説明

コネクタ端子の製造方法および製造装置

【課題】相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着加工により接続される電線圧着部とが連結部を介して連結されてなるコネクタ端子を簡便に製造することができるコネクタ端子の製造方法を提供すること。
【解決手段】一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着加工により接続される電線圧着部とが連結部を介して端子キャリアの移動方向に隣り合うように連結されてなるコネクタ端子を製造するに際し、電線圧着部に電線端末を圧着する電線圧着工程と、該電線圧着工程により電線圧着部に電線端末が圧着された後、端子嵌合部が電線圧着部の圧着方向上側に配置されるように連結部を折り曲げる連結部折曲工程を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の端末に圧着加工により接続されるコネクタ端子の製造方法および製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば自動車においては、ナビゲーションシステムをはじめとして電装品の高機能化の傾向があり、これに伴って車内の電気配線であるワイヤハーネスの数も増加している。しかしながら居住性を確保するため、これらワイヤハーネスを配索するスペースには限りがあり、ワイヤハーネスの細線化およびワイヤハーネスのコネクタの小型化が要望されている。
【0003】
このように小型化が要望されているコネクタの内部には、電線の芯線に接続されて電気信号や電力の伝達が行われる導電性のコネクタ端子が設けられている。このようなコネクタ端子の電線への接続方法としては、電線端末の被覆を皮剥きして露出した芯線に圧着加工して接続する方法がある。
【0004】
図10は、従来から用いられているコネクタ端子への電線の圧着加工を示している。図示されるようにコネクタ端子201は図示しない相手方端子が嵌合される端子嵌合部202が前方側に設けられている。また、コネクタ端子201の後方側には、電線Wが圧着される電線圧着部203が設けられている。この場合、電線圧着部203は、電線W端末の被覆Wbが皮剥されて露出した芯線Waに圧着加工される左右一対の芯線圧着用バレル203a,203aと、被覆Wb端末に圧着加工される同じく左右一対の被覆圧着用バレル203b,203bを有している。
【0005】
これらの芯線圧着用バレル203a,203aと被覆圧着用バレル203b,203bは、図示されるように、上下に配置されたクリンパ211,212とアンビル213,214の間に挟み込まれて内側に折り曲げられる圧着加工が行われる。尚、本発明に関連する先行技術文献として下記特許文献1が挙げられる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−176715号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的に、電線端末に圧着加工により接続されるコネクタ端子は、上述したように端子嵌合部202と芯線圧着用バレル203aおよび被覆圧着用バレル203bが、コネクタ端子201の軸線方向に沿って順に設けられた構成となっている。
【0008】
このような構成のコネクタ端子201の小型化、特に軸線方向の全長を短くするには、端子嵌合部202、芯線圧着用バレル203a、被覆圧着用バレル203bの軸線方向の長さをそれぞれ短く設計することが行われる。しかしながら、端子嵌合部202の長さを短くすると相手方端子との接続の信頼性が低下する問題が発生する。
【0009】
また、芯線圧着用バレル203aの長さを短くすると芯線Waとの接続信頼性が低下する問題が発生する。更に、被覆圧着用バレル203bの長さを短くすると電線Wのコネクタ端子201に対する引き抜き強度が低下する問題が発生する。したがって、このようにコネクタ端子の全長は短くすることは、接続信頼性などの品質の低下を招くことから、十分な品質が確保できる程度までしかできない。
【0010】
そこで、このようなコネクタ端子の全長が従来に比べて格段に短くなったコネクタ端子が提案されている。図9に示されるコネクタ端子101は、相手方端子110が嵌合される端子嵌合部102と、芯線圧着用バレル103aと被覆圧着用バレル103bを有した電線圧着部103が、連結部104を介して圧着方向の上下で隣り合うように設けられている。図示されるコネクタ端子101は、このような構成を有しているので、従来のコネクタ端子と比べてその全長を約半分の長さにすることができる。
【0011】
しかしながら、図示されるように端子嵌合部102が、芯線圧着用バレル103aおよび被覆圧着用バレル103bに対してそれらの圧着方向において重なるように配置されているため、芯線圧着用バレル103aおよび被覆圧着用バレル103bを圧着加工の際のクリンパの進入経路が阻まれてしまうという問題がある。
【0012】
