説明

コエンザイムQ10含有経口投与組成物

【課題】工業規模においても非常に簡便な方法で製造することができる、吸収性が改善されたコエンザイムQ10含有経口投与組成物の提供。
【解決手段】コエンザイムQ10(A)およびシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)を含み、(B)が上記(A)と(B)の合計の15〜65質量%である、コエンザイムQ10含有経口投与組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コエンザイムQ10含有経口投与組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
コエンザイムQ10はミトコンドリア電子伝達系の必須構成成分としてエネルギー産生賦活能を示す生体内作用を有し、従来代謝性強心薬としてうっ血性心不全の症状改善に有効な医薬品として処方されてきている。近年食品として認可を受け、さらにもう一つの重要な生体内作用である抗酸化能に対する注目が高まり、健康食品市場で非常に重要な地位を占めるに至っている。
【0003】
コエンザイムQ10はすべての人間の体内にすでに存在し、また生体内でも合成されているが、加齢と共にその量が減少することが知られている。食品にもコエンザイムQ10は含まれているもののその量は微量で、食事だけで不足分を補うことは困難である。そのため不足分はサプリメントによる補給が望ましい。
【0004】
しかし、コエンザイムQ10は脂溶性であるため、経口投与における生体への吸収性が低いことが知られている。これに対し種々手法によりコエンザイムQ10の吸収性改善が試みられている。
【0005】
例えばコエンザイムQ10と共役リノール酸、アマニ油類、エチルエステル海洋生物脂質類を組み合わせる方法(特許文献1参照)、コエンザイムQ10とセサミン類を組み合わせる方法(特許文献2参照)、コエンザイムQ10を乳化させる方法(特許文献3参照)、コエンザイムQ10をシクロデキストリンの複合体とする方法(特許文献4参照)、コエンザイムQ10を還元型とする方法(特許文献5参照)がある。
【0006】
しかしながら、例えば特許文献1記載の組成物は、コエンザイムQ10に対しその10倍以上の質量のオイルを含んでおり、少量のコエンザイムQ10に対し1錠が非常に大きくなる。また特許文献2記載の方法は、セサミン類とコエンザイムQ10の混合物が開示されている。当該特許中にこの混合物の混合方法は当業者が容易に想到するどのような製造方法で製造しても効果が得られると記載されているが、実施しているのは油に溶解したもののみである。またその混合方法は高温でのセサミンの溶解工程、それに続くQ10の溶解工程を必要とするなど、工程が複雑化しコストアップが避けられないと想像される。特許文献3記載の方法は、コエンザイムQ10を分散・乳化させて、経口投与における吸収性の問題を解決する試みであるが、それを実現するためにポリグリセリンモノミリステートやポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを必要とし安全性の面に問題がある。特許文献4記載の方法は、複合体においてコエンザイムQ10に対しその4倍のシクロデキストリンを含んでおり、錠剤とした場合に1錠が大型化する。特許文献5記載の方法は、酸化型コエンザイムQ10を還元型に変換するための工程が必要であり、さらに、還元型は容易に酸化されて吸収性の低い酸化型に戻るため、製造や取扱いが容易とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−297395号公報
【特許文献2】特開2007−70312号公報
【特許文献3】特開2007−131619号公報
【特許文献4】特開2002−104922号公報
【特許文献5】国際公開第2003/006408号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、工業規模においても非常に簡便な方法で製造することができる、生体への吸収性が改善されたコエンザイムQ10含有経口投与組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らはかかる課題を解決するべく鋭意検討した結果、コエンザイムQ10とシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体を特定の比率で混合することで、吸収性の改善されたコエンザイムQ10含有経口投与組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は以下のとおりである。
(1)コエンザイムQ10(A)およびシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)を含み、(B)が上記(A)と(B)の合計の15〜65質量%である、コエンザイムQ10含有経口投与組成物。
(2) 還元型コエンザイムQ10が、コエンザイムQ10(A)と、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)に含まれるコエンザイムQ10の合計の10質量%以下である、(1)に記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物。
(3)シクロデキストリンがγ―シクロデキストリンである(1)または(2)に記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む食品。
(5) 機能性食品である(4)に記載の食品。
(6) (1)〜(3)のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む医薬品。
