コネクタ装置
【課題】生産性向上を図ると共に誤嵌合を抑制することが可能なコネクタ装置を提供する。
【解決手段】
複数の同軸ケーブル60が電気的に接続される配線パターン42,43が形成され、折り曲げ部21〜23に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板20と、フレキシブル基板20に実装され、配線パターン42,43に電気的に接続された複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと、を備えており、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、折り曲げ部21〜23に沿ってフレキシブル基板20を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されている。
【解決手段】
複数の同軸ケーブル60が電気的に接続される配線パターン42,43が形成され、折り曲げ部21〜23に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板20と、フレキシブル基板20に実装され、配線パターン42,43に電気的に接続された複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと、を備えており、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、折り曲げ部21〜23に沿ってフレキシブル基板20を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の同軸ケーブルがそれぞれ電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部を有するコネクタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコン等の携帯型情報処理端末装置では、同軸ケーブルを基板等に接続するために同軸ケーブル用コネクタが使用されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−216445号公報
【特許文献2】特開2005−190798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯型情報処理端末装置の中にはヒンジ部を介して折り曲げ可能となっているものがあるが、こうした機種では、同軸ケーブルが取り付けられた複数のコネクタを、狭小なヒンジ部内に挿通させた後に相手方のコネクタに嵌合させなければならない場合がある。この挿通及び嵌合作業では、コネクタを一つずつ挿通及び嵌合しなければならず、多く工数を必要とすると共に誤嵌合のおそれがあるという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、生産性向上を図ると共に誤嵌合を抑制することが可能なコネクタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部に沿って前記フレキシブル基板を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、第1の折り曲げ部に沿って谷折り可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記第1の折り曲げ部を中心として相互に非対称な位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0008】
さらに、本発明によれば、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って山折り可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部を中心として対称な位置に相互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0009】
なお、本発明における「谷折り」及び「山折り」は、フレキシブル基板においてコネクタ嵌合部が実装されている面を基準とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のコネクタ嵌合部をフレキシブル基板に実装し、そのフレキシブル基板が折り曲げ部に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板を折り曲げた際に複数のコネクタ嵌合部が相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、コネクタ嵌合部の誤嵌合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のII部の拡大図である。
【図3】図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】図4は、図1に示すコネクタ装置のフレキシブル基板を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第1変形例を示す概略平面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第2変形例を示す概略平面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第3変形例を示す概略平面図である。
【図8】図8は、図1に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図である。
【図9】図9は、図1に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、図1に示すコネクタ装置をヒンジ部に挿入している状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図1に示すコネクタ装置を相手方のコネクタに嵌合させる様子を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第4変形例を示す平面図である。
【図13】図13は、図12に示すコネクタ装置を相手方の回路基板に位置決めする様子を示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第5変形例を示す平面図である。
【図15】図15は、本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【図16】図16は、本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。
【図17】図16は、図15に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図である。
【図18】図18は、図15に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
<<第1実施形態>>
