説明

ガスバーナユニット及びそれを用いたガス給湯機

【課題】燃焼ガスの外漏れを防止するガスバーナユニット及びそれを用いたガス給湯機を提供する。
【解決手段】炎口11を備えたガスバーナ12と、隙間を有して配置された内壁板13及び外壁板14を備える二重壁15が側部に設けられた上部開口のバーナケース16とを有するガスバーナユニット10であって、外壁板14の上部には、先部をバーナケースの外側に張り出したつば板40、42の基部が連結され、内壁板13の上部には、基端部を内壁板13に連接し、先端部がバーナケース16の外側に配置された支持板材44、45が設けられ、支持板材44、45は、ねじ部材によって、つば板40、42の上部に固定されて、ねじ部材の貫通箇所より基側に位置する部位が、下方にたわんでつば板40、42に密着した状態になり、しかも、支持板材44、45の上面には、つば板40、42を上側から覆うシール材48が密接配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内側にガスバーナが配置されたバーナケースを備えるガスバーナユニットとそのガスバーナユニットを用いたガス給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
上部に配置された熱交換器に、水を加熱するための熱源を供給するガスバーナユニットは、その熱源となる燃焼ガスを発生させる複数のガスバーナが内側に配置されたバーナケースを備えている。バーナケースは、例えば特許文献1に記載されているように、側部に2重板構造を備えて、板と板の間に空気の流路を確保し、外側の板に伝わる燃焼ガスの熱量の低減化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4041983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のガスバーナユニット(燃焼部)は、バーナケースの上部に形成されたつば板(上端フランジ部)に、ガスバーナユニットと熱交換器を固定するためのねじ部材が挿通されるねじ孔を備えており、このねじ孔を通って、燃焼ガスが外部に流出する恐れがあった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、燃焼ガスの外漏れを防止するガスバーナユニット及びそれを用いたガス給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的に沿う第1の発明に係るガスバーナユニットは、炎口を備えたガスバーナと、隙間を有して配置された内壁板及び外壁板を備える二重壁が側部に設けられ、内側に前記ガスバーナを備える上部開口のバーナケースとを有するガスバーナユニットであって、前記外壁板の上部には、先部を前記バーナケースの外側に張り出したつば板の基部が連結され、前記内壁板の上部には、基端部を前記内壁板に連接し、先端部が前記バーナケースの外側に配置された支持板材が設けられ、前記支持板材は、前記つば板に形成された貫通孔に挿通したねじ部材によって、該つば板の上部に固定されて、前記ねじ部材の貫通箇所より基側に位置する部位が、下方にたわんで前記つば板に密着した状態になり、しかも、前記支持板材の上面には、前記つば板を上側から覆うシール材が密接配置される。
【0006】
第1の発明に係るガスバーナユニットにおいて、前記支持板材は、前記つば板に形成された位置決め孔に挿入される下方突出体を備えるのが好ましい。
【0007】
第1の発明に係るガスバーナユニットにおいて、前記二重壁は、平面視して矩形又は正方形に配置された第1〜第4の側壁を有し、対向する該第1、第3の側壁にそれぞれ設けられた前記内壁板は、左右両側部が、上下に渡って前記バーナケースの外方向に折り曲げられ、その折り曲げられた部位の先側には、左右方向外側への折り曲げによって形成された端板部が設けられ、前記第1、第3の側壁にある前記内壁板は、それぞれ前記端板部で、前記第1、第3の側壁にある前記外壁板に当接し、しかも、対向する前記第2、第4の側壁にそれぞれ設けられた前記内壁板の左右両端は、前記端板部に当接するのが好ましい。
【0008】
第1の発明に係るガスバーナユニットにおいて、前記端板部は、前記第1、第3の側壁に設けられた前記内壁板の左右両側部の上下に間隔を有して設けられているのが好ましい。
【0009】
