説明

カメラ付き携帯電話および画像付き文書表示方法

【課題】 メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させる。
【解決手段】 携帯電話1aは、メールに静止画が添付されている場合、129×96ピクセルの静止画を背景にしてメール本文を重ねて表示する一方、メールに動画が添付されている場合には、96×80ピクセルで再生される動画と並べてメール本文を表示する。また、携帯電話1aは、動画を129×96ピクセルに拡大した場合には、該動画を背景にしてメール本文を重ねて表示する。動画の拡大方式には、動画周囲を単純に拡大する方式、動画の周囲にいくほど直線的に拡大率を大きくする方式、中央部から周囲にいくほど指数関数的に拡大率を大きくする方式などがある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話および画像付き文書表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話では、カメラにより撮影した画像データをメールに添付して送受信し、メールに画像データが添付されていた場合、画像データを表示するとともに、該画像データ上にメール本文を重ねて表示する技術が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。また、近年、静止画のみでなく、容量の小さい動画を添付ファイルとしてメールに添付して送受信するサービスも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
特許文献1に記載されている技術では、画像データにメール本文を重ねて表示する際に、画像データの明度、コントラストを補正するとともに、文字色を画像データの色度に応じて設定することで文字の視認性を向上させている。また、画像データが表示しきれない場合には、表示エリアに表示されない部分をスクロールして表示させるようになっている。
【0004】
また、特許文献2に記載されている技術では、メールに画像データが添付されていた場合、画像データを表示するとともに、該画像データ上にメール本文を重ねて表示する。このとき、メール本文が長い場合、画像データを固定した状態でメール本文のみをスクロールすることができるようになっている。
【特許文献1】特開2002−140265号公報
【特許文献2】特開2002−288082号公報
【特許文献3】特開2000−23121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通常、携帯電話では、静止画の場合には、例えば、128×96ピクセルで表示することができるが、動画の場合には、データ量の関係で96×80ピクセルの小さい画面サイズになる。しかしながら、上述した従来技術では、静止画にメール本文を重ねて表示する技術について提案されているが、メールに小さい画面サイズの動画が添付されている場合については何ら提案されていない。また、小さい画面サイズの動画を拡大して表示する技術も提案されているが、メール本文の表示に関する技術はない。
【0006】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができる携帯電話および画像付き文書表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、静止画または動画をメールに添付して送受信可能な携帯電話において、文書を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された文書に添付される静止画または動画を記憶する画像記憶手段と、前記作成手段により作成された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている静止画または動画とを表示する表示手段と、前記作成手段により作成された文書に静止画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記作成手段により作成された文書に動画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載の発明のように、請求項1記載の携帯電話において、前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示されてもよい。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載の発明のように、請求項1または2に記載の携帯電話において、前記動画を再生する際に該動画を拡大する拡大手段を具備し、前記表示制御手段は、前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記作成手段により作成された文書とを重ねて表示させるようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話において、前記作成手段によって作成された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施す画像処理手段を具備するようにしてもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載の発明のように、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話において、前記文書と前記静止画または前記動画とをデータ送信する送信手段を具備するようにしてもよい。
【0012】
また、上述した問題点を解決するために、請求項6記載の発明では、文書に関連付けられた静止画または動画を表示するための画像付き文書表示方法であって、前記文書と該文書に添付される静止画または動画とを表示する際、前記文書に静止画が添付されている場合、前記文書と前記静止画とを重ねて表示する一方、前記文書に動画が添付されている場合、前記文書と前記動画とを並べて表示することを特徴とする。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載の発明のように、請求項6記載の画像付き文書表示方法において、前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示されてもよい。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載の発明のように、請求項6または7に記載の画像付き文書表示方法において、前記動画を拡大して再生する場合、拡大された動画と前記文書とを重ねて表示させるようにしてもよい。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載の発明のように、請求項6ないし8のいずれかに記載の画像付き文書表示方法において、前記文書と前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すようにしてもよい。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載の発明のように、請求項6ないし9のいずれかに記載の画像付き文書表示方法において、前記文書は通信により受信されてもよい。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載の発明のように、請求項6ないし10のいずれかに記載の画像付き文書表示方法において、前記静止画または動画は通信により受信されてもよい。
【0018】
また、上述した問題点を解決するために、請求項12記載の発明では、静止画または動画をメールに添付して送受信可能な携帯電話において、メール文書を受信するメール受信手段と、前記受信された文書に添付される静止画または動画を記憶する画像記憶手段と、前記受信された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている静止画または動画とを表示する表示手段と、前記受信された文書に静止画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記受信された文書に動画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項13記載の発明のように、請求項12記載の携帯電話において、前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示されてもよい。
