カバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダー
【課題】円滑にカバーテープを剥離できるカバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダーを提供すること。
【解決手段】カバーテープ剥離器１は、細長い板状の剥離器本体２と、その両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、キャリアテープ１０を挿入するために剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、剥離器本体２の一部に形成され、カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、切り欠き部５の内縁で形成された剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、カバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、剥離器本体２の一部であって、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えている。
【解決手段】カバーテープ剥離器１は、細長い板状の剥離器本体２と、その両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、キャリアテープ１０を挿入するために剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、剥離器本体２の一部に形成され、カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、切り欠き部５の内縁で形成された剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、カバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、剥離器本体２の一部であって、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
表面実装用部品の梱包方法は、テーピングが主流である。テーピングには、エンボスキャリアテープ、紙テープ等があり、表面実装部品をテープに作られた収納ポケットに収納し、上面からカバーテープを接着して蓋をし、リールに巻き取る梱包を行う。
【０００３】
この部品を実装する場合は、テープをテープフィーダーに取り付け、テープの送り穴をスプロケットで送りながら、同時にカバーテープの接着を剥がして巻き取り、収納ポケットに収納されている部品を取り出せるようにする。
【０００４】
たとえば、図６に示すように、収納ポケット１１ａに電子部品２０が収納されているキャリアテープ１０が巻かれたリール７０を自動実装機のテープフィーダー６０に取り付け、リール７０に巻かれているキャリアテープ１０をその送り穴に係合するスプロケット６３で間欠的に送り、キャリアテープ１０の収納ポケット１１ａ上に接着されているカバーテープ１２を、カバーテープ引き出し口６７から引き出してテープ押さえ金具６６で押さえながらスプロケット６３の回転と同期して回転するカバーテープ用リール６５で巻き取ることにより剥離し、収納ポケット１１ａ内にある電子部品２０を部品取り出し口６８から取り出して、プリント基板等に実装している（たとえば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００４−３２３０２８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述のように、カバーテープを巻き取りながら剥離する方法では、次のような問題がある。
（１）カバーテープを巻き取るため、キャリアテープ本体より余分の長さのカバーテープが必要になるか、または、カバーテープを巻き取り機構に巻き付ける部分の収納ポケットに収納されている部品が無駄になる。
（２）カバーテープの巻き取りは、スプロケットの回転（等距離）を利用するため、巻き取りが進むと巻き取り軸が太くなって、スプロケットの回転と同期せず、スリップ機構が必要になり、テープフィーダーが複雑、高価で故障しやすい。
（３）キャリアテープを分割した場合は、巻き取り用カバーテープの余裕がないので、カバーテープを継ぎ足したり、キャリアテープ内の部品を廃棄しカバーテープの余裕を得たりする方法が必要となる。
【０００６】
そこで、本発明は、上記のような課題を解消して円滑にカバーテープを剥離できるカバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するためになされた請求項１記載の発明は、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着されるカバーテープ剥離器１であって、細長い板状の剥離器本体２と、前記剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、前記キャリアテープ１０を挿入するために前記剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、前記剥離器本体２の一部に形成され、前記カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、前記切り欠き部５の内縁で形成された前記剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと前記剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、前記カバーテープ１２を前記キャリアテープから剥離するための剥離部６と、前記剥離器本体２の一部であって、前記切り欠き部５を介して前記剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えたことを特徴とするカバーテープ剥離器に存する。
