説明

カビ汚れ除去用組成物

【課題】硬質表面のみならず、樹脂等の軟質部分に発生したカビ汚れに対しても十分な漂白効果を有するカビ汚れ除去用組成物を提供する。
【解決手段】(a)次亜塩素酸アルカリ金属塩、(b)特定の第4級アンモニウム型界面活性剤、(c)HLB11以上の特定のポリエーテル変性シリコーンを、それぞれ特定範囲の質量%で含有する、カビ汚れ除去用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カビ汚れ除去用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
硬質表面の汚れの中でも、細菌やカビに由来する黒ずみ汚れは、界面活性剤や研磨剤を主成分とする洗浄剤では十分に除去することが難しい。
【0003】
従来、次亜塩素酸アルカリ金属塩を主成分とする漂白剤組成物は多く知られており、それらを細菌やカビに由来する黒ずみ汚れに適用することも知られている。
【0004】
特許文献1では、次亜塩素酸アルカリ金属塩、アルカリ金属塩化物、アルカリ金属水酸化物と特定構造式の第4級アンモニウム塩を含有する、樹脂部のカビ汚れの漂白に優れたカビ汚れ除去用組成物が開示されている。特許文献2には、次亜塩素酸アルカリ金属塩、特定の構成単位を有する両性高分子化合物、4級アンモニウム型界面活性剤を含有する、特に、樹脂部に生えたカビに対する漂白力に優れた漂白剤組成物が記載されている。特許文献3には、次亜塩素酸アルカリ金属塩、特定構造式の第4級アンモニウム塩、特定のケン化率のポリビニルアルコールを含有する、樹脂の劣化した部分に発生した黒色化の著しいカビ汚れに対して優れた漂白効果を有する液体漂白剤組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−212593号公報
【特許文献2】特開2008−133453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、タイルや目地以外にも、壁と浴槽等のつなぎ目に使用されているシリコーン樹脂系のコーキングや、ポリ塩化ビニル樹脂系のパッキンなどの樹脂部にカビが発生する例が増加してきている。こうした樹脂部に生じたカビ汚れに対しても優れた漂白効果を有することが望まれる。
【0007】
したがって本発明の課題は、浴室中の硬質表面のみならず、樹脂等の軟質部分に発生したカビ汚れに対しても十分な漂白効果を有するカビ汚れ除去用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、(a)次亜塩素酸アルカリ金属塩〔以下、(a)成分という〕0.1〜5質量%、(b)下記一般式(b1)で表される第4級アンモニウム型界面活性剤〔以下、(b)成分という〕0.01〜1質量%、および、(c)下記一般式(c1)で表されるHLB11以上のポリエーテル変性シリコーン〔以下、(c)成分という〕0.01〜1質量%を含有するカビ汚れ除去用組成物に関する。
【0009】
【化1】

【0010】
〔式中、R1は、炭素数6〜16のアルキル基であり、R2はメチル基、エチル基、又は炭素数6〜16のアルキル基であり、R3は、メチル基、又はエチル基であり、R4は、メチル基、エチル基、又はベンジル基であり、X-は、対イオンである。〕
【0011】
【化2】

【0012】
〔式中、mは0〜15の数、nは1〜100の数、R5は、炭素数1〜20のアルキル基であり、R6は水素原子、メチル基、又はエチル基であり、AOはエチレンオキシ基、プロピレンオキシ基から選ばれる一種類以上の基からなるポリエーテル基である。aは1〜50の数である。m/nの比は0〜4.5であり、m/(n×a)は0〜0.3である。〕
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、樹脂等の軟質部分に発生し、樹脂内部まで侵入したカビに対する漂白効果に優れたカビ汚れ除去用組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[(a)成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(a)成分として、次亜塩素酸アルカリ金属塩を含有する。アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムが好ましく、ナトリウムが更に好ましい。(a)成分は塩化ナトリウム含量が少ないものが好ましい。(a)成分の次亜塩素酸アルカリ金属塩の具体例としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等が挙げられ、特に次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(a)成分の含有量は、0.1〜5質量%であり、好ましくは0.5〜4質量%、より好ましくは2〜3質量%の範囲である。(a)成分の含有量が0.1質量%以上で充分な漂白力が得られ、また5質量%以下では良好な安定性が得られる。
【0015】
[(b)成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(b)成分として、下記一般式(b1)で表される第4級アンモニウム型界面活性剤を含有する。
【0016】
【化3】

