説明

ゲームコントローラ及び充電クレードル

【課題】 FPSのようにプレーヤキャラクタの視点方向と移動方向の両方の方向入力を必要とするゲームを、より直感的にスムーズにプレイできるゲームコントローラを実現する。
【解決手段】銃型コントローラ1230は、銃身1232にメイングリップ1236とサブグリプ1238が延設された自動小銃を模した外観を有し、前後に構え銃口1231を画面に向けて使用する。メイングリップ1236を右手で把持したときに親指の届く位置にプレーヤキャラクタの視点方向を入力するための視点方向レバー1250を設け、サブグリップ1238を左手で把持したときに親指が届く位置に、プレーヤキャラクタの移動方向を入力するための移動方向レバー1252を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレーヤによる操作入力に応じてゲーム装置本体に操作入力信号を出力するゲームコントローラ等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばプレイステーション(登録商標)、ゲームキューブ(登録商標)、エックスボックス(登録商標)などに代表される家庭用ゲーム装置の普及が著しい。こうした家庭用ゲーム装置には、CD−ROMやDVD−ROMなどの光学メディアからゲームプログラムを読み出す読み取り装置やゲームプレイに必要な演算処理をする制御ユニットを備えたゲーム装置本体と、これに付属するゲームコントローラとがセットで販売されるのが一般的である。
【0003】
この付属するゲームコントローラは、さまざまなジャンルのゲームを遊べるように、特定のゲームジャンルに特化するのではなく、汎用的で、且つ高い操作性が得られるようにデザインされている。その多くは、概して左右両端に把持部を備え、左側上面に方向入力のための十字キー、右側上面にプッシュボタンといった具合に入力デバイスを備えている。プレーヤは左右両端の把持部を両手で持ち、ハンドルを持つようにして左右に構えてゲーム操作を入力する。
【0004】
一方、家庭用ゲーム装置の一種として、グリップやトリガー、銃口といった銃を思わせる外観と、銃口内に設けられたマイクと、ゲーム画面を表示するディスプレイとが一体に設けられた玩具も知られている(例えば、特許文献1)。この玩具をあたかも銃を構えるように持って銃口を音源に向けてトリガーを引くと、音源からの音がマイクで採取され、採取された音に応じてディスプレイにモンスターの画像が映し出される。プレーヤは、グリップ近傍に設けられた矢印ボタンで照準を操作してモンスターに合わせ、タイミングよくトリガーを引き、音源内に潜むモンスターを捕獲するといった内容のゲームを楽しむことができる。当然のことながら、玩具が銃を模した外観と操作系を有していることから、プレーヤはあたかも銃でハンティングをするような感覚でゲームを楽しむことができる。
【特許文献1】登録実用新案第3046095号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、ビデオゲームのジャンルとしてFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)が知られるようになった。FPSとは、プレーヤが操作するプレーヤキャラクタの視点(一人称視点)でゲーム世界を見たゲーム画面を見ながら、敵キャラクタを拳銃などの武器で敵を狙い撃ちながらゲームを進める所謂「一人称シューティングゲーム」の一つである。
FPSは、当初、主にパソコンでプレイされるケースが多かったが、これを前述のような家庭用ゲーム装置でも遊べるようにという要望が強かったため、一部の家庭用ゲーム装置向けにFPSに類するゲームも登場するようになった。
【0006】
FPSでは、概してあたかも戦場の前線にいるかのごとく、何時どこから敵から攻撃を受けるか分からないような状況に置かれる。したがって、FPSを存分に楽しんでプレイするためには、直感的でスムーズな操作入力ができるゲームコントローラが要求されるのは言うまでも無い。しかし、家庭用ゲーム機のコントローラは、前述の如く、そもそも様々なゲームで汎用的に使用できるようにデザインされている。そのため、FPSにおける重要な操作入力であるプレーヤキャラクタの移動方向や視点方向(=視線の方向)の入力を、直感的に行うことが難しかった。具体的には、従来の家庭用ゲーム装置に付属するゲームコントローラの多くは、左右それぞれに方向入力可能な入力デバイスを備え、左右に構えて用いるようにデザインされている。そのため、仮に左右の方向入力可能な入力デバイスのうち何れか一方を移動方向、他方を視点方向の入力に割り当てたとしても、移動方向と視点方向の入力デバイスが左右に並ぶ格好となる。そして、左右両手を使って移動方向や視点方向を操作入力することで狙いを定めることができるが、それらの操作入力に加えて、発砲の操作入力を行う必要がある。つまり、プレーヤの頭の中でイメージする方向と実際に手で持つコントローラの操作系との位置関係が重要であり、すばやい直感的な操作入力が望まれる。
【0007】
本発明は、こうした事情を鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、FPSのようにプレーヤキャラクタの視点方向と移動方向の両方の方向入力を必要とするゲームを、より直感的にスムーズにプレイできるゲームコントローラを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決する第1の発明は、両手で持って使用する所定の形状を成し、
前後に設けられた左右何れか一方の手で把持する前方側把持部(例えば、図1のサブグリップ1238)及び他方の手で把持する後方側把持部(例えば、図1のメイングリップ1236)と、前記前方側把持部を把持した手の手指で操作入力する前方側方向入力部(例えば、図1の移動方向レバー1252)と、前記後方側把持部を把持した手の手指で操作入力する後方側方向入力部(例えば、図1の視点方向レバー1250)と、前記前方側方向入力部及び前記後方側方向入力部それぞれへの入力に応じたそれぞれの操作入力信号を操作信号出力部(例えば、図1のコントローラ制御ユニット1240)と、を備えたゲームコントローラ(例えば、図1の銃型コントローラ1230)である。
【0009】
第1の発明によれば、ゲームコントローラの使用方法として、前方側把持部と後方側把持部とを両手で持って前後に構えて使用することになる。そして、前後の把持部を把持したときに手指が届く位置に、それぞれ前方側方向入力部および後方側方向入力部を備え、それぞれへの入力に応じた操作入力信号がゲームコントローラから出力される。
【0010】
すなわち、プレーヤは、ゲームコントローラを例えば武器に見立てて前後に構えるように保持する。そして、ゲーム世界での前後感覚と、ゲームコントローラを構えることで体感する現実世界における前後感覚とを一致させることができ、プレーヤは自然とプレーヤキャラクタになりきることができる。したがって、前後の把持部近傍に方向入力のための手段を設けることによって、何れを移動方向または視点方向の操作入力に割り当てたとしても、プレーヤは家庭用ゲーム装置に付属される汎用的なゲームコントローラに比べて圧倒的に直感的な操作入力が可能になる。しかも、方向入力のためのデバイスを前後に合計2つ設けているので、移動方向と視線方向の入力が必須のFPSをプレイするにあたっては、従来技術のように単に銃型の外形を有して十字キーを備えただけの玩具やゲームコントローラでは実現できない高度な操作が可能となり、その外形とあいまってよりリアルな仮想体験を楽しむことが可能になる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部は、前記前方側把持部を把持した手の親指が届く範囲に設けられ、前記後方側方向入力部は、前記後方側把持部を把持した手の親指が届く範囲に設けられていることを特徴とする。
【0012】
第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏するとともに、親指で方向を入力する従来の習慣を適用することでプレーヤの利便性を高めることができる。すなわち、ゲームコントローラの形状が独自のものであっても、従来型のゲームコントローラを使った経験があれば、プレーヤキャラクタの移動方向や視点方向といった操作入力への習得が必要ない。このことは、FPSのように、ゲーム中に高い緊張下におかれ平常心を失い易いゲームをプレイする場合でも、直感的な入力を実現する効果を生む。
【0013】
第3の発明は、第2の発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部への上下操作方向が、前記前方側把持部を把持した際の親指の屈伸方向となるように定められている。
【0014】
第3の発明によれば、第2の発明と同様の効果を奏するとともに、前記前方側方向入力部への上下操作方向を親指の屈伸方向とすることで、より直感的でスムーズな操作入力を実現することができる。尚、ここで言う「上下方向」は、方向入力のためのデバイスで入力可能な方向のうちの一つであり、前方側方向入力部の配置条件によっては、前後方向と読み替えることもできる。
【0015】
第4の発明は、第1〜3の何れか一つの発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部を把持した手の人差し指が届く範囲に設けられた押しボタン(例えば、図1の前部操作ボタン1258)を備えたゲームコントローラである。
【0016】
第4の発明によれば、第1〜3の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、前方側把持部を把持した手の人差し指が届くところに別の入力デバイスを設けることで、より直感的でスムーズな操作入力を実現することができる。また、その入力デバイスを押しボタンとすることで、把持する行為と入力デバイスを操作する行為の感覚の統一を図ることで、手に汗握る緊張が連続するFPSのプレイ中であっても、まごつくことなく直感的でスムーズな操作が可能になる。
【0017】
第5の発明は、第4の発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部には、前記押しボタンの配置位置に、端面より窪んだ凹部(例えば、図1の第3凹部1238b)が設けられ、前記押しボタンが、前記凹部内に配置されたゲームコントローラである。
【0018】
FPSのプレイ中は、あたかも自身がその戦いの場にいるような緊張感に包まれる。前方側把持部を把持する手にも力が入るのは当然であり、押しボタンのキートップが前方側把持部の端面よりも突出する形態である場合、緊張で力んだあまりに誤って押しボタンを押し込んでしまう恐れがある。しかし、第5の発明によれば、第4の発明と同様の効果を奏するとともに、押しボタンのキートップを前方側把持部の端面よりも一段窪んだ位置に設けることができるので、誤操作を防止することができる。その一方で、必要な場合には、凹部の窪み形状によって指先の感覚のみで速やかにどこに押しボタンがあるかが分かる。よって、より一層FPSをプレイするのに適したゲームコントローラとすることができる。
【0019】
第6の発明は、第1〜5の発明の何れかのゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティック又はスライド操作可能なパッドを有し、操作方向及び操作量を可変に入力可能な操作入力部であり、本体左右中心より前記前方側把持部の把持手寄りの位置に配置されているゲームコントローラである。
【0020】
第6の発明によれば、第1〜5の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、スティックの倒し込みや指腹のスライド操作といった一度のアクションで、操作方向および操作量を可変に入力することができる。しかも、本体左右中心より前記前方側把持部の把持手寄りの位置に配置されているので、把持したときに親指が届き易くなっている。したがって、より一層直感的でスムーズな操作入力を実現することができる。
【0021】
第7の発明は、第1〜5の何れかの発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティック又はスライド操作可能なパッドを有し、操作方向及び操作量を可変に入力可能な操作入力部であり、本体左右中心より左寄りの位置及び右寄りの位置に位置決め自在でなるゲームコントローラである。
【0022】
第7の発明によれば、第1〜5の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、スティックの倒しこみや指腹のスライド操作といった一度のアクションで、操作方向および操作量を可変に入力することができる。更には、スティック又はパッドの位置を本体左右中心より左寄りの位置及び右寄りの位置に自在に調節することができる。同じように前方側把持部を把持するにしても、利き手やプレーヤの手の大きさによっては握ったときに親指が自然に添えられる位置が異なるが、これを適当な位置に調節することができる。したがって、より一層直感的でスムーズな操作入力を実現することができる。
【0023】
第8の発明は、第1〜5の何れかの発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部は、無入力状態(=未操作状態)で所定の中立位置に保たれる傾倒操作可能なスティックが、前記中立位置で前記前方側把持部の把持手側に傾いた向きに設けられてなるゲームコントローラである。
