説明

グレージングチャンネルを備えるパネル

【課題】グレージングチャンネルが信頼性よく安定して装着されるとともに、装着において生産性に優れるグレージングチャンネルを備えるパネルを提供する。
【解決手段】面材であるパネル2と、断面が凹状でパネルの外縁に沿って該パネルに嵌合されて取り付けられるグレージングチャンネル10、20とを有し、グレージングチャンネルの端部同士が超音波溶着されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓の障子等に用いられるグレージングチャンネルを備えるパネルに関し、詳しくは、生産性を向上させ、高い信頼性を有して取り付けられるグレージングチャンネルを備えるパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の窓は、建物の開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体、及び該枠体の内側に開閉可能に取り付けられる障子を備えている。この障子はさらに、ガラス板等からなるパネル、該パネルの4辺を縁取るように配置される框、及び框にパネルを水密気密を有して保持するためにパネルと框との間に具備されるグレージングチャンネルを有している。
【0003】
図12に、グレージングチャンネル付きパネル301が框340に取り付けられた部分に注目した断面図を示した。図12からわかるように、グレージングチャンネル310は、断面において凹状に形成され、凹状である内側にパネル302の端部を挿入される。そしてこのようにグレージングチャンネル310が取り付けられたグレージングチャンネル付きパネル301の端部が框340に取り付けられる。従って、パネル302はグレージングチャンネル310を介して框340に固定される。グレージングチャンネル310は、塩化ビニル等により形成されているので、適切にパネル302、框340に密着し、水密気密をとることが可能となる。そしてこのような断面形状を概ね維持してパネル302の外周に沿ってグレージングチャンネル310、及び框340が配置されて障子を形成している。
【0004】
ここで、図12に示したような断面を有しつつ長手方向に長尺であるグレージングチャンネルをパネルに装着するに際し、従来ではどのように行われていたかについてみる。グレージングチャンネルはパネルの外縁に沿って、この外縁部を一周するように取り付けられるので、少なくとも1箇所で端部同士が接着される。特許文献1には、グレージングチャンネルがパネルに取り付けられる際に該グレージングチャンネルの当接された端部が接着テープにより接着されることが開示されている。
【0005】
また、同特許文献1に記載のあるように、従来においてグレージングチャンネルの端部が接着剤により接着されていることが通常であった。
【特許文献1】特開2002−13354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来における接着剤、接着テープによりグレージングチャンネル端部を接着する方法では、それぞれ接着剤、又は接着テープを必要とするのでその費用がかかるという問題があった。
【0007】
また、性能の観点からは接着剤、接着テープは経時的に粘着力が低下する虞もあり、気温差、湿度の影響等により接着の経時的な安定性に改善が必要であった。
【0008】
さらに、特に接着剤を用いた場合には接着剤が接着の効果を発揮するまでの間養生する必要があり、生産性の観点からも課題があった。
【0009】
そこで本発明は、グレージングチャンネルが信頼性よく安定して装着されるとともに、装着において生産性に優れるグレージングチャンネルを備えるパネルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0011】
請求項1に記載の発明は、面材であるパネル(2)と、断面が凹状で長手方向にはパネルの外縁に沿って該パネルに嵌合されて取り付けられるグレージングチャンネル(10、20)とを有し、グレージングチャンネルの端部同士が超音波溶着されていることを特徴とするグレージングチャンネルを備えるパネル(1)を提供することにより前記課題を解決する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル(1)におけるグレージングチャンネル(10、20)の端部が重なり部(15)を有し、該重なり部の少なくとも一部が超音波溶着されることによりグレージングチャンネルの端部同士が溶着されることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル(1)における重なり部(15)が、該重なり部の重なり方向に貫通する孔(17)を有することを特徴とする。
【0014】
