説明

カーテンウォールにおけるタイロッド連結構造

【課題】水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、前記タイロッドの軸力変化に対する緩衝機能を持たせることにより、タイロッドに過度の引張力や圧縮力が作用しないようにするとともに、タイロッド断面寸法の縮小化を図る。
【解決手段】パネル支持装置2、2’とタイロッド6との連結構造は、前記パネル支持装置2,2’に螺合連結されるソケット17,17を介して行うとともに、前記タイロッド6の一方側端部及び他方側に設けられる各ソケット17は、タイロッド6の端部に設けられた定着用大径部19の収容部17aを有するとともに、前記定着用大径部19の両側にそれぞれ板バネ部材20,20が介在された構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビル等の外壁部分において、板ガラスなどのパネルを直接的に支持するカーテンウォール構造に係り、詳しくはフレーム枠状のパネル支持部材を有さず、パネルの四隅等を直接支持するパネル支持装置により、外観的にパネルのみによって外壁面を構成するようにするとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおける前記タイロッドの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、カーテンウォール構造の多様化によって、フレーム枠状のパネル支持材を有さず、パネル(主として板ガラス)の4隅、または4隅及び側縁の一部を直接支持することによりパネルのみによって外壁面を構成するフレームレス工法が普及しつつある。フレームレス工法のパネル支持構造としては、従来より種々の構造が提案されている。
【0003】
近時では例えば、下記特許文献1には、図10及び図11に示されるように、各パネルP、P…の縦目地に対応する室内側に、パネルのコーナー交点部に配置されるパネル支持装置60,60…と、これら各パネル支持装置60,60…から室内側に向けて斜め上方及び斜め下方に延びる斜材64,64…と、前記斜材64,64の連結部に配置される室内側斜材連結金物61,61…と、前記パネル支持装置60,60…に挿通状態で配置され、各パネル支持装置60,60…を吊持する室外側ケーブル65と、前記各室内側斜材連結金物61,61…に挿通状態で配置されるとともに、各室内側斜材連結金物61,61…を吊持する室内側ケーブル66とからなるカーテンウォール支持装置がそれぞれ設けられ、各パネルP、P…が支持されたカーテンウォール構造が開示されている。前記室外側ケーブル65及び室内側ケーブル66は、上下端がそれぞれケーブル定着装置67,68(下端側のみ図示)に固定されており、所定の緊張力が導入されるようになっているとともに、前記パネル支持装置60,60同士はタイロッド67により相互に連結されている(以下、先行例1という)。
【特許文献1】特開2006−283478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カーテンウォールが風荷重を受けたり、特に夏季や冬季に大幅な温度変化を受けると、前記タイロッドに軸力変化が生じることになる。従来は、タイロッドの強度として軸力変化に耐え得る断面および材質のものを使用していたが、断面寸法が増大するなどの問題があった。特に、棒材は引張力にはある程度の耐力を示すが、圧縮力が掛かると座屈には弱く、タイロッドのスパンに制限が加わるなどの問題があった。
【0005】
そこで本発明の主たる課題は、建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、前記タイロッドの軸力変化に対する緩衝機能を持たせることにより、タイロッドに過度の引張力や圧縮力が作用しないようにするとともに、タイロッド断面寸法の縮小化を図ったタイロッド連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、
前記パネル支持装置とタイロッドとの連結構造は、前記パネル支持装置に螺合連結されるソケットを介して行うとともに、前記タイロッドの一方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に設けられた定着用大径部の収容部を有するとともに、前記定着用大径部の少なくともタイロッド側に板バネ部材が介在され、前記タイロッドの他方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に形成されたネジ部が螺合連結されていることを特徴とするカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造が提供される。
