カウンタトップ水ろ過システム
本開示は、2つのろ材カートリッジを有し、一方のろ材カートリッジが、第2のろ材カートリッジがその耐用年数を超えて交換が必要となる前に少なくとも2回交換可能である、新たな多部品カウンタトップ水ろ過システムに関し、内側ろ材カートリッジの外側ろ材カートリッジとの作動可能な接続に関連するオーリングを、内側ろ材カートリッジの交換中に回転させることなく分離する機構を有し、配管部品と電子部品との分離を含み、下部ハウジングユニットが水ろ過圧力容器、管および流れ指示通知装置等の配管部品を収容し、上部ハウジングユニットが電子回路部品およびそれに関連するろ過手段ならびにそれを動作させる手段を収容する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2004年9月29日に出願されたバセット(Basset)他による米国仮特許出願第60/614,316号明細書の一部継続出願である。その出願の開示内容は、本開示と矛盾しない程度まで引用により本明細書内に包含されたものとする。
【0002】
本開示は、いくつかの新しくかつ一意の特徴を有する多部品カウンタトップ水ろ過システムに関し、特に、2つのろ材カートリッジを有し、一方のろ材カートリッジが、第2のろ材カートリッジがその耐用年数を超えて交換が必要となる前に少なくとも2回交換可能である、カウンタトップ水ろ過システムと、より詳細には、配管部品と電子部品とを分離するカウンタトップ水ろ過システムであって、下部ハウジングユニットが、水ろ過圧力容器、管および流れ指示通知装置等の配管部品を収容し、上部ユニットが、電子回路部品及びそれに関連するろ過手段を収容する、カウンタトップ水ろ過システムと、に関する。
【背景技術】
【0003】
従来、水をろ過するために、装置を含むさまざまなろ過システムが使用されてきた。長年、多数の水ろ過システム及び装置が、地方自治体の水ろ過事業を含む他のさまざまな手段によって提供されるもの以上に水をろ過したい使用者の必要を満たすために開発されてきた。人の毎日の負担を軽減するように技術が進歩するに従い、現代社会は、より多くの汚染物質および添加物を生成するように見え、それらは水道に入り込んでいるように見える。そのため、現在水道で見うけられる汚染物質および不純物にさらされることを低減するために、消費される前の水から汚染物質を除去するために、地方自治体の水処理以上にさらなる措置をとることがますます重要になってきた。
【0004】
それに関して、多くの最終使用者は、自身の飲用水道における汚染の程度に関する拡大している問題を表明してきた。これらの問題に対処するために、最終使用者は、自身の飲用水から最大量の汚染の除去を確実にする種々の対策を講じてきた。これを達成するために、目下瓶入りの水を購入する最終使用者もいれば、自分の家庭に水ろ過システムを設置した最終使用者もいる。
【0005】
目下、多くの種類の家庭用水ろ過システムが販売されている。これらシステムのいくつかは、蒸留、活性炭ろ過、セディメントフィルタ、イオン除去、イオン交換、逆浸透分離、および飲用水から不純物を除去する他の種類のろ過および分離システムを利用する。住宅所有者が利用できるシステムの種類は、不純物を除去する容量が限られている単純なフィルタから、精巧かつ高価なシステムまであり、後者は複雑かつ扱い難い可能性がある。システム/ユニットによっては、水栓または蛇口に直接取り付けられかつそこから垂下する。また、水栓または蛇口に接続する前に複雑な配管アタッチメントが必要なユニットもある。さらに、水栓または蛇口に接続することができるが、水栓または蛇口の近くのカウンタトップ空間を占有する、カウンタトップユニットがある。
【0006】
大部分の水ろ過システムには、飲用水の流入源に接続された圧力容器が必要である。水は、圧力容器に入り、水の不純物は、圧力下でろ過または分離材を通して流される水によってろ過されかつ/または分離される。そして、排除水はシステムから排出されることが可能であり、汚水が浄化された水は消費者に使用されるために出口に向けられる。通常、圧力容器は、圧力容器より見た目がよい外側ハウジングに収容される。さらに、通常の装置は、圧力容器の一端に入口を有し、かかる容器の他端に出口を有する。このため、ろ過システムを住宅所有者の現配管に接続するために必要なパイプ、管またはホースに対応するように、重大な配管の考慮事項に直面することはまれなことではない。
【0007】
常に、ある種類のフィルタまたは分離材が、水の中のある種類の不純物を除去する際により効率的であるということがあった。このため、活性炭フィルタは、不要な溶解有機化合物をろ過して取り除くことができるが、細菌性またはウィルス性の不純物は除去しない。したがって、すべての単段ろ過システムは、圧力容器内の単一ろ材によって有効に達成することができるろ過に限定される。
【0008】
単段ろ過システムの限界に対処しようとして、少なくとも2つのろ材を1つの装置にまたは一連の別個の装置に結合することによりろ過プロセスに各ろ材の利点を組み込む、いくつかの多段ろ過システムが開発された。住宅所有者が入手できるシステムの水の多段ろ過に対する主な欠点は、かかるシステムは複雑かつ費用がかかる可能性があり、水道とろ材との間に精巧な管が必要である可能性がある、ということである。さらに、家庭に供給される飲用水に含まれる不純物の量または程度は、場所によって大幅に異なる可能性がある。このため、細菌性の汚染物質を除去する必要のある住宅所有者がいる可能性があれば、高度な汚染粒子を除去する必要のある住宅所有者がいる可能性もある。したがって、各地域社会の最終使用者は、非常に異なるろ過の必要に直面する場合がある。たとえば、1つの地域社会の最終使用者は、システムが細菌性汚染物質を除去することを必要としない可能性があり、その地域社会の最終使用者は、確実に、必要でない場合はその機能を購入することを望まない。
【0009】
さらに、使用により、ろ過システムは不純物を収集し、それらはフィルタ等の中に取り込まれる。この不純物収集により、ろ過システムの効率が大幅に低下する可能性がある。これら従来のろ過システムによっては、交換可能なろ材を有していない。このため、目詰まりしたろ材を新しくきれいなろ材に単に交換するのではなく、新しい完全なろ過システムを購入しなければならない。
【0010】
ろ材に取り付けられ圧力境界の一部であるエンド・キャップが流体ポートを有していないシステムがある。それは、その機能が単に圧力容器を閉鎖するというものであり流体流出口としての役割を果たすというものではないためである。流体連通は、バセット(Bassett)に対する米国特許第6,325,929号明細書におけるように圧力容器の反対端を通る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
家庭用水ろ過システムにおいて多くの開発がなされてきたが、住宅所有者である使用者が各ろ材の耐用年数を最大限にすることができるように、完全なろ過システムの完全性を損なうことなくろ材を個々に交換することができるろ過システムを提供するという改善がある。
【0012】
さらに別の改善は、目詰まりしたかまたは汚れたろ材を新品の新しいろ材と交換するためにろ材を取り外すことができることによりシステムの動作効率を向上させかつ永久的なシステム部品の数を最大限にするろ過システムを提供することである。
【0013】
さらなる改善は、最小限のカウンタトップ空間を利用し、ろ過段間で管を相互接続する必要をなくす、単一の小型容器内のろ過および分離段を通るように流入飲用水を向ける、多段ろ過システムを提供することである。
【0014】
最先端技術において、製造業者が、多段フィルタのさまざまな段を平衡化することが知られている。本技術分野で既知であるように、平衡化は、各フィルタ段の各ろ材に対する性能および耐用年数が最初に測定される設計プロセスを言う。そして、各フィルタ段のろ材の耐用年数または性能のいずれかが、フィルタ段の各々のろ材が有効に同時に使い尽くされることを確実にするように適合される。以前より、1つの段の1つのろ材が、他のフィルタ段のうちの1つまたは複数のろ材より耐用年数が大幅に長いかまたは性能が大幅に優れている場合に関する問題を克服することが困難であることがわかっている。後述するように、典型的な粒子ろ材段の耐用年数は、典型的な化学物質低減ろ材段の耐用年数の6倍である。このろ材の耐用年数の実質的な差が、従来のろ材平衡方法が適用された場合の相当な妥協の原因であった。
【0015】
後述するように、本開示は、最大耐用年数の粒子低減ろ材段(2年の耐用年数)を、新しくかつ革新的な方法で、コスト競争力のある化学物質低減ろ材と結合する解決法を提供する。化学物質低減ろ材が、粒子低減ろ材と同じ耐用年数を有する必要があった場合、結果としてのフィルタシステムを購入することができる消費者はほとんどなく、結果としての比較的大量のろ材を収容する必要のある結果としての比較的大型のフィルタハウジングを進んで受け入れる消費者もほとんどないことが分かった。
【0016】
本開示の革新は、消費者が、耐用年数が最も短いろ材を、耐用年数がより長いろ材と異なるペースで交換することができるようにすることにより、ろ材平衡化の問題を解決する。1つの代表的な実施例として、1つのろ材カートリッジはカーボンブロックろ材を含み、別のろ材カートリッジはプリーツ付きメンブランろ材を含む。フィルタ性能仕様に応じて、VOC、Pb、Hg、塩素、TTHM等に対するカーボンブロックろ材カートリッジを、3ヶ月消費することができ、シスト、アスベスト、濁り、沈殿物、大腸菌、R.テリゲナ(terrigena)、Bディミニュータ(diminuta)、緑膿菌に対するプリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、2年ほどもの耐用年数を有する場合がある。両ろ材が典型的な単一カートリッジにあった場合、カートリッジを4ヶ月の時点で処分することにより、メンブランの耐用年数の20ヶ月を損失することとなる。本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのカートリッジの革新においてカートリッジを使用することにより、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムは、カーボンブロックろ材カートリッジを経済的に頻繁に交換する能力が向上するため、大幅に高い効率でカーボンブロックろ材カートリッジに対する厳格な性能仕様を満足することができる。本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに比較すると、従来のカートリッジろ過システムにおけるカーボンブロックろ過カートリッジに対しかかる厳格な性能使用を満足することができることはより制限され、効率が大幅に低下する。
【0017】
設計は、非常に異なる性能特性からなるろ材が、圧力容器のサイズを最小限にしながら単一圧力容器に両ろ材を封入することを含む、カウンタトップ二重フィルタろ過システムを課題とする。
【0018】
1つのろ材、すなわちたとえばプリーツ付きメンブラン等の機械的低減ろ材は、たとえばカーボンブロック等の化学的低減ろ材よりはるかに長い耐用年数が可能であり、かつ通常、よりコストがかかる。当業者には理解されるように、機械的フィルタの耐用年数に一致する化学的フィルタを製作するためには、化学的フィルタは著しく大型でなければならない。かかる構成は、最終使用者に不都合であることに加えて、カーボンブロックを製作し単一圧力容器に両ろ材を封入するために必要なコストがさらにかかり、そのため最終的に最終使用者に対するコストが増大する。
【0019】
二段ろ過ユニットを製作する多くの試みがなされてきた。しかしながら、かかる試みは、常に、ユニットのサイズの制御を維持しながら、性能、圧力降下及び化学的/機械的性能を最適化するように、単独の圧力容器内でろ過段をいかに平衡化するかという問題に直面した。従来、ろ過段のうちの1つが消耗されると、圧力容器全体が交換された。しかしながら、これを行うには、他のろ過段に耐用年数が残っている場合、または比較的小さいサイズであることが第一の考慮事項である場合、コストがかかることが分かった。
【0020】
この基本設計問題は、すべてのより大型の圧力容器を作製することにより、または多段ろ過システムを製作することにより、他の者によって以前に解決された。大部分の従来の多段ろ過システムでは、機械的フィルタおよび化学的フィルタは別々の圧力容器に収容される。ろ材のいずれかが消耗されると、システムの他のろ材を残しながらその特定のフィルタカートリッジが交換される。
【0021】
上記問題に対する1つの代表的なあり得る解決法は、単一圧力容器、水溜めエンクロージャを提供するというものであり、中心ろ材が、第2ろ材を適所に維持しながら交換可能である。さらに、この構成により、機械的ろ材は、圧力容器内に収容され、入口ポートおよび出口ポートが閉鎖部のネックに取り付けられて封入される。閉鎖部はまた、化学的ろ材を間に挿入することができるように機械的フィルタの周囲の中心またはコアに対する開口を特徴とする。この化学的ろ材は、シールおよび固定つまみによって圧力容器に動作可能に接続される。機械的ろ過ユニットと化学的ろ過ユニットとをともに利用する場合、圧力容器のサイズ低減は、圧力容器内に機械的ろ材を永久的に作動可能に配置しかつ封入し、機械的ろ材のセンタコア内の開口内に移動可能に挿入されるような化学的ろ材の位置を提供することによって達成された。化学的ろ材は、上述したシールおよび固定ロックによって圧力容器に取り付けられた。かかる構成により、本来必要な圧力容器のサイズが低減する。この特定の構成は、耐用年数が化学的ろ材の6倍である機械的ろ材を使用する場合に適当に作用することが分かった。
【0022】
革新的な圧力容器は、4ヶ月の時点でのカーボンブロックカートリッジの交換を可能にし、かつ外側メンブランろ過カートリッジを圧力容器内の適所に残す、取外し可能なセンタコアカートリッジを有する。カーボンブロックカートリッジの耐用年数に達すると、消耗されたカーボンブロックカートリッジが取り外され、圧力容器内に作動可能に配置されたメンブラン部には依然として耐用年数が残っている間に、新たなカーボンブロックカートリッジが圧力容器内に挿入される。1つの代表的なシステムでは、カーボンブロック部品は、メンブラン部品の6倍の頻度で交換される。
【0023】
最終使用者に対する主な利点は、消耗されるろ材のみを交換し依然としてフィルタ耐用年数が残っているろ材を交換しない、ということである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
水ろ過システムを必要とする最終使用者が遭遇する上述した必要および問題を鑑みて、本開示の主な目的は、システムの完全性を損なうことなく、さまざまな種類のろ材をシステムに交換可能に採用するかまたは汚損したろ材を交換することにより、住宅所有者に、その住宅所有者の必要に従って水をろ過する融通性を提供することができる改良された水ろ過システムを提供することであることによりその住宅所有者の必要に対して最も効率的な水ろ過が達成される。
【0025】
本開示の別の目的は、カウンタトップろ過システムであって、その一端の近くに入口接続および出口接続があることにより著しい配管の必要を低減するカウンタトップろ過システム等、処理のために水が取り出される水栓または蛇口の近くのカウンタトップに配置することができる装置を提供することである。
【0026】
本開示のさらなる目的は、最小限のカウンタトップ空間を占有し、住宅所有者に対し審美的に満足な外観を提供するように、魅力的かつ小型の装置を提供することである。
【0027】
本開示のさらに別の目的は、管および接続を住宅所有者の視界から離れて収納するために圧力容器の下に封入された収納コンパートメントを提供するように構成されることであり、かかる構成は、安定した基部を提供し、それによって圧力容器がカウンタトップまたは任意の水平面の上に確実に載ることができる。
【0028】
本開示のさらに別の目的は、ろ過段の間の相互接続する管を除去し最低限の空間を占有しながらろ過能力を最大限にするように、小型の器具のような容器に水の多段ろ過を提供することである。
【0029】
上記および他の目的は、上部ハウジングと、上部ハウジングに作動可能に配置される電気部品と、下部ハウジングと、下部ハウジングに作動可能に配置される圧力容器と、この圧力容器が、各々が下部ハウジングに作動可能に配置される少なくとも2つの異なるろ材部品を備え、圧力容器を流体源および少なくとも1つのろ過流体送出構造体に作動可能に接続する配管部品と、を備える流体ろ過システムを含む本開示の一態様で達成される。
【0030】
本開示の他の目的および利点は、以下の説明、添付図面および添付の特許請求の範囲から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本開示は、限定されないが、2つのろ材を有するカウンタトップ水ろ過システム50であって、一方のろ材が、第2のろ材がその耐用年数を超えて交換が必要となる前に少なくとも2回交換可能であり、目下好ましくは両ろ材が単一圧力容器に収容される、カウンタトップ水ろ過システム50を含み、かつ限定されないが、配管部品および電子部品が分離され、下部ハウジング部品が限定されないが水ろ過圧力容器、管および流れ指示通知装置を含む配管部品を収容し、上部ハウジング部品が限定されないがモニタ180、電池ならびに流れ指示受取装置およびそれに関連するろ過方法手段を含む電子部品を収容する、カウンタトップ水ろ過システムを含む、いくつかの新しくかつ一意の特徴を有する多部品カウンタトップ水ろ過システムに関する。
【0032】
カウンタトップシステム
図1に示すように、本開示のシステム50は、4つの主要部品を含み、それらは、電子部品を収容する上部ハウジング52と、圧力容器56を収容する下部ハウジング54と、下部ハウジング54内に動作可能に配置されかつ少なくとも2つの異なるろ材カートリッジを備える圧力容器56と、圧力容器56を最終使用者の水道に接続する配管部品と、である。ここで、これら主要部品の各々について詳細に説明する。
【0033】
図1および図2に示すように、上部ハウジング部品52は、圧力容器56の上部62を入れかつ下部ハウジング部品54と作動可能に協働する開放領域60を備える。図示するように、回路基板および他の従来の部品を含むシステム50の電子部品66がその中に作動可能に配置される。図3乃至図5に示すように、上部ハウジング52の内部に、回路基板70および電気系統に電力を供給する電池を収容する電池コンパートメント72が作動可能に配置される。電池コンパートメント72に隣接して、上部ハウジング部品52の下面76からかつそこを超えて延在する突起74があり、それは、下部ハウジング部品54に作動可能に形成される対応する第1開口77と係合するように適合される。上部ハウジング部品52の突起74には、リードスイッチ80が作動可能に配置され、それと協働するために、下部ハウジング54に、磁石82が作動可能に配置される。
【0034】
下部ハウジング部品54は、プラスチックから作製されることが目下好ましい略中空容器84を備え、それは、フィルタカートリッジを収容する圧力容器56とインターフェイスする、たとえば管89等の配管88に適応する構造86を含む。図6に示すように、下部ハウジング部品54は、その側面に、配管の管89を下部ハウジング部品54の内部92に通す第2開口90が形成されている。
【0035】
最終使用者の水道(図示せず)を圧力容器56に作動可能に接続する入口94管系および出口96管系を、図1および図7に示す。最終使用者の水道に作動可能に接続する構造99は、入口94管系と出口96管系との両方の一端に作動可能に配置される。構造99は、従来の位置選択可能切換弁98を含み、それは、水道からの水を圧力容器56にかつ位置選択可能切換弁98に戻るように送る。
【0036】
図1および図8乃至図13に示すように、本開示の圧力容器56は、射出成形プラスチックから作製されることが目下好ましい下部圧力要素100と、同様に射出成形プラスチックから作製されることが目下好ましい上部圧力要素102と、を備える。下部射出成形圧力要素100および上部射出成形圧力要素102は、最終的に組み立てられると、目下好ましくはスピン溶接または他の等価な方法によって作動可能に接続される。
【0037】
下部圧力要素100は、第1ろ材カートリッジ(メンブラン)106を入れる外側中空領域104と、第2ろ材カートリッジ110(カーボンブロック)を取外し可能に受容する、外側中空領域104の内部の第2中空領域108と、を備える。図示するように、圧力容器56の上部圧力要素102の開口端112は、第1ろ材カートリッジ106の内部に第2ろ材カートリッジ110を作動可能に取外し可能に配置する構造114を備える。
【0038】
