説明

カプセルへの錠剤充填装置

【解決手段】 錠剤供給部32から搬送ドラム31の外周面に形成されたポケット311内に扁平錠剤tを起立状態で収容して搬送ドラムの下側に搬送し、ポケットから搬送ドラムの下方のガイドシュート331へ起立状態で落下させ、シュートの曲線軌道に沿って平伏状態に姿勢を変換して平伏状態で計数ディスク2に形成された計数孔21に投入し、シャッター板4を開いて、計数孔の下方に配置されたカプセルボディーに扁平錠剤を平伏状態で充填するカプセルへの錠剤充填装置。
【効果】 扁平錠剤をカプセルに充填する際の充填不良を可及的に防止して、所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で確実に充填することができ、カプセルへの錠剤充填操作における充填不良の発生が極めて少なく信頼性が高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定個数の扁平形状の錠剤(以下、「扁平錠剤」という)を計数して平伏状態でカプセル内に充填するためのカプセルへの錠剤充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
キャップとボディーとからなるハードカプセルに薬剤を充填したカプセル剤としては、粉末状、顆粒状又は液状の薬剤を充填したカプセル剤が一般的であるが、場合によってはキャップとボディーとからなるカプセル内に所定数量の錠剤を充填して錠剤を充填したカプセル剤とすることも行われている。
【0003】
即ち、薬剤によっては、通常、患者の症状や年齢、その他の条件等に応じて1回の投与量を変更しなければならないものであり、この場合薬剤を所定単位量の錠剤とし、服用個数を患者に応じて変えることが容易である。しかしながら、このように服用する錠剤の個数で投与量を調整する場合、患者が服用時に一々錠剤を数えて自分の年齢や症状に応じた個数の錠剤を服用しなければならず非常に面倒であり、また患者によっては非常に多くの個数の錠剤を服用しなければならないケースも生じる。そこで、所定単位量の有効成分を含む錠剤を予め患者の年齢や症状に合わせてカプセル内に充填したカプセル剤とし、これを服用することにより、服用時の患者の負担を軽減することができる。
【0004】
ここで、粉末状や顆粒状の薬剤を充填したカプセル剤は、カプセル充填機によって粉末状又は顆粒状の薬剤をカプセルに自動充填することにより製造されているが、同様に錠剤をカプセルに自動充填するカプセルへの錠剤自動充填機も提案されている。この場合、服用時の患者の負担を軽減する観点から、錠剤をカプセルに効率よく充填できる扁平錠剤を平伏状態で積重して充填する方法が採用されている。
【0005】
錠剤をカプセルへと充填する充填機として具体的には、特開平5−170201号公報(特許文献1)に開示された錠剤充填装置を例示することができる。この錠剤充填装置は、図9(A)に示されるように、図示しない錠剤供給ホッパーから第1錠剤案内シュートaの第1ガイド穴bに錠剤tを供給して該第1ガイド穴b内に錠剤tを一列に収容すると共に、各第1ガイド穴bに収容された錠剤tの一番下の錠剤を計数板cの計数穴dに収容し、図9(B)に示されるように、計数板cをスライドさせて上記第1錠剤案内シュートaの第1ガイド穴bと変位して配置された錠剤保持ブロックeの錠剤保持穴fに投入し、この計数板cの往復スライド運動を所定回数行って錠剤保持穴fに所定個数の錠剤tを収容保持し、次いで図9(C)に示されるように、錠剤保持ブロックeの下に配置されたシャッター板gを移動させて該シャッター板gの挿通穴hと上記錠剤保持穴fとを一致させて錠剤保持穴fの下端面を開放し、各錠剤保持穴f内に収容された錠剤tを第2錠剤案内シュートiの第2ガイド穴jを通過させて、第2案内シュートiの下側に配置されたカプセル保持ブロックkに保持されたカプセルボディーmにその錠剤tを投入することにより、カプセルボディーmに所定数量の錠剤tを充填するものである。
【0006】
上記従来の錠剤充填装置においては、錠剤tが錠剤供給ホッパーから第1錠剤案内シュートaの第1ガイド穴bに収容されるが、この際、錠剤tが斜めに傾いた状態や起立した状態で積重することが起こりやすく、この状態で錠剤tが計数穴dに到達すると、錠剤tが計数穴dに完全に収容されずに錠剤tが第1錠剤案内シュートa、計数板c及び錠剤保持ブロックeに挟まれて破砕されてしまう。
【0007】
また、錠剤tは第1ガイド穴bから落下して錠剤保持穴fに収容され、更に錠剤保持穴fからカプセルボディーmへと落下してカプセルボディーmに充填されるが、錠剤保持穴fに錠剤tが収容されていない段階や収容された錠剤tが少ない段階の落下距離が長く、また錠剤保持穴fからカプセルボディーmへの落下距離も長いため、特に、錠剤tと第1ガイド穴bやカプセルボディーmとのクリアランスが大きい場合に、第1ガイド穴bや錠剤保持穴fに錠剤tが平伏状態で収容されていても、上述した錠剤tの落下の際に、錠剤tが斜めに傾いた状態や起立した状態となって、このような状態で第1ガイド穴b内に積重されたり、カプセルボディーmに充填されたりしやすい。
【0008】
一方、錠剤tとカプセルボディーmとのクリアランスがほとんどない場合には、錠剤tがカプセルボディーmの開口部に留まってカプセルボディーm内に収容されないという充填不良が発生することも問題となる。更に、種類の異なる複数種の錠剤を同一のカプセルに充填することが必要となる場合もあり、そのため、様々な要求に合わせて、扁平錠剤を平伏状態でカプセルに確実に充填することができる錠剤充填装置が求められている。
【0009】
【特許文献1】特開平5−170201号公報
【特許文献2】特開平8−81040号公報
【特許文献3】特開2000−128104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、扁平錠剤をカプセルに充填する際の充填不良を可及的に防止して、所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で確実に充填することができるカプセルへの錠剤充填装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するため、所定数の扁平錠剤が収容される計数孔が形成され、所定速度で間歇回転する計数ディスクと、該計数ディスクの上面に接触又は近接して配設された錠剤定数供給部と、上記計数ディスクに形成された計数孔の下端開口面を開閉するシャッターとを備えるカプセルへの錠剤充填装置であって、上記錠剤定数供給部が、扁平錠剤を起立状態で1つずつ収容するポケットが外周面に複数形成され、水平軸を中心に所定速度で回転する搬送ドラムと、上記搬送ドラムの上部で上記ポケットに扁平錠剤を起立状態で供給する錠剤供給手段と、上記搬送ドラムの下方に該搬送ドラムの表面に接触又は近接して配設され、上記ポケットから起立状態で落下する扁平錠剤を所定の曲線軌道に沿ってガイドすることにより平伏状態に姿勢変換して下方に配置された上記計数ディスクの計数孔へと投入するシュートとを備え、上記錠剤供給手段から起立状態で上記ポケットに収容された扁平錠剤を上記搬送ドラムの回転により該搬送ドラムの下側に所定速度で搬送し、これを上記シュートによって平伏状態に姿勢変換して上記計数ディスクの計数孔内に投入し、この操作を所定回数繰り返して該計数孔内に所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で収容し、これを計数ディスクの間歇回転により搬送し、所定回転角度位置で上記シャッターを開いて上記計数孔の下方に配置されたカプセルボディーに計数孔内の扁平錠剤を平伏状態で充填するように構成したことを特徴とするカプセルへの錠剤充填装置を提供する。
