説明

ガラスアンテナ

【課題】無給電素子の設置エリアが削減されてもアンテナ利得を高レベルに維持可能なガラスアンテナを提供する。
【解決手段】車体10の開口部に取り付けられるガラス(例えば、クォータウインドウ20L)に取り付けられ、このガラスの端部に設けられた給電端子33からガラスの縁22に向かって延びた給電素子31と、給電素子31を挟むように所定の間隔を空けて平行に延びた、ループ状の無給電素子32、33とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の開口部に設けられるガラスアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
ガラスアンテナは、従来のロッドアンテナに比べ、出っ張りが無いために意匠上優れており、又、破損の心配が無く、風切り音が発生しない等の理由で広く使用されるようになった。従来、前部窓ガラスに適用されるガラスアンテナが知られている(例えば、特許文献1(図13)参照。)。
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図7は、従来のガラスアンテナの正面図であり、車両のクォータウインドウ100には、ガラスアンテナ110が設けられている。このガラスアンテナ110は、単線状の給電素子111と、この給電素子111の一部を挟むようにして平行に延びる2本の単線状の無給電素子112、113とからなる。
【0004】
特許文献1に開示された技術によれば、単線状の無給電素子112、113を、単線状の給電素子111に対して平行に配置することで、特に、地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を使用した地上デジタル放送の電波を受信するDTV(Digital Television)帯域のアンテナ利得が向上する。
しかしながら、給電素子111を挟むように平行に配置される単線状の無給電素子112、113により、アンテナとしての設置面積が必然的に大きくなってしまう。
【0005】
近年、特に、所謂ミニバンやSUV(Sport Utility Vehicle)等では、アンテナが取り付けられるクォードウインドウの狭面積化が要求されている。このため、水平方向のアンテナ占有エリアが狭くなる。水平方向のアンテナ占有エリアが狭くなると、無給電素子112、113が車両の金属ボディ(車両長手方向)に接触する可能性が有り、アンテナとして必要な性能を確保できない。狭面積のウインドウであっても高い性能が発揮できるガラスアンテナが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−303946公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、アンテナ利得を高レベルに維持することができるガラスアンテナを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明では、車体の開口部に取り付けられるガラスと、このガラスに取り付けられ、前記ガラスの端部に設けられた給電端子から前記ガラスの他縁に向かって延びた給電素子と、前記給電素子を挟むように所定の間隔を空けて平行に延びた無給電素子とを有するガラスアンテナであって、前記無給電素子をループ状とすることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明では、給電素子の軸直角方向から見た場合、給電素子に無給電素子の一端が重なっており、この重なり部位の長さをy1,無給電素子からy1を差し引いたときの長さをy2とすれば、y1がy2より小さく設定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明では、無給電素子の素子長は、給電素子の素子長の0.875倍以上で、かつ、1.875倍以下であることを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明では、無給電素子の素子長は、給電素子の素子長の1.125倍以上で、かつ、1.625倍以下であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明では、無給電素子の素子長は、給電素子の素子長の1.375倍であることを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明では、無給電素子のループ幅は、5mm〜25mmであることを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る発明では、無給電素子のループ幅は、5mm〜20mmであることを特徴とする。
