説明

グルココルチコイド受容体モジュレーターとして有用な非ステロイド性化合物

本発明は、式(I)


(この式において、R基は、次の意味を有する:−Rは、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;−Rは、−C(O)R15または−S(O)15であり;−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;−Rは、−Hまたは−C(R16)NOR16であり;−Rは、−H、−ハロゲン、−シアノであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニルまたは−(2〜6C)アルキニルであり;−Rは、−H、−シアノ、−ハロゲン、−ニトロであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニル、−(2〜6C)アルキニルまたは−O(1〜6C)アルキルであり;−シアノ、−ハロゲン、−(1〜4C)アルキル、−(1〜4C)アルコキシ、−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルもしくは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;、C(R16)NOR16、−C(O)N(R17、−C(O)R18、−C(O)OR19、−NHC(O)R20または−NHS(O)21であり;−Rは、−H、−ハロゲン、−シアノでありまたは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルであり;−R10は、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;−R11は、−Hであり;−R12は、−H、−シアノまたは−(1〜4C)アルキルであり;−R13は、−H、−(1〜4C)アルキル、−ハロゲンまたは−ホルミルであり;−R14は、−H、−ハロゲン、−シアノ、−(1〜4C)アルキルまたは−(ヘテロ)アリールである。)の新規なアミノ酸誘導体またはこの医薬上許容され得る塩に関する。本発明の化合物は、グルココルチコイド受容体のための非常に特異であり、炎症性疾患の治療に使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルココルチコイド受容体を調節する化合物および治療におけるこれらの化合物の使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
細胞内受容体は、遺伝子タンパク質の制御に関係する、構造的に関係のあるタンパク質の1つの種類である。ステロイド受容体は、これらの受容体の亜集団であり、グルココルチコイド受容体(GR)、プロゲステロン受容体(PR)、アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン受容体(ER)およびミネラルコルチコイド受容体(MR)を含む。このような受容体または因子による遺伝子の制御は、遺伝子転写に影響を与える形で選択的に受容体と結合する能力を有している細胞内受容体および対応する配位子を必要とする。
【0003】
プレドニゾロンなどのような現在のステロイド性グルココルチコイド受容体モジュレーター(グルココルチコイド)は、例えばリウマチ様関節炎(RA)、炎症性腸疾患(IBD)、狼瘡、アレルギー、喘息、乾癬のような病気を治療するために、および移植拒絶反応を防ぐために現在使用されている非常に効果的な抗炎症剤である(J.D.Baxter,Advances in Internal Medicine 45;317〜349頁;2000年)。これらの化合物の抗炎症効果は、配位子で結合されたGRの転写因子との相互作用を含む機構によって、接着性分子、サイトカイン、ケモカインおよび酵素のような前炎症性メディエーターの発現の抑制によって媒介されると考えられる。この機構は、転写抑制(M.Karin,Cell 93;487〜490頁;1998年)と称される。
【0004】
現在のステロイド性グルココルチコイドの使用は、代謝性およびその他の副作用(例えば糖尿病、高血圧、骨粗鬆症、筋肉疲労など)を伴う。これらの副作用の一部は、ターゲット遺伝子のDNA上のグルココルチコイド反応性因子(GRE)に対する配位子結合GRの直接的相互作用およびその後の遺伝子の発現よって媒介されると考えられる(J.D.Baxter,Advances in Internal Medicine 45;317〜349頁;2000年;M.Karin,Cell 93;487〜490頁;1998年)。これらの副作用の別の部分は、ミネラルコルチコイド(MR)またはプロゲステロン受容体(PR)のような他のステロイド性受容体との交差反応性に起因し得る。
【0005】
また、非ステロイド性グルココルチコイドは、ステロイドとの分子構造の類似性を全く有しておらず、したがって、物理化学特性、薬物動態(PK)パラメータ、組織分布(例えばCNS対末梢)における相違が期待でき、さらに重要なこととして、非ステロイド性グルココルチコイドは、他のステロイド受容体に対する交差反応性を全く示さないか/ほとんど示さず、あるいは代謝または他の副作用を全く示さないか/ほとんど示さないこともあり得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、グルココルチコイド受容体活性を調節する非ステロイド性化合物を提供する。より具体的には、本発明は、生体外および生体内において抗炎症効果を示すGR結合のための高親和性非ステロイド性化合物を提供する。本発明によれば、一般式Iを有する化合物またはこれのプロドラッグ、あるいはこれの医薬上許容され得る塩が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、グルココルチコイド受容体活性を調節する非ステロイド性化合物を提供する。より具体的には、本発明は、グルココルチコイド受容体の作動薬、部分作動薬、または拮抗体である高親和性非ステロイド性化合物を提供する。本発明によれば、一般式Iの化合物
【0008】
【化2】

[式中、R基は、次の意味を有する:
−Rは、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−Rは、−C(O)R15または−S(O)15であり;
−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;
−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;
−Rは、−H、−C(R16)NOR16であり;
−Rは、−H、−ハロゲンまたは−シアノであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニルまたは−(2〜6C)アルキニルであり;
−Rは、−H、−シアノ、−ハロゲンまたは−ニトロであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニル、−(2〜6C)アルキニルまたは−O(1〜6C)アルキルであり;−シアノ、−ハロゲン、−(1〜4C)アルキル、−(1〜4C)アルコキシ、−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルもしくは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;C(R16)NOR16、−C(O)N(R17、−C(O)R18、−C(O)OR19、−NHC(O)R20または−NHS(O)21であり;
−Rは、−H、−ハロゲンまたは−シアノでありまたは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルであり;
−R10は、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−R11は、−Hであり;
−R12は、−H、−シアノまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−R13は、−H、−(1〜4C)アルキル、−ハロゲンまたは−ホルミルであり;
−R14は、−H、−ハロゲン、−シアノ、−(1〜4C)アルキルまたは−(ヘテロ)アリールであり;
−R15は、−Hであり;1個または複数の−OH、−ハロゲン、−シアノもしくは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニル、−(2〜6C)アルキニル、−O(2〜6C)アルキル、−O(2〜6C)アルケニルまたは−O(2〜6C)アルキニルであり;−(1〜4C)アルキル、−ハロゲンもしくは−NHで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−NH、−(ジ)(1〜4C)アルキルアミノ、−(1〜4C)アルキルチオ(1〜4C)アルキル、−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルまたは−NR16OR16であり;
−R16は、−H、−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニルまたは−(2〜6C)アルキニルであり;
−R17は、−Hであり;ハロゲン、−(1〜4C)アルコキシもしくは−(ヘテロ)アリール[−ハロゲン、−(1〜4C)アルキルもしくは−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている。]で場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;−ハロゲン、−(1〜4C)アルキルもしくは−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている−(3〜6C)シクロアルキルまたは−(ヘテロ)アリールであり;
−R18は、−H、−NHであり;または−OH、−ハロゲン、−シアノもしくは−S(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルであり;
−R19は、−Hでありまたは−OHもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;
−R20は、−Hであり;−ハロゲン、−O(1〜6C)アルキル、−(ヘテロ)アリール[−(1〜4C)アルキルまたは−ハロゲンで場合により置換されている。]で場合により置換されている−(1〜6C)アルキルまたは−(2〜6C)アルケニルであり;−(3〜6C)シクロアルキル、−(1〜6C)アルコキシ、−(1〜6C)アルケニルオキシであり;−(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−NH、−NH(1〜6C)アルキルまたは−NH((ヘテロ)アリール)であり;
−R21は、−Hまたは−(1〜6C)アルキルである。]
またはこれの医薬上許容され得る塩が提供される。
【0009】
このように、式Iによる化合物の前記の群またはこれの医薬上許容され得る塩が、グルココルチコイド受容体調節活性を有することが今般見出された。
【0010】
本発明の定義において使用される−(1〜6C)アルキルという用語は、1〜6個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを意味する。好ましいものは、−(1〜4C)アルキルである。
【0011】
本発明の定義において使用される−(1〜4C)アルキルという用語は、1〜4個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを意味する。好ましいものは、メチルおよびエチルである。最も好ましいものはメチルである。
【0012】
−(3〜6C)シクロアルキルという用語は、3〜6個の炭素原子を有する環状アルキル基を意味する。
【0013】
ハロゲンという用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0014】
−(2〜6C)アルケニルという用語は、2〜6個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルケニル基、例えばエテニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルなどを意味する。好ましいものは、−(2〜4C)アルケニルである。
【0015】
−(2〜4C)アルケニルという用語は、2〜4個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルケニル基、例えばエテニル、2−ブテニルなどを意味する。
【0016】
−(2〜6C)アルキニルという用語は、2〜6個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルキニル基、例えばエチニル、プロピニル、ブチリル、ペンチニルおよびヘキシニルなどを意味している。好ましいものは、−(2〜4C)アルキニルである。
