説明

ガス漏れ警報器およびガス漏れ警報装置

【課題】誤動作の少ないガス漏れ警報器およびガス漏れ警報装置を提供すること。
【解決手段】ガス漏れ警報器2は、外部より送出される、前記ガス漏れ警報器2の監視領域内に設置されている燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を受信する受信手段21と、燃焼機器使用情報の受信の有無を判定する判定手段23−1と、燃焼機器使用情報の受信有りと判定されたとき、ガス漏れの有無を検出する第1のガス漏れ検出手段23−2と、燃焼機器使用情報の受信無しと判定された場合、ガス漏れの有無を検出する第2のガス漏れ検出手段23−3と、第1のガス漏れ検出手段23−2でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報を発生する第1の報知手段201と、第2のガス漏れ検出手段23−3でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報と異なる形態のガス漏れ注意報を発生する第2の報知手段202とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス漏れ警報器および該ガス漏れ警報器を備えたガス漏れ警報装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガスメータおよびガス漏れ警報器を備えたガス漏れ警報システムとして、たとえば出願人が提案しているものがある。このガス漏れ警報システムは、ガスメータが、検出したガス流量に基づき、ガス容器の下流側に設けられている燃焼機器が使用されていることを検出し、その検出結果に応じた使用情報を、ガス漏れ警報器に送信する。ガス漏れ警報器は、受信した使用情報に基づき、現在、燃焼機器が使用されているか否かを判断し、使用されていると判断されている間、ガス使用報知を行う(特許文献1参照。)。
【0003】
このようなガス漏れ警報システムにおいて、台所に設置されるガス漏れ警報器は、LPガス警報器、都市ガス警報器、CO警報器等があるが、台所に設置されているガスコンロや給湯器からガス漏れが発生している場合は、当然にガス漏れ警報を行うが、実際のガス漏れ以外でも高濃度の検知対象ガスが存在すると、ガス漏れと判断し警報を行う誤動作が発生する場合がある。
【特許文献1】特開2004−19956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LPガス警報器、都市ガス警報器、CO警報器等のそれぞれのガス漏れ警報器では、色々な誤作動が以下のように発生している。たとえば、LPガス警報器の場合、プロパン、ブタンガスを選択的に検出可能な設計が行われている。一般的に、殺虫剤等の主成分に、LPG等を利用しているものがLPガス警報器に吹き付けられた場合は、当然にガス漏れ発生の誤動作を行うことがある。
【0005】
また、都市ガス警報器の場合はメタンガスを、CO警報器の場合は不完全燃焼排ガスを選択的に検出するように設計されているが、近年住宅の高気密化に伴い、ガス漏れ以外でVOC(揮発性有機化合物)による誤動作や、アロマテラピー等の芳香剤による誤動作が報告されている。
【0006】
このように、それぞれのガス漏れ警報器で色々な誤作動が発生しているが、より誤動作の少ないガス漏れ警報器が望まれている。
【0007】
そこで本発明は、上述した課題に鑑み、誤動作の少ないガス漏れ警報器およびガス漏れ警報装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、ガス漏れを検出してガス漏れ報知を行うガス漏れ警報器2であって、外部より送出される、前記ガス漏れ警報器2の監視領域内に設置されている燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を受信する受信手段21と、前記受信手段21における前記燃焼機器使用情報の受信の有無を判定する判定手段23−1と、前記判定手段23−1で前記燃焼機器使用情報の受信有りと判定されたとき、ガスセンサ24からのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する第1のガス漏れ検出手段23−2と、前記判定手段23−1で前記燃焼機器使用情報の受信無しと判定されたとき、ガスセンサ24からのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する第2のガス漏れ検出手段23−3と、前記第1のガス漏れ検出手段23−2でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報を発生する第1の報知手段201と、前記第2のガス漏れ検出手段23−3でガス漏れが検出された場合、前記ガス漏れ警報と異なる形態のガス漏れ注意報を発生する第2の報知手段202と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明においては、ガス漏れ警報器2は、受信手段21、判定手段23−1、第1のガス漏れ検出手段23−2、第2のガス漏れ検出手段23−3、第1の報知手段201および第2の報知手段202を備えている。