グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミン製造のためのプロセスおよび材料
【課題】グルコサミンを製造する方法を提供すること。
【解決手段】グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンの生合成法が開示される。この様な方法には、遺伝子修飾された微生物による発酵でグルコサミンおよび/またはN−アセチルグルコサミンを生産する工程が含まれる。グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンの生産に有用な遺伝子修飾微生物も開示される。さらに、高純度のN−アセチルグルコサミンが得られる方法を含む、発酵プロセスで製造されたN−アセチルグルコサミンの回収法も説明する。N−アセチルグルコサミンからグルコサミンの製造法も開示される。
【解決手段】グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンの生合成法が開示される。この様な方法には、遺伝子修飾された微生物による発酵でグルコサミンおよび/またはN−アセチルグルコサミンを生産する工程が含まれる。グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンの生産に有用な遺伝子修飾微生物も開示される。さらに、高純度のN−アセチルグルコサミンが得られる方法を含む、発酵プロセスで製造されたN−アセチルグルコサミンの回収法も説明する。N−アセチルグルコサミンからグルコサミンの製造法も開示される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を含む微生物を発酵培地中で培養する工程;および
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸、およびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれる、培養工程から製造された生成物を採集する工程
を包含する、発酵によるグルコサミンまたはN−アセチルグルコサミンの製造方法であって、
該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、方法。
【請求項2】
a)内因性グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼとグルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも1種の遺伝子修飾とを含む微生物を発酵培地中で培養する工程;および
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミンからなる群から選ばれる、培養工程から生産された生成物を採集する工程、
を包含する、発酵によるグルコサミンまたはN−アセチルグルコサミンの製造方法であって、
該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、方法。
【請求項3】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、1つまたは複数のアミノ酸欠失、置換および/または付加を有する、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが配列番号30、配列番号32および配列番号34でなる群より選ばれるアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記組み換え核酸分子の発現が誘導可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記組み換え核酸分子の発現がラクトースで誘導可能である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記微生物がラクトースによる転写誘導の阻害を減少する遺伝子修飾をさらに含み、該遺伝子修飾がLacIレプレッサータンパク質をコードする遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記微生物が、グルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾をさらに含み、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項13】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項14】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項15】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、1つまたは複数のアミノ酸欠失、置換および/または付加を有する、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項16】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む、請求項2または11に記載の方法。
【請求項17】
野生型グルコサミン−6−燐酸シンターゼと比較して前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼの生成物阻害を減少する修飾を、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが有し、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、および配列番号14からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む、請求項2または11に記載の方法。
【請求項18】
前記微生物が、グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する少なくとも一つの遺伝子修飾をさらに含み、グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する該遺伝子修飾が、該微生物中でグルコサミン−6−燐酸デアミナーゼをコードする内因性遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項1、2、または11に記載の方法。
【請求項19】
前記発酵培地中で炭素源を0.5%〜5%の濃度に保つ工程を前記培養工程が含む、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項20】
前記培養工程が酵母抽出物を含む発酵培地中で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項21】
グルコース、フラクトース、ペントース糖、ラクトースおよびグルコン酸でなる群から選ばれる炭素源を含む発酵培地中で前記培養工程が行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項22】
前記ペントース糖がリボース、キシロースおよびアラビノースでなる群より選ばれる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項23】
前記培養工程がグルコースおよびリボースを含む発酵培地、ならびにグルコースおよびグルコン酸を含む発酵培地でなる群より選ばれる発酵培地中で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項24】
前記培養工程が25℃〜45℃の温度で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項25】
前記培養工程がpH4〜pH7.5のpHで行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項26】
前記微生物がバクテリア、菌類および酵母でなる群より選ばれる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項27】
前記微生物がEscherichia、Bacillus、Lactobacillus、PseudomonasおよびStreptomycesでなる群から選ばれた属由来のバクテリアである、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項28】
微生物がSaccharomyces、Candida、Hansenula、Pichia、Kluveromyces、およびPhaffiaでなる群から選ばれた属由来の酵母である、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項29】
前記微生物がAspergillus、Absidia、Rhizopus、Chrysosporium、NeurosporaおよびTrichodermaでなる群から選ばれた属由来の真菌類である、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項30】
前記微生物中でホスフォグルコイソメラーゼ活性を増加する遺伝子修飾を、該微生物がさらに含み、該微生物が配列番号105を含む前記ホスフォグルコイソメラーゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で形質転換される、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項31】
前記微生物中でホスフォフラクトキナーゼの部分的または完全な欠失または不活性化を該微生物がさらに含む、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項32】
