説明

キムチの味と保管性改善用キムチ押圧板

本考案は、キムチの保管時、味と保管性をよくする、キムチの味と保管性改善用キムチ押圧板に関するもので、キムチ容器11に結合し、キムチ15を押圧した状態で保管するキムチ押圧板において、上部には、縁の付近に外側突部2を備えた底面3の内側に凹部4を形成して、側面には、内側に1対の結合突部10を備えた結合部5を形成して、底部には、前記凹部4に対応し、横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9を形成したものである。前記本考案のキムチ押圧板1は、底部に形成された横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9がキムチ容器11内のキムチ15を押圧することにより、味付けられたキムチ15がキムチの汁16に十分に浸って、キムチ15が酸素と直接接触できないため、キムチ15の変色、脱色、物理的劣化、酵母及びカビの発生を防止することができ、また、キムチ15から発生するCO2ガスがキムチ15とキムチの汁16に含有された状態で保管されるため、キムチ15の味を向上させることができる。
【代表図】
図1

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、キムチの保管時味と保管性をよくする、キムチの味と保管性改善用キムチ押圧板に関し、さらに詳細には、キムチ容器に結合し、キムチを押圧した状態で保管するキムチ押圧板において、上部には端の付近に外側突部を備えた底面の内側に凹部を形成して、側面には内側に1対の結合突部を備えた結合部を形成して、底部には前記凹部に対応し、横部と縦部とからなる突出形の押圧部を形成したものである。
【背景技術】
【0002】
大根、白菜、キュウリなどの野菜を塩に漬けてから、唐辛子、ネギ、ニンニク、塩辛などの味付けをして熟成させたキムチは、韓国の食文化から抜けない重要な食べ物であって、最近、日本や米国などに毎年数万t以上輸出されており、キムチの世界化が加速されている。
【0003】
このようなキムチの流通過程をみると、磁器やプラスチック製の容器あるいはPEチューブやポーチ形状の容器にキムチを入れて保管するか流通させる場合がほとんどである。
【0004】
しかしながら、このように容器にキムチを入れて保管する場合、キムチが熟成しつつ自然的に発生するキムチの汁が容器内で緩衝作用のできる空間が足りなく、また、キムチ(株)がキムチの汁に十分に浸らなくて、味と保管性が劣化する問題があった。
【0005】
このような点を改善するために、一部では伝統的に使用されてきた押圧石を設けて、キムチを適当に押圧することにより、キムチの味と流通性を改善しようとしているが、より科学的且つ定型的な研究が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本考案はこのような点を考え合わせてなされたもので、本考案では、キムチ容器に結合しキムチを押圧した状態で保管するキムチ押圧板を構成し、キムチの汁が容器内で緩衝作用できるような空間を確保して、キムチがキムチの汁に十分に浸るようにすることにより、キムチの味と保管性を向上させることができるキムチ押圧板を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本考案ではキムチ容器11に結合し、キムチ15を押圧した状態で保管するキムチ押圧板において、上部には端の付近に外側突部2を備えた底面3の内側に凹部4を形成して、側面には内側に1対の結合突部10を備えた結合部5を形成して、底部には前記凹部4に対応し、横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9を形成したことが特徴である。
【0008】
即ち、本考案のキムチ押圧板1は、上部に凹部4を形成することにより底部に形成される、横部8と縦部7からなる押圧部9がその特徴である。
【0009】
前記本考案のキムチ押圧板1は、様々な材質で成形することができるが、プラスチックの中、人体に毒性のない射出成形容器、熱成形容器などを使用することができる。
【0010】
また、前記押圧部9の形状は、本発明のような'王'字状や、'工'字状、円形(◎)、四角形(□)など、多様な形状が可能であって、これはキムチの種類と形態によって、押圧の機能を最大化できるデザインに変形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本考案のキムチ押圧板の斜視図である。
【図2】本考案のキムチ押圧板の底面図である。
【図3】本考案のキムチ押圧板をキムチ容器に結合する前の説明図である。
【図4】前記図3の結合状態の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本考案の構成をさらに詳細に説明する。
図1は、本考案のキムチ押圧板1の斜視図、図2は、底面図をそれぞれ示す。