【0017】
〔式中、R1は、炭素数6〜16のアルキル基であり、R2はメチル基、エチル基、又は炭素数6〜16のアルキル基であり、R3は、メチル基、又はエチル基であり、R4は、メチル基、エチル基、又はベンジル基であり、X-は、ハロゲン化物イオン、炭素数1〜5のアルキル硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基を置換基として有するアルキル置換ベンゼンスルホン酸イオン等の対イオンである。〕
【0018】
式(b1)中、R1は、樹脂系素材に対する漂白性能を向上させる観点から、好ましくは炭素数8〜12のアルキル基、より好ましくは8〜10のアルキル基、最も好ましくは8のアルキル基であり、R2は好ましくはメチル基、又はエチル基であり、より好ましくはメチル基であり、R3は、好ましくはメチル基であり、R4は、好ましくはメチル基またはベンジル基、特に好ましくはベンジル基であり、X-は、好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基を置換基として有するベンゼンスルホン酸イオン、Cl-、又はBr-、より好ましくはCl-である。中でも高い漂白力を得る観点から、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、デシルジメチルアンモニウムクロライドが好ましい。
【0019】
本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(b)成分の含有量は、0.01〜1質量%であり、好ましくは0.02〜0.5質量%、より好ましくは0.05〜0.4質量%、さらに好ましくは0.1〜0.3質量%の範囲である。(b)成分の含有量が0.01質量%以上で十分な漂白力が得られ、1質量%以下で良好な貯蔵安定性が得られる。
【0020】
[(c)成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(c)成分として、下記式(c1)で表されるHLB11以上のポリエーテル変性シリコーンを含有する。
【0021】
(c)成分のHLBは、好ましくは11.5〜19.5、より好ましくは12〜19、さらに好ましくは13.5〜18の範囲である。HLBは実施例に記載の方法により求める。
【0022】
【化4】

