説明

ガス浄化装置、ガス化システム及びガス化発電システム

【課題】S成分の除去効率の向上、及びシアン化水素の除去効率の向上したガス浄化装置、及びそれを用いたガス化システム、ガス化発電システムを提供する。
【解決手段】ガス浄化装置10Aは、少なくとも硫黄(S)成分を含有する高温ガス11のガス温度を減温させるガス冷却装置12と、前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス13中に、粉体状の脱S剤14を供給する脱S剤供給装置15と、前記減温されたガス中に粉体状のシアン化水素除去剤31を供給するシアン化水素除去剤供給装置32と、前記ガス13中の煤塵を集塵する濾過膜(図示せず)を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤14及びシアン化水素除去剤31の複合堆積層を形成してなる集塵装置16とを具備してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばバイオマス等をガス化したガス中のS成分、シアン化水素成分を除去するガス浄化装置及びそれを用いたガス化システム、ガス化発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
都市ごみ、下水汚泥、産業用廃棄物などの有機系廃棄物からエネルギー回収を図るために、廃棄物を熱分解によりガス化して燃料用ガス(ガス化ガス)を得るガス変換技術が、環境保全及び省資源の観点から注目されている。
【0003】
このガス変換技術のシステムとしては、廃棄物に水蒸気を添加して400〜800℃でガス化し、さらに1300〜1500℃でクラッキングして、煤を含まないクリーンなCO、H2 リッチガスを得るシステムが開発されている。このシステムにおいては、ガス化剤(蒸気、酸素)を高温で供給することにより、部分燃焼割合を少なくして発熱量の高いガスを得て、このガス(燃料用ガス)により発電装置による発電などが行われる(特許文献1)。
【0004】
該ガス化した生成ガス中には硫黄(S)成分が微量に含まれているので、脱硫する必要がある。従来においては、高温ガスで脱硫する場合、セラミックスフィルタを用いて、酸化鉄粉体を噴霧することが提案されている(特許文献2)。
【0005】
また、前記生成ガス中に含まれるシアン化水素を除去する場合には、例えばシリカを含むアルミナからなる担体にクロム酸化物を担持させた触媒を用いて、シアン化水素を除去することが提案されている(特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−38164号公報
【特許文献2】特開昭64−134028号公報
【特許文献3】特開2003−135959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のセラミックスフィルタを用いた装置では、高温高圧で脱硫することができるものの、セラミックフィルタの寿命が短く、連続的に処理する場合においては、実用的ではない、という課題がある。
また、400℃以上で脱硫するので、ダイオキシン類(DXN)等の捕集効率が悪いという問題があると共に、ダイオキシン類が再合成されることが懸念されるという問題がある。
【0008】
また、従来の脱硫剤をペレット又は小片状とした充填式の脱硫装置においては、集塵装置の後流側に設置する必要があり、その設置場所に設備のスペースを要するという問題があり、設備のコンパクト化の観点から簡易で且つコンパクトなガス浄化装置の出現が望まれている。
【0009】
特に、バイオマス等のガス化物を用いガス化し、該ガスを用いて、触媒によってメタノール等のガスを改質する場合においては、触媒被毒の原因となるS成分の浄化効率のよいガス浄化装置の出現が望まれている。
【0010】
特に、バイオマス等のガス化物を用いガス化し、該ガスを用いて、ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池等の各種発電装置で発電する場合においては、クリーンなガス成分であることが要求され、特に燃料電池等の触媒被毒の原因となるS成分の浄化効率のよいガス浄化装置の出現が望まれている。
【0011】
前記シアン化水素除去触媒は、クロム酸化物が共存することでアルミナのベーマイト化(触媒の比表面積の低下)を抑制し、耐久性を向上させることができるものの、共存する他の硫黄化合物は触媒に付着して活性を低下させる可能性がある。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑み、実用的であると共に、S成分の除去効率の向上、及びシアン化水素の除去効率の向上したガス浄化装置、及びそれを用いたガス化システム、ガス化発電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、少なくとも硫黄(S)成分及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、前記減温されたガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤及びシアン化水素除去剤の複合堆積層を形成してなる集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0014】
第2の発明は、少なくとも硫黄(S)成分及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる脱S用集塵装置と、前記脱S用集塵装置を通過したガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、前記脱S用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面にシアン化水素除去剤の堆積層を形成してなるシアン化水素除去用集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0015】
