説明

ゲームシステム及びゲーム機

【課題】エラーへの対応を容易にする情報を提供するゲーム機を含むゲームシステム及を提供する。
【解決手段】本発明のゲームシステムGSに含まれる各ゲーム機STは、各種画像が表示される表示手段3と、各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーの回復処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶する記憶手段16と、エラーを検知すると、その検知されたエラーに対応するエラー識別情報を特定するエラー特定手段15bと、特定されたエラー識別情報に対応する動画を、記憶手段16を参照して選択する選択手段15bと、選択された動画が表示手段3に表示されるように再生する再生手段15bと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のゲーム機を含むゲームシステム及びゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンターや各種店舗のゲームコーナーに設置される商用ゲーム機において、エラーが発生した際に、エラーを示すランプを点灯させたり、エラーコードやエラーメッセージを表示させるものは既に知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のエラー通知方法ではエラーを回復させるための具体的な手順までは示されない。特に商用ゲーム機の構造は複雑化及び多様化しており、単にエラーコードだけではメンテナンス担当者がエラー回復のためにどのような処置をすべきなのか対応できない場合がある。また、たとえ処置内容が表示されても、エラー箇所の構成が複雑で、修繕箇所の取り外しや取り扱いが困難な場合もある。一方、簡単な回復処置で済む場合にまで分厚いマニュアルを逐次参照するのは煩雑である。
【0004】
そこで、本発明は、エラーへの対応を容易にする情報を提供するゲーム機を含むゲームシステム及びゲーム機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明のゲームシステム(GS)は、所定のゲームが行われる複数のゲーム機を含むゲームシステムであって、前記複数のゲーム機のそれぞれは、前記ゲームに関する処理を行うゲーム制御手段(15a)と、各種画像が表示される表示手段(3)と、自己に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶する記憶手段(16)と、自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応する前記エラー識別情報を特定するエラー特定手段(15b)と、前記エラー特定手段によって特定された前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択する選択手段(15b)と、前記選択手段によって選択された動画が前記表示手段に表示されるように、前記動画を再生する再生手段(15b)とを有することにより上述の課題を解決する。
【0007】
本発明によれば、ゲーム機に各種エラーを回復するための処置(以下「回復処置」という。)に関する内容が記録された動画が記憶手段に記憶され、エラーが発生すると、選択手段によってそのエラーに対応する動画が選択され、その選択された動画が再生手段によって再生されて表示手段に表示される。従って、エラー回復に必要な一連の手順を動画によって具体的に示すことができる。これにより、ゲーム機の機構が複雑で修繕箇所の取扱いが困難な場合であっても、例えばメンテナンス担当者にエラーの回復処置の手順を容易に理解させるための情報を簡便に提供することができる。
【0008】
各種エラーを回復するための処置に関する内容は回復処置に必要な情報であればよく、例えば、回復処置の全ての手順であってもよいし、一部の複雑な手順のみであってもよい。エラー識別情報は、各種エラーの種類を識別できる情報であればよく、例えば記号や数値等によるコード形式であってもよいし文章形式であってもよい。動画とエラー識別情報との対応付けは、直接対応付けてもよいし、各動画を識別する識別情報を介して対応付けてもよい。記憶手段における動画の記録形式はアナログ形式であってもよいしデジタル形式であってもよい。また、本発明の記憶手段の一部はゲーム機と着脱自在なカートリッジであってもよいし、外部記憶装置としてのCD、LD、DVD等でもよい。ゲーム機において行われるゲームの種類は問わない。例えば、物理的な装置を使用するゲームであってもよいし、モニタの表示のみで行われるゲームであってもよい。
【0009】
また、前記各エラー識別情報に対応する動画は、少なくとも一つの画像ブロック(PB)で構成され、前記記憶手段は、前記各動画を構成するために用意された複数の前記画像ブロックのそれぞれを、その画像ブロックに固有に付されたブロック識別情報に対応付けて記憶し、前記各エラー識別情報には、そのエラー識別情報に対応付けられた動画を構成する前記少なくとも1つの画像ブロックのブロック識別情報を再生順に動画情報として対応付けて記憶し、前記選択手段は、前記エラー識別情報に対応する前記動画情報を前記動画として選択し、前記再生手段は、前記記憶手段を参照して、選択された前記動画情報に含まれる前記ブロック識別情報に対応する前記画像ブロックを再生することにより、前記動画を再生してもよい。
【0010】
これにより、複数の動画に共通する共通シーンが有る場合、共通シーンを1つの画像ブロックに記録し、その共通シーンを使用する各動画で同じ画像ブロックを使用することができるので、記憶手段が動画を記憶するために消費するメモリを節約することができる。
【0011】
