説明

キャンペーンラベル

【課題】 本発明は、容器の搬送などの際にラベルの折れ曲がりや脱落を防止でき、必要時に容易に引き剥がすことができるキャンペーンラベルを提供することを課題とする。
【解決手段】 次第に小径となる傾斜円筒状の縮径部12が円筒状の胴部11の上方に形成された容器10に貼付され、ラベル1は、裏面に粘着面が設けられた貼付片2と、貼付片2から延出された摘み片3と、を備え、摘み片3の裏面の両側端部のうち少なくとも一方の側端部に、貼付片2の粘着面に連続して部分粘着部が設けられているキャンペーンラベル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料容器などに貼付され、くじや景品等の応募券などとして使用されるキャンペーンラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料容器、食品容器などの各種の商品容器に、商品の販売促進のため、くじや景品等の応募券などとして使用されるキャンペーンラベルが利用されている。
一般にキャンペーンラベルは、例えば矩形状に形成されたラベル基材の表面側に、くじや景品応募券などの懸賞応募資格に関する表示が印刷され、一方、該基材の裏面側に、容器に貼付するための粘着面が設けられた構成からなる。
かかるキャンペーンラベルは、粘着面を介して容器の胴部に貼付されて使用され、ユーザーは、キャンペーンラベルを容器から引き剥がし、ハガキなどに貼付して懸賞応募を行うものである。
しかしながら、かかるキャンペーンラベルは、粘着面を介してラベル全体が容器に貼付されているため、該ラベルを引き剥がし難いという問題点がある。
また、引き剥がす際、ラベルの隅部分に折り癖が付くため、これをハガキに貼っても該隅部分から捲れてハガキから剥がれる虞がある。
【0003】
上記問題点を解消するため、例えば、ラベル基材を、容器に貼付する貼付片と容器に非接着な摘み片に区画し、該貼付片に、懸賞応募資格に関する表示を施すと共に、容器に貼付するための粘着面を設けたキャンペーンラベルを用いることが考えられる。
該キャンペーンラベルは、例えば、容器胴部の上方に摘み片が突出するように位置を合わせしつつ、粘着面を介して貼付片を容器胴部に貼付することにより、キャンペーンラベル付き容器として流通に供される。
そして、該キャンペーンラベルの摘み片は、非接着で且つ容器胴部の上方に突出しているので、ユーザーは、摘み片を持ってラベルを容易に引き剥がすことができ、懸賞応募資格に関する表示の施された貼付片をハガキに再貼付して懸賞に応募できる。
【0004】
しかしながら、上記キャンペーンラベル付き容器は、キャンペーンラベルの摘み片が容器胴部の上方に突出し、且つラベルは柔軟であるため、摘み片は不安定な状態となっている。よって、該ラベル付き容器を複数連続的に搬送したり、或いはラベル付き容器を複数並べて箱詰め等する際、隣合う容器の摘み片の側端部同士が干渉し合い、ラベルの折れ曲がり、或いは脱落する虞がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、容器の搬送などの際にラベルの折れ曲がりや脱落を防止でき、必要時に容易に引き剥がすことができるキャンペーンラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、次第に小径となる傾斜円筒状の縮径部が円筒状の胴部の上方に形成された容器に貼付され、ラベルは、裏面に粘着面が設けられた貼付片と、貼付片から延出された摘み片と、を備え、摘み片の裏面の両側端部のうち少なくとも一方の側端部に、貼付片の粘着面に連続して部分粘着部が設けられているキャンペーンラベルを提供する。
【0007】
上記キャンペーンラベルは、貼付片と摘み片の境界部分が、容器の胴部と縮径部の境界部分に略一致するように、貼付片の粘着面を容器胴部に貼付して使用される。
かかる貼付により、キャンペーンラベルの貼付片全体は、容器胴部の外面に接着され、一方、摘み片は、該胴部よりも小径の傾斜円筒状の縮径部に対向する。この摘み片の両側端部には、貼付片の粘着面に連続して部分粘着部が設けられているので、摘み部の両側端部の基部(貼付片の境界付近)は、部分接着部を介して容器縮径部の外面に接着される。
このように摘み片の両側端部の基部が、胴部の外径延長線上よりも内側に位置する傾斜状の容器縮径部に接着することにより、キャンペーンラベルの摘み片の両側端部は、内側へ湾曲した状態となる。
従って、キャンペーンラベル付き容器を搬送等する際、隣合う容器の摘み片の側端部が互いに干渉し合うことを防止できる。
一方、摘み片は、部分接着部以外の領域に於いて粘着性を有しないので、その領域では容器縮径部に接着せず、摘み片と容器縮径部の間に間隙が確保される。
