説明

ゲーミングマシン及びその制御方法

【課題】本発明は、新たなエンターテイメント性を備えたゲーミングマシン及びその制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ゲーミングマシンは、プレーヤが今回選択したカードに記載された数字と、プレーヤが前回選択したカードに記載された数字との差が所定値以上となる場合には、プレーヤが今回選択したカードの表面を表示する前に、演出を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行うゲーミングマシン、及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
関連するゲーミングマシンとして、米国特許5,947,821号に開示されているカードゲームが知られている。この米国特許5,947,821号では、プライマリゲームとして、プレーヤに対して5枚のカードを配付し、プレーヤは配付された5枚のカードのうちの何枚かをホールドし、その他のカードを他のカードに変更する。そして、入賞役が成立した場合には、賞が発生する。
【0003】
更に、賞が発生した場合には、セカンドゲームとして、ダブルアップゲームを実行するか否かを選択することができる。ダブルアップゲームを実行しない場合には、プライマリゲームで発生した賞に対応するメダル、或いはクレジットが払い出される。他方、ダブルアップゲームを実行する場合には、予め数字が表示されたカードに対して、裏面が表示されたカードの表面に表示されている数字が、予め表面が表示されているカードに記載されている数字よりも大きいか、或いは小さいかの判断をプレーヤは行い、この判断が正しければ、プライマリゲームで発生した賞が2倍となり、この判断が正しくなければ、プライマリゲームで発生した賞が没収される。
【0004】
従って、セカンドゲームを実行することは、プレーヤにとって、多くの賞を得るチャンスが発生する反面、プライマリゲームで獲得した賞を失うことがある。
【0005】
このように、従来のゲーミングマシンにおいては、予め決められたカードに対して、プレーヤが持つカードが大きいか、或いは小さいかを判断して、賞を増減するに留まっていた。そこで、このようなカードゲームとは異なり、演出面で趣向を凝らした新たなエンターテインメント性を有するゲーム性を持つゲーミングマシンの出現が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、新たなエンターテイメント性を備えたゲーミングマシン及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1のアスペクトに係るゲーミングマシンは、下記構成を備えるゲーミングマシンであり、複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、(b)所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面をディスプレイに表示し、(c)ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、(d)プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定し、(e)報知条件が満たされる場合には、報知条件が満たされる旨の演出を演出デバイスに行わせ、(f)プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが報知条件を満たす場合には、演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれディスプレイに表示し、(g)プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、(h)合計された値に相当する賞を付与する。
【0008】
本発明の第2のアスペクトに係るゲーミングマシンは、下記構成を備えるゲーミングマシンであり、複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、(b)所定の条件が満たされる場合に、プレーヤに付与される賞の初期値を決定し、(c)所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面をディスプレイに表示し、(d)ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは1以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、(e)初期値を、プレーヤが0番目に選択したカードに記載された数字とみなし、プレーヤがn番目(nは1以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字が、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された比較基準数字よりも所定値以上大きいという報知条件を判定し、(f)報知条件が満たされる場合には、報知条件が満たされる旨の演出を演出デバイスに行わせ、(g)プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが報知条件を満たす場合には、演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれディスプレイに表示し、(h)プレーヤが選択した全てのカードについて、報知条件が満たされる場合に、プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、(i)合計された値に相当する賞を付与する。
【0009】
本発明の第3のアスペクトに係るゲーミングマシンは、下記構成を備えるゲーミングマシンであり、複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、(b)所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面をディスプレイに表示し、(c)ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、(d)プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定し、(e)報知条件が満たされる場合に、報知条件が満たされる旨の演出を演出デバイスに行わせ、(f)報知条件が満たされる全てのカードについて演出を行った後、プレーヤに選択された全てのカードの表面を同時にディスプレイに表示し、(g)プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、(h)合計された値に相当する賞を付与する。
【0010】
本発明の第4のアスペクトに係るゲーミングマシンの制御方法は、下記構成を備えるゲーミングマシンの制御方法であり、クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定する段階と、所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面をディスプレイに表示する段階と、ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させる段階と、プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定する段階と、報知条件が満たされる場合には、報知条件が満たされる旨の演出を、ディスプレイを備える演出デバイスに行わせる段階と、プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが報知条件を満たす場合には、演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれディスプレイに表示する段階と、プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計する段階と、合計された値に相当する賞を付与する段階とを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るゲーミングマシン及びその制御方法は、新たなエンターテイメント性を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係るゲーミングマシン14が行う処理を概略的に示すフローチャート、図2は、第1の実施の形態に係るゲーミングマシンの外観図、図3は第1の実施の形態に係るゲーミングマシンの回路構成図、図8は、液晶ディスプレイ21に表示される画像の一例を示す説明図であり、以下、図1,図2,図3、図8を参照して、各実施形態で共通する処理について説明する。