入口94配管管系は、圧力容器56の上部圧力要素102に作動可能に配置される入口ポート116を介して圧力容器56に作動可能に接続される。図1および図8乃至図13に示すように、入口ポート116には従来のコネクタ118が作動可能に接続されることにより、圧力容器56の下部圧力要素100の内壁122と第1ろ材との間に形成された空間120に水が送られる。図示するように、ろ過水を圧力容器56から位置選択可能切換弁98に戻るように移送する出口ポート128は、ろ過水が、後により詳細に説明するように、上部圧力要素102に作動可能に取外し可能に配置されたセンタ・コア・アセンブリ132の上端130を介し、その後圧力容器56の上部圧力要素102のネック131において出口ポート128に作動可能に接続された出口96配管管系を通って圧力容器56を出るように、作動可能に配置される。さらに、圧力容器56の上部圧力要素102の上面134に、水が外側フィルタカートリッジ106内を効率的に流れることができるように、第1または外側フィルタカートリッジ106の背面に閉じ込められる可能性のある空気がすべてシステムから抽気され得るようにする圧力逃し弁133が、作動可能に配置される。当業者には既知であるように、空気が閉じ込められた場合、気泡点を圧倒し、水がろ材を流れることができるようにろ材内で空気を押しのけることができるために十分な圧力がない。
【0039】
システム全体を概略的に説明したため、続いてシステム50全体および各下位部品をより詳細に説明する。
【0040】
システムのろ過カートリッジ構造およびろ材性能平衡化方式
本開示の1つの一意の特徴は、ろ過カートリッジ構造およびろ材性能平衡化方式に関する。既知であるように、カートリッジは、通常、たとえばセディメント、カーボンブロックまたはメンブラン等の単一ろ材タイプを収容する。たとえばスプリットプレフィルタ等のいくつかのろ材タイプを収容する既知の従来の結合フィルタは、通常、単一部品ハウジングにおけるカーボンろ材とセディメントフィルタとから構成されていた。これらの種類の結合フィルタでは、結合フィルタカートリッジが交換される時、同時にすべてのろ材タイプが交換された。各フィルタカートリッジは、最初に消耗されたろ材に基づいて使い尽くされたとみなされた。当業者には理解されるように、通常、カートリッジが交換される時に処分されたろ材のうちの1つには依然として幾分か耐用年数が残っていた。
【0041】
既知の結合フィルタにおいてフィルタ性能を最大限にするために、そこで利用される異なるろ材を、最終使用者が、許容できない量のろ過耐用年数が残っているかまたはまだ消耗されていないろ過耐用年数を過度に有しているろ材を処分しないことを保証するように、平衡化しなければならない。あるろ材は他のろ材より潜在的な耐用年数がはるかに長い。上述したように、さまざまなろ材間のろ過耐用年数の不均衡により、ろ材のうちの1つまたは複数のサイズが制限因子である場合に平衡問題がもたらされる。たとえば、ろ材間のろ過耐用年数の不均衡が6倍である場合、選択は、耐用年数が短い方のろ材のサイズを6倍増大させるか(それによりハウジングが著しく大きくなる)、または耐用年数が長い方のろ材のサイズを1/6に低減させるか、ということになる。本技術分野で既知であるように、いずれの代案も不可能であるかまたは許容できない多くの状況がある。
【0042】
本開示は、最終使用者が、最も耐用年数の短いろ材を、それより耐用年数が長いろ材とは異なるペースで交換することができるようにすることにより、ろ材平衡化問題に対する許容可能な解決法を提供する。1つの特定の代表的な実施例は、限定されないが、カーボンブロックろ材カートリッジ110およびプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ106を備える圧力容器56を含む。ろ材性能に応じて、カーボンブロックろ材110カートリッジは、4ヶ月でその耐用年数を超える可能性があり、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、2年もの間その耐用年数を超えない可能性があり、差は6倍である。両ろ材が典型的な単一圧力容器56内にあった場合、2つの異なるろ材を収容する単一圧力容器56を4ヶ月時点で処分することにより、メンブランの耐用年数の20ヶ月が損失する結果となる。
【0043】
この問題に対処しようとして、本開示の圧力容器56は、カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む取外し可能センタ・コア・アセンブリ132アセンブリを有し、それは、4箇月の時点での上述したカーボンブロックろ材カートリッジ110の交換を可能とし、かつプリーツ付きメンブランろ材カートリッジを圧力容器56の適所に残す。この時点で、カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む新しい取外し可能センタ・コア・アセンブリ132アセンブリが圧力容器56内に作動可能に挿入され、一方メンブランろ材カートリッジは依然として耐用年数を有する。この代表的な例では、カーボンブロックろ材カートリッジ110部品は、メンブランろ材カートリッジ部品より6倍の頻度で交換される。カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む好ましいセンタ・コア・アセンブリ132のさらなる特徴は、より詳細に後述するように、目下構成されるように、最終使用者が、カーボンブロック部品ろ材カートリッジ110部品を交換するために、いかなる配管88または電子部品66も切り離す必要がない、ということである。
【0044】
容易に明らかとなるように、上述した代表的な圧力容器56構造は、最終使用者が、耐用年数を消耗したろ材カートリッジのみを交換し依然として耐用年数のあるろ材カートリッジは交換しないという点で、最終使用者に対して主な利益を提供する。
【0045】
センタ・コア・アセンブリ上部エンド・キャップ
図14乃至図17に示すように、本開示の別の代表的かつ一意の特徴は、アッパプレート142およびロアプレート144を含むセンタ・コア・アセンブリ132エンド・キャップ140の構造的設計であり、ロアプレート144は、エンド・キャップ140に別個の流体ポートが配置される必要なく、圧力容器56の外側に流体連通するための流路146を有する。
【0046】
この特定の設計の1つの特別に有用な利点は、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの交換が、多部品カウンタトップ水ろ過システム配管88の取付部品を切り離すことなく達成される、ということである。明らかであるように、最終使用者がセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを外側圧力容器56のろ材カートリッジより高い頻度で交換する場合、そのセンタ・コア・アセンブリ132のフィルタを単純にかついかなる配管接続も切り離すことなく交換することができるという、以前は実現不可能であった利便性が非常に望ましく、それは本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50によって達成される。
【0047】
バセット(Bassett)に対する従来のキュノ(Cuno)の米国特許第6,325,929号明細書では、エンド・キャップがろ材に取り付けられ、それは圧力境界の一部である。このエンド・キャップは、その唯一の機能が圧力容器56を閉鎖することであるため、流体ポートを有していない。このため、圧力容器56の外側の流体連通は、圧力容器56の反対端または他の場所を通して達成される。
【0048】
本開示の新たなカウンタトップ水ろ過システム50の場合、センタ・コア・アセンブリ132のフィルタまたはろ材カートリッジは、圧力容器56の上部または流体接続端を通して交換される。最終使用者がセンタ・コア・アセンブリ132のフィルタまたはろ材カートリッジを交換する必要がある時、配管88の取付部品のいずれかを切り離すことは逆に不都合であるため、本開示の新しくかつ革新的なエンド・キャップ140は、圧力容器56のネック131上に作動可能に配置されるポート128を介して圧力容器56の外側に流体連通し、圧力容器56は出口96取付部品および管に作動可能に接続される。
【0049】
ろ材カートリッジの出口は通常中心にあり、かつこの場合、出口はネック131の上かまたは圧力容器56の側面にあるため、新しくかつ革新的なセンタ・コア・アセンブリ132のロアエンド・キャッププレート144は、特にこの状況に対処するように開発された。図14乃至図17に示すように、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140のロアプレート144は、ろ材カートリッジに作動可能に接続され、ろ材カートリッジ・エンド・キャップとしての役割を果たす。ロアプレート144は、オーリングシールによってネック131の内側に封止される。さらに、ロアプレートは、ろ過水がロアプレート144内を通過して、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50からそれと流体連通して作動可能に配置された出口128を介して出ることができるようにするために、目下好ましくはその中心に作動可能に配置された少なくとも1つの開口146を有する。
【0050】
図1および図14乃至図17に示すように、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140のアッパプレート142は、ロアプレート144に平行にかつロアプレート144の上方に位置する。図示するように、アッパプレート142もまた、オーリングシールによりネック131の内側に封止される。アッパプレート142は、内部に流体通路がなく中実であり、そのため圧力容器56の閉鎖要素となる。2つのプレート、すなわちアッパプレート142およびロアプレート144は、剛性な部品がもたらされるようにサポートリブ148によって合せて保持される。
【0051】
図示するように、出口ポート128およびそれに関連する配管88の取付部品は、圧力容器56のネック131においてアッパプレート142とロアプレート144との間に作動可能に配置される。センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジからのろ過流体は、流体通路手段またはロアプレート144に形成された少なくとも1つの開口146を通過して、アッパプレート142とロアプレート144との間に形成された領域150に入る。2つのプレートの間の領域150から、ろ過流体は、使用時に、出口ポート128を通って出口ポートと最終使用者選択可能弁98との間に作動可能に配置された出口配管88まで移動することができる。
【0052】
上述したようにアッパプレートおよびロアプレートを有する本開示のこの新しくかつ革新的なセンタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140構造により、流体出口取付部品を切り離す必要なく最終使用者によるセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの取外しおよび交換が容易になる。本開示の新しくかつ革新的なエンド・キャップ140構造の別の利点は、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140を構成する部品の数が低減することから、信頼性が向上しかつコストが低減するということである。機能が、流体がろ材を通過するのを確実にすること、また圧力容器56閉鎖手段であり、出口配管88と連通する手段であることである、エンド・キャップ140を有することにより、部品数と、あらゆるあり得る異なる構造を組み立てることに対する労働と、がともに節約される。
【0053】
ろ材を交換するために必要な破断(breakout)力を低減するために機械的利点を提供するハンドル
本開示の別の新しく、一意で革新的な特徴は、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外しかつ交換するために必要な解体力を低減するために、オーリングシールを回転せずに分離するように構成されるハンドル160構造を備える。
【0054】
除去される汚染物質の量に関連するいくつかのフィルタ性能使用を満足させるために、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの1つの代表的な実施形態は、5.715センチメートル(2.25インチ)外径が必要であった。かかる寸法の外形は、圧力容器56の上部の開口112の直径が幾分かより大きいことが必要であったことを意味する。オーリングシール領域の直径が増大するにしたがい、オーリングシールをそれらの閉鎖動作位置から撤去するために必要な力も増大することが知られている。同様に既知であるように、オーリングシールが閉鎖動作位置に長く留まるほど、封止を閉鎖動作位置から破断するために必要な力が増大する。このため、封止直径には、手により解体力を越えることはもはや可能ではなく、オーリングシールを破断するために十分な力を提供するためにたとえばレンチ等の追加の力が必要である、有限の限界がある。
【0055】
センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外すために解体力を越えるようにセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジに伝えられる必要のあるトルクを低減するために、旋回ハンドル160構造が開発された。ろ材カートリッジが流体連通から1/4回転方法で取り外される場合、オーリングシールは、オーリング封止領域から並進される際に回転する。ろ材カートリッジが動作位置から取り外される際、回転力または回転成分(越えることが最も困難である)と並進力成分(越えることはそれほど困難ではない)とを越えるために少なくとも2つの力成分がある。さらに、これら成分の各々は、同様に越えなければならない解体力を有する。これら2つの力成分はともに、従来から特に封止領域/直径が大きくオーリングが長時間動作位置に作動可能に係合されている場合、越えることが非常に困難であることが分かった。封止エンド・キャップ140および取外しハンドル160を2つの部品として組み立て、それらを旋回継手162によって作動可能に接続することにより、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分は、並進力成分およびその解体力成分のみまで有効に低減される。さらに、旋回継手162は機械的利点を提供する。
【0056】
この場合、回転力成分は、旋回継手162を使用することにより、28.25ニュートンメーター(250インチポンド)という理論値から2.26ニュートンメーター(20インチポンド)という実測値まで有効に著しく低減する。エンド・キャップ140に対して旋回するハンドル160を提供することにより、ハンドル160は、ろ材カートリッジ取外しランプ137に係合するように旋回し、その間、ハンドル160が回転し続け取外しランプ137のために並進を開始する際、エンド・キャップ140は動作位置の適所に留まる。ハンドル160がエンド・キャップ140に取り付けられるため、エンド・キャップ140はハンドル160に追従して並進する。ランプ断面は角付きでないが、代わりに、解体力が越えられるような最大の機械的利点を与えるために始まりが非常に浅いカム断面である。オーリングが移動を開始するとすぐに必要な力が低減されるため、カムランプはその端部に向かってさらに急峻になる。逆もまた真であり、最終使用者が新たなセンタ・コア・アセンブリ132フィルタを動作位置に挿入すると、エンド・キャップ140は取付け中に回転せず、取付けを達成するために必要な力が低減する。
【0057】
配管部品からの電子部品の分離
本カウンタトップ水ろ過システム50の別の新しくかつ革新的な特徴は、電子部品66および配管88の有効な分離である。
【0058】
他の従来のカウンタトップ水ろ過装置を開発し導入する間に、電子部品66を圧力容器56と同じ位置に収容することにより、結露がプリント回路基板70(PCB)上に蓄積し電子部品66を短絡させる可能性があることが観察された。この理由および他の理由のため、本開示のカウンタトップ水ろ過システム50は、電子部品66を上部ハウジング52に収容し、配管88部品を下部ハウジング54に収容する。このように、電子部品66は、あり得る結露、およびたとえば短絡等、電子部品66を誤動作させる可能性のある他の環境因子から隔離される。この目的を達成するために、流れ検知送出部品67および突起74内に収容される流れ検知受取部品68が、システム50の別個のハウジング部品内に収容されるように設計された。
【0059】
通常、従来のカウンタトップシステムを設計する時、フロースイッチは単一部品であった。既知であるように、2つの部品が典型的な従来の単一部品フロースイッチを構成する。1つの部品は、流れ検知送出部品67と、通常フローチャンバ81内に存在する磁石82と、を備える。流れが発生すると、磁石82は流れの方向に変位する。この変位により、磁石の磁界が流れ検知受取部品67およびリードスイッチ80に近接する。リードスイッチ80は磁界を検知し、電子回路を完成するように閉鎖する。フロースイッチに使用される典型的な磁石は比較的弱いため、リードスイッチ80は、磁石82に非常に近接して配置される必要がある。そのように近接して配置される必要があることは、フロースイッチが従来から単一部品として販売されてきた主な理由である。
【0060】
本開示のカウンタトップ水ろ過システム50は、磁石82を、下部ハウジング54に作動可能に接続されたフローチャンバ81内に配置し、リードスイッチ80は上部ハウジング52に作動可能に接続される。しかしながら、2つの部品のかかる位置は、頑強なカウンタトップ水ろ過システム50を提供するために克服される必要のあるいくつかの問題を提示した。本開示のカウンタトップ水ろ過システム50の開発中に直面した第1の問題は、当初、磁石82およびリードスイッチ80が標準間隔の3倍分離される必要があると判断されたということであった。このように分離間隔が増大することにより、比較的強固な磁石82と、フロースイッチの2つの部品が互いに有効に作動可能に相互作用する時、常にフロースイッチ起動ゾーン内に確実に配置されることを保証する新たな方法の開発と、が必要となった。
【0061】
上述したフロースイッチ80構造がなければ、最終使用者は、コアアセンブリ132の流体ろ材カートリッジを交換する必要がある時、配管88を切り離すかまたは電子コネクタを切り離す必要があった。本開示の目下好ましい実施形態では、最終使用者は配管88も電子接続も切り離すことなく、単に上部ハウジング52を下部ハウジング54から分解する。上部ハウジング52を取り外すことにより、配管88と、下部ハウジング54に収容された流体ろ材カートリッジまたは圧力容器56が露出する。この新しくかつ革新的な構造は最終使用者にとって非常に都合がよい。それは、何かを切り離すのを忘れないようにする必要がなく、または何かを再接続することを忘れないようにしなくてよいためである。このため、2つのフロースイッチ部品の分離が必要な上述した構造は、従来のフロースイッチ技術に対して新しくかつ一意であると考えられる。
【0062】
システムを動作させる
本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50のさまざまな部品について説明したため、最終使用者が使用の環境においてシステム50をいかに動作させるかについて説明する。まず、最終使用者は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54から上部ハウジング52を分離し、上部ハウジング52を上下反対にして多部品カウンタトップ水ろ過システム50の上部ハウジング52の内部に電池コンパートメント72(図2および図20乃至図21を参照)を見つけ、電池コンパートメントカバー73を取り外す。各電池の+端子および−端子の向きが正しく設置されることを確実にして、2AA電池を電池コンパートメント72に設置する。
【0063】
電池が設置されると電池コンパートメント72のカバー73を元の場所に戻す。電池接続をテストしシステムモニタ180が機能していることを確実にするために、上部ハウジング52の正面のボタン182を押し、それを6秒間保持する。システムモニタ180は、すべての光が逐次起動されるようにその機能を循環するべきである。システムモニタ180が作動しない場合、電池が検査されるべきである(図20および図22参照、なお、図23によって表すシーケンスは、フィルタシンボル2表示から次のバーが消える前に毎回発生する)。
【0064】
プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ(2つのカートリッジの大きい方)を箱から取り外す。カーボンフィルタカートリッジ110を箱から取り外し、カーボンフィルタカートリッジをプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ106の中心部分に挿入する。図23Aおよび図23Bに最もよく示すように、カーボンフィルタカートリッジをプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ内にまで下方に完全に挿入し、カーボンブロックろ材カートリッジハンドル160を停止するまで右に完全に回転させる。