前記各ゲーム機には、そのゲーム機の各種状態を検知するための複数のセンサ(17)が設けられ、前記エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号の状態に基づいてエラーを検知してもよい。複数のセンサには、温度や湿度等に関する異常状態自体を検知するセンサと、ゲーム進行に関するゲーム機の所定の状態を検知するセンサと、ゲーム機の各部材の使用状況を検知するセンサとが含まれる。
【0012】
前記各ゲーム機は、前記再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部(10)と、前記特定手段によってエラー識別情報が特定されると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段(15b)とを有してもよい。
【0013】
これにより、開始操作があるまで動画が再生されず、開始操作があって初めて動画が再生手段によって再生される。開始操作がないと動画が再生されないので、メンテナンス担当者が到着するまでに動画の再生が自動的に開始されてしまうことを回避することができる。更に、開始操作部をメンテナンス担当者でなければ操作できないように、開始操作部を鍵が必要な箇所に設けたり、開始操作を有効にするための暗証番号を設けたりすれば、ゲームプレイヤーが勝手に開始操作を行って動画を見ることも回避することができる。
【0014】
前記各ゲーム機は、前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部(11)と、前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了する再生終了制御手段(15b)を有していてもよい。これにより、回復処置が完了後、すぐに終了操作部に対して終了操作を行えば、回復処置の完了後すぐに再生を終了させてゲームを再開させることができる。
【0015】
前記複数のゲーム機は所定数毎にグループ分けされ、各グループにはそのグループに含まれるゲーム機のいずれかにて使用されたゲーム媒体を利用して抽選が行われる抽選機構(SA)が備えられ、前記各抽選機構は、自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応するエラー識別情報を特定する抽選機構エラー特定手段(23b)と、前記抽選機構エラー特定手段にて特定されたエラー識別情報を、自己に対応する前記グループの各ゲーム機に送信するエラー情報送信手段(20)とを有し、前記各ゲーム機は、前記抽選機構からの前記エラー識別情報を受信するエラー情報受信手段(12)と、前記抽選機構からの前記エラー識別情報を受信すると、自己の前記ゲーム制御手段による処理を中断するゲーム中断手段(15b)とを有し、前記各ゲーム機の記憶手段は、前記抽選機構に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶し、前記各ゲーム機の選択手段は、受信した前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択してもよい。
【0016】
これにより、複数のゲーム機がグループ化され、各グループに対して抽選機構が設けられているゲームシステムにおいて、抽選機構にて特定されたエラー識別情報が各ゲーム機に送信され、各ゲーム機ではエラー識別情報を受信すると実行中のゲームが中断され、受信したエラー識別情報に対応付けられた動画が選択されてモニタに表示される。従って、抽選機構にモニタが設けられていない場合であってもゲーム機のモニタを使用して抽選機構のエラーに対応する動画を再生することができる。
【0017】
前記各ゲーム機は、前記再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部(10)と、前記エラー識別情報を受信すると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、自己の前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段(15b)とを有していてもよい。これにより、各ゲーム機にてエラー識別情報が受信された場合であっても、開始操作が行われたゲーム機においてのみ動画を再生させることができる。
【0018】
前記各グループに含まれる前記所定数のゲーム機は互いにデータ送受信可能であり、前記各ゲーム機は、前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部(11)と、前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了して、前記動画情報の再生の終了を通知するための再生終了通知を、前記グループ内の他のゲーム機へ送信する再生終了制御手段(15b、12)と、自己に前記終了操作があった場合又は前記再生終了通知を受信した場合に、自己の前記ゲーム制御手段による処理を再開させるゲーム再開手段(15b)と、を有していてもよい。これにより、グループ内のいずれかのゲーム機にて終了操作が行われると、動画の再生が終了すると共に、グループ内の各ゲーム機におけるゲーム制御手段による処理が再開される。
【0019】
前記各抽選機構には、その抽選機構の各種状態を検知するための複数のセンサ(25)が設けられ、前記抽選機構エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいてエラーを検知してもよい。複数のセンサには、温度や湿度等に関する異常状態自体を検知するセンサと、ゲーム進行に関する抽選機構の所定の状態を検知するセンサと、抽選機構の各部材の使用状況を検知するセンサとが含まれる。
【0020】