【０００８】
請求項１記載の発明においては、カバーテープ剥離器１は、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着される。このカバーテープ剥離器１は、細長い板状の剥離器本体２と、剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、キャリアテープ１０を挿入するために剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、剥離器本体２の一部に形成され、カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、切り欠き部５の内縁で形成された剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、カバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、剥離器本体２の一部であって、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えている。それにより、円滑にカバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離できる。
【０００９】
上記課題を解決するためになされた請求項２記載の発明は、請求項１記載のカバーテープ剥離器において、前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっていることを特徴とするカバーテープ剥離器に存する。
【００１０】
請求項２記載の発明においては、第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっている。それにより、剥離されたカバーテープ１２を、キャリアテープ１０の移動方向に対してそれた方向に吐き出すことができる。
【００１１】
上記課題を解決するためになされた請求項３記載の発明は、請求項１または２記載のカバーテープ剥離器１が適所に配置されていることを特徴とするテープフィーダーに存する。
【００１２】
請求項３記載の発明においては、テープフィーダーは、カバーテープ剥離器１が適所に配置されている。それにより、従来構成のテープフィーダーにおけるカバーテープ巻き取り機構を削除して、大幅なコスト削減ができる。
【発明の効果】
【００１３】
請求項１記載の発明によれば、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着されるカバーテープ剥離器１であって、細長い板状の剥離器本体２と、前記剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、前記キャリアテープ１０を挿入するために前記剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、前記剥離器本体２の一部に形成され、前記カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、前記切り欠き部５の内縁で形成された前記剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと前記剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、前記カバーテープ１２を前記キャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、前記剥離器本体２の一部であって、前記切り欠き部５を介して前記剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えているので、円滑にカバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離できる。
【００１４】
請求項２記載の発明によれば、前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっているので、剥離されたカバーテープ１２を、キャリアテープ１０の移動方向に対してそれた方向に吐き出すことができる。
【００１５】
請求項３記載の発明によれば、テープフィーダーは請求項１または２記載のカバーテープ剥離器１が適所に配置されているので、従来構成のテープフィーダーにおけるカバーテープ巻き取り機構が不要となり、大幅なコスト削減ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、本発明によるカバーテープ剥離器の実施の形態を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）は斜視図におけるＸ−Ｘ線断面図である。
【００１７】
図１において、カバーテープ剥離器１は、たとえば合成樹脂の一体成型品であり、所定の長さ（たとえば、キャリアテープの収納ポケット１１ａの２〜４個分の長さ）を有する細長い板状の剥離器本体２と、剥離器本体２の長手方向の一方の側の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３とを有し、剥離器本体２と折り曲げ部３の間に２つのガイド溝４が形成されている。
