説明

ケラチン繊維染色に使用される製剤

本発明は、反応性カルボニル化合物と組み合わせた 1,2-ジヒドロピリミジン誘導体を含む、ケラチン繊維、特に人毛を染色するために使用される製剤、前記組み合わせ製剤のケラチン繊維の染色、予め染色されたケラチン繊維の復元又は調整のための使用、及びケラチン繊維、特に人毛を染色する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性カルボニル化合物と組み合わせた 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体を含む、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色(着色)するための製剤、ケラチン含有繊維を染色するための組成物における、或いは既に染色されたケラチン含有繊維の色を復元又は調整するためのこの組み合わせの使用、及びケラチン含有繊維、特に人毛を染色する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ケラチン含有繊維を染色するため、一般に直接染料又は酸化染料のいずれかが使用され、後者は、1つ以上の顕色成分がお互いに、又は1つ以上のカプラー成分と酸化カップリングすることにより得られる。カプラー及び顕色成分は、酸化染料前駆物質としても知られている。
【0003】
通常、パラ又はオルト位に更なる遊離又は置換ヒドロキシル基又はアミノ基を有する一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素環式ヒドラゾン、4-アミノピラゾロン誘導体、並びに 2,4,5,6-テトラアミノピリミジン及びその誘導体が、顕色成分として使用される。
【0004】
具体例は、例えば p-フェニレンジアミン、p-トルイレンジアミン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、p-アミノフェノール、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、2-(2,5-ジアミノフェニル)エタノール、2-(2,5-ジアミノフェノキシ)エタノール、1-フェニル-3-カルボキシアミド-4-アミノピラゾール-5-オン、4-アミノ-3-メチルフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシメチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン及び 2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジンである。
【0005】
一般に、m-フェニレンジアミン誘導体、ナフトール、レゾルシノール及びレゾルシノール誘導体、ピラゾロン、m-アミノフェノール及び置換ピリジン誘導体が、カプラー成分として使用される。適当なカプラー物質は、特に、α-ナフトール、1,5-、2,7-及び 1,7-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノ-2-メチルフェノール、m-アミノフェノール、レゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、m-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール(Lehmann's Blue)、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、2-クロロレゾルシノール、4-クロロレゾルシノール、2-クロロ-6-メチル-3-アミノフェノール、2-メチルレゾルシノール、5-メチルレゾルシノール、3-アミノ-6-メトキシ-2-メチルアミノピリジン及び 3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジンである。
【0006】
他の一般的な染料成分に関しては、下記も特に参照されたい:"Dermatology" シリーズ、Ch. Culnan 及び H. Maibach 編、Marcel Dekker Inc.、ニューヨーク、バーセル、1986 年、第 7 巻、Ch. Zviak 、The Science of Hair Care、第 7 章、248〜250 頁(直接染料)及び第 8 章、264〜267 頁(酸化染料)、並びに "European Inventory of Cosmetic Raw Materials"(1996 年、the European Commission から刊行され、フロッピーディスクで Bundesverband der deutschen Industrie- und Handelsunternehmen fuer Arzneimittel, Reformwaren und Koerperpflegemittel e.V.、マンハイムから入手し得るもの)。
【0007】
酸化染料によって、良好な耐久性を有する鮮烈な色が得られるが、そのような色の発色は通例、酸化剤(例えば H2O2)の作用下に行われ、そのような酸化剤は繊維に損傷を与えることがある。満足な耐久性を有する赤色域の酸化毛髪染色用製剤は、特に、非常に良好な洗髪耐久度及び摩擦耐久度に対して問題があることが分かっている。更に、ある種の酸化染料前駆物質又は酸化染料前駆物質混合物は、皮膚の敏感な人に刺激を与えることがしばしばある。直接染料は、より穏やかな条件下に適用されるが、得られる色の耐久性が多くの場合不充分であるという欠点がある。
【0008】
1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体を含む染料、及びケラチン含有繊維を染色するための、又は既に染色されたケラチン含有繊維の色を復元又は調整するためのそれらの使用は、今までに知られていない。
【0009】
メチレン塩基としてのピリミドンの反応は、H. Baumann ら、Liebigs Ann. Chem.、1968 年、717、124〜136 頁に記載されている。1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体を含む毛髪染料、又はケラチン含有繊維を染色するための開示されているヘミシアニンの使用は、提案されていない。
【0010】
ドイツ国特許出願 DE-A1-2047431 には、酸変性されたポリエステル又はアクリロニトリルポリマーのようなアニオン的に変性された繊維を染色するための、カチオン性メチン染料が記載されている。カチオン性メチン染料の合成のために、とりわけ 3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-メチレンキナゾール-2-オン及び 1,3,6-トリメチル-4-メチレンピリミジン-2-オンが、必須的にテレフタルアルデヒドと同様に使用されている。
【0011】
ドイツ国特許出願 DE-A1-2165913 には、感光染料を使用することによる、漂白画像の加工方法を提案している。請求されている感光染料は、ピリミドン又はチオピリミドン染料の部類に属する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、ケラチン含有繊維、特に人毛のための染料で、色の濃さ、白髪隠蔽性、並びに例えば光-、摩擦-、洗髪-耐久性、耐汗性及び耐寒性のような耐久性に関して、特に赤色域で、従来の酸化毛髪染料に優るとも劣らない性能を有するが、酸化剤(例えば H2O2)を必ずしも含有する必要のない染料を提供することである。更に、本発明の染料は、刺激性を有すべきではないが、刺激性を有するとしても、非常に低い。
【課題を解決するための手段】
【0013】
式(I)で示される 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体は、特に少なくとも1つの反応性カルボニル基を含む化合物と組み合わせることによって、酸化剤の不存在下でさえ、ケラチン含有繊維の染色に非常に適することが、意外にも見出された。これらは、鮮明で濃い色の染色をもたらし、広範な色調を可能にする。特に、耐久性の改善された染色が、黄から黄茶、橙、茶橙、茶、赤、赤紫から青紫及び黒の色調範囲で得られる。しかしながら、酸化剤の添加を必ずしも除外するわけではない。
【0014】
本発明の対象は、式(I):
【化1】

[式中、
・R1 及び R2 は、相互に独立に、直鎖又は環状 C1〜C6 アルキル基、C2〜C6 アルケニル基、任意に置換されていてよいアリール基、任意に置換されていてよいヘテロアリール基、アリール C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基、RIRIIN-(CH2)m-基(式中、RI 及び RII は、相互に独立に水素原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、RI 及び RII は窒素原子と共に、5、6 又は 7 員環を形成し得、m は 2、3、4、5 又は 6 の数である。)であり、
・R3 及び R4 は、相互に独立に、水素原子又は C1〜C6 アルキル基であり、基 R3 及び R4 の少なくとも1つは C1〜C6 アルキル基であり、
・R5 は、水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 ヒドロキシアルコキシル基、RIIIRIVN-(CH2)q-基(式中、RIII 及び RIV は、相互に独立に水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、q は 1、2、3、4、5 又は 6 の数である。)であり、基 R5 は基 R3 又は R4 の1つと共に、任意にハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 ヒドロキシアルコキシル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、RVRVIN-(CH2)s-基(式中、RV 及び RVI は、相互に独立に水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、s は 0、1、2、3、4、5 又は 6 の数である。)で置換されていてよい、5 又は 6 員芳香環又は脂肪族環を形成し得、
・Y は、酸素原子、イオウ原子、又は NRVII 基(式中、RVII は水素原子、アリール基、ヘテロアリール基、C1〜C6 アルキル基又は C1〜C6 アリールアルキル基である。)であり、
・X- は、ハロゲン化物イオン、ベンゼンスルホナトイオン、p-トルエンスルホナトイオン、C1〜C4 アルカンスルホナトイオン、トリフルオロメタンスルホナトイオン、過塩素酸イオン、0.5 硫酸イオン、硫酸水素イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン又はテトラクロロジンケートイオンである。]
に相当する少なくとも1つの 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形、及び少なくとも1つの反応性カルボニル基を有する化合物(成分 B)を含む、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色するための製剤である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
好ましい態様として、Y は酸素又は硫黄原子であり、特に好ましくは酸素原子である。
好ましくは、X- は、ハロゲン化物イオン(特に塩化物イオン、臭化物イオン又はヨウ化物イオン)、p-トルエンスルホナトイオン、テトラフルオロボレートイオン、トリフルオロメタンスルホナトイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン、0.5 硫酸イオン又は硫酸水素イオンである。X- として、アニオンである塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸水素イオン又は p-トルエンスルホナトイオンを使用することが特に好ましい。
R5 は、好ましくは水素原子である。
式(I)中の R3 又は R4 の少なくとも1つの基は、C1〜C6 アルキル基である。このアルキル基は、そのα-炭素原子、好ましくは少なくとも2つの水素原子を維持する。より好ましくは、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、n-ペンチル、イソ-ペンチル、n-ヘキシルである。特に好ましくは、R3 及び R4 が相互に独立に水素又はメチル基であり、R3 又は R4 の少なくとも1つの基はメチル基である。
【0016】
好ましい式(I)の化合物は、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4,5,6-ペンタメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、
【0017】
1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-オキソ-キナゾリニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-オキソ-キナゾリニウム p-トルエンスルホネート、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-チオキソ-キナゾリニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-チオキソ-キナゾリニウム p-トルエンスルホネート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-キナゾリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-オキソ-2,3,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-2,3,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-オキソ-3,5,6,7-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[a]ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート及び 1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-3,5,6,7-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[a]ピリミジニウムハイドロジェンスルフェートからなる群から選ばれる。
【0018】
特に好ましい本発明の式(I)に相当する化合物(成分 A)は、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-4,6-ジメチル-1,3-ジプロピル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート及び 1,2-ジヒドロ-1,3,4,5,6-ペンタメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリドから選ばれる。
【0019】
以下は、本出願における置換基として列挙された、基の例である。
C1〜C6 アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル及び t-ブチル、n-ペンチル及び n-ヘキシルである。好ましいアルキル基は、プロピル、メチル及びエチルである。
好ましい環状アルキル基の例は、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0020】
C2〜C6 アルケニル基の例は、ビニル及びアリルである。
本発明において、好ましい典型的な C1〜C6 アルコキシル基は、メトキシ又はエトキシル基である。
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル及び t-ブトキシカルボニルが、C1〜C4 アルコキシカルボニル基の例であり、メトキシカルボニル及びエトキシカルボニル基が特に好ましい。
更に、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基の好ましい例は、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、4-ヒドロキシブチル、5-ヒドロキシペンチル及び 6-ヒドロキシヘキシル基である。2-ヒドロキシエチル基が特に好ましい。
【0021】
メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシブチル及びメトキシヘキシル基が、本発明の C1〜C6 アルコキシ C1〜C6 アルキル基の例である。
C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基の例は、2,3-ジヒドロキシプロピル基、3,4-ジヒドロキシブチル基及び 2,4-ジヒドロキシブチル基である。
好ましいヒドロキシ C1〜C6 アルコキシル基は、2-ヒドロキシエトキシル基である。
好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル及びビフェニルである。
ハロゲン原子の例は、F、Cl、Br 又は I 原子であり、Cl 原子が特に好ましい。
好ましいアリール C1〜C6 アミノアルキル基は、ベンジル及び 2-フェニルエチルである。
アミノメチル、2-アミノエチル、3-アミノプロピル、2-ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、2-メチルアミノエチル、ジメチルアミノ、ピペリジノメチル、ピロリジノメチル、モルホリノメチル及びアミノ基が、RIRIIN-(CH2)m - 基の例であり、ジエチルアミノメチル、ピペリジノメチル、2-ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノ及びアミノ基が特に好ましい。
【0022】
ヘテロアリール基の例は、ピロリジル、2-フリル、2-チエニル、4-ピリジル、3-ピリジル、2-ピリジル、トリアゾリル及び 1-イミダゾリルである。
ヘテロシクロ(C1〜4)アルキル基の例は、ピロリジノ-(C1〜4)アルキル、ピペリジノ-(C1〜4)アルキル、モルホリノ-(C1〜4)アルキル、2-フリル-(C1〜4)アルキル、2-チエニル-(C1〜4)アルキル、4-ピリジル-(C1〜4)アルキル、3-ピリジル-(C1〜4)アルキル、2-ピリジル-(C1〜4)アルキル、トリアゾリル-(C1〜4)アルキル及び 1-イミダゾリル-(C1〜4)アルキルである。
好ましい (C1〜4)カルボキシアルキル基は、3-カルボキシプロピル基である。
特に好ましい C2〜C6 アルケニレン基は、ビニレン及びプロピレンである。
特に好ましい C4〜C6 アルカジエニレン基は、1,3-ブタジエン-1,4-ジイル基である。
1-カルボキシプロピレン及び 1-カルボキシエチレン基は、好ましいカルボキシ C1〜C4 アルキレン基である。
本発明において以下で使用する用語は、ここで与えた定義に由来する。
【0023】
式(I)に相当する本発明の 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体は、CH-酸化合物である。化学平衡により、式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体のエナミン形が存在する。対応するエナミンは、式(I)の化合物から、C1〜C6 アルキル基(R3 又は R4)のα-炭素原子における塩基を用いた脱プロトン化によって基本的に合成され得る。この脱プロトン化の例を以下に示すが、わかりやすくするために、R3 として基 R-CH2- を選択した。式(Ia)に相当する化合物が、本発明の 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体のエナミン形の例である。
【0024】
【化2】

【0025】
ケラチン含有繊維は、羊毛、毛皮、羽毛、及び特に人毛であると理解される。しかし基本的に、本発明の染料は、他の天然繊維(例えば綿、ジュート、サイザル、リネン又は絹)、改質天然繊維(例えば再生セルロース、ニトロ-、アルキル-もしくはヒドロキシアルキル-又はアセタールセルロース)の染色に使用してもよい。
【0026】
式(I)に相当する 1,2- ジヒドロピリミジニウム誘導体の多くは、文献から知られており、商業的に入手できるかもしくは既知の合成法(D. Lloyd ら、J. Chem. Soc. Perkin Trans I、1977 年、16、1862〜1869 頁;S.T. Oswald ら、J. Heterocycl. Chem.、1974 年、11(3)、441〜443 頁;H. Baumann ら、Liebigs Ann. Chem.、1968 年、717、124〜136 頁及び V. A.Chuiguk、Ukr. Khim.Zh. (RussEd.)、1982 年、48 (11)、1220〜1223 頁)によって合成できる。
【0027】
本発明の式(I)の化合物を、反応性カルボニル基を有する少なくとも1つの物質(以後、成分 B 又は反応性カルボニル化合物と称する)と組み合わせて本発明の製剤とした場合、広範な色調において、より鮮明で向上した耐久性(耐光性、洗髪耐久性、耐摩擦性)を有する染料が得られる。本発明の反応性カルボニル化合物は、少なくとも1つのカルボニル基を反応性基として有し、この基は、式(I)の CH-酸化合物と反応して炭素-炭素結合を形成する。更に、式(I)の CH-酸化合物に対する誘導体化されたカルボニル基の炭素原子の反応性がまだ存在するように反応性カルボニル基が誘導体化される化合物も、本発明において使用できる。このような誘導体は好ましくは、
a)付加化合物としてイミン又はオキシムを形成するアミン及びその誘導体
b)反応性カルボニル化合物のカルボニル基の炭素原子において、付加化合物としてアセタール又はケタールを形成するアルコール
の付加化合物である。
【0028】
成分 B は、好ましくは式(II):
【化3】

[式中、
・AR は、ベンゼン、ナフタレン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、カルバゾール、ピロール、ピラゾール、フラン、チオフェン、1,2,3-トリアジン、1,3,5-トリアジン、キノリン、イソキノリン、インドール、インドリン、インドリジン、インダン、イミダゾール、1,2,4-トリアゾール、1,2,3-トリアゾール、テトラゾール、ベンズイミダゾール、1,3-チアゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、ベンズオキサゾール、キノキサリン、キナゾリン、キノリジン、キンノリン、アクリジン、ジュロリジン、アセナフテン、フルオレン、ビフェニル、ジフェニルメタン、ベンゾフェノン、ジフェニルエーテル、アゾベンゼン、クロモン、クマリン、ジフェニルアミン、スチルベンであり、これら N-複素環式芳香族化合物は第四級化されてもよく、
・R6 は、水素原子、C1〜C6 アルキル、C2〜C6 アシル、C2〜C4 アルケニル、C1〜C4 パーフルオロアルキル、任意に置換されていてよいアリール又はヘテロアリール基であり、
・R7、R8 及び R9 は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル、C1〜C6 アルコキシ、C1〜C6 アミノアルキル、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキルオキシ基、C2〜C6 アシル基、アセチル、カルボキシル、カルボキシラート、カルバモイル、スルホ、スルファート、スルホンアミド、、C2〜C6 アルケニル、アリール、アリール C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル、ニトロ、ピロリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、アミノ又はアンモニオ又は 1-イミダゾリオ又は 1-イミダゾリニオ基を表し、最後の4つの基は、1つ以上の C1〜C6 アルキル、C1〜C6 カルボキシアルキル-C1〜C6 ヒドロキシアルキル、C2〜C6 アルケニル、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキルで置換され得、任意に置換されていてよいベンジル基、スルホ-(C1〜C4)-アルキル又はヘテロシクロ-(C1〜C4)アルキル基で置換され得、
R7、R8、R9 及び -Z-Y-R6 の2つの基が、分子中の残りの部分と共に、同時に縮合芳香環を有し得る任意に置換されていてよい縮合 5、6 又は 7 員環を形成し得、系 AR は、その環の大きさに依存して、相互に独立に R7、R8 及び R9 と同じ基であり得る更なる置換基を有し得、
・Z は、直接結合、カルボニル、カルボキシ-(C1〜C4)アルキレン、任意に置換されていてよい C2〜C6 アルケニレン、C4〜C6 アルカジエニレン、フリレン、チエニレン、アリーレン、ビニレンアリーレン、ビニレンフリレン、ビニレンチエニレン基であり、Z は -Y-R6 基と共に任意に置換されていてよい 5、6 又は 7 員環を形成し得、
・Y は、カルボニル、式(III):
【化4】

(式中、R10 は、水素原子、ヒドロキシル基、C1〜C4 アルコキシル基、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基である。)
及び式(IV):
【化5】

