説明

カートリッジ型浄水器及びこれに用いるカートリッジフィルタ体

【課題】 カートリッジ型浄水器の取り付け時に給水管や供給管に設けた逆止弁の点検や補修に関するトラブルの発生を皆無にして、より確実にしかも容易に逆止弁の取替え等を行えるようにする。
【解決手段】 流入口及び流出口を設けたベース体と、胴部ケーシングを備えたケース体と、前記ベース体の流入口及び流出口に連通する流入口と流出口とを備えると共に、前記ケース体内へ交換自在に挿着され、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体とを備えたカートリッジ型浄水器に於いて、前記カートリッジフィルタ体の流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器の取り付けや取り外し、保守点検等を容易に行えるようにしたカートリッジ型浄水器及びこれに用いるカートリッジフィルタ体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般家庭やマンション等の集合住宅では、所謂カートリッジ型浄水器を用いて上水を浄化し、余剰塩素等を除去した清浄水を使用することが多く行われている。
【0003】
図8は、当該カートリッジ型浄水器Aの一般的な取り付け状態を示すものであり、また、図9は、この種のカートリッジ型浄水器Aの内部構造の一例を示すものである。
即ち、浄水器Aは、図8に示すように、一般に水道メータBの下流側の給水管Cに介設されると共に、浄水器Aの出口側と入口側の何れか一方又は両方には、供給水管E側への逆流を防止するために、逆止弁Dが介挿されている。
【0004】
また、当該浄水器Aは、通常図9に示すように、流入口10、環状溝11及び流出口12等を備えたベース体Fと、胴部ケーシング2とヘッドキャップ3等を備えたケース体Gと、濁度フィルタ4、活性炭フィルタ5及びセラミックフィルタ6等を組み付けして形成され、前記ケース体G内へ着脱自在に挿着したカートリッジフィルタ体Hとから構成されており、流入口10から流入した水Wが、環状溝11、間隙9、濁度フィルタ4、間隙8、活性炭フィルタ5、間隙7及びセラミックフィルタ6を通して浄化され、流出口12から給水されて行く。
【0005】
而して、浄水器Aの取替えや補修に際しては、浄水器Aの接続部Kを外したり、或いは逆止弁Dの接続部を外したりすることにより、浄水器Aを供給水管E及び給水管Cから外し、その取替え又は補修を行う。
【0006】
また、カートリッジフィルタ体Hが汚損した場合には、ケース体Gのヘッドキャップ3を取り外し、使用済みのカートリッジフィルタ体Hを引き出して新たなカートリッジフィルタ体Hと交換したあと、ヘッドキャップ3を再度取り付けする。
【0007】
【特許文献1】特開2002−59153号公報
【特許文献2】特開2004−330120号公報
【特許文献3】実用新案登録第3108450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従前の図8及び図9に示したカートリッジ型浄水器Aは、水道水の余剰塩素の除去や水の清浄化を簡単且つ確実に行うことができ、優れた実用的効用を奏するものである。
しかし、この種のカートリッジ型浄水器Aにも解決すべき問題点が多く残されており、その中でもカートリッジ型浄水器Aの設置に伴って取り付けした逆止弁Dの点検や補修に手数が掛かることが、問題となっている。
【0009】
即ち、逆止弁Dの作動の確実性を担保するためには、常にそのシート面等を正常状態に保持しておく必要があり、ごみの噛み込み等が生じてないか否かを高頻度で点検する必要がある。
そのため、浄水器Aのカートリッジフィルタ体Fを3〜6ケ月位のピッチで交換(又は補修)する際に、これと同時に前記逆止弁Dを点検するようにしているが、逆止弁Dを給水管Cや供給水管Eから取り外しするのに手数が掛かるうえ、取り付け場所が狭いこととも相俟って作業を円滑に遂行することが困難で、結果として逆止弁Dの点検作業後に、所謂水漏れ等のトラブルが生じたり、作業時間が長引く等の問題がある。
【0010】
また、逆止弁Dが浄水器Aと別に設けられているため、浄水器AのカートリッジフィルタHの交換時又は点検時に必ず逆止弁Dの点検が行われるとは限らず、所謂逆止弁Dの点検漏れが生じ易いと云う問題がある。更に、ケース体Gの内壁面が常時水と接しているため、ケース体Gに腐食を生じる場合があることも、一つの問題となっている。
【0011】
本願発明は、この種のカートリッジ型浄水器Aの設置に伴って発生する上述の如き問題、即ち、a.カートリッジ型浄水器Aの設置に伴ってその近傍に設けた逆止弁Dの保守・点検に手数が掛かったり、逆止弁と給水管路との連結接続部からの水漏れが生じ易いこと、及びb.