【0012】
即ち、本発明の錠剤充填装置は、計数ディスクの上面に接触又は近接して配設された錠剤定数供給部において、上記錠剤供給手段から扁平錠剤を搬送ドラムにより搬送ドラムの外周面に複数形成されたポケット内に起立状態で1つずつ収容して、搬送ドラムの回転によって該搬送ドラムの下側に所定速度で搬送し、搬送された扁平錠剤はポケットから搬送ドラムの下方に配設されたシュートへ起立状態で落下して、シュートにより所定の曲線軌道に沿ってガイドされて平伏状態に姿勢が変換され、平伏状態で計数ディスクの計数孔上方に位置するシュート出口に到達するようになっており、計数孔上方に到達した扁平錠剤は平伏状態で計数孔に投入されて、計数孔に所定数の扁平錠剤が収容されるようになっている。そして、錠剤定数供給部から計数孔へ扁平錠剤を投入する操作を所定回数繰り返して計数孔内に所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で収容し、これを計数ディスクの間歇回転により搬送し、所定回転角度位置で計数ディスクに形成された計数孔の下端開口面を開閉するシャッターを開くことによって、計数孔の下方に配置されたカプセルボディーに計数孔内の扁平錠剤が平伏状態で充填される。
【0013】
従って、本発明の錠剤充填装置では、扁平錠剤が搬送ドラムのポケットに収容されてから計数ディスクの計数孔上方に位置するシュート出口に移動するまでの間、扁平錠剤はその姿勢が制御されて移動するため、シュート出口に扁平錠剤が斜めに傾いた状態や起立した状態で到達することがない。そのため、扁平錠剤を確実に平伏状態として計数ディスクの計数孔に投入し、計数孔で扁平錠剤を所定個数計数してカプセルに充填することができる。また、扁平錠剤をシュートから計数ディスクの計数孔への移行が自然落下によって行われるため、シュートから計数孔への移行の際に機械動作による扁平錠剤の破損を生じるおそれもなく、扁平錠剤を計数孔へ確実に投入することができる。
【0014】
また、本発明の錠剤充填装置の上記錠剤定数供給部を上記計数ディスクの周方向に沿って複数配設し、各計数孔に各錠剤定数供給部からそれぞれ所定個数の扁平錠剤が投入されるように構成することができ、これにより各錠剤定数供給部から種類の異なる扁平錠剤を供給すれば、種類の異なる複数種の扁平錠剤を同一カプセルに充填することができ、また、錠剤定数供給部を計数ディスクの周方向に沿って配設したことにより、大幅な装置の大型化を招くことなく小さなスペースで種類の異なる複数種の扁平錠剤を同一カプセルに充填することができる。
【0015】
更に、本発明の錠剤充填装置を、上記シャッターの所定位置に上記扁平錠剤の径よりも小径の孔を設け、その孔がシャッター閉状態において上記計数孔の下端面中央部に位置すると共に、該孔を通して上記計数孔内に進入し、上記シュートから計数孔内に投入される扁平錠剤を支持する上下動可能な錠剤保持ピンを設け、該錠剤保持ピン又は該錠剤保持ピンに支持された先行錠剤により上記シュートから計数孔へと投入される扁平錠剤を所定位置で受け止め支持するように構成することができる。
【0016】
このように構成した錠剤充填装置では、シャッターに設けられた孔を通して錠剤保持ピンが計数孔内に進入し、シュートから計数ディスクの計数孔に扁平錠剤が投入される際に、この錠剤保持ピン又は錠剤保持ピンに支持された先行錠剤がシュートから計数孔内に平伏状態で投入された扁平錠剤を所定位置で受け止めるようになっており、これにより、扁平錠剤がシュートから計数ディスクの計数孔に移行する際の、扁平錠剤が計数孔内で落下する距離を短くして、平伏状態で投入された扁平錠剤が落下する間に扁平錠剤が斜めに傾いたり起立したりすることを防止して、扁平錠剤を計数孔内に平伏状態を確実に保って収容することができる。
【0017】
この場合、上記シュートから上記計数孔へと投入される扁平錠剤を、上記錠剤保持ピン又は該錠剤保持ピンに支持された先行錠剤により上記計数孔の上端部分で受け止めるように構成することが好ましい。
【0018】
このように錠剤充填装置を構成すると、空状態の計数孔に最初に収容される扁平錠剤は、計数孔上方に位置するシュート出口からほとんど落下することなく計数孔の上端部分で錠剤保持ピンの先端で受け止められる。そして、2つ目以降の扁平錠剤は、計数孔内に収容された扁平錠剤(先行錠剤)が計数孔の上端部分に位置していることから、ほとんど落下することなくこの先行錠剤により受け止められる。従って、計数孔に収容される各々の扁平錠剤は、計数孔上方に位置するシュート出口から実質的に落下することなく平伏状態を保って計数孔内に導入され、錠剤保持ピンによって支持された状態で計数孔内に保持されて収容されることから、扁平錠剤がシュートから計数ディスクの計数孔に移行する際、扁平錠剤を実質的に落下させず計数孔内で扁平錠剤が斜めに傾いたり起立したりすることを防止して、扁平錠剤を計数孔内に平伏状態をより確実に保って収容することができる。
【0019】
また更に、本発明の錠剤充填装置を、上記カプセルボディーへの錠剤充填位置の上記計数孔の上方に錠剤押下手段を設け、上記錠剤押下手段が降下して上記計数孔内に進入し、該計数孔内の扁平錠剤を下方へと押出して下方に配置されたカプセルボディーへと押込むように構成することができる。
【0020】
このように構成した錠剤充填装置では、錠剤押下手段により、計数ディスクの計数孔内に収容された扁平錠剤を確実にカプセルボディー内に収容することができ、特に、カプセルボディーの内径と扁平錠剤の径とがほぼ同一で、カプセルボディーとのクリアランスがほとんどない扁平錠剤を充填する場合に、扁平錠剤がカプセルボディー内部に落下せずに開口部に留まってしまったとしても、錠剤押下手段により、計数孔内の扁平錠剤が下方へと押出されてカプセルボディーへと押込まれることから、このような充填不良の発生を回避することができる。
【0021】
この場合、上記錠剤押下手段にバネ部材を設け、上記バネ部材の弾発力によって上記計数孔内の扁平錠剤が上記錠剤押下手段で押圧された状態で上記シャッターが開き、上記バネ部材の弾発力によって上記錠剤押下手段が降下して扁平錠剤を下方へと押出すように構成することが好ましい。
【0022】
