説明

カレンダー出力方法、プログラムおよび装置

【課題】月、週などのある単位で撮影を行った日が少ない場合でも、日付のレイアウトや表示する情報を工夫することで見栄えのするカレンダーを生成する。
【解決手段】画像配置日付に割り当てる領域のサイズは、画像配置日付以外の日付(画像非配置日付)に割り当てられる領域のサイズよりも大きいものとする。画像配置日付に配置すべき画像は、当該画像配置日付の割り当て領域のサイズに適合するよう拡大して配置する。また、前日付、画像配置日付、後日付の各々に割り当てられた配置領域に、各日付の文字を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の配置されるカレンダーの出力に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カレンダーに画像を組み合わせて出力する技術が考案されている。例えば、カレンダーの特定の日付領域内に、当該日付を撮影日とする画像を配置し、画像の撮影日をチェックできるようにする技術が知られている(非特許文献1)。あるいは、日付領域とは別途設けられた領域に画像を配置し、その画像と日付とを関連づけて表示する技術も知られている(特許文献1)。
【非特許文献1】“Adobe Photoshop Album”[online]、2003年3月11日、[2008年2月22日検索]、インターネット<URL:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0311/adobe.html>
【特許文献2】特開2006−135430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
非特許文献1では、写真をあまり撮影しないユーザの場合、画像の撮影日に対応する日付領域に画像をそのまま挿入しても、小さな画像が散在する寂しいカレンダーになってしまう。特許文献1では、日付領域と画像の配置位置が分離しており、双方の対応関係が把握しづらいという問題がある。
【0004】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、月、週などのある単位で撮影を行った日が少ない場合でも、日付のレイアウトや表示する情報を工夫することで見栄えのするカレンダーを生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るカレンダー出力方法は、画像を取得するステップと、カレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得するステップと、取得した画像を配置すべきカレンダー上の時間的単位である画像配置位置を決定するステップと、画像配置位置よりも時間的に前に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置前領域を、カレンダーテンプレートで規定される前に存在する時間的単位に割り当てられた領域に適合するよう決定するステップと、画像配置位置へ割り当てる領域である画像配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される全ての割り当て領域のうち、配置前領域を除く領域でありかつカレンダーテンプレートで規定される時間的単位ごとの割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定するステップと、画像配置位置よりも時間的に後に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置後領域を、カレンダーテンプレートで規定されるカレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域のうち、画像配置領域よりも時間的に後に存在する時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定するステップと、決定された時間的単位の各々への割り当て領域に時間的単位を示す情報を配置するステップと、画像配置領域のサイズに適合するよう画像を拡大して配置するステップと、時間的単位を示す情報および拡大された画像の配置されたカレンダーを出力するステップと、を含む。
【0006】
この発明によると、カレンダーで画像を配置する時間的単位(例えば日にち)には、テンプレートで割り当てられたものよりも大きい領域を割り当て、その割り当て領域の大きさに適合するよう画像を拡大して配置する。このため、画像が少ない場合でも、カレンダーの見栄えを良くできる。
【0007】
本発明に係るカレンダー出力方法は、画像を取得するステップと、カレンダー上の第1の時間的単位および第1の時間的単位を包含する上位の時間的単位である第2の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得するステップと、取得した画像を配置するカレンダー上の第1の時間的単位である第1の画像配置位置および画像配置位置を包含する第2の時間的単位である第2の画像配置位置を決定するステップと、第1の画像配置位置を包含しない第2の時間的単位である画像非配置位置に割り当てる画像非配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される第2の時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定するステップと、第2の画像配置位置に割り当てる第2の画像配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される第2の時間的単位に割り当てられた領域のうち画像非配置位置に割り当てられた領域を除く領域に基づいて決定するステップと、第1の画像配置位置へ割り当てる領域である第1の画像配置領域を、第2の画像配置領域の範囲内かつカレンダーテンプレートで規定される第1の時間的単位への割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定するステップと、画像非配置領域の範囲内で第2の画像配置位置よりも時間的に前後に存在する第1の時間的単位の各々への割り当て領域を決定するステップと、第1の時間的単位の各々への割り当て領域に第1の時間的単位を示す情報を配置するステップと、第1の画像配置領域のサイズに適合するよう画像を拡大して配置するステップと、第1の時間的単位を示す情報および拡大された画像の配置されたカレンダーを出力するステップと、を含む。
【0008】
