ガードレールカバー
【課題】 ガードレールに対して容易に設置することができ、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまう現象の発生を抑制することのできるガードレールカバーを提供する。
【解決手段】 ガードレール91が延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材121とカバー部材122を連結してなり、少なくともガードレール91(または92)の支柱への固定部分または所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目Sを覆うカバー部120と、所定方向と略直交する方向におけるカバー部120の両端に設けられ、所定方向と略直交する方向における該ガードレール91の両端91eと係合する係合部121kおよび係合部122kとを有する。
【解決手段】 ガードレール91が延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材121とカバー部材122を連結してなり、少なくともガードレール91(または92)の支柱への固定部分または所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目Sを覆うカバー部120と、所定方向と略直交する方向におけるカバー部120の両端に設けられ、所定方向と略直交する方向における該ガードレール91の両端91eと係合する係合部121kおよび係合部122kとを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガードレールの所定の部位をカバーするガードレールカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガードレールは一般に、図11に示すように、その設置経路に沿って所定間隔で配置される支柱P1、P2、P3・・・に対してボルト等により固定される。ガードレールの長さが足りない場合には、所定長さのガードレールを継ぎ足して、設置経路の距離分の長さとしている。同図ではガードレール91に対してガードレール92が継ぎ足されている様子を示している。図12は、図11におけるV方向から従来のガードレールの支柱P3近傍を見た図である。
【0003】
従来、このようにして設置されるガードレールの所定部位をカバーする技術が知られる(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2001−263326号公報
【特許文献2】特開平9−100517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、ガードレールに対して車両が衝突した際に、ガードレールを支柱に固定するボルト(B1およびB2)部分や隣接するガードレール間の継ぎ目Sに車体の一部が挟まれ、引きちぎられた鋭利な状態でガードレール上に残存する現象が問題となっている。
【0005】
上記従来技術は、ガードレールの固定用ボルト部分だけをカバーしたり、ガードレール表面のサビの防止や運転者の安全性向上の観点からガードレール表面をカバーしたりするものであり、上述のような固定用ボルトやガードレールの継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまうことによる問題を解決するものではない。
【0006】
また、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目という部位が問題となっている関係上、対象部位の数が多いため、低コストかつ簡易に実現できる解決策が望まれる。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ガードレールに対して容易に設置することができ、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまう現象の発生を抑制することのできるガードレールカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材を連結してなり、少なくともガードレールの支柱への固定部分または前記所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目を覆うカバー部と、前記所定方向と略直交する方向における前記カバー部の両端に設けられ、前記所定方向と略直交する方向における該ガードレールの両端と係合する係合部とを有することを特徴とするガードレールカバーである。
【0009】
請求項2の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための穴部を有し、前記少なくとも2つのカバー部材は、前記穴部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材を挿入することにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0010】
請求項3の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための溝部を有し、前記少なくとも2つのカバー部材は、前記溝部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質の連結用部材を嵌合させることにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0011】