従って、ユーザーは、摘み片を簡単に摘み、キャンペーンラベルを容器から容易に引き剥がすことができる。
【0008】
さらに、本発明の好ましい態様では、上記貼付片と摘み片の境界に、切取り手段が設けられている上記キャンペーンラベルを提供する。
かかるキャンペーンラベルは、切取り手段を利用して貼付片と摘み片を容易に分断することができる。
従って、ユーザーはキャンペーンラベルを引き剥がした後、粘着面を有する貼付片と、殆どの領域が非接着の摘み片とを容易に分断し、粘着面を有する貼付片のみをハガキに再貼付できる。このように貼付片のみをハガキに再貼付すれば、貼付片の縁部が捲れ上がり難く、懸賞応募ハガキから貼付片が剥がれる虞がない。
【0009】
また、本発明の好ましい態様では、上記切取り手段が、切れ目と非切れ目とが交互に形成されたミシン目からなり、ミシン目は、ラベルの両側縁に非切れ目が位置するように形成されている上記キャンペーンラベルを提供する。
上記キャンペーンラベルは、切取り手段としてミシン目を採用したものであるが、該ミシン目は、ラベルの両側縁に非切れ目が位置するように形成されているので、ラベルの両側縁には、破断起点となる切込みを有しない。
従って、キャンペーンラベル付き容器を搬送等する際、隣合うラベルの摘み片が接触してもラベルの破断を防止できる。
また、摘み片を摘んでキャンペーンラベルを容器から引き剥がす際に、ミシン目から切れて摘み片だけが取れる事態を防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のキャンペーンラベルは、容器に貼付して使用され、必要時、摘み片を利用して容器から簡易に引き剥がすことができる。更に、本発明のキャンペーンラベルは、容器に貼付して搬送などした際、折れ曲がりや脱落を防止できる。
特に、ラベルの両側縁に非切れ目が位置するようにミシン目が形成されているキャンペーンラベルは、搬送時に、ラベルの破断を防止できる上、摘み片を摘んでラベルを容器から確実に引き剥がすことができる。
また、切取り手段の設けられたキャンペーンラベルは、容器から剥離した後、貼付片と摘み片とを容易に分断できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1及び図2に於いて、1は、貼付片2と、該貼付片2に一体的に形成され且つ貼付片2から延出された摘み片3とを備えるキャンペーンラベルを示す。
このキャンペーンラベル1の貼付片2の裏面には、容器胴部に接着するための粘着面21が設けられている。さらに、キャンペーンラベル1の摘み片3の裏面の両側端部には、貼付片2の粘着面21に連続する部分粘着部31が設けられている。
該キャンペーンラベル1は、円筒状の胴部11と、該胴部の上方に形成された傾斜円筒状の縮径部12と、を有する容器10に貼付されて使用される。該容器10は、次第に小径となる傾斜円筒状の縮径部12が円筒状の胴部11の上方に形成されているので、縮径部12の外面は、胴部11の外形延長線上の内側に位置している。
このような容器10としては、例えば、図3(a)に示すような、ビールやジュースなどを充填する金属製(例えば、スチール、アルミニウムなど)の缶、同図(b)に示すような、金属製、合成樹脂製(例えば、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレンなど)、ガラス製などのボトル型容器などが代表的な例である。
【0012】
次に、貼付片2と摘み片3は、一枚のラベル基材5によって形成されている。
ラベル基材5の形状は、キャンペーンラベル1のデザインなどを考慮して適宜決定され、例えば、角部が円弧状に丸められた矩形状に形成されている。該矩形状に形成されたラベル基材5を用いた場合には、貼付片2及び摘み片3は、同幅に形成される。
ラベル基材5の大きさは特に限定されないが、後述する懸賞応募資格に関する意匠印刷表示を施すことができる程度に貼付片2を形成でき、且つ手で摘むことができる程度に摘み片3を形成できる大きさ(例えば、飲料用容器の場合、横方向(幅)が10〜25mm、縦方向(高さ)が15〜30mm程度が好ましい)のものが用いられる。
尚、ラベル基材5の裏面の所定領域に粘着面21を設けることにより、貼付片2と摘み片3が区画されているが、該摘み片3の上下長さが、容器10の縮径部12の上下長さ以下となるように、貼付片2と摘み片3が区画されている。
【0013】