このように錠剤充填装置を構成すると、シャッターが開くまでは、計数孔内に平伏状態で収容された扁平錠剤は、錠剤押下手段にてバネ部材の弾発力によって押圧された状態となり、計数孔内に平伏状態で収容された扁平錠剤には下向きの力がかかった状態となる。そして、シャッターが開くと、錠剤押下手段はバネ部材の弾発力によって降下し、計数孔内の扁平錠剤は下方へと押出され、下方に配置されたカプセルボディーへと押込まれる。従って、扁平錠剤が計数ディスクの計数孔からカプセルボディーに移行する際、シャッターの開放動作によってバネ部材の弾発力が拘束状態から解放され、複数の扁平錠剤が平伏積重状態を維持したまま錠剤押下手段によって押下されてカプセルボディーに瞬時に移行するので、平伏状態の扁平錠剤が、カプセルボディーに落下する間に斜めに傾いたり起立したりすることなく、扁平錠剤を平伏状態をより確実に保ってカプセルボディー内に収容することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明のカプセルへの錠剤充填装置は、上述したように、扁平錠剤をカプセルに充填する際の充填不良を可及的に防止して、所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で確実に充填することができ、カプセルへの錠剤充填操作における充填不良の発生が極めて少ない信頼性の高いものである。
【発明を実施するための最良の形態及び実施例】
【0024】
以下、実施例を示し、本発明の錠剤充填装置をより具体的に説明する。
図1,2は、本発明の錠剤充填装置を用いたカプセル充填機の一例を示し、このカプセル充填機は、キャップとボディーとを仮結合したカプセルをキャップとボディーとに分離して搬送し、分離したボディー側に扁平錠剤が充填された後、再びキャップとボディーとを結合してカプセル剤とするカプセル分離/結合装置Aと、所定個数の扁平錠剤を計数して上記カプセル分離/結合装置Aにより分離したカプセルボディー内に充填する錠剤充填装置Bとを具備しており、この錠剤充填装置Bを本発明の一実施例に係る錠剤充填装置で構成したものである。
【0025】
カプセル分離/結合装置Aは、カプセル姿勢変換/供給部11と、カプセル分離部12と、キャップ保持円盤131及びボディー保持ブロック132を備えるカプセル搬送部13と、カプセル結合部14と、カプセル排出部15とを具備している。
【0026】
このカプセル分離/結合装置Aは、キャップとボディーとを仮結合させた空カプセルをカプセル姿勢変換/供給部11により整列させてボディー側を下にしてキャップ保持円盤131に供給し、整列したカプセルをキャップ保持円盤131によりカプセル分離部12へ搬送し、搬送された空カプセルをカプセル分離部12により一旦キャップとボディーとに分離した後、分離されたキャップをキャップ保持円盤131に形成されたキャップポケット131a、ボディーをボディー保持ブロック132に形成されたボディーポケット132aに各々保持してキャップ保持円盤131及びボディー保持ブロック132により各々搬送し、その途中でカプセルボディーを錠剤充填装置B下方の所定の錠剤充填位置に搬送し、錠剤充填装置Bにて所定個数の錠剤が充填されたカプセルボディーをボディー保持ブロック132、キャップをキャップ保持円盤131によりカプセル結合部14に搬送し、搬送されたボディーとキャップをカプセル結合部14により再結合させて、結合されたカプセルをキャップ保持円盤131によりカプセル排出部15に搬送して、カプセル排出部15から装置外へと排出するものである。なお、図1中、16はカプセル排出部15から装置外に排出される充填済みカプセルを収容する回収缶である。
【0027】
カプセル姿勢変換/供給部11では、空カプセルを収容するポケットが外周面に形成された3つのドラムの間で、ホッパー111から連続的に供給された空カプセルを順に移し替えながら下方へと搬送する間にボディー側とキャップ側とを揃えて整列させる。キャップ保持円盤131にはキャップポケット131aが形成されており、整列した空カプセルはキャップ保持円盤131の上面側からキャップポケット131aにボディーを下にして投入され、収容される。
【0028】
カプセル搬送部13は、カプセル姿勢変換/供給部11の下方に配設され、キャップ保持円盤131と、キャップ保持円盤131の下方に配設されたボディー保持ブロック132とを備える。ボディー保持ブロック132にはキャップ保持円盤131のキャップポケット131aに対応してボディーポケット132aが形成されており、キャップ保持円盤131に形成されたキャップポケット131aと、ボディー保持ブロック132に形成されたボディーポケット132aとは、常時は同軸上に位置し、互いに連通した状態となっている。
【0029】
カプセル姿勢変換/供給部11から供給された空キャップは、キャップ保持円盤131のキャップポケット131aに保持され、キャップ保持円盤131の間歇回転によりカプセル分離部12に搬送される。このとき、ボディー保持ブロック132は、キャップ保持円盤131が回転すると、キャップ保持円盤131の回転に同期して間歇的に旋回運動し、キャップ保持円盤131の周方向に沿って変位するようになっている。
【0030】
カプセル分離部12では空カプセルがボディー保持ブロック132の下方からの吸引によりキャップとボディーとに分離されて、カプセルボディーのみがボディー保持ブロック132のボディーポケット132aに収容され、キャップはキャップ保持円盤131のキャップポケット131a、ボディーはボディー保持ブロック132のボディーポケット132aに各々保持されてキャップ保持円盤131及びボディー保持ブロック132(カプセル搬送部13)の間歇回転により搬送され、その搬送途中でボディー保持ブロック132が錠剤充填装置B側に前進してキャップ保持円盤131の外周から外方へと突出した状態となり、錠剤充填装置Bの下方の所定の錠剤充填位置に移動してボディーポケット132a内に収容されたカプセルボディー内に所定個数の扁平錠剤が充填される。
【0031】
そして、扁平錠剤が充填された後、キャップ及びボディーはカプセル搬送部13の間歇回転によりカプセル結合部14に搬送され、その搬送中にボディー保持ブロック132がキャップ保持円盤131側に後退して再びキャップポケット131aとボディーポケット132aとが同軸上で連通した状態となる。そして、カプセル結合部14でボディーが図示しない結合ピンにより押し上げられてキャップとボディーとが再び結合され、キャップ保持円盤131のキャップポケット131aにキャップとボディーとが結合したカプセルが保持され、キャップ保持円盤131の間歇回転によりカプセル排出部15に搬送されて、カプセル排出部15から排出され、回収缶16に回収される。
【0032】
本例のカプセル充填機は、このカプセル分離/結合装置Aにより、ランダムに供給される空カプセルを、姿勢変換して整列させ、一旦キャップとボディーとに分離し、再びキャップとボディーとを結合させて、排出回収する際に、一旦分離したカプセルのボディー内に上記錠剤充填装置Bにより所定個数の扁平錠剤を計数して充填し、錠剤充填カプセルを製造するものであり、この錠剤充填装置Bとして本発明に係る錠剤充填装置を用いたものである。
【0033】