【0013】
ステップS1において、図3に示すコントローラ40は、プレーヤによるBET入力があるまで待機する。この処理において、プレーヤが、図2に示すコイン投入口29よりコインを投入するか、或いは紙幣投入口30より紙幣を投入し、BETスイッチ23またはMAXBETスイッチ24を押した場合に、コントローラ40がBET入力を検出する。
【0014】
ステップS2において、コントローラ40は、BET入力検出後、所定時間が経過したか、または、BET入力検出後、スタートスイッチ35が押された場合に、第1ゲームを実行する。第1ゲームは、どのようなゲームであっても良く、例えば、スロットゲーム、トランプゲーム、競馬ゲーム、ルーレットゲーム等が考えられる。
【0015】
ステップS3において、コントローラ40は、所定の条件が満たされるという条件を判定する。所定の条件は、どのようなものであっても良く、例えば、第1ゲームで賞が発生したという条件が考えられる。コントローラ40は、所定の条件が満たされる場合には、ステップS4に進み、所定の条件が満たされない場合には、処理を終了する。
【0016】
コントローラ40は、ステップS4以降の処理を行うことで、第2ゲームを実行する。第2ゲームは、複数のカードをプレーヤに選択させ、選択されたカードに記載された数字の合計値に相当する賞を付与するというものである。
【0017】
ステップS4において、コントローラ40は、図8に示すように、8枚のカードの裏面を液晶ディスプレイ21に表示する。これらのカードは、表面に数字が記載され、裏面に図柄が記載されている。
【0018】
ステップS5において、コントローラ40は、裏面が表示されたカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。具体的には、コントローラ40は、タッチパネル31からの信号を受け付ける。プレーヤは、タッチパネル31のうち、カードに対向する部分に触れることで、カードを選択する。
【0019】
ステップS6において、コントローラ40は、裏面が表示され、且つ未選択のカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。
【0020】
ステップS7において、コントローラ40は、報知条件を判定する。報知条件は、プレーヤが今回選択したカードに記載された数字と、プレーヤが前回選択したカードに記載された数字との差が所定値以上となることである。コントローラ40は、報知条件が満たされる場合には、ステップS8に進み、報知条件が満たされない場合には、ステップS9に進む。
【0021】
ステップS8において、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行う。この演出は、音声又は画像により行われる。
【0022】
ステップS9において、コントローラ40は、プレーヤが規定枚数のカードを選択したという条件を判定し、この条件が満たされる場合には、ステップS10に進み、この条件が満たされない場合には、ステップS6に進む。
【0023】
ステップS10において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値を産出し、合計値に相当する賞を付与する。具体的には、コントローラ40は、合計値分のコインを払い出し口32から払い出す。その後、コントローラ40は、処理を終了する。
【0024】
次に、ゲーミングマシンの詳細な構成について説明する。図2は、第1の実施の形態に係るゲーミングマシン14の外観を示す斜視図である。図2に示すように、ゲーミングマシン14は、各種の画像を表示する液晶ディスプレイ21と、スピーカ22と、1クレジットをベットするためのBETスイッチ23と、最大のクレジット数をベットするためのMAXBETスイッチ24と、第1ゲームをスタートさせるためのスタートスイッチ35と、現在のクレジット数を表示するクレジット数表示器25と、BET数を表示するBET数表示器26と、コインの払い出しを行うペイアウトスイッチ27と、を備えている。
【0025】
更に、コインを投入するコイン投入口29と、ペイアウト数等のプレイに関するデータをプリントアウトするためのチケットプリンタ28と、紙幣を投入する紙幣投入口30と、表示ランプ52と、を備えている。
【0026】
また、ゲーミングマシン14の下方には、コインが払い出される払い出し口32が設けられ、更に、この払い出し口32の下方には、払い出されたコインを蓄積するための下皿33が設けられている。
【0027】
図3は、第1の実施の形態に係るゲーミングマシン14に設けられているコントローラ40、及びこのコントローラ40に接続される各種機器の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すゲーミングマシン14のコントローラ40は、マイクロコンピュータであり、インターフェイス回路群102と、入出力バス104と、CPU41と、ROM42と、RAM43と、通信用インターフェイス回路49と、乱数発生器48と、スピーカ駆動回路46と、ホッパー駆動回路45と、表示駆動回路47と、液晶駆動回路44とを備えている。
【0028】
インターフェイス回路群102は、入出力バス104に接続されており、この入出力バス104は、CPU41に対するデータ信号、或いはアドレス信号の入出力を行う。
【0029】
インターフェイス回路群102には、BETスイッチ23と、MAXBETスイッチ24と、ペイアウトスイッチ27と、スタートスイッチ35とが接続される。そして、これらの各スイッチ23,24,27,35より出力される各スイッチング信号は、インターフェイス回路群102に供給され、このインターフェイス回路群102にて所定の信号に変換された後、入出力バス104を介してCPU41に送信される。
【0030】
加えて、インターフェイス回路群102には、コインセンサ51が接続されている。コインセンサ51は、コイン投入口29に投入されたコインを検出するためのセンサであって、コイン投入口29のコイン投入部位に設けられている。このコインセンサ51より出力される検出信号は、インターフェイス回路群102に供給され、このインターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104を介してCPU41に送信される。さらに、インターフェイス回路群102には、チケットプリンタ28や紙幣読取センサ50が接続される。コントローラ40は、インターフェイス回路群102を介してチケットプリンタ28にデータを送信し、チケットプリンタ28は、コントローラ40から与えられたデータをプリントアウトする。紙幣読取センサ50は、紙幣投入口30に投入された紙幣を検出するためのセンサであって、紙幣投入口30の紙幣投入部位に設けられている。この紙幣投入口30より出力される検出信号は、インターフェイス回路群102に供給され、このインターフェイス回路群102によって所定の信号に変換された後、入出力バス104を介してCPU41に送信される。
【0031】
入出力バス104には、システムプログラムが格納されるROM42、及び各種のデータを保存するためのRAM43が接続されている。更に、入出力バス104には、乱数発生器48と、通信用インターフェイス回路49と、液晶駆動回路44と、タッチパネル31と、ホッパー駆動回路45と、スピーカ駆動回路46と、表示駆動回路47とが接続されている。
【0032】
CPU41は、BETスイッチ23或いはMAXBETスイッチ24が押され、且つスタートスイッチ35が押されたことを契機として、第1ゲームを実行する。さらに、CPU41は、所定の条件が満たされることを条件として、第2ゲームを実行する。
【0033】
通信用インターフェイス回路49は、ホールサーバ等と接続され、本ゲーミングマシン14で実行したプレイ履歴のデータ等をホールサーバに送信する。また、ホールサーバより送信される各種のデータを受信する。
【0034】
乱数発生器48は、0〜1000の範囲内の乱数を生成する。これらの乱数は整数である。
【0035】
表示駆動回路47は、クレジット数表示器25にクレジット数を表示し、且つ、BET数表示器26にBET数を表示する制御を行う。更に、表示ランプ52の点灯、消灯を制御する。