【0023】
〔式中、mは0〜15の数、nは1〜100の数、R5は、炭素数1〜20のアルキル基であり、R6は水素原子、メチル基、又はエチル基であり、AOはエチレンオキシ基、プロピレンオキシ基から選ばれる一種類以上の基からなるポリエーテル基である。aは1〜50の数である。m/nの比は0〜4.5であり、m/(n×a)は0〜0.3である。〕
【0024】
一般式(c1)中、高い漂白力を得る観点からmは好ましくは0〜10、より好ましくは0〜5の数である。また、nは好ましくは2〜50、より好ましくは3〜30の数である。
【0025】
また、一般式(c1)中、R6は水素原子が好ましく、AOはプロピレンオキシ基が好ましい。
【0026】
一般式(c1)中、m/nの値は、高い漂白力を得る観点から好ましくは0〜4、より好ましくは0〜3.5、さらに好ましくは0〜3、特に好ましくは0〜2.6の範囲である。
【0027】
一般式(c1)中、m/(n×a)の値は疎水性/親水性のバランスを表すものであり値が、小さい程(c)成分はより親水的である。高い漂白力を得る観点から好ましくは0〜0.28、さらに好ましくは0〜0.27、特に好ましくは0〜0.26の範囲である。
【0028】
本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(c)成分の含有量は、0.01〜1質量%であり、好ましくは0.01〜0.5質量%、より好ましくは0.01〜0.4質量%、さらに好ましくは0.1〜0.3質量%の範囲である。(c)成分の含有量が0.01質量%以上で十分な漂白力が得られ、1質量%以下で良好な次亜塩素酸アルカリ金属塩の良好な安定性が得られる。
【0029】
本発明のカビ汚れ除去用組成物において、(b)成分と(c)成分とを併用することにより、従来技術では落としにくかった、シリコーン樹脂系のコーキングやポリ塩化ビニル樹脂系のパッキンなどの樹脂等の軟質部分に発生したカビ汚れに対する漂白洗浄効果が向上する。
【0030】
(b)成分と(c)成分の質量比は、高い漂白力を得る観点から(b)/(c)で好ましくは0.1〜100、より好ましくは0.15〜50、更に好ましくは0.2〜10、特に好ましくは0.3〜5である。また、組成物中の(b)成分と(c)成分の含有量の合計〔(b)+(c)〕は、高い漂白力を得る観点から好ましくは0.02〜1.5質量%、より好ましくは0.04〜1.3質量%、さらに好ましくは0.05〜1.2質量%、特に好ましくは0.06〜1.1質量%であり、特により好ましくは0.08〜1質量%である。
【0031】
[(d)成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(a)成分の安定性を向上する観点から、(d)成分として、アルカリ金属水酸化物を含有することが好ましい。(d)成分の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ、特に水酸化ナトリウムが好ましい。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(d)成分の含有量は、0.1〜1質量%が好ましく、0.3〜0.9質量%が更に好ましく、0.4〜0.8質量%が特に好ましい。0.1質量%以上では良好な次亜塩素酸アルカリ金属塩の安定性が得られ、1質量%以下では良好な漂白性能が得られる。
【0032】
[(e)成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(e)成分として、水を含有することが好ましい。(e)成分は通常、組成物の残部であるが、本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(e)成分の含有量は、好ましくは80〜98質量%、より好ましくは90〜98質量%の範囲である。保存安定性の観点から、金属イオンなどを除去したイオン交換水や蒸留水が好ましい。
【0033】
[その他の成分]
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、貯蔵安定性に影響がなく、壁等への付着性を向上させるために、(f)成分として炭素数8〜16のアルキル基をひとつ有するアミンオキシド型界面活性剤を含有しても良い。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(f)成分の含有量は、貯蔵安定性を損なわずに付着性を向上させる観点から、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%、特に好ましくは0.05〜1質量%である。
【0034】
更に、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(g)成分として、炭素数6〜14の脂肪酸またはそのアルカリ金属塩を含有しても良い。(g)成分の具体例としては、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸ミリスチン酸もしくはこれらのナトリウム塩またはカリウム塩が挙げられる。特に、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸またはこれらのナトリウム塩が好ましい。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(g)成分の含有量は、優れた貯蔵安定性及び起泡力を発揮させる観点から、好ましくは0.05〜5質量%、より好ましくは0.05〜3質量%、特に好ましくは0.05〜1質量%である。
【0035】
本発明のカビ汚れ除去用組成物において、(b)、(f)、(g)成分以外の界面活性剤を用いても良いが、組成物中の界面活性剤の総量は、貯蔵安定性の面から、(b)、(f)、(g)成分を含めた合計量で、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。
【0036】
更に、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(h)成分として、トリガー噴霧時の泡の起泡性および泡の緻密さをさらに向上させる観点から、下記一般式(h1)で表される化合物を含有することが好ましい。
1−O(AO)n−X2 (h1)
(式中、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基、nはアルキレンオキシ基の平均付加モル数を示す。X1、X2は、それぞれ水素原子、又は、−SO3Hもしくは−CH2COOHもしくはこれらのアルカリ金属塩を示し、X1、X2が同時に水素原子になることはない。)
【0037】
AOはエチレンオキシ基が好ましい。nは5〜1000が好ましく、10〜100が更に好ましく、10〜40が特に好ましい。5以上で良好な付着滞留性が得られ、1000以下で白濁を抑え、良好な貯蔵安定性が得られる。X1、X2の少なくとも一方が−SO3H又はそのアルカリ金属塩である事が好ましい。
【0038】
更に、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、(i)成分として、ベンゼン環を有するハイドロトロープ剤を含有しても良い。(i)成分としてキシレンスルホン酸、トルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、安息香酸等のハイドロトロープ剤を含有することで低温安定性、及び起泡力を更に向上することが出来る。これらの中でも特にメタキシレンスルホン酸が好ましい。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における(i)成分の含有量は、0.1〜3質量%が好ましく、0.2〜2質量%が更に好ましく、0.3〜1質量%が特に好ましい。(i)成分の含有量が0.1質量%以上では低温安定性、トリガー等のスプレーヤーで噴霧した時の起泡力及び泡の緻密さを更に向上でき、3質量%以下では次亜塩素酸アルカリ金属塩の良好な安定性が得られる。
【0039】
更に、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、香料を含有しても良い。本発明のカビ汚れ除去用組成物中における香料成分の含有量は、好ましくは、0.001〜0.5質量%である。
【0040】
本発明のカビ汚れ除去用組成物は、20℃におけるpHが11〜14、更に12.5〜13.5であることが、漂白効果及び保存安定性の点から好ましい。pHの調整には、前記(d)成分を用いることができる。
【0041】
本発明のカビ汚れ除去用組成物を対象物に適用するには、トリガーによる噴霧、該組成物を担持する吸水性材料の適用、該組成物への対象物の浸漬等の方法があり、トリガーによる噴霧が簡便性の面から好ましい。更に、組成物を泡状に噴霧できるトリガー式スプレーが好ましい。本発明のカビ汚れ除去用組成物は、浴室、台所、トイレ等の硬質表面用として好適であり、それら硬質表面は、水漏れ防止等の目的で用いられる樹脂等の軟質部材からなる表面を含んでいてもよい。具体的には、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、軟質樹脂製シーリング材及び/又は軟質樹脂製コーキング材に発生したカビに適用されることが好ましい。よって、本発明のカビ汚れ除去用組成物は、軟質樹脂製物品用とすることもできる。軟質樹脂は、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等が挙げられる。
【実施例】
【0042】
表1に示すカビ汚れ除去用組成物を調製した。HLBはグリフィン(Griffin)の式による計算値である。表中の質量%は組成物中の各成分の濃度である。何れの組成物もpH(20℃)は12.5〜13.5の範囲であった。次亜塩素酸ナトリウムは13質量%濃度の水溶液を用いて組成物中の濃度が表中の数値となるようにした。これら組成物について、漂白力(カビ汚れの漂白除去効果)を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。なお、比較例の一部は、(c’)成分を(c)成分として(b)/(c)質量比、(b)+(c)質量%を算出した。また、(c)成分のポリエーテル変性シリコーンは、白金・1,2−ジビニル−テトラメチルジシロキサン錯体を触媒として用いて、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロゲンシロキサンにポリオキシエチレンアリルエーテルを付加重合させることにより製造した。
【0043】
<漂白力>
一般家庭の浴室ドアのシーリング材(コーキング材)として防水を目的として15年間使用した軟質ポリ塩化ビニル樹脂を採取し、そのうちカビの発生によって黒変した部分を選択し、約1cm程度に切断し評価サンプルとした。測色色差計(日本電色工業(株)製、ND−300A)を用いて評価サンプルの明度(L値)を測定した。L値の差が±2以内の試験片のみを用いて評価を行った。評価は3cm×3cmに切断したキンバリークラーク社製のキムワイプ(紙製ワイピングクロス)を試験片上に2枚重ね、組成物を500μl滴下し、10分間湿布し、その後水洗、風乾して漂白処理を行った。漂白処理は、調製直後の組成物と50℃で1週間保存後の組成物とでそれぞれ行った。処理後のそれぞれの評価サンプルの明度を測定した。
漂白率(%)=〔(漂白後の明度−漂白前の汚染部位の明度)/(未汚染部位の明度−漂白前の汚染部位の明度)〕×100
値が大きい程、カビ汚れに対する漂白性能が高いことを示しており、この値が初期で80%以上、保存後で70%以上あることが望ましい。
【0044】
【表1】

