説明

ガスタービンによる二酸化炭素排出のないエネルギー生成

本発明は、酸化剤と、炭化水素を含んだ燃料との混合物を燃やす発電機によって放出されるフューム内に存在するCO2の比率を抑えるための方法に関し、それは、燃焼フュームを膨張させること、酸化剤と、フュームとを含むガス混合物を圧縮すること、圧縮された混合物の第1の部分内に存在するCO2の少なくとも一部分を取り除くこと、および燃焼を行うために圧縮された混合物の第2の部分をリサイクルすることにある。本発明はまた、この方法を実施するための装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、ガスタービンの分野に関し、放出される二酸化炭素(CO2)が好ましい濃度および圧力条件の下で捕集される。
【0002】
工業時代の始まり以来、エネルギー源として、石炭、天然ガスなど液体または気体の炭化水素など、「化石」と称される燃料を使用することが増えてきた結果として、大気中に存在するCO2の比率が、規則的に増大している。これらの燃料が燃焼すると放出されるCO2は、温室効果の、また数十年にわたって観測されている地球の温暖化の原因であることが証明されている。
【0003】
したがって、ここ何年かのうちに温室効果を制限するために、燃焼フューム(fume)が最終的に排出される前の新しいCO2捕集技術を開発し、実施することは非常に重要なことである。これらの技術は、それらの実施および運転に関して、単純、頑強、効率的、かつできるだけコストのかからないものでなければならない。
【0004】
熱発電機(thermal generator)の分野では、第1の解決法は、燃焼フュームが大気中に排出される前に、その燃焼フューム内に存在するCO2を取り除くことにある。使用される方法は、一般的に、低温工学、別の化合物と化学的もしくは物理的に反応することによる吸収、または膜分離に基づいている。しかし、処理すべきフュームが大量であり、大気圧におけるこれらのフューム内CO2分圧が低いことにより、なぜこれらの解決法が、実施するために複雑で、コストがかかるかが説明される。
【背景技術】
【0005】
発明の背景
仏国特許出願公開第2,825,935号公報の文書には、従来技術に対して大きな利点を有するガスタービンのレイアウトが記載されている。図1に示すこのレイアウトにより、加圧下で、またガスタービンの排気口で通常得られる濃度より高い濃度において、CO2を捕集することが可能になる。しかし、それは、窒素および酸素が蓄積しないようにするために、ガスパージが必要であるという弱点を伴う。したがって、生成されるCO2の一部分は、大気中に排出される。
【特許文献1】仏国特許出願公開第2,825,935号公報
【発明の開示】
【0006】
本発明は、CO2含有流を排出することを回避しながら、加圧下で比較的濃縮されたガスについてCO2を捕集することを目的とする。
【0007】
発明の概要
概括的に言えば、本発明は、酸化剤(oxidizer)と、炭化水素を含む燃料との混合物を燃やす発電機(power generator)によって排出されるフューム内に存在するCO2の比率を抑えるための方法に関し、
a)燃焼フュームを膨張させる段階と、
b)少なくとも部分的に燃焼フュームからなるガスを圧縮する段階と、
c)段階b)で得られた圧縮ガスの第1の部分内に存在するCO2の少なくとも一部分を取り除く段階と、
d)段階b)で得られた圧縮ガスの第2の部分をリサイクルする段階と、
ただし前記酸化剤が前記圧縮ガスの少なくとも第2の部分を含む、
が実施される。
【0008】
本発明によれば、段階b)の前に、燃焼フュームは、酸素を含むガスと混合可能であり、それにより、段階b)で圧縮されたガスは、燃焼フュームおよび酸素を含む。代替として、段階d)の前に、圧縮ガスの第2の部分は、酸素を含むガスと混合することができる。
【0009】
段階b)で得られた圧縮ガスを、冷却することができ、段階d)の前に、圧縮ガスの第2の部分を圧縮することができる。
【0010】
段階c)で得られたCO2が除去されたガスを、膨張させ、次いで、大気中に排出することができる。
【0011】
燃焼フュームを、段階c)で使用される吸収溶液との熱交換によって冷却することができる。
【0012】
発電機は、触媒燃焼を行うことができる。
【0013】
前記酸素の含有量は、燃焼が化学量論的条件下で行われるように調整可能である。酸素を含むガスは空気であってよい。
【0014】