請求項4の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれが接着剤により互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0012】
請求項5の発明は、前記係合部は、少なくとも前記ガードレールの前記所定方向と略直交する方向における端部と接する部分を補強するための補強用部材を備えてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のガードレールカバーである。
【0013】
請求項6の発明は、前記カバー部材は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガードレールカバーである。
【発明の効果】
【0014】
以上に詳述したように本発明によれば、ガードレールに対して容易に設置することができ、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまう現象の発生を抑制することのできるガードレールカバーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態によるガードレールカバーがガードレールに装着された状態を示す外観図であり、図2は図1におけるV方向から見た様子を示す図である。
【0016】
同図に示すように、ガードレール91はボルトB1、B2、B3によって、支柱P1、P2、P3に対して固定されている。またガードレール91には、その長さの不足分を補うために、ガードレール92が継ぎ足されており、ガードレール91とガードレール92との継ぎ目S近傍(図11参照)において、ガードレール91の端部とガードレール92の端部は重なった状態で支柱P3に対してボルトB2により固定されている。
【0017】
また、ガードレール91のガードレールが継ぎ足されていない側の端部には、当該端部近傍の表面を平面によってカバーするとともに当該端部への車両等の衝突時の衝撃を緩和するための緩衝部材93がボルトB1によって固定されている。
【0018】
本実施の形態によるガードレールカバーは、図1に示すように、ガードレールを支柱に固定するボルトB1およびボルトB2の近傍や隣接するガードレール間の継ぎ目S(図11参照)を覆う役割を有している。
【0019】
なお、同図に示すガードレール91およびガードレール92は図3に示すような断面形状となっており、車道側からW方向に見ると、ガードレールの中央部Cは窪んだ形状となっている。よって本実施の形態では、このように窪んだ部分に位置するボルトB3に車体の一部が挟まるケースは稀であると考え、ガードレールの支柱への固定位置のうち中央部Cでのみボルト固定されている箇所はガードレールカバーを装着していない例を示している。もちろん、これに限られるものではなく、車道側から見てガードレール表面に支柱への固定用ボルトが露出している箇所全てに対して本実施の形態によるガードレールカバーを装着するようにしてもよい。
【0020】
続いて、本実施の形態によるガードレールカバーの詳細について説明する。以下、図4は図1におけるK−K断面図、図5は図1におけるE−E断面図、図6は図1におけるG−G断面図、図7は図1におけるF−F断面図である。
【0021】
本実施の形態によるガードレールカバーは、取り付け対象となるガードレール表面の形状によって、その態様が異なる。以下、図1におけるガードレールを支柱P1に固定するボルトB1を覆うガードレールカバー110と、ガードレールを支柱P3に固定するボルトB2の近傍や隣接するガードレール間の継ぎ目S(図11参照)を覆うガードレールカバー120について説明する。
【0022】
まず、ガードレールカバー110について説明する。本実施の形態によるガードレールカバー110は、カバー部材111、カバー部材112、係合部111k、係合部112k、クサビ状部材Nおよび補強用部材Hを備えてなる構成となっている。また、カバー部材111およびカバー部材112には、それぞれ穴部111hおよび穴部112hが形成されている。
【0023】
ガードレールカバー110は、少なくともガードレール91および緩衝部材93の支柱P1へのボルトB1による固定部分またはガードレールが延びる所定方向(図1におけるX方向)におけるガードレール91と緩衝部材93との間の継ぎ目を覆うカバー部を備えている。
【0024】
ここでのカバー部は、所定方向Xと略直交する方向(図1におけるY方向)において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材(ここではカバー部材111とカバー部材112)を連結して構成される。ここで、カバー部材111とカバー部材112は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかから形成されている。
【0025】
係合部111kおよび係合部112kは、Y方向におけるカバー部の両端に設けられ、X方向と略直交するY方向におけるガードレール91および緩衝部材93の両端(端部91e等)と係合し、カバー部をガードレールに対して固定する役割を有している。
【0026】
上述の少なくとも2つのカバー部材(カバー部材111およびカバー部材112)は、穴部111hおよび穴部112hに対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材Nを挿入することによりそれぞれ互いに連結され、ガードレールに対して装着される。
