説明

カートリッジ・ホルダ

一実施形態でカートリッジホルダは、カートリッジ62a〜70a又は62b〜70bを保持するベイ72〜80を有し、ベイ72〜80がチップ86〜94又は106〜104に接続するためにベイ72〜80に関連する電気コネクタ146を有する本体82と、ベイ72〜80で本体82に脱着自在に取付可能なアダプタ84又は84a〜eを含み、アダプタ84又は84a〜eがチップ96〜104用サイト116〜124を有し、チップ96〜104用のサイト116〜124が、アダプタ84又は84a〜eが本体82に取付けられ、チップサイト116〜124に取付けられるチップ96〜104がベイ72〜80内のコネクタ146に接続する位置にあり、ベイ72〜80がアダプタ84又は84a〜eがベイ72〜80で本体82に取付けられない状態で、第1形状、チップ86〜94を有する第1カートリッジ62a〜70aを保持し、アダプタ84又は84a〜eがベイ72〜80で本体82に取付けられ、第1形状と異なる第2形状を有しチップ86〜94を有さない第2カートリッジ62b〜70bを保持する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
多くのタイプのプリンタが、インクまたはトナーなどのマーキング材料を保持するためにカートリッジを使用する。これらカートリッジは、インク・カートリッジ、インクジェット・カートリッジ、プリント・カートリッジ、ペン、またはトナー・カートリッジなどの様々な名前で知られている。様々な色またはマーキング材料タイプの複数のカートリッジが、単一のプリンタ内に存在し得る。いわゆる「チップ付」カートリッジは、集積回路チップを載せており、この集積回路チップは、キャリッジ内の接続部を介してプリンタ制御部に接続する。
【発明の概要】
【0002】
このチップは、カートリッジの様々な特徴を、そのカートリッジが取り付けられるプリンタに対して認識することができる。チップ付カートリッジを使用するように設計されたプリンタが、チップのないカートリッジを同様に使用することができないと、不便なものになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】インクジェット・プリンタを例示する構成図である。
【図2】インクジェット・プリンタの斜視図である。
【図3】単一のアダプタが一組のチップのないプリント・カートリッジの取り付けに用いられる、図1および図2のプリンタにおいて使用され得るようなカートリッジ・ホルダの一実施形態を例示する斜視図である。
【図4】個々のアダプタが各チップのないプリント・カートリッジの取り付けに用いられる、図1および図2のプリンタに使用され得るようなカートリッジ・ホルダの別の実施形態を例示する斜視図である。
【図5】チップ付プリント・カートリッジについての従来の取り付けの一例を示す部分側断面図である。
【図6】チップのないプリント・カートリッジについての新しい取り付けの一例を示す部分側断面図である。
【図7】アダプタと、チップのないプリント・カートリッジとの一実施形態の詳細斜視図である。
【図8】チップ付プリント・カートリッジと新しいチップのないプリント・カートリッジの一実施形態とを並べての比較図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
矢印の付いた参照番号の引き出し線は、複数の特徴または要素を説明する、アセンブリまたは別の部分を示すための図面に用いられる場合がある。
【0005】
本発明の実施形態は、チップ付インク・カートリッジを用いるように設計されたインクジェット・プリンタが、チップのないインク・カートリッジを使用することも可能にすることを目指して開発された。そこで、インクジェット・プリンタを参照して例示的な本発明の実施形態を説明することにする。しかし、本発明は、インクジェット・プリンタまたはインク・カートリッジと共に使用することに限定されない。本発明の実施形態は、交換可能なカートリッジを使用する他のプリンタまたは他の処理装置において実施できる。したがって、下記の説明は、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではなく、本発明の範囲は、明細書に続く特許請求の範囲において定められる。
【0006】
