説明

グロメット

【課題】車体等の設置体にグロメットを用いて支持されているワイヤーハーネスを、設置体から取り外すときに、従来よりも小さな力で取り外すことができるグロメットを提供する。
【解決手段】貫通孔3が設けられて筒状に形成されているグロメット本体部5を備えたグロメット1において、貫通孔3の延伸方向の中間部で、グロメット本体部5の外周に形成されたクビレ部7と、筒状に形成され、貫通孔3の径方向では、貫通孔3とグロメット本体部5の外周との間でグロメット本体部5に設けられ、貫通孔3の延伸方向では、グロメット本体部5の一端部から他端部の近傍にわたってグロメット本体部5に設けられ、クビレ部7の内側を通って延びている空洞部13とを有するグロメット1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに係り、特に、車体等のグロンメット設置体に設置されてハーネス等を支持するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図4で示すように、グロメット本体部202と、グロメット本体部202をワイヤーハーネスWHに固定するための部材204とを備えたグロメット200が知られている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
グロメット本体部202には、グロメット200を車体Bに取り付けるための取り付けフランジ206が設けられている。また、グロメット本体部202には、連結部分208が設けられている。
【0004】
グロメット200を用いてワイヤーハーネスWHを車体Bで支持している状態で、連結部分208を図4の左の方向に引っ張ると、車体Bからグロメット200が外れるようになっている。
【0005】
また、従来、図5で示すように、ワイヤーハーネスWHを矢印FRの方向に引っ張ると、ワイヤー306により、部位302のところでグロメット本体部304が分断され、ワイヤーハーネスWHを車体Bから取り外すことができる構成のグロメット300が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−233696号公報
【特許文献2】特開2004−166450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記各特許文献で示されているグロメット200,300では、グロメット200,300を用い車体BでワイヤーハーネスWHを支持している状態から、ワイヤーハーネスWH(グロメット200,300)を取り外すときに、比較的大きな力を要するという問題がある。
【0008】
すなわち、特許文献1に示すグロメット200では、部材204がグロメット本体部202の端部を比較的大きな力で拘束しているので、この拘束を解除するために大きな力を要する。特許文献2に示すグロメット300では、グロメット本体部304を分断するのに大きな力を要する。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、車体等の設置体にグロメットを用いて支持されているワイヤーハーネスを、設置体から取り外すときに、従来よりも小さな力で取り外すことができるグロメットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、貫通孔が設けられて筒状に形成されているグロメット本体部を備えたグロメットにおいて、前記貫通孔の延伸方向の中間部で、前記グロメット本体部の外周に形成されたクビレ部と、筒状に形成され、前記貫通孔の径方向では、前記貫通孔と前記グロメット本体部の外周との間で前記グロメット本体部に設けられ、前記貫通孔の延伸方向では、前記グロメット本体部の一端部から他端部の近傍にわたって前記グロメット本体部に設けられ、前記クビレ部の内側を通って延びている空洞部とを有するグロメットである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記グロメット本体部の一端部と前記クビレ部との間では、前記空洞部はほぼ一定の内外径になっており、前記クビレ部と前記グロメット本体部の他端部近傍との間では、前記空洞部は、前記グロメット本体部の他端部に向かうにしたがって、内外径が次第に大きくなっているグロメットである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のグロメットにおいて、前記貫通孔は、この貫通孔の延伸方向の他端部近傍から他端部にかけて、径が次第に大きくなっているグロメットである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、前記グロメット本体部の一端部から前記クビレ部にわたる前記グロメット本体部の外径が、前記クビレ部から前記グロメット本体部の一端部に向かうにしたがって次第に小さくなっているグロメットである。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、前記グロメット本体部の一端部が、前記空洞部によって内側部位と外側部位とに仕切られており、前記内側部位が、前記外側部位よりも突出しているグロメットである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、車体等の設置体にグロメットを用いて支持されているワイヤーハーネスを、設置体から取り外すときに、従来よりも小さな力で取り外すことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るグロメット1の概略構成を示す断面図である。