前記微生物がグルタミンシンテターゼ活性を増加する遺伝子修飾をさらに含み、配列番号89を含むグルタミンシンテターゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で該微生物が形質転換されている、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項33】
グルコース−6−燐酸デヒドロゲナーゼ活性を増加する遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、配列番号95を含むグルコース−6−燐酸デヒドロゲナーゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で、該微生物が形質転換されている、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項34】
前記微生物中でグリコーゲン合成に関与する酵素をコードする遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を、該微生物がさらに含み、前記遺伝子修飾が該微生物のガラクトース代謝能を阻害しない、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項35】
グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を含む遺伝子修飾微生物であって、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、遺伝子修飾微生物。
【請求項36】
グルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、請求項35に記載の遺伝子修飾微生物。
【請求項37】
グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する少なくとも一つの遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、該グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する該遺伝子修飾が、該微生物中でグルコサミン−6−燐酸デアミナーゼをコードする内因性遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項35に記載の遺伝子修飾微生物。
【請求項38】
前記採集工程が、細胞内の、グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミンおよびグルコサミンでなる群から選ばれる細胞内生成物を前記微生物から回収する工程、またはグルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれる細胞外生成物を前記発酵培地から回収する工程を包含する、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項39】
a)グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれた生成物を前記発酵培地から精製する工程;
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を前記微生物から回収する工程;
c)グルコサミン−6−燐酸およびグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を脱燐酸し、グルコサミンを製造する工程;
d) N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を脱燐酸し、N−アセチルグルコサミンを製造する工程;ならびに
e)N−アセチルグルコサミン、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を処理し、グルコサミン、グルコサミン−6−燐酸およびグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれたグルコサミン製品を製造する工程、
でなる群から選ばれた工程をさらに包含する、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項40】
N−アセチルグルコサミン、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた前記生成物を、酸および加熱条件下または酵素的脱アセチル化で加水分解する工程を工程(e)が含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
N−アセチルグルコサミンの固体を発酵ブロスから沈殿または結晶化させて、前記発酵法で製造されたN−アセチルグルコサミンが回収される、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項1】
a)グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を含む微生物を発酵培地中で培養する工程;および
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸、およびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれる、培養工程から製造された生成物を採集する工程
を包含する、発酵によるグルコサミンまたはN−アセチルグルコサミンの製造方法であって、
該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、方法。
【請求項2】
a)内因性グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼとグルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも1種の遺伝子修飾とを含む微生物を発酵培地中で培養する工程;および
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミンからなる群から選ばれる、培養工程から生産された生成物を採集する工程、
を包含する、発酵によるグルコサミンまたはN−アセチルグルコサミンの製造方法であって、
該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、方法。
【請求項3】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列と少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが、1つまたは複数のアミノ酸欠失、置換および/または付加を有する、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選ばれるアミノ酸配列を有し、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼが配列番号30、配列番号32および配列番号34でなる群より選ばれるアミノ酸配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記組み換え核酸分子の発現が誘導可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記組み換え核酸分子の発現がラクトースで誘導可能である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記微生物がラクトースによる転写誘導の阻害を減少する遺伝子修飾をさらに含み、該遺伝子修飾がLacIレプレッサータンパク質をコードする遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記微生物が、グルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾をさらに含み、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項13】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項14】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列に対し、少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項15】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、1つまたは複数のアミノ酸欠失、置換および/または付加を有する、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20でなる群より選ばれるアミノ酸配列を含み、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが酵素活性を有する、請求項2または11に記載の方法。
【請求項16】
前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、配列番号16、配列番号18および配列番号20からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む、請求項2または11に記載の方法。
【請求項17】
野生型グルコサミン−6−燐酸シンターゼと比較して前記グルコサミン−6−燐酸シンターゼの生成物阻害を減少する修飾を、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが有し、該グルコサミン−6−燐酸シンターゼが、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、および配列番号14からなる群より選ばれるアミノ酸配列を含む、請求項2または11に記載の方法。
【請求項18】