図1は、本発明の実施形態を実施することができるインクジェット・プリンタ10を例示する構成図である。図1を参照すると、プリンタ10は、プリント・カートリッジ14、16、18、20、22と、カートリッジ・ホルダ12と、印刷媒体搬送機構24と、入出力装置26と、プリンタ10の各作動部品に接続される電子式プリンタ制御部28とを含む。各プリント・カートリッジ14〜22は、1つまたは複数のインク保持チャンバと、プリントヘッド(図示しない)とを含むことができる。典型的には、インクジェット・プリントヘッドは、関連したノズル・アレイからインクの小さい液滴を吐出するために通電または駆動される小型のサーマル素子、圧電素子または他の素子のアレイを含む小型の電気機械アセンブリである。例えば、典型的なサーマル・インクジェット・プリントヘッドは、インク吐出ノズルが配列されるノズル・プレートと、インク吐出ノズルの背後に位置する集積回路チップ上に形成された噴射抵抗器とを含む。このインク吐出ノズルは通常、ノズル・プレートに沿って複数列で配列される。動作時、制御部28がプリントヘッド中の噴射抵抗器を選択的に通電すると、インク気化チャンバ内で蒸気泡が発生し、ノズルを通じてインクの液滴を印刷媒体30の上へ吐出する。
【0007】
プリント・カートリッジ14〜22は、印刷媒体30の幅に及ぶ一連の動かないカートリッジまたはプリントヘッドを含むことができる。代替として、カートリッジ14〜22は、媒体30の幅にわたって移動可能なホルダ12(キャリッジと呼ばれる)上で往復走査する1つまたは複数のカートリッジを含んでもよい。他のカートリッジ構成もあり得る。カートリッジ14〜22のための移動可能なキャリッジ12は、ガイド(キャリッジはこのガイドに沿って動く)と、駆動モータと、キャリッジをガイドに沿って動かすベルトとプーリのシステムとを含むことができる。媒体移送手段24は、カートリッジ14〜22および関連したプリントヘッドのそばを通して印刷媒体30を縦方向に送る。動かないカートリッジ14〜22の場合、媒体移送手段24は、カートリッジ14〜22のそばを通して媒体30を連続的に送ることができる。走査型カートリッジ14〜22の場合、媒体移送手段24は、カートリッジ14〜22および関連したプリントヘッドのそばを通して媒体30を漸進的に送ることができ、各スワスが印刷されたとき停止し、次いで次のスワスを印刷するために媒体30を送る。
【0008】
制御部28は、インクジェット・イメージングのための印刷データを受信することを含めて、入出力装置26を介して外部装置と通信する。しかし、入出力装置26の存在は、独立ユニットとしてのプリンタ10の動作を除外しない。制御部28は、キャリッジ12および媒体移送手段24の動きを制御する。制御部28は、噴射抵抗器を選択的に通電するために、例えば、印刷ゾーン中の媒体30の上へインク滴を吐出するために、カートリッジ14〜22に電気的に接続される。カートリッジ14〜22と媒体30の相対位置、およびインク滴の吐出を調整することによって、制御部28は、媒体30上に所望の画像を出力する。
【0009】
図2は、図1のプリンタ10に用いられ得るようなインクジェット・プリンタ32の斜視図である。図2を参照すると、プリンタ32は、カバー(図示しない)と、ハウジング34とを含む。図2において、プリンタ32の作動部品を見せるために、カバーは取り除かれている。シート媒体トレイ36は、ハウジング34中の開口に沿ってプリンタ32の底部に配置される。紙または他の印刷媒体シートは、プリンタ32へ入力用のトレイ36内に積み重ねられ、印刷済シートは、トレイ36上へ戻るように出力される。支持面38は、トレイ36上の印刷済シートの後縁を掛けるのに役立つ。プリンタ32は、プリンタ32の作動部品を支持するシャーシ40を備える。シャーシ40は、ハウジング34のこれらの部分を、プリンタ32の作動部品を支持するプリンタ32内の他の構造的に安定した要素と共に全体的に表す。移動可能なキャリッジ42は、シャーシ40に取り付けられたガイド・レール44に沿って往復駆動される。任意の適切な駆動機構を使用してキャリッジ42を動かすことができる。ベルトとプーリのシステム(図示しない)を介してキャリッジ42に結合される逆転モータ(図示しない)は、例えば、インクジェット・プリンタに一般に使用される1つの駆動機構である。
【0010】