この錠剤充填装置Bは、扁平錠剤(本例の場合、円形の扁平錠剤)が収容される計数孔21が形成された計数ディスク2と、計数ディスク2の上面に近接して配設された4つの錠剤定数供給部(計数ディスク2の周方向に沿って回転方向上流側から第1錠剤定数供給部3a、第2錠剤定数供給部3b、第3錠剤定数供給部3c及び第4錠剤定数供給部3d)と、計数ディスク2に形成された計数孔21の下端開口面を開閉する6つのシャッター板4とを具備している。
【0034】
計数ディスク2は、図示しない駆動源により所定速度で間歇回転するもので、上記カプセル分離/結合装置Aのキャップ保持円盤131と隣接して回転可能に配設され、図1に示されているように、所定角度位置でキャップ保持円盤131の外方へと突出した上記ボディー保持ブロック132がこの計数ディスク2の下方に潜り込むようになっている。
【0035】
この計数ディスク2は、図1に示されるように、多数の計数孔21を有しており、この場合、計数ディスク2を貫通する円形の5つの計数孔21が直線状に一列に配列した計数孔群が、図1に示されるように、60°ずつ変位して計数ディスク2の外周縁部6箇所に形成されている。なお、この計数孔21と、上記カプセル分離/結合装置Aのボディー保持ブロック132に形成されたボディーポケット132aとは互いに対応するように配列されている。
【0036】
第1〜第4の錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dは、本例においてはいずれも同様の構成のものであり、これら錠剤定数供給部については、第1の錠剤定数供給部3aについて図示して説明し、他の錠剤定数供給部3b,3c,3dについてはその説明を省略する。第1の錠剤定数供給部3aは、図2,3に示されるように、扁平錠剤tを起立状態で1つずつ収容するドラムポケット311が外周面に複数形成された搬送ドラム31と、搬送ドラム31の上部でドラムポケット311に扁平錠剤tを起立状態で供給する錠剤供給器(錠剤供給手段)32と、搬送ドラム31の下方に搬送ドラム31の表面に近接して配設されたシュートブロック33とを具備している。
【0037】
搬送ドラム31は、図示しない駆動源により水平軸を中心に所定速度で回転するもので、その外周面に、起立状態の扁平錠剤の横断面よりやや広めに開口した(本例の場合は、長辺が搬送ドラム31の周方向に沿った長方形形状に開口した)ドラムポケット311が形成されており、周方向に沿って等間隔に1周20個のドラムポケット311が水平軸方向に5列形成されており、各列が後述するシュートブロック33の5つのガイドシュート331に対応し合計100個のドラムポケット311が配列されている。そして、搬送ドラム31はドラムポケット311に扁平錠剤tを1つずつ収容して、回転により搬送ドラム31上部から下部へ扁平錠剤tを起立状態で搬送して最下部で後述するシュートブロック33へと扁平錠剤tを落下させるようになっている。なお、図2中、312は搬送ドラム31下部のドラムポケット311に収容された扁平錠剤tを所定の投下位置まで脱落させないようにドラムポケット311をカバーするためのガイドブロックであり、このガイドブロック312は搬送ドラム31の外周面の約1/4周部分(錠剤搬送範囲の下側の半分部分)を覆うように配設されている。
【0038】
搬送ドラム31の上方には、搬送ドラム31外周面の上端部から回転方向後方側に約1/4周部分を覆うように錠剤供給器32が配設されており、この錠剤供給器32で搬送ドラム31のドラムポケット311に扁平錠剤tを起立状態で供給するようになっている。
この錠剤供給器32は、ホッパー321と、ホッパー321から供給された扁平錠剤tを起立状態に整列させてドラムポケット311に供給する錠剤整列供給槽322と、扁平錠剤tをホッパー321から錠剤整列供給槽322へ投入するためにホッパー321を振動させると共に、錠剤整列供給槽322において扁平錠剤tを振動させる振動機323とを具備している。
【0039】
上記錠剤整列供給槽322内部下部には、ホッパー321から供給された扁平錠剤tを搬送ドラム31に起立状態に整列するための姿勢制御ブロック324が設けられている。この姿勢制御ブロック324には、搬送ドラム3の外周面に形成された5列のドラムポケット列に対応して5つのスリットが設けられており、各々のスリットはホッパー321側から搬送ドラム31側に向かって次第に狭くなる断面略Y字状に形成され、スリットの搬送ドラム31側の幅が、ほぼ扁平錠剤tの厚さとなっている。そして、扁平錠剤tは振動機323により与えられた振動により振動しながら、スリットを通過する際にスリット内壁によって扁平錠剤tの姿勢が規制されて起立し、錠剤整列供給槽322から搬送ドラム31の上部に扁平錠剤tが起立状態で供給されるようになっている。なお。図2中、325は錠剤整列供給槽322内に供給された扁平錠剤tの高さを検知して振動機323からホッパー321に与える振動を調節するためのレベルセンサーである。
【0040】
また、搬送ドラム31の下方には、搬送ドラム31の外周面最下点に近接してシュートブロック33が配設されている。このシュートブロック33には、上端面が搬送ドラム31の5列のドラムポケット列に、下端面が計数ディスク2の計数孔群の5個の計数孔21に対応して開口し、ドラムポケット311から起立状態で落下する扁平錠剤tを曲線軌道に沿ってガイドして扁平錠剤tを平伏状態に姿勢変換する5つのガイドシュート331が形成されている。このガイドシュート331は、図3に示されるように、搬送ドラム31側の上端開口面が搬送ドラム31に形成されたドラムポケット311の開口部と同型状(本例の場合は、長辺が搬送ドラム31の周方向に沿った長方形形状)に開口し、計数ディスク2側の下端面が計数ディスク2に形成された計数孔21の上端面と同型状(本例の場合は、円形状)に開口した曲線状の通路であり、その下端面は上端面に対して搬送ドラム31の水平軸方向に変位している。即ち、ドラムポケット311から起立状態でガイドシュート331に落下した扁平錠剤tはガイドシュート331内で平伏状態に姿勢変換されると共に、水平方向に変位するようになっている。
【0041】
一方、図2及び図4〜8に示されるように、計数ディスク2の下面には、5つの計数孔21により形成された各計数孔群に対応するシャッター板4が、計数孔群毎に(本例においては、合計6枚)水平方向移動可能に配設されており、シャッター板4には、上記計数孔21と同様に配列された錠剤通過孔41と、後述する第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dが通過する扁平錠剤の径よりも小径の保持ピン通過孔42とが、各々計数孔21毎にシャッター板4の開閉動作方向(計数ディスク2の径方向)に沿って形成されている。このシャッター板4は、計数ディスク2と一体に回転すると共に、所定位置で計数ディスクの径方向に移動するようになっており、シャッター板4が図示しない駆動源により計数ディスク2の中央側に移動して保持ピン通過孔42が計数孔21の下端面中央部に位置したときにシャッター閉状態(扁平錠剤tを計数孔21内で保持する状態)となり、シャッター板4が計数ディスク2の外周縁側に移動して錠剤通過孔41が計数孔21の下端面と一致したときにシャッター開状態(計数孔21に収容した扁平錠剤tをカプセルボディーに投下する状態)となるようになっている。なお、このシャッター板4により計数孔21の下端開口面が塞がれた状態にあっても必ずしも計数孔21の下端開口面が完全に密封されるものでなくてもよく、計数孔21内部に収容した扁平錠剤tが抜け落ちることがない程度の間隙が計数ディスク2とシャッター板4との間に形成されていてもよい。