【0017】
−(2〜4C)アルキニルという用語は、2〜4個の炭素原子を有する分岐状または非分岐状のアルキニル基、例えばエチニルおよびプロピニルなどを意味する。
【0018】
−O(1〜6C)アルキルという用語は、−(1〜6C)アルキルが前に定義された意味を有する−(1〜6C)アルキルオキシを意味する。
【0019】
−O(2〜6C)アルケニルという用語は、−(2〜6C)アルケニルが前に定義された意味を有する−(2〜6C)アルケニルオキシを意味する。
【0020】
−O(2〜6C)アルキニルという用語は、−(2〜6C)アルキニルが前に定義された意味を有する−(2〜6C)アルキニロキシを意味する。
【0021】
−(1〜4C)アルキルオキシという用語は、1〜4個の炭素原子を有するアルキルオキシ基(アルキル基部分は、前に定義されたものと同じ意味を有する。)を意味する。−(1〜2C)アルキルオキシ基が、好ましい。最も好ましいものは、メトキシ基である。
【0022】
−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルという用語は、−(1〜4C)アルコキシが結合している−(1〜4C)アルキル基(両方の基は、前に定義された意味を有する。)を意味する。
【0023】
−(ジ)(1〜4C)アルキルアミノという用語は、少なくとも1個、場合により2個の水素が、前に定義された−(1〜4C)アルキル基によって置換されているアミノ部分を意味する。
【0024】
−S(1〜4C)アルキルという用語は、−(1〜4C)アルキル基が前に定義された意味を有する−(1〜4C)アルキルチオ基を意味する。
【0025】
−NH(1〜6C)アルキルという用語は、−(1〜6C)アルキル基が前に定義された意味を有する−(1〜6C)アルキルアミン基を意味する。
【0026】
−NH(ヘテロ)アリールという用語は、−(ヘテロ)アリール基が前に定義された意味を有する−(ヘテロ)アリールアミン基を意味している。
【0027】
−(1〜4C)アルキルチオ(1〜4C)アルキルという用語は、−(1〜4C)アルキルチオ基が結合した−(1〜4C)アルキル基を意味する(両方の基とも、前に定義された意味を有する。)。
【0028】
アリールという用語は、6員芳香族環系を意味している。
【0029】
−(ヘテロ)アリールという用語は、N、OおよびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む5または6員芳香族環系、例えば、次のものに限定されないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、チアジアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリルまたはフラニルなどを意味する。
【0030】
医薬上許容され得る塩という用語は、医学の判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などが無くて、ヒトおよび下等動物の組織に接触して使用するのに好適であり、妥当な利点/危険度の比率と同じ程度である、これらの塩を表している。医薬上許容され得る塩は、当該技術分野においてよく知られている。これらは、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間に、または別に遊離塩基を、例えば塩酸、リン酸、硫酸などの好適な鉱酸、または例えばアスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、グリコール酸、コハク酸、プロピオン酸、酢酸、メタンスルホン酸などなどの有機酸と反応させることによって得ることができる。酸の官能基は、有機塩基または水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムのような無機塩基と反応させることができる。
【0031】
このように本発明は、本明細書で前に定義された式Iの化合物に関する。
【0032】
本発明の別の態様は、−R、−R、−R、−R、−R12、−R13、−R14が、−Hであり、−Rおよび−R16が、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり、他の基が、示された意味を有する式Iによる化合物に関する。
【0033】
本発明の別の態様は、
−Rが、−Hであり;
−Rが、−H、−シアノまたは−ハロゲンであり;−(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−C(R16)NOR16、−C(O)N(R17、−C(O)R18または−C(O)OR19であり;
−R10が、−(1〜4C)アルキルであり;
−R15が、1個または複数の−ハロゲンまたは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;−(1〜4C)アルキルまたは−NHで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;または−(ジ)(1〜4C)アルキルアミノであり;
−R17が、−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;
−R18が、−(1〜4C)アルキルであり、
−R19が、−(1〜6C)アルキルである、
式Iによる化合物に関するものである。
【0034】
さらに別の態様において、本発明は、
−Rが、−シアノ、−(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−CO(N)R17、−C(O)R18または−C(O)OR19である、
式Iによる化合物に関する。
【0035】
さらなる態様において、本発明は、
−Rにおける−(ヘテロ)アリールが、6員へテロ芳香環である、
式Iによる化合物に関する。
【0036】
なおさらなる態様において、本発明は、−Rにおける−(ヘテロ)アリール中のヘテロ芳香族環が、1個または複数のN原子を含む、式Iによる化合物に関する。
【0037】
さらに別の態様において、本発明は、−Rが、−C(O)R15である、式Iによる化合物に関する。
【0038】
さらなる態様において、本発明は、−R15が、5員の(ヘテロ)アリールである、式Iによる化合物に関する。
【0039】
別の態様において、本発明は、−R15が、1個または複数のハロゲンで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルである、式Iによる化合物に関する。
【0040】
また、本発明は、グルココルチコイド受容体のための非常に特異な式Iによる化合物に存する。特異性は、プロゲステロン受容体、アンドロゲン受容体、ミネラルコルチコイド受容体またはエストロゲン受容体などの他のよく知られた受容体と共にさらにグルココルチコイド受容体について、記載された化合物を試験することによって決定することができる。
【0041】
さらに、本発明は、本明細書において前記した具体的および好ましい基の全ての可能な組合せを含む。
【0042】
本発明の化合物は、少なくとも3個のキラル炭素原子を有しており、したがって純粋な鏡像異性体として、または鏡像異性体の混合物として、またはジアステレオマーの混合物として得ることができる。純粋な鏡像異性体を得るための方法は、光学的に活性な酸およびラセミ混合物から得られる塩の結晶化またはキラルカラムを使用するクロマトグラフィーなどの当該技術分野において知られている。ジアステレオマーの分離のために、正相(straight phase)または逆相のカラムも使用することができる。
【0043】
本発明の化合物は、ステップAからIにおいて示される反応工程の順番において合成することができる。
【0044】
工程A
濃硫酸中でアントラキノン(1)をアジ化ナトリウムで処理することによって、定量的な収率で所望の5H−ジベンゾ[b、e]アゼピン−6,11−ジオン(2)を取得する(スキーム1)。
【0045】
工程B
次いで、一般的な構造2の化合物をメチル化し、一般的な構造3の化合物を得ることができる。
【0046】
工程C
次いで、一般的な構造3の化合物を還元し、一般的な構造4の化合物を得ることができる。前記の反応は、一般に、試薬として水素化アルミニウムリチウムを使用して実施される。
【0047】
工程D
次いで、一般的な構造4の化合物を選択的に酸化し、モルファントリジン誘導体5を得ることができる。前記の反応は、一般に二酸化マンガンの存在下に周囲の温度で実施される。
【0048】
工程E、F
次いで、一般的な構造5の化合物をディールスアルダー形式で反応させて、環Dを形成し、一般的な構造6の4環式化合物を得ることができる。次いで、これらの化合物をインサイチュで還元し、主にトランス構造で得られる一般的な構造7の4環式アルコールを得ることができる。
【0049】
最初の前記の反応は、一般に、換算温度で、ダニッシェフスキー(Danishefsky)のジエンおよびイッテルビウムトリフルオロメタンスルホナートの存在下で有機溶媒を使用して実施される。次いで、これらの粗製生成物を、周囲の温度で水素化ホウ素ナトリウムの存在下に有機溶媒を使用して還元する。
【0050】
工程G
次いで、一般的な構造7の化合物を、ミツノブ(Mitsunobu)条件下に反応させて、一般的な構造8のアジド化合物を得ることができる。
【0051】
前記の反応は、一般に、周囲の温度で、トリフェニルホスフィン、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートおよびジフェニルホスホリルアジドの存在下で有機溶媒を使用して実施される。
【0052】
【化3】

【0053】
工程H
次いで、一般的な構造8の化合物を還元し、一般的な構造9の遊離アミン化合物を得ることができる。前記の反応は、一般に、周囲の温度でトリフェニルホスフィンおよび水の存在下で有機溶媒を使用して実施される。
【0054】
工程I
次いで、これらの生成物9を、一般的な手順によって所望のアミド、カルバメートおよび尿素およびスルフォンアミド10に変換する。
【0055】
範囲内に開示された全ての他の化合物の形成において、化合物7、9および10は重要な中間体の化合物である。これらの化合物は、すでにハロゲン化されているか、またはハロゲン化することなどができ、次いで範囲内に記載された方法によってさらに変性され、所望のrel−(2R,10R,14bR)−立体化学を有する所望のものを得ることができる。
【0056】
本発明の化合物は、少なくとも3個のキラル炭素原子を有しており、したがって純粋な鏡像異性体としてまたは鏡像異性体の混合物としてまたはジアステレオマーの混合物として得ることができる。純粋な鏡像異性体を得るための方法は、例えば光学的に活性な酸およびラセミ混合物から得られる塩の結晶化および酵素の分解処理またはキラルカラムを使用するクロマトグラフィーなど、当該技術分野において知られている。ジアステレオマーの分離のために、正相または逆相のカラムが使用され得る。
【0057】
ユートマー(eutomer)が、(2S,10S,14bS)−立体化学を有することが見出された。
【0058】
本発明の化合物は、グルココルチコイド受容体活性を調節する。したがって、前記化合物は免疫学的疾患および炎症性疾患の治療に用いることができる。特に前記化合物は、例えばリウマチ様関節炎、若年性関節炎などのリウマチ性疾患;強直性脊椎炎;乾癬および天疱瘡を含む皮膚疾患;アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎および接触性皮膚炎を含むアレルギー性疾患;喘息および慢性閉塞性肺疾患を含む肺の病態;およびクローン病、潰瘍性大腸炎、全身性紅斑性狼瘡、自己免疫性慢性活動性肝炎、変形性関節炎、腱炎および滑液嚢炎を含むその他の免疫性および炎症性疾患を治療するために使用することができる。さらに、前記化合物は、臓器移植の後で器官の拒絶反応を防止する手助けをするために使用することができる。
【0059】
さらに具体的には、前記化合物は、リウマチ性関節炎、乾癬、喘息、および慢性閉塞性肺疾患、クローン病、または潰瘍性大腸炎を治療するために使用することができ、前記化合物は、臓器移植の後で器官の拒絶反応を防止する手助けをするために使用することができる。
【0060】
前記化合物の生物学上の活性を測定するための生体外および生体内でのアッセイと同様に受容体結合性を測定する方法は、当該技術分野においてよく知られている。一般に、発現された受容体が、試験される化合物によって処理され、結合性、機能的な反応性の刺激または抑制が測定される。
【0061】