【0027】
換言すれば、本実施の形態によるガードレールカバーは、ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向における一方の端部から他方の端部までを覆うカバー部材を有しており、当該カバー部材が所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割されている構成となっている。
【0028】
補強用部材Hは、係合部111kおよび係合部112kにおける少なくともガードレールのY方向における端部と接する部分を補強するための金属製の部材であり、カバー部材111およびカバー部材112がクサビ状部材Nにより連結される際の引張力やカバー部材に対する車両の衝突などに起因してガードレールや緩衝部材の端部が弾性体からなるカバー部材の係合部に押し当てられることによる係合部への食い込みや破損を防止する役割を有している。
【0029】
続いて、ガードレールカバー120について説明する。本実施の形態によるガードレールカバー120は、カバー部材121、カバー部材122、係合部121k、係合部122k、クサビ状部材Nおよび補強用部材Hを備えてなる構成となっている。また、カバー部材121およびカバー部材122には、それぞれ穴部121hおよび穴部122hが形成されている。
【0030】
ガードレールカバー120においても、ガードレールカバー110と同様に、カバー部材121およびカバー部材122は、穴部121hおよび穴部122hに対してこれらカバー部材と同じ材質のクサビ状部材Nを挿入することによりそれぞれ互いに連結され、ガードレールに対して装着される。ガードレールカバー110におけるクサビ状部材Nによる連結位置の構成は、図6に示すガードレールカバー120におけるそれと同じである。
【0031】
ところで、ガードレールカバー120は図7に示すように、ガードレール上の装着位置のX方向における表面形状はフラットになっているため、X方向におけるその断面形状および連結方法は変化させる必要がない。一方、ガードレールカバー110は図5に示すように、ガードレール表面の中央部が緩衝部材93により支柱P1近傍で盛り上がっているため、カバー部材の緩衝部材93の表面を覆う領域ではクサビ状部材を打ち込むだけの十分な深さがない場合がある(図4参照)。よって、図4に示すようなカバー部材同士を連結するためのクサビ状部材を打ち込むだけの十分なスペースのない領域においては、カバー部材同士を接着剤によって連結することとしている。
【0032】
ここで、カバー部材同士を連結させる接着剤は、当該カバー部材と同材質の接着剤(例えば、クロロプレンゴム製のカバー部材にはクロロプレンゴム系の接着剤、ブチルゴム製のカバー部材にはブチルゴム系の接着剤、エチレンプロピレンゴム製のカバー部材にはエチレンプロピレンゴム系の接着剤、シリコンゴム製のカバー部材にはシリコンゴム系の接着剤など)を用いることが望ましい。
【0033】
また本実施の形態では、補強用部材HがX方向における数箇所に分割されて配置されている例を示しているが、これに限られるものではなくX方向に長さのある(例えば、ガードレールカバーと同じ長さのある)補強用部材を1つ配置するようにしてもよい。補強用部材Hは、少なくともクサビ状部材Nによるカバー部材の連結時に発生する締め付け力が最も強い位置に配置されていることが好ましい。
【0034】
また、本実施の形態では、カバー部が2つのカバー部材から構成されている例を示したが、これに限られるものではなく、例えばY方向において3分割またはそれ以上に分割されているカバー部材を連結する構成としてもよい。このようにカバー部材がY方向において分割されている構成とすることで、ガードレールカバーをガードレールの上下方向から嵌め込むようにして装着することができ、装着作業が容易になる。
【0035】
以上のように、ガードレールに対して容易に設置することのできるカバー部材を係合部によってガードレールに強固に装着し、ガードレールの支柱への固定部分またはガードレールが延びる所定方向(図1におけるX方向)におけるガードレール間の継ぎ目を覆うことにより、車両がガードレールに対して衝突した際における車体の挟み込みを防止することができる。また、弾性体からなるカバー部によって上記固定部分や継ぎ目を覆う構成とすることで、例えカバー部とガードレールとの間に車体の一部が挟まれたとしても、当該一部が引きちぎられることはない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態とは少なくとも2つのカバー部材の連結方法が異なる。以下、すでに第1の実施の形態において述べた部分と同一の部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
【0036】
図8は、本実施の形態によるガードレールカバーにおけるカバー部材111'(図4におけるカバー部材111に相当)とカバー部材112' (図4におけるカバー部材112に相当)の連結位置を図4におけるW方向から見た図である。
【0037】
本実施の形態では、ガードレールカバー110における緩衝部材93近傍を覆う部分にカバー部材同士を連結するためのクサビ状部材を打ち込むだけの十分な深さがないことを考慮し、隣接して連結されるカバー部材111'およびカバー部材112'それぞれに図8に示すような溝部111r'および溝部112r'を設け、この溝部111r'および溝部112r'に対して連結用部材Qを嵌合させることにより、これらカバー部材同士を連結させる構成としている。この連結用部材Qは、カバー部材111'およびカバー部材112'と同じ材質であることが好ましい。