【0024】
第8の発明によれば、第1〜5の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、無入力状態のスティックを、前方側把持部を把持したときに親指が添えられる側に向けることができる。つまり、親指が添えられた状態から上下左右に均等に操作することが可能になる。したがって、より一層直感的でスムーズな操作入力を実現することができる。
【0025】
第9の発明は、第6又は8の発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部は、前記前方側把持部に対して左右反転して着脱可能であるゲームコントローラである。
【0026】
第9の発明によれば、第6又は8の発明と同様の効果を奏するとともに、本体左右中心より前方側把持部の把持手寄りの位置にオフセット配置されている状態を、右寄り或いは左寄りに自在に変更することができる。
【0027】
第10の発明は、第9の発明のゲームコントローラであって、前記前方側方向入力部の左右反転装着状態を検知する検知部(例えば、図5の切換スイッチ1289)を備え、前記操作信号出力部は、前記検知部の検知結果に応じて、前記前方側方向入力部の上下左右方向の信号を補正して出力するゲームコントローラである。
【0028】
第10の発明によれば、第9の発明と同様の効果を奏するとともに、前記前方側方向入力部を左右反転させたことを検知して、前方側方向入力部の上下左右方向の信号を補正して出力することができる。したがって、前方側方向入力部の反転の都度、前方側方向入力部へ繋がる信号線の結線を変える必要を無くし、プレーヤが子供であっても容易に切換操作ができるようになる。
【0029】
第11の発明は、第1〜10の何れかの発明のゲームコントローラであって、銃器形状を成し、銃身相当部分(例えば、図1の銃身1232)と、前記後方側把持部を把持した手の人差し指が届く範囲に設けられた発射トリガー(例えば、図1のトリガー1234)と、
を更に備え、前記後方側把持部は、メイングリップであり、前記前方側把持部は、サブグリップであるゲームコントローラである。
【0030】
第11の発明によれば、ゲームコントローラは、実物の自動小銃のような外観と操作系を有する。したがって、このゲームコントローラでFPSをプレイすれば、第1〜10の何れかの発明と同様の効果を奏しつつも、リアルなゲームプレイが可能になる。そして、ゲーム世界での方向感覚と現実世界での方向感覚を一致させるのに寄与し、直感的な入力を促すことができる。
【0031】
第12の発明は、第11の発明のゲームコントローラであって、前記発射トリガーのトリガーガード(例えば、図1のトリガーガード1233)を備え、前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティックを、前記前方側把持部と前記トリガーガード間に設けてなり、前記スティックの操作面と前記トリガーガード間に親指が挿入可能な間隔が設けられてなるゲームコントローラである。
【0032】
第12の発明によれば、第11の発明と同様の効果を奏するとともに、ゲームコントローラを子供でも扱い易い程度の大きさにしつつも、大人がこれを使用したとしても前方側方向入力部を操作する親指が干渉するのを防ぐことができる。
【0033】
第13の発明は、第11又は12の発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部は、前記前方側把持部の長手方向が斜め前方に向かって斜めに設けられ、押し下げ方向が、前記斜めに設けられた前方側把持部を把持した状態の人差し指の屈曲方向となるように当該人差し指の位置に設けられた押しボタンを備えたゲームコントローラである。
【0034】
第13の発明によれば、第11又は12の発明と同様の効果を奏するとともに、前記前方側把持部を長手方向が斜め前方に向くように設けることで、前方側把持部がより握り易くなる。更に、押しボタンタイプの入力デバイスを、前方側把持部を把持した状態の人差し指の屈曲方向となるように設けることで、より自然でスムーズな操作が可能となる。
【0035】
第14の発明は、第11〜13の何れかの発明のゲームコントローラであって、前記銃身相当部分に対する前記前方側把持部の配置位置を可変する可変機構部を備えたゲームコントローラである。
【0036】
第14の発明によれば、第11〜13の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、前方側把持部の配置位置をプレーヤの好みに応じて可変することができる。仮に、前方側把持部を固定位置とした場合には、全てのプレーヤに対して一定の構えを強要することとなり、プレーヤによっては「違和感を覚える」構えになる場合もある。この場合、違和感を覚えるプレーヤはゲームに集中しきれずゲームの楽しさを減退させてしまうかもしれない。しかし、本発明によれば、プレーヤはより自然な体勢でゲームプレイを存分に楽しむことができる。
【0037】
第15の発明は、第14の発明のゲームコントローラであって、前記可変機構部は、
前記銃身相当部分の内部に設けられた揺動軸(例えば、図9の揺動ピン1304)と、前記前方側把持部に設けられた前記揺動軸を挿通する揺動軸挿通孔(例えば、図8の吊下げ片1294、揺動ピン挿通孔1294a)と、前記揺動軸周りの前記前方側把持部の位置を固定する固定部(例えば、図8の吊下げ片1294、固定ピン挿通孔1294b、図9のサブグリップ位置変更ピン1320)と、を有するゲームコントローラである。
【0038】
第15の発明によれば、第14の発明と同様の効果を奏するとともに、揺動軸で枢支し、該軸周りの回り止めを設けるといった簡単な構造で可変機構を実現できる。ゲームコントローラといえども玩具であり子供の比較的粗雑な取り扱いでも壊れないことが求められるが、可変機構部を容易な構造で実現できるので、設計上、強度を出し易くなり、また安価に製造することができるようになるといった効果が得られる。
【0039】
第16の発明は、第14の発明のゲームコントローラであって、前記可変機構部は、前記前方側把持部及び前記銃身相当部分のうちの一方に設けられたボールヘッド部(例えば、図12のボールヘッド1332)と、前記ボールヘッド部を保持・固定する他方に設けられたボール保持部(例えば、図12のホールヘッド締め付け部1338、締め付けボルト1340)と、を有するボールジョイント機構であることを特徴とするゲームコントローラである。
【0040】
第16の発明の発明によれば、第14の発明と同様の効果を奏するとともに、前方側把持部を銃身相当部分に対して、前後左右に自在に傾けた姿勢とすることができる。また、比較的単純な構造であるので、可変機構部の強度を出し易く、また安価に製造することができるようになる。
【0041】
第17の発明は、請求項14に記載のゲームコントローラであって、前記可変機構部は、前記銃身相当部分の周面に前記前方側把持部を接続可能な複数の接続部(例えば、図13のアクセサリーシュー1350)を設けて有し、前記複数の接続部のうちの何れかに前記前方側把持部が接続されるゲームコントローラである。
【0042】
第17の発明によれば、第14の発明と同様の効果を奏するとともに、プレーヤは好みの位置の接続部に前方側把持部を取り付けできる。つまり、よりプレーヤ好みの外観を実現できるようにすることで、プレーヤがゲームコントローラへの愛着を持ち易く、ひいてはよりゲームへ没入しやすくできる。更に、前方側把持部とは別に接続部に接続可能なオプションパーツやアクセサリパーツを設けるならば、前方把持部と組み合わせてより様々なプレーヤ好みの外観を自在に作れるようになる。
【0043】
第18の発明は、第11〜14の何れかの発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部は、前記前方側把持部の長手方向が前記銃身相当部分と交差せず、銃身方向からオフセットされた位置に設けられてなる。
【0044】
第18の発明によれば、第11〜14の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、前方側把持部が銃身相当部分に対してオフセットされた捻れの位置関係の位置に配置される。したがって、標的に向けてゲームコントローラを構えると、前方側把持部と後方側把持部とが直線上に重ならないようにできる。例えば、右利きプレーヤ用の場合、右手で後方側把持部を把持し、左手で前方側把持部を把持する使用方法になる。その時、左手を銃身相当部分まで寄せなくてもよくなる。すなわち、プレーヤから見て、右手から左手への方向が、銃身方向(照準方向)と同じ方向となる位置まで、左手を銃身相当部分まで寄せて把持する必要がなく、窮屈な把持姿勢とならない。結果、左腕の開き角度にゆとりが生まれ比較的両腕を広くして銃型のゲームコントローラを構えられるので、よりコントローラを構え易くなる。
【0045】
第19の発明は、第18の発明のゲームコントローラであって、前記後方側把持部は前記銃身相当部分の下部から下方に向けて設けられてなり、前記前方側把持部は前記銃身相当部分の左側部又は右側部から下方に向けて設けられてなる。
【0046】
銃器の形態において、後方側把持部は前記銃身相当部分の下部から下方に向けて設けられ、前方側把持部は前記銃身相当部分の下方に向けて設けられた形態の銃器は、銃のホールド性が高く操作し易いとされる。このケースでは、前方側把持部は銃身相当部分の左側部又は右側部にオフセットして下方に向けて設けることで、第18の発明と同様の効果を奏することができる。
すなわち、第19の発明によれば、ゲームコントローラを銃器に模して造形する場合、銃そのものの外観が有する高いホールド性に加え、前方側把持部のオフセット配置にともなって、さらにホールド性を高めることができる。
【0047】
第20の発明は、第19の発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部の上面部に前記前方側方向入力部が設けられてなることを特徴とする。
【0048】
第20の発明によれば、第19の発明と同様の効果を奏するとともに、前方側方向入力部の前後左右の方向が、銃身相当部分の前後方向を基準としてゲーム世界内の方向と合致する。したがって、前方側方向入力部への方向入力がより直感的にできるようになる。特に、前方側方向入力部を地表などの特定面に沿って移動するキャラクタの移動方向入力に用いるならば更に効果的である。
【0049】
第21の発明は、第11〜20の何れかの発明のゲームコントローラであって、前記前方側把持部内にバイブレータが内蔵されているゲームコントローラである。
【0050】
前後にそれぞれ把持部を有する銃器は、概して後方側の把持部で銃の基本的な支えを担い、前方側の把持部で射撃方向を調整するように使用される。してみれば、バイブレータを前方側把持部内に設け、例えばプレーヤキャラクタが被弾したといったような状態で振動を発生させるならば、射撃方向の調整を適当に邪魔することで、いかにも被弾等の影響で狙いが振れたかのように感じさせてよりゲームプレイ時のリアリティを高めることができる。
【0051】
第22の発明は、第1〜21の何れかの発明のゲームコントローラであって、内蔵バッテリー(例えば、図1の内蔵バッテリー1270)と、前記内蔵バッテリーの充電用に外部から電力供給を受ける無接点受電部(例えば、図1の無接点受電端子1272)と、を備え、前記操作信号出力部は前記内蔵バッテリーにより駆動される無線通信部により操作入力信号を出力するゲームコントローラである。
【0052】
第22の発明によれば、第1〜21の発明と同様の効果を奏するとともに、有線接続されていないので、信号線の取り回しを気にせずに様々な姿勢でゲームプレイを楽しむことができる。すなわち、プレーヤが、ゲームコントローラであることを忘れて、あたかもゲーム内に登場する武器を操っているかのように感じ易くすることができる。
【0053】
第23の発明は、第22の発明のゲームコントローラを固定する固定部(例えば、図17の土台1502、第1支持部1504、第2支持部1506)と、前記無接点受電部に非接触に電力を供給する非接触電力供給部(例えば、図17の無接点送電端子1508、充電回路部1510)とを備えた充電クレードルである。
【0054】
第23の発明によれば、第22の発明のゲームコントローラを固定して非接触に電力を供給して、内蔵バッテリーへの充電を実現できる。
【発明の効果】
【0055】
本発明によれば、ゲームコントローラそのものを武器の形状を模して形成し、前後の把持部を把持したときに手指が届く位置に、それぞれ前方側方向入力部および後方側方向入力部を備え、それぞれへの入力に応じた操作入力信号が出力することができる。
すなわち、ゲームコントローラを武器に見立てて前後に構えさせることで、ゲーム世界での前後感覚と、ゲームコントローラを構えることで得る現実世界における前後感覚とを一致させることが可能になり、ただ操作するだけで、プレーヤが自然とプレーヤキャラクタになりきることができる。そして、前後の把持部近傍に方向入力のための手段を設けることによって、何れを移動方向または視点方向の操作入力に割り当てたとしても、プレーヤは家庭用ゲーム装置に付属される汎用的なゲームコントローラに比べて圧倒的に直感的な操作入力が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