【0020】
また、好ましい態様として、例えば請求項14記載の発明のように、請求項12ないし14のいずれかに記載の携帯電話において、前記動画を再生する際に該動画を拡大する拡大手段を具備し、前記表示制御手段は、前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記受信された文書とを重ねて表示させるようにしてもよい。
【0021】
また、好ましい態様として、例えば請求項15記載の発明のように、請求項12ないし15のいずれかに記載の携帯電話において、前記受信された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施す画像処理手段を具備するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0022】
請求項1記載の発明によれば、作成手段により文書を作成し、該作成した文書に添付される静止画または動画を画像記憶手段に記憶し、前記文書と前記静止画または動画とを表示手段に表示する際、表示制御手段により、前記文書に静止画が添付されている場合には、前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記文書に動画が添付されている場合、前記文書と前記動画とを並べて表示させるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0023】
また、請求項2記載の発明によれば、前記動画を、前記静止画より小さいサイズで表示するようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0024】
また、請求項3記載の発明によれば、前記表示制御手段により、前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記作成手段により作成された文書とを重ねて表示させるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0025】
また、請求項4記載の発明によれば、前記作成手段によって作成された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、画像処理手段により、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0026】
また、請求項5記載の発明によれば、送信手段により、前記文書と前記静止画または前記動画とをデータ送信するようにしたので、前記文書と前記静止画または前記動画とをメールとして送信することができるという利点が得られる。
【0027】
また、請求項6記載の発明によれば、前記文書と該文書に添付される静止画または動画とを表示する際、前記文書に静止画が添付されている場合、前記文書と前記静止画とを重ねて表示する一方、前記文書に動画が添付されている場合、前記文書と前記動画とを並べて表示するようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0028】
また、請求項7記載の発明によれば、前記動画を、前記静止画より小さいサイズで表示するようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0029】
また、請求項8記載の発明によれば、前記動画を拡大して再生する場合、拡大された動画と前記文書とを重ねて表示させるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0030】
また、請求項9記載の発明によれば、前記文書と前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0031】
また、請求項10記載の発明によれば、前記文書を通信により受信されるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0032】
また、請求項11記載の発明によれば、前記静止画または動画を、通信により受信するようにしたので、通信により受信した静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0033】
また、請求項12記載の発明によれば、メール受信手段により受信された文書に添付される静止画または動画を画像記憶手段に記憶し、表示制御手段により、前記受信された文書に静止画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記受信された文書に動画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0034】
また、請求項13記載の発明によれば、前記動画を前記静止画より小さいサイズで表示するようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0035】
また、請求項14記載の発明によれば、前記表示制御手段により、前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記受信された文書とを重ねて表示させるようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【0036】
また、請求項15記載の発明によれば、前記受信された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、画像処理手段により、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すようにしたので、メールに静止画または動画のいずれが添付されている場合でも、メール本文と添付されている静止画または動画との視認性を向上させることができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態を、携帯電話に適用した一実施例として、図面を参照して説明する。
【0038】
A−1.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるメール送受信システムの構成を示すブロック図である。図において、携帯電話(無線通信端末/データ通信装置)1a,1bは、撮像機能と画像メモリとを備え、画像メモリに格納された静止画または動画をシステム(特に、後述するメールサーバ33、63)に送信する機能、および静止画または動画付きメールを受信する機能を備えている。該携帯電話1a,1bは、静止画または動画付きメールを作成する際、メール本文と該メール本文に添付する静止画または動画を一画面で確認できるように表示するとともに、静止画または動画付きメールを受信した際においても、メール本文の表示と静止画または動画再生とを一画面で行なえるようになっている。
【0039】
また、動画再生時には、96×80ピクセルの動画を128×96ピクセルの最大表示領域に拡大することが可能となっている。拡大方式には、動画周囲を単純に拡大する方式、動画の周囲にいくほど直線的に拡大率を大きくする方式、中央部から周囲にいくほど指数関数的に拡大率を大きくする方式などが考えられるが、いずれの場合においても、拡大により動画の視認性を低下させないため、中央部は1倍のままとする。なお、動画の拡大アルゴリズムは、周知の技術を用いるものとし説明を省略する。
【0040】
無線基地局2,2は、公衆回線網4を介して携帯電話1a,1bのユーザが加入する通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)3に接続する。
【0041】
通信サービス事業者(インターネットプロバイダを含む)3は、主なサービスとして提供している携帯電話サービスに必要とする交換機34の他、後述のWWW5に接続するためのシステム(Webサーバ32、ルータ35)、メールシステム(メールサーバ33)を備えている。無線基地局2をAP(アクセス・ポイント)として、携帯電話1a,1bをWWW5に接続させるための機能も備えている。