本発明はまた、酸化剤と、炭化水素を含む燃料との混合物を燃やす発電機に関し、発電機は、圧縮機、燃焼手段、膨張タービン、およびガス流内に含まれたCO2を分離するための手段を含み、圧縮機の出口は、一方では、燃焼手段の入り口に、および他方では、CO2の分離手段の入り口に連結されている。
【0015】
本発明によれば、燃焼手段は、触媒バーナを備えることができる。CO2分離手段は、吸収溶媒を用いたカラム(column)、低温蒸留カラム、膜、吸着性分子篩で構成される群から選択することができる。
【0016】
図面の簡単な説明
本発明の別の特徴および利点は、類似の要素が同一の参照数字によって表される図1から5を参照して、以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。
・図1は、ガスタービンと、ガスの圧縮後にリサイクルされるこのガスについてCO2を捕集するためのデバイスとを含む発電機のレイアウトを、従来技術により示した図である。
・図2は、本発明による発電機を図式的に示した図である。
・図3は、CO2を捕集するための方法の一例を示した図である。
・図4および5は、本発明による発電機の変形形態を示した図である。
【0017】
詳細な説明
図1に、液体またはガス状の炭化水素含有燃料(以下に与える例では天然ガス)が燃焼し、CO2分離デバイスS1がそれに続く、ガスタービンタイプの従来技術によるエネルギー発生機を図式的に示す。
【0018】
この発電機は、
少なくとも1つの圧縮段階を含む圧縮機K1と、
燃焼チャンバCOと、
圧縮機K1および交流機(alternator)A1を駆動するために必要なエネルギーを供給する膨張タービンT1と
を含むガスタービンからなる。
【0019】
ライン3を通って流れる供給空気は、デバイスの圧縮部の中を循環するガスのCO2含有量を増加させることができるように、リサイクルされた燃焼ガスと混合される。
【0020】
K1によって圧縮されたガスは、分離デバイスS1によってCO2を抽出するためにライン8を通って迂回する。ライン5を通って回収されるCO2は、例えば下層土(subsoil)に貯留可能である。CO2捕集は、加圧下で比較的濃縮されたガスについて行われ、それは有利である。しかし、燃焼空気と共に流れる窒素を排出するためにライン2を通ってタービンから流れるガスの一部分を取り除く必要がある。したがって、CO2は放出される。したがって、CO2の回収は、限定されたままである。
【0021】
本発明は、CO2含有流を排出することを回避しながら、加圧下で比較的濃縮されたガスについてCO2の捕集を可能にすることを目的とする。本発明によれば、これは、排出される窒素と共にCO2を放出することなく、燃焼によって生成されるCO2と、燃焼用空気と共に導入される窒素とを同時に排出可能になるように行われる。
【0022】
本発明の原理は、図2の図解に関連して説明される。この構成の例では、ライン3を通って流れる空気と混合される燃焼フュームは、圧縮機K1によって圧縮される。
【0023】
圧縮ガスの第1の部分は、ライン8を通って迂回される。このガス部分はまず、S1から排出されたガス部分によってガス−ガス熱交換器E2で、次に、熱交換器C2で外部冷却剤によって、冷却される。冷却された圧縮ガスは、分離デバイスS1内に送り込まれ、CO2が窒素から分離される。CO2は、ライン5を通ってデバイスS1から排出され、例えば、再圧縮され、貯留すべき下層土内に注入される。また、少ない割合の酸素も含む、実質的にはCO2を含まず窒素が豊富なガスが、この分離の後で得られる。このガスは、交換器E2内に通され、ここで加熱され、次に、タービン部T2内で膨張する。ライン13を通って排出される膨張ガスは、窒素、少ない割合の酸素を含むが、実際的に、もはやCO2は、含まない。
【0024】
K1からの圧縮ガスの第2の部分は、酸化剤として、ライン9を通って燃焼チャンバCO内に送られる。燃料、例えば、液体またはガス状の炭化水素は、ライン6を通ってCO内に送り込まれる。ライン10を通ってCOから排出される燃焼フュームは、タービンT1内で膨張し、E1およびC1における熱交換によって冷却され、次に、圧縮機K1の入り口にリサイクルされる。E1およびC1での冷却によって凝縮された水は、ドラムB1においてフュームから分離可能であり、ライン4を通って排出可能である。
【0025】