【0015】
請求項8に係る発明では、給電素子と無給電素子との間隔は、5mm〜20mmであることを特徴とする。
【0016】
請求項9に係る発明では、給電素子と無給電素子との間隔は、10mm〜15mmであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明では、無給電素子をループ状とすることにより、無給電素子を太くした場合と同様にアンテナ損失が減少する。従って、アンテナ利得を高利得に維持することができる。又、一般的に、アンテナ素子を太くすると共振周波数が低域にシフトすることが知られている。無給電素子をループ状にすることは、無給電素子を太くしたことと同じ効果が得られる。このため、ある長さの単線状無給電素子に対して、ループ状無給電素子では素子長を短くすることができる。従って、無給電素子の設置面積の縮小化が可能になる。
【0018】
請求項2に係る発明では、給電素子に無給電素子の一端が重なっており、この重なり部位の長さy1は,重ならない部位の長さy2より小さく設定されている。この重なり部位の長さy1を調整することによって所望の周波数特性を得ることができる。
【0019】
請求項3に係る発明では、無給電素子の素子長が取りうる値の範囲は、給電素子の素子長の0.875倍以上で、かつ、1.875倍以下とした。発明者らの評価では、素子長が取り得る値を上記のように設定することで、単線状の無給電素子の場合と比較して、UHF帯(470MHz〜770MHz)におけるアンテナ平均利得を向上させることができる。
【0020】
請求項4に係る発明では、無給電素子の素子長が取りうる好適な値の範囲を、給電素子の素子長の1.125倍以上で、かつ、1.625倍以下とした。このことにより、単線状の無給電素子の場合と比較して、UHF帯におけるアンテナ平均利得を更に向上させることができる。
【0021】
請求項5に係る発明では、無給電素子の素子長が取り得るより好適な値の範囲を、給電素子の素子長の1.375倍とした。このことにより、単線状の無給電素子の場合と比較して、UHF帯におけるアンテナ平均利得をより一層向上させることができる。
【0022】
請求項6に係る発明では、無給電素子のループ幅が取り得る値の好適な範囲を、5mm〜25mmとした。このことにより、高周波帯域でのアンテナ利得の低減を抑制することができる。
【0023】
請求項7に係る発明では、無給電素子のループ幅が取り得る値のより好適な範囲を、5mm〜20mmとした。このことにより、高周波帯域でのアンテナ利得の低減を更に抑制することができる。
【0024】
請求項8に係る発明では、給電素子と無給電素子との間隔がとり得る値の好適な範囲を、5mm〜20mmとした。このことにより、低周波帯域及び高周波板滝のアンテナ利得の向上を図ると共に、特定周波数領域におけるアンテナ利得の低減を抑制することができる。
【0025】
請求項9に係る発明では、給電素子と無給電素子との間隔がとり得る値のより好適な範囲を、10mm〜15mmとした。このことにより、低周波帯域及び高周波板滝のアンテナ利得の向上を図ると共に、特定周波数領域におけるアンテナ利得の低減を更に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施例に係るガラスアンテナが取り付けられた車両の平面図である。
【図2】本実施例に係るガラスアンテナの正面図である。
【図3】基準サンプル、サンプル1〜10の無給電素子の素子長を変更したときの平均利得を示したグラフである。
【図4】サンプル11〜20の無給電素子の素子長を変更したときの平均利得を示したグラフである。
【図5】本実施例に係るガラスアンテナの無給電素子のループ幅を変更したときの平均利得の変化の様子を示したグラフである。
【図6】本実施例に係るガラスアンテナの給電素子と無給電素子との間隔を変更したときの平均利得の変化の様子を示したグラフである。
【図7】従来のガラスアンテナの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。前後左右は、運転者を基準とする。
【実施例】
【0028】
本実施例に係るガラスアンテナは、例えば、車両のクォータガラスに取り付けることができる。図1に示すように、車両10は、車体11の左右の前ピラー12L、12R(Lは左、Rは右を示す添え字である。以下同じ)間に嵌められるフロントガラス13と、後ピラー14L、14R間に嵌められているリヤガラス15と、前ドア16L、16Rに昇降可能に取付けられている前ドアガラス17L、17Rと、後ドア18L、18Rに昇降可能に取付けられている後ドアガラス19L、19Rと、車両10に固定のクォータウインドウ20L、20Rとからなる、窓ガラスを備えている。