【0007】
上記請求項1記載の本発明においては、前記パネル支持装置とタイロッドとの連結構造は、前記パネル支持装置に螺合連結されるソケットを介して行うとともに、前記タイロッドの一方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に設けられた定着用大径部の収容部を有するとともに、前記定着用大径部の少なくともタイロッド側に板バネ部材が介在され、前記タイロッドの他方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に形成されたネジ部が螺合連結されている構造としている。
【0008】
従って、前記タイロッドの一方側端部において、前記定着用大径部の少なくともタイロッド側の面に介在された板バネ部材、又は定着用大径部の両面に介在された板バネ部材によって、タイロッドに生じた軸力変化を吸収するため、タイロッドに過度の引張力(及び圧縮力)が作用しなくなり、タイロッド断面寸法の縮小化を図ることが可能となる。なお、前記定着用大径部のタイロッド側に介在される板バネ部材は引張力に対応し、非タイロッド側に介在される板バネ部材は圧縮力に対応するものであるが、タイロッドは座屈に弱いため一般的に引張材として設計されるため、非タイロッド側に介在される板バネ部材は省略することが可能である。
【0009】
請求項2に係る本発明として、建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、
前記パネル支持装置とタイロッドとの連結構造は、前記パネル支持装置に螺合連結されるソケットを介して行うとともに、前記タイロッドの一方側端部及び他方側端部に設けられる各ソケットは、タイロッドの端部に設けられた定着用大径部の収容部を有するとともに、前記定着用大径部の両側にそれぞれ板バネ部材が介在されていることを特徴とするカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造が提供される。
【0010】
上記請求項2記載の発明は、タイロッドの両端部において、定着用大径部の両側にそれぞれ板バネ部材が介在させるようにしたものである。これにより軸力変化に対する緩衝機能が増大され、タイロッドに過度の引張力や圧縮力が作用しないようにでき、さらにタイロッド断面寸法の縮小化を図ることが可能となる。
【0011】
かかる請求項2に係るタイロッド連結構造は、請求項3に記載されるように、カーテンウォールの端部スパン部に適用されることが望ましく、タイロッドには圧縮力が作用することがあるため、定着用大径部の両側にそれぞれ板バネ部材が介在させるようにしてある。
【0012】
請求項3に係る本発明として、前記請求項1記載のタイロッド連結構造はカーテンウォールの中間スパン部に適用し、前記請求項2記載のタイロッド連結構造はカーテンウォールの端部スパン部に適用してあるカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造が提供される。
【0013】
上記請求項3記載の発明は、相対的に緩衝機能の低いタイロッド連結構造をカーテンウォールの中間スパン部に適用し、相対的に緩衝機能の高いタイロッド連結構造をカーテンウォールの端部スパン部に適用したものである。
【0014】
請求項4に係る本発明として、前記タイロッドは、端面から軸方向に雌ネジ部が形成された棒状部材と、前記雌ネジ部に螺合されたネジボルトと、該ネジボルトの端部に螺合された前記定着用大径部を構成するナット部材とからなる請求項1〜3いずれかに記載のカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造が提供される。
【0015】
上記請求項4記載の発明は、タイロッドの端部にネジボルトを連結した構造とすることで、タイロッドの長さ調整を可能したとものである。また、このタイロッド構造は、圧縮に対する強度性に優れているため、カーテンウォールの端部スパン部に適用するのが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