逆止弁の点検漏れを生じ易いこと等の問題を解決せんとするものであり、浄水器Aを構成するカートリッジフィルタ体Hそのものに逆止弁機構を具備せしめた構造とすることにより、逆止弁Dを別途に設置することを不要にすると共に、カートリッジフィルタ体Hの交換と同時に逆止弁機構も確実に交換されるようにした、新規なカートリッジ型浄水器及びこれに用いるカートリッジフィルタ体の提供を発明の主目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願請求項1の発明は、流入口及び流出口を設けたベース体と、胴部ケーシングを備えたケース体と、前記ベース体の流入口及び流出口に連通する流入口と流出口とを備えると共に、前記ケース体内へ交換自在に挿着され、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体とを備えたカートリッジ型浄水器に於いて、前記カートリッジフィルタ体の流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを発明の基本構成とするものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体を、合成樹脂ケースで水密状に囲繞し、ケース体内壁面を乾燥状態に保持するようにしたものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその外周部に同芯円状に流入口を夫々設ける構成としたものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその側方に流入口を夫々設ける構成としたものである。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またその外周部に同芯円状に流出口を夫々設ける構成としたものである。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またカートリッジフィルタ体の上面の中央部に流出口を夫々設ける構成としたものである。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面に、鍔状のフィルタ円盤体と、その上面中央部に突設したセラミックフィルタ受筒と、フィルタ円盤体の下面中央に突設したフィルタ支持筒体とから成るフィルタ受台を配設し、流出口を形成する前記フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、当該フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成としたものである。
【0019】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、カートリッジフィルタ体の底面の中央部に、流入口を形成するフィルタ支持筒体を突設形成し、当該フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、前記フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成としたものである。
【0020】
請求項9の発明は、カートリッジ型浄水器のケース体内に交換自在に挿着され、水の流入口及び流出口を備えると共に、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体であって、前記カートリッジフィルタ体は、中心に位置して水が流通する筒体と、筒体の周囲に間隙を置いて配置され、水が半径方向へ流通する中空円筒状のフィルタと、フィルタの底面側に配設したフィルタ受台と、フィルタの上面側に配設したフィルタ押えとから成り、カートリッジフィルタ体の底面又は外周面に水の流入口を形成すると共に、カートリッジフィルタの底面又は上面に水の流出口を形成し、前記流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを発明の基本構成とするものである。
【0021】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、カートリッジフィルタ体の筒体内に粒状のセラミック体を充填し、当該筒体をセラミックフィルタに形成したものである。
【0022】
請求項11の発明は、請求項9の発明において、中空円筒状のフィルタの外側に筒状の合成樹脂ケースを間隙を置いて配置し、当該合成樹脂ケースの上端部及び下端部をフィルタ押え及びフィルタ受台に夫々気密状に固定する構成としたものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明においては、カートリッジ型浄水器Aを形成するカートリッジフィルタ体Hの水の入口側と水の出口側の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を設けた構成としている。そのため、カートリッジフィルタ体Hの交換と同時に逆止弁機構も交換されることになり、従前の逆止弁Dを別体として設けた場合のような逆止弁の点検漏れを生じる虞れを皆無にすることが出来ると共に、極めて容易に、しかも水漏れ等のトラブルを生ずることなしに能率よくフィルタ機構と逆止弁機構を取り替えすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。尚、各図に於いて、前記図8及び図9に示した部位、部材と同一のものについては、これと同じ参照番号を使用するものとする。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図であり、図2は、当該カートリッジ型浄水器Aのカートリッジフィルタ体Hの断面概要図である。
【0025】