この発明によると、画像に対応する第1の時間的単位(例えば日にち)である第1の画像配置位置および当該第1の時間的単位を包含する第2の時間的単位(週、月など)である第2の画像配置位置を決め、第2の画像配置位置以外の第2の時間的単位(画像非配置領域)については、テンプレートで規定された第2の時間的単位と対応するように割り当て領域を決める。第2の画像配置位置に対しては、画像非配置領域の割り当て領域以外の領域(第2の画像配置領域)を割り当てる。第2の画像配置領域の中で、第1の画像配置位置への割り当て領域を決める。ここで、第1の画像配置位置には、テンプレートで第1の時間的単位に割り当てられたものよりも大きい領域を割り当て、その割り当て領域の大きさに適合するよう画像を拡大して配置する。
【0009】
このため、画像が少ない場合でも、カレンダーの見栄えを良くできる。また、画像非配置領域への割り当て領域は、テンプレートで規定された第2の時間的単位と対応するように割り当てられているため、画像が拡大されて配置されても、第2の画像配置位置よりも時間的に前後に存在する第2の時間的単位への割り当て領域がずれなくて済む。
【0010】
画像配置領域は、画像の形状に適合するよう決定されるとよい。
【0011】
第1の画像配置領域は、画像の形状に適合するよう決定されるとよい。
【0012】
画像配置領域のサイズは、カレンダー上に配置する画像の総数に応じて決定されるとよい。
【0013】
第1の画像配置領域のサイズは、カレンダー上に配置する画像の総数に応じて決定されるとよい。
【0014】
複数の画像に対応する画像配置位置が同一である場合、複数の画像に対応する同一の画像配置位置に割り当てられる画像配置領域のサイズは、複数の画像の総数に応じて決定されるとよい。
【0015】
複数の画像に対応する第1の画像配置位置が同一である場合、複数の画像に対応する同一の第1の画像配置位置に割り当てられる第1の画像配置領域のサイズは、複数の画像の総数に応じて決定されるとよい。
【0016】
好ましくは、第2の画像配置領域内の第1の時間的単位の各々に割り当てられているサイズが統一されていない場合、第1の時間的単位の各々に割り当てられる領域のサイズが均等になるよう、第1の画像配置領域を拡大するステップと、第1の画像配置領域を拡大した結果生じた剰余領域に、配置された画像以外の画像を追加的に配置するステップと、を含む。
【0017】
好ましくは、画像から特定の被写体を抽出するステップと、抽出した特定の被写体を剰余領域に配置するステップと、を含む。
【0018】
好ましくは、出力されたカレンダーと、カレンダーテンプレートに従って全ての時間的単位に領域を割り当てかつ画像配置位置に拡大された画像を配置した通常カレンダーとを切り替えるステップを含む。
【0019】
好ましくは、出力されたカレンダーと、カレンダーテンプレートに従って全ての第1の時間的単位に領域を割り当てかつ第1の画像配置位置に拡大された画像を配置した通常カレンダーとを切り替えるステップを含む。
【0020】
上記のカレンダー出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムも本発明に含まれる。
【0021】
本発明に係るカレンダー出力装置は、画像を取得する手段と、カレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得する手段と、取得した画像を配置すべきカレンダー上の時間的単位である画像配置位置を決定する手段と、画像配置位置よりも時間的に前に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置前領域を、カレンダーテンプレートで規定される前に存在する時間的単位に割り当てられた領域に適合するよう決定する手段と、画像配置位置へ割り当てる領域である画像配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される全ての割り当て領域のうち、配置前領域を除く領域でありかつカレンダーテンプレートで規定される時間的単位ごとの割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定する手段と、画像配置位置よりも時間的に後に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置後領域を、カレンダーテンプレートで規定されるカレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域のうち、画像配置領域よりも時間的に後に存在する時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定する手段と、決定された時間的単位の各々への割り当て領域に時間的単位を示す情報を配置する手段と、画像配置領域のサイズに適合するよう画像を拡大して配置する手段と、時間的単位を示す情報および拡大された画像の配置されたカレンダーを出力する手段と、を含む。
【0022】
本発明に係るカレンダー出力装置は、画像を取得する手段と、カレンダー上の第1の時間的単位および第1の時間的単位を包含する上位の時間的単位である第2の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得する手段と、取得した画像を配置するカレンダー上の第1の時間的単位である第1の画像配置位置および画像配置位置を包含する第2の時間的単位である第2の画像配置位置を決定する手段と、第1の画像配置位置を包含しない第2の時間的単位である画像非配置位置に割り当てる画像非配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される第2の時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定する手段と、第2の画像配置位置に割り当てる第2の画像配置領域を、カレンダーテンプレートで規定される第2の時間的単位に割り当てられた領域のうち画像非配置位置に割り当てられた領域を除く領域に基づいて決定する手段と、第1の画像配置位置へ割り当てる領域である第1の画像配置領域を、第2の画像配置領域の範囲内かつカレンダーテンプレートで規定される第1の時間的単位への割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定する手段と、画像非配置領域の範囲内で第2の画像配置位置よりも時間的に前後に存在する第1の時間的単位の各々への割り当て領域を決定する手段と、第1の時間的単位の各々への割り当て領域に第1の時間的単位を示す情報を配置する手段と、第1の画像配置領域のサイズに適合するよう画像を拡大して配置する手段と、第1の時間的単位を示す情報および拡大された画像の配置されたカレンダーを出力する手段と、を含む。
【発明の効果】
【0023】