【００１８】
また、剥離器本体２の一部に切り欠き部５が形成されている。この切り欠き部を形成する、剥離器本体２の一方の端部側の内縁は、剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた斜削部６ａと、他方の側部から斜めにカットされた斜削部６ｂと、斜削部６ａおよび６ｂと交わり剥離器本体２側部に対してほぼ垂直に形成された先端部６ｃとで形成される剥離部６を構成している。また、切り欠き部５を形成する、剥離器本体２の他方の端部側の内縁は、剥離器本体２の側部に対してほぼ垂直になっており、この内縁と一方の端部間の剥離器本体２部分は、後述する平行性維持部７を構成している。すなわち、平行性維持部７は、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に、剥離器本体２の一部として形成されている。
【００１９】
斜削部６ａと斜削部６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっている。すなわち、剥離器本体２の側部に対する斜削部６ａの角度は、斜削部６ｂの角度より小さくなっており、斜削部６ａの長さは、斜削部６ｂの長さよりも長くなっている。また、先端部６ｃは、剥離器本体２の横方向の中心位置に形成されている。
【００２０】
上述の構成を有するカバーテープ剥離器１は、キャリアテープに装着して使用される。
【００２１】
図２は、キャリアテープの構成例を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＹ−Ｙ線断面図である。キャリアテープ１０は、所定間隔をおいて形成された複数の収納ポケット１１ａおよび両側に所定のピッチで形成された多数の送り穴１１ｂを備えたエンボステープ１１と、カバーテープ１２とからなる。収納ポケット１１ａには、予めチップ抵抗等の電子部品２０が収納され、カバーテープ１２は、収納ポケット１１ａを覆うようにエンボステープ１１上にその両側付近で接着されている。電子部品２０は、カバーテープ１２が剥がされて、収納ポケット１１ａ内から取り出される。
【００２２】
次に、カバーテープ剥離器１の使用方法について図３〜図５を参照しながら説明する。
【００２３】
図３は、カバーテープ剥離器１のキャリアテープ１０への装着方法を説明する図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＺ−Ｚ線断面図である。図４は、カバーテープ剥離器１によるカバーテープの剥離方法を説明する図であり、（Ａ）は平面透視略図、（Ｂ）はカバーテープ剥離器１の長手方向の断面図である。図５は、カバーテープ剥離器１を自動実装機のテープフィーダーに適用した場合を説明する図である。
【００２４】
まず、図３に示すように、キャリアテープ１０をカバーテープ剥離器１のガイド溝４へ平行性維持部７側から挿入する。
【００２５】
次に、図４に示すように、カバーテープ剥離器１は、剥離部６の先端部６ｃが、エンボステープ１１に両側部分が接着部１２ａで接着されているカバーテープ１２のほぼ中央付近の下側であって、エンボステープ１１とカバーテープ１２の間に潜り込むようにセットする。このようにセットし、カバーテープ剥離器１を固定して、キャリアテープ１０を図示の移動方向（図４の左方向）に移動させると、先に斜削部６ｂによりカバーテープ１２は図４（Ａ）における上側の接着部１２ａ部分でエンボステープ１１から剥がされ、その後斜削部６ａによりカバーテープ１２の図４（Ａ）における下側の接着部１２ａ部分でエンボステープ１１から剥がされる。それにより、剥がされたカバーテープ１２は、キャリアテープ１０の移動方向に向かってその移動方向から左側にそれた方向へ移動していく。
【００２６】
なお、キャリアテープ１０が反っていたりする場合に、カバーテープ１２を剥離しにくくならないようにするために、カバーテープ剥離器１の平行性維持部７により、カバーテープ剥離器１にキャリアテープ１０が挿入された際にカバーテープ１２と剥離部６との平行性を保ち、カバーテープ剥離を円滑に行うことができるようにしている。
【００２７】
上述のようにカバーテープ１２の剥離が行われるカバーテープ剥離器１は、図５に示すように、従来構成の自動実装機のテープフィーダーに適用することができる。
【００２８】
図５に示す自動実装機では、まず、収納ポケット１１ａに電子部品が収納されているキャリアテープ１０が巻かれたリール７０をテープフィーダー６０に取り付け、リールから引き出されたキャリアテープ１０にカバーテープ剥離器１を装着し、剥離部６を装着後のキャリアープ１０のエンボステープ１１とカバーテープ１２の間に潜り込むようにセットする。続いて、カバーテープ剥離器１でカバーテープ１２が剥がされたキャリアテープ１０をテープ押さえ金具６６の下を通過させ、その先端をスプロケット６３まで導き、キャリアテープ１０の送り穴１１ｂをスプロケット６３に係合させる。このとき、キャリアテープ１０に装着されたカバーテープ剥離器１は、キャリアテープ１０をスプロケット６３まで導く際にスライドし、テープ押さえ金具６６に当接してその当接位置に留まる。すなわち、テープ抑え金具６６がカバーテープ剥離器１のそれ以上の移動を阻止するストッパとしても働く。
【００２９】
次いで、製品の製造開始時、スプロケット６３およびカバーテープ用リール６５を間欠回転駆動する駆動源（図示しない）を始動させ、カバーテープ剥離器１でカバーテープ２が剥がされたキャリアテープ１０を、送り穴１１ｂに係合するスプロケット６３の間欠回転で間欠送りし、露出した収納ポケット１１ａに収納されている電子部品２０を、吸着ノズル（図示しない）等で部品取り出し口６８を介して取り出し、製品の所定個所へ実装する。