【0065】
図24A乃至図24Cに最もよく示すように、第1に下部ハウジング54のホースを妨げるものがないことを確実にし、第2に、圧力容器56が多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54に完全に嵌合することができるように、下部ハウジング54の2つの垂直リブを下部ハウジング54の開口の切欠きと位置合せし、その後、システム圧力容器56を構成する組み立てられた2つのフィルタアセンブリを、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54内に挿入する。
【0066】
次に、図25A、図25Bおよび図30に最もよく示すように、2つのホースの長い方を手に取り、それを組み立てられた圧力容器56の側面の周囲に通し、組み立てられた圧力容器56の他方の側面の入口116取付部品の上にエンドコネクタをスナップ留めする。そして、ホースを残りの取付部品の基部の円形切欠き内に押し込む。短い方のホースを残りの出口128取付部品の上にスナップ留めする。
【0067】
この時、上部ハウジング52を再度設置してはならない。上部ハウジング52は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50が、たとえば水栓等、水道構造に完全に接続された後に設置される。
【0068】
図28に最もよく示すように、水道構造への接続は、ホースの端部において切換弁98を使用することによって達成される。そして、切換弁98は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50に冷水を供給するように選択された水栓に接続される。水栓の端部の構造は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50とともに提供される適当なアダプタ(図示せず)に一致しなければならない。正しいアダプタを設置し、水栓の端部に切換弁98を確実に接続する。そして、切換弁98接続を、漏れがないか検査する。この時点で、多部品カウンタトップ水ろ過システム50において温水が決して使用されないことを確実にするように注意されるべきである。なぜなら、温水は、他の潜在的な不都合な結果もあるが特に、カーボンフィルタの効率を低減するためである。
【0069】
冷水の水栓を非常にゆっくりと開ける。切換弁98に、かつ多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54のホースが取付部品にスナップ留めされている部分において、水の漏れを探す。切換弁98または下部ハウジング54取付部品が漏れを起こしている場合、接続を再度組み立てる。漏れが観察されない場合、図29Aおよび図29Bに最もよく示すように、上部ハウジング52が適所にスナップ留めされることを確実にして、上部ハウジング52を多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54上に設置する。
【0070】
多部品カウンタトップ水ろ過システム50を最初に使用する前、かつすべてのカーボンフィルタを交換した後、使用者は、カーボン残留物及び閉じ込められた気泡をすべて除去するためにカーボンフィルタカートリッジ110内に水を流さ(flush)なければならない。流している間、切換弁98がろ過水位置に設定されることを確認する。
【0071】
切換弁98は、使用者が必要とする可能性のある水道からの水の流れを制御する3つの設定を有する。使用者は、切換弁98の右側の制御ハンドル101を3つの位置のうちの任意の1つまで回すことにより、各設定にアクセスすることができる。図30乃至図32に最もよく示すように、位置Aは、温水および冷水のために使用される未ろ過噴霧のためである。位置Bは、同様に温水および冷水のために使用される未ろ過流れのためである。位置Cはろ過された冷水のみのためである。切換弁98が正しい位置、位置Cにあることが確認されると、システムをオンにして水を5分間流水洗浄する。
【0072】
切換弁98がろ過流に対して設定され、切り換えられた流れが予測されるより低速であるように見えるか、またはろ過水出口から水が流れない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。この状況を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、かつ切換弁98がろ過水位置に設定されていることを確実にする。圧力容器56の側面にある赤色の圧力逃し弁131ボタンを見つけ、ろ過水位置に設定された切換弁98から水が流れ始めるまでボタンを押す。水が切換弁98から流れ始めた時、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56が水で充填されていることを示す。この時、ろ過水は、ろ過水位置にある切換弁98から正常に流れるはずである。
【0073】
図33Aおよび図33Bに最もよく示すように、多部品カウンタトップ水ろ過システム50は、高度なシステムモニタ180を有する。モニタ機能をテストするために、使用者は、モニタ180下のボタン182を押し6秒間保持する。モニタ180は、その光機能のすべてを循環し、循環の最後にシステム50が適当に機能していることを示す「ビープ」を発する。
【0074】
多部品カウンタトップ水ろ過システム50の正面の対話式ディスプレイは、内側カーボンフィルタカートリッジ(フィルタシンボル1)、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ(フィルタシンボル2)および電池(2AA)の残りの耐用年数の記録を保持する。ディスプレイは、水がシステム50の圧力容器56内を流れている時はいつでも、またはテストボタン182(ディスプレイの下の円形ボタン)が押される時にのみ起動される。フィルタがともに新しい時、フィルタシンボル1およびフィルタシンボル2に対するすべての光は、図33Bに示すように両側で照明される。照明された緑色の光は、夫々のフィルタの各々に残っているろ過容量の量を示す。
【0075】
フィルタ容量が減少するに従い、内側カーボンフィルタカートリッジに対する表示は、およそ4ヶ月間の期間に、または500リットルの水を使用した後に変化する。フィルタシンボル1の表示の周囲の5つの緑色の光は、図36Aに最もよく示すように、フィルタシンボル1に対するシンボルのみが残り赤色に点滅するまで、逐次消える。この赤色に点滅する表示は、内側カーボンフィルタ、すなわちフィルタシンボル1の交換が必要であることを示す。内側カーボンフィルタカートリッジの各交換の後、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ表示の1つの緑色の光は、最初の交換を除き使用中もはや照明しない。第6カーボンフィルタ、すなわち内側カーボンフィルタカートリッジがその耐用年数を消耗した時、図36Bに示すように、フィルタシンボル2表示の周囲の緑色の光すべてが使用中もはや照明せず、フィルタシンボル2は赤色に点滅する。その時点で、以下の表および上述した図において表されるように、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、内側カーボンフィルタカートリッジとともに交換が必要である。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
電池耐用年数インジケータは、モニタ180の楕円形フェースプレートの底部中心に現われる。インジケータは、モニタ180のテストサイクル中を除き通常の使用下では発光しない。電池インジケータは、テストサイクル中に1つの赤色の閃光を発する。電池電力が使い尽くされ交換が必要となると、多部品カウンタトップ水ろ過システム50が水を分配している時にインジケータは赤色に点滅する。点滅する赤色の電池光は、使用者には電池を交換するためにおよそ2週間あることを示す。
【0078】
必要な場合は、モニタ180を開始位置にリセットすることができる。消費された水および/または以前のカートリッジ交換のいかなる履歴も消去される。モニタ180を開始位置に完全にリセットするために、モニタ180の下のテストボタン182とカバーの上のリセットボタン184とをともに同時に押して、「ビープ」が聞こえるまで2秒間保持する。モニタ180の回路は消費リットルを0にリセットし、すべての緑色の光が表示される。
【0079】
次に、図39Aおよび図39Bに示すように、内側すなわち第1カーボンブラックフィルタカートリッジで開始するフィルタを交換するために使用される手続きについて論じる。フィルタシンボル1が赤色で点滅している時、それは、図36Bに示すように、内側カーボンフィルタカートリッジの交換が必要であることを示す。
【0080】
内側カーボンフィルタカートリッジは、多部品カウンタトップ水ろ過システム50から取り外される時、湿潤状態となる。いかなる水もカウンタトップ上に滴る可能性をなくすために、多部品カウンタトップ水ろ過システム50を、空のシンクにまたはシンクの隣に配置すべきである。しかしながら、上部ハウジング52が誤って落下しないことを確実にするように注意されるべきである。さらに、上部ハウジング52が水またはいかなる液体にも決して浸されないことを確実にするように注意されるべきである。
【0081】
内側カーボンブロックろ材カートリッジ110は、圧力容器56の中心に配置され、中心に穴を有するその旋回ハンドル160によって識別される。この時点で、フィルタの湿潤した部分に接触する必要がないことが留意されるべきである。
【0082】
図39Aおよび図39Bに最もよく示すように、圧力容器56を一方の手で保持し、カートリッジのハンドル160を左回りに回転させる。内側カーボンブロックろ材カートリッジを上方にかつ圧力容器56から出るように持ち上げる。新たなフィルタカートリッジの設置中にカウンタ上へのあり得る溢れを回避するために、新たな内側カーボンフィルタカートリッジを挿入する前にシンクの上で圧力容器56および下部ハウジング54を注意深く逆さにすることにより、圧力容器56および下部ハウジング54の内側に残っている水をすべて確実に空にする。
【0083】
使用したフィルタカートリッジを破棄する。新たなカートリッジから任意の保護衛生ラッピングを取り除く。フィルタカートリッジ自体に接触しないようにハンドル160を把持する。カートリッジの取外しの逆の順序で、新たなカートリッジを圧力容器56内に挿入し、ハンドル160を下方に押して、停止が感じられるまで右回りに回転させる。この時点で、交換カートリッジが新たに取り付けられる。
【0084】
上部ハウジング52を交換する前に、次のカーボンフィルタカートリッジの交換のために正しいカウントダウンを保証するために、対話式ディスプレイをリセットしなければならない。リセットボタン184は、上部ハウジング52の底部に位置する。図40Aおよび図40Bに最もよく示すように、対話式ディスプレイをリセットするために、ボタン184を押して「ビープ」が聞こえるまで(およそ3秒)保持する。この時点で、対話式ディスプレイはリセットされてフィルタシンボル1、すなわちカーボンフィルタカートリッジが2回目に交換されるためのカウントダウンが開始される。フィルタシンボル1の後続する交換は、最初の交換と同様に行われる。
【0085】
上部ハウジング52を交換した後、かつ多部品カウンタトップ水ろ過システム50の使用を再開する前、カーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて除去するために、交換されたカーボンブロックろ材カートリッジに流水を流さなければならない。このプロセス中、切換弁98を、ろ過水位置に設定しなければならない。次に、多部品カウンタトップ水ろ過システム50がオンされ、少なくとも2分間流水洗浄される。
【0086】
初期設置中のように、切換弁98がろ過流に設定され、切り換えられた流れが予想されるより低速であるように見えるか、または切換弁から水が流れていない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。上述したように、この問題を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、かつ切換弁流がろ過水に設定されていることを確実にする。図41に最もよく示すように、圧力容器56の側面の赤色の圧力逃し弁131ボタンを見つけ、水が切換弁98から流れ始めるまでボタンを押す。これが発生すると、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56が水で充填されていることを示す。この時、ろ過水は、切換弁98から正常に流れるはずである。
【0087】
このプロセスの最後において、この時、リセットされたディスプレイは、フィルタシンボル2の周囲に4つの光しか残っていないことを示す。これは、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示す。6番目の内部カーボンフィルタカートリッジが終了すると、フィルタシンボル2の周囲の光のすべてはもはや使用中に照明せず、フィルタシンボル2は赤色を点滅する。その時点で、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、内部カーボンフィルタカートリッジとともに交換が必要である。
【0088】
6番目の内部カーボンフィルタカートリッジが終了すると、対話式モニタ180は使用者に対し、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジもまた交換が必要であると警告する。これは、およそ2年後、または3000リットルの水を消費した後に発生するはずである。その時点で、モニタ180は、図43に示すように、フィルタシンボル1およびフィルタシンボル2のシンボルをともに赤色で表示する。
【0089】
外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換は、内側カーボンブロックろ材カートリッジの交換手続きと幾分か類似する。上述したように、カウンタトップ上へに水が滴る可能性をなくすために、最終使用者が多部品カウンタトップ水ろ過システム50を空のシンクまたはシンクの隣に配置することが提案される。最初のフィルタ交換と同様に、下部ハウジング54から上部ハウジング52を取り除き、上部ハウジング52を脇に置く。
【0090】
最終使用者は、この時、内側カーボンブロックろ材カートリッジを交換しており、同時に外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジが交換されている。最終使用者は、下部ハウジング54から、アセンブリとして合せて両カートリッジと圧力容器56とを取り外す。カーボンブロックろ材カートリッジは、圧力容器56のプリーツ付きメンブランろ材カートリッジハウジング部の中心に嵌合するフィルタである。下部ハウジング54には、2つのホースが作動可能に取り付けられている。これら2つのホースは、各継手のグレーボタンを押し取付部品から継手を持ち上げることによって切り離される。この操作中、長い方の管をその押込み嵌合から他方の継手の基部の下で取り除くことに注意が払われなければならない。この時点で、両ホースが脇に避けられていることを確認し、完全なプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ/カーボンブロックろ材アセンブリ/圧力容器56を、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54から持ち上げる。
【0091】
この時点で、消耗されたフィルタは適当に破棄されるべきである。次の段階は、使用するために両方の新たなフィルタの包装をとき他の方法で準備をするというものである。達成されると、新たなカーボンブロックろ材カートリッジを圧力容器56の新たなプリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジング部内に挿入し、カーボンブロックろ材カートリッジハンドル160を、それた停止したと感じられるまで右回りに回し、そこで新たな圧力容器56のアセンブリが完成する。
【0092】
新たなアセンブリ/圧力容器56を交換する前に、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジハウジングの2つの垂直リブは、図44A乃至図44Cに最もよく示されるように、フィルタアセンブリ/圧力容器56が多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54内に完全に嵌合することができるように、下部ハウジング54の開口の切欠きと整列しなければならない。再組立て中、これらのリブを、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54の対応する切欠きと整列させるべきであり、カートリッジアセンブリ/圧力容器56を下部ハウジング54内に配置し、ホースを取付部品の基部の切欠きに戻す。この時点で、図45A乃至図45Cに最もよく示すように、両ホースは、管端部継手を適所で「カチっと鳴る」までハウジング取付部品上に下方に完全に押すことにより、それらの対応する取付部品に再度接続される。
【0093】
上部ハウジング52を交換する前に、使用者は、図46Aおよび図46Bに最もよく示すように、上部ハウジング52の底部に位置するリセットボタン184を介して、次の2年間のシーケンスのための正確なカウントダウンを保証するために対話式ディスプレイをリセットしなければならない。これを達成するために、使用者は、テストボタンおよびリセットボタン184を同時に押して「ビープ」が聞こえるまで(およそ3秒間)保持する。この時点で、対話式ディスプレイはフィルタ1およびフィルタ2の両方のカウントダウンを開始するようにリセットされる。上述したように上部ハウジング52を交換する。
【0094】
最初に多部品カウンタトップ水ろ過システム50を使用する前に、使用者は、カーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて取り除くために、交換されたカーボンフィルタカートリッジおよび交換されたプリーツ付きメンブランろ材カートリッジに水を流さなければならない。水を流している間、切換弁98がろ過水位置に設定されることを確実にする。切換弁98が正しい位置にあることが確認されると、図47に最もよく示すように、システムをオンして少なくとも5分間流水洗浄する。
【0095】
初期設置中のように、切換弁98がろ過流に設定され、切り換えられた流れが予測されるより低速であるように見え、または切換弁98から水が流れていない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。上述したように、この問題を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、切換弁流がろ過水に設定されていることを確実にする。圧力容器56の側面の赤色の圧力逃し弁131を見つけ、水が切換弁98から流れ始めるまでボタンを押す。これが発生する時、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56に水が充填していることを示す。この時、ろ過水は切換弁98から正常に流れるはずである。
【0096】
動作
本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50のさまざまな部品と、使用環境において最終使用者がシステム50をいかに動作させるかと、について説明したため、ここで、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50の動作について説明する。
【0097】
図7に最もよく示すように、切換弁98は、たとえば水栓(図示せず)等、水道に作動可能に接続される。最終使用者が水をろ過したい場合、切換弁はろ過水位置に配置され、水は管94を介して切換弁から圧力容器に流れる。図6に最もよく示すように、管94は、下部ハウジング54の内部に、最終的に入口116に、外側カートリッジ106および内側カートリッジ110を通って中空領域150内に、かつ図9に示すように出口128を通って出るように通される。
【0098】
再び図6および図7を参照すると、ろ過水は、磁石82を収容する部品67を通過した後、管96を介して下部ハウジング54を出て、最終的に、ろ過水出口170を介して切換弁98を出る。流れ検知送出部品67は従来のものであり、上部ハウジング190、下部ハウジング192、磁石82、バネ194、バネ受けワッシャ196、フローワッシャ198、フローワッシャシート200および計測ピストン202を備える。この流れ送出検知部品は、当業者には既知であるように、流れ受取検知部品とともに従来のように動作する。
【0099】