そこで本発明が解決する課題は、このような相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着加工により接続される電線圧着部とが連結部を介して連結されてなるコネクタ端子を簡便に製造することができるコネクタ端子の製造方法および製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため本発明は、一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着により接続される電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されてなるコネクタ端子を製造するに際し、前記電線圧着部に前記電線端末を圧着する電線圧着工程と、該電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記連結部を折り曲げる連結部折曲工程を備えたことを要旨とするものである。
【0014】
この場合、前記連結部折曲工程前においては、前記端子嵌合部と前記電線圧着部とが前記連結部を介して前記端子キャリアの移動方向に隣り合うように連結された状態となっており、前記連結部折曲工程では、前記端子嵌合部が前記電線圧着部の圧着方向上側に配置されるように前記連結部を折り曲げる構成にすると良い。
【0015】
また、前記電線圧着工程では、前記端子嵌合部を保持するようにした構成にすると良い。更に、前記電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記電線を前記端子キャリアの移動に伴って移動させるようにした構成にすると良い。
【0016】
また、前記端子嵌合部が前記端子キャリアに連結されており、前記コネクタ端子の連結部折曲工程では、前記端子嵌合部側に向かって前記連結部を折り曲げるようにした構成にすると良い。そして、前記連結部折曲工程では、前記連結部の折り曲げが複数段階で行われるようにした構成にすると良い。
【0017】
更に、上記課題を解決するため本発明は、一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着により接続される電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されてなるコネクタ端子の製造装置であって、前記電線圧着部に前記電線端末を圧着する電線圧着手段と、該電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記連結部を折り曲げる連結部折曲手段を備えたことを要旨とするものである。
【0018】
この場合、前記電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末を圧着する際に、前記端子嵌合部を保持する端子嵌合部保持手段を備えた構成にすると良い。また、前記電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記電線を前記端子キャリアの移動に伴って移動させる電線移動手段を備えた構成にすると良い。
【発明の効果】
【0019】
上記構成を有する本発明によれば、一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着加工により接続される電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されてなるコネクタ端子を製造するに際し、前記電線圧着部に前記電線端末を圧着する電線圧着工程と、該電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記連結部を折り曲げる連結部折曲工程を備えているので、端子嵌合部と電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されたコネクタ端子を簡便に製造することができる。
【0020】
この場合、前記連結部折曲工程前においては、前記端子嵌合部と前記電線圧着部とが前記連結部を介して前記端子キャリアの移動方向に隣り合うように連結された状態となっており、前記連結部折曲工程では、前記端子嵌合部が前記電線圧着部の圧着方向上側に配置されるように前記連結部を折り曲げる構成にすれば、上述した図9に示されるようなコネクタ端子を簡便に製造することができる。
【0021】
また、前記電線圧着工程では、前記端子嵌合部を保持するようにした構成にすれば、電線圧着部に電線端末を圧着する際に、電線圧着部と端子嵌合部とを連結する連結部や端子嵌合部が不用意に曲がったり破損したりすることが防止される。更に、前記電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、該電線を前記端子キャリアの移動に伴って移動させるようにした構成にすれば、端子キャリアの移動に対して電線が取り残されることがないので、コネクタ端子の変形や、後工程の連結部折曲工程等において電線の挟み込みが生じるおそれがなくなる。
【0022】