〔第1実施形態〕
次に図を参照しながら、本発明を適用した第1実施形態について説明する。本実施形態では、銃を模した銃型ゲームコントローラを用いて、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)を実行する形態を例に挙げて説明する。FPSとは、プレーヤが操作するプレーヤキャラクタの視点(一人称視点)でゲーム世界を見たゲーム画面を見ながら、敵キャラクタを拳銃などの武器で敵を狙い撃ちながらゲームを進める所謂「一人称シューティングゲーム」の一つである。
【0057】
尚、ゲームコントローラの容姿は銃型に限らず、プレーヤキャラクタがゲーム中で使用する武器や道具を模していればゲームの内容に応じて適宜変更することができる。例えば、剣を振るって敵を倒す剣術ゲームでは、剣型のゲームコントローラとすることができる。また、適用されるゲームはFPSに限るものではなく、視点位置がやや異なるだけでFPSと同じようなジャンルに属するTPS(サードパーソン・シューティングゲーム)のようにプレーヤキャラクタの背後に配置された俯瞰カメラからゲーム世界を見たゲーム画面でプレイする形態にも適用することができる。
【0058】
図1は、本実施形態におけるゲームシステムの構成例を説明するシステム構成図である。家庭用ゲーム装置1200のゲーム装置本体1201は、例えばCPUや画像処理用LSI、ICメモリ等が実装された制御ユニット1210と、光学ディスク1202やメモリカード1204といった情報記憶媒体の読み取り装置1206、1208を備える。そして、家庭用ゲーム装置1200は、光学ディスク1202やメモリカード1204からゲームプログラムおよび各種設定データを読み出し、ゲームコントローラに為される操作入力に基づいて各種のゲーム演算を実行し、所与のビデオゲームを実行する。
【0059】
家庭用ゲーム装置1200の制御ユニット1210で生成されたゲーム画像やゲーム音は、信号ケーブル1209で接続されたビデオモニタ1220に出力される。プレーヤは、ビデオモニタ1220のディスプレイ1222に表示されるゲーム画像を見つつ、スピーカ1224から出力されるBGMや効果音といったゲーム音を聞きながらゲームを楽しむ。
【0060】
尚、ゲーム実行に必要なゲームプログラムおよび各種設定データは、通信装置1212を介して通信回線1に接続し、外部装置からダウンロードして取得する構成であっても良い。ここで言う、通信回線とは、データ授受が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
【0061】
そして、本実施形態のゲーム装置1200では、ゲームコントローラとして銃型コントローラ1230を用いる。本実施形態における銃型コントローラ1230は、両手で構えて使用する自動小銃を模して造形されている。より具体的には、前端に銃口1231を備えた銃身部1232の下部に、トリガーガード1233に囲まれたトリガー1234が設けられ、これより後方に隣接した銃身後部下端にメイングリップ1236が延設されている。また、トリガーガード1233よりも前方の銃身部1232の前部下端にサブグリップ1238が延設されている。
【0062】
プレーヤが右利きならば、メイングリップ1236を右手で把持してその人差し指をトリガー1234に掛け、左手でサブグリップ1238を把持する。つまり、メイングリップ1236で基本的な姿勢を保持しつつ、サブグリップ1238で銃口1231の向きを調節する。そして、銃口1231をゲーム画面に表示される敵キャラクタや標的に向け、適宜トリガー1234を引いて射撃操作する。
【0063】
銃型コントローラ1230が、ゲーム画面内のどこを狙っているかは、銃型コントローラ1230とディスプレイ1222との相対位置を検出する事によって求められる。
本実施形態の例では、銃型コントローラ1230の銃口1231に相当する開口部内にイメージセンサ1239が内蔵されている。イメージセンサ1239は、ディスプレイ1222の近傍に配置された発光器1226の複数の所定位置から発せられる光(例えば、両端から発せられる赤外線)を撮影し、撮影されたイメージデータをコントローラ制御ユニット1240に出力する。
【0064】
コントローラ制御ユニット1240は、ICチップやICメモリ、6軸加速度センサー1242、近距離無線モジュール1244などの各種電子部品を搭載し、外部とのデータ授受やコントローラ全体を制御する。そして、近距離無線モジュール1244は、ゲーム装置1201の制御ユニット1210に搭載された近距離無線モジュール1214との間で近距離無線通信をアドホックに実現する。したがって、イメージセンサ1239で撮影されたイメージデータは、コントローラ制御ユニット1240によって近距離無線を介してゲーム装置本体1201へ送信される。
【0065】
そして、図2に示すように、ゲーム装置本体1201では、撮影されたイメージに写った複数の光点P1、P2の両光点間を結ぶ直線成分Laの長さと傾きから、ディスプレイ1222に対する銃型コントローラ1230の相対位置と相対姿勢を幾何学的に求める。その結果、銃型コントローラ1230が現在画面内のどこの位置を向いているかが明らかとなり、銃口1231の向けられた位置にポインター2を表示しプレーヤのゲームプレイを補助する。
【0066】
尚、本実施形態における銃型ゲームコントローラ1230は、無接点受電端子1272を介して外部から電力が供給されて充電される内蔵バッテリー1270をメイングリップ1236内に備えており、この内蔵バッテリー1270から必要な電力をまかなう。
【0067】
図3は、本実施形態における銃型コントローラ1230の構成を説明するための外観図である。同図(a)が左側面図、(b)は把持状態を示す左側面図、(c)がA−A断面図に相当する。
【0068】
同図に示すように、銃型コントローラ1230は、FPSゲームをプレイするに際して必要な操作入力をするための入力手段として、前述のトリガー1234のほかに、プレーヤキャラクタの視点方向の入力に用いられる視点方向レバー(メインレバー)1250と、プレーヤキャラクタのゲーム空間内における移動方向の入力に用いられる移動方向レバー(サブレバー)1252とが設けられている。
また、各種の切換操作やプレーヤキャラクタの特定アクションを入力するための押しボタン式スイッチが適宜配置されている。本実施形態では、視点方向レバー1250の近傍に配置されて武器や弾、アイテム等の切換操作に用いられる後部操作ボタン1254と、銃身側面に設けられたスタートボタン1256およびセレクトボタン1257と、サブレバー1238の前側面に設けられプレーヤキャラクタにしゃがみ込みやジャンプなどの特定アクション操作を入力するのに用いられる前部操作ボタン1258とが備えられている。
【0069】
先ず、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252についてより詳細に述べる。視点方向レバー1250および移動方向レバー1252は、所謂「アナログレバー」とも称される入力デバイスであって、縦方向(上下方向)と横方向(左右方向)の2軸方向に同時入力可能な傾倒式のスティックを有し、スティックを無操作時の中立位置から指で押し倒すと、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252からは、2軸方向夫々についての傾倒量(傾倒角度)がアナログ出力される。また、スティックを押し込むことでプッシュスイッチとしても機能する。
【0070】
具体的には、例えば図4に示すようにしてプレーヤキャラクタの制御と対応づけられる。(a)はプレーヤキャラクタPCのオブジェクトを斜め左後方から見た図であり、(b)はプレーヤがディスプレイ1222に向かって銃型コントローラ1230を構えた状態を示す斜め左後方から見た図に相当する。尚、本実施形態では、プレーヤキャラクタPCは、人型をしており地面や甲板、床などの特定面上を移動する。
【0071】
同図に示すように、視点方向レバー1250の上方向及び下方向への傾倒操作は、それぞれプレーヤキャラクタPCの視点として配置されている仮想カメラCMのパンアップ及びパンダウンの操作入力に対応付けられている。また、横方向の右方向への傾倒操作は、仮想カメラCMの右パン、横方向の左方向への傾倒操作は左パンにそれぞれ対応付けられる。更に、視点方向レバー1250を押し込むと、仮想カメラCMの焦点距離がシーケンシャルに切り換えられ、例えば同図(a)に示すように、視点方向レバー1250の押し込みの都度、通常視界を示す撮影範囲W1から、望遠撮影しているのに相当する撮影範囲W2に、更にその逆へと変化する。
【0072】
また、移動方向レバー1252の上方向及び下方向への傾倒操作は、それぞれプレーヤキャラクタPCのゲーム空間内で前進及び後退の操作入力に対応付けられている。また、横方向の右方向への傾倒操作は、プレーヤキャラクタPCの右平行移動、横方向の左方向への傾倒操作は左平行移動にそれぞれ対応付けられる。更に、移動方向レバー1252を押し込むと、プレーヤキャラクタPCの立位姿勢と、しゃがみ込み姿勢とがシーケンシャルに切り換えられる。
【0073】
前述のように、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252は、2軸方向の入力を同時に行える入力デバイスであるから、一つの操作入力で縦横成分を含む斜め方向の入力か可能となる。方向を入力するための入力デバイスとしては、十字方向キーを用いることもできるが、入力デバイスをアナログレバーとしたことによって、例えば斜め右前方に移動する操作入力や、左斜め下を見る(=射界を左斜め下に向ける)といった操作をスムーズかつ直感的に実行できる。しかも、その入力量の時間的変化から視点の向き変化のスピードや移動速度を自由に操作入力することができる。
【0074】
このように、方向入力のデバイスをアナログレバーとすることによって、一瞬たりとも気の抜けないFPSをプレイする場合により速やかで、あたかも実際に自身が視線方向や進行方向を変えるかのような直感的で自由度が高いリアルな操作入力が可能になる。
また、プレーヤキャラクタCPの前後感覚と、プレーヤが銃型コントローラ1230を構えることで体感する前後感覚とが一致するので、視点方向レバー1250や移動方向レバー1252の操作を迷うことなく直感的に操作できる。
【0075】
更に、本実施形態における視点方向レバー1250および移動方向レバー1252は、操作抵抗感を実現するために、入力の縦方向と横方向とでそれぞれ異なる弾性を有する弾性部材を備えており、縦方向側の弾性部材の弾性が、横方向の弾性部材のそれよりも弱く設定されている。スティックを傾倒するとき、縦方向は操作抵抗感が小さく横方向は大きくなるので、スティックそのものが比較的縦方向には入力し易く、横方向への入力にはわずかであるがより多くの力が必要となる。
したがって、比較的縦方向には入力し易くあって、更に操作感の変化から自分が縦方向に加えて横方向にも入力を入れているのかを感覚的に知ることが可能になる。よって、初心者プレーヤにありがちな「自分がどっちに操作入力しているのか分かり難い」といった問題や、視点方向レバー1250の場合であれば「プレーヤキャラクタを所望する方向に向かせるのが難しい」、移動方向レバー1252の場合であれば「プレーヤキャラクタを真っ直ぐ所望する方向に向かわせるのが難しい」といった問題を解決することができる。
【0076】
次に、図1および図3を参照して各レバーの配置の詳細について説明する。
視点方向レバー1250は、図1に示すように、メイングリップ1236の付け根の上方にあたる銃身後端部に設けられた前方(銃口方向)に向いて窪んだ第1凹部1232a内に配置され、無入力状態の中立位置にあるスティックが斜め後方上向き姿勢となるように取り付けられている。視点レバー1250が設けられたこの位置は、メイングリップ1236を右手6で把持した状態で親指を立てると、自然と親指が届いてこれを操作可能となる位置にあたり、視点方向レバー1250のスティックが親指の腹を垂直に射抜く位置関係、すなわち親指の押し込み方向と略一致する位置関係となる。また、視点方向レバー1250は、銃身1232の左右中心よりもやや左側にオフセットして設けられているとともに、入力の縦軸方向(上下傾倒方向)がメイングリップ1236を右手6で把持した状態で親指を屈伸する方向に沿うように配置されている。
【0077】
したがって、第1凹部1232aの窪みに視点方向レバー1250を設けることによって、スティックの長さを吸収し、スティック先端の位置が右手でメイングリップ1236を保持し自然な姿勢で親指を立てた位置の近傍となるように配置できる。この結果、無理の無い自然な入力操作が可能となる。しかも、入力方向の縦方向(=上下方向)が親指の屈伸方向に沿って配置されているので、より一層ゲーム操作がし易くなる。このことは、緊張を強いられるFPSのゲームプレイにおいて、直感的でスムーズな操作入力を実現することとなる。プレーヤは、ゲームに集中し存分に力を発揮することができ、満足のいくゲームプレイを楽しむことができるようになる。
【0078】