(式中、R11 及び R12 は、相互に独立に、C1〜C6 アルキル基、アリール基であるかもしくは式(IV)の構造要素 O-C-O と共に 5 又は 6 員環を形成する。)
に相当する基から選ばれる基である。]
に相当する化合物から選ばれる。
【0029】
成分 B は、特に好ましくは、アセトフェノン、プロピオフェノン、2-ヒドロキシアセトフェノン、3-ヒドロキシアセトフェノン、4-ヒドロキシアセトフェノン、2-ヒドロキシプロピオフェノン、3-ヒドロキシプロピオフェノン、4-ヒドロキシプロピオフェノン、2-ヒドロキシブチロフェノン、3-ヒドロキシブチロフェノン、4-ヒドロキシブチロフェノン、2,4-ジヒドロキシアセトフェノン、2,5-ジヒドロキシアセトフェノン、2,6-ジヒドロキシアセトフェノン、2,3,4-トリヒドロキシアセトフェノン、3,4,5-トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6-トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6-トリメトキシアセトフェノン、3,4,5-トリメトキシアセトフェノン、3,4,5-トリメトキシアセトフェノン-ジエチルケタール、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-アセトフェノン、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシアセトフェノン、4-アミノアセトフェノン、4-ジメチルアミノアセトフェノン、4-モルホリノアセトフェノン、4-ピペリジノアセトフェノン、4-イミダゾリノアセトフェノン、2-ヒドロキシ-5-ブロモ-アセトフェノン、4-ヒドロキシ-3-ニトロアセトフェノン、アセトフェノン-2-カルボン酸、アセトフェノン-4-カルボン酸、ベンゾフェノン、4-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アミノベンゾフェノン、4,4'-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-ベンゾフェノン、2,4,4'-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-1-アセトナフトン、1-ヒドロキシ-2-アセトナフトン、クロモン、クロモン-2-カルボン酸、フラボン、3-ヒドロキシフラボン、3,5,7-トリヒドロキシフラボン、4',5,7-トリヒドロキシフラボン、5,6,7-トリヒドロキシフラボン、
【0030】
ケルセチン、1-インダノン、9-フルオレノン、3-ヒドロキシフルオレノン、アントロン、1,8-ジヒドロキシアントロン、バニリン、コニフェリルアルデヒド、2-メトキシベンズアルデヒド、3-メトキシベンズアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシベンズアルデヒド、3-エトキシベンズアルデヒド、4-エトキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンズアルデヒド、3,5-ジエトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,6-ジエトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-3-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,3-ジメトキシベンズアルデヒド、2,4-ジメトキシベンズアルデヒド、2,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,6-ジメトキシベンズアルデヒド、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド、3,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,6-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、
【0031】
4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ピロリジノベンズアルデヒド、4-モルホリノベンズアルデヒド、2-モルホリノベンズアルデヒド、4-ピペリジノベンズアルデヒド、2-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、3,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド、2-ジメチルアミノベンズアルデヒド、2-クロロ-4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-シンナムアルデヒド、4-ジブチルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジフェニルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-(1-イミダゾリル)-ベンズアルデヒド、ピペロナール、2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボキシアルデヒド、2,3,6,7-テトラヒドロ-8-ヒドロキシ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボキシアルデヒド、N-エチルカルバゾール-3-アルデヒド、2-ホルミルメチレン-1,3,3-トリメチルインドリン(Fischer のアルデヒド又はトリバセンアルデヒド)、2-インドールアルデヒド、3-インドールアルデヒド、1-メチルインドール-3-アルデヒド、2-メチルインドール-3-アルデヒド、1-アセチルインドール-3-アルデヒド、3-アセチルインドール、1-メチル-3-アセチルインドール、2-(1',3',3'-トリメチル-2-インドリニリデン)-アセトアルデヒド、1-メチルピロール-2-アルデヒド、1-メチル-2-アセチルピロール、4-ピリジンアルデヒド、2-ピリジンアルデヒド、3-ピリジンアルデヒド、4-アセチルピリジン、2-アセチルピリジン、3-アセチルピリジン、ピリドキサル、キノリン-3-アルデヒド、キノリン-4-アルデヒド、アンチピリン-4-アルデヒド、
【0032】
フルフラール、5-ニトロフルフラール、2-テノイル-トリフルオロアセトン、クロモン-3-アルデヒド、3-(5'-ニトロ-2'-フリル)-アクロレイン、3-(2'-フリル)-アクロレイン及びイミダゾール-2-アルデヒド、1,3-ジアセチルベンゼン、1,4-ジアセチルベンゼン、1,3,5-トリアセチルベンゼン、2-ベンゾイル-アセトフェノン、2-(4'-メトキシベンゾイル)-アセトフェノン、2-(2'-フロイル)-アセトフェノン、2-(2'-ピリドイル)-アセトフェノン及び 2-(3'-ピリドイル)-アセトフェノン、ベンジリデンアセトン、4-ヒドロキシベンジリデンアセトン、2-ヒドロキシベンジリデンアセトン、4-メトキシベンジリデンアセトン、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンジリデンアセトン、4-ジメチルアミノベンジリデンアセトン、3,4-メチレンジオキシベンジリデンアセトン、4-ピロリジノベンジリデンアセトン、4-ピペリジノベンジリデンアセトン、4-モルホリノベンジリデンアセトン、4-ジエチルアミノベンジリデンアセトン、3-ベンジリデン-2,4-ペンタンジオン、3-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-2,4-ペンタンジオン、3-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-2,4-ペンタンジオン、2-ベンジリデンシクロヘキサノン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-シクロヘキサノン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-シクロヘキサノン、2-ベンジリデン-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-1,3-シクロヘキサンジオン、3-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-1,3-シクロヘキサンジオン、2-ベンジリデン-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシ-3-メトキシベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-ベンジリデンシクロペンタノン、2'-(4-ヒドロキシベンジリデン)-シクロペンタノン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-シクロペンタノン、5-(4-ジメチルアミノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ジエチルアミノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-メトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(3,4-ジメトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(2,4-ジメトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ピペリジノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-モルホリノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ピロリジノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、
【0033】
6-(4-ジメチルアミノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ジエチルアミノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-メトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(3,4-ジメトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(2,4-ジメトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ピペリジノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-モルホリノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ピロリジノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、5-(4-ジメチルアミノ-1-ナフチル)ペンタ-3,5-ジエナール、2-ニトロベンズアルデヒド、3-ニトロベンズアルデヒド、4-ニトロベンズアルデヒド、4-メチル-3-ニトロベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-ニトロベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-ニトロベンズアルデヒド、5-ヒドロキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-5-ニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-3-ニトロベンズアルデヒド、2-フルオロ-3-ニトロベンズアルデヒド、3-メトキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、4-クロロ-3-ニトロベンズアルデヒド、2-クロロ-6-ニトロベンズアルデヒド、5-クロロ-2-ニトロベンズアルデヒド、4-クロロ-2-ニトロベンズアルデヒド、2,4-ジニトロベンズアルデヒド、2,6-ジニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-3-メトキシ-5-ニトロベンズアルデヒド、4,5-ジメトキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、6-ニトロピペロナール、2-ニトロピペロナール、5-ニトロバニリン、2,5-ジニトロサリチルアルデヒド、5-ブロモ-3-ニトロサリチルアルデヒド、3-ニトロ-4-ホルミルベンゼンスルホン酸、4-ニトロ-1-ナフトアルデヒド、2-ニトロシンナムアルデヒド、3-ニトロシンナムアルデヒド、4-ニトロシンナムアルデヒド、9-メチル-3-カルバゾールアルデヒド、9-エチル-3-カルバゾールアルデヒド、3-アセチルカルバゾール、3,6-ジアセチル-9-エチルカルバゾール、3-アセチル-9-メチルカルバゾール、1,4-ジメチル-3-カルバゾールアルデヒド、1,4,9-トリメチル-3-カルバゾールアルデヒド、
【0034】
4-ホルミル-1-メチルピリジニウム-、2-ホルミル-1-メチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-エチルピリジニウム-、2-ホルミル-1-エチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-ベンジルピリジニウム-、2-ホルミル-1-ベンジルピリジニウム-、4-ホルミル-1,2-ジメチルピリジニウム-、4-ホルミル-1,3-ジメチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、2-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、4-アセチル-1-メチルピリジニウム-、2-アセチル-1-メチルピリジニウム-、4-アセチル-1-メチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、6-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、7-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、8-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、6-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、7-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、8-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、6-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、7-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、8-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、5-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、6-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、7-ホルミル-1-アリルキノリニウム- 及び 8-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、5-アセチル-1-メチルキノリニウム-、6-アセチル-1-メチルキノリニウム-、7-アセチル-1-メチルキノリニウム-、8-アセチル-1-メチルキノリニウム-、5-アセチル-1-エチルキノリニウム-、6-アセチル-1-エチルキノリニウム-、7-アセチル-1-エチルキノリニウム-、8-アセチル-1-エチルキノリニウム-、5-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、6-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、7-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、8-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、5-アセチル-1-アリルキノリニウム-、6-アセチル-1-アリルキノリニウム-、7-アセチル-1-アリルキノリニウム- 及び 8-アセチル-1-アリルキノリニウム-、
【0035】
9-ホルミル-10-メチルアクリジニウム-、4-(2'-ホルミルビニル)-1-メチルピリジニウム-、1,3-ジメチル-2-(4'-ホルミルフェニル)-ベンズイミダゾリウム-、1,3-ジメチル-2-(4'-ホルミルフェニル)-イミダゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-アセチルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンズオキサゾリウム-、2-(5'-ホルミル-2'-フリル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(5'-ホルミル-2'-チエニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(3'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミル-1-ナフチル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、5-クロロ-2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3,5-ジメチルベンゾチアゾリウム-ベンゼンスルホネート、-p-トルエンスルホネート、-メタンスルホネート、-パークロレート、-スルフェート、-クロリド、-ブロミド、-イオジド、-テトラクロロジンケート、-メチルスルフェート、-トリフルオロメタンスルホネート、-テトラフルオロボレート、イサチン、1-メチル-イサチン、1-アリル-イサチン、1-ヒドロキシメチル-イサチン、5-クロロ-イサチン、5-メトキシ-イサチン、5-ニトロ-イサチン、6-ニトロ-イサチン、5-スルホ-イサチン、5-カルボキシ-イサチン、キニサチン、1-メチルキニサチン、上記化合物の混合物の組み合わせからなる群から選ばれる。
【0036】
ある態様では、式(II)の基 Y がカルボニル基でないように成分 B を選ぶことが有利である。この場合、成分 B を、2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、3-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、3-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2-ジオール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,3-ジオール、2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,4-ジオール、2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,3-ジオール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2-ジオール、5-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,3-ジオール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2,3-トリオール、6-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2,4-トリオール、3-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2,4-トリオール、2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,3,5-トリオール、5-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2,4-トリオール、3-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ベンゼン-1,2,4-トリオール、2-[{(2-メトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(3-メトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(4-メトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2-エトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(3-エトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(4-エトキシフェニル)-メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,3-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,4-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,5-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,6-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,4-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(3,5-ジメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,3,4-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,3,5-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,3,6-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,4,6-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,4,5-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2,3,6-トリメトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、
【0037】
4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-3-メトキシフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2-メトキシフェノール、5-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2-メトキシフェノール、2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-5-メトキシフェノール、3-エトキシ-4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、2-エトキシ-4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、5-エトキシ-2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、2-エトキシ-5-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,3-ジメトキシフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,5-ジメトキシフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-3,5-ジメトキシフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,6-ジメトキシフェノール、2,6-ジエトキシ-4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、3,5-ジエトキシ-4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-3-メチルフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2-メチルフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,3-ジメチルフェノール、ジメチルフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,5-ジメチルフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-3,5-ジメチルフェノール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,6-ジメチルフェノール、
【0038】
2-[[{4-(ジブチルアミノ)フェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{2-クロロ-4-(ジメチルアミノ)フェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{4-(ジメチルアミノ)-2-メチルフェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{4-(ジメチルアミノ)-2-メトキシフェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{2-(ジメチルアミノ)フェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{4-(ジメチルアミノ)フェニル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[{4-(ジエチルアミノ)フェニル}メチレン]アミノ]エタノール、5-(ジメチルアミノ)-2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、5-(ジエチルアミノ)-2-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]フェノール、2-[{(4-ピロリジン-1-イルフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(4-ピペリジン-1-イルフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(4-モルホリン-4-イルフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2-モルホリン-4-イルフェニル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(2-メトキシ-1-ナフチル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(4-メトキシ-1-ナフチル)メチレン}アミノ]エタノール、1-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2-ナフトール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-1-ナフトール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]ナフタレン-1,3-ジオール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2-メトキシ-1-ナフトール、1-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-4-メトキシ-2-ナフトール、4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-1-メトキシ-2-ナフトール、2-[{(2,4-ジメトキシ-1-ナフチル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[{(3,4-ジメトキシ-1-ナフチル)メチレン}アミノ]エタノール、2-[[{4-(ジメチルアミノ)-1-ナフチル}メチレン]アミノ]エタノール、2-[[3-{4-(ジメチルアミノ)フェニル}プロプ-2-エニリデン]アミノ]エタノール、2-[[3-{4-(ジエチルアミノ)フェニル}プロプ-2-エニリデン]アミノ]エタノール、4-[3-{(2-ヒドロキシエチル)-イミノ}プロプ-1-エニル]-2-メトキシフェノール、2-(ジエトキシメチル)フェノール、3-(ジエトキシメチル)フェノール、4-(ジエトキシメチル)フェノール、3-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2-ジオール、4-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,3-ジオール、2-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,4-ジオール、2-(ジエトキシメチル)-ベンゼン-1,3-ジオール、4-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2-ジオール、5-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,3-ジオール、4-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2,3-トリオール、6-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2,4-トリオール、3-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2,4-トリオール、2-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,3,5-トリオール、5-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2,4-トリオール、3-(ジエトキシメチル)ベンゼン-1,2,4-トリオール、
【0039】
1-(ジエトキシメチル)-2-メトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-3-メトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-4-メトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2-エトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-3-エトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-4-エトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2,3-ジメトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2,4-ジメトキシベンゼン、2-(ジエトキシメチル)-1,4-ジメトキシベンゼン、2-(ジエトキシメチル)-1,3-ジメトキシベンゼン、4-(ジエトキシメチル)-1,2-ジメトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-3,5-ジメトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2,3,4-トリメトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2,3,5-トリメトキシベンゼン、2-(ジエトキシメチル)-1,3,4-トリメトキシベンゼン、2-(ジエトキシメチル)-1,3,5-トリメトキシベンゼン、1-(ジエトキシメチル)-2,4,5-トリメトキシベンゼン、2-(ジエトキシメチル)-1,3,4-トリメトキシベンゼン、
【0040】
4-(ジエトキシメチル)-3-メトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2-メトキシフェノール、5-(ジエトキシメチル)-2-メトキシフェノール、2-(ジエトキシメチル)-5-メトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-3-エトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2-エトキシフェノール、2-(ジエトキシメチル)-5-エトキシフェノール、5-(ジエトキシメチル)-2-エトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,3-ジメトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,5-ジメトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-3,5-ジメトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,6-ジエトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-3,5-ジエトキシフェノール、4-(ジエトキシメチル)-3-メチルフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2-メチルフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,3-ジメチルフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,5-ジメチルフェノール、4-(ジエトキシメチル)-3,5-ジメチルフェノール、4-(ジエトキシメチル)-2,6-ジメチルフェノール、
【0041】
N-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]-N,N-ジブチルアミン、N-[3-クロロ-4-(ジエトキシメチル)フェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(ジエトキシメチル)-3-メチルフェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(ジエトキシメチル)-3-メトキシフェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[2-(ジエトキシメチル)フェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]-N,N-ジエチルアミン、2-(ジエトキシメチル)-5-(ジメチルアミノ)フェノール、2-(ジエトキシメチル)-5-(ジエチルアミノ)フェノール、1-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]ピロリジン、1-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]ピペリジン、4-[4-(ジエトキシメチル)フェニル]モルホリン、4-[2-(ジエトキシメチル)フェニル]モルホリン、1-(ジエトキシメチル)-2-メトキシナフタレン、1-(ジエトキシメチル)-4-メトキシナフタレン、1-(ジエトキシメチル)-2-ナフトール、4-(ジエトキシメチル)-1-ナフトール、4-(ジエトキシメチル)-ナフタレン-1,3-ジオール、4-(ジエトキシメチル)-2-メトキシ-1-ナフトール、1-(ジエトキシメチル)-4-メトキシ-2-ナフトール、4-(ジエトキシメチル)-1-メトキシ-2-ナフトール、1-(ジエトキシメチル)-2,4-ジメトキシナフタレン、4-(ジエトキシメチル)-1,2-ジメトキシナフタレン、N-[4-(ジエトキシメチル)-1-ナフチル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(3,3-ジエトキシプロプ-1-エニル)フェニル]-N,N-ジメチルアミン、N-[4-(3,3-ジエトキシプロプ-1-エニル)フェニル]-N,N-ジエチルアミン及び 4-(3,3-ジエトキシプロプ-1-エニル)-2-メトキシフェノールから選ぶことが有利である。
【0042】
ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド及びナフトアルデヒド、並びに特に1つ以上のヒドロキシル、アルコキシ及びアミノ置換基を有するそれらの誘導体が、成分 B として特に好ましく使用される。式(V):
【化6】