【００３０】
また、剥がされたカバーテープ１２は、キャリアテープ１０の移動方向の左側にそれてカバーテープ剥離器１から吐き出されるので、テープフィーダー６０の下方に設置されたカバーテープ回収箱（図示しない）で回収することができる。したがって、従来構成のテープフィーダー６０におけるカバーテープ用リール６５は不要となる。
【００３１】
なお、カバーテープ剥離器１の剥離器本体２部分は、カバーテープ１２が剥離されて蓋が無くなった収納ポケット１１ａに収納されている部品が飛び出さないようにしており、言わばカバーテープ１２の役目をする。
【００３２】
以上のように自動実装機のテープフィーダーに適用した場合には、以下の利点がある。
（１）カットされたテーピング部品を自動実装機に使用したい場合、従来は、カバーテープ用リール６５に巻き付けるためにカバーテープを繋ぎ合わせ、キャリアテープよりも長くして、テープフィーダー６０に取り付け実装を行っていた。本発明のカバーテープ剥離器を使用すれば、カバーテープの繋ぎ合わせを行わないで、カットされたテーピング部品をそのままテープフィーダー６０に取り付け実装することができる。
（２）従来構成の自動実装機のテープフィーダーに適用した場合、テープフィーダー取り付け時、カバーテープ巻き取り機構に巻き付けないで済むので、取り付け時間の短縮に繋がる。また、テープフィーダーから取り外し時、カバーテープ巻き取り機構からの取り外し時間分の作業時間短縮に繋がる。
（３）剥ぎ取られたカバーテープをカバーテープ巻き取り機構を使用せずに回収できるので、従来構成を改良してカバーテープ巻き取り機構を持たないテープフィーダーを作製することにより、テープフィーダーの大幅なコスト削減が可能である。
【００３３】
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【００３４】
たとえば、上述の実施の形態ではカバーテープ剥離器１の剥離部６の斜削部６ａを斜削部６ｂより長くしているが、これに代えて斜削部６ｂより短くすることもできる。この場合、剥離されたカバーテープ１２の吐き出し方向はキャリアテープ１０の移動方向に対して右側にそれることになる。このように、斜削部６ａおよび６ｂの長さをテープ移動方向に多少ずらすことにより、剥離されたカバーテープ１２の吐き出し方向をコントロールすることができる。また、先端部６ｃは尖った形状とすることもできる。また、カバーテープ剥離器１の材料は、上述の実施の形態では合成樹脂製としたが、これに限らず、金属製など他の材料を用いることもできる。
【００３５】
また、上述の実施の形態では、自動実装機への適用の際、カバーテープ剥離器１は、テープフィーダー６０から分離されているが、他の実施例として、カバーテープ剥離器１をテープフィーダー６０の適所（たとえば、図５のテープ抑え金具６７との当接位置）に固定して改良されたテープフィーダーとして適用することもできる。この場合、改良されたテープフィーダーは、図５に示す従来構成のテープフィーダー６０におけるカバーテープ巻き取りリール６５等のカバーテープ巻き取り機構を削除することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３６】
【図１】本発明によるカバーテープ剥離器の実施の形態を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）は斜視図におけるＸ−Ｘ線断面図である。
【図２】キャリアテープの構成例を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＹ−Ｙ線断面図である。
【図３】カバーテープ剥離器のキャリアテープへの装着方法を説明する図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＺ−Ｚ線断面図である。
【図４】カバーテープ剥離器によるカバーテープの剥離方法を説明する図であり、（Ａ）は平面透視略図、（Ｂ）はカバーテープ剥離器の長手方向の断面図である。
【図５】カバーテープ剥離器を自動実装機のテープフィーダーに適用した場合を説明する図である。
【図６】従来のカバーテープ剥離方法を説明する図である。
【符号の説明】
【００３７】
１ カバーテープ剥離器
２ 剥離器本体
３ 折り曲げ部
４ ガイド溝
５ 切り欠き部
６ 剥離部
６ａ 斜削部（第１の斜削部）
６ｂ 斜削部（第２の斜削部）
６ｃ 先端部
７ 平行性維持部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、カバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
表面実装用部品の梱包方法は、テーピングが主流である。テーピングには、エンボスキャリアテープ、紙テープ等があり、表面実装部品をテープに作られた収納ポケットに収納し、上面からカバーテープを接着して蓋をし、リールに巻き取る梱包を行う。
【０００３】
この部品を実装する場合は、テープをテープフィーダーに取り付け、テープの送り穴をスプロケットで送りながら、同時にカバーテープの接着を剥がして巻き取り、収納ポケットに収納されている部品を取り出せるようにする。
【０００４】