また、前記端子嵌合部が前記端子キャリアに連結されており、前記コネクタ端子の連結部折曲工程では、前記端子嵌合部側に向かって前記連結部を折り曲げるようにした構成にすれば、連結部折曲工程を簡便にすることができる。そして、前記連結部折曲工程では、前記連結部の折り曲げが複数段階で行われるようにした構成にすれば、連結部の折り曲げを精度良く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、本発明に係るコネクタ端子の製造方法および製造装置の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下のコネクタ端子等の説明においては、図示しない相手方端子との嵌合接続側を前として説明する。
【0024】
図1は本発明に係るコネクタ端子の製造方法に用いられるコネクタ端子製造装置1の概略構成を示した正面図、図2は図1のコネクタ端子製造装置1の上面図である。また、図3は端子キャリア100に連設されたコネクタ端子101と電線Wのコネクタ端子製造装置1による加工前の状態を示した外観斜視図、図4および図5はコネクタ端子101に電線Wを圧着加工する工程を順に示した外観斜視図、図6は圧着加工後のコネクタ端子101を示した外観斜視図、図7および図8はコネクタ端子101の連結部104を段階的に折曲加工する工程を順に示した外観斜視図、図9はコネクタ端子製造装置1により製造されたコネクタ端子101を示した外観斜視図である。
【0025】
このコネクタ端子製造装置1は、図3に示されるような端子キャリア100に連設されたコネクタ端子101から、図9に示されるような状態のコネクタ端子101を製造する装置である。
【0026】
図1および図2に示されるように、コネクタ端子製造装置1には、上流の図中左側から下流の図中右側に向かって順に電線圧着手段10、端子キャリア移動手段20、連結部折曲手段30、端子キャリア切断手段40が備えられている。また、このコネクタ端子製造装置1には、圧着加工後の電線Wを端子キャリア100の移動に伴って移動させる電線移動手段50が備えられている。
【0027】
図示されるように図中左側から供給される端子キャリア100がコネクタ端子製造装置1の端子キャリア載置台2の端子キャリア載置面3に載置され、上述した加工手段による工程を順に経ることで図9に示されるコネクタ端子101が製造される。
【0028】
この場合、電線圧着手段10のクリンパ11,12および端子嵌合部保持体15は昇降スライダ4を介してプレス機5の昇降ロッド5aに固定されている。また、端子キャリア移動手段20の送り爪駆動カム21、連結部折曲手段30の第1パンチ31および第2パンチ33、端子キャリア切断手段40の切断部41は、同じく昇降スライダ6を介してプレス機5の昇降ロッド5bに固定されている。したがって、プレス機5の昇降動に伴って、これらクリンパ11,12、端子嵌合部保持体15、送り爪駆動カム21、第1パンチ31および第2パンチ33、切断部41が昇降動される。
【0029】
図3に示されるようにコネクタ端子製造装置1に供給される複数のコネクタ端子101は、帯板状の端子キャリア100の一側縁に等間隔に連設されている。このコネクタ端子101は図示しない相手方端子が嵌合される端子嵌合部102と、電線Wの端末が圧着加工される電線圧着部103が設けられている。
【0030】
端子嵌合部102は金属性の板材の打抜加工および折曲加工によって前後に開口した略筒状に形成されており、その内部に弾性接触片102bが設けられている。相手方端子が端子嵌合部102前端の開口部102aから挿入されると、弾性接触片102bと端子嵌合部102の内壁との間で弾性的に挟まれて、相手方端子と端子嵌合部102は電気的に接続される。また、コネクタ端子101の端子嵌合部102の後端は端子キャリア100に端子キャリア連結部100aを介して連結されている。
【0031】
電線圧着部103は、同じく金属性の板材の打抜加工および折曲加工により形成されており、前方側に左右一対の芯線圧着用バレル103a,103aと後方側に同じく左右一対の被覆圧着用バレル103b,103bを有している。この圧着加工前の芯線圧着用バレル103a,103aおよび被覆圧着用バレル103b,103bはそれぞれ上方に開いた状態になっている。
【0032】
このようなコネクタ端子101では、端子嵌合部102の前方部と電線圧着部103の前端部が板状の連結部104を介して端子キャリア100の移動方向に隣り合うように連結されている。また、図3中には示されないが、図6に示されるように連結部104の端子嵌合部102寄り位置には、係止片104aが設けられている。この係止片104aによって、図示しないコネクタハウジングの端子収容室にコネクタ端子101を収容した際に、その端子収容室からコネクタ端子101が容易に外れないように係止される。
【0033】
図示される電線Wは、金属製の複数の素線を束ねた芯線Waとその外周を覆う被覆Wbとから構成されており、被覆Wbの端末部分が剥ぎ取られて芯線Waが露出されている。上述したコネクタ端子101の芯線圧着用バレル103a,103aは露出された芯線Wa端末に圧着加工され、また、被覆圧着用バレル103b,103bは被覆Wb端末に圧着加工される。
【0034】
このようなコネクタ端子101へのコネクタ端子製造装置1による加工は、図示されるような帯板状の端子キャリア100にコネクタ端子101が連設された状態のまま端子キャリア移動手段20によって間欠的に移動されて行われるようになっている。