この発明によると、カレンダーで画像を配置する時間的単位(例えば日にち)には、テンプレートで割り当てられたよりも大きい領域を割り当て、その割り当て領域の大きさに適合するよう画像を拡大して配置する。このため、画像が少ない場合でも、カレンダーの見栄えを良くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、本発明を適用したカレンダー作成装置10の概略構成を示すブロック図である。カレンダー作成装置10は、例えば、CDやDVDなどの各種の記録メディア40やメモリカード42などに格納された静止画像データ(動画をキャプチャした静止画も含む)を読み込み、これを素材としてカレンダー(表示装置に各年月日を週単位・月単位で表示し、かつ特定の年・月・日と画像とを対応づけて所定のレイアウトとデザインで画像を表示させるデータまたは所定のレイアウトとデザインで画像が印刷された紙などの印刷媒体)を作成する。このカレンダー作成装置10は、マウス、タッチパッド、トラッグボールなどのポインタ(カーソル)の移動を指示可能なポインティングデバイスやキーボードやタッチパネルなどの各種操作デバイスを含む操作部26によって操作される。
【0025】
カレンダー作成装置10は、カレンダー作成装置10全体を制御するCPU12と、記録メディア40にデータを読み書きするドライブ11と、メモリカード42にデータを読み書きするカードスロット16と、読み込まれた静止画像データやカレンダー作成装置10を制御するプログラムなどが記憶されるハードディスクドライブ(記憶媒体)18(以下、HDD18と称す)と、CPU12が種々の処理を行う際に作業用メモリとして機能するRAM20と、RAM20などに格納された画像の一覧や後述のテンプレート画像を含むウィンドウその他画像編集に関係する各種のグラフィカルユーザインターフェース、操作部26からの移動方向および移動速度の指示を含む入力操作に従って上記ウィンドウ上を移動するポインタの映像信号をディスプレイ50に出力して表示させるビデオエンコーダ22と、インターネットその他のネットワークに接続するための通信I/F28と、それぞれ専門の処理を受け持つデータ記録部(操作履歴記録手段)30、とから構成されている。また、これらの各部は、バス36を介してそれぞれ接続されており、CPU12は、HDD18に記憶されたオペレーションプログラムに従って、装置の各部を統括的に制御する。
【0026】
また、カレンダー作成装置10には、プリンタドライバ38を介して、指示された静止画像を普通紙や印画紙などにプリントするプリンタ44が接続されている。
【0027】
カードスロット16は、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカード、及びスマートメディアなどのメモリカード42を着脱自在に保持し、これらに記録された静止画像データなどの読み込み、もしくは書き込みを行う。これにより、デジタルスチルカメラなどで撮像された静止画像データを読み込むことができる。なお、マルチドライブ14やカードスロット16の他に、例えば、USBやIEEE1394などの通信ポートを設けて、デジタルスチルカメラやPDAなどの電子機器と有線で直接通信できるようにしてもよい。
【0028】
HDD18には、カレンダーの素材となる1または複数の静止画像データの他に、カレンダーの生成の際にこれらの静止画像データと合成される装飾画像データなどが記憶されている。装飾画像データには、特定の年における各月日を1または複数のページに配列したテンプレートなどがある。
【0029】
また、各静止画像データは、JPEGやTIFF、及びデジタルスチルカメラ用に規格化されたEXIFなどの画像ファイルの形式でHDD18に記憶されている。これらの画像ファイルには、静止画像データを格納するデータ領域と、そのデータの内容などを示すメタデータを格納するタグ領域とが用意されている。
【0030】
通信I/F28は、カレンダー作成装置10をインターネットに接続して、インターネット上のホームページをディスプレイ50に表示させたり、電子メール(以下、メールと称す)を介した画像データの送受信を行う。この通信I/F28は、ブロードバンド対応のモデムなどである。通信I/F28は、光通信ネットワークやケーブルネットワークなどを介してインターネットに接続するものでもよい。なお、カレンダー生成部34の生成したカレンダーをインターネット経由で特定の端末に配信することもできる。
【0031】
データ記録部30、カレンダー生成部34は、いわゆるコプロセッサであって、それぞれ専門の処理を受け持ってCPU12の処理動作を補助する。
【0032】
なお、図1のシステム構成は一例であって、これと同等の構成を有する他の電子機器(例えば携帯電話やPDA)であれば、本発明の実施は可能である。
【0033】
以下、図2のフローチャートに従い、カレンダー作成処理の流れを説明する。この処理は、カレンダー生成部34(またはCPU12)によって実行される。この処理を記述したプログラムは、HDD18に記憶されている。
【0034】
S1では、カレンダーに配置する画像を読み込む。画像とは、JPEGなどの静止画ファイルの他、動画ファイルのキャプチャ画像も含む。
【0035】
S2では、読み込んだ画像を配置する日付(画像配置日付)を決定する。例えば、読み込んだ画像の付帯情報(メタ情報、タグ情報)から、撮影日付を取得し、取得した撮影日付を画像配置日付に決定するとよい。ここでは、画像のメタ情報から「2008年1月15日」の撮影日付が取得され、この撮影日付が画像配置日付に決定されたとする。なお、画像および画像配置日付は1つでなく複数でもよい。
【0036】
S3では、画像配置日付に対応する日付より前の日付(前日付)の各々に割り当てるカレンダー上の領域(位置とサイズ)を決定する。例えば、図3に示すような縦7×横7個のサイズが均等でありかつ互いに存在位置が重複しないマス目領域G1〜G49が格子状に配列されてなるカレンダーテンプレートTをHDD18に格納しておき、これをHDD18から読み出した上、画像配置日付「2008年1月15日」に対応する前日付である2008年1月1日から同年1月14日までの各日付を、カレンダーテンプレートTの対応する曜日(ここでは左列から右列にかけてそれぞれ日・月・火・水・木・金・土に対応)に合わせ、各マス目に配置する。ここでは、2008年1月1日が火曜であるため、2008年1月1日〜同年1月14日に割り当てられる領域は、それぞれマス目G3〜G16に決定される。この結果、例えば図4に示すような位置に2008年1月1日〜同年1月14日の各日付が配置されうる。
【0037】
なお、テンプレートのマス目の数やサイズや形状は図示したものに限る必要はなく、画面あるいは印刷媒体の出力領域に余裕があれば数やサイズを増やしてよいし、逆に余裕がなければこれらを減らしてもよい。また、図3では各マス目のサイズは同じであり形状はどれも正方形であるが、これらが異なっていてもよく、正方形である必然性もない。