【図2】グロメット1とワイヤーハーネスWHとが車体Bに設置されている状態から、グロメット1とワイヤーハーネスWHとを取り外す途中の状態を示す図である。
【図3】グロメット1とワイヤーハーネスWHとを、車体Bから取り外した状態を示す図である。
【図4】従来のグロメット200を示す図である。
【図5】従来のグロメット300を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るグロメット1の概略構成を示す断面図である。
【0018】
グロメット1は、たとえば、車体B等の設置体の貫通孔B1に、ワイヤーハーネスWH等を通して設置するときに使用されるものであり、従来のグロメットと同様な防水性やワイヤーハーネスWHの保持力を有している。
【0019】
また、グロメット1は、たとえば、ゴムまたは軟らかい樹脂等の可撓性を備えた材料で、一体成形され一部品として構成されており、図1に示した中心軸CLに対して対称な断面形状の図形を、中心軸CL回りに180°回転したときに、前記断面形状の図形の軌跡で表される回転体の形態になっている。
【0020】
また、グロメット1は、グロメット本体部5に、クビレ部7と空洞部(溝)13とを設けた形態になっている。
【0021】
グロメット本体部5は、たとえばワイヤーハーネスWHを通すための円柱状の貫通孔3が設けられていることにより、筒状に形成されている。貫通孔3の軸(中心軸)CLは、グロメット本体部5の軸(中心軸)と一致している。
【0022】
クビレ部7は、環状に形成されており、貫通孔3の延伸方向(グロメット本体部5や貫通孔3の軸CLの延伸方向;図1の左右方向)の中間部で、グロメット本体部5の外周に設けられている。クビレ部7の径は、貫通孔3の径よりも大きくなっている。クビレ部7が形成されていることにより、軸CLの延伸方向におけるクビレ部7の両側には、鍔部9と鍔部11とが形成されている。
【0023】
空洞部13は、筒状に形成されており、貫通孔3と同軸でグロメット本体部5に設けられている。また、空洞部13は、貫通孔3の径方向(グロメット本体部5の径方向)では、貫通孔3(グロメット本体部5の内周)とグロメット本体部5の外周との間に設けられている。また、空洞部13は、貫通孔3の延伸方向(軸CLの延伸方向)では、グロメット本体部5の一端部(図1におけるグロメット本体部5の右側の端部)から他端部の近傍(図1におけるグロメット本体部5の左側の端部の近く)にわたって設けられている。
【0024】
さらに、空洞部13は、クビレ部7の内側を通って延びている。すなわち、空洞部13は、クビレ部7が設けられていることによって最も径が細くなっているグロメット本体部5の部位における外周と、貫通孔3との間を通り、貫通孔3を内側に包むようにして延びている。
【0025】
これにより、空洞部13は、グロメット本体部5の軸CLの延伸方向における一端部側(図1の右側)では、開口して外気に通じているが、グロメット本体部5の軸CLの延伸方向における他端部側(図1の左側)では、開口していない。したがって、空洞部13は、グロメット本体部5の軸CLの延伸向における一端部側で開口している止まり孔になっている。
【0026】
また、グロメット本体部5の一端部(図1の右側の端部)とクビレ部7との間(軸CLの延伸方向におけるグロメット本体部5の一端部とクビレ部7との間)では、空洞部13はほぼ一定の内外径になっており、クビレ部7とグロメット本体部5の他端部近傍(図1の左側の端部の近傍)との間(軸CLの延伸方向におけるクビレ部7とグロメット本体部5の他端部近傍との間)では、空洞部13は、グロメット本体部5の他端部に向かうにしたがって、内外径が次第に大きくなっている。さらに、空洞部13は、グロメット本体部5の他端部に向かうにしたがって、内外径が大きくなる割合も次第に大きくなっている。
【0027】
換言すれば、空洞部13は、トランペットのベル部とこのベル部からまっすぐに延びている小径な円筒状の主管部とで形成される形状に近似した形状になっている。そして、内外径が小さい側の部位が、グロメット本体部5の一端部側(軸CLの延伸方向における一端部側)に位置し、内外径が大きい側の部位が、グロメット本体部5の他端部側に位置している。
【0028】
軸CLの延伸方向において、クビレ部7からグロメット本体部5の他端部近傍に至るまでの間に位置する中間部で、空洞部13の内径や空洞部13の外径が、クビレ部7の径(径が最も細くなっている部位におけるクビレ部7の径)よりも大きなっている。
【0029】
また、軸CLの延伸方向において、空洞部13の他端部(図1に示す左端部)およびこの近傍では、空洞部13がグロメット本体部5の軸CLに対してほぼ直交する方向に展開している。軸CLの延伸方向において、グロメット本体部5の他端部近傍における空洞部13の径は、グロメット本体部5(鍔部11)の外径よりも僅かに小さくなっている。しかしながら、前述したように、空洞部13の他端部は開口していない。
【0030】