たとえば、図６に示すように、収納ポケット１１ａに電子部品２０が収納されているキャリアテープ１０が巻かれたリール７０を自動実装機のテープフィーダー６０に取り付け、リール７０に巻かれているキャリアテープ１０をその送り穴に係合するスプロケット６３で間欠的に送り、キャリアテープ１０の収納ポケット１１ａ上に接着されているカバーテープ１２を、カバーテープ引き出し口６７から引き出してテープ押さえ金具６６で押さえながらスプロケット６３の回転と同期して回転するカバーテープ用リール６５で巻き取ることにより剥離し、収納ポケット１１ａ内にある電子部品２０を部品取り出し口６８から取り出して、プリント基板等に実装している（たとえば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００４−３２３０２８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述のように、カバーテープを巻き取りながら剥離する方法では、次のような問題がある。
（１）カバーテープを巻き取るため、キャリアテープ本体より余分の長さのカバーテープが必要になるか、または、カバーテープを巻き取り機構に巻き付ける部分の収納ポケットに収納されている部品が無駄になる。
（２）カバーテープの巻き取りは、スプロケットの回転（等距離）を利用するため、巻き取りが進むと巻き取り軸が太くなって、スプロケットの回転と同期せず、スリップ機構が必要になり、テープフィーダーが複雑、高価で故障しやすい。
（３）キャリアテープを分割した場合は、巻き取り用カバーテープの余裕がないので、カバーテープを継ぎ足したり、キャリアテープ内の部品を廃棄しカバーテープの余裕を得たりする方法が必要となる。
【０００６】
そこで、本発明は、上記のような課題を解消して円滑にカバーテープを剥離できるカバーテープ剥離器およびこれを用いたテープフィーダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するためになされた請求項１記載の発明は、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着されるカバーテープ剥離器１であって、細長い板状の剥離器本体２と、前記剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、前記キャリアテープ１０を挿入するために前記剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、前記剥離器本体２の一部に形成され、前記カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、前記切り欠き部５の内縁で形成された前記剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと前記剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、前記カバーテープ１２を前記キャリアテープから剥離するための剥離部６と、前記剥離器本体２の一部であって、前記切り欠き部５を介して前記剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えたことを特徴とするカバーテープ剥離器に存する。
【０００８】
請求項１記載の発明においては、カバーテープ剥離器１は、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着される。このカバーテープ剥離器１は、細長い板状の剥離器本体２と、剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、キャリアテープ１０を挿入するために剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、剥離器本体２の一部に形成され、カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、切り欠き部５の内縁で形成された剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、カバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、剥離器本体２の一部であって、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えている。それにより、円滑にカバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離できる。
【０００９】
上記課題を解決するためになされた請求項２記載の発明は、請求項１記載のカバーテープ剥離器において、前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっていることを特徴とするカバーテープ剥離器に存する。
【００１０】
請求項２記載の発明においては、第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっている。それにより、剥離されたカバーテープ１２を、キャリアテープ１０の移動方向に対してそれた方向に吐き出すことができる。
【００１１】
上記課題を解決するためになされた請求項３記載の発明は、請求項１または２記載のカバーテープ剥離器１が適所に配置されていることを特徴とするテープフィーダーに存する。
【００１２】
請求項３記載の発明においては、テープフィーダーは、カバーテープ剥離器１が適所に配置されている。それにより、従来構成のテープフィーダーにおけるカバーテープ巻き取り機構を削除して、大幅なコスト削減ができる。
【発明の効果】
【００１３】