【0035】
この場合、端子キャリア100に開口形成された長穴100bは、端子キャリア100を間欠的に移動させる際に用いられる。図1および図2に示されるように端子キャリア移動手段20の送り爪22をこの長穴100bに係合させて、端子キャリア100が移動される。尚、端子キャリア100に開口形成されたパイロット穴100cは、コネクタ端子101の端子嵌合部102、芯線圧着用バレル103a、被覆圧着用バレル103bを図3に示される状態に折曲加工する際の位置決めに用いられたものであるが、このコネクタ端子製造装置1に備えられる連結部折曲手段30および端子キャリア切断手段40での端子キャリア100の位置決めにも用いられる。
【0036】
図4に示されるように電線圧着手段10は、芯線圧着用クリンパ11および被覆圧着用クリンパ12を備えている。芯線圧着用クリンパ11および被覆圧着用クリンパ12は昇降スライダ4の下端から下方に突出するように設けられている。この場合、コネクタ端子101の電線圧着部103の芯線圧着用バレル103aおよび被覆圧着用バレル103bに対応して、芯線圧着用クリンパ11が前側に、被覆圧着用クリンパ12が後側に配置されている。
【0037】
また、これら芯線圧着用クリンパ11および被覆圧着用クリンパ12の下方の端子キャリア載置面3には、芯線圧着用クリンパ11および被覆圧着用クリンパ12が挿入されるクリンパ挿入穴16が下方に向かって凹設されている。そして、この端子キャリア載置面3に形成されたクリンパ挿入穴16の内部には、芯線圧着用アンビル13が前側に、被覆圧着用アンビル14が後側になるように設けられている。
【0038】
図示されるように、芯線圧着用クリンパ11は、高さが同じ山を2つ連ねたような左右対称の型内壁面形状を有している。この芯線圧着用クリンパ11には、左右の窪み11a,11aと中央に2つの窪み11a,11aが繋がる部分の突出部11bが形成されている。このような芯線圧着用クリンパ11によって、左右一対の芯線圧着用バレル103a,103aのそれぞれが屈曲するタイミングが同じになるようにされている。
【0039】
この場合、図示されるように、芯線圧着用バレル103a,103aとその上に載置された電線Wの芯線Waの上方から芯線圧着用クリンパ11が下降すると、最初に芯線圧着用クリンパ11の窪み11a,11aに、左右の芯線圧着用バレル103a,103aの先端が接触し、芯線圧着用バレル103a,103aが窪み11a,11aに沿って内側に屈曲し始める。そして、中央の突出部11bで芯線圧着用バレル103a,103aの先端同士が突き当たり、それぞれ下方に折れ曲がることで、図5および図6に示されるように電線Wの芯線Waに芯線圧着用バレル103a,103aが圧着される。
【0040】
また、同様に被覆圧着用クリンパ12は、高さが同じ山を2つ連ねたような左右対称の型内壁面形状を有している。この被覆圧着用クリンパ12には、左右の窪み12aと中央に2つの窪み12a,12aが繋がる部分の突出部12bが形成されている。このような被覆圧着用クリンパ12によって、左右一対の被覆圧着用バレル103b,103bのそれぞれが屈曲するタイミングが同じになるようにされている。
【0041】
この場合、図示されるように、被覆圧着用バレル103b,103bとその上に載置された電線Wの被覆Wb端末の上方から被覆圧着用クリンパ12が下降すると、最初に被覆圧着用クリンパ12の窪み12a,12aに、左右の被覆圧着用バレル103b,103bの先端が接触し、被覆圧着用バレル103b,103bが窪み12a,12aに沿って内側に屈曲し始める。そして、中央の突出部12bで被覆圧着用バレル103b,103bの先端同士が突き当たり、それぞれ下方に折れ曲がることで、図5および図6に示されるように電線Wの被覆Wb端末に被覆圧着用バレル103b,103bが圧着される。
【0042】
図4に示されるように、電線圧着手段10の昇降スライダ4の下端には、更に板状の端子嵌合部保持体15が下方に突出するように設けられている。この端子嵌合部保持体15は、芯線圧着用クリンパ11の前側に配置されている。また、端子嵌合部保持体15は、芯線圧着用クリンパ11および被覆圧着用クリンパ12の昇降動に伴って昇降動される。
【0043】
この端子嵌合部保持体15の下端には、図5に示されるように端子嵌合部保持体15が下降した際に、コネクタ端子101の端子嵌合部102を収容して保持する保持部15aが上方に向かって凹設されている。この端子嵌合部保持体15の保持部15aにコネクタ端子101の端子嵌合部102を収容保持することで、コネクタ端子101の電線圧着部103への圧着加工の際の応力によって連結部104および端子嵌合部102が不用意に変形してしまうことが防止されるようになっている。
【0044】
また、端子嵌合部保持体15には、端子嵌合部保持体15が下降してコネクタ端子101の端子嵌合部102を収容保持した際に、上述した連結部104の係止片104aと干渉しないようにする切欠部15bが同じく端子嵌合部保持体15の下端から上方に向かって凹設されている。
【0045】