【0036】
スピーカ駆動回路46は、スピーカ22に音声データを出力する。即ち、CPU41は、ROM42に記憶されている音声データを読み出し、入出力バス104を介して、この音声データをスピーカ駆動回路46に送信する。これにより、スピーカ22から所定の効果音が発せられる。
【0037】
ホッパー駆動回路45は、ペイアウトスイッチ27が押されたときに、ホッパー101にペイアウト信号を出力する。即ち、ペイアウトスイッチ27が押されて、ペイアウト信号が入力されると、CPU41は、駆動信号を入出力バス104を介して、ホッパー駆動回路45に出力する。これにより、ホッパー101は、RAM43の所定のメモリ領域に記憶されたその時点におけるクレジットの残数分に相当するコインを払い出す。
【0038】
液晶駆動回路44は、液晶ディスプレイ21にて各種の画像を表示する制御を行う。即ち、CPU41は、第1ゲームや第2ゲームの進行に応じた画像表示指令の信号を生成し、入出力バス104を介して、この画像表示命令の信号を液晶駆動回路44に出力する。液晶駆動回路44は、CPU41より出力された画像表示命令の信号が入力されると、この画像表示命令に基づいて液晶ディスプレイ21を駆動するための駆動信号を生成し、この生成した駆動信号を液晶ディスプレイ21に出力する。これにより、液晶ディスプレイ21上には、所定の画像が表示される。
【0039】
液晶ディスプレイ21の表面には、タッチパネル31が設けられており、プレーヤがタッチパネル31に触れると、この触れた位置に応じた入力信号が液晶駆動回路44に入力される。
【0040】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、第1の実施の形態に係るゲーミングマシン14が実行する処理について説明する。
【0041】
ステップS11において、図3に示すコントローラ40は、プレーヤによるBET入力があるまで待機する。ステップS12において、コントローラ40は、BET入力検出後、所定時間が経過したか、または、BET入力検出後、スタートスイッチ35が押された場合に、第1ゲームを実行する。
【0042】
ステップS13において、コントローラ40は、所定の条件が満たされるという条件を判定する。コントローラ40は、所定の条件が満たされる場合には、ステップS14に進み、所定の条件が満たされない場合には、処理を終了する。コントローラ40は、ステップS14以降の処理を行うことで、第2ゲームを実行する。
【0043】
ステップS14において、コントローラ40は、乱数発生器48から8つの乱数を取得し、取得した乱数が表面に記載され、図柄が裏面に記載されたカードを8つ生成する。コントローラ40は、図8に示すように、生成されたカードA1〜A8の裏面を液晶ディスプレイ21に表示する。
【0044】
ステップS15において、コントローラ40は、裏面が表示されたカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。具体的には、コントローラ40は、タッチパネル31からの信号を受け付ける。プレーヤは、タッチパネル31のうち、カードに対向する部分に触れることで、カードを選択する。
【0045】
ステップS16において、コントローラ40は、プレーヤが1番目に選択したカード(ステップS15にてプレーヤが選択したカード。以下、「1番目のカード」とも称する)の表面を表示する。例えば、コントローラ40は、プレーヤがカードA7を選択した場合には、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。ここでは、カードA7の表面には、「200」と記載されている。
【0046】
ステップS17において、コントローラ40は、カード選択カウンタに初期値である2をセットする。このカウンタは、RAM43に形成される。カード選択カウンタの値はnと表記される。
【0047】
ステップS18において、コントローラ40は、裏面が表示され、且つ未選択のカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。
【0048】
ステップS19において、コントローラ40は、プレーヤがn番目に選択したカード(以下、「n番目のカード」とも称する)について、報知条件が満たされるという条件を判定する。この報知条件は、「そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された比較基準数字との差が所定値以上となる」ことである。所定値は例えば200となる。コントローラ40は、報知条件が満たされる場合には、ステップS20に進み、報知条件が満たされない場合には、ステップS21に進む。
【0049】
比較対象数字と比較基準数字との差は、これらの数字のうち、大きな方の数字から小さい方の数字を引くことで算出される。これらの数字が同じとなる場合、差は0となる。ステップS18〜S23により、処理サイクルが形成される。プレーヤがn番目に選択したカードは、現処理サイクルのステップS18にてプレーヤが選択したカードである。プレーヤが(n−1)番目に選択したカードは、nが3以上の場合、現処理サイクルよりも1回前の処理サイクルのステップS18にてプレーヤが選択したカードであり、nが2の場合、プレーヤがステップS15にて選択したカードである。
【0050】
ステップS20において、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行う。具体的には、コントローラ40は、図10に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力する。分かり易いように、図に音を便宜的に記した。コントローラ40は、図11に示すように、プレーヤがn番目に選択したカード(ここではカードA4)の周辺に、成功した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられた後炸裂するもの)の画像を表示しても良い。比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と小さい場合との何れであっても、報知条件が満たされるが、第1の実施の形態では、何れの場合も同じ演出が行われる。
【0051】
ステップS21において、コントローラ40は、プレーヤがn番目に選択したカードの表面を表示する。したがって、プレーヤがn番目に選択したカードは、そのカードが報知条件を満たす場合、報知条件が満たされる旨の演出が行われた後、プレーヤが次にカードを選択する前に、表面が表示される。プレーヤがn番目に選択したカードは、そのカードが報知条件を満たない場合、プレーヤが当該カードを選択した後、プレーヤが次にカードを選択する前に、表面が表示される。即ち、第1の実施の形態では、コントローラ40は、プレーヤがカードを選択する毎に、カードの表面を表示する。
【0052】
例えば、カードA4、A7にそれぞれ「400」、「200」と記載され、所定値が200となる場合、コントローラ40は以下の処理を行う。即ち、プレーヤが1番目にカードA7を選択した場合、プレーヤが次にカードを選択する前に、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。次に、プレーヤがカードA4を選択した場合、カードA4に記載された数字「400」とカードA7に記載された数字「200」との差が所定値以上となるので、コントローラ40は、図10または図11に示すように、報知条件が満たされる旨の演出を行う。その後、コントローラ40は、プレーヤが次にカードを選択する前に、図12に示すように、カードA4の表面を表示する。
【0053】
同様に、カードA4、A7にそれぞれ「0」、「200」と記載され、所定値が200となる場合、コントローラ40は以下の処理を行う。即ち、プレーヤが1番目にカードA7を選択した場合、プレーヤが次にカードを選択する前に、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。次に、プレーヤがカードA4を選択した場合、カードA4に記載された数字「0」とカードA7に記載された数字「200」との差が所定値以上となるので、コントローラ40は、図10または図11に示すように、報知条件が満たされる旨の演出を行う。その後、コントローラ40は、プレーヤが次にカードを選択する前に、図13に示すように、カードA4の表面を表示する。
【0054】