【0042】
また、図2に示されるように、本例の錠剤充填装置には、第1錠剤定数供給部3aの下方にシャッター4の保持ピン通過孔42を通して計数孔21内に進入して扁平錠剤を支持する上下動可能な第1錠剤保持ピン5aが、計数孔21毎に設けられており、また、図4〜6に示されるように、第2〜第4錠剤定数供給部3b,3c,3dの下方にも同様に、第2〜第4錠剤保持ピン5b,5c,5dが各々設けられている。なお、図2及び図4〜6中、51は第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dを支持し、かつ上下動作をガイドすると共に、第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dの上昇限を設定するストッパーである。
【0043】
この場合、第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dは、いずれも図示しない駆動源に駆動されて上下動するものであり、ガイドシュート331から計数孔21に扁平錠剤tを投入するときに、保持ピン通過孔42を通して計数孔21内に進入して上昇限まで上昇して停止し、ガイドシュート331から投入された扁平錠剤tを受け止め、その後降下して計数孔21及び保持ピン通過孔42から退出するようになっている。また、図4〜6に示されるように、第1〜第4錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dの各々に対応する第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dは、第1錠剤保持ピン5aから第4錠剤保持ピン5dに向かって長さが段階的に短くなっており、この場合、第1錠剤保持ピン5aの先端はその上昇限において計数孔21の上端面に、第2錠剤保持ピンの先端はその上昇限において計数孔21の上端面より平伏状態の扁平錠剤1個分だけ下方に、第3錠剤保持ピンの先端はその上昇限において計数孔21の上端面より平伏状態の扁平錠剤2個分だけ下方に、第4錠剤保持ピンの先端はその上昇限において計数孔21の上端面より平伏状態の扁平錠剤3個分だけ下方に各々位置するようになっている。そして、ガイドシュート331から計数孔21へと投入された扁平錠剤tは、第1錠剤定数供給部3a下方に位置した計数孔21では錠剤保持ピン5aにより、第2〜第4錠剤定数供給部3b,3c,3d下方に位置した計数孔21では各々錠剤保持ピン5b,5c,5dに支持された状態で、計数孔内に収容された扁平錠剤(先行錠剤)により各々計数孔21の上端部分で受け止られて支持されるようになっている。
【0044】
更に、本例の錠剤充填装置には、図2及び図7,8に示されるように、カプセルボディーCbへの錠剤充填位置の各々の計数孔21の上方に、先端部が鍔状に形成された上下動可能なプランジャー(錠剤押下手段)6が、プランジャーガイド61を貫通して設けられている。そして、このプランジャー6にはその外周面に螺旋状のバネ62が取り付けられており、このバネ62の一端は鍔状に形成されたプランジャー6の先端部、他端はプランジャーガイド61に接しており、プランジャー6の先端部とプランジャーガイド61との距離に応じてバネ62が伸縮するようになっている。このプランジャー6は、図示しない駆動源によりプランジャーガイド61と共に降下し、計数孔21内に進入し計数孔21内に収容された扁平錠剤tに当接して停止するようになっており、プランジャー6が扁平錠剤tに接触した状態で、プランジャーガイド61は図示しない駆動源により更に降下してバネ62が圧縮され、この圧縮されたバネ62の弾発力により、プランジャー6が計数孔21内に収容された扁平錠剤tを押圧するようになっている。そして、シャッターが開状態となると、バネ62の圧縮が解放され、バネ62の弾発力によりプランジャー6が降下して、プランジャー6が計数孔21内の扁平錠剤tを下方へと押出して計数孔21の下方に配置されたカプセルボディーCbへと押込むようになっている。
【0045】
また、図7,8に示されるように、カプセルボディーCbの錠剤充填位置の下方には、ボディー保持ブロック132のボディーポケット132aに保持されたカプセルボディーCbをその底部から押し上げてシャッター板4に近づけるリフト機構7が設けられると共に、リフト機構7の上方のシャッター板4とボディー保持ブロック132との間には、リフト機構7により持ち上げられるカプセルボディーCbをガイドするカプセルガイド71が設けられており、リフト機構7により計数孔21の下方に位置するカプセルボディーCbを持ち上げて計数孔21とカプセルボディーCbとの距離をより短くできるようになっている。
【0046】
次に、この錠剤充填装置Bによりボディー保持ブロック132に保持されたカプセルボディーCbに扁平錠剤tを充填する動作を説明する。
まず、第1錠剤定数供給部3aのホッパー321に投入された被充填物である扁平錠剤tが振動機323の振動により所定速度で錠剤整列供給槽322に投入される。この際、錠剤整列供給槽322に投入される扁平錠剤tの量はレベルセンサー325により調節される。
【0047】
錠剤整列供給槽322に投入された扁平錠剤tは、錠剤整列供給槽322内部下部に設けられた姿勢制御ブロック324上に落下し、姿勢制御ブロック324に形成されたスリット内に進入する。このスリットはホッパー321側から搬送ドラム31側に向かって次第に狭くなる断面略Y字状に形成され、スリットの搬送ドラム31側の幅が、ほぼ扁平錠剤tの厚さとなっており、扁平錠剤tは振動機323により与えられた振動により振動しながら移動し、スリットを通過する際にスリット内壁によって扁平錠剤tの姿勢が規制されて起立し、扁平錠剤tはスリット出口で起立状態となる。
【0048】
一方、搬送ドラム31は所定速度で回転し、搬送ドラム31の回転によりドラムポケット311が循環して錠剤供給器32下方から空のドラムポケット311が各々のスリット出口に沿って移動し、この空のドラムポケット311にスリット出口に到達した扁平錠剤tが起立状態で落下して収容される。搬送ドラム31上部でドラムポケット311に収容された扁平錠剤tは、ドラムポケット311に保持され、ガイドブロック312に支持されながら搬送ドラム31の回転により下部に搬送され、この例の場合、搬送ドラム31の最下部で、搬送ドラム31の下方に配設されたシュートブロック33に形成されたガイドシュート331に起立状態で投入される。
【0049】