第3の発明は、第1の発明において、前記高温ガスが少なくとも酸性ガス成分を含むものであり、前記減温された冷却ガス中に酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置を具備してなり、前記集塵装置が、濾過膜の表面に脱S剤、シアン化水素除去剤及び酸性ガス中和剤の3成分の複合堆積層を形成してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0016】
第4の発明は、第2の発明において、前記高温ガスが少なくとも酸性ガス成分を含むものであり、前記脱S用集塵装置の前に設けられ、前記ガス中に酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置を具備してなり、前記脱S用集塵装置が、濾過膜の表面に脱S剤及び酸性ガス中和剤の堆積層を形成してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0017】
第5の発明は、少なくとも硫黄(S)成分、酸性ガス成分、及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置と、前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる酸性ガス除去用集塵装置と、前記酸性ガス除去用集塵装置を通過したガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、前記酸性ガス除去用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる脱S用集塵装置と、前記脱S用集塵装置を通過したガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、前記シアン化水素除去用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面にシアン化水素除去剤の堆積層を形成してなるシアン化水素除去用集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0018】
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記高温ガスがさらに硫化カルボニル(COS)成分を含み、硫化カルボニルがシアン化水素除去剤により変換された硫化水素を脱硫する脱硫装置を具備してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0019】
第7の発明は、第1乃至6のいずれか一つの発明において、前記脱S剤供給装置及び脱S集塵装置の代わりに脱S触媒を充填した脱S充填塔を具備することを特徴とするガス浄化装置にある。
【0020】
第8の発明は、第1乃至6のいずれか一つの発明において、前記脱S剤供給装置及び脱S集塵装置の代わりに脱S触媒を充填した湿式脱硫塔を具備することを特徴とするガス浄化装置にある。
【0021】
第9の発明は、第1乃至8のいずれか一つの発明において、前記シアン化水素除去剤供給装置及びシアン化水素除去集塵装置の代わりにシアン化水素除去触媒を充填したシアン化水素除去充填塔を具備することを特徴とするガス浄化装置にある。
【0022】
第10の発明は、第1乃至9のいずれか一つの発明において、前記硫黄(S)成分が硫化物又は酸化硫黄であることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0023】
第11の発明は、第1乃至10のいずれか一つの発明において、前記ガスが還元性ガスであることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0024】
第12の発明は、第11の発明において、前記還元性ガスが、ガス化物を熱分解したガス又はガス化物を熱分解して改質したガスのいずれか一方又は両方であることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0025】
第13の発明は、第1乃至12のいずれか一つの発明において、前記ガス冷却装置におけるガス減温温度が100〜400℃であることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0026】
第14の発明は、第1乃至13のいずれか一つの発明において、前記脱S剤が、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、亜鉛・鉄化合物、酸化ニッケル、銅、酸化銅、酸化コバルト、酸化モリブデン、活性炭の少なくとも一種又はこれらの混合物であることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0027】
第15の発明は、第1乃至14のいずれか一つの発明において、前記シアン化水素除去剤が、クロム、クロム酸化物、モリブデン、モリブデン酸化物、バリウム、アルミナ、チタニア及びニッケルのうちの少なくとも一種又はこれらの混合物であることを特徴とするガス浄化装置にある。
【0028】
第16の発明は、第1乃至15のいずれか一つのガス浄化装置を備えてなることを特徴とするガス化システムにある。
【0029】
第17の発明は、第1乃至15のいずれか一つのガス浄化装置を備えてなることを特徴とするガス化発電システムにある。
【0030】
第18の発明は、第16の発明において、高温のガスを得るガス化炉が、バイオマスガス化炉、ゴミガス化炉、下水汚泥ガス化炉、石炭ガス化炉のいずれか一つであることを特徴とするガス化システムにある。
【0031】
第19の発明は、第17の発明において、高温のガスを得るガス化炉が、バイオマスガス化炉、ゴミガス化炉、下水汚泥ガス化炉、石炭ガス化炉のいずれか一つであることを特徴とするガス化発電システムにある。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、高温ガスを減温し、脱S剤及びシアン化水素除去を噴霧して、濾過集塵を行う濾過膜に堆積層を形成し、ここでガス中のS成分及びシアン化水素を除去することができ、長期間に亙って、安定して硫化水素及びシアン化水素の除去処理をすることができる。
