説明

カバー装置およびそれを備えた電子機器、並びにカバー装置を備えた撮像装置

【課題】スライド蓋を有する電子機器において、スライド蓋を機器本体の内側に収納する場合のスペース効率を高めること。
【解決手段】電子機器のスライド蓋3は開状態と閉状態に亘って移動可能であり、開状態で外部接続端子5が露出する。スライド蓋3は外周部から突出した複数の突軸31乃至34と、機器本体側の面に形成した突部35を有する。ジャックホルダー4はスライド蓋3をガイドするレール部材であり、スライド蓋3の突軸31乃至34に対応する第1のガイドレール41乃至44と、突部35に対応した第2のガイドレール45を備える。閉状態では突軸31乃至34がレール41乃至44とそれぞれ当接する。スライド蓋3が閉状態から開状態へ移動する途中で、突軸32が第1のガイドレールから外れて突部35が第2のガイドレール45に当接してスライドする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉式のスライド蓋を備えた電子機器において、本体内部にスライド蓋が収納される開閉構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の電子機器には、粉塵や雨滴等から記憶媒体や外部接続端子を保護するカバーが設けられている。その中でも、スライド式開閉カバー(スライド蓋)には、手指の力で押圧しながら機器本体の内部へカバーを収納することで開く方式(インナースライド式)が知られている。
特許文献1に開示のカバー開閉装置は、ホルダー(3)にて、カバー(2)の開き方向に対して斜めにガイド溝(60,63)が形成されている。これらのガイド溝に沿って、カバー(2)の側方に突設された突軸(41,43)が摺動してカバー(2)が開く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−139582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では4つの突軸が、ホルダー側壁の各ガイド溝に係合されて摺動する構造となっているために、以下のような問題点があった。
ホルダーのガイド溝には、カバーの開閉方向(特許文献1の図2の上下方向)における端部に設けた全ての突軸が係合されるため、カバーをその開状態と閉状態で収納するスペースが必要である。さらには、カバーがスライドして機器本体内部に収納されるためには、カバーの突軸が開状態と閉状態で斜めに移動するためのスペース(ホルダーの奥行方向の収納空間)も必要である。よって、限られた空間内でスライド蓋を機器本体に収納することが困難である。
本発明の目的は、スライド蓋を有する電子機器において、スライド蓋を機器本体の内側に収納する場合のスペース効率を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、開状態と閉状態に亘って移動可能であって開状態にて機器本体の内側に位置するスライド蓋と、該スライド蓋をガイドするレール部材を備えた電子機器であって、前記スライド蓋には、外周面から突出した複数の突軸と、機器本体側の面に形成した少なくとも1つの突部を設け、前記レール部材には、前記複数の突軸に対する第1のガイドレール及び前記突部に対する第2のガイドレールを前記スライド蓋の移動方向に沿って設けている。前記閉状態では前記複数の突軸が前記第1のガイドレールと当接し、前記スライド蓋が前記閉状態から前記開状態へ移動する途中で、前記複数の突軸のうち少なくとも1つが前記第1のガイドレールから外れて前記突部が前記第2のガイドレールと当接する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、スライド蓋を機器本体の内側に収納する場合のスペース効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態に係る電子機器としてビデオカメラの外観例を示す斜視図である。
【図2】スライド蓋の閉状態(A)と開状態(B)を示す図である。
【図3】スライド蓋を背面から見た場合の斜視図である。
【図4】ジャックホルダーの構造を示す斜視図である。
【図5】背面から見た閉状態のスライド蓋と本体カバーを(A)に示し、背面から見た開状態のスライド蓋と本体カバーを(B)に示す斜視図である。
【図6】背面から見たスライド蓋の開閉構造を、スライド蓋の閉状態(A)と開状態(B)で示す図である。