【0042】
公衆回線網4は、アナログ、デジタル電話回線網である。WWW5は、所謂インターネットである。
【0043】
インターネットサービスプロバイダ(以下ISPと称す)6は、交換機を除いて、通信サービス事業者3と同じ構成であり、WWW5に接続するためのシステム(便宜的にWebサーバ62、ルータ65)、メールシステム(メールサーバ63)を備えている。パーソナルコンピュータ7は、公衆回線4、ISP6を介してWWW5に接続したり、メールの送受信を行なう機能を備えている。
【0044】
なお、本実施形態の特徴として、携帯電話1a,1b同士では、静止画または動画付きメールを、メール本文と静止画または動画とを一画面で表示するが(詳細は後述)、携帯電話1a,1bからパーソナルコンピュータ7へ静止画または動画付きメールを送信した場合、パーソナルコンピュータ7では、静止画または動画は、添付ファイルとして扱われる。すなわち、本実施形態による「静止画または動画付きメールソフトプログラム」は、一般に知られるメールソフトと互換性を持っている。
【0045】
次に、図2(a),(b)は、携帯電話1a,1bの外観図(開状態:正面図および背面図)である。本実施形態における携帯電話1a、1bは、蓋部と本体部からなる二つ折り構造である。アンテナ11は、蓋部の背面に設けられており、伸縮自在となっている。スピーカ12は、蓋部の前面側に設けられており、音声出力を行なう。表示部(メイン表示部)13は、カラー液晶であり、例えば120ドット(幅)×160ドット(高さ)である。該表示部13には、静止画または動画付きメールの静止画または動画とメール本文とを同時に表示可能となっている。
【0046】
キー操作部14は、本体部の前面に設けられており、各種機能キー(メールキー141、アドレスキー142、ファンクションキー143)、テンキー144、シャッターキー145などからなる。メールキー141は、メール機能を起動し、メールメニューを表示するためのものである。アドレスキー142は、送信先のメールアドレスを選択する際に用いるアドレス帳を開くためのものである。ファンクションキー143は、静止画または動画付きメールの作成時、あるいは静止画または動画付きメールの確認時、動画の再生や一時停止などを指示するためのものである。テンキー144は、電話番号や文字の入力の際に使用する。シャッターキー145は、撮像モード時において、所定秒(約2秒)の押圧維持検出で、動画撮影を開始する。
【0047】
マイク15は、本体部の下部に設けられており、音声入力を行なう。撮影され取り込まれたデータは、動画撮影が終了するまで、もしくは、所定容量(最大100Kバイト)を超えるまで、撮像データバッファ領域195に蓄積される。そして、所定容量までデータが蓄積されたか、もしくは上記押圧維持が解除されたことを検知して圧縮ファイル化され、画像メモリ23に格納される。
【0048】
サブ表示部16は、蓋部の背面に設けられている。背面キー17は、透明、または半透明部材で構成され、着信の際、発光するLED171を内蔵している。撮像レンズ18は、蓋部2の背面、上記サブ表示部16の下部に設けられている。報知スピーカ19は、着信などを報知するものであり、蓋部を本体部に閉じた状態でも報知音が聞こえるように、本体部の裏面に配置されている。
【0049】
次に、図3は、携帯電話1a,1bの構成を示すブロック図である。無線送受信部20は、無線によりアンテナ11を介して音声やデータ(メールデータ)を送受し変調/復調する。無線信号処理部21は、無線送受信部20で受信した音声やデータ(メールデータ)を復調し、あるいは無線送受信部20へ送信するための音声やデータを変調するなどの無線通信に必要な処理をする。制御部22は、各種動作および全体の動作を制御する。
【0050】
画像メモリ23は、撮像部(撮像レンズ18、撮像モジュール181、DSP182)で撮像され、画像処理プログラム領域2413に格納されたプログラムにより圧縮符号化された画像ファイルや、WWW5を介してダウンロードした画像ファイルを格納するためのメモリである。ROM24は、書換可能なFlash ROMで構成され、本発明の特徴となる、後述の各種プログラムを格納する。
【0051】
ドライバ25は、表示部13を駆動させる。ドライバ26は、サブ表示部16を駆動させる。加入者情報記憶部27は、本携帯電話1を呼び出すための電話番号や、操作者(加入者)のID等、プロフィールデータを格納する。ROM28は、制御部18を制御する各種プログラムなどを格納する。RAM29は、無線通信端末として必要な各種データを記憶し、かつ制御部25が動作する上で必要なデータを格納するとともに、メールデータも格納記憶する。特に、本実施形態では、RAM29には、撮影モードにおいて、撮影中の動画を一度バッファリグするための記憶領域がある。
【0052】
音声信号処理部200は、マイク15から入力された音声信号を符号化処理したり、無線信号処理部21から出力された信号に基づいて復号化してスピーカ12を駆動させ、音声を出力する。撮像モジュール181は、CCD、若しくはCMOSで構成され、カラー画像を取り込む。DSP182は、撮像モジュール181にて取り込まれた画像を符号化処理する。報知デバイス192は、報音スピーカ19、バイブレータ191、LED171を駆動させるためのドライバである。
【0053】
次に、図4は、携帯電話1a,1bのROM24のメモリエリアの構成を示す概念図である。該ROM24は、本実施形態の特徴であるソフトウェアプログラムを格納する。ROM24は、メールソフトウェアプログラム領域2411、静止画付きメールソフトプログラム領域2412、動画付きメールソフトプログラム領域2413、画像処理プログラム領域2414およびその他のプログラム領域2415からなる。
【0054】
メールソフトウェアプログラム領域2411は、既知のメールソフトウェアプログラムを格納する。静止画付きメールソフトプログラム領域2412は、静止画付きメールの作成、受信した静止画付きメールの閲覧を行なうための静止画付きメールソフトプログラムを格納する。動画付きメールソフトプログラム領域2413は、動画付きメールの作成、受信した動画付きメールの閲覧を行なうための動画付きメールソフトプログラムを格納する。なお、静止画または動画付きメールソフトウェアプログラムは、ISP6を介してWWW5からダウンロードするようにしてもよい。
【0055】
画像処理プログラム領域2414は、撮像部(撮像レンズ18、撮像モジュール181、DSP182)で撮像・デジタル符号化されてRAM29にバッファリングされた動画データを、MPEG−4に準拠する符号化圧縮処理で圧縮ファイル化するための画像処理プログラムを格納する。また、該画像処理プログラムは、外部より受信、もしくは自機においてファイル化された動画を、再生時に、動画の周囲部を拡大し、全体として128×96ピクセルの表示サイズに変更して表示するようになっている。その他のプログラム領域2415は、上記以外のアプリケーションプログラムなどを格納する。
【0056】
次に、図5は、携帯電話1a,1bのRAM29のメモリエリアの構成を示す概念図である。RAM29は、アドレス帳データ格納領域291、メールデータ格納領域292、添付ファイル格納領域293。その他のワークメモリ294、拡大データ領域295、表示バッファ296および撮像データバッファ領域297からなる。アドレス帳データ格納領域291は、氏名、電話番号、メールアドレス等を一組のレコードとして複数格納する。メールデータ格納領域292は、メールソフトウェアを使用して作成されたメールデータや、受信したメールデータを格納する。添付ファイル格納領域293は、メールにファイルが添付されている場合、このファイルを格納する。その他・ワークメモリ294は、その他のワークメモリとして、例えば、上述したデコード処理におけるフレームメモリ(3フレーム分)として用いたり、各種データを格納する。拡大データ領域295は、部分拡大した動画データを格納する。表示バッファ296は、動画を表示する際のバッファとして用いられる。撮像データバッファ領域297は、撮影中の動画を一度バッファリングするための記憶領域である。
【0057】