[式中、
・R13、R14 及び R15 は、相互に独立に水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホン酸基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基又はニトロ基であり、
・Z' は、直接結合又はビニレン基であり、
・R13a 及び R14a は、水素であるかもしくは分子の残りの部分と共に 5- 又は 6-員芳香環又は脂肪族環を形成し得る。]
に相当する化合物もまた好ましい。
【0043】
成分 B として特に好ましい化合物は、バニリン、コニフェリルアルデヒド、2-メトキシベンズアルデヒド、3-メトキシベンズアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシベンズアルデヒド、3-エトキシベンズアルデヒド、4-エトキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンズアルデヒド、3,5-ジエトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,6-ジエトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-3-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,3-ジメトキシベンズアルデヒド、2,4-ジメトキシベンズアルデヒド、2,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,6-ジメトキシベンズアルデヒド、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド、3,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,6-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ピロリジノベンズアルデヒド、4-モルホリノベンズアルデヒド、2-モルホリノベンズアルデヒド、4-ピペリジノベンズアルデヒド、2-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、3,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド、2-ジメチルアミノベンズアルデヒド、2-クロロ-4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-シンナムアルデヒド、4-ジブチルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジフェニルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-(1-イミダゾリル)-ベンズアルデヒド及びピペロナールからなる群から選ばれる。
【0044】
第二の態様として、色スペクトルを広げ、耐久性を向上するために、本発明の製剤に、少なくとも1つの式(I)に相当する化合物及び少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)の他に、成分 C として更なる化合物を添加することが有利であり、成分 C は、(a)CH-酸化合物及び(b)芳香族ヒドロキシル化合物、一級又は二級芳香族アミン及び窒素含有複素環式化合物から選ばれる、一級又は二級アミノ基又はヒドロキシル基を有する化合物から選ばれる。
【0045】
成分 C の CH-酸化合物は、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウムイオジド、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウム p-トルエンスルホネート、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウムメタンスルホネート、1,3,3-トリメチル-2-メチレンインドリン(Fischer Base)、2,3-ジメチル-ベンゾチアゾリウムイオジド、2,3-ジメチルベンゾチアゾリウム p-トルエンスルホネート、2,3-ジメチル-ナフト[1,2-d]チアゾリウム p-トルエンスルホネート、3-エチル-2-メチル-ナフト[1,2-d]チアゾリウム p-トルエンスルホネート、ローダニン、ローダニン-3-酢酸、1,4-ジメチルキノリニウムイオジド、1,2-ジメチルキノリニウムイオジド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、1,3-ジメチルチオバルビツール酸、1,3-ジエチル-チオバルビツール酸、1,3-ジエチルバルビツール酸、オキシンドール、3-インドキシルアセテート、2-クマラノン、5-ヒドロキシ-2-クマラノン、6-ヒドロキシ-2-クマラノン、3-メチル-1-フェニル-ピラゾリン-5-オン、インダン-1,2-ジオン、インダン-1,3-ジオン、インダン-1-オン、ベンゾイルアセトニトリル、3-ジシアノメチレンインダン-1-オン、2-アミノ-4-イミノ-1,3-チアゾリンヒドロクロリド、5,5-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン、2H-1,4-ベンズオキサジン-4H-3-オン、3-エチル-2-メチル-ベンズオキサゾリウムイオジド、3-エチル-2-メチルベンゾチアゾリウムイオジド、1-エチル-4-メチルキノリニウムイオジド、1-エチル-2-メチルキノリニウムイオジド、1,2,3-トリメチルキノキサリニウムイオジド、3-エチル-2-メチルベンズオキサゾリウム p-トルエンスルホネート、3-エチル-2-メチル-ベンゾチアゾリウム p-トルエンスルホネート、1-エチル-4-メチル-キノリニウム p-トルエンスルホネート、1-エチル-2-メチルキノリニウム p-トルエンスルホネート及び 1,2,3-トリメチルキノキサリニウム p-トルエンスルホネートからなる群から選ばれる。
【0046】
成分 C の一級及び二級芳香族アミンは、N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)-N-エチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、N-(2-メトキシエチル)-p-フェニレンジアミン、2,3-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2,4-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2,5-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2-クロロ-p-フェニレンジアミン、2,5-ジヒドロキシ-4-モルホリノアニリン、2-アミノフェノール、3-アミノフェノール、4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシメチル-4-アミノフェノール、o-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、2,5-ジアミノトルエン、2,5,-ジアミノフェノール、2,5-ジアミノアニソール、2,5,-ジアミノフェネトール、4-アミノ-3-メチルフェノール、2-(2,5-ジアミノフェニル)エタノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-(2,5-ジアミノフェノキシ)エタノール、3-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルオキシ)フェノール、3,4-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、4-メチルアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、3-アミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、2-メチル-5-アミノ-4-クロロフェノール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-4-メトキシ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、2-(ジエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、4-アミノ-1-ヒドロキシ-2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-5-メチル-ベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-6-メチル-ベンゼン、2-アミノ-5-アセトアミドフェノール、1,3-ジメチル-2,5-ジアミノベンゼン、5-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)-2-メチルフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、N,N-ジメチル-3-アミノフェノール、N-シクロペンチル-3-アミノフェノール、5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェノール、
【0047】
2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)-トルエン、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、3,5-ジアミノ-2-メトキシ-1-メチルベンゼン、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,6-ビス-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メチルベンゼン、1,3-ジアミノ-2,4-ジメトキシベンゼン、3,5-ジアミノ-2-メトキシ-トルエン、2-アミノ安息香酸、3-アミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、2-アミノフェニル酢酸、3-アミノフェニル酢酸、4-アミノフェニル酢酸、2,3-ジアミノ安息香酸、2,4-ジアミノ安息香酸、2,5-ジアミノ安息香酸、3,4-ジアミノ安息香酸、3,5-ジアミノ安息香酸、4-アミノサリチル酸、5-アミノサリチル酸、3-アミノ-4-ヒドロキシ安息香酸、4-アミノ-3-ヒドロキシ安息香酸、2-アミノベンゼンスルホン酸、3-アミノベンゼンスルホン酸、4-アミノベンゼンスルホン酸、3-アミノ-4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4-アミノ-3-ヒドロキシナフタレン-1-スルホン酸、6-アミノ-7-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸、7-アミノ-4-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸、4-アミノ-5-ヒドロキシナフタレン-2,7-ジスルホン酸、3-アミノ-2-ナフトエ酸、3-アミノフタル酸、5-アミノイソフタル酸、1,3,5-トリアミノベンゼン、1,2,4-トリアミノベンゼン、1,2,4,5-テトラアミノベンゼン、2,4,5-トリアミノフェノール、ペンタアミノベンゼン、ヘキサアミノベンゼン、2,4,6-トリアミノレゾルシン、4,5-ジアミノピロカテコール、4,6-ジアミノピロガロール、1-(2-ヒドロキシ-5-アミノベンジル)-2-イミダゾリジノン、4-アミノ-2[[4-{(5-アミノ-2-ヒドロキシフェニル)メチル}-ピペラジニル]メチル]フェノール、3,5-ジアミノ-4-ヒドロキシピロカテコール、1,4-ビス-(4-アミノフェニル)-1,4-ジアザシクロヘプタン、
【0048】
芳香族ニトリル(例えば、2-アミノ-4-ヒドロキシベンゾニトリル、4-アミノ-2-ヒドロキシベンゾニトリル、4-アミノベンゾニトリル、2,4-ジアミノベンゾニトリル)、ニトロ基を有するアミノ化合物(例えば、3-アミノ-6-メチルアミノ-2-ニトロピリジン、ピクラミン酸、[8-{(4-アミノ-2-ニトロフェニル)-アゾ}-7-ヒドロキシ-ナフト-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド、[8-{(4-アミノ-3-ニトロフェニル)-アゾ}-7-ヒドロキシ-ナフト-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド (Basic Brown 17)、1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-[ビス-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、1-アミノ-2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-5-ニトロベンゼン (HC Yellow Nr. 5)、1-アミノ-2-ニトロ-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン (HC Red Nr. 7)、2-クロロ-5-ニトロ-N-2-ヒドロキシエチル-1,4-フェニレンジアミン、1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロ-4-アミノベンゼン (HC Red Nr. 3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-アミノ-2-ニトロフェノール、6-ニトロ-o-トルイジン、1-アミノ-3-メチル-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-ニトロベンゼン (HC Violet Nr. 1)、1-アミノ-2-ニトロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-5-クロロベンゼン (HC Red Nr. 10)、2-(4-アミノ-2-ニトロアニリノ)安息香酸、6-ニトロ-2,5-ジアミノピリジン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、
【0049】
1-アミノ-2-(3-ニトロフェニルアゾ)-7-フェニルアゾ-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (acid blue Nr.29)、1-アミノ-2-(2-ヒドロキシ-4-ニトロフェニルアゾ)-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (Palatinchrome green)、1-アミノ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-5-ニトロフェニルアゾ)-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (Gallion)、4-アミノ-4'-ニトロスチルベン-2,2'-ジスルホン酸ジナトリウム塩、2,4-ジアミノ-3',5'-ジニトロ-2'-ヒドロキシ-5-メチルアゾベンゼン (Mordant brown 4)、4'-アミノ-4-ニトロジフェニルアミン-2-スルホン酸、4'-アミノ-3'-ニトロベンゾフェノン-2-カルボン酸、1-アミノ-4-ニトロ-2-(2-ニトロベンジリデンアミノ)ベンゼン、2-[2-(ジエチルアミノ)エチルアミノ]-5-ニトロアニリン、3-アミノ-4-ヒドロキシ-5-ニトロベンゼンスルホン酸、3-アミノ-3'-ニトロビフェニル、3-アミノ-4-ニトロ-アセナフテン、2-アミノ-1-ニトロナフタレン、5-アミノ-6-ニトロベンゾ-1,3-ジオキソール)、アニリン、特にニトロ基含有アニリン(例えば、4-ニトロアニリン、2-ニトロアニリン、1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、1,2-ジアミノ-4-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-メチル-6-ニトロベンゼン、4-ニトロ-1,3-フェニレンジアミン、2-ニトロ-4-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、2-ニトロ-1-アミノ-4-[ビス-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、4-アミノ-2-ニトロジフェニルアミン-2'-カルボン酸、1-アミノ-5-クロロ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-ニトロベンゼン)、
【0050】
式(VI):
【化7】

[式中、
・R16 は、ヒドロキシル基もしくは、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基又は C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基で置換され得るアミノ基であり、
・R17、R18、R19、R20 及び R21 は、相互に独立に、水素原子、ヒドロキシル基もしくは、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 アミノアルキル基又は C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基で置換され得るアミノ基であり、
・Z" は、直接結合、任意にヒドロキシル基で置換されていてよい 1〜4 個の炭素原子を有する飽和又は不飽和炭素鎖、カルボニル基、スルホニル基、イミノ基、酸素原子又はイオウ原子或いは式(VII):
【化8】

{式中、
・Q は、直接結合、CH2- 又は CHOH 基であり、
・Q' 及び Q" は、相互に独立に、酸素原子、NR22 基(ここで R22 は、水素原子、C1〜C6 アルキル基又は C1〜C6 ヒドロキシアルキル基であり、これら2つの基は分子の残りの部分と共に 5、6 又は 7 員環、O-(CH2)p-NH 又は NH-(CH2)p'-O を形成し得、p 及び p' は 2 又は 3 である。)であり、
・o は、1〜4 の数である。}
に相当する基である。]
で示されるような更なる芳香族基を有する芳香族アニリン又はフェノール
【0051】
(例えば、4,4'-ジアミノスチルベン及びその塩酸塩、4,4'-ジアミノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸のモノ-又はジ-ナトリウム塩、4-アミノ-4'-ジメチルアミノスチルベン及びその塩酸塩、4,4'-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニルスルフィド、4,4'-ジアミノジフェニルスルホキシド、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン-2-スルホン酸、4,4'-ジアミノベンゾフェノン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテル、3,3',4,4'-テトラアミノジフェニル、3,3',4,4'-テトラアミノベンゾフェノン、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1,8-ビス-(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、1,3-ビス-(4-アミノフェニルアミノ)プロパン、1,3-ビス-(4-アミノフェニルアミノ)-2-プロパノール、1,3-ビス-[N-(4-アミノフェニル)-2-ヒドロキシエチルアミノ]-2-プロパノール、N,N-ビス-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]メチルアミン、N-フェニル-1,4-フェニレンジアミン及びビス-(5-アミノ-2-ヒドロキシフェニル)メタン)からなる群から選ばれる。
【0052】
成分 C の窒素含有複素環式化合物は好ましくは、2-アミノピリジン、3-アミノピリジン、4-アミノピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジン、2,5-ジアミノピリジン、2-(アミノエチルアミノ)-5-アミノピリジン、2,3-ジアミノピリジン、2-ジメチルアミノ-5-アミノピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,4,5-トリアミノピリジン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、N-[2-(2,4-ジアミノフェニル)アミノエチル]-N-(5-アミノ-2-ピリジル)アミン、N-[2-(4-アミノフェニル)アミノエチル]-N-(5-アミノ-2-ピリジル)アミン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、4,5,6-トリアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2-メチルアミノ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジアミノピリミジン、4,5-ジアミノピリミジン、2-アミノ-4-メトキシ-6-メチル-ピリミジン、3,5-ジアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1,2,4-トリアゾール、3-アミノピラゾール、3-アミノ-5-ヒドロキシピラゾール、1-フェニル-4,5-ジアミノピラゾール、1-(2-ヒドロキシエチル)-4,5-ジアミノピラゾール、1-フェニル-3-メチル-4,5-ジアミノピラゾール、4-アミノ-2,3-ジメチル-1-フェニル-3-ピラゾリン-5-オン (4-アミノアンチピリン)、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2-アミノキノリン、3-アミノキノリン、8-アミノキノリン、4-アミノキナルジン、2-アミノニコチン酸、6-アミノニコチン酸、5-アミノイソキノリン、5-アミノインダゾール、6-アミノインダゾール、5-アミノベンズイミダゾール、7-アミノベンズイミダゾール、5-アミノベンゾチアゾール、7-アミノベンゾチアゾール、2,5-ジヒドロキシ-4-モルホリノ-アニリン、インドール及びインドリン誘導体(例えば、4-アミノインドール、5-アミノインドール、6-アミノインドール、7-アミノインドール、5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシインドリン)からなる群から選ばれる。本発明で使用され得る更なる複素環式化合物は、DE-U1-299 08 573 で開示されているヒドロキシピリミジンである。上記化合物は、随意の形状及び生理学的適合性塩の形状(例えば、塩酸又は硫酸のような無機酸の塩)のいずれでも使用できる。
【0053】
成分 C の芳香族ヒドロキシル化合物は好ましくは、2-、4-、5-メチルレゾルシノール、2,5-ジメチルレゾルシノール、レゾルシノール、3-メトキシフェノール、ピロカテコール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、ヒドロキシヒドロキノン、2-、3-、4-メトキシ-、3-ジメチルアミノ-、2-(2-ヒドロキシエチル)-、3,4-メチレンジオキシフェノール、2,4-、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、-フェニル酢酸、没食子酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、-アセトフェノン、2-、4-クロロレゾルシノール、1-ナフトール、1,5-、2,3-、2,7-ジヒドロキシナフタレン、6-ジメチルアミノ-4-ヒドロキシ-2-ナフタレンスルホン酸及び 3,6-ジヒドロキシ-2,7-ナフタレンスルホン酸からなる群から選ばれる。
【0054】
とりわけ直接染料として 1,2-ジヒドロピリミジニウム基を有する少なくとも1つの化合物を含む毛髪染料は、EP-A2-998 908 及び JP-A2-2002047153 から、当業者には既知である。
【0055】
第三の態様として、染料は直接染料として、式(I)の 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体と成分 B の化合物(とりわけ式(II)に相当する化合物)との反応生成物(以後、反応生成物 RP と称する)を、少なくとも1つ含む。このような反応生成物 RP は、例えば、両方の反応物を水溶液又は中性ないし弱アルカリ性溶液中で加熱し、反応生成物 RP を固体として沈澱させ溶液から取り出すか、或いは溶液を蒸発させて分離することによって得られる。H. Baumann ら、J. Liebigs Ann. Chem.、1968 年、717、124〜136 頁又は DE-A1-2165913 の反応生成物を合成することも可能である。
【0056】
従って、本発明の製剤は、式(VIII):
【化9】

[式中、
・R1、R2、R5、Y 及び X- は、請求項1で定義した通りであり、
・R23 及び R24 は、相互に独立に、水素原子、C1〜C6 アルキル基、式(IX):
【化10】

(式中、
・R6、R7、R8、R9、AR 及び Z は、式(II)で定義した通りであり、
・R25 は、水素原子又は C1〜C5 アルキル基である。)
に相当する基であり、R23 及び R24 の少なくとも1つは、式(IX)に相当する基である。]
に相当する反応生成物 RP を含み得る。
【0057】
成分 B の式(I)に相当する化合物に対するモル比は、反応生成物 RP の合成において、好ましくは約 1:1〜約 2:1 であり得る。式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体において、置換基 R23 又は R24 の1つだけが水素ではない場合、約 1 モル当量の成分 B は、1 モル当量の 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体と反応する。この場合、式(VIII)の R23 又は R24 のいずれかが水素原子であり、残りの基は式(IX)に相当する基である。式(I)の R23 及び R24 の両方が水素原子でない場合、1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体は、約 1 モル当量及び約 2 モル当量両方の成分 B と反応し得る。後者の場合、得られた反応生成物 RP 中の両基 R23 及び R24 は、式(IX)に相当する基である。
【0058】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の AR が、ベンゼン又はナフタレンである場合が特に好ましい。
【0059】
更に、本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の Z が、直接結合又はビニレンである場合が特に好ましい。
【0060】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R25 が水素原子である場合が特に好ましい。
【0061】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R6 が水素原子である場合が特に好ましい。
【0062】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基である場合が特に好ましい。
【0063】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基であって、ただし、AR がベンゼンであり、基 Z のパラ位にある基 R7、R8 又は R9 のいずれか1つが、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルコキシル基又はアミノ基であるなら、他の2つの基が相互に独立に水素原子でもハロゲン原子でもない場合が特に好ましい。
【0064】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基であって、ただし、AR がベンゼンであるなら、基 R7、R8 又は R9 の少なくとも1つが、ヒドロキシル基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル)アミノ基及び C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基から選ばれる基である場合が特に好ましい。
【0065】
この態様において、本発明の製剤に含まれる式(VIII)に相当する特に好ましい反応生成物 RP は、4-[2-(2-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(4-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,5-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,6-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,6-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3,4-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3,5-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,3,6-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4,5-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(3,4,6-トリヒドロキシフェニル)-エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4,5-トリヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4,6-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、
【0066】
4-[2-(2,3-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,6-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,6-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3,4-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3,5-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3,6-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4,5-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4,6-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-ヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、
【0067】
4-[2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(3-ヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3-ヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(4-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,5-ジヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,5-ジヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,5-ジヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、
【0068】
4-[2-(2,6-ジヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,6-ジヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,6-ジヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジメトキシ-4-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジメトキシ-5-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,3-ジメトキシ-6-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジメトキシ-3-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジメトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,4-ジメトキシ-6-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,5-ジメトキシ-3-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,5-ジメトキシ-6-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,6-ジメトキシ-3-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(2,6-ジメトキシ-4-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2,6-ジメトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、
【0069】
4-[2-(3,4-ジメトキシ-3-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(3,4-ジメトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,4-ジメトキシ-6-ヒドロキシ-フェニル)-エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-(3,5-ジメトキシ-2-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジメトキシ-6-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-フェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3,5-ジメチル-2-ヒドロキシ-フェニル)-エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジメチルアミノ)-2-ヒドロキシフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジメチルアミノ)-3-ヒドロキシフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジエチルアミノ)-3-ヒドロキシフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジエチルアミノ)-2-メチルフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジエチルアミノ)-3-メチルフェニル}-エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-ヒドロキシ-ナフト-1-イル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(3-ヒドロキシ-ナフト-1-イル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(4-ヒドロキシナフト-1-イル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4-[2-(2-メトキシ)-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソピリミジニウムクロリド、4-[2-(3-メトキシナフト-1-イル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソピリミジニウムクロリド、4-[2-(4-メトキシナフト-1-イル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソピリミジニウムクロリド、4-[2-{4-(ジメチルアミノ)ナフト-1-イル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4-[2-{4-(ジエチルアミノ)-ナフト-1-イル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3,6-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、
【0070】
4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-ヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,3-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4,6-ビス[2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,5-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,6-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4,6-ビス[2-(3,4-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3,5-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、4,6-ビス[2-(3,6-ジヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,3,4-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,3,5-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,3,6-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3,4,5-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2,4,6-トリヒドロキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、
【0071】
4,6-ビス[2-(2-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-3,4-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(2-ヒドロキシ-3,6-メトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(3-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-ヒドロキシ-2,3-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシフェニル)エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、4,6-ビス[2-{4-(ジエチルアミノ)フェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド及び 4,6-ビス[2-{4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシフェニル}エテニル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリドから選ばれる少なくとも1つの化合物である。
【0072】
上記した式(I)の化合物、成分 B の化合物、成分 C の化合物及び反応生成物 RP を、総染料 100 g に基づいて各々 0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で使用する。
【0073】
第四の態様として、本発明の製剤は、少なくとも1つの式(I)に相当する化合物及び少なくとも1つの反応性カルボニル化合物の他に、少なくとも1つの顕色成分及び任意にカプラー成分を酸化染料前駆物質として含む。
【0074】
本発明において、p-フェニレンジアミン誘導体又はある種のその生理学的適合性塩を、顕色成分として使用することが好ましい。式(E1):
【化11】

