説明

グラスホルダ及び該グラスホルダを備えたワインクーラー

【課題】 これまでクーラーとしての機能のみしか与えられなかったワインクーラーを利用し、ワイングラスホルダの台座として食卓テーブルに装飾性と実用性を与える。
【解決手段】 ワインクーラー1を、ワインを冷却するための容器部10と、容器部10の上端周縁に配置される、ワイングラス4を保持するグラスホルダ部20とから構成する。グラスホルダ部20にはグラスホルダ穴21が円周状に複数配置され、グラスホルダ穴21にはタンブラー型のワイングラス4を上方から挿入することにより保持することができる。ワインホルダ穴21には横方向に延びる挿入溝22を設けることで、本体、脚、台を備えた通常のワイングラス4aを横方向に挿入して保持することもできる。グラスホルダ部20は環状ボード又は所定形状に折り曲げたワイヤで形成することができる。容器部10の外周面には、ナプキン6の保持などに利用可能なポケット11を設けてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワインクーラーに配置されて使用されるワインクーラー用のグラスホルダ、並びに該グラスホルダを備えたワインクーラーに関する。
【背景技術】
【0002】
ワインクーラーは、氷などの保冷材と共にワインボトルを入れ、食事の間を通してワインを適度な温度に保冷しておくための容器として古くから用いられている。これまでワインクーラーは、食事の際の副次的な用具として扱われ、専用のカートなどに載せてテーブルの脇に置かれるか、あるいはテーブルの縁になるべく目立ち難いように置かれるのが一般的である。また、同様の理由によって、ワインクーラーは一般にワインを保冷するという機能面のみが注目され、装飾性などは比較的無視されてあくまでも「脇役」として取り扱われる傾向があった。
【0003】
一方、ワインクーラーとワイングラスを組み合わせる例は従来技術にも見られる(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら当該従来技術は、単に持ち運びに便利になるよう組み合わされたものであって、使用時には一般的な使用状態と同様にワインクーラーとワイングラスとは別々に使用されるものであった。
【特許文献1】特開2003−153721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
すなわち、従来ではワインクーラーを、例えばテーブルの中央に据えてその装飾性を積極的に演出することは行われていなかった。また、ワインクーラーはあくまでもワイン保冷用の役割を果たすために機能特化され装置であり、他の用途と組み合わせて使用されることはこれまで考えられていなかった。
【0005】
しかしながらワインクーラーは、通常はボトル1本ないし複数本と保冷材とを収納するためにそれなりのスペースと存在感を占めるものであり、これに何らかの付加価値を与えることが考えられてもよい。特には食事中に使用されるものであるから、食卓に華やぎを与え、さらには実用的な機能を与えられれば、極めて有効な存在意義を見出し得る用具となりえる。
【0006】
これとは別に、ワイングラスやシャンペングラス(以下、まとめて「ワイングラス」と呼ぶ。)として使用され得るものの中に、下細りとなったタンブラー型のグラスがある。一般に知られるワイングラスでは、上方から容器部を形成する本体(ボウル)、つなぎ部分となる脚(ステム)、そして全体を保持する台(プレート)の3要素から構成されている。これに対してタンブラー型のグラスは、これら3要素の区別がなく、基本的に下細りとなった一体的容器となっている。このために通常のワイングラスとは異なり、ワイン等の液体を入れたままでは不安定な状態となって倒れ易く、またタンブラー型の極端な例としては逆円錐形となって自ら立つことはできないものまである。これは、動物の角をくり抜いて作ったグラスの起源に由来している。
【0007】
この下細りとなったタンブラー状のグラスは、不安定ではあるもののデザイン的にはエレガントであり、食卓などで使用されれば豪華で上品な雰囲気を醸し出すものであることは知られているが、その使い勝手の悪さ故に使用が制約されているのが実状であった。タンブラーホルダなどの特別の用具を用いれば別であるが、この場合にはそのための個別用具が必要となり、またそれによってテーブルスペースを占めすることになるなどの問題があった。すなわち、従来技術では下細りとなるタンブラー型のワイングラスを食卓で使用できるようにするための十分な技術環境が存在していなかったと言える。
【0008】