図1および図2に示されるように、コネクタ端子製造装置1には、圧着加工後の電線Wを端子キャリア100の移動に伴って移動させる電線移動手段50が備えられている。この電線移動手段50は、図示されるようにコネクタ端子製造装置1の上流側と下流側に設けられた2つの円筒形状のプーリ51,52を備えており、これらプーリ51,52には帯状のベルト53が巻回されている。
【0046】
このベルト53の両面には図4に示されるようにベルト53の移動方向に直交するように凹部53aが等間隔で複数形成されており、この凹部53aに電線Wを載置することができるようになっている。上流側のプーリ51の回転軸51aには、ワンウェイクラッチ54とピニオンギヤ55が組み付けられており、このピニオンギヤ55と噛み合うラックギヤ56をプレス機5の昇降動に合わせて上下動させることで、プーリ51を間欠的に回転させることができるようになっている。この場合、ラックギヤ56が下に移動する際には、ワンウェイクラッチ54は空転し、ラックギヤ56が上に移動する際には、ワンウェイクラッチ54はプーリ51を図中の矢印方向に回転させる。このようにプーリ51を間欠的に回転させることで、ベルト53の凹部53aに載置された電線Wは端子キャリア100の間欠移動に合わせて間欠移動される。
【0047】
図4に示されるように上側に位置するベルト53は、端子キャリア載置面3と同じ高さに配置されているので、このベルト53上面の凹部53aに載置された電線Wは、端子キャリア100と同じ高さで移動される。このような電線移動手段50を設けない場合は、端子キャリア100の移動に対して電線Wが取り残されるため、コネクタ端子101の変形や、後工程である連結部折曲手段30による折曲加工や端子キャリア切断手段40による切断加工において、電線Wの挟み込みが生じる場合がある。したがって、このような電線移動手段50を設けることにより、後工程の連結部折曲手段30による折曲加工や端子キャリア切断手段40による切断加工を確実に行うことができる。
【0048】
図1および図2に示されるように、上述した電線圧着手段10の下流側に配置される端子キャリア移動手段20は、端子キャリア100に形成された長穴100bに係合する送り爪22を備えている。送り爪22は送り爪台23の上端面に設けられると共に、端子キャリア載置面3から上方に突出するように配置されている。
【0049】
送り爪台23は下流側に向けてコイルバネ24により付勢されており、昇降スライダ6の下面から下方に突出して設けられた板状の送り爪駆動カム21の昇降動によって、上流側および下流側に進退動可能になっている。この場合、送り爪駆動カム21は、その下端部にテーパ状に形成された傾斜面21aを有しており、送り爪台23の奥側には、この送り爪駆動カム21の傾斜面21aが当接してスライドされるスライド面23aが形成されている。
【0050】
したがって、送り爪駆動カム21が下降すると、送り爪駆動カム21の傾斜面21aが送り爪台23のスライド面23aに当接して送り爪台23は上流側に移動される。また、この状態から送り爪駆動カム21が上昇すると、送り爪台23はコイルバネ24の付勢により下流側に移動される。この場合、送り爪駆動カム21の幅は、端子キャリア100に等間隔に連設されたコネクタ端子101同士の間の間隔と同じになっているので、送り爪駆動カム21の昇降動作により、端子キャリア100はコネクタ端子101同士の間の間隔で間欠的に下流側に移動される。
【0051】
尚、送り爪22は上流側に向かって下方に傾斜した傾斜面22aを有しているので、送り爪22の上流側への移動の際には、端子キャリア100の長穴100bとの係合が外れるようになっている。この場合、送り爪22は下方から上方に向かってコイルバネ22bによって付勢されており、送り爪22が上流側に移動する際には、傾斜面22aにより送り爪22がコイルバネ22bの付勢に反して端子キャリア100の下側に押し下げられるようになっている。また、送り爪22の下流側への移動の際には、端子キャリア100の長穴100bと係合して、端子キャリア100を下流側に移動させることができる。
【0052】
更に、送り爪22の上流側には端子キャリア100の長穴100bと係合して、その端子キャリア100が上流側に移動してしまうのを防止する逆送防止爪25が備えられている。この逆送防止爪25は逆送防止爪台26の上端面に設けられると共に、端子キャリア載置面3から上方に突出するように配置されている。逆送防止爪25は上流側に向かって下方に傾斜した傾斜面25aを有しており、上述した送り爪22による端子キャリア100の下流側への移動の際には、端子キャリア100の長穴100bとの係合が外れるようになっている。この場合も、逆送防止爪25は下方から上方に向かってコイルバネ25bによって付勢されており、上述した送り爪22により端子キャリア100が下流側に移動する際には、傾斜面25aにより逆送防止爪25がコイルバネ25bの付勢に反して端子キャリア100の下側に押し下げられるようになっている。
【0053】
このような端子キャリア移動手段20の下流側には、コネクタ端子101の連結部104を2段階の工程で折り曲げる連結折曲手段30が備えられている。