【0038】
S4では、画像配置日付に割り当てるカレンダー上の領域(位置およびサイズ)を決定する。ただし、画像配置日付に割り当てる領域のサイズは、画像配置日付以外の日付(画像非配置日付)に割り当てられる領域のサイズよりも大きいものとする。ここでは、一例として図5に示すように、画像配置日付である2008年1月15日に割り当てられる領域のサイズと位置は、マス目G17、G18、G24、G25を併合した領域Z1と同一であるとする。
【0039】
S5では、画像配置日付以後の日付(後日付)に割り当てるカレンダー上の領域(サイズと位置)を決定する。ここでは図6に示すように、2008年1月16日〜同年1月31日の各後日付に割り当てられる領域は、2008年1月16日〜同年1月20日についてはそれぞれマス目G19〜G23、2008年1月21日〜同年1月31日についてはそれぞれマス目G26〜G36に決定される。
【0040】
S6では、画像配置日付に配置すべき画像を、当該画像配置日付の割り当て領域のサイズに適合するよう拡大して配置する。また、前日付、画像配置日付、後日付の各々に割り当てられた配置領域に、各日付の文字を配置する。文字の色は曜日と対応して変えてもよく、例えば日曜日と祝日の日付の文字は赤、土曜日の日付の文字は青、平日の日付の文字は黒などとしてもよい。さらに、各日付への割り当て領域間の境界部分には、罫線を配置し、日付と日付の区切りを明らかにするとともに、曜日、月、年も適宜配置する。
【0041】
この結果、図7に示すようなカレンダーが完成する。図7では、1月15日の日付に割り当てられた領域Z1に、周囲の日付の割り当て領域よりも大きいサイズの画像I1が出力される。カレンダー作成装置が店頭プリント端末の場合、当該カレンダーは、ディスプレイ50にプレビュー表示されたものであるが、内容が確定すればユーザ指示に応じてプリンタ44により印刷媒体に出力するか、またはDVDなど当該カレンダーを映像データとして記録可能な記録メディア40に転写できる。また、カレンダー作成装置が、インターネット経由で外部から接続してきた端末からカレンダー注文を受け付ける場合は、カレンダーのプレビューをディスプレイ50でなく当該端末で表示可能なWebページなどに変換して当該端末に送信してもよい。あるいは、記録媒体や印刷媒体に出力することを前提とせず、携帯電話やデジカメなどの各種電子機器の単なるカレンダー表示機能の一つとしてこの完成カレンダーを表示してもよい。
【0042】
なお、配置する画像が複数ある場合、各画像についてS2〜S5を繰り返し、全ての日付の割り当て領域が決定された後にS6を実行すればよい。また、日付の配置されない空き領域(例えばG1、G2、G37〜G42)は空欄のままにしてもよいし、全く日付の割り当てのないマス目についてはマス目の外枠だけ罫線を配置してもよい。
【0043】
図7では全く日付の配置のない第7週目(拡大した画像配置のために確保された予備用領域)のマス目G43〜G49の外枠罫線は配置されていないが、日付の配置のある週であるG1、G2、G37〜G42には外枠罫線のみを配置している。さらに、予め用意した画像やグラフィック(例えば、G1、G2には前月に連なる日付「12月30日」および「12月31日」の薄消し文字、G37〜G42には次月に連なる日付「2月1日」〜「2月6日」の薄消し文字など)を配置してもよい。
【0044】
このように、画像を配置する日付に割り当てる領域を他の日付に割り当てる領域よりも大きく確保することで、カレンダー上の日付に対応した画像を容易に視認させることができ、カレンダー上で日付と対応した画像を見栄えよくできる。かつ、カレンダーとしての本来的機能である日付の視認性も可及的に損なわれないようにできる。
【0045】
<第2実施形態>
第1実施形態では、画像を配置する日付以降の日付と曜日との対応がくずれてしまう。これをなるべく防ぐためには、次のようにする。
【0046】
図8は第2実施形態に係るカレンダーレイアウト調節処理のフローチャートである。
【0047】
S11〜S12は、S1〜S2と同様である。
【0048】
S13では、画像配置日付の属する週(画像配置週)を1つの単位として、当該画像配置週に割り当てるカレンダー上の領域(位置およびサイズ)を決定する。ここでは、図9に例示するように、画像配置日付である1月15日の属する1月13日〜1月19日の一週間に、マス目G15〜G28を併合した領域Z2を割り当て領域に決定する。
【0049】
S14では、画像配置週に割り当てられた領域の範囲内で、当該画像配置週に属する各日付に割り当てる領域を決定する。画像配置日付に割り当てる領域のサイズは、それ以外の各日付のサイズよりも大きいものとする。ここでは、図10に例示するように、画像配置日付である1月15日には、マス目G16・G17・G18・G23・G24・G25を併合した領域Z3を割り当てる。また、当該画像配置週に属する日付でありかつ画像非配置の日付については、1月13日はG15、1月14日はG22、1月16日はG19、1月17日はG26、1月18日はG20とG27を併合した領域Z4、1月19日はG21とG28を併合した領域Z5を割り当てる。ここでは、日付の対応していない空白日付と日付の間に作らないため、1月18日・19日は2つのマスを合わせた領域を割り当てているが、1つのマスだけ割り当ててもよい。
【0050】
S15では、画像配置週以外の週(画像非配置週)に属する各日付に割り当てる領域を決定する。ここでは、2008年1月1日〜同年1月12日の各後日付に割り当てられる領域はそれぞれマス目G3〜G14、2008年1月20日〜同年1月31日についてはそれぞれマス目G29〜G40に決定される。
【0051】
S16では、画像配置日付に配置すべき画像を、当該画像配置日付の割り当て領域のサイズに適合するよう拡大して配置する。さらに、日付の各々に決定された配置領域に、各日付の文字を配置する。なお、画像配置週の各日付の曜日の並びはくずれてしまうため、画像配置週の各日付に限って、それぞれ各日付ごとに色分けするとよい。
【0052】
この結果、図11に示すようなカレンダーが完成する。図11では、1月15日の日付に割り当てられ、周囲の日付の割り当て領域よりも大きいサイズの領域Z3に適合するよう、画像I1が拡大されて出力される。当該カレンダーは、ディスプレイ50にプレビュー表示されたものであるが、内容が確定すればユーザ指示に応じてプリンタ44により印刷媒体に転写できる。また単なるカレンダー表示機能として用いることもできる。
【0053】
このように、画像を配置する日付の属さない週に、週単位の割り当て領域を定めることで、画像を配置する日付に割り当てる領域を他の日付に割り当てる領域よりも大きく確保した結果、カレンダー上の日付と曜日の対応がくずれることを防止できる。
