説明

ガスセンサの振動測定器

【課題】所定の取付部に取り付けられるガスセンサ自身に生ずる振動をより正確に測定することができるガスセンサの振動測定器を提供する。
【解決手段】振動測定器100は、ガスセンサの製造過程で組み立てられる中間組立体90をそのまま利用し、外筒40の後端に、振動検出素子80、質量体70およびダミー信号線90が固定された取付筒60を被せて接合することで作製されたものである。振動測定器100は、自身の固有振動数がガスセンサの固有振動数に合わせられるように、質量体70の重さ、形状、および材質が調整されている。これにより、振動測定器100は、ガスセンサが所定の取付部に取り付けられた際にガスセンサに生ずる振動の周波数および加速度を再現し、これを振動検出素子80で検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の取付部に取り付けられるガスセンサ自身に生ずる振動を測定するためのガスセンサの振動測定器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関の空燃比フィードバック制御に用いるため、排気ガス中の特定ガス成分(例えば酸素など)の濃度を検出するセンサ素子を備えたガスセンサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなガスセンサは燃焼室から排出される排気ガスの排気管に取り付けて使用されるため、内燃機関の稼働に伴う振動が排気管を介して伝播されるとガスセンサは固有の揺れの形態(いわゆる振動モード)で振動し、伝播された振動の振動周波数がガスセンサの固有振動数と一致すると共振を生ずる。
【0003】
ガスセンサを開発するにあたって、こうした振動モードがガスセンサの構成部品に与える影響を考慮した設計を行う必要があり、ガスセンサに生ずる振動の測定が行われている。例えば加速度ピックアップを内蔵した振動測定用の治具を作製し、その治具を、排気管のガスセンサの取付部にガスセンサの代わりに取り付けて、振動の測定が行われている。
【特許文献1】特開平11−190716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ガスセンサに生ずる振動を測定するための治具として、例えば中空の栓部材に加速度ピックアップを貼りつけたものを用いた場合、ガスセンサとは構造が異なるため固有振動数が異なり、ガスセンサの振動モードが再現されず、場合によってはガスセンサが取り付けられる排気管に生ずる振動が測定されてしまうことがあり、ガスセンサの振動を正確に測定することが難しいという問題があった。また、ガスセンサに直接、加速度ピックアップを貼りつけたとしても、加速度ピックアップ付きのガスセンサの固有振動数がガスセンサ単体の固有振動数と異なってしまうため、ガスセンサに生ずる振動を正確に測定できなくなる虞があった。その他の振動測定方法として、例えばガスセンサにレーザを照射した際の反射光を検出して振動を測定する方法も知られており、このような方法を用いればガスセンサの振動を正確に測定することが可能ではあるが、そのための測定装置を設置するためのスペースを実車内に確保することは困難であり、実車におけるガスセンサの振動の測定は難しかった。
【0005】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、所定の取付部に取り付けられるガスセンサ自身に生ずる振動をより正確に測定することができるガスセンサの振動測定器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサの振動測定器は、軸線方向に延びるガスセンサ素子と、当該ガスセンサ素子の先端部を自身の先端から突出させた状態で、前記ガスセンサ素子の周囲を取り囲む筒状の主体金具と、当該主体金具に固定され、前記ガスセンサ素子の先端部を覆うプロテクタと、前記主体金具に固定され、前記ガスセンサ素子の後端部の周囲を取り囲む筒状の外筒と、当該外筒の後端側から軸線方向後端側に延び、前記ガスセンサ素子から出力される検出信号を取り出すための信号線とを有するガスセンサが、所定の取付部に取り付けられた際に前記ガスセンサに生ずる振動を測定するため、前記取付部に取り付けられるガスセンサの振動測定器であって、前記ガスセンサ素子、前記主体金具、前記プロテクタおよび前記外筒を有する中間組立体と、当該中間組立体に組み付けられ、自身に生ずる振動の周波数および加速度を検出する振動検出素子と、当該振動検出素子が組み付けられた前記中間組立体の固有振動数を前記ガスセンサの固有振動数に合わせるため、前記中間組立体に組み付けられる質量体とを備えている。
【0007】