【0038】
もちろん、上述の例に限らず、図9に示すように、隣接して連結されるカバー部材111" (図4におけるカバー部材111に相当)とカバー部材112" (図4におけるカバー部材112に相当)について、それぞれに連結用の突起部111mと溝部112mを設け、突起部111mを溝部112mに対して勘合させることにより、カバー部材111"とカバー部材112"を連結するようにしてもよい。
【0039】
上述のように、カバー部材の厚みの範囲内にカバー部材同士を連結する手段を配置する構成とすることにより、カバー部材の厚みが薄いような箇所においても、カバー部材同士を強固に連結することが可能となる。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態とは少なくとも2つのカバー部材の連結方法が異なる。以下、すでに第1の実施の形態において述べた部分と同一の部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
【0040】
図10は、図1におけるG−G断面におけるカバー部材間の他の連結方法について示す図である。第1の実施の形態では、図1におけるG−G断面における隣接するカバー部材同士をクサビ状部材によって連結する構成を示したが、本実施の形態では、クサビ状部材等を用いることなく、接着剤によって隣接するカバー部材同士を連結する構成となっている。ここでの接着剤は、第1の実施の形態と同様、カバー部材と同じ材質の接着剤であることが好ましい。
【0041】
もちろん、ガードレールが延びる所定方向と直交する方向において隣接するカバー部材同士の連結方法は、上述の各実施の形態それぞれに限定されるものではなく、これら各実施の形態における連結方法を適宜組合わせてもよい。
【0042】
また、上述の各実施の形態においては、カバー部および係合部が弾性体により一体的に構成されている例を示したが、少なくともカバー部が弾性体によって構成されていればよい。すなわち、弾性体からなるカバー部の両端に非弾性体からなる係合部を設ける構成としても、上述の各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0043】
本発明を特定の態様により詳細に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施の形態によるガードレールカバーがガードレールに装着された状態を示す外観図である。
【図2】図1におけるV方向から見た様子を示す図である。
【図3】ガードレールの断面形状を示す図である。
【図4】図1におけるK−K断面図である。
【図5】図1におけるE−E断面図である。
【図6】図1におけるG−G断面図である。
【図7】図1におけるF−F断面図である。
【図8】本実施の形態によるガードレールカバーにおけるカバー部材111'とカバー部材112'の連結位置を図4におけるW方向から見た図である。
【図9】カバー部材111"とカバー部材112"の連結位置を示す図である。
【図10】図1におけるG−G断面におけるカバー部材間の他の連結方法について示す図である。
【図11】従来のガードレールについて説明するための図である。
【図12】従来のガードレールについて説明するための図である。
【符号の説明】
【0045】
110,120 ガードレールカバー
111,112,121,122 カバー部材
91,92 ガードレール
H 補強用部材
N クサビ状部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガードレールの所定の部位をカバーするガードレールカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガードレールは一般に、図11に示すように、その設置経路に沿って所定間隔で配置される支柱P1、P2、P3・・・に対してボルト等により固定される。ガードレールの長さが足りない場合には、所定長さのガードレールを継ぎ足して、設置経路の距離分の長さとしている。同図ではガードレール91に対してガードレール92が継ぎ足されている様子を示している。図12は、図11におけるV方向から従来のガードレールの支柱P3近傍を見た図である。
【0003】
従来、このようにして設置されるガードレールの所定部位をカバーする技術が知られる(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2001−263326号公報
【特許文献2】特開平9−100517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、ガードレールに対して車両が衝突した際に、ガードレールを支柱に固定するボルト(B1およびB2)部分や隣接するガードレール間の継ぎ目Sに車体の一部が挟まれ、引きちぎられた鋭利な状態でガードレール上に残存する現象が問題となっている。
【0005】
上記従来技術は、ガードレールの固定用ボルト部分だけをカバーしたり、ガードレール表面のサビの防止や運転者の安全性向上の観点からガードレール表面をカバーしたりするものであり、上述のような固定用ボルトやガードレールの継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまうことによる問題を解決するものではない。
【0006】