ここで「重なり部の重なり方向に貫通する孔」とは、重ねられた2つの部材を連通して貫通する孔を意味する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル(201)においてグレージングチャンネル(210、220)の端部の凹状である断面のうち対向する2つの辺が、折れ線状及び/又は曲線状に切断されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル(1)と、該グレージングチャンネルを備えるパネルの外縁に沿って配置される框とを有する障子を提供することにより前記課題を解決する。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、グレージングチャンネルを連結する際に接着剤や接着テープを必要としないので、材料を減らすことができる。また、接着剤のような養生を必要とせず、効率の良い製造をすることも可能となる。また、材料同士が一体化することにより連結が行われるので経時劣化が起こり難く、耐候性にも優れたものとなり、信頼性の高いグレージングチャンネルを備えるパネルを提供することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、溶着をする部分を大きく確保することができ、さらに確実で信頼性の高い溶着をすることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、当該貫通孔に棒状突起等を差し込むことにより、溶着部の位置決め、及び位置ずれ防止をすることができ利便性が向上する。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、溶着時を含む組み立てにおいて突き合わせられる部分の位置ずれを防止することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、上記効果を奏する障子を提供することができる。
【0022】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0024】
図1は第一実施形態に係る本発明のグレージングチャンネルを備えるパネル(以下グレチャンパネルと記載することがある。)1の斜視図である。また図2はグレチャンパネル1の分解正面図である。図3は図1にA−Aで示した線に沿った垂直断面図うち下端(紙面下方)に注目した部分の断面図である。図1〜図3、及び適宜示す図を参照しつつグレチャンパネル1について説明する。
【0025】
グレチャンパネル1は、パネル2と、グレージングチャンネル10、20とを備えている。パネル2は例えばガラスパネル等のようないわゆる面材で、本実施形態では図3に表れているように複層ガラスのガラスパネルである。詳しくは、パネル2は、ガラス板3と、該ガラス板3から所定の間隔を有して平行に配置されるガラス板4と、2枚のガラス板3、4の上記所定の間隔を維持するためのスペーサー5とを備えている。スペーサー5は、ガラス板3、4の外縁に沿って配置される。
【0026】
本実施形態では複層ガラスによるパネルをパネル2としたが、これに限定されるものではなく、例えば単層ガラスによるパネルであってもよい。また、必ずしもガラスである必要はなく、アクリルやポリカーボネート等のような樹脂、アルミニウム等の金属、又は木材によるパネルであっても良い。
【0027】
グレージングチャンネル10は、図3に表れているように、断面において凹状を有するとともに、詳しくは断面凹状である硬質部材12、及び硬質部材12の開口端部のそれぞれに備えられる軟質部材13、13を有して形成されている。軟質部材13、13は、硬質部材12の開口幅よりも狭い間隔の間隙を形成するように対向して配置され、対向する挟持片13a、13a、及び挟持片13b、13bの間隔がもっとも狭く形成されている。
【0028】
一方、グレージングチャンネル10の長手方向の形状は、図2に表れているように、1箇所で折り曲げられた略L字状である長尺なものである。L字状であるそれぞれの長さはパネル2の辺の長さに対応したものとなっている。
【0029】
さらに、長手方向一端には、グレージングチャンネル20との重なり部として機能する連結部材15が設けられている。図4(a)に連結部材15に注目した斜視図、図4(b)に連結部材15に注目した正面図を示した。連結部材15はグレージングチャンネル10の一端において、硬質部材12の凹状である底辺のみが延長されるように形成された板状の部位である。当該連結部材15もパネル2の縁に沿って配置されるので、図2に示したように折り曲げられている。
【0030】
連結部材15の長さ、厚さは後述するような溶着を適切に行うことができれば特に限定されるものではない。
【0031】
さらに連結部材15は、その板厚方向に貫通した孔17を備えるとともに、グレチャンパネル1として組み立てられた状態で該孔17の周囲に環状の溶着部16を有している。他の部材との関係、及び溶着の態様については後で詳しく説明する。
【0032】