次に、図6は、静止画と動画との表示サイズの違いを示す模式図である。本実施態様では、静止画の表示サイズは、128×96ピクセルであり、動画の表示サイズは、通常、96×80ピクセルである。但し、本実施形態では、動画の視認性を向上させるために、所定の拡大方式により、128×96ピクセルに拡大して表示できるようになっている。
【0058】
ここで、図7は、本実施形態による動画拡大方式を説明するための概念図である。上述したように、本実施形態では、96×80ピクセルの動画の周囲部(図示の斜線部)を、所定の動画拡大方式(後述)に従って部分拡大し、全体として、128×96ピクセルの表示領域で再生可能となっている。また、動画の停止(一時停止)時は、全体を一様拡大して128×96ピクセル(Sub−QCIFサイズ)で静止画として表示する。
【0059】
次に、図8は、本実施形態による動画拡大方式例を説明するための概念図である。図8(a)では、中央部を1倍、周囲を3倍とし、単純に拡大する方式である。また、図8(b)では、動画の周囲にいくほど直線的に拡大率を大きくする方式である。また、図8(c)では、中央部から周囲にいくほど指数関数的に拡大率を大きくする方式である。いずれの場合においても、拡大により動画の視認性を低下させないため、中央部の拡大率は1倍のままとする。いずれの動画拡大方式を用いるかは、予め決めておいてもよいし、ユーザによって選択可能としてもよい。
【0060】
次に、図9および図10は、動画拡大の方式の一例を説明するための概念図である。動画がMPEG−4の場合、デコードする際には、図9に示すように、前後のフレームを参照する必要があるので、通常、バッファには3フレーム分のメモリ領域が必要となる。また、部分拡大の方式としては、一例として、図10に示すように、注目画素のデータを隣接画素に埋め込むことにより補間する補間法を用いればよい。通常、補間後のデータにフィルタ処理を施すという画像処理を加える。
【0061】
B.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作について詳細に説明する。
【0062】
(1)撮影モード
まず、本実施形態による撮像モード時の動作について説明する。ここで、図11および図12は、本実施形態による撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。ユーザにより撮影モードが選択されると、まず、撮影モジュール181、DSP182を起動する(ステップS10)。次に、画像処理プログラムをロードし(ステップS12)、表示部13にスルー画像を表示する(ステップS14)。次に、シャッターキー145が押圧されたか否かを判断する(ステップS16)。そして、シャッターキー145が押下されない場合には、ステップS14へ戻り、スルー画像の表示を継続する。
【0063】
一方、シャッターキー145が押下されると、所定秒(2秒)の間、押圧が維持されたか否かを判断する(ステップS18)。シャッターキー145が所定秒の間、押圧されつづけた場合には、撮像されたデータを順次取り込み、撮像データバッファ領域297に順次蓄積していく(ステップS20)。該撮像データの取り込み過程においては、所定容量(例えば100Kバイト)のデータを蓄積したか否かを判断し(ステップS22)、さらに、シャッターキー145の押圧が解除されたか否かを判断する(ステップS24)。そして、所定容量に達しておらず、かつシャッターキー145の押圧も解除されていない場合には、ステップS22へ戻り、撮像されたデータの撮像データバッファ領域297への蓄積を継続する。
【0064】
一方、所定容量に達するか、あるいはシャッターキー145の押圧が解除された場合には、撮像データバッファ領域297へ蓄積した撮像データを圧縮ファイル化する(ステップS26)。そして、圧縮ファイル化された動画ファイルを、タイムスタンプに基づいてファイル名を付加して画像メモリ23に格納し(ステップS32)、その後、ステップS14へ戻り、前述した処理を継続する。
【0065】
また、ステップS18において、シャッターキー145が所定秒の間、押圧されなかった場合、すなわちシャッターキー145が一瞬だけ(2秒以下)押下された場合には、撮像されたデータを取り込み(ステップS28)、圧縮ファイル化する(ステップS30)。そして、圧縮ファイル化された静止画ファイルを、タイムスタンプに基づいてファイル名を付加して画像メモリ23に格納し(ステップS32)、その後、ステップS14へ戻り、前述した処理を継続する。
【0066】
このように、撮影モードにおいては、所定時間内にシャッターキー145の押圧操作/解除を検出した場合には、その時点で撮像モジュールに取り込まれたイメージを静止画として圧縮ファイル化する一方、所定時間以上に渡ってシャッターキー145の押圧を検出した場合には、押圧開始点から取り込まれたイメージを順次撮像データバッファ領域297に蓄積し(動画)、所定容量(100Kバイト)を超えるか、シャッターキー145の押圧解除を検出すると、動画撮影を停止する。
【0067】
(2)メール作成
次に、本実施形態によるメール作成時の動作について説明する。ここで、図13ないし図17は、本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。ユーザによりメール作成モードが選択されると、メールメニューを表示する(ステップS40)。次に、メールメニューから新規作成が選択されたか否かを判断する(ステップS42)。ここで、新規作成が選択されなかった場合には、受信ボックスが選択されたか否かを判断し(ステップS44)、受信ボックスが選択されなければ、その他の処理へ進む(ステップS46)。なお、受信ボックスが選択された場合、すなわち受信メールを表示するための処理については後述する。
【0068】
一方、メールメニューから新規作成が選択されると、作成メニューを表示する(ステップS48)。次に、メールメニューから静止画付きメールが選択された否かを判断する(ステップS50)。そして、静止画付きメールが選択されなかった場合には、動画付きメールが選択されたか否かを判断する(ステップS52)。そして、動画付きメールが選択されなかった場合には、通常のメール処理へ進む(ステップS54)。
【0069】
一方、メールメニューから静止画付きメールが選択された場合には、静止画付きメールプログラムおよび画像処理プログラムをロードし(ステップS56)、作成画面を表示する(ステップS60)。また、メールメニューから動画付きメールが選択された場合には、動画付きメールプログラムおよび画像処理プログラムをロードし(ステップS58)、作成画面を表示する(ステップS60)。
【0070】
次に、作成画面において、「画像選択」、「メール作成(編集)」のいずれの項目が選択されたか否かを判断する(ステップS62)。ここで、「画像選択」が選択された場合には、まず、画像(静止画または動画)ファイルを検索する(ステップS64)。そして、画像ファイルがあったか否かを判断し(ステップS66)、画像ファイルがなければ、エラーを表示し(ステップS68)、図13のステップS56の作成画面の表示へ戻る。
【0071】
一方、画像ファイルがあった場合には、画像ファイル(動画の場合、撮像開始時の静止画)をアルバム表示する(ステップS70)。次に、アルバム表示からいずれかの画像ファイルが選択されたか否かを判断する(ステップS72)。そして、選択されない場合には、ステップS70に戻り、アルバム表示を継続する。
【0072】
一方、いずれかの画像ファイルが選択されると、選択された画像ファイルが静止画であるか否かを判断する(ステップS74)。そして、選択された画像ファイルが静止画であった場合には、そのままSub−QCIFサイズ(128×96ピクセル)で表示する(ステップS78)。その後、図13のステップS56の作成画面表示へ戻る。
【0073】
一方、選択された画像ファイルが動画である場合には、Sub−QCIFサイズ(128×96ピクセル)にリサイズ(一様拡大)し(ステップS76)、静止画を表示する(ステップS78)。その後、図13のステップS56の作成画面表示へ戻る。
【0074】