また、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目という部位が問題となっている関係上、対象部位の数が多いため、低コストかつ簡易に実現できる解決策が望まれる。
【0007】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ガードレールに対して容易に設置することができ、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまう現象の発生を抑制することのできるガードレールカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材を連結してなり、少なくともガードレールの支柱への固定部分または前記所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目を覆うカバー部と、前記所定方向と略直交する方向における前記カバー部の両端に設けられ、前記所定方向と略直交する方向における該ガードレールの両端と係合する係合部とを有することを特徴とするガードレールカバーである。
【0009】
請求項2の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための穴部を有し、前記少なくとも2つのカバー部材は、前記穴部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材を挿入することにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0010】
請求項3の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための溝部を有し、前記少なくとも2つのカバー部材は、前記溝部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質の連結用部材を嵌合させることにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0011】
請求項4の発明は、前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれが接着剤により互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバーである。
【0012】
請求項5の発明は、前記係合部は、少なくとも前記ガードレールの前記所定方向と略直交する方向における端部と接する部分を補強するための補強用部材を備えてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のガードレールカバーである。
【0013】
請求項6の発明は、前記カバー部材は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガードレールカバーである。
【発明の効果】
【0014】
以上に詳述したように本発明によれば、ガードレールに対して容易に設置することができ、ガードレールを支柱に固定するボルト部分や隣接するガードレール間の継ぎ目に車体の一部が挟まれてしまう現象の発生を抑制することのできるガードレールカバーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態によるガードレールカバーがガードレールに装着された状態を示す外観図であり、図2は図1におけるV方向から見た様子を示す図である。
【0016】
同図に示すように、ガードレール91はボルトB1、B2、B3によって、支柱P1、P2、P3に対して固定されている。またガードレール91には、その長さの不足分を補うために、ガードレール92が継ぎ足されており、ガードレール91とガードレール92との継ぎ目S近傍(図11参照)において、ガードレール91の端部とガードレール92の端部は重なった状態で支柱P3に対してボルトB2により固定されている。
【0017】
また、ガードレール91のガードレールが継ぎ足されていない側の端部には、当該端部近傍の表面を平面によってカバーするとともに当該端部への車両等の衝突時の衝撃を緩和するための緩衝部材93がボルトB1によって固定されている。
【0018】
本実施の形態によるガードレールカバーは、図1に示すように、ガードレールを支柱に固定するボルトB1およびボルトB2の近傍や隣接するガードレール間の継ぎ目S(図11参照)を覆う役割を有している。
【0019】
なお、同図に示すガードレール91およびガードレール92は図3に示すような断面形状となっており、車道側からW方向に見ると、ガードレールの中央部Cは窪んだ形状となっている。よって本実施の形態では、このように窪んだ部分に位置するボルトB3に車体の一部が挟まるケースは稀であると考え、ガードレールの支柱への固定位置のうち中央部Cでのみボルト固定されている箇所はガードレールカバーを装着していない例を示している。もちろん、これに限られるものではなく、車道側から見てガードレール表面に支柱への固定用ボルトが露出している箇所全てに対して本実施の形態によるガードレールカバーを装着するようにしてもよい。
【0020】
続いて、本実施の形態によるガードレールカバーの詳細について説明する。以下、図4は図1におけるK−K断面図、図5は図1におけるE−E断面図、図6は図1におけるG−G断面図、図7は図1におけるF−F断面図である。
【0021】