請求項１記載の発明によれば、電子部品を収納するための複数の収納ポケット１１ａと、前記収納ポケット１１ａを覆うカバーテープ１２と、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴１１ｂとを有するキャリアテープ１０から前記カバーテープ１２を剥離するために前記キャリアテープ１０に装着されるカバーテープ剥離器１であって、細長い板状の剥離器本体２と、前記剥離器本体２の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３と、前記キャリアテープ１０を挿入するために前記剥離器本体２と折り曲げ部３の間に形成された２つのガイド溝４と、前記剥離器本体２の一部に形成され、前記カバーテープ１２を通すための切り欠き部５と、前記切り欠き部５の内縁で形成された前記剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部６ａと前記剥離器本体２の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部６ｂと前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂが交わる先端に形成された先端部６ｃとを有し、前記カバーテープ１２を前記キャリアテープ１０から剥離するための剥離部６と、前記剥離器本体２の一部であって、前記切り欠き部５を介して前記剥離部６と対向する側に形成された平行性維持部７とを備えているので、円滑にカバーテープ１２をキャリアテープ１０から剥離できる。
【００１４】
請求項２記載の発明によれば、前記第１および第２の斜削部６ａ、６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっているので、剥離されたカバーテープ１２を、キャリアテープ１０の移動方向に対してそれた方向に吐き出すことができる。
【００１５】
請求項３記載の発明によれば、テープフィーダーは請求項１または２記載のカバーテープ剥離器１が適所に配置されているので、従来構成のテープフィーダーにおけるカバーテープ巻き取り機構が不要となり、大幅なコスト削減ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、本発明によるカバーテープ剥離器の実施の形態を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）は斜視図におけるＸ−Ｘ線断面図である。
【００１７】
図１において、カバーテープ剥離器１は、たとえば合成樹脂の一体成型品であり、所定の長さ（たとえば、キャリアテープの収納ポケット１１ａの２〜４個分の長さ）を有する細長い板状の剥離器本体２と、剥離器本体２の長手方向の一方の側の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部３とを有し、剥離器本体２と折り曲げ部３の間に２つのガイド溝４が形成されている。
【００１８】
また、剥離器本体２の一部に切り欠き部５が形成されている。この切り欠き部を形成する、剥離器本体２の一方の端部側の内縁は、剥離器本体２の一方の側部から斜めにカットされた斜削部６ａと、他方の側部から斜めにカットされた斜削部６ｂと、斜削部６ａおよび６ｂと交わり剥離器本体２側部に対してほぼ垂直に形成された先端部６ｃとで形成される剥離部６を構成している。また、切り欠き部５を形成する、剥離器本体２の他方の端部側の内縁は、剥離器本体２の側部に対してほぼ垂直になっており、この内縁と一方の端部間の剥離器本体２部分は、後述する平行性維持部７を構成している。すなわち、平行性維持部７は、切り欠き部５を介して剥離部６と対向する側に、剥離器本体２の一部として形成されている。
【００１９】
斜削部６ａと斜削部６ｂは、剥離器本体２の側部に対して異なる角度になっている。すなわち、剥離器本体２の側部に対する斜削部６ａの角度は、斜削部６ｂの角度より小さくなっており、斜削部６ａの長さは、斜削部６ｂの長さよりも長くなっている。また、先端部６ｃは、剥離器本体２の横方向の中心位置に形成されている。
【００２０】
上述の構成を有するカバーテープ剥離器１は、キャリアテープに装着して使用される。
【００２１】
図２は、キャリアテープの構成例を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＹ−Ｙ線断面図である。キャリアテープ１０は、所定間隔をおいて形成された複数の収納ポケット１１ａおよび両側に所定のピッチで形成された多数の送り穴１１ｂを備えたエンボステープ１１と、カバーテープ１２とからなる。収納ポケット１１ａには、予めチップ抵抗等の電子部品２０が収納され、カバーテープ１２は、収納ポケット１１ａを覆うようにエンボステープ１１上にその両側付近で接着されている。電子部品２０は、カバーテープ１２が剥がされて、収納ポケット１１ａ内から取り出される。
【００２２】
次に、カバーテープ剥離器１の使用方法について図３〜図５を参照しながら説明する。
【００２３】
図３は、カバーテープ剥離器１のキャリアテープ１０への装着方法を説明する図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＺ−Ｚ線断面図である。図４は、カバーテープ剥離器１によるカバーテープの剥離方法を説明する図であり、（Ａ）は平面透視略図、（Ｂ）はカバーテープ剥離器１の長手方向の断面図である。図５は、カバーテープ剥離器１を自動実装機のテープフィーダーに適用した場合を説明する図である。
【００２４】
まず、図３に示すように、キャリアテープ１０をカバーテープ剥離器１のガイド溝４へ平行性維持部７側から挿入する。
【００２５】