カートリッジ型浄水器Aは、ケース体Gとカートリッジフィルタ体Hとベース体Fとから構成されている。また、前記ケース体Gは、ステンレス鋼製の円筒型の胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締結金具13により気密状に組合せ固定することにより形成されている。尚、ヘッドキャップ3の中央部には、ケース体G内の残留空気を外部へ逃がすための空気技弁14が設けられている。
【0026】
前記ベース体Fは、前記ケース体Gの下方部にその胴部ケーシング2と一体的に形成されており、流入口10、流出口12、筒状のフィルタ嵌合部15及び浄水器接続部Kを夫々備えている。
尚、図1の実施形態ではベース体Fをケース体Gと一体的に形成しているが、ベース体Fとケース体Gとを別体として、両者を締結金具(図示省略)を介して気密状に連結する構成としてもよいことは勿論である。
【0027】
前記カートリッジフィルタ体Hは、図2に示す如く、合成樹脂製の筒体6a内へ粒状のセラミック体6bを充填して成るセラミックフィルタ6と、筒体6aの外側に間隙7を置いて配設した中空円筒状の繊維状活性炭フィルタ5と、繊維状活性炭フィルタ5の外側に配設した円筒状の濁度フィルタ4と、繊維状活性炭フィルタ5の底面側に配設したフィルタ受台16と、フィルタ受台16に一体的に設けた逆止弁機構17と、繊維状活性炭フィルタ5の上面側に配設したフィルタ押え18とから形成されており、当該カートリッジフィルタ体Hの底面の中央部には水Wの流出口(水Wの流出通路)が設けられていると共に、カートリッジフィルタ体Hの外周面に位置する濁度フィルタ4部分が水Wの流入口(水Wの流入通路)となっている。
【0028】
また、前記フィルタ受台16は、合成樹脂製の鍔形のフィルタ円盤体16aと、フィルタ円盤体16aの上面側の中央部に上向に突設したセラミックフィルタ6を挿着するための短筒状のセラミックフィルタ受筒16cと、円盤体16aの下面側の中央部に下向きに突設したフィルタ支持筒体16bとから形成されており、セラミックフィルタ6及び繊維状活性炭フィルタ5の下端部を支持するものである。
尚、当該フィルタ支持筒体16bは、水Wの流出口(水Wの流出通路)と逆止弁機構17の設置場所とを形成すると共に、後述するようにカートリッジフィルタ体Hをベース体Fへ支持固定するための機能を果たすものである。
【0029】
前記フィルタ支持筒体16bの内方には、弁座体17aと、弁体17bと、弁体17bを上方へ付勢して弁体17bを弁座体17aへ当座させるスプリング17cとが配設されており、当該弁座体17aと弁体17bとスプリング17cとによって、水Wが上方へ向って流入(逆流)するのを防止する逆止弁機構17がフィルタ支持筒体16bの内方に形成されている。
【0030】
尚、図2において、6cはセラミックフィルタ6の筒体6aの上下端部開口に取り付けられ、粒状のセラミック体8bの流出を阻止する多孔板、16dはフィルタ支持筒体16bの外周面に形成したOリング挿着溝、18aはフィルタ押え18の上面側に設けられ、カートリッジフィルタ体Hを持ち上げるための取っ手である。
【0031】
前記カートリッジフィルタ体Hは、ケース体Gのヘッドキャップ3を取り外しすることにより、上方より胴部ケーシング2内へ挿入され、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bをベース体Fの円筒状のフィルタ嵌合部15内へ挿入することにより、ベース体F上に起立姿勢で支持固定される。
【0032】
また、カートリッジフィルタ体Hを胴部ケーシング2内へ挿入すれば、胴部ケーシング2の上方へヘッドキャップ2を装着し、締結金具13を介して両者を気密状に連結する。
尚、ヘッドキャップ2を胴部ケーシング2側へ固定することにより、フィルタ押え18の外周縁部がヘッドキャップ2により支持固定され、これによってカートリッジフィルタ体Hは、所定の位置に起立姿勢で支持固定されることになる。
【0033】
而して、前記カートリッジ型浄水器Aによれば、図1に示す如く、ベースFの流入口10から流入した水Wは、胴部ケーシング2と濁度フィルタ4との間の間隙9、濁度フィルタ4、濁度フィルタ4と繊維状活性炭フィルタ5との間の間隙8、繊維状活性炭フィルタ5、繊維状活性炭フィルタ5とセラミックフィルタ6との間の間隙7、セラミックフィルタ6を通してその下方部からフィルタ支持筒体16bの内方へ流出し、ベース体Fの流出口12から給水箇所へ送水されて行く。
【0034】
また、カートリッジ型浄水器Aを所定時間使用すれば(或いは、予め定められた期間が経過すれば)、上記ヘッドキャップ2を開放して、胴部ケーシング2内からカートリッジフィルタ体Hを上方へ抜き出し、新たなカートリッジフィルタ体Hと交換をするか、若しくは濁度フィルタ4等の汚れ具合や逆止弁機構17の作動状態を点検する。
【0035】
本実施形態においては、カートリッジフィルタ体Hの交換と同時に逆止弁機構17も新たなものに入れ替えされるため、逆止弁機構17の点検漏れは完全に防止される。
また、本実施形態においては、カートリッジフィルタ体Hを簡単にケース体Gの外方へ取り出すことができるため、給水管や供給水管との接続部Kを解離することなしに、容易に逆止弁機構17の作動状況等を点検することができる。
【0036】