(7) (1)〜(3)のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む飼料。
(8) (1)〜(3)のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む動物用医薬品。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物は、生体内でのコエンザイムQ10の吸収性に優れている。そのため、本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物は、食品、医薬品等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】ラットによるコエンザイムQ10吸収性結果
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物は、コエンザイムQ10(A)およびシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)を含み、(B)が上記(A)と(B)の合計の15〜65質量%である、コエンザイムQ10含有経口投与組成物である。(B)が15質量%未満では、吸収性に劣る。また、(B)が65質量%を超えると、本発明の組成物を、コエンザイムQ10を一定量含む錠剤とした場合に、その大きさが大きくなるため好ましくない。さらに、(B)が上記(A)と(B)の合計の25〜55質量%であることが好ましい。
【0013】
また、本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物は、該組成物中の全コエンザイムQ10における還元型コエンザイムQ10の含有量が10質量%以下であることが好ましく、0.1〜10質量%であることがより好ましい。ここで、上記組成物中の全コエンザイムQ10とは、コエンザイムQ10(A)と、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)に含まれるコエンザイムQ10の合計を指すものとする。還元型コエンザイムQ10の含有量が10質量%であれば、10質量%を超える組成物と比較して吸収性は劣らず、製造の容易さやコストの点で有利である。また、還元型コエンザイムQ10を0.1質量%以上とすれば、還元型コエンザイムQ10を含まない組成物と比較して吸収を高めることができる。
【0014】
還元型コエンザイムQ10を含むコエンザイムQ10含有経口投与組成物においては、還元型コエンザイムQ10のうち、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体となっているものの比率(以下還元型複合体比と言う)が10%以上であることが好ましい。さらに還元型複合比が30%以上となっていることがより好ましい。本発明者らは、上記複合体が、複合体となっていない還元型コエンザイムQ10と比較して分子状酸素による酸化に対して安定であることを見出しており、本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物の還元型複合体比を高めることにより、還元型コエンザイムQ10を含有しておりかつ取扱いが容易な組成物とすることができる。
【0015】
次に、本発明のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を製造するための原料について述べる。
【0016】
コエンザイムQ10は、酸化型と還元型が存在する。酸化型コエンザイムQ10はソラネソールとベンゾキノンを用いた合成法、酵母やバクテリア等の微生物を用いた発酵法により製造することができる。還元型コエンザイムQ10は酸化型コエンザイムQ10を適当な還元剤、例えばハイドロサルファイトナトリウムなどの還元剤で還元することで容易に合成することが出来る。酸化型、還元型コエンザイムQ10は共に製造の最終工程の晶析や再結晶で得られる結晶を本発明の原料に用いることが出来る。
【0017】
シクロデキストリンはグルコースがα−1,4結合している環状のオリゴ糖であり、グルコース単位が6,7,8個のα、β、γ―シクロデキストリンが天然型のシクロデキストリンの中で現在工業生産されているシクロデキストリンである。前述のように入手可能なシクロデキストリンは3種類存在するが、本発明に用いるシクロデキストリンはγ―シクロデキストリンが特に好ましい。
【0018】
本発明で用いるシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体は、いわゆるシクロデキストリンでコエンザイムQ10を包接した化合物を指す。複合体の製造方法はシクロデキストリンの水懸濁液をコエンザイムQ10存在下ホモジナイズする乳化法、シクロデキストリンの飽和水溶液中にコエンザイムQ10を添加し攪拌混合する飽和溶液法、シクロデキストリンに水を少量加えペースト状にしてコエンザイムQ10を添加し混錬する混錬法やシクロデキストリンとコエンザイムQ10を混合粉砕する混合粉砕法が知られている。複合体におけるコエンザイムQ10の比率は、シクロデキストリンとしてγ―シクロデキストリンを使用した場合、19〜25質量%となる。
【0019】
以下に、還元型複合体比を高めたコエンザイムQ10含有経口投与組成物の製造方法を示す。
【0020】