以上より、本発明はこれまであまり顧みられなかったワインクーラーの存在価値に注目し、食卓テーブルに装飾性と実用的機能を追加したものとすることを目的としている。そして、この実用的機能には、これまで使用するのに制約があったタンブラー型のワイングラスの使用を容易にすることが含まれる。本発明はさらに、食卓テーブルでスペースを占めることなく、容易にタンブラー型ワイングラスを保持することが可能なグラスホルダを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、ワインクーラーを食卓テーブルの略中央に配置することを基本にし、ワイングラス、特には下細りのタンブラー型のワイングラスを保持できる保持機能を持たせ、さらにワインクーラーの周囲に装飾性のある要素を配置可能とすることにより上述した解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
【0010】
すなわち、本発明にかかる1つの態様は、上方に開口した筒状の容器部からなるワインクーラーの上端周縁に配置され、前記上端から水平方向外側に延伸するワインクーラー用のグラスホルダであって、ワイングラスを上方または横方向から挿入可能なグラスホルダ穴を1つ、もしくは前記ワインクーラー上端周縁の円周方向に複数配置したことを特徴とするグラスホルダに関する。
【0011】
前記グラスホルダは、ワインクーラーの上端周囲を巡る環状のボード、または複数のグラスホルダ穴を形成しつつワインクーラーの上端周囲を巡るよう曲げ加工されたワイヤまたはパイプで形成することができる。さらに前記グラスホルダは、少なくとも2つに分割可能、またはヒンジ部などを介して折り畳み可能に形成することができる。
【0012】
前記グラスホルダはさらに、ワインクーラーの上端の周縁に差し込んで固定する固定部を備えた、1つのグラスホルダ穴を有する単独のグラスホルダであってもよい。
【0013】
本発明にかかる他の態様は、少なくとも1本のワインボトルと保冷材とが収納可能な、底面が閉鎖され上方が開放された筒状の容器部と、前記容器部の開放した上端の周縁から水平方向に延び、少なくとも1つのグラスホルダ穴を有する、前記容器部と一体もしくは分離可能に形成されたグラスホルダ部と、から構成されるワインクーラーであって、当該グラスホルダ部が、上述したもののいずれか一のグラスホルダを利用するものであることを特徴とするワインクーラーに関する。
【0014】
前記ワインクーラーには、容器部の外周面周囲に複数のポケットをさらに設けてもよい。当該ポケットは、前記容器部を載置する皿状の装飾容器であって上方に向けて延びる皿状の側壁部が波状に形成された装飾容器と、前記容器の外周面との間に断続的に形成されるポケットとすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施により、これまで食卓テーブルの脇役であったワインクーラーを機能的、装飾的に有効に活用できるようになるほか、使用が制約されていたタンブラー型のワイングラスが積極的に利用可能となり、食卓に上品な雰囲気を演出できるようになるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の第1の実施の形態に係るグラスホルダ、並びにワインクーラーについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるワインクーラーの使用状態における全体像を示している。図において、本実施の形態にかかるワインクーラー1は、中央部に上方に向かって開口する容器部10と、その容器部10から水平方向に花弁状に広がるグラスホルダ部20とから構成されている。容器部10の内部には、少なくとも1本、好ましくは2−3本のワインボトル2と、氷などの保冷材3とが収納可能である。グラスホルダ部20には、複数のグラスホルダ穴21が開口しており、各々のグラスホルダ穴21にはワイングラス4を、図の破線矢印で示すように上から差し込んでこれを保持することができる。
【0017】
容器部10の下側には、オプションである円筒状の外周面周囲を巡って断続する複数のポケット11が開口している。図示の例では、各ポケット11内にナプキン6が折り畳んで収納されている。ポケット11は、そこへ収納されるナプキン6などの取り扱いが容易となるよう、開口部が外に向かってやや低くなるよう傾斜していることが望ましい。このポケット11は必要であれば追加可能なオプションであり、無くてもよい。
【0018】
図1に示す例では、6人までが使用可能となるよう6つのグラスホルダ穴21と6つのポケット11を設けている。しかしながらこの数は任意であり、これよりも多くすることも少なくすることも選択可能である。また、容器部10の水平方向の断面形状は図示例では円形となっているが、6角形、8角形などの多角形形状、あるいは楕円などのその他の異形形状であってもよい。
【0019】