また、請求項2に係る発明のガスセンサの振動測定器は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記信号線と同等のダミー信号線であって、自身に加わる加速度の調整を行うため、前記振動検出素子よりも後端側に取り付けられるダミー信号線を備えている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明のガスセンサの振動測定器では、ガスセンサの製造過程において組み立てられる中間組立体(ガスセンサ素子、主体金具、プロテクタおよび外筒が一体に組み付けられたもの)をそのまま自身の構成の一部として使用しているので、この中間組立体に組み付けられる質量体のその形状や材質を調整するだけで比較的容易に自身の固有振動数をガスセンサの固有振動数に合わせることができる。ガスセンサが所定の取付部に取り付けられた際に、その取付部を介し伝播される振動によって、ガスセンサは固有の揺れの形態(振動モード)で振動するが、このように自身の固有振動数をガスセンサの固有振動数と合わせることによって、振動測定器は、ガスセンサと同じ振動モードを再現することができる。一方で、質量体の重さを調整することによっても自身の固有振動数をガスセンサの固有振動数に合わせることができる。このように、質量体をもってガスセンサと同等の固有振動数および加速度が得られるように調整した振動測定器を用いれば、ガスセンサが所定の取付部に取り付けられた際にガスセンサ自身に生ずる振動を再現することができ、より正確な測定を行うことができる。
【0009】
ところで、ガスセンサが所定の取付部に取り付けられた際に、自身の有する信号線が振動や衝撃を緩和する、いわゆるダンパーとしての効果を奏することによって、自身に生ずる加速度が軽減される場合がある。そこで請求項2に係る発明のように、信号線を有するガスセンサの形態になぞらえて、その信号線と同等のダミー信号線を振動測定器が備えることによって、ガスセンサに生ずる加速度が低減された状態と同様の状態を再現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を具体化したガスセンサの振動測定器の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、一例としての振動測定器100の構造について、図1を参照して説明する。図1は、振動測定器100の構造を示す縦断面図である。
【0011】
図示しない自動車の排気管の取付部に取り付けられるガスセンサ(図示外)は、エンジンの駆動等に伴う振動が排気管を介して伝達されると共に、共振によって影響を受けるため、自身に固有の振動モードで振動を生ずる。図1に示す本実施の形態の振動測定器100はこのガスセンサの特有の振動を測定するための測定器であり、ガスセンサに置き換えて排気管の取付部に取り付けられ、ガスセンサ特有の振動の測定を行う。この振動測定器100の固有振動数をよりガスセンサの固有振動数に近づけるため、本実施の形態では、ガスセンサの製造過程で作製されるガスセンサの中間組立体30を、振動測定器100の構成の一部として使用している。
【0012】
図1に示す振動測定器100は、ジルコニアを主成分とし酸素イオン導電性を有し、軸線O方向に延び有底筒状に形成された固体電解質体11を基体として構成されたガスセンサ素子10を有する。このガスセンサ素子10は、振動測定対象のガスセンサ(図示外)の構成部品をそのまま転用したものである。固体電解質体11の内面には、PtまたはPt合金からなる内部電極層12がそのほぼ全面を覆うように多孔質状に形成されている。また、固体電解質体11の外面にも、内部電極層12と同様に、PtまたはPt合金からなる外部電極層13が多孔質状に形成されている。この外部電極層13は、耐熱性セラミックよりなる多孔質状の電極保護層14により被覆され被毒から保護されている。そしてガスセンサ素子10の軸線O方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する鍔状のフランジ部15が設けられている。
【0013】
このガスセンサ素子10は、自身の径方向周囲を筒状の主体金具50に取り囲まれた状態で、その主体金具50の筒孔55内に保持されている。主体金具50も同様に、振動測定対象のガスセンサ(図示外)の構成部品をそのまま転用したものである。主体金具50はSUS430等の低炭素鋼からなる筒状の部材であり、先端側に、排気管の取付部に螺合する雄ねじ部52が形成されている。雄ねじ部52よりも先端側には、後述するプロテクタ20が係合される先端係合部56が形成されている。ガスセンサ素子10の先端部16は、この先端係合部56より先端側に突出されている。
【0014】
また、主体金具50の雄ねじ部52の後端側には径方向に拡径された工具係合部53が形成されており、排気管の取付部に取り付ける際に使用される取付工具が係合される。この工具係合部53と雄ねじ部52との間の部位には、排気管の取付部に取り付けられた際のガス抜けを防止するための環状のガスケット5が嵌挿されている。そして主体金具50の後端側には、自身の筒孔55内で保持するガスセンサ素子10を加締め固定するための加締部57が設けられている。ガスセンサ素子10の後端部17は、この加締部57よりも後端側に突出されている。
【0015】
次に、主体金具50の筒孔55内には、先端側内周に径方向内側に向かって突出した段部58が設けられており、この段部58にパッキン31を介してアルミナ製の支持部材32が係止されている。そしてこの支持部材32上に、ガスセンサ素子10のフランジ部15が支持されている。さらに支持部材32の後端側における主体金具50の筒孔55の内面とガスセンサ素子10の外面との間に滑石粉末からなる充填部材33が配設され、この充填部材33の後端側に、アルミナ製のスリーブ34および環状リング35が順次同軸状に内挿された状態で配置されている。