任意の既知の方法を使用して、デバイスS1でCO2を分離することが可能である。欧州特許第744,987号公報および国際公開第00/57,990号公報に明記されているように、例えば、物理的または化学的溶媒を使用するCO2吸収法が使用可能である。吸収溶液は、例えば、MEA、DGAおよびDIPAなどの第1級アミン、DEAなどの第2級アミン、MDEAなどの第3級アミンを含むことが可能である。炭酸カリウム溶液もまた、使用可能である。さらには、デバイスS1は、低温蒸留法、膜分離法、およびより具体的には、ガス浸透膜(gas permeation membrane)を使用する分離法を実施することが可能であり、または、それは、分子篩への吸着技術の使用に基づいていることが可能である。これらの方法は、例えば、「Natural gas:production,processing,transport」(A.RojeyおよびC.Jaffret)、Editions Technip、パリ、1997年に記載されている。
【0026】
図3では、デバイスS1において、溶媒を使用するCO2吸収法が実施される。図3に関連して説明する方法は、図2によって説明した方法に統合され、同一の参照番号は、同一の要素を示している。図3では、ライン8を通って流れる圧縮ガスは、熱交換器E2およびC2によって冷却され、次に、CO2を吸収するアミンを含む溶媒と接触するために吸収カラムCA1内に送り込まれる。溶媒は、蒸留カラムCD2内で再生される。図3に示す構成例では、蒸留カラムCD2は、一方では、蒸留カラムの底部に配置されたリボイラRB1とともに、およびカラムの底部と頂部の間の中間段において配置された中間リボイラRB2とともに、動作する。膨張し、リサイクルされるガス部分は、冷却される必要がある。この場合、CO2を捕集するために使用される溶媒を再生するために、少なくとも部分的に利用可能な熱を回収することは有利である。
【0027】
2つのリボイラRB1およびRB2により、広範な温度領域内で熱を回収することが可能になる。したがって、ライン1を通ってタービンT1を出るガスがまず、熱交換器E1内で冷却され、ここでそれは、追加の電力を生成する凝縮サイクルを提供することが可能である蒸気を生成する。次に、それは、リボイラRB1およびRB2に送り込まれ、ここでそれは、蒸留カラムCD2内の溶媒の再生に必要な熱を提供する。そのガスは、次に、最終の冷却交換器C1に送られる。また、タービン部T1の排出ガスについて熱を回収し、リボイラRB1およびRB2を加熱することを可能にする補助熱媒体を使用することも可能である。
【0028】
デバイスS1に送り込まれるガス内の酸素の存在は、いくつかの場合において、好都合ではないことがある。実際、S1が溶媒を使用するCO2吸収法を実施する場合には、酸素の存在は、溶媒の化学安定性に影響を及ぼすことがある。その上、酸素の損失により、供給空気流量を増加させることが必要になり、それは、デバイスの全体的な効率にとって有利ではない。
【0029】
デバイスS1によって処理されるガス内のこの酸素の存在は、図4に示すレイアウトを使用して回避可能である。
【0030】
ライン1を通って流れるフュームは、圧縮ゾーンK1内で圧縮される。ライン3を通って流れ込む空気は、圧縮ゾーンK1とは異なる圧縮ゾーンK2内で圧縮される。例えば、K1およびK2は、2つの異なる圧縮機であってよい。K1およびK2はまた、2つの異なる圧縮段階であってよく、単一の駆動軸上に取付け可能である。K2内で圧縮された空気は、ライン9を通ってK1から排出されるガス部分と混合される。加圧下のこのガス混合物は、燃焼チャンバCO内に送り込まれる。このような条件下では、ライン8を通って排出されるガス部分は、窒素およびCO2を含むが、実際的に、酸素を含まず、それにより、実際的には、純窒素がライン13を通って排出されることが可能になる。
【0031】
図5には、図2に図式的に示した方法の変形形態を示す。図5では、圧縮機K1によって圧縮された空気とフュームとの混合物が熱交換器E3で冷却され、次に、それはライン8および9を通って排出される2つのガス部分に分けられる。ライン8を流れるガス部分は、デバイスS1内でCO2が除かれ、次に、タービンT2内で膨張する。CO2が除去されたガスは、タービンT2内で膨張する。ライン9を流れるガス部分は、圧縮ゾーンK3内で圧縮され、次に、ライン7を通って燃焼チャンバCO内に送り込まれる。
【0032】
図5に示した変形形態は、中間冷却と一般には称される中間冷却段階を圧縮機に含むガスタービンに対応する。交換器E3により、一方では、K3によって圧縮しようとしているガスを冷却することが可能になり、他方では、デバイスS1に送られるガスを冷却することが可能になる。したがって、CO2の捕集には、追加の熱交換器は必要ではない。
【0033】
代替として、K1における圧縮の前に空気をフュームと混合する代わりに、空気を、圧縮機K1とは異なる圧縮機によって圧縮し、次に、ライン9または7内を流れるガス部分と混合し、酸化剤として燃焼チャンバCO内に送り込むことができる。