図1は本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図、図2は図1のII部の拡大図、図3は図1のIII-III線に沿った断面図、図4は図1に示すコネクタ装置のフレキシブル基板を示す平面図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態におけるコネクタ装置10Aは、同軸ケーブル60が接続される配線パターン42,43が形成されたフレキシブル基板20と、このフレキシブル基板20に実装され、配線パターン42,43を介して同軸ケーブル60に電気的に接続されている4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50D(コネクタ嵌合部)と、を備えている。
【0015】
フレキシブル基板20に接続される同軸ケーブル60は、たとえばMCX(Micro Coaxial Cable:極細同軸ケーブル)であり、図2に示すように、中心導体61と、中心導体61の外周に配置された絶縁層62と、絶縁層42の外周に配置された外部導体63と、これらを被覆している外被覆層64と、から構成されている。中心導体61と外部導体63は、例えば金属材料等の導電性に優れた材料から構成されており、外部導体63は、絶縁層62を介して中心導体61と同軸状に配置されている。一方、絶縁層62及び外被覆層64は、例えば樹脂材料等の電気絶縁性に優れた材料から構成されている。
【0016】
本実施形態のフレキシブル基板20は、図3に示すように、ベースフィルム41、配線パターン42,43、及びカバーレイフィルム44を備えている。
【0017】
ベースフィルム41は、例えば、ポリイミド樹脂やポリエステル樹脂の電気絶縁性及び可撓性を有する材料から構成されている。配線パターン42,43は、ベースフィルム41の上に積層された銅箔に、フォトリソグラフィ技術を用いて所定の回路パターンを形成することで構成されている。カバーレイフィルム44は、例えば接着剤が塗布された樹脂フィルムから構成されている。このカバーレイフィルム44は、接着層を介して、配線パターン42,43を覆うようにベースフィルム41の上に積層されている。このカバーレイフィルム44の樹脂フィルムは、ベースフィルム41と同様の材料で構成されている。
【0018】
本実施形態のフレキシブル基板20は、図1に示すように、同軸ケーブル60の接続方向に沿って形成された3つの折り曲げ部21〜23を有している。これらの折り曲げ部21〜23には配線パターン42,43が形成されていないので、折り曲げ部21〜23に沿ってフレキシブル基板20を折り曲げることが可能となっている。
【0019】
具体的には、図1に示すように、第1及び第3の折り曲げ部21,23に沿って、図中の表面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されている面)同士を合わせるようにフレキシブル基板20を折る(谷折りする)ことが可能となっている。また、第2の折り曲げ部22に沿って、図中の裏面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない面)同士を合わせるようにフレキシブル基板20を折る(山折りする)ことが可能となっている。
【0020】
なお、後述するように、第1の折り曲げ部21を谷折りした際に、折れ曲がったフレキシブル基板20の間に、第1及び第2のレセプタクル型コネクタ50A,50Bが介在することとなるため、第1の折り曲げ部21は、レセプタクル型コネクタ50A,50Bの高さと実質的に等しい幅を有しており、第2の折り曲げ部22よりも幅広となっている。
【0021】
同様に、第3の折り曲げ部23も谷折りした際に、折れ曲がったフレキシブル基板20の間に、第3及び第4のレセプタクル型コネクタ50C,50Dが介在することとなるため、第3の折り曲げ部23は、レセプタクル型コネクタ50C,50Dの高さと実質的に等しい幅を有している。
【0022】
図1に示すように、これら第1〜第3の折り曲げ部21〜23によって、フレキシブル基板20が4つの領域20A〜20Dに区画されており、それぞれの領域20A〜20Dに信号配線パターン42とグランド(GND)配線パターン43とが形成されている。
【0023】
信号配線パターン42は、図4に示すように、各領域20A〜20Dにおいて、フレキシブル基板20の一端(図1及び図4において下端)からレセプタクル型コネクタ50A〜50Dの実装位置まで直線状に伸び、さらにその先端で分岐するように形成されている。一方、グランド配線パターン43は、信号配線パターン42を除いて、各領域20A〜20Dのほぼ全面に亘って形成されている。なお、図2に示すように、フレキシブル基板20の一端において、グランド配線パターン43に同軸ケーブル60の外部導体63が接続され、信号配線パターン63に同軸ケーブル60の内部導体61が接続されている。
【0024】
フレキシブル基板20の各領域20A〜20Dには、図1に示すように、4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがそれぞれ実装されている。レセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、SMT(Surface Mount Technology)タイプの同軸ケーブル用コネクタであり、図1及び図3に示すように、筒型形状のグランド(GND)端子51と、このグランド端子51の略中央に配置された一対の信号端子52と、グランド端子51及び信号端子52を保持する絶縁板53と、を備えている。
【0025】
図3に示すように、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの信号端子52は、フレキシブル基板20の信号配線パターン42にそれぞれ接続されている。一方、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dのグランド端子51は、フレキシブル基板20のグランド配線パターン43にそれぞれ接続されている。従って、レセプタクル型コネクタ50A〜50dの信号端子52は、信号配線パターン42を介して、同軸ケーブル60の中心導体61にそれぞれ電気的に接続されており、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dのグランド端子51は、グランド配線パターン43を介して、同軸ケーブル60の外部導体63にそれぞれ電気的に接続されている。
【0026】
図1に示すように、第1のレセプタクル型コネクタ50Aは第1の領域20Aにおいて図中上端側に配置されているのに対し、第2のレセプタクル型コネクタ50Bは第2の領域20Bにおいて図中下端側に配置されており、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第2のレセプタクル型コネクタ50Bが第1の折り曲げ部21を中心として相互に非対称な位置に配置されている。
【0027】
同様に、図1に示すように、第3のレセプタクル型コネクタ50Cは第3の領域20Cにおいて図中下端側に配置されているのに対し、第4のレセプタクル型コネクタ50Dは第4の領域20Dにおいて図中上端側に配置されており、第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dが第3の折り曲げ部23を中心として相互に非対称な位置に配置されている。
【0028】