[式中、
・G1 は、水素原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、4'-アミノフェニル基もしくは、窒素含有基、フェニル基又は 4'-アミノフェニル基で置換された C1〜C4 アルキル基であり、
・G2 は、水素原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基又は、窒素含有基で置換された C1〜C4 アルキル基であり、
・G3 は、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素原子)、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4 ヒドロキシアルコキシル基、C1〜C4 アセチルアミノアルコキシル基、C1〜C4 メチルアミノアルコキシル基又は C1〜C4 カルバモイルアミノアルコキシル基であり、
・G4 は、水素原子、ハロゲン原子又は C1〜C4 アルキル基であり、
・G3 及び G4 が互いにオルト位にある場合、例えばエチレンジオキシ基のような、架橋α,ω-アルキレンジオキソ基を共に形成し得る。]
に相当する p-フェニレンジアミン誘導体が特に好ましい。
【0075】
本発明の化合物における、上記 C1〜C4 アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びブチル基である。エチル及びメチルが好ましいアルキル基である。本発明において好ましい C1〜C4 アルコキシル基は、メトキシ又はエトキシル基である。更に、好ましい C1〜C4 ヒドロキシアルキル基の例は、ヒドロキシメチル、2-ヒドロキシエチル、3-ヒドロキシプロピル又は 4-ヒドロキシブチル基である。2-ヒドロキシエチル基が特に好ましい。特に好ましい C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基は、1,2-ジヒドロキシエチル基である。本発明におけるハロゲン原子の例は、F、Cl 又は Br 原子であり、Cl 原子が特に好ましい。本発明において以後使用する用語は、ここでの定義に由来する。式(E1)中の窒素含有基の例は、特にアミノ基、C1〜C4 モノアルキルアミノ基、C1〜C4 ジアルキルアミノ基、C1〜C4 トリアルキルアミノ基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキルアミノ基、イミダゾリニウム及びアンモニウムである。
【0076】
特に好ましい式(E1)の p-フェニレンジアミンは、p-フェニレンジアミン、p-トルイレンジアミン、2-クロロ-p-フェニレンジアミン、2,3-ジ-メチル-p-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-p-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-p-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-p-フェニレン-ジアミン、N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-p-フェニレン-ジアミン、4-アミノ-3-メチル-(N,N-ジエチル)-アニリン、N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレン-ジアミン、2-フルオロ-p-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-p-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-p-フェニレンジアミン、N,N-(エチル-β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレン-ジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-p-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノ-フェニル)-p-フェニレンジアミン、N-フェニル-p-フェニレンジアミン、2-(β-ヒドロキシ-エチルオキシ)-p-フェニレンジアミン、2-(β-アセチルアミノエチルオキシ)-p-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-p-フェニレンジアミン及び 5,8-ジアミノベンゾ-1,4-ジオキサン並びにそれらの生理学的適合性塩から選ばれる。
【0077】
本発明において、特に好ましい式(E1)に相当する p-フェニレンジアミン誘導体は、p-フェニレンジアミン、p-トルイレンジアミン、2-(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン及び N,N-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミンである。
【0078】
本発明において、アミノ及び/又はヒドロキシル基によって置換された少なくとも2つの芳香族環を有する化合物である顕色化合物を使用することが、より好ましい。
【0079】
本発明の染料組成物に使用され得る二環顕色化合物は、特に式(E2):
【化12】

[式中、
・Z1 及び Z2 は、相互に独立に、ヒドロキシル基もしくは、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル基及び/又は架橋基 Y によって任意に置換され得るか或いは任意に架橋環系の一部になり得る NH2 基であり、
・架橋基 Y は、1〜14 個の炭素原子を有するアルキレン基(例えば、1つ以上の窒素含有基及び/又は1つ以上のヘテロ原子(例えば、酸素、イオウ又は窒素原子)が中間又は末端に存在し得、任意に1つ以上のヒドロキシル又は C1〜C8 アルコキシル基で置換されていてよい、直鎖又は分枝アルキレン鎖或いはアルキレン環)、或いは直接結合であり、
・G5 及び G6 は、相互に独立に、水素又はハロゲン原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4 アミノアルキル基又は架橋基 Y との直接結合であり、
・G7、G8、G9、G10、G11 及び G12 は、相互に独立に、水素原子、架橋基 Y との直接結合又は C1〜C4 アルキル基である。
ただし、
・式(E2)の化合物は、架橋基 Y を 1 分子あたり 1 個だけ含み、
・式(E2)の化合物は、少なくとも1つの水素原子を有する少なくとも1つのアミノ基を含む。]
に相当する化合物及びそれらの生理学的適合性塩を含む。
【0080】
本発明において、式(E2)中に使用されている置換基は、上記態様において定義したとおりである。
【0081】
式(E2)に相当する好ましい二環第一中間体は、特に N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノ-プロパン-2-オール、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)-エチレン-ジアミン、N,N'-ビス-(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシ-エチル)-N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(4-メチル-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス-(エチル)-N,N'-ビス-(4'-アミノ-3'-メチル-フェニル)エチレンジアミン、ビス-(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、1,4-ビス-(4'-アミノ-フェニル)ジアザシクロヘプタン、N,N'-ビス-(2-ヒドロキシ-5-アミノベンジル)-ピペラジン、N-(4'-アミノフェニル)-p-フェニレンジアミン及び 1,10-ビス-(2',5'-ジアミノ-フェニル)-1,4,7,10-テトラオキサデカン並びにそれらの生理学的適合性塩である。
【0082】
式(E2)に相当する特に好ましい二環顕色成分は、N,N'-ビス-(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパン-2-オール、ビス-(2-ヒドロキシ-5-アミノフェニル)メタン、N,N'-ビス-(4'-アミノフェニル)-1,4-ジアザ-シクロヘプタン及び 1,10-ビス-(2',5'-ジアミノフェニル)-1,4,7,10-テトラオキサデカン又はそれらの生理学的適合性塩の1つである。
【0083】
本発明において、p-アミノフェノール誘導体又はその生理学的適合性塩の1つを顕色成分として使用することが、より好ましい。式(E3):
【化13】

[式中、
・G13 は、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、C1〜C4 アミノアルキル基、ヒドロキシ-(C1〜C4)-アルキルアミノ基、C1〜C4 ヒドロキシアルコキシル基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル-(C1〜C4)-アミノアルキル基又は (ジ-C1〜C4 アルキルアミノ)-(C1〜C4)-アルキル基であり、
・G14 は、水素原子又はハロゲン原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、C1〜C4 アミノアルキル基又は C1〜C4 シアノアルキル基であり、
・G15 は、水素、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、
・G16 は、水素又はハロゲン原子である。]
に相当する p-アミノフェノール誘導体が特に好ましい。
【0084】
本発明において、式(E3)中に使用されている置換基は、上記態様において定義したとおりである。
【0085】
式(E3)に相当する好ましい p-アミノフェノールは、特に、p-アミノフェノール、N-メチル-p-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、2-ヒドロキシ-メチルアミノ-4-アミノフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエトキシ)フェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシ-メチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、4-アミノ-2-(α,β-ジヒドロキシエチル)フェノール、4-アミノ-2-フルオロフェノール、4-アミノ-2-クロロフェノール、2,6-ジクロロ-4-アミノフェノール、4-アミノ-2-(ジエチルアミノメチル)フェノール及びそれらの生理学的適合性塩である。
【0086】
式(E3)に相当する特に好ましい化合物は、p-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(α,β-ジヒドロキシエチル)フェノール及び 4-アミノ-2-(ジエチルアミノメチル)フェノールである。
【0087】
顕色成分は、例えば 2-アミノ-4-メチルフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール又は 2-アミノ-4-クロロフェノールのような o-アミノフェノール及びそれらの誘導体からも選ぶことができる。
【0088】
顕色成分は、例えばピリジン、ピリミジン、ピラゾール、ピラゾールピリミジン誘導体及びそれらの生理学的適合性塩のような複素環式顕色成分からも選ぶことができる。
【0089】
好ましいピリジン誘導体は、特に英国特許第 1 026 978 号明細書及び第 1 153 196 号明細書に開示されている化合物、例えば、2,5-ジアミノピリジン、2-(4'-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン及び 3,4-ジアミノピリジンである。
【0090】
好ましいピリミジン誘導体は、特にドイツ国特許第 2 359 399 号明細書、日本国公開特許公報第 02019576 A2 号又は国際公開特許第 96/15765 号明細書に開示されている化合物、例えば、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2-ジメチルアミノ-4,5,6-トリアミノ-ピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン及び 2,5,6-トリアミノピリミジンである。
【0091】
好ましいピラゾール誘導体は、特にドイツ国特許第 3 843 892 号明細書、ドイツ国特許第 4 133 957 号明細書及び国際特許出願第 94/08969 号明細書、国際特許出願第 94/08970 号明細書、欧州特許第 740 931 号明細書並びにドイツ国特許第 195 43 988 号明細書に開示されている化合物、例えば、4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-t-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-t-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)-アミノ-1,3-ジメチル-ピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール及び 3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)-アミノ-1-メチルピラゾールである。
【0092】
好ましいピラゾールピリミジン誘導体は、特に式(E4):
【化14】

[式中、
・G17、G18、G19 及び G20 は、相互に独立に、水素原子、C1〜C4 アルキル基、アリール基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)-アルコキシ-(C1〜C4)-アルキル基、任意にアセチルウレイド又はスルホニル基で保護されていてよい C1〜C4 アミノアルキル基、(C1〜C4)-アルキルアミノ-(C1〜C4)-アルキル基、ジ[(C1〜C4)-アルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基(このジアルキル基は、任意に 5 又は 6 員の炭素環又は複素環を形成してよい)、C1〜C4 ヒドロキシアルキル又はジ-(C1〜C4)-[ヒドロキシアルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基であり、
・X 基は、相互に独立に、水素原子、C1〜C4 アルキル基、アリール基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル基、C2〜C4 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4 アミノアルキル基、(C1〜C4)-アルキルアミノ-(C1〜C4)-アルキル基、ジ[(C1〜C4)-アルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基(このジアルキル基は、任意に 5 又は 6 員の炭素環又は複素環を形成してよい)、C1〜C4 ヒドロキシアルキル又はジ-(C1〜C4)-[ヒドロキシアルキル]-(C1〜C4)-アミノアルキル基、アミノ基、C1〜C4 アルキル又はジ-(C1〜C4-ヒドロキシアルキル)-アミノ基、ハロゲン原子、カルボン酸基又はスルホン酸基であり、
・i は、0、1、2 又は 3 の値であり、
・p は、0 又は 1 の値であり、
・q は、0 又は 1 の値であり、
・n は、0 又は 1 の値であり
ただし、
・合計 p+q は 0 ではなく、
・p+q = 2 の場合、n は 0 であり、基 NG17G18 及び NG19G20 は、(2,3)、(5,6)、(6,7)、(3,5) 又は (3,7) の位置を占め、
・p+q = 1 の場合、n は 1 であり、基 NG17G18(又は NG19G20)及び OH 基は、(2,3)、(5,6)、(6,7)、(3,5) 又は (3,7) の位置を占める。]
に相当するピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン誘導体及び、互変異性体平衡が存在する場合はその互変異性型である。
【0093】
本発明において、式(E4)中に使用されている置換基は、上記態様において定義したとおりである。
【0094】
上記式(E4)に相当するピラゾール-[1,5-a]-ピリミジンが環系の 2、5 又は 7 位の1つにヒドロキシル基を含む場合、例えば以下の図に示すような互変異性体平衡が存在する。
【化15】

上記式(E4)に相当するピラゾール-[1,5-a]-ピリミジンの中で、以下のものが好ましい:
・ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン;
・2,5-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン;
・ピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン;
・2,7-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,5-ジアミン;
・3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-オール;
・3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-5-オール;
・2-(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール;
・2-(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール;
・2-[(3-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-7-イル)-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;
・2-[(7-アミノピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3-イル)-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;
・5,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン;
・2,6-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン-3,7-ジアミン;
・3-アミノ-7-ジメチルアミノ-2,5-ジメチルピラゾール-[1,5-a]-ピリミジン;
及びそれらの生理学的適合性塩、並びに互変異性体平衡が存在する場合は互変異性型。
【0095】
文献によれば、上記式(E4)に相当するピラゾール-[1,5-a]-ピリミジンは、アミノピラゾール又はヒドラジンを環化することによって調製され得る。
【0096】
本発明の製剤に任意に含まれるカプラー成分は、好ましくは、
・m-アミノフェノール及びそれらの誘導体、例えば 5-アミノ-2-メチルフェノール、N-シクロペンチル-3-アミノフェノール、3-アミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、2-ヒドロキシ-4-アミノフェノキシエタノール、2,6-ジメチル-3-アミノフェノール、3-トリフルオロアセチルアミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、5-アミノ-4-クロロ-2-メチルフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、5-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-(ジエチルアミノ)フェノール、N-シクロペンチル-3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシ-5-(メチルアミノ)ベンゼン、3-(エチルアミノ)-4-メチルフェノール及び 2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、
・o-アミノフェノール及びそれらの誘導体、
・m-ジアミノベンゼン及びそれらの誘導体、例えば 2,4-ジアミノフェノキシエタノール、1,3-ビス-(2',4'-ジアミノフェノキシ)プロパン、1-メトキシ-2-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1,3-ビス-(2',4'-ジアミノフェニル)プロパン、2,6-ビス-(2'-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メチルベンゼン及び 1-アミノ-3-ビス-(2'-ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、
・o-ジアミノベンゼン及びそれらの誘導体、例えば 3,4-ジアミノ安息香酸及び 2,3-ジアミノ-1-メチルベンゼン、
・ジ- 及びトリ-ヒドロキシベンゼン誘導体、例えばレゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、2-メチルレゾルシノール、5-メチルレゾルシノール、2,5-ジメチルレゾルシノール、2-クロロレゾルシノール、4-クロロレゾルシノール、ピロガロール及び 1,2,4-トリヒドロキシベンゼン、
【0097】
・ピリジン誘導体、例えば 2,6-ジヒドロキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2-アミノ-5-クロロ-3-ヒドロキシピリジン、3-アミノ-2-メチルアミノ-6-メトキシピリジン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、2,6-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン及び 3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、
・ナフタレン誘導体、例えば 1-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、2-ヒドロキシメチル-1-ナフトール、2-ヒドロキシエチル-1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシ-ナフタレン、1,8-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン及び 2,3-ジヒドロキシナフタレン、
・モルホリン誘導体、例えば 6-ヒドロキシベンゾモルホリン及び 6-アミノベンゾモルホリン、
・キノキサリン誘導体、例えば 6-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン、
・ピラゾール誘導体、例えば 1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、
・インドール誘導体、例えば 4-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール及び 7-ヒドロキシインドール、
・ピリミジン誘導体、例えば 4,6-ジアミノピリミジン、4-アミノ-2,6-ジヒドロキシピリミジン、2,4-ジアミノ-6-ヒドロキシピリミジン、2,4,6-トリヒドロキシピリミジン、2-アミノ-4-メチルピリミジン、2-アミノ-4-ヒドロキシ-6-メチルピリミジン及び 4,6-ジヒドロキシ-2-メチルピリミジン又は
・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば 1-ヒドロキシ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、1-アミノ-3,4-メチレン-ジオキシベンゼン及び 1-(2'-ヒドロキシエチル)-アミノ-3,4-メチレン-ジオキシベンゼン
から選ばれる。
【0098】
本発明において特に好ましいカプラー成分は、1-ナフトール、1,5-、2,7- 及び 1,7-ジヒドロキシナフタレン、3-アミノフェノール、5-アミノ-2-メチルフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、レゾルシノール、4-クロロレゾルシノール、2-クロロ-6-メチル-3-アミノフェノール、2-メチルレゾルシノール、5-メチルレゾルシノール、2,5-ジメチルレゾルシノール及び 2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジンである。
【0099】
本発明における第五の態様の範囲で、本発明の製剤に、少なくとも1つのヒドロキシル又はアミノ基を好ましくは 6 員環上の置換基として含む、インドール及び/又はインドリンのような天然染料類似化合物の前駆物質を添加することが、より好ましい。このような物質は、例えば、エーテル化又はエステル化されたヒドロキシル基の形状で、或いはアルキル化アミノ基の形状で更なる置換基を有し得る。次に好ましい態様として、染料は、少なくとも1つのインドール及び/又はインドリン誘導体を含む。
【0100】
式(Xa):
【化16】