ラベル基材5は、自己支持性を有するものであれば特に限定されず、公知のフィルム(一般にシートと呼ばれるものも同義である)を用いることができる。該基材5としては、例えば、紙、合成紙(例えば、ポリエステル合成紙、ポリオレフィン合成紙など)、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体などのオレフィン系フィルム、ポリスチレン系フィルムなどの合成樹脂フィルムなどの単層、金属蒸着を施したフィルム、又はこれらの積層体などが挙げられる。基材5は、透明、半透明、非透明の何れのものでもよい。基材5の厚みは、強度やラベル貼付作業性などを損なわない範囲で適宜選択でき、例えば10〜200μm、好ましくは20〜100μm程度である。また、基材5の表面又は裏面には、印刷性などを向上させるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理などの慣用の表面処理が施されていてもよい。
【0014】
ラベル基材5の表面には、意匠印刷が施されている(図示せず)。
尚、ラベル基材5が透明又は半透明な場合には、意匠表示はラベル基材5の裏面に設けることもできる。意匠印刷は、ラベル基材5の両面に施すこともできる。
意匠印刷は、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版輪転印刷などによって単色又は多色刷りにて設けられている。
意匠印刷の表示内容は、特に限定されないが、商品販促用などとして使用される本発明のキャンペーンラベル1に於いては、ラベル基材5のうち貼付片2を構成する領域に、くじ、懸賞ポイント、応募IDなどの懸賞応募資格に関する表示の他、必要に応じて、懸賞応募方法の説明、提供者名、商標などの一般表示が印刷されている。一方、摘み片3を構成する領域には、「ここから剥がして下さい」などの摘み片3の使用方法に関する表示の他、必要に応じて、懸賞応募方法の説明、提供者名、商標などの一般表示が適宜印刷されている。
【0015】
上記ラベル基材5の裏面に於いて、貼付片2を構成する領域全体には、粘着剤の露出した粘着面21が設けられている。一方、ラベル基材5の裏面に於いて、摘み片3を構成する領域の裏面の両側端部には、貼付片2の粘着面21に連続して粘着剤の露出した部分粘着部31が設けられている共に、該部分粘着部31以外の領域は、非接着面32とされている。
すなわち、摘み片3の裏面のうち、摘み片3の両側端部の基部(両側端部のうち貼付片2との境界付近)に部分粘着部31が設けられ、且つ摘み片3の裏面のうち(両側端部の基部を除く)中央部全体に非接着面32が形成されている。
尚、部分粘着部31が粘着面21に連続して設けられているとは、実質的に連続していればよく、僅かに連続しない部分を有する(部分粘着部31と粘着面21の間に僅かに非接着部を有する等)状態を含む意味である。
この部分粘着部31は、摘み片3の側縁を含んで設けられおり、貼付片2の粘着面21の上縁側部から上方に延設されている。部分粘着部31の平面形状は、例えば、摘み片3の側縁を一辺とする三角形状に形成されている。
【0016】
上記貼付片2の粘着面21及び摘み片3の部分粘着部31は、ラベル基材5の裏面全体に粘着剤をベタ状に塗工して粘着剤層6を設け(粘着剤をベタ状に塗工とは、粘着剤を格子状、無数の点状などのように実質的に全体に亘って塗工した構成を含む意味である)、該粘着剤層6のうち、粘着面21及び部分粘着部31の該当領域以外の領域に非接着層7を設けることによって形成されている。
粘着剤層6に用いる粘着剤としては、容器10に貼付でき、且つ手で剥離できる程度の粘着力を有するものであれば特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等の慣用の感圧型粘着剤などを用いることができる。粘着剤層6の厚みは、接着性等を考慮して適宜設定できるが、一般には5〜100μm、好ましくは10〜30μm程度である。
【0017】
非接着層7は、粘着剤の粘着力を隠蔽できるものでれば特に限定されず、例えば、紫外線硬化型インキなどを塗工することにより設けられている。塗工方法は、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷などの公知の印刷法で行うことが簡便である。
尚、非接着層7は、紫外線硬化型インキなどの塗工による非接着処理に代えて、例えば、合成樹脂製フィルムなどのシート材を積層接着することにより設けることもできる。
【0018】
また、ラベル基材5には、貼付片2と摘み片3の境界部分に、切取り手段としてミシン目8が形成されている。
ミシン目8は、切れ目81と非切れ目82が交互に形成された構成からなり、切れ目81は、図示したような細長い線状の切込線でもよいし、特に図示しないが略円状の穴などでもよい。
該ミシン目8は、粘着面21の上縁にほぼ沿ってラベル基材5の幅方向に略直線状に形成されている。また、ミシン目8は、図2(c)に示すように、その非切れ目82がラベル基材5の両側縁5aに位置するように意図的に形成されている。