本実施の形態によるガードレールカバーは、取り付け対象となるガードレール表面の形状によって、その態様が異なる。以下、図1におけるガードレールを支柱P1に固定するボルトB1を覆うガードレールカバー110と、ガードレールを支柱P3に固定するボルトB2の近傍や隣接するガードレール間の継ぎ目S(図11参照)を覆うガードレールカバー120について説明する。
【0022】
まず、ガードレールカバー110について説明する。本実施の形態によるガードレールカバー110は、カバー部材111、カバー部材112、係合部111k、係合部112k、クサビ状部材Nおよび補強用部材Hを備えてなる構成となっている。また、カバー部材111およびカバー部材112には、それぞれ穴部111hおよび穴部112hが形成されている。
【0023】
ガードレールカバー110は、少なくともガードレール91および緩衝部材93の支柱P1へのボルトB1による固定部分またはガードレールが延びる所定方向(図1におけるX方向)におけるガードレール91と緩衝部材93との間の継ぎ目を覆うカバー部を備えている。
【0024】
ここでのカバー部は、所定方向Xと略直交する方向(図1におけるY方向)において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材(ここではカバー部材111とカバー部材112)を連結して構成される。ここで、カバー部材111とカバー部材112は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかから形成されている。
【0025】
係合部111kおよび係合部112kは、Y方向におけるカバー部の両端に設けられ、X方向と略直交するY方向におけるガードレール91および緩衝部材93の両端(端部91e等)と係合し、カバー部をガードレールに対して固定する役割を有している。
【0026】
上述の少なくとも2つのカバー部材(カバー部材111およびカバー部材112)は、穴部111hおよび穴部112hに対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材Nを挿入することによりそれぞれ互いに連結され、ガードレールに対して装着される。
【0027】
換言すれば、本実施の形態によるガードレールカバーは、ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向における一方の端部から他方の端部までを覆うカバー部材を有しており、当該カバー部材が所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割されている構成となっている。
【0028】
補強用部材Hは、係合部111kおよび係合部112kにおける少なくともガードレールのY方向における端部と接する部分を補強するための金属製の部材であり、カバー部材111およびカバー部材112がクサビ状部材Nにより連結される際の引張力やカバー部材に対する車両の衝突などに起因してガードレールや緩衝部材の端部が弾性体からなるカバー部材の係合部に押し当てられることによる係合部への食い込みや破損を防止する役割を有している。
【0029】
続いて、ガードレールカバー120について説明する。本実施の形態によるガードレールカバー120は、カバー部材121、カバー部材122、係合部121k、係合部122k、クサビ状部材Nおよび補強用部材Hを備えてなる構成となっている。また、カバー部材121およびカバー部材122には、それぞれ穴部121hおよび穴部122hが形成されている。
【0030】
ガードレールカバー120においても、ガードレールカバー110と同様に、カバー部材121およびカバー部材122は、穴部121hおよび穴部122hに対してこれらカバー部材と同じ材質のクサビ状部材Nを挿入することによりそれぞれ互いに連結され、ガードレールに対して装着される。ガードレールカバー110におけるクサビ状部材Nによる連結位置の構成は、図6に示すガードレールカバー120におけるそれと同じである。
【0031】
ところで、ガードレールカバー120は図7に示すように、ガードレール上の装着位置のX方向における表面形状はフラットになっているため、X方向におけるその断面形状および連結方法は変化させる必要がない。一方、ガードレールカバー110は図5に示すように、ガードレール表面の中央部が緩衝部材93により支柱P1近傍で盛り上がっているため、カバー部材の緩衝部材93の表面を覆う領域ではクサビ状部材を打ち込むだけの十分な深さがない場合がある(図4参照)。よって、図4に示すようなカバー部材同士を連結するためのクサビ状部材を打ち込むだけの十分なスペースのない領域においては、カバー部材同士を接着剤によって連結することとしている。
【0032】
ここで、カバー部材同士を連結させる接着剤は、当該カバー部材と同材質の接着剤(例えば、クロロプレンゴム製のカバー部材にはクロロプレンゴム系の接着剤、ブチルゴム製のカバー部材にはブチルゴム系の接着剤、エチレンプロピレンゴム製のカバー部材にはエチレンプロピレンゴム系の接着剤、シリコンゴム製のカバー部材にはシリコンゴム系の接着剤など)を用いることが望ましい。
【0033】
また本実施の形態では、補強用部材HがX方向における数箇所に分割されて配置されている例を示しているが、これに限られるものではなくX方向に長さのある(例えば、ガードレールカバーと同じ長さのある)補強用部材を1つ配置するようにしてもよい。補強用部材Hは、少なくともクサビ状部材Nによるカバー部材の連結時に発生する締め付け力が最も強い位置に配置されていることが好ましい。
【0034】