[式中、相互に独立に、
・G21 は、水素、C1〜C4 アルキル基又は C1〜C4 ヒドロキシアルキル基、
・G22 は、水素又は -COOH 基であり、この -COOH 基 は、任意に生理学的適合性カチオンを伴って塩として存在し、
・G23 は、水素又は C1〜C4 アルキル基であり、
・G24 は、水素、C1〜C4 アルキル基又は -CO-G26 基であり、ここで G26 は C1〜C4 アルキル基であり、
・G25 は、G24 として上記した基の1つである。]
に相当する 5,6-ジヒドロキシインドリン誘導体、及び有機又は無機酸を伴ったこれら化合物の生理学的適合性塩が、天然毛髪染料類似化合物の前駆物質として特に好ましい。
【0101】
特に好ましいインドリン誘導体は、5,6-ジヒドロキシインドリン、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、5,6-ジヒドロキシインドリン-2-カルボン酸及び 6-ヒドロキシインドリン、6-アミノインドリン及び 4-アミノインドリンである。
【0102】
この中で、特に重要なものは、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドリン、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドリンであり、特に 5,6-ジヒドロキシインドリンである。
【0103】
他の特に適当な天然毛髪染料類似化合物の前駆物質は、式(Xb):
【化17】

[式中、相互に独立に、
・G27 は、水素、C1〜C4 アルキル基又は C1〜C4 ヒドロキシアルキル基、
・G28 は、水素又は -COOH 基であり、この -COOH 基 は、任意に生理学的適合性カチオンを伴って塩として存在し、
・G29 は、水素又は C1〜C4 アルキル基であり、
・G30 は、水素、C1〜C4 アルキル基又は -CO-G32 基であり、ここで G32 は C1〜C4 アルキル基であり、
・G31 は、G30 として上記した基の1つである。]
に相当する 5,6-ジヒドロキシインドール誘導体、及び有機又は無機酸を伴ったこれら化合物の生理学的適合性塩である。
【0104】
特に好ましいインドール誘導体は、5,6-ジヒドロキシインドール、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸、6-ヒドロキシインドール、6-アミノインドール及び 4-アミノインドールである。
【0105】
この中で、特に重要なものは、N-メチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-エチル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-プロピル-5,6-ジヒドロキシインドール、N-ブチル-5,6-ジヒドロキシインドールであり、特に 5,6-ジヒドロキシインドールである。
【0106】
インドリン及びインドール誘導体は、本発明の染料において、遊離塩基としても、無機酸又は有機酸との生理学的適合性塩(例えば塩酸塩、硫酸塩及び臭化水素酸塩)の形状でも、使用できる。インドール又はインドリン誘導体は、通常、染料中に、0.05〜10 重量%、好ましくは 0.2〜5 重量%の量で存在する。
【0107】
本発明の第六の態様として、本発明の毛髪染料は、本発明の化合物以外に、色調を調節するために、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノン又はインドフェノールのような、更なる一般的な直接染料を含み得る。好ましい直接染料は、国際的名称又は市販名称で知られる化合物である;HC Yellow 2、HC Yellow 4、HC Yellow 5、HC Yellow 6、HC Yellow 12、Acid Yellow 1、Acid Yellow 10、Acid Yellow 23、Acid Yellow 36、HC Orange 1、Disperse Orange 3、Acid Orange 7、HC Red 1、HC Red 3、HC Red 10、HC Red 11、HC Red 13、Acid Red 33、Acid Red 52、HC Red BN、Pigment Red 57:1、HC Blue 2、HC Blue 12、Disperse Blue 3、Acid Blue 7、Acid Green 50、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Acid Violet 43、Disperse Black 9、Acid Black 1 及び Acid Black 52、同様に 1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、2-アミノ-4-ニトロフェノール、1,4-ビス-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-ニトロベンゼン、3-ニトロ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノフェノール、2-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-4,6-ジニトロフェノール、1-(2'-ヒドロキシエチル)アミノ-4-メチル-2-ニトロベンゼン、1-アミノ-4-(2'-ヒドロキシエチル)-アミノ-5-クロロ-2-ニトロベンゼン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、1-(2'-ウレイドエチル)-アミノ-4-ニトロベンゼン、4-アミノ-2-ニトロジフェニルアミン-2'-カルボン酸、6-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリン、2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン、ピクラミン酸及びそれらの塩、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-エチルアミノ-3-ニトロ安息香酸及び 2-クロロ-6-エチルアミノ-1-ヒドロキシ-4-ニトロベンゼン。
【0108】
更に、本発明の組成物は、カチオン性直接染料を含み得る。それに関して、特に好ましいのは、
(a)カチオン性トリフェニルメタン染料(例えば、Basic Blue 7、Basic Blue 26、Basic Violet 2 及び Basic Violet 14)
(b)第四級窒素基で置換された芳香環系(例えば、Basic Yellow 57、Basic Red 76、Basic Blue 99、Basic Brown 16 及び Basic Brown 17)
(c)少なくとも1つの第四級窒素原子を有する複素環を含む直接染料(例えば、EP-A2 998 908 の請求項 6〜11 に明示されている直接染料)
である。
【0109】
好ましい(c)のカチオン性直接染料は、特に、以下の化合物である。
【化18】

【0110】
式(DZ1)、(DZ3)及び(DZ5)に相当する化合物は、特に好ましい(c)のカチオン性直接染料である。Arianor(登録商標)の名称で入手できるカチオン性直接染料が、特に好ましい本発明の直接染料である。
【0111】
この態様における本発明の組成物は、直接染料を総染料に基づいて 0.01〜20 重量%の量で含む。
【0112】
更に本発明の組成物は、天然に生成する染料、例えばヘンナ・レッド、ヘンナ・ニュートラル、ヘンナ・ブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、モチノキ樹皮、セージ、ロッグウッド、アカネ根、カテキュー、シーダー及びアルカンナ根を含有してもよい。
【0113】
任意に含有される直接染料は、単一の化合物を意味する必要はない。むしろ、各染料の合成方法に帰因して、更なる成分が本発明の染料中に少量存在し、それが逆に染色結果に影響を及ぼさない、又は他の理由(例えば毒物学的理由)により排除される必要が無い限り、含有されてよい。
【0114】
他の色及びより純度の高い色を得るために、本発明の製剤は、追加の色改善剤を含み得る。色改善剤は、ピペリジン、ピペリジン-2-カルボン酸、ピペリジン-3-カルボン酸、ピペリジン-4-カルボン酸、ピリジン、2-ヒドロキシピリジン、3-ヒドロキシピリジン、4-ヒドロキシピリジン、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、アルギニン、ヒスチジン、ピロリジン、プロリン、ピロリドン、ピロリドン-5-カルボン酸、ピラゾール、1,2,4-トリアゾール、ピペラジン、それらの誘導体及びそれらの生理学的適合性塩を含む群から好ましくは選ばれる。
【0115】
上記色改善剤は各々、総染料 100 g に基づいて、0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で使用し得る。
【0116】
酸化剤(例えば H2O2)の存在は、特に本発明の製剤がいかなる酸化染料前駆物質も含まない場合、回避できる。本発明の製剤が、空気酸化性の酸化染料前駆物質、インドール又はインドリン誘導体を含む場合、酸化剤を問題なく回避できる。しかしながら、場合によっては、染色されるケラチン含有繊維よりも薄い色を得るために、過酸化水素又は他の酸化剤を本発明の組成物に加えることが望ましいこともある。酸化剤は通常、適用する溶液に基づいて 0.01〜6 重量%の量で添加される。人毛に対し好ましい酸化剤は、H2O2 である。
【0117】
複数の酸化剤の混合物、例えば、過酸化水素とアルカリ金属及びアルカリ土類金属のパーオキシ二硫酸塩との組み合わせ、又はヨウ化物イオン源(例えばアルカリ金属ヨウ化物)と過酸化水素又は上記パーオキシ二硫酸塩との組み合わせも使用できる。
【0118】
本発明において、酸化剤及び酸化剤の組み合わせは、毛髪染料中、酸化触媒と組み合わせて使用することができる。酸化触媒の例は、金属塩、金属キレート錯体又は金属酸化物であり、金属イオンの2つの酸化状態間の容易な転移を可能にする。具体例は、鉄、ルテニウム、マンガン及び銅の塩、キレート錯体又は酸化物である。
【0119】
他の可能な酸化触媒は酵素である。適当な酵素は、例えばペルオキシダーゼであり、少量の過酸化水素の効果を著しく改善できる。本発明において、このような酵素は、酸化染料前駆物質を空気中の酸素で直接酸化するために(例えばラッカーゼ)、又は少量の過酸化水素をその場で生産し、生物触媒的に染料前駆物質の酸化を活性化するために、より適している。
【0120】
染料前駆物質の酸化に特に好ましい触媒は、特異的基質と組み合わせたいわゆる 2-電子酸化-還元酵素であり、その例は以下の通りである。
・ピラノース-オキシダーゼ及び例えば D-グルコース又はガラクトース、
・グルコース-オキシダーゼ及び D-グルコース、
・グリセロール-オキシダーゼ及びグリセロール、
・ピルベート-オキシダーゼ及びピルビン酸又はその塩、
・アルコール-オキシダーゼ及びアルコール(メタノール、エタノール)、
・乳酸オキシダーゼ及び乳酸並びにその塩、
・チロシナーゼ-オキシダーゼ及びチロシン、
・ウリカーゼ及び尿酸又はその塩、
・コリン-オキシダーゼ及びコリン、
・アミノ酸-オキシダーゼ及びアミノ酸。
【0121】
本発明の染料は、生理学的に許容し得る 45 ℃未満の温度でも、鮮烈な色を生成する。従って、本発明の染料は、人毛の染色に特に適当である。人毛に適用するには、染料を通常、水含有化粧品担体中に組み合わせる。適当な水含有化粧品担体は、例えば、クリーム、エマルジョン、ゲル、又は界面活性剤含有発泡性溶液(例えばシャンプー)、或いはケラチン含有繊維に適用するのに適当な他の製剤である。水不含有担体中に染料を組み合わせてもよい。
【0122】
本発明の染料組成物は、そのような製剤中に通常存在する既知の活性物質、添加剤及び助剤をも含有し得る。染料組成物は多くの場合、少なくとも1つの界面活性剤を含有する。原則として、アニオン性、双性イオン性、両性、非イオン性及びカチオン性界面活性剤のいずれも適当である。しかしながら、多くの場合、アニオン性、双性イオン性又は非イオン性界面活性剤から選択することが有利であることが見出された。
【0123】
本発明の組成物に適当なアニオン性界面活性剤は、人体に対する使用に適したアニオン性界面活性物質である。そのような物質は、水可溶化アニオン基、例えばカルボキシレート、スルフェート、スルホネート又はホスフェート基と、約 10〜22 個の炭素原子を含む親油性アルキル基とを有する。更に、グリコール又はポリグリコールエーテル基、エステル、エーテル、アミド及びヒドロキシル基も、分子中に存在し得る。ナトリウム、カリウム及びアンモニウム塩並びにモノ-、ジ-及びトリアルカノールアンモニウム塩(アルカノール基の炭素数 2 又は 3)の形態の、適当なアニオン性界面活性剤の例を次に挙げる:
【0124】
・10〜22 個の炭素原子を含む直鎖脂肪酸(石鹸)、
・式:R-O-(CH2-CH2O)x-CH2-COOH[式中、R は 10〜22 個の炭素原子を含む直鎖アルキル基であり、x = 0 又は 1〜16 である。]で示されるエーテルカルボン酸、
・アシル基に 10〜18 個の炭素原子を含むアシルサルコシド、
・アシル基に 10〜18 個の炭素原子を含むアシルタウリド、
・アシル基に 10〜18 個の炭素原子を含むアシルイセチオネート、
・アルキル基に 8〜18 個の炭素原子を含むモノ-及びジアルキルスルホスクシネート、及びアルキル基に 8〜18 個の炭素原子と 1〜6 個のオキシエチル基とを含むモノアルキルポリオキシエチルスルホスクシネート、
・12〜18 個の炭素原子を含む直鎖アルカンスルホネート、
・12〜18 個の炭素原子を含む直鎖α-オレフィンスルホネート、
・12〜18 個の炭素原子を含む脂肪酸由来のα-スルホ脂肪酸メチルエステル、
・式:R-O(CH2-CH2O)x-OSO3H[式中、R は好ましくは 10〜18 個の炭素原子を含む直鎖アルキル基であり、x = 0 又は 1〜12 である。]で示されるアルキルスルフェート及びアルキルポリグリコールエーテルスルフェート、
・DE-A-37 25 030 による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物、
・DE-A-37 23 354 による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレン-及び/又はヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、
・DE-A-39 26 344 による 12〜24 個の炭素原子及び 1〜6 個の二重結合を含む不飽和脂肪酸のスルホネート、
・8〜22 個の炭素原子を含む脂肪アルコールにエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド約 2〜15 分子が付加した生成物の形態のアルコールと酒石酸及びクエン酸とのエステル。
【0125】
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリコールエーテルスルフェート及びエーテルカルボン酸(アルキル基中に 10〜18 個の炭素原子を含み、分子中のグリコールエーテル基数が 12 までのもの)、並びにとりわけ、飽和及び特に不飽和の C8〜C22 カルボン酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸及びパルミチン酸)の塩である。
【0126】
双性イオン性界面活性剤は、少なくとも 1 個の第四級アンモニウム基及び少なくとも 1 個の -COO- 又は -SO3- 基を分子中に有する界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N-アシルアミノプロピル-N,N-ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、及び 2-アルキル-3-カルボキシメチル-3-ヒドロキシエチルイミダゾリンであって、アルキル又はアシル基の炭素数が 8〜18 個のもの、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、CTFA 名 Cocamidopropyl Betaine として知られる脂肪酸アミド誘導体である。
【0127】
両性界面活性剤は、C8〜C18 アルキル又はアシル基に加えて、少なくとも 1 個の遊離アミノ基及び少なくとも 1 個の -COOH 又は -SO3H 基を分子中に有し、分子内塩を形成し得る界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例は、N-アルキルグリシン、N-アルキルプロピオン酸、N-アルキルアミノ酪酸、N-アルキルイミノジプロピオン酸、N-ヒドロキシエチル-N-アルキルアミドプロピルグリシン、N-アルキルタウリン、N-アルキルサルコシン、2-アルキルアミノプロピオン酸及びアルキルアミノ酢酸(アルキル基の炭素数が約 8〜18 個のもの)である。特に好ましい両性界面活性剤は、N-ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、及び C12〜C18 アシルサルコシンである。
【0128】
非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基、又はポリオール/ポリグリコールエーテル基組み合わせを、親水性基として有する。そのような化合物の例を、次に挙げる:
・8〜22 個の炭素原子を含む直鎖及び分枝脂肪アルコール、12〜22 個の炭素原子を含む脂肪酸、及びアルキル基中に 8〜15 個の炭素原子を含むアルキルフェノールの、エチレンオキシド 2〜30 mol 及び/又はプロピレンオキシド 0〜5 mol 付加物、
・グリセロールのエチレンオキシド 1〜30 mol 付加物の、C12〜C22 脂肪酸モノエステル及びジエステル、
・C8〜C22 アルキルモノ-及びオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化類似体、
・ヒマシ油及び水素化ヒマシ油のエチレンオキシド 5〜60 mol 付加物、
・ソルビタン脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物、
・脂肪酸アルカノールアミドのエチレンオキシド付加物。
【0129】
本発明の毛髪処理製剤に使用するのに適当なカチオン性界面活性剤の例は、とりわけ、第四級アンモニウム化合物である。好ましい第四級アンモニウム化合物は、次のようなハロゲン化アンモニウムである:アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド及びトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド及びトリセチルメチルアンモニウムクロリド。本発明において使用するのに適当な他のカチオン性界面活性剤は、第四級化タンパク質加水分解物である。
【0130】
また、次に例示するカチオン性シリコーン油も、本発明に従って使用するのに適当である:市販品である Q2-7224(製造者:Dow Corning;安定化したトリメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning(登録商標)929 Emulsion(amodimethicone としても知られるヒドロキシアミノ修飾シリコーンを含有)、SM-2059(製造者:General Electric)、SLM-55067(製造者:Wacker)、並びに Abil(登録商標)-Quat 3270 及び 3272(製造者:Th. Goldschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、Quaternium-80)。
【0131】
アルキルアミドアミン、とりわけ脂肪酸アミドアミン、例えば Tego Amid(登録商標)S18 として入手し得るステアリルアミドプロピルジメチルアミンは、好ましいコンディショニング効果を示し、しかも、とりわけ易生分解性である。
「エステルクォート(esterquat)」として知られている第四級エステル化合物、例えばメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェート(Stepantex(登録商標)の商品名で市販されている)も、易生分解性である。
【0132】
適当なカチオン性界面活性剤である第四級糖誘導体の一例は、市販品である Glucquat(登録商標)100(CTFA 名:lauryl methyl gluceth-10 hydroxypropyl dimonium chloride)である。
界面活性剤として使用するアルキル基を有する化合物は、単一の化合物であってよい。しかしながら、通常、そのような化合物は天然の植物性又は動物性原料から製造するので、原料に応じてアルキル鎖長の異なる化合物の混合物として得られる。
【0133】
脂肪アルコールのエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド付加物、又はそのような付加物の誘導体である界面活性剤は、「通常の」同族体分布を有する生成物、及び狭い同族体分布を有する生成物のいずれであってもよい。「通常の」同族体分布を有する生成物は、触媒としてアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコラートを使用して、脂肪アルコールとアルキレンオキシドとの反応によって得る同族体混合物である。一方、狭い同族体分布は、例えばヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類金属塩、アルカリ土類金属酸化物、水酸化物又はアルコラートを触媒として使用した場合に得られる。同族体分布の狭い生成物を使用することが有利であり得る。
【0134】
他の活性物質、助剤及び添加剤を、次に例示する:
・非イオン性ポリマー、例えばビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、及びビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、並びにポリシロキサン、
・カチオン性ポリマー、例えば第四級化セルロースエーテル、第四級基含有ポリシロキサン、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ジエチルスルフェートで第四級化したジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルピロリドンコポリマー、ビニルピロリドン/イミダゾリニウムメトクロリドコポリマー、及び第四級化ポリビニルアルコール、
・双性イオン性及び両性ポリマー、例えばアクリルアミドプロピル-トリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、及びオクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/t-ブチルアミノエチルメタクリレート/2-ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、
・アニオン性ポリマー、例えばポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、及びアクリル酸/エチルアクリレート/N-t-ブチルアクリルアミドターポリマー、
【0135】
・増粘剤、例えば寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビアガム、インドガム、イナゴマメ粉、アマニガム、デキストラン、セルロース誘導体(例えばメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース及びカルボキシメチルセルロース)、デンプンフラクション及び誘導体(例えばアミロース、アミロペクチン及びデキストリン)、クレー(例えばベントナイト)、又は純合成ヒドロコロイド(例えばポリビニルアルコール)、
・構造剤、例えばグルコース、及びマレイン酸、
・ヘアコンディショニング化合物、例えばリン脂質(例えば大豆レシチン、卵レシチン及びケファリン)、及びシリコーン油、
・タンパク質加水分解物、とりわけエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、大豆タンパク質及び小麦タンパク質加水分解物、それらと脂肪酸との縮合生成物、並びに第四級化タンパク質加水分解物、
【0136】
・香油、ジメチルイソソルビド及びシクロデキストリン、
・可溶化剤、例えばエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール及びジエチレングリコール、
・フケ防止剤、例えばピロクトン・オラミン及びジンク・オマジン、
・pH 値調節のための添加物、
・活性物質、例えばパンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、植物抽出物、並びにビタミン、
・コレステロール、
・光安定剤、
【0137】
・コンシステンシー因子、例えば糖エステル、ポリオールエステル又はポリオールアルキルエーテル、
・脂肪及び蝋、例えば鯨蝋、蜜蝋、モンタン蝋及びパラフィン、
・脂肪酸アルカノールアミド、
・錯化剤、例えば EDTA、NTA 及びホスホン酸、
・膨潤及び浸透剤、例えばグリセロール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、カーボネート、バイカーボネート、グアニジン類、尿素類、第一、第二及び第三ホスフェート、イミダゾール類、タンニン類、ピロール、
・乳濁剤、例えばラテックス、
・真珠光沢剤、例えばエチレングリコールモノ-及びジステアレート、
・プロペラント、例えばプロパン/ブタン混合物、N2O 、ジメチルエーテル、CO2 及び空気、並びに
・抗酸化剤。
【0138】
本発明の染料を製造するには、水含有担体の成分は、その目的のための通常の量で使用する。例えば、総染料に基づいて、乳化剤を 0.5〜30 重量%の濃度で使用し、増粘剤を 0.1〜25 重量%の濃度で使用する。
【0139】
染料組成物にアンモニウム又は金属塩を加えることは、染色結果に有利であり得る。適当な金属塩の例は、アルカリ金属(例えばカリウム、ナトリウム又はリチウム)、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又はバリウム)、又はアルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅もしくは亜鉛の、ギ酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物、硫酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、カプロン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、プロピオン酸塩、リン酸塩及びホスホン酸塩である。酢酸ナトリウム、臭化リチウム、臭化カルシウム、グルコン酸カルシウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム及び酢酸アンモニウムが好ましい。このような塩は、総染料組成物 100 g に基づいて、0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で含まれる。
即用染料組成物の pH 値は通常、2〜11、好ましくは 5〜10 の範囲である。
【0140】
本発明の第二の対象は、染色成分として、式(VIII):
【化19】