【0019】
上記キャンペーンラベル1は、次第に小径となる傾斜円筒状の縮径部12が円筒状の胴部11の上方に形成された容器10に貼付される。
具体的には、該キャンペーンラベル1は、図4に示すように、貼付片2と摘み片3の境界部分(上記例ではミシン目8)が、容器10の胴部11と縮径部12の境界部分に略一致するように、貼付片2の粘着面21を容器胴部11に貼付される。かかるキャンペーンラベル付き容器15は、後述するように、ラベリング装置にて連続的に製造され、搬送ラインに流されて、複数個が箱詰めされる。
【0020】
上記キャンペーンラベル付き容器15は、図4に示すように、キャンペーンラベル1の貼付片2の粘着面21が容器胴部11の外面に接着され、一方、貼付片2に一体的に形成された摘み片3は、容器胴部11の上方に突出し、該胴部11よりも小径の傾斜円筒状の縮径部12に対向する。
そして、該摘み片3の両側端部には、貼付片2の粘着面21に連続して部分粘着部31が設けられているので、摘み部3の両側端部の基部が、部分接着部31を介して容器縮径部12の外面に部分的に接着される。
かかる摘み片3の両側端部の基部が、傾斜状の容器縮径部12に部分接着し、且つ傾斜状の容器縮径部12の外面は容器胴部11の外形延長線上の内側に位置していることから、キャンペーンラベル1の摘み片3の両側端部は、内側(容器縮径部12側)へ湾曲した状態となる。
よって、キャンペーンラベル付き容器15を搬送する際、キャンペーンラベルラベル1が外側へ湾曲することなく、隣合う容器の摘み片3の側端部が互いに干渉し合うことを防止でき、キャンペーンラベル1の破損や脱落を防止できる。
尚、摘み片3の上下長さが容器10の縮径部12の上下長さ以下に形成された上記キャンペーンラベル1は、摘み片3の上端が容器10の上端より突出することなく容器10に貼付できる。
【0021】
また、貼付片2と摘み片3を分断するために設けられたミシン目8は、ラベル基材5の両側縁5aに非切れ目82が位置するように形成されているので、ラベル基材5の両側縁に、破断起点となる切込みを有しない。
従って、キャンペーンラベル付き容器15の搬送などの際、隣合う容器のラベル1の摘み片3が接触しても、キャンペーンラベル1の破断を防止できる。
また、摘み片3を摘んでキャンペーンラベル1を容器10から引き剥がす際に、ミシン目8から切れて摘み片3だけが取れる事態を防止することができる。
【0022】
一方、上記キャンペーンラベル付き容器15に於いて、摘み片3の裏面の中央部全体は、非接着面32とされているので、該摘み片3の中央部全体は、容器縮径部12に接着せず、摘み片3と容器縮径部12の間に間隙が確保される。
従って、該キャンペーンラベル付き容器15を入手したユーザーは、摘み片3を簡単に摘み、キャンペーンラベル1を容器10から容易に引き剥がすことができる。
キャンペーンラベル1を引き剥がした後、ミシン目8を利用すれば貼付片2と摘み片3を容易に分断できるから、ユーザーは、裏面全体に粘着面21が設けられた貼付片2のみをハガキに再貼付できる。
本発明のキャンペーンラベル1は、摘み片3が設けられているので、容器10から引き剥がす際、摘み片3に折り癖(皺)が付いても、貼付片2には折り癖が付かないように引き剥がすことができる。従って、貼付片2をハガキに確実に再貼付できる。
このように貼付片2のみをハガキに再貼付すれば、懸賞応募ハガキから貼付片2が剥がれる虞がなく、確実に懸賞提供者の元へ郵送できる。
【0023】
上記キャンペーンラベル1は、通常、長尺状の離型紙に複数枚所定間隔をあけて仮貼付されて提供される。
離型紙に仮貼付された複数枚のキャンペーンラベル1は、機械的貼付に供するため、ラベリング装置に装填される。該ラベリング装置では、キャンペーンラベル1を離型紙から引き剥がしながら容器10に貼り付る作業が連続的に行われる。
上記キャンペーンラベル1は、摘み片3の裏面の両側端部に、部分接着部31が設けられているので、摘み片3の裏面全体が非接着面とされている場合に比して、摘み片3が離型紙から不用意に剥がれ難い。従って、ラベリング装置にてラベル貼付作業を行う際に、ラベリング装置内に於いてキャンペーンラベル1の脱落や局部的な折れ曲がりを防止でき、貼付ミスの発生を抑えることができる。
【0024】
次に、上記実施形態の変形例を示す。但し、上記実施形態と異なる部分について主として説明し、同様の構成についてはその説明を省略し、用語及び図番を援用することがある。
上記キャンペーンラベル1は、矩形状の摘み片3が貼付片2から延出されているが、例えば、図5(a)に示すように、貼付片2の両側端部から2ヶ所の摘み片3が延出されていてもよい。