本開示の最近開発された実施形態は、図19に示すようなフローワッシャ198をここで図9に示すような位置199に配置し直すことを含む。フローワッシャ198のかかる再配置により、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの動作がより静かになると判断されたためである。
【0100】
本明細書に含まれるシステム、物品、装置および物品を使用し作製する方法は本発明の好ましい実施形態を構成するが、本発明はこれら厳密な物品、装置及び方法に限定されず、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく変更を行ってもよい、ということが理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な組立分解斜視図である。
【図2】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過の代表的な上部ハウジングの組立分解斜視図である。
【図3】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタの組立分解斜視図である。
【図4】図3の代表的なシステムモニタで利用される代表的な回路基板の斜視図である。
【図5】図3の代表的なシステムモニタの斜視図である。
【図6】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジングの代表的な部分の斜視図である。
【図7】代表的な切換弁および関連する管を含む、図6の異なる視点から見た下部ハウジングの代表的な部分の斜視図である。
【図8】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の平面図である。
【図9】図8の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の図8の線9−9に沿ってすべて取り出された断面図である。
【図10】図9のものに類似するが圧力容器のろ材カートリッジを分離するセンタコア仕切り板を含む部分断面図である。
【図11】図8乃至図10の圧力容器の上部の斜視図である。
【図12】図11の圧力容器の上部の平面図である。
【図13】図12の線13−13に沿って取り出された代表的な圧力逃し弁の断面図である。
【図14】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器の代表的な内部フィルタカートリッジアセンブリの斜視図である。
【図15】圧力容器を封止し圧力容器からのろ過水のための経路を提供する、内部フィルタカートリッジとの相互作用のための代表的な新しくかつ革新的なエンド・キャップの斜視図である。
【図16】図15の代表的なエンド・キャップの平面図である。
【図17】図16の線17−17に沿って取り出された図15および図16のエンド・キャップの断面図である。
【図18】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な流れ制御装置/磁石の平面図である。
【図19】線19−19に沿って取り出された図18の流れ制御/磁石の断面図である。
【図20】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムで使用する代表的な電池ボックスの平面図である。
【図21】図20の電池ボックスの斜視図である。
【図22】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な上部ハウジングの内側に配置された電池コンパートメントおよび回路基板ハウジングの部分斜視図である。
【図23】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタによって表示されるさまざまな段の図である。
【図24A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジへのカーボンフィルタカートリッジの挿入を示す。
【図24B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジへのカーボンフィルタカートリッジの挿入を示す。
【図25A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図25B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図25C】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図26A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の入口へのアセンブリのホーススナップの接続を示す。
【図26B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の入口へのアセンブリのホーススナップの接続を示す。
【図27】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の出口の接続を示す。
【図28】水道と、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な切換弁との間の代表的な動作可能接続を示す。
【図29A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な下部ハウジングへの代表的な上部ハウジングの設置を示す。
【図29B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な下部ハウジングへの代表的な上部ハウジングの設置を示す。
【図30】未ろ過温水および冷水噴霧を得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第1設定を示す。
【図31】未ろ過温水および冷水流を得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第2設定を示す。
【図32】未ろ過冷水のみを得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第3設定を示す。
【図33A】水がシステム内を流れているかまたはテストボタンが押されたことを示し、かつ本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのフィルタの各々に残っている容量を示す、起動状態のシステムモニタの対話式ディスプレイを示す。
【図33B】水がシステム内を流れているかまたはテストボタンが押されたことを示し、かつ本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのフィルタの各々に残っている容量を示す、起動状態のシステムモニタの対話式ディスプレイを示す。
【図34】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタにおいておよそ2週間の電池耐用年数が残っていることを示す電池耐用年数インジケータ明滅を示す。
【図35A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのすべての光が照明されるように、モニタの下のテストボタンと上部ハウジングの下のリセットボタンとを同時に押すことによって代表的なモニタを開始位置にリセットする方法を示す。
【図35B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのすべての光が照明されるように、モニタの下のテストボタンと上部ハウジングの下のリセットボタンとを同時に押すことによって代表的なモニタを開始位置にリセットする方法を示す。
【図36A】内部カーボンフィルタの交換が必要であることを示す代表的なモニタにおいて見える表示を示す。
【図36B】内部カーボンフィルタの交換が必要であることを示す代表的なモニタにおいて見える表示を示す。
【図37】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器からカーボンブロックフィルタカートリッジを取り外す手続きを示す。
【図38】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器からカーボンブロックフィルタカートリッジを取り外す手続きを示す。
【図39A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器内にカーボンブロックフィルタカートリッジを再挿入する手続きを示す。
【図39B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器内にカーボンブロックフィルタカートリッジを再挿入する手続きを示す。
【図40A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器へのカーボンブロックフィルタの再挿入後に対話式モニタにおいて見られる表示を示す。
【図40B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器へのカーボンブロックフィルタの再挿入後に対話式モニタにおいて見られる表示を示す。
【図41】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの付近において圧力容器内に閉じ込められる可能性のあるすべての空気を取り除くために圧力逃し弁を利用する手続きを示す。
【図42A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対してプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図42B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対してプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図43】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムにおいてカーボンフィルタとプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとの両方の交換が必要であることを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図44A】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44B】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44C】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44D】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44E】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44F】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図45A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対し次のシーケンスのための正確なカウントダウンを保証するために対話式表示をリセットする手続きを示す。
【図46】切換弁が本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのろ過水位置に設定された、システムにおけるカーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて除去するための、交換カーボンブラックろ材カートリッジおよび交換プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの流水洗浄を示す。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2004年9月29日に出願されたバセット(Basset)他による米国仮特許出願第60/614,316号明細書の一部継続出願である。その出願の開示内容は、本開示と矛盾しない程度まで引用により本明細書内に包含されたものとする。
【0002】
本開示は、いくつかの新しくかつ一意の特徴を有する多部品カウンタトップ水ろ過システムに関し、特に、2つのろ材カートリッジを有し、一方のろ材カートリッジが、第2のろ材カートリッジがその耐用年数を超えて交換が必要となる前に少なくとも2回交換可能である、カウンタトップ水ろ過システムと、より詳細には、配管部品と電子部品とを分離するカウンタトップ水ろ過システムであって、下部ハウジングユニットが、水ろ過圧力容器、管および流れ指示通知装置等の配管部品を収容し、上部ユニットが、電子回路部品及びそれに関連するろ過手段を収容する、カウンタトップ水ろ過システムと、に関する。
【背景技術】
【0003】
従来、水をろ過するために、装置を含むさまざまなろ過システムが使用されてきた。長年、多数の水ろ過システム及び装置が、地方自治体の水ろ過事業を含む他のさまざまな手段によって提供されるもの以上に水をろ過したい使用者の必要を満たすために開発されてきた。人の毎日の負担を軽減するように技術が進歩するに従い、現代社会は、より多くの汚染物質および添加物を生成するように見え、それらは水道に入り込んでいるように見える。そのため、現在水道で見うけられる汚染物質および不純物にさらされることを低減するために、消費される前の水から汚染物質を除去するために、地方自治体の水処理以上にさらなる措置をとることがますます重要になってきた。
【0004】
それに関して、多くの最終使用者は、自身の飲用水道における汚染の程度に関する拡大している問題を表明してきた。これらの問題に対処するために、最終使用者は、自身の飲用水から最大量の汚染の除去を確実にする種々の対策を講じてきた。これを達成するために、目下瓶入りの水を購入する最終使用者もいれば、自分の家庭に水ろ過システムを設置した最終使用者もいる。
【0005】
目下、多くの種類の家庭用水ろ過システムが販売されている。これらシステムのいくつかは、蒸留、活性炭ろ過、セディメントフィルタ、イオン除去、イオン交換、逆浸透分離、および飲用水から不純物を除去する他の種類のろ過および分離システムを利用する。住宅所有者が利用できるシステムの種類は、不純物を除去する容量が限られている単純なフィルタから、精巧かつ高価なシステムまであり、後者は複雑かつ扱い難い可能性がある。システム/ユニットによっては、水栓または蛇口に直接取り付けられかつそこから垂下する。また、水栓または蛇口に接続する前に複雑な配管アタッチメントが必要なユニットもある。さらに、水栓または蛇口に接続することができるが、水栓または蛇口の近くのカウンタトップ空間を占有する、カウンタトップユニットがある。
【0006】
大部分の水ろ過システムには、飲用水の流入源に接続された圧力容器が必要である。水は、圧力容器に入り、水の不純物は、圧力下でろ過または分離材を通して流される水によってろ過されかつ/または分離される。そして、排除水はシステムから排出されることが可能であり、汚水が浄化された水は消費者に使用されるために出口に向けられる。通常、圧力容器は、圧力容器より見た目がよい外側ハウジングに収容される。さらに、通常の装置は、圧力容器の一端に入口を有し、かかる容器の他端に出口を有する。このため、ろ過システムを住宅所有者の現配管に接続するために必要なパイプ、管またはホースに対応するように、重大な配管の考慮事項に直面することはまれなことではない。
【0007】
常に、ある種類のフィルタまたは分離材が、水の中のある種類の不純物を除去する際により効率的であるということがあった。このため、活性炭フィルタは、不要な溶解有機化合物をろ過して取り除くことができるが、細菌性またはウィルス性の不純物は除去しない。したがって、すべての単段ろ過システムは、圧力容器内の単一ろ材によって有効に達成することができるろ過に限定される。
【0008】
単段ろ過システムの限界に対処しようとして、少なくとも2つのろ材を1つの装置にまたは一連の別個の装置に結合することによりろ過プロセスに各ろ材の利点を組み込む、いくつかの多段ろ過システムが開発された。住宅所有者が入手できるシステムの水の多段ろ過に対する主な欠点は、かかるシステムは複雑かつ費用がかかる可能性があり、水道とろ材との間に精巧な管が必要である可能性がある、ということである。さらに、家庭に供給される飲用水に含まれる不純物の量または程度は、場所によって大幅に異なる可能性がある。このため、細菌性の汚染物質を除去する必要のある住宅所有者がいる可能性があれば、高度な汚染粒子を除去する必要のある住宅所有者がいる可能性もある。したがって、各地域社会の最終使用者は、非常に異なるろ過の必要に直面する場合がある。たとえば、1つの地域社会の最終使用者は、システムが細菌性汚染物質を除去することを必要としない可能性があり、その地域社会の最終使用者は、確実に、必要でない場合はその機能を購入することを望まない。
【0009】
さらに、使用により、ろ過システムは不純物を収集し、それらはフィルタ等の中に取り込まれる。この不純物収集により、ろ過システムの効率が大幅に低下する可能性がある。これら従来のろ過システムによっては、交換可能なろ材を有していない。このため、目詰まりしたろ材を新しくきれいなろ材に単に交換するのではなく、新しい完全なろ過システムを購入しなければならない。
【0010】
ろ材に取り付けられ圧力境界の一部であるエンド・キャップが流体ポートを有していないシステムがある。それは、その機能が単に圧力容器を閉鎖するというものであり流体流出口としての役割を果たすというものではないためである。流体連通は、バセット(Bassett)に対する米国特許第6,325,929号明細書におけるように圧力容器の反対端を通る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
家庭用水ろ過システムにおいて多くの開発がなされてきたが、住宅所有者である使用者が各ろ材の耐用年数を最大限にすることができるように、完全なろ過システムの完全性を損なうことなくろ材を個々に交換することができるろ過システムを提供するという改善がある。
【0012】
さらに別の改善は、目詰まりしたかまたは汚れたろ材を新品の新しいろ材と交換するためにろ材を取り外すことができることによりシステムの動作効率を向上させかつ永久的なシステム部品の数を最大限にするろ過システムを提供することである。
【0013】
さらなる改善は、最小限のカウンタトップ空間を利用し、ろ過段間で管を相互接続する必要をなくす、単一の小型容器内のろ過および分離段を通るように流入飲用水を向ける、多段ろ過システムを提供することである。
【0014】
最先端技術において、製造業者が、多段フィルタのさまざまな段を平衡化することが知られている。本技術分野で既知であるように、平衡化は、各フィルタ段の各ろ材に対する性能および耐用年数が最初に測定される設計プロセスを言う。そして、各フィルタ段のろ材の耐用年数または性能のいずれかが、フィルタ段の各々のろ材が有効に同時に使い尽くされることを確実にするように適合される。以前より、1つの段の1つのろ材が、他のフィルタ段のうちの1つまたは複数のろ材より耐用年数が大幅に長いかまたは性能が大幅に優れている場合に関する問題を克服することが困難であることがわかっている。後述するように、典型的な粒子ろ材段の耐用年数は、典型的な化学物質低減ろ材段の耐用年数の6倍である。このろ材の耐用年数の実質的な差が、従来のろ材平衡方法が適用された場合の相当な妥協の原因であった。
【0015】
後述するように、本開示は、最大耐用年数の粒子低減ろ材段(2年の耐用年数)を、新しくかつ革新的な方法で、コスト競争力のある化学物質低減ろ材と結合する解決法を提供する。化学物質低減ろ材が、粒子低減ろ材と同じ耐用年数を有する必要があった場合、結果としてのフィルタシステムを購入することができる消費者はほとんどなく、結果としての比較的大量のろ材を収容する必要のある結果としての比較的大型のフィルタハウジングを進んで受け入れる消費者もほとんどないことが分かった。
【0016】