また、メイングリップ1236を右手で把持して親指を立てると自然と親指は銃身の左右中心よりも左側に寄ることになるが、視点方向レバー1250が銃身左右中心よりわずかに左側にオフセットして配置されているので、より一層親指でスティックを操作し易くなる。更には、視点方向レバー1250は、中立状態のスティックが斜め後方上を向くように配置されているので、親指で視点方向レバー1250を上下左右に均等に操作できる。
【0079】
このように、視点方向レバー1250は、前述した入力デバイスとしての特定と配置の工夫とによって、右手6の人差し指をトリガー1234に掛けて射撃タイミングの操作に集中しつつも、必要とするときに迅速且つ容易に視点方向レバー1250を操作して視点方向を変えることができるといった、FPSのゲームプレイにおいて何よりも重要な高い操作性を得ることが可能となる。
【0080】
一方、銃身1232の前部下端には、サブグリップ1238が、やや斜め前方向きに延設されている。具体的には、サブグリップ1238は、銃身1232の上下方向に沿った銃身直角方向軸AX2に対して前方向きに取り付け角θを成して延設されている。
そして、サブグリップ1238が銃身1232より延出する付け根の後部には、前方向に向いて窪んで設けられた第2凹部1238aが設けられており、移動方向レバー1252は、この第2凹部1238a内に中立位置にあるスティックが斜め後ろ下向きとなるように設けられている。移動方向レバー1252が設けられたこの位置は、サブグリップ1238を左手8で把持した状態で親指を立てると、親指が第2凹部1238aによって形成されたトリガーガード1233とサブグリップ1238との間のスペースに入り、移動方向レバー1252のスティックを操作可能となる位置にあたる。
【0081】
また、図3(c)に示すように、移動方向レバー1252は、銃身1232の左右中心よりも左側にオフセットして設けられているとともに、上下の入力方向がサブグリップ1238を左手8で把持した状態で親指を屈伸する方向に沿うように配置されている。
【0082】
したがって、第2凹部1238aの窪みに移動方向レバー1252を設けることによって、スティックの長さを吸収し、スティック先端の位置が左手8でサブグリップ1238を保持し自然な姿勢で親指を立てた位置の近傍となるように配置できる。この結果、無理の無い自然な入力操作が可能となる。しかも、入力方向の縦軸(上下傾倒方向)が親指の屈伸方向に沿って配置されているので、より一層ゲーム操作がし易くなる。また、サブグリップ1238を左手8で把持して親指を立てると自ずから、親指は銃身の左右中心よりも左側に寄ることになるが、移動方向レバー1252が銃身左右中心よりわずかに左側にオフセットして配置されているので、より一層親指でスティックを操作し易くなる。
【0083】
このように、移動方向レバー1252は、前述した入力デバイスとしての特定と配置の工夫とによって、左手8でサブグリップ1238を保持して銃口1231を画面内の標的に向けるといった繊細な操作に集中させつつも、必要とするときに迅速且つ容易に移動方向レバー1252を操作してプレーヤキャラクタの移動方向を変えることができる。
【0084】
しかも、前述のように視点方向レバー1250についても同様の効果が奏される。
してみれば、例えば、プレーヤはプレーヤキャラクタになりきって、銃型コントローラ1230を本物の銃のようにして構え、プレーヤキャラクタを移動操作したり、視点の向きを変更させつつ、視界に入った敵(画面に表示された敵)を次々と攻撃するといった操作入力をスムーズに行うことができるようになる。こうしたFPSのゲームプレイにおいて何よりも重要な直感的で高い操作性を得ることによって、プレーヤはよりゲームに没入しやすくなる。
【0085】
次に、図1〜図3を参照して、各種の操作ボタンについて説明する。
後部操作ボタン1254は、第1凹部1232a内、より具体的には視点方向レバー1250よりも下またはその側部に左右に夫々一つずつ設けられている。後部操作ボタン1254には、例えばゲーム中で発射する弾の種類や、銃器の種類の切換(例えば、自動小銃、ライフル、拳銃の切換など。)が割り当てられており、右或いは左側の後部操作ボタン1254を押して操作する都度、シーケンシャルに切換処理される。
【0086】
前部操作ボタン1258は、サブグリップ1238の前側端面に設けられている。具体的には、サブグリップ1238を左手8で保持した場合に人差し指が届く前側面に、銃身後ろ方向に窪んだ第3凹部1238bを有し、この第3凹部1238内に前部操作ボタン1238が設けられている。前部操作ボタン1238はプッシュ式の押しボタンスイッチであり、押し込み方向が、サブグリップ1238の延設方向AX3に対して、略直角を成して後ろ向きに押し込むようにして配置されている。また、無入力状態における前部操作ボタン1258のキートップの前側端面は、第3凹部1238b内に収まり、サブグリップ1238の前側端面より前方には出ないように配置されている。
【0087】
通常、FPSをゲームプレイすると高い緊張感からサブグリップ1238を力強く握り締めてプレイしてしまう場合があるが、本実施形態では前部操作ボタン1258のキートップの前側端面が第3凹部1238b内に収まっているので、サブグリップ1238を左手8で保持していても前部操作ボタン1258を誤って押し込んでしまうことを抑制することができる。それでいて、第3凹部1238bの窪みによってどこに前部操作ボタン1258があるか触れた感じですぐに分かるので、必要なタイミングでスムーズに前部操作ボタン1258を操作することが可能になる。
【0088】
尚、本実施形態では、サブグリップ1238内にバイブレータ1274が備えられている。バイブレータ1274は、コントローラ制御ユニット1240がゲーム装置本体1201から受信した制御信号に応じて発した振動制御信号にしたがって振動を発生する。例えば、プレーヤキャラクタが敵キャラクタからの攻撃を受けた場合や、ゲーム世界内で体(プレーヤキャラクタ)を揺さぶるような大きな揺れがあった場合に、適宜それらに応じた振動パターンで振動が発生される。前述のようにサブグリップ1238は、銃口1231を画面内の標的に向ける方向を調節する部位である。したがって、サブグリップ1238内でバイブレータ1274が振動を発生して銃口1231の向きをわずかに揺るがすことで、いかにもプレーヤキャラクタが被弾したり大きな揺れに遭遇して照準が定まり難くなる様子をリアルに再現することが可能になる。
【0089】
以上、第1実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で構成要素の設計変更を適宜行うことができる。
例えば、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252を所謂「アナログレバー」とせずに、トラックボールやトラックパッドを用いる構成としても良い。
【0090】
また、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252の配置関係を反対にしても良いし、左右何れかの方向にオフセットして配置するとしたがオフセット配置を省略した構成としても良い。
【0091】
また、銃型コントローラ1230からゲーム装置本体1201へのデータ通信を無線としたが、これを有線接続としても良いのは勿論である。
【0092】
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様の構成を有しているが、ユーザが自身の利き手に応じて移動方向レバー1252の配置位置を右利き/左利きに適した配置に変更できる点を特徴とする。尚、以下では上記特徴点についてのみ詳細に述べるものとする。また、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0093】
図5は、本実施形態における銃型ゲームコントローラ1230Bの構成を説明する外観斜視図である。図6は、銃型コントローラ1230Bのサブグリップ1238B周りを抜き出した部分斜視図であるが、移動方向レバー1252等への信号線は省略している。
【0094】
図5および図6に示すように、本実施形態における移動方向レバー1252は、レバーユニット1280に設けられている。より具体的には、レバーユニット1280は、第1実施形態における第2凹部1238aの凹面の一部を左右方向に沿って切り出したのに相当する着脱基板1281を有している。移動方向レバー1252は、この着脱基板1281に対して第1実施形態における配置と同様にしてスティック方向を凹面内側に向けて、且つ中央より左寄りにオフセットして固定されている。また着脱基板1281は、左右対称に形成されており、その左右両端からは凹面外側向きにそれぞれ係合腕1282が延設されている。それぞれの係合腕1282は更に、付け根部分に着脱操作時に指で押す着脱操作部1284と、さらにその先端に左右方向外向きに突設された係合突起1286とを備える。着脱基板1281は、銃身1232等と同様に樹脂にて成形されており、左右の係合腕1282の着脱操作部1284を指で挟んで力をかけると互いに近接するようにしなり、挟む力を緩めると弾性でもとにもどる。
【0095】
一方、サブグリップ1238Bは、第1実施形態で言うところの第2凹部1238aの位置に、レバーユニット1280を装着可能なレバーユニット装着部1288を有している。レバーユニット装着部1288は、サブグリップ1238Bの側面、左右対称な位置に、係合腕1282の着脱操作部1284と密着嵌合する嵌合穴1288a、および係合突起1286と係合する係合凹部1288bとを備えている。
【0096】
レバーユニット1280には、移動方向レバー1252が左オフセットして装着されているので、オフセット方向が銃身方向に向かって左側となるようにレバーユニット1280をレバーユニット装着部1288に装着すると、移動方向レバー1252は第1実施形態と同様の配置関係となり、右利きプレーヤが左手でサブグリップを把持するのに適した右利き用配置となる(図6の(b)の状態で装着した場合に相当。)。逆にオフセット方向が向かって右側となるように左右を反転して装着すると左利きプレーヤが右手でサブグリップを把持するのに適した左利き用配置となる(図6の(c)の状態で装着した場合に相当。)。
【0097】
また、図5に示すように、本実施形態では、銃身1232の側面に切換スイッチ1289が設けられており、またコントローラ制御ユニット1240が信号切換器1247を備える。そして例えば、コントローラ制御ユニット1240は、切換スイッチ1289がONであればレバーユニット1280が右利き用に取り付けられており、OFFであれば左利き用に取り付けられていることを検知する。そして、信号切換器1247を制御して、左利き用であれば移動方向レバー1252から出力される上下方向および左右方向を反転させる。尚、切換スイッチ1289が押される都度、信号切換器1247内の回路が切り替えられて、移動方向レバー1252から出力される上下方向および左右方向を反転させるとしても良い。尚、信号の反転方法は、公知のスイッチ構造や電子回路を適宜利用することができる。
【0098】
移動方向レバー1252の配置変更は次の手順となる。
すなわち、先ず左右の係合腕1282の着脱操作部1284を指で挟んで力をかけて、係合腕1282を互いに近づくようにしならせ、係合突起1284と係合凹部1288bとの係合を解く。その状態でレバーユニット1280ごとレバーユニット装着部1288から引き抜くようにして分離する。次に、レバーユニット1280の左右を反転させ、再び着脱操作部1284を指で挟んで力をかけて係合腕1282をしならせた状態にして、レバーユニット装着部1288に差し込む。そして、係合突起1284を係合凹部1288bの位置にあわせて係合腕1282の挟みを解く。すると、係合突起1284と係合凹部1288bとが係合し、レバーユニット1280がレバーユニット装着部1288に固定される。このとき、移動方向レバー1252に結線されている信号線は、180度捩れることになるので、捩れによる断線が生じないように十分な柔軟性と長さを設けておく必要があるのは勿論である。そして、切換スイッチ1289を押下して信号の反転を設定する。
【0099】
以上のような構成により、本実施形態によれば、プレーヤは自身の利き手と銃型コントローラ1230Bのレバーユニット1280の配置とを比べ、適当でない場合にはこれを左右反転させることで、自身の利き手に適したレバー配置とすることができる。レバーユニット1280を抜き差して、利き手に応じて切換スイッチ1289をON/OFFすれば良いだけなので、大人はもちろん子供でも容易に自身の利き手に合わせた配置とすることができる。
【0100】
尚、本実施形態では移動方向レバー1252についてのみ左右反転配置可能な構成としたが、視点方向レバー1250についても同様の構成を適用しても良いのは勿論である。
【0101】
また、移動方向レバー1252への信号線を結線したまま左右反転する構成としたが、これに限るものではない。例えば、左右反転して着脱自在なカプラーで結線する構成とし、レバーユニット1280の着脱にともなってカプラーで結線を反転させる構成としても良い。この場合、コントローラ制御ユニット1240には反転前後で出力される信号に反転が生じないので、前述の切換スイッチ1289や信号切換器1247を省略することができる。この場合、カプラーの代わりにマグネット着脱式接続端子を用いるとしても良い。
【0102】
更には、切換スイッチ1289や信号切換器1247を省略し、ゲーム開始前に例えばコントローラの設定等によって右利き用/左利き用を選択させることによって、ソフトウェアによって移動方向レバー1252の信号切換を行う構成としても良い。