本発明のゲーム機(ST)は、所定のゲームが行われるゲーム機であって、前記ゲームに関する処理を行うゲーム制御手段(15a)と、各種画像が表示される表示手段(3)と、自己に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶する記憶手段(16)と、自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応する前記エラー識別情報を特定するエラー特定手段(15b)と、前記特定手段によって特定された前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択する選択手段(15b)と、前記選択手段によって選択された動画が前記表示手段に表示されるように、前記動画を再生する再生手段(15b)と、を有することにより上述の課題を解決する。このゲーム機における各構成の意義は請求項1に記載のゲームシステムにおけるゲーム機と同様である。
【0021】
また、前記各エラー識別情報に対応する動画は、少なくとも一つの画像ブロック(PB)で構成され、前記記憶手段は、前記各動画を構成するために用意された複数の前記画像ブロックのそれぞれを、その画像ブロックに固有に付されたブロック識別情報に対応付けて記憶し、前記各エラー識別情報には、そのエラー識別情報に対応付けられた動画を構成する前記少なくとも1つの画像ブロックのブロック識別情報を再生順に動画情報として対応付けて記憶し、前記選択手段は、前記エラー識別情報に対応する前記動画情報を前記動画として選択し、前記再生手段は、前記記憶手段を参照して、選択された前記動画情報に含まれる前記ブロック識別情報に対応する前記画像ブロックを再生することにより、前記動画を再生してもよい。このゲーム機における各構成の意義は請求項2に記載のゲームシステムにおけるゲーム機と同様である。
【0022】
自己における各種状態を検知するための複数のセンサが設けられ、前記エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいてエラーを検知してもよい。複数のセンサには、温度や湿度等に関する異常状態自体を検知するセンサと、ゲーム進行に関するゲーム機の所定の状態を検知するセンサと、ゲーム機の各部材の使用状況を検知するセンサとが含まれる。
【0023】
前記再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部(10)と、前記特定手段によってエラー識別情報が特定されると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段(15b)とを有していてもよい。このゲーム機における各構成の意義は請求項3に記載のゲームシステムにおけるゲーム機と同様である。
【0024】
前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部(11)と、前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了する再生終了制御手段(15b)を有していてもよい。このゲーム機における各構成の意義は請求項4に記載のゲームシステムにおけるゲーム機と同様である。また、本発明のゲーム機は商用ゲーム機であってもよい。これにより、複雑な構造の商用ゲーム機におけるエラーの回復処置を容易にすることができる。
【発明の効果】
【0025】
上述したように、本発明によれば、ゲーム機に、各種エラーのそれぞれに対する回復処置に関する動画を記憶しておき、エラーを検知するとそのエラーに対応する動画を選択して再生することにより、エラーへの対応を容易にする情報を提供するゲーム機を含むゲームシステム及びゲーム機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は本発明のゲームシステムGSの一例を示す図である。ゲームシステムGSは、複数のゲーム機としての複数のステーションSTと、抽選機構としてのサテライトSAと、センターユニットCNとで構成される。センターユニットCNを中心にして4つのサテライトSAが配置され、各サテライトSAの周囲には4つのステーションSTが配置されている。以下、1つのサテライトSAとそのサテライトSAに対応付けられた4つのステーションSTの単位をグループという。
【0027】
各ステーションSTは、同じグループ内のステーションST、同じグループ内のサテライトSA及びセンターユニットCNとそれぞれデータの送受信可能に接続されている。通信方式はゲームシステムGS内の各構成CN、SA、STを識別してデータの送受信が行える方式であればよい。本形態のステーションSTはベース部1上にテーブル部2及び各種画像が表示される表示手段としてのモニタ3が設けられている。テーブル部2ではテーブルに敷き詰められたメダルMを押し出すプッシャーゲームが行われ、プッシャーゲームにおけるメダルMが所定の状態になるとモニタ3にて仮想スロットゲームが行われる。
【0028】
本形態では更に、プッシャーゲームにおけるゲーム媒体としてメダルMと共にボールがテーブル部2に供給され、ボールが所定の状態になるとそのステーションSTにてビンゴゲームが開始され、ステーションSTに対応付けられたビンゴシートがモニタ3に表示される。所定の状態になったボールは同じグループのサテライトSAに運搬され、運搬されたボールによる抽選がサテライトSAにて行われる。サテライトSAは、複数の凹部である入賞スポット4を備えた抽選ステージ5を有する。抽選ステージ5は円形であり所定の速度で回転する。各入賞スポット4には数値が対応付けられている。
【0029】
サテライトSAに運搬されたボールは回転する抽選ステージ5に排出される。排出されたボールがいずれかの入賞スポット4に入ると、その入賞スポット4に対応付けられた数値が抽選結果としてビンゴゲーム状態のステーションSTに通知される。抽選結果を取得したステーションSTは、抽選結果に基づいて、モニタ3に表示されているビンゴシートの更新等のビンゴゲームを進行するための処理を行う。なお、入賞スポット4には数値の他にジャックポットも対応付けられたものもあり、ジャックポットの入賞スポット4にボールが入るとセンターユニットCNに設けられたセンターモニタ6やグランドルーレット7を使用したセンターゲームが行われる。