結合性を測定するために、発現されたGRを含む分離サイトゾルを使用することができる。また、放射性または蛍光性の標識化合物も使用することもできる。対照化合物として、受容体に結合する未変性のホルモンまたは他の化合物を使用することができる。また、その代わりとして、競合結合アッセイを実行することもできる。これらの結合アッセイは、内部で開発することもでき、あるいは、市販されている結合アッセイ(キット)として購入することもできる。結合親和力を測定する実験的方法は、当該技術分野においてよく知られている。
【0062】
GRのモジュレーターを選択するために、前記化合物は、受容体に<10−5Mの親和力によって結合すべきである。さらに好ましくは、結合親和力は<10−7Mであり、最も好ましくは、結合親和力は<10−8Mである。
【0063】
機能的な反応を測定するために、グルココルチコイド受容体遺伝子をエンコードしている分離DNA、好ましくはヒトの受容体は、好適なホスト細胞の中、例えばヒトの骨芽細胞のU2OS細胞中で発現される。
【0064】
組換えグルココルチコイド受容体発現細胞系を構成する方法は、当該技術分野においてよく知られている(Sambrookら、 Molecular Cloning:a Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、最新版)。受容体の発現は、所望のタンパク質をエンコードしているDNAの発現によって達成される。部位特異的突然変異、追加の配列の連結反応、好適な発現システムのPCRおよび構成のための技術は、全て、これまで、当該技術分野においてよく知られている。所望のタンパク質をエンコードしている一部または全体のDNAは、好ましくは連結反応を容易にするために制限サイトを含むように、標準の固体相技術を使用して統合的に構成することができる。含まれたコード配列の転写および移行のための好適な調節因子は、DNAコード配列に提供され得る。よく知られているように、例えば細菌などの原核ホストおよび例えば酵母、植物細胞、昆虫細胞、哺乳動物細胞、鳥類細胞などの真核ホストを含む多様なホストと適合性を有する発現システムは、現在入手可能である。
【0065】
インビトロにて、炎症は、刺激されるとサイトカイン、ケモカインおよび他の炎症性メディエーターを分泌するヒトのGR DNAで安定的に形質移入されたヒトの細胞系にて似せることができる。前記化合物の抗炎症効果は、その細胞系の中で炎症反応の抑制を測定することによって定量することができる。総投与量反応曲線を試験することによって、前記化合物および例えばプレドニゾロンのような参照化合物の両方についてEC50値を算出することができる。EC50値は、同じ細胞アッセイにおいてプレドニゾロンについて得られたEC50値と比較することができる。好ましくは、化合物は、プレドニゾロンについて得られたEC50の範囲内にあるEC50値を有する。さらに好ましくは、EC50値は、プレドニゾロンについて得られたものより小さい。
【0066】
当業者は、望ましいEC50値は、試験される化合物に依存することを理解する。例えば10−5Mより小さいEC50を有する化合物は、一般に医薬選別への候補と考えられる。好ましくは、この値は、10−7Mより低い。しかしながら、より高いEC50を有していても、特定の受容体のために選択的な化合物は、よりよい候補であり得る。
【0067】
生体内において、化合物の抗炎症効果は、リポ多糖体(LPS)によって処置されたハツカネズミにおいて試験することができる。化合物はLPS処置のとき、またはその前に全身に投与することができる。抗炎症効果は、ハツカネズミの血清中のLPSによって引き起こされたTNFαまたは任意の他の炎症性のサイトカインまたはケモカインの抑制として定量化することができる(S.R.Hyde & R.E.McCallum,Infection and Immunity、60;976〜982頁(1992))。関節炎を抑制する力価は、ハツカネズミのコラーゲンタイプIIによって引き起こされた関節炎モデル(CIA)(D.E.TrenthamらJ.Exp.Med.146;857〜868頁(1977))および別の関節炎モデルにおいて足の腫れを抑制する能力として試験することができる。
【0068】
したがって、本発明は、また、このように一般式Iを有する化合物またはこれの塩を含む医薬組成物にある。このように、式Iによる化合物は、治療において使用することができる。
【0069】
また、活性成分として本明細書に言及される、式Iの化合物またはこれの医薬上許容され得る塩の好適な投与経路は、筋内注射、皮下注射、静脈注射または腹腔内注射、経口および鼻腔内の投与である。好ましくは、前記化合物は、経口で投与され得る。活性成分またはこれの医薬組成物の投与の正確な投与量および養生法は、達成される治療効果(例えば喘息、R.A.I.B.Dの治療)に必ず依存し、具体的な化合物、投与経路および医薬が投与される個々の被験者の年齢もしくは状態によって変わり得る。一般に、治療上効果的な1日の投与量は、本発明の化合物あたり1日あたり約0.001mg/体重kgから約15mg/体重kgであり、好ましくは1日あたり約0.1mg/体重kgから約10mg/体重kgであり、最も好ましくは1日あたり約0.1mg/体重kgから約1.5mg/体重kgである。ある程度のルーチン投与量の最適化が、最適な投与レベルおよびパターンを決定するために必要であろう。
【0070】
純粋な形または適切な医薬組成物での本発明の化合物の投与は、医薬組成物の投与の受け入れられたモードのいずれを使用しても実行することができる。したがって、投与は、好ましくは、精密な投与量の簡単な投与に好適な単位投与量の形の例えばタブレット、坐剤、ピル、柔らかい弾性状、および硬いゼラチンカプセル、粉末、溶液、サスペンション、またはエアゾルまたは同様のものなどの固体、半固体、凍結乾燥された粉末の形、または液体の投与形態で、例えば経口で、口腔に(例えば舌下に)、鼻に、非経口的に、局所に、経皮的に、膣に、または直腸に投与し得る。
【0071】
本発明のさらなる態様は、免疫療法の医薬の製造のための式Iによる化合物またはこれの医薬上許容され得る塩または溶媒和化合物の使用にある。
【0072】
(実施例)
実施例における番号付けは、他に記述されていなければ、スキーム1(式中、R、R、R、R〜R=H、R10=Me、R11〜R14=H)を引用する。
【0073】
濃硫酸(25.2mL)およびDCM(ジクロロメタン)(8.4mL)の混合物を0℃に冷却し、アントラキノン(1)(5g、24mmol)を加え、次いで、アジ化ナトリウム(1.84g、28.3mmol)を0〜5℃で1時間にわたって少しずつ加えた。反応混合物を室温で一晩中撹拌し、次いで氷水(300mL)注ぎ込んだ。生成物を濾別し、酸が無くなるまで水で洗浄し、乾燥して、白色の固体(5.3g、100%)として5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン−6,11−ジオン(2)を得た。データ:(m/z)=224(M+H)
【0074】
トルエン(800mL)中の5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン−6,11−ジオン(2)(50g、0.22ml)の懸濁液に、メチルヨウ化マグネシウム(EtO中3M、200mL、0.6モル)を加えた。反応混合物を還流下で6時間加熱し、次いで、塩化アンモニウム水溶液に注ぎ込み、10分間撹拌した。生成物を濾別し、乾燥して、白色固体(51.6g、96%)として11−ヒドロキシ−11−メチル−5,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]アゼピン−6−オン(3)を得た。データ:(m/z)=240(M+H)
【0075】
ジオキサン(850mL)中のLiAlH(33g、0.88mol)の懸濁液に、11−ヒドロキシ−11−メチル−5,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]アゼピン−6−オン(3)(51.6g、0.22mol)を加えた。反応混合物を105℃に加熱した。還流下に2.5時間後、反応混合物を冷却し、過剰のLiAlHをNaSO水溶液(55mL)で分解し、エチルアセテート(1.8l)およびNaSO(440g)を加えて、反応混合物を30分間撹拌した。固体を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=6:4)によって精製し、6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(4)(28g、61%)を得た。データ:(m/z)=210(M+H)
【0076】
アセトン(1500mL)中の6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(4)(8g、38.3mmol)の溶液を0℃に冷却し、NBS(N−ブロモスクシンイミド;6.81g、38.3mmol)を加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌し、NaHCO(300mL)水溶液を加えることによって反応を停止させ、減圧下に濃縮した。生成物をブラインで洗浄されたエチルアセテート中に抽出し、乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=8:2)によって精製し、2−ブロモ−6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(4、R=Br;32g、97%)を得た。データ:(m/z)=288/290(M+H)
【0077】
DCM中の2−ブロモ−6,11−ジヒドロ−11−メチル−5H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(4、R=Br;32g、0.11mol)の溶液に、MnO(二酸化マンガン)(96.6g、1.11mol)を加え、反応混合物を一晩中撹拌した。反応混合物をデカライト(decalite)上で濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=8:2)によって精製し、2−ブロモ−11−メチル−11H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(5、R=Br;29.4g、92%)を得た。データ:(m/z)=286/288(M+H)
2−ブロモ−11−メチル−11H−ジベンゾ[b,e]アゼピン(5、R=Br;666mg、2.33mmol)の撹拌溶液にイッテルビウム(III)トリフラート(146mg、0.23mmol)を加えた。室温で10分間撹拌した後にダニシェフスキーのジエン(0.89mL、4.66mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩中放置した。反応混合物をNaHCO水溶液で反応停止させ、エチルアセテート中に抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥して(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、8−ブロモ−10,14b−ジヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2(1H)−オン(6、R=Br;338mg、41%)を得た。データ:(m/z)=354/356(M+H)
【0078】
エタノール(700mL)中の8−ブロモ−10,14b−ジヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2(1H)−オン(6、R=Br;13.07g、37mmol)の懸濁液を0℃に冷却し、NaBH(14g、370mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応混合物を冷却し、過剰のNaBHをアセトン(300mL)で分解し、30分間撹拌し、減圧下で濃縮した。生成物をエチルアセテートおよびNHCl水溶液で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=7:3)によって精製し、rel−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2(1H)−オール(7、R=Br;7.8g、60%)を得た。データ:(m/z)=358/360(M+H)
【0079】
乾燥THF中(150mL)中のrel−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2(1H)−オール(7、R=Br;5.0g、14mmol)およびトリフェニルホスフィン(4.76g、18.1mmol)の撹拌溶液を0℃に冷却し、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(3.60mL、18.1mmol)を加えた。ジフェニルホスホリルアジド(3.90mL、18.1mmol)を加え、次いで冷却を取り除いた。反応混合物を周囲の温度に加熱し、一晩中撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=95:5)によって精製し、rel−[(2R,10R,14bR)−2−アジド−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン(8、R=Br;4.7g、89%)を得た。データ:(m/z)=383/385(M+H)