【0054】
<第3実施形態>
第1実施形態のS4ないし第2実施形態のS14において、画像配置日付に割り当てる領域の形状を、画像の形状と適合するように決定するとさらによい。
【0055】
例えば、図12に示すようなサブルーチンを上記ステップS4ないしS14に設ける。
【0056】
まず、A1では、配置すべき画像の形状を認識する。画像の形状としては、縦長、横長、正方形などが考えられる。
【0057】
A2では、画像配置日付の領域として、認識した画像の形状に適合するような形状の領域を割り当てる。例えば、図13に示すように、画像配置日付「1月18日」に配置する画像I3の形状が縦長であれば、図14に示すようにマス目G20とG27を併合した縦長の領域Z6を割り当てる。なお図示しないが、横長の画像の場合は、横に連なるマス目を併合した領域を割り当てるとよい。
【0058】
こうすると、折角画像の配置のために大きい領域を割り当てても、その中に配置した画像の形状と領域の形状が合わず、無駄な余白が生じることがなくなり、カレンダー上の領域を有効に活用できる。
【0059】
<第4実施形態>
第1実施形態のS4ないし第2実施形態のS14において、画像の数によっては、画像配置日付に割り当てる領域が増えすぎて、全部の日付が1ページのカレンダーテンプレートの全出力領域に収まり切らなかったり、画像非配置日付の割り当て領域が極端に狭くなり、日付の視認が困難になる場合もある。
【0060】
そこで、図15に例示するようなサブルーチンを上記ステップS4ないしS14に設ける。
【0061】
B1では、カレンダーの1ページに配置する画像の総数を取得する。
【0062】
B2では、画像の総数に応じて、各画像に対応する画像配置日付に割り当てる領域を決定する。これは例えば、画像が1つならば、画像非配置週(第2実施形態参照)の各日付にマス目1つずつを割り当てて残ったマス目の数を特定し、残ったマス目を画像配置週の日付に割り当てる領域とする。
【0063】
図16では、1つだけの画像I1に対応する画像配置日付が1月12日であり、画像配置週は1月6日〜1月12日となる。先の図3で示したテンプレートでは、最大49日=7週分の日付を配置可能であるから、画像非配置週である1月1日〜1月5日、1月13日〜1月19日、1月20日〜1月26日、1月27日〜1月31日の4週(全24日)に属する各日付について、それぞれ、G3〜G7、G29〜G35、G36〜G42、G43〜G49のマス目を1つずつ割り当てると、7−4=3週間分の余剰のマス目(G15〜G35)が生じる。その3週間分の余剰マス目について、まず画像配置週に属しかつ画像配置日付より前あるいは後の各日付に割り当てる領域をそれぞれ決定し、次に残った余剰マス目を画像配置日付に対する領域に割り当てる。
【0064】
図16では、画像配置週に属しかつ画像配置日付より前の日付である1月6日〜1月11日については、それぞれG8、G9、G15、G16、G22、G23の各マス目が割り当て領域に決定され、画像配置日付である1月12日については、G10〜G14・G17〜G21・G24〜G28を併合した領域Z7が割り当て領域に決定されている。画像I1のサイズは、領域Z7に適合するよう拡大されている。
【0065】
画像が2つでありかつ画像配置週が2つの場合は、上記よりも画像配置日付の割り当て領域は小さくなる。
【0066】
例えば、配置すべき画像はI1およびI2であり、I1の画像配置日付は1月6日、I2の画像配置日付は1月23日であるとする。この場合画像非配置週は、1月1日〜1月5日、1月13日〜1月19日、1月27日〜1月31日の3週であり、画像配置週は1月6日〜1月12日および1月20日〜1月26日の2週である。
【0067】
画像非配置週である1月1日〜1月5日、1月13日〜1月19日、1月27日〜1月31日に属する各日付について、それぞれ、G3〜G7、G22〜G28、G43〜G49のマス目を1つずつ割り当てると、7−3=4週間分の余剰のマス目(G8〜G21、G29〜G42)が生じる。
【0068】
この余剰マス目について、まず、各画像配置週への割り当てを決める。ここでは、1月6日〜1月12日にG8〜G21を、1月20日〜1月26日にG29〜G42をそれぞれ割り当てる。無論、余剰マス目が分離しておらず連続しているならば、片方に3週間分、もう一方に1週間分などとしてもよく、これらはユーザによる操作部26への入力により事前にあるいはリアルタイムに設定できてもよい。
【0069】
後は画像が1つの場合と同様に、上記割り当てのあった余剰マス目について、各画像配置週の各日付に割り当てる領域を決定していく。
【0070】
図17では、1つ目の画像配置週1月6日〜1月12日については、画像配置日付1月6日にマス目G8・G9・G1・G16の併合領域Z8、1月6日より後の日付である1月7日〜1月11日については、それぞれ、G10、G17、G11およびG18の併合領域、G12およびG19の併合領域、G13およびG20の併合領域、G14およびG21の併合領域が割り当て領域に決定されている。画像I1のサイズは、領域Z8に適合するよう拡大されている。2つ目の画像配置週1月20日〜1月26日については、1月20〜22日にはそれぞれG29およびG36の併合領域、G30およびG37の併合領域、G31およびG38の併合領域が割り当てられている。画像配置日付1月23日にはG32・G33・G39・G40の併合領域Z9が割り当てられている。画像I2のサイズは、領域Z9に適合するよう拡大されている。1月24〜26日には、それぞれG34、G41、G35およびG42に併合領域が割り当てられている。
【0071】
領域Z8・Z9は、各日付を配置して余った領域を最大に確保しており、画像が増えても、日付に対応した画像を可及的に大きく見易くしている。
【0072】
<第5実施形態>
一つの画像配置日付に対応する画像が複数あった場合、第4実施形態と同様の発想で、画像非配置日付に領域を割り当て、残った剰余領域を、画像配置日付に割り当てると、画像配置日付の領域を大きく確保できる。
【0073】
例えば、1月12日に3つの画像が対応しているとする。この場合、画像配置週は1月6日〜1月12日であり、画像非配置週は1月1日〜1月5日、1月13日〜1月19日、1月20日〜1月26日、1月27日〜1月31日である。まず、画像非配置週の各日付については、マス目を1つずつ割り当てる。例えば、1月1日〜1月5日にはG3〜G7、1月13日〜1月19日にはG29〜G35、1月20日〜1月26日にはG36〜G42、1月27日〜1月31日にはG43〜G47を割り当てる。この結果、3週間分の剰余マス目が生じる。
【0074】