このような配置を採用することで、フレキシブル基板20を折り曲げた際にレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することなく、折り畳み時のコネクタ装置10Aを薄くすることができる。また、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの相互の干渉がないので、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの損傷も防止することができる。因みに、この第1実施形態の構造は、後述する第2実施形態の構造と比較して、コネクタ装置10Aの奥行き方向の寸法を小さくすることができる。
【0029】
なお、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、フレキシブル基板20の主面に対して垂直方向から相手方のコネクタが嵌合するものであれば、上述のものに特に限定されないが、良好な減衰特性を確保すると共に折り畳み時のコネクタ装置の薄型化を図るために、SMTタイプの低背のRFコネクタであることが好ましい。また、フレキシブル基板20に実装されるコネクタをプラグ型コネクタとし、相手方の回路基板にプラグ型コネクタを実装してもよい。
【0030】
また、レセプタクル型コネクタの数や配置は、フレキシブル基板の折り曲げ時にレセプタクル型コネクタが相互に干渉しなければ、上記のものに特に限定されない。図5〜図7は本実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。
【0031】
例えば、図5に示す例では、第3のレセプタクル型コネクタ50Cを第3の領域20Cにおいて図中上端側に配置し、第4のレセプタクル型コネクタ50Dを第4の領域20Dにおいて図中下端側に配置することで、第3の折り曲げ部23を中心として第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dとを相互に非対称な位置に配置している。
【0032】
図6に示す例では、第1の領域20Aの中央に第1のレセプタクル型コネクタ50Aを配置し、第2の領域20Bの両端に第2及び第3のレセプタクル型コネクタ50B,50Cを配置しており、第1の折り曲げ部21を中心として、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと、第2及び第3のレセプタクル型コネクタ50B,50Cとが相互に非対称な位置に配置されている。
【0033】
同様に、第3の領域20Cの中央に第4のレセプタクル型コネクタ50Dを配置し、第4の領域20Dの両端に第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fを配置しており、第3の折り曲げ部23を中心として、第4のレセプタクル型コネクタ50Dと、第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fとが相互に非対称な位置に配置されている。
【0034】
図7に示す例では、第1〜第3の折り曲げ部21〜23に加えて、山折り可能な第4の折り曲げ部24と、谷折り可能な第5の折り曲げ部25とが、フレキシブル基板20に形成されている。この第4及び第5の折り曲げ部24,25によって第5の領域20Eと第6の領域20Fとが区画されている。
【0035】
第1〜第4の領域20A〜20Dには、図5の場合と同様に、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが配置されている。さらに、第5の領域20Eの図中上端側に第5のレセプタクル型コネクタ50Eが配置され、第6の領域20Fの図中下側に第6のレセプタクル型コネクタ50Fが配置されており、第5の折り曲げ部25を中心として、第5のレセプタクル型コネクタ50Eと第6のレセプタクル型コネクタ50Fとが相互に非対称に配置されている。
【0036】
このように、谷折りの折り曲げ部と山折りの折り曲げ部とを交互に配置することで、レセプタクル型コネクタの実装数を増やすことができ、挿通作業の生産性が更に向上する。なお、第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fは、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと同様の構造を有している。
【0037】
次に、図1に示すコネクタ装置10Aを、携帯型情報処理端末装置のヒンジ部80内に挿通させたのちに、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dを相手方のコネクタ71に嵌合させる一連の作業について、図8〜図11を参照しながら説明する。
【0038】
図8は図1に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図、図9は図1に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図、図10は図1に示すコネクタ装置をヒンジ部に挿入している状態を示す斜視図、図11は図1に示すコネクタ装置を相手方のコネクタに嵌合させる様子を示す断面図である。
【0039】
先ず、図8及び図9に示すように、第1及び第3の折り曲げ部21,23に沿ってフレキシブル基板20を谷折りすると共に、第2の折り曲げ部22に沿ってフレキシブル基板20を山折りする。この折り畳みの際に、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第2のレセプタクル型コネクタ50Bとが相互に干渉することはなく、また、第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dとが相互に干渉することもない。
【0040】
この折り畳みよって、コネクタ装置10Aの横幅が1/4程度に減少するので、図10に示すように、ヒンジ部80の狭小な内孔81をコネクタ装置10Aが通過することができる。このように、本実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをヒンジ部80にまとめて挿通することができるので、挿通作業の生産性向上を図ることができる。
【0041】
コネクタ装置10Aがヒンジ部80を通過したら、折り畳まれていたフレキシブル基板20を広げたのちに、図11に示すように、相手方の回路基板70等に設けられたプラグ型コネクタ71に、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをそれぞれ嵌合させる。なお、図11には、回路基板70に一つのプラグ型コネクタ71のみを図示しているが、実際の回路基板70には、コネクタ装置10Aに実装されたレセプタクル型コネクタ50A〜50Dに応じた数(本例では4つ)のプラグ型コネクタ71が実装されている。
【0042】
この際、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがフレキシブル基板20に直接実装されており、コネクタ50A〜50D相互間の位置関係が規定されているので、嵌合作業の生産性向上を図ることができると共に、誤嵌合の抑制を図ることができる。
【0043】
図12は本実施形態におけるコネクタ装置の第4変形例を示す平面図、図13は図12に示すコネクタ装置を相手方の回路基板に位置決めする様子を示す断面図、図14は本実施形態におけるコネクタ装置の第5変形例を示す平面図である。
【0044】