ステップS22において、コントローラ40は、カード選択カウンタの値nが規定枚数mであるという条件を判定し、この条件が満たされる場合には、ステップS24に進み、この条件が満たされない場合には、ステップS23に進む。mは2以上の整数であり、例えば3となる。
【0055】
ステップS23において、コントローラ40は、カード選択カウンタの値nを1増加させる。その後、コントローラ40は、ステップS18に戻る。
【0056】
ステップS24において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値を算出する。例えば、m=3となり、図16に示すように、プレーヤがカードA1、A4、A7を選択し、これらのカードにそれぞれ「300」、「400」、「200」が記載されている場合、コントローラ40は、合計値を「900」と算出する。
【0057】
ステップS25において、コントローラ40は、合計値に相当する賞を付与する。具体的には、コントローラ40は、合計値分のコインを払い出し口32から払い出す。その後、コントローラ40は、処理を終了する。
【0058】
以上により、第1の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、プレーヤがn番目に選択したカードが報知条件を満たす場合、報知条件が満たされる旨の演出を行い、その後、プレーヤがn番目に選択したカードの表面を表示する。したがって、ゲーミングマシン14は、演出面で趣向を凝らした新たなエンターテインメント性を有するゲーム性を持つ。さらに、ゲーミングマシン14は、当該演出を行うことで、プレーヤに対し、n番目のカードの数字が(n−1)番目のカードの数字よりも大きく異なるという期待感を持たせ、ひいては、カードの選択に対する興味を維持させることができる。
【0059】
さらに、ゲーミングマシン14は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値に相当する賞を付与するので、プレーヤに対し、なるべく大きな数字が描かれたカードを選択しようという意欲をもたせ、ひいては、遊技に対する興味を維持させることができる。
【0060】
さらに、比較基準数字は、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された数字であるので、ゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに興味を持たせることができる。
【0061】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を説明する。なお、ゲーミングマシン14の構成は第1の実施の形態と同様であるので、構成についての説明を省略する。第2の実施の形態以降の実施の形態も同様である。第2の実施の形態では、比較基準数字が上記のもの(第1の実施の形態)と異なる。即ち、第2の実施の形態に係る比較基準数字は、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された数字である。
【0062】
したがって、プレーヤが3番目に選択したカードの数字が「300」、プレーヤが2番目に選択したカードの数字が「200」、プレーヤが1番目に選択したカードの数字が「100」となり、所定値が200となる場合、プレーヤが3番目に選択したカードの数字と、プレーヤが1番目に選択したカードの数字との差が所定値以上となるので、ゲーミングマシン14は、プレーヤが3番目のカードを選択した際に、ステップS20の演出を行う。
【0063】
第2の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、プレーヤがn番目より前に選択したカードの全てに興味を持たせることができる。
【0064】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を行う。
【0065】
具体的には、ゲーミングマシン14は、ステップS20において、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、図10に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力し、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、図14に示すように、「ドロローン」という音をスピーカ22から出力する。なお、コントローラ40は、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、図11に示すように、プレーヤがn番目に選択したカード(ここではカードA4)の周辺に、成功した打ち上げ花火の画像を表示しても良い。同様に、コントローラ40は、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、図15に示すように、プレーヤがn番目に選択したカード(ここではカードA4)の周辺に、失敗した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられるが炸裂せずに消滅するもの)の画像を表示しても良い。
【0066】
例えば、カードA4、A7にそれぞれ「400」、「200」と記載され、所定値が200となる場合、コントローラ40は以下の処理を行う。即ち、プレーヤが1番目にカードA7を選択した場合、プレーヤが次にカードを選択する前に、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。次に、プレーヤがカードA4を選択した場合、カードA4に記載された数字「400」は、カードA7に記載された数字「200」よりも所定値以上大きいので、コントローラ40は、図10または図11に示す演出を行う。その後、コントローラ40は、プレーヤが次にカードを選択する前に、図12に示すように、カードA4の表面を表示する。
【0067】
一方、カードA4、A7にそれぞれ「0」、「200」と記載され、所定値が200となる場合、コントローラ40は以下の処理を行う。即ち、プレーヤが1番目にカードA7を選択した場合、プレーヤが次にカードを選択する前に、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。次に、プレーヤがカードA4を選択した場合、カードA4に記載された数字「0」は、カードA7に記載された数字「200」よりも所定値以上小さいので、コントローラ40は、図14または図15に示す演出を行う。その後、コントローラ40は、プレーヤが次にカードを選択する前に、図13に示すように、カードA4の表面を表示する。
【0068】
以上により、第3の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を行う。したがって、ゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、比較基準数字との差がなるべく大きな数字が表示されて欲しいという期待感を持たせることが出来、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、比較基準数字との差がなるべく小さな数字が表示されて欲しいという期待感を持たせることが出来る。
【0069】
所定値が0の場合、上記演出において、「ピロリーン」という音、「ドロローン」という音、またはその他の音のいずれを採用してもよい。
【0070】
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態を説明する。第4の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、第1の実施の形態と異なる処理を行う。図5は、第4の実施の形態に係るゲーミングマシン14が行う処理を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS26において、図3に示すコントローラ40は、プレーヤによるBET入力があるまで待機する。ステップS27において、コントローラ40は、BET入力検出後、所定時間が経過したか、または、BET入力検出後、スタートスイッチ35が押された場合に、第1ゲームを実行する。
【0072】
ステップS28において、コントローラ40は、所定の条件が満たされるという条件を判定する。コントローラ40は、所定の条件が満たされる場合には、ステップS29に進み、所定の条件が満たされない場合には、処理を終了する。コントローラ40は、ステップS29以降の処理を行うことで、第2ゲームを実行する。