【0103】
また、移動方向レバー1252を銃身1232の左右中心より左寄りの位置或いは右寄りの位置に位置決め自在とする手段として、移動方向レバー1252を着脱自在な構成としたがこれに限るものではない。例えば、移動方向レバー1252を第1実施形態における第2凹部1238aの左右方向にガイド溝を形成するとともに、移動方向レバー1252にガイド溝にガイドされるガイド片を設け、ガイド溝とガイド片とのフリクション或いはラッチ機構等で移動方向レバー1252を双方の位置にスライド移動させて固定する構成としても良い。
【0104】
〔第3実施形態〕
次に、本発明を適用した第3実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、ユーザがサブグリップ1238を銃身1232に対する取り付け位置を可変できる点を特徴とする。尚、以下では上記特徴点についてのみ詳細に述べるものとする。また、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0105】
図7は、本実施形態における銃型コントローラ1230Cの外観を示す左側面図である。同図に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Cは、第1及び第2実施形態におけるサブグリップ1238に相当する部位が、サブグリップAssy(サブグリップ・アッセンブリー)1238Cとして銃身部分とは別体に形成され、銃身1232Cに対して銃身方向軸AX1周りに回動自在に取り付けられている。
【0106】
図8は、本実施形態におけるサブグリップAssy1238Cの構成を示す構成図である。同図に示すように、サブグリップAssy1238Cは、銃身方向左右に分割形成されたサブグリップ半体1290a、1290bを有し、両者を結合することでサブグリップとしての容姿が形成される。
【0107】
サブグリップ半体1290a、1290bには、サブレバー1252および前部操作ボタン1258といった入力デバイスと係合するデバイス係合部1292a〜1292cが設けられている。また、グリップの上端に相当する端面には、吊下げ片1294を嵌め込む吊下げ片嵌合部1296、サブレバー1252や前部操作ボタン1258に結線されている信号線を挿通する信号線挿通孔1297が形成されている。
【0108】
吊下げ片1294は、図8(b)の正面図およびB−B断面による図8(c)の縦断面図に示すように、サブグリップAssy1238Cの横幅よりやや小さい左右横幅W3を有する板状材である。下端は吊下げ片嵌合部1296と嵌合固定するのに適した形状を成している。左右中心軸の上部には、後述する揺動ピンを挿通させる揺動ピン挿通孔1294aが穿設され、更にこの揺動ピン挿通孔1294aを中心とした円弧に沿って配置された固定ピン挿通孔1294bが穿設されている。
【0109】
サブグリップAssy1238Cの組み立ては次の手順となる。先ず、サブグリップ半体1290a、1290bの一方に、デバイス係合部1292a〜1292cそれぞれやサブレバー1252および前部操作ボタン1258を嵌め、更に吊下げ片嵌合部1296に吊下げ片1294の下端を嵌め込み接着材で固定する。そして、サブグリップ半体1290a、1290bの他方を被せるようにして結合して完了となる。尚、サブレバー1252や前部操作ボタン1258に結線されている信号線は、信号線挿通孔1297を通して吊下げ片1294と同じ方向へ出す。
【0110】
図9は、本実施形態における銃身1232Cの構成を説明する構成図である。同図に示すように、本実施形態における銃身1232Cは、銃身方向左右に分割形成された銃身半体1300a、1300bを有し、両者を結合することによって形成される。
【0111】
銃身半体1300a、1300bは、下面にサブレバーAssy1238Cから突出している吊下げ片1294の上端側を挿入可能な吊下げ片挿入口1302を有する。銃身内部の吊下げ片挿入口1302を前後に挟む位置には、揺動ピン1304を銃身方向軸に平行にしてその前後端部を支持ならびに嵌合固定する前方揺動ピンステー1306および後方揺動ピンステー1308が設けられている。
【0112】
前方揺動ピンステー1306および後方揺動ピンステー1308には、銃身方向軸AX1の直下に、該軸に平行な揺動ピン嵌合溝1309を夫々備えている。揺動ピン嵌合溝1309は、銃身半体1300aと銃身半体1300bとを結合すると、揺動ピン1304を銃身方向軸AX1の直下で該軸に対して平行に支持し、その前後両端と嵌合固定する嵌合穴として機能する。
【0113】
前方揺動ピンステー1306は更に、揺動ピン嵌合溝1309の直下に、銃身方向軸AX1と平行な固定ピン嵌合溝1310を有する。揺動ピン嵌合溝1309から固定ピン嵌合溝1310までの距離は、吊下げ片1294の揺動ピン挿通孔1294aから固定ピン挿通孔1294bまでの距離と同じに設定されている。そして、固定ピン嵌合溝1310は、銃身半体1300aと銃身半体1300bとを結合すると、固定ピン1322を左右から挟む格好で銃身方向軸AX1の直下で平行に支持し固定する働きをする。
【0114】
固定ピン1322は、サブグリップ位置変更ピン1320の先端に設けられている。サブグリップ位置変更ピン1320は、サブグリップAssy1238Cの回り止め手段であり、先端から順に固定ピン1322、ネジ部1324、六角レンチ穴などを有するピンヘッド1326を有する。
【0115】
サブグリップ位置変更ピン1320は、銃身半体1300a、1300bの前端面に設けられた位置変更ピン取り付け部1312内に固定ピン1322を先にして挿入され、同取り付け部内に固定された埋込みナット1314にネジ部1324を螺合させてネジ固定される。固定された状態では、先端の固定ピン1322が、前方揺動ピンステー1306の固定ピン嵌合溝1310に嵌合・挿通し、更に吊下げ片挿入口1302から挿入された吊下げ片1294の固定ピン挿通孔1294bに挿通される。
【0116】
次に、銃身1232Cの組み立て手順について説明する。
先ず、銃身半体1300a、1300bの何れか一方の吊下げ片挿入口1302へ、予め組み立てられたサブグリップAssy1238Cの吊下げ片1294の上端側を挿入する。このとき、サブグリップAssy1238Cの信号線挿通孔1297から出されている信号線1316は、前方揺動ピンステー1306と後方揺動ピンステー1308との間を通して銃身内部へ配線する。
【0117】
次に、吊下げ片1294の揺動ピン挿通孔1294aへ揺動ピン1304を挿通し、その前後端を揺動ピンステー1306、1308の揺動ピン嵌合溝1309に嵌める。この状態を維持して残った銃身半体1300a、1300bの他方を被せるようにして銃身半体同士を結合する。これによって、サブグリップAssy1238Cは、揺動ピン1304で吊下げられ、同ピン周りに揺動自在に支持されたことになる。
【0118】
そして次に、サブグリップ位置変更ピン1320を、銃身1232Cの位置変更ピン取り付け部1312内に挿入しナット1314に螺合させ、サブグリップ位置変更ピン1320でサブグリップAssy1238Cの回り止めをして組み立て完了となる。
【0119】
以上の構成により、プレーヤがサブグリップの取り付け角度を変更したいと望むならば、サブグリップ位置変更ピン1320を抜き、例えば図10のサブグリップ部分の透視正面図に示すように、適当な方向へサブグリップAssy1238Cを揺動させ、再びサブグリップ位置変更ピン1320を銃身1232Cの位置変更ピン取り付け部1312内に挿入して回り止めすれば、所望する取り付け角度を実現できることになる。このとき、吊下げ具1294が左/右に振れることになるが、図9に示すように、銃身半体1300aおよび1300bの側面に切欠部1318を設け、左/右に振れた吊下げ具1294との干渉を防止する。尚、切欠部1318が露出した状態となることが好ましくない場合には、図7に示すように、切欠部1318に着脱自在な化粧プラグ1319を用意すると良い。
【0120】
よって、本実施形態の銃型コントローラ1230Cによれば、銃身周りのサブグリップの取り付け角度を変更することが可能となる。したがって、プレーヤはより構え易い姿勢で銃型コントローラ1230Cを構えてゲームプレイすることが可能となり、プレーヤはよりゲームに集中して没入し易くなる。
【0121】
尚、本実施形態では、視点方向レバー1250および移動方向レバー1252を第1実施形態と同様に固設した構成としているが、第2実施形態と同様の着脱構成を適用しても良いのは勿論である。
【0122】
〔第4実施形態〕
次に、本発明を適用した第4実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、ユーザがサブグリップを銃身に対して前後左右方向に位置決め自在とした点を特徴とする。尚、以下では上記特徴点についてのみ詳細に述べるものとする。また、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0123】
図11は、本実施形態における銃型コントローラ1230Dの外観を示す左側面図である。同図に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Dは、第1実施形態におけるサブグリップ1238相当の部分(サブグリップ1238D)が、ボールジョイント1330によって支持されている。また、第1実施形態におけるサブレバー1252に相当する入力手段として、上下方向ダイヤル1320と、左右方向ダイヤル1322とを備える。
【0124】
図12は、銃型コントローラ1230Dの構造の一例を示す部分断面図である。同図に示すように、本実施形態におけるサブグリップ1238Dの上端には、中空のボールヘッド1332が固設されている。ボールヘッド1332の内部空間は、サブグリップの内部空間に繋がっており、ボールヘッド1332の先端に設けられた開口部1334から、上下方向ダイヤル1320、左右方向ダイヤル1322などに結線される信号線1336が銃身1232D内へ配線される。
【0125】
銃身1232Dの内部の前方下部には、ボールヘッド1332を前後左右へ回動自在に枢支するボールヘッド締め付け部1338が設けられている。ボールヘッド締め付け部1338は、銃身1232Dの前端面に開口する開口部1339内に設けられた締め付けボルト1340によってボールヘッド1332を締め付けて固定する力が調節される。
【0126】
上下方向ダイヤル1320および左右方向ダイヤル1322は、円板型のダイヤルを回して方向を入力する回転型入力デバイスである。
上下方向ダイヤル1320は、サブグリップ1238Dの左右方向向きに回転軸1320aを備え、サブグリップ1238Dを左手で握って親指を立てた位置に円板の外周がサブグリップ1238Dの長辺方向に沿うように配置されている。上下方向ダイヤル1320の上方向への入力および下方向への入力は、第1実施形態のサブレバー1252の上下方向への入力に対応づけられている。
一方、左右方向ダイヤル1322は、サブグリップ1238Dの長辺方向向きに回転軸1322aを備え、サブグリップ1238Dを左手で握ったときに人差し指が届く位置に円板の外周がサブグリップ1238Dの左右方向(横方向)に沿うように配置されている。左右方向ダイヤル1322の右方向への入力および左方向への入力は、第1実施形態のサブレバー1252の左右方向への入力に対応づけられている。
【0127】
以上の構成から、締め付けボルト1340を緩め、銃身1232Dに対するサブグリップ1238Dの取り付け角度を前後左右自在に変更することができる。よって、より一層プレーヤは構え易い姿勢で銃型コントローラ1230Dを構えてゲームプレイすることが可能となり、プレーヤはよりゲームに集中して没入し易くなる。
【0128】
尚、本実施形態では、サブグリップ1238Dに上下方向ダイヤル1320および左右方向ダイヤル1322を設けた構成としたが、第1および第2実施形態と同様にサブレバーを設ける構成としても良いのは勿論である。また、ボールジョイントの締め付けはボルトによらず他の部品を適宜用いても良い。
【0129】
〔第5実施形態〕
次に、本発明を適用した第5実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、サブグリップの長手方向が銃身と交差しないように、サブグリップを銃身に対してオフセット配置した点を特徴とする。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0130】
図13は、本実施形態における銃型コントローラ1230Eの構成の一例を示す外観図である。同図(a)は左側面図、(b)は正面図に相当する。同図に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Eでは、サブグリップ1238Eが、グリップステー1600を介して銃身1232に対して左側(同図(a)で言うと手前側)にオフセットされ、更にグリップ下端が下方やや前方に向くように固定されている。すなわち、銃身1232の銃身方向軸AX1と、サブグリップ1238Eの長手方向AX4は、互いに捻れの位置関係にあって交差しない位置関係を成し、サブグリップ1238Eの長手方向が斜め前方に向かって傾斜しているのでサブグリップ1238Fの長手方向が銃身1232と交差しない。