ガイドシュート331に起立状態で投入された扁平錠剤tは、ガイドシュート331内を滑り落ちる際に、ガイドシュート331壁面によって曲線軌道に沿ってガイドされて姿勢が変換され、ガイドシュート331出口に到達したときに平伏状態となる。
【0050】
このとき、図4(A)に示されるように、ガイドシュート331の下方には、計数ディスク2の計数孔21が位置しており、シャッターは閉状態で、計数孔21の下端面がシャッター板4によって閉塞されている。また、シャッター板4に形成された保持ピン通過孔42を通して第1錠剤保持ピン5aが上昇し、計数孔21の内部に進入して錠剤保持ピン5aの先端が計数孔21の上端面に位置しており、ガイドシュート331から落下した扁平錠剤tは、図4(B)に示されるように、第1錠剤保持ピン5aの先端が位置する計数孔21上端部分で平伏状態で受け止められる。扁平錠剤tを受け止めた後、第1錠剤保持ピン5aは降下して計数孔21及び保持ピン通過孔42から退出する。このとき、第1錠剤保持ピン5aと共に扁平錠剤tも降下して扁平錠剤tはシャッター板4上に保持され、図4(C)に示されるように、1個目の扁平錠剤tが平伏状態で計数孔21内に収容される。そして、1個目の扁平錠剤tを収容した計数孔21はシャッター板4と共に計数ディスク2の間歇回転により移動し60°変位し、第2錠剤定数供給部3bの下方で停止する。
【0051】
1個目の扁平錠剤tが収容された計数孔21が第2錠剤定数供給部3bの下方に停止すると、シャッター板4に形成された保持ピン通過孔42を通して第2錠剤保持ピン5bが上昇し、計数孔21の内部に進入して第2錠剤保持ピン5bの先端が1個目の扁平錠剤tを押し上げ、1個目の扁平錠剤tの上部が計数孔21の上端面に到達するまで上昇する(図5(A)参照)。
【0052】
一方、第2錠剤定数供給部3bからは、上述した第1錠剤定数供給部3aと同様の動作により扁平錠剤tが起立状態で第2錠剤定数供給部3bのシュートブロック33のガイドシュート331に供給され、扁平錠剤tはガイドシュート331において姿勢が変換されてガイドシュート331出口に到達する。そして、ガイドシュート331から落下した扁平錠剤tは、1個目の扁平錠剤tの上部が位置する計数孔21上端部分で平伏状態で受け止められる。扁平錠剤tを受け止めた後、第2錠剤保持ピン5bは降下して計数孔21及び保持ピン通過孔42から退出する。このとき、第2錠剤保持ピン5bと共に2つの扁平錠剤tも降下して2つの扁平錠剤tはシャッター板4上に保持され、1個目の扁平錠剤tに積重して2個目の扁平錠剤tが平伏状態で計数孔21内に収容される。そして、2個目の扁平錠剤tを収容した計数孔21はシャッター板4と共に計数ディスク2の間歇回転により移動し60°変位し、第3錠剤定数供給部3cの下方で停止する。
【0053】
第3錠剤定数供給部3c及び第4錠剤定数供給部3dにおいても上述した第2錠剤定数供給部3bによる錠剤供給動作と同様にして3個目及び4個目の扁平錠剤tが計数孔21に収容されるが、第3錠剤定数供給部3cによる錠剤供給動作では、図5(B)に示されるように、第3錠剤定数供給部3c下方に配設された第3錠剤保持ピン5cは、1個目及び2個目の扁平錠剤tと共に2個目の扁平錠剤tの上部が計数孔21の上端面に到達するまで上昇し、ガイドシュート331から落下した扁平錠剤tは、2個目の扁平錠剤tの上部が位置する計数孔21上端部分で平伏状態で受け止められる。
【0054】
同様に、第4錠剤定数供給部3dによる錠剤供給動作では、図6(A)に示されるように、第4錠剤定数供給部3d下方に配設された第4錠剤保持ピン5dは、1個目、2個目及び3個目の扁平錠剤tと共に3個目の扁平錠剤tの上部が計数孔21の上端面に到達するまで上昇し、ガイドシュート331から落下した扁平錠剤tは、図6(B)に示されるように、3個目の扁平錠剤tの上部が位置する計数孔21上端部分で平伏状態で受け止められ、第4錠剤保持ピン5dが計数孔21及び保持ピン通過孔42から退出した後、図7(C)に示されるように、4つの扁平錠剤tが平伏状態で計数孔21内に収容される。そして、4つの扁平錠剤tを収容した計数孔21はシャッター板4と共に計数ディスク2の間歇回転により移動し60°変位して一旦停止し、他の計数孔群に対する錠剤供給操作及び錠剤充填操作を待って更に60°変位して錠剤充填位置で停止する。
【0055】
錠剤充填位置に移動した計数孔21の下方には、図7(A)に示されるように、カプセル分離/結合装置AによりカプセルボディーCbがボディー保持ブロック132のボディーポケット132aに保持された状態で配置され、ボディーポケット132a内のカプセルボディーCbは、ボディー保持ブロック132の下方に設けられたリフト機構7により、底部から押し上げられ、カプセルガイド71にガイドされてシャッター板4に近づけられる(図7(B)参照)。
【0056】
一方、錠剤充填位置に移動した計数孔21の上方に設けられたプランジャー6が、プランジャーガイド61と共に降下し、計数孔21内に進入して計数孔21内に収容された扁平錠剤tに当接して停止し、プランジャー6が扁平錠剤tに接触した状態で、プランジャーガイド61が更に降下してバネ62が圧縮される(図7(B)参照)。この圧縮されたバネ62の弾発力により、計数孔21内に収容された扁平錠剤tはプランジャー6により下方に押圧される。
【0057】
そして、この状態でシャッター板4が計数ディスク2の外周縁側に移動し、計数孔21の下端面とシャッター板4の錠剤通過孔41とが一致したときシャッター開状態となり、バネ62の圧縮が解放されると共に、バネ62の弾発力によりプランジャー6が降下し、計数孔21内の4つの扁平錠剤tが下方へと押出されて、図8(A)に示されるように、計数孔21の下方に配置されたカプセルボディーCbへと平伏状態を保ったままで瞬時に押込まれる。
【0058】
扁平錠剤tが、カプセルボディーCbに充填された後、プランジャー6は上昇して計数孔21を退出し、プランジャーガイド61もプランジャー6と共に上昇していずれも初期状態に戻る。また、リフト機構7も降下して初期状態に戻り、これと共に扁平錠剤tが充填されたカプセルボディーCbも降下してボディー保持ブロック132のボディーポケット132aで受け止められて収容される(図8(B)参照)。扁平錠剤tを排出した後の計数孔21は計数ディスク2の間歇回転により移動し60°変位し、第1錠剤定数供給部にて再び扁平錠剤tを収容する動作が繰り返される。
【0059】
一方、扁平錠剤tが充填されたカプセルボディーCbは、カプセル分離/結合装置Aのカプセル結合部14でキャップと結合され、カプセル排出部15から排出される。
【0060】