【0073】
ステップS29において、コントローラ40は、0〜200の範囲内のボーナス初期値を設定する。
【0074】
ステップS30において、コントローラ40は、乱数発生器48から7つの乱数を取得し、ボーナス初期値または取得した乱数が表面に記載され、図柄が裏面に記載されたカードを8つ生成する。コントローラ40は、図8に示すように、生成されたカードA1〜A8の裏面を液晶ディスプレイ21に表示する。
【0075】
ステップS31において、コントローラ40は、ボーナス初期値が記載されたカードの表面を表示する。例えば、ボーナス初期値が「200」となり、カードA7にボーナス初期値が記載されている場合、ゲーミングマシン14は、図9に示す画像を表示する。
【0076】
ステップS32において、コントローラ40は、カード選択カウンタに初期値である1をセットする。このカウンタは、RAM43に形成される。
【0077】
ステップS33において、コントローラ40は、裏面が表示され、且つ未選択のカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。
【0078】
ステップS34において、コントローラ40は、ボーナス初期値を、プレーヤが0番目に選択したカードに記載された数字とみなし、プレーヤがn番目に選択したカードについて、報知条件が満たされるという条件を判定する。この報知条件は、「そのカードに記載された比較対象数字が、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された比較基準数字よりも所定値以上大きい」ことである。所定値は例えば200となる。コントローラ40は、報知条件が満たされる場合には、ステップS35に進み、報知条件が満たされない場合には、処理を終了する。したがって、報知条件が満たされない場合、ゲーミングマシン14は、第2ゲームに基づく賞の付与を行わない。
【0079】
比較対象数字と比較基準数字との差は、これらの数字のうち、大きな方の数字から小さい方の数字を引くことで算出される。これらの数字が同じとなる場合、差は0となる。ステップS33〜S38により、処理サイクルが形成される。プレーヤがn番目に選択したカードは、現処理サイクルのステップS33にてプレーヤが選択したカードである。プレーヤが(n−1)番目に選択したカードは、nが2以上の場合、現処理サイクルよりも1回前の処理サイクルのステップS33にてプレーヤが選択したカードであり、nが1の場合、ボーナス初期値が記載されたカードである。
【0080】
ステップS35において、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行う。具体的には、コントローラ40は、図10に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力する。なお、コントローラ40は、図11に示すように、プレーヤがn番目に選択したカード(ここではカードA4)の周辺に、成功した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられた後炸裂するもの)の画像を表示しても良い。
【0081】
ステップS36において、コントローラ40は、プレーヤがn番目に選択したカードの表面を表示する。したがって、第4の実施の形態では、コントローラ40は、プレーヤがカードを選択する毎に、カードの表面を表示する。
【0082】
ステップS37において、コントローラ40は、カード選択カウンタの値nが規定枚数mに一致するという条件を判定し、この条件が満たされる場合には、ステップS39に進み、この条件が満たされない場合には、ステップS38に進む。規定枚数mは例えば2となる。
【0083】
ステップS38において、コントローラ40は、カード選択カウンタnの値を1増加させる。その後、コントローラ40は、ステップS33に戻る。
【0084】
ステップS39において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値を算出する。例えば、図16に示すように、プレーヤがカードA1、A4、A7を選択し、これらのカードにそれぞれ「300」、「400」、「200」が記載されている場合、コントローラ40は、合計値を「900」と算出する。
【0085】
ステップS40において、コントローラ40は、合計値に相当する賞を付与する。具体的には、コントローラ40は、合計値分のコインを払い出し口32から払い出す。その後、コントローラ40は、処理を終了する。
【0086】
第4の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、プレーヤが1番目以降に選択した全てのカードについて、報知条件が満たされる場合に、第2ゲームに基づく賞を付与するので、プレーヤに対し、カードを選択する際に緊張感を持たせることができ、ひいては、カードの選択への興味を維持させることが出来る。
【0087】
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態を説明する。第5の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、図5のステップS34で報知条件が満たされない場合に、ステップS36に進む。第5の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、報知条件が満たされなくても第2ゲームに基づく賞が付与されるという安心感を与えることが出来る。なお、ゲーミングマシン14は、合計値が第4の実施の形態と同じとなる場合であっても、第2ゲームに基づく賞の額を第4の実施の形態よりも少額にしても良い。
【0088】
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態を説明する。図6は、第6の実施の形態に係るゲーミングマシン14が行う処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
ステップS40−1において、図3に示すコントローラ40は、プレーヤによるBET入力があるまで待機する。ステップS41において、コントローラ40は、BET入力検出後、所定時間が経過したか、または、BET入力検出後、スタートスイッチ35が押された場合に、第1ゲームを実行する。
【0090】
ステップS42において、コントローラ40は、所定の条件が満たされるという条件を判定する。コントローラ40は、所定の条件が満たされる場合には、ステップS43に進み、所定の条件が満たされない場合には、処理を終了する。コントローラ40は、ステップS43以降の処理を行うことで、第2ゲームを実行する。
【0091】
ステップS43において、コントローラ40は、乱数発生器48から8つの乱数を取得し、取得した乱数が表面に記載され、図柄が裏面に記載されたカードを8つ生成する。コントローラ40は、図8に示すように、生成されたカードA1〜A8の裏面を液晶ディスプレイ21に表示する。
【0092】
ステップS44において、コントローラ40は、裏面が表示されたカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。
【0093】
ステップS45において、コントローラ40は、プレーヤが1番目に選択したカード(プレーヤがステップS44にて選択したカード)の表面を表示する。例えば、コントローラ40は、プレーヤがカードA7を選択した場合には、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。ここでは、カードA7の表面には、「200」と記載されている。
【0094】
ステップS46において、コントローラ40は、カード選択カウンタに初期値である2をセットする。このカウンタは、RAM43に形成される。
【0095】
ステップS47において、コントローラ40は、裏面が表示され、且つ未選択のカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。コントローラ40は、図17または図18に示すように、プレーヤに選択されたカードの周辺に、そのカードを囲む枠画像Bを表示する。なお、プレーヤは、図17では、カードA4を2番目に選択しており、図18では、カードA1を3番目に選択している。
【0096】
