説明

カーテンレール利用手すり

【課題】本発明は、高齢者や障害者が歩行の補助や立ち上がり、起立姿勢の補助、重心の上下移動のために利用する手すりである。通常、強度確保が不可能なため窓際には手すりを適用されない。カーテンレールに手すりを設けることによって窓際に手すりを設置できるカーテンレール手すりを提供する。
【解決手段】窓の両内側に設けられたカーテンレール支持金具のL字金具の先端に、伸縮自在の棒軸を縦長に設ける。両側の棒軸の下端にリングを設ける。リングに手すりの両端を差し込んで橋渡す。以上により窓際に手すりを設置できるカーテンレール利用の手すりである。本発明の手すりは、棒軸を伸縮させることにより、適正な高さに位置させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓の内側でカーテンレールを支持するL字金具を利用し、窓の両側のL字金具に伸縮自在の棒軸を取り付け、棒軸の下端に手すりを橋渡すことにより、窓際に手すりを設置できるカーテンレール利用の手すりに関するものである。
【背景技術】
【0002】
手すりは、高齢者や障害者が歩行の補助や立ち上がり、起立姿勢の補助のために必要なものである。従来は、廊下や玄関の壁際に専ら設置されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
手すりを住居に取り付けるには次のような問題点があった。
手すりは、住まいの既存の構造に応じた方法で、壁下地を補強し、強度を確保できるように取り付ける。しかし、窓は強度や安定性を確保することができないため手すりは設置できない。また、戸やドアに手すりをつけると開閉しづらくなり、手すりを使っている時に他の人が開閉すると危険である。実際の住居には、大きな窓がある広い部屋、片側が戸やドアにもう一方が窓になっている構造があり、手すりが必要な箇所でも設置できない場合が多く存在する。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
窓の両内側に設けられたカーテンレール支持金具のL字金具の先端に、伸縮自在の棒軸を縦長に設ける。両側の棒軸の下端にリングを設ける。リングに手すりの両端を差し込んで橋渡す。以上により窓際に手すりを設置できるカーテンレール利用の手すりである。本発明の手すりは、棒軸を伸縮させることにより、適正な高さに位置させることができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用すると従来手すりが適用されなかった窓際に手すりを使うことができて、不要となる時は棒軸を縮めて窓の上方に手すりを上げておくことができる。
敷地や住宅構造上の制約から、玄関の使用が困難な場合は、ベランダや寝室の窓からの出入りも考慮しなければならいが、この時棒軸は、縦手すりとして靴の着脱時の重心の上下移動を助けることができる。
また、窓際に取り付けるものなので、手すりとして利用していない時は物干しとして活用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(イ)カーテンレール(1)を支持するために窓の両内側に設けられたL字金具(6)の後部はビス(7)で壁(9)に固定し、L字金具(6)先端に縦長の伸縮自在の棒軸(3)を設ける。
(ロ)棒軸(3)は、複数の中空筒軸(3a)(3b)(3c)を多段式に収納してなる伸縮自在の棒軸(3)である。
(ハ)窓の両側に縦長に設けられた伸縮自在の棒軸(3)の下端にリング(8)を設け、そのリング(8)に横長長尺状の手すり(5)の両端を差込み橋渡して設ける。
本発明は以上の構成よりなる。
本発明を使用する場合は、棒軸(3)を最大下方まで伸ばして用いる。横長の手すりは一般の手すりと同様に床からの高さが、利用者の大腿骨付け根の大転子の高さ(一般的に床から750mmの高さ)となるような棒軸を採用する。
窓から出入りする時、出入りする窓の手すりを上に収納し、隣の窓の棒軸を縦手すりとして使い靴の着脱時の重心の上下移動に利用する。
手すりを収納する時、しっかりと棒軸を固定し、落下しないようにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の手すり使用時の斜視図
【図2】本発明の使用例を示す斜視図
【図3】本発明の棒軸の固定状態を示す一部横断面図
【図4】本発明の使用例を示す斜視図
【図5】棒軸断面図
【符号の説明】
【0008】
(1)カーテンレール (2)窓 (3)棒軸 (4)カーテン (5)手すり (6)L字金具 (7)ビス (8)リング (9)壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓の両内側に設けられたカーテンレール支持のL字金具の先端に伸縮自在からなる棒軸を縦長に設け、両側の棒軸の下端にリングを設け、リングに横長長尺状の手すりの両端を差し込んで橋渡してなるカーテンレール利用の手すり。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−2128(P2009−2128A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−186299(P2007−186299)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(507239879)
【Fターム(参考)】