次に、画像配置週のうち、画像非配置日付(1月6日〜11日)に関しては、画像非配置週の割り当て後の余剰マス目を1つずつ割り当てる。そして、画像配置週の割り当てマス目のうち画像非配置日付に割り当てられなかった剰余のマス目を併合し、それを画像配置日付に割り当てる。そして、画像配置日付の割り当て領域に複数の画像を配置する。
【0075】
図18はこのようにして作成されたカレンダーの一例を示す。画像のレイアウトは任意であり、また、領域のサイズに余裕があれば、各画像を拡大してもよい。各画像は必ずしも同じ大きさに統一する必要はなく、他の画像のスペース確保のため、一部の画像を縮小し、それにより空いた分だけ重要な画像(例えば人物画像)を拡大してもよい。
【0076】
このように、カレンダーに配置する複数の画像に対応する日付が全部同じ場合、その日付をなるべく大きくし、見やすくする。
【0077】
<第6実施形態>
画像配置日付に割り当てる領域のサイズが固定である場合、画像配置週における画像非配置日付のサイズが不揃いになり、見栄えが悪くなる場合がある。
【0078】
例えば、図19に示すように、画像配置日付に割り当てる領域のサイズが4つのマス目を正方形状に併合したものであり、画像配置週の後日付に割り当てられる領域についてはマス目2つの併合領域とマス目1つだけの領域とが混在している場合、統一感がない。
【0079】
そこで、第5実施形態と同様、まず各画像非配置日付には均等に同じサイズを割り当て、その後生じた剰余領域のうち互いに隣接しており併合可能なものを併合して画像配置日付に割り当てる。この際、画像配置領域の形状は、その日付に対応する画像の形状に適合しているとは限らないため、他の適当な画像を、本来配置すべき画像とともに配置して、画像配置領域内の余白を埋める。余白を埋めるのにどのような画像を用いるかは任意である。例えば、同じ撮影日付のもので撮影年が違うもの(1年前、2年前・・など)を用いる。なお、画像の外枠のデザインを変えるなどして年が違う画像が配置されたことを示してもよい。あるいは、ユーザが任意の画像を指定し、指定されたものを用いてもよい。
【0080】
図20では、1月6日が画像配置日付であるため、画像配置週のうち1月6日以外の画像非配置日付1月7日〜1月12日には、1つのマス目G12、G19、G13、G20、G14、G21をそれぞれ割り当て、剰余のマス目のうち併合不可能なもの(G48・G49)を除いたG8、G9、G10、G11、G15、G16、G17、G18の併合領域を画像配置日付に割り当てる。こうすることで、画像非配置日付の大きさが不揃いになることを防げる。
【0081】
もっとも、2008年1月6日に対応する本来配置すべき画像がI2だけである場合、上記併合領域は横長であるため、I2だけ配置しても左右に余白が生じる。そこで、別の画像I6を選択し、I2とともに画像配置日付の割り当て領域に配置し、余白を埋める。画像I6とは、例えば、同じ撮影日付のもので撮影年が違うものの他、既に配置されているI2から特定の被写体(人物、動物、建物など)を検出してその特定の被写体の検出領域を別の画像データとして保存したものが挙げられる。
【0082】
<第7実施形態>
画像配置日付・画像非配置日付への割り当て領域のサイズを一律同じにしたままで、画像の見栄えをよくすることも可能である。
【0083】
例えば、画像の中から、人物検出を行い、検出された人物領域をオリジナル画像から切り出して、切り出された人物領域を画像配置日付に配置する(図21参照)。こうすると、画像配置日付の配置領域の大きさを調節しなくても、画像中の重要部分である人物領域を表示できる。人物以外の被写体が検出可能であれば、それを切り出してもよい。被写体の検出技術としては、本出願人による特許公開2007−249526号公報に記載されるような、パターンマッチングによる方法が挙げられる。
【0084】
あるいは、操作部26から範囲指定し、指定された範囲を切り出し、これを画像配置日付に配置してもよい。切り出した人物が複数であれば、人物ごとに画像日付を登録できてもよい。例えば、家族の集合写真から、父、母、長女、次女の4人の被写体のうち父の被写体が切り出され、父の切り出し領域には父の誕生日を画像配置日付として登録しておけば、カレンダーには父の誕生日に合わせて父の被写体を配置することができる。
【0085】
なお、上記第5実施形態において、他の画像のスペース確保のため、画像を縮小する代わりに、切り出された人物領域をオリジナル画像に置換して配置してもよい。あるいは、第6実施形態において、余白の充填のため、本来配置すべき画像から抽出された人物領域を、本来の画像とともに画像配置日付の割り当て領域に配置してもよい。
【0086】
<第8実施形態>
画像配置日付の有無を問わず各日付に一律の領域(マス目1つ)が割り当てられたカレンダーである通常カレンダーの表示と、上記第1〜第6実施形態の処理によって出力されたカレンダーの表示とを、ユーザの操作部26への指示入力に応じて相互に切り替えるようにしてもよい。あるいは上記第1〜第6実施形態の処理によって出力されたカレンダーの表示のうちいずれか1つを、ユーザの操作部26への指示入力に応じて相互に切り替えるようにしてもよい。
【0087】
特に、図22のように拡大した画像を有するカレンダーと通常カレンダーとを相互に切り替え可能にすると、カレンダーをプレビュー表示する際に、配置した画像の中身を確認することが容易になる。
【0088】
<第9実施形態>
上記の実施形態では、画像を配置するか否かを確定する単位が日付であったが、日付の代わりに週、月、年といった単位を採用することもできる。
【0089】
例えば、図23に示すように、1月から12月までの各月および当該月に属する各日を全て1ページに収めたようなカレンダーの場合、画像を配置する月(画像配置月)に対しては、画像を配置しない月(画像非配置月)よりも大きい領域を割り当てるサイズ調整カレンダーを出力することができる。また、各月ごとに上記と同様のマス目を割り当てる通常カレンダーか、サイズ調整カレンダーか、いずれか一方への表示ならびに出力を操作部26への操作で切り替えることができるようにしてもよい。
【0090】
また、割り当て領域は必ずしもマス目を最小単位にして決める必要はない。
【0091】
例えば、図25に示すように、特定の月に属する各週をそれぞれ1ページに収めたような週めくりカレンダーの場合、各日付けの間の境界領域を移動することでサイズを調整してもよい。要するに、画像が配置される日付には、そうでない日付よりも相対的に大きいサイズの領域を割り当て、かつ、画像は割り当て領域に適合するよう拡大されることが本質的である。なお、1ページに1年の各月が収められたカレンダー(図23)、1ページに1週間の各日が収められたカレンダー(図23)、通常カレンダーおよび上記第1〜第6実施形態の処理によって出力されたカレンダーのうちいずれか1つの表示を、ユーザの操作部26への指示入力に応じて相互に切り替えるようにしてもよい。