受信手段21は、外部より送出される、ガス漏れ警報器2の監視領域内に設置されている燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を受信する。判定手段23−1は、受信手段21における燃焼機器使用情報の受信の有無を判定する。第1のガス漏れ検出手段23−2は、判定手段23−1で燃焼機器使用情報の受信有りと判定されたとき、ガスセンサ24からのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する。第2のガス漏れ検出手段23−3は、判定手段23−1で燃焼機器使用情報の受信無しと判定されたとき、ガスセンサ24からのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する。第1の報知手段201は、第1のガス漏れ検出手段23−2でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報を発生する。第2の報知手段202は、第2のガス漏れ検出手段23−3でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報と異なる形態のガス漏れ注意報を発生する。
【0010】
それにより、燃焼機器の使用状況にしたがって、ガス漏れ警報器から本警報または注意報を発生させるので、燃焼機器が使用されていない時に本警報を発生するという誤動作を極力抑えることができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明のガス漏れ警報装置は、請求項1記載のガス漏れ警報器2と、前記ガス漏れ警報器2の監視領域内に設置されている燃焼機器4が使用されているか否かを検出して、前記燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出する燃焼機器使用検出手段1とを備え、前記ガス漏れ警報器2の前記受信手段21は、前記燃焼機器使用検出手段1から送出される前記燃焼機器使用情報を受信することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明においては、ガス漏れ警報装置は、請求項1記載のガス漏れ警報器2と、ガス漏れ警報器2の監視領域内に設置されている燃焼機器4が使用されているか否かを検出して、燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出する燃焼機器使用検出手段1とを備え、ガス漏れ警報器2の受信手段21は、燃焼機器使用検出手段1から送出される燃焼機器使用情報を受信する。
【0013】
それにより、燃焼機器の使用状況にしたがって、ガス漏れ警報器から本警報または注意報を発生させるので、燃焼機器が使用されていない時に本警報を発生するという誤動作を極力抑えることができるガス漏れ警報装置を得ることができる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、請求項2記載のガス漏れ警報装置において、前記燃焼機器使用検出手段1は、前記燃焼機器4へ流れるガス流量を検出するガス流量検知部11を有するガスメータ1であり、前記ガス流量検知部11で検出されたガス流量に基づいて前記燃焼機器4が使用されているか否かを検出して、前記燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明においては、燃焼機器使用検出手段1は、燃焼機器4へ流れるガス流量を検出するガス流量検知部11を有するガスメータ1であり、ガス流量検知部11で検出されたガス流量に基づいて燃焼機器4が使用されているか否かを検出して、燃焼機器4の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出する。それにより、ガスメータにおけるガス流量検出に基づいて燃焼機器の使用の有無を検出することができる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、燃焼機器の使用状況にしたがって、燃焼機器を使用している間にガス漏れを検出した場合は本警報を発生し、燃焼機器を使用していない時にガス漏れを検出した場合は注意報を発生するので、燃焼機器が使用されていない時に本警報を発生するという誤動作を極力抑えることができるガス漏れ警報器を得ることができる。また、ユーザーは、本当にガス漏れが発生しているのか、または燃焼機器の使用に関わらないガス漏れなのかを確認することができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、燃焼機器の使用状況にしたがって、燃焼機器を使用している間にガス漏れを検出した場合は本警報を発生し、燃焼機器を使用していない時にガス漏れを検出した場合は注意報を発生するので、燃焼機器が使用されていない時に本警報を発生するという誤動作を極力抑えることができるガス漏れ警報装置を得ることができる。