【0131】
図14は、本実施形態におけるグリップステー1600の構成を示す図である。同図(a)は上面図、(b)はC−C断面図、(c)は下面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図に相当する。また、図15は、グリップステー1600周りの取り付け構造を示す正面視部分断面図である。
【0132】
図14および図15に示すように、グリップステー1600は、正面視上向きに開口する溝状の銃身取付部1602と、正面視下向きに開口する溝状のサブグリップ取付部1604とが正面視略S字状を成して連結された格好をしている。
【0133】
銃身取付部1602は、銃身1232の前方下部に設けられたステー装着溝1232aに銃身下方から嵌め込まれ、銃身1232の下面側から、及び、サブグリップ取付部1604とは反対側の側面(図14での左側面)から、銃身1232にビス10で固定されてステー装着溝1232a内に収まる。また、銃身取付部1602の底面に相当する部分には、上方(銃身1232側)に開口する溝部1602aが設けられており、溝部1602aの端部(図14での右端)はサブグリップ取付部1604の内側に連通している。
【0134】
サブグリップ取付部1604は、サブグリップ1238Eの上部に設けられたステー装着部1238Eaに上から被せるように嵌め込まれ、左右両側方からビス12でサブグリップ1238Eに固定される。サブグリップ1238Eのステー装着部1238Eaは、上方および左右側方へ開口する開口部を有しており、移動方向レバー1252や前部操作ボタン1258からコントローラ制御ユニット1240へ繋がる信号線1316を、サブグリップ1238Eの右側方或いは左側方へ導出させることができる。
そして、グリップステー1600をサブグリップ1238Eに取り付けると、ステー装着部1238Eaの開口部が覆われ、見かけ上はグリップステー1600のサブグリップ取付部1604がステー装着部1238Ea内に収まり、サブグリップ1238Eの左側部および上面において外観と一連の面を成す。
【0135】
サブグリップ1238Eに備えられている前部操作ボタン1258や、移動方向レバー1252からの信号線1316は、ステー装着部1238Eaの開口部から溝部1602aを通ってサブグリップ取付部1604から銃身1232内へ引き込まれ、コントローラ制御ユニット1240に電気的に接続される。
【0136】
こうした構成によって、サブグリップ1238Eを、銃身1232の銃身方向軸AX1に対して、前方に向かって左側にオフセット配置することができる。
加えて、本実施形態はサブグリップ1238Eを銃身1232の左側にオフセットする構成に限らず、構成要素を換えずにサブグリップ1238Eを銃身1232の右側にオフセットする構成も採り得る。具体的には、グリップステー1600は、断面線C−Cを中心に前後で対称形を成している(図14参照)。また、ステー装着部1238Eaの開口部によって、信号線1316は、サブグリップ1238Eの左右何れの側方へも導出させることができる。したがって、グリップステー1600およびサブグリップ1238Eの位置を、銃身1232に対して左右反転することで、同じ部品を用いながらも製造工程においてサブグリップ1238Eが左側にオフセットされた右利き用にすることもできるし、右側にオフセットさせて左利き用にすることもできるといった効果が得られる。
【0137】
また更には、本実施形態では、サブグリップ1238Eおよびグリップステー1600がビスによって分解可能な構成となっているので、ユーザレベルでサブグリップ1238Eのオフセット位置を変更することが可能になる。
例えば、図16は本実施形態における銃型コントローラ1230Eを、右利き用の仕様から左利き用の仕様に変更する手順を示す図である。尚、グリップステー1600周りの取付構造を一部部分断面にして示している。先ず、同図(a)に示すように、銃身1232とグリップステー1600を固定しているビス10を取り外し、サブグリップ1238Eが固定されたままグリップステー1600を銃身下方へ引いて取り外す。次に、同図(b)に示すように、サブグリップ1238Eが固定されたままでグリップステー1600を左右反転させ、サブグリップ1238Eが銃身1232に対して右側に来るようにする。この状態で、グリップステー1600を銃身取付部1602に再び組み付ける。すなわち、銃身取付部1602をステー装着溝1232aに嵌めこみ、ビス10で固定する。
【0138】
この状態では、サブグリップ1238Eは、銃身1232の右側にオフセットした状態となるが、サブグリップ1238Eの前後が反対になっている。そこで次に、同図(c)に示すように、ビス12を外してグリップステー1600とサブグリップ1238Eの結合を解除し、サブグリップ1238Eをサブグリップ取付部1604から外す。そして、外したサブグリップ1238Eを前後反転させる。
そして、同図(d)に示すように、前後反転されたサブグリップ1238Eを再びグリップステー1600にビス12で固定する。
【0139】
以上のように、サブグリップ1238Eを銃身1232に対して左右にオフセット配置することで、本実施形態における銃型コントローラ1230Eは、よりホールド性に優れたものになる。たとえば、第1実施形態の銃型コントローラ1230では、メイングリップ1236とサブグリップ1238は共に銃身の下面より延出しているため、右利きプレーヤがこれを構えると、メイングリップ1236を把持する右手と、サブグリップ1238を把持する左手とが、銃身1232の方向に沿って直線状に並ぶことになる。例えば、銃型コントローラ1230をプレーヤが体の正面で構える場合(この姿勢は、銃型コントローラでゲームする場合、多くのプレーヤがとる姿勢である。)、右腕は肘を曲げて脇をしめた状態で突き出す格好となり、左手を右に寄せて突き出す窮屈な姿勢を取るようにしなければならない。
これに対して、図17に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Eでは、サブグリップ1238Eが銃身1232より左側にオフセット配置されている。したがって、第1実施形態ほど左手を右に寄せる必要がない。結果、左腕の開き角度にゆとりが生まれ比較的両腕を広くして銃型コントローラ1230Eを構えられるので、よりコントローラを構え易くなる。また、第1実施形態のようにサブグリップの上部が銃身に覆われることがないので、サブグリップ1238Eをより握り易くなる。
【0140】
また、本実施形態では、サブグリップ1238Eをオフセットして銃身1232の下方から開放したことによって、サブグリップ1232Eをより握り易く、また操作し易くしている。
【0141】
具体的には、図13に示すように、サブグリップ1238Eの上部後方側には、法線が後ろ斜め上向きの斜面1238Ebが形成され、この斜面1238Ebに移動方向レバー1252が設けられている。移動方向レバー1252の上方には何も配置されていないので、手の大きさに係わらず大変握り易い状態となっている。また、銃中立状態にある移動方向レバー1252のレバーの軸は、斜面1238Ebの法線方向を向いており、視点方向レバー1250のそれと近似している。つまり、移動方向レバー1252の前後左右の操作方向感覚と、視点方向レバー1250における前後左右の操作方向感覚とがほとんど同じになっている。したがって、操作入力の感覚を左右夫々で覚える必要がなくプレーヤ、特に初心者プレーヤにとって使い勝手が良くなる。
【0142】
近年のビデオゲームでは、操作入力の内容をどの入力デバイスに割り当てるかプレーヤの好みに応じて可変できることが要求されるケースが多々見られる(操作入力のコンフィグレーションなどとも呼ばれている。)。本実施形態のように構成すると、移動方向レバー1252の前後左右の操作方向感覚と、視点方向レバー1250における前後左右の操作方向感覚とがほとんど同じとすることができる。したがって、視点方向レバー1250と移動方向レバー1252とで、操作入力の割り当てを反転させたとしても、設定の変更に伴って改めて各レバーにおける方向感覚を習得する必要が無く、すぐに直感的な操作が可能になるといった効果が得られる。
【0143】
〔第6実施形態〕
次に、本発明を適用した第6実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、サブグリップを銃身に対してオフセット配置した点と、移動方向レバーをサブグリップの上面に設けた点を特徴とする。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0144】
図18は、本実施形態における銃型コントローラ1230Fの構成の一例を示す外観図である。同図(a)は左側面図、(b)は正面図に相当する。また、図19は、本実施形態における銃型コントローラ1230Fの構成の一例を示す正面視組立図である。尚、両図は右利き用の仕様を示しているが、左利き用の仕様は銃身1232を挟んで左右反対の関係となる。
【0145】
図18に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Fでは、サブグリップ1238Fが、グリップステー1610を介して銃身1232に対して左側(図18(a)で言うと手前側)にオフセットされ、グリップ下端が略真下を向くように固定されている。すなわち、銃身1232の銃身方向軸AX1と、サブグリップ1238Fの長手方向AX5は、互いに捻れの位置関係にあって交差しない位置関係を成している。
【0146】
グリップステー1610は、図19に示すように、サブグリップ1238Fの側面に対して貫通ビス14で固定されるサブグリップ固定部1612と、サブグリップ固定部1612から略直角に延設され、銃身1232の下面にビス16で固定される銃身固定部1614とを備えている。
【0147】
サブグリップ固定部1612のサブグリップ1238Fとの当接面(図19ではサブグリップ固定部1612の右端面)には、複数のコンタクトピンが配列された第1コンタクトピン群1616が突設されている。また、銃身固定部1614の銃身1232との当接面(図19では銃身固定部1614の上面)には、第2コンタクトピン群1618が突設されている。第1コンタクトピン群1616と第2コンタクトピン群1618は、グリップステー1610内に形成された電気回路1619によって各ピン群のコンタクトピンが1対1で接続されている。電気回路1619は、例えばグリップステー1610を硬質樹脂で形成する場合モールド成形すると良い。
【0148】
そして、第1コンタクトピン群1616は、グリップステー1610にサブグリップ1238Fを取り付けると、サブグリップ1238Fの左右側面に設けられた信号端子板郡1620と接触し、信号端子板郡1620を介して前部操作ボタン1258や移動方向レバー1252からの信号が導通される。一方、第2コンタクトピン群1618は、グリップステー1610を銃身1232に取り付けると、銃身1232の下面に設けられた信号端子群1622と接触し、コントローラ制御ユニット1240に電気回路1619を介した信号が導通される。
【0149】
また本実施形態では、図18に示すように、サブグリップ1238Fの上部に法線が略真上向きの端面1238Fbが設けられ、該端面に移動方向レバー1252が設置されている。本実施形態における移動方向レバー1252は、中立状態のレバー軸が略真上を向くように設定されている。
【0150】
以上の構成により、本実施形態によれば、サブグリップ1238Fを銃身1232に対してオフセット配置することによって、第5実施形態と同様に高いホールド性を実現できる。また第5実施形態と同様に、銃身1232・グリップステー1610・サブグリップ1238F間の固定にビスを採用することで分解/組立が容易となり、製造工程における右利き用/左利き用の仕様変更が容易となる。また、本実施形態では、コンタクトピンによって電気信号の導通する構成を採ることによって、銃身1232からグリップステー1610を経てサブグリップ1238Fに至る信号線1316を無くしたことで、ユーザレベルでの利き手仕様の変更が更に容易になっている。
【0151】
また、移動方向レバー1252の中立状態のレバー軸を略真上に向けて配置することによって、移動方向レバー1252の前後左右の操作方向を、ゲーム内のプレーヤキャラクタが移動する面(例えば、地面や甲板などが含まれる。)での前後左右の方向に一致させることができる。したがって、第1実施形態に比べてもより一層直感的な移動操作入力が可能になる。尚、本実施形態ではサブグリップ1238Fは、銃身1232から略真下に向けて設けられているが、第1実施形態と同様にサブグリップ1238Fの長手方向が斜め前を向いた状態で傾斜配置するとしても良いのは勿論である。この場合でも、移動方向レバー1252の中立状態のレバー軸を略真上に向けて配置すれば同様の効果を得られる。
【0152】
〔第7実施形態〕
次に、本発明を適用した第7実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、サブグリップを銃身に対して着脱自在な構成とした点を特徴とする。尚、以下では上記特徴点についてのみ詳細に述べるものとする。また、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0153】