図12に示すように、フレキシブル基板20の上部両端にガイド孔26を形成してもよい。この場合には、折り畳まれていたフレキシブル基板20を広げたのちに、図13に示すように、相手方の回路基板70に設けられたガイドピン72をガイド孔26に挿入する。これにより、折り畳まれていたフレキシブル基板20を強制的に広げることができると共に、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをプラグ型コネクタ71に対して容易に位置決めすることができ、嵌合作業の生産性が更に向上する。なお、図13に示すように、ガイドピン72がテーパ形状を有することで、位置決め作業が更に容易になる。
【0045】
また、図14に示すように、フレキシブル基板20の一方の上端部に、ガイド孔26に代えて、切り欠き27を形成してもよい。この場合には、切り欠き27をガイドピンに係合することでコネクタ装置10Aを回路基板70に対して仮止めしたのちに、ガイド孔26にガイドピン72を挿入することで4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをプラグ型コネクタ71に対して位置決めする。
【0046】
以上のように、第1実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをフレキシブル基板20に実装し、そのフレキシブル基板20が折り曲げ部21〜23に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板20を折り曲げた際に複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの誤嵌合を抑制することができる。
【0047】
<<第2実施形態>>
図15は本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【0048】
本実施形態では、折り曲げ部の数、及びレセプタクル型コネクタの配置が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態におけるコネクタ装置について第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明する。
【0049】
本実施形態におけるコネクタ装置10Bは、フレキシブル基板30と、4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと、を備えている。
【0050】
図15に示すように、フレキシブル基板30は、第1実施形態と異なり、ひとつの折り曲げ部31のみを有しており、この折り曲げ部31に沿って図中の裏面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない面)同士を合わせるようにフレキシブル基板30を折る(山折り)することが可能となっている。また、この折り曲げ部31によって、フレキシブル基板30が2つの領域30A,30Bに区画されている。
【0051】
本実施形態では、図15に示すように、第1の領域30Aに2つのレセプタクル型コネクタ50A,50Bが実装されていると共に、第2の領域30Bにも2つのレセプタクル型コネクタ50C,50Dが実装されている。すなわち、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第3のレセプタクル型コネクタ50Cは折り曲げ部31を中心として相互に対象な位置に配置されており、第2のレセプタクル型コネクタ50Bと第4のレセプタクル型コネクタ50Dも折り曲げ部31を中心として相互に対象な位置に配置されている。
【0052】
レセプタクル型コネクタ50A〜50Dを上記のように配置すると共に折り曲げ部31でフレキシブル基板30を山折りすることで、フレキシブル基板30を折り曲げた際にレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することがないので、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの損傷を防止することができる。また、本実施形態では、同一の領域に複数のレセプタクル型コネクタを実装するので、レセプタクル型コネクタの実装密度を高めることができる。因みに、第2実施形態の構造は、第1実施形態の構造と比較して、折り畳み時のコネクタ装置10Bの断面積が小さい。
【0053】
なお、レセプタクル型コネクタの数は、上記のものに特に限定されない。図16は本実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。例えば、図16に示す例では、フレキシブル基板30の第1の領域30Aに3つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Cが配置されており、第2の領域30Bにも3つのレセプタクル型コネクタ50D〜50Fが配置されている。
【0054】
次に、図15に示すコネクタ装置10Bをヒンジ部80内に挿通させたのちに、レセプタクル型コネクタ50A〜50dを相手方のコネクタに嵌合させる一連の作業について、図17及び図18を参照しながら説明する。
【0055】
図17は図15に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図、図18は図15に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【0056】
先ず、図17及び図18に示すように、折り曲げ部31に沿ってフレキシブル基板30を山折りする。この折り畳みの際、フレキシブル基板30は、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない裏面を合わせるように折り畳まれるので、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することはない。
【0057】
この折り畳みによって、コネクタ装置10Bの横幅が1/2程度に減少するので、ヒンジ部80の狭小な内孔81をコネクタ装置10Bが通過することができる。このように、本実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをヒンジ部80にまとめて挿通することができるので、挿通作業の生産性向上を図ることができる。
【0058】
コネクタ装置10Bがヒンジ部80を通過したら、折り畳まれていたフレキシブル基板30を広げたのちに、相手方のプラグ型コネクタに第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dを嵌合させる。
【0059】
この際、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがフレキシブル基板30に直接実装されており、コネクタ50A〜50D相互間の位置関係が規定されているので、嵌合作業の生産性向上を図ることができると共に、誤嵌合の抑制を図ることができる。
【0060】
以上のように、第2実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをフレキシブル基板30に実装し、そのフレキシブル基板30が折り曲げ部31に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板30を折り曲げた際に複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの誤嵌合を抑制することができる。