プリント・カートリッジ46、48、50、52および54は、キャリッジ42内に保持される。カートリッジ46〜54は、印刷媒体の各シートが印刷ゾーンにおいてカートリッジ46〜54の真下を通過するように、媒体経路に沿って配置される。図1を参照して上述した通り、媒体シートに面する各カートリッジ46〜54の底部は、ノズル・アレイを含み、このノズル・アレイを通じてインク滴が媒体シートの上へ吐出される。図1中のプリント・カートリッジ14〜22、および図2中のプリント・カートリッジ46〜54は、以下に詳細に説明するようにチップ付カートリッジまたはチップのないカートリッジを表す。電子式プリンタ制御部56は、コンピュータ、スキャナ、デジタル・カメラまたは他の画像生成装置から印刷データを受信する。また、制御部56はそれ自体、印刷データを生成し、加えて予め設定された印刷データを記憶することができる。制御部56は、媒体シート(図示しない)を横切るキャリッジ42の往復移動、および媒体経路に沿った媒体シートの送りを制御する。プリンタ制御部56は、例えば、可撓性リボン・ケーブル58を介してインク・カートリッジ46〜54にやはり電気的に接続される。印刷については、キャリッジ42がカートリッジ46〜54を媒体シートにまたがって載せているので、プリンタ制御部56は、ノズルを通じてインク滴を媒体シート上へ吐出するために、印刷データに従ってカートリッジ46〜54内のインク吐出要素を選択的に起動する。媒体シートを横切るキャリッジ42の動きと媒体経路に沿っての媒体シートの動きとを組み合わせることによって、制御部56は、カートリッジ46〜54に媒体シートの上にインクを吐出させて所望の印刷画像を形成する。
【0011】
図3は、図1中のホルダ12としておよび図2中のキャリッジ42に使用され得るようなカートリッジ・ホルダ60の一実施形態を例示する斜視図である。図3を参照すると、ホルダ60は、チップ付カートリッジ62a、64a、66a、68aおよび70a、またはチップのないカートリッジ62b、64b、66b、68bおよび70bを保持するために使用することができる。各チップ付カートリッジ62a〜70aは、ホルダ60の本体82内のベイ72、74、76、78および80の中に直接取り付けられる。各チップのないカートリッジ62b〜70bは、アダプタ84を用いてベイ72〜80内に取り付けられる。代替として、アダプタ84は、チップのないカートリッジ62b〜70bを取り付けるために本体82の中に挿入されてもよく、チップ付カートリッジ62a〜70aを取り付けるために本体82から取り除かれてもよい。図3に示す実施形態では、単一のアダプタ84が、全てチップのないカートリッジ62b〜70bを取り付けるために用いられる。各チップのないカートリッジ62b〜70bの形状は、ホルダ本体82内に取り付けられるアダプタ84を用いて対応するベイ72〜80の中に適切に嵌合するようにチップ付カートリッジ62a〜70aの形状に関連して変更される。例えば、アダプタ84が本体82の後部の中に嵌合するL形部材を含む図3に示す実施形態では、各チップのないカートリッジ62b〜70bは、本体82内に取り付けられるアダプタ84を用いて対応するベイ72〜80の中に嵌合するように、チップ付カートリッジに比べて陥凹され短くされている。
【0012】
各チップ付カートリッジ62a〜70a上のチップ86、88、90、92および94は、カートリッジ62a〜70aがホルダ本体82内に取り付けられるときにベイ72〜80内の一組の電気接点(図示しない)を介してプリンタ制御部に電子的に接続される。各チップのないカートリッジ62b〜70bの位置にあるアダプタ84上のチップ96、98、100、102および104は、アダプタ84が本体82内に取り付けられるときにベイ72〜80内の電気接点を介してプリンタ制御部に電子的に接続される。本文献で使用される「チップ」は、情報を記憶するために使用できる集積回路または他の電子回路を意味する。各チップ86〜94および96〜104は、例えば、カートリッジの状態(例えば、新品または使用済)、カートリッジに残っているインクの量、インクの色、またはインクのタイプを含めて、プリンタの動作時に制御部によって読み出され使用され得る情報を含む。図5〜図6に関して以下でより詳細に述べるように、各チップ86〜94の位置にある各チップ付カートリッジ62a〜70a上のサイト106、108、110、112および114は、本体82内の電気接点の位置に対応する。同様に、各チップ96〜104の位置にあるアダプタ84上のサイト116、118、120、122および124は、本体82内の電気接点の位置に対応する。ホルダ60の適用の一例を挙げれば、チップ付プリント・カートリッジ62a〜70a内のインクまたは他のマーキング材料が使い果たされたとき、元のチップ付カートリッジ62a〜70aは、アダプタ84を用いてチップのないカートリッジ62b〜70bに交換されてもよい。アダプタ84上のチップ96〜104には、アダプタ84に取り付けられた新しいチップ、または使い果たしたチップ付カートリッジ62a〜70aから取り除かれアダプタ84に再取り付けされた使用済チップが含まれ得る。
【0013】