【0030】
ステーションSTのハードウェア構成の概略について図2を用いて説明する。ステーションSTは、モニタ3と、後述するエラー回復用動画の再生を開始させるための開始操作部としての再生開始ボタン10と、エラー回復用動画の再生を終了させるための終了操作部としてのリセットボタン11と、他の構成ST、SA、CNとデータの送受信を行うためのインターフェースである通信部12と、テーブル部2を含みステーションSTにおける各種ゲームを実行するために使用される各種装置を含むゲーム実行部13と、ゲームの雰囲気を演出する照明装置や音響装置を含む演出部14と、自己の各種状態を検出するための複数のステーションセンサ17とを有し、これら各部3、10〜14、17は、その動作を制御する制御ユニット15に接続されている。
【0031】
制御ユニット15は、CPUとその動作に必要なRAM、ROM等を含む記憶部16とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。記憶部16には、本発明を実現すべく各部3、10〜14を制御するためのプログラムやその制御に必要な各種データが記憶されている。制御ユニット15は記憶部16に記憶されたプログラムが実行されることによって、ゲームに関する制御を行うゲーム制御部15a及び自己にエラーが発生した場合の制御を行うエラー制御部15bとして機能する。
【0032】
エラー制御部15bはエラー特定手段、選択手段、再生手段、再生開始制御手段、再生終了制御手段、ゲーム中断手段、及びゲーム再開手段として機能する。各手段の機能については後述する。ステーションSTにおける上述の各種ゲームを実行するために、制御ユニット15がゲーム制御部15aとして行う一連の処理をゲーム処理という。各ステーションセンサ17は、そのステーションセンサ17が検知すべきステーションSTの状態を検知するとセンサ信号を制御ユニット15へ出力する。再生開始ボタン10及びリセットボタン11はステーションSTのベース部1の内部に備えられている。ベース部1の前面を構成する前面パネルは鍵がないと開けることができないように構成されている。
【0033】
サテライトSAのハードウェア構成の概略について図3を用いて説明する。サテライトSAは、同じグループの各ステーションSTとデータの送受信を行うインターフェースである通信部20と、抽選ステージ5を含む抽選を行うための各種装置を含む抽選機構部21と、ゲームの雰囲気を演出する照明装置や音響装置を含む演出部22と、自己の各種状態を検知する複数のサテライトセンサ25と、これら各部20〜22、25の動作を制御する制御ユニット23とで構成される。
【0034】
制御ユニット23は、CPUとその動作に必要なRAM、ROM等を含む記憶部24とを組み合わせたコンピュータユニットとして構成されている。記憶部24には、本発明を実現すべく各部20〜22を制御するためのプログラムやその制御に必要な各種データが記憶されている。制御ユニット23は記憶部24に記憶されたプログラムが実行されることによって、抽選機構部21による抽選に関する制御を行う抽選制御部23a及び自己にエラーが発生した場合の制御を行うエラー制御部23bとして機能する。
【0035】
エラー制御部23bは抽選機構エラー特定手段として機能する。抽選機構エラー特定段の機能については後述する。抽選制御部23aによって行われる処理には、サテライトSAにて上述の抽選を実行するための処理や照明装置等によってゲームの雰囲気を演出する演出処理などが含まれ、これらをゲーム処理という。各サテライトセンサ25は、そのサテライトセンサ25が検知すべきサテライトSAの状態を検知するとセンサ信号を制御ユニット23へ出力する。
【0036】
本形態では、ステーションST及びサテライトSAのそれぞれに上述した複数のセンサ17、25が設けられ、各エラー制御部15b、23bによって、各センサ17、25から出力されるセンサ信号の状態が監視され、その状態に基づいてエラーが検知される。そして、ステーションST又はサテライトSAにてエラーが検知されると、エラー回復用動画がモニタ3に表示される。エラー回復用動画は、ステーションST及びサテライトSAの各種エラーに対応して用意され、各エラーの回復処置が初心者でもわかりやすいように、回復処置を行うための具体的な手順を示す動画である。例えば、図4(a)〜(e)はエラー回復用動画によって再生される1シーンであり、エラー箇所であるハードディスクHDのカバーであるハードディスクカバーHDcの取り外し方法を示している。まずハードディスクHDが設けられている箇所がエラー箇所として示され(図4(a))、ハードディスクカバーHDcを取り外すまでの一連の手順が具体的に示される(図4(b)〜(e))。
【0037】
これにより、ハードディスクカバーHDcを取り外す手順が一目瞭然に示されるので、ハードディスクカバーHDcを取り外したことのないメンテナンス担当者であっても、容易にハードディスクカバーHDcを取り外すことができる。なお、エラー回復用動画の再生時には、画像と共に説明のための文字や音声が必要に応じて出力されるようにしてもよい。
【0038】
本形態において、各エラー回復用動画は少なくとも1つの画像ブロックPBによって構成される。画像ブロックPBはエラーが発生した場合の回復処置に含まれる処理単位毎のシーンが記録された単位である。画像ブロックPBには各画像ブロックPBを識別するためのブロック識別情報としてのブロックコードが付与され、各ステーションSTの記憶部16に記憶されている。本形態では、図5(a)が示すようにブロックコードPB01〜PB50の50種の画像ブロックPBが用意されている。このように、エラー回復用動画に使用されるシーンを処理単位でブロック化することにより、複数のエラー回復用動画に共通する処理については同じ画像ブロックPBを利用することができる。
【0039】