図1に示す態様では、容器部10とグラスホルダ部20とは一体に形成されている。例えば銀、銅、アルミなどの金属の深絞り加工並びにプレス加工により成形することが可能であるが、ただしこれに限定されるものではない。またポケット11は、容器部10と同様な材質の板材を波型、環状に成形してこれを溶接などにより取り付けることができる。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態にかかるワインクーラー1の一般的な使用時の態様としては、基本的にまずワインクーラー1が食卓テーブルの中央に置かれる。食卓テーブルは円形のものが好ましいが、角型でもよく、特殊な態様として長い矩形状のテーブルでは適当な間隔をおいて複数個のワインクーラー1が配置されてもよい。あるいは好ましくはないが、食卓から離れたサイドテーブル置いて従来のワインクーラーと同様に使用することもできる。容器1に、ワインボトル2と保冷材(氷)3が収納される。そしてグラスホルダ部20のグラスホルダ穴21には必要な数のワイングラス4が差し込まれる。図示の例では、下細りのタンブラー型のワイングラス4が使用されている。下部のポケット11にもナプキン6が添えられ、セッティングが完了する。
【0021】
食卓に着いた客はポケット11からナプキン6を取り出して膝等に当て、さらにワイングラス4を取ってワイン等を注ぎ、食事が始まる。食事の間、ワイングラス4はテーブル上に置くことも、ワイングラスホール21に差し込むことも自由である。特に下細りのタンブラー型のワイングラス4が使用される場合には、倒れやすい傾向にあるためグラスホルダ穴21に差し込んで置くことが安全である。本実施の形態にかかるワインクーラー1を使用することによって、これまで使用が制約されていた極度に下細りとなったワイングラス4の使用が可能となり、ワインを飲む際にも、あるいはグラスホルダ穴21に差し込んでおく場合にも、上品さを演出することができる。このようなタンブラー型のワイングラス4の利用、そして食事の間においてテーブル上でグラスホルダを利用したワイングラスの保持はこれまで見られなかったものであり、本実施の形態にかかるグラスホルダ部20を備えたワインクーラー1によって始めて可能となったものである。このことは、本発明がワインクーラーの新たな役割を創造するものであるということができる。
【0022】
また、本実施の形態にかかるワインクーラー1を使用することにより、食事の間にワイングラス4をグラスホルダ穴21に置くことが可能となる結果、余裕のできたテーブルのスペースをより有効活用することが可能となる。また、食事の間に往々にしてテーブルの上に置かれたワイングラスを誤って倒すこともあるが、図1に示すようなグラスホルダ部20を利用することにより、より安全に、より安定してワイングラスを保持することができるようになる。
【0023】
図2は、本実施の形態にかかるワインクーラー1の他の利用態様を示している。図2において、ポケット11にはナプキン6の代わりに花を差し込まれており、すなわちポケット11を、テーブルに華やぎを与える装飾用として使用している。この際、ナプキン6は通常の配置場所であるテーブル上に置くことができる。ポケット11は、この他にも工夫によって各種用途に用いられる多目的ポケットとして利用することができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るグラスホルダ、並びにワインクーラーについて、図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態にかかるワインクーラー1aを示している。先の実施の形態にかかるワインクーラー1がグラスホルダ部20を含む一体型であったのに対し、本実施の形態では各要素に分離可能とし、収納、搬送を容易にするものである。図3において、本実施の形態にかかるワインクーラー1aは、中央部にある上方に向かった開口部を有する容器部10aがその中心を占める。容器部10aの上方には、つば状に半径方向外側に広がるグラスホルダ部20aが、容器部10aの開口部の上縁に載置可能に配置されている。
【0025】
容器部10a、グラスホルダ部20aの基本的機能は先の実施の形態における容器部10、グラスホルダ部20と同様である。ただし、グラスホルダ部20aに開口するグラスホルダ穴21aには、外側まで貫通する挿入溝22が設けられている。これにより、上述したタンブラー型のワイングラス4だけでなく、本体、脚、台を備えた通常のワイングラス4aを、その脚(ステム)を挿入溝22に差し込むことによって保持することが可能となる。これは使用中に上方に向けたワイングラス4aを保持できることのほか、不使用時には図の左側に示すように上下逆さまにして保管することも可能となる。なお、この挿入溝22は、先の実施の形態における図1のグラスホルダ部20にも同様に設けることができる。あるいは逆に、本実施の形態にかかるグラスホルダ穴21aに挿入溝22を設けることなく、先の実施の形態と同様に単なる穴を開口させることであってもよい。
【0026】