ステップS48において、コントローラ40は、プレーヤがn番目に選択したカードについて、報知条件が満たされるという条件を判定する。この報知条件は、「そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となる」ことである。所定値は例えば200となる。コントローラ40は、報知条件が満たされる場合には、ステップS49に進み、報知条件が満たされない場合には、ステップS50に進む。
【0097】
比較対象数字と比較基準数字との差は、これらの数字のうち、大きな方の数字から小さい方の数字を引くことで算出される。これらの数字が同じとなる場合、差は0となる。ステップS47〜S51により、処理サイクルが形成される。プレーヤがn番目に選択したカードは、現処理サイクルのステップS47にてプレーヤが選択したカードである。プレーヤが(n−1)番目に選択したカードは、nが3以上の場合、現処理サイクルよりも1回前の処理サイクルのステップS47にてプレーヤが選択したカードであり、nが2の場合、プレーヤがステップS44にて選択したカードである。
【0098】
ステップS49において、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行う。具体的には、コントローラ40は、図19に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力する。なお、コントローラ40は、第1の実施の形態と同様に、プレーヤがn番目に選択したカードの周辺に、成功した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられた後炸裂するもの)の画像を表示しても良い。比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と小さい場合との何れであっても、報知条件が満たされるが、第6の実施の形態では、何れの場合も同じ演出が行われる。
【0099】
ステップS50において、コントローラ40は、カード選択カウンタの値nが規定枚数mに一致するという条件を判定し、この条件が満たされる場合には、ステップS52に進み、この条件が満たされない場合には、ステップS51に進む。規定枚数mは、例えば3となる。
【0100】
ステップS51において、コントローラ40は、カード選択カウンタnの値を1増加させる。その後、コントローラ40は、ステップS47に戻る。
【0101】
ステップS52において、コントローラ40は、プレーヤが2番目以降に選択したカードの表面を全て同時に表示する。
【0102】
したがって、例えば、カードA1、A4、A7にそれぞれ「300」、「400」、「200」と記載され、所定値が200となり、規定枚数mが3となる場合、コントローラ40は以下の処理を行う。即ち、プレーヤが1番目にカードA7を選択した場合、プレーヤが次にカードを選択する前に、図9に示すように、カードA7の表面を表示する。次に、プレーヤがカードA4を選択した場合、コントローラ40は、図17に示すように、カードA4の周囲に枠画像Bを表示する。カードA4に記載された数字「400」とカードA7に記載された数字「200」との差が所定値以上となるので、コントローラ40は、図19に示すように、報知条件が満たされる旨の演出を行う。ただし、この時点では、カードが2枚しか選択されていないので、コントローラ40は、カードA4の表面を表示しない。次に、プレーヤがカードA1を選択した場合、コントローラ40は、図18に示すように、カードA1の周囲に枠画像Bを表示する。カードA1に記載された数字「300」とカードA4に記載された数字「400」との差が所定値未満となるので、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行わない。その後、コントローラ40は、プレーヤが3枚のカードを選択したので、図16に示すように、プレーヤが2番目以降に選択したカードA1、A4の表面を一斉に(同時に)表示する。即ち、第6の実施の形態では、コントローラ40は、プレーヤが1番目に選択したカードについては、その表面を、プレーヤが次にカードを選択する前に表示し、プレーヤが2番目以降に選択したカードについては、報知条件が満たされる全てのカードについて演出を行った後に、一斉に表面を表示する。なお、コントローラ40は、プレーヤが2番目以降に選択したカードの表面を、ステップS52にて順次表示しても良い。
【0103】
ステップS53において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値を算出する。例えば、図16に示すように、プレーヤがカードA1、A4、A7を選択し、これらのカードにそれぞれ「300」、「400」、「200」が記載されており、規定枚数mが3となる場合、コントローラ40は、合計値を「900」と算出する。
【0104】
ステップS54において、コントローラ40は、合計値に相当する賞を付与する。具体的には、コントローラ40は、合計値分のコインを払い出し口32から払い出す。その後、コントローラ40は、処理を終了する。
【0105】
第6の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、報知条件が満たされる全てのカードについて演出を行った後、プレーヤが2番目以降に選択した全てのカードの表面を同時に表示するので、プレーヤに対し、カードにどのような数字が記載されているのかという期待感を上記の各実施形態よりも強く持たせることが出来る。
【0106】
[第7の実施の形態]
次に、第7の実施の形態を説明する。図7は、第7の実施の形態に係るゲーミングマシン14が行う処理の手順を示すフローチャートである。
【0107】
ステップS55において、図3に示すコントローラ40は、プレーヤによるBET入力があるまで待機する。ステップS56において、コントローラ40は、BET入力検出後、所定時間が経過したか、または、BET入力検出後、スタートスイッチ35が押された場合に、第1ゲームを実行する。
【0108】
ステップS57において、コントローラ40は、所定の条件が満たされるという条件を判定する。コントローラ40は、所定の条件が満たされる場合には、ステップS58に進み、所定の条件が満たされない場合には、処理を終了する。コントローラ40は、ステップS58以降の処理を行うことで、第2ゲームを実行する。
【0109】
ステップS58において、コントローラ40は、乱数発生器48から8つの乱数を取得し、取得した乱数が表面に記載され、図柄が裏面に記載されたカードを8つ生成する。コントローラ40は、図8に示すように、生成されたカードA1〜A8の裏面を液晶ディスプレイ21に表示する。
【0110】
ステップS59において、コントローラ40は、裏面が表示されたカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。コントローラ40は、図20に示すように、プレーヤが選択したカードの周囲に、そのカードを囲む枠画像Bを表示する。ここでは、プレーヤは、カードA7を1番目に選択している。
【0111】
ステップS60において、コントローラ40は、カード選択カウンタに初期値である2をセットする。このカウンタは、RAM43に形成される。
【0112】
ステップS61において、コントローラ40は、裏面が表示され、且つ未選択のカードのうち、何れかのカードをプレーヤに選択させる。コントローラ40は、図21または図22に示すように、プレーヤに選択されたカードの周辺に、そのカードを囲む枠画像Bを表示する。なお、プレーヤは、図21では、カードA4を2番目に選択しており、図22では、カードA1を3番目に選択している。
【0113】
ステップS62において、コントローラ40は、プレーヤがn番目に選択したカードについて、報知条件が満たされるという条件を判定する。この報知条件は、「そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となる」ことである。所定値は例えば200となる。コントローラ40は、報知条件が満たされる場合には、ステップS63に進み、報知条件が満たされない場合には、ステップS64に進む。
【0114】
比較対象数字と比較基準数字との差は、これらの数字のうち、大きな方の数字から小さい方の数字を引くことで算出される。これらの数字が同じとなる場合、差は0となる。ステップS61〜S65により、処理サイクルが形成される。プレーヤがn番目に選択したカードは、現処理サイクルのステップS61にてプレーヤが選択したカードである。プレーヤが(n−1)番目に選択したカードは、nが3以上の場合、現処理サイクルよりも1回前の処理サイクルのステップS61にてプレーヤが選択したカードであり、nが2の場合、プレーヤがステップS59にて選択したカードである。