【図7】ジャックホルダーに対して、スライド蓋の閉状態(A)、開閉途中状態(B)、開状態(C)を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る電子機器を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電子機器の一例としてビデオカメラ1の外観例を示す斜視図である。図1にはビデオカメラ1の表示部6を本体から外側に開くことで、本体カバー2が露出した状態を示す。本体カバー2はカメラ本体の側面部を構成し、スライド蓋3が設けられている。スライド蓋3は開状態と閉状態に亘って移動可能であり、本体カバー2に形成した開口を閉塞する閉状態にてビデオカメラ1の機器本体の内側に位置する。スライド蓋3は閉状態にて外部接続端子5を覆い隠し、開状態で外部接続端子5を外部に露出させる。図1にはスライド蓋3が本体カバー2の内側に収納された開状態を示す。
ジャックホルダー4は外部接続端子5を保持する保持部材であって、スライド蓋3をガイドするガイドレールを備えたレール部材でもある。外部接続端子5には各種ジャックが使用され、不図示の接続ケーブルで外部装置と接続される。表示部6はビデオカメラ1の本体に対して開閉可能に取り付けられ、収納状態(表示部6が閉じた状態)では本体カバー2を覆い隠す。
【0009】
図2はスライド蓋3の拡大図であり、スライド蓋3の閉状態(A)と開状態(B)を示す。スライド蓋3の外表面には指掛け部3aが設けられている。操作者は、スライド蓋3の下部または指掛け部3aを図2の上方に押しながらスライドさせることにより、図2(A)に示す閉状態から図2(B)に示す開状態へとスライド蓋3が移動する。操作者は図示しない接続ケーブルを使用する際、開状態で外部接続端子5に接続する。スライド蓋3は開状態ではビデオカメラ1の機器本体の内側に位置するため、本体カバー2より外方には突出しない。このため、表示部6がビデオカメラ1に収納された状態にて、スライド蓋3の一部が表示部6に当接してその収納を阻害することはなく、またデザイン上の観点から見栄えも良くなる。
【0010】
次に、スライド蓋3の開閉機構について、図3乃至6を用いて説明する。
図3はスライド蓋3を背面、つまり機器本体側から見た場合の斜視図である。スライド蓋3は突軸31乃至34と、突部35を備えており、これらは後述する本体カバー2とジャックホルダー4に設けられたレール上を摺動する。4つの突軸31乃至34は、スライド蓋3の側面部から外方に突出し、スライド蓋3の移動方向に対して平行な外周面の4箇所に配設される。また、本例に示す突部35はスライド蓋3の背面(機器本体側の面)にて上端寄りの略中央に設けられている。突部35の形成位置は、スライド蓋3の背面にてその移動方向と直交する方向において対をなす2つの突軸31,32が形成された位置の中央が望ましいが、この中央位置と突軸32の形成位置との間に設けてもよい。なお本例では、突軸31、32がスライド蓋3の外周面の上端寄りに形成され、突軸33,34がスライド蓋3の外周面の下端寄りに形成されている。また本例では、突部35を1つだけスライド蓋3に形成しているが、複数の突部を形成しても構わない。突軸31,32の近傍にてスライド蓋3の側面には、摺動部(リブ)31a,32aがそれぞれ設けられている。突軸33、34の先端はそれぞれ摺動部33a,34aとなっている。ばね掛け部3bは突部35と突軸31との間に設けられ、後述する反転ばねが取り付けられる。
【0011】
図4はジャックホルダー4を外観側から見た場合の斜視図である。ジャックホルダー4には、複数のレール41乃至45が形成されている。第1のガイドレールを構成するレール41乃至44(図の点線枠参照)は、スライド蓋3の突軸31乃至34をそれぞれスライドさせるためのレールである。ただし、レール42はスライド蓋3が閉状態であるときには突軸32をガイドするが、途中で途切れているために、スライド蓋3が閉状態から開状態になる途中で途切れることとなる。一方でレール45は突部35をスライドさせるための第2のガイドレールである。レール45は、スライド蓋3が閉状態から開状態になる途中、突軸32がレール42にガイドされなくなると突部35をガイドするようになる。レール43,44の脇には、スライド蓋3の摺動部33a,34aが摺動するための壁43a,44aがそれぞれ設けられている。ばね掛け部4aには後述する反転ばねが取り付けられ、レール41と45との間に開口部4bが形成されている。ジャックホルダー4の上部に形成された突部46には開状態でスライド蓋3の上縁部が当接する。つまり突部46はスライド蓋3の開位置を規定する位置決め部である。なお、ジャックホルダー4には外部接続端子5の配置用孔4cが形成されている。
【0012】
図5は本体カバー2に設けたガイドレールを説明する図であり、裏側から見た場合の斜視図である。図5(A)はスライド蓋3の閉状態を示し、図5(B)はスライド蓋3の開状態を示す。なお、ジャックホルダー4は説明のために外してあるものとする。