図20は、本実施形態における銃型コントローラ1230Gの構成の一例を示す外観図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図に相当する。
同図に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Gは、銃身1232の外周面に複数のアクセサリーシュー1350を備える。具体的には、同図(b)に示すように、銃身1232の前部分には、左右両側面、左右斜め下向き面、および下面の計5箇所にアクセサリーシュー1350が設けられている。また、銃身1232の後側上面にも設けられている。
一方、第1実施形態におけるサブグリップ1238に相当するサブグリップ1238Gは、その上面にアクセサリーシュー1350と着脱自在に接続するアタッチメント1352が設けられている。
【0154】
アクセサリーシュー1350とアタッチメント1352は、相互に機械的な連結を実現する連結部1354と、この連結部1354での連結に伴って相互に電気的な接続を実現する信号端子1356とを備えた着脱機構である。例えば、フィルム式カメラ等に用いられているストロボなどの装備を装着するための着脱機構を流用することができる。
【0155】
サブグリップ1238Gのサブレバー1252や前部操作ボタン1258に結線される信号線はアタッチメント1360側の信号端子に接続されており、アクセサリーシュー1350とアタッチメント1360との連結にともなってアクセサリーシュー1350側の信号端子1356と接続してコントローラ制御ユニット1240に信号が出力される。
【0156】
また、本実施形態では、アクセサリやオプション装備として、アタッチメント1352が備えられた化粧パーツ1360や模擬光学装置1362が設けられている。これらは信号端子1356の接続/非接続の組み合わせが夫々固有に設定されており、コントローラ制御ユニット1240側でその種類を識別することが可能になっている。
【0157】
化粧パーツ1360は、銃のデザインの一部であるかのように造形されており、銃身前部外周に設けられたアクセサリーシュー1350のうち、サブグリップ1238Gが装着されていない箇所に取り付けることで、アクセサリーシュー1350がむき出しの状態となり美観を損ねるのを防止する。
【0158】
また、模擬光学装置1362は、例えばライフル銃のスコープや、暗視スコープ、エイムポインターなどを模してデザインされており、銃身1232の後側上面にも設けられたアクセサリーシュー1350に装着することで、あたかもライフル銃や暗視スコープ、エイムポインターといった特殊装備を取り付けたかのような外観を実現する。
更には、模擬光学装置1362は、接眼部分(図の右端側部分)近傍に内蔵小型LCD1368を設けており、コントローラ制御ユニット1240が、ゲーム装置本体1201から受信した画像信号に従って所与の画像を内蔵小型LCD1368に表示させることもできる。例えば、模擬光学装置1362を、ライフル銃のスコープと見立てるならば、ゲーム装置本体1201に、ゲーム処理を実行する際、ゲーム空間にプレーヤキャラクタの視点とは異なる専用の望遠仮想カメラを配置させ、銃型コントローラ1230Gの銃口の向きに応じてこの望遠仮想カメラの撮影方向を制御させる。そして、望遠仮想カメラで望遠撮影した画像を生成させ、生成された画像を銃型コントローラ1230Gに送信し、内蔵小型LCD1368に表示させる。すると、プレーヤが模擬光学装置1362を覗き込むと、あたかも本物のスコープから除いているかのようにゲーム世界を望遠撮影した様子をみることができ、よりリアルな射撃感覚を楽しむことができるようになる。
【0159】
模擬光学装置1362の装着位置は、銃身1232の後側上面に限らないのは勿論である。例えば、模擬光学装置1362をエイムポインターや、フラッシュライトなどを模したデザインとするならば、銃身前方のアクセサリーシュー1350に取り付けるのが適当である。
この場合、ゲーム装置本体1201に、ゲーム処理を実行する際、模擬光学装置1362が装着され、例えば所定のスイッチ1364がONになっている場合には、ゲーム空間に銃身方向を向いた仮想投光器を配置させ、銃型コントローラ1230Gの銃口の向きに応じてこの仮想投光器の投光方向を制御させる。その結果、光学装置アクセサリ1362がエイムポインターや、フラッシュライトとして機能して、ゲーム空間内にあたかも光を照射しているかの様に見せることができる。
【0160】
以上の構成により、本実施形態では、サブグリップ1238Gを所望するアクセサリーシュー1350の位置へ連結することによって、銃身の左/右側面向き、左/右の斜め下向き、下向きの何れか好みの向きにサブグリップ1238Gを取り付けることができる。例えば図21(a)に示すように、サブグリップ1238Gを銃身1232の真下に装着することや、(b)に示すように銃身1232の左側面に装着することができる。
【0161】
また、アクセサリーシュー1350を単にサブグリップ1238Gの着脱箇所として利用するだけでなく、さまざまなアクセサリと共通の着脱箇所とすることによって銃型コントローラ1230Gに対して、本物の銃のように特殊装備を装着させることが可能になる。更には、アクセサリ側に当該アクセサリを識別させる識別情報等を記憶するICを内蔵させ、コントローラ制御ユニット1240が、信号端子1356を介して、その識別情報を読み出すことによって、当該アクセサリの種類を電気的或いは電子的に識別可能とし、ゲーム処理実行中に識別した当該アクセサリの種類に応じて特別な処理(例えば、専用の望遠仮想カメラの設置や仮想投光器の設置など。)を行うことで、装着したアクセサリに応じたよりリアルなゲームを実現することができる。
【0162】
尚、本実施形態は、個別のアクセサリーシューを装着箇所毎に設けた構成としたが、これに限るものではない。例えば、ダクトレールのように、アタッチメント1350を摺動自在にガイドするガイドレールと、このガイドレールの内側に設けられ、アタッチメント1350側の接続端子と摺接する通電線とをセットにして、銃身外周に沿ってライン状に設けた構成としても良い。この場合、ガイドレールに沿っていれば自在にサブグリップ1238Gの取り付け位置を変更することが可能になる。
【0163】
〔第8実施形態〕
次に、本発明を適用した第8実施形態について説明する。本実施形態は、基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが、サブグリップの形状が異なり、それに伴ってサブレバーの配置が異なる点を特徴とする。尚、以下では上記特徴点についてのみ詳細に述べるものとする。また、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略する。
【0164】
図22は、本実施形態における銃型コントローラ1230Hの構成を示す外観図である。(a)が左側面図、(b)が銃身前部分の上面図、(c)が右側面図に相当する。
同図に示すように、本実施形態における銃型コントローラ1230Hは、銃身1232の前部分の左側面から下面を通って右側面まで外周に沿ってサブグリップ1238Fが形成されている。サブグリップ1238Hは、左手8によって下から支えるようにして把持される。
【0165】
移動方向レバー1252は、サブグリップ1238Hの左側面に形成された凹部1370内に配置されている。具体的には、サブグリプ1238Hを左手8で把持したときに、左側面に添えられる親指の届く範囲にスティックを銃身左方向に向けて設けられるとともに、入力の上下方向は、サブグリップ1238Hを把持する左手8の親指の屈伸方向に沿うように設定されている。凹部1370内に移動方向レバー1252を設けることで、スティックの長さが突出するのを抑制し、左手8の親指がより自然な姿勢で移動方向レバー1252のスティックを操作できるようにしている。尚、本実施形態では、親指の伸ばし方向(前方斜め上方向)および縮め方向(後方斜め下方向)への入力が、それぞれプレーヤキャラクタCP(図4参照)の前進、後退に対応し、親指を右に開く方向(後方斜め上方向)および左に閉じる方向(前方斜め下方向)への入力が右移動、左移動に対応付けられている。
【0166】
本実施形態における前部操作ボタン1258Hは、サブグリップ1238Hの右側面に形成された第4凹部1372内に配置されている。第4凹部1372は、第1実施形態の第3凹部1238bに相当し、サブグリップ1238Hを左手8で把持したとき右側面に添えられる人差し指および中指が届く位置に、これらの指の屈伸方向に沿って凹設されている。そして、未操作状態における前部操作ボタン1258Hのキートップの前側端面が第4凹部1372内に収まり、サブグリップ1238Hの右側端面より突出しないように配置されている。したがって、第1実施形態の前部操作ボタン1258と同様に、サブグリップ1238Hを左手8で保持していても前部操作ボタン1258Hを誤って押し込んでしまうことを抑制することができる。それでいて、第4凹部1372の窪みによってどこに前部操作ボタン1258Hがあるか触れた感じですぐに分かるので、必要なタイミングでスムーズに前部操作ボタン1258Hを操作することが可能になる。
【0167】
〔第9実施形態〕
本発明を適用した第9実施形態について説明する。本実施形態では、剣を模した剣型ゲームコントローラを例に挙げて説明する。剣型ゲームコントローラは、例えば、剣を振って敵を倒すタイプの剣術ゲームをプレイする際に用いるコントローラである。
尚、剣型コントローラは、コントローラとしての外観や使用されるゲームの内容こそ違うが、第1実施形態の銃型コントローラ1230に相当し、基本的に第1実施形態と同様にして使用される。以下では、第1実施形態と異なる点を述べることとし、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与し説明は省略する。
【0168】
図25は、本実施形態における剣型ゲームコントローラ1400の構成を示す外観図である。(a)が左斜め後方より見た斜視図、(b)が左側面図に相当する。図16に示すように、本実施形態における剣型ゲームコントローラ1400は、剣(或いは刀)を模して造形されており、棒を持つ要領で右手6および左手8の両手でグリップ(剣柄)1402を把持して構えて使用する。
【0169】
グリップ1402は、右利きプレーヤが右手6を添える右手把持部1404と、左手8を添える左手把持部1406とを有し、右手6および左手8で夫々の把持部を把持したときにそれぞれの親指が届くグリップ上面位置には、グリップ軸に向かって窪む凹部1408が設けられている。右手把持部1404の凹部1408内にはメインレバー1250が配置され、左手把持部1406の凹部1408内にはサブレバー1252が配置されている。
【0170】
本実施形態におけるメインレバー1250は、剣先1401の方向に向かって左右中央に配置される、或いは右手6で握った場合に自然と親指が添えられる側(左側)にオフセットして配置されている。メインレバー1250の入力の上下方向(剣身の方向で言うと前後に相当。)は、剣先方向に向かって前後方向に沿っているとしても良いし、右手親指の屈伸方向に沿わせてやや左斜め向きに設定しても良い。メインレバー1250について、オフセット配置した場合や、入力の上下方向を左斜め向きに設定した場合には、右手で把持した場合に限られるが第1実施形態と同様により自然で直感的な操作が可能になるといった効果が得られる。
【0171】
また、本実施形態におけるサブレバー1252は、剣先1401の方向に向かって左右中央に配置される、或いは左手8で握った場合に自然と親指が添えられる側(右側)にオフセットして配置されている。サブレバー1252の入力の上下方向(剣身の方向で言うと前後に相当。)は、剣先方向に向かって前後方向に沿っているとしても良いし、左手の親指の屈伸方向に沿わせてやや右斜め向きに設定しても良い。サブレバー1252について、オフセット配置した場合や、入力の上下方向を右斜め向きに設定した場合には、左手で把持した場合に限られるが第1実施形態と同様により自然で直感的な操作が可能になるといった効果が得られる。
【0172】
また、グリップ1402の下面には、第1実施形態の第3凹部1238bに相当する凹部1410が複数設けられている。そして、右手把持部1404の凹部1410内に第1実施形態における後部操作ボタン1254に相当する操作ボタン1254Jが設けられ、左手把持部1406の凹部1410内には第1実施形態における前部操作ボタン1258に相当する操作ボタン1258Gが設けられている。尚、未操作状態における操作ボタン1254Gおよび操作ボタン1258Jのキートップ端面が、凹部1410内に収まり、グリップ1402の下端面より突出しないように設定されているのは第1実施形態と同様である。
【0173】
本実施形態によれば、あたかも本物の剣を構えて振り回してゲームを楽しみつつも、プレーヤキャラクタの移動方向や視点方向を、実に自然に操作入力することができる。また、入力コントローラの造形や適用されるゲームの内容こそ違えども、第1実施形態の銃型コントローラ1230と同様の優れた効果を奏することができる。
【0174】
〔第10実施形態〕
次に、本発明の第10実施形態として、銃型コントローラ1230のクレードル1500について説明する。尚、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付与し説明は省略する。