尚、カートリッジフィルタ体Hを形成する各フィルタ4、5、6やベース体F及びケース体Gは、何れも公知であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0037】
図3は、本発明の第2実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図であり、また、図4は、当該カートリッジ型浄水器で使用されているカートリッジフィルタ体Hの断面概要図である。
【0038】
第2実施形態のカートリッジ型浄水器Aに於いては、カートリッジフィルタHの底面の中央部に設けた水Wの流出口(水Wの流出通路)の外周部に水Wの流入口(水Wの流入通路)を設けた点、カートリッジフィルタHが流入口と流出口の両方に逆止弁機構17,21を有している点、フィルタ部分の全体がABS樹脂ケース19によって囲繞されている点及びケース体Gとベース体Fとが別体とされている点が、前記第1実施形態の場合と異なっているが、その他の点は第1実施形態の場合と同一である。
【0039】
即ち、カートリッジフィルタ体Hは、図4に示す如く、合成樹脂製の筒体6a内へ粒状のセラミック体6bを充填して成るセラミックフィルタ6と、筒体6aの外側に間隙7を置いて配設した中空円筒状の繊維状活性炭フィルタ5と、繊維状活性炭フィルタ5の外側に間隙8を置いて配設した円筒状の合成樹脂ケース19と、繊維状活性炭フィルタ5の底面側に配設したフィルタ受台16と、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16b内に一体的に設けた逆止弁機構17と、繊維状活性炭フィルタ5の上面側に配設したフィルタ押え18と、フィルタ受台16の下面側に同芯状に配設した第2のフィルタ受台20と、フィルタ受台16と第2のフィルタ受台20との間に設けた逆止弁機構21とから形成されており、当該カートリッジフィルタ体Hの底面の中央部には水Wの流出口(水Wの流出通路)が設けられていると共に、その流出口の周囲に水Wの流入口22(水Wの流入通路)が設けられている。
【0040】
前記第2のフィルタ受台20は、図4に示す如く、第1実施形態のフィルタ受台16の下面側に、スペーサ20cにより間隙22を保持した状態で第2の円盤体20aを対向させると共に、第2の円盤体20aの中央部から下方へ太径の短円筒状の第2のフィルタ支持筒体20bを突設することにより形成されており、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bと第2のフィルタ支持筒体20bとの間隙22及びフィルタ受台16のフィルタ円盤体16aと第2の円盤体20aとの間隙22が、水Wの流入口22(水Wの流入通路)を形成している。
【0041】
また、第2のフィルタ支持筒体20bとフィルタ支持筒体16bとの間に形成された水Wの流入口22(間隙22又は流入通路)には、一側をフィルタ支持筒体16へ支持固定21aした弾性力を有する弁体21bが設けられており、流入口22を流入して来た水Wの圧力により弁体21bが開弁される。
【0042】
尚、図3及び図4において、20dは第2のフィルタ支持筒体20bの外周面に形成したOリング挿着溝であり、また、弁体21bは素材の有する弾性力により、常時は流入口22(間隙22又は流入通路)を閉止する方向に付勢されている。
更に、合成樹脂ケース19は、フィルタ押え18及び第2のフィルタ受台20の円盤体20aへ気密状に固定されており、処理水Wが合成樹脂ケース19の外側へ漏出することは無い。そのため、ケース体G内の内壁面は、乾燥状態に保持されることになり、水Wによる腐食が防止されることになる。また、キャップ3を外してカートリッジフィルタ体Hを交換する際に、ケース体H内に水Wが無いので、カートリッジフィルタ体Hの交換を容易に行うことができる。
【0043】
カートリッジフィルタ体Hのケース体G内への取り付けは、前記第1実施形態の場合と全く同一であり、ヘッドキャップ3を取り外して胴部ケーシング2の方よりその内方へカートリッジフィルタ体Hを挿入し、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bをベース体Fのフィルタ嵌合部15へ挿入すると共に、第2のフィルタ受台20の第2のフィルタ支持筒体20bをフィルタ嵌合部15の周囲に形成した筒状の第2のフィルタ嵌合部15′へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体HをOリングOを介して水密状にベース体Fへ固定する。
尚、図3において、13は胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締め付け固定する締結金具、23はベース体Fとケース体Gとを締め付け固定する締結金具である。
【0044】
処理水Wの流入口22(間隙22又は流入通路)に介設された逆止弁機構21は、フィルタ受台16に取り付けられた弁体21bと弁体21bの先端部が当離座する第2のフィルタ受台20に形成した弁座21cとから形成されており、本実施形態では弁体21bとして、リング状のゴム製又は合成樹脂製の弁体21bが使用されている。しかし、当該弁体21bは、リング状の流入口22(間隙22又は流入通路)の適宜箇所(例えば3〜6ケ所)に分散設置するようにしてもよいことは勿論である。