図4に示すホルダ60の代替実施形態では、個々のアダプタ84a、84b、84c、84dおよび84eにより、ホルダ60がチップ付カートリッジ、チップのないカートリッジ、またはチップ付カートリッジとチップのないカートリッジの組み合わせで使用されることが可能になる。図4は、アダプタ84eを用いてベイ80内に取り付けられる(より大きい黒インク・カートリッジに対応する)チップのないカートリッジ70bを示す。ホルダ60内の他のカートリッジの充填レベルに関係なく個々のカートリッジがインクを使い果たした際に、個々のアダプタ84a〜84eにより、使い果たした個々のチップ付カートリッジを満杯のチップのないカートリッジに交換することが可能になる(その逆も同様である)。アダプタについての他の構成もあり得る。例えば、複数のアダプタのうちの1つのアダプタがチップのない黒インク・カートリッジに対応し、他のアダプタが一組のチップのない色インク・カートリッジに対応する一対のアダプタが、使用されてもよい。
【0014】
図5は、ホルダ60内のベイ72中へのチップ付カートリッジ62aの取り付けを示す部分側断面図である。図5は、チップ付インク・カートリッジについての従来の取り付けの一例を示す。図6は、アダプタ84または84aを用いたホルダ60内のベイ72中へのチップのないカートリッジ62bの取り付けを示す部分側断面図である。図6は、チップのないインク・カートリッジについての新しい取り付けの一例を示す。まず図5を参照すると、ホルダ60の本体82のこの断面は、各ベイ72〜80の典型的なものである。本体82は、床部126を含み、この床部126は接合130で壁128に連設され、ベイ72の前部部分132を形成する。(「前部」、「後部」、および空間的な向きへの他の言及は、プリンタに面する使用者から見て解釈される。したがって、例えば、「前部」および「後部」はそれぞれ、使用者により近いプリンタの方向または部分、および使用者からより遠いプリンタの方向または部分に言及する)。カートリッジ62a中の開口134、および床部126中の関連した開口136は、ベイ72の後部の近くに流体相互連結部138を形成し、流体相互連結部138を通じてインクは、カートリッジ62aからプリントヘッドまたはプリンタ中の他の下流構成要素へ流れることができる。床部126から突出するストップ部139は、カートリッジ62aをベイ72に適切に位置決めするのに役立つ。カートリッジ62aのスプリング・アーム142にあるタブ140は、壁128にある棚部144に係合して、ベイ72内の所定の位置にカートリッジ62aを固定するのを助ける。チップ86上の接触パッド(図示しない)は、電気コネクタ146をホルダ60に係合する。
【0015】
図6中のホルダ60の本体82の構造部品は、図5に示す構造部品と同じである。図6では、チップのないカートリッジ62bは、グループ・アダプタ84または個々のアダプタ84aを用いてベイ72内に取り付けられる。便宜上、グループ・アダプタ84を以下の説明の中で参照する。図7は、アダプタ84と、カートリッジ66b、68bおよび70bとだけの詳細斜視図である。カートリッジ62bおよび64bは、アダプタ84の構造的特徴をよりよく例示するために、図7から省略されている。図6および図7を参照すると、アダプタ84は、床部126に沿って後方へ延在しチップ・サイト116〜124の位置にあるチップ96〜104を取り付ける下方部分148と、ストップ部139を覆ってアダプタ84を配置するh形中間部分150と、壁128の上部に亘ってクリップ留めする陥凹された上方部分152とを含む。h形中間部分150の上部は、(図5中のチップ付カートリッジ62aのタブ142のように)壁128上の棚部144に係合するタブ154を形成して、ストップ部139を覆ってh形中間部分150を保持する。したがって、アダプタ84は、ホルダ60の本体82内の正確な位置に保持される。各チップのないカートリッジ62b〜70bの底部に沿ったL形凹所156は、アダプタ下方部分146によって占められるベイ72内の空間を提供する。各チップのないカートリッジ62b〜70bは、アダプタ中間部分150によって占められる空間をベイ72と共に提供するためにチップ付カートリッジ62a〜70aより少し短い。カートリッジ・スプリング・アーム142上のタブ140は、アダプタ84の上方部分152内のU形凹所160(図7)によって形成される棚部158に係合して、カートリッジ62bを本体72内の所定の位置に保持するのを助ける。
【0016】
