末、センタ装置、注文入力端末は、それぞれ、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】オーダリングシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】コントローラ装置とセンタ装置の機能ブロック図である。
【図3】バーコード生成用情報記憶部で記憶する固有情報を示す図である。
【図4】メニュー情報を示す図である。
【図5】オーダリングシステムの処理フローを示すシーケンス図である。
【図6】メニュー変更用画面の遷移を示す第1の図である。
【図7】メニュー変更用画面の遷移を示す第2の図である。
【図8】メニュー変更用画面の遷移を示す第3の図である。
【図9】携帯端末における更新情報受信時の画面遷移例を示す図である。
【図10】更新情報に基づいて印刷されたメニュー情報を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
1・・・コントローラ装置
2・・・注文入力端末
3・・・センタ装置
4・・・携帯端末
5・・・記録媒体
11・・・バーコード生成用情報記憶部
12・・・バーコード出力部
13・・・更新情報受付部
14・・・更新情報処理部
15・・・メニュー情報記憶部
16・・・第1更新情報送信部
17・・・オーダ制御部
30・・・メニュー変更用画面送信部
31・・・更新情報受付部
32・・・更新情報生成部
33・・・メニューデータベース
34・・・第2更新情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶するメニュー情報に格納された複数の商品情報の中から操作者の選択した商品情報を格納したオーダ情報を送信する注文入力端末と、当該注文入力端末との間で送受信するオーダ情報に基づいてオーダ制御するコントローラ装置と、前記注文入力端末の記憶するメニュー情報を管理するセンタ装置と、を備えたオーダリングシステムであって、
前記コントローラ装置が、
アクセス用のバーコード出力指示に基づいて、自装置の識別情報と、前記センタ装置へのアクセス先情報とを格納したバーコード情報を出力するバーコード出力手段と、
記憶する前記メニュー情報を、入力を受け付けた前記更新情報を用いて更新処理するメニュー情報更新手段と、
前記更新後のメニュー情報を前記注文入力端末へ送信する第1の更新情報送信手段と、を備え、
前記センタ装置が、
前記バーコード情報を読取装置により読み取った携帯端末であって、前記バーコード情報に格納されている前記アクセス先情報とコントローラ装置の識別情報とに基づいてアクセスする携帯端末から、メニュー情報の変更要求を受け付ける変更要求受付手段と、
前記変更要求に応じてメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信するメニュー変更用画面送信手段と、
前記メニュー変更用画面を用いた変更指示を前記携帯端末より受け付けて、当該変更指示に基づいて前記更新情報を生成する更新情報生成手段と、
前記生成した更新情報を前記携帯端末へ送信する第2の更新情報送信手段と、
を備えることを特徴とするオーダリングシステム。
【請求項2】
前記センタ装置のメニュー変更用画面送信手段は、前記注文入力端末の備えた商品選択ボタンの一覧と、選択された商品選択ボタンにおいて表示する商品名登録欄と、その商品の単価と、を少なくとも表示するメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信し、
前記センタ装置の更新情報生成手段は、前記携帯端末上で前記メニュー変更用画面に入力された情報を、当該携帯端末から受け付けて、前記商品選択ボタンと、前記商品名と、その単価とを少なくとも対応付けた更新情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のオーダリングシステム。
【請求項3】
前記コントローラ装置は、
前記更新情報の出力要求を受け付けると、前記更新情報に格納される前記商品選択ボタンと前記商品名とに基づいて、その商品選択ボタンの前記オーダ装置上の位置に前記商品名配置した情報を出力媒体に出力する更新情報出力手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオーダリングシステム。
【請求項4】
前記コントローラ装置は、通信により前記携帯端末から前記更新情報を受け付けるか、または、前記携帯端末に接続する記録媒体を介して前記更新情報を受け付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオーダリングシステム。
【請求項5】
記憶するメニュー情報に格納された複数の商品情報の中から操作者の選択した商品情報を格納したオーダ情報を送信する注文入力端末と、当該注文入力端末との間で送受信するオーダ情報に基づいてオーダ制御するコントローラ装置と、前記注文入力端末の記憶するメニュー情報を管理するセンタ装置と、を備えたオーダリングシステムにおけるメニュー情報メンテナンス方法であって、
前記コントローラ装置のバーコード出力手段が、アクセス用のバーコード出力指示に基づいて、自装置の識別情報と、前記センタ装置へのアクセス先情報とを格納したバーコード情報を出力し、
前記コントローラ装置のメニュー情報更新手段が、記憶する前記メニュー情報を、入力を受け付けた前記更新情報を用いて更新処理し、
前記コントローラ装置の第1の更新情報送信手段が、前記更新後のメニュー情報を前記注文入力端末へ送信し、
前記センタ装置の変更要求受付手段が、前記バーコード情報を読取装置により読み取った携帯端末であって、前記バーコード情報に格納されている前記アクセス先情報とコントローラ装置の識別情報とに基づいてアクセスする携帯端末から、メニュー情報の変更要求を受け付け、
前記センタ装置のメニュー変更用画面送信手段が、前記変更要求に応じてメニュー変更用画面を前記携帯端末へ送信し、
前記センタ装置の更新情報生成手段が、前記メニュー変更用画面を用いた変更指示を前記携帯端末より受け付けて、当該変更指示に基づいて前記更新情報を生成し、
前記センタ装置の第2の更新情報送信手段が、前記生成した更新情報を前記携帯端末へ送信する
ことを特徴とするメニュー情報メンテナンス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−176079(P2009−176079A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−14444(P2008−14444)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【出願人】(304048735)エスアイアイ・データサービス株式会社 (126)
【Fターム(参考)】