【0061】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【符号の説明】
【0062】
10A〜10D…コネクタ装置
20…フレキシブル基板
20A〜20F…第1〜第6の領域
21〜25…第1〜第5の折り曲げ部
26…ガイド孔
27…切り欠き
30…フレキシブル基板
30A,30B…第1及び第2の領域
31…折り曲げ部
41…ベースフィルム
42…信号配線パターン
43…グランド配線パターン
44…カバーレイ
50A〜50F…第1〜第6のレセプタクル型コネクタ
51…グランド端子
52…信号端子
53…絶縁板
60…同軸ケーブル
61…中心導体
62…絶縁層
63…外部導体
64…外被覆層
70…回路基板
71…プラグ型コネクタ
72…ガイドピン
80…ヒンジ
81…内孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の同軸ケーブルがそれぞれ電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部を有するコネクタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パソコン等の携帯型情報処理端末装置では、同軸ケーブルを基板等に接続するために同軸ケーブル用コネクタが使用されている(例えば特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−216445号公報
【特許文献2】特開2005−190798号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯型情報処理端末装置の中にはヒンジ部を介して折り曲げ可能となっているものがあるが、こうした機種では、同軸ケーブルが取り付けられた複数のコネクタを、狭小なヒンジ部内に挿通させた後に相手方のコネクタに嵌合させなければならない場合がある。この挿通及び嵌合作業では、コネクタを一つずつ挿通及び嵌合しなければならず、多く工数を必要とすると共に誤嵌合のおそれがあるという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、生産性向上を図ると共に誤嵌合を抑制することが可能なコネクタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部に沿って前記フレキシブル基板を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、第1の折り曲げ部に沿って谷折り可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記第1の折り曲げ部を中心として相互に非対称な位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0008】
さらに、本発明によれば、複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って山折り可能なフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部を中心として対称な位置に相互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置が提供される。
【0009】
なお、本発明における「谷折り」及び「山折り」は、フレキシブル基板においてコネクタ嵌合部が実装されている面を基準とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のコネクタ嵌合部をフレキシブル基板に実装し、そのフレキシブル基板が折り曲げ部に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板を折り曲げた際に複数のコネクタ嵌合部が相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、コネクタ嵌合部の誤嵌合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のII部の拡大図である。
【図3】図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】図4は、図1に示すコネクタ装置のフレキシブル基板を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第1変形例を示す概略平面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第2変形例を示す概略平面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第3変形例を示す概略平面図である。
【図8】図8は、図1に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図である。
【図9】図9は、図1に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、図1に示すコネクタ装置をヒンジ部に挿入している状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図1に示すコネクタ装置を相手方のコネクタに嵌合させる様子を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第4変形例を示す平面図である。
【図13】図13は、図12に示すコネクタ装置を相手方の回路基板に位置決めする様子を示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置の第5変形例を示す平面図である。
【図15】図15は、本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【図16】図16は、本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。
【図17】図16は、図15に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図である。
【図18】図18は、図15に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
<<第1実施形態>>
図1は本発明の第1実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図、図2は図1のII部の拡大図、図3は図1のIII-III線に沿った断面図、図4は図1に示すコネクタ装置のフレキシブル基板を示す平面図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態におけるコネクタ装置10Aは、同軸ケーブル60が接続される配線パターン42,43が形成されたフレキシブル基板20と、このフレキシブル基板20に実装され、配線パターン42,43を介して同軸ケーブル60に電気的に接続されている4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50D(コネクタ嵌合部)と、を備えている。
【0015】