【0033】
また、酸性ガス中和剤を同様にして噴霧することにより、ガス中に含まれる酸性ガスも同様に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例1】
【0035】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図1は、実施例1にかかるガス浄化装置の概略図である。図1に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Aは、少なくとも硫黄(S)成分を含有する高温ガス11のガス温度を減温させるガス冷却装置12と、前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス13中に、粉体状の脱S剤14を供給する脱S剤供給装置15と、前記減温されたガス中に粉体状のシアン化水素除去剤31を供給するシアン化水素除去剤供給装置32と、前記ガス13中の煤塵を集塵する濾過膜(図示せず)を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤14及びシアン化水素除去剤31の複合堆積層を形成してなる集塵装置16とを具備してなるものである。
【0036】
前記装置によれば、高温ガス11は、ガス冷却装置12で減温され、その後冷却ガス供給管20中において、脱S剤14及びシアン化水素除去剤31が噴霧され、その後、集塵装置16の濾過膜において脱S剤14及びシアン化水素除去剤31の複合堆積層を形成し、この複合堆積層を通過するガス中の硫黄(S)成分及びシアン化水素成分を吸着・捕集することとなる。
【0037】
その後、前記集塵装置16で浄化された浄化ガス17は誘引送風機18等により発電設備である例えばガスエンジン(G/E)19等に送られ、ここで、エネルギー変換して発電に供している。
【0038】
また、集塵装置16で例えば逆洗浄操作によって定期的に払い落とされる堆積層であるダスト21はその一部21aを分離装置22により分離し、再度冷却ガス供給管20に戻して、再利用を図るようにしてもよい。
【0039】
本発明で前記硫黄(S)成分とは、H2S、COS等の硫化物又はS2O、SO、SO2、SO3、S23等の酸化硫黄であるが、ガス中に存在するS成分であればこれらに限定されるものではない。
【0040】
本発明で生成ガス中の硫黄成分を除去する脱S剤14としては、例えば酸化亜鉛、炭酸亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、亜鉛・鉄化合物、ニッケル等の遷移金属の酸化物、銅、酸化銅、活性炭、ゼオライト等を挙げることができ、特に酸化亜鉛が好ましい。これは下記反応式及び後述する試験例にも示すように、硫化水素と反応した場合において、水分発生量が少ないからである。
【0041】
前記脱S剤は粉体状であり、その大きさは数10μm〜数100μm程度とすればよい。これにより、S成分との接触面積が増大し、反応効率が向上する。この結果、利用率の向上及び除去効率が向上する。
【0042】
前記S成分である例えば硫化水素を酸化亜鉛(ZnO)と酸化鉄(Fe23)を用いて分解除去する場合には、以下の式(1)及び(2)のようになる。
ZnO+H2S→ZnS+H2O・・・(1)
Fe23+2H2S+H2→2FeS+3H2O・・・(2)
このように、ZnOの場合には水分の発生がFe23よりも1/3も少なく、周囲に多少水分があっても影響を受けにくく、反応の進行が良好となる。
【0043】
また、本発明で生成ガス中に存在するシアン化水素を除去する前記シアン化水素除去剤31としては、例えばクロム、クロム酸化物、モリブデン、モリブデン酸化物、バリウム、アルミナ、チタニア及びニッケルのうちの少なくとも一種又はこれらの混合物を挙げることができる。
【0044】
また前記ガスは特に限定されるものではなく、燃料排ガス中の脱硫も行うことができる。
さらに、本発明では、ガスとして還元性ガスの場合が好適であり、S成分がH2Sである場合に特に有効である。ここで、前記還元性ガスとしては、ガス化物を熱分解したガス又はガス化物を熱分解して改質したガスのいずれか一方又は両方を含むものを挙げることができる。
【0045】
前記還元性ガスの一例としては、ガス化物を熱分解して改質したO2成分が少ないガスを挙げることができる。酸素の無い状態で分解されるので、ほとんど還元物質と水蒸気であり、その組成としては、例えばCO、H2S、COS、HCN、H2等である。
【0046】
前記ガス化物としては、例えばバイオマス、木屑、ごみ、下水汚泥、廃棄物、石炭等を挙げることができ、これらをガス化炉でガス化し、ガス化した生成ガスを改質して、可燃ガスである一酸化炭素や水素にするようにしている。
【0047】
ここで、ガス化した生成ガスは高温ガス(400℃以上、600〜1500℃)11であるので、減温する必要があり、本発明においては前記ガス冷却装置12において、例えば200℃以下まで減温するようにしている。これは、濾過式の集塵機は、例えばバグフィルタ等のような濾布を用いており、200℃を超える場合には溶融等により、耐久性に問題があるからである。
また、減温の下限値は100℃、好ましくは120℃とするのがよい。これは酸露点により、水分が発生し、乾式濾過に不具合が生じるからである。また、ダイオキシン類の再合成を防止する点からは、ダイオキシン類の濃度にもよるが、300℃以下、好ましくは200℃以下とするのがよい。
【0048】
このように、高温ガスを減温させた後に、ガス中のS成分及びシアン化水素を除去することができる。また、脱S剤14及びシアン化水素除去剤31をガス供給管20内に噴霧するだけでよいので、脱S剤供給装置15及びシアン化水素供給装置32の設置スペースのみを確保すればよく、従来のような充填方式の脱硫設備に較べてガス浄化設備が大幅にコンパクトとなる。