さらに、説明すると、空洞部13は、第1の筒状の空洞部15と第2の筒状の空洞部17とを備えて構成されている。第1の筒状の空洞部15は、ほぼ一定の内外径で円筒状に形成されている。第1の空洞部15の内径は、貫通孔3の径よりも大きく、クビレ部7の径よりも小さくなっている。第1の空洞部15は、貫通孔3の軸CLと同軸になっている。軸CLの延伸方向において、第1の空洞部15の一端は、グロメット本体部5の一端部に位置しており、これにより空洞部13が開口している。軸CLの延伸方向において、第1の空洞部15の他端は、クビレ部7が設けられている箇所もしくはこの近傍に位置している。
【0031】
第2の空洞部17は、前述したように、トランペットのベル部(あさがお)の形状に形成されており、貫通孔3や第1の空洞部15と同軸で、第1の空洞部15とつながっている。なお、すでに理解されるように、第1の空洞部15とつながっている第2の空洞部17の部位(第2の空洞部17の一端部)の内外径は、第1の空洞部15の内外径とほぼ等しくなっている。第2の空洞部17は他端部に向かうにしたがって径が大きくなっている。
【0032】
貫通孔3は、この貫通孔3の延伸方向の他端部近傍から他端部にかけて、径が次第に大きくなっている(径が増加する割合も次第に大きくなっている)。
【0033】
これにより、貫通孔3の軸方向の他端部近傍から他端部にかけての部位(グロメット本体部5の部位)19もトランペットのベル部(あさがお)に近似した形成されており、第2の空洞部17に沿って配置されている。そして、貫通孔3は、この軸CL方向の他端部側では、円弧状に形成されている。より精確には、貫通孔3の軸CL方向の他端部側における貫通孔3の断面(軸CLを含む平面による断面)が、貫通孔3の軸CLの側に向かって凸な円弧状に形成されている。
【0034】
また、貫通孔3の延伸方向で、グロメット本体部5の一端部からクビレ部7にわたるグロメット本体部5(グロメット1)の外径が、クビレ部7からグロメット本体部5の一端部に向かうにしたがって次第に小さくなっている。
【0035】
すなわち、グロメット本体部5の一端部側で、グロメット本体部5の外周はテーパ21状になっている。そして、テーパ状になっているグロメット本体部5の一端部(貫通孔3の延伸方向における一端部)の径は、第1の空洞部15の外径とほぼ等しくなっている。
【0036】
なお、テーパ21になっているグロメット本体部5の一端部の径は、車体Bの貫通孔B1の内径よりも小さくなっており、クビレ部7の径は、車体Bの貫通孔B1の内径とほぼ等しいか僅かに大きくなっており、鍔部9の外径と鍔部11の外径とはお互いがほぼ等しくなっていると共に、車体Bの貫通孔B1の内径よりも大きくなっている。
【0037】
また、貫通孔3の延伸方向におけるグロメット本体部5(グロメット1)の一端部が、空洞部13(第1の空洞部15)によって内側部位23と外側部位25とに仕切られており、内側部位23が、外側部位25よりも突出している。
【0038】
すなわち、貫通孔3の延伸方向において、内側部位23が外側部位25よりも、貫通孔の一端部側(図1では右側)に突出しており、外側部位25に囲まれていない内側部位23が、貫通孔3の延伸方向の一端部側に延出している。
【0039】
ここで、グロメット1の設置作業とグロメット1の取り外し作業とについて説明する。
【0040】
まず、グロメット1を車体Bに設置する作業について説明する。
【0041】
ワイヤーハーネスWHが貫通孔3を通っていないグロメット1を、鍔部9が車体Bを側に位置し、鍔部11が車体Bとは反対側に位置するようにして、車体Bの貫通孔B1の近くに配置する。
【0042】
続いて、グロメット1のテーパ部21を貫通孔B1の挿入してグロメット1を弾性変形させ、クビレ部7を貫通孔B1に係合させて車体Bにグロメット1を設置し、ワイヤーハーネスWHを貫通孔3に通す。
【0043】
続いて、内側部位23の一端部とこの一端部の近傍に存在しているワイヤーハーネスWHの外周とに、図1に二点鎖線L1で示すように粘着テープ等の細長いシート状の固定部材を巻き付けて、グロメット1にワイヤーハーネスWHを固定する。
【0044】
なお、ワイヤーハーネスWHを貫通孔3に予め通しておいて、グロメット1を車体Bの貫通孔B1に設置してもよい。
【0045】
次に、図1に示すように、グロメット1とワイヤーハーネスWHとが車体Bに設置されている状態から、グロメット1とワイヤーハーネスWHとを取り外す作業について説明する。
【0046】
図1に示す矢印F1の方向の力を、グロメット1の一端部に加え、グロメット1とワイヤーハーネスWHとを、人の手や工具で挟んで保持した状態で、グロメット1とワイヤーハーネスWHとを車体Bの貫通孔B1から引き抜くべく、図1に矢印A1で示す方向の力をグロメット1とワイヤーハーネスWHとに加える。
【0047】
矢印A1の力を加えることにより、図2で示すように、グロメット1が変形する。図2で示す状態では、グロメット1の内側部位23が弾性変形して延びていると共に、第2の空洞部17や鍔部11が主に弾性変形し、鍔部11の外径が小さくなっている。また、グロメット1の全体も、図1に示す状態より右側に移動している。
【0048】
図2に示す状態において、さらに、矢印A1方向の力を加えると、鍔部11の外径がさらに小さくなり、鍔部11が貫通孔B1を通り抜けグロメット1が貫通孔B1から外れて、グロメット1の弾性変形がなくなり、図3に示す状態になり、貫通孔B1からのグロメット1の取り外しが終了する。