フレキシブル基板20に接続される同軸ケーブル60は、たとえばMCX(Micro Coaxial Cable:極細同軸ケーブル)であり、図2に示すように、中心導体61と、中心導体61の外周に配置された絶縁層62と、絶縁層42の外周に配置された外部導体63と、これらを被覆している外被覆層64と、から構成されている。中心導体61と外部導体63は、例えば金属材料等の導電性に優れた材料から構成されており、外部導体63は、絶縁層62を介して中心導体61と同軸状に配置されている。一方、絶縁層62及び外被覆層64は、例えば樹脂材料等の電気絶縁性に優れた材料から構成されている。
【0016】
本実施形態のフレキシブル基板20は、図3に示すように、ベースフィルム41、配線パターン42,43、及びカバーレイフィルム44を備えている。
【0017】
ベースフィルム41は、例えば、ポリイミド樹脂やポリエステル樹脂の電気絶縁性及び可撓性を有する材料から構成されている。配線パターン42,43は、ベースフィルム41の上に積層された銅箔に、フォトリソグラフィ技術を用いて所定の回路パターンを形成することで構成されている。カバーレイフィルム44は、例えば接着剤が塗布された樹脂フィルムから構成されている。このカバーレイフィルム44は、接着層を介して、配線パターン42,43を覆うようにベースフィルム41の上に積層されている。このカバーレイフィルム44の樹脂フィルムは、ベースフィルム41と同様の材料で構成されている。
【0018】
本実施形態のフレキシブル基板20は、図1に示すように、同軸ケーブル60の接続方向に沿って形成された3つの折り曲げ部21〜23を有している。これらの折り曲げ部21〜23には配線パターン42,43が形成されていないので、折り曲げ部21〜23に沿ってフレキシブル基板20を折り曲げることが可能となっている。
【0019】
具体的には、図1に示すように、第1及び第3の折り曲げ部21,23に沿って、図中の表面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されている面)同士を合わせるようにフレキシブル基板20を折る(谷折りする)ことが可能となっている。また、第2の折り曲げ部22に沿って、図中の裏面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない面)同士を合わせるようにフレキシブル基板20を折る(山折りする)ことが可能となっている。
【0020】
なお、後述するように、第1の折り曲げ部21を谷折りした際に、折れ曲がったフレキシブル基板20の間に、第1及び第2のレセプタクル型コネクタ50A,50Bが介在することとなるため、第1の折り曲げ部21は、レセプタクル型コネクタ50A,50Bの高さと実質的に等しい幅を有しており、第2の折り曲げ部22よりも幅広となっている。
【0021】
同様に、第3の折り曲げ部23も谷折りした際に、折れ曲がったフレキシブル基板20の間に、第3及び第4のレセプタクル型コネクタ50C,50Dが介在することとなるため、第3の折り曲げ部23は、レセプタクル型コネクタ50C,50Dの高さと実質的に等しい幅を有している。
【0022】
図1に示すように、これら第1〜第3の折り曲げ部21〜23によって、フレキシブル基板20が4つの領域20A〜20Dに区画されており、それぞれの領域20A〜20Dに信号配線パターン42とグランド(GND)配線パターン43とが形成されている。
【0023】
信号配線パターン42は、図4に示すように、各領域20A〜20Dにおいて、フレキシブル基板20の一端(図1及び図4において下端)からレセプタクル型コネクタ50A〜50Dの実装位置まで直線状に伸び、さらにその先端で分岐するように形成されている。一方、グランド配線パターン43は、信号配線パターン42を除いて、各領域20A〜20Dのほぼ全面に亘って形成されている。なお、図2に示すように、フレキシブル基板20の一端において、グランド配線パターン43に同軸ケーブル60の外部導体63が接続され、信号配線パターン63に同軸ケーブル60の内部導体61が接続されている。
【0024】
フレキシブル基板20の各領域20A〜20Dには、図1に示すように、4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがそれぞれ実装されている。レセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、SMT(Surface Mount Technology)タイプの同軸ケーブル用コネクタであり、図1及び図3に示すように、筒型形状のグランド(GND)端子51と、このグランド端子51の略中央に配置された一対の信号端子52と、グランド端子51及び信号端子52を保持する絶縁板53と、を備えている。
【0025】
図3に示すように、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの信号端子52は、フレキシブル基板20の信号配線パターン42にそれぞれ接続されている。一方、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dのグランド端子51は、フレキシブル基板20のグランド配線パターン43にそれぞれ接続されている。従って、レセプタクル型コネクタ50A〜50dの信号端子52は、信号配線パターン42を介して、同軸ケーブル60の中心導体61にそれぞれ電気的に接続されており、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dのグランド端子51は、グランド配線パターン43を介して、同軸ケーブル60の外部導体63にそれぞれ電気的に接続されている。
【0026】
図1に示すように、第1のレセプタクル型コネクタ50Aは第1の領域20Aにおいて図中上端側に配置されているのに対し、第2のレセプタクル型コネクタ50Bは第2の領域20Bにおいて図中下端側に配置されており、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第2のレセプタクル型コネクタ50Bが第1の折り曲げ部21を中心として相互に非対称な位置に配置されている。
【0027】
同様に、図1に示すように、第3のレセプタクル型コネクタ50Cは第3の領域20Cにおいて図中下端側に配置されているのに対し、第4のレセプタクル型コネクタ50Dは第4の領域20Dにおいて図中上端側に配置されており、第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dが第3の折り曲げ部23を中心として相互に非対称な位置に配置されている。
【0028】
このような配置を採用することで、フレキシブル基板20を折り曲げた際にレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することなく、折り畳み時のコネクタ装置10Aを薄くすることができる。また、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの相互の干渉がないので、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの損傷も防止することができる。因みに、この第1実施形態の構造は、後述する第2実施形態の構造と比較して、コネクタ装置10Aの奥行き方向の寸法を小さくすることができる。
【0029】