例えば、ハードディスクカバーHDcを取り外す手順を示す画像ブロックPBをブロックコードPB10として記憶しておけば、いずれのエラー回復用動画においてもハードディスカバーHDcを開けるシーンの部分はPB10の画像ブロックPBを使用すればよい。即ち、共通する処理のシーンについては1つの画像ブロックPBを用意しておけばよく、各エラー回復用動画のために重複して記憶させる必要がなく、記憶部16において動画の画像情報が占めるメモリを節約することができる。
【0040】
各エラーコードE001〜E004と、各エラーコードに対応するエラー回復用動画の動画情報とを対応付けた動画情報テーブルMTを図5(b)に示す。動画情報テーブルMTも各ステーションSTの記憶部16に記憶されている。エラーコードはステーションST及びサテライトSAのそれぞれにて発生し得る各種エラーに固有に対応付けられた識別コードである。動画情報には、エラー回復用動画を構成する少なくとも1つの画像ブロックのブロックコードが再生順に記憶されている。なお、各エラー回復用動画を構成する画像ブロックPBの数は等しい必要はなく、また、各画像ブロックPBの再生時間も等しい必要はない。
【0041】
図5(b)の例では、エラーコード001に対応するエラー回復用動画は画像ブロックPB01、PB02、PB03、PB04及びPB05で構成される。画像フロックPB01〜PB05が順に再生されることにより、エラーコード001に対応するエラー回復用動画が再生されることになる。また、エラーコードE001〜E004に対応する各エラー回復用動画の開始部分には全て画像ブロックPB01が使用される。画像ブロックPB02はエラーコードE001及びE002のそれぞれに対応する各エラー回復用動画で使用され、画像ブロックPB05はエラーコードE001〜E003のそれぞれに対応する各エラー回復用動画で使用される。
【0042】
次に、ステーションSTにおいて、エラー制御部15bとしての制御ユニット15によって行われるエラー制御処理について、図6に示すフローチャートに従って説明する。エラー制御部15bは通常はステップS100に示すようにエラーの発生を監視している。自己におけるエラーを検知するとステップS110へ進んでゲーム制御部15aによるゲーム処理を中断させ、ステップS120にて発生したエラーのエラーコードを特定する。これによりエラー制御部15bはエラー特定手段として機能する。一方、後述するようにサテライトSAにてエラーが発生するとエラーコードがサテライトSAから送信される。従って、ステップS100にてエラーコードをサテライトSAから受信した場合もエラー制御部15bはエラー発生と判断し、ステップS105へ進んでサテライトエラー処理を行う。サテライトエラー処理について後述する。
【0043】
エラー制御部15bによるエラーの検知方法は、自己のエラーと判断されるべきエラー状況を予め設定しておき、そのエラー状況が発生した時にエラーと判断すればよい。本形態でのステーションSTにおけるエラーの検知は、上述したように複数のステーションセンサ17から出力されるセンサ信号に基づいて行われる。エラーと判断されるためのセンサ信号の状態をエラー状況として予め設定しておけばよい。
【0044】
エラー状況には、例えば、受信されるべきセンサ信号が受信されない場合や予定された順序にセンサ信号が受信されない場合がある。このような判断に使用されるセンサには、ゲームで使用されるメダルMやボールの所定位置の通過を検知すると通過信号を出力するセンサ、プッシャーゲームのプッシャー部材やメダルMやボールの行方を案内するための各種案内部材等の可動部材の始動を検知すると始動信号を出力するセンサ、当該可動部材の動作の終了を検知すると動作終了信号を出力するセンサ、そして、データを適宜送出する部材の始動命令に対して受信されるべきデータが受信されないと不受信信号を出力するセンサ等がある。
【0045】
また、エラー状況には、所定のセンサ17からセンサ信号が出力された回数をカウントし、当該回数が所定回数以上になった場合も含まれ、当該場合にエラーと判断される。このような判断に使用されるセンサには、例えば、耐久消費部材の使用を検知するセンサがある。更に、温度異常や湿気異常等、所定の異常状態を検知するセンサからのセンサ信号を受信した場合や、動作の正常終了を検知するセンサからのセンサ信号が受信されない場合もエラー状況に含まれ、当該場合にはエラーと判断される。
【0046】
エラーコードの特定は、例えば上述した各種エラー状況と各エラー状況に対応するエラーコードとを対応付けたエラーコードテーブルを記憶部16に記憶しておき、当該エラーコードテーブルを参照することにより検知されたエラー状況に対応するエラーコードを特定すればよい。
【0047】
ステップS120にてエラーコードが特定されると、ステップS130へ進み、動画情報テーブルMTを参照して特定されたエラーコードに対応するエラー回復用動画を選択する。これによりエラー制御部15bは選択手段として機能する。続いてステップS140では所定のエラー画面をモニタ3に表示すると共に、エラー演出を行う。エラー画面には例えば、エラーコード等エラーの発生を通知する表示が示される。エラー演出では、例えば演出部14の照明装置を制御してメンテナンス担当者にエラー発生を通知するための演出を行う。
【0048】
続いてエラー制御部15bは開始操作待ち状態になり、ステップS150にて開始操作の有無を判断する。本形態の開始操作は再生開始ボタン10が押されることである。従って本形態では、メンテナンス担当者がベース部1の前面パネルの鍵をあけてベース部1の内部に設けられた再生開始ボタン10を押すと、開始操作があったと判断される。開始操作があったと判断されるとエラー回復用動画の再生を許可し、ステップS160へ進み、選択されたエラー回復用動画の再生を開始する。即ち、選択された動画情報に含まれるブロックコードに対応する画像ブロックPBが順に再生される。これにより、エラー回復用動画がモニタ3に表示される。
【0049】