前記目的に沿う第2の発明に係るガス給湯機は、第1の発明に係るガスバーナを用いるガス給湯機であって、前記ガスバーナユニットと、該ガスバーナユニットから供給された燃焼ガスにより直接的に水を加熱する一次熱交換器と、前記一次熱交換器から排出される前記燃焼ガスによって、前記一次熱交換器に供給する水を予熱する二次熱交換器とを有する。
【発明の効果】
【0010】
第1の発明に係るガスバーナユニット及び第2の発明に係るガス給湯機は、支持板材が、つば板に形成された貫通孔に挿通したねじ部材によって、つば板の上部に固定されて、ねじ部材の貫通箇所より基側に位置する部位が、下方にたわんでつば板に密着した状態になるので、支持部材とつば板の間を通ってつば板に形成された貫通孔に向かう燃焼ガスの流路を遮断できる。
また、支持板材の上面には、つば板を上側から覆うシール材が密接配置されているので、支持部材の上部も燃焼ガスの流路が遮断された状態にあり、つば板にある貫通孔からの燃焼ガスの外漏れを防止可能である。
【0011】
また、第1の発明に係るガスバーナユニット及び第2の発明に係るガス給湯機において、支持板材が、つば板に形成された位置決め孔に挿入される下方突出体を備える場合、内壁板及び外壁板の各上部の間隔は、支持部材によって一定に保たれ、内壁板及び外壁板の熱変形を抑制することできる。
【0012】
そして、第1の発明に係るガスバーナユニット及び第2の発明に係るガス給湯機において、第1、第3の側壁にある内壁板が、それぞれ端板部で、第1、第3の側壁にある外壁板に当接する場合、内壁板と外壁板の接触面積は小さくなり、内壁部から外壁部への熱の伝導量を抑えて、外壁部の温度上昇を低減することが可能である。更に、第2、第4の側壁にそれぞれ設けられた内壁板の左右両端が、端板部に当接する場合、第1、第3の側壁の各内壁板の間隔を一定以上に保つことができ、第1、第3の側壁の内壁板が熱変形するのを抑制可能である。
【0013】
更に、第1の発明に係るガスバーナユニット及び第2の発明に係るガス給湯機において、端板部が、第1、第3の側壁に設けられた内壁板の左右両端の上下に間隔を有して設けられている場合、第1、第3の側壁に設けられた内壁板と外壁板の接触面を小さくして、内壁板から外壁板への熱伝導量を少なくでき、バーナケースからの放熱による熱量の損失を抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガスバーナユニットの斜視図である。
【図2】同ガスバーナユニットを用いたガス給湯機の模式図である。
【図3】同ガスバーナユニットの平面図である。
【図4】同ガスバーナユニットが有するバーナケースの部分平面図である。
【図5】同バーナケースの一部を拡大した斜視図である。
【図6】同バーナケースの第1の内側板の側部の形状の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図5に示すように、本発明の一実施の形態に係るガスバーナユニット10は、炎口11を備えたガスバーナ12と、隙間を有して配置された内壁板13及び外壁板14を備える二重壁15が側部に設けられ、内側にガスバーナ12を備える上部開口のバーナケース16とを有して、燃焼ガスを発生させるガス燃焼ユニットである。以下、これらについて詳細に説明する。
【0016】
ガスバーナユニット10は、図2に示すように、ガスバーナユニット10の上部に配置された一次熱交換器19に燃焼ガスを供給する。一次熱交換器19は、下部から取込んだ燃焼ガスの顕熱によって直接的に水を加熱して湯をつくり、その湯を混合弁20に送ると共に、上部から燃焼ガスを排出する。混合弁20は、一次熱交換器19でつくられた湯に、水道管21を介して流入する水道水を混合して所定温度の湯をつくり、その湯を出湯管22に供給する。
また、ガスバーナユニット10の底部には、ガスバーナユニット10内に空気を供給するファン23が固定されている。ガス管18はガスバーナユニット10に燃料ガスを送る供給管である。
【0017】
一次熱交換器19の後流には、一次熱交換器19から排出された燃焼ガスによって、一次熱交換器19に供給する水を予熱する二次熱交換器24が配置されている。従って、ガスバーナユニット10、一次熱交換器19及び二次熱交換器24等を有するガス給湯機25は、一次熱交換器19及び二次熱交換器24でそれぞれ燃焼ガスの顕熱及び潜熱を用いて効率的に水を加熱することできる。なお、二次熱交換器24によって予熱される水は、水道管21から供給される。