また、作成画面において、「メール作成・編集」が選択された場合には、まず、各項目・編集・表示を行なう画面を表示する(図15のステップS80)。ユーザは、該画面において、メールのタイトル、メール送信者の名前、メール宛先、メール本文などを入力する。次に、再生」を指示するファンクションキー143が操作されたか否かを判断し(ステップS82)、さらに「決定」が検出されたか否かを判断する(ステップS84)。そして、「再生」を指示するファンクションキー143の操作も「決定」もされなかった場合には、ステップS80へ戻り、「各項目・編集・表示」の画面表示を継続する。
【0075】
一方、「再生」を指示するファンクションキー143が操作されると、メールに添付すべき静止画が選択されているか否かを判断する(ステップS86)。そして、静止画が選択されている場合には、静止画上にメール本文を重ねて表示し(ステップS88)、ステップS80へ戻る。なお、メール本文の静止画へ表示方法の詳細については後述する。
【0076】
一方、静止画が選択されていない場合には、メールに添付すべき動画が選択されているか否かを判断する(図16のステップS90)。そして、動画が選択されている場合には、動画を繰り返し再生する(ステップS92)。動画再生においては、所定のファンクションキーの操作に応じて、96×80ピクセルで再生するか、図8(a)〜(c)に示す拡大方式のいずれかに従って、128×96ピクセルに部分拡大して再生する。なお、動画再生の詳細については後述する。
【0077】
次に、フラグFが「1」であるか否かを判断する(ステップS94)。該フラグFは、動画を通常再生(96×80ピクセル)するか、部分拡大再生(128×96ピクセル)するかを示すフラグであり、後述する動画再生処理において、所定のファンクションキーの操作で、交互に切り替わるようになっている。そして、フラグFが「1」である場合、すなわち部分拡大再生が選択されている場合には、図24(a)に示すように、128×96ピクセルに部分拡大された動画を背景にメール本文を重ねて表示する(ステップS96)。一方、フラグFが「0」である場合、すなわち通常再生が選択されている場合には、図24(b)に示すように、96×80ピクセルの動画に対して、並列にメール本文を表示する(ステップS98)。
【0078】
次に、該再生中に、「一時停止」を指示するファンクションキー143が押下されたか否かを判断し(ステップS100)、ファンクションキー143が押下されるまで、ステップS92〜S100の動画の繰り返し再生を継続する。
【0079】
一方、動画の再生中に、「一時停止」を指示するファンクションキー143が押下されると、その時点での静止画を、一様拡大された128×96ピクセル(Sub−QCIFサイズ)にリサイズし(ステップS102)、後述する処理により、静止画上にメール本文を重ねて表示する(ステップS104)。その後、図15のステップS80へ戻り、前述した処理を繰り返す。このように、本実施形態では、メール本文の作成・編集中であっても、容易に動画を再生/一時停止させることができ、しかも動画の再生方式(通常、拡大)に応じて確認しやすい表示方式で、一画面でメール本文と動画とを表示することができる。
【0080】
また、ステップS80で、各項目・編集・表示画面が表示されているとき、動画が選択されていない状態で、ステップS82でファンクションキーが操作された場合には、「動画が選択されていません」というメッセージを表示する(図17のステップS106)。次に、所定時間経過したか否かを判断し(ステップS108)、所定時間経過していなければ、ステップS106へ戻り、メッセージの表示を維持する。一方、メッセージの表示が所定時間経過した場合には、メッセージを消去する(ステップS110)。その後、図13のステップS56へ戻り、前述した処理を繰り返す。
【0081】
そして、図15のステップS80で、各項目・編集・表示画面が表示されているとき、「決定」の操作が検出されると、未記入項目があるか、あるいは動画ファイルが選択されていないかを判断する(ステップS110)。そして、未記入項目があるか、あるいは静止画または動画ファイルが選択されていない場合には、ユーザに対する確認表示を行ない(ステップS112)、「OK」が選択されたか否かを判断する(ステップS114)。そして、「OK」が選択されない場合、すなわち未記入項目があるか、静止画または動画ファイルが選択されていない場合には、図13に示すステップS56へ戻り、作成画面の表示へ進む。以降、ユーザは、未記入項目への入力、あるいはメールに添付する画像ファイル(静止画、動画)を選択するなどしてメールを完成させることになる。
【0082】
一方、ユーザへの確認表示において、「OK」が選択された場合には、未記入項目があってもよい、あるいは画像ファイル(静止画、動画)が選択されていなくてもよい、ということであるので、静止画または動画が添付されたメールを送信ボックスに格納し(ステップS116)、図13に示すステップS40のメールメニューの表示へ戻り、前述した処理を繰り返す。また、未記入項目がないか、あるいは静止画または動画ファイルが選択されている場合には、確認することなく、静止画または動画が添付されたメールを送信ボックスに格納し(ステップS116)、図13に示すステップS40のメールメニューの表示へ戻り、前述した処理を繰り返す。送信ボックスに格納された静止画または動画付きメールは、所定のタイミングで送信される。
【0083】
(3)静止画および動画へのメール本文の重ね表示処理
次に、本実施形態による静止画および動画へのメール本文の重ね表示時の動作について説明する。ここで、図18ないし図19は、本実施形態による静止画および動画へのメール本文の重ね表示時の動作を説明するためのフローチャートである。上述したメール作成動作において、ステップS88の静止画上へのメール本文の重ね表示、ステップS96の動画上へのメール本文の重ね表示、またはステップS104の静止画上へのメール本文の重ね表では、以下のようにして処理が実行される。
【0084】
メールに添付するための静止画または動画がアルバム表示から選択されると、選択された静止画または動画に基づく画像の明度を判別する(ステップS120)。そして、静止画または動画の明度が中間値Mであるか否かを判断する(ステップS122)。そして、静止画または動画の明度が中間値Mであれば、静止画または動画の明度を所定量増やす(ステップS128)。
【0085】
一方、静止画または動画の明度が中間値Mでなければ、中間値Mより明るいか否かを判断し(ステップS124)、中間値Mより明るければ、さらに、中間値Mと閾値TH1(中間値M<閾値TH1)との間であるか否かを判断する(ステップS126)。そして、静止画または動画の明度が中間値Mと閾値TH1との間であれば、静止画または動画の明度を所定量増やす、すなわち明るくする(ステップS128)。
【0086】
一方、静止画または動画の明度が中間値Mより暗ければ、さらに、中間値Mと閾値TH2(中間値M>閾値TH2)との間であるか否かを判断する(ステップS130)。そして、静止画または動画の明度が中間値Mと閾値TH2との間であれば、静止画または動画の明度を所定量減らす、すなわち暗くする(ステップS132)。そして、表示する文字色(メール本文)を白に設定する(ステップS134)。また、静止画または動画の明度が閾値TH2より暗い場合には、明度を調整することなく、そのまま表示する文字色(メール本文)を白に設定する(ステップS134)。
【0087】
上述したように、静止画または動画の明度を調整した後(あるいは文字色を白に設定した後)、表示部13に、作成されたメールの本文と静止画または動画とを重ねてプレビュー表示する(ステップS136)。
【0088】
このように、本実施形態では、明度判別によって、メールの背景として表示される静止画または動画の明るさを調整することを特徴としている。ここで、図21は、静止画または動画の明度調整について説明するための概念図である。また、図22は、静止画と、静止画の明るさ(明度)が中間値M、若しくは、中間値Mと閾値TH1(明度70%)の間にあるときにおける静止画の明度調整と、明度調整された静止画とメールの本文とを重ねて表示した場合の模式図である。
【0089】
図21に示すように、静止画または動画の明るさ(明度)が中間値M、若しくは、中間値Mと閾値TH1(明度70%)の間にあるときは、この静止画または動画の明度を上げるように加工処理する。図22(a)が静止画、図22(b)が明度が調整された静止画である。そして、図22(b)に示す静止画に対し、図15のステップS80で作成されたメールの本文を重ね合わせ、図22(c)に示すようなプレビュー表示を行なう。