【0045】
而して、第2実施形態のカートリッジ型浄水器Aによれば、図3に示す如く、ベース体Fの流入口10から流入した水Wは、流入口22(間隙22又は流入通路)を通って合成樹脂ケース19の内側の間隙8、繊維状活性炭フィルタ5、繊維状活性炭フィルタ5とセラミックフィルタ6との間の間隙7を通して上方からセラミックフィルタ6内へ流入し、その下方から逆止弁機構17、ベース体Fの流出口12を通して給水箇所へ送水される。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0046】
図5は、本発明の第3実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図である。
当該第3実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、第2実施形態の第2のフィルタ受台20に設けた逆止弁機構21を単独としたものであり、フィルタ受台16の下面側に第2実施形態の第2のフィルタ受台20とは異なる別の第2のフィルタ受台24をスペーサ24cを介して同芯状に配設し、第2のフィルタ受台24に形成した第2の円盤体24aの一側寄りの下面側に流入口25(流入通路)を形成する第2のフィルタ支持筒体24bを突設し、この第2のフィルタ支持筒体24bの内部に逆止弁機構26を配設するようにしたものである。
【0047】
即ち、逆止弁機構26は、流出側の逆止弁機構17と同じ構造を有するものであり、弁座体26a、弁体26b、スプリング26c等から構成されており、矢印方向に被処理水Wを流通させるものである。
また、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bがベース体Fのフィルタ嵌合部15内へ挿着支持されることになる。
尚、カートリッジフィルタ体Hの取り付け方法や被処理水Wの流れ等については、第2実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0048】
図6は、本発明の第4実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図である。
当該第4実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、ケース体Gとベース体Fとカートリッジフィルタ体Hとから構成されている。
また、前記ケース体Gは、ステンレス鋼製の円筒型の胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締結金具13により気密状に組合せ固定することにより形成されており、胴部ケーシング2の下端部内周面(又はベース体Fの上端部内周面)にはカートリッジフィルタ体Hを支持する環状のフィルタ支持板27が取り付けられている。このフィルタ支持板26の内周縁部には、筒状のフィルタ嵌合部27aが下向きに突設形成されている。
更に、ベース体Fは、前記ケース体Gの下方部にその胴部ケーシング2と一体的に形成されており、流入口10、流出口12及び筒状のフィルタ嵌合部15等を夫々備えている。
【0049】
前記カートリッジフィルタ体Hは、図6に示す如く、合成樹脂製の筒体6a内へ粒状のセラミック体6bを充填して成るセラミックフィルタ6と、筒体6aの外側に間隙7を置いて配設した中空円筒状の繊維状活性炭フィルタ5と、繊維状活性炭フィルタ5の底面側に配設され、繊維状活性炭フィルタ5の下端部を支持するフィルタ受台16と、繊維状活性炭フィルタ5の上面側に配設され、繊維状活性炭フィルタ5及びセラミックフィルタの上端部を夫々支持するフィルタ押え18と、セラミックフィルタ6の筒体6aの下端部に一体的に形成され、水Wの流入口(水Wの流入通路)を形成すると共に、ベース体Fのフィルタ嵌合部15に挿入される筒状のフィルタ支持筒体28と、フィルタ支持筒体28内に一体的に設けた逆止弁機構17とから形成されており、当該カートリッジフィルタ体Hの底面の中央部に水Wの流入口(水Wの流入通路)が設けられていると共に、その流入口の周囲に水Wの流出口(水Wの流出通路)が設けられている。
尚、本実施形態においては、フィルタ支持筒体28をセラミックフィルタ6の筒体6aの下端部に一体的に形成したが、フィルタ支持筒体28を筒体6aと別体に形成してもよい。
【0050】
前記フィルタ受台16は、合成樹脂製の鍔形のフィルタ円盤体16aと、フィルタ円盤体16aの下面側の中央部に下向きに突設され、フィルタ支持板27のフィルタ嵌合部27aに挿入されるフィルタ支持筒体16bとから形成されており、繊維状活性炭フィルタ5の下端部を支持するものである。
また、フィルタ押え18は、合成樹脂材により円盤状に形成されており、その中央部にはセラミックフィルタ6の上端が上方へ開放された状態で挿入される挿入穴18bが形成されている。
【0051】
前記フィルタ支持筒体28は、水Wの流出口(水Wの流出通路)と逆止弁機構17の設置場所とを形成すると共に、カートリッジフィルタ体Hのセラミックフィルタ6の下端部をベース体Fへ支持固定するための機能を果たすものである。