また、一次熱交換器19には、ガス給湯機25に設けられた循環ポンプ26の作動によって、水が循環する循環回路27が接続されており、一次熱交換器19は、給湯に使う湯を加熱すると共に循環回路27を流れる水を加熱して浴槽等に供給する。なお、ガスバーナユニット10をはじめとするガス給湯機25を構成する機能部品、部材等は箱状のケーシング28内に配置、固定されている。
【0018】
図1、図3に示すように、下部にファン23(図2参照)が取り付けられた底板29の上部には、底板29と間隔を有して中底板30が設けられ、中底板30には、ファン23から送られる空気の通り孔30aが多数形成されている。
二重壁15は、平面視して矩形に配置された第1〜第4の側壁31〜34を有し、第1の側壁31と第3の側壁33、及び第2の側壁32と第4の側壁34は、それぞれ対向配置されている。
第1、第3の側壁31、33は、上下方向に沿って配置(立設)され、それぞれの左右両端部は、同じく上下方向に沿って配置された第2、第4の側壁32、34の左右の端部の一側(図1で前方に配置された側)及び他側(図1で後方に配置された側)にそれぞれ当接している。なお、図1、図3には、3つのガスバーナ12が、バーナケース16内に距離を有して配置されているように描かれているが、実際には、複数、例えば15〜20個のガスバーナ12が、近接して並列配置されている。
【0019】
第1〜第4の側壁31〜34はそれぞれ、第1の内側板31aと第1の外側板31b、第2の内側板32aと第2の外側板32b、第3の内側板33aと第3の外側板33b、及び第4の内側板34aと第4の外側板34bを有している。そして、内壁板13は、第1〜第4の内側板31a〜34aによって構成され、外壁板14は、第1〜第4の外側板31b〜34bによって構成されている。なお、第1〜第4の内側板31a〜34aは、ステンレスの耐熱、耐酸化鋼種を素材として形成されている。
第1の側壁31(第2〜第4の側壁32〜34についても同じ)には、第1の内側板31aと第1の外側板31bの間に、ファン23から送られる冷却空気が上昇する隙間が設けられ、第1の外側板31bの温度が高くなりすぎないようにしている。なお、この隙間を通過した冷却空気は、ガスバーナユニット10の上部に配置された一次熱交換器19に流入する。
また、第1の側壁31には、図1に示すように、ガスバーナ12に点火する電極37を備えた点火・火炎検知手段(点火及び火炎検知手段)38が設けられている。
【0020】
第1の内側板31aと第1の外側板31bはバーナケース16の側部(前側部)の上側半分を覆っている。そして、第1の側壁31の下部には、左右方向に等間隔で設けられた複数の開口35を有する下側垂直壁36が配置され、下側垂直壁36の下端部は、中底板30に連結されている。理論空燃比より燃料濃度が低い低濃度混合気は、この開口35を通過して、バーナケース16内に配置されたガスバーナ12に供給される。また、下側垂直壁36には、開口35の上部に、ガスバーナ12に供給される理論空燃比より燃料濃度の高い高濃度混合気が通過する複数の開口(図示せず)が形成されている。
また、第2〜第4の外側板32b〜34bは、下端部が底板29に連結され、それぞれバーナケース16の各側部(左側部、後側部及び右側部)の一面全体を覆うように配置されているのに対し、第2〜第4の内側板32a〜34aは、下端部が中底板30に連結されている。
【0021】
図1、図3〜図5に示すように、第1の外側板31b(第3の外側板33bについても同じ)の上部には、立設部39が設けられた先部側を水平方向外側に張り出したつば板40の基部が連結されている。つば板40は、垂直に配置した第1の外側板31bの被加工板(金板)の上部を、水平方向外側に直角曲げし、更にその先を内側に向かって直角曲げ(即ち上方への折り曲げ)して垂直配置された立設部39を形成することによって、成形されている。この立設部39は、つば板40の強度を保つために設けられるもので、立設部39を設ける代わりに、つば板を下方に折り曲げることによっても、つば板の強度を保つことができる。
第2の外側板32b(第4の外側板34bについても同じ)の上部にも、第1の外側板31b同様に、垂直配置された立設部41のある先部側を水平方向外側に張り出したつば板42の基部が連結されている。