【0092】
<第10実施形態>
第1実施形態のカレンダー作成処理では、画像配置日付の決定(S2)の後に前日付の割り当て領域を決定していた(S3)。しかし、前日付の割り当て領域は、画像配置日付の位置に関係しない(すなわち通常のカレンダーと同じ割り当て領域となる)から、図25に示すように、前日付の割り当て領域は、S102で取得された通常のカレンダーの配列と同じと決定し、後日付の割り当て領域の決定だけは通常のカレンダーの配置と別に行うとよい(S105)。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】カレンダー作成装置の構成図
【図2】第1実施形態のカレンダー作成処理のフローチャート
【図3】カレンダーテンプレートの一例を示す図
【図4】前日付の配置の一例を示す図
【図5】画像配置日付の割り当て領域の一例を示す図
【図6】後日付の一例を示す図
【図7】第1実施形態のカレンダー作成処理により完成したカレンダーの一例を示す図
【図8】第2実施形態のカレンダー作成処理の一例を示す図
【図9】画像配置週の割り当て領域の一例を示す図
【図10】画像配置週における画像配置日付の割り当て領域の一例を示す図
【図11】画像配置日付に配置された画像の一例を示す図
【図12】第3実施形態に係るサブルーチンのフローチャート
【図13】縦長の画像の一例を示す図
【図14】縦長の画像に合わせて割り当てられた領域の一例を示す図
【図15】第4実施形態に係るサブルーチンのフローチャート
【図16】1つだけの画像に対応する割り当て領域の一例を示す図
【図17】複数の画像に対応する割り当て領域の一例を示す図
【図18】第5実施形態のカレンダー作成処理により完成したカレンダーの一例を示す図
【図19】各画像配置週における画像非配置日付のサイズが不揃いなカレンダーの一例を示す図
【図20】第6実施形態のカレンダー作成処理により各画像配置週における画像非配置日付のサイズが統一されたカレンダーの一例を示す図
【図21】第7実施形態のカレンダー作成処理により人物領域を画像配置日付に配置したカレンダーの一例を示す図
【図22】拡大した画像を有するカレンダーと通常カレンダーとを相互に切り替え可能な様子を模式的に示した図
【図23】1ページに1年の各月が掲載されたカレンダーに本願発明を適用した場合のカレンダーの一例を示す図
【図24】1ページに1週間の各日が掲載されたカレンダーに本願発明を適用した場合のカレンダーの一例を示す図
【図25】第10実施形態のカレンダー作成処理のフローチャート
【符号の説明】
【0094】
10:カレンダー作成装置、18:HDD、34:カレンダー生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を取得するステップと、
カレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得するステップと、
前記取得した画像を配置すべきカレンダー上の時間的単位である画像配置位置を決定するステップと、
前記画像配置位置よりも時間的に前に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置前領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記前に存在する時間的単位に割り当てられた領域に適合するよう決定するステップと、
前記画像配置位置へ割り当てる領域である画像配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される全ての割り当て領域のうち、前記配置前領域を除く領域でありかつ前記カレンダーテンプレートで規定される前記時間的単位ごとの割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定するステップと、
前記画像配置位置よりも時間的に後に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置後領域を、前記カレンダーテンプレートで規定されるカレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域のうち、前記画像配置領域よりも時間的に後に存在する時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定するステップと、
前記決定された時間的単位の各々への割り当て領域に前記時間的単位を示す情報を配置するステップと、
前記画像配置領域のサイズに適合するよう前記画像を拡大して配置するステップと、
前記時間的単位を示す情報および前記拡大された画像の配置されたカレンダーを出力するステップと、
を含むカレンダー出力方法。
【請求項2】
画像を取得するステップと、
カレンダー上の第1の時間的単位および前記第1の時間的単位を包含する上位の時間的単位である第2の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得するステップと、
前記取得した画像を配置するカレンダー上の第1の時間的単位である第1の画像配置位置および前記画像配置位置を包含する第2の時間的単位である第2の画像配置位置を決定するステップと、
前記第1の画像配置位置を包含しない第2の時間的単位である画像非配置位置に割り当てる画像非配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記第2の時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定するステップと、
前記第2の画像配置位置に割り当てる第2の画像配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記第2の時間的単位に割り当てられた領域のうち前記画像非配置位置に割り当てられた領域を除く領域に基づいて決定するステップと、
前記第1の画像配置位置へ割り当てる領域である第1の画像配置領域を、前記第2の画像配置領域の範囲内かつ前記カレンダーテンプレートで規定される前記第1の時間的単位への割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定するステップと、
前記画像非配置領域の範囲内で前記第2の画像配置位置よりも時間的に前後に存在する第1の時間的単位の各々への割り当て領域を決定するステップと、
前記第1の時間的単位の各々への割り当て領域に前記第1の時間的単位を示す情報を配置するステップと、
前記第1の画像配置領域のサイズに適合するよう前記画像を拡大して配置するステップと、