本開示の革新は、消費者が、耐用年数が最も短いろ材を、耐用年数がより長いろ材と異なるペースで交換することができるようにすることにより、ろ材平衡化の問題を解決する。1つの代表的な実施例として、1つのろ材カートリッジはカーボンブロックろ材を含み、別のろ材カートリッジはプリーツ付きメンブランろ材を含む。フィルタ性能仕様に応じて、VOC、Pb、Hg、塩素、TTHM等に対するカーボンブロックろ材カートリッジを、3ヶ月消費することができ、シスト、アスベスト、濁り、沈殿物、大腸菌、R.テリゲナ(terrigena)、Bディミニュータ(diminuta)、緑膿菌に対するプリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、2年ほどもの耐用年数を有する場合がある。両ろ材が典型的な単一カートリッジにあった場合、カートリッジを4ヶ月の時点で処分することにより、メンブランの耐用年数の20ヶ月を損失することとなる。本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのカートリッジの革新においてカートリッジを使用することにより、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムは、カーボンブロックろ材カートリッジを経済的に頻繁に交換する能力が向上するため、大幅に高い効率でカーボンブロックろ材カートリッジに対する厳格な性能仕様を満足することができる。本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに比較すると、従来のカートリッジろ過システムにおけるカーボンブロックろ過カートリッジに対しかかる厳格な性能使用を満足することができることはより制限され、効率が大幅に低下する。
【0017】
設計は、非常に異なる性能特性からなるろ材が、圧力容器のサイズを最小限にしながら単一圧力容器に両ろ材を封入することを含む、カウンタトップ二重フィルタろ過システムを課題とする。
【0018】
1つのろ材、すなわちたとえばプリーツ付きメンブラン等の機械的低減ろ材は、たとえばカーボンブロック等の化学的低減ろ材よりはるかに長い耐用年数が可能であり、かつ通常、よりコストがかかる。当業者には理解されるように、機械的フィルタの耐用年数に一致する化学的フィルタを製作するためには、化学的フィルタは著しく大型でなければならない。かかる構成は、最終使用者に不都合であることに加えて、カーボンブロックを製作し単一圧力容器に両ろ材を封入するために必要なコストがさらにかかり、そのため最終的に最終使用者に対するコストが増大する。
【0019】
二段ろ過ユニットを製作する多くの試みがなされてきた。しかしながら、かかる試みは、常に、ユニットのサイズの制御を維持しながら、性能、圧力降下及び化学的/機械的性能を最適化するように、単独の圧力容器内でろ過段をいかに平衡化するかという問題に直面した。従来、ろ過段のうちの1つが消耗されると、圧力容器全体が交換された。しかしながら、これを行うには、他のろ過段に耐用年数が残っている場合、または比較的小さいサイズであることが第一の考慮事項である場合、コストがかかることが分かった。
【0020】
この基本設計問題は、すべてのより大型の圧力容器を作製することにより、または多段ろ過システムを製作することにより、他の者によって以前に解決された。大部分の従来の多段ろ過システムでは、機械的フィルタおよび化学的フィルタは別々の圧力容器に収容される。ろ材のいずれかが消耗されると、システムの他のろ材を残しながらその特定のフィルタカートリッジが交換される。
【0021】
上記問題に対する1つの代表的なあり得る解決法は、単一圧力容器、水溜めエンクロージャを提供するというものであり、中心ろ材が、第2ろ材を適所に維持しながら交換可能である。さらに、この構成により、機械的ろ材は、圧力容器内に収容され、入口ポートおよび出口ポートが閉鎖部のネックに取り付けられて封入される。閉鎖部はまた、化学的ろ材を間に挿入することができるように機械的フィルタの周囲の中心またはコアに対する開口を特徴とする。この化学的ろ材は、シールおよび固定つまみによって圧力容器に動作可能に接続される。機械的ろ過ユニットと化学的ろ過ユニットとをともに利用する場合、圧力容器のサイズ低減は、圧力容器内に機械的ろ材を永久的に作動可能に配置しかつ封入し、機械的ろ材のセンタコア内の開口内に移動可能に挿入されるような化学的ろ材の位置を提供することによって達成された。化学的ろ材は、上述したシールおよび固定ロックによって圧力容器に取り付けられた。かかる構成により、本来必要な圧力容器のサイズが低減する。この特定の構成は、耐用年数が化学的ろ材の6倍である機械的ろ材を使用する場合に適当に作用することが分かった。
【0022】
革新的な圧力容器は、4ヶ月の時点でのカーボンブロックカートリッジの交換を可能にし、かつ外側メンブランろ過カートリッジを圧力容器内の適所に残す、取外し可能なセンタコアカートリッジを有する。カーボンブロックカートリッジの耐用年数に達すると、消耗されたカーボンブロックカートリッジが取り外され、圧力容器内に作動可能に配置されたメンブラン部には依然として耐用年数が残っている間に、新たなカーボンブロックカートリッジが圧力容器内に挿入される。1つの代表的なシステムでは、カーボンブロック部品は、メンブラン部品の6倍の頻度で交換される。
【0023】
最終使用者に対する主な利点は、消耗されるろ材のみを交換し依然としてフィルタ耐用年数が残っているろ材を交換しない、ということである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
水ろ過システムを必要とする最終使用者が遭遇する上述した必要および問題を鑑みて、本開示の主な目的は、システムの完全性を損なうことなく、さまざまな種類のろ材をシステムに交換可能に採用するかまたは汚損したろ材を交換することにより、住宅所有者に、その住宅所有者の必要に従って水をろ過する融通性を提供することができる改良された水ろ過システムを提供することであることによりその住宅所有者の必要に対して最も効率的な水ろ過が達成される。
【0025】
本開示の別の目的は、カウンタトップろ過システムであって、その一端の近くに入口接続および出口接続があることにより著しい配管の必要を低減するカウンタトップろ過システム等、処理のために水が取り出される水栓または蛇口の近くのカウンタトップに配置することができる装置を提供することである。
【0026】
本開示のさらなる目的は、最小限のカウンタトップ空間を占有し、住宅所有者に対し審美的に満足な外観を提供するように、魅力的かつ小型の装置を提供することである。
【0027】
本開示のさらに別の目的は、管および接続を住宅所有者の視界から離れて収納するために圧力容器の下に封入された収納コンパートメントを提供するように構成されることであり、かかる構成は、安定した基部を提供し、それによって圧力容器がカウンタトップまたは任意の水平面の上に確実に載ることができる。
【0028】
本開示のさらに別の目的は、ろ過段の間の相互接続する管を除去し最低限の空間を占有しながらろ過能力を最大限にするように、小型の器具のような容器に水の多段ろ過を提供することである。
【0029】
上記および他の目的は、上部ハウジングと、上部ハウジングに作動可能に配置される電気部品と、下部ハウジングと、下部ハウジングに作動可能に配置される圧力容器と、この圧力容器が、各々が下部ハウジングに作動可能に配置される少なくとも2つの異なるろ材部品を備え、圧力容器を流体源および少なくとも1つのろ過流体送出構造体に作動可能に接続する配管部品と、を備える流体ろ過システムを含む本開示の一態様で達成される。
【0030】
本開示の他の目的および利点は、以下の説明、添付図面および添付の特許請求の範囲から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本開示は、限定されないが、2つのろ材を有するカウンタトップ水ろ過システム50であって、一方のろ材が、第2のろ材がその耐用年数を超えて交換が必要となる前に少なくとも2回交換可能であり、目下好ましくは両ろ材が単一圧力容器に収容される、カウンタトップ水ろ過システム50を含み、かつ限定されないが、配管部品および電子部品が分離され、下部ハウジング部品が限定されないが水ろ過圧力容器、管および流れ指示通知装置を含む配管部品を収容し、上部ハウジング部品が限定されないがモニタ180、電池ならびに流れ指示受取装置およびそれに関連するろ過方法手段を含む電子部品を収容する、カウンタトップ水ろ過システムを含む、いくつかの新しくかつ一意の特徴を有する多部品カウンタトップ水ろ過システムに関する。
【0032】
カウンタトップシステム
図1に示すように、本開示のシステム50は、4つの主要部品を含み、それらは、電子部品を収容する上部ハウジング52と、圧力容器56を収容する下部ハウジング54と、下部ハウジング54内に動作可能に配置されかつ少なくとも2つの異なるろ材カートリッジを備える圧力容器56と、圧力容器56を最終使用者の水道に接続する配管部品と、である。ここで、これら主要部品の各々について詳細に説明する。
【0033】
図1および図2に示すように、上部ハウジング部品52は、圧力容器56の上部62を入れかつ下部ハウジング部品54と作動可能に協働する開放領域60を備える。図示するように、回路基板および他の従来の部品を含むシステム50の電子部品66がその中に作動可能に配置される。図3乃至図5に示すように、上部ハウジング52の内部に、回路基板70および電気系統に電力を供給する電池を収容する電池コンパートメント72が作動可能に配置される。電池コンパートメント72に隣接して、上部ハウジング部品52の下面76からかつそこを超えて延在する突起74があり、それは、下部ハウジング部品54に作動可能に形成される対応する第1開口77と係合するように適合される。上部ハウジング部品52の突起74には、リードスイッチ80が作動可能に配置され、それと協働するために、下部ハウジング54に、磁石82が作動可能に配置される。
【0034】
下部ハウジング部品54は、プラスチックから作製されることが目下好ましい略中空容器84を備え、それは、フィルタカートリッジを収容する圧力容器56とインターフェイスする、たとえば管89等の配管88に適応する構造86を含む。図6に示すように、下部ハウジング部品54は、その側面に、配管の管89を下部ハウジング部品54の内部92に通す第2開口90が形成されている。
【0035】
最終使用者の水道(図示せず)を圧力容器56に作動可能に接続する入口94管系および出口96管系を、図1および図7に示す。最終使用者の水道に作動可能に接続する構造99は、入口94管系と出口96管系との両方の一端に作動可能に配置される。構造99は、従来の位置選択可能切換弁98を含み、それは、水道からの水を圧力容器56にかつ位置選択可能切換弁98に戻るように送る。
【0036】
図1および図8乃至図13に示すように、本開示の圧力容器56は、射出成形プラスチックから作製されることが目下好ましい下部圧力要素100と、同様に射出成形プラスチックから作製されることが目下好ましい上部圧力要素102と、を備える。下部射出成形圧力要素100および上部射出成形圧力要素102は、最終的に組み立てられると、目下好ましくはスピン溶接または他の等価な方法によって作動可能に接続される。
【0037】
下部圧力要素100は、第1ろ材カートリッジ(メンブラン)106を入れる外側中空領域104と、第2ろ材カートリッジ110(カーボンブロック)を取外し可能に受容する、外側中空領域104の内部の第2中空領域108と、を備える。図示するように、圧力容器56の上部圧力要素102の開口端112は、第1ろ材カートリッジ106の内部に第2ろ材カートリッジ110を作動可能に取外し可能に配置する構造114を備える。
【0038】
入口94配管管系は、圧力容器56の上部圧力要素102に作動可能に配置される入口ポート116を介して圧力容器56に作動可能に接続される。図1および図8乃至図13に示すように、入口ポート116には従来のコネクタ118が作動可能に接続されることにより、圧力容器56の下部圧力要素100の内壁122と第1ろ材との間に形成された空間120に水が送られる。図示するように、ろ過水を圧力容器56から位置選択可能切換弁98に戻るように移送する出口ポート128は、ろ過水が、後により詳細に説明するように、上部圧力要素102に作動可能に取外し可能に配置されたセンタ・コア・アセンブリ132の上端130を介し、その後圧力容器56の上部圧力要素102のネック131において出口ポート128に作動可能に接続された出口96配管管系を通って圧力容器56を出るように、作動可能に配置される。さらに、圧力容器56の上部圧力要素102の上面134に、水が外側フィルタカートリッジ106内を効率的に流れることができるように、第1または外側フィルタカートリッジ106の背面に閉じ込められる可能性のある空気がすべてシステムから抽気され得るようにする圧力逃し弁133が、作動可能に配置される。当業者には既知であるように、空気が閉じ込められた場合、気泡点を圧倒し、水がろ材を流れることができるようにろ材内で空気を押しのけることができるために十分な圧力がない。
【0039】
システム全体を概略的に説明したため、続いてシステム50全体および各下位部品をより詳細に説明する。
【0040】
システムのろ過カートリッジ構造およびろ材性能平衡化方式
本開示の1つの一意の特徴は、ろ過カートリッジ構造およびろ材性能平衡化方式に関する。既知であるように、カートリッジは、通常、たとえばセディメント、カーボンブロックまたはメンブラン等の単一ろ材タイプを収容する。たとえばスプリットプレフィルタ等のいくつかのろ材タイプを収容する既知の従来の結合フィルタは、通常、単一部品ハウジングにおけるカーボンろ材とセディメントフィルタとから構成されていた。これらの種類の結合フィルタでは、結合フィルタカートリッジが交換される時、同時にすべてのろ材タイプが交換された。各フィルタカートリッジは、最初に消耗されたろ材に基づいて使い尽くされたとみなされた。当業者には理解されるように、通常、カートリッジが交換される時に処分されたろ材のうちの1つには依然として幾分か耐用年数が残っていた。
【0041】
既知の結合フィルタにおいてフィルタ性能を最大限にするために、そこで利用される異なるろ材を、最終使用者が、許容できない量のろ過耐用年数が残っているかまたはまだ消耗されていないろ過耐用年数を過度に有しているろ材を処分しないことを保証するように、平衡化しなければならない。あるろ材は他のろ材より潜在的な耐用年数がはるかに長い。上述したように、さまざまなろ材間のろ過耐用年数の不均衡により、ろ材のうちの1つまたは複数のサイズが制限因子である場合に平衡問題がもたらされる。たとえば、ろ材間のろ過耐用年数の不均衡が6倍である場合、選択は、耐用年数が短い方のろ材のサイズを6倍増大させるか(それによりハウジングが著しく大きくなる)、または耐用年数が長い方のろ材のサイズを1/6に低減させるか、ということになる。本技術分野で既知であるように、いずれの代案も不可能であるかまたは許容できない多くの状況がある。
【0042】
本開示は、最終使用者が、最も耐用年数の短いろ材を、それより耐用年数が長いろ材とは異なるペースで交換することができるようにすることにより、ろ材平衡化問題に対する許容可能な解決法を提供する。1つの特定の代表的な実施例は、限定されないが、カーボンブロックろ材カートリッジ110およびプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ106を備える圧力容器56を含む。ろ材性能に応じて、カーボンブロックろ材110カートリッジは、4ヶ月でその耐用年数を超える可能性があり、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、2年もの間その耐用年数を超えない可能性があり、差は6倍である。両ろ材が典型的な単一圧力容器56内にあった場合、2つの異なるろ材を収容する単一圧力容器56を4ヶ月時点で処分することにより、メンブランの耐用年数の20ヶ月が損失する結果となる。
【0043】
この問題に対処しようとして、本開示の圧力容器56は、カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む取外し可能センタ・コア・アセンブリ132アセンブリを有し、それは、4箇月の時点での上述したカーボンブロックろ材カートリッジ110の交換を可能とし、かつプリーツ付きメンブランろ材カートリッジを圧力容器56の適所に残す。この時点で、カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む新しい取外し可能センタ・コア・アセンブリ132アセンブリが圧力容器56内に作動可能に挿入され、一方メンブランろ材カートリッジは依然として耐用年数を有する。この代表的な例では、カーボンブロックろ材カートリッジ110部品は、メンブランろ材カートリッジ部品より6倍の頻度で交換される。カーボンブロックろ材カートリッジ110を含む好ましいセンタ・コア・アセンブリ132のさらなる特徴は、より詳細に後述するように、目下構成されるように、最終使用者が、カーボンブロック部品ろ材カートリッジ110部品を交換するために、いかなる配管88または電子部品66も切り離す必要がない、ということである。
【0044】
容易に明らかとなるように、上述した代表的な圧力容器56構造は、最終使用者が、耐用年数を消耗したろ材カートリッジのみを交換し依然として耐用年数のあるろ材カートリッジは交換しないという点で、最終使用者に対して主な利益を提供する。
【0045】
センタ・コア・アセンブリ上部エンド・キャップ
図14乃至図17に示すように、本開示の別の代表的かつ一意の特徴は、アッパプレート142およびロアプレート144を含むセンタ・コア・アセンブリ132エンド・キャップ140の構造的設計であり、ロアプレート144は、エンド・キャップ140に別個の流体ポートが配置される必要なく、圧力容器56の外側に流体連通するための流路146を有する。
【0046】
この特定の設計の1つの特別に有用な利点は、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの交換が、多部品カウンタトップ水ろ過システム配管88の取付部品を切り離すことなく達成される、ということである。明らかであるように、最終使用者がセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを外側圧力容器56のろ材カートリッジより高い頻度で交換する場合、そのセンタ・コア・アセンブリ132のフィルタを単純にかついかなる配管接続も切り離すことなく交換することができるという、以前は実現不可能であった利便性が非常に望ましく、それは本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50によって達成される。
【0047】
バセット(Bassett)に対する従来のキュノ(Cuno)の米国特許第6,325,929号明細書では、エンド・キャップがろ材に取り付けられ、それは圧力境界の一部である。このエンド・キャップは、その唯一の機能が圧力容器56を閉鎖することであるため、流体ポートを有していない。このため、圧力容器56の外側の流体連通は、圧力容器56の反対端または他の場所を通して達成される。
【0048】
本開示の新たなカウンタトップ水ろ過システム50の場合、センタ・コア・アセンブリ132のフィルタまたはろ材カートリッジは、圧力容器56の上部または流体接続端を通して交換される。最終使用者がセンタ・コア・アセンブリ132のフィルタまたはろ材カートリッジを交換する必要がある時、配管88の取付部品のいずれかを切り離すことは逆に不都合であるため、本開示の新しくかつ革新的なエンド・キャップ140は、圧力容器56のネック131上に作動可能に配置されるポート128を介して圧力容器56の外側に流体連通し、圧力容器56は出口96取付部品および管に作動可能に接続される。
【0049】
ろ材カートリッジの出口は通常中心にあり、かつこの場合、出口はネック131の上かまたは圧力容器56の側面にあるため、新しくかつ革新的なセンタ・コア・アセンブリ132のロアエンド・キャッププレート144は、特にこの状況に対処するように開発された。図14乃至図17に示すように、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140のロアプレート144は、ろ材カートリッジに作動可能に接続され、ろ材カートリッジ・エンド・キャップとしての役割を果たす。ロアプレート144は、オーリングシールによってネック131の内側に封止される。さらに、ロアプレートは、ろ過水がロアプレート144内を通過して、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50からそれと流体連通して作動可能に配置された出口128を介して出ることができるようにするために、目下好ましくはその中心に作動可能に配置された少なくとも1つの開口146を有する。
【0050】
図1および図14乃至図17に示すように、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140のアッパプレート142は、ロアプレート144に平行にかつロアプレート144の上方に位置する。図示するように、アッパプレート142もまた、オーリングシールによりネック131の内側に封止される。アッパプレート142は、内部に流体通路がなく中実であり、そのため圧力容器56の閉鎖要素となる。2つのプレート、すなわちアッパプレート142およびロアプレート144は、剛性な部品がもたらされるようにサポートリブ148によって合せて保持される。
【0051】
