ゲーム装置及びゲーム装置の制御方法
【課題】 表示されたトランプカードに対応する数字の合計値に基づいてカードの表示態様を変更する制御を行うことにより、理解容易で多彩な遊技が可能となったゲーム装置及びゲーム装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカードの内、数字の合計が「13」となるように選択されたカードをカード表示領域27から除去し(非表示とし)、除去したカードの枚数が所定枚数に達した場合、又は同じ色のカード枠部32を有する7枚の全てのカードを除去した場合に所定の配当を遊技者に与えるように構成する。
【解決手段】 各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカードの内、数字の合計が「13」となるように選択されたカードをカード表示領域27から除去し(非表示とし)、除去したカードの枚数が所定枚数に達した場合、又は同じ色のカード枠部32を有する7枚の全てのカードを除去した場合に所定の配当を遊技者に与えるように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランプカードを表示するとともに表示されたトランプカードに対応する数字に基づいて遊技を制御する遊技機に関し、特に表示されたトランプカードの内、遊技者が選択したトランプカードに対応付けられた数字の合計値に基づく遊技制御を行うことにより、理解容易で多彩な遊技が可能となったゲーム装置及びゲーム装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、トランプカードを用いたゲーム装置としては、表示画面上に表示したトランプカードを用いてポーカーゲーム又はブラックジャックゲーム等のカードゲームを行うゲーム装置が知られている。例えば、特開2001−70642号公報には、遊技に使用するトランプカード等を表示するための画像表示装置と、遊技を制御するためのマイクロコンピュータ等からなる遊技制御装置と、遊技に供する遊技メダルを検出するためのメダルセンサと、賞としての遊技メダルを払い出すためのホッパー等を備え、ポーカーゲームの遊技結果に基づいて所定枚数の遊技メダルを遊技者に払い出すポーカーゲーム機が記載されている。
【特許文献1】特開2001−70642号公報(第3頁〜第5頁、図1〜図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたポーカーゲーム機においては、ポーカーゲームのルールを理解している一部の遊技者のみしか遊技できないという問題点があった。即ち、トランプ自体に馴染みがある遊技者は非常に多いが、ポーカーゲームのルールを理解している遊技者はその一部に過ぎず、理解していない遊技者が遊技を行ったとしても、十分に遊技を楽しむことができなかった。また、そのような遊技者は遊技によって利益をあげることも困難であり、遊技意欲が減退することとなっていた。更に、ポーカーゲームのルールが複雑であるために、ルールを理解している者であっても、遊技を敬遠する者が多かった。従って、遊技場などに設備しても僅かな遊技者以外には人気がなく、且つトランプゲーム機としては構造も複雑化しているので高価なものになっており、更に、1ゲームに時間がかかることから、遊技者および店側にとっても不都合が多いといった不具合を呈していた。
また、ポーカーゲーム以外のカードゲームであるブラックジャックやバカラ等が遊技可能なトランプゲーム機においても同様の問題を有しており、トランプカードを用いた理解しやすいルールでの遊技制御が可能なゲーム装置が望まれていた。
【0004】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、表示されたトランプカードの内、遊技者が選択したトランプカードに対応する数字の合計値に基づいて遊技制御を行うことにより、理解容易で多彩な遊技が可能となったゲーム装置及びゲーム装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係るゲーム装置は、現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶ディスプレイ5)と、複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段(例えば、画像ROM82)と、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データに基づいて所定のトランプカードを前記画像表示手段に表示するとともに、表示された前記トランプカードに対応付けられた数字(例えば、1〜13)に基づいて遊技を制御する遊技制御手段(例えば、CPU53)と、を有するゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出手段(例えば、CPU53、S4〜S6)と、前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示手段(例えば、CPU53、S6)と、前記抽出カード表示手段により表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択手段(例えば、CPU53、S23)と、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定手段(例えば、CPU53、S25)と、前記数値判定手段により一致したと判定された場合に、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係るゲーム装置は、請求項1に記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって前記一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードに基づいて前記カード選択手段により選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するように制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係るゲーム装置は、請求項1又は請求項2に記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したか否かを判定する変更数判定手段(例えば、CPU53、S27)と、前記変更数判定手段により所定数に達したと判定された場合に前記所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与する枚数特典付与手段(例えば、CPU53、S28)と、有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係るゲーム装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記一組のトランプカードは所定枚数毎に分割された複数のグループより構成され、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって前記複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するグループ特典付与手段(例えば、CPU53、S30)を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係るゲーム装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)は、前記カード選択手段(例えば、CPU53、S23)により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることを特徴とする。
【0010】
更に、請求項6に係るゲーム装置の制御方法は、現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶ディスプレイ5)と、複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段(例えば、画像ROM82)と、を有するゲーム装置の制御方法において、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出ステップ(例えば、S4〜S6)と、前記抽出ステップにより抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示ステップ(例えば、S6)と、前記抽出カード表示ステップにより表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択ステップ(例えば、S23)と、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定ステップ(例えば、S25)と、前記数値判定ステップにより一致したと判定された場合に、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更ステップ(例えば、S26)と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係るゲーム装置では、表示された複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するとともに選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致した場合に、選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0012】
また、請求項2に係るゲーム装置では、一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0013】
また、請求項3に係るゲーム装置では、表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したと判定された場合に、その所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させ、その変化させたトランプカードの枚数に応じた特典が遊技者に付与される従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0014】
また、請求項4に係るゲーム装置では、所定枚数毎に分割された複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するので、遊技者はトランプカードが所属するグループを考慮して遊技を行うことにより、特典を得ることが可能となる。従って、遊技方法は単純ながらも価値の高い特典を得るために様々な事項を考慮する必要があり、熟練者にも飽きさせることなく、高い遊技性を有する。
【0015】
また、請求項5に係るゲーム装置では、カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることにより表示態様を変更するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を様々な形で変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。
【0016】
更に、請求項6に係るゲーム装置の制御方法では、表示された複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するとともに選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致した場合に、選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更するように制御するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る遊技機について、本発明をカードゲーム機1に具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1は、所謂ビデオゲーム機の一種であり、表示画面上に表示されたトランプカードを用いて遊技を行うものである。具体的には、表示されたトランプカードの内、数字の合計が13となる組合せでカードを選択し、選択したトランプカードを画面上から取り除くことにより遊技が行われる。
先ず、本実施形態に係るカードゲーム機1の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るカードゲーム機の斜視図である。
【0018】
本実施形態のカードゲーム機1は、図1に示すように遊技者が着座して遊技可能に構成された所謂スラントタイプのゲーム筐体である。そして、カードゲーム機1は、その全体を形成するキャビネット2を有しており、キャビネット2の上部には、ゲーム方法や宣伝広告等が記載された正面パネル部3が形成されている。また、正面パネル部3の左右両側には、カードゲーム機1のゲームに係る音楽等を出力するスピーカ4L、4Rが配設されている。
【0019】
キャビネット2の正面の傾斜面中央部には、液晶ディスプレイ5が配設されている。この液晶ディスプレイ5には後述のトランプカードを用いたゲーム画面20(図2参照)が表示され、遊技者は表示されたゲーム画面20と各種操作ボタンとを用いてゲームを進行する。また、液晶ディスプレイ5はタッチパネル6が前面に取り付けられた所謂タッチパネル方式の液晶ディスプレイであり、液晶画面上に表示されたトランプカードの画像を指等で押圧することによりそのカードの選択が可能となっている。
【0020】
液晶ディスプレイ5の下側には、手前側に緩やかに傾斜した操作テーブル7が設けられている。操作テーブル7の上段には、C/P(クレジット/ペイアウト)ボタン10、ヘルプ(HELP)ボタン11が配置されており、ヘルプボタン11の右側には、メダル投入口12が設けられている。また、操作テーブル7の下段には、左側から順に、BET(ベット)ボタン13と、MAXBET(マックスベット)ボタン14、スタートボタン15が配設されている。
【0021】
また、C/Pボタン10は、通常、遊技を終了する場合に押下されるボタンであり、現在遊技者が所有するクレジットを、そのクレジット価値に相当する遊技メダル(本実施形態では1クレジットにつきメダル1枚)として払い出す。従って、C/Pボタン10を押下すると、遊技メダルがホッパー70(図4参照)からメダル払出口17を介して遊技者に払い出される。尚、C/Pボタン10を押下しない場合には、遊技の結果、特典として付与される遊技メダルは、クレジットとして自動的に繰り越される。
また、C/Pボタン10には、C/Pスイッチ62(図4参照)が内蔵されており、C/Pボタン10が押下されると、C/Pスイッチ62からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0022】
また、ヘルプボタン11は、カードゲーム機1の操作方法等が不明な際に押下されるボタンである。従って、ヘルプボタン11が押下されると、液晶ディスプレイ5に各種ヘルプ情報が表示される。
尚、ヘルプボタン11には、ヘルプスイッチ63(図4参照)が内蔵されており、ヘルプボタン11が押下されると、ヘルプスイッチ63からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0023】
また、BETボタン13は、クレジットされた遊技メダル等をベットさせる際に操作されるボタンである。ここでは、BETボタン13が1回押下される毎に、ベット数が1ずつ加算される。本実施形態に係るカードゲーム機では「1」〜「10」のベット数を設定してゲームを行うことが可能となっている。
尚、BETボタン13には、BETスイッチ64(図4参照)が内蔵されており、BETボタン13が押下されると、BETスイッチ64からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0024】
また、MAXBETボタン14は、クレジットされた遊技メダル等を最大のベット数(本実施形態では10ベット)によりベットさせる際に操作されるボタンである。ここでは、MAXBETボタン14が押下されると、ベット数が「10」に設定される。
尚、MAXBETボタン14には、MAXBETスイッチ65(図4参照)が内蔵されており、MAXBETボタン14が押下されると、MAXBETスイッチ65からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0025】
また、スタートボタン15は、BETボタン13及びMAXBETボタン14でベットしたベット数に基づいて、カードゲーム機1でゲームを開始させる際に操作されるボタンである。従って、スタートボタン15が押下されると、液晶ディスプレイ5の画面上において後述のカードゲームが展開される。
尚、スタートボタン15には、スタートスイッチ66(図4参照)が内蔵されており、スタートボタン15が押下されると、スタートスイッチ66からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0026】
メダル投入口12にはメダルセンサ67が配置されており、メダル投入口12に遊技メダルが投入されると、メダルセンサ67を介してメダル検出信号がCPU53に出力され(図4参照)、投入されたメダル相当分のクレジット(本実施形態ではメダル1枚当たり1クレジット)が貯留される。