前記微生物が、グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する少なくとも一つの遺伝子修飾をさらに含み、グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する該遺伝子修飾が、該微生物中でグルコサミン−6−燐酸デアミナーゼをコードする内因性遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項1、2、または11に記載の方法。
【請求項19】
前記発酵培地中で炭素源を0.5%〜5%の濃度に保つ工程を前記培養工程が含む、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項20】
前記培養工程が酵母抽出物を含む発酵培地中で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項21】
グルコース、フラクトース、ペントース糖、ラクトースおよびグルコン酸でなる群から選ばれる炭素源を含む発酵培地中で前記培養工程が行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項22】
前記ペントース糖がリボース、キシロースおよびアラビノースでなる群より選ばれる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項23】
前記培養工程がグルコースおよびリボースを含む発酵培地、ならびにグルコースおよびグルコン酸を含む発酵培地でなる群より選ばれる発酵培地中で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項24】
前記培養工程が25℃〜45℃の温度で行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項25】
前記培養工程がpH4〜pH7.5のpHで行われる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項26】
前記微生物がバクテリア、菌類および酵母でなる群より選ばれる、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項27】
前記微生物がEscherichia、Bacillus、Lactobacillus、PseudomonasおよびStreptomycesでなる群から選ばれた属由来のバクテリアである、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項28】
微生物がSaccharomyces、Candida、Hansenula、Pichia、Kluveromyces、およびPhaffiaでなる群から選ばれた属由来の酵母である、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項29】
前記微生物がAspergillus、Absidia、Rhizopus、Chrysosporium、NeurosporaおよびTrichodermaでなる群から選ばれた属由来の真菌類である、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項30】
前記微生物中でホスフォグルコイソメラーゼ活性を増加する遺伝子修飾を、該微生物がさらに含み、該微生物が配列番号105を含む前記ホスフォグルコイソメラーゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で形質転換される、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項31】
前記微生物中でホスフォフラクトキナーゼの部分的または完全な欠失または不活性化を該微生物がさらに含む、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項32】
前記微生物がグルタミンシンテターゼ活性を増加する遺伝子修飾をさらに含み、配列番号89を含むグルタミンシンテターゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で該微生物が形質転換されている、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項33】
グルコース−6−燐酸デヒドロゲナーゼ活性を増加する遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、配列番号95を含むグルコース−6−燐酸デヒドロゲナーゼをコードする核酸配列を含む組み換え核酸分子で、該微生物が形質転換されている、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項34】
前記微生物中でグリコーゲン合成に関与する酵素をコードする遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を、該微生物がさらに含み、前記遺伝子修飾が該微生物のガラクトース代謝能を阻害しない、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項35】
グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を含む遺伝子修飾微生物であって、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、遺伝子修飾微生物。
【請求項36】
グルコサミン−6−燐酸シンターゼ活性を増加する少なくとも一つの遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、該微生物は、該グルコサミン−6−燐酸アセチルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を含む少なくとも一つの組み換え核酸分子で、形質転換される、請求項35に記載の遺伝子修飾微生物。
【請求項37】
グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する少なくとも一つの遺伝子修飾を、前記微生物がさらに含み、該グルコサミン−6−燐酸デアミナーゼ活性を減少する該遺伝子修飾が、該微生物中でグルコサミン−6−燐酸デアミナーゼをコードする内因性遺伝子の部分的または完全な欠失または不活性化を含む、請求項35に記載の遺伝子修飾微生物。
【請求項38】
前記採集工程が、細胞内の、グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸、N−アセチルグルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミンおよびグルコサミンでなる群から選ばれる細胞内生成物を前記微生物から回収する工程、またはグルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれる細胞外生成物を前記発酵培地から回収する工程を包含する、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項39】
a)グルコサミンおよびN−アセチルグルコサミンでなる群より選ばれた生成物を前記発酵培地から精製する工程;
b)グルコサミン−6−燐酸、グルコサミン−1−燐酸、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を前記微生物から回収する工程;
c)グルコサミン−6−燐酸およびグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を脱燐酸し、グルコサミンを製造する工程;
d) N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を脱燐酸し、N−アセチルグルコサミンを製造する工程;ならびに
e)N−アセチルグルコサミン、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた生成物を処理し、グルコサミン、グルコサミン−6−燐酸およびグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれたグルコサミン製品を製造する工程、
でなる群から選ばれた工程をさらに包含する、請求項1、または、2に記載の方法。
【請求項40】
N−アセチルグルコサミン、N−アセチルグルコサミン−6−燐酸およびN−アセチルグルコサミン−1−燐酸でなる群より選ばれた前記生成物を、酸および加熱条件下または酵素的脱アセチル化で加水分解する工程を工程(e)が含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
N−アセチルグルコサミンの固体を発酵ブロスから沈殿または結晶化させて、前記発酵法で製造されたN−アセチルグルコサミンが回収される、請求項1、または、2に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2010−259449(P2010−259449A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186704(P2010−186704)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2004−518225(P2004−518225)の分割
【原出願日】平成15年7月1日(2003.7.1)
【出願人】(505001524)アーキオン ライフ サイエンシーズ エルエルシー ディー/ビー/エー バイオ−テクニカル リソーセズ ディビジョン (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2004−518225(P2004−518225)の分割
【原出願日】平成15年7月1日(2003.7.1)
【出願人】(505001524)アーキオン ライフ サイエンシーズ エルエルシー ディー/ビー/エー バイオ−テクニカル リソーセズ ディビジョン (3)
【Fターム(参考)】
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