【0115】
ステップS63において、コントローラ40は、報知条件が満たされる旨の演出を行う。具体的には、コントローラ40は、図23に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力する。なお、コントローラ40は、第1の実施の形態と同様に、プレーヤがn番目に選択したカードの周辺に、成功した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられた後炸裂するもの)の画像を表示しても良い。比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と小さい場合との何れであっても、報知条件が満たされるが、第7の実施の形態では、何れの場合も同じ演出が行われる。
【0116】
ステップS64において、コントローラ40は、カード選択カウンタの値nが規定枚数mに一致するという条件を判定し、この条件が満たされる場合には、ステップS66に進み、この条件が満たされない場合には、ステップS65に進む。規定枚数mは例えば3となる。
【0117】
ステップS65において、コントローラ40は、カード選択カウンタnの値を1増加させる。その後、コントローラ40は、ステップS61に戻る。
【0118】
ステップS66において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードの表面を全て同時に表示する。したがって、第7の実施の形態では、コントローラ40は、プレーヤが1番目に選択したカードについても、報知条件が満たされる全てのカードについて演出を行った後に表面を表示する。なお、コントローラ40は、プレーヤが選択した全てのカードの表面を、ステップS66にて順次表示しても良い。
【0119】
ステップS67において、コントローラ40は、プレーヤが選択したカードに記載された数字の合計値を算出する。例えば、図16に示すように、プレーヤがカードA1、A4、A7を選択し、これらのカードにそれぞれ「300」、「400」、「200」が記載されており、規定枚数mが3となる場合、コントローラ40は、合計値を「900」と算出する。
【0120】
ステップS68において、コントローラ40は、合計値に相当する賞を付与する。具体的には、コントローラ40は、合計値分のコインを払い出し口32から払い出す。その後、コントローラ40は、処理を終了する。
【0121】
第7の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、報知条件が満たされる全てのカードについて演出を行った後に、プレーヤが選択した全てのカードの表面を同時に表示するので、プレーヤに対し、カードにどのような数字が記載されているのかという期待感を上記の各実施形態よりも強く持たせることが出来る。
【0122】
[第8の実施の形態]
次に、第8の実施の形態を説明する。第8の実施の形態では、第6または第7の実施の形態の比較基準数字が下記の数字に変更される。即ち、第8の実施の形態に係る比較基準数字は、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された数字である。
【0123】
したがって、プレーヤが3番目に選択したカードの数字が「300」、プレーヤが2番目に選択したカードの数字が「200」、プレーヤが1番目に選択したカードの数字が「100」となり、所定値が200となる場合、プレーヤが3番目に選択したカードの数字と、プレーヤが1番目に選択したカードの数字との差が200以上となるので、ゲーミングマシン14は、プレーヤが3番目のカードを選択した際に、ステップS49やS63の演出を行う。
【0124】
第8の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、プレーヤがn番目より前に選択したカードの全てに興味を持たせることができる。
【0125】
[第9の実施の形態]
次に、第9の実施の形態を説明する。第9の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、第6または第7の実施の形態において、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を行う。
【0126】
具体的には、ゲーミングマシン14は、ステップS49またはS63において、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、図19または図23に示すように、「ピロリーン」という音をスピーカ22から出力し、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、図24または図25に示すように「ドロローン」という音をスピーカ22から出力する。なお、コントローラ40は、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、プレーヤがn番目に選択したカードの周辺に、成功した打ち上げ花火の画像を表示しても良い。同様に、コントローラ40は、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、プレーヤがn番目に選択したカードの周辺に、失敗した打ち上げ花火(花火玉が打ち上げられるが炸裂せずに消滅するもの)の画像を表示しても良い。
【0127】
以上により、第9の実施の形態に係るゲーミングマシン14は、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、比較対象数字が、比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を行う。したがって、ゲーミングマシン14は、プレーヤに対し、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上大きい場合には、比較基準数字との差がなるべく大きな数字が表示されて欲しいという期待感を持たせることが出来、比較対象数字が比較基準数字よりも所定値以上小さい場合には、比較基準数字との差がなるべく小さな数字が表示されて欲しいという期待感を持たせることが出来る。
【0128】
以上、本発明に係るゲーミングマシンの実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。例えば、コントローラ40は、上記の各実施の形態において、プレーヤが選択したカードの表面を全て表示した後、残りのカードの表面を表示しても良い。この場合、プレーヤが選択したカードと残りのカードとは、表示色を変える等により、区別して表示される。
【0129】
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンによる処理の概要を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンの外観構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンの回路構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係るゲーミングマシンによる処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る表示画像の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0131】
14…ゲーミングマシン
21…液晶ディスプレイ
22…スピーカ
23…BETスイッチ
24…MAXBETスイッチ
25…クレジット数表示器
26…BET数表示器
27…ペイアウトスイッチ
28…チケットプリンタ
29…コイン投入口
30…紙幣投入口
31…タッチパネル
32…払い出し口
33…下皿
35…スタートスイッチ
40…コントローラ
41…CPU
42…ROM
43…RAM
44…液晶駆動回路
45…ホッパー駆動回路
46…スピーカ駆動回路
47…表示駆動回路
48…乱数発生器
49…通信用インターフェイス回路
50…紙幣読取センサ
51…コインセンサ
52…表示ランプ
101…ホッパー
102…インターフェイス回路群