【0049】
グロメット1によれば、車体B等の設置体に設置(支持)されているグロメット1とワイヤーハーネスWHとを、設置体から取り外すときに、筒状の空洞部13が設けられているので、グロメット1が変形しやすくなっており、従来よりも小さな力で取り外すことができる。
【0050】
また、車体B等の設置体にグロメット1を用いて支持されているワイヤーハーネスWHを、設置体から取り外した後に、ワイヤーハーネスWHもしくは車体Bに、グロメット1の一部が残ってしまうという事態を回避することができる。
【0051】
すなわち、特許文献1に示す構成のグロメット200では、部材204がワイヤーハーネスWHに残ってしまい、しかも、部材204がワイヤーハーネスWHにきつく嵌っているので、部材204をワイヤーハーネスWHから除去しずらくなっているが、グロメット1では、グロメット1が粘着テープで止められているので、グロメット1をワイヤーハーネスWHから容易に取り外すことができる。また、特許文献2に示すグロメット300では、分断されたグロメット本体部304の一部が車体Bに残ってしまうが、グロメット1では、グロメット1の一部が車体Bに残ることはない。
【0052】
また、グロメット1によれば、空洞部13の内外径がグロメット本体部5の他端部に向かうにしたがって次第に大きくなっているので、グロメット1を引っ張って車体Bから取り外す場合、グロメット1が一層容易に変形するようになっており、一層小さな力でグロメット1を車体Bから取り外すことができる。
【0053】
また、グロメット1によれば、グロメット1の貫通孔3の径が、他端部側に向かうにしたがって次第に大きくなっていることにより、貫通孔3の端部が円弧状に形成されているので、グロメット1を引っ張って車体Bから取り外す場合、グロメット1の鍔部11が巻き込まれるようにして貫通孔B1に入り、グロメット1がさらに容易に変形するようになっており、一層小さな力でグロメット1を車体Bから取り外すことができる。
【0054】
さらに、グロメット1によれば、グロメット本体部5の一端部側はテーパ状に形成されているので、車体Bの貫通孔B1へのグロメット1の設置を容易に行うことができる。
【0055】
また、グロメット1によれば、内側部位23が、外側部位25よりも突出しているので、ワイヤーハーネスWHにグロメット1を固定する場合、ここに粘着テープを巻き付けることができると共に、車体B等の設置体に設置されているグロメット1を取り外す場合、外側部位25よりも突出している内側部位23を引っ張ることができ、グロメット1を取り外し作業が容易になる。
【符号の説明】
【0056】
1 グロメット
3 貫通孔
5 グロメット本体部
7 クビレ部
13 空洞部
15 第1の空洞部
17 第2の空洞部
19 部位(貫通孔35の他端部側の部位)
21 テーパ部
23 内側部位
25 外側部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貫通孔が設けられて筒状に形成されているグロメット本体部を備えたグロメットにおいて、
前記貫通孔の延伸方向の中間部で、前記グロメット本体部の外周に形成されたクビレ部と、
筒状に形成され、前記貫通孔の径方向では、前記貫通孔と前記グロメット本体部の外周との間で前記グロメット本体部に設けられ、前記貫通孔の延伸方向では、前記グロメット本体部の一端部から他端部の近傍にわたって前記グロメット本体部に設けられ、前記クビレ部の内側を通って延びている空洞部と、
を有することを特徴とするグロメット。
【請求項2】
請求項1に記載のグロメットにおいて、
前記グロメット本体部の一端部と前記クビレ部との間では、前記空洞部はほぼ一定の内外径になっており、
前記クビレ部と前記グロメット本体部の他端部近傍との間では、前記空洞部は、前記グロメット本体部の他端部に向かうにしたがって、内外径が次第に大きくなっていることを特徴とするグロメット。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のグロメットにおいて、
前記貫通孔は、この貫通孔の延伸方向の他端部近傍から他端部にかけて、径が次第に大きくなっていることを特徴とするグロメット。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
前記グロメット本体部の一端部から前記クビレ部にわたる前記グロメット本体部の外径が、前記クビレ部から前記グロメット本体部の一端部に向かうにしたがって次第に小さくなっていることを特徴とするグロメット。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
前記グロメット本体部の一端部が、前記空洞部によって内側部位と外側部位とに仕切られており、
前記内側部位が、前記外側部位よりも突出していることを特徴とするグロメット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−259232(P2010−259232A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106897(P2009−106897)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】