[式中、
・R1、R2、R5、Y 及び X- は、式(I)で定義した通りであり、
・R23 及び R24 は、相互に独立に、水素原子、C1〜C6 アルキル基、式(IX):
【化20】

(式中、
・R6、R7、R8、R9、AR 及び Z は、式(II)で定義した通りであり、
・R25 は、水素原子又は C1〜C5 アルキル基である。)
に相当する基であり、R23 及び R24 の少なくとも1つは、式(IX)に相当する基である。]
に相当する反応生成物 RP を含む、ケラチン含有繊維、特に人毛のための染料である。
【0141】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の AR が、ベンゼン又はナフタレンである場合が特に好ましい。
【0142】
更に、本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の Z が、直接結合又はビニレンである場合が特に好ましい。
【0143】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R25 が水素原子である場合が特に好ましい。
【0144】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R6 が水素原子である場合が特に好ましい。
【0145】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基である場合が特に好ましい。
【0146】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基であって、ただし、AR がベンゼンであり、基 Z のパラ位にある基 R7、R8 又は R9 のいずれか1つが、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルコキシル基又はアミノ基であるなら、他の2つの基が相互に独立に水素原子でもハロゲン原子でもない場合が特に好ましい。
【0147】
本発明の製剤が、式(VIII)に相当するこのような反応生成物 RP を含み、式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基であって、ただし、基 Z のパラ位にある基 R7、R8 又は R9 の少なくとも1つが、ヒドロキシル基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル)アミノ基及び C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基から選ばれる基である場合が特に好ましい。
【0148】
式(VIII)に相当する特に好ましい化合物は、本発明の第一の対象に関連して記載した化合物である。
反応生成物 RP は、好ましくは総染料組成物 100 g に基づいて、0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で含まれる。
【0149】
このような染料組成物は、更に、
a)少なくとも1つの更なる上記直接染料及び/又は
b)少なくとも1つの上記酸化染料前駆物質及び/又は少なくとも1つのインドリン又はインドールの上記誘導体、並びに
c)任意の酸化剤(例えば過酸化水素)
を含むことができる。
更に、上記した全ての界面活性剤、色改善剤、金属塩又は酸化剤、並びに添加助剤、活性物質及び添加剤を、本発明の第二の対象である本発明の製剤は含み得る。
【0150】
本発明の第三の対象は、少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせた、少なくとも1つの式(I):
【化21】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、既に定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体及び/又はそのエナミン形の、毛髪染色のための染料成分としての使用に関する。
【0151】
好ましい態様では、式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体は、上記好ましいもの、とりわけ毛髪染料の染色成分として好ましい典型例から選ばれる少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせて使用される。
更に、毛髪染料の染色成分として、式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体と成分 B の化合物との少なくとも1つの反応生成物 RP を使用することが好ましい。
【0152】
本発明の第四の対象は、通常の化粧品成分及び、少なくとも1つの反応性カルボニル基を有する化合物(成分 B)と組み合わせた少なくとも1つの式(I):
【化22】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、既に定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体及び/又はそのエナミン形を含む染料組成物を、ケラチン含有繊維に、ある時間、通常約 15〜30 分間適用し、繊維上に放置した後すすぎ落とすか、又はシャンプーで洗い落とす、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色する方法に関する。
【0153】
繊維上に製剤を接触させている間、染色進行を補助するために、加熱することが有利である。熱は、外部熱源(例えばヘアドライヤーからの温風、又は特に生体試験者への毛髪染色においては試験者の体温を用いて)から供給され得る。後者では、通常、染色部を覆うフードカバーを用いる。
【0154】
その際に、式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体及び成分 B の化合物、特に上記の好ましい又は特に好ましいそれらの典型例は、同時に或いは逐次(即ち、どちらの成分が最初に適用されるかは重要ではない多段階法で)、染色成分として毛髪に適用される。場合により使用するアンモニウム又は金属塩は、式(I)の化合物と成分 B の化合物のどちらに添加してもよい。各化合物の適用の間に、30 分間までの間隔をおいてよい。繊維を塩溶液で前処理してもよい。
【0155】
必要に応じて、染色するケラチン含有繊維を、本発明の方法により本発明の製剤を適用する前に、前処理してもよい。必要な前処理段階及び本発明の製剤の適用の順序は、連続していなくてもよく、前処理段階と本発明の製剤の適用の間に、最大 2 週間までの間隔をおいてよい。複数の前処理を行う方法も、この目的のために適している。好ましくは、このような繊維は、
V1 本発明の製剤の適用前に漂白、又は
V2 本発明の製剤の適用前に酸化染色される。
【0156】
前処理 V1 では、ケラチン含有繊維を漂白剤で処理する。酸化剤(一般的には過酸化水素)に加えて、漂白剤は、活性酸化助剤及び漂白助剤として、好ましくは少なくとも1つの無機過酸化塩(例えば、ペルオキシ二硫酸のナトリウム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩)を含む。前処理 V1 は、本発明の方法において、特に鮮明で濃い色の染色を可能にする。
【0157】
前処理 V2 では、任意の前記インドール又はインドリン誘導体に加えて、髪に適当な上記酸化剤の任意添加を伴う、顕色剤としての上記酸化染料前駆物質及び任意のカプラー成分を含む組成物で、繊維を処理し、ケラチン繊維上に接触時間 5〜45 分間で放置する。その後、洗髪する。本発明の製剤を最後に適用することにより、新規な色調が、現存する酸化染色に与えることができる。酸化染色と同じ色調に本発明の製剤の色調を選択することにより、本発明の方法後、現存する酸化染色の色を復元することができる。本発明の方法に従った色復元又は調整は、通常の直接染料単独での色復元又は調整よりも、色の鮮明さ及び色の濃さにおいて優れていることがわかる。
【0158】
式(I)に相当する化合物及び任意の成分 B に加えて、毛髪染料が、過酸化水素又は過酸化水素を含む酸化剤混合物を含むなら、過酸化水素含有毛髪染料の pH は、好ましくは 7〜11 の範囲、より好ましくは 8〜10 の範囲である。酸化剤は、使用直前に毛髪染料と混合でき、混合物を毛髪に適用できる。式(I)に相当する化合物及び成分 B を、二段階法で毛髪に適用する場合、二段階のいずれかにおいて、酸化剤を対応する染色成分と共に使用する。この目的のために、酸化剤を染料成分の1つと容器内で混合することが好ましい。
【0159】
式(I)に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体及び成分 B の化合物は、別々でも一緒でも貯蔵でき、液体ないしペースト状製剤(水含有又は水不含有)でも乾燥粉末としてでも貯蔵できる。成分を一緒に液体製剤として貯蔵する場合、成分の反応を抑制するため、実質上水不含有であるべきである。別々の貯蔵の場合、反応成分を使用直前によく混合する。乾燥貯蔵の場合、通常、規定の量の温水(30〜80 ℃)を使用前に添加し、均一な混合物を調製する。
【0160】
本発明の第五の対象は、ケラチン含有繊維、特に人毛の酸化染色を調整(調色)するための、少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせた、少なくとも1つの式(I):
【化23】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、既に定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形の使用である。使用において、調整を酸化染色と同時に行うか、又は酸化染色を調整前に行うかは重要ではない。
【0161】
本発明の第六の対象は、酸化染料で染色されたケラチン含有繊維の色を復元するための、少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせた、少なくとも1つの式(I):
【化24】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、既に定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形の使用である。
【0162】
ケラチン含有繊維の染色は、環境因子(例えば、光、摩擦又は洗髪)に作用され、それにより、色の鮮明さ及び濃さが失われ得ることが知られている。最悪の場合、色調の変化が起こり得る。使用者が希望すれば、元の色に近い色を与える色回復により、ケラチン含有繊維のこのような古くなった色を復元できる。本発明において、少なくとも1つの式(I)の化合物と少なくとも1つの反応性カルボニル化合物との組み合わせを、このような色復元のために使用する。
【実施例】
【0163】
染色溶液の調製
式(I)の 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体(成分 A)3 mmol 及び酢酸ナトリウム 0.41 g の水 30 ml 中のスラリー又は溶液各々を、約 50 ℃で調製した。使用直前に、成分 B の化合物 3 mmol を、この混合物に加えた。混合物を、10 %水酸化ナトリウム水溶液で pH 9 に、又は塩酸で pH 4〜6 に調整した(表1参照)。
【0164】
染色試験
90 %白髪の未処理人毛一房を、新たに調製した染色溶液に、30 ℃で 30 分間浸した。次いで、その一房を、ぬるま湯で 30 秒間洗浄し、温風(30〜40 ℃)で乾燥し、櫛でといた。
染色試験実施例の各々の色調及び色の濃さを、下記表1に示す。
【0165】
表1中の成分 A の化合物;
A1 1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド
A2 1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド
A3 1,2-ジヒドロ-4,6-ジメチル-1,3-ジプロピル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド
A4 1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンス
ルフェート
A5 1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスル
フェート
A6 1,2-ジヒドロ-1,3,4,5,6-ペンタメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド
【0166】
表1中の成分 B の化合物;
B1 2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド
B2 バニリン
B3 イサチン
B4 3-インドールアルデヒド
B5 コニフェリルアルデヒド
B6 3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド
B7 4-ジメチルアミノ-1-ナフトアルデヒド
B8 4-ヒドロキシベンズアルデヒド
B9 4-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド
B10 4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド
B11 4-ジメチルアミノベンズアルデヒド
B12 4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド
B13 3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド
B14 4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド
B15 3,5-ジメチル-4-ヒドロキシベンズアルデヒド
B16 2,3,4-トリヒドロキシベンズアルデヒド
B17 2,4,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド
B18 3-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド
B19 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド
B20 2,3-ジメトキシベンズアルデヒド
B21 2,4-ジメトキシベンズアルデヒド
B22 2,3,4-トリメトキシベンズアルデヒド
B23 2,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド
B24 3-ブロモ-4-メトキシベンズアルデヒド
B25 3-メチル-4-メトキシベンズアルデヒド
B26 4-ジメチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド
B27 4-ホルミル-1-メチルキノリニウム p-トルエンスルホネート
B28 ピロール-2-カルボキシアルデヒド
B29 1-メチルピロール-2-カルボキシアルデヒド
B30 2-フルアルデヒド
B31 4-ジエチルアミノベンズアルデヒド
B32 2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド
B33 3-ヒドロキシ-4-ニトロベンズアルデヒド
B34 2-ヒドロキシ-3-メトキシ-5-ニトロベンズアルデヒド
B35 5-ブロモ-4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド
B36 4-メトキシベンズアルデヒド
B37 2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド
B38 2-メトキシ-1-ナフトアルデヒド
B39 4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド
B40 2-[{(4-メトキシフェニル)メチレン}アミノ]エタノール
B41 4-[{(2-ヒドロキシエチル)イミノ}メチル]-2,6-ジメトキシフェノール
B42 1-(ジエトキシメチル)-4-メトキシベンゼン
B43 4-(ジエトキシメチル)-2,6-ジメトキシフェノール
【0167】
【表1−1】

【0168】
【表1−2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
・R1 及び R2 は、相互に独立に、直鎖又は環状 C1〜C6 アルキル基、C2〜C6 アルケニル基、任意に置換されていてよいアリール基、任意に置換されていてよいヘテロアリール基、アリール C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基、RIRIIN-(CH2)m-基(式中、RI 及び RII は、相互に独立に水素原子、C1〜C4 アルキル基、C1〜C4 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、RI 及び RII は窒素原子と共に、5、6 又は 7 員環を形成し得、m は 2、3、4、5 又は 6 の数である。)であり、
・R3 及び R4 は、相互に独立に、水素原子又は C1〜C6 アルキル基であり、基 R3 及び R4 の少なくとも1つは C1〜C6 アルキル基であり、
・R5 は、水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 ヒドロキシアルコキシル基、RIIIRIVN-(CH2)q-基(式中、RIII 及び RIV は、相互に独立に水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、q は 1、2、3、4、5 又は 6 の数である。)であり、基 R5 は基 R3 又は R4 の1つと共に、任意にハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 ヒドロキシアルコキシル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、RVRVIN-(CH2)s-基(式中、RV 及び RVI は、相互に独立に水素原子、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基又はアリール C1〜C6 アルキル基であり、s は 0、1、2、3、4、5 又は 6 の数である。)で置換されていてよい、5 又は 6 員芳香環又は脂肪族環を形成し得、
・Y は、酸素原子、イオウ原子、又は NRVII 基(式中、RVII は水素原子、アリール基、ヘテロアリール基、C1〜C6 アルキル基又は C1〜C6 アリールアルキル基である。)であり、
・X- は、ハロゲン化物イオン、ベンゼンスルホナトイオン、p-トルエンスルホナトイオン、C1〜C4 アルカンスルホナトイオン、トリフルオロメタンスルホナトイオン、過塩素酸イオン、0.5 硫酸イオン、硫酸水素イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン又はテトラクロロジンケートイオンである。]
に相当する少なくとも1つの 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形、及び少なくとも1つの反応性カルボニル基を有する化合物(成分 B)を含む、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色するための製剤。
【請求項2】
Y が酸素原子又はイオウ原子であることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
Y が酸素原子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製剤。
【請求項4】
R3 又は R4 の少なくとも1つの基がメチル基であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の製剤。
【請求項5】
X- が塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸水素イオン又は p-トルエンスルホナトイオンであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の製剤。
【請求項6】
式(I)に相当する化合物が、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-オキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4,5,6-ペンタメチル-2-オキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4,6-テトラメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4,6-ジメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジエチル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジプロピル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジ(2-ヒドロキシエチル)-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-1,3-ジフェニル-4-メチル-2-チオキソ-ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-オキソ-キナゾリニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-オキソ-キナゾリニウム p-トルエンスルホネート、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-チオキソ-キナゾリニウムクロリド、1,2-ジヒドロ-3,4-ジメチル-2-チオキソ-キナゾリニウム p-トルエンスルホネート、1,2-ジヒドロ-1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-キナゾリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-オキソ-2,3,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-2,3,5,6,7,8-ヘキサヒドロキノリニウムハイドロジェンスルフェート、1,3,4-トリメチル-2-オキソ-3,5,6,7-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[a]ピリミジニウムハイドロジェンスルフェート及び 1,3,4-トリメチル-2-チオキソ-3,5,6,7-テトラヒドロ-2H-シクロペンタ[a]ピリミジニウムハイドロジェンスルフェートからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の製剤。
【請求項7】
成分 B が、式(II):
【化2】