【0080】
THF(150mL)およびHO(4.5mL)の中のrel−[(2R,10R,14bR)−2−アジド−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン(8、R=Br;4.7g、12.3mmol)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(3.86g、14.7mmol)を加えた。反応混合物を50℃で一晩中撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、rel−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−3−アミン(9、R=Br)を得た。データ:(m/z)=357/359(M+H)
【実施例1】
【0081】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10、R=Br、R=COCF
粗製の9(R=Br)をMeOH(150mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(3.4mL、24.6mmol)およびエチルトリフルオロアセテート(7.33mL、61.5mmol)を加え、この反応混合物を50℃に加熱し、3時間保持した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=8:2)によって精製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10、R=Br、R=COCF;4.7g、84%)を得た。データ:(m/z)=453/455(M+H)
【実施例2】
【0082】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10、R=CN、R=COCF
NMP(N−メチルピロリドン)(15mL)中の10(R=Br、R=COCF;800mg、1.77mmol)の撹拌溶液を、0.5時間にわたって窒素をバブリングさせることによって脱気した。CuCN(395mg、4.43mmol)を加え、この反応混合物を200℃で7時間撹拌した。この反応混合物をNHOHの25%水溶液で反応停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機部分をNHOHの25%水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製の生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=8:2)によって精製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10、R=CN、R=COCF;630mg、89%)を得た。データ:(m/z)=400(M+H)
【実施例3】
【0083】
rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10、R=CN、R=COCHCl
EtOH(5mL)中の10(R=CN;R=COCF;78mg、0.195mmol)の撹拌溶液に2NのNaOH水溶液(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応をHOで停止させ、エチルアセテートで抽出した。有機部分をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し、粗製のrel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−3−アミン(9、R=CN;60mg、100%)を得た。
【0084】
DCM(4mL)中の9(R=CN;108mg、0.356mmol)およびトリエチルアミン(52mL、0.374mmol)の撹拌溶液を0℃に冷却した。ジクロロアセチルクロリド(36mL、0.374mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止させ、生成物をDCM中に抽出した。有機部分を乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ、続いて分取用HPLCによって精製した。EtOH/HOからの凍結乾燥のよって、rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10、R=CN、R=COCHCl;64mg、46%)を得た。データ:(m/z)=415(M+H)
【実施例4】
【0085】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CF
この化合物を、実施例1に記載されたものと類似の方法で、5から調製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CF)を得た。データ:(m/z)=375(M+H)
【実施例5】
【0086】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCS;434mg、61%)を得た。データ:(m/z)=430(M+H)
【実施例6】
【0087】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2−ジフルオロアセトアミド(10:R=CN、R=COCHF
DCM(1mL)中のジフルオロ酢酸(8.5μl、0.135mmol)の溶液に、TBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート)(51mg、0.159mmol)およびDIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)(26μl、0.149mmol)を加え、この反応混合物を室温で撹拌した。10分後にDCM(1mL)中の9(R=CN;25mg、0.082mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応をNaHCOの飽和水溶液で停止し、DCMで抽出した。有機層を乾燥し(NaSO)、有機部分を減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2−ジフルオロアセトアミド(10:R=CN、R=COCHCF;13mg、34%)を得た。データ:(m/z)=382(M+H)
【実施例7】
【0088】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホアミド(10:R=CN、R=SOMe)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、7、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホアミド(10:R=CN、R=SOMe;13mg、34%)を得た。データ:(m/z)=382(M+H)
【実施例8】
【0089】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホアミド(10:R=CN、R=SOEt)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホアミド(10:R=CN、R=SOEt;12mg、30%)を得た。データ:(m/z)=396(M+H)
【実施例9】
【0090】
rel−N’−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド(10:R=CN、R=SON(CH
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N’−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド(10:R=CN、R=SON(CH;12mg、29%)を得た。データ:(m/z)=411(M+H)
【実施例10】
【0091】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−3,5−ジメチルイソキサゾール−4−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−3,5−ジメチルイソキサゾール−4−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO;15mg、35%)を得た。データ:(m/z)=427(M+H)
【実施例11】
【0092】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10:R=COCH、R=COCF
トルエン中の10(R=Br、R=COCF;250mg、0.55mmol)の撹拌溶液にPdCl(PPh(8mg、0.011mmol)および1−エトキシビニルトリブチル錫(587μl、1.73mmol)を仕込んだ。この反応混合物を還流下に一晩中撹拌した。HCl水溶液(2N、3mL)を加え、この反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(10:R=COCH、R=COCF;150mg、65%)を得た。データ:(m/z)=417(M+H)
【実施例12】
【0093】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=COCH、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、10(R=COCH、R=COCF)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=COCH、R=COCS;27mg、54%)を得た。データ:(m/z)=447(M+H)
【実施例13】
【0094】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C(CH)NOH、R=COCF
EtOH中の10(R=COCH、R=COCF;60mg、0.14mmol)の撹拌溶液にヒドロキシルアミン・HCl(20mg、0.28mmol)およびピリジン(35μl、0.45mmol)を仕込んだ。この反応混合物を室温で40時間撹拌した。反応をHOで停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機部分を水およびブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥させ、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C(CH)NOH、R=COCF;50mg、80%)を得た。データ:(m/z)=432(M+H)
【実施例14】
【0095】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCF
ジオキサン(3mL)およびHO(0.5mL)の混合物中の10(R=Br、R=COCF;67mg、0.148mmol)の撹拌溶液にPdCl(PPh(6mg、8.8x10−3mmol)、KPO・7HO(60mg、0.178mmol)、AsPh(3mg、0.010mmol)および2,2−ジメチルプロパンジオール環状エステルピリジン−4−ボロン酸(78mg、0.408mmol)を加えた。この反応混合物を還流下に一晩中撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止させ、生成物をDCM中に抽出し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCF;24mg、36%)を得た。データ:(m/z)=452(M+H)
【実施例15】
【0096】
rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCHCl
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、10(R=CN、R=COCF)から調製し、rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCHCl;18mg、55%)を得た。データ:(m/z)=467(M+H)
【実施例16】
【0097】
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCFCl)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCFCl;20mg、61%)を得た。データ:(m/z)=468(M+H)