【0090】
一方、図21に示すように、静止画または動画の明るさ(明度)が中間値M以下で、中間値Mと閾値TH2(明度30%)の間にあるときは、この静止画または動画の明度を下げるように加工処理する。ここで、図23は、静止画と、静止画の明るさ(明度)が中間値M以下で、中間値Mと閾値TH2(明度30%)の間にあるときにおける静止画の明度調整と、明度調整された静止画とメールの本文とを重ねて表示した場合の模式図である。図23(a)が静止画、図23(b)が明度調整された静止画である。そして、図23(b)に示す静止画に対し、図15のステップS80で作成されたメールの本文について、文字色を白に変更して重ね合わせ、図23(c)のようなプレビュー表示を行なう。
【0091】
次に、ユーザによる決定指示が検出されたか否かを判断する(ステップS138)。ここでユーザにより決定されれば、図15のステップS88、図16のステップS96、または図16のステップS104に戻る。
【0092】
一方、決定で無い場合、この静止画または動画に対し、明度の補正をマニュアルで調整することができる(ステップS140)。そして、再度、ユーザによる決定指示が検出されたか否かを判断する(ステップS142)。決定が指示されない場合には、ステップS140へ戻り、マニュアル調整を継続する。
【0093】
一方、マニュアル調整後に決定が指示されると、調整後の静止画または動画の明度を判別し(ステップS144)、静止画または動画の明度が中間値Mであるか否かを判断する(ステップS146)。そして、マニュアル調整後の静止画または動画の明度が中間値Mでなければ、中間値Mより明るいか否かを判断し(ステップS148)、中間値Mより明るければ、表示する文字色(メール本文の文字色)を黒に設定し(ステップS150)、上述した図18のステップS136へ戻り、メール本文と静止画または動画とを重ねてプレビュー表示する(ステップS136)。
【0094】
また、マニュアル調整後の静止画または動画の明度が中間値Mであった場合にも、表示する文字色(メールの本文の文字色)を黒に設定し(ステップS150)、上述した図18のステップS136へ戻り、メール本文と静止画または動画とを重ねてプレビュー表示する(ステップS136)。
【0095】
また、マニュアル調整後の静止画または動画の明度が中間値Mより暗ければ、表示する文字色(メール本文の文字色)を白に設定し(ステップS152)、上述したステップS136へ戻り、メール本文と静止画または動画とを重ねてプレビュー表示する(ステップS136)。
【0096】
このように、マニュアル調整で静止画または動画の明度が中間値Mをまたいで変更された場合には、メール本文の文字色を変更する。そして、ユーザによる決定指示が検出されたか否かを判断する(ステップS138)。ここでユーザにより決定されれば、図15のステップS88、図16のステップS96、またはステップS104に戻る。
【0097】
(4)動画の再生動作
次に、本実施形態による動画再生時の動作について説明する。ここで、図20は、本実施形態による動画再生時の動作を説明するためのフローチャートである。上述したメール作成動作において、添付ファイルとして動画を選択し、メール本文を作成する際、図16のステップS92における動画の繰り返し再生では、以下のようにして処理が実行される。
【0098】
まず、選択された動画ファイルを読み出し(ステップS160)、デコードし(ステップS162)、フラグFが「1」であるか否か、すなわち部分拡大表示するか否かを判断する(ステップS164)。そして、フラグFが「1」である場合には、図8(a)〜(c)に示す拡大方式のいずれかに従って部分拡大処理を実行する(ステップS166)。そして、部分拡大処理した、128×96ピクセルの動画をLCDの表示バッファへ格納する(ステップS168)。この場合、図7に示すように、96×80ピクセルの周辺部が拡大(斜線部分)されて、128×96ピクセルの動画として再生され、図24(a)に示すように、部分拡大された再生動画上にメール本文が重ねて表示される。
【0099】
一方、フラグFが「1」でない場合には、部分拡大することなく、96×80ピクセルのサイズのまま、動画をLCDの表示バッファへ格納する(ステップS168)。この場合、96×80ピクセルの動画として再生され、図24(b)に示すように、動画と並列にメール本文が表示される。
【0100】
次に、所定のファンクションキー(部分拡大←→通常を選択するキー)が押下されたか否かを判断する(ステップS170)。そして、所定のファンクションキーが押下されない場合には、動画が終了したか否かを判断する(ステップS178)。動画が終了していなければ、図16のステップS92へ戻り、上述した動作を繰り返す。
【0101】
一方、所定のファンクションキーが押下された場合には、フラグFが「1」であるか否かを判断し(ステップS172)、フラグFが「1」の場合には、「0」にし(ステップS174)、フラグFが「0」の場合には、フラグFを「1」とする(ステップS176)。すなわち、動画再生中に、所定のファンクションキー(部分拡大←→通常を選択するキー)が押下される度に、部分拡大した再生と通常サイズの再生とが交互に実行されることになる。そして、動画が終了したか否かを判断する(ステップS178)。動画が終了していなければ、図16のステップS92へ戻り、上述した動作を繰り返す。
【0102】
(5)受信メール表示処理
次に、図25および図26は、本実施形態による受信メール表示処理を説明するためのフローチャートである。なお、図25に示すフローチャートは、前述した図13に示すステップS44における「NO」からの分岐である。
【0103】
受信フォルダが選択された場合には、受信したメールの一覧を表示すべく受信リストを表示する(ステップS200)。ここで、図27は、表示部13に表示される受信リストの表示例を示す模式図である。アイコン1301は、バッテリの充電量を表わしている。また、アイコン1302は、電波受信状態を表わしている。また、受信リストでは、アイコン1303〜1306でメールの既読/未読を判別できるようになっている。すなわち、アイコン1303は、未読メールを表わしている。また、アイコン1304は、未読静止画付きメールを表わしている。また、アイコン1305は、既読メールを表わしている。アイコン1306は、既読静止画付きメールを表わしている。そして、アイコン1307は、未読動画付きメールを表わしている。ここで、ユーザは、表示したいメールを受信リストから選択操作することになる。
【0104】
次に、静止画付きメールが選択されたか否かを判断する(ステップS202)。そして、静止画付きメールが選択された場合には、静止画付きメールソフトプログラムおよび画像処理プログラムをロードし(ステップS204)、前述した図18および図19に示すフローに従って、静止画を背景にしてメール本文を表示部13に表示する(ステップS206)。次に、キャンセル操作が検出されたか否かを判断し(ステップS208)、キャンセル操作が検出された場合には、ステップS200へ戻り、受信リストの表示へ移行する。
【0105】
一方、キャンセル操作が検出されなかった場合には、ファンクションキー143が操作されたか否かを判断する(ステップS210)。そして、ファンクションキー143が操作されない場合には、ステップS206へ戻り、静止画を背景にしてメール本文の重ね表示を継続する。
【0106】
一方、ファンクションキー143が操作されると、徐々にメール本文の内容を消しながら、図22(a)に示すように静止画を表示する(ステップS212)。次に、再度、ファンクションキー143が操作されたか否かを判断する(ステップS214)。そして、ファンクションキー143が操作されない場合には、ステップS212へ戻り、静止画の表示を継続する。一方、静止画が表示されている状態で、ファンクションキー143が操作されると、ステップS206へ戻り、徐々にメール本文の浮き立たせて、図22(c)に示すように、静止画を背景にしてメール本文を重ねて表示する。
【0107】
すなわち、ファンクションキー143が操作される毎に、メール本文が重ねられた静止画(図22(c)参照)と、静止画(図22(a))とを徐々に切り換えるように交互に表示するようになっている。