【0016】
また、主体金具50の後端側内側にはSUS等の金属を用いて筒状に作製された外筒40の先端側が挿入されている。この外筒40の先端側の開口部分は鍔状に折り曲げられた開口端部41として形成され、その開口端部41が環状リング35に当接されている。そして、開口端部41より後端側の外筒40の外周面と主体金具50の加締部57の内周面との間にパッキン36が配設されており、加締部57を内側先端方向に加締めることで、パッキン36を介し、外筒40の開口端部41が環状リング35に対し押しつけられている。さらに、この加締部57を加締めることを通じて、環状リング35およびスリーブ34を介し充填部材33が圧縮充填され、ガスセンサ素子10のフランジ部15が支持部材32に向けて押圧されると共に、主体金具50の筒孔55の内周面とガスセンサ素子10の外周面との間の間隙が気密に埋められている。そしてパッキン31、支持部材32、ガスセンサ素子10のフランジ部15、充填部材33、スリーブ34、環状リング35、外筒40の開口端部41およびパッキン36が、加締部57と段部58との間において挟持されることで、主体金具50にガスセンサ素子10が保持されると共に、外筒40が固定されている。
【0017】
外筒40には、軸線O方向における略中間位置に段付部45が形成されており、段付部45よりも先端側が先端側胴部42として形成され、段付部45よりも後端側が後端側胴部43として形成される。後端側胴部43は先端側胴部42よりも内径、外径がともに小さく形成されている。そして後端側胴部43には、周方向に沿って所定の間隔で複数の大気導入孔44が形成されている。
【0018】
一方、主体金具50の先端係合部56には、主体金具50の先端側に突出されたガスセンサ素子10の先端部16を覆って保護するための2重のプロテクタ20が溶接によって取り付けられている。プロテクタ20には複数の開口が設けられており、プロテクタ20を介し、被検出ガスがプロテクタ20内に進入してガスセンサ素子10の先端部16に接触できるように構成されている。
【0019】
このように、主体金具50にガスセンサ素子10を保持させつつ外筒40およびプロテクタ20を固定した状態の中間組立体30が、ガスセンサの製造過程において組み立てられる。なお、その後のガスセンサの製造過程では、ガスセンサ素子10の内部に挿入する図示外のヒータ素子や、ガスセンサ素子10の検出信号を取り出すための図示外の電極端子等を保持したセパレータ(図示外)が、外筒40の後端側胴部43に挿入される。そして、ヒータ素子やガスセンサ素子10と外部回路との電気的な接続を行うためセパレータから取り出された信号線(図示外)が、セパレータの後端側に配置されるグロメット(図示外)に保持され、束ねられてその周囲が被覆されている。さらに、外筒40の後端側胴部43ごとセパレータおよびグロメットの周囲を取り囲むように、筒状の加締筒(図示外)が配置され、その加締筒が外周から外筒40に対し加締められることによって、セパレータおよびグロメットが外筒40に固定されてガスセンサが完成するのである。
【0020】
本実施の形態の振動測定器100は、前述したように、ガスセンサの製造過程で作製される上記の中間組立体30を用いて作製されたものである。すなわち図1に示すように、外筒40の後端側胴部43に後端側から有底筒状の取付筒60を被せ、その胴部61の外周を例えば溶接により後端側胴部43に接合することで、外筒40に取付筒60が固定されている。この取付筒60の底部62で内部側の面には、振動検出素子80が固定されている。振動検出素子80は、自身に生ずる振動の周波数および加速度を三次元的に(三軸方向において)検出することが可能な、例えば公知の三軸方向加速度ピックアップであり、検出信号を取り出すための信号線81が、取付筒60の胴部61に設けられた開口部63より外部に引き出されている。
【0021】
また、取付筒60の底部62で外部側の面には、質量体70が固定されている。この質量体70は、例えば、中実の金属塊等からなるものであり、その重さを調整することによって、振動測定器100の固有振動数を測定対象のガスセンサ(図示外)の固有振動数に合わせることができるものである。そしてこの質量体70には複数(本実施の形態では4つであり、図1ではそのうちの2つが図示されている)の孔71が孔設されており、各孔71に、図示しないガスセンサの信号線と同一のリード線を用いたダミー信号線90がそれぞれ差し込まれ、固定されている。ダミー信号線90はまとめられて被覆材95にその周囲を覆われ、1本に束ねられている。このダミー信号線90は、ガスセンサの信号線と同様に芯線がSUS等から作製されたものであり、振動測定器100の形態をガスセンサに模すための、いわゆるダミーとして、振動検出素子80よりも後端側に取り付けられたものである。
【0022】
このように構成された本実施形態の振動測定器100では、自身の重さがガスセンサ(図示外)の重さと略一致するように、上記したように質量体70の重さが調整されている。ガスセンサが自動車の排気管(図示外)に取り付けられた際には、自動車の駆動に伴い排気管に生ずる振動によってガスセンサには外部応力が加えられるが、その応力によってガスセンサ自身に生ずる加速度は、振動測定器100が排気管に取り付けられた際に、ガスセンサと略同一の重さに調整された振動測定器100自身に生ずる加速度とほぼ一致することとなる。