【0054】
連結部折曲手段30は、図7に示されるように昇降スライダ6の下面から下方に突出して設けられた板形状の第1パンチ31と、この第1パンチ31の下方の端子キャリア載置面3に設けられた山形状の第1ダイ32を備えている。
【0055】
第1パンチ31の下端には、コネクタ端子101の端子嵌合部102と電線圧着部103を連結する連結部104の上面を押圧する平面状の押圧面31aと、この押圧面31aから下流側に向かって上方に約45度の角度で傾斜した傾斜面31bが形成されている。また、端子キャリア載置面3に設けられた第1ダイ32は、その上流側と下流側のそれぞれに向かって下方に約45度の角度で傾斜した傾斜面32a,32bを有している。
【0056】
図示されるようにコネクタ端子101の嵌合部102と電線圧着部103を連結する連結部104が、第1ダイ32の上流側の傾斜面32aに載置された状態で、上方から第1パンチ31を下降させて連結部104を押圧すると、連結部104は図示されるように端子嵌合部102側に約45度の角度で折り曲げられる。これにより、コネクタ端子101の電線圧着部103が、端子嵌合部102側寄りに連結部104を介して約45度の角度で回動されたことになり、端子嵌合部101と電線圧着部103が接近することになる。
【0057】
更に、連結部折曲手段30は、図8に示されるように昇降スライダ6の下面から下方に突出して設けられた板状の第2パンチ33と、この第2パンチ33の下方の端子キャリア載置面3に設けられた台形状の第2ダイ34を、上述した第1パンチ31と第1ダイ32の下流側に備えている。
【0058】
第2パンチ33の下端には、先の第1パンチ31と第1ダイ32によって約45度の角度に折り曲げられたコネクタ端子101の連結部104の上面を押圧する平面状の押圧面33aが形成されている。また、端子キャリア載置面3に設けられた第2ダイ34は、その上流側に約90度の角度の垂直面34aを有している。
【0059】
図示されるように既に約45度の角度に折り曲げられたコネクタ端子101の端子嵌合部102と電線圧着部103を連結する連結部104が、第2ダイ34に載置された状態で、上方から第2パンチ33を下降させて連結部104を押圧すると、連結部104は図示されるように端子嵌合部102側に約90度の角度に折り曲げられる。これにより、コネクタ端子101の電線圧着部103が、端子嵌合部102側寄りに連結部104を介して約90度の角度で回動されたことになり、端子嵌合部101と電線圧着部103が更に接近することになる。
【0060】
このように図6に示されるコネクタ端子101の状態から、上述した連結部折曲手段30により連結部104を折り曲げることで、図8に示されるように端子嵌合部102と電線圧着部103を接近させ、コネクタ端子101の電線Wの軸線方向と直交する方向の長さを短くすることができる。
【0061】
そして、このような連結部折曲手段30の下流側には、図1および図2に示されるような端子キャリア切断手段40が備えられている。端子キャリア切断手段40は、昇降スライダ6の下面から下方に突出して設けられた板形状の切断部41を備えている。また、この切断部41の下方の端子キャリア載置面3には、切断部41が挿入される切断部挿入穴43が下方に向かって凹設されている。
【0062】
切断部41の下端には、平面状の切断面41aが形成されており、この切断面41aが端子キャリア100の上面を押圧して端子キャリア100を切断する。このとき、端子嵌合部102の後端と端子キャリア100を連結する端子キャリア連結部100aも切断されるので、コネクタ端子101は、図9に示されるように端子キャリア100から切り離されることになる。
【0063】
この場合、切断部41の下端には、切欠部41bが上方に向かって凹設されており、端子キャリア100を切断する際に、電線Wと干渉しないようになっている。また、切断部41の幅は、端子キャリア100に等間隔に連設されたコネクタ端子101同士の間の間隔と同じになっているので、端子キャリア100は余剰することなく切断される。そして、切断部挿入穴43の下方には切断された端子キャリア100を収容する端子キャリア収容箱44が設けられており、この端子キャリア収容箱44をコネクタ端子製造装置1から取り出すことで、切断された端子キャリア100が回収されるようになっている。
【0064】
以上説明したように、一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリア100の一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部102と電線Wの端末に圧着加工により接続される電線圧着部103とが連結部104を介して端子キャリア100の移動方向に隣り合うように連結された図3に示される状態のコネクタ端子101を、上述したコネクタ端子製造装置1を用いた製造方法により図9に示される状態に簡便に加工することができる。
【0065】