つば板40、42には、図4、図5に示すように、複数(本実施の形態では2つ)の貫通孔43が形成され、貫通孔43に挿通されたねじ部材の一例であるボルトとそのボルトに装着されるナットによって、つば板40、42には、一次熱交換器19の下枠部を固定可能である。
【0022】
第1の内側板31a(第3の内側板33aについても同じ)の上部には、先端部が、第1の外側板31bに連結されたつば板40の立設部39に、内側から当接する支持板材44が設けられている。支持板材44は、基端部を第1の内側板31aに連接して、横(水平)配置され、先端部がバーナケース16(即ち、二重壁15)の外側に配置されており、第1の内側板31aと第1の外側板31bの間隔が一定(2〜6mmの範囲で、例えば4mm)以下にならないようにしている。
第2の内側板32a(第4の内側板34aについても同じ)の上部にも、第1の内側板31aと同様に、先端部が第2の外側板32bに連結されたつば板42の立設部41に、内側から当接し、基端部を第2の内側板32aに連接する支持板材45が設けられている。
【0023】
支持板材44(支持板材45についても同じ)は、第1の内側板31aに連接されている部分を含む基側半分に比べて、先側半分が幅広になっており、その幅広部の中央には、つば板40にある貫通孔43に挿通されたボルトが挿通される貫通孔46が設けられている。支持板材44は、貫通孔43、46に挿通されたボルトによって、つば板40の上面に固定され、貫通孔46より基側に位置する部位が、下方にたわんでつば板40の上面に密着した状態になる。
【0024】
このたわみは、支持板材44の基側半分の幅が先側半分より狭く、上下方向に湾曲しやすいことから生じるものである。更に、支持板材44の第1の内側板31aとの連接位置(高さ)を、つば板40の位置より高くすることにより、支持板材44を下方にたわませることができる。そして、このたわみによる支持板材44とつば板40の密着によって、バーナケース16に存在する燃焼ガスが、貫通孔46を通過して、ガスバーナユニット10の外部に漏れるのを防いでいる。本実施の形態では、支持板材44の基側半分は、3〜7mm(例えば5mm)幅で0.5〜1.2mm(例えば0.8mm)の厚みを有している。
また、支持板材44の上面には、つば板40、42の上面全体を上側から覆う耐熱性のシール材48が密接配置されているので、燃焼ガスが、つば板40、42及び支持部材44と一次熱交換器19の各当接箇所から外部に漏れるのを防止している。
更に、支持板材44の基側半分が幅狭に形成されているので、第1の内側板31aから第1の外側板31bへの熱伝導量を低減することができ、ガスバーナユニット10は、バーナケース16からの放熱を抑制して燃焼ガスの熱損失の少量化が図られている。
【0025】
つば板40には、貫通孔43の形成場所の近傍に位置決め孔49が形成され、支持板材44は、図4、図5に示すように、この位置決め孔49に挿入される下方突出体50を備えている。下方突出体50は、位置決め孔49に挿入されて、位置決め孔49の外周部に掛止され、つば板40と第1の内側板31aとの間隔が、一定(2〜6mmの範囲で、本実施の形態では4mm)以上にならないように、第1の内側板31aをつば板40に引寄せている。
【0026】
第1の内側板31a(第3の内側板33aについても同じ)は、図4、図6に示すように、左右両側部が、上下に渡ってバーナケース16の外方向に直角に折り曲げられ、その折曲げられた部位の先側には、左右方向外側への直角曲げ(即ち、折り曲げ)によって形成された複数(本実施の形態では2つ)の端板部51が設けられている。端板部51は、第1の内側板31aの左右両側部に、上下に間隔を有して配置され、先側を左右方向外側に張り出している。そして、第1の内側板31aは、端板部51で、第1の外側板31bに当接しているので、側面全体で第1の外側板31bに当接するのに比べ、当接面を小さくでき、第1の内側板31aの熱は、第1の外側板31bに熱伝導されにくい構造になっている。
【0027】
また、第2の内側板32a(第4の内側板34aについても同じ)は、左右両端(図1において前後両端に配置された部分)が、第1、第3の内側板31a、33aの一側に設けられた端板部51に(第4の内側板34aについては第1、第3の内側板31a、33aの他側に設けられた端板部51に)それぞれ当接している。従って、第1、第3の内側板31a、33aは、配置間隔が、第2、第4の内側板32a、34aの横幅より近接しないように距離を保たれ、燃焼ガスによる熱変形量を抑制されている。