[式中、
・AR は、ベンゼン、ナフタレン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、カルバゾール、ピロール、ピラゾール、フラン、チオフェン、1,2,3-トリアジン、1,3,5-トリアジン、キノリン、イソキノリン、インドール、インドリン、インドリジン、インダン、イミダゾール、1,2,4-トリアゾール、1,2,3-トリアゾール、テトラゾール、ベンズイミダゾール、1,3-チアゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、ベンズオキサゾール、キノキサリン、キナゾリン、キノリジン、キンノリン、アクリジン、ジュロリジン、アセナフテン、フルオレン、ビフェニル、ジフェニルメタン、ベンゾフェノン、ジフェニルエーテル、アゾベンゼン、クロモン、クマリン、ジフェニルアミン、スチルベンであり、これら N-複素環式芳香族化合物は第四級化されてもよく、
・R6 は、水素原子、C1〜C6 アルキル、C2〜C6 アシル、C2〜C4 アルケニル、C1〜C4 パーフルオロアルキル、任意に置換されていてよいアリール又はヘテロアリール基であり、
・R7、R8 及び R9 は、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル、C1〜C6 アルコキシ、C1〜C6 アミノアルキル、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキルオキシ基、C2〜C6 アシル基、アセチル、カルボキシル、カルボキシラート、カルバモイル、スルホ、スルファート、スルホンアミド、C2〜C6 アルケニル、アリール、アリール C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル、ニトロ、ピロリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、アミノ又はアンモニオ又は 1-イミダゾリオ又は 1-イミダゾリニオ基を表し、最後の4つの基は、1つ以上の C1〜C6 アルキル、C1〜C6 カルボキシアルキル-C1〜C6 ヒドロキシアルキル、C2〜C6 アルケニル、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキルで置換され得、任意に置換されていてよいベンジル基、スルホ-(C1〜C4)-アルキル又はヘテロシクロ-(C1〜C4)アルキル基で置換され得、
R7、R8、R9 及び -Z-Y-R6 の2つの基が、分子中の残りの部分と共に、同時に縮合芳香環を有し得る任意に置換されていてよい縮合 5、6 又は 7 員環を形成し得、系 AR は、その環の大きさに依存して、相互に独立に R7、R8 及び R9 と同じ基であり得る更なる置換基を有し得、
・Z は、直接結合、カルボニル、カルボキシ-(C1〜C4)アルキレン、任意に置換されていてよい C2〜C6 アルケニレン、C4〜C6 アルカジエニレン、フリレン、チエニレン、アリーレン、ビニレンアリーレン、ビニレンフリレン、ビニレンチエニレン基であり、Z は -Y-R6 基と共に任意に置換されていてよい 5、6 又は 7 員環を形成し得、
・Y は、カルボニル、式(III):
【化3】

(式中、R10 は、水素原子、ヒドロキシル基、C1〜C4 アルコキシル基、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C2〜C6 ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基である。)
及び式(IV):
【化4】

(式中、R11 及び R12 は、相互に独立に、C1〜C6 アルキル基、アリール基であるかもしくは式(IV)の構造要素 O-C-O と共に 5 又は 6 員環を形成する。)
に相当する基から選ばれる基である。]
に相当する化合物から選ばれることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の製剤。
【請求項8】
成分 B が、アセトフェノン、プロピオフェノン、2-ヒドロキシアセトフェノン、3-ヒドロキシアセトフェノン、4-ヒドロキシアセトフェノン、2-ヒドロキシプロピオフェノン、3-ヒドロキシプロピオフェノン、4-ヒドロキシプロピオフェノン、2-ヒドロキシブチロフェノン、3-ヒドロキシブチロフェノン、4-ヒドロキシブチロフェノン、2,4-ジヒドロキシアセトフェノン、2,5-ジヒドロキシアセトフェノン、2,6-ジヒドロキシアセトフェノン、2,3,4-トリヒドロキシアセトフェノン、3,4,5-トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6-トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6-トリメトキシアセトフェノン、3,4,5-トリメトキシアセトフェノン、3,4,5-トリメトキシアセトフェノン-ジエチルケタール、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-アセトフェノン、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシアセトフェノン、4-アミノアセトフェノン、4-ジメチルアミノアセトフェノン、4-モルホリノアセトフェノン、4-ピペリジノアセトフェノン、4-イミダゾリノアセトフェノン、2-ヒドロキシ-5-ブロモ-アセトフェノン、4-ヒドロキシ-3-ニトロアセトフェノン、アセトフェノン-2-カルボン酸、アセトフェノン-4-カルボン酸、ベンゾフェノン、4-ヒドロキシベンゾフェノン、2-アミノベンゾフェノン、4,4'-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシ-ベンゾフェノン、2,4,4'-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-1-アセトナフトン、1-ヒドロキシ-2-アセトナフトン、クロモン、クロモン-2-カルボン酸、フラボン、3-ヒドロキシフラボン、3,5,7-トリヒドロキシフラボン、4',5,7-トリヒドロキシフラボン、5,6,7-トリヒドロキシフラボン、ケルセチン、1-インダノン、9-フルオレノン、3-ヒドロキシフルオレノン、アントロン、1,8-ジヒドロキシアントロン、バニリン、コニフェリルアルデヒド、2-メトキシベンズアルデヒド、3-メトキシベンズアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシベンズアルデヒド、3-エトキシベンズアルデヒド、4-エトキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンズアルデヒド、3,5-ジエトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,6-ジエトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-3-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,3-ジメトキシベンズアルデヒド、2,4-ジメトキシベンズアルデヒド、2,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,6-ジメトキシベンズアルデヒド、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド、3,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,6-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ピロリジノベンズアルデヒド、4-モルホリノベンズアルデヒド、2-モルホリノベンズアルデヒド、4-ピペリジノベンズアルデヒド、2-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、3,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド、2-ジメチルアミノベンズアルデヒド、2-クロロ-4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-シンナムアルデヒド、4-ジブチルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジフェニルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-(1-イミダゾリル)-ベンズアルデヒド、ピペロナール、2,3,6,7-テトラヒドロ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボキシアルデヒド、2,3,6,7-テトラヒドロ-8-ヒドロキシ-1H,5H-ベンゾ[ij]キノリジン-9-カルボキシアルデヒド、N-エチルカルバゾール-3-アルデヒド、2-ホルミルメチレン-1,3,3-トリメチルインドリン(Fischer のアルデヒド又はトリバセンアルデヒド)、2-インドールアルデヒド、3-インドールアルデヒド、1-メチルインドール-3-アルデヒド、2-メチルインドール-3-アルデヒド、1-アセチルインドール-3-アルデヒド、3-アセチルインドール、1-メチル-3-アセチルインドール、2-(1',3',3'-トリメチル-2-インドリニリデン)-アセトアルデヒド、1-メチルピロール-2-アルデヒド、1-メチル-2-アセチルピロール、4-ピリジンアルデヒド、2-ピリジンアルデヒド、3-ピリジンアルデヒド、4-アセチルピリジン、2-アセチルピリジン、3-アセチルピリジン、ピリドキサル、キノリン-3-アルデヒド、キノリン-4-アルデヒド、アンチピリン-4-アルデヒド、フルフラール、5-ニトロフルフラール、2-テノイル-トリフルオロアセトン、クロモン-3-アルデヒド、3-(5'-ニトロ-2'-フリル)-アクロレイン、3-(2'-フリル)-アクロレイン及びイミダゾール-2-アルデヒド、1,3-ジアセチルベンゼン、1,4-ジアセチルベンゼン、1,3,5-トリアセチルベンゼン、2-ベンゾイル-アセトフェノン、2-(4'-メトキシベンゾイル)-アセトフェノン、2-(2'-フロイル)-アセトフェノン、2-(2'-ピリドイル)-アセトフェノン及び 2-(3'-ピリドイル)-アセトフェノン、ベンジリデンアセトン、4-ヒドロキシベンジリデンアセトン、2-ヒドロキシベンジリデンアセトン、4-メトキシベンジリデンアセトン、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンジリデンアセトン、4-ジメチルアミノベンジリデンアセトン、3,4-メチレンジオキシベンジリデンアセトン、4-ピロリジノベンジリデンアセトン、4-ピペリジノベンジリデンアセトン、4-モルホリノベンジリデンアセトン、4-ジエチルアミノベンジリデンアセトン、3-ベンジリデン-2,4-ペンタンジオン、3-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-2,4-ペンタンジオン、3-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-2,4-ペンタンジオン、2-ベンジリデンシクロヘキサノン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-シクロヘキサノン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-シクロヘキサノン、2-ベンジリデン-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-1,3-シクロヘキサンジオン、3-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-1,3-シクロヘキサンジオン、2-ベンジリデン-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ヒドロキシ-3-メトキシベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-5,5-ジメチル-1,3-シクロヘキサンジオン、2-ベンジリデンシクロペンタノン、2'-(4-ヒドロキシベンジリデン)-シクロペンタノン、2-(4'-ジメチルアミノベンジリデン)-シクロペンタノン、5-(4-ジメチルアミノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ジエチルアミノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-メトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(3,4-ジメトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(2,4-ジメトキシフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ピペリジノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-モルホリノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、5-(4-ピロリジノフェニル)ペンタ-2,4-ジエナール、6-(4-ジメチルアミノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ジエチルアミノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-メトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(3,4-ジメトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(2,4-ジメトキシフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ピペリジノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-モルホリノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、6-(4-ピロリジノフェニル)ヘキサ-3,5-ジエン-2-オン、5-(4-ジメチルアミノ-1-ナフチル)ペンタ-3,5-ジエナール、2-ニトロベンズアルデヒド、3-ニトロベンズアルデヒド、4-ニトロベンズアルデヒド、4-メチル-3-ニトロベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-ニトロベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-ニトロベンズアルデヒド、5-ヒドロキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-5-ニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-3-ニトロベンズアルデヒド、2-フルオロ-3-ニトロベンズアルデヒド、3-メトキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、4-クロロ-3-ニトロベンズアルデヒド、2-クロロ-6-ニトロベンズアルデヒド、5-クロロ-2-ニトロベンズアルデヒド、4-クロロ-2-ニトロベンズアルデヒド、2,4-ジニトロベンズアルデヒド、2,6-ジニトロベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-3-メトキシ-5-ニトロベンズアルデヒド、4,5-ジメトキシ-2-ニトロベンズアルデヒド、6-ニトロピペロナール、2-ニトロピペロナール、5-ニトロバニリン、2,5-ジニトロサリチルアルデヒド、5-ブロモ-3-ニトロサリチルアルデヒド、3-ニトロ-4-ホルミルベンゼンスルホン酸、4-ニトロ-1-ナフトアルデヒド、2-ニトロシンナムアルデヒド、3-ニトロシンナムアルデヒド、4-ニトロシンナムアルデヒド、9-メチル-3-カルバゾールアルデヒド、9-エチル-3-カルバゾールアルデヒド、3-アセチルカルバゾール、3,6-ジアセチル-9-エチルカルバゾール、3-アセチル-9-メチルカルバゾール、1,4-ジメチル-3-カルバゾールアルデヒド、1,4,9-トリメチル-3-カルバゾールアルデヒド、4-ホルミル-1-メチルピリジニウム-、2-ホルミル-1-メチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-エチルピリジニウム-、2-ホルミル-1-エチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-ベンジルピリジニウム-、2-ホルミル-1-ベンジルピリジニウム-、4-ホルミル-1,2-ジメチルピリジニウム-、4-ホルミル-1,3-ジメチルピリジニウム-、4-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、2-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、4-アセチル-1-メチルピリジニウム-、2-アセチル-1-メチルピリジニウム-、4-アセチル-1-メチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、6-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、7-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、8-ホルミル-1-メチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、6-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、7-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、8-ホルミル-1-エチルキノリニウム-、5-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、6-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、7-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、8-ホルミル-1-ベンジルキノリニウム-、5-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、6-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、7-ホルミル-1-アリルキノリニウム- 及び 8-ホルミル-1-アリルキノリニウム-、5-アセチル-1-メチルキノリニウム-、6-アセチル-1-メチルキノリニウム-、7-アセチル-1-メチルキノリニウム-、8-アセチル-1-メチルキノリニウム-、5-アセチル-1-エチルキノリニウム-、6-アセチル
-1-エチルキノリニウム-、7-アセチル-1-エチルキノリニウム-、8-アセチル-1-エチルキノリニウム-、5-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、6-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、7-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、8-アセチル-1-ベンジルキノリニウム-、5-アセチル-1-アリルキノリニウム-、6-アセチル-1-アリルキノリニウム-、7-アセチル-1-アリルキノリニウム- 及び 8-アセチル-1-アリルキノリニウム-、9-ホルミル-10-メチルアクリジニウム-、4-(2'-ホルミルビニル)-1-メチルピリジニウム-、1,3-ジメチル-2-(4'-ホルミルフェニル)-ベンズイミダゾリウム-、1,3-ジメチル-2-(4'-ホルミルフェニル)-イミダゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-アセチルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンズオキサゾリウム-、2-(5'-ホルミル-2'-フリル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(5'-ホルミル-2'-チエニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(3'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミル-1-ナフチル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、5-クロロ-2-(4'-ホルミルフェニル)-3-メチルベンゾチアゾリウム-、2-(4'-ホルミルフェニル)-3,5-ジメチルベンゾチアゾリウム-ベンゼンスルホネート、-p-トルエンスルホネート、-メタンスルホネート、-パークロレート、-スルフェート、-クロリド、-ブロミド、-イオジド、-テトラクロロジンケート、-メチルスルフェート、-トリフルオロメタンスルホネート、-テトラフルオロボレート、イサチン、1-メチル-イサチン、1-アリル-イサチン、1-ヒドロキシメチル-イサチン、5-クロロ-イサチン、5-メトキシ-イサチン、5-ニトロ-イサチン、6-ニトロ-イサチン、5-スルホ-イサチン、5-カルボキシ-イサチン、キニサチン、1-メチルキニサチン、上記化合物の混合物の組み合わせからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の製剤。
【請求項9】
成分 B が、バニリン、コニフェリルアルデヒド、2-メトキシベンズアルデヒド、3-メトキシベンズアルデヒド、4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシベンズアルデヒド、3-エトキシベンズアルデヒド、4-エトキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,3-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-ベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルベンズアルデヒド、3,5-ジエトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,6-ジエトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンズアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド、2-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、3-エトキシ-4-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、4-エトキシ-3-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド、2,3-ジメトキシベンズアルデヒド、2,4-ジメトキシベンズアルデヒド、2,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,6-ジメトキシベンズアルデヒド、3,4-ジメトキシベンズアルデヒド、3,5-ジメトキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリメトキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリメトキシベンズアルデヒド、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,6-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,5-トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,5,6-トリヒドロキシベンズアルデヒド、4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド、4-ピロリジノベンズアルデヒド、4-モルホリノベンズアルデヒド、2-モルホリノベンズアルデヒド、4-ピペリジノベンズアルデヒド、2-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-3-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、3-ヒドロキシ-4-メトキシ-1-ナフトアルデヒド、2,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、3,4-ジメトキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ヒドロキシ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノ-1-ナフトアルデヒド、4-ジメチルアミノシンナムアルデヒド、2-ジメチルアミノベンズアルデヒド、2-クロロ-4-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メチルベンズアルデヒド、4-ジエチルアミノ-シンナムアルデヒド、4-ジブチルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジフェニルアミノ-ベンズアルデヒド、4-ジメチルアミノ-2-メトキシベンズアルデヒド、4-(1-イミダゾリル)-ベンズアルデヒド及びピペロナールからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の製剤。
【請求項10】
成分 C として、
(a)CH-酸化合物及び
(b)芳香族ヒドロキシル化合物、一級又は二級芳香族アミン及び窒素含有複素環式化合物から選ばれる、一級又は二級アミノ基又はヒドロキシル基を有する化合物
から選ばれる、少なくとも1つの化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の製剤。
【請求項11】
成分 C の CH-酸化合物が、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウムイオジド、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウム p-トルエンスルホネート、1,2,3,3-テトラメチル-3H-インドリウムメタンスルホネート、1,3,3-トリメチル-2-メチレンインドリン(Fischer Base)、2,3-ジメチル-ベンゾチアゾリウムイオジド、2,3-ジメチルベンゾチアゾリウム p-トルエンスルホネート、2,3-ジメチル-ナフト[1,2-d]チアゾリウム p-トルエンスルホネート、3-エチル-2-メチル-ナフト[1,2-d]チアゾリウム p-トルエンスルホネート、ローダニン、ローダニン-3-酢酸、1,4-ジメチルキノリニウムイオジド、1,2-ジメチルキノリニウムイオジド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、1,3-ジメチルチオバルビツール酸、1,3-ジエチル-チオバルビツール酸、1,3-ジエチルバルビツール酸、オキシンドール、3-インドキシルアセテート、2-クマラノン、5-ヒドロキシ-2-クマラノン、6-ヒドロキシ-2-クマラノン、3-メチル-1-フェニル-ピラゾリン-5-オン、インダン-1,2-ジオン、インダン-1,3-ジオン、インダン-1-オン、ベンゾイルアセトニトリル、3-ジシアノメチレンインダン-1-オン、2-アミノ-4-イミノ-1,3-チアゾリンヒドロクロリド、5,5-ジメチルシクロヘキサン-1,3-ジオン、2H-1,4-ベンズオキサジン-4H-3-オン、3-エチル-2-メチル-ベンズオキサゾリウムイオジド、3-エチル-2-メチルベンゾチアゾリウムイオジド、1-エチル-4-メチルキノリニウムイオジド、1-エチル-2-メチルキノリニウムイオジド、1,2,3-トリメチルキノキサリニウムイオジド、3-エチル-2-メチルベンズオキサゾリウム p-トルエンスルホネート、3-エチル-2-メチル-ベンゾチアゾリウム p-トルエンスルホネート、1-エチル-4-メチル-キノリニウム p-トルエンスルホネート、1-エチル-2-メチルキノリニウム p-トルエンスルホネート及び 1,2,3-トリメチルキノキサリニウム p-トルエンスルホネートからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の製剤。
【請求項12】
成分 C の一級及び二級芳香族アミンが、N,N-ジメチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)-N-エチル-p-フェニレンジアミン、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、N-(2-メトキシエチル)-p-フェニレンジアミン、2,3-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2,4-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2,5-ジクロロ-p-フェニレンジアミン、2-クロロ-p-フェニレンジアミン、2,5-ジヒドロキシ-4-モルホリノアニリン、2-アミノフェノール、3-アミノフェノール、4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-ヒドロキシメチル-4-アミノフェノール、o-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、2,5-ジアミノトルエン、2,5,-ジアミノフェノール、2,5-ジアミノアニソール、2,5,-ジアミノフェネトール、4-アミノ-3-メチルフェノール、2-(2,5-ジアミノフェニル)エタノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-(2,5-ジアミノフェノキシ)エタノール、3-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルオキシ)フェノール、3,4-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、3-アミノ-2,4-ジクロロフェノール、4-メチルアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、3-アミノ-2-クロロ-6-メチルフェノール、2-メチル-5-アミノ-4-クロロフェノール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-4-メトキシ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、2-(ジエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、4-アミノ-1-ヒドロキシ-2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-5-メチル-ベンゼン、1-ヒドロキシ-2-アミノ-6-メチル-ベンゼン、2-アミノ-5-アセトアミドフェノール、1,3-ジメチル-2,5-ジアミノベンゼン、5-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)-2-メチルフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、N,N-ジメチル-3-アミノフェノール、N-シクロペンチル-3-アミノフェノール、5-アミノ-4-フルオロ-2-メチルフェノール、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)-トルエン、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、3,5-ジアミノ-2-メトキシ-1-メチルベンゼン、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,6-ビス-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メチルベンゼン、1,3-ジアミノ-2,4-ジメトキシベンゼン、3,5-ジアミノ-2-メトキシ-トルエン、2-アミノ安息香酸、3-アミノ安息香酸、4-アミノ安息香酸、2-アミノフェニル酢酸、3-アミノフェニル酢酸、4-アミノフェニル酢酸、2,3-ジアミノ安息香酸、2,4-ジアミノ安息香酸、2,5-ジアミノ安息香酸、3,4-ジアミノ安息香酸、3,5-ジアミノ安息香酸、4-アミノサリチル酸、5-アミノサリチル酸、3-アミノ-4-ヒドロキシ安息香酸、4-アミノ-3-ヒドロキシ安息香酸、2-アミノベンゼンスルホン酸、3-アミノベンゼンスルホン酸、4-アミノベンゼンスルホン酸、3-アミノ-4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4-アミノ-3-ヒドロキシナフタレン-1-スルホン酸、6-アミノ-7-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸、7-アミノ-4-ヒドロキシナフタレン-2-スルホン酸、4-アミノ-5-ヒドロキシナフタレン-2,7-ジスルホン酸、3-アミノ-2-ナフトエ酸、3-アミノフタル酸、5-アミノイソフタル酸、1,3,5-トリアミノベンゼン、1,2,4-トリアミノベンゼン、1,2,4,5-テトラアミノベンゼン、2,4,5-トリアミノフェノール、ペンタアミノベンゼン、ヘキサアミノベンゼン、2,4,6-トリアミノレゾルシン、4,5-ジアミノピロカテコール、4,6-ジアミノピロガロール、1-(2-ヒドロキシ-5-アミノベンジル)-2-イミダゾリジノン、4-アミノ-2[{4-((5-アミノ-2-ヒドロキシフェニル)メチル)-ピペラジニル}メチル]フェノール、3,5-ジアミノ-4-ヒドロキシピロカテコール、1,4-ビス-(4-アミノフェニル)-1,4-ジアザシクロヘプタン、芳香族ニトリル(例えば、2-アミノ-4-ヒドロキシベンゾニトリル、4-アミノ-2-ヒドロキシベンゾニトリル、4-アミノベンゾニトリル、2,4-ジアミノベンゾニトリル)、ニトロ基を有するアミノ化合物(例えば、3-アミノ-6-メチルアミノ-2-ニトロピリジン、ピクラミン酸、[8-{(4-アミノ-2-ニトロフェニル)-アゾ}-7-ヒドロキシ-ナフト-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド、[8-{(4-アミノ-3-ニトロフェニル)-アゾ}-7-ヒドロキシ-ナフト-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド (Basic Brown 17)、1-ヒドロキシ-2-アミノ-4,6-ジニトロベンゼン、1-アミノ-2-ニトロ-4-[ビス-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、1-アミノ-2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-5-ニトロベンゼン (HC Yellow Nr. 5)、1-アミノ-2-ニトロ-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン (HC Red Nr. 7)、2-クロロ-5-ニトロ-N-2-ヒドロキシエチル-1,4-フェニレンジアミン、1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロ-4-アミノベンゼン (HC Red Nr. 3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-アミノ-2-ニトロフェノール、6-ニトロ-o-トルイジン、1-アミノ-3-メチル-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-6-ニトロベンゼン (HC Violet Nr. 1)、1-アミノ-2-ニトロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-5-クロロベンゼン (HC Red Nr. 10)、2-(4-アミノ-2-ニトロアニリノ)安息香酸、6-ニトロ-2,5-ジアミノピリジン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、1-アミノ-2-(3-ニトロフェニルアゾ)-7-フェニルアゾ-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (acid blue Nr.29)、1-アミノ-2-(2-ヒドロキシ-4-ニトロフェニルアゾ)-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (Palatinchrome green)、1-アミノ-2-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-5-ニトロフェニルアゾ)-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸ジナトリウム塩 (Gallion)、4-アミノ-4'-ニトロスチルベン-2,2'-ジスルホン酸ジナトリウム塩、2,4-ジアミノ-3',5'-ジニトロ-2'-ヒドロキシ-5-メチルアゾベンゼン (Mordant brown 4)、4'-アミノ-4-ニトロジフェニルアミン-2-スルホン酸、4'-アミノ-3'-ニトロベンゾフェノン-2-カルボン酸、1-アミノ-4-ニトロ-2-(2-ニトロベンジリデンアミノ)ベンゼン、2-[2-(ジエチルアミノ)エチルアミノ]-5-ニトロアニリン、3-アミノ-4-ヒドロキシ-5-ニトロベンゼンスルホン酸、3-アミノ-3'-ニトロビフェニル、3-アミノ-4-ニトロ-アセナフテン、2-アミノ-1-ニトロナフタレン、5-アミノ-6-ニトロベンゾ-1,3-ジオキソール)、アニリン、特にニトロ基含有アニリン(例えば、4-ニトロアニリン、2-ニトロアニリン、1,4-ジアミノ-2-ニトロベンゼン、1,2-ジアミノ-4-ニトロベンゼン、1-アミノ-2-メチル-6-ニトロベンゼン、4-ニトロ-1,3-フェニレンジアミン、2-ニトロ-4-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、2-ニトロ-1-アミノ-4-[ビス-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、4-アミノ-2-ニトロジフェニルアミン-2'-カルボン酸、1-アミノ-5-クロロ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-ニトロベンゼン)、式(VI):
【化5】