また、本実施の形態では、カバー部が2つのカバー部材から構成されている例を示したが、これに限られるものではなく、例えばY方向において3分割またはそれ以上に分割されているカバー部材を連結する構成としてもよい。このようにカバー部材がY方向において分割されている構成とすることで、ガードレールカバーをガードレールの上下方向から嵌め込むようにして装着することができ、装着作業が容易になる。
【0035】
以上のように、ガードレールに対して容易に設置することのできるカバー部材を係合部によってガードレールに強固に装着し、ガードレールの支柱への固定部分またはガードレールが延びる所定方向(図1におけるX方向)におけるガードレール間の継ぎ目を覆うことにより、車両がガードレールに対して衝突した際における車体の挟み込みを防止することができる。また、弾性体からなるカバー部によって上記固定部分や継ぎ目を覆う構成とすることで、例えカバー部とガードレールとの間に車体の一部が挟まれたとしても、当該一部が引きちぎられることはない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態とは少なくとも2つのカバー部材の連結方法が異なる。以下、すでに第1の実施の形態において述べた部分と同一の部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
【0036】
図8は、本実施の形態によるガードレールカバーにおけるカバー部材111'(図4におけるカバー部材111に相当)とカバー部材112' (図4におけるカバー部材112に相当)の連結位置を図4におけるW方向から見た図である。
【0037】
本実施の形態では、ガードレールカバー110における緩衝部材93近傍を覆う部分にカバー部材同士を連結するためのクサビ状部材を打ち込むだけの十分な深さがないことを考慮し、隣接して連結されるカバー部材111'およびカバー部材112'それぞれに図8に示すような溝部111r'および溝部112r'を設け、この溝部111r'および溝部112r'に対して連結用部材Qを嵌合させることにより、これらカバー部材同士を連結させる構成としている。この連結用部材Qは、カバー部材111'およびカバー部材112'と同じ材質であることが好ましい。
【0038】
もちろん、上述の例に限らず、図9に示すように、隣接して連結されるカバー部材111" (図4におけるカバー部材111に相当)とカバー部材112" (図4におけるカバー部材112に相当)について、それぞれに連結用の突起部111mと溝部112mを設け、突起部111mを溝部112mに対して勘合させることにより、カバー部材111"とカバー部材112"を連結するようにしてもよい。
【0039】
上述のように、カバー部材の厚みの範囲内にカバー部材同士を連結する手段を配置する構成とすることにより、カバー部材の厚みが薄いような箇所においても、カバー部材同士を強固に連結することが可能となる。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態とは少なくとも2つのカバー部材の連結方法が異なる。以下、すでに第1の実施の形態において述べた部分と同一の部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
【0040】
図10は、図1におけるG−G断面におけるカバー部材間の他の連結方法について示す図である。第1の実施の形態では、図1におけるG−G断面における隣接するカバー部材同士をクサビ状部材によって連結する構成を示したが、本実施の形態では、クサビ状部材等を用いることなく、接着剤によって隣接するカバー部材同士を連結する構成となっている。ここでの接着剤は、第1の実施の形態と同様、カバー部材と同じ材質の接着剤であることが好ましい。
【0041】
もちろん、ガードレールが延びる所定方向と直交する方向において隣接するカバー部材同士の連結方法は、上述の各実施の形態それぞれに限定されるものではなく、これら各実施の形態における連結方法を適宜組合わせてもよい。
【0042】
また、上述の各実施の形態においては、カバー部および係合部が弾性体により一体的に構成されている例を示したが、少なくともカバー部が弾性体によって構成されていればよい。すなわち、弾性体からなるカバー部の両端に非弾性体からなる係合部を設ける構成としても、上述の各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0043】
本発明を特定の態様により詳細に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施の形態によるガードレールカバーがガードレールに装着された状態を示す外観図である。
【図2】図1におけるV方向から見た様子を示す図である。
【図3】ガードレールの断面形状を示す図である。
【図4】図1におけるK−K断面図である。
【図5】図1におけるE−E断面図である。
【図6】図1におけるG−G断面図である。
【図7】図1におけるF−F断面図である。
【図8】本実施の形態によるガードレールカバーにおけるカバー部材111'とカバー部材112'の連結位置を図4におけるW方向から見た図である。
【図9】カバー部材111"とカバー部材112"の連結位置を示す図である。
【図10】図1におけるG−G断面におけるカバー部材間の他の連結方法について示す図である。
【図11】従来のガードレールについて説明するための図である。
【図12】従来のガードレールについて説明するための図である。
【符号の説明】
【0045】