なお、第1の内側板31a(第2〜第4の内側板32a〜34aについても同じ)には、図1、図5に示すように、外側に半球状に突出した複数の突出部52が設けられ、第1の内側板31aは、突出部52を第2の外側板32bに点接触して、熱変形の低減化を図ると共に、第1の内側板31aと第1の外側板31bの間に冷却空気の流路を確保している。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、第1〜第4の側壁は、平面視して正方形となるように配置されてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10:ガスバーナユニット、11:炎口、12:ガスバーナ、13:内壁板、14:外壁板、15:二重壁、16:バーナケース、18:ガス管、19:一次熱交換器、20:混合弁、21:水道管、22:出湯管、23:ファン、24:二次熱交換器、25:ガス給湯機、26:循環ポンプ、27:循環回路、28:ケーシング、29:底板、30:中底板、30a:通り孔、31:第1の側壁、31a:第1の内側板、31b:第1の外側板、32:第2の側壁、32a:第2の内側板、32b:第2の外側板、33:第3の側壁、33a:第3の内側板、33b:第3の外側板、34:第4の側壁、34a:第4の内側板、34b:第4の外側板、35:開口、36:下側垂直壁、37:電極、38:点火・火炎検知手段、39:立設部、40:つば板、41:立設部、42:つば板、43:貫通孔、44、45:支持板材、46:貫通孔、48:シール材、49:位置決め孔、50:下方突出体、51:端板部、52:突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎口を備えたガスバーナと、隙間を有して配置された内壁板及び外壁板を備える二重壁が側部に設けられ、内側に前記ガスバーナを備える上部開口のバーナケースとを有するガスバーナユニットであって、
前記外壁板の上部には、先部を前記バーナケースの外側に張り出したつば板の基部が連結され、前記内壁板の上部には、基端部を前記内壁板に連接し、先端部が前記バーナケースの外側に配置された支持板材が設けられ、
前記支持板材は、前記つば板に形成された貫通孔に挿通したねじ部材によって、該つば板の上部に固定されて、前記ねじ部材の貫通箇所より基側に位置する部位が、下方にたわんで前記つば板に密着した状態になり、しかも、前記支持板材の上面には、前記つば板を上側から覆うシール材が密接配置されることを特徴とするガスバーナユニット。
【請求項2】
請求項1記載のガスバーナユニットにおいて、前記支持板材は、前記つば板に形成された位置決め孔に挿入される下方突出体を備えることを特徴とするガスバーナユニット。
【請求項3】
請求項1又は2記載のガスバーナユニットにおいて、前記二重壁は、平面視して矩形又は正方形に配置された第1〜第4の側壁を有し、対向する該第1、第3の側壁にそれぞれ設けられた前記内壁板は、左右両側部が、上下に渡って前記バーナケースの外方向に折り曲げられ、その折り曲げられた部位の先側には、左右方向外側への折り曲げによって形成された端板部が設けられ、
前記第1、第3の側壁にある前記内壁板は、それぞれ前記端板部で、前記第1、第3の側壁にある前記外壁板に当接し、しかも、対向する前記第2、第4の側壁にそれぞれ設けられた前記内壁板の左右両端は、前記端板部に当接することを特徴とするガスバーナユニット。
【請求項4】
請求項3記載のガスバーナユニットにおいて、前記端板部は、前記第1、第3の側壁に設けられた前記内壁板の左右両側部の上下に間隔を有して設けられていることを特徴とするガスバーナユニット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスバーナユニットを用いるガス給湯機であって、前記ガスバーナユニットと、該ガスバーナユニットから供給された燃焼ガスにより直接的に水を加熱する一次熱交換器と、前記一次熱交換器から排出される前記燃焼ガスによって、前記一次熱交換器に供給する水を予熱する二次熱交換器とを有することを特徴とするガス給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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