【0029】
以下に説明する本実施例では、ガラスアンテナ30は、クォータウインドウ20Lに取り付けられるものとして説明する。なお、ここに示すガラスアンテナ30は、主に、車載TV用に地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を使用する地上デジタル放送の電波を受信するために設計されたDTV用アンテナである。
【0030】
次に、クォータウインドウ20Lの詳細を図2に基づいて説明する。クォータウインドウ20Lは、クォータガラス21と、ガラスアンテナ30と、からなる。なお、ガラスアンテ30は、クォータガラス21の縁22内に設けられている。ガラスアンテナ30は、クォータウインドウ20Lの端部に設けられた給電端子34からクォータウインドウ20Lの縁22に向かって延びた給電素子31と、この給電素子31を挟むように所定の間隔Lを空けてそれぞれ平行に延びた無給電素子32、33とを有する。
そして、この無給電素子32、33を、共にループ幅wを有するループ形状とした。尚、給電素子31と無給電素32、33の素子幅はいずれも1mm前後であり、図2に示されるように、間隔L及びループ幅wは、その中心からの距離とする。
【0031】
一般的に、アンテナ素子を太くすると共振周波数が低域にシフトすることが知られている。無給電素子をループ状にすることは、無給電素子を太くしたことと同じ効果が得られる。このため、ある長さの単線状無給電素子に対して、ループ状無給電素子では、素子長を短くすることができる。従って、無給電素子の設置面積の縮小化が可能になる。
【0032】
以下にその根拠について説明する。まず、発明者らは、無給電素子の素子長を変更しながら平均利得の変化を調べた。この内容、及び結果を次表にまとめた。
【0033】
【表1】

【0034】
サンプル1は、図7に示す給電素子111の素子長xが80mm、ラップ部分y1が10mm、未ラップ部分y2が60mm、無給電素子112、113の素子長(y1+y2)が70mmであるガラスアンテナ110について平均利得を計測したところ、その平均利得が−10.8[dB]であった。
【0035】
一方、図7において、無給電素子112、113を除き、給電素子111のみとした、所謂、ダイポールアンテナ構造のガラスアンテナ110を「基準サンプル」として平均利得を計算したところ、その平均利得は、−12[dB]であった。この−12[dB]を平均利得の基準値とする。
【0036】
先に求めたサンプル1の平均利得−10.8[dB]から基準値−12.0[dB]を引いた値を「平均利得差」とすれば、((−10.8)−(−12.0))=1.2の計算から、その平均利得差は+1.2[dB]であった。
【0037】
サンプル2〜10は、図7において、ラップ部分y1と未ラップ部分y2を表1に示すように変更してそれぞれ平均利得を求め、更に、平均利得差を求めたものである。これらは表1に示す通りである。
【0038】
サンプル11は、図2に示す給電素子長31の素子長xが80mm、ラップ部分y1が10mm、未ラップ部分y2が60mm、無給電素子32、33の素子長(y1+y2)が70mmであるガラスアンテナ30について平均利得を計測したところ、その平均利得が−10.2[dB]であり、平均利得差は、+1.8[dB]であった。
【0039】
サンプル12〜20は、図2において、ラップ部分y1と未ラップ部分y2を表1に示すように変更してそれぞれ平均利得を求め、更に、平均利得差を求めたものである。これらは表1に示す通りである。
【0040】
平均利得差が+3.0[dB]以上のサンプルについては、数値の前に「※」を付した。すなわち、サンプル6、7、10、及びサンプル13、16、17、19、20では、平均利得差が+3.0[dB]以上であった。
【0041】
表1から明らかなように、給電素31の素子長が80mmの場合、無給電素子32,33の素子長が取り得る範囲は、70〜150mmである。すなわち、無給電素子32、33の素子長は、給電素子21の素子長(x=80)の0.875(70/80)倍以上で、かつ、1.875(150/80)倍以下である。
【0042】
又、好ましくは、90〜130mmの範囲であり、この場合、給電素子21の素子長xの1.125(90/80)倍以上で、かつ、1.625(130/80)倍以下である。更に、より好ましくは、無給電素子32,33の素子長は110mmであり、この場合、給電素子21の素子長xの1.375(110/80)倍であることがわかる。