以上詳説のとおり本発明によれば、建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、前記タイロッドの軸力変化に対する緩衝機能を持たせることにより、タイロッドに過度の引張力や圧縮力が作用しないようにするとともに、タイロッド断面寸法の縮小化を図ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔カーテンウォール構造〕
図1はカーテンウォールの姿図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4はパネル支持装置2部分の分解図、図5は要部拡大縦断図、図6はその横断面図である。
【0018】
図1に示されるように、本カーテンウォール構造1は、ビル等の外壁面において、上下左右方向に隣接配置される板ガラス等のパネルP、P…がフレーム枠状のパネル支持部材を用いることなく、各パネルP、P…が、各隅部が突き合わされるコーナー交点部に配置されたパネル支持装置2,2…によって支持されることにより、実質的にパネルP、P…のみによって外壁を構成するようにしたものであって、前記パネル支持装置2は、方立3に対してストラット4により連結され、図4に示されるように、上下方向に隣接するパネル支持装置2,2…同士が吊りロッド5,5により相互に連結されるとともに、水平方向に隣接するパネル支持装置2,2…同士も互いにタイロッド6,6により相互に連結されているものである。また、本カーテンウォール構造は、方立3部位にもパネルP、P…が配置されたダブルスキン構造のカーテンウォールとなっている。
【0019】
以下、具体的に前記カーテンウォール構造1について詳述すると、
詳細には、図4〜図6に示されるように、本カーテンウォール構造1においては、各パネルP、P…の縦目地に対応する室内側には、方立3が縦方向に沿って配設され、各パネルのコーナー交点部に対応する位置において、前記方立3の室外側に対して、ストラット4の一端側(室内側)が連結され、前記ストラット4の他端側(室外側)にパネル支持装置2が連結されている。前記パネル支持装置2の上部、下部及び左右両側部にはそれぞれ、ネジ孔が設けられ、上下方向に隣接するパネル支持装置2,2…同士が吊りロッド5,5により相互に連結されるとともに、水平方向に隣接するパネル支持装置2,2…同士も互いにタイロッド6,6により相互に連結されている
前記方立3は、バックマリオン方式とされ、矩形中空部3aの室外側面に部材長手方向に沿って縦リブ3bが形成されるとともに、前記縦リブ3bの室外側に押縁3cが形成され、更にこの押縁3cの室外側にストラット4を連結するための連結リブ3dが形成されている。そして、前記矩形中空部3aの室外側面と、縦リブ3bと、押縁3cとで形成されるパネル嵌合溝Mによって後側パネルP、Pが支持されるようになっている。
【0020】
前記ストラット4を方立3に連結するための固定金具10は、室内側に前記連結リブ3dが挿入される縦溝10aが形成されるとともに、室外側に軸連結部10bが形成された部材であり、前記連結リブ3dを挿入した状態で側面からボルト11を貫通させナットにより締結するようにしている。前記ストラット4の端部には、ストラット端面に形成されたネジ孔に対する螺合部12aを有するとともに、前記軸連結部10bに対して水平軸回りに回転自在に軸支されるピン結合部12bを有する連結金具12が設けられ、前記螺合部12aの螺入量の調整によりストラット長さが調整可能となっている。この連結金具12はストラット4の他端側にも設けられている。
【0021】
前記パネル支持装置2は、室外側のパネル支持部13と、室内側のロッド連結部14とが結合部15によって一体的に接続された部材である。前記パネル支持部13は、図4に示されるように、パネル背面側支持板13aと、パネル前面側支持板13bとからなり、前記パネル背面側支持板13aの前面にはパネル載置台13cが設けられ、上段両側に配置されるパネルP、Pの下端部を載置させるとともに、下段両側に配置されるパネルP、Pの上端部を前記パネル載置台13cの下側に位置決めした状態で、前記パネル前面側支持板13bをパネル背面側支持板13aの室外側にあてがい、ボルト16により前記パネル前面側支持板13bを固定し、各パネルP、P…の各コーナー部を挟持するようになっている。なお、パネルPと前記パネル背面側支持板13a、パネル前面側支持板13bとの間、及び前記パネル載置台の上面にはゴムパッキンが介在されている。また、各パネル間の目地にはシールが充填される。
【0022】