また、フィルタ支持筒体18の内方には、弁座体17aと、弁体17bと、弁体17bを下方へ付勢して弁体17bを弁座体17aへ当座させるスプリング17cとが配設されており、当該弁座体17aと弁体17bとスプリング17cとによって、水Wが下方へ向って逆流するのを防止する逆止弁機構17がフィルタ支持筒体28の内方に形成されている。
【0052】
尚、図6において、6cはセラミックフィルタ6の筒体6aの上下端部開口に取り付けられ、粒状のセラミック体8bの流出を阻止する多孔板、16dはフィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bの外周面に形成したOリング挿着溝、18aはフィルタ押え18の上面側に設けられ、カートリッジフィルタ体Hを持ち上げるための取っ手、28aはフィルタ支持筒体28の外周面に形成したOリング挿着溝である。
【0053】
上述したカートリッジフィルタ体Hのケース体G内への取り付けは、前記各実施形態の場合と同様であり、ヘッドキャップ3を取り外して胴部ケーシング2の上方よりその内方へカートリッジフィルタ体Hを挿入し、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bをフィルタ支持板27のフィルタ嵌合部27aへ挿入すると共に、セラミックフィルタ6の筒体6aの下端部に一体的に形成したフィルタ支持筒体28をベース体Fのフィルタ嵌合部15へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体HをOリングOを介して水密状にベース体Fへ固定する。
【0054】
而して、第4実施形態のカートリッジ型浄水器Aによれば、図6に示す如く、ベース体Fの流入口10から流入した水Wは、逆止弁機構17を設けた流入口(流入通路)を通ってセラミックフィルタ6内に流入し、セラミックフィルタ6内を上方へ流れてセラミックフィルタ6の上端部の多孔板6cからケース体Gとカートリッジフィルタ体Hとの間の空間に流出した後、繊維状活性炭フィルタ5の外周面から繊維状活性炭フィルタ5を半径方向へ通過して繊維状活性炭フィルタ5とセラミックフィルタ6との間の間隙7に流入し、当該間隙7内を下向きに流れてカートリッジフィルタ体Hの流出口及びベース体Fの流出口12を通って給水箇所へ送水される。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0055】
図7は、本発明の第5実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図である。
当該第5実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、ケース体Gとベース体Fとカートリッジフィルタ体Hとから構成されている。
また、前記ケース体Gは、ステンレス鋼製の円筒型の胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締結金具13により気密状に組合せ固定することにより形成されている。
更に、ベース体Fは、前記ケース体Gの下方部にその胴部ケーシング2と一体的に形成されており、流入口10、流出口12及び筒状のフィルタ嵌合部15等を夫々備えている。
【0056】
前記カートリッジフィルタ体Hは、図7に示す如く、合成樹脂製の筒体6a内へ粒状のセラミック体6bを充填して成るセラミックフィルタ6と、筒体6aの外側に間隙7を置いて配設され、セラミックフィルタ6よりも長めに形成された中空円筒状の繊維状活性炭フィルタ5と、繊維状活性炭フィルタ5の底面側に配設され、繊維状活性炭フィルタ5の下端部を支持するフィルタ受台16と、繊維状活性炭フィルタ5の上面側に配設され、繊維状活性炭フィルタ5及びセラミックフィルタの上端部を夫々支持するフィルタ押え18と、フィルタ受台16の下面側に間隔を置いて配置され、フィルタ受台16を支持すると共に、水Wの流入口(水Wの流入通路)を設けた第2及び第3実施形態のフィルタ受台20,24とは異なる別の第2のフィルタ受台29と、フィルタ受台29に一体的に設けた逆止弁機構17と、第2のフィルタ受台29に一体的に形成され、繊維状活性炭フィルタ5の外側に間隙8を置いて配設した円筒状の合成樹脂ケース19とから形成されており、当該カートリッジフィルタ体Hの底面の中央部に水Wの流入口(水Wの流入通路)が設けられていると共に、カートリッジフィルタ体Hの上面の中央部に水Wの流出口(水Wの流出通路)が設けられている。
【0057】
前記フィルタ受台16は、合成樹脂製のフィルタ円盤体16aと、フィルタ円盤体16aの下面側の中央部に下向きに突設され、第2のフィルタ受台29との間に間隙を形成するスペーサの役目を果たすと共に、水Wが流通する切欠16eを形成した短い支持筒体16fとから形成されており、第2のフィルタ受台29の上面側に支持載置されている。
また、フィルタ押え18は、合成樹脂材により円盤状に形成されており、その中央部にはセラミックフィルタ6の上端が上方へ開放された状態で挿入される挿入穴18bが形成されている。このフィルタ押え18の挿入穴18bにセラミックフィルタ6の上端部を挿入することによって、カートリッジフィルタ体Hの上面の中央部に水Wの流出口(水Wの流出通路)が形成されることになる。