【0043】
サンプル6、7、10について、周波数毎の平均利得差を調べた。その結果を図3に示す。又、サンプル13、16、17、19,20について、周波数毎の平均利得差を調べた結果を図4に示す。
図3と図4を対比して明らかなように、無給電素子32、33をループ状にすることで、単線状にした場合と比較して、470〜770MHzまでの平均利得値が向上している。
【0044】
次に、発明者らは、無給電素子32、33のループ幅wを変更しながら平均利得の変化を調べ、この内容、及び結果を次表にまとめた。但し、給電素子31の素子長Lは80mm、ラップ部分の線長y1は30mm、未ラップ部分の線長y2は80mm、給電素子31と無給電素子32、33との間隔Lは10mmで固定とした。
【0045】
【表2】

【0046】
サンプル31は、無給電素子32,33の幅wが5mmであるガラスアンテナ30について平均利得を計測したところ、その平均利得が−8.5[dB]であった。
【0047】
一方、無給電素子32、33を除き、給電素子31のみとした、所謂、ダイポールアンテナ構造のガラスアンテナ30を「基準サンプル」として平均利得を計算したところ、その平均利得は、−12.0[dB]であった。この−12.0[dB]を平均利得の基準値とする。
【0048】
先に求めたサンプル31の平均利得−8.5[dB]から基準値−12.0[dB]を引いた値を「平均利得差」とすれば、((−8.5)−(−12.0))=3.4の計算から、その平均利得差は+3.4[dB]であった。
【0049】
サンプル32〜35は、図2において、無給電素子32,33の幅wを表2に示すように変更してそれぞれ平均利得を求め、更に、平均利得差を求めたものである。これらは表2に示す通りである。
【0050】
表2に示す、基準サンプルを含むサンプル31〜35について、周波数毎の平均利得差を調べた結果を図5に示す。
【0051】
表2から明らかなように、無給電素子32、33のループ幅wを変更してもアンテナ平均利得に大きな差は生じないことがわかる。しかしながら、図5に示されるように、無給電素子32、33のループ幅wを大きくすると(w=25mm)、高周波帯域でのアンテナ利得が悪化している。このため、無給電素子32、33のループ幅wが取り得る値の範囲は、5mm〜25mmであり、好適には、5mm〜20mmであることがわかる。
【0052】
次に、発明者らは、図2に示す給電素子21とループ状の無給電素子22a、22bとの間隔Lを変更しながら平均利得の変化を調べ、この内容、及び結果を次表にまとめた。但し、給電素子31の素子長Lは80mm、無給電素子32、33のラップ部分y1は30mm、未ラップ部分y2は80mm、ループ状の幅wは10mmで固定とした。
【0053】
【表3】

【0054】
サンプル41は、給電素子31と無給電素子32、33との間隔Lが5mmであるガラスアンテナ30について平均利得を計測したところ、その平均利得が−8.7[dB]であった。
【0055】
サンプル1の平均利得−8.7[dB]から基準値−12.0[dB]を引いた値を「平均利得差」とすれば、((−8.7)−(−12.0))=3.3の計算から、その平均利得差は+3.3[dB]であった。
【0056】
サンプル42〜44は、図2において、給電素子31と無給電素子32、33との間隔Lを表3に示すように変更してそれぞれ平均利得を求め、更に、平均利得差を求めたものである。これらは表3に示す通りである。
【0057】
表3に示す、基準サンプルを含むサンプル41〜44ついて、周波数毎の平均利得差を調べた結果を図6に示す。
【0058】
表3から明らかなように、給電素子31とループ状の無給電素子32、33との間隔Lを変更してもアンテナ平均利得に大きな差は生じないことがわかる。しかしながら、図6のグラフに示されるように、間隔Lを広くすれば(L値=20mm)、低周波数帯域及び高周波帯域のアンテナ利得が悪化し、逆に、間隔Lを狭くすれば(L値=5mm)、低周波数帯域及び高周波帯域のアンテナ利得は向上するが、600MHz付近でのアンテナ利得が悪化する。この結果、給電素子31とループ状の無給電素子32、33との間隔Lが取り得る値の範囲は、5mm〜20mmであり、好適には、10mm〜15mmであることがわかる。
【0059】