この場合、コネクタ端子製造装置1を用いてコネクタ端子101を製造するに際しては、先ず、電線圧着部103に電線W端末を圧着する工程が電線圧着手段10により行われる。この電線圧着手段10による圧着加工に際には、端子嵌合部保持体15の保持部15aによりコネクタ端子101の端子嵌合部102が収容保持されるので、コネクタ端子101の電線圧着部103への圧着加工の際の応力によって連結部104および端子嵌合部102が不用意に変形してしまうことが防止されている。
【0066】
そして、電線圧着手段10により電線圧着部103に電線W端末が圧着された後、端子嵌合部102が電線圧着部103の圧着方向上側、つまり電線圧着部103の上側に配置されるように連結部104を折り曲げる工程が連結部折曲手段30により行われる。上述した実施形態では、端子嵌合部102が端子キャリア100に端子キャリア連結部100aを介して連結固定されているので、端子嵌合部102はその連結固定の状態のまま、端子キャリア100に連結固定されていない電線圧着部103を、その上側が端子嵌合部102側に面するように、連結部104を連結部折曲手段30により折曲加工される。
【0067】
この連結部折曲手段30による連結部104の折曲加工は、上述したように2段階に分けて行われる。先ず、連結部折曲手段30が備える第1パンチ31と第1ダイ32により連結部104が端子嵌合部102側に約45度の角度で折り曲げられる。この連結部104の折り曲げに伴い、コネクタ端子101の電線圧着部103が端子嵌合部102側寄りに連結部104を介して約45度の角度で回動されたことになり、端子嵌合部101と電線圧着部103が接近することになる。
【0068】
次に、連結部折曲手段30が備える第2パンチ33と第2ダイ34により連結部104が端子嵌合部102側に更に約45度の角度で折り曲げられる。その結果、連結部104は端子嵌合部102側に電線圧着部103と共に、約90度の角度になるように折り曲げられる。これにより、コネクタ端子101の電線圧着部103が、端子嵌合部102側寄りに連結部104を介して約90度の角度で回動されたことになり、端子嵌合部101と電線圧着部103が更に接近して、図9に示されるようなコネクタ端子101が得られることになる。このように、連結部104の折曲加工が複数段階で行われるようにしたので、連結部104の折り曲げを精度良く行うことができる。
【0069】
また、コネクタ端子101の電線圧着部103に圧着された後の電線Wは、電線移動手段50のベルト53の凹部53aに載置されて、端子キャリア100の移動に伴って移動されるので、端子キャリア100の移動に対して電線Wが取り残されることがない。これにより、コネクタ端子101の変形や、後工程である連結部折曲手段30による折曲加工や端子キャリア切断手段40による切断加工において、電線Wの挟み込みが生じるおそれがなくなり、これらの加工を確実に行うことができる。
【0070】
上述したコネクタ端子の製造方法によれば、図9に示されるような端子嵌合部102が芯線圧着用バレル103aおよび被覆圧着用バレル103bとそれらの圧着方向において重なるように連結部104を介して配置されているコネクタ端子101のような構成であっても、芯線圧着用バレル103aおよび被覆圧着用バレル103bを圧着加工の際のクリンパ11,12の進入経路が阻まれることなくコネクタ端子101を製造することができる。したがって、従来のコネクタ端子と比べてその全長が約半分の長さのコネクタ端子101を簡便に製造することができる。
【0071】
尚、上述した実施形態は本発明に係るコネクタ端子の製造方法および製造装置を何ら限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施することができる。例えば、上述した実施形態では、端子嵌合部102を端子キャリア連結部100aを介して端子キャリア100に連結させ、電線圧着部103は端子キャリア100に連結させない構成について説明したが、電線圧着部103を連結部104側で端子キャリア連結部100aを介して端子キャリア100に連結させ、端子嵌合部102は端子キャリア100に連結させないような構成についても、本発明を適用することができる。
【0072】
この場合は、電線圧着部103が連結部104側で端子キャリア100に端子キャリア連結部100aを介して連結固定されているので、電線圧着部103はこの連結固定の状態のまま、端子キャリア100には連結固定されていない端子嵌合部102を電線圧着部103の上側に配置するように連結部104を折り曲げることで、図9に示されるようなコネクタ端子101を得ることができる。また、コネクタ端子101の形状は、図9に示されるような端子嵌合部102が電線圧着部103の圧着方向上側に配置されるような構成には限定されず、端子嵌合部102が電線圧着部103の圧着方向下側に配置されるように連結部104を逆向きに折り曲げた構成のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明のコネクタ端子の製造方法が用いられるコネクタ端子製造装置の概略構成を示した正面図である。
【図2】図1のコネクタ端子製造装置の上面図である。
【図3】コネクタ端子製造装置に供給される加工前の端子キャリアに連設されたコネクタ端子を示した外観斜視図である。