次に、図４に示すように、カバーテープ剥離器１は、剥離部６の先端部６ｃが、エンボステープ１１に両側部分が接着部１２ａで接着されているカバーテープ１２のほぼ中央付近の下側であって、エンボステープ１１とカバーテープ１２の間に潜り込むようにセットする。このようにセットし、カバーテープ剥離器１を固定して、キャリアテープ１０を図示の移動方向（図４の左方向）に移動させると、先に斜削部６ｂによりカバーテープ１２は図４（Ａ）における上側の接着部１２ａ部分でエンボステープ１１から剥がされ、その後斜削部６ａによりカバーテープ１２の図４（Ａ）における下側の接着部１２ａ部分でエンボステープ１１から剥がされる。それにより、剥がされたカバーテープ１２は、キャリアテープ１０の移動方向に向かってその移動方向から左側にそれた方向へ移動していく。
【００２６】
なお、キャリアテープ１０が反っていたりする場合に、カバーテープ１２を剥離しにくくならないようにするために、カバーテープ剥離器１の平行性維持部７により、カバーテープ剥離器１にキャリアテープ１０が挿入された際にカバーテープ１２と剥離部６との平行性を保ち、カバーテープ剥離を円滑に行うことができるようにしている。
【００２７】
上述のようにカバーテープ１２の剥離が行われるカバーテープ剥離器１は、図５に示すように、従来構成の自動実装機のテープフィーダーに適用することができる。
【００２８】
図５に示す自動実装機では、まず、収納ポケット１１ａに電子部品が収納されているキャリアテープ１０が巻かれたリール７０をテープフィーダー６０に取り付け、リールから引き出されたキャリアテープ１０にカバーテープ剥離器１を装着し、剥離部６を装着後のキャリアープ１０のエンボステープ１１とカバーテープ１２の間に潜り込むようにセットする。続いて、カバーテープ剥離器１でカバーテープ１２が剥がされたキャリアテープ１０をテープ押さえ金具６６の下を通過させ、その先端をスプロケット６３まで導き、キャリアテープ１０の送り穴１１ｂをスプロケット６３に係合させる。このとき、キャリアテープ１０に装着されたカバーテープ剥離器１は、キャリアテープ１０をスプロケット６３まで導く際にスライドし、テープ押さえ金具６６に当接してその当接位置に留まる。すなわち、テープ抑え金具６６がカバーテープ剥離器１のそれ以上の移動を阻止するストッパとしても働く。
【００２９】
次いで、製品の製造開始時、スプロケット６３およびカバーテープ用リール６５を間欠回転駆動する駆動源（図示しない）を始動させ、カバーテープ剥離器１でカバーテープ２が剥がされたキャリアテープ１０を、送り穴１１ｂに係合するスプロケット６３の間欠回転で間欠送りし、露出した収納ポケット１１ａに収納されている電子部品２０を、吸着ノズル（図示しない）等で部品取り出し口６８を介して取り出し、製品の所定個所へ実装する。
【００３０】
また、剥がされたカバーテープ１２は、キャリアテープ１０の移動方向の左側にそれてカバーテープ剥離器１から吐き出されるので、テープフィーダー６０の下方に設置されたカバーテープ回収箱（図示しない）で回収することができる。したがって、従来構成のテープフィーダー６０におけるカバーテープ用リール６５は不要となる。
【００３１】
なお、カバーテープ剥離器１の剥離器本体２部分は、カバーテープ１２が剥離されて蓋が無くなった収納ポケット１１ａに収納されている部品が飛び出さないようにしており、言わばカバーテープ１２の役目をする。
【００３２】
以上のように自動実装機のテープフィーダーに適用した場合には、以下の利点がある。
（１）カットされたテーピング部品を自動実装機に使用したい場合、従来は、カバーテープ用リール６５に巻き付けるためにカバーテープを繋ぎ合わせ、キャリアテープよりも長くして、テープフィーダー６０に取り付け実装を行っていた。本発明のカバーテープ剥離器を使用すれば、カバーテープの繋ぎ合わせを行わないで、カットされたテーピング部品をそのままテープフィーダー６０に取り付け実装することができる。
（２）従来構成の自動実装機のテープフィーダーに適用した場合、テープフィーダー取り付け時、カバーテープ巻き取り機構に巻き付けないで済むので、取り付け時間の短縮に繋がる。また、テープフィーダーから取り外し時、カバーテープ巻き取り機構からの取り外し時間分の作業時間短縮に繋がる。
（３）剥ぎ取られたカバーテープをカバーテープ巻き取り機構を使用せずに回収できるので、従来構成を改良してカバーテープ巻き取り機構を持たないテープフィーダーを作製することにより、テープフィーダーの大幅なコスト削減が可能である。
【００３３】
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【００３４】
たとえば、上述の実施の形態ではカバーテープ剥離器１の剥離部６の斜削部６ａを斜削部６ｂより長くしているが、これに代えて斜削部６ｂより短くすることもできる。この場合、剥離されたカバーテープ１２の吐き出し方向はキャリアテープ１０の移動方向に対して右側にそれることになる。このように、斜削部６ａおよび６ｂの長さをテープ移動方向に多少ずらすことにより、剥離されたカバーテープ１２の吐き出し方向をコントロールすることができる。また、先端部６ｃは尖った形状とすることもできる。また、カバーテープ剥離器１の材料は、上述の実施の形態では合成樹脂製としたが、これに限らず、金属製など他の材料を用いることもできる。
【００３５】
また、上述の実施の形態では、自動実装機への適用の際、カバーテープ剥離器１は、テープフィーダー６０から分離されているが、他の実施例として、カバーテープ剥離器１をテープフィーダー６０の適所（たとえば、図５のテープ抑え金具６７との当接位置）に固定して改良されたテープフィーダーとして適用することもできる。この場合、改良されたテープフィーダーは、図５に示す従来構成のテープフィーダー６０におけるカバーテープ巻き取りリール６５等のカバーテープ巻き取り機構を削除することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３６】