【0027】
また、操作テーブル7の手前側には、略水平面を有するアームレスト16が形成されている。このアームレスト16は、遊技者が不図示の椅子に着座した状態で遊技する際に、腕をアームレスト16上に載せて、操作テーブル7を操作しやすいように構成されている。
【0028】
更に、キャビネット2の下部には、メダル払出口17が配設されている。この点、メダル払出口17は、本実施形態のカードゲーム機1に内設されたホッパー70(図4参照)と連通している。従って、ホッパー70から排出された遊技メダルは、メダル払出口17を介して遊技者に払い出される。また、メダル払出口17の内部には、センサ等より構成されるメダル検出部73(図4参照)が配設されている。従って、メダル払出口17を介して払い出された遊技メダルの枚数が、メダル検出部73により検出される。
【0029】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1においてカードゲームを行う際に、液晶ディスプレイ5上に表示されるゲーム画面20について図2に基づき説明する。図2はカードゲーム機1の液晶ディスプレイ5上に表示されるゲーム画面について示した模式図である。
【0030】
ゲーム画面20には、図2に示すように遊技に使用するトランプカードの画像21の他、ゲームの配当、現在の遊技者の遊技状況等が表示され、遊技者は表示されたゲーム画面に基づいて後述のように遊技を行う。
以下、具体的にその表示内容について詳細に説明すると、ゲーム画面上段には、左から順に配当表22、カードナビ表23、除去カード数表示部24、ボーナス配当表25が設けられている。
【0031】
配当表22は、ゲーム画面上に表示されたトランプカードを除去した(非表示とした)枚数によって遊技者が得ることができる配当のクレジット数を表示したものである。本実施形態に係るカードゲーム機1では、後述のように遊技者がゲーム画面20上に表示されたトランプカードを選択して画面上から除去した際に、除去したカードの枚数が予め定められた一定枚数以上になると遊技者に配当が付与される。具体的には、除去したカードの枚数が14枚以下では配当は無く、除去したカードの枚数が15枚〜19枚では遊技者に「4クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が20枚〜24枚では遊技者に「8クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が25枚〜29枚では遊技者に「12クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が30枚〜34枚では遊技者に「20クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が35枚〜39枚では遊技者に「35クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が40枚〜44枚では遊技者に「50クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が45枚〜49枚では遊技者に「80クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が50枚〜52枚(全カード)では遊技者に「100クレジット」の配当が与えられる。
尚、上記配当は、ベット数を1ベットでゲーム開始した際の配当であり、ベット数を2ベット以上でゲームを開始した際の配当は、上記配当にベット数を乗じた値となる。更に、配当表22の表示も遊技者がベットしたベット数に従って、対応する配当へとその数値を随時変化させる。
【0032】
カードナビ表23は、全52枚からなる一組のトランプカードの内、除去したカードと除去前のカードの種類が遊技者に区別できるように表示したものである。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1において使用されるトランプカードは、一般に使用されているトランプカードと同じものであり、「スーツ」と「数字」とから構成された「図柄」が表示されている(図3参照)。
ここで、「スーツ」とは、トランプカードのマークのことをいい、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4種類がある。
また、「数字」とは、トランプカードの数字又は英字のことをいい、A(エース、1に相当)、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J(ジャック、11に相当)、Q(クィーン、12に相当)、K(キング、13に相当)の13種類がある。
また、「図柄」とは、前記トランプカードの「スーツ」と「数字」の組合せで決まるカードの種類のことをいい、例えば、「ハートのA」、「スペードのK」などがある。
【0033】
そして、カードナビ表23には、一組のトランプカードを構成する52枚のカードを四種類の「スーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)」と13種類の「数字(2〜A)」を用いて示しており、特に遊技者が既に除去したカードを示す数字は丸で囲んだ状態で表示される。従って、遊技者は、カードナビ表23の表示に基づいて、現在までに既に除去したカードと、除去していないカードを判別することが出来るので、ゲームの戦略を立てやすくなり、その遊技性が向上する。
【0034】
除去カード数表示部24は、遊技者が現在までに除去したトランプカードの枚数を表示するものである。表示されたカード枚数が所定数以上になると、前記したように対応するクレジット数が配当として遊技者に付与される。
【0035】
また、ボーナス配当表25は、後述のようにトランプカードの画像21を構成するカード枠部32(図3参照)が同じ色のトランプカードを、7枚全て除去することによって遊技者に特別に付与されるボーナス配当のクレジット数を示している。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1では、トランプカードはその画像21を構成するカード枠部32の色によって7つのグループに分類されており、具体的には「赤」、「橙」、「黄」、「緑」、「青」、「藍」、「紫」の7色のグループからなる。そして、遊技開始時において、ゲーム画面20のカード表示領域27の7箇所にそれぞれ配置されたトランプカードは、「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順に下から配置されており、遊技者は同色のカード枠部32からなるトランプカードを7枚全て除去することによって、除去カード枚数に基づく配当とは別に、ボーナス配当を得ることが可能となっている(図12のS30参照)。
【0036】
そのボーナス配当についてより詳細に説明すると、最も上に配置される「赤色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から2番目に配置される「橙色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「20クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から3番目に配置される「黄色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「100クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から4番目に配置される「緑色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「200クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から5番目に配置される「青色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「500クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から6番目に配置される「藍色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「1000クレジット」のボーナス配当が与えられる。更に、最も下に配置される「紫色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5000クレジット」のボーナス配当が与えられる。そして、ボーナス配当表25は、配当を表示する部分の背景を、その配当に対応するカード枠部32の色と同じ色とすることにより、遊技者にカード枠部32の色と対応する配当を分かり易く表示する。
尚、本実施形態に係るカードゲーム機1では、前記グループのトランプカードを全て除去することによって遊技者に与えられるボーナス配当は、ベット数に関わらず一定としているが、ベット数に乗じた配当を得られるようにしても良い。
【0037】
また、ゲーム画面20の中段部には、コメント表示部26が設けられている。コメント表示部26は、遊技中の遊技者に対して操作を促すコメントを表示する表示部であり、例えば、遊技者がトランプカードを選択することが可能な状態では「SELECT CARD」を表示する。また、遊技者が15枚トランプカードを除去して4クレジットの配当を得た場合には「PLAYER WIN 4」を表示する。また、遊技者が黄色枠のグループの全トランプカードを除去して200クレジットのボーナス配当を得た場合には「BONUS 200」を表示する。更に、遊技者によって遊技が行われていないスタンバイ状態ではメダルの投入を促す「INSERT MEDAL」を表示する(図6参照)。
【0038】
また、コメント表示部26の下方には複数枚のトランプカードの画像21が表示されたカード表示領域27が設けられている。ここで、カード表示領域27は、7箇所に分かれて配置されたトランプカードの内、最も上段に位置する最大7枚のトランプカードの画像21のみを表示する。また、表示されたトランプカードの画像21の下方には、カード枠部32の一部を残りのカード枚数に対応して表示することによって、除去前の残りのトランプカード枚数を遊技者に認知させるようにしている。
【0039】
ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1で行われるカードゲームは、最も上段に位置する表示されたトランプカードから1又は複数枚のカードを選択し、その選択したトランプカードの数字を合計「13」とすることで、選択したトランプカードをゲーム画面上から除去するものである。そして、トランプカードが除去されると、除去されたカードの一段下に位置するトランプカードの画像が新たにゲーム画面20上に表示されることとなり、ゲーム画面20上に表示された全てのトランプカードを除去するか、画面上に表示された最大7枚のカードをどのように組合せても数字の合計が「13」となる組合せができない場合に、遊技を終了する(図12のS31、S33参照)。
【0040】
ここで、カード表示領域27に表示されるトランプカードの画像21について図3を用いて説明する。図3はカード表示領域に表示されるトランプカードの画像を示した模式図である。
【0041】
図3に示すようにトランプカードの画像21は、各種シーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)及び13種類の数字(2〜A)が配置されたメイン表示部31と、メイン表示部31の周囲に形成されたカード枠部32とから基本的に構成されている。
【0042】
メイン表示部31の左上角部には、当該トランプカードの種類を識別するための数字(1〜13の数字をそれぞれ示す数字又は英字「A」〜「K」)が表示された第1識別マーク33が設けられており、また、第1識別マーク33の下部及びメイン表示部31の右下角部には、同じくトランプカードの種類を識別するためのシーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)が表示された第2識別マーク34、35が設けられている。従って、遊技者はトランプカードの画像21に設けられた第1識別マーク33及び第2識別マーク34、35を参照することによって、表示されたトランプカードの種類を識別することが可能となる。
【0043】
また、カード枠部32は「赤」、「橙」、「黄」、「緑」、「青」、「藍」、「紫」の7色の内、いずれかの色で表示されており、遊技者は同色のカード枠部32からなるトランプカードを7枚全て除去することによって、前記したように除去カード枚数に基づく配当とは別に、ボーナス配当を得ることが可能となっている。
【0044】
また、遊技者がゲーム画面20上に表示されたトランプカードの画像21を押下すると、押下されたトランプカードの画像21の四隅にカーソル36が表示され、カードが選択されたことを示す。また再度、カーソルが表示されたトランプカードの画像21を押下すると、押下されたトランプカードのカーソル36が非表示となり、カードの選択を解除することができる。
そして、本実施形態に係るカードゲーム機1では、カーソル36によって1又は複数枚のトランプカードを選択し、その選択された第1識別マーク33に表示された数字の合計が「13」となると、選択された全てのトランプカードが除去される。
【0045】
一方、ゲーム画面20の下段には、左から順に獲得クレジット数表示部40と、所有クレジット数表示部41と、BET数表示部42とが設けられている。
【0046】
獲得クレジット数表示部40は、現在までに今回のゲームで遊技者が獲得したクレジット数が表示される。前記したように、所定枚数以上のトランプカードを除去した場合、及び同色カード枠のトランプカードを全て除去した場合に、配当としてクレジット数が加算される。
【0047】
また、所有クレジット数表示部41は、現在の遊技者が所有するクレジット数が表示される。このクレジット数は、ゲームスタート時においてベットしたベット数に応じて減少し、ゲーム終了時において獲得クレジット数表示部40に表示されたクレジット数分が増加する。
【0048】
また、BET数表示部42は今回のゲームにおいて遊技者がベットしたベット数が表示される。本実施形態では「1」〜「10」にベット数を設定して遊技を開始することができる。
【0049】
次に、カードゲーム機1の制御系に係る構成について図4に基づき説明する。図4は本実施形態に係るスロットマシンの制御系を模式的に示すブロック図である。
本実施形態に係るカードゲーム機1では、図4に示すように、遊技制御装置52によりカードゲームが制御される。この点、遊技制御装置52は、CPU53や、ROM54、RAM55、CPU53の動作クロック信号を生成するためのクロック回路56、カードゲームで使用する乱数を制御するための乱数制御部57等で構成されている。
【0050】
そして、ROM54には、カードゲームにおける処理手順がシーケンスプログラムとして記憶されている。更に、ゲーム開始時のトランプカードの配置を決定するための配置抽選テーブルや、カードゲームの進行手順を決定するための遊技進行手順テーブル等のデータも記憶されている。即ち、ROM54に記憶されているシーケンスプログラムや各テーブル等に基づいてCPU53等が動作することにより、本実施形態のカードゲーム機1におけるカードゲームが制御される。
【0051】
また、RAM55においては、CPU53等が動作してカードゲームが制御される際に必要な作業領域等が確保されている。
【0052】
また、クロック回路56には、所定周波数の基準クロックを発生するためのクロックパルス発生器58と、基準クロック信号を分周することによりCPU53の動作クロック信号を生成するための分周器59等を備えている。
【0053】
また、乱数制御部57には、CPU53の制御に従って一定範囲の乱数を発生させるための乱数発生器60と、乱数発生器60で発生した乱数の中から任意の乱数を抽出してCPU53へ送信するための乱数サンプリング回路61等を備えている。
【0054】
また、CPU53に備えられた複数のI/Oポートには、上述したメダルセンサ67や、C/Pスイッチ62、ヘルプスイッチ63、BETスイッチ64、MAXBETスイッチ65、スタートスイッチ66等が接続されている。更に、当該I/Oポートには、ホッパー駆動回路71や、払出完了信号回路74、スピーカ駆動回路75、液晶駆動回路76、タッチパネル駆動回路77等が接続されている。
【0055】
この点、ホッパー駆動回路71には、遊技メダル等を貯留するためのホッパー70が接続されている。従って、CPU53は、ホッパー駆動回路71を介して、所定枚数の遊技メダル等をホッパー70から払い出させることができる。
【0056】
また、払出完了信号回路74には、メダル貯留部72とメダル検出部73が接続されている。ここで、メダル貯留部72とは、メダル投入口12から投入された遊技メダルや特典として付与された遊技メダルをクレジットとして記憶するための回路をいい、所定の最大許容数に達するまで遊技メダルをクレジットとして記憶することができる。一方、メダル検出部73とは、ホッパー70から払い出される遊技メダルを計数するための回路をいう。