【0108】
一方、静止画付きメールが選択されなかった場合には、動画付きメールが選択されたか否かを判断し(図26のステップS220)、通常のメールが選択された場合には、通常のメール処理へ進む(ステップS224)。
【0109】
一方、動画付きメールが選択されると、動画付きメールプログラムおよび画像処理プログラムをロードし(ステップS222)、前述したように、図20に示すフローに従って、動画を繰り返し再生する(ステップS226)。動画再生においては、所定のファンクションキーの操作に応じて、96×80ピクセルで再生するか、図8(a)〜(c)に示す拡大方式のいずれかに従って、128×96ピクセルに部分拡大して再生する。部分拡大して128×96ピクセルで再生しているとき、フラグFは「1」であり、96×80ピクセルで通常再生しているとき、フラグFは「0」である。
【0110】
次に、フラグFが「1」であるか否かを判断する(ステップS228)。フラグFが「1」である場合、すなわち部分拡大再生が選択されている場合には、図24(a)に示すように、128×96ピクセルに部分拡大された動画を背景にメール本文を重ねて表示する(ステップS230)。一方、フラグFが「0」である場合、すなわち通常再生が選択されている場合には、図24(b)に示すように、96×80ピクセルの動画に対して、並列にメール本文を表示する(ステップS232)。
【0111】
次に、動画再生中に、キャンセルが検出されたか否かを判断し(ステップS234)、キャンセルが検出されると、図25のステップS200の受信リスト表示へ戻り、前述した処理を繰り返す。一方、キャンセルが検出されなければ、動画再生を一時停止するためのファンクションキー143が操作されたか否かを判断する(ステップS236)。そして、一時停止のためのファンクションキー143が操作されなければ、ステップS226へ戻り、メール本文の表示と動画再生とを継続する。
【0112】
一方、一時停止するためのファンクションキー143が操作さると、その時点で再生中の動画について、図28に示すように、その時点での静止画を一様拡大した128×96ピクセル(Sub−QCIFサイズ)にリサイズし(ステップS238)、前述した図18および図19に示すフローに従って、静止画上にメール本文を重ねて表示する(ステップS240)。次に、再生するためのファンクションキー143が操作されたか否かを判断し(ステップS242)、再生が指示されなければ、ステップS238へ戻り、一時停止状態を継続する。一方、再生するためのファンクションキー143が操作されると、ステップS226へ戻り、所定のファンクションキーの操作に応じて、96×80ピクセルで繰り返し再生するか、図8(a)〜(c)に示す拡大方式のいずれかに従って、128×96ピクセルに部分拡大して繰り返し再生する(ステップS226)。
なお、本発明において、携帯電話という用語にはCDMA、GSMをはじめとする各種方式の携帯電話、PHS、電話機能を内蔵したPDA、カメラ機能を内蔵した携帯電話などを含む。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の実施形態によるメール送受信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話1a,1bの外観図(開状態:正面図および背面図)である。
【図3】携帯電話1a,1bの構成を示すブロック図である。
【図4】携帯電話1a,1bのROM24のメモリエリアの構成を示す概念図である。
【図5】携帯電話1a,1bのRAM29のメモリエリアの構成を示す概念図である。
【図6】静止画と動画との表示サイズの違いを示す模式図である。
【図7】本実施形態による動画拡大方式を説明するための概念図である。
【図8】本実施形態による動画拡大方式例を説明するための概念図である。
【図9】動画拡大の方式の一例を説明するための概念図である。
【図10】動画拡大の方式の一例を説明するための概念図である。
【図11】本実施形態による撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本実施形態による撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本実施形態による携帯電話のメール作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】本実施形態による静止画および動画へのメール本文の重ね表示時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】本実施形態による静止画および動画へのメール本文の重ね表示時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】本実施形態による動画再生時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】静止画または動画の明度調整について説明するための概念図である。
【図22】静止画と、静止画の明るさ(明度)が中間値M、若しくは、中間値Mと閾値TH1(明度70%)の間にあるときにおける静止画の明度調整と、明度調整された静止画とメールの本文とを重ねて表示した場合の模式図である。
【図23】静止画と、静止画の明るさ(明度)が中間値M以下で、中間値Mと閾値TH2(明度30%)の間にあるときにおける静止画の明度調整と、明度調整された静止画とメールの本文とを重ねて表示した場合の模式図である。
【図24】部分拡大再生時の動画上にメール本文を重ねて表示した場合、および通常再生時の動画上にメール本文を重ねて表示した場合の模式図である。
【図25】本実施形態による受信メール表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図26】本実施形態による受信メール表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】表示部13に表示される受信リストの表示例を示す模式図である。
【図28】動画の一時停止時における表示例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0114】
1a,1b 携帯電話(データ送信装置、データ受信装置)
2 無線基地局
3 通信サービス事業者
32 Webサーバ
33 メールサーバ
34 交換機
35 ルータ
4 公衆回線網
5 WWW
6 インターネットプロバイダ
62 Webサーバ
63 メールサーバ
65 ルータ
7 パーソナルコンピュータ
11 アンテナ
12 スピーカ
13 表示部(表示手段)
138 ファンクションキー
139 ファンクションキー
140 ファンクションキー
14 キー入力部
141 メールキー
142 アドレスキー
143 ファンクションキー
144 テンキー
145 シャッターキー
15 マイク
16 サブ表示部
17 背面キー
171 LED
18 撮像レンズ
19 報知スピーカ
20 無線送受信部(送信手段)
21 無線信号処理部
22 制御部(表示制御手段)
23 画像メモリ
24 Flash ROM
25,26 ドライバ
27 加入者情報記憶部
28 システムROM
29 RAM(記憶手段)
181 撮像モジュール
182 DSP
192 ドライバ
200 音声信号処理部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画または動画をメールに添付して送受信可能な携帯電話において、
文書を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された文書に添付される静止画または動画を記憶する画像記憶手段と、
前記作成手段により作成された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている静止画または動画とを表示する表示手段と、
前記作成手段により作成された文書に静止画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記作成手段により作成された文書に動画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させる表示制御手段と