図示するように、出口ポート128およびそれに関連する配管88の取付部品は、圧力容器56のネック131においてアッパプレート142とロアプレート144との間に作動可能に配置される。センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジからのろ過流体は、流体通路手段またはロアプレート144に形成された少なくとも1つの開口146を通過して、アッパプレート142とロアプレート144との間に形成された領域150に入る。2つのプレートの間の領域150から、ろ過流体は、使用時に、出口ポート128を通って出口ポートと最終使用者選択可能弁98との間に作動可能に配置された出口配管88まで移動することができる。
【0052】
上述したようにアッパプレートおよびロアプレートを有する本開示のこの新しくかつ革新的なセンタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140構造により、流体出口取付部品を切り離す必要なく最終使用者によるセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの取外しおよび交換が容易になる。本開示の新しくかつ革新的なエンド・キャップ140構造の別の利点は、センタ・コア・アセンブリ132の上部エンド・キャップ140を構成する部品の数が低減することから、信頼性が向上しかつコストが低減するということである。機能が、流体がろ材を通過するのを確実にすること、また圧力容器56閉鎖手段であり、出口配管88と連通する手段であることである、エンド・キャップ140を有することにより、部品数と、あらゆるあり得る異なる構造を組み立てることに対する労働と、がともに節約される。
【0053】
ろ材を交換するために必要な破断(breakout)力を低減するために機械的利点を提供するハンドル
本開示の別の新しく、一意で革新的な特徴は、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外しかつ交換するために必要な解体力を低減するために、オーリングシールを回転せずに分離するように構成されるハンドル160構造を備える。
【0054】
除去される汚染物質の量に関連するいくつかのフィルタ性能使用を満足させるために、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジの1つの代表的な実施形態は、5.715センチメートル(2.25インチ)外径が必要であった。かかる寸法の外形は、圧力容器56の上部の開口112の直径が幾分かより大きいことが必要であったことを意味する。オーリングシール領域の直径が増大するにしたがい、オーリングシールをそれらの閉鎖動作位置から撤去するために必要な力も増大することが知られている。同様に既知であるように、オーリングシールが閉鎖動作位置に長く留まるほど、封止を閉鎖動作位置から破断するために必要な力が増大する。このため、封止直径には、手により解体力を越えることはもはや可能ではなく、オーリングシールを破断するために十分な力を提供するためにたとえばレンチ等の追加の力が必要である、有限の限界がある。
【0055】
センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外すために解体力を越えるようにセンタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジに伝えられる必要のあるトルクを低減するために、旋回ハンドル160構造が開発された。ろ材カートリッジが流体連通から1/4回転方法で取り外される場合、オーリングシールは、オーリング封止領域から並進される際に回転する。ろ材カートリッジが動作位置から取り外される際、回転力または回転成分(越えることが最も困難である)と並進力成分(越えることはそれほど困難ではない)とを越えるために少なくとも2つの力成分がある。さらに、これら成分の各々は、同様に越えなければならない解体力を有する。これら2つの力成分はともに、従来から特に封止領域/直径が大きくオーリングが長時間動作位置に作動可能に係合されている場合、越えることが非常に困難であることが分かった。封止エンド・キャップ140および取外しハンドル160を2つの部品として組み立て、それらを旋回継手162によって作動可能に接続することにより、センタ・コア・アセンブリ132のろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分は、並進力成分およびその解体力成分のみまで有効に低減される。さらに、旋回継手162は機械的利点を提供する。
【0056】
この場合、回転力成分は、旋回継手162を使用することにより、28.25ニュートンメーター(250インチポンド)という理論値から2.26ニュートンメーター(20インチポンド)という実測値まで有効に著しく低減する。エンド・キャップ140に対して旋回するハンドル160を提供することにより、ハンドル160は、ろ材カートリッジ取外しランプ137に係合するように旋回し、その間、ハンドル160が回転し続け取外しランプ137のために並進を開始する際、エンド・キャップ140は動作位置の適所に留まる。ハンドル160がエンド・キャップ140に取り付けられるため、エンド・キャップ140はハンドル160に追従して並進する。ランプ断面は角付きでないが、代わりに、解体力が越えられるような最大の機械的利点を与えるために始まりが非常に浅いカム断面である。オーリングが移動を開始するとすぐに必要な力が低減されるため、カムランプはその端部に向かってさらに急峻になる。逆もまた真であり、最終使用者が新たなセンタ・コア・アセンブリ132フィルタを動作位置に挿入すると、エンド・キャップ140は取付け中に回転せず、取付けを達成するために必要な力が低減する。
【0057】
配管部品からの電子部品の分離
本カウンタトップ水ろ過システム50の別の新しくかつ革新的な特徴は、電子部品66および配管88の有効な分離である。
【0058】
他の従来のカウンタトップ水ろ過装置を開発し導入する間に、電子部品66を圧力容器56と同じ位置に収容することにより、結露がプリント回路基板70(PCB)上に蓄積し電子部品66を短絡させる可能性があることが観察された。この理由および他の理由のため、本開示のカウンタトップ水ろ過システム50は、電子部品66を上部ハウジング52に収容し、配管88部品を下部ハウジング54に収容する。このように、電子部品66は、あり得る結露、およびたとえば短絡等、電子部品66を誤動作させる可能性のある他の環境因子から隔離される。この目的を達成するために、流れ検知送出部品67および突起74内に収容される流れ検知受取部品68が、システム50の別個のハウジング部品内に収容されるように設計された。
【0059】
通常、従来のカウンタトップシステムを設計する時、フロースイッチは単一部品であった。既知であるように、2つの部品が典型的な従来の単一部品フロースイッチを構成する。1つの部品は、流れ検知送出部品67と、通常フローチャンバ81内に存在する磁石82と、を備える。流れが発生すると、磁石82は流れの方向に変位する。この変位により、磁石の磁界が流れ検知受取部品67およびリードスイッチ80に近接する。リードスイッチ80は磁界を検知し、電子回路を完成するように閉鎖する。フロースイッチに使用される典型的な磁石は比較的弱いため、リードスイッチ80は、磁石82に非常に近接して配置される必要がある。そのように近接して配置される必要があることは、フロースイッチが従来から単一部品として販売されてきた主な理由である。
【0060】
本開示のカウンタトップ水ろ過システム50は、磁石82を、下部ハウジング54に作動可能に接続されたフローチャンバ81内に配置し、リードスイッチ80は上部ハウジング52に作動可能に接続される。しかしながら、2つの部品のかかる位置は、頑強なカウンタトップ水ろ過システム50を提供するために克服される必要のあるいくつかの問題を提示した。本開示のカウンタトップ水ろ過システム50の開発中に直面した第1の問題は、当初、磁石82およびリードスイッチ80が標準間隔の3倍分離される必要があると判断されたということであった。このように分離間隔が増大することにより、比較的強固な磁石82と、フロースイッチの2つの部品が互いに有効に作動可能に相互作用する時、常にフロースイッチ起動ゾーン内に確実に配置されることを保証する新たな方法の開発と、が必要となった。
【0061】
上述したフロースイッチ80構造がなければ、最終使用者は、コアアセンブリ132の流体ろ材カートリッジを交換する必要がある時、配管88を切り離すかまたは電子コネクタを切り離す必要があった。本開示の目下好ましい実施形態では、最終使用者は配管88も電子接続も切り離すことなく、単に上部ハウジング52を下部ハウジング54から分解する。上部ハウジング52を取り外すことにより、配管88と、下部ハウジング54に収容された流体ろ材カートリッジまたは圧力容器56が露出する。この新しくかつ革新的な構造は最終使用者にとって非常に都合がよい。それは、何かを切り離すのを忘れないようにする必要がなく、または何かを再接続することを忘れないようにしなくてよいためである。このため、2つのフロースイッチ部品の分離が必要な上述した構造は、従来のフロースイッチ技術に対して新しくかつ一意であると考えられる。
【0062】
システムを動作させる
本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50のさまざまな部品について説明したため、最終使用者が使用の環境においてシステム50をいかに動作させるかについて説明する。まず、最終使用者は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54から上部ハウジング52を分離し、上部ハウジング52を上下反対にして多部品カウンタトップ水ろ過システム50の上部ハウジング52の内部に電池コンパートメント72(図2および図20乃至図21を参照)を見つけ、電池コンパートメントカバー73を取り外す。各電池の+端子および−端子の向きが正しく設置されることを確実にして、2AA電池を電池コンパートメント72に設置する。
【0063】
電池が設置されると電池コンパートメント72のカバー73を元の場所に戻す。電池接続をテストしシステムモニタ180が機能していることを確実にするために、上部ハウジング52の正面のボタン182を押し、それを6秒間保持する。システムモニタ180は、すべての光が逐次起動されるようにその機能を循環するべきである。システムモニタ180が作動しない場合、電池が検査されるべきである(図20および図22参照、なお、図23によって表すシーケンスは、フィルタシンボル2表示から次のバーが消える前に毎回発生する)。
【0064】
プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ(2つのカートリッジの大きい方)を箱から取り外す。カーボンフィルタカートリッジ110を箱から取り外し、カーボンフィルタカートリッジをプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ106の中心部分に挿入する。図23Aおよび図23Bに最もよく示すように、カーボンフィルタカートリッジをプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ内にまで下方に完全に挿入し、カーボンブロックろ材カートリッジハンドル160を停止するまで右に完全に回転させる。
【0065】
図24A乃至図24Cに最もよく示すように、第1に下部ハウジング54のホースを妨げるものがないことを確実にし、第2に、圧力容器56が多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54に完全に嵌合することができるように、下部ハウジング54の2つの垂直リブを下部ハウジング54の開口の切欠きと位置合せし、その後、システム圧力容器56を構成する組み立てられた2つのフィルタアセンブリを、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54内に挿入する。
【0066】
次に、図25A、図25Bおよび図30に最もよく示すように、2つのホースの長い方を手に取り、それを組み立てられた圧力容器56の側面の周囲に通し、組み立てられた圧力容器56の他方の側面の入口116取付部品の上にエンドコネクタをスナップ留めする。そして、ホースを残りの取付部品の基部の円形切欠き内に押し込む。短い方のホースを残りの出口128取付部品の上にスナップ留めする。
【0067】
この時、上部ハウジング52を再度設置してはならない。上部ハウジング52は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50が、たとえば水栓等、水道構造に完全に接続された後に設置される。
【0068】
図28に最もよく示すように、水道構造への接続は、ホースの端部において切換弁98を使用することによって達成される。そして、切換弁98は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50に冷水を供給するように選択された水栓に接続される。水栓の端部の構造は、多部品カウンタトップ水ろ過システム50とともに提供される適当なアダプタ(図示せず)に一致しなければならない。正しいアダプタを設置し、水栓の端部に切換弁98を確実に接続する。そして、切換弁98接続を、漏れがないか検査する。この時点で、多部品カウンタトップ水ろ過システム50において温水が決して使用されないことを確実にするように注意されるべきである。なぜなら、温水は、他の潜在的な不都合な結果もあるが特に、カーボンフィルタの効率を低減するためである。
【0069】
冷水の水栓を非常にゆっくりと開ける。切換弁98に、かつ多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54のホースが取付部品にスナップ留めされている部分において、水の漏れを探す。切換弁98または下部ハウジング54取付部品が漏れを起こしている場合、接続を再度組み立てる。漏れが観察されない場合、図29Aおよび図29Bに最もよく示すように、上部ハウジング52が適所にスナップ留めされることを確実にして、上部ハウジング52を多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54上に設置する。
【0070】
多部品カウンタトップ水ろ過システム50を最初に使用する前、かつすべてのカーボンフィルタを交換した後、使用者は、カーボン残留物及び閉じ込められた気泡をすべて除去するためにカーボンフィルタカートリッジ110内に水を流さ(flush)なければならない。流している間、切換弁98がろ過水位置に設定されることを確認する。
【0071】
切換弁98は、使用者が必要とする可能性のある水道からの水の流れを制御する3つの設定を有する。使用者は、切換弁98の右側の制御ハンドル101を3つの位置のうちの任意の1つまで回すことにより、各設定にアクセスすることができる。図30乃至図32に最もよく示すように、位置Aは、温水および冷水のために使用される未ろ過噴霧のためである。位置Bは、同様に温水および冷水のために使用される未ろ過流れのためである。位置Cはろ過された冷水のみのためである。切換弁98が正しい位置、位置Cにあることが確認されると、システムをオンにして水を5分間流水洗浄する。
【0072】
切換弁98がろ過流に対して設定され、切り換えられた流れが予測されるより低速であるように見えるか、またはろ過水出口から水が流れない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。この状況を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、かつ切換弁98がろ過水位置に設定されていることを確実にする。圧力容器56の側面にある赤色の圧力逃し弁131ボタンを見つけ、ろ過水位置に設定された切換弁98から水が流れ始めるまでボタンを押す。水が切換弁98から流れ始めた時、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56が水で充填されていることを示す。この時、ろ過水は、ろ過水位置にある切換弁98から正常に流れるはずである。
【0073】
図33Aおよび図33Bに最もよく示すように、多部品カウンタトップ水ろ過システム50は、高度なシステムモニタ180を有する。モニタ機能をテストするために、使用者は、モニタ180下のボタン182を押し6秒間保持する。モニタ180は、その光機能のすべてを循環し、循環の最後にシステム50が適当に機能していることを示す「ビープ」を発する。
【0074】
多部品カウンタトップ水ろ過システム50の正面の対話式ディスプレイは、内側カーボンフィルタカートリッジ(フィルタシンボル1)、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ(フィルタシンボル2)および電池(2AA)の残りの耐用年数の記録を保持する。ディスプレイは、水がシステム50の圧力容器56内を流れている時はいつでも、またはテストボタン182(ディスプレイの下の円形ボタン)が押される時にのみ起動される。フィルタがともに新しい時、フィルタシンボル1およびフィルタシンボル2に対するすべての光は、図33Bに示すように両側で照明される。照明された緑色の光は、夫々のフィルタの各々に残っているろ過容量の量を示す。
【0075】
フィルタ容量が減少するに従い、内側カーボンフィルタカートリッジに対する表示は、およそ4ヶ月間の期間に、または500リットルの水を使用した後に変化する。フィルタシンボル1の表示の周囲の5つの緑色の光は、図36Aに最もよく示すように、フィルタシンボル1に対するシンボルのみが残り赤色に点滅するまで、逐次消える。この赤色に点滅する表示は、内側カーボンフィルタ、すなわちフィルタシンボル1の交換が必要であることを示す。内側カーボンフィルタカートリッジの各交換の後、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジ表示の1つの緑色の光は、最初の交換を除き使用中もはや照明しない。第6カーボンフィルタ、すなわち内側カーボンフィルタカートリッジがその耐用年数を消耗した時、図36Bに示すように、フィルタシンボル2表示の周囲の緑色の光すべてが使用中もはや照明せず、フィルタシンボル2は赤色に点滅する。その時点で、以下の表および上述した図において表されるように、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、内側カーボンフィルタカートリッジとともに交換が必要である。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
電池耐用年数インジケータは、モニタ180の楕円形フェースプレートの底部中心に現われる。インジケータは、モニタ180のテストサイクル中を除き通常の使用下では発光しない。電池インジケータは、テストサイクル中に1つの赤色の閃光を発する。電池電力が使い尽くされ交換が必要となると、多部品カウンタトップ水ろ過システム50が水を分配している時にインジケータは赤色に点滅する。点滅する赤色の電池光は、使用者には電池を交換するためにおよそ2週間あることを示す。
【0078】
必要な場合は、モニタ180を開始位置にリセットすることができる。消費された水および/または以前のカートリッジ交換のいかなる履歴も消去される。モニタ180を開始位置に完全にリセットするために、モニタ180の下のテストボタン182とカバーの上のリセットボタン184とをともに同時に押して、「ビープ」が聞こえるまで2秒間保持する。モニタ180の回路は消費リットルを0にリセットし、すべての緑色の光が表示される。
【0079】
次に、図39Aおよび図39Bに示すように、内側すなわち第1カーボンブラックフィルタカートリッジで開始するフィルタを交換するために使用される手続きについて論じる。フィルタシンボル1が赤色で点滅している時、それは、図36Bに示すように、内側カーボンフィルタカートリッジの交換が必要であることを示す。
【0080】
内側カーボンフィルタカートリッジは、多部品カウンタトップ水ろ過システム50から取り外される時、湿潤状態となる。いかなる水もカウンタトップ上に滴る可能性をなくすために、多部品カウンタトップ水ろ過システム50を、空のシンクにまたはシンクの隣に配置すべきである。しかしながら、上部ハウジング52が誤って落下しないことを確実にするように注意されるべきである。さらに、上部ハウジング52が水またはいかなる液体にも決して浸されないことを確実にするように注意されるべきである。
【0081】
内側カーボンブロックろ材カートリッジ110は、圧力容器56の中心に配置され、中心に穴を有するその旋回ハンドル160によって識別される。この時点で、フィルタの湿潤した部分に接触する必要がないことが留意されるべきである。
【0082】
