説明

キャップの装着体及びキャップの装着方法

【課題】チャック式袋に漏斗状のキャップを装着して使用勝手を向上させたキャップの装着体を提供する。
【解決手段】キャップの装着体Cは、フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材11a及び凹部材11bで構成されたチャック式袋1と、先端と後端とが開口したキャップ2と、このキャップ2の外側に設けられた略半周のキャップ側凸部材と、キャップ2の外側に設けられた略半周のキャップ側凹部材とを備え、キャップ側凸部材を凹部材11bに、凸部材11aをキャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップの装着体及びキャップの装着方法に係り、特に、チャック式袋に漏斗状のキャップを装着して使用勝手を向上させたキャップの装着体及びキャップの装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材及び凹部材で構成されたチャック式袋があり(例えば、特許文献1参照)、このチャック式袋に粉末状のお茶等を入れるようにしている。
そして、そのチャック式袋内のお茶を、例えば、スプーンを使って他の小さい容器に移し替えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−7664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記のチャック式袋内のお茶をスプーンを使って他の小さい容器に移し替える際、スプーンが大きい場合、他の小さい容器からお茶がこぼれたり、また、スプーンが小さい場合、小さいスプーンに多くのお茶を入れて移し替える場合、他の小さい容器からお茶がこぼれたりして、使用勝手が好ましくないという問題点があった。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたもので、チャック式袋に漏斗状のキャップを装着して使用勝手を向上させたキャップの装着体及びキャップの装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のキャップの装着体は、フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材及び凹部材で構成されたチャック式袋と、先端と後端とが開口したキャップと、このキャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凸部材と、前記キャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凹部材とを備え、前記キャップ側凸部材を前記凹部材に、前記凸部材を前記キャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させる構成となっているものである。
【0007】
また、請求項2記載のキャップの装着方法は、フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材及び凹部材で構成されたチャック式袋と、先端と後端とが開口したキャップと、このキャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凸部材と、前記キャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凹部材とを備え、前記キャップ側凸部材を前記凹部材に、前記凸部材を前記キャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させて、前記チャック式袋に前記キャップを装着するものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載のキャップ装着体によれば、キャップ側凸部材をチャック式袋の凹部材に、チャック式袋の凸部材をキャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させて、チャック式袋にキャップを装着することができるため、チャック式袋の収容物をキャップを介して他の容器への移動が容易となり、使用勝手を向上させることができる。
【0009】
また、請求項2記載のキャップ装着方法によれば、キャップ側凸部材をチャック式袋の凹部材に、チャック式袋の凸部材をキャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させて、チャック式袋にキャップを装着することができるため、チャック式袋の収容物をキャップを介して他の容器への移動が容易となり、使用勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の一実施例のキャップの装着体の概略的断面図である。
【図2】図2は、図1のキャップの装着体の概略的正面図であり、斜線部は溶着部位を示している。
【図3】図3は、図1のチャック式袋に漏斗状のキャップを装着する前の状態を示す概略的断面図である。
【図4】図4は、図1の漏斗状のキャップの概略的斜視図である。
【図5】図5は、図4の5−5線による概略的断面図である。
【図6】図6は、図4の概略的平面図である。
【図7】図7は、図1のキャップの装着体の使用状態を示す概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施例のキャップの装着体及びキャップの装着方法を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すCはキャップの装着体で、キャップの装着体Cは、チャック式袋1と漏斗状のキャップ2とから概略的に構成されている。
チャック式袋1は、周知のもので、2枚のフィルムを溶着(図2の斜線部は溶着部位を示している。)し、フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部11を有し、そのチャック部11が、互いに嵌合可能な凸部材11a及び凹部材11bで構成されている。
【0012】
キャップ2は、例えば、透明又は半透明のプラスティックで漏斗状に形成され、図4乃至図6に示すように、先端と後端とが開口したもので、キャップ2の外側に略半周のキャップ側凸部材2aと略半周のキャップ側凹部材2bとが設けられている。
そして、図1及び図3に示すように、キャップ側凸部材2aをチャック式袋1の凹部材11bに、チャック式袋1の凸部材11aをキャップ側凹部材2bに、それぞれ嵌合させる構成となっている。
【0013】
また、チャック式袋1内には、収納物、例えば、粉末状のお茶が収納され、キャップ側凸部材2aをチャック式袋1の凹部材11bに、チャック式袋1の凸部材11aをキャップ側凹部材2bに、それぞれ嵌合させて、チャック式袋1にキャップ2を装着することができる(図1及び図7参照)。
そのため、図7に示すように、チャック式袋1内の粉末状のお茶を他の小さな容器10に所定量移し替える場合、チャック式袋1に装着したキャップ2を容器10の開口部に臨ませて使用すれば、こぼれることなく所定量の粉末状のお茶を容器10に移し替えることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0014】
このように、キャップ装着体C(又はキャップの装着方法)によれば、キャップ側凸部材2aをチャック式袋1の凹部材11bに、チャック式袋1の凸部材11aをキャップ側凹部材2bに、それぞれ嵌合させて、チャック式袋1にキャップ2を装着することができるため、チャック式袋1の収容物をキャップ2を介して他の容器10への移動が容易となり、使用勝手を向上させることができる。
【符号の説明】
【0015】
C キャップの装着体
1 チャック式袋
11 チャック部
11a 凸部材
11b 凹部材
2 キャップ
2a キャップ側凸部材
2b キャップ側凹部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材及び凹部材で構成されたチャック式袋と、
先端と後端とが開口したキャップと、
このキャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凸部材と、
前記キャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凹部材とを備え、
前記キャップ側凸部材を前記凹部材に、前記凸部材を前記キャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させる構成となっている
ことを特徴とするキャップの装着体。
【請求項2】
フィルムで形成された袋の口部に袋を開閉するためのチャック部を有し、そのチャック部が、互いに嵌合可能な凸部材及び凹部材で構成されたチャック式袋と、
先端と後端とが開口したキャップと、
このキャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凸部材と、
前記キャップの外側に設けられた略半周のキャップ側凹部材とを備え、
前記キャップ側凸部材を前記凹部材に、前記凸部材を前記キャップ側凹部材に、それぞれ嵌合させて、前記チャック式袋に前記キャップを装着する
ことを特徴とするキャップの装着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−121579(P2012−121579A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271012(P2010−271012)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(393004926)
【Fターム(参考)】