前記第1の時間的単位を示す情報および前記拡大された画像の配置されたカレンダーを出力するステップと、
を含むカレンダー出力方法。
【請求項3】
前記画像配置領域は、前記画像の形状に適合するよう決定される請求項1に記載のカレンダー出力方法。
【請求項4】
前記第1の画像配置領域は、前記画像の形状に適合するよう決定される請求項2に記載のカレンダー出力方法。
【請求項5】
前記画像配置領域のサイズは、前記カレンダー上に配置する画像の総数に応じて決定される請求項1または3に記載のカレンダー出力方法。
【請求項6】
前記第1の画像配置領域のサイズは、前記カレンダー上に配置する画像の総数に応じて決定される請求項2または4に記載のカレンダー出力方法。
【請求項7】
複数の画像に対応する画像配置位置が同一である場合、前記複数の画像に対応する同一の画像配置位置に割り当てられる画像配置領域のサイズは、前記複数の画像の総数に応じて決定される請求項1、3または5に記載のカレンダー出力方法。
【請求項8】
複数の画像に対応する第1の画像配置位置が同一である場合、前記複数の画像に対応する同一の第1の画像配置位置に割り当てられる第1の画像配置領域のサイズは、前記複数の画像の総数に応じて決定される請求項2、4または6に記載のカレンダー出力方法。
【請求項9】
前記第2の画像配置領域内の第1の時間的単位の各々に割り当てられているサイズが統一されていない場合、前記第1の時間的単位の各々に割り当てられる領域のサイズが均等になるよう、前記第1の画像配置領域を拡大するステップと、
前記第1の画像配置領域を拡大した結果生じた剰余領域に、前記配置された画像以外の画像を追加的に配置するステップと、
を含む請求項2、4、6または8に記載のカレンダー出力方法。
【請求項10】
前記画像から特定の被写体を抽出するステップと、
前記抽出した特定の被写体を前記剰余領域に配置するステップと、
を含む請求項9に記載のカレンダー出力方法。
【請求項11】
前記出力されたカレンダーと、前記カレンダーテンプレートに従って全ての時間的単位に領域を割り当てかつ前記画像配置位置に前記拡大された画像を配置した通常カレンダーとを切り替えるステップを含む請求項1、3、5または7に記載のカレンダー出力方法。
【請求項12】
前記出力されたカレンダーと、前記カレンダーテンプレートに従って全ての第1の時間的単位に領域を割り当てかつ前記第1の画像配置位置に前記拡大された画像を配置した通常カレンダーとを切り替えるステップを含む請求項2、4、6、8、9または10に記載のカレンダー出力方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかに記載のカレンダー出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
画像を取得する手段と、
カレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得する手段と、
前記取得した画像を配置すべきカレンダー上の時間的単位である画像配置位置を決定する手段と、
前記画像配置位置よりも時間的に前に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置前領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記前に存在する時間的単位に割り当てられた領域に適合するよう決定する手段と、
前記画像配置位置へ割り当てる領域である画像配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される全ての割り当て領域のうち、前記配置前領域を除く領域でありかつ前記カレンダーテンプレートで規定される前記時間的単位ごとの割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定する手段と、
前記画像配置位置よりも時間的に後に存在する時間的単位の各々へ割り当てる領域である配置後領域を、前記カレンダーテンプレートで規定されるカレンダー上の時間的単位ごとの割り当て領域のうち、前記画像配置領域よりも時間的に後に存在する時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定する手段と、
前記決定された時間的単位の各々への割り当て領域に前記時間的単位を示す情報を配置する手段と、
前記画像配置領域のサイズに適合するよう前記画像を拡大して配置する手段と、
前記時間的単位を示す情報および前記拡大された画像の配置されたカレンダーを出力する手段と、
を含むカレンダー出力装置。
【請求項15】
画像を取得する手段と、
カレンダー上の第1の時間的単位および前記第1の時間的単位を包含する上位の時間的単位である第2の時間的単位ごとの割り当て領域を規定したカレンダーテンプレートを取得する手段と、
前記取得した画像を配置するカレンダー上の第1の時間的単位である第1の画像配置位置および前記画像配置位置を包含する第2の時間的単位である第2の画像配置位置を決定する手段と、
前記第1の画像配置位置を包含しない第2の時間的単位である画像非配置位置に割り当てる画像非配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記第2の時間的単位に割り当てられた領域と適合するよう決定する手段と、
前記第2の画像配置位置に割り当てる第2の画像配置領域を、前記カレンダーテンプレートで規定される前記第2の時間的単位に割り当てられた領域のうち前記画像非配置位置に割り当てられた領域を除く領域に基づいて決定する手段と、
前記第1の画像配置位置へ割り当てる領域である第1の画像配置領域を、前記第2の画像配置領域の範囲内かつ前記カレンダーテンプレートで規定される前記第1の時間的単位への割り当て領域よりも大きい領域に基づいて決定する手段と、
前記画像非配置領域の範囲内で前記第2の画像配置位置よりも時間的に前後に存在する第1の時間的単位の各々への割り当て領域を決定する手段と、
前記第1の時間的単位の各々への割り当て領域に前記第1の時間的単位を示す情報を配置する手段と、
前記第1の画像配置領域のサイズに適合するよう前記画像を拡大して配置する手段と、
前記第1の時間的単位を示す情報および前記拡大された画像の配置されたカレンダーを出力する手段と、
を含むカレンダー出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−237764(P2009−237764A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81082(P2008−81082)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】