更に、第2のフィルタ受台29は、フィルタ受台16のフィルタ円盤体16aの下面側に対向する合成樹脂製の鍔形の第2の円盤体29aと、第2の円盤体29aの下面側の中央部に下向きに突設され、水Wの流入口(水Wの流入通路)を形成すると共に、ベース体Fのフィルタ嵌合部15に挿入される筒状のフィルタ支持筒体29bとから形成されている。
この第2のフィルタ受台29のフィルタ支持筒体29bは、水Wの流入口(水Wの流入通路)と逆止弁機構17の設置場所とを形成すると共に、後述するようにカートリッジフィルタ体Hをベース体Fへ支持固定するための機能を果たすものである。
そして、合成樹脂ケース19は、筒状に形成されており、その下端部が第2のフィルタ受台29の第2の円盤体29aの外周縁部に連設されていると共に、その上端部がフィルタ押え18へ気密状に固定されている。
尚、本実施形態においては、合成樹脂ケース19の下端部を第2のフィルタ受台29に一体的に形成したが、合成樹脂ケース19と第2のフィルタ受台29とを別体に形成してもよい。
【0058】
前記第2のフィルタ受台29のフィルタ支持筒体29bの内方には、弁座体17aと、弁体17bと、弁体17bを下方へ付勢して弁体17bを弁座体17aへ当座させるスプリング17cとが配設されており、当該弁座体17aと弁体17bとスプリング17cとによって、水Wが下方へ向って逆流するのを防止する逆止弁機構17がフィルタ支持筒体29bの内方に形成されている。
【0059】
尚、図7において、6cはセラミックフィルタ6の筒体6aの上下端部開口に取り付けられ、粒状のセラミック体8bの流出を阻止する多孔板、18aはフィルタ押え18の上面側に設けられ、カートリッジフィルタ体Hを持ち上げるための取っ手、29cは第2のフィルタ受台29のフィルタ支持筒体29bの外周面に形成したOリング挿着溝である。
【0060】
上述したカートリッジフィルタ体Hのケース体G内への取り付けは、前記各実施形態の場合と同様であり、ヘッドキャップ3を取り外して胴部ケーシング2の上方よりその内方へカートリッジフィルタ体Hを挿入し、第2のフィルタ受台29のフィルタ支持筒体29bをベース体Fのフィルタ嵌合部15へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体HをOリングOを介して水密状にベース体Fへ固定する。
【0061】
而して、第5実施形態のカートリッジ型浄水器Aによれば、図7に示す如く、ベース体Fの流入口10から流入した水Wは、逆止弁機構17を設けた流入口(流入通路)を通ってフィルタ受台16と第2のフィルタ受台29との間隙から合成樹脂ケース19と繊維状活性炭フィルタ5との間の間隙8に流入した後、繊維状活性炭フィルタ5の外周面から繊維状活性炭フィルタ5を半径方向へ通過して繊維状活性炭フィルタ5とセラミックフィルタ6との間の間隙7に流入し、当該間隙7からセラミックフィルタ6の下端部に流入してセラミックスフィルタ6内を上向きに流れ、カートリッジフィルタ体Hの流出口であるセラミックフィルタ6の上端部からケース体Gとカートリッジフィルタ体Hとの間の空間に流出し、ここからベース体Fの流出口12を通って給水箇所へ送水される。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、一般家庭や集合住宅の給水装置のみならず工場等の一般産業設備の給水装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカートリッジ型浄水器の断面概要図である。
【図2】図1の浄水器で用いられているカートリッジフィルタ体の断面概要図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るカートリッジ型浄水器の断面概要図である。
【図4】図3の浄水器で用いられているカートリッジフィルタ体の断面概要図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るカートリッジ型浄水器の断面概要図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るカートリッジ型浄水器の断面概要図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るカートリッジ型浄水器の断面概要図である。
【図8】従前のカートリッジ型浄水器の取り付け状態の説明図である。
【図9】従前のカートリッジ型浄水の断面概要図である。
【符号の説明】
【0064】
A カートリッジ型浄水器
C 給水管
E 供給水管
F ベース体
G ケース体
H カートリッジフィルタ体
K 浄水器接続部
W 水
O オーリング
2 胴部ケーシング
3 ヘッドキャップ
4 濁度フィルタ
5 繊維状活性炭フィルタ
6 セラミックフィルタ
6a 筒体
6b セラミック体
6c 多孔板
7 間隙
8 間隙
9 間隙
10 流入口
11 環状溝
12 流出口
13 締結金具
14 空気技弁
15 ベース体Fのフィルタ嵌合部
15′ 第2のフィルタ嵌合部
16 フィルタ受台
16a 鍔状の円盤体
16c セラミックフィルタ受筒
16b フィルタ支持筒体
16d Oリング挿着溝
16e 切欠
16f 支持筒体
17 逆止弁機構
17a 弁座体
17b 弁体
17c スプリング
18 フィルタ押え
18a 取っ手
18b 挿入穴
19 樹脂ケース