このように、本実施例のカプセル充填機は、カプセル分離/結合装置Aにより空カプセルを一旦キャップとボディーとに分離して搬送し、この搬送中にカプセルボディーCb内に錠剤充填装置Bにより所定個数の扁平錠剤tを充填した後、再びカプセル分離/結合装置Aによりキャップとボディーとを結合させて扁平錠剤tを充填したカプセル剤を製造するものであり、上記錠剤充填装置Bは、上述のように、錠剤供給器32から起立状態でドラムポケット311に収容された扁平錠剤tを搬送ドラム31の回転により搬送ドラム31の下側に所定速度で搬送し、これをガイドシュート331によって平伏状態に姿勢変換して計数ディスク2の計数孔21内に投入し、この操作を第1〜第4錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dで各1回ずつ、計4回繰り返して計数孔21内に4個の扁平錠剤tを計数して平伏状態で収容し、これを計数ディスク2の間歇回転により搬送し、錠剤充填位置でシャッターを開いて計数孔21の下方に配置されたカプセルボディーCbに計数孔21内の4個の扁平錠剤tを平伏状態で充填するものである。
【0061】
本例の錠剤充填装置Bによれば、扁平錠剤tが搬送ドラム31のドラムポケット311に収容されてから計数ディスク2の計数孔21上方に位置するガイドシュート331出口に移動するまでの間、扁平錠剤tはその姿勢が制御されて移動するため、ガイドシュート331出口に扁平錠剤tが斜めに傾いた状態や起立した状態で到達することがない。そのため、扁平錠剤tを確実に平伏状態として計数ディスク2の計数孔21に投入し、計数孔21で扁平錠剤tを所定個数(この場合は4個)計数してカプセルボディーCbに充填することができる。また、扁平錠剤tをガイドシュート331から計数ディスク2の計数孔21への移行が自然落下によって行われるため、ガイドシュート331から計数孔21への移行の際に機械動作による扁平錠剤tの破損を生じるおそれもなく、扁平錠剤tを計数孔21へ確実に投入することができる。
【0062】
また、本例の錠剤充填装置では、第1〜第4の錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dを計数ディスク2の周方向に沿って4つ配設し、計数孔21に第1〜第4の錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dからそれぞれ1個ずつ扁平錠剤tが投入されるようになっており、第1〜第4の錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dから種類の異なる扁平錠剤tを供給すれば、種類の異なる複数種の扁平錠剤tを同一カプセルに充填することができ、また、第1〜第4の錠剤定数供給部3a,3b,3c,3dを計数ディスク2の周方向に沿って配設したことにより、大幅な装置の大型化を招くことなく小さなスペースで種類の異なる複数種の扁平錠剤tを同一カプセルに充填することができる。
【0063】
更に、本例の錠剤充填装置Bでは、シャッター板4の所定位置に上記扁平錠剤tの径よりも小径の保持ピン通過孔42が設けられ、この保持ピン通過孔42がシャッター閉状態において計数孔21の下端面中央部に位置すると共に、保持ピン通過孔42を通して計数孔21内に進入し、ガイドシュート331から計数孔21内に投入される扁平錠剤tを支持する上下動可能な第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dが設けられており、第1錠剤保持ピン5a又は第2〜第4錠剤保持ピン5b,5c,5dに支持された先行錠剤によりガイドシュート331から計数孔21へと投入される扁平錠剤tを計数孔21の上端部分で受け止め支持するようになっている。
【0064】
従って、本例の錠剤充填装置Bによれば、シャッター板4に設けられた保持ピン通過孔42を通して第1〜第4錠剤保持ピン5a,5b,5c,5dが計数孔21内に進入し、ガイドシュート331から計数ディスク2の計数孔21に扁平錠剤tが投入される際に、この第1錠剤保持ピン5a又は第2〜第4錠剤保持ピン5b,5c,5dに支持された先行錠剤tがガイドシュート331から計数孔21内に平伏状態で投入された扁平錠剤tを計数孔21の上端部分で受け止めるようになっており、これにより、扁平錠剤tがガイドシュート331から計数ディスク2の計数孔21に移行する際の扁平錠剤tが計数孔21内で落下する距離を短くすることができる。
【0065】
即ち、本例の錠剤充填装置Bでは、空状態の計数孔21に最初に収容される扁平錠剤tは、計数孔21上方に位置するガイドシュート331出口からほとんど落下することなく計数孔21の上端部分で第1錠剤保持ピン5aの先端で受け止められる。そして、2つ目以降の扁平錠剤tは、計数孔21内に収容された扁平錠剤(先行錠剤)tが計数孔21の上端部分に位置していることから、ほとんど落下することなくこの先行錠剤tにより受け止められる。従って、計数孔21に収容される各々の扁平錠剤tは、計数孔21上方に位置するガイドシュート331出口から実質的に落下することなく平伏状態を保って計数孔21内に導入され、第2〜第4錠剤保持ピン5b,5c,5dによって支持された状態で計数孔21内に保持されて収容されることから、扁平錠剤tがガイドシュート331から計数ディスク2の計数孔21に移行する際、扁平錠剤tを実質的に落下させず計数孔21内で扁平錠剤tが斜めに傾いたり起立したりすることを防止して、扁平錠剤tを計数孔21内に平伏状態をより確実に保って収容することができる。
【0066】
また更に、本例の錠剤充填装置Bでは、カプセルボディーCbへの錠剤充填位置の計数孔21の上方にプランジャー6が設けられており、プランジャー6が降下して計数孔21内に進入して、計数孔21内の扁平錠剤tを下方へと押出して下方に配置されたカプセルボディーCbへと押込むようになっており、この場合、プランジャー6にはバネ62が設けられ、バネ62の弾発力によって計数孔21内の扁平錠剤tがプランジャー6で押圧された状態でシャッターが開き、バネ62の弾発力によってプランジャー6が降下して扁平錠剤tを下方へと押出すようになっている。
【0067】
従って、本例の錠剤充填装置Bによれば、プランジャー6により、計数ディスク2の計数孔21内に収容された扁平錠剤tを確実にカプセルボディーCb内に収容することができ、特に、カプセルボディーCbの内径と扁平錠剤tの径とがほぼ同一で、カプセルボディーCbとのクリアランスがほとんどない扁平錠剤tを充填する場合に、扁平錠剤tがカプセルボディーCb内部に落下せずに開口部に留まってしまうようなおそれがある場合であっても、プランジャー6により、計数孔21内の扁平錠剤tが下方へと押出されてカプセルボディーCbへと押込まれることから、このような充填不良の発生を回避することができる。
【0068】
また、扁平錠剤tが計数ディスク2の計数孔21からカプセルボディーCbに移行する際、シャッターの開放動作によってバネ62の弾発力が拘束状態から解放され、複数の扁平錠剤tが平伏積重状態を維持したままプランジャー6によって押下されてカプセルボディーCbに瞬時に移行するので、平伏状態の扁平錠剤tが、カプセルボディーCbに落下する間に斜めに傾いたり起立したりすることなく、扁平錠剤tを平伏状態をより確実に保ってカプセルボディーCb内に収容することができる。