そして、払出完了信号回路74は、特典として遊技メダルが付与される際には、メダル貯留部72又はメダル検出部73を介して、当該遊技メダルがクレジットとして記憶したこと又はホッパー70から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU53に出力する。さらに、払出完了信号回路74は、クレジットとして記憶された遊技メダルの払い出しを行う際には、メダル貯留部72又はメダル検出部73を介して、クレジットとして記憶された遊技メダルがホッパー70から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU53に出力する。
【0057】
また、スピーカ駆動回路75には、効果音等を発生するためのスピーカ4L、4Rが接続されている。従って、CPU53は、スピーカ駆動回路75を介して、ゲーム状態に対応した効果音をスピーカ4L、4Rから発生させることができる。
【0058】
また、液晶駆動回路76には、ディスプレイ部として各種ゲーム画面20(図2参照)を表示する液晶ディスプレイ5が接続されおり、CPU53により、液晶ディスプレイ5を制御している。
【0059】
この点、液晶駆動回路76は、図5に示すように、プログラムROM81、画像ROM82、画像制御CPU83、ワークRAM84、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)85及びビデオRAM86などで構成されている。そして、プログラムROM81には、液晶ディスプレイ5での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。また、画像ROM82には、例えば、液晶ディスプレイ5で表示される一組のトランプカード(52種類)、配当表22、カードナビ表23、除去カード数表示部24、ボーナス配当表25(図2参照)など、画像を形成するためのドットデータが格納されている。
画像制御CPU83は、CPU53で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM81内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM82内に予め記憶されたドットデータの中から液晶ディスプレイ5に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAM84は、前記画像制御プログラムを画像制御CPU83で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDP85は、画像制御CPU83で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶ディスプレイ5に出力するものである。これにより、例えば、ゲーム画面20上において各トランプカードの画像21が表示及び非表示される。尚、ビデオRAM86は、VDP85で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0060】
更に、CPU53には、タッチパネル駆動回路77を介してタッチパネル6が接続されている。タッチパネル6は、液晶ディスプレイ5の画面上に装備されていて、タッチパネル駆動回路77を介して、遊技者により接触された部分の座標位置情報に基づいて、どこに触れたか、さらに、触れた箇所がどの方向に移動しているかまでも判別することができる。
【0061】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1におけるカードゲームの遊技手順の具体例を、図6乃至図9に基づいて説明する。図6乃至図9はカードゲーム機1においてカードゲームが展開されている際に、ゲーム画面20に表示される表示内容の一例を示した図である。
【0062】
本実施形態に係るカードゲーム機1は、遊技者が遊技を行っていない所謂スタンバイ状態時では、図6に示すようなスタンバイ状態のゲーム画面20を液晶ディスプレイ5上に表示する。スタンバイ状態のゲーム画面20では、コメント表示部26にメダルの投入を促す「INSERT MEDAL」が表示される。また、7つ領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C、第4カード表示領域27D、第5カード表示領域27E、第6カード表示領域27F、第7カード表示領域27G)から構成されるカード表示領域27には、いずれもトランプカードの画像21も表示しない。
【0063】
そして、前記スタンバイ状態において、遊技者がメダル投入口12に遊技メダルを投入すると、メダル貯留部72にクレジットが貯留された状態になり、この状態で、BETボタン13が一回押下される度に、RAM55に確保された記憶領域のベット数が一つ加算される。また、MAXBETボタン14が押下されると、RAM55に確保された記憶領域のベット数が10に更新される。また、ゲーム画面20の右下角部に設けられたBET数表示部42において、ベットしたベット数が表示され、更に、配当表22に表示された配当クレジット数は、ベット数に対応した値に変更されることとなる。
【0064】
その後、スタートボタン15が押下されると、52枚のトランプカードの配置位置に係る抽選が行われる(図13参照)。そして、その抽選結果に基づいて図7に示すように52枚のカードの内、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカード(図7では、「ハートのA」、「スペードの2」、「スペードの8」、「クラブの9」、「ダイヤの10」、「ハートの5」、「クラブの2」)が各カード表示領域27A〜27Gに表示される。
【0065】
その際、左側に位置する3つのカード表示領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C)では表示されたトランプカードを含め8枚のカードが重なって配置されているようにカード枠部32の一部が連続して表示され、その他の領域では7枚のカードが重なって配置されているようにカード枠部32の一部が連続して表示される。
【0066】
また、トランプカード画像21を構成するカード枠部32は、配置位置により最も下段から順に「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の7色で色分けされて表示される。尚、第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27Cのみで表示される8段目のトランプカード(図7では、「ハートのA」、「スペードの2」、「スペードの8」)はボーナス配当と関係しない無色(白色)のカード枠部32となる。
【0067】
また、その際にコメント表示部26には遊技者にカードの選択を促す「SELECT CARD」の文字が表示される。遊技者は、各カード表示領域27A〜27Gにトランプカードの画像21が表示された後には、表示されたトランプカードの画像21を押下することにより、表示されたトランプカードの選択を行うことが可能であり、選択したカードには図8に示すようにカーソル36が表示される。
【0068】
そして、遊技者はトランプカードの数字の合計が「13」となるような組合せでカードを1又は複数枚選択することによって、選択したカードをカード表示領域27から除去(非表示)することができる。図10は数字の合計が13となるトランプカードの組合せの例を示した説明図である。
【0069】
図10に示すように、トランプカードの数字の合計が13となるような組合せは、組合せるカードの枚数に限定はなく、例1に示す組合せでは「K(13)」のカード1枚のみを選択することによって選択したカードを除去することができる。また、例2に示す組合せでは「4」と「9」のカード2枚を選択することによって選択した2枚のカードを除去することができる。また、例3に示す組合せでは「A(1)」と「5」と「7」のカード3枚を選択することによって選択した3枚のカードを除去することができる。
【0070】
そして、遊技者が数字の合計が「13」となるトランプカードの組合せを選択することにより、選択したトランプカードを除去すると、図9に示すように、その一段下に位置するトランプカードが新たにカード表示領域27に表示されることとなる。例えば、抽選の結果、図13に示す配置にカードが設定された場合において、第3カード表示領域27Cと第6カード表示領域27Fの最も上段に位置する「スペードの8」と「ハートの5」のカードを選択して除去すると、図9に示すように、その下段に位置する「ダイヤのK」及び「クラブの4」のカードが新たに表示される。
【0071】
その後、遊技者は上記カードの選択と除去を繰り返すことによって、各カード表示領域27A〜27Gに配置されるトランプカードを徐々に減らし、そのゲームを進行させる。その際、遊技者が除去したトランプカードの枚数によって、配当表22に表示したクレジットが配当として加算され、更に同色のカード枠部32の7枚のカードを全て除去した場合にはボーナス配当としてボーナス配当表25に表示したクレジットが配当として加算される。配当として加算されたクレジット数は獲得クレジット数表示部40に表示され、今回のゲームが終了した際に、表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数として払い出される。
【0072】
ここで、本実施形態に係るカードゲームでは、カード表示領域27に配置された全てのトランプカードを除去した場合、又は各カード表示領域27A〜27Gに表示された最大7枚のトランプカードをどのような組合せで選択しても数字の合計が「13」とならない場合に、ゲームが終了となる。
【0073】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1において、遊技制御装置52のカードゲームの制御処理について図11及び図12に基づいて説明する。図11は本実施形態に係るカードゲーム機におけるメイン処理プログラムのフローチャートである。尚、以降の図11及び図12にフローチャートで示される各プログラムはカードゲーム機1が備えているROM54やRAM55に記憶されており、CPU53により実行される。
【0074】
先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU53は、遊技者によって遊技メダルが投入されたか否かを判断する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、メダル投入口12にメダルが投入されると、メダルセンサ67によって検出され、メダル検出信号がCPU53に出力される。これにより、CPU53は遊技者によるメダルの投入を判断する。
【0075】
そして、メダルの投入がない場合(S1:NO)には、投入されるまで待機される一方、メダルの投入があった場合(S1:YES)には、S2へ移行する。尚、メダル投入口12から投入された遊技メダルは、メダル貯留部72でクレジット(メダル1枚当たり1クレジット)として記憶され、更に、記憶されたクレジット数は所有クレジット数表示部41に表示される。
【0076】
そして、S2ではベット受付処理が行われる。ベット受付処理では、BETボタン13及びMAXBETボタン14の押下に基づいて今回のゲームにおけるベット数が決定される。具体的には、BETスイッチ64、MAXBETスイッチ65から出力されたスイッチ信号を受け付ける処理であり、BETスイッチ64からの信号を受け付ける毎に、RAM55に確保された記憶領域のベット数が一つ加算される。また、MAXBETスイッチ65からの信号を受け付けると、RAM55に確保された記憶領域のベット数が10に更新される。尚、ベット数の更新に伴ってBET数表示部42に現在のベット数が表示され、更に、配当表22に表示された配当クレジット数は、現在のベット数に対応した値に変更される。
【0077】
次に、S3ではスタートボタン15が押下されたか否かが判定される。具体的には、スタートスイッチ66から出力されたスイッチ信号によって判定され、スタートボタン15が押下されない場合(S3:NO)には、S2へと戻り再びベット受付処理が行われる。一方、スタートボタン15が押下された場合(S3:YES)には、前記S2のベット受付処理で受け付けたベット数を確定し、S4へと移行する。
【0078】
続いて、S4においては、52枚からなる1組のトランプカードの各カードをカード表示領域27に対して配置する配置位置を決定する配置抽選処理が行われる。抽選には、乱数サンプリング回路61でサンプリングされた乱数値と所定のテーブルが用いられる。
【0079】
ここで図13は、前記配置抽選処理によって設定された各トランプカードの配置例を示す説明図である。図13に示すように、本実施形態に係るカードゲーム機1では、52枚のトランプカードが7つの領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C、第4カード表示領域27D、第5カード表示領域27E、第6カード表示領域27F、第7カード表示領域27G)に対して7枚又は8枚に分かれて配置される。更に、トランプカードは各領域において7段又は8段に段階が分かれて配置が設定され、1段目から「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順でカード枠部32の色が設定される。
【0080】
そして、S5では前記S4の配置抽選結果に基づいて、7つの領域においてそれぞれ最も上段(第1カード表示領域27A〜第3カード表示領域27Cでは8段目、第4カード表示領域27D〜第7カード表示領域27Gでは7段目)に位置する7枚のトランプカードの数字を組合せることによって、その数字の合計が「13」となる組合せができるか否か、即ちゲーム開始時に除去できるカードがあるか否かを判定する。ここで、「13」となる組合せがない場合(S5:YES)には、ゲームが開始されてもカードを除去することができず、そのままゲーム終了となってしまう不具合が生じるので、S4へと戻り再度配置抽選処理を行う。
【0081】
一方、「13」となる組合せがある場合(S5:NO)には、トランプカードをカード表示領域27に表示する(S6)。但し、前記S4の配置抽選結果において各カード表示領域27A〜27Gにそれぞれ最も上段(第1カード表示領域27A〜第3カード表示領域27Cでは8段目、第4カード表示領域27D〜第7カード表示領域27Gでは7段目)に位置すると判定された7枚のトランプカードのみを表示する。具体的には、トランプカードの図柄(例えば、ハートのA)が遊技者に認知可能となるように該当する画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、液晶ディスプレイ5に表示するように制御する。また、表示されたトランプカードの画像21の下方には、カード枠部32の一部を残りのカード枚数に対応して連続して表示することによって、各カード表示領域27A〜27Gにおける除去前の残りのトランプカード枚数を遊技者に認知させる(図7参照)。
【0082】
続いて、S7においては後述のカード除去処理が行われる。カード除去処理では、遊技の終了条件を満たすまで、カード表示領域27に表示されたトランプカードを選択し、除去する処理を繰り返し行う。
【0083】
次に、S8では今回のゲームにおいて配当があるか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、後述のようにカード除去処理によって除去されたカードの枚数が所定枚数以上となった場合、及び同じ色のカード枠を全て除去した場合に相当の配当が与えられる。
【0084】
そして、配当があると判定された場合(S8:YES)には、S9で配当分のクレジットの払い出し処理を実行する。払い出されたクレジットはメダル貯留部72に記憶され、次回以降のゲームにおいてベットに使用することが可能となり、またC/Pボタン10によって遊技メダルとして払い出させることも可能である。
【0085】
S10では、継続して遊技が行われるか否かが判定される。遊技者は遊技を終了する際に通常、C/Pボタン10を押下する。C/Pボタン10が押下されると、前記S9の払出処理等によって獲得した現在遊技者が所有するクレジットに応じた遊技メダル(通常は1クレジットに対してメダル1枚)がホッパー70を介してメダル払出口17から払い戻される。
【0086】
遊技が継続して行われる場合(S10:NO)には、S2へと戻り再度ベット受付処理が行われ、次回のゲームへと移行する。
一方、遊技が終了される場合(S10:YES)には、スタンバイ状態のゲーム画面20(図6参照)へと液晶ディスプレイ5の表示が切り替わり(S11)、当該処理を終了する。
【0087】
続いて、本実施形態に係るスロットマシン1において前記S7で行われるカード除去処理について図12に基づき説明する。図12は本実施形態に係るカードゲーム機におけるカード除去処理プログラムのフローチャートである。
【0088】
カード除去処理においては、先ずS21で各カード表示領域27A〜27Gのそれぞれ最も上段に位置する表示されたトランプカードの画像21が遊技者によって押下されたか否かを判定する。前記したように本実施形態に係るカードゲーム機1の液晶ディスプレイ5はタッチパネル6を備えており、CPU53はタッチパネル駆動回路77を介して、遊技者により接触された部分の座標位置情報に基づきその検出を行うことができる。
【0089】