図8は、チップ付プリント・カートリッジ62aと新しいチップのないプリント・カートリッジ62bの一実施形態との並べての比較である。図8を参照すると、チップ付カートリッジ62aは、カートリッジのほぼ平坦な底面に沿って配設されたチップ86、およびインク・ポート134を含む。チップのないカートリッジ62bは、カートリッジの前部に向かってインク・ポート134をやはり含む。カートリッジ62bの底部は、(図6および図7に示すように)ホルダ・ベイ内のアダプタ84の下部148を収容するために、後部が陥凹されている(L形凹所160)。チップのないカートリッジ62bは、(図6に示すように)ホルダ・ベイ内のアダプタ84の中間部分150を収容するために、チップ付カートリッジ62aよりもやはり少し短い。
【0017】
本説明の冒頭に示したように、図に示すとともに上述した典型的な実施形態は、本発明を例示するが、本発明を限定するものではない。他の形態、詳細および実施形態が作成および実施されてもよい。したがって、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ付カートリッジおよび/またはチップのないカートリッジを保持するカートリッジ・ホルダにおいて、
複数のベイ(72〜80)を内部に有する本体(82)であって、各ベイ(72〜80)が、カートリッジ(62a〜70aまたは62b〜70b)を保持するように構成され、各ベイ(72〜80)が、チップ(86〜94または106〜104)に接続するために前記各ベイ(72〜80)に関連付けられた電気コネクタ(146)を有する本体(82)と、
アダプタ(84または84a〜84e)を前記本体(82)に取り付ける、また前記本体(82)から取り外すことができるようにベイ(72〜80)において前記本体(82)に脱着自在に取り付け可能なアダプタ(84または84a〜84e)とを備え、前記アダプタ(84または84a〜84e)がチップ(96〜104)用のサイト(116〜124)を有し、前記チップ(96〜104)用のサイト(116〜124)が、前記アダプタ(84または84a〜84e)が前記本体(82)に取り付けられたとき、チップ・サイト(116〜124)に取り付けられているチップ(96〜104)が前記ベイ(72〜80)に関連付けられた前記コネクタ(146)に接続される位置にあり、
各ベイ(72〜80)が、
アダプタ(84または84a〜84e)が前記ベイ(72〜80)で前記本体(82)に取り付けられていない状態で、第1の形状およびチップ(86〜94)を有する第1のカートリッジ(62a〜70a)を保持し、
前記アダプタ(84または84a〜84e)が前記ベイ(72〜80)において前記本体(82)に取り付けられた状態で、前記第1の形状と異なる第2の形状を有し、チップ(86〜94)を有さない第2のカートリッジ(62b〜70b)を保持するように構成されることを特徴とするカートリッジ・ホルダ。
【請求項2】
前記アダプタ(84または84a〜84e)が、全ての前記ベイ(72〜80)に沿って前記本体(82)に脱着自在に取り付け可能な単一のユニット(84)を含み、
前記チップ・サイト(116〜124)が、前記本体(82)内の前記ベイ(72〜80)のうちの1つにそれぞれ対応する複数のチップ・サイト(116〜124)を含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
前記アダプタ(84または84a〜84e)が、ベイ(72)1つだけに前記本体(82)に脱着自在に取り付け可能なアダプタ(84a)を含み、
前記チップ・サイト(116〜124)が、単一のチップ・サイト(116)を含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項4】
前記アダプタ(84または84a〜84e)が、前記複数のベイ(72〜80)のうちの1つにおいて前記本体(82)にそれぞれ脱着自在に取り付け可能な複数のアダプタ(84a〜84e)を含み、
前記複数のアダプタ(84a〜84e)のそれぞれがチップ(96〜104)用のサイト(116〜124)を有し、
前記チップ(96〜104)用のサイト(116〜124)が、前記アダプタ(84a〜84e)が前記本体(82)に取り付けられたとき、前記チップ・サイト(116〜124)に取り付けられているチップ(96〜104)が、対応するベイ(72〜80)に関連付けられた前記コネクタ(146)に接続される位置にあることを特徴とする請求項1に記載のホルダ。
【請求項5】
前記アダプタ(84)上に複数のチップ(116〜124)をさらに備え、
各チップ(116〜124)が、前記複数のチップ・サイト(116〜124)のうちの1つにおいて前記アダプタ(84)に配置されることを特徴とする請求項2に記載のホルダ。
【請求項6】