本体カバー2の裏面には、レール21乃至24(図の点線枠参照)が形成されており、これらはスライド蓋3の突軸31乃至34をそれぞれスライドさせるためのガイドレールである。またレール21,22の内側には、スライド蓋3の摺動部31a,32aを摺動させるための壁21a,22aがそれぞれ設けられている。レール23,24の下部にそれぞれ形成された位置決め部23b,24bは、スライド蓋3に当接してその閉位置を規定する。
以上から、スライド蓋3の突軸31は本体カバー2に設けられたレール21とジャックホルダー4に設けられたレール41に沿ってスライドする。同様に、スライド蓋3の突軸33,34は、それぞれ本体カバー2に設けられたレール23,24とジャックホルダー4に設けられたレール43,44に沿ってスライドする。一方、スライド蓋3の突軸32は、スライド蓋3が閉状態のときには本体カバー2に設けたレール22とジャックホルダー4に設けたレール42にガイドされるが、スライド蓋3が開状態へと移動する途中でレール42にはガイドされなくなる。一方で、スライド蓋3の突部35は、突軸32がレール42にガイドされなくなると、ジャックホルダー4に設けられたレール45にガイドされる。
【0013】
図6は、スライド蓋3とジャックホルダー4を本体カバー2に取り付けた状態で、本体カバー2の裏面側から見た図である。図6(A)はスライド蓋3の閉状態を示し、図6(B)はスライド蓋3の開状態を示す。
反転ばね7はスライド蓋3の開閉位置を制御する付勢手段である。反転ばね7は、その一方の端部がスライド蓋3のばね掛け部3bに対して回転可能に取り付けられ、他方の端部がジャックホルダー4のばね掛け部4aに対して回転可能に取り付けられている。これにより、反転ばね7が回転して、図6(A)から図6(B)の状態になるまでの間、反転ばね7がスライド蓋3の動きを妨げることはない。また反転ばね7はジャックホルダー4の開口部4b内に収まっているため、ジャックホルダー4の周囲に反転ばね用のスペースを確保する必要はない。板金部材8は、ジャックホルダー4を本体カバー2にねじ等で固定するのに用いる部材である。
【0014】
次に、スライド蓋3の動作について、図7(A)乃至(C)を用いて説明する。図7は、ジャックホルダー4に組み付けたスライド蓋3を外観側から見た場合の斜視図である。
スライド蓋3は、閉状態にて図7(A)に示すように反転ばね7の力で下方向に付勢されている。スライド蓋3の突軸33,34は本体カバー2の位置決め部23b,24bにそれぞれ突き当たることで位置決めされている。この閉状態において、スライド蓋3の突軸31乃至34は、ジャックホルダー4のレール41乃至44上にそれぞれ支持される。本体カバー2に対して、スライド蓋3は図5(A)の状態にあり、スライド蓋3の突軸31乃至34は、本体カバー2のレール21乃至24上にそれぞれ支持される。図7(B)に示すように、操作者がスライド蓋3を開き方向へスライドさせると、スライド蓋3の突軸31,33,34はジャックホルダー4のレール41,43,44上をそれぞれ摺動する。これに対し、突軸32はレール42を外れ、突部35がジャックホルダー4のレール45上を摺動する。このとき、本体カバー2では、スライド蓋3の突軸31乃至34が各レール21乃至24上にある。そして図7(C)に示すように、スライド蓋3が反転ばね7の力によって上方へ付勢され、ジャックホルダー4の上部に設けられた突部46に突き当たることで、スライド蓋3の移動が開状態で停止する。このとき、本体カバー2では、スライド蓋3の突軸31乃至34が各レール21乃至24上にある(図5(B)参照)。
【0015】
このように、閉状態からスライド動作が開始して、スライド蓋3の突軸31,33,34がジャックホルダー4のレール41,43,44上をそれぞれスライドする。そしてスライド蓋3が開状態となるまでは、スライド蓋3の突軸31,33,34がレール41,43,44上をそれぞれスライドし、突部35がレール45上をスライドする。その際、本体カバー2では、突軸31乃至34が各レール21乃至24上をスライドする。突部35は、スライド蓋3の上部の略中央又は中央位置と突軸32との間に設けられるため、スライド蓋3が表面から押されても、突部35がレール45上で支持される。よって、スライド蓋3がビデオカメラ本体の内部に落ち込まないように防止できる。また、スライド蓋3の左右方向、つまり突軸31乃至34に沿う方向において、摺動部31a,32aが本体カバー2の壁21a,22aにそれぞれ規制される。また摺動部33a,34aはジャックホルダー4の壁43a,44aによってそれぞれ規制される。このため、スライド蓋3が左右方向にて斜めに傾いた状態になってビデオカメラ本体の内部に落ち込んだり、レール上で引っ掛かってスライドしなくなるといった事態を回避できる。