【図１】本発明によるカバーテープ剥離器の実施の形態を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は平面図、（Ｃ）は斜視図におけるＸ−Ｘ線断面図である。
【図２】キャリアテープの構成例を示す図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＹ−Ｙ線断面図である。
【図３】カバーテープ剥離器のキャリアテープへの装着方法を説明する図であり、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は斜視図におけるＺ−Ｚ線断面図である。
【図４】カバーテープ剥離器によるカバーテープの剥離方法を説明する図であり、（Ａ）は平面透視略図、（Ｂ）はカバーテープ剥離器の長手方向の断面図である。
【図５】カバーテープ剥離器を自動実装機のテープフィーダーに適用した場合を説明する図である。
【図６】従来のカバーテープ剥離方法を説明する図である。
【符号の説明】
【００３７】
１ カバーテープ剥離器
２ 剥離器本体
３ 折り曲げ部
４ ガイド溝
５ 切り欠き部
６ 剥離部
６ａ 斜削部（第１の斜削部）
６ｂ 斜削部（第２の斜削部）
６ｃ 先端部
７ 平行性維持部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電子部品を収納するための複数の収納ポケットと、前記収納ポケットを覆うカバーテープと、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴とを有するキャリアテープから前記カバーテープを剥離するために前記キャリアテープに装着されるカバーテープ剥離器であって、
細長い板状の剥離器本体と、
前記剥離器本体の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部と、
前記キャリアテープを挿入するために前記剥離器本体と折り曲げ部の間に形成された２つのガイド溝と、
前記剥離器本体の一部に形成され、前記カバーテープを通すための切り欠き部と、
前記切り欠き部の内縁で形成された前記剥離器本体の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部と前記剥離器本体の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部と前記第１および第２の斜削部が交わる先端に形成された先端部とを有し、前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離するための剥離部と、
前記剥離器本体の一部であって、前記切り欠き部を介して前記剥離部と対向する側に形成された平行性維持部と
を備えたことを特徴とするカバーテープ剥離器。
【請求項２】
請求項１記載のカバーテープ剥離器において、前記第１および第２の斜削部は、剥離器本体の側部に対して異なる角度になっていることを特徴とするカバーテープ剥離器。
【請求項３】
請求項１または２記載のカバーテープ剥離器が適所に配置されていることを特徴とするテープフィーダー。
【請求項１】
電子部品を収納するための複数の収納ポケットと、前記収納ポケットを覆うカバーテープと、少なくとも一方の側縁に形成された送り穴とを有するキャリアテープから前記カバーテープを剥離するために前記キャリアテープに装着されるカバーテープ剥離器であって、
細長い板状の剥離器本体と、
前記剥離器本体の両側部を裏側へ折り曲げた２つの折り曲げ部と、
前記キャリアテープを挿入するために前記剥離器本体と折り曲げ部の間に形成された２つのガイド溝と、
前記剥離器本体の一部に形成され、前記カバーテープを通すための切り欠き部と、
前記切り欠き部の内縁で形成された前記剥離器本体の一方の側部から斜めにカットされた第１の斜削部と前記剥離器本体の他方の側部から斜めにカットされた第２の斜削部と前記第１および第２の斜削部が交わる先端に形成された先端部とを有し、前記カバーテープを前記キャリアテープから剥離するための剥離部と、
前記剥離器本体の一部であって、前記切り欠き部を介して前記剥離部と対向する側に形成された平行性維持部と
を備えたことを特徴とするカバーテープ剥離器。
【請求項２】
請求項１記載のカバーテープ剥離器において、前記第１および第２の斜削部は、剥離器本体の側部に対して異なる角度になっていることを特徴とするカバーテープ剥離器。
【請求項３】
請求項１または２記載のカバーテープ剥離器が適所に配置されていることを特徴とするテープフィーダー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００７−２８０９７９（Ｐ２００７−２８０９７９Ａ）
【公開日】平成１９年１０月２５日（２００７．１０．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１０１４０８（Ｐ２００６−１０１４０８）
【出願日】平成１８年４月３日（２００６．４．３）
【出願人】（５９２０４４７５４）浦和電研株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１０月２５日（２００７．１０．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年４月３日（２００６．４．３）
【出願人】（５９２０４４７５４）浦和電研株式会社 (1)
【Ｆターム（参考）】
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