トランプカードの画像21が押下されていない判定された場合(S21:NO)には、押下されるまで待機する一方、トランプカードの画像21が押下されたと判定された場合(S21:YES)には、S22へと移行する。
【0090】
S22では、押下されたトランプカードが選択された状態であるか否かが判定される。そして、押下されたトランプカードが選択された状態でない場合(S22:NO)には、押下されたトランプカードを選択する(S23)。選択されたトランプカードにはカーソル36が表示され(図8参照)、そのカードが選択された旨を遊技者に対して報知する。尚、トランプカードの選択では、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に位置する表示されたトランプカード(最大で7枚)の内、複数枚のカードを同時に選択状態とすることが可能である。
【0091】
一方、押下されたトランプカードが既にS23の処理によって選択状態である場合(S22:YES)には、押下されたトランプカードの選択を解除する(S24)。選択が解除されたトランプカードは表示されていたカーソル36が非表示となり、そのカードの選択が解除された旨を遊技者に対して報知する。
【0092】
続いて、S25においては、前記S23において選択された1又は複数枚のトランプカードの数字の合計が「13」となったか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」となるような組合せでカードを選択することによって、選択したカードをカード表示領域27から除去(非表示)することができる。
【0093】
そして、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」でないと判定された場合(S25:NO)には、S21へと戻り再度カードの選択が行われる。一方、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」であると判定された場合(S25:YES)には、S26において前記選択された1又は複数枚のトランプカードをカード表示領域27から除去する(非表示とする(図9参照))。
【0094】
その後、S27では前記S26で除去したトランプカードの枚数が所定枚数に到達したか否かを判定する。具体的には、15枚、20枚、25枚、30枚、35枚、40枚、45枚、50枚の各枚数に到達したか否かを判定する。
【0095】
そして、トランプカードの枚数が所定枚数に到達したと判定された場合(S27:YES)には、除去したカード枚数に応じた配当が遊技者に与えられる(S28)。具体的には、除去したカードの枚数が15枚〜19枚では遊技者に「4クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が20枚〜24枚では遊技者に「8クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が25枚〜29枚では遊技者に「12クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が30枚〜34枚では遊技者に「20クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が35枚〜39枚では遊技者に「35クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が40枚〜44枚では遊技者に「50クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が45枚〜49枚では遊技者に「80クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が50枚〜52枚(全カード)では遊技者に「100クレジット」の配当が与えられる。配当として与えられたクレジット数は獲得クレジット数表示部40のクレジット数に加算され、今回のゲームが終了する際に表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数に加算される(S9参照)。
一方、トランプカードの枚数が所定枚数に到達しないと判定された場合(S27:NO)には、S29へと移行する。
【0096】
S29では前記S26で除去したトランプカードによって、カード枠部32が同色のトランプカードを7枚全て除去したか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、トランプカードはそのカード枠部32の色によって7つのグループに分類されており、前記S4の配置抽選処理によって決定されたカードの配置によって、そのグループが分類される。具体的には、図13に示すように、各カード表示領域27A〜27Gにおいて配置されたカードは1段目から順に「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順でカード枠部32の色が設定される。
【0097】
そして、同色枠のトランプカードを7枚全て除去したと判定された場合(S29:YES)には、除去したカード枠の色に応じたボーナス配当が特別に遊技者に与えられる(S30)。具体的には、最も上に配置される「赤色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から2番目に配置される「橙色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「20クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から3番目に配置される「黄色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「100クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から4番目に配置される「緑色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「200クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から5番目に配置される「青色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「500クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から6番目に配置される「藍色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「1000クレジット」のボーナス配当が与えられる。更に、最も下に配置される「紫色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5000クレジット」のボーナス配当が与えられる。
ボーナス配当として与えられたクレジット数は獲得クレジット数表示部40のクレジット数に加算され、今回のゲームが終了する際に表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数に加算される(S9参照)。
一方、前記S26で除去したカードによっては、同色枠のトランプカードを7枚全て除去していないと判定された場合(S29:NO)には、S31へと移行する。
【0098】
S31では、カード表示領域27に配置されたトランプカードの内、除去されていないトランプカードが残っているか否かが判定される。そして、全てのカードが除去されていると判定した場合(S31:YES)には、当該ゲームは終了となり、カード除去処理を終了してS8の判定処理へと移行する。
【0099】
一方、カード表示領域27に配置されたトランプカードの内、除去されていないトランプカードが残っていると判定した場合(S31:NO)には、前記S26で除去したトランプカードの一段下に配置されたトランプカードを、図柄部分が遊技者に認知可能となるように表示する(図9参照)。具体的には、該当するトランプカードの画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、カード表示領域27に新たに表示するように制御する。また、トランプカードの画像21の下方に連続して表示されるカード枠部32の一部を1枚分減らして表示することによって、残りのトランプカード枚数が1枚減ったことを遊技者に認知させる。
【0100】
続いて、S33においては前記S32で新たに表示されたトランプカードを含め、各カード表示領域27A〜27Gにそれぞれ最も上段に位置するトランプカード(最高7枚)の数字を組合せることによって、その数字の合計が「13」となる組合せがあるか否か、即ち除去できるカードがあるか否かを判定する。ここで、「13」となる組合せがない場合(S33:YES)には、これ以上カードを除去することができず、当該ゲームは終了となり、カード除去処理を終了してS8の判定処理へと移行する。
【0101】
一方、「13」となる組合せがある場合(S33:NO)には、S21へと戻り、再度表示されているトランプカードの選択処理を行う。
【0102】
以上説明した通り本実施形態に係るカードゲーム機1では、52枚からなる一組のトランプカードの配置を決定する配置抽選処理(S4)を行い、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカードの画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、液晶ディスプレイ5の各カード表示領域27A〜27Gに図柄(例えば、ハートのA)が遊技者に認知可能となるように表示する(S6)。そして、表示されたトランプカードの数字の合計が「13」となるように遊技者によってトランプカードが選択される(S23)と、選択されたカードをカード表示領域27から除去(非表示)し(S26)、除去したカードの枚数が所定枚数に達した場合、又は同じ色のカード枠部32を有する7枚の全てのカードを除去した場合に所定の配当を遊技者に与える(S28、S30)ので、遊技者は次々と新たに表示されるトランプカードを除去する従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。
また、数字の合計が「13」となるようにカードを選択することのみによって遊技が行われるので、初めて遊技を行う遊技者にもルールが分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
更に、除去したトランプカードの枚数に加えて、トランプカードの枠の色を考慮したボーナス配当が存在するので、ルールは単純ながらも高い配当を得るために、どのカード表示領域27A〜27Gに表示されたカードを先に除去するか等の様々な点を考慮する必要があり、熟練者にも飽きさせることなく、高い遊技性を有する。
【0103】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、スタートボタン15が押下された際に行われる配置抽選処理(S4)によって、52枚の全てのトランプカードの配置が図13に示すように決定されるが、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に位置する7枚のカードのみを抽選によって決定することとしても良い。そして、トランプカードが除去される(S26)度に、その下段に位置するトランプカードを残りのトランプカードの中から抽選により決定し、表示するように制御しても良い。
【0104】
また、本実施形態では、数字の合計が「13」となるように選択されたトランプカードはカード表示領域27から除去する(非表示にする)こととしているが、ケーム画面20上の他の位置に移動させたり、サイズを小さくして表示させたりすることも可能である。
【0105】
更に、本実施形態では、同じ色のカード枠のトランプカードがすべて消去された際に、ボーナス配当として特別にクレジットを付与することとしているが、それに代わりボーナスメダルと呼ばれる通常の遊技に使用するメダルと異なるメダルを遊技者に付与することとしても良い。また、ボーナスメダルをクレジットの配当とともに付与することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施形態に係るカードゲーム機の斜視図である。
【図2】本実施形態に係るカードゲーム機の液晶ディスプレイ上に表示されるゲーム画面について示した模式図である。
【図3】カード表示領域に表示されるトランプカードの画像を示した模式図である。
【図4】本実施形態に係るスロットマシンの制御系を模式的に示すブロック図である。
【図5】液晶ディスプレイの液晶駆動回路を模式的に示すブロック図である。
【図6】スタンバイ状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図7】ゲーム開始時におけるゲーム画面を示した図である。
【図8】トランプカードを選択した状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図9】選択したトランプカードを除去した状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図10】数字の合計が13となるトランプカードの組合せの例を示した説明図である。
【図11】本実施形態に係るカードゲーム機におけるメイン処理プログラムのフローチャートである。
【図12】本実施形態に係るカードゲーム機におけるカード除去処理プログラムのフローチャートである。
【図13】配置抽選処理によって設定されたトランプカードの配置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0107】
1 カードゲーム機
5 液晶ディスプレイ
6 タッチパネル
21 トランプカード画像
52 遊技制御装置
53 CPU
82 画像ROM
83 画像制御CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランプカードを表示するとともに表示されたトランプカードに対応する数字に基づいて遊技を制御する遊技機に関し、特に表示されたトランプカードの内、遊技者が選択したトランプカードに対応付けられた数字の合計値に基づく遊技制御を行うことにより、理解容易で多彩な遊技が可能となったゲーム装置及びゲーム装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、トランプカードを用いたゲーム装置としては、表示画面上に表示したトランプカードを用いてポーカーゲーム又はブラックジャックゲーム等のカードゲームを行うゲーム装置が知られている。例えば、特開2001−70642号公報には、遊技に使用するトランプカード等を表示するための画像表示装置と、遊技を制御するためのマイクロコンピュータ等からなる遊技制御装置と、遊技に供する遊技メダルを検出するためのメダルセンサと、賞としての遊技メダルを払い出すためのホッパー等を備え、ポーカーゲームの遊技結果に基づいて所定枚数の遊技メダルを遊技者に払い出すポーカーゲーム機が記載されている。
【特許文献1】特開2001−70642号公報(第3頁〜第5頁、図1〜図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたポーカーゲーム機においては、ポーカーゲームのルールを理解している一部の遊技者のみしか遊技できないという問題点があった。即ち、トランプ自体に馴染みがある遊技者は非常に多いが、ポーカーゲームのルールを理解している遊技者はその一部に過ぎず、理解していない遊技者が遊技を行ったとしても、十分に遊技を楽しむことができなかった。また、そのような遊技者は遊技によって利益をあげることも困難であり、遊技意欲が減退することとなっていた。更に、ポーカーゲームのルールが複雑であるために、ルールを理解している者であっても、遊技を敬遠する者が多かった。従って、遊技場などに設備しても僅かな遊技者以外には人気がなく、且つトランプゲーム機としては構造も複雑化しているので高価なものになっており、更に、1ゲームに時間がかかることから、遊技者および店側にとっても不都合が多いといった不具合を呈していた。
また、ポーカーゲーム以外のカードゲームであるブラックジャックやバカラ等が遊技可能なトランプゲーム機においても同様の問題を有しており、トランプカードを用いた理解しやすいルールでの遊技制御が可能なゲーム装置が望まれていた。