また、湿式の脱硫設備に較べて、排水がないので、後処理が容易である。
【0049】
本実施例では、集塵装置16の濾過膜において、脱S剤14とシアン化水素除去剤31との複合堆積層を形成することで、脱S処理及びシアン化水素除去処理を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、濾過膜を構成する繊維材料に前記脱S剤及びシアン化水素除去剤を予め担持させるようにしてもよい。また、繊維材料に前記脱S剤及びシアン化水素除去剤を繊維化して織り込むようにしてもよい。
このような場合には、脱S剤供給装置15及びシアン化水素除去剤供給装置32が不要となり、更に簡易な構成となる。
【実施例2】
【0050】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図2は、実施例2にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1に示す実施例1の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図2に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Bは、実施例1の装置において、S成分除去用の集塵装置16−1と、シアン化水素除去剤用の集塵装置16−2とを設けてなり、それぞれ別々にS成分とシアン化水素成分とを除去するようにしている。
【0051】
これにより、S成分とシアン化水素成分を独立した集塵装置16−1、16−2の濾過膜により除去するので、除去効率が向上する。
なお、シアン化水素除去剤31は脱硫反応とは異なり、除去剤が変化しないので、シアン化水素濃度に依存した適性量を特定することはできないが、多いほど反応には有効である。しかし、除塵装置の運転に支障をきたさない程度が必要であるという点から、ガス流量によりシアン化水素除去剤31の投入量を制御することが好ましい。例えばS成分除去用の集塵装置16−1の出口で流量を計測してシアン化水素除去剤の投入量を制御するようにしてもよい。
【実施例3】
【0052】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図3は、実施例3にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1及び2に示す実施例1及び2の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Cは、実施例2の装置において、シアン化水素除去剤用の集塵装置16−2の代わりに、シアン化水素除去触媒を内部に充填してなるシアン化水素除去触媒充填塔35を設けてなり、シアン化水素の除去に際して、シアン化水素除去剤を噴霧せずに、充填塔内でガスが通過する際にシアン化水素除去触媒に接触することでシアン化水素成分を除去するようにしている。前記シアン化水素除去触媒は前述したシアン化水素除去剤及びこれらを担体に担持したものを用いることができる。
【0053】
これにより、実施例2に較べてシアン化水素除去供給装置を設置することなく、シアン化水素を除去することができる。
【実施例4】
【0054】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図4は、実施例4にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1及び2に示す実施例1及び2の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Dは、実施例2の装置において、シアン化水素除去剤用の集塵装置16−2の後流側に、脱硫装置51を設けてなるものである。この脱硫装置51は、シアン化水素の除去に際して、ガス中に存在するCOS(硫化カルボニル)からの生成物である硫化水素(H2S)を除去するものである。
【0055】
前記脱硫装置51としては、例えば湿式脱硫装置、前記脱S剤を充填した脱S触媒充填塔式脱硫装置、脱S剤供給装置15と集塵装置16とを組合せた脱硫装置のうち一つもしくは複数を設置するようにすればよい。
【0056】
前記脱硫装置51において、特に湿式脱硫装置とした場合、シアン化水素の分解により生成したアンモニアも吸収除去することができる。
【実施例5】
【0057】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図5は、実施例5にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1に示す実施例1の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図5に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Eは、実施例1の装置において、ガス供給管20内に酸性ガス中和剤41を供給する酸性ガス中和剤供給装置42を設けたものである。なお、脱酸性ガス中和剤41と脱S剤14とシアン化水素除去剤31の供給はいずれが前後であってもよい。
【0058】
ここで、酸性ガス中和剤41を供給するのは、ガス化する対象物が下水汚泥等の場合には、生成ガス中には硫化水素等のS成分が主体であるので、脱S剤を供給することでガスを浄化するようにしているが、例えばゴミ等をガス化するような場合には、硫化水素よりも酸性ガス(例えばHCl等)が主体となるので、これを除去する必要があるからである。
【0059】
ここで、前記酸性ガス中和剤41としては、中和剤アルカリ(例えば水酸化カルシウム、重炭酸ナトリウム、ナトリウム系アルカリ剤)、セメント、活性炭等を挙げることができる。また、濾過膜を保護する珪藻土等の助剤も供給するようにしてもよい。
【0060】
この酸性ガス中和剤41を減温された冷却ガス13中に噴霧することで、その後、集塵装置16の濾過膜において酸性ガス中和剤の堆積層を形成し、ここで通過するガス中の酸性ガス分(HCl、SOx等)を吸着・捕集することとなる。