図39Aおよび図39Bに最もよく示すように、圧力容器56を一方の手で保持し、カートリッジのハンドル160を左回りに回転させる。内側カーボンブロックろ材カートリッジを上方にかつ圧力容器56から出るように持ち上げる。新たなフィルタカートリッジの設置中にカウンタ上へのあり得る溢れを回避するために、新たな内側カーボンフィルタカートリッジを挿入する前にシンクの上で圧力容器56および下部ハウジング54を注意深く逆さにすることにより、圧力容器56および下部ハウジング54の内側に残っている水をすべて確実に空にする。
【0083】
使用したフィルタカートリッジを破棄する。新たなカートリッジから任意の保護衛生ラッピングを取り除く。フィルタカートリッジ自体に接触しないようにハンドル160を把持する。カートリッジの取外しの逆の順序で、新たなカートリッジを圧力容器56内に挿入し、ハンドル160を下方に押して、停止が感じられるまで右回りに回転させる。この時点で、交換カートリッジが新たに取り付けられる。
【0084】
上部ハウジング52を交換する前に、次のカーボンフィルタカートリッジの交換のために正しいカウントダウンを保証するために、対話式ディスプレイをリセットしなければならない。リセットボタン184は、上部ハウジング52の底部に位置する。図40Aおよび図40Bに最もよく示すように、対話式ディスプレイをリセットするために、ボタン184を押して「ビープ」が聞こえるまで(およそ3秒)保持する。この時点で、対話式ディスプレイはリセットされてフィルタシンボル1、すなわちカーボンフィルタカートリッジが2回目に交換されるためのカウントダウンが開始される。フィルタシンボル1の後続する交換は、最初の交換と同様に行われる。
【0085】
上部ハウジング52を交換した後、かつ多部品カウンタトップ水ろ過システム50の使用を再開する前、カーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて除去するために、交換されたカーボンブロックろ材カートリッジに流水を流さなければならない。このプロセス中、切換弁98を、ろ過水位置に設定しなければならない。次に、多部品カウンタトップ水ろ過システム50がオンされ、少なくとも2分間流水洗浄される。
【0086】
初期設置中のように、切換弁98がろ過流に設定され、切り換えられた流れが予想されるより低速であるように見えるか、または切換弁から水が流れていない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。上述したように、この問題を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、かつ切換弁流がろ過水に設定されていることを確実にする。図41に最もよく示すように、圧力容器56の側面の赤色の圧力逃し弁131ボタンを見つけ、水が切換弁98から流れ始めるまでボタンを押す。これが発生すると、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56が水で充填されていることを示す。この時、ろ過水は、切換弁98から正常に流れるはずである。
【0087】
このプロセスの最後において、この時、リセットされたディスプレイは、フィルタシンボル2の周囲に4つの光しか残っていないことを示す。これは、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示す。6番目の内部カーボンフィルタカートリッジが終了すると、フィルタシンボル2の周囲の光のすべてはもはや使用中に照明せず、フィルタシンボル2は赤色を点滅する。その時点で、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジは、内部カーボンフィルタカートリッジとともに交換が必要である。
【0088】
6番目の内部カーボンフィルタカートリッジが終了すると、対話式モニタ180は使用者に対し、外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジもまた交換が必要であると警告する。これは、およそ2年後、または3000リットルの水を消費した後に発生するはずである。その時点で、モニタ180は、図43に示すように、フィルタシンボル1およびフィルタシンボル2のシンボルをともに赤色で表示する。
【0089】
外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換は、内側カーボンブロックろ材カートリッジの交換手続きと幾分か類似する。上述したように、カウンタトップ上へに水が滴る可能性をなくすために、最終使用者が多部品カウンタトップ水ろ過システム50を空のシンクまたはシンクの隣に配置することが提案される。最初のフィルタ交換と同様に、下部ハウジング54から上部ハウジング52を取り除き、上部ハウジング52を脇に置く。
【0090】
最終使用者は、この時、内側カーボンブロックろ材カートリッジを交換しており、同時に外側プリーツ付きメンブランろ材カートリッジが交換されている。最終使用者は、下部ハウジング54から、アセンブリとして合せて両カートリッジと圧力容器56とを取り外す。カーボンブロックろ材カートリッジは、圧力容器56のプリーツ付きメンブランろ材カートリッジハウジング部の中心に嵌合するフィルタである。下部ハウジング54には、2つのホースが作動可能に取り付けられている。これら2つのホースは、各継手のグレーボタンを押し取付部品から継手を持ち上げることによって切り離される。この操作中、長い方の管をその押込み嵌合から他方の継手の基部の下で取り除くことに注意が払われなければならない。この時点で、両ホースが脇に避けられていることを確認し、完全なプリーツ付きメンブランろ材カートリッジ/カーボンブロックろ材アセンブリ/圧力容器56を、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54から持ち上げる。
【0091】
この時点で、消耗されたフィルタは適当に破棄されるべきである。次の段階は、使用するために両方の新たなフィルタの包装をとき他の方法で準備をするというものである。達成されると、新たなカーボンブロックろ材カートリッジを圧力容器56の新たなプリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジング部内に挿入し、カーボンブロックろ材カートリッジハンドル160を、それた停止したと感じられるまで右回りに回し、そこで新たな圧力容器56のアセンブリが完成する。
【0092】
新たなアセンブリ/圧力容器56を交換する前に、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジハウジングの2つの垂直リブは、図44A乃至図44Cに最もよく示されるように、フィルタアセンブリ/圧力容器56が多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54内に完全に嵌合することができるように、下部ハウジング54の開口の切欠きと整列しなければならない。再組立て中、これらのリブを、多部品カウンタトップ水ろ過システム50の下部ハウジング54の対応する切欠きと整列させるべきであり、カートリッジアセンブリ/圧力容器56を下部ハウジング54内に配置し、ホースを取付部品の基部の切欠きに戻す。この時点で、図45A乃至図45Cに最もよく示すように、両ホースは、管端部継手を適所で「カチっと鳴る」までハウジング取付部品上に下方に完全に押すことにより、それらの対応する取付部品に再度接続される。
【0093】
上部ハウジング52を交換する前に、使用者は、図46Aおよび図46Bに最もよく示すように、上部ハウジング52の底部に位置するリセットボタン184を介して、次の2年間のシーケンスのための正確なカウントダウンを保証するために対話式ディスプレイをリセットしなければならない。これを達成するために、使用者は、テストボタンおよびリセットボタン184を同時に押して「ビープ」が聞こえるまで(およそ3秒間)保持する。この時点で、対話式ディスプレイはフィルタ1およびフィルタ2の両方のカウントダウンを開始するようにリセットされる。上述したように上部ハウジング52を交換する。
【0094】
最初に多部品カウンタトップ水ろ過システム50を使用する前に、使用者は、カーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて取り除くために、交換されたカーボンフィルタカートリッジおよび交換されたプリーツ付きメンブランろ材カートリッジに水を流さなければならない。水を流している間、切換弁98がろ過水位置に設定されることを確実にする。切換弁98が正しい位置にあることが確認されると、図47に最もよく示すように、システムをオンして少なくとも5分間流水洗浄する。
【0095】
初期設置中のように、切換弁98がろ過流に設定され、切り換えられた流れが予測されるより低速であるように見え、または切換弁98から水が流れていない場合、プリーツ付きメンブランろ材カートリッジフィルタハウジングに空気が閉じ込められている可能性がある。上述したように、この問題を解決するために、入ってくる冷水流がオンであり、切換弁流がろ過水に設定されていることを確実にする。圧力容器56の側面の赤色の圧力逃し弁131を見つけ、水が切換弁98から流れ始めるまでボタンを押す。これが発生する時、それは、閉じ込められた空気が圧力容器56から排気され、圧力容器56に水が充填していることを示す。この時、ろ過水は切換弁98から正常に流れるはずである。
【0096】
動作
本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50のさまざまな部品と、使用環境において最終使用者がシステム50をいかに動作させるかと、について説明したため、ここで、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システム50の動作について説明する。
【0097】
図7に最もよく示すように、切換弁98は、たとえば水栓(図示せず)等、水道に作動可能に接続される。最終使用者が水をろ過したい場合、切換弁はろ過水位置に配置され、水は管94を介して切換弁から圧力容器に流れる。図6に最もよく示すように、管94は、下部ハウジング54の内部に、最終的に入口116に、外側カートリッジ106および内側カートリッジ110を通って中空領域150内に、かつ図9に示すように出口128を通って出るように通される。
【0098】
再び図6および図7を参照すると、ろ過水は、磁石82を収容する部品67を通過した後、管96を介して下部ハウジング54を出て、最終的に、ろ過水出口170を介して切換弁98を出る。流れ検知送出部品67は従来のものであり、上部ハウジング190、下部ハウジング192、磁石82、バネ194、バネ受けワッシャ196、フローワッシャ198、フローワッシャシート200および計測ピストン202を備える。この流れ送出検知部品は、当業者には既知であるように、流れ受取検知部品とともに従来のように動作する。
【0099】
本開示の最近開発された実施形態は、図19に示すようなフローワッシャ198をここで図9に示すような位置199に配置し直すことを含む。フローワッシャ198のかかる再配置により、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの動作がより静かになると判断されたためである。
【0100】
本明細書に含まれるシステム、物品、装置および物品を使用し作製する方法は本発明の好ましい実施形態を構成するが、本発明はこれら厳密な物品、装置及び方法に限定されず、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく変更を行ってもよい、ということが理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な組立分解斜視図である。
【図2】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過の代表的な上部ハウジングの組立分解斜視図である。
【図3】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタの組立分解斜視図である。
【図4】図3の代表的なシステムモニタで利用される代表的な回路基板の斜視図である。
【図5】図3の代表的なシステムモニタの斜視図である。
【図6】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジングの代表的な部分の斜視図である。
【図7】代表的な切換弁および関連する管を含む、図6の異なる視点から見た下部ハウジングの代表的な部分の斜視図である。
【図8】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の平面図である。
【図9】図8の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の図8の線9−9に沿ってすべて取り出された断面図である。
【図10】図9のものに類似するが圧力容器のろ材カートリッジを分離するセンタコア仕切り板を含む部分断面図である。
【図11】図8乃至図10の圧力容器の上部の斜視図である。
【図12】図11の圧力容器の上部の平面図である。
【図13】図12の線13−13に沿って取り出された代表的な圧力逃し弁の断面図である。
【図14】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器の代表的な内部フィルタカートリッジアセンブリの斜視図である。
【図15】圧力容器を封止し圧力容器からのろ過水のための経路を提供する、内部フィルタカートリッジとの相互作用のための代表的な新しくかつ革新的なエンド・キャップの斜視図である。
【図16】図15の代表的なエンド・キャップの平面図である。
【図17】図16の線17−17に沿って取り出された図15および図16のエンド・キャップの断面図である。
【図18】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な流れ制御装置/磁石の平面図である。
【図19】線19−19に沿って取り出された図18の流れ制御/磁石の断面図である。
【図20】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムで使用する代表的な電池ボックスの平面図である。
【図21】図20の電池ボックスの斜視図である。
【図22】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な上部ハウジングの内側に配置された電池コンパートメントおよび回路基板ハウジングの部分斜視図である。
【図23】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタによって表示されるさまざまな段の図である。
【図24A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジへのカーボンフィルタカートリッジの挿入を示す。
【図24B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジへのカーボンフィルタカートリッジの挿入を示す。
【図25A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図25B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図25C】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの下部ハウジング内への代表的な圧力容器の組立てを示す。
【図26A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の入口へのアセンブリのホーススナップの接続を示す。
【図26B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の入口へのアセンブリのホーススナップの接続を示す。
【図27】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な圧力容器の出口の接続を示す。
【図28】水道と、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な切換弁との間の代表的な動作可能接続を示す。
【図29A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な下部ハウジングへの代表的な上部ハウジングの設置を示す。
【図29B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的な下部ハウジングへの代表的な上部ハウジングの設置を示す。
【図30】未ろ過温水および冷水噴霧を得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第1設定を示す。
【図31】未ろ過温水および冷水流を得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第2設定を示す。
【図32】未ろ過冷水のみを得るために使用される、本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの切換弁の代表的な第3設定を示す。
【図33A】水がシステム内を流れているかまたはテストボタンが押されたことを示し、かつ本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのフィルタの各々に残っている容量を示す、起動状態のシステムモニタの対話式ディスプレイを示す。
【図33B】水がシステム内を流れているかまたはテストボタンが押されたことを示し、かつ本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのフィルタの各々に残っている容量を示す、起動状態のシステムモニタの対話式ディスプレイを示す。
【図34】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの代表的なシステムモニタにおいておよそ2週間の電池耐用年数が残っていることを示す電池耐用年数インジケータ明滅を示す。
【図35A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのすべての光が照明されるように、モニタの下のテストボタンと上部ハウジングの下のリセットボタンとを同時に押すことによって代表的なモニタを開始位置にリセットする方法を示す。
【図35B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのすべての光が照明されるように、モニタの下のテストボタンと上部ハウジングの下のリセットボタンとを同時に押すことによって代表的なモニタを開始位置にリセットする方法を示す。
【図36A】内部カーボンフィルタの交換が必要であることを示す代表的なモニタにおいて見える表示を示す。
【図36B】内部カーボンフィルタの交換が必要であることを示す代表的なモニタにおいて見える表示を示す。
【図37】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器からカーボンブロックフィルタカートリッジを取り外す手続きを示す。
【図38】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器からカーボンブロックフィルタカートリッジを取り外す手続きを示す。
【図39A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器内にカーボンブロックフィルタカートリッジを再挿入する手続きを示す。
【図39B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器内にカーボンブロックフィルタカートリッジを再挿入する手続きを示す。
【図40A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器へのカーボンブロックフィルタの再挿入後に対話式モニタにおいて見られる表示を示す。
【図40B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムの圧力容器へのカーボンブロックフィルタの再挿入後に対話式モニタにおいて見られる表示を示す。
【図41】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの付近において圧力容器内に閉じ込められる可能性のあるすべての空気を取り除くために圧力逃し弁を利用する手続きを示す。