【0004】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、表示されたトランプカードの内、遊技者が選択したトランプカードに対応する数字の合計値に基づいて遊技制御を行うことにより、理解容易で多彩な遊技が可能となったゲーム装置及びゲーム装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係るゲーム装置は、現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶ディスプレイ5)と、複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段(例えば、画像ROM82)と、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データに基づいて所定のトランプカードを前記画像表示手段に表示するとともに、表示された前記トランプカードに対応付けられた数字(例えば、1〜13)に基づいて遊技を制御する遊技制御手段(例えば、CPU53)と、を有するゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出手段(例えば、CPU53、S4〜S6)と、前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示手段(例えば、CPU53、S6)と、前記抽出カード表示手段により表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択手段(例えば、CPU53、S23)と、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定手段(例えば、CPU53、S25)と、前記数値判定手段により一致したと判定された場合に、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係るゲーム装置は、請求項1に記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって前記一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードに基づいて前記カード選択手段により選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するように制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係るゲーム装置は、請求項1又は請求項2に記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したか否かを判定する変更数判定手段(例えば、CPU53、S27)と、前記変更数判定手段により所定数に達したと判定された場合に前記所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与する枚数特典付与手段(例えば、CPU53、S28)と、有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係るゲーム装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記一組のトランプカードは所定枚数毎に分割された複数のグループより構成され、前記遊技制御手段(例えば、CPU53)は、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)によって前記複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するグループ特典付与手段(例えば、CPU53、S30)を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係るゲーム装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゲーム装置(例えば、カードゲーム機1)において、前記表示態様変更手段(例えば、CPU53、S26)は、前記カード選択手段(例えば、CPU53、S23)により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることを特徴とする。
【0010】
更に、請求項6に係るゲーム装置の制御方法は、現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段(例えば、液晶ディスプレイ5)と、複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段(例えば、画像ROM82)と、を有するゲーム装置の制御方法において、前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出ステップ(例えば、S4〜S6)と、前記抽出ステップにより抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示ステップ(例えば、S6)と、前記抽出カード表示ステップにより表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択ステップ(例えば、S23)と、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定ステップ(例えば、S25)と、前記数値判定ステップにより一致したと判定された場合に、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更ステップ(例えば、S26)と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係るゲーム装置では、表示された複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するとともに選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致した場合に、選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0012】
また、請求項2に係るゲーム装置では、一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0013】
また、請求項3に係るゲーム装置では、表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したと判定された場合に、その所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させ、その変化させたトランプカードの枚数に応じた特典が遊技者に付与される従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【0014】
また、請求項4に係るゲーム装置では、所定枚数毎に分割された複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するので、遊技者はトランプカードが所属するグループを考慮して遊技を行うことにより、特典を得ることが可能となる。従って、遊技方法は単純ながらも価値の高い特典を得るために様々な事項を考慮する必要があり、熟練者にも飽きさせることなく、高い遊技性を有する。
【0015】
また、請求項5に係るゲーム装置では、カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることにより表示態様を変更するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を様々な形で変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。
【0016】
更に、請求項6に係るゲーム装置の制御方法では、表示された複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するとともに選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致した場合に、選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更するように制御するので、トランプカードに対応付けられた数字の合計値を考慮しつつ選択し、次々とトランプカードの表示態様を変化させる従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。また、初めて遊技を行う遊技者にも遊技方法が分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る遊技機について、本発明をカードゲーム機1に具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1は、所謂ビデオゲーム機の一種であり、表示画面上に表示されたトランプカードを用いて遊技を行うものである。具体的には、表示されたトランプカードの内、数字の合計が13となる組合せでカードを選択し、選択したトランプカードを画面上から取り除くことにより遊技が行われる。
先ず、本実施形態に係るカードゲーム機1の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るカードゲーム機の斜視図である。
【0018】
本実施形態のカードゲーム機1は、図1に示すように遊技者が着座して遊技可能に構成された所謂スラントタイプのゲーム筐体である。そして、カードゲーム機1は、その全体を形成するキャビネット2を有しており、キャビネット2の上部には、ゲーム方法や宣伝広告等が記載された正面パネル部3が形成されている。また、正面パネル部3の左右両側には、カードゲーム機1のゲームに係る音楽等を出力するスピーカ4L、4Rが配設されている。
【0019】
キャビネット2の正面の傾斜面中央部には、液晶ディスプレイ5が配設されている。この液晶ディスプレイ5には後述のトランプカードを用いたゲーム画面20(図2参照)が表示され、遊技者は表示されたゲーム画面20と各種操作ボタンとを用いてゲームを進行する。また、液晶ディスプレイ5はタッチパネル6が前面に取り付けられた所謂タッチパネル方式の液晶ディスプレイであり、液晶画面上に表示されたトランプカードの画像を指等で押圧することによりそのカードの選択が可能となっている。
【0020】
液晶ディスプレイ5の下側には、手前側に緩やかに傾斜した操作テーブル7が設けられている。操作テーブル7の上段には、C/P(クレジット/ペイアウト)ボタン10、ヘルプ(HELP)ボタン11が配置されており、ヘルプボタン11の右側には、メダル投入口12が設けられている。また、操作テーブル7の下段には、左側から順に、BET(ベット)ボタン13と、MAXBET(マックスベット)ボタン14、スタートボタン15が配設されている。
【0021】
また、C/Pボタン10は、通常、遊技を終了する場合に押下されるボタンであり、現在遊技者が所有するクレジットを、そのクレジット価値に相当する遊技メダル(本実施形態では1クレジットにつきメダル1枚)として払い出す。従って、C/Pボタン10を押下すると、遊技メダルがホッパー70(図4参照)からメダル払出口17を介して遊技者に払い出される。尚、C/Pボタン10を押下しない場合には、遊技の結果、特典として付与される遊技メダルは、クレジットとして自動的に繰り越される。
また、C/Pボタン10には、C/Pスイッチ62(図4参照)が内蔵されており、C/Pボタン10が押下されると、C/Pスイッチ62からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0022】
また、ヘルプボタン11は、カードゲーム機1の操作方法等が不明な際に押下されるボタンである。従って、ヘルプボタン11が押下されると、液晶ディスプレイ5に各種ヘルプ情報が表示される。
尚、ヘルプボタン11には、ヘルプスイッチ63(図4参照)が内蔵されており、ヘルプボタン11が押下されると、ヘルプスイッチ63からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0023】
また、BETボタン13は、クレジットされた遊技メダル等をベットさせる際に操作されるボタンである。ここでは、BETボタン13が1回押下される毎に、ベット数が1ずつ加算される。本実施形態に係るカードゲーム機では「1」〜「10」のベット数を設定してゲームを行うことが可能となっている。
尚、BETボタン13には、BETスイッチ64(図4参照)が内蔵されており、BETボタン13が押下されると、BETスイッチ64からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0024】
また、MAXBETボタン14は、クレジットされた遊技メダル等を最大のベット数(本実施形態では10ベット)によりベットさせる際に操作されるボタンである。ここでは、MAXBETボタン14が押下されると、ベット数が「10」に設定される。
尚、MAXBETボタン14には、MAXBETスイッチ65(図4参照)が内蔵されており、MAXBETボタン14が押下されると、MAXBETスイッチ65からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0025】
また、スタートボタン15は、BETボタン13及びMAXBETボタン14でベットしたベット数に基づいて、カードゲーム機1でゲームを開始させる際に操作されるボタンである。従って、スタートボタン15が押下されると、液晶ディスプレイ5の画面上において後述のカードゲームが展開される。
尚、スタートボタン15には、スタートスイッチ66(図4参照)が内蔵されており、スタートボタン15が押下されると、スタートスイッチ66からのスイッチ信号がCPU53(図4参照)に出力される。
【0026】
メダル投入口12にはメダルセンサ67が配置されており、メダル投入口12に遊技メダルが投入されると、メダルセンサ67を介してメダル検出信号がCPU53に出力され(図4参照)、投入されたメダル相当分のクレジット(本実施形態ではメダル1枚当たり1クレジット)が貯留される。
【0027】
また、操作テーブル7の手前側には、略水平面を有するアームレスト16が形成されている。このアームレスト16は、遊技者が不図示の椅子に着座した状態で遊技する際に、腕をアームレスト16上に載せて、操作テーブル7を操作しやすいように構成されている。
【0028】
更に、キャビネット2の下部には、メダル払出口17が配設されている。この点、メダル払出口17は、本実施形態のカードゲーム機1に内設されたホッパー70(図4参照)と連通している。従って、ホッパー70から排出された遊技メダルは、メダル払出口17を介して遊技者に払い出される。また、メダル払出口17の内部には、センサ等より構成されるメダル検出部73(図4参照)が配設されている。従って、メダル払出口17を介して払い出された遊技メダルの枚数が、メダル検出部73により検出される。
【0029】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1においてカードゲームを行う際に、液晶ディスプレイ5上に表示されるゲーム画面20について図2に基づき説明する。図2はカードゲーム機1の液晶ディスプレイ5上に表示されるゲーム画面について示した模式図である。
【0030】
ゲーム画面20には、図2に示すように遊技に使用するトランプカードの画像21の他、ゲームの配当、現在の遊技者の遊技状況等が表示され、遊技者は表示されたゲーム画面に基づいて後述のように遊技を行う。
以下、具体的にその表示内容について詳細に説明すると、ゲーム画面上段には、左から順に配当表22、カードナビ表23、除去カード数表示部24、ボーナス配当表25が設けられている。
【0031】
配当表22は、ゲーム画面上に表示されたトランプカードを除去した(非表示とした)枚数によって遊技者が得ることができる配当のクレジット数を表示したものである。本実施形態に係るカードゲーム機1では、後述のように遊技者がゲーム画面20上に表示されたトランプカードを選択して画面上から除去した際に、除去したカードの枚数が予め定められた一定枚数以上になると遊技者に配当が付与される。具体的には、除去したカードの枚数が14枚以下では配当は無く、除去したカードの枚数が15枚〜19枚では遊技者に「4クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が20枚〜24枚では遊技者に「8クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が25枚〜29枚では遊技者に「12クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が30枚〜34枚では遊技者に「20クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が35枚〜39枚では遊技者に「35クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が40枚〜44枚では遊技者に「50クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が45枚〜49枚では遊技者に「80クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が50枚〜52枚(全カード)では遊技者に「100クレジット」の配当が与えられる。
尚、上記配当は、ベット数を1ベットでゲーム開始した際の配当であり、ベット数を2ベット以上でゲームを開始した際の配当は、上記配当にベット数を乗じた値となる。更に、配当表22の表示も遊技者がベットしたベット数に従って、対応する配当へとその数値を随時変化させる。
【0032】
カードナビ表23は、全52枚からなる一組のトランプカードの内、除去したカードと除去前のカードの種類が遊技者に区別できるように表示したものである。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1において使用されるトランプカードは、一般に使用されているトランプカードと同じものであり、「スーツ」と「数字」とから構成された「図柄」が表示されている(図3参照)。