また、ユーザーは、本当にガス漏れが発生しているのか、または燃焼機器の使用に関わらないガス漏れなのかを確認することができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、ガスメータにおけるガス流量検出に基づいて燃焼機器の使用の有無を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図2は、本発明の実施の形態に係るガス漏れ警報器を備えたガス漏れ警報装置を示すブロック図である。図2において、ガス漏れ警報装置は、燃焼機器使用検出手段としてのガスメータ1と、信号線Lを介してガスメータ1に接続されたガス漏れ警報器2とから構成されている。
【0021】
ガスメータ1は、ガス供給管3を介して、家屋H内の、たとえば台所に設置されて使用されるガスコンロ4a、給湯器4bなどの燃焼機器4に供給されるガス量を積算計量して積算ガス使用量として表示するためのものである。ガスメータ1は、ガス供給管3のガス流路内に設けられたガス流量検知部11と、ガス流量検知部11からの流量検知信号に基づいて瞬時ガス流量を計測し、計測して得られた瞬時ガス流量値を積算計量して表示部12に表示させる計量処理を行うガスメータ制御部13とを有する。
【0022】
ガスメータ制御部13は、たとえば制御プログラムがインストールされたマイクロコンピュータで実現され、制御プログラムやデータが格納されたROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、制御プログラムを実行するCPUからなる。それに伴い、電池14が動作電源としてガスメータ制御部13に接続されている。さらに、ガスメータ1は、信号線Lを介してガス漏れ警報器2と通信する通信部15を有する。なお、ガスメータ1には、それ以外にも、種々のセンサやアクチュエータが設けられているが、本発明に直接関係ないので、ここでは図示せずその説明も省略している。
【0023】
ガス流量検知部11は、ガス流路に沿って双方向に超音波を送出し、それぞれの伝播時間からガス流速を検出し、ガス流路の断面積との関係から瞬間ガス流量信号を出力する超音波式流量計測手段である。
【0024】
ガスメータ制御部13は、上述のガス流量値の計量処理のほかに、ガスコンロ4a、給湯器4bなどの燃焼機器4の使用の有無を検出し、使用されている場合に燃焼機器使用中を表す燃焼機器使用情報を通信部15から信号線Lを介してガス漏れ警報器2へ送出する燃焼機器使用判別処理を行う。なお、燃焼機器使用情報は、ガスメータ1とガス漏れ警報器2の間で、別機能のために送受信されるガス遮断信号、弁遮断信号、復帰安全確認信号、ガス使用許可信号等と識別できる異なる信号形態で送信される。
【0025】
燃焼機器4の使用の有無の検出は、たとえば、燃焼機器4が使用されたとき、その燃焼機器4の燃焼中にガス流路を流れるガス流量値がガス流量検知部11で検知され、検知されたガス流量値が、予め定められた小流量から大流量まで複数の流量範囲に区切られた流量区分のどの流量区分に相当しているかを判定することにより行われる。この判定に使用するために、ガス漏れ警報器2と同室に設置されているものとして予め定められた特定の燃焼機器としてのガスコンロ4a、給湯器4bなどの燃焼機器4の種類と、燃焼機器4が燃焼中に消費するガス流量の属する流量区分と対応関係を示す燃焼機器使用判別テーブルが、ガスメータ制御部13内の電気的に書き換え可能な記憶手段としてのROM内に予め格納されている。この燃焼機器使用判別テーブルは、ガスメータ1の設置時に設定器等を使用して上記ROM内に格納される。
【0026】
流量区分は、たとえば、使用時間遮断機能に使用されている流量区分が兼用される。この流量区分は、21(l(リットル)/h(アワー))未満の流量区分1、21l/h以上63l/h未満の流量区分2−1、63l/h以上125l/h未満の流量区分2−2、125l/h以上210l/h未満の流量区分2−3、210l/h以上250l/h未満の流量区分3、・・・、1460l/h以上の流量区分13といった15の流量区分に区切られている。
【0027】
ガス漏れ警報器2は、家屋H内の、ガスコンロ4aおよび給湯器4bが設置されている台所(監視領域)に設置され、雰囲気中のガス濃度が予め定められたしきい値以上になったことを検出した場合に、ガス漏れと判定して警報を発し、ガス漏れ報知をおこなうものである。ガス漏れ警報器2は、信号線Lを介してガスメータ1と通信する通信部21と、警報部22と、制御部23と、ガスセンサ24を有する。
【0028】