グレージングチャンネル10の連結部材15が配置されていない端部は、図2に表れているように凹状断面における対向する2つの側壁が斜めに切除されている。また、該端部の近傍の凹状断面における底部には、その厚み方向に貫通した不図示の孔が形成されている。当該孔は、他方のグレージングチャンネル20の連結部材25に設けられた孔に重ね合わされるように配置される。孔の配置については後で説明する。
【0033】
グレージングチャンネル10のL字状である折り曲げ部は、グレージングチャンネル10の断面凹状における対向する2つの側壁をV字状に切り欠くことにより折り曲げ可能とされている。
【0034】
グレージングチャンネル20は、グレージングチャンネル10と向きが異なるのみでその形状は同じなので、説明は省略する。
【0035】
グレージングチャンネル10、20の材質は通常に考えられるものを用いることができ、特に限定されるものではない。代表的なものとして塩化ビニル(塩ビ)により形成される。
【0036】
本実施形態では、1本のグレージングチャンネルがパネルの2つの辺に装着されるようにL字状形成され、合計2本のグレージングチャンネルが備えられているが、これに限定されるものではない。例えばパネルの各辺につき1本のグレージングチャンネルが取り付けられても良く、この場合には1本のグレージングチャンネルは直線状となる。また、1本のグレージングチャンネルでパネルの4辺の全てに装着することができる形態でもよい。各形態においてグレージングチャンネルの数と同じ数の連結部分が設けられる。
【0037】
次に以上説明した本発明のグレチャンパネル1の各構成要素がどのように配置され、組み立てられているかについて説明する。
【0038】
パネル2の端部とグレージングチャンネル10とは図3に示したように配置されている。すなわち、パネル2の端面がグレージングチャンネル10の凹状断面における底部近くまで達するように挿入される。このとき、軟質部材13、13の挟持片13a、13a、及び挟持片13b、13bがパネル2の両面に密着する。軟質部材13は軟質である材料により形成されているのでパネル2に適切に密着し、これにより固定、及び/又は水密気密をとることが可能となる。
【0039】
かかる断面を有してパネル2の4辺の周囲にグレージングチャンネル10、20が配置される。
【0040】
グレージングチャンネル10とグレージングチャンネル20との連結は次のように行われている。図2からわかるように、グレージングチャンネル10の連結部材15を備える端部とグレージングチャンネル20の連結部材25を有しない端部とがパネル2の1つの角(図2の紙面左上の角)に配置される。同様に、グレージングチャンネル10の連結部材15を備えない端部とグレージングチャンネル20の連結部材25を有する端部とがパネル2の他の1つの角(図2の紙面右下の角)に位置づけられる。このとき、図4からわかるように、連結部材15はグレージングチャンネル20の上に重ね合わせられるように配置される。そして、連結部材15とグレージングチャンネル20とは溶着により連結されている。図5には、図4にB−Bで示した線に沿った断面図を示した。このように、連結部材15とグレージングチャンネル20とは、重なって配置された部分において孔17及び孔29が連通させられるとともに溶着部16、28で一体に溶着されている。
【0041】
上記連結は連結部材25とグレージングチャンネル10との間でも同様に行われる。このように、本発明のグレチャンパネル1ではグレージングチャンネル10、20の連結が溶着により行われているので、接着剤や接着テープを必要とすることがなく、コストを削減することが可能となる。そして接着剤のように接着効果を発揮するまでの養生を必要としないので、生産性を向上させることもできる。
【0042】
溶着部の形状、大きさは特に限定されるものではないが、同じ溶着条件のもとでは溶着面積は大きい方が強固な連結をさせることができる。本実施形態において溶着部は円形であるがこれに限定されることはなく、四角形、多角形であってもよい。後で示す他の実施形態においても同様である。
【0043】
また、溶着は材料同士が一体化することにより連結が行われるので経時劣化が起こり難く、耐候性にも優れたものとなり、信頼性の高いグレチャンパネルを提供することができる。
【0044】
また、貫通する孔17、29を有しているので、ここに棒などを差し込むことにより、位置合わせをすることができる。また、当該棒を差し込みつつ溶着をすれば溶着中における位置ずれを防止することも可能なので、溶着時のずれによる不具合を抑制できる。孔17、29は必ずしも備えられなくても本発明のグレチャンパネルをすることができるが、上記効果を奏するので、孔17、29が備えられることが好ましい。
【0045】