【実施例17】
【0098】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCH
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCH;7mg、26%)を得た。データ:(m/z)=398(M+H)
【実施例18】
【0099】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]イソオキサゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]イソキサゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO;19mg、57%)を得た。データ:(m/z)=451(M+H)
【実施例19】
【0100】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCNO;22mg、67%)を得た。データ:(m/z)=465(M+H)
【実施例20】
【0101】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCS;20mg、59%)を得た。データ:(m/z)=482(M+H)
【実施例21】
【0102】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−チオフェンアセトアミド(10:R=CN、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−チオフェンアセトアミド(10:R=CN、R=COCS;21mg、62%)を得た。データ:(m/z)=480(M+H)
【実施例22】
【0103】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホンアミド(10:R=CN4−ピリジン、R=SOMe)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホンアミド(10:R=CN、R=SOMe;19mg、62%)を得た。データ:(m/z)=434(M+H)
【実施例23】
【0104】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホンアミド(10:R=CN、R=SOEt)
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホンアミド(10:R=CN、R=SOEt;10mg、32%)を得た。データ:(m/z)=448(M+H)
【実施例24】
【0105】
rel−N’−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド(10:R=CN、R=SON(CH
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−N’−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド(10:R=CN、R=SON(CH;14mg、42%)を得た。データ:(m/z)=463(M+H)
【実施例25】
【0106】
rel−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCHF
この化合物を、実施例6に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCHF;15mg、50%)を得た。データ:(m/z)=434(M+H)
【実施例26】
【0107】
rel−4−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCO)
この化合物を、実施例6に記載されたものと類似の方法で、9(R=CN)から調製し、rel−4−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキシアミド(10:R=CN、R=COCO;23mg、70%)を得た。データ:(m/z)=467(M+H)
【実施例27】
【0108】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF
ジオキサン中の10(R=Br、R=COCF;100mg、0.22mmol)の撹拌溶液にトリブチルスタンニルピリミジン(98mg、0.26mmol)、CsF(72mg、0.473mmol)、Pd(dba)(パラジウムジベンジリデンアセトン、6mg、6.6μmol)およびP(tBu)(ヘキサン中の10%溶液、26μmol)を加えた。反応混合物を還流下に一晩中撹拌した。反応をHOで停止させ、有機部分をエチルアセテート中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ、次いで分取用HPLCによって精製した。アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF;31mg、31%)を得た。データ:(m/z)=453(M+H)
【実施例28】
【0109】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載された方法と類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS;14mg、47%)を得た。データ:(m/z)=483(M+H)
【実施例29】
【0110】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF
この化合物を、実施例27に記載された方法と類似の方法で、10(R=Br、R=COCF)から調製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF;24mg、24%)を得た。データ:(m/z)=453(M+H)
【実施例30】
【0111】
メチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COOCH、R=COCF
EtOH(20mL)中の10(R=CN、R=COCF;400mg、1mmol)の溶液に、6NのKOH水溶液(8.5mL)を加えた。この混合物を電磁波中で3時間120℃(175ワット)に加熱した。反応混合物を2NのHCl水溶液で中和した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共に共蒸発させた。
【0112】
残渣をMeOH(30mL)中に溶解させ、トリエチルアミン(277μl、2mmol)およびエチルトリフルオロアセテート(597μl、5mmol)を加えた。この反応混合物を55℃で一晩中撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、(10:R=COOH、R=COCF;331mg、79%)を得た。
【0113】
0℃で、メタノール(2mL)中の10(R=COOH、R=COCF;30mg、0.072mmol)の撹拌溶液に、チオニルクロリド(300μl、3.46mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応混合物をNaHCOの飽和水溶液で反応停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機部分をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=8:2)によって精製した。アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、メチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COOCH、R=COCF;10.3mg、33%)を得た。データ:(m/z)=433(M+H)
【実施例31】
【0114】
エチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COOCHCH、R=COCF
この化合物を、実施例30に記載された方法と類似する方法で、10(R=COOH、R=COCF)から調製し、エチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COOCHCH、R=COCF;18.9mg、59%)を得た。データ:(m/z)=447(M+H)
【実施例32】
【0115】
プロピルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COO(CHCH、R=COCF
この化合物を、実施例30に記載された方法と類似する方法で、10(R=COOH、R=COCF)から製造し、プロピルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート(10:R=COO(CHCH、R=COCF;10.3mg、33%)を得た。データ:(m/z)=461(M+H)
【実施例33】
【0116】
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキアミド(10:R=CONH(C)、R=COCF
DMF中の10(R=COOH、R=COCF;40mg、0.096mmol)の撹拌溶液に、TBTU(46mg、0.144mmol)およびDIPEA(84μl、0.48mmol)を加えた。次いで、アニリン(10μl、0.11mmol)を加え、反応混合物を室温で40時間撹拌した。反応をHOで停止させ、有機部分をDCM中に抽出した。この有機層を分離フィルター上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製生成物を分取用HPLCによって精製し、rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(C)、R=COCF;27.3mg、58%)を得た。データ:(m/z)=494(M+H)
【実施例34】
【0117】
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−(ピリジン−4−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CN)、R=COCF
この化合物を、実施例33に記載された方法と類似する方法で、10(R=COOH、R=COCF)から調製し、rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−(ピリジン−4−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CN)、R=COCF;17.5mg、37%)を得た。データ:(m/z)=495(M+H)
【実施例35】
【0118】
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CNO)、R=COCF
この化合物を、実施例33に記載された方法と類似する方法で、10(R=COOH、R=COCF)から調製し、rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CNO)、R=COCF;35.5mg、71%)を得た。データ:(m/z)=525(M+H)
【実施例36】
【0119】
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシフェニル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CO)、R=COCF
この化合物は、実施例33に記載された方法と類似する方法によって、10(R=COOH、R=COCF)から調製され、rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシフェニル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(CO)、R=COCF;30.3mg、61%)を得た。データ:(m/z)=524(M+H)
【実施例37】
【0120】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF
DME(3mL)中の10(R=CN、R=COCF;210mg、0.53mmol)の溶液に、トリメチルシリルアジド(278μl、2.12mmol)およびジブチル酸化錫(52mg、0.21mmol)を加えた。この混合物を電磁波中において160℃(300ワット)で45分間加熱した。この反応混合物を0.2NのNaOHで反応停止させ、エチルアセテートで洗浄した。次いで、下の水層を2NのHClで酸性にし、エチルアセテート中に抽出した。有機層をHOおよびブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮し、(10:R=CHH、R=COCF;208mg、89%)を得た。データ:(m/z)=443(M+H)