制御部23は、たとえば制御プログラムがインストールされたマイクロコンピュータで実現され、制御プログラムやデータが格納されたROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、制御プログラムを実行するCPUからなる。制御部23は、所定の検出タイミングでガス漏れ検出を行い、ガスセンサ24で検出された雰囲気中のガス濃度が予め定められたしきい値以上になった場合に、ガス漏れと判定し、警報部22よりガス漏れ報知を行う。警報部22は、図示しないが、警報表示を点滅等で行うLEDや、警報音を発生するブザーまたはスピーカ等を含む。
【0029】
また、制御部23は、ガスメータ1から送出される燃焼機器使用情報が信号線Lおよび通信部21を介して受信されたか否かを判定し、燃焼機器使用情報が受信されたとき、本監視状態となり、この本監視状態でガス漏れが検出された場合、警報部22から本警報を発生させ、ガス漏れの危険性をユーザーに報知する。一方、燃焼機器使用情報が受信されていないときにガス漏れが検出された場合は、その他の空気汚れによる警報であったり、誤作動によるものであったりする可能性が高いが、台所以外の他の部屋からのガス漏れや、地下に埋設された、ガスメータより上流側のガス供給管からのガス漏れの可能性もあるため、本警報ではないが、注意報レベルでユーザーに報知する。
【0030】
次に、ガスメータ1のガスメータ制御部13において、ROMに格納された制御プログラムにしたがってCPUが行う燃焼機器使用判別処理について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
ガスメータ制御部13のCPUは、図示しない電源の投入によってその動作を開始し、所定の計測タイミングによるガス流量検知部11からの流量検知信号に基づいて瞬時ガス流量を計測する(ステップS1)。次に、燃焼機器4が使用中か否かを判定する(ステップS2)。この判定は、ステップS1で計測された流量値が、燃焼機器使用判別テーブルにおける、ガスコンロ4aまたは給湯器4bの使用による流量区分に属する流量値になっていれば、ガスコンロ4aまたは給湯器4bの燃焼機器4が使用中であり、なっていなければ使用中ではないと判定するものである。
【0032】
燃焼機器4が使用中でなければ、次いでステップS1に戻り、使用中であれば、次いで燃焼機器使用情報を通信部15および信号線Lを介してガス漏れ警報器に送信し(ステップS3)、次いでステップS1に戻る。
【0033】
次に、ガス漏れ警報器2の制御部23において、ROMに格納された制御プログラムにしたがってCPUが行う警報処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
ガス漏れ警報器2における制御部23のCPUは、図示しない電源の投入によってその動作を開始し、ガスメータ1からの燃焼機器使用情報が受信されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0035】
燃焼機器使用情報が受信されると、次いで、ガス漏れを検出したか否かを判定する(ステップS12)。この判定は、ガスセンサ24で検出された雰囲気中のガス濃度が予め定められたしきい値以上になった場合に、ガス漏れと判定するものである。
【0036】
ガス漏れが検出されない場合は、次いでステップS11に戻り、ガス漏れが検出された場合は、次いで、警報部22よりガス漏れの本警報を発生させ(ステップS13)、次いでステップS11に戻る。
【0037】
一方、ステップS11で燃焼機器使用情報が受信されなかった場合は、次いで、ガス漏れを検出したか否かを判定する(ステップS14)。ガス漏れが検出されない場合は、次いでステップS11に戻り、ガス漏れが検出された場合は、次いで、警報部22より前述の本警報とは異なる形態の注意報を発生させ(たとえば、LEDの点滅速度を変えたり、スピーカから異なる音声メッセージを発生させたりする。)(ステップS15)、次いでステップS11に戻る。
【0038】
以上の説明から明らかなように、図2のガス漏れ警報器2における通信部21は、請求項における受信手段に対応し、図4のステップS11は、請求項における判定手段23−1に対応し、ステップS12は、請求項における第1のガス漏れ検出手段23−2に対応し、ステップS14は、請求項における第2のガス漏れ検出手段23−3に対応し、ステップS13は、請求項における第1の報知手段201に対応し、ステップS15は、請求項における第2の報知手段202に対応している。
【0039】
このように、本発明によれば、ガス漏れ警報器2は、燃焼機器4を使用している間にガス漏れを検出した場合は本警報を発生し、燃焼機器4を使用していない時にガス漏れを検出した場合は注意報を発生するので、燃焼機器4が使用されていない時に本警報を発生するという誤動作を極力抑えることができる。また、ユーザーは、本当にガス漏れが発生しているのか、または燃焼機器4の使用に関わらないガス漏れなのかを確認することができる。
【0040】
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0041】