[式中、
・R16 は、ヒドロキシル基もしくは、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基又は C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基で置換され得るアミノ基であり、
・R17、R18、R19、R20 及び R21 は、相互に独立に、水素原子、ヒドロキシル基もしくは、C1〜C6 アルキル基、C1〜C6 ヒドロキシアルキル基、C1〜C6 アルコキシル基、C1〜C6 アミノアルキル基又は C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6 アルキル基で置換され得るアミノ基であり、
・Z" は、直接結合、任意にヒドロキシル基で置換されていてよい 1〜4 個の炭素原子を有する飽和又は不飽和炭素鎖、カルボニル基、スルホニル基、イミノ基、酸素原子又はイオウ原子或いは式(VII):
【化6】

{式中、
・Q は、直接結合、CH2- 又は CHOH 基であり、
・Q' 及び Q" は、相互に独立に、酸素原子、NR22 基(ここで R22 は、水素原子、C1〜C6 アルキル基又は C1〜C6 ヒドロキシアルキル基であり、これら2つの基は分子の残りの部分と共に 5、6 又は 7 員環、O-(CH2)p-NH 又は NH-(CH2)p'-O を形成し得、p 及び p' は 2 又は 3 である。)であり、
・o は、1〜4 の数である。}
に相当する基である。]
で示されるような更なる芳香族基を有する芳香族アニリン又はフェノール(例えば、4,4'-ジアミノスチルベン及びその塩酸塩、4,4'-ジアミノスチルベン-2,2'-ジスルホン酸のモノ-又はジ-ナトリウム塩、4-アミノ-4'-ジメチルアミノスチルベン及びその塩酸塩、4,4'-ジアミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニルスルフィド、4,4'-ジアミノジフェニルスルホキシド、4,4'-ジアミノジフェニルアミン、4,4'-ジアミノジフェニルアミン-2-スルホン酸、4,4'-ジアミノベンゾフェノン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテル、3,3',4,4'-テトラアミノジフェニル、3,3',4,4'-テトラアミノベンゾフェノン、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、1,8-ビス-(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、1,3-ビス-(4-アミノフェニルアミノ)プロパン、1,3-ビス-(4-アミノフェニルアミノ)-2-プロパノール、1,3-ビス-[N-(4-アミノフェニル)-2-ヒドロキシエチルアミノ]-2-プロパノール、N,N-ビス-[2-(4-アミノフェノキシ)エチル]メチルアミン、N-フェニル-1,4-フェニレンジアミン及びビス-(5-アミノ-2-ヒドロキシフェニル)メタン)からなる群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の製剤。
【請求項13】
成分 C の芳香族ヒドロキシル化合物が、2-、4-、5-メチルレゾルシノール、2,5-ジメチルレゾルシノール、レゾルシノール、3-メトキシフェノール、ピロカテコール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、ヒドロキシヒドロキノン、2-、3-、4-メトキシ-、3-ジメチルアミノ-、2-(2-ヒドロキシエチル)-、3,4-メチレンジオキシフェノール、2,4-、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、-フェニル酢酸、没食子酸、2,4,6-トリヒドロキシ安息香酸、-アセトフェノン、2-、4-クロロレゾルシノール、1-ナフトール、1,5-、2,3-、2,7-ジヒドロキシナフタレン、6-ジメチルアミノ-4-ヒドロキシ-2-ナフタレンスルホン酸及び 3,6-ジヒドロキシ-2,7-ナフタレンスルホン酸からなる群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の製剤。
【請求項14】
成分 C の窒素含有複素環式化合物が、2-アミノピリジン、3-アミノピリジン、4-アミノピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジン、2,5-ジアミノピリジン、2-(アミノエチルアミノ)-5-アミノピリジン、2,3-ジアミノピリジン、2-ジメチルアミノ-5-アミノピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,4,5-トリアミノピリジン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、N-[2-(2,4-ジアミノフェニル)アミノエチル]-N-(5-アミノ-2-ピリジル)アミン、N-[2-(4-アミノフェニル)アミノエチル]-N-(5-アミノ-2-ピリジル)アミン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、4,5,6-トリアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2-メチルアミノ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジアミノピリミジン、4,5-ジアミノピリミジン、2-アミノ-4-メトキシ-6-メチル-ピリミジン、3,5-ジアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1,2,4-トリアゾール、3-アミノピラゾール、3-アミノ-5-ヒドロキシピラゾール、1-フェニル-4,5-ジアミノピラゾール、1-(2-ヒドロキシエチル)-4,5-ジアミノピラゾール、1-フェニル-3-メチル-4,5-ジアミノピラゾール、4-アミノ-2,3-ジメチル-1-フェニル-3-ピラゾリン-5-オン (4-アミノアンチピリン)、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2-アミノキノリン、3-アミノキノリン、8-アミノキノリン、4-アミノキナルジン、2-アミノニコチン酸、6-アミノニコチン酸、5-アミノイソキノリン、5-アミノインダゾール、6-アミノインダゾール、5-アミノベンズイミダゾール、7-アミノベンズイミダゾール、5-アミノベンゾチアゾール、7-アミノベンゾチアゾール、2,5-ジヒドロキシ-4-モルホリノ-アニリン、インドール及びインドリン誘導体(例えば、4-アミノインドール、5-アミノインドール、6-アミノインドール、7-アミノインドール、5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドリン、4-ヒドロキシインドリン)、ヒドロキシピリミジン誘導体、並びに上記化合物の生理学的適合性塩からなる群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の製剤。
【請求項15】
式(I)の化合物において、成分 B の化合物及び成分 C の化合物が、総染料 100 g に基づいて 各々 0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で含まれることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の製剤。
【請求項16】
式(VIII):
【化7】

[式中、
・R1、R2、R5、Y 及び X- は、請求項1で定義した通りであり、
・R23 及び R24 は、相互に独立に、水素原子、C1〜C6 アルキル基、式(IX):
【化8】

(式中、
・R6、R7、R8、R9、AR 及び Z は、請求項7で定義した通りであり、
・R25 は、水素原子又は C1〜C5 アルキル基である。)
に相当する基であり、R23 及び R24 の少なくとも1つは、式(IX)に相当する基である。]
に相当する少なくとも1つの反応生成物 RP を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載の製剤。
【請求項17】
直接染料として、式(VIII):
【化9】

[式中、
・R1、R2、R5、Y 及び X- は、請求項1で定義した通りであり、
・R23 及び R24 は、相互に独立に、水素原子、C1〜C6 アルキル基、式(IX):
【化10】

(式中、
・R6、R7、R8、R9、AR 及び Z は、請求項7で定義した通りであり、
・R25 は、水素原子又は C1〜C5 アルキル基である。)
に相当する基であり、R23 及び R24 の少なくとも1つは、式(IX)に相当する基である。]
に相当する反応生成物 RP を少なくとも含む、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色するための製剤。
【請求項18】
式(IX)中の AR が、ベンゼン又はナフタレンであることを特徴とする、請求項16又は17に記載の製剤。
【請求項19】
式(IX)中の Z が、直接結合又はビニレンであることを特徴とする、請求項16〜18のいずれかに記載の製剤。
【請求項20】
式(IX)中の R25 が、水素原子であることを特徴とする、請求項16〜19のいずれかに記載の製剤。
【請求項21】
式(IX)中の R7、R8 及び R9 が、相互に独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6 アルキル基、ヒドロキシル基、C1〜C6 アルコキシル基、アミノ基、C1〜C6 ジアルキルアミノ基、ジ(C2〜C6 ヒドロキシアルキル)アミノ基、ジ(C1〜C6 アルコキシ-C1〜C6-アルキル)アミノ基、C1〜C6 ヒドロキシアルキルオキシ基、スルホニル基、カルボキシル基、スルホンアミド基、カルバモイル基、C2〜C6 アシル基、アセチル基、スルホン酸基、スルホンアミド基又はニトロ基であることを特徴とする、請求項16〜20のいずれかに記載の製剤。
【請求項22】
反応生成物 RP が、総染料 100 g に基づいて、0.03〜65 mmol、好ましくは 1〜40 mmol の量で含まれることを特徴とする、請求項16〜21のいずれかに記載の製剤。
【請求項23】
ピペリジン、ピペリジン-2-カルボン酸、ピペリジン-3-カルボン酸、ピペリジン-4-カルボン酸、ピリジン、2-ヒドロキシピリジン、3-ヒドロキシピリジン、4-ヒドロキシピリジン、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、アルギニン、ヒスチジン、ピロリジン、プロリン、ピロリドン、ピロリドン-5-カルボン酸、ピラゾール、1,2,4-トリアゾール、ピペラジジン又はそれらの混合物からなる群から選ばれる色改善剤を含むことを特徴とする、請求項1〜22のいずれかに記載の製剤。
【請求項24】
少なくとも1つの直接染料を、好ましくは総染料に基づいて 0.01〜20 重量%の量で含むことを特徴とする、請求項1〜23のいずれかに記載の製剤。
【請求項25】
酸化染料前駆物質として、少なくとも1つの顕色成分及び、任意に少なくとも1つのカプラー成分を含むことを特徴とする、請求項1〜24のいずれかに記載の製剤。
【請求項26】
アルカリ金属(例えばカリウム、ナトリウム又はリチウム)、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又はバリウム)、又はアルミニウム、マンガン、鉄、コバルト、銅もしくは亜鉛の、ギ酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物、硫酸塩、酪酸塩、吉草酸塩、カプロン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、プロピオン酸塩、リン酸塩及びホスホン酸塩からなる群から選ばれる金属塩又はアンモニウム塩を添加することを特徴とする、請求項1〜25のいずれかに記載の製剤。
【請求項27】
酸化剤、特に H2O2 を、適用溶液に基づいて 0.01〜6 重量%の量で含むことを特徴とする、請求項1〜26のいずれかに記載の製剤。
【請求項28】
アニオン性、双性イオン性又は非イオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1〜27のいずれかに記載の製剤。
【請求項29】
少なくとも1つの請求項1に記載の成分 B の化合物と組み合わせた、少なくとも1つの請求項1に記載の式(I)に相当する化合物の、毛髪染料用染色成分としての使用。
【請求項30】
通常の化粧品成分及び請求項1に記載の染料を、ケラチン含有繊維に、ある時間、通常約 15〜30 分間適用し、繊維上に放置した後すすぎ落とすか、又はシャンプーで洗い落とす、ケラチン含有繊維、特に人毛を染色する方法。
【請求項31】
二段階法で、式(I)に相当する化合物の適用前又は適用後、ケラチン含有繊維に成分 B を適用し、繊維上に生じた混合物をある時間、通常約 15〜30 分間、繊維上に放置した後すすぎ落とすか、又はシャンプーで洗い落とすことを特徴とする、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載の染料の適用前、ケラチン含有繊維を、前処理として漂白組成物で漂白する或いは酸化染料で染色することを特徴とする、請求項30又は31に記載の方法。
【請求項33】
ケラチン含有繊維、特に人毛の酸化染色を調整するための、反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせた、少なくとも1つの式(I):
【化11】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、請求項1で定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形の使用。
【請求項34】
酸化染料で染色されたケラチン含有繊維の色を復元するための、少なくとも1つの反応性カルボニル化合物(成分 B)と組み合わせた、少なくとも1つの式(I):
【化12】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、Y 及び X- は、請求項1で定義した通りである。]
に相当する 1,2-ジヒドロピリミジニウム誘導体又はそのエナミン形の使用。

【公表番号】特表2006−508915(P2006−508915A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−533392(P2004−533392)
【出願日】平成15年8月23日(2003.8.23)
【国際出願番号】PCT/EP2003/009366
【国際公開番号】WO2004/022016
【国際公開日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
フロッピー
【出願人】(391008825)ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン (309)
【氏名又は名称原語表記】HENKEL KOMMANDITGESELLSCHAFT AUF AKTIEN
【住所又は居所原語表記】40191 Dusseldorf,Henkelstrasse 67,Germany
【Fターム(参考)】