なお、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dは、フレキシブル基板20の主面に対して垂直方向から相手方のコネクタが嵌合するものであれば、上述のものに特に限定されないが、良好な減衰特性を確保すると共に折り畳み時のコネクタ装置の薄型化を図るために、SMTタイプの低背のRFコネクタであることが好ましい。また、フレキシブル基板20に実装されるコネクタをプラグ型コネクタとし、相手方の回路基板にプラグ型コネクタを実装してもよい。
【0030】
また、レセプタクル型コネクタの数や配置は、フレキシブル基板の折り曲げ時にレセプタクル型コネクタが相互に干渉しなければ、上記のものに特に限定されない。図5〜図7は本実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。
【0031】
例えば、図5に示す例では、第3のレセプタクル型コネクタ50Cを第3の領域20Cにおいて図中上端側に配置し、第4のレセプタクル型コネクタ50Dを第4の領域20Dにおいて図中下端側に配置することで、第3の折り曲げ部23を中心として第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dとを相互に非対称な位置に配置している。
【0032】
図6に示す例では、第1の領域20Aの中央に第1のレセプタクル型コネクタ50Aを配置し、第2の領域20Bの両端に第2及び第3のレセプタクル型コネクタ50B,50Cを配置しており、第1の折り曲げ部21を中心として、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと、第2及び第3のレセプタクル型コネクタ50B,50Cとが相互に非対称な位置に配置されている。
【0033】
同様に、第3の領域20Cの中央に第4のレセプタクル型コネクタ50Dを配置し、第4の領域20Dの両端に第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fを配置しており、第3の折り曲げ部23を中心として、第4のレセプタクル型コネクタ50Dと、第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fとが相互に非対称な位置に配置されている。
【0034】
図7に示す例では、第1〜第3の折り曲げ部21〜23に加えて、山折り可能な第4の折り曲げ部24と、谷折り可能な第5の折り曲げ部25とが、フレキシブル基板20に形成されている。この第4及び第5の折り曲げ部24,25によって第5の領域20Eと第6の領域20Fとが区画されている。
【0035】
第1〜第4の領域20A〜20Dには、図5の場合と同様に、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが配置されている。さらに、第5の領域20Eの図中上端側に第5のレセプタクル型コネクタ50Eが配置され、第6の領域20Fの図中下側に第6のレセプタクル型コネクタ50Fが配置されており、第5の折り曲げ部25を中心として、第5のレセプタクル型コネクタ50Eと第6のレセプタクル型コネクタ50Fとが相互に非対称に配置されている。
【0036】
このように、谷折りの折り曲げ部と山折りの折り曲げ部とを交互に配置することで、レセプタクル型コネクタの実装数を増やすことができ、挿通作業の生産性が更に向上する。なお、第5及び第6のレセプタクル型コネクタ50E,50Fは、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと同様の構造を有している。
【0037】
次に、図1に示すコネクタ装置10Aを、携帯型情報処理端末装置のヒンジ部80内に挿通させたのちに、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dを相手方のコネクタ71に嵌合させる一連の作業について、図8〜図11を参照しながら説明する。
【0038】
図8は図1に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図、図9は図1に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図、図10は図1に示すコネクタ装置をヒンジ部に挿入している状態を示す斜視図、図11は図1に示すコネクタ装置を相手方のコネクタに嵌合させる様子を示す断面図である。
【0039】
先ず、図8及び図9に示すように、第1及び第3の折り曲げ部21,23に沿ってフレキシブル基板20を谷折りすると共に、第2の折り曲げ部22に沿ってフレキシブル基板20を山折りする。この折り畳みの際に、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第2のレセプタクル型コネクタ50Bとが相互に干渉することはなく、また、第3のレセプタクル型コネクタ50Cと第4のレセプタクル型コネクタ50Dとが相互に干渉することもない。
【0040】
この折り畳みよって、コネクタ装置10Aの横幅が1/4程度に減少するので、図10に示すように、ヒンジ部80の狭小な内孔81をコネクタ装置10Aが通過することができる。このように、本実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをヒンジ部80にまとめて挿通することができるので、挿通作業の生産性向上を図ることができる。
【0041】
コネクタ装置10Aがヒンジ部80を通過したら、折り畳まれていたフレキシブル基板20を広げたのちに、図11に示すように、相手方の回路基板70等に設けられたプラグ型コネクタ71に、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをそれぞれ嵌合させる。なお、図11には、回路基板70に一つのプラグ型コネクタ71のみを図示しているが、実際の回路基板70には、コネクタ装置10Aに実装されたレセプタクル型コネクタ50A〜50Dに応じた数(本例では4つ)のプラグ型コネクタ71が実装されている。
【0042】
この際、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがフレキシブル基板20に直接実装されており、コネクタ50A〜50D相互間の位置関係が規定されているので、嵌合作業の生産性向上を図ることができると共に、誤嵌合の抑制を図ることができる。
【0043】
図12は本実施形態におけるコネクタ装置の第4変形例を示す平面図、図13は図12に示すコネクタ装置を相手方の回路基板に位置決めする様子を示す断面図、図14は本実施形態におけるコネクタ装置の第5変形例を示す平面図である。
【0044】
図12に示すように、フレキシブル基板20の上部両端にガイド孔26を形成してもよい。この場合には、折り畳まれていたフレキシブル基板20を広げたのちに、図13に示すように、相手方の回路基板70に設けられたガイドピン72をガイド孔26に挿入する。これにより、折り畳まれていたフレキシブル基板20を強制的に広げることができると共に、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをプラグ型コネクタ71に対して容易に位置決めすることができ、嵌合作業の生産性が更に向上する。なお、図13に示すように、ガイドピン72がテーパ形状を有することで、位置決め作業が更に容易になる。
【0045】