ここで、「スーツ」とは、トランプカードのマークのことをいい、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4種類がある。
また、「数字」とは、トランプカードの数字又は英字のことをいい、A(エース、1に相当)、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J(ジャック、11に相当)、Q(クィーン、12に相当)、K(キング、13に相当)の13種類がある。
また、「図柄」とは、前記トランプカードの「スーツ」と「数字」の組合せで決まるカードの種類のことをいい、例えば、「ハートのA」、「スペードのK」などがある。
【0033】
そして、カードナビ表23には、一組のトランプカードを構成する52枚のカードを四種類の「スーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)」と13種類の「数字(2〜A)」を用いて示しており、特に遊技者が既に除去したカードを示す数字は丸で囲んだ状態で表示される。従って、遊技者は、カードナビ表23の表示に基づいて、現在までに既に除去したカードと、除去していないカードを判別することが出来るので、ゲームの戦略を立てやすくなり、その遊技性が向上する。
【0034】
除去カード数表示部24は、遊技者が現在までに除去したトランプカードの枚数を表示するものである。表示されたカード枚数が所定数以上になると、前記したように対応するクレジット数が配当として遊技者に付与される。
【0035】
また、ボーナス配当表25は、後述のようにトランプカードの画像21を構成するカード枠部32(図3参照)が同じ色のトランプカードを、7枚全て除去することによって遊技者に特別に付与されるボーナス配当のクレジット数を示している。ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1では、トランプカードはその画像21を構成するカード枠部32の色によって7つのグループに分類されており、具体的には「赤」、「橙」、「黄」、「緑」、「青」、「藍」、「紫」の7色のグループからなる。そして、遊技開始時において、ゲーム画面20のカード表示領域27の7箇所にそれぞれ配置されたトランプカードは、「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順に下から配置されており、遊技者は同色のカード枠部32からなるトランプカードを7枚全て除去することによって、除去カード枚数に基づく配当とは別に、ボーナス配当を得ることが可能となっている(図12のS30参照)。
【0036】
そのボーナス配当についてより詳細に説明すると、最も上に配置される「赤色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から2番目に配置される「橙色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「20クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から3番目に配置される「黄色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「100クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から4番目に配置される「緑色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「200クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から5番目に配置される「青色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「500クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から6番目に配置される「藍色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「1000クレジット」のボーナス配当が与えられる。更に、最も下に配置される「紫色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5000クレジット」のボーナス配当が与えられる。そして、ボーナス配当表25は、配当を表示する部分の背景を、その配当に対応するカード枠部32の色と同じ色とすることにより、遊技者にカード枠部32の色と対応する配当を分かり易く表示する。
尚、本実施形態に係るカードゲーム機1では、前記グループのトランプカードを全て除去することによって遊技者に与えられるボーナス配当は、ベット数に関わらず一定としているが、ベット数に乗じた配当を得られるようにしても良い。
【0037】
また、ゲーム画面20の中段部には、コメント表示部26が設けられている。コメント表示部26は、遊技中の遊技者に対して操作を促すコメントを表示する表示部であり、例えば、遊技者がトランプカードを選択することが可能な状態では「SELECT CARD」を表示する。また、遊技者が15枚トランプカードを除去して4クレジットの配当を得た場合には「PLAYER WIN 4」を表示する。また、遊技者が黄色枠のグループの全トランプカードを除去して200クレジットのボーナス配当を得た場合には「BONUS 200」を表示する。更に、遊技者によって遊技が行われていないスタンバイ状態ではメダルの投入を促す「INSERT MEDAL」を表示する(図6参照)。
【0038】
また、コメント表示部26の下方には複数枚のトランプカードの画像21が表示されたカード表示領域27が設けられている。ここで、カード表示領域27は、7箇所に分かれて配置されたトランプカードの内、最も上段に位置する最大7枚のトランプカードの画像21のみを表示する。また、表示されたトランプカードの画像21の下方には、カード枠部32の一部を残りのカード枚数に対応して表示することによって、除去前の残りのトランプカード枚数を遊技者に認知させるようにしている。
【0039】
ここで、本実施形態に係るカードゲーム機1で行われるカードゲームは、最も上段に位置する表示されたトランプカードから1又は複数枚のカードを選択し、その選択したトランプカードの数字を合計「13」とすることで、選択したトランプカードをゲーム画面上から除去するものである。そして、トランプカードが除去されると、除去されたカードの一段下に位置するトランプカードの画像が新たにゲーム画面20上に表示されることとなり、ゲーム画面20上に表示された全てのトランプカードを除去するか、画面上に表示された最大7枚のカードをどのように組合せても数字の合計が「13」となる組合せができない場合に、遊技を終了する(図12のS31、S33参照)。
【0040】
ここで、カード表示領域27に表示されるトランプカードの画像21について図3を用いて説明する。図3はカード表示領域に表示されるトランプカードの画像を示した模式図である。
【0041】
図3に示すようにトランプカードの画像21は、各種シーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)及び13種類の数字(2〜A)が配置されたメイン表示部31と、メイン表示部31の周囲に形成されたカード枠部32とから基本的に構成されている。
【0042】
メイン表示部31の左上角部には、当該トランプカードの種類を識別するための数字(1〜13の数字をそれぞれ示す数字又は英字「A」〜「K」)が表示された第1識別マーク33が設けられており、また、第1識別マーク33の下部及びメイン表示部31の右下角部には、同じくトランプカードの種類を識別するためのシーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)が表示された第2識別マーク34、35が設けられている。従って、遊技者はトランプカードの画像21に設けられた第1識別マーク33及び第2識別マーク34、35を参照することによって、表示されたトランプカードの種類を識別することが可能となる。
【0043】
また、カード枠部32は「赤」、「橙」、「黄」、「緑」、「青」、「藍」、「紫」の7色の内、いずれかの色で表示されており、遊技者は同色のカード枠部32からなるトランプカードを7枚全て除去することによって、前記したように除去カード枚数に基づく配当とは別に、ボーナス配当を得ることが可能となっている。
【0044】
また、遊技者がゲーム画面20上に表示されたトランプカードの画像21を押下すると、押下されたトランプカードの画像21の四隅にカーソル36が表示され、カードが選択されたことを示す。また再度、カーソルが表示されたトランプカードの画像21を押下すると、押下されたトランプカードのカーソル36が非表示となり、カードの選択を解除することができる。
そして、本実施形態に係るカードゲーム機1では、カーソル36によって1又は複数枚のトランプカードを選択し、その選択された第1識別マーク33に表示された数字の合計が「13」となると、選択された全てのトランプカードが除去される。
【0045】
一方、ゲーム画面20の下段には、左から順に獲得クレジット数表示部40と、所有クレジット数表示部41と、BET数表示部42とが設けられている。
【0046】
獲得クレジット数表示部40は、現在までに今回のゲームで遊技者が獲得したクレジット数が表示される。前記したように、所定枚数以上のトランプカードを除去した場合、及び同色カード枠のトランプカードを全て除去した場合に、配当としてクレジット数が加算される。
【0047】
また、所有クレジット数表示部41は、現在の遊技者が所有するクレジット数が表示される。このクレジット数は、ゲームスタート時においてベットしたベット数に応じて減少し、ゲーム終了時において獲得クレジット数表示部40に表示されたクレジット数分が増加する。
【0048】
また、BET数表示部42は今回のゲームにおいて遊技者がベットしたベット数が表示される。本実施形態では「1」〜「10」にベット数を設定して遊技を開始することができる。
【0049】
次に、カードゲーム機1の制御系に係る構成について図4に基づき説明する。図4は本実施形態に係るスロットマシンの制御系を模式的に示すブロック図である。
本実施形態に係るカードゲーム機1では、図4に示すように、遊技制御装置52によりカードゲームが制御される。この点、遊技制御装置52は、CPU53や、ROM54、RAM55、CPU53の動作クロック信号を生成するためのクロック回路56、カードゲームで使用する乱数を制御するための乱数制御部57等で構成されている。
【0050】
そして、ROM54には、カードゲームにおける処理手順がシーケンスプログラムとして記憶されている。更に、ゲーム開始時のトランプカードの配置を決定するための配置抽選テーブルや、カードゲームの進行手順を決定するための遊技進行手順テーブル等のデータも記憶されている。即ち、ROM54に記憶されているシーケンスプログラムや各テーブル等に基づいてCPU53等が動作することにより、本実施形態のカードゲーム機1におけるカードゲームが制御される。
【0051】
また、RAM55においては、CPU53等が動作してカードゲームが制御される際に必要な作業領域等が確保されている。
【0052】
また、クロック回路56には、所定周波数の基準クロックを発生するためのクロックパルス発生器58と、基準クロック信号を分周することによりCPU53の動作クロック信号を生成するための分周器59等を備えている。
【0053】
また、乱数制御部57には、CPU53の制御に従って一定範囲の乱数を発生させるための乱数発生器60と、乱数発生器60で発生した乱数の中から任意の乱数を抽出してCPU53へ送信するための乱数サンプリング回路61等を備えている。
【0054】
また、CPU53に備えられた複数のI/Oポートには、上述したメダルセンサ67や、C/Pスイッチ62、ヘルプスイッチ63、BETスイッチ64、MAXBETスイッチ65、スタートスイッチ66等が接続されている。更に、当該I/Oポートには、ホッパー駆動回路71や、払出完了信号回路74、スピーカ駆動回路75、液晶駆動回路76、タッチパネル駆動回路77等が接続されている。
【0055】
この点、ホッパー駆動回路71には、遊技メダル等を貯留するためのホッパー70が接続されている。従って、CPU53は、ホッパー駆動回路71を介して、所定枚数の遊技メダル等をホッパー70から払い出させることができる。
【0056】
また、払出完了信号回路74には、メダル貯留部72とメダル検出部73が接続されている。ここで、メダル貯留部72とは、メダル投入口12から投入された遊技メダルや特典として付与された遊技メダルをクレジットとして記憶するための回路をいい、所定の最大許容数に達するまで遊技メダルをクレジットとして記憶することができる。一方、メダル検出部73とは、ホッパー70から払い出される遊技メダルを計数するための回路をいう。
そして、払出完了信号回路74は、特典として遊技メダルが付与される際には、メダル貯留部72又はメダル検出部73を介して、当該遊技メダルがクレジットとして記憶したこと又はホッパー70から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU53に出力する。さらに、払出完了信号回路74は、クレジットとして記憶された遊技メダルの払い出しを行う際には、メダル貯留部72又はメダル検出部73を介して、クレジットとして記憶された遊技メダルがホッパー70から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU53に出力する。
【0057】
また、スピーカ駆動回路75には、効果音等を発生するためのスピーカ4L、4Rが接続されている。従って、CPU53は、スピーカ駆動回路75を介して、ゲーム状態に対応した効果音をスピーカ4L、4Rから発生させることができる。
【0058】
また、液晶駆動回路76には、ディスプレイ部として各種ゲーム画面20(図2参照)を表示する液晶ディスプレイ5が接続されおり、CPU53により、液晶ディスプレイ5を制御している。
【0059】
この点、液晶駆動回路76は、図5に示すように、プログラムROM81、画像ROM82、画像制御CPU83、ワークRAM84、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)85及びビデオRAM86などで構成されている。そして、プログラムROM81には、液晶ディスプレイ5での表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。また、画像ROM82には、例えば、液晶ディスプレイ5で表示される一組のトランプカード(52種類)、配当表22、カードナビ表23、除去カード数表示部24、ボーナス配当表25(図2参照)など、画像を形成するためのドットデータが格納されている。
画像制御CPU83は、CPU53で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM81内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM82内に予め記憶されたドットデータの中から液晶ディスプレイ5に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAM84は、前記画像制御プログラムを画像制御CPU83で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDP85は、画像制御CPU83で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶ディスプレイ5に出力するものである。これにより、例えば、ゲーム画面20上において各トランプカードの画像21が表示及び非表示される。尚、ビデオRAM86は、VDP85で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0060】
更に、CPU53には、タッチパネル駆動回路77を介してタッチパネル6が接続されている。タッチパネル6は、液晶ディスプレイ5の画面上に装備されていて、タッチパネル駆動回路77を介して、遊技者により接触された部分の座標位置情報に基づいて、どこに触れたか、さらに、触れた箇所がどの方向に移動しているかまでも判別することができる。
【0061】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1におけるカードゲームの遊技手順の具体例を、図6乃至図9に基づいて説明する。図6乃至図9はカードゲーム機1においてカードゲームが展開されている際に、ゲーム画面20に表示される表示内容の一例を示した図である。
【0062】
本実施形態に係るカードゲーム機1は、遊技者が遊技を行っていない所謂スタンバイ状態時では、図6に示すようなスタンバイ状態のゲーム画面20を液晶ディスプレイ5上に表示する。スタンバイ状態のゲーム画面20では、コメント表示部26にメダルの投入を促す「INSERT MEDAL」が表示される。また、7つ領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C、第4カード表示領域27D、第5カード表示領域27E、第6カード表示領域27F、第7カード表示領域27G)から構成されるカード表示領域27には、いずれもトランプカードの画像21も表示しない。