【0034】
本発明の利点を、以下の数値例により示す。
【0035】
例1(従来技術による)
図1に関連して説明した装置と同様の装置がこの例では使用される。出願者によって行われたシミュレーションによれば、空気は、流量21,966kmol/h(時間当たりのキロモル)で、ライン3を通って流れる。燃料は、流量2306kmol/hで、ライン6を通ってチャンバCO内に送り込まれる天然ガスからなる。導入される空気の全量は、流量が26,600kmol/h(フュームのリサイクル率約60%に対応する)であるドラムB1からリサイクルされる低温フュームと、圧縮機の上流で混合される。
【0036】
この混合物は、圧縮機K1によって30バール(3MPa)に圧縮される。加圧下でのガスは、50℃に冷却され、次に、それは、アミンの、および圧縮ガスの向流液体循環(countercurrent liquid circulation)が行われるカラムである吸収手段S1に送られる。カラムは、混合物内に含まれる90%のCO2が吸収されるように規定される(dimensioned)。混合物が含んでいたCO2の大部分が取り除かれた混合物は、次に、ライン7を介して、触媒バーナを備えた燃焼チャンバCOに送られる。
【0037】
温度が約1300℃であるフュームは、膨張タービンT1の吸気口に送り込まれる。膨張タービンの排気口では、処理されたフュームのモル流量は、48,470kmol/hであり、その約60%が圧縮機K1にリサイクルされる。ライン2を通って排出される二酸化炭素の流量は、この場合、約1026kmol/hである。このユニットにおけるCO2捕集率は、したがって、44.5%である。
【0038】
例2(本発明による)
図2に関連して説明した装置と同様の装置がこの例では使用される。出願者によって行われたシミュレーションによれば、空気は、流量43,920kmol/h(時間当たりのキロモル)で、ライン3を通って流れる。燃料は、流量2306kmol/hで、ライン6を通ってチャンバCO内に送り込まれる天然ガスからなる。導入される空気の全量は、流量が41,038kmol/h(フュームのリサイクル率100%に対応する)であるドラムB1からリサイクルされる低温フュームと、圧縮機の上流で混合される。
【0039】
この混合物は、圧縮機K1によって30バール(3MPa)に圧縮される。この混合物の一部分は、ライン9を介して、燃焼チャンバCOに送られる。温度が約1300℃であるフュームは、膨張タービンT1の吸気口に送り込まれる。圧縮された混合物の他の部分は、ライン8を通って排出される。加圧下でのこのガスは、交換器E2およびC2で50℃に冷却され、次に、それは、アミンの、および圧縮ガスの向流液体循環が行われるカラムである吸収手段S1に送られる。カラムは、混合物内に含まれる90%のCO2がアミン流によって吸収されるように規定される。混合物が含んでいたCO2の大部分が取り除かれた混合物は、次に、ライン2を介して、膨張タービンT2内に送られる。
【0040】
ライン13を通って排出される二酸化炭素の流量は、この場合、約230kmol/hである。このユニットにおけるCO2捕集率は、したがって、90%である。
【0041】
例3(本発明による)
図4に関連して説明した装置と同様の装置がこの例では使用される。出願者によって行われたシミュレーションによれば、空気は、流量21,966kmol/hで、ライン3を通って流れる。それは、圧縮機K2によって30バール(3MPa)に圧縮される。燃料は、流量2306kmol/hで、ライン6を通ってチャンバCO内に送り込まれる天然ガスからなる。空気は、次に、流量が47,816kmol/hである圧縮機K1からリサイクルされるフュームの一部分と、燃焼チャンバCOの上流で混合される。
【0042】
温度が約1300℃であるフュームは、膨張タービンT1の吸気口に送り込まれ、次に圧縮機K1にリサイクルされる。
【0043】
混合物の一部分は、ライン8を通って排出される。加圧下のこのガスは、交換器E2およびC2で50℃に冷却され、次に、それはアミンの、および圧縮ガスの向流液体循環が行われるカラムである吸収手段S1に送られる。カラムは、混合物内に含まれる90%のCO2が吸収されるように規定される。混合物が含んでいたCO2の大部分が取り除かれた混合物は、次に、ライン2を介して、膨張タービンT2内に送られる。
【0044】