このように、エラー回復用動画は、鍵が必要な開始ボタン10の押下操作があってはじめて再生されて表示されるので、メンテナンス担当者が到着するまでの間に不用意にエラー回復用動画が表示されることはなく、ゲームのプレイヤーに見られないようにエラー回復用動画を再生することができる。エラー制御部15bはステップS140及びステップS150において再生開始制御手段として機能し、ステップS160において再生手段として機能する。
【0050】
エラー回復用動画の再生が開始されると、エラー制御部15bは終了操作待ち状態になり、ステップS170にて終了操作の有無を判断する。エラー回復用動画は終了操作があるまで繰り返し再生される。終了操作があると判断されると、ステップS180へ進んでエラー回復用動画の再生を終了する。本形態の終了操作は、ベース部1の内部に設けられたリセットボタン11が押されることである。従って、メンテナンス担当者はモニタ3に表示される動画に従ってエラー回復処置を行った後、リセットボタン11を押せばよい。ステップS160及びステップS170においてエラー制御部15bは再生終了制御手段として機能する。エラー回復用動画の再生終了後、ステップS190にてゲーム制御部15aによるゲーム処理を再開させ、エラー制御部15bはエラー監視状態に戻る。
【0051】
次に、サテライトSAにおいてエラーが発生した場合のサテライトSAにて行われる処理及びそのサテライトSAと同じグループに含まれる各ステーションSTにおいて行われるサテライトエラー処理について、図7に示すシーケンス図に従って説明する。サテライトSAにおける処理はエラー制御部23bとして機能する制御ユニット23によって行われ、ステーションSTにおけるサテライトエラー処理はエラー制御部15bとして機能する制御ユニット15によって行われる。
【0052】
サテライトSAのエラー制御部23bは、通常はステップS200に示すようにエラー発生の監視状態である。自己のエラーを検知するとステップS210へ進んでそのエラー状況に対応するエラーコードを特定し、抽選制御部23aによるゲーム処理を中断させる。これにより、エラー制御部23bは抽選機構エラー特定手段として機能する。エラーコードはステーションSTにおいてエラーコードが特定される場合と同様に、各種エラー状況とエラーコードとを対応付けたエラーコードテーブルを記憶部24に記憶しておき、当該エラーコードテーブルを参照して特定すればよい。また、自己のエラーの検知方法についても上述したステーションSTにおけるエラーの検知方法と同様である。
【0053】
エラーコードが特定されると、特定されたエラーコードを通信部20から同じグループに含まれる各ステーションSTに送信する。これにより通信部20はエラー情報送信手段として機能する。各ステーションSTではサテライトSAからのエラーコードがエラー情報受信手段としての通信部12にて受信されると、各ステーションSTのエラー制御部15bはステップS300にてゲーム制御部15aによって行われているゲーム処理を中断する。これによりエラー制御部15bはゲーム中断手段として機能する。続いて、ステップS310にて、動画情報テーブルMTを参照することにより受信したエラーコードに対応するエラー回復用動画を選択し、ステップS320にてエラー画面をモニタ3に表示して、エラー演出を行い、ステップS325に進んで開始操作待ち状態となる。エラー画面及びエラー演出の内容は上述のエラー制御処理の場合と同様である。
【0054】
以下、同じグループに含まれる4つのステーションSTのうち、メンテナンス担当者によって開始操作が行われるステーションSTをステーションAといい、その他のステーションSTをステーションB、C、Dといい、特に区別する必要のないときはステーションSTという。なお、開始操作は開始操作待ち状態のステーションSTのうちいずれのステーションSTに対して行われてもよい。
【0055】
ステーションAのステップS325にて開始操作があると、ステーションAのエラー制御部15bはエラー回復用動画の再生を許可して、ステップS330へ進み選択されたエラー回復用動画の再生を開始する。ステップS325にてエラー制御部15bは再生開始制御手段として機能し、ステップS330にてエラー制御部15bは再生手段として機能する。エラー回復用動画の再生開始後、ステップS335に進みエラー制御部15bは終了操作待ち状態になる。終了操作があるとステップS340に進む。ステップS340ではエラー回復用動画の再生を終了し、再生終了通知をサテライトSA及びステーションB、C、Dに送信する。ステップS335及びステップS340においてエラー制御部15bは再生終了制御手段として機能する。
【0056】
開始操作、終了操作、及びエラー回復用動画の再生については上述のエラー制御処理にて説明した通りである。ステーションAのエラー制御部15bはエラー回復用動画の再生を終了するとステップS350へ進み、ゲーム制御部15aによるゲーム処理を再開させる。一方、開始操作が行われないステーションB、C、Dのエラー制御部15bは、再生終了通知を受信すると、開始操作待ち状態から割り込み処理によってステップS360に進み、ゲーム制御部15aによるゲーム処理を再開させる。
【0057】
ステップS350及びステップS360においてエラー制御部15bはゲーム再開手段として機能する。なお、ステーションSTのエラー制御部15bはゲーム処理の再開後サテライトエラー処理を終了する。また、再生終了通知を受信したサテライトSAのエラー制御部23bは、ステップS220に進んで抽選制御部23aによるゲーム処理を再開させる。
【0058】
本形態は、上述した形態に限らず様々な形態にて実施されてよい。例えば、動画情報テーブルにおける各エラー回復用動画は、画像ブロックPBで構成されず、1本ずつ独立して作成されて記憶されていてもよい。この場合、図8に示すようにエラーコードとそのエラーコードに対応するエラー回復用動画を識別する動画コードとが1対1に対応付けられた動画情報テーブルMT’を用意し、各動画コードに対応するエラー回復用動画を記憶部16に記憶する。そして、発生したエラーのエラーコードに対応する動画コードを選択し、選択された動画コードに対応するエラー回復用動画を再生すればよい。なお、動画コードは各動画に固有の情報であればよく、例えば記憶場所であってもよい。