【0063】
そして、前記スタンバイ状態において、遊技者がメダル投入口12に遊技メダルを投入すると、メダル貯留部72にクレジットが貯留された状態になり、この状態で、BETボタン13が一回押下される度に、RAM55に確保された記憶領域のベット数が一つ加算される。また、MAXBETボタン14が押下されると、RAM55に確保された記憶領域のベット数が10に更新される。また、ゲーム画面20の右下角部に設けられたBET数表示部42において、ベットしたベット数が表示され、更に、配当表22に表示された配当クレジット数は、ベット数に対応した値に変更されることとなる。
【0064】
その後、スタートボタン15が押下されると、52枚のトランプカードの配置位置に係る抽選が行われる(図13参照)。そして、その抽選結果に基づいて図7に示すように52枚のカードの内、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカード(図7では、「ハートのA」、「スペードの2」、「スペードの8」、「クラブの9」、「ダイヤの10」、「ハートの5」、「クラブの2」)が各カード表示領域27A〜27Gに表示される。
【0065】
その際、左側に位置する3つのカード表示領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C)では表示されたトランプカードを含め8枚のカードが重なって配置されているようにカード枠部32の一部が連続して表示され、その他の領域では7枚のカードが重なって配置されているようにカード枠部32の一部が連続して表示される。
【0066】
また、トランプカード画像21を構成するカード枠部32は、配置位置により最も下段から順に「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の7色で色分けされて表示される。尚、第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27Cのみで表示される8段目のトランプカード(図7では、「ハートのA」、「スペードの2」、「スペードの8」)はボーナス配当と関係しない無色(白色)のカード枠部32となる。
【0067】
また、その際にコメント表示部26には遊技者にカードの選択を促す「SELECT CARD」の文字が表示される。遊技者は、各カード表示領域27A〜27Gにトランプカードの画像21が表示された後には、表示されたトランプカードの画像21を押下することにより、表示されたトランプカードの選択を行うことが可能であり、選択したカードには図8に示すようにカーソル36が表示される。
【0068】
そして、遊技者はトランプカードの数字の合計が「13」となるような組合せでカードを1又は複数枚選択することによって、選択したカードをカード表示領域27から除去(非表示)することができる。図10は数字の合計が13となるトランプカードの組合せの例を示した説明図である。
【0069】
図10に示すように、トランプカードの数字の合計が13となるような組合せは、組合せるカードの枚数に限定はなく、例1に示す組合せでは「K(13)」のカード1枚のみを選択することによって選択したカードを除去することができる。また、例2に示す組合せでは「4」と「9」のカード2枚を選択することによって選択した2枚のカードを除去することができる。また、例3に示す組合せでは「A(1)」と「5」と「7」のカード3枚を選択することによって選択した3枚のカードを除去することができる。
【0070】
そして、遊技者が数字の合計が「13」となるトランプカードの組合せを選択することにより、選択したトランプカードを除去すると、図9に示すように、その一段下に位置するトランプカードが新たにカード表示領域27に表示されることとなる。例えば、抽選の結果、図13に示す配置にカードが設定された場合において、第3カード表示領域27Cと第6カード表示領域27Fの最も上段に位置する「スペードの8」と「ハートの5」のカードを選択して除去すると、図9に示すように、その下段に位置する「ダイヤのK」及び「クラブの4」のカードが新たに表示される。
【0071】
その後、遊技者は上記カードの選択と除去を繰り返すことによって、各カード表示領域27A〜27Gに配置されるトランプカードを徐々に減らし、そのゲームを進行させる。その際、遊技者が除去したトランプカードの枚数によって、配当表22に表示したクレジットが配当として加算され、更に同色のカード枠部32の7枚のカードを全て除去した場合にはボーナス配当としてボーナス配当表25に表示したクレジットが配当として加算される。配当として加算されたクレジット数は獲得クレジット数表示部40に表示され、今回のゲームが終了した際に、表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数として払い出される。
【0072】
ここで、本実施形態に係るカードゲームでは、カード表示領域27に配置された全てのトランプカードを除去した場合、又は各カード表示領域27A〜27Gに表示された最大7枚のトランプカードをどのような組合せで選択しても数字の合計が「13」とならない場合に、ゲームが終了となる。
【0073】
次に、本実施形態に係るカードゲーム機1において、遊技制御装置52のカードゲームの制御処理について図11及び図12に基づいて説明する。図11は本実施形態に係るカードゲーム機におけるメイン処理プログラムのフローチャートである。尚、以降の図11及び図12にフローチャートで示される各プログラムはカードゲーム機1が備えているROM54やRAM55に記憶されており、CPU53により実行される。
【0074】
先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU53は、遊技者によって遊技メダルが投入されたか否かを判断する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、メダル投入口12にメダルが投入されると、メダルセンサ67によって検出され、メダル検出信号がCPU53に出力される。これにより、CPU53は遊技者によるメダルの投入を判断する。
【0075】
そして、メダルの投入がない場合(S1:NO)には、投入されるまで待機される一方、メダルの投入があった場合(S1:YES)には、S2へ移行する。尚、メダル投入口12から投入された遊技メダルは、メダル貯留部72でクレジット(メダル1枚当たり1クレジット)として記憶され、更に、記憶されたクレジット数は所有クレジット数表示部41に表示される。
【0076】
そして、S2ではベット受付処理が行われる。ベット受付処理では、BETボタン13及びMAXBETボタン14の押下に基づいて今回のゲームにおけるベット数が決定される。具体的には、BETスイッチ64、MAXBETスイッチ65から出力されたスイッチ信号を受け付ける処理であり、BETスイッチ64からの信号を受け付ける毎に、RAM55に確保された記憶領域のベット数が一つ加算される。また、MAXBETスイッチ65からの信号を受け付けると、RAM55に確保された記憶領域のベット数が10に更新される。尚、ベット数の更新に伴ってBET数表示部42に現在のベット数が表示され、更に、配当表22に表示された配当クレジット数は、現在のベット数に対応した値に変更される。
【0077】
次に、S3ではスタートボタン15が押下されたか否かが判定される。具体的には、スタートスイッチ66から出力されたスイッチ信号によって判定され、スタートボタン15が押下されない場合(S3:NO)には、S2へと戻り再びベット受付処理が行われる。一方、スタートボタン15が押下された場合(S3:YES)には、前記S2のベット受付処理で受け付けたベット数を確定し、S4へと移行する。
【0078】
続いて、S4においては、52枚からなる1組のトランプカードの各カードをカード表示領域27に対して配置する配置位置を決定する配置抽選処理が行われる。抽選には、乱数サンプリング回路61でサンプリングされた乱数値と所定のテーブルが用いられる。
【0079】
ここで図13は、前記配置抽選処理によって設定された各トランプカードの配置例を示す説明図である。図13に示すように、本実施形態に係るカードゲーム機1では、52枚のトランプカードが7つの領域(第1カード表示領域27A、第2カード表示領域27B、第3カード表示領域27C、第4カード表示領域27D、第5カード表示領域27E、第6カード表示領域27F、第7カード表示領域27G)に対して7枚又は8枚に分かれて配置される。更に、トランプカードは各領域において7段又は8段に段階が分かれて配置が設定され、1段目から「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順でカード枠部32の色が設定される。
【0080】
そして、S5では前記S4の配置抽選結果に基づいて、7つの領域においてそれぞれ最も上段(第1カード表示領域27A〜第3カード表示領域27Cでは8段目、第4カード表示領域27D〜第7カード表示領域27Gでは7段目)に位置する7枚のトランプカードの数字を組合せることによって、その数字の合計が「13」となる組合せができるか否か、即ちゲーム開始時に除去できるカードがあるか否かを判定する。ここで、「13」となる組合せがない場合(S5:YES)には、ゲームが開始されてもカードを除去することができず、そのままゲーム終了となってしまう不具合が生じるので、S4へと戻り再度配置抽選処理を行う。
【0081】
一方、「13」となる組合せがある場合(S5:NO)には、トランプカードをカード表示領域27に表示する(S6)。但し、前記S4の配置抽選結果において各カード表示領域27A〜27Gにそれぞれ最も上段(第1カード表示領域27A〜第3カード表示領域27Cでは8段目、第4カード表示領域27D〜第7カード表示領域27Gでは7段目)に位置すると判定された7枚のトランプカードのみを表示する。具体的には、トランプカードの図柄(例えば、ハートのA)が遊技者に認知可能となるように該当する画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、液晶ディスプレイ5に表示するように制御する。また、表示されたトランプカードの画像21の下方には、カード枠部32の一部を残りのカード枚数に対応して連続して表示することによって、各カード表示領域27A〜27Gにおける除去前の残りのトランプカード枚数を遊技者に認知させる(図7参照)。
【0082】
続いて、S7においては後述のカード除去処理が行われる。カード除去処理では、遊技の終了条件を満たすまで、カード表示領域27に表示されたトランプカードを選択し、除去する処理を繰り返し行う。
【0083】
次に、S8では今回のゲームにおいて配当があるか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、後述のようにカード除去処理によって除去されたカードの枚数が所定枚数以上となった場合、及び同じ色のカード枠を全て除去した場合に相当の配当が与えられる。
【0084】
そして、配当があると判定された場合(S8:YES)には、S9で配当分のクレジットの払い出し処理を実行する。払い出されたクレジットはメダル貯留部72に記憶され、次回以降のゲームにおいてベットに使用することが可能となり、またC/Pボタン10によって遊技メダルとして払い出させることも可能である。
【0085】
S10では、継続して遊技が行われるか否かが判定される。遊技者は遊技を終了する際に通常、C/Pボタン10を押下する。C/Pボタン10が押下されると、前記S9の払出処理等によって獲得した現在遊技者が所有するクレジットに応じた遊技メダル(通常は1クレジットに対してメダル1枚)がホッパー70を介してメダル払出口17から払い戻される。
【0086】
遊技が継続して行われる場合(S10:NO)には、S2へと戻り再度ベット受付処理が行われ、次回のゲームへと移行する。
一方、遊技が終了される場合(S10:YES)には、スタンバイ状態のゲーム画面20(図6参照)へと液晶ディスプレイ5の表示が切り替わり(S11)、当該処理を終了する。
【0087】
続いて、本実施形態に係るスロットマシン1において前記S7で行われるカード除去処理について図12に基づき説明する。図12は本実施形態に係るカードゲーム機におけるカード除去処理プログラムのフローチャートである。
【0088】
カード除去処理においては、先ずS21で各カード表示領域27A〜27Gのそれぞれ最も上段に位置する表示されたトランプカードの画像21が遊技者によって押下されたか否かを判定する。前記したように本実施形態に係るカードゲーム機1の液晶ディスプレイ5はタッチパネル6を備えており、CPU53はタッチパネル駆動回路77を介して、遊技者により接触された部分の座標位置情報に基づきその検出を行うことができる。
【0089】
トランプカードの画像21が押下されていない判定された場合(S21:NO)には、押下されるまで待機する一方、トランプカードの画像21が押下されたと判定された場合(S21:YES)には、S22へと移行する。
【0090】
S22では、押下されたトランプカードが選択された状態であるか否かが判定される。そして、押下されたトランプカードが選択された状態でない場合(S22:NO)には、押下されたトランプカードを選択する(S23)。選択されたトランプカードにはカーソル36が表示され(図8参照)、そのカードが選択された旨を遊技者に対して報知する。尚、トランプカードの選択では、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に位置する表示されたトランプカード(最大で7枚)の内、複数枚のカードを同時に選択状態とすることが可能である。
【0091】
一方、押下されたトランプカードが既にS23の処理によって選択状態である場合(S22:YES)には、押下されたトランプカードの選択を解除する(S24)。選択が解除されたトランプカードは表示されていたカーソル36が非表示となり、そのカードの選択が解除された旨を遊技者に対して報知する。
【0092】
続いて、S25においては、前記S23において選択された1又は複数枚のトランプカードの数字の合計が「13」となったか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」となるような組合せでカードを選択することによって、選択したカードをカード表示領域27から除去(非表示)することができる。
【0093】
そして、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」でないと判定された場合(S25:NO)には、S21へと戻り再度カードの選択が行われる。一方、選択されたトランプカードの数字の合計が「13」であると判定された場合(S25:YES)には、S26において前記選択された1又は複数枚のトランプカードをカード表示領域27から除去する(非表示とする(図9参照))。
【0094】
その後、S27では前記S26で除去したトランプカードの枚数が所定枚数に到達したか否かを判定する。具体的には、15枚、20枚、25枚、30枚、35枚、40枚、45枚、50枚の各枚数に到達したか否かを判定する。
【0095】
そして、トランプカードの枚数が所定枚数に到達したと判定された場合(S27:YES)には、除去したカード枚数に応じた配当が遊技者に与えられる(S28)。具体的には、除去したカードの枚数が15枚〜19枚では遊技者に「4クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が20枚〜24枚では遊技者に「8クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が25枚〜29枚では遊技者に「12クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が30枚〜34枚では遊技者に「20クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が35枚〜39枚では遊技者に「35クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が40枚〜44枚では遊技者に「50クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が45枚〜49枚では遊技者に「80クレジット」の配当が与えられる。また、除去したカードの枚数が50枚〜52枚(全カード)では遊技者に「100クレジット」の配当が与えられる。配当として与えられたクレジット数は獲得クレジット数表示部40のクレジット数に加算され、今回のゲームが終了する際に表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数に加算される(S9参照)。
一方、トランプカードの枚数が所定枚数に到達しないと判定された場合(S27:NO)には、S29へと移行する。
【0096】