を具備することを特徴とする携帯電話。
【請求項2】
前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話。
【請求項3】
前記動画を再生する際に該動画を拡大する拡大手段を具備し、
前記表示制御手段は、
前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記作成手段により作成された文書とを重ねて表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話。
【請求項4】
前記作成手段によって作成された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施す画像処理手段を具備することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話。
【請求項5】
前記文書と前記静止画または前記動画とをデータ送信する送信手段を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話。
【請求項6】
文書に関連付けられた静止画または動画を表示するための画像付き文書表示方法であって、
前記文書と該文書に添付される静止画または動画とを表示する際、前記文書に静止画が添付されている場合、前記文書と前記静止画とを重ねて表示する一方、前記文書に動画が添付されている場合、前記文書と前記動画とを並べて表示することを特徴とする画像付き文書表示方法。
【請求項7】
前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示することを特徴とする請求項6記載の画像付き文書表示方法。
【請求項8】
前記動画を拡大して再生する場合、拡大された動画と前記文書とを重ねて表示させることを特徴とする請求項6または7に記載の画像付き文書表示方法。
【請求項9】
前記文書と前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の画像付き文書表示方法。
【請求項10】
前記文書は通信により受信されることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の画像付き文書表示方法。
【請求項11】
前記静止画または動画は通信により受信されることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の画像付き文書表示方法。
【請求項12】
静止画または動画をメールに添付して送受信可能な携帯電話において、
メール文書を受信するメール受信手段と、
前記受信された文書に添付される静止画または動画を記憶する画像記憶手段と、
前記受信された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている静止画または動画とを表示する表示手段と、
前記受信された文書に静止画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記受信された文書に動画が添付される場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させる表示制御手段と
を具備することを特徴とする携帯電話。
【請求項13】
前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示されることを特徴とする請求項12記載の携帯電話。
【請求項14】
前記動画を再生する際に該動画を拡大する拡大手段を具備し、
前記表示制御手段は、
前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記受信された文書とを重ねて表示させることを特徴とする請求項12ないし14のいずれかに記載の携帯電話。
【請求項15】
前記受信された文書と、前記画像記憶手段に記憶されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施す画像処理手段を具備することを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の携帯電話。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画または動画を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された静止画または動画を記憶する画像記憶手段と、
文書を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された文書に前記画像記憶手段に記憶されている静止画または動画を添付する添付手段と、
前記添付手段により前記静止画または動画が添付された文書を表示する表示手段と、
前記添付手段により前記文書に静止画が添付されている場合、前記表示手段に前記文書と前記静止画とを重ねて表示させる一方、前記添付手段により前記文書に動画が添付されている場合、前記表示手段に前記文書と前記動画とを並べて表示させる表示制御手段と
を具備することを特徴とするカメラ付き携帯電話。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記動画を前記静止画より小さいサイズで前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯電話。
【請求項3】
前記動画を再生する際に該動画を拡大する拡大手段を具備し、
前記表示制御手段は、
前記拡大手段により動画が拡大されている場合、前記表示手段に、前記拡大された動画と前記作成手段により作成された文書とを重ねて表示させることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ付き携帯電話。
【請求項4】
前記作成手段によって作成された文書と、該文書に添付されている前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施す画像処理手段を具備することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカメラ付き携帯電話。
【請求項5】
前記静止画または前記動画が添付された前記文書をデータ送信する送信手段を具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカメラ付き携帯電話。
【請求項6】
撮像部により撮像された静止画または動画が関連付けられた文書を表示するための画像付き文書表示方法であって、
前記静止画または前記動画が関連付けられた文書を表示する際、前記文書に静止画が添付されている場合、前記文書と前記静止画とを重ねて表示する一方、前記文書に動画が添付されている場合、前記文書と前記動画とを並べて表示することを特徴とする画像付き文書表示方法。
【請求項7】
前記動画は、前記静止画より小さいサイズで表示することを特徴とする請求項6記載の画像付き文書表示方法。
【請求項8】
前記動画を再生する場合、前記動画を拡大し、該拡大された動画を前記文書上に重ねて表示させることを特徴とする請求項6または7に記載の画像付き文書表示方法。
【請求項9】
前記文書と前記静止画または前記動画とを重ねて表示する際、前記文書と前記静止画または前記動画との双方が視認できるよう前記静止画または前記動画に対して画像処理を施すことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の画像付き文書表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−18854(P2006−18854A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252275(P2005−252275)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【分割の表示】特願2003−165369(P2003−165369)の分割
【原出願日】平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】