【0121】
アセトン/DMF(1/120mL)中の10(R=CHH、R=COCF;200mg、0.45mmol)の溶液に、NaCO(72mg、0.68mmol)を加え、続いてMeI(280μl、4.5mmol)を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応を2NのHClで停止させ、エチルアセテート中に抽出した。有機層をHOおよびブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=6:4)によって精製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10、R=C、R=COCF;99mg、48%)を得た。データ:(m/z)=457(M+H)
【実施例38】
【0122】
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCClF
この化合物を、実施例3に記載された方法と類似する方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCClF;24mg、73%)を得た。データ:(m/z)=473(M+H)
【実施例39】
【0123】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS)
この化合物を、実施例3に記載された方法と類似する方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS;17mg、50%)を得た。データ:(m/z)=487(M+H)
【実施例40】
【0124】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF
DMF(60mL)中の10(R=Br、R=COCF;1.9g、4.19mmol)、KOAc(1.23g、12.6mmol)およびビスピナコラートボロン(1.17g、4.61mmol)の溶液に、窒素を15分間バブリングすることによって、脱気した。PdCl(dppf)([1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II);103mg、0.13mmol)を加え、反応混合物を80℃で一晩中撹拌した。反応をHOで停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下に濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=85:15)によって精製し、10(R=C12BO、R=COCF;1.06g、51%)を得た。データ:(m/z)=501(M+H)
【0125】
ジオキサン(42mL)およびHO(7mL)の混合物中の10(R=C12BO、R=COCF;1.12g、2.24mmol)の撹拌溶液に、PdCl(PPh(47mg、0.067mmol)、KPO・7HO(910mg、2.69mmol)、AsPh(47mg、0.154mmol)および4,6−ジクロロピリミジン(918mg、6.16mmol)を加えた。この反応混合物を100℃で一晩中撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止させ、生成物をエチルアセテート中に抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下に濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、(10:R=CCl、R=COCF;0.64g、63%)を得た。データ:(m/z)=487(M+H)
【0126】
THF(50mL)およびアンモニア(22mL)中の10(R=CCl、R=COCF;614mg、1.26mmol)の撹拌溶液に、亜鉛(2.17g、33.2mmol)を加えた。この反応混合物を還流下に5時間撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止させ、デカライト上で濾過した。生成物をエチルアセテート中に抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下に濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCF;485mg、85%)を得た。データ:(m/z)=453(M+H)
【実施例41】
【0127】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCF
ジオキサン(3ml)およびHO(0.5mL)の混合物中の10(R=C12BO、R=COCF;50mg、0.10mmol)の撹拌溶液に、PdCl(PPh(6mg、8.55μmol)、KPO・7HO(40mg、0.12mmol)、AsPh(6mg、19.6μmol)および2−ブリモピリジン(26.3μl、0.28mmol)を加えた。この反応混合物を100℃で一晩中撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止し、生成物をエチルアセテート中に抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ、次いで分取用HPLCによって精製し、純粋なrel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CN、R=COCF;8mg、18%)を得た。データ:(m/z)=452(M+H)
【実施例42】
【0128】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS)
この化合物を、実施例3において記載されたものと類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCS;20mg、62%)を得た。データ:(m/z)=483(M+H)
【実施例43】
【0129】
rel−2,2−クロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCHCl
この化合物を、実施例3において記載されたものと類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−2,2−クロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCHCl;17mg、53%)を得た。データ:(m/z)=468(M+H)
【実施例44】
【0130】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホアミド(10:R=C、R=COSOCH
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホアミド(10:R=C、R=COSOCH;22mg、72%)を得た。データ:(m/z)=435(M+H)
【実施例45】
【0131】
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCClF
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=C、R=COCClF;23mg、70%)を得た。データ:(m/z)=469(M+H)
【実施例46】
【0132】
rel−5−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−4−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCHO)
この化合物を、実施例6に記載されたものと類似の方法で、10(R=C、R=COCF)から調製し、rel−5−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−4−カルボキシアミド(10:R=C、R=COCHO;22mg、68%)を得た。データ:(m/z)=468(M+H)
【実施例47】
【0133】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,4S,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−4,10−ジメチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=COCF、R=CH
MeOH(5mL)中の9(R=CH;34mg、0.12mmol)(実施例1に前記したものと類似の方法で調製された)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(81μl、0.58mmol)およびエチルトリフルオロアセテート(69μl、0.58mmol)を加え、この反応混合物を50℃に加熱し、5時間保持した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,4S,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−4,10−ジメチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=COCF、R=CH)24mg、53%)を得た。データ:(m/z)=389(M+H)
【実施例48】
【0134】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N’−メチル−N’−メトキシウレア(10、R=CN、R=CON(CH)O(CH))
エチルアセテート(4mL)中の9(R=CN;75mg、0.248mmol)の撹拌溶液に、活性炭の触媒量およびトリクロロメチルクロロホルメート(35mL、0.298mmol)を加えた。反応混合物を還流温度に加熱した。5時間後に反応混合物をデカライトの上で濾過し、減圧下で濃縮し、9(R=CN、R=CNO)を得た。
【0135】
エチルアセテート(10mL)中のイソシアネート9(R=CN、R=CNO)の撹拌溶液に、EtN(173mL、1.25mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(121mg、1.25mmol)を加え、反応混合物を50℃で一晩中撹拌した。次いで、反応をNaHCO飽和水溶液で停止し、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機部分をHO、NaCl飽和水溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。この粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ、次いで分取用HPLCによって精製し、アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N’−メチル−N’−メトキシウレア(10、R=CN、R=CON(CH)O(CH);30mg、31%)を得た。データ:(m/z)=391(M+H)
【実施例49】
【0136】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−ヒドロキシアセトアミド(10:R=CN、R=COCHOH)
DCM(2mL)中の9(R=CN;25mg、0.0825mmol)およびトリエチルアミン(14mL、0.099mmol)の撹拌溶液を0℃に冷却した。アセトキシアセチルクロリド(11mL、0.099mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止し、生成物をDCM中に抽出した。有機部分を乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し、10(R=CN、R=COCHOC(O)CH;30mg、90%)を得た。データ:(m/z)=404(M+H)
【0137】
MeOH(3mL)中の10(R=CN、R=COCHOC(O)CH;30mg、0.075mmol)の撹拌溶液に、HO(1.5mL)中のKOH(42mg、0.75mmol)を加え、この反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をHO中に注ぎ入れ、生成物をエチルアセテートで抽出した。有機部分をHOおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ、続いて分取用HPLCで精製し、アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−ヒドロキシアセトアミド(10、R=CN、R=COCHOH;7.5mg、28%)を得た。データ:(m/z)=362(M+H)