110,120 ガードレールカバー
111,112,121,122 カバー部材
91,92 ガードレール
H 補強用部材
N クサビ状部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材を連結してなり、少なくともガードレールの支柱への固定部分または前記所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目を覆うカバー部と、
前記所定方向と略直交する方向における前記カバー部の両端に設けられ、前記所定方向と略直交する方向における該ガードレールの両端と係合する係合部とを有することを特徴とするガードレールカバー。
【請求項2】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための穴部を有し、
前記少なくとも2つのカバー部材は、前記穴部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材を挿入することにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項3】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための溝部を有し、
前記少なくとも2つのカバー部材は、前記溝部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質の連結用部材を嵌合させることにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項4】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれが接着剤により互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項5】
前記係合部は、少なくとも前記ガードレールの前記所定方向と略直交する方向における端部と接する部分を補強するための補強用部材を備えてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のガードレールカバー。
【請求項6】
前記カバー部材は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガードレールカバー。
【請求項1】
ガードレールが延びる所定方向と略直交する方向において少なくとも2つに分割された弾性体からなるカバー部材を連結してなり、少なくともガードレールの支柱への固定部分または前記所定方向における隣接するガードレール間の継ぎ目を覆うカバー部と、
前記所定方向と略直交する方向における前記カバー部の両端に設けられ、前記所定方向と略直交する方向における該ガードレールの両端と係合する係合部とを有することを特徴とするガードレールカバー。
【請求項2】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための穴部を有し、
前記少なくとも2つのカバー部材は、前記穴部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質のクサビ状部材を挿入することにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項3】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれを互いに連結するための溝部を有し、
前記少なくとも2つのカバー部材は、前記溝部に対して該少なくとも2つのカバー部材と同じ材質の連結用部材を嵌合させることにより、それぞれ互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項4】
前記少なくとも2つのカバー部材は、それぞれが接着剤により互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のガードレールカバー。
【請求項5】
前記係合部は、少なくとも前記ガードレールの前記所定方向と略直交する方向における端部と接する部分を補強するための補強用部材を備えてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のガードレールカバー。
【請求項6】
前記カバー部材は、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴムおよびシリコンゴムの内いずれかからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガードレールカバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−46385(P2007−46385A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233405(P2005−233405)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000126609)株式会社エーアンドエーマテリアル (99)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000126609)株式会社エーアンドエーマテリアル (99)
【Fターム(参考)】
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