前記ロッド連結部14は、所定の厚みを有する略円板形状の連結本体部14aの背面側にストラット連結部14bを有する部材であり、ストラット連結部14bには、ストラット4の他端側に連結された連結金具12が水平軸回りに回転自在に軸支される。前記連結本体部14aの上部、下部及び左右両側部にはそれぞれネジ孔14c、14c…が設けられ、上部のネジ孔14cには上段側吊りロッド5の下端が螺合連結され、下部のネジ孔14cには下段側吊りロッド5の上端が螺合連結される。また、左右両側部のネジ孔14cには、タイロッド6,6が連結される。
【0023】
前記吊りロッド5,5の螺合連結は、吊りロッド5の上下端部にネジ溝が形成され、連結本体部14aのネジ孔14cに対して直接的に螺合されるが、前記タイロッド6は、接続ソケット16,17を間に介してロッド連結部14に連結されている。
【0024】
前記タイロッド6の一方側端部に設けられるソケット17は、タイロッド6の端部に設けられた定着用大径部19の収容部17aを有するとともに、前記定着用大径部19の両側にそれぞれ板バネ部材20,20が介在された構造とされる。具体的には、図7に示されるように、接続ソケット17は、一端が開口とされる中空部17cの底面部にロッド挿通孔17bが形成されたソケット部材とされ、タイロッド6の端部に形成されたネジ部6aに前記定着用大径部19を構成するための円形ナットを螺合し、タイロッド6が抜け出ないように保持するとともに、ネジボルト18を中空部17cに螺設することによりロッド連結部14のネジ孔14cに対する雄ネジ部18aが形成されている。また、前記中空部17cとネジボルト18によって形成される内部空間は前記定着用大径部19の収容部17aとされ、前記定着用大径部19の両側にはそれぞれ板バネ部材20,20が介在されている。
【0025】
一方、前記タイロッド6の他方側端部に設けられるソケット16は、一方側にロッド連結部14のネジ孔14cに対する雄ネジ部18aが形成され、他方側に雌ネジ部16bが形成された部材であり、タイロッド6の端部に形成されたネジ部6bが螺合連結されている。
【0026】
従って、カーテンウォールが風荷重を受けたり、特に夏季や冬季に大幅な温度変化を受けたりして、前記タイロッド6に軸力変化が生じたとしても、前記定着用大径部19の両面に介在された板バネ部材20,20によって、タイロッド6に生じた軸力変化を吸収するため、タイロッド6に過度の引張力や圧縮力が作用しなくなり、タイロッド断面寸法の縮小化を図ることが可能となる。
【0027】
なお、前記形態例では、前記定着用大径部19の両面に夫々、板バネ部材20,20を介在させるようにしてあるが、タイロッド6は引張材として設計されるため、非タイロッド側に介在される板バネ部材20は省略することが可能である。もちろん、図示例のように、前記定着用大径部19の両面に板バネ部材20,20を介在させると、不慮の圧縮力にも対応し得るものとなるため、構造上は望ましい。
【0028】
上記タイロッド6の連結構造は、主としてカーテンウォールの中間スパン部に適用されるが、カーテンウォールのコーナー部は常時風荷重を受けるため、タイロッド6の軸力負担が大きくなるため、緩衝機能の増大化を図った連結構造とするのが望ましい。
【0029】
例えば、図8に示されるカーテンウォールのコーナー部パネル支持装置2’では、交差する2方向のタイロッド6,6が連結されることになるため、端部スパンSに配置されるタイロッド6’には過大な軸力変化が起きやすい。
【0030】
従って、端部スパンSでは、前記タイロッド6の一方側端部及び他方側に設けられる各ソケットは、上記中間スパンに配置されるタイロッド6の一方側端部に設けられるソケット17と同じ構造とするのが望ましい。
【0031】
すなわち、図9に示されるように、接続ソケット17は、一端が開口とされる中空部17cの底面部にロッド挿通孔17bが形成されたソケット部材とされ、タイロッド6の端部に形成されたネジ部6aに前記定着用大径部19を構成するための円形ナットを螺合し、タイロッド6が抜け出ないように保持するとともに、ネジボルト18を中空部17cに螺設することによりロッド連結部14のネジ孔14cに対する雄ネジ部18aが形成され、前記中空部17cとネジボルト18によって形成される内部空間は前記定着用大径部19の収容部17aとされ、前記定着用大径部19の両側にはそれぞれ板バネ部材20,20が介在されている構造とする。
【0032】
特に端部スパンSでは、タイロッド6の長さ調整を容易化するために、端面から軸方向に雌ネジ部21a、21aが形成された棒状部材21と、前記雌ネジ部21aに螺合されたネジボルト22、22と、該ネジボルト22,22の端部に螺合された前記定着用大径部19を構成するナット部材とからなる構造とするのが望ましい。さらには前記雌ネジ部21a、21aを正ネジ、逆ネジとで構成することにより、前記棒状部材21を軸芯回りに回転させることにより長さ調整が行えるようになる。