製造工程としては、(A)と(B)を混合する工程と、酸化型コエンザイムQ10の一部を、還元剤を使用して還元型コエンザイムQ10への還元を行う工程とを含む。原料のコエンザイムQ10(A)とシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)は、いずれも、コエンザイムQ10が酸化型のものを用いればよい。還元剤は、該酸化型コエンザイムQ10を還元することができる還元剤を用いればよいが、食品や医薬品等の用途において除去が不要である還元剤として、ビタミンCを用いることが好ましい。ビタミンCはグルコースを原料に半合成法や発酵法により工業規模で大量に生産されている。本発明ではこれらの製品をそのまま使用することができる。ビタミンCの量は、還元を行う工程に供するビタミンC以外の原料に対し、質量比で0.5〜2倍量を使用することが好ましい。
【0021】
混合と還元型コエンザイムQ10への変換は、どちらを先に行ってもよい。第1の製造方法は、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)および還元剤を混合して加熱を行った後コエンザイムQ10の融点以下に冷却し、コエンザイムQ10(A)を混合することにより、コエンザイムQ10含有経口投与組成物を得る方法である。この方法では、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)中に含まれる酸化型コエンザイムQ10のみが還元型コエンザイムQ10へと変換されるため、還元型コエンザイムQ10はすべてシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体となっている組成物が得られる。
【0022】
第2の製造方法は、コエンザイムQ10(A)、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)および還元剤を混合して加熱をすることで、前記組成物を得る方法である。複合体となっていない酸化型コエンザイムQ10は、還元剤による還元を受けにくく、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)中に含まれる酸化型コエンザイムQ10が、優先的に還元型コエンザイムQ10へと変換されるため、還元型コエンザイムQ10において、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体となっているものの比率が高い組成物が得られる。
【0023】
これら成分の混合は、通常の混合機である攪拌混合機、V型やWコーンのような容器回転型混合機、リボンミキサー、コニカルミキサーで行うことができる。
【0024】
混合は、空気雰囲気下または不活性ガスの雰囲気下において、常圧または減圧下で行うことができる。原料に還元型のコエンザイムQ10が含まれている場合、窒素等の不活性ガスの雰囲気下で混合することが好ましい。また、減圧下で混合することで乾燥を兼ねることができる。
【0025】
加熱温度は、第1の製造方法においては、25℃〜90℃が好ましく、40℃〜90℃がより好ましい。第2の製造方法においては、融点の低いコエンザイムQ10が溶融して混合不可能とならないように、25℃〜70℃が好ましい。
【0026】
加熱時間は、温度や組成により最適な時間が異なるが、24時間以上とすることが好ましい。
【0027】
加熱は前記混合時に行っても良いし、混合終了後に静置で加熱しても良い。
【0028】
本発明で得られるコエンザイムQ10の経口投与組成物の投与剤形は、特に制限されず使用する用途により適宜選択することができる。本発明によるCoQ10を含有する経口投与組成物は、ヒト用として、食品、機能性食品、医薬品または医薬部外品として使用することができ、動物用として医薬品、飼料に使用することができる。ここでいう機能性食品とは、健康食品、栄養補助食品、栄養機能食品、栄養保険食品等、健康の維持あるいは食事にかわり栄養補給の目的で摂取する食品を意味している。具体的な形態としてはカプセル剤、タブレット、チュアブル、錠剤、ドリンク剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【実施例】
【0029】
以下、実施例および比較例をもって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例にのみ限定されるものではない。
【0030】
還元型コエンザイムQ10の含有量
コエンザイムQ10含有経口投与組成物100mgをアセトン10mLで5回抽出した。抽出液を合一し、下記の条件でHPLCにより分析し、酸化型コエンザイムQ10と還元型コエンザイムQ10を定量した。還元型コエンザイムQ10の定量値を、還元型コエンザイムQ10の定量値と酸化型コエンザイムQ10の定量値の和で除したものを全コエンザイムQ10に対する還元型コエンザイムQ10の含有量とした。
【0031】
ラットによるコエンザイムQ10吸収性試験
1)摂餌方法
8週齢のSD系ラット(オス、一群3匹、体重250〜300g)に対し、コエンザイムQ10含有経口投与組成物をCoQ10量として100mg/kgラット重となるように経口的に強制摂取させた後、投与3時間後に尾静脈よりヘパリン加真空採血管を用いて採血し、血漿を分離した。
【0032】
2)血中CoQ10量の測定
得られた血漿を1ml分取し、血漿中のCoQ10の全量が酸化型になるように、2%FeCl3−エタノール溶液を2.5ml加えて混合し、還元型CoQ10を酸化型CoQ10に変換した。次いで、ヘキサンを5ml加えて激しく混合し、血漿中の酸化型CoQ10を抽出した後、遠心分離し、ヘキサン層を別の試験管に採取した。この操作を3回繰り返し得られたヘキサン抽出液15mlをエバポレーターにて減圧濃縮(10〜100torr)し、その後、イソプロパノールを0.2ml加えて溶解した。得られたイソプロパノール溶液0.2mlを、下記の条件でHPLCにより分析し、血漿1ml中のCo10濃度を算出した。
【0033】
HPLC分析条件