以上説明のように本実施形に係るガラスアンテナ20によれば、給電素子31を挟むように平行に延びた無給電素子32、33をループ状にすることで、無給電素子32、33を太くした状態と同様にアンテナ損失を減少させるため、アンテナ利得を高利得に維持することができる。一般的に、アンテナ素子を太くすると共振周波数が低域にシフトすることが知られている。無給電素子をループ状にすることは、無給電素子を太くしたことと同じ効果が得られる。このため、ある長さの単線状無給電素子に対して、ループ状無給電素子では、素子長を短くすることができる。従って、無給電素子の設置面積の縮小化が可能になる。
【0060】
又、給電素子31に無給電素子32、33の一端が重なっており、この重なり部位の長さy1は,重ならない部位の長さy2より小さく設定されている。この重なり部位の長さy1を調整することにより、所望の周波数特性を得ることができる。発明者らの評価によれば、無給電素子32、33の素子長は、給電素子31の素子長xの0.875倍以上で、かつ、1.875倍以下であれば好適である。又、給電素子21の素子長の1.125倍以上で、かつ、1.625倍以下であればより好適である。更に、給電素子21の素子長の1.375倍であればより一層好適である。
【0061】
又、本実施例によれば、無給電素子32、33のループ幅w、あるいは給電素子31と無給電素子32、33との間隔Lを調整することにより、特定の周波数帯域のアンテナ利得の悪化を抑制することができる。発明者らの評価によれば、無給電素子32、33の幅wは、5mm〜25mmが好適であり、5mm〜20mmがより好適である。又、給電素子31と無給電素子32、33との間隔Lは、5mm〜20mmが好適であり、10mm〜15mmがより好適である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明のガラスアンテナは、上述したクォータウインドウに限らず、オペラウインドウや三角窓等、比較的狭面積が要求される車両の側部窓ガラスに適用して顕著な効果が得られる。
【符号の説明】
【0063】
10…車両、11…車体、20L、20R…クォータウインドウ、21クォータガラス、22…縁、30…ガラスアンテナ、31…給電素子、32、33…無給電素子、34…給電部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の開口部に取り付けられるガラスと、このガラスに取り付けられ、前記ガラスの端部に設けられた給電端子から前記ガラスの他縁に向かって延びた給電素子と、前記給電素子を挟むように所定の間隔を空けて平行に延びた無給電素子とを有するガラスアンテナであって、
前記無給電素子をループ状とすることを特徴とするガラスアンテナ。
【請求項2】
前記給電素子の軸直角方向から見た場合、前記給電素子に前記無給電素子の一端が重なっており、この重なり部位の長さをy1,前記無給電素子から前記y1を差し引いたときの長さをy2とすれば、前記y1がy2より小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載のガラスアンテナ。
【請求項3】
前記無給電素子の素子長は、前記給電素子の素子長の0.875倍以上で、かつ、1.875倍以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項4】
前記無給電素子の素子長は、前記給電素子の素子長の1.125倍以上で、かつ、1.625倍以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項5】
前記無給電素子の素子長は、前記給電素子の素子長の1.375倍であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項6】
前記無給電素子のループ幅は、5mm〜25mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項7】
前記無給電素子のループ幅は、5mm〜20mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項8】
前記給電素子と前記無給電素子との間隔は、5mm〜20mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。
【請求項9】
前記給電素子と前記無給電素子との間隔は、10mm〜15mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスアンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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