【0033】
前記カーテンウォールの端部スパンSでは、タイロッド6を堅固に抑えるパネル支持装置2’となっているため、タイロッド6には圧縮力も作用することになる。従って、前記定着用大径部19の両側にそれぞれ板バネ部材20,20を介在させるようにするのが良い。
【0034】
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例では、吊りロッド5の部材として、ケーブルを使用することでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】カーテンウォールの室外側からの姿図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】パネル支持装置2部分の分解図である。
【図5】パネル支持装置2部分の要部拡大縦断面図である。
【図6】パネル支持装置2部分の要部拡大横断面図である。
【図7】中間スパンに配置されるタイロッド6の縦断面図である。
【図8】カーテンウォール1のコーナー部を示す水平横断面図である。
【図9】端部スパンSに配置されるタイロッド6’の縦断面図である。
【図10】従来のフレームレス工法(その1)によるパネル支持構造を示す斜視図である。
【図11】その水平横断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1…カーテンウォール、2…パネル支持装置、2’…コーナー部パネル支持装置、3…方立、4…ストラット、5…吊りロッド、6・6’…タイロッド、7…張力導入調整装置、10…固定金具、12…連結金具、13…パネル支持部、14…ロッド連結部、15…結合部、14c…ネジ孔、16・17…接続ソケット、P…パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、
前記パネル支持装置とタイロッドとの連結構造は、前記パネル支持装置に螺合連結されるソケットを介して行うとともに、前記タイロッドの一方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に設けられた定着用大径部の収容部を有するとともに、前記定着用大径部の少なくともタイロッド側に板バネ部材が介在され、前記タイロッドの他方側端部に設けられるソケットは、タイロッドの端部に形成されたネジ部が螺合連結されていることを特徴とするカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造。
【請求項2】
建物外壁部分に上下左右方向に隣接配置されるパネルを、該パネルの隅部同士が突き合わされるコーナー交点部に配置されるパネル支持装置によって支持するとともに、前記パネル支持装置は、少なくとも水平方向に隣接するパネル支持装置同士がタイロッドにより相互に連結されたカーテンウォールにおいて、
前記パネル支持装置とタイロッドとの連結構造は、前記パネル支持装置に螺合連結されるソケットを介して行うとともに、前記タイロッドの一方側端部及び他方側端部に設けられる各ソケットは、タイロッドの端部に設けられた定着用大径部の収容部を有するとともに、前記定着用大径部の両側にそれぞれ板バネ部材が介在されていることを特徴とするカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造。
【請求項3】
前記請求項1記載のタイロッド連結構造はカーテンウォールの中間スパン部に適用し、前記請求項2記載のタイロッド連結構造はカーテンウォールの端部スパン部に適用してあるカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造。
【請求項4】
前記タイロッドは、端面から軸方向に雌ネジ部が形成された棒状部材と、前記雌ネジ部に螺合されたネジボルトと、該ネジボルトの端部に螺合された前記定着用大径部を構成するナット部材とからなる請求項1〜3いずれかに記載のカーテンウォールにおけるタイロッド連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−185498(P2009−185498A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25937(P2008−25937)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)
【Fターム(参考)】