なお、本実施例では、脱S剤14及びシアン化水素除去剤31を別々に供給しているが、脱S剤及びシアン化水素除去剤31に混ぜて冷却ガス供給管20内に吹き込むようにしてもよい。
【0061】
これにより、生成ガス中のS成分及びシアン化水素成分のみならず、酸性ガス成分も除去することができることとなる。
【実施例6】
【0062】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図6は、実施例6にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1及び2に示す実施例1及び2の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図6に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Fは、実施例2の装置において、集塵装置16−1の濾過膜に、脱S剤14と前記酸性ガス中和剤41との複合層が堆積するようにガス供給管20内に酸性ガス中和剤41を酸性ガス中和剤供給装置42から供給するようにしたものである。
【0063】
これにより、生成ガス中のS成分及びシアン化水素成分のみならず、酸性ガス成分も除去することができることとなる。
【実施例7】
【0064】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図7は、実施例7にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図1及び2及び6に示す実施例1及び2及び6の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図7に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Gは、実施例6の装置において、酸性ガス中和剤専用の酸性ガス除去用の集塵装置−1と脱S剤用のS成分除去用の集塵装置16−1−2とを設けてなり、別々に酸性ガス成分とS成分とシアン化水素成分とを別々に除去するようにしている。
【0065】
これにより、冷却ガス13中の酸性ガス成分を除去した後に、S成分のみ及びシアン化水素成分のみを除去できることとなる。この結果、脱S剤14として、例えば酸化亜鉛(ZnO)を用いた場合には、反応によって得られたZnS成分をダスト21−2中から回収することができる。本実施例では、酸性ガス除去用の集塵装置16−1−1において、酸性ガス成分を中和するようにしているので、S成分除去用の集塵装置16−1−2からのダスト21−2には塩素が含有されることがなく、ZnS成分の純度が高いものとなる。よって回収されたZnS成分を顔料又は染料、蛍光剤、加硫剤として二次利用することができる。
なお、シアン化水素除去用の集塵装置16−2からのダスト21−3はその一部21−3aを再利用するようにしている。
【0066】
また、酸性ガス除去用の集塵装置16−1−1はS成分除去用の集塵装置16−1−2に較べて集塵温度を低くする方が好ましい。これは、前記酸性ガス除去用の集塵装置16−1−1での酸性ガス中和剤41による中和はダイオキシン類の再合成防止の観点から200℃以下とすることが好ましく、S成分除去用の集塵装置16−1−2における脱S処理の場合には200℃以上が好ましいからである。
よって、酸性ガス除去用の集塵装置16−1−1はS成分除去用の集塵装置16−1−2との間にガスガス熱交換器を設け、高温ガス11から回収した熱を用いて酸性ガス除去用の集塵装置16−1−1からのガスの温度を上昇させるようにすることもできる。
【実施例8】
【0067】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図8は、実施例8にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図7に示す実施例7の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図8に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Hは、実施例7の装置において、脱S剤供給装置15及びS成分除去用の集塵装置16−1−2の代わりに、脱S剤を充填してなるS成分除去触媒充填塔61を設けてなり、S成分の除去に際して、脱S剤14を噴霧せずに、充填塔61内でガスが通過する際にS成分除去触媒に接触することでS素成分を除去するようにしている。前記S成分除去触媒は前述した脱S剤及びこれらを担体に担持したものを用いることができる。
【0068】
これにより、実施例7に較べて脱S剤供給装置を設置することなく、S成分を除去することができる。
【実施例9】
【0069】
本発明によるガス浄化装置について、詳細に説明する。
図9は、実施例9にかかるガス浄化装置の概略図である。なお、図8に示す実施例8の装置の構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図9に示すように、本実施例にかかるガス浄化装置10Iは、実施例8の装置において、S成分除去触媒充填塔61の代わりに、湿式脱硫装置71を設けてなり、S成分の除去に際して、脱S剤14を用いることなく、水72を噴霧することで、ガス中のS成分を除去するようにしている。
【0070】
これにより、廃水処理が必要となり処理コストは増加するが、S成分の除去率を向上させることができる。
【実施例10】
【0071】
図10は、ガス浄化装置を備えたガス発電システムの概略図である。
【0072】
図10に示すように、本実施例にかかるガス発電システム100Aは、実施例5のガス浄化装置をガス化炉101の後流側に設けると共に、集塵装置16の後流側に脱硫装置51を設けたものである。
前記ガス化炉101は例えばバイオマス等のガス化物102をガス化させるものであり、得られた生成ガス103をその後流側に設けた改質装置104により改質し、CO、H2成分リッチの生成ガス105とするようにしている。