たとえば、上述の実施の形態では、ガスメータからの燃焼機器使用情報が信号線Lを介してガス漏れ警報器2へ送信されているが、これに代えて、無線送信しても良い。
【0042】
また、上述の実施の形態では、ガス流量検知部11は、超音波式流量計測手段を採用しているが、これに限らず、膜式流量計測手段等の他の方式の流量計測手段を使用しても良い。
【0043】
また、上述の実施の形態では、燃焼機器4を使用している間にガス漏れを検出した場合は、ガス漏れ警報器2が本警報を発生するように構成されているが、燃焼機器4を使用しているかどうかの判別は、ガス漏れ時の拡散する時間差も考慮に入れて判別しても良い。
【0044】
また、上述の実施の形態では、燃焼機器の使用の有無を、ガス流量に基づいて検出しているが、これに限らず他の検出方法に依っても良い。
【0045】
また、ガス漏れ警報器2と同室ではなく異なる場所に設置された燃焼機器がある場合は、ガス漏れ警報器2と同室に設置されている燃焼機器と、上述の異なる場所に設置された燃焼機器とをガスメータ1側で識別できるようにしたり、これらを識別する識別符号を燃焼機器使用情報に付加して、ガス漏れ警報器2側で、ガス漏れ警報器2と同室に設置されている燃焼機器の使用信号であるかどうかを判別できるように構成したりしても良い。
【0046】
また、ガス漏れ警報器2は、LPガス警報器、都市ガス警報器、CO警報器またはこれらの複合型警報器等のいずれでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るガス漏れ警報器を備えたガス漏れ警報装置を示すブロック図である。
【図3】図2におけるガスメータの燃焼機器使用判別処理を示すフローチャートである。
【図4】図2におけるガス漏れ警報器のガス漏れ検出処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
1 ガスメータ(燃焼機器使用検出手段)
2 ガス漏れ警報器
21 通信部(受信手段)
22 警報部(第1の報知手段201の一部、第2の報知手段202の一部)
23 制御部(判定手段23−1、第1のガス漏れ検出手段23−2、第2のガス漏れ検出手段23−3、第1の報知手段201の一部、第2の報知手段202の一部)
24 ガスセンサ
4 燃焼機器
4a ガスコンロ(燃焼機器)
4b 給湯器(燃焼機器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス漏れを検出してガス漏れ報知を行うガス漏れ警報器であって、
外部より送出される、前記ガス漏れ警報器の監視領域内に設置されている燃焼機器の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を受信する受信手段と、
前記受信手段における前記燃焼機器使用情報の受信の有無を判定する判定手段と、
前記判定手段で前記燃焼機器使用情報の受信有りと判定されたとき、ガスセンサからのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する第1のガス漏れ検出手段と、
前記判定手段で前記燃焼機器使用情報の受信無しと判定されたとき、ガスセンサからのセンサ信号に基づいてガス漏れの有無を検出する第2のガス漏れ検出手段と、
前記第1のガス漏れ検出手段でガス漏れが検出された場合、ガス漏れ警報を発生する第1の報知手段と、
前記第2のガス漏れ検出手段でガス漏れが検出された場合、前記ガス漏れ警報と異なる形態のガス漏れ注意報を発生する第2の報知手段と、
を備えていることを特徴とするガス漏れ警報器。
【請求項2】
請求項1記載のガス漏れ警報器と、
前記ガス漏れ警報器の監視領域内に設置されている燃焼機器が使用されているか否かを検出して、前記燃焼機器の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出する燃焼機器使用検出手段とを備え、
前記ガス漏れ警報器の前記受信手段は、前記燃焼機器使用検出手段から送出される前記燃焼機器使用情報を受信することを特徴とするガス漏れ警報装置。
【請求項3】
請求項2記載のガス漏れ警報装置において、
前記燃焼機器使用検出手段は、前記燃焼機器へ流れるガス流量を検出するガス流量検知部を有するガスメータであり、前記ガス流量検知部で検出されたガス流量に基づいて前記燃焼機器が使用されているか否かを検出して、前記燃焼機器の使用の有無に関する燃焼機器使用情報を送出することを特徴とするガス漏れ警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−210185(P2008−210185A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−46741(P2007−46741)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】