溶着の方法は特に限定されるものではないが、直接熱を与えることによる溶着、レーザ照射による溶着、超音波を用いた溶着等を挙げることができる。この中でも、取り扱い性等の観点から超音波を用いた溶着を好ましく用いることができる。超音波による溶着は、超音波振動する端子を溶着部に押し当てる。これにより当該押し当てられた部分におけるグレージングチャンネルが振動し、重なる部分で摩擦熱が発生することにより溶着ができる。このとき、超音波振動する端子の端部形状に孔17、29に差込可能な棒状突起を設けておけば位置決め、位置ずれ防止、及び溶着を同一の端子で行うことができ、利便性が向上する。
【0046】
図6、図7には、本実施形態の変形例であるグレチャンパネル1’、1’’、1’’’の連結部材15’、15’’、15’’’の部分に着目した図を示した。図6は斜視図、図7は図5に相当する断面図である。当該変形例であるグレチャンパネル1’、1’’、1’’’の他の部分はグレチャンパネル1の説明が該当する。
【0047】
図6(a)に示したグレチャンパネル1’では孔17’、17’及び溶着部16’、16’が2つ設けられている。このように、溶着部が複数設けられていてもよい。これによりさらに強固な連結をすることができる。
【0048】
図6(b)に示したグレチャンパネル1’’では、孔17’’(これに対応するグレージングチャンネル20’’に備えられる不図示の孔29’’も含む。)と、溶着部16’’(これに対応するグレージングチャンネル20’’の不図示の溶着部28’’も含む。)とが異なる位置に配置されている。このようにグレチャンパネル1のように孔17、29と溶着部16、28(図5参照)とが必ずしも同じような位置にある必要はなく、離隔した位置であってもよい。これによれば例えば溶着する手段と位置決めの手段とを所定の距離を有して配置する必要がある場合であっても適応することができる。
【0049】
図7に示したグレチャンパネル1’’’は、グレチャンパネル1における連結部材15に対応する連結部材15’’’がグレージングチャンネル20’’’の下に配置されている例である。かかる態様でも本発明のグレチャンパネルとすることが可能である。
【0050】
図8には第二実施形態に係るグレチャンパネル51及びその変形例51’のうち、グレージングチャンネル60、70、60’、70’の連結部分に注目した正面図を示した。他の部分については第一実施形態のグレチャンパネル1の説明が該当する。
【0051】
図8(a)に示したグレチャンパネル51では、グレージングチャンネル60及びグレージングチャンネル70に上記した連結部材15を有しておらず、端部同士が単に当接さられたのみである。そして当該当接された部分を溶着することにより溶着部66を得て連結が行われる。これによっても本発明の上記効果を奏するグレチャンパネルを提供することができる。図8(b)に示した変形例は、当接された部分の一部を溶着して溶着部66’を得て連結した例である。
【0052】
図9は第三実施形態に係るグレチャンパネル101のうちグレージングチャンネル110、120の連結部分に注目した図である。図9(a)は斜視図、図9(b)は正面図である。他の部分については第一実施形態のグレチャンパネル1の説明が該当する。
【0053】
グレチャンパネル101では、グレージングチャンネル110、120のいずれにも当接される端部から延在する連結板115、125を備えている。そして該連結板115、125の一面同士を密着させ、ここを溶着することによりグレージングチャンネル110とグレージングチャンネル120とを連結することができる。かかるグレチャンパネル101でも、本発明の上記効果を奏するものとなる。
【0054】
図10には第四実施形態に係るグレチャンパネル151及びその変形例151’のうち、グレージングチャンネル160、170、160’、170’の連結部分に注目した正面図を示した。
【0055】
図10に示したグレチャンパネル151、151’では、グレージングチャンネル160とグレージングチャンネル170との連結部分がパネル152の角部ではなく、辺の途中に形成されている。
従って、本実施形態ではグレージングチャンネル160、170、160’、170’は長手方向にはL字状でなく、コ字状である。図10(a)に示したグレチャンパネル151ではグレージングチャンネル160の端部から延在する連結板材165がグレージングチャンネル170の上部に重ねられ、第一実施形態に示したグレチャンパネル1と同様の方法で連結されている。図10(b)に示したグレチャンパネル151’ではグレージングチャンネル160’の端部とグレージングチャンネル170’の端部とが突き合わせられ、当該突き合わせられた部分で第二実施形態のグレチャンパネル51と同様に溶着される。
【0056】
図11には第五実施形態に係るグレチャンパネル201のうちグレージングチャンネル210、220の連結部分に注目した正面図を示した。他の部分については第一実施形態のグレチャンパネル1の説明が該当する。
【0057】