【0073】
本実施例では、脱S剤14、シアン化除去剤31及び酸性ガス中和剤41を各々個別に供給することができる供給装置115として、供給タンク115aと、ファン115bと例えば窒素ガス等の不活性ガスタンク115cとから構成されており、フィーダ115dにより、生成ガス105中に脱S剤等を供給するようにしている。
なお、不活性ガスを用いる代わりに、脱S剤の供給ガスとして、浄化ガス17の一部を用いるようにしてもよい。
【0074】
なお、本実施例では、図1に示す実施例1のガス浄化装置10と実施例4の脱硫装置51を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述した実施例1〜9に係る浄化装置を種々組み合せてガスの浄化をするようにしてもよい。
【実施例11】
【0075】
図11は、実施例11にかかるガス浄化装置を備えたガス発電システムの概略図である。なお、本実施例では、図10に示す実施例10のガス発電システム100Aの構成と同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
【0076】
図11に示すように、本実施例にかかるガス発電システム100Bは、実施例10のガス発電システム100Aにおいて、集塵装置16からの浄化ガス17中のS成分(H2S,SOx)の成分量を計測するモニタ装置120を設けたものである。このモニタ装置120の情報を演算装置(CPU)121で処理し、脱S剤14の供給を制御するように、制御信号122を送るようにしている。これにより、常に適切な範囲の脱S剤14を供給することができ、効率的なガスの浄化が可能となる。また、集塵装置16の集塵力及びガス浄化力の判断の指標とすることができる。
【0077】
発電設備として、ガスエンジンに限定されるものではなく、ガスタービン、燃料電池等のガスを用いて発電することができる各種発電装置におけるガスの浄化に適用することができる。
【0078】
なお、本実施例では、ガス化発電システムにおけるガス浄化装置を適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばバイオマスからのガス化ガスを改質してメタノール等を得るシステムに適用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上のように、本発明にかかるガス浄化装置は、高温ガスを減温し、脱S剤及びシアン化水素除去剤を噴霧して、濾過集塵を行う濾過膜に堆積層を形成し、ここでガス中のS成分及びシアン化水素成分を除去することができ、これにより、ダイオキシン類の再合成もなく、長期間に亙って、ガスの浄化処理することができ、ガス化ガスの精製に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】実施例1にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図2】実施例2にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図3】実施例3にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図4】実施例4にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図5】実施例5にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図6】実施例6にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図7】実施例7にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図8】実施例8にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図9】実施例9にかかるガス浄化装置の概略図である。
【図10】実施例10にかかるガス発電システムの概略図である。
【図11】実施例11にかかるガス発電システムの概略図である。
【符号の説明】
【0081】
10A〜10I ガス浄化装置
11 高温ガス
12 ガス冷却装置
13 冷却ガス
14 脱S剤
15 脱S剤供給装置
31 シアン化水素除去剤
32 シアン化水素除去剤供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも硫黄(S)成分及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、
前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、
前記減温されたガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、
前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤及びシアン化水素除去剤の複合堆積層を形成してなる集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項2】
少なくとも硫黄(S)成分及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、
前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、
前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる脱S用集塵装置と、
前記脱S用集塵装置を通過したガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、
前記脱S用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面にシアン化水素除去剤の堆積層を形成してなるシアン化水素除去用集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記高温ガスが少なくとも酸性ガス成分を含むものであり、