【0045】
*1 アミノ変性シリコーン:主鎖末端にポリエーテル基、側鎖に1級アミノ基を有する、水溶性のアミノ変性シリコーン
*2 アミド変性シリコーン:主鎖末端にアミド基およびポリエーテル基を有する、水溶性のアミド変性シリコーン
*3 PE基:−(AO)a−R6で表される基。
*4 PO:プロピレンオキシ基の略。
【0046】
本発明の実施例1〜11は漂白力に優れている。また、実施例1〜11は漂白力の持続性にも優れていることが分かる。一方、比較例1〜8は漂白力に劣っていることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)次亜塩素酸アルカリ金属塩0.1〜5質量%、(b)下記一般式(b1)で表される第4級アンモニウム型界面活性剤0.01〜1質量%、および、(c)下記一般式(c1)で表されるHLB11以上のポリエーテル変性シリコーン0.01〜1質量%を含有する、カビ汚れ除去用組成物。
【化1】


〔式中、R1は、炭素数6〜16のアルキル基であり、R2はメチル基、エチル基、又は炭素数6〜16のアルキル基であり、R3は、メチル基、又はエチル基であり、R4は、メチル基、エチル基、又はベンジル基であり、X-は、対イオンである。〕
【化2】


〔式中、mは0〜15の数、nは1〜100の数、R5は、炭素数1〜20のアルキル基であり、R6は水素原子、メチル基、又はエチル基であり、AOはエチレンオキシ基、プロピレンオキシ基から選ばれる一種類以上の基からなるポリエーテル基である。aは1〜50の数である。m/nの比は0〜4.5であり、m/(n×a)は0〜0.3である。〕
【請求項2】
(b)と(c)の含有量の合計が0.02〜1.5質量%であり、(b)/(c)の質量比が0.1〜100である、請求項1記載のカビ汚れ除去用組成物。
【請求項3】
軟質樹脂製シーリング材及び/又は軟質樹脂製コーキング材に発生したカビに適用される、請求項1又は2記載のカビ汚れ除去用組成物。

【公開番号】特開2011−178941(P2011−178941A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−46241(P2010−46241)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】