【図4】図1のコネクタ端子製造装置が備える電線圧着手段を示した外観斜視図である。
【図5】図4の電線圧着手段による圧着加工の工程を示した外観斜視図である。
【図6】圧着加工後のコネクタ端子を示した外観斜視図である。
【図7】図1のコネクタ端子製造装置が備える連結部折曲手段の第1段階の折曲加工の工程を示した外観斜視図である。
【図8】図1のコネクタ端子製造装置が備える連結部折曲手段の第2段階の折曲加工の工程を示した外観斜視図である。
【図9】図1のコネクタ端子製造装置によって製造されたコネクタ端子を示した外観斜視図である。
【図10】従来用いられてきたコネクタ端子に電線を圧着加工する工程を示した外観斜視図である。
【符号の説明】
【0074】
1 コネクタ端子製造装置
3 端子キャリア載置面
4 昇降スライダ
5 プレス機
6 昇降スライダ
10 電線圧着手段
11 芯線圧着用クリンパ
12 被覆圧着用クリンパ
13 芯線圧着用アンビル
14 被覆圧着用アンビル
15 端子嵌合部保持体
15a 保持部
20 端子キャリア移動手段
30 連結部折曲手段
31 第1パンチ
32 第1ダイ
33 第2パンチ
34 第2ダイ
40 端子キャリア切断手段
50 電線移動手段
53 ベルト
53a 凹部
100 端子キャリア
100a 端子キャリア連結部
101 コネクタ端子
102 端子嵌合部
103 電線圧着部
103a 芯線圧着用バレル
103b 被覆圧着用バレル
104 連結部
W 電線
Wa 芯線
Wb 被覆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着により接続される電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されてなるコネクタ端子を製造するに際し、前記電線圧着部に前記電線端末を圧着する電線圧着工程と、該電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記連結部を折り曲げる連結部折曲工程を備えたことを特徴とするコネクタ端子の製造方法。
【請求項2】
前記連結部折曲工程前においては、前記端子嵌合部と前記電線圧着部とが前記連結部を介して前記端子キャリアの移動方向に隣り合うように連結された状態となっており、前記連結部折曲工程では、前記端子嵌合部が前記電線圧着部の圧着方向上側に配置されるように前記連結部を折り曲げることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ端子の製造方法。
【請求項3】
前記電線圧着工程では、前記端子嵌合部を保持するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ端子の製造方法。
【請求項4】
前記電線圧着工程により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記電線を前記端子キャリアの移動に伴って移動させるようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコネクタ端子の製造方法。
【請求項5】
前記端子嵌合部が前記端子キャリアに連結されており、前記コネクタ端子の連結部折曲工程では、前記端子嵌合部側に向かって前記連結部を折り曲げるようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコネクタ端子の製造方法。
【請求項6】
前記連結部折曲工程では、前記連結部の折り曲げが複数段階で行われるようにしたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコネクタ端子の製造方法。
【請求項7】
一定方向に間欠的に移動される帯板状の端子キャリアの一側縁に等間隔に連設され、相手方端子が嵌合される端子嵌合部と電線の端末に圧着により接続される電線圧着部とが連結部を介して隣り合うように連結されてなるコネクタ端子の製造装置であって、前記電線圧着部に前記電線端末を圧着する電線圧着手段と、該電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記連結部を折り曲げる連結部折曲手段を備えたことを特徴とするコネクタ端子の製造装置。
【請求項8】
前記電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末を圧着する際に、前記端子嵌合部を保持する端子嵌合部保持手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載のコネクタ端子の製造装置。
【請求項9】
前記電線圧着手段により前記電線圧着部に電線端末が圧着された後、前記電線を前記端子キャリアの移動に伴って移動させる電線移動手段を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載のコネクタ端子の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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