【0059】
また、各ステーションSTのエラー制御部15bは、自己におけるゲームの進行度、即ちゲーム制御部15aによる処理の進行度を監視し、エラーを検知した場合にゲームの進行度に応じたエラーコードを設定するようにしてもよい。このようにエラーコードを設定することにより、例えば、複数のステーションで共通して使用される装置や部品にエラーが発生した場合、エラーコードが示す進行度に達していないステーションSTにおいては、ゲームを中断さないことができる。従って、エラー対象の装置又は部品を使用する段階に至っていないステーションSTにまでゲームを中断させずに、ゲームを中断するステーションSTを最小限に留めることができる。
【0060】
エラー回復用動画の記録形式はアナログ形式であってもよいしデジタル形式であってもよい。センターユニットCN及びサテライトSAが設けられず、複数のステーションSTだけで構成されるゲームシステムGSであってもよい。また、サテライトSAの数及び各サテライトSAに対応付けられるステーションSTの数は上述した形態の数に限らない。ステーションSTにて行われるゲームは上述の形態におけるゲームに限らない。上述した形態におけるフローチャート及びシーケンス図において示した処理の順序は、本発明を実現する限り変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明のゲームシステムの一形態の俯瞰図。
【図2】図1に示すゲームシステムにおけるステーションのハードウェア構成図。
【図3】図1に示すサテライトのハードウェア構成図。
【図4】(a)〜(e)はモニタに表示されるエラー回復用動画の一例を示す図。
【図5】(a)はステーションに記憶された画像ブロックの一例を示す図であり、(b)はステーションに記憶された動画情報テーブルの一例を示す図。
【図6】ステーションにて行われるエラー制御処理の流れを示すフローチャート。
【図7】サテライトにエラーが発生した場合に、サテライト及びステーションで行われる処理の流れを示すシーケンス図。
【図8】各エラーコードに対して1つのエラー回復用動画が対応付けられた動画情報テーブルの一例を示す図。
【符号の説明】
【0062】
GS ゲームシステム
ST ステーション(ゲーム機)
SA サテライト(抽選機構)
10 再生開始ボタン(開始操作部)
11 リセットボタン(終了操作部)
17 ステーションセンサ
25 サテライトセンサ
PB 画像ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のゲームが行われる複数のゲーム機を含むゲームシステムであって、
前記複数のゲーム機のそれぞれは、
前記ゲームに関する処理を行うゲーム制御手段と、
各種画像が表示される表示手段と、
自己に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処理に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶する記憶手段と、
自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応する前記エラー識別情報を特定するエラー特定手段と、
前記エラー特定手段によって特定された前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された動画が前記表示手段に表示されるように、前記動画を再生する再生手段と、
を有することを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
前記各エラー識別情報に対応する動画は、少なくとも一つの画像ブロックで構成され、
前記記憶手段は、前記各動画を構成するために用意された複数の前記画像ブロックのそれぞれを、その画像ブロックに固有に付されたブロック識別情報に対応付けて記憶し、前記各エラー識別情報には、そのエラー識別情報に対応付けられた動画を構成する前記少なくとも1つの画像ブロックのブロック識別情報を再生順に動画情報として対応付けて記憶し、
前記選択手段は、前記エラー識別情報に対応する前記動画情報を前記動画として選択し、
前記再生手段は、前記記憶手段を参照して、選択された前記動画情報に含まれる前記ブロック識別情報に対応する前記画像ブロックを再生することにより、前記動画を再生することを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記各ゲーム機には、そのゲーム機の各種状態を検知するための複数のセンサが設けられ、
前記エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいてエラーを検知する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記各ゲーム機は、
再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部と、
前記特定手段によってエラー識別情報が特定されると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記各ゲーム機は、
前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部と、
前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了する再生終了制御手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記複数のゲーム機は所定数毎にグループ分けされ、各グループにはそのグループに含まれるゲーム機のいずれかにて使用されたゲーム媒体を利用して抽選が行われる抽選機構が備えられ、