以上のように、スライド蓋3のスライド動作には、ジャックホルダー4のレール41,43乃至45が使用され、突軸32をスライドさせるためのレール(レール42の開状態部分)をジャックホルダー4に形成する必要がない。従って、図6(A)の点線枠Aに示す範囲には、突軸32用のガイドレールが不要となる分のスペースが空くので、省スペース化に寄与する。
【0016】
本実施形態では、スライド蓋3の移動に用いるガイドレールをスライド蓋3の移動途中で変更する(レール42,45参照)。つまり、スライド蓋3が閉状態から開状態へ移動する途中で、突軸31乃至34のうち少なくとも1つの突軸32がレール42から外れて突部35がレール45と当接する。これにより、レール42は閉状態のガイド以外不要になるために短くすることができ、省スペースでありながらインナースライド式の開閉機構を実現できる。また、スライド蓋3の開閉動作を制御する反転ばね7は、ジャックホルダー4とスライド蓋3の間でのみ回動可能であり、外観にもジャックホルダー4の外部にもはみ出ることはない。よって反転ばね7のためのスペースを余分に取る必要はなく、反転ばね7が回動してもジャックホルダー4の開口部4b内に収まった状態で、スライド蓋3の動作を制御できる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、上記実施形態では、スライド蓋3の付勢手段に反転ばね7を用いたが、板ばね等を用いてもよい。また上記実施形態ではガイドレールを備えたジャックホルダーを例示したが、これに限らず、例えば記録媒体収納部のカバーであってもよい。
【符号の説明】
【0017】
1 ビデオカメラ
2 本体カバー
3 スライド蓋
4 ジャックホルダー(レール部材)
7 反転ばね(付勢手段)
21a,22a 壁
23b,24b,46 位置決め部
31a,32a,33a,34a 摺動部
31乃至34 突軸
35 突部
41乃至44 第1のガイドレール
43a,44a 壁
45 第2のガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開状態と閉状態に亘って移動可能であって開状態にて機器本体の内側に位置するスライド蓋と、該スライド蓋をガイドするレール部材を備えた電子機器であって、
前記スライド蓋には、外周面から突出した複数の突軸と、機器本体側の面に形成した少なくとも1つの突部を設け、
前記レール部材には、前記複数の突軸に対する第1のガイドレール及び前記突部に対する第2のガイドレールを前記スライド蓋の移動方向に沿って設け、
前記閉状態では前記複数の突軸が前記第1のガイドレールと当接し、前記スライド蓋が前記閉状態から前記開状態へ移動する途中で、前記複数の突軸のうち少なくとも1つが前記第1のガイドレールから外れて前記突部が前記第2のガイドレールと当接することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記複数の突軸は、前記スライド蓋の移動方向に対して平行な外周面に配設され、
前記開状態では、前記スライド蓋の突軸が前記第1のガイドレールと当接し、かつ前記スライド蓋の突部が前記第2のガイドレールと当接することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記突部は、前記スライド蓋の移動方向と直交する方向において対をなす2つの突軸が形成された位置の中央に形成され、または当該2つの突軸が形成された位置の中央とその一方の突軸との間に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記レール部材と前記スライド蓋に取り付けられる付勢手段をさらに備え、
前記付勢手段は、前記閉状態にて前記スライド蓋を閉じる方向に付勢し、前記開状態にて前記スライド蓋を開く方向に付勢することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記機器本体には前記スライド蓋の閉位置を規定する位置決め部を設け、
前記レール部材は前記スライド蓋の開位置を規定する位置決め部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記スライド蓋に設けた摺動部が前記レール部材又は機器本体の壁に当接することにより、前記スライド蓋の移動方向と直交する方向における当該スライド蓋の位置が規制されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−114788(P2012−114788A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263478(P2010−263478)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】