また、グラスホルダ部20aは、外径が大きいために収納、搬送時の障害となり易い。これを回避するために、グラスホルダ部20aには図示しないヒンジを設けることにより、図3の矢印25と破線で示すように、グラスホルダ部20aを線X−Xを軸にして半分に折り畳み式とすることが便利である。折り畳まれたグラスホルダ部20aは、容器部10a内に収められる寸法採りがされていることが望ましい。折り畳み以外にも、あり溝などを利用したはめ込み式とし、2分割あるいはそれ以上の数に分割可能にしてもよい。なお、グラスホルダ部20aの環状の内径部分には幅方向全周に延びるエッジ部23が設けられ、このエッジ部23が容器部10aの内側に嵌ることによってグラスホルダ部20aが容器部10aに対して位置決めされる。エッジ部23と容器部10aとが対向する面には、いずれか一方または双方にプラスチックのコーティングを施すことで、両者が接触することによる傷などの傷み、あるいは汚れを回避することができる。
【0027】
容器10の下側には、オプションである円筒状の周囲を巡って断続する複数のポケット11を設けるためのポケット用台皿30が配置される。この台皿30は、皿状を形成する環状の周壁が波状に形成されており、中心側に向かう波状の突端が容器部10aの外周面と接触することにより、周囲に個別のポケット11を形成する。このポケット用台皿30は、皿状とせず、底のない環状の波型部分のみとすることでもよい。ただし、ポケット11内に花などを飾る場合には皿状として水が保持できるようにしておくことが好ましい。なお、このポケット用台皿30は必要に応じて追加可能なオプションである。
【0028】
以上のように構成されたワインクーラー1aの使用時の態様は、先の実施の形態と全く同様である。ただし、各要素が分離可能であることから、使用時には事前に図3に示すようにセットし、使用後の保管時にはまた分離、必要な折り畳みなどの収納動作が必要となる。
【0029】
分離可能とすることによるメリットとして、上述した収納、搬送に便利となることのほか、グラスホルダ穴21aの数、ポケット11の数を変えた複数のグラスホルダ部20a、ポケット用台皿30を準備しておき、本体である容器部10aをそのまま使用してこれらグラスホルダ部20a、ポケット用台皿30を入れ替えることで必要な人数に合わせたワイングラスなどの配置が可能になることが挙げられる。
【0030】
本実施の形態におけるグラスホルダ部20aの代替の態様を図4に示している。図4(a)は、ドーナツ状のボードの代わりにワイヤまたはパイプで形成したグラスホルダ部40を示している。各グラスホルダ穴41はワイングラスを上方または横方から受入れ可能となるよう挿入溝42を設けており、一本のワイヤまたはパイプを曲げ成形して各グラスホルダ穴41を円周状に巡り、グラスホルダ部40を構成している。周囲の幾つかの部分には、容器部10aに載置された際に容器内部に嵌ってグラスホルダ部40の位置決め規制となるフック部43が設けられている。図は単なる一例であって、ワイヤまたはパイプを使用して他の形態に形成することも可能である。例えば、グラスホルダ穴41には挿入溝42を設けることなく、単なるリング状に形成してもよい。またワイヤやパイプではなく、板金によって同様な形状にすることも可能である。
【0031】
なお、図示のように、環状となったグラスホルダ部40にはヒンジ44を配置し、折り曲げ線X−Xを軸にして折り畳めるようにすることが収納、搬送上好ましい。ヒンジ44の代わりに差込み式とし、2つもしくはそれ以上の数に分割可能とすることもできる。差込み式にする際、パイプの場合には一方をつぶすなどして自身で差込み部を形成することができ、ワイヤの場合には差込み部に適当な太さのパイプを被せるようにすればよい。
【0032】
図4(b)は、さらなる代替として、容器部10aの周囲に環状に形成されるグラスホルダ部10、10aとは異なり、1つのグラスホルダ穴51を形成する単独の独立したグラスホルダ部50を示している。図4(a)と同様、ワイヤまたはパイプによって形成された(あるいは板金であってもよい)グラスホルダ部50は、挿入溝52を備えたグラスホルダ穴51を有し(ただし、挿入溝52はなくてもよい)、一体に形成された一対の差込みフック53、54を有する。差込みフック53、54をそれぞれワインクーラー1aの容器部10aの開口部上端の周縁を挟んで内側と外側に配して差込むことにより、グラスホルダ部50は容器部10aに固定される。両差込みフック53、54には、容器部10aを確実に保持できるよう適切なスプリング力が付与されていることが好ましい。グラスホルダ部50をこのような個別タイプとすることにより、人数に応じて必要な数だけのグラスホルダ部50をワインクーラー1aの周囲に配置することが可能となる。
【0033】