前記各抽選機構は、
自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応するエラー識別情報を特定する抽選機構エラー特定手段と、
前記抽選機構エラー特定手段にて特定されたエラー識別情報を、自己に対応する前記グループの各ゲーム機に送信するエラー情報送信手段とを有し、
前記各ゲーム機は、
前記抽選機構からの前記エラー識別情報を受信するエラー情報受信手段と、
前記抽選機構からの前記エラー識別情報を受信すると、自己の前記ゲーム制御手段による処理を中断するゲーム中断手段とを有し、
前記各ゲーム機の記憶手段は、前記抽選機構に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶し、
前記各ゲーム機の選択手段は、受信した前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記各ゲーム機は、
前記再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部と、
前記エラー識別情報を受信すると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、自己の前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記各グループに含まれる前記所定数のゲーム機は互いにデータ送受信可能であり、
前記各ゲーム機は、
前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部と、
前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了して、前記動画の再生の終了を通知するための再生終了通知を前記グループ内の他のゲーム機へ送信する再生終了制御手段と、
自己に前記終了操作がある場合又は前記再生終了通知を受信した場合に、自己の前記ゲーム制御手段による処理を再開させるゲーム再開手段と、を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のゲームシステム。
【請求項9】
前記各抽選機構には、その抽選機構の各種状態を検知するための複数のセンサが設けられ、
前記抽選機構エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいてエラーを検知する、ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項10】
所定のゲームが行われるゲーム機であって、
前記ゲームに関する処理を行うゲーム制御手段と、
各種画像が表示される表示手段と、
自己に発生し得る各種エラーを識別するためのエラー識別情報のそれぞれと、各エラーを回復するための処置に関する内容が記録された動画とを対応付けて記憶する記憶手段と、
自己におけるエラーを検知すると、その検知されたエラーに対応する前記エラー識別情報を特定するエラー特定手段と、
前記エラー特定手段によって特定された前記エラー識別情報に対応する動画を、前記記憶手段を参照して選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された動画が前記表示手段に表示されるように、前記動画を再生する再生手段と、
を有することを特徴とするゲーム機。
【請求項11】
前記各エラー識別情報に対応する動画は、少なくとも一つの画像ブロックで構成され、
前記記憶手段は、前記各動画を構成するために用意された複数の前記画像ブロックのそれぞれを、その画像ブロックに固有に付されたブロック識別情報に対応付けて記憶し、前記各エラー識別情報には、そのエラー識別情報に対応付けられた動画を構成する前記少なくとも1つの画像ブロックのブロック識別情報を再生順に動画情報として対応付けて記憶し、
前記選択手段は、前記エラー識別情報に対応する前記動画情報を前記動画として選択し、
前記再生手段は、前記記憶手段を参照して、選択された前記動画情報に含まれる前記ブロック識別情報に対応する前記画像ブロックを再生することにより、前記動画を再生することを特徴とする請求項10に記載のゲーム機。
【請求項12】
自己における各種状態を検知するための複数のセンサが設けられ、
前記エラー特定手段は、前記複数のセンサのそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいてエラーを検知する、ことを特徴とする請求項10または11に記載のゲーム機。
【請求項13】
前記再生手段による動画の再生を開始させるための開始操作を受け付ける開始操作部と、
前記特定手段によってエラー識別情報が特定されると、エラー画面を前記表示手段に表示するとともに、前記再生手段による再生を禁止し、前記開始操作部に対して前記開始操作があると、前記再生手段による再生を許可する再生開始制御手段とを有することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のゲーム機。
【請求項14】
前記再生手段による動画の再生を終了させるための終了操作を受け付ける終了操作部と、
前記終了操作部に対して前記終了操作があると、前記再生手段による再生を終了する再生終了制御手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載のゲーム機。
【請求項15】
請求項10〜14のいずれか1項に記載のゲーム機は商用ゲーム機であることを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図4】
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