【図42A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対してプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図42B】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対してプリーツ付きメンブランろ材カートリッジの交換に対するカウントダウンが開始したことを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図43】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムにおいてカーボンフィルタとプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとの両方の交換が必要であることを示すシステムモニタにおいて見られる表示を示す。
【図44A】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44B】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44C】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44D】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44E】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図44F】下部ハウジングにおけるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジとカーボンブロックろ材カートリッジとの両方からなる交換圧力容器を下部ハウジングの取外し後に交換する代表的な手続きを示す。
【図45A】本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムに対し次のシーケンスのための正確なカウントダウンを保証するために対話式表示をリセットする手続きを示す。
【図46】切換弁が本開示の多部品カウンタトップ水ろ過システムのろ過水位置に設定された、システムにおけるカーボン残留物および閉じ込められた気泡をすべて除去するための、交換カーボンブラックろ材カートリッジおよび交換プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの流水洗浄を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジングと、
第2ハウジングと、
前記第1ハウジングに作動可能に配置される流れ指示受取装置および前記第2ハウジングに作動可能に配置される流れ指示通知装置を有する電気部品と、
入口および出口を有し、前記第2ハウジングに作動可能に配置される圧力容器と、前記圧力容器が、各々が前記第2ハウジングに作動可能に配置される少なくとも2つの異なるろ材部品を備え、
前記圧力容器の前記入口に流体供給源を作動可能に接続する配管部品と、
前記圧力容器の前記出口に前記圧力容器を作動可能に接続する少なくとも1つのろ過流体送出構造体と、
を具備する、流体ろ過システム。
【請求項2】
前記第1ハウジングに作動可能に配置されるリードスイッチと、
前記第2ハウジングに作動可能に配置される磁石と、
を具備し、
前記リードスイッチおよび前記磁石が、作動可能に協働する、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項3】
前記ろ過流体送出構造体が、
位置選択可能切換弁であって、水を水道から前記圧力容器に、かつ前記配管部品を通って前記位置選択可能切換弁に戻るように選択的に送る位置選択可能切換弁を備える、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項4】
前記圧力容器が、
第1圧力要素と、
第2圧力要素と、
を備え、
前記第1圧力要素および前記第2圧力要素が、作動可能に接続される、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項5】
前記第1圧力要素が、
第1ろ材カートリッジを入れる第1外側中空領域と、
第2ろ材カートリッジを取外し可能に受容する、前記第1外側中空領域の内部の第2中空領域と、
を備える、請求項4に記載の流体ろ過システム。
【請求項6】
前記第2圧力要素が、
前記第2ろ材カートリッジを前記第1ろ材カートリッジの内側に作動可能に取外し可能に配置する構造を備える、請求項4に記載の流体ろ過システム。
【請求項7】
前記圧力容器が、
前記第1外側中空領域に作動可能に配置されるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジと、
前記第1外側中空領域の内側の前記第2中空領域にかつ前記プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの内側に作動可能に配置されるカーボンブロックろ材カートリッジと、前記カーボンブロックろ材カートリッジが、前記第2中空領域によって少なくとも部分的に包囲され、
を備える、請求項5に記載の流体ろ過システム。
【請求項8】
前記カーボンブロックろ材カートリッジの耐用年数が、4ヶ月である、請求項7に記載の流体ろ過システム。
【請求項9】
前記プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの耐用年数が、2年もある、請求項7に記載の流体ろ過システム。
【請求項10】
圧力容器用のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップであって、
第1プレートと、
第2プレートと、
を具備し、
各プレートが、前記圧力容器に作動可能に取外し可能に接続可能であり、前記第2プレートに、前記圧力容器の外側の流体連通のために流路が作動可能に形成される、
センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項11】
前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第1プレートが、ろ材カートリッジに作動可能に接続されて、前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第2プレートが、前記ろ材カートリッジ・エンド・キャップとしての役割を果たす、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項12】
前記第2プレートが、ろ過流体が前記第2プレートを通過し前記第2プレートと流体連通して作動可能に配置される出口を介して出ることができるように、作動可能に配置される少なくとも1つの開口を備える、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項13】
前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第1プレートが、前記第2プレートに平行にかつ前記第2プレートの上方に作動可能に配置される、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項14】
前記第1プレートが、内部に流体通路がなく中実であることにより前記圧力容器の閉鎖要素を形成する、請求項13に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項15】
前記第1プレートおよび前記第2プレートが、少なくとも2つのサポートリブによって作動可能に接続されることにより剛性なエンド・キャップが形成される、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項16】
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置であって、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外すための旋回継手と、
を具備し、
前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減される、解体力を低減する装置。
【請求項17】
前記オーリングシールが、回転せずに有効に分離される、請求項16に記載の解体力を低減する装置。
【請求項18】
設置されたろ材カートリッジをろ過システムから分離する方法であって、
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置を準備する操作と、前記装置が、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外す旋回継手と、
を備え、ここで、前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減され、
最初は非常に浅いカム断面のろ材カートリッジ取外しランプを準備する操作と、
前記ハンドルを前記エンド・キャップに対し、前記エンド・キャップが動作位置で適所に留まる間に前記ハンドルが前記ろ材カートリッジ取外しランプに係合するように、回転させる操作と、
前記エンド・キャップが前記ハンドルに追従して並進するように前記エンド・キャップが前記取外しランプによって並進を開始するように、前記ハンドルを回転させ続ける操作と、
を含む、ろ材カートリッジを分離する方法。
【請求項19】
設置されたろ材カートリッジをろ過システムに取り付ける方法であって、
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置を準備する操作と、前記装置が、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外すための旋回継手と、
を備え、ここで、前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減され、
最初は非常に浅いカム断面のろ材カートリッジ取外しランプを準備する操作と、
前記ろ材カートリッジを前記システムの動作位置内に挿入する操作と、
前記ハンドルが前記ろ材カートリッジ取外しランプに係合することによって設置するために必要な労力を低減するように、前記ハンドルを、設置中に回転しない前記エンド・キャップに対して回転させる操作と、
を含む、ろ材カートリッジを取り付ける方法。
【請求項20】
液体ろ過システムで使用される圧力容器であって、
第1ろ材カートリッジを入れるための第1中空領域、および第2ろ材カートリッジを取外し可能に受容するための前記第1中空領域の内側の第2中空領域を備える第1圧力要素と、
開放端を備えると共に、前記第2ろ材カートリッジを前記第1ろ材カートリッジの内側に作動可能に取外し可能に配置する構造を含む第2圧力要素と、
を具備し、
前記第1圧力要素および前記第2圧力要素が、作動可能に接続される、圧力容器。
【請求項1】
第1ハウジングと、
第2ハウジングと、
前記第1ハウジングに作動可能に配置される流れ指示受取装置および前記第2ハウジングに作動可能に配置される流れ指示通知装置を有する電気部品と、
入口および出口を有し、前記第2ハウジングに作動可能に配置される圧力容器と、前記圧力容器が、各々が前記第2ハウジングに作動可能に配置される少なくとも2つの異なるろ材部品を備え、
前記圧力容器の前記入口に流体供給源を作動可能に接続する配管部品と、
前記圧力容器の前記出口に前記圧力容器を作動可能に接続する少なくとも1つのろ過流体送出構造体と、
を具備する、流体ろ過システム。
【請求項2】
前記第1ハウジングに作動可能に配置されるリードスイッチと、
前記第2ハウジングに作動可能に配置される磁石と、
を具備し、
前記リードスイッチおよび前記磁石が、作動可能に協働する、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項3】
前記ろ過流体送出構造体が、
位置選択可能切換弁であって、水を水道から前記圧力容器に、かつ前記配管部品を通って前記位置選択可能切換弁に戻るように選択的に送る位置選択可能切換弁を備える、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項4】
前記圧力容器が、
第1圧力要素と、
第2圧力要素と、
を備え、
前記第1圧力要素および前記第2圧力要素が、作動可能に接続される、請求項1に記載の流体ろ過システム。
【請求項5】
前記第1圧力要素が、
第1ろ材カートリッジを入れる第1外側中空領域と、
第2ろ材カートリッジを取外し可能に受容する、前記第1外側中空領域の内部の第2中空領域と、
を備える、請求項4に記載の流体ろ過システム。
【請求項6】
前記第2圧力要素が、
前記第2ろ材カートリッジを前記第1ろ材カートリッジの内側に作動可能に取外し可能に配置する構造を備える、請求項4に記載の流体ろ過システム。
【請求項7】
前記圧力容器が、
前記第1外側中空領域に作動可能に配置されるプリーツ付きメンブランろ材カートリッジと、
前記第1外側中空領域の内側の前記第2中空領域にかつ前記プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの内側に作動可能に配置されるカーボンブロックろ材カートリッジと、前記カーボンブロックろ材カートリッジが、前記第2中空領域によって少なくとも部分的に包囲され、
を備える、請求項5に記載の流体ろ過システム。
【請求項8】
前記カーボンブロックろ材カートリッジの耐用年数が、4ヶ月である、請求項7に記載の流体ろ過システム。
【請求項9】
前記プリーツ付きメンブランろ材カートリッジの耐用年数が、2年もある、請求項7に記載の流体ろ過システム。
【請求項10】
圧力容器用のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップであって、
第1プレートと、
第2プレートと、
を具備し、
各プレートが、前記圧力容器に作動可能に取外し可能に接続可能であり、前記第2プレートに、前記圧力容器の外側の流体連通のために流路が作動可能に形成される、
センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項11】
前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第1プレートが、ろ材カートリッジに作動可能に接続されて、前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第2プレートが、前記ろ材カートリッジ・エンド・キャップとしての役割を果たす、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項12】
前記第2プレートが、ろ過流体が前記第2プレートを通過し前記第2プレートと流体連通して作動可能に配置される出口を介して出ることができるように、作動可能に配置される少なくとも1つの開口を備える、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項13】
前記センタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップの前記第1プレートが、前記第2プレートに平行にかつ前記第2プレートの上方に作動可能に配置される、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項14】
前記第1プレートが、内部に流体通路がなく中実であることにより前記圧力容器の閉鎖要素を形成する、請求項13に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項15】
前記第1プレートおよび前記第2プレートが、少なくとも2つのサポートリブによって作動可能に接続されることにより剛性なエンド・キャップが形成される、請求項10に記載のセンタ・コア・アセンブリ・エンド・キャップ。
【請求項16】
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置であって、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外すための旋回継手と、
を具備し、
前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減される、解体力を低減する装置。
【請求項17】
前記オーリングシールが、回転せずに有効に分離される、請求項16に記載の解体力を低減する装置。
【請求項18】
設置されたろ材カートリッジをろ過システムから分離する方法であって、
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置を準備する操作と、前記装置が、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外す旋回継手と、
を備え、ここで、前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減され、
最初は非常に浅いカム断面のろ材カートリッジ取外しランプを準備する操作と、
前記ハンドルを前記エンド・キャップに対し、前記エンド・キャップが動作位置で適所に留まる間に前記ハンドルが前記ろ材カートリッジ取外しランプに係合するように、回転させる操作と、
前記エンド・キャップが前記ハンドルに追従して並進するように前記エンド・キャップが前記取外しランプによって並進を開始するように、前記ハンドルを回転させ続ける操作と、
を含む、ろ材カートリッジを分離する方法。
【請求項19】
設置されたろ材カートリッジをろ過システムに取り付ける方法であって、
設置されたろ材カートリッジを取り外すために必要な解体力を低減する装置を準備する操作と、前記装置が、
オーリングシールを備える封止エンド・キャップと、
ハンドルと、
前記ハンドルとは別個であるが作動可能に接続され、前記オーリングシールが回転せずに分離するように前記ろ材カートリッジを取り外すための旋回継手と、
を備え、ここで、前記ろ材カートリッジを取り外すために必要な2つの力成分が並進力成分まで有効に低減され、
最初は非常に浅いカム断面のろ材カートリッジ取外しランプを準備する操作と、
前記ろ材カートリッジを前記システムの動作位置内に挿入する操作と、
前記ハンドルが前記ろ材カートリッジ取外しランプに係合することによって設置するために必要な労力を低減するように、前記ハンドルを、設置中に回転しない前記エンド・キャップに対して回転させる操作と、
を含む、ろ材カートリッジを取り付ける方法。
【請求項20】
液体ろ過システムで使用される圧力容器であって、
第1ろ材カートリッジを入れるための第1中空領域、および第2ろ材カートリッジを取外し可能に受容するための前記第1中空領域の内側の第2中空領域を備える第1圧力要素と、
開放端を備えると共に、前記第2ろ材カートリッジを前記第1ろ材カートリッジの内側に作動可能に取外し可能に配置する構造を含む第2圧力要素と、
を具備し、
前記第1圧力要素および前記第2圧力要素が、作動可能に接続される、圧力容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36A】
【図36B】
【図37】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図40A】
【図40B】
【図41】
【図42A】
【図42B】
【図43】
【図44A】
【図44B】
【図44C】
【図44D】
【図44E】
【図44F】
【図45A】
【図45B】
【図46】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35A】
【図35B】
【図36A】
【図36B】
【図37】
【図38】
【図39A】
【図39B】
【図40A】
【図40B】
【図41】
【図42A】
【図42B】
【図43】
【図44A】
【図44B】
【図44C】
【図44D】
【図44E】
【図44F】
【図45A】
【図45B】
【図46】
【公表番号】特表2008−514427(P2008−514427A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534814(P2007−534814)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/035267
【国際公開番号】WO2006/039538
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(506067903)スリーエム イノベーティブ プロパティーズ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/035267
【国際公開番号】WO2006/039538
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(506067903)スリーエム イノベーティブ プロパティーズ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
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