【実施例50】
【0138】
rel−(2R,10R,14bR)−2−[(N,N−ジメチルアミノカルボニル)アミノ]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(C)、R=CON(CH
この化合物を、実施例3に記載されたものと類似の方法で、10(R=CONH(C)、R=COCF)から調製し、rel−(2R,10R,14bR)−2−[(N,N−ジメチルアミノカルボニル)アミノ]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシアミド(10:R=CONH(C)、R=CON(CH;7.4mg、30%)を得た。データ:(m/z)=469(M+H)
【実施例51】
【0139】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−[4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CNO、R=COCF
DCM(4mL)およびDMF(一滴)中の10(R=COOH、R=COCF;200mg、0.48mmol)の撹拌溶液に、オキサリルクロリド(65mL、0.72mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗製の酸クロリドをDCM(1mL)中に溶解し、DCM(3mL)中のアミノエタノール(60mL、0.96mmol)およびEtN(130mL、0.96mmol)の溶液に加えた。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでNaHCO飽和水溶液で反応停止し、生成物をエチルアセテート中に抽出した。有機部分をNaCl飽和水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、(10:R=C(O)NHCHCHOH、R=COCF;152mg、69%)を得た。
【0140】
DCM(5mL)中の10(R=C(O)NHCHCHOH、R=COCF;150mg、0.325mmol)の撹拌溶液に、SOCl(90mL、0.65mmol)を加えた。この反応混合物を室温で一晩中撹拌した。反応をNaHCO飽和水溶液で停止し、生成物をDCM中に抽出した。有機部分をNaCl飽和水溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィによって精製し、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−[4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CNO、R=COCF;60mg、42%)を得た。データ:(m/z)=444(M+H)
【実施例52】
【0141】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−ニトロジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=NO、R=COCF
DCM(1.5mL)中の10(R=H、R=COCF;76mg、0.2mmol)の溶液を0℃に冷却し、発煙硝酸(21μl、0.5mmol)を少しずつ加えた。氷/水浴を取り除くと、反応混合物は赤色に変化した。10分後に反応をNaHCO水溶液で停止し、DCMで抽出し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=7:3)、続いて分取用HPLCによって精製した。アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−ニトロジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10、R=NO、R=COCF;6mg、7%)を得た。データ:(m/z)=420(M+H)
【実施例53】
【0142】
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−ホルミル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10:R=CHO、R=COCF
N,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)の撹拌溶液に、0℃でオキサリルクロリド(0.594mL、6.8mmol)を滴下して加えた。次いで、反応混合物を0℃で25分間撹拌し、白色沈殿を形成した。N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の10(R=H、R=COCF;510mg、1.36mmol)の溶液を反応混合物に加え、70℃に加熱した。1.5時間後、反応混合物を冷却し、NaHCO水溶液で反応停止し、生成物をエチルアセテート中に抽出し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィ(ヘプタン:エチルアセテート=7:3)、続いて分取用HPLCによって精製した。アセトニトリル/HOからの凍結乾燥によって、rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−ホルミル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド(10、R=CHO、R=COCF;164mg、30%)を得た。データ:(m/z)=403(M+H)
【実施例54】
【0143】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C(CH)NOH、R=COCS)
この化合物を、実施例13に記載されたものと類似の方法で、10(R=COCH、R=COCS)から調製し、rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキシアミド(10:R=C(CH)NOH、R=COCS;170mg、49%)を得た。データ:(m/z)=462(M+H)
【実施例55】
【0144】
グルココルチコイド受容体結合活性
グルココルチコイド受容体競争評価キット(PanVera(登録商標))を使用して、化合物の親和性を試験した。キットの成分を氷上で−80℃から(Fluormone GS1、組換え遺伝子のヒト−GR(GR))または室温で(GRスクリーニングバッファー、ペプチドおよびDTTを安定化する)解凍した。試験化合物10mMを手作業で20μMに希釈し、次いでBioMek 2000(Beckman−Coulter)を使用して10μMから0.1nMまでの範囲の最終濃度に順に希釈して、黒色壁で仕切られた384ウェルプレート(Matrix technologies)に入れた。下記の順序で、Fluormone GS1(最終濃度1nM)を、バッファーコントロールウェルを除く全てのウェルに加え、GR(最終濃度4nM)をミニマムおよびバッファーコントロールウェルを除く全てのウェルに加え、コルチゾール(最終濃度10μM)をFluormone GS1コントロールウェルのみに加え、バッファーを最終容量40μlまで加える。プレートに蓋をして振動させながら室温で90分間培養する。蛍光偏光読み取りモードでAnalyst(LJL)を使用して読み取りを実行した。平行および垂直モードで得られたcps読み取りから、MilliP比率を算出する。それぞれの濃度において投与量結合配位子のパーセント効果を算出し、プロットされた投与応答曲線からEC50を算出する。これを、知られた標準の(11β,17β)−11−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−17−ヒドロキシ−17−(1−プロピニル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン(CAS No.189035−07−2)、EC50=10−8M)と比較する。例示された全ての化合物は、<2x10−8Mの結合活性を有していた。
【実施例56】
【0145】
生体外での機能性反応
生体外での炎症性遺伝子発現を抑制するための化合物の能力を定量するために、ヒトの組換え遺伝子GR DNAで安定的に形質移入されたヒトの細胞系U2OSにおいて、化合物の反応を評価した。U2OS細胞を、上澄中においてMCP−1の分泌を引き起こすTNFαおよびIFNγで刺激した。2つの抗ヒトMCP−1抗体、すなわち1つは蛍光性のドナーEurophumで標識され、もう1つは蛍光性アクセプターAllophycooyanin(APC)で標識されているものを使用することによってMCP−1の分泌を間接的に定量した。上澄におけるMCP−1の分泌は、Europiumが340nmで励起されるときにAPC(665nm)の発光波長を測定することによって定量される。MCP−1発現を抑制する化合物(プレドニソロンまたは式Iによる化合物)の能力を定量し、EC50値を算出した。例示した全ての化合物は、このアッセイで試験され、<2x10−8Mの強力な生体外での抗炎症性を示した。
【実施例57】
【0146】
生体内での抗炎症活性
炎症を防止するための化合物の能力は、マウスがリポ多糖類(LPS)で処置されたモデルにおいて定量化することができる。抗炎症効果は、LPS誘発されたTNFα(S.R.Hyde & R.E.McCallum、Infection & Immunity、60;976〜982(1992))の防止として定量化することができる。マウスは、LPS0.5mg/kgでi.p.処置される。式Iによる化合物が、LPSでの誘発の1時間前に経口投与によって全身に投与される。LPS誘発の1.5時間後、血清が集められ、マウスは犠牲になる。供給者の説明書に従って市販のElisaキットを使用して、血清中のTNFαレベルを定量する。例示された化合物の選択されたもの(実施例3、5、12、16、19、20、26、38、39、42、54)をこのモデルで試験した。全ての試験された化合物は、ED50<10mg/kgのこのモデルでの抗炎症活性を示した。
【実施例58】
【0147】
生体内の抗関節炎活性
マウスにおけるコラーゲンII型誘発関節炎モデルおいて、関節炎を防止するための化合物の能力を試験することができる(D.E.Trenthamら、J Exp Med:857〜868頁(1977))。このモデルにおいて、オスのDba/1マウスに免疫性を付与し、コラーゲンで高める(3週間後)。関節炎を、前足の腫れとして評点を付ける。関節炎を発症しているマウスに、プレドニソロンまたは式Iによる化合物のいずれかで、3週間処理する(関節炎モデル)。このモデルにおいて、関節炎のさらなる進行を、1週間に3回、前足に腫れとして、評点を付ける。3週間後、マウスを犠牲にする。化合物の関節炎を防止する能力を、前足の腫れの防止の能力として定量する。例示された化合物の選択されたもの(実施例5、12、19、20、39、54)をこのモデルで試験した。全ての試験された化合物は、ED50<10mg/kgについて、このモデルでの抗関節炎活性を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物またはこれらの医薬上許容され得る塩。
【化1】

[式中、R基は、次の意味を有する:
−Rは、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−Rは、−C(O)R15または−SO15であり;
−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;
−Rは、−H、−(1〜4C)アルキルまたは−OR16であり;
−Rは、−Hまたは−C(R16)NOR16であり;
−Rは、−H、−ハロゲンまたは−シアノであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニルまたは−(2〜6C)アルキニルであり;
−Rは、−H、−シアノ、−ハロゲンまたは−ニトロであり;−アミノ、−ヒドロキシルもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニル、−(2〜6C)アルキニルまたは−O(1〜6C)アルキルであり;−シアノ、−ハロゲン、−(1〜4C)アルキル、−(1〜4C)アルコキシ、−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルもしくは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;C(R16)NOR16、−C(O)N(R17、−C(O)R18、−C(O)OR19、−NHC(O)R20または−NHS(O)21であり;
−Rは、−H、−ハロゲンまたは−シアノであり;または−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルであり;