以上、本発明の各実施の形態にかかるグラスホルダ、並びにワインクーラーの説明をしてきたが、上述したように、本発明にかかるワインクーラーは機能性のほかに装飾性を具備することができるという特性を有する。上述したように、本ワインクーラーを使用することによってタンブラー型ほかのデザイン性に優れたワイングラスが使用できるようになることのほか、容器部10、10aを銀製、あるいは銀メッキ製とすることにより、テーブルの中央に配置されて豪華さを演出することができる。容器部10、10aの周囲には彫刻または塗装による装飾を施すことができる。また、上述のようにポケット11を利用して花などを添えることができる。グラスホルダ部20、20a、40、50においても同様に、材料、装飾性を選ぶことによって豪華さを与えることができる。すなわち、本発明にかかるグラスホルダ、ワインクーラーは、これまで気付かれていなかった新たな価値をワインクーラーに付与するものである。
【0034】
なお、本明細書内において「グラスホルダ部」と「グラスホルダ」とが互換性をもって使用されているが、ワインクーラーの一部となる場合には「グラスホルダ部」となり、それ自身で単独の場合には「グラスホルダ」とも呼び得るためにそのようにしたまでであり、両者の構成に特に差異がある訳ではない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明に係るワインクーラーは、飲食用基材の製造販売、並びに飲食物提供の各産業分野で広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態にかかるグラスホルダ及びワインクーラーを示す斜視図である。
【図2】図1に示すワインクーラーの他の使用態様を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態にかかるグラスホルダ部及びワインクーラーを示す分解斜視図である。
【図4】図3にグラスホルダ部の代替案を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1、1a.ワインクーラー、 4、4a.ワイングラス、 6.ナプキン、 7.花、 10、10a.容器部、 11.ポケット、 20、20a.グラスホルダ部(グラスホルダ)、 21、21a.グラスホルダ穴、 22.挿入溝、 30.ポケット用台皿、 40.グラスホルダ部(グラスホルダ)、 41.グラスホルダ穴、 42.挿入溝、 43.フック部、 44.ヒンジ、 50.グラスホルダ部(グラスホルダ)、 51.グラスホルダ穴、 52.挿入溝、 53、54.差込みフック。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口した筒状の容器部からなるワインクーラーの上端周縁に配置され、前記上端から水平方向外側に延伸するワインクーラー用のグラスホルダであって、ワイングラスを上方または横方向から挿入可能なグラスホルダ穴を1つ、もしくは前記ワインクーラー上端周縁の円周方向に複数配置したことを特徴とするグラスホルダ。
【請求項2】
前記グラスホルダが、ワインクーラーの上端周囲を巡る環状のボード、または複数のグラスホルダ穴を形成しつつワインクーラーの上端周囲を巡るよう曲げ加工されたワイヤまたはパイプで形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のグラスホルダ。
【請求項3】
前記グラスホルダが、少なくとも2つに分割可能、または折り畳み可能に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のグラスホルダ。
【請求項4】
前記グラスホルダが、前記ワインクーラーの上端の周縁に差し込んで固定する固定部を備えた、1つのグラスホルダ穴を有する個別グラスホルダであることを特徴とする、請求項1に記載のグラスホルダ。
【請求項5】
少なくとも1本のワインボトルと保冷材とが収納可能な、底面が閉鎖され上方が開放された筒状の容器部と、
前記容器部の開放した上端の周縁から水平方向に延び、少なくとも1つのグラスホルダ穴を有する、前記容器部と一体もしくは分離可能に形成されたグラスホルダ部と、から構成されるワインクーラーであって、
前記グラスホルダ部が、請求項1から請求項4のいずれか一に記載のグラスホルダであることを特徴とするワインクーラー。
【請求項6】
前記ワインクーラーが、前記容器部の外周面周囲に、ナプキン、装飾用花が差し込み可能な複数の多目的ポケットをさらに有することを特徴とする、請求項5に記載のワインクーラー。
【請求項7】
前記ポケットが、前記容器部を載置する皿状の装飾容器であって上方に向けて延びる皿状の側壁部が波状に形成された装飾容器と、前記容器の外周面との間に断続的に形成されるポケットであることを特徴とする、請求項6に記載のワインクーラー。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−148714(P2010−148714A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331074(P2008−331074)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(508378171)
【Fターム(参考)】