ライン13を通って排出される二酸化炭素の流量は、この場合、約230kmol/hである。このユニットにおけるCO2の捕集率は、したがって、90%である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ガスタービンと、ガスの圧縮後にリサイクルされるこのガスについてCO2を捕集するためのデバイスとを含む発電機のレイアウトを、従来技術により示した図である。
【図2】本発明による発電機を図式的に示した図である。
【図3】CO2を捕集するための方法の一例を示した図である。
【図4】本発明による発電機の変形形態を示した図である。
【図5】本発明による発電機の変形形態を示した図である。
【符号の説明】
【0046】
K1 圧縮機
CO 燃焼手段
T1 膨張タービン
A1 交流機
E1、E2、C1,C2 熱交換器
B1 ドラム
S1 CO2分離手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化剤と、炭化水素を含む燃料との混合物を燃やす発電機によって排出されるフューム内に存在するCO2の比率を抑えるための方法であって、
a)燃焼フュームを膨張させる段階と、
b)少なくとも部分的に燃焼フュームからなるガスを圧縮する段階と、
c)段階b)で得られた前記圧縮ガスの第1の部分内に存在するCO2の少なくとも一部分を取り除く段階と、
d)段階b)で得られた前記圧縮ガスの第2の部分をリサイクルする段階と、
ただし前記酸化剤が前記圧縮ガスの第2の部分を少なくとも含む、
が行われる方法。
【請求項2】
段階b)の前に、燃焼フュームが、酸素を含むガスと混合され、それにより、段階b)で圧縮された前記ガスは、燃焼フュームおよび酸素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
段階d)の前に、前記圧縮ガスの前記第2の部分が、酸素を含むガスと混合される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記酸素を含むガスが空気である、請求項2および3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記酸素の含有量は、燃焼が化学量論的条件下で行われるように調整される、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
段階b)で得られた前記圧縮ガスが冷却され、
段階d)の前に、前記圧縮ガスの前記第2の部分が圧縮される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
段階c)で得られたCO2が除去されたガスが膨張し、次に、大気中に排出される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記燃焼フュームが、段階c)で使用される吸収溶液との熱交換によって冷却される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記発電機が触媒燃焼を行う、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
酸化剤と、炭化水素を含む燃料との混合物を燃やす発電機であって、前記発電機が、圧縮機(K1)、燃焼手段(CO)、膨張タービン(T1)、およびガス流内に含まれたCO2を分離するための手段(S1)を備え、前記圧縮機(K1)の出口が、一方では、前記燃焼手段(CO)の入り口に、および他方では、前記CO2分離手段(S1)の入り口に、連結されている発電機。
【請求項11】
燃焼手段(CO)が触媒バーナを備える、請求項10に記載の発電機。
【請求項12】
CO2分離手段(S1)が吸収溶媒を用いたカラム、低温蒸留カラム、膜、吸着性分子篩で構成される群から選択される、請求項10および11のいずれか一項に記載の発電機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2009−508056(P2009−508056A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530574(P2008−530574)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【国際出願番号】PCT/FR2006/002134
【国際公開番号】WO2007/031658
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(591007826)イエフペ (261)
【Fターム(参考)】