グレチャンパネル201では、第一実施形態のグレチャンパネル1の構成に加え、グレージングチャンネル210及びグレージングチャンネル220の端部側壁が図11に示したように折れ線状に形成されている。具体的には、図11に示したように、グレージングチャンネル210、220がパネル202に取り付けられたときに、その一部が連結部材215の長手方向に略平行となる部分218、228を備えている。これにより溶着時に図11に矢印Cで示した方向に押し付ける力が加わっても、グレージングチャンネル220が紙面下方に移動することを抑制することができ、位置ずれを防止することができる。
【0058】
本実施形態では当該端部を直線による折れ線状に形成した例を示したがこれが曲線状であってもよく、直線状と曲線状との両方が用いられてもよい。
【0059】
さらに上記した各実施形態のグレチャンパネルの外縁に沿って框を配置することにより、本発明の効果を奏する障子を提供することができる。
【0060】
以上、現時点においてもっとも実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うグレージングチャンネルを備えるパネルもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】第一実施形態に係る本発明のグレチャンパネル斜視図である。
【図2】図1に示したグレチャンパネルの分解正面図である。
【図3】図1にA−Aで示した線に沿った垂直断面の一部に注目した断面図である。
【図4】グレージングチャンネルの連結部分に注目した図である。
【図5】図4にB−Bで示した線に沿って切断した断面図である。
【図6】第一実施形態のグレチャンパネルの変形例を示す図である。
【図7】第一実施形態のグレチャンパネルの変形例を示す図である。
【図8】第二実施形態に係るグレチャンパネル及びその変形例であるグレージングチャンネルの連結部に注目した正面図である。
【図9】第三実施形態に係るグレチャンパネルのグレージングチャンネルの連結部に注目した斜視図及び正面図である。
【図10】第四実施形態に係るグレチャンパネルのグレージングチャンネルの連結部に注目した正面図である。
【図11】第五実施形態に係るグレチャンパネルのグレージングチャンネルの連結部に注目した正面図である。
【図12】従来におけるパネル、グレージングチャンネル、及び框の配置を示した断面図である。
【符号の説明】
【0062】
1 グレージングチャンネルを備えるパネル(グレチャンパネル)
2 パネル
10 グレージングチャンネル
15 連結部材(重なり部)
16 溶着部
17 孔
20 グレージングチャンネル
25 連結部材(重なり部)
28 溶着部
29 孔
51 グレージングチャンネルを備えるパネル(グレチャンパネル)
101 グレージングチャンネルを備えるパネル(グレチャンパネル)
151 グレージングチャンネルを備えるパネル(グレチャンパネル)
201 グレージングチャンネルを備えるパネル(グレチャンパネル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面材であるパネルと、
断面が凹状で長手方向には前記パネルの外縁に沿って該パネルに嵌合されて取り付けられるグレージングチャンネルと、を有し、
前記グレージングチャンネルの端部同士が超音波溶着されていることを特徴とするグレージングチャンネルを備えるパネル。
【請求項2】
グレージングチャンネルの前記端部同士が重なり部を有し、該重なり部の少なくとも一部が超音波溶着されることにより前記グレージングチャンネルの端部同士が溶着されることを特徴とする請求項1に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル。
【請求項3】
前記重なり部が、該重なり部の重なり方向に貫通する孔を有することを特徴とする請求項2に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル。
【請求項4】
前記グレージングチャンネルの端部の前記凹状である断面のうち対向する2つの辺が、折れ線状及び/又は曲線状に切断されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のグレージングチャンネルを備えるパネル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のグレージングチャンネルを備えるパネルと、
該グレージングチャンネルを備えるパネルの外縁に沿って配置される框と、を有する障子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−274677(P2008−274677A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−120783(P2007−120783)
【出願日】平成19年5月1日(2007.5.1)
【出願人】(302045705)トステム株式会社 (949)
【Fターム(参考)】