カラム;YMC PACK ODS−A、移動相;メタノール:ヘキサン=4:1(V:V)、検出波長;275nm、流速;1.0ml/min、カラム温度30℃、還元型CoQ10の保持時間;10min、酸化型CoQ10の保持時間;16min。
【0034】
原料
コエンザイムQ10は、三菱ガス化学製の酸化型コエンザイムQ10(商品名 Bio Q10)を使用した。γ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体は、三菱ガス化学製の、γ―シクロデキストリンと酸化型コエンザイムQ10の包接体(商品名 Bio Q10 CD包接体)を使用した。ビタミンCは、和光純薬製のL−アスコルビン酸を使用した。
【0035】
実施例1
7gのコエンザイムQ10と3gのγ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体と10gのビタミンCをコーヒーミルで混合し恒温槽で60℃で92時間加熱処理を行ってコエンザイムQ10含有経口投与組成物を得た。
【0036】
この組成物において、コエンザイムQ10(A)とシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)の合計に対する(B)の量(以下(B)/((A)+(B))と表記する)は30質量%である。また、全コエンザイムQ10に対する還元型の含有量は5.5%であった。得られた組成物の吸収性結果を図1に示す。
【0037】
実施例2
5gのコエンザイムQ10と5gのγ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体と10gのビタミンCをコーヒーミルで混合し恒温槽で60℃で92時間加熱処理を行ってコエンザイムQ10含有経口投与組成物を得た。
【0038】
この組成物において、(B)/((A)+(B))は50質量%である。また、全コエンザイムQ10に対する還元型の含有量は6.1%であった。得られた組成物の吸収性結果を図1に示す。
【0039】
実施例3
5gのγ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体と10gのビタミンCをビーカー中で60℃で攪拌羽根で攪拌しながら混合し72時間加熱処理を行った。続いて得られた混合物と5gのコエンザイムQ10とを室温で攪拌混合してコエンザイムQ10含有経口投与組成物を得た。
【0040】
この組成物において、(B)/((A)+(B))は50質量%である。また、全コエンザイムQ10に対する還元型の含有量は6.5%であった。
【0041】
比較例1
9gのコエンザイムQ10と1gのγ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体と10gのビタミンCをコーヒーミルで混合し恒温槽で60℃で92時間加熱処理を行ってコエンザイムQ10含有経口投与組成物を得た。
【0042】
この組成物において、(B)/((A)+(B))は10質量%である。得られた組成物の吸収性結果を図1に示す。また、全コエンザイムQ10に対する還元型の含有量は1.2%であった。
【0043】
比較例2
3gのコエンザイムQ10と7gのγ―シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体と10gのビタミンCをコーヒーミルで混合し恒温槽で60℃で92時間加熱処理を行ってコエンザイムQ10含有経口投与組成物を得た。
【0044】
この組成物において、(B)/((A)+(B))は70質量%である。また、全コエンザイムQ10に対する還元型の含有量は13.2%であった。得られた組成物の吸収性結果を図1に示す。
【0045】
参考例
コエンザイムQ10の吸収性試験を行った。結果を図1に示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コエンザイムQ10(A)およびシクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)を含み、(B)が上記(A)と(B)の合計の15〜65質量%である、コエンザイムQ10含有経口投与組成物。
【請求項2】
還元型コエンザイムQ10が、コエンザイムQ10(A)と、シクロデキストリン/コエンザイムQ10複合体(B)に含まれるコエンザイムQ10の合計の10質量%以下である、請求項1に記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物。
【請求項3】
シクロデキストリンがγ―シクロデキストリンである請求項1または2に記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む食品。
【請求項5】
機能性食品である請求項4に記載の食品。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む医薬品。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む飼料。
【請求項8】
請求項1〜3のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有経口投与組成物を含む動物用医薬品。

【図1】
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【公開番号】特開2010−275253(P2010−275253A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131058(P2009−131058)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000004466)三菱瓦斯化学株式会社 (1,281)
【Fターム(参考)】