104…入出力バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構成を備えるゲーミングマシンであり、
複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、
前記ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、
下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン
(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、
(b)前記所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面を前記ディスプレイに表示し、
(c)前記ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、
(d)プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定し、
(e)前記報知条件が満たされる場合には、前記報知条件が満たされる旨の演出を前記演出デバイスに行わせ、
(f)プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが前記報知条件を満たす場合には、前記演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれ前記ディスプレイに表示し、
(g)プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、
(h)合計された値に相当する賞を付与する。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーミングマシンであり、
前記比較基準数字は、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された数字である。
【請求項3】
請求項1に記載のゲーミングマシンであり、
前記コントローラは、前記比較対象数字が前記比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、前記比較対象数字が、前記比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を前記演出デバイスに行わせる。
【請求項4】
下記構成を備えるゲーミングマシンであり、
複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、
前記ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、
下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン
(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、
(b)前記所定の条件が満たされる場合に、プレーヤに付与される賞の初期値を決定し、
(c)前記所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面を前記ディスプレイに表示し、
(d)前記ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは1以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、
(e)前記初期値を、プレーヤが0番目に選択したカードに記載された数字とみなし、プレーヤがn番目(nは1以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字が、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された比較基準数字よりも所定値以上大きいという報知条件を判定し、
(f)前記報知条件が満たされる場合には、前記報知条件が満たされる旨の演出を前記演出デバイスに行わせ、
(g)プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが前記報知条件を満たす場合には、前記演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれ前記ディスプレイに表示し、
(h)プレーヤが選択した全てのカードについて、前記報知条件が満たされる場合に、プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、
(i)合計された値に相当する賞を付与する。
【請求項5】
下記構成を備えるゲーミングマシンであり、
複数のカードを表示するディスプレイを備える演出デバイスと、
前記ディスプレイに表示されたカードを選択する操作が可能な選択スイッチと、
下記事項を行うコントローラと、を備えるゲーミングマシン
(a)クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定し、
(b)前記所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面を前記ディスプレイに表示し、
(c)前記ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させ、
(d)プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定し、
(e)前記報知条件が満たされる場合に、前記報知条件が満たされる旨の演出を前記演出デバイスに行わせ、
(f)前記報知条件が満たされる全てのカードについて前記演出を行った後、プレーヤに選択された全てのカードの表面を同時に前記ディスプレイに表示し、
(g)プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計し、
(h)合計された値に相当する賞を付与する。
【請求項6】
請求項5に記載のゲーミングマシンであり、
前記比較基準数字は、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された数字である。
【請求項7】
請求項5に記載のゲーミングマシンであり、
前記コントローラは、前記比較対象数字が前記比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、前記比較対象数字が、前記比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を前記演出デバイスに行わせる。
【請求項8】
下記構成を備えるゲーミングマシンの制御方法であり、
クレジットがベットされたことを条件として、所定の条件を判定する段階と、
前記所定の条件が満たされる場合に、表面に数字が記載された複数のカードの裏面をディスプレイに表示する段階と、
前記ディスプレイに裏面が表示された複数のカードから、m枚(mは2以上の整数)のカードをプレーヤに順番に選択させる段階と、
プレーヤがn番目(nは2以上m以下の整数)に選択したカードについて、そのカードに記載された比較対象数字と、プレーヤがn番目より前に選択したカードの何れかに記載された比較基準数字との差が所定値以上となるという報知条件を判定する段階と、
前記報知条件が満たされる場合には、前記報知条件が満たされる旨の演出を、前記ディスプレイを備える演出デバイスに行わせる段階と、
プレーヤが選択したカードの表面を、そのカードが前記報知条件を満たす場合には、前記演出が行われた後に、それ以外の場合には、プレーヤがそのカードを選択した後に、それぞれ前記ディスプレイに表示する段階と、
プレーヤに選択されたm枚のカードの各々に記載された数字を合計する段階と、
合計された値に相当する賞を付与する段階とを含む。
【請求項9】
請求項8に記載のゲーミングマシンの制御方法であり、
前記比較基準数字は、プレーヤが(n−1)番目に選択したカードに記載された数字である。
【請求項10】
請求項8に記載のゲーミングマシンの制御方法であり、
前記比較対象数字が前記比較基準数字よりも所定値以上大きい場合と、前記比較対象数字が、前記比較基準数字よりも所定値以上小さい場合とで、異なる演出を前記演出デバイスに行わせる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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