【0069】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、各部の構成や形状、配置、組み合わせなどは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して差し支えない。例えば、錠剤定数供給部の数は適宜変更することができる。また、上記例では各々の錠剤定数供給部から錠剤を1個ずつ計数孔に供給する場合を示したが、1つの錠剤定数供給部から2以上の錠剤を供給することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施例に係る錠剤充填装置を用いたカプセル充填機の一例を示す概略平面図である。
【図2】同装置を構成する第1錠剤定数供給部並びにその下方に配設された計数ディスク、シャッター、錠剤保持ピン及びストッパーを示す概略断面図である。
【図3】錠剤定数供給部から計数ディスクへの扁平錠剤の動作の説明図であり、搬送ドラム、シュートブロック、及び計数ディスクの部分を示す斜視図である。
【図4】錠剤定数供給部から計数ディスクの計数孔に扁平錠剤を投入する動作の説明図であり、(A)は第1錠剤定数供給部から計数孔に扁平錠剤が投入される状態、(B)は投入された扁平錠剤を第1錠剤保持ピンが受け止めた状態、(C)は第1錠剤保持ピンが計数孔及び保持ピン通過孔から退出した状態を示す部分断面図である。
【図5】錠剤定数供給部から計数ディスクの計数孔に扁平錠剤を投入する動作の説明図であり、(A)は第2錠剤定数供給部から計数孔に扁平錠剤が投入される状態、(B)は第3錠剤定数供給部から計数孔に扁平錠剤が投入される状態を示す部分断面図である。
【図6】錠剤定数供給部から計数ディスクの計数孔に扁平錠剤を投入する動作の説明図であり、(A)は第4錠剤定数供給部から計数孔に扁平錠剤が投入される状態、(B)は投入された扁平錠剤を第4錠剤保持ピン上に積重した先行錠剤が受け止めた状態、(C)は第4錠剤保持ピンが計数孔及び保持ピン通過孔から退出した状態を示す部分断面図である。
【図7】同装置の錠剤充填位置において扁平錠剤をカプセルに充填する動作の説明図であり、(A)は扁平錠剤を収容した計数孔が同位置に運ばれた状態、(B)はリフト機構がカプセルを持ち上げると共に、プランジャーが扁平錠剤を押圧した状態を示す概略断面図である。
【図8】同装置の錠剤充填位置において扁平錠剤をカプセルに充填する動作の説明図であり、(A)はシャッターが開いてプランジャーが扁平錠剤をカプセルボディーに押し込んだ状態、(B)はプランジャー及びリフト機構が初期状態に戻ってカプセルがカプセルポケット内に収容された状態を示す概略断面図である。
【図9】従来の錠剤充填装置における錠剤の計数動作、および計数した錠剤をカプセルボディーに投入する際の動作を順次説明する断面図である。
【符号の説明】
【0071】
A カプセル分離/結合装置
B 錠剤充填装置
2 計数ディスク
21 計数孔
3a,3b,3c,3d 錠剤定数供給部
31 搬送ドラム
311 ドラムポケット
32 錠剤供給器
33 シュートブロック
331 ガイドシュート
4 シャッター板
41 錠剤通過孔
42 保持ピン通過孔
5a,5b,5c,5d 錠剤保持ピン
6 プランジャー
62 バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定数の扁平錠剤が収容される計数孔が形成され、所定速度で間歇回転する計数ディスクと、
該計数ディスクの上面に接触又は近接して配設された錠剤定数供給部と、
上記計数ディスクに形成された計数孔の下端開口面を開閉するシャッターとを備えるカプセルへの錠剤充填装置であって、
上記錠剤定数供給部が、扁平錠剤を起立状態で1つずつ収容するポケットが外周面に複数形成され、水平軸を中心に所定速度で回転する搬送ドラムと、
上記搬送ドラムの上部で上記ポケットに扁平錠剤を起立状態で供給する錠剤供給手段と、
上記搬送ドラムの下方に該搬送ドラムの表面に接触又は近接して配設され、上記ポケットから起立状態で落下する扁平錠剤を所定の曲線軌道に沿ってガイドすることにより平伏状態に姿勢変換して下方に配置された上記計数ディスクの計数孔へと投入するシュートとを備え、
上記錠剤供給手段から起立状態で上記ポケットに収容された扁平錠剤を上記搬送ドラムの回転により該搬送ドラムの下側に所定速度で搬送し、これを上記シュートによって平伏状態に姿勢変換して上記計数ディスクの計数孔内に投入し、この操作を所定回数繰り返して該計数孔内に所定個数の扁平錠剤を計数して平伏状態で収容し、これを計数ディスクの間歇回転により搬送し、所定回転角度位置で上記シャッターを開いて上記計数孔の下方に配置されたカプセルボディーに計数孔内の扁平錠剤を平伏状態で充填するように構成したことを特徴とするカプセルへの錠剤充填装置。
【請求項2】
上記錠剤定数供給部が上記計数ディスクの周方向に沿って複数配設され、各計数孔に各錠剤定数供給部からそれぞれ所定個数の扁平錠剤が投入されるように構成したことを特徴とする請求項1記載のカプセルへの錠剤充填装置。
【請求項3】
上記シャッターの所定位置に上記扁平錠剤の径よりも小径の孔が設けられており、その孔がシャッター閉状態において上記計数孔の下端面中央部に位置すると共に、該孔を通して上記計数孔内に進入し、上記シュートから計数孔内に投入される扁平錠剤を支持する上下動可能な錠剤保持ピンが設けられており、該錠剤保持ピン又は該錠剤保持ピンに支持された先行錠剤により上記シュートから計数孔へと投入される扁平錠剤を所定位置で受け止め支持するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のカプセルへの錠剤充填装置。
【請求項4】
上記シュートから上記計数孔へと投入される扁平錠剤を、上記錠剤保持ピン又は該錠剤保持ピンに支持された先行錠剤により上記計数孔の上端部分で受け止めるように構成したことを特徴とする請求項3記載のカプセルへの錠剤充填装置。
【請求項5】
上記カプセルボディーへの錠剤充填位置の上記計数孔の上方に錠剤押下手段が設けられ、上記錠剤押下手段が降下して上記計数孔内に進入して、該計数孔内の扁平錠剤を下方へと押出して下方に配置されたカプセルボディーへと押込むように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のカプセルへの錠剤充填装置。
【請求項6】
上記錠剤押下手段にバネ部材が設けられており、上記バネ部材の弾発力によって上記計数孔内の扁平錠剤が上記錠剤押下手段で押圧された状態で上記シャッターが開き、上記バネ部材の弾発力によって上記錠剤押下手段が降下して扁平錠剤を下方へと押出すように構成したことを特徴とする請求項5記載のカプセルへの錠剤充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−39118(P2007−39118A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−227904(P2005−227904)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000228110)クオリカプス株式会社 (22)
【Fターム(参考)】