図面において、本考案のキムチ押圧板1は、上部に凹部4を形成して、これにより形成される底部の凸部、即ち横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9で構成される。前記上部には、前記凹部4の形成された底面3の端の付近に、底面3より少し高い外側突部2を備えて、側面には内側に1対の結合突部10を備えた結合部5を形成している(図2参照)。前記凹部4は、非常に深い溝であるため、この部分に異物が入る可能性と美観上の理由により、実際製品として市場に出る時は、前記外側突部2の内側の底面3上に商品の広告紙などを付着して、凹部4は外観上露出しない。また、底部に形成された押圧部9は、前記凹部4に対応して突出されたもので、横部8と縦部7とからなっており、前記横部8と縦部7の各高さと幅は同一あるいはほぼ等しい。図面の符号6は、握りであって、キムチ押圧板1をつかんだり、キムチ押圧板1をキムチ容器11に嵌める時に使用できる。
【0013】
図3は、本考案のキムチ押圧板1をキムチ容器11に結合する前の説明図を示す。図面に示されたように、本考案のキムチ押圧板1は、キムチ15とキムチの汁16が入っているキムチ容器11に結合され固定可能なものである。前記キムチ容器11は、キムチ15を入れることができるものなら、特に制限はないが、図面に示されたように、上部にはプラスチック材質の支持部12を備えて、下部にはポーチ形態の収納部14を形成したものにするが、前記支持部12の外部枠には係止突部13を形成し、キムチ押圧板1の結合部5の内側に形成された1対の結合突部10(図2参照)の間に嵌め合わせて固定できるようにした。一方、前記容器11は、上記のように下部がポーチ形態の収納部14だけではなく支持部12と一体成形された射出容器、熱成形容器も可能である。図面の符号16は、キムチ15が熟成しつつ発生するキムチの汁であり、17は、支持部12の左・右に設けてキムチ容器11を持ち上げることができる、別途のハンドグリップである。
【0014】
図4は、前記図3の結合状態の説明図であって、本考案のキムチ押圧板1をキムチ容器11に結合した状態を示している。図面において、本考案のキムチ押圧板1がキムチ容器11上部の支持部12に結合される時、図3の係止突部13が図2の1対の結合突部10に嵌合されて固く固定、結合される。
【0015】
上述のように、横部8と縦部7とからなる押圧部9を備えた本考案のキムチ押圧板1がキムチ容器11に結合されると、押圧部9の横部8と縦部7がキムチ容器11内部に入っているキムチ15を押圧するようになり、前記キムチ15がキムチの汁16に十分に浸るようになる。
【0016】
即ち、横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9がキムチ容器11内のキムチ15を押圧することにより、味付けられたキムチ15がキムチの汁16に十分に浸るようになり、キムチの汁16が容器内で緩衝作用可能な空間を確保して、キムチ15が酸素と直接接触できないため、キムチ15の変色、脱色、物理的劣化、酵母及びカビの発生を防止することができ、また、キムチ15から発生するCO2ガスがキムチ15とキムチの汁16に含有された状態で保管されるため、キムチ15の味を向上させることができるようになる。
【0017】
また、このように押圧する容器11内部の力(支持力)により、外形的な包装の形態が維持できて、これは、流通中に陳列効果の向上を可能にし、またキムチ冷蔵庫や一般冷蔵庫に保管時にも倒れを防止することができ、保管性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、キムチ容器に結合し、キムチを押圧した状態で保管するキムチ押圧板を構成して、キムチの汁が容器内で緩衝作用可能な空間を確保し、キムチがキムチの汁に十分に浸るようにすることにより、キムチの味と保管性を向上させる。
【符号の説明】
【0019】
1 キムチ押圧板
2 外側突部
3 底面
4 凹部
5 結合部
6 握り
7 縦部
8 横部
9 押圧部
10 結合突部
11 キムチ容器
12 支持部
13 係止突部
14 収納部
15 キムチ
16 キムチの汁
17 ハンドグリップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キムチ容器11に結合し、キムチ15を押圧した状態で保管するキムチ押圧板において、
上部には、 端の付近に外側突部2を備えた底面3の内側に凹部4を形成して、
側面には、内側に1対の結合突部10を備えた結合部5を形成して、
底部には、前記凹部4に対応し、横部8と縦部7とからなる突出形の押圧部9を形成したことを特徴とする、キムチの味と保管性改善用キムチ押圧板。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−500247(P2010−500247A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523726(P2009−523726)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【国際出願番号】PCT/KR2007/003845
【国際公開番号】WO2008/020693
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(308028418)
【Fターム(参考)】