S29では前記S26で除去したトランプカードによって、カード枠部32が同色のトランプカードを7枚全て除去したか否かを判定する。本実施形態に係るカードゲーム機1では、トランプカードはそのカード枠部32の色によって7つのグループに分類されており、前記S4の配置抽選処理によって決定されたカードの配置によって、そのグループが分類される。具体的には、図13に示すように、各カード表示領域27A〜27Gにおいて配置されたカードは1段目から順に「紫」、「藍」、「青」、「緑」、「黄」、「橙」、「赤」の順でカード枠部32の色が設定される。
【0097】
そして、同色枠のトランプカードを7枚全て除去したと判定された場合(S29:YES)には、除去したカード枠の色に応じたボーナス配当が特別に遊技者に与えられる(S30)。具体的には、最も上に配置される「赤色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から2番目に配置される「橙色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「20クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から3番目に配置される「黄色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「100クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から4番目に配置される「緑色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「200クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から5番目に配置される「青色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「500クレジット」のボーナス配当が与えられる。また、上から6番目に配置される「藍色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「1000クレジット」のボーナス配当が与えられる。更に、最も下に配置される「紫色枠のグループ」のトランプカードを全て除去すると遊技者に「5000クレジット」のボーナス配当が与えられる。
ボーナス配当として与えられたクレジット数は獲得クレジット数表示部40のクレジット数に加算され、今回のゲームが終了する際に表示されているクレジット数が遊技者の所有クレジット数に加算される(S9参照)。
一方、前記S26で除去したカードによっては、同色枠のトランプカードを7枚全て除去していないと判定された場合(S29:NO)には、S31へと移行する。
【0098】
S31では、カード表示領域27に配置されたトランプカードの内、除去されていないトランプカードが残っているか否かが判定される。そして、全てのカードが除去されていると判定した場合(S31:YES)には、当該ゲームは終了となり、カード除去処理を終了してS8の判定処理へと移行する。
【0099】
一方、カード表示領域27に配置されたトランプカードの内、除去されていないトランプカードが残っていると判定した場合(S31:NO)には、前記S26で除去したトランプカードの一段下に配置されたトランプカードを、図柄部分が遊技者に認知可能となるように表示する(図9参照)。具体的には、該当するトランプカードの画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、カード表示領域27に新たに表示するように制御する。また、トランプカードの画像21の下方に連続して表示されるカード枠部32の一部を1枚分減らして表示することによって、残りのトランプカード枚数が1枚減ったことを遊技者に認知させる。
【0100】
続いて、S33においては前記S32で新たに表示されたトランプカードを含め、各カード表示領域27A〜27Gにそれぞれ最も上段に位置するトランプカード(最高7枚)の数字を組合せることによって、その数字の合計が「13」となる組合せがあるか否か、即ち除去できるカードがあるか否かを判定する。ここで、「13」となる組合せがない場合(S33:YES)には、これ以上カードを除去することができず、当該ゲームは終了となり、カード除去処理を終了してS8の判定処理へと移行する。
【0101】
一方、「13」となる組合せがある場合(S33:NO)には、S21へと戻り、再度表示されているトランプカードの選択処理を行う。
【0102】
以上説明した通り本実施形態に係るカードゲーム機1では、52枚からなる一組のトランプカードの配置を決定する配置抽選処理(S4)を行い、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に配置されたトランプカードの画像データを画像ROM82(図5参照)より抽出し、液晶ディスプレイ5の各カード表示領域27A〜27Gに図柄(例えば、ハートのA)が遊技者に認知可能となるように表示する(S6)。そして、表示されたトランプカードの数字の合計が「13」となるように遊技者によってトランプカードが選択される(S23)と、選択されたカードをカード表示領域27から除去(非表示)し(S26)、除去したカードの枚数が所定枚数に達した場合、又は同じ色のカード枠部32を有する7枚の全てのカードを除去した場合に所定の配当を遊技者に与える(S28、S30)ので、遊技者は次々と新たに表示されるトランプカードを除去する従来にない新たな遊技を行うことが可能となる。
また、数字の合計が「13」となるようにカードを選択することのみによって遊技が行われるので、初めて遊技を行う遊技者にもルールが分かり易く、様々な遊技者を満足させることが可能である。
更に、除去したトランプカードの枚数に加えて、トランプカードの枠の色を考慮したボーナス配当が存在するので、ルールは単純ながらも高い配当を得るために、どのカード表示領域27A〜27Gに表示されたカードを先に除去するか等の様々な点を考慮する必要があり、熟練者にも飽きさせることなく、高い遊技性を有する。
【0103】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、スタートボタン15が押下された際に行われる配置抽選処理(S4)によって、52枚の全てのトランプカードの配置が図13に示すように決定されるが、各カード表示領域27A〜27Gの最も上段に位置する7枚のカードのみを抽選によって決定することとしても良い。そして、トランプカードが除去される(S26)度に、その下段に位置するトランプカードを残りのトランプカードの中から抽選により決定し、表示するように制御しても良い。
【0104】
また、本実施形態では、数字の合計が「13」となるように選択されたトランプカードはカード表示領域27から除去する(非表示にする)こととしているが、ケーム画面20上の他の位置に移動させたり、サイズを小さくして表示させたりすることも可能である。
【0105】
更に、本実施形態では、同じ色のカード枠のトランプカードがすべて消去された際に、ボーナス配当として特別にクレジットを付与することとしているが、それに代わりボーナスメダルと呼ばれる通常の遊技に使用するメダルと異なるメダルを遊技者に付与することとしても良い。また、ボーナスメダルをクレジットの配当とともに付与することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施形態に係るカードゲーム機の斜視図である。
【図2】本実施形態に係るカードゲーム機の液晶ディスプレイ上に表示されるゲーム画面について示した模式図である。
【図3】カード表示領域に表示されるトランプカードの画像を示した模式図である。
【図4】本実施形態に係るスロットマシンの制御系を模式的に示すブロック図である。
【図5】液晶ディスプレイの液晶駆動回路を模式的に示すブロック図である。
【図6】スタンバイ状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図7】ゲーム開始時におけるゲーム画面を示した図である。
【図8】トランプカードを選択した状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図9】選択したトランプカードを除去した状態におけるゲーム画面を示した図である。
【図10】数字の合計が13となるトランプカードの組合せの例を示した説明図である。
【図11】本実施形態に係るカードゲーム機におけるメイン処理プログラムのフローチャートである。
【図12】本実施形態に係るカードゲーム機におけるカード除去処理プログラムのフローチャートである。
【図13】配置抽選処理によって設定されたトランプカードの配置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0107】
1 カードゲーム機
5 液晶ディスプレイ
6 タッチパネル
21 トランプカード画像
52 遊技制御装置
53 CPU
82 画像ROM
83 画像制御CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段と、
複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データに基づいて所定のトランプカードを前記画像表示手段に表示するとともに、表示された前記トランプカードに対応付けられた数字に基づいて遊技を制御する遊技制御手段と、を有するゲーム装置において、
前記遊技制御手段は、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示手段と、
前記抽出カード表示手段により表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択手段と、
前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定手段と、
前記数値判定手段により一致したと判定された場合に、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項2】
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって前記一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードに基づいて前記カード選択手段により選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するように制御することを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したか否かを判定する変更数判定手段と、
前記変更数判定手段により所定数に達したと判定された場合に前記所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与する枚数特典付与手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記一組のトランプカードは所定枚数毎に分割された複数のグループより構成され、
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって前記複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するグループ特典付与手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記表示態様変更手段は、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項6】
現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段と、
複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段と、を有するゲーム装置の制御方法において、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示ステップと、
前記抽出カード表示ステップにより表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択ステップと、
前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定ステップと、
前記数値判定ステップにより一致したと判定された場合に、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更ステップと、を有することを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【請求項1】
現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段と、
複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データに基づいて所定のトランプカードを前記画像表示手段に表示するとともに、表示された前記トランプカードに対応付けられた数字に基づいて遊技を制御する遊技制御手段と、を有するゲーム装置において、
前記遊技制御手段は、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示手段と、
前記抽出カード表示手段により表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択手段と、
前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定手段と、
前記数値判定手段により一致したと判定された場合に、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項2】
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって前記一組のトランプカードの全てのカードの表示態様が変更された場合、又は前記抽出手段により抽出された複数枚のトランプカードに基づいて前記カード選択手段により選択可能な全ての組合せにより組み合わされた1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致しないと判定された場合に、遊技を終了するように制御することを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって表示態様が変更されたトランプカードの数が所定数に達したか否かを判定する変更数判定手段と、
前記変更数判定手段により所定数に達したと判定された場合に前記所定数に応じた所定の特典を遊技者に付与する枚数特典付与手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記一組のトランプカードは所定枚数毎に分割された複数のグループより構成され、
前記遊技制御手段は、
前記表示態様変更手段によって前記複数のグループの内、一又は複数のグループの全てのトランプカードの表示態様が変更された場合に所定の特典を遊技者に付与するグループ特典付与手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記表示態様変更手段は、前記カード選択手段により選択された1又は複数枚のトランプカードを他の位置に移動して表示するか、或いは非表示状態とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のゲーム装置。
【請求項6】
現在の遊技状態に基づいて所定の画像を表示する画像表示手段と、
複数種類の数字が対応付けられた52枚のカードからなる一組のトランプカードの画像データを記憶した画像記憶手段と、を有するゲーム装置の制御方法において、
前記画像記憶手段に記憶された一組のトランプカードの画像データの内、複数枚のトランプカードの画像データを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された複数枚のトランプカードの画像データに基づいて、前記抽出された複数枚のトランプカードを視認可能な状態で前記画像表示手段に表示する抽出カード表示ステップと、
前記抽出カード表示ステップにより表示された前記複数枚のトランプカードの内、1又は複数枚のトランプカードを選択するカード選択ステップと、
前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードに対応付けられた数字の合計値が所定値に一致したか否かを判定する数値判定ステップと、
前記数値判定ステップにより一致したと判定された場合に、前記カード選択ステップにより選択された1又は複数枚のトランプカードの表示態様を変更する表示態様変更ステップと、を有することを特徴とするゲーム装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−192141(P2006−192141A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−8028(P2005−8028)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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