20 第2のフィルタ受台
20a 第2の円盤体
20b 第2のフィルタ支持筒体
20c スペーサ
20d Oリング挿着溝
21a 弁体の支持固定点
21b 弁体
21c 弁座
22 間隙(流入口又は流入通路)
23 締結金具
24 第2のフィルタ受台
24a 第2の円盤体
24b 第2のフィルタ支持筒体
24c スペーサ
25 流入口(流入通路)
26 逆止弁機構
26a 弁座体
26b 弁体
26c スプリング
27 フィルタ支持板
27a フィルタ支持板のフィルタ嵌合部
28 フィルタ支持筒体
29 第2のフィルタ受台
29a 第2の円盤体
29b 第2のフィルタ支持筒体
29c Oリング装着溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口及び流出口を設けたベース体と、胴部ケーシングを備えたケース体と、前記ベース体の流入口及び流出口に連通する流入口と流出口とを備えると共に、前記ケース体内へ交換自在に挿着され、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体とを備えたカートリッジ型浄水器に於いて、前記カートリッジフィルタ体の流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを特徴とするカートリッジ型浄水器。
【請求項2】
カートリッジフィルタ体を、合成樹脂ケースで水密状に囲繞し、ケース体内壁面を乾燥状態に保持するようにした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項3】
カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその外周部に同芯円状に流入口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項4】
カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその側方に流入口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項5】
カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またその外周部に同芯円状に流出口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項6】
カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またカートリッジフィルタ体の上面の中央部に流出口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項7】
カートリッジフィルタ体の底面に、鍔状のフィルタ円盤体と、その上面中央部に突設したセラミックフィルタ受筒と、フィルタ円盤体の下面中央に突設したフィルタ支持筒体とから成るフィルタ受台を配設し、流出口を形成する前記フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、当該フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項8】
カートリッジフィルタ体の底面の中央部に、流入口を形成するフィルタ支持筒体を突設形成し、当該フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、前記フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
【請求項9】
請求項1乃至請求項9の何れかに記載のカートリッジ型浄水器のケース体内に交換自在に挿着され、水の流入口及び流出口を備えると共に、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体であって、前記カートリッジフィルタ体は、中心に位置して水が流通する筒体と、筒体の周囲に間隙を置いて配置され、水が半径方向へ流通する中空円筒状のフィルタと、フィルタの底面側に配設したフィルタ受台と、フィルタの上面側に配設したフィルタ押えとから成り、カートリッジフィルタ体の底面又は外周面に水の流入口を形成すると共に、カートリッジフィルタの底面又は上面に水の流出口を形成し、前記流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを特徴とするカートリッジ型浄水器のカートリッジフィルタ体。
【請求項10】
カートリッジフィルタ体の筒体内に粒状のセラミック体を充填し、当該筒体をセラミックフィルタに形成したことを特徴とする請求項9に記載のカートリッジ型浄水器のカートリッジフィルタ体。
【請求項11】
中空円筒状のフィルタの外側に筒状の合成樹脂ケースを間隙を置いて配置し、当該合成樹脂ケースの上端部及び下端部をフィルタ押え及びフィルタ受台に夫々気密状に固定する構成とした請求項9に記載のカートリッジ型浄水器のカートリッジフィルタ体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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