チップ付カートリッジおよび/またはチップのないカートリッジを保持するためのカートリッジ・ホルダに適合するキットであって、前記ホルダ(60)が本体(82)を含み、前記本体(82)が複数のベイ(72〜80)を内部に有し、各ベイ(72〜80)が、カートリッジ(62a〜70aまたは62b〜70b)を保持するように構成され、各ベイ(72〜80)が、チップ(86〜94または106〜104)に接続するために前記各ベイ(72〜80)に関連付けられた電気コネクタ(146)を有する、キットにおいて、
アダプタ(84または84a〜84e)を前記本体(82)に取り付ける、また前記本体(82)から取り外すことができるようにベイ(72〜80)において前記本体(82)に脱着自在に取り付け可能なアダプタ(84または84a〜84e)を備え、
前記アダプタ(84または84a〜84e)がチップ(96〜104)用のサイト(116〜124)を有し、
前記チップ(96〜104)用のサイト(116〜124)が、前記アダプタ(84または84a〜84e)が前記本体(82)に取り付けられたときチップ・サイト(116〜124)に取り付けられているチップ(96〜104)が前記ベイ(72〜80)に関連付けられた前記コネクタ(146)に接続される位置にあり、
各ベイ(72〜80)が、
アダプタ(84または84a〜84e)が前記ベイ(72〜80)で前記本体(82)に取り付けられていない状態で、第1の形状およびチップ(86〜94)を有する第1のカートリッジ(62a〜70a)を保持し、
前記アダプタ(84または84a〜84e)が前記ベイ(72〜80)において前記本体(82)に取り付けられた状態で、前記第1の形状と異なる第2の形状を有し、チップ(86〜94)を有さない第2のカートリッジ(62b〜70b)を保持するように構成されており、
前記第2の形状を有し、チップ(86〜94)を有さない第2のカートリッジ(62b〜70b)をさらに備えることを特徴とするキット。
【請求項7】
前記アダプタ(84または84a〜84e)が、全ての前記ベイ(72〜80)に沿って前記本体(82)に脱着自在に取り付け可能な単一のユニット(84)を含み、前記チップ・サイト(116〜124)が、前記本体(82)内の前記ベイ(72〜80)のうちの1つにそれぞれ対応する複数のチップ・サイト(116〜124)を含み、
前記第2のカートリッジ(62b〜70b)が、それぞれ前記第2の形状を有しチップ(86〜94)を有さない複数の第2のカートリッジ(62b〜70b)を含むことを特徴とする請求項6に記載のキット。
【請求項8】
チップをそれぞれ有する一組の第1のインクジェット・プリント・カートリッジを、チップをそれぞれ有していない一組の第2のインクジェット・プリント・カートリッジに交換するためのアダプタにおいて、
カートリッジ・ホルダに脱着自在に取り付けるように構成され、前記第2のカートリッジ(62b〜70b)のそれぞれのための位置を含む第1の部分(148/150/152)と、
複数のチップ・サイト(116〜124)を含む第2の部分(148)であって、各チップ・サイト(116〜124)が、前記第2のカートリッジ(62b〜70b)のうちの1つのための位置に対応する第2の部分(148)と、
前記チップ・サイト(116〜124)のうちの1つにそれぞれ位置する複数の代替チップ(96〜104)であって、各代替チップ(96〜104)が、前記第1のカートリッジ(62a〜70a)のうちの対応する1つのカートリッジのチップ(86〜94)を表す、複数の代替チップ(96〜104)とを備えることを特徴とするアダプタ。
【請求項9】
各代替チップ(116〜124)が、前記第1のカートリッジ(62a〜70a)がプリンタで使用された後に、前記第1のカートリッジ(62a〜70a)のうちの対応する1つのカートリッジのチップ(86〜94)を表すチップ(96〜104)を含むことを特徴とする請求項8に記載のアダプタ。
【請求項10】
各代替チップ(116〜124)が、前記第1のカートリッジ(62a〜70a)のうちの対応する1つのカートリッジから再利用されるチップ(86〜94)を含むことを特徴とする請求項9に記載のアダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−540284(P2010−540284A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−527084(P2010−527084)
【出願日】平成20年9月23日(2008.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/077390
【国際公開番号】WO2009/042603
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】