−R10は、−Hまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−R11は、−Hであり;
−R12は、−H、−シアノまたは−(1〜4C)アルキルであり;
−R13は、−H、−(1〜4C)アルキル、−ハロゲンまたは−ホルミルであり;
−R14は、−H、−ハロゲン、−シアノ、−(1〜4C)アルキルまたは−(ヘテロ)アリールであり;
−R15は、−Hであり;1個または複数の−OH、−ハロゲン、−シアノもしくは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニル、−(2〜6C)アルキニル、−O(2〜6C)アルキル、−O(2〜6C)アルケニルまたは−O(2〜6C)アルキニルであり;−(1〜4C)アルキル、−ハロゲンもしくは−NHで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−NH、−(ジ)(1〜4C)アルキルアミノ、−(1〜4C)アルキルチオ(1〜4C)アルキル、−(1〜4C)アルコキシ(1〜4C)アルキルまたは−NR16OR16であり;
−R16は、−H、−(1〜6C)アルキル、−(2〜6C)アルケニルまたは−(2〜6C)アルキニルであり;
−R17は、−Hであり;−ハロゲン、−(1〜4C)アルコキシもしくは−(ヘテロ)アリール[−ハロゲン、−(1〜4C)アルキルもしくは−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている。]で場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;−ハロゲン、−(1〜4C)アルキルもしくは−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている−(3〜6C)シクロアルキルまたは−(ヘテロ)アリールであり;
−R18は、−H、−NHであり;または−OH、−ハロゲン、−シアノもしくは−S(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(1〜4C)アルキルであり;
−R19は、−Hでありまたは−OHもしくは−ハロゲンで場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;
−R20は、−Hであり;−ハロゲン、−O(1〜6C)アルキル、−(ヘテロ)アリール[−(1〜4C)アルキルまたはハロゲンで場合により置換されている。]で場合により置換されている−(1〜6C)アルキルまたは−(2〜6C)アルケニルであり;−(3〜6C)シクロアルキル、−(1〜6C)アルコキシ、−(1〜6C)アルケニルオキシであり;または−(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−NH、−NH(1〜6C)アルキルまたは−NH((ヘテロ)アリールであり;
−R21は、−Hまたは−(1〜6C)アルキルである。]
【請求項2】
−R、−R、−R、−R、−R12、−R13および−R14が、−Hであり、−Rおよび−R16が、−Hまたは−(1〜4C)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
−Rが、−Hであり;
−Rが、−H、−シアノまたは−ハロゲンであり;−(1〜4C)アルキルで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;−C(R16)NOR16、−C(O)N(R17、−C(O)R18または−C(O)OR19であり;
−R10が、−(1〜4C)アルキルであり;
−R15が、1個または複数の−ハロゲンまたは−(ヘテロ)アリールで場合により置換されている−(1〜6C)アルキルであり;−(1〜4C)アルキルもしくは−NHで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;または−(ジ)(1〜4C)アルキルアミノであり;
−R17が、−(1〜4C)アルコキシで場合により置換されている−(ヘテロ)アリールであり;
−R18が、−(1〜4C)アルキルであり、
−R19が、−(1〜6C)アルキルである、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−ブロモ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2−ジフルオロアセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホンアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホンアミド;
rel−N’−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−アセチル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2−ジクロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]イソオキサゾール−5−カルボキサミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボキサミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−チオフェンアセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホンアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]エタンスルホンアミド;
rel−N’−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N,N−ジメチルアミノスルファミド;
rel−2,2−ジフルオロ−N−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−4−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−3−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピラジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
メチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート;
エチルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル 2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート;
プロピルrel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル 2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキシレート;
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキサミド;
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−(ピリジン−4−イル)−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキサミド;
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキサミド;
rel−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−N−(2−メトキシフェニル)−10−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロアセチルアミノ)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(2−メチルテトラゾール−5−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−2,2−2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2−2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリジン−2−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド;
rel−2,2−クロロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]メタンスルホンアミド;
rel−2−クロロ−2,2−ジフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−5−アミノ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−(ピリミジン−4−イル)ジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−1,2,5−オキサジアゾール−4−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,4S,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−4,10−ジメチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−N’−メチル−N’−メトキシ尿素;
rel−N−[(2R,10R,14bR)−8−シアノ−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−2−ヒドロキシアセトアミド;
rel−(2R,10R,14bR)−2−[(N,N−ジメチルアミノカルボニル)アミノ]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−N−フェニルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−8−カルボキサミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−[4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル]−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチル−8−ニトロジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;
rel−2,2,2−トリフルオロ−N−[(2R,10R,14bR)−8−ホルミル−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]アセトアミド;または
rel−N−[(2R,10R,14bR)−1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−8−[1−(ヒドロキシイミノ)エチル]−10−メチルジベンゾ[c,f]ピリド[1,2−a]アゼピン−2−イル]−4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−カルボキサミド
の群から選択される化合物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の式Iの化合物またはこれらの医薬上許容され得る塩と1つまたは複数の医薬上許容され得る賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項6】
治療における使用のための請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
リウマチ学、血液学、呼吸器学、皮膚科学、消化器病学、内分泌学、神経学または腎臓学のための医薬の製造のための請求項1から4のいずれかに記載の式Iの化合物またはこれらの医薬上許容され得る塩の使用。

【公表番号】特表2009−506093(P2009−506093A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−528488(P2008−528488)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065696
【国際公開番号】WO2007/025938
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(398057282)ナームローゼ・フエンノートチヤツプ・オルガノン (93)
【Fターム(参考)】