前記減温された冷却ガス中に酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置を具備してなり、
前記集塵装置が、濾過膜の表面に脱S剤、シアン化水素除去剤及び酸性ガス中和剤の3成分の複合堆積層を形成してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項4】
請求項2において、
前記高温ガスが少なくとも酸性ガス成分を含むものであり、
前記脱S用集塵装置の前に設けられ、前記ガス中に酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置を具備してなり、
前記脱S用集塵装置が、濾過膜の表面に脱S剤及び酸性ガス中和剤の堆積層を形成してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項5】
少なくとも硫黄(S)成分、酸性ガス成分、及びシアン化水素(HCN)成分を含有する高温ガスのガス温度を減温させるガス冷却装置と、
前記ガス冷却装置で減温された冷却ガス中に粉体状の酸性ガス中和剤を供給する酸性ガス中和剤供給装置と、
前記ガス中の煤塵を集塵する濾過膜を備えてなると共に該濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる酸性ガス除去用集塵装置と、
前記酸性ガス除去用集塵装置を通過したガス中に粉体状の脱S剤を供給する脱S剤供給装置と、
前記酸性ガス除去用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面に脱S剤の堆積層を形成してなる脱S用集塵装置と、
前記脱S用集塵装置を通過したガス中に粉体状のシアン化水素除去剤を供給するシアン化水素除去剤供給装置と、
前記シアン化水素除去用集塵装置の後流側に設けられ、濾過膜の表面にシアン化水素除去剤の堆積層を形成してなるシアン化水素除去用集塵装置とを具備してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
前記高温ガスがさらに硫化カルボニル(COS)成分を含み、
硫化カルボニルがシアン化水素除去剤により変換された硫化水素を脱硫する脱硫装置を具備してなることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記脱S剤供給装置及び脱S集塵装置の代わりに脱S触媒を充填した脱S充填塔を具備することを特徴とするガス浄化装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記脱S剤供給装置及び脱S集塵装置の代わりに脱S触媒を充填した湿式脱硫塔を具備することを特徴とするガス浄化装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一つにおいて、
前記シアン化水素除去剤供給装置及びシアン化水素除去集塵装置の代わりにシアン化水素除去触媒を充填したシアン化水素除去充填塔を具備することを特徴とするガス浄化装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一つにおいて、
前記硫黄(S)成分が硫化物又は酸化硫黄であることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
前記ガスが還元性ガスであることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項12】
請求項11において、
前記還元性ガスが、ガス化物を熱分解したガス又はガス化物を熱分解して改質したガスのいずれか一方又は両方であることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一つにおいて、
前記ガス冷却装置におけるガス減温温度が100〜400℃であることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一つにおいて、
前記脱S剤が、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、亜鉛・鉄化合物、酸化ニッケル、銅、酸化銅、酸化コバルト、酸化モリブデン、活性炭の少なくとも一種又はこれらの混合物であることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一つにおいて、
前記シアン化水素除去剤が、クロム、クロム酸化物、モリブデン、モリブデン酸化物、バリウム、アルミナ、チタニア及びニッケルのうちの少なくとも一種又はこれらの混合物であることを特徴とするガス浄化装置。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか一つのガス浄化装置を備えてなることを特徴とするガス化システム。
【請求項17】
請求項1乃至15のいずれか一つのガス浄化装置を備えてなることを特徴とするガス化発電システム。
【請求項18】
請求項16において、
高温のガスを得るガス化炉が、バイオマスガス化炉、ゴミガス化炉、下水汚泥ガス化炉、石炭ガス化炉のいずれか一つであることを特徴とするガス化システム。
【請求項19】
請求項17において、
高温のガスを得るガス化炉が、バイオマスガス化炉、ゴミガス化炉、下水汚泥ガス化炉、石炭ガス化炉のいずれか一つであることを特徴とするガス化発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−2061(P2007−2061A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182125(P2005−182125)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】