【0023】
また、ガスセンサの信号線には、断線防止の観点からSUS等の比較的硬い金属が芯線として用いられており、ガスセンサが排気管に取り付けられた際に、その信号線が振動や衝撃を緩和する、いわゆるダンパーとしての効果を奏することによってガスセンサに生ずる加速度が軽減される場合がある。本実施の形態の振動測定器100は、信号線を有したガスセンサの形態になぞらえてダミー信号線90を有している。つまり、信号線によってガスセンサに生ずる加速度が低減された状態と同様の状態が、振動測定器100においてはダミー信号線90によって再現されるのである。なお、振動測定器100からは、振動検出素子80の信号線81も引き出されているが、この振動測定器100が恒常的に排気管に取り付けられて使用されるものではないため、信号線81に強度が求められることはない。従って、信号線81にはガスセンサの信号線やダミー信号線90と比べて細く柔らかい芯線を用いることができ、信号線18としてこうした柔らかい芯線を用いれば、振動測定器100に生ずる加速度に対し影響を及ぼすことはない。
【0024】
また、ガスセンサが排気管に取り付けられた際に、排気管を伝わってガスセンサに伝播される振動波がガスセンサ内を伝播した際に、その振動周波数がガスセンサの固有振動数と一致した場合に共振を生ずる場合がある。本実施の形態の振動測定器100では、ガスセンサの中間組立体30をそのまま用いて作製されているため、質量体70の形状や材質、重さを調整することによって、ガスセンサの固有振動数と振動測定器100の固有振動数とを容易に略一致させることが可能である。具体的には、重さ、形状の異なる質量体を準備し、そのうちの一個を組み付けた振動測定器の固有振動数を測定することで、ガスセンサの固有振動数との違いを調べる。次に、別の質量体を組み付けて固有振動数を測定し、さらにこの作業を繰り返す。その結果、最もガスセンサの固有振動数に近いものを質量体70として採用すればよい。これにより、振動測定器100はガスセンサの振動モードを再現し、より正確に、ガスセンサに生ずる振動を測定することができるのである。
【0025】
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、取付筒60の底部62の厚みを変更するなどして取付筒60が質量体70を兼ねてもよい。また、振動検出素子80、質量体70およびダミー信号線90を直接、外筒40に固定し、取付筒60を用いない構成としてもよい。
【0026】
また、振動検出素子80は取付筒60の底部62で内部側の面に固定したが、外部側の面に固定してもよい。また、取付筒60は外筒40の後端側胴部43に溶接して接合したが、加締めによる接合であってもよいし、あるいは接着剤等を用いて接合してもよい。また、質量体70に孔71を孔設してダミー信号線90の固定を行ったが、孔71を設けず、そのままダミー信号線90を固定(例えば接着)してもよい。あるいは取付筒60にダミー信号線90を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】振動測定器100の構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0028】
10 ガスセンサ素子
16 先端部
20 プロテクタ
30 中間組立体
40 外筒
50 主体金具
60 取付筒
70 質量体
80 振動検出素子
90 ダミー信号線
100 振動測定器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線方向に延びるガスセンサ素子と、当該ガスセンサ素子の先端部を自身の先端から突出させた状態で、前記ガスセンサ素子の周囲を取り囲む筒状の主体金具と、当該主体金具に固定され、前記ガスセンサ素子の先端部を覆うプロテクタと、前記主体金具に固定され、前記ガスセンサ素子の後端部の周囲を取り囲む筒状の外筒と、当該外筒の後端側から軸線方向後端側に延び、前記ガスセンサ素子から出力される検出信号を取り出すための信号線とを有するガスセンサが、所定の取付部に取り付けられた際に前記ガスセンサに生ずる振動を測定するため、前記取付部に取り付けられるガスセンサの振動測定器であって、
前記ガスセンサ素子、前記主体金具、前記プロテクタおよび前記外筒を有する中間組立体と、
当該中間組立体に組み付けられ、自身に生ずる振動の周波数および加速度を検出する振動検出素子と、
当該振動検出素子が組み付けられた前記中間組立体の固有振動数を前記ガスセンサの固有振動数に合わせるため、前記中間組立体に組み付けられる質量体と
を備えたことを特徴とするガスセンサの振動測定器。
【請求項2】
前記信号線と同等のダミー信号線であって、自身に加わる加速度の調整を行うため、前記振動検出素子よりも後端側に取り付けられるダミー信号線を備えたことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサの振動測定器。

【図1】
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