【0175】
図24は、クレードル1500の構成の一例を示す外観左側面図である。同図に示すように、クレードル1500は、銃型コントローラ1230が着脱自在な充電スタンドである。クレードル1500は、土台1502の上面に、銃型コントローラ1230の銃口1231を支持する第1支持部1504と、メイングリップ1236と嵌合する第2支持部1506とを備える。
【0176】
第2支持部1506は、例えば、有底のカップ状を成しており、メイングリップ1236の下端を収容して水平方向(同図で言うところの左右方向および奥/手前方向)の移動を制限することができる。また、第2支持部1506の底部には、無接点受電端子1272に電力を供給する無接点送電端子1508が設けられている。無接点送電端子1508には、充電回路部1510から、コンセントプラグ1510を家庭用電源に接続して得られた電力が供給される。
【0177】
したがって、銃型コントローラ1230の銃口1231を第1支持部1504に支持させながらメイングリップ1236を第2支持部1506に挿入して装着すると、銃型コントローラ1230の無接点受電端子1272が無接点送電端子1508に近接し電磁誘導作用により電力が供給される。この結果、銃型コントローラ1230を使用しないときにクレードル1500に装着しておくと、自動的に内蔵バッテリー1270に充電される。
【0178】
尚、本実施形態のクレードル1500は、第1実施形態における銃型コントローラ1230に限らず、第2〜8における銃型コントローラについても同様に適用することができる。
【0179】
〔変形例〕
以上、本発明の第1〜第10実施形態について説明したが、本発明の適用形態がこれらに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更を加えることができる。
【0180】
例えば、第1実施形態では、サブグリップ1238を銃身1232の真下に向けて延設した形態としたがこれに限らず、図25に示すように、斜め前方下方に向けて延設するとしても良い。また、サブレバー1252のスティックが、銃身方向を向くように設ける構成としたがこれに限らず、例えば図25に示すように、サブレバー1252をサブグリップ1238を把持する左手8側に向いた端面1238dに設け、スティックが、把持した手の側を向くようにしても良い。すなわち、銃身軸方向に対して斜め後ろ向きとしても良い。
【0181】
また、本発明を適用したゲームコントローラは、FPSに使用するに限らず公知のガンシューティングゲームに同様にして使用することができるのは勿論である。
また、本発明を適用したゲームコントローラを、家庭用ゲーム装置で使用する構成としたがこれに限らず、その他のビデオゲーム装置(例えば、業務用のゲーム装置や、パソコンなど。)に接続して使用する形態であっても良いのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】第1本実施形態におけるゲームシステムの構成例を示すシステム構成図。
【図2】第1本実施形態における銃型コントローラによるポインターとしての機能を説明する概念図。
【図3】第1本実施形態における銃型コントローラの構成を説明するための外観図。
【図4】第1本実施形態における銃型コントローラの操作入力とプレーヤキャラクタの制御との対応関係の一例を示す図。
【図5】第2実施形態における銃型ゲームコントローラの構成を説明する外観斜視図。
【図6】第2実施形態における銃型コントローラのサブグリップ周りを抜き出した部分斜視図。
【図7】第3実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観左側面図。
【図8】第3実施形態におけるサブグリップAssyの構成を示す構成図。
【図9】第3実施形態における銃身の構成を説明する構成図。
【図10】第3実施形態におけるサブグリップの取り付け角度を変更した状態を示すサブグリップ部分の透視正面図。
【図11】第4実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観左側面図。
【図12】第4実施形態における銃型コントローラの構造の一例を示す部分断面図。
【図13】第5実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観図。
【図14】第5実施形態におけるグリップステーの構成を示す図。
【図15】第5実施形態におけるグリップステー周りの取り付け構造を示す正面視部分断面図。
【図16】第5実施形態における銃型コントローラを、右利き用の仕様から左利き用の仕様に変更する手順を示す図。
【図17】第5実施形態における銃型コントローラを構えた状態を示す後方斜視図。
【図18】第6実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観図。
【図19】第6実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す正面視組立図。
【図20】第7実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観左側側面図。
【図21】第7実施形態におけるサブグリップ等の取り付け例を示す外観図。
【図22】第8実施形態における銃型コントローラの構成の一例を示す外観左側側面図。
【図23】第9本実施形態における剣型ゲームコントローラの構成を示す外観側面図。
【図24】クレードルの構成の一例を示す外観左側面図。
【図25】サブグリップの取り付け形態の変形例、ならびにサブレバーの取り付け形態の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0183】
1200 家庭用ゲーム装置
1230 銃型コントローラ
1232 銃身
1234 トリガー
1236 メイングリップ
1238 サブグリップ
1238b 第3凹部
1238C サブグリップAssy
1240 コントローラ制御ユニット
1244 近距離無線モジュール
1247 信号切換器
1250 視点方向レバー
1252 移動方向レバー
1258 前部操作ボタン
1270 内蔵バッテリー
1272 無接点受電端子
1280 レバーユニット
1289 切換スイッチ
1294 吊下げ片
1304 揺動ピン
1320 サブグリップ位置変更ピン
1330 ボールジョイント
1350 アクセサリーシュー
1352 アタッチメント
1400 剣型コントローラ
1500 クレードル
1504 第1支持部
1506 第2支持部
1508 無接点送電端子
1510 充電回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両手で持って使用する所定の形状を成し、
前後に設けられた左右何れか一方の手で把持する前方側把持部及び他方の手で把持する後方側把持部と、
前記前方側把持部を把持した手の手指で操作入力する前方側方向入力部と、
前記後方側把持部を把持した手の手指で操作入力する後方側方向入力部と、
前記前方側方向入力部及び前記後方側方向入力部それぞれへの入力に応じたそれぞれの操作入力信号を操作信号出力部と、
を備えたゲームコントローラ。
【請求項2】
前記前方側方向入力部は、前記前方側把持部を把持した手の親指が届く範囲に設けられ、
前記後方側方向入力部は、前記後方側把持部を把持した手の親指が届く範囲に設けられた、
請求項1に記載のゲームコントローラ。
【請求項3】
前記前方側方向入力部への上下操作方向が、前記前方側把持部を把持した際の親指の屈伸方向となるように定められた請求項2に記載のゲームコントローラ。
【請求項4】
前記前方側把持部を把持した手の人差し指が届く範囲に設けられた押しボタンを備えた請求項1〜3の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項5】
前記前方側把持部には、前記押しボタンの配置位置に、端面より窪んだ凹部が設けられ、
前記押しボタンが、前記凹部内に配置された
請求項4に記載のゲームコントローラ。
【請求項6】
前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティック又はスライド操作可能なパッドを有し、操作方向及び操作量を可変に入力可能な操作入力部であり、本体左右中心より前記前方側把持部の把持手寄りの位置に配置されている請求項1〜5の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項7】
前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティック又はスライド操作可能なパッドを有し、操作方向及び操作量を可変に入力可能な操作入力部であり、本体左右中心より左寄りの位置及び右寄りの位置に位置決め自在でなる請求項1〜5の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項8】
前記前方側方向入力部は、無入力状態で所定の中立位置に保たれる傾倒操作可能なスティックが、前記中立位置で前記前方側把持部の把持手側に傾いた向きに設けられてなる請求項1〜5の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項9】
前記前方側方向入力部は、前記前方側把持部に対して左右反転して着脱可能である請求項6又は8に記載のゲームコントローラ。
【請求項10】
前記前方側方向入力部の左右反転装着状態を検知する検知部を備え、
前記操作信号出力部は、前記検知部の検知結果に応じて、前記前方側方向入力部の上下左右方向の信号を補正して出力する請求項9に記載のゲームコントローラ。
【請求項11】
銃器形状を成し、
銃身相当部分と、
前記後方側把持部を把持した手の人差し指が届く範囲に設けられた発射トリガーと、
を更に備え、
前記後方側把持部は、メイングリップであり、
前記前方側把持部は、サブグリップである
請求項1〜10の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項12】
前記発射トリガーのトリガーガードを備え、
前記前方側方向入力部は、傾倒操作可能なスティックを、前記前方側把持部と前記トリガーガード間に設けてなり、
前記スティックの操作面と前記トリガーガード間に親指が挿入可能な間隔が設けられてなる
請求項11に記載のゲームコントローラ。
【請求項13】
前記前方側把持部は、前記前方側把持部の長手方向が斜め前方に向かって斜めに設けられ、
押し下げ方向が、前記斜めに設けられた前方側把持部を把持した状態の人差し指の屈曲方向となるように当該人差し指の位置に設けられた押しボタンを備えた
請求項11又は12に記載のゲームコントローラ。
【請求項14】
前記銃身相当部分に対する前記前方側把持部の配置位置を可変する可変機構部を備えた請求項11〜13の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項15】
前記可変機構部は、
前記銃身相当部分の内部に設けられた揺動軸と、
前記前方側把持部に設けられた前記揺動軸を挿通する揺動軸挿通孔と、
前記揺動軸周りの前記前方側把持部の位置を固定する固定部と、
を有する請求項14に記載のゲームコントローラ。
【請求項16】
前記可変機構部は、
前記前方側把持部及び前記銃身相当部分のうちの一方に設けられたボールヘッド部と、
前記ボールヘッド部を保持・固定する他方に設けられたボール保持部と、
を有するボールジョイント機構である請求項14に記載のゲームコントローラ。
【請求項17】
前記可変機構部は、前記銃身相当部分の周面に前記前方側把持部を接続可能な複数の接続部を設けて有し、前記複数の接続部のうちの何れかに前記前方側把持部が接続される請求項14に記載のゲームコントローラ。
【請求項18】
前記前方側把持部は、前記前方側把持部の長手方向が前記銃身相当部分と交差せず、銃身方向からオフセットされた位置に設けられてなる請求項11〜14の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項19】
前記後方側把持部は前記銃身相当部分の下部から下方に向けて設けられてなり、
前記前方側把持部は前記銃身相当部分の左側部又は右側部から下方に向けて設けられてなる、
請求項18に記載のゲームコントローラ。
【請求項20】
前記前方側把持部の上面部に前記前方側方向入力部が設けられてなる請求項19に記載のゲームコントローラ。
【請求項21】
前記前方側把持部内にバイブレータが内蔵されている請求項11〜20の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項22】
内蔵バッテリーと、
前記内蔵バッテリーの充電用に外部から電力供給を受ける無接点受電部と、
を備え、前記操作信号出力部は前記内蔵バッテリーにより駆動される無線通信部により操作入力信号を出力する請求項1〜21の何れか一項に記載のゲームコントローラ。
【請求項23】
請求項22に記載のゲームコントローラを固定する固定部と、
前記無接点受電部に非接触に電力を供給する非接触電力供給部と、
を備えた充電クレードル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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