また、貼付片2の形状も特に限定されず、例えば、同図(b)に示すように、貼付片2が台形状に形成されていてもよいし、その他図示しないが、貼付片2が、逆三角形状、ホームベース形状などの適宜の形状に形成されていてもよい。
【0025】
さらに、上記キャンペーンラベル1は、摘み片3が貼付片2と同幅に形成されているが、例えば、図6(a)に示すように、貼付片2の一側端部に偏在して摘み片3が延出されていてもよいし、或いは、同図(b)に示すように、貼付片2の幅方向中央部に貼付片2よりも幅狭の摘み片3が延出されていてもよい。
【0026】
また、上記キャンペーンラベル1は、摘み片3の両側端部に部分接着部31が設けられているが、図6(a)に示すように、摘み片3の一側端部にのみ部分接着部31が設けられている態様でもよい。
さらに、上記キャンペーンラベル1は、粘着面21の上縁に沿ってミシン目8(切取り手段)が形成されているが、例えば、図7に示すように、ミシン目8が、粘着面21の上縁よりも下方に位置して幅方向に形成されていてもよい。
尚、切取り手段は、分断容易なことからミシン目8が好ましいが、例えば、ラベル基材5の厚み方向に切り込んだハーフカット線などを切取り手段として用いることもできる。また、図6(a)に示すように、切取り手段を有しないキャンペーンラベル1でもよい。
【0027】
また、上記キャンペーンラベル1は、ラベル基材5の裏面全体に粘着剤層6を設け、この粘着剤層6を隠蔽する非接着層7を所定領域に設けることによって非接着面32が形成されているが、例えば、ラベル基材5の裏面のうち、粘着面21及び部分粘着部31を形成する該当領域にのみ粘着剤をベタ状に塗工することによって、粘着面21、部分粘着部31及び非接着面32を形成してもよい。
さらに、上記キャンペーンラベル1に、更に、剥離剥離可能な別途の剥離ラベルが貼付されていてもよい。例えば、該剥離ラベルを貼付片2の表面に剥離可能に貼付することにより、貼付片2に印刷された懸賞応募資格に関する表示を隠蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】(a)は、本発明のキャンペーンラベルを表面側から見た平面図、(b)は、同裏面側から見た背面図。尚、便宜上、粘着面及び部分粘着部を、薄墨塗りで、非接着面を網掛けで示す(図4〜図7も同様)。
【図2】(a)は、図1のA−A線で切断した縦断面図、(b)は、同B−Bで切断した横断面図、(c)は、同丸囲いC部の拡大図。
【図3】(a)及び(b)は、本発明のキャンペーンラベルが貼付される容器を示す正面図。
【図4】(a)は、キャンペーンラベル付き容器の正面図、(b)は、同左側面図。
【図5】(a)及び(b)は、変形例に係るキャンペーンラベルを裏面側から見た背面図。
【図6】(a)及び(b)は、変形例に係るキャンペーンラベルを裏面側から見た背面図。
【図7】変形例に係るキャンペーンラベルを裏面側から見た背面図。
【符号の説明】
【0029】
1…キャンペーンラベル、2…貼付片、21…粘着面、3…摘み片、31…部分粘着部、32…非接着面、5…ラベル基材、5a…ラベル基材の側縁、6…粘着剤層、7…非接着層、8…ミシン目、81…切れ目、82…非切れ目、10…容器、11…容器胴部、12…容器縮径部、15…キャンペーンラベル付き容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次第に小径となる傾斜円筒状の縮径部が円筒状の胴部の上方に形成された容器に貼付されるラベルであって、
ラベルは、裏面に粘着面が設けられた貼付片と、貼付片から延出された摘み片と、を備え、摘み片の裏面の両側端部のうち少なくとも一方の側端部に、貼付片の粘着面に連続して部分粘着部が設けられていることを特徴とするキャンペーンラベル。
【請求項2】
前記貼付片と摘み片の境界に、切取り手段が設けられている請求項1記載のキャンペーンラベル。
【請求項3】
前記切取り手段が、切れ目と非切れ目とが交互に形成されたミシン目からなり、ミシン目は、ラベルの両側縁に非切れ目が位置するように形成されている請求項2記載のキャンペーンラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−147902(P2007−147902A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340870(P2005−340870)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000238005)株式会社フジシールインターナショナル (641)
【Fターム(参考)】