また、図14に示すように、フレキシブル基板20の一方の上端部に、ガイド孔26に代えて、切り欠き27を形成してもよい。この場合には、切り欠き27をガイドピンに係合することでコネクタ装置10Aを回路基板70に対して仮止めしたのちに、ガイド孔26にガイドピン72を挿入することで4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをプラグ型コネクタ71に対して位置決めする。
【0046】
以上のように、第1実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをフレキシブル基板20に実装し、そのフレキシブル基板20が折り曲げ部21〜23に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板20を折り曲げた際に複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの誤嵌合を抑制することができる。
【0047】
<<第2実施形態>>
図15は本発明の第2実施形態におけるコネクタ装置を示す平面図である。
【0048】
本実施形態では、折り曲げ部の数、及びレセプタクル型コネクタの配置が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態におけるコネクタ装置について第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明する。
【0049】
本実施形態におけるコネクタ装置10Bは、フレキシブル基板30と、4つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Dと、を備えている。
【0050】
図15に示すように、フレキシブル基板30は、第1実施形態と異なり、ひとつの折り曲げ部31のみを有しており、この折り曲げ部31に沿って図中の裏面(第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない面)同士を合わせるようにフレキシブル基板30を折る(山折り)することが可能となっている。また、この折り曲げ部31によって、フレキシブル基板30が2つの領域30A,30Bに区画されている。
【0051】
本実施形態では、図15に示すように、第1の領域30Aに2つのレセプタクル型コネクタ50A,50Bが実装されていると共に、第2の領域30Bにも2つのレセプタクル型コネクタ50C,50Dが実装されている。すなわち、第1のレセプタクル型コネクタ50Aと第3のレセプタクル型コネクタ50Cは折り曲げ部31を中心として相互に対象な位置に配置されており、第2のレセプタクル型コネクタ50Bと第4のレセプタクル型コネクタ50Dも折り曲げ部31を中心として相互に対象な位置に配置されている。
【0052】
レセプタクル型コネクタ50A〜50Dを上記のように配置すると共に折り曲げ部31でフレキシブル基板30を山折りすることで、フレキシブル基板30を折り曲げた際にレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することがないので、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの損傷を防止することができる。また、本実施形態では、同一の領域に複数のレセプタクル型コネクタを実装するので、レセプタクル型コネクタの実装密度を高めることができる。因みに、第2実施形態の構造は、第1実施形態の構造と比較して、折り畳み時のコネクタ装置10Bの断面積が小さい。
【0053】
なお、レセプタクル型コネクタの数は、上記のものに特に限定されない。図16は本実施形態におけるコネクタ装置の変形例を示す概略平面図である。例えば、図16に示す例では、フレキシブル基板30の第1の領域30Aに3つのレセプタクル型コネクタ50A〜50Cが配置されており、第2の領域30Bにも3つのレセプタクル型コネクタ50D〜50Fが配置されている。
【0054】
次に、図15に示すコネクタ装置10Bをヒンジ部80内に挿通させたのちに、レセプタクル型コネクタ50A〜50dを相手方のコネクタに嵌合させる一連の作業について、図17及び図18を参照しながら説明する。
【0055】
図17は図15に示すコネクタ装置を折り畳む様子を示す斜視図、図18は図15に示すコネクタ装置を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【0056】
先ず、図17及び図18に示すように、折り曲げ部31に沿ってフレキシブル基板30を山折りする。この折り畳みの際、フレキシブル基板30は、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dが実装されていない裏面を合わせるように折り畳まれるので、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉することはない。
【0057】
この折り畳みによって、コネクタ装置10Bの横幅が1/2程度に減少するので、ヒンジ部80の狭小な内孔81をコネクタ装置10Bが通過することができる。このように、本実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをヒンジ部80にまとめて挿通することができるので、挿通作業の生産性向上を図ることができる。
【0058】
コネクタ装置10Bがヒンジ部80を通過したら、折り畳まれていたフレキシブル基板30を広げたのちに、相手方のプラグ型コネクタに第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dを嵌合させる。
【0059】
この際、第1〜第4のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dがフレキシブル基板30に直接実装されており、コネクタ50A〜50D相互間の位置関係が規定されているので、嵌合作業の生産性向上を図ることができると共に、誤嵌合の抑制を図ることができる。
【0060】
以上のように、第2実施形態では、複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dをフレキシブル基板30に実装し、そのフレキシブル基板30が折り曲げ部31に沿って折り曲げ可能となっていると共に、そのフレキシブル基板30を折り曲げた際に複数のレセプタクル型コネクタ50A〜50Dが相互に干渉しない位置に配置されているので、挿通及び嵌合作業の生産性を向上させると共に、レセプタクル型コネクタ50A〜50Dの誤嵌合を抑制することができる。
【0061】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【符号の説明】
【0062】
10A〜10D…コネクタ装置
20…フレキシブル基板
20A〜20F…第1〜第6の領域
21〜25…第1〜第5の折り曲げ部
26…ガイド孔
27…切り欠き
30…フレキシブル基板
30A,30B…第1及び第2の領域
31…折り曲げ部
41…ベースフィルム
42…信号配線パターン
43…グランド配線パターン
44…カバーレイ
50A〜50F…第1〜第6のレセプタクル型コネクタ
51…グランド端子
52…信号端子
53…絶縁板
60…同軸ケーブル
61…中心導体
62…絶縁層
63…外部導体
64…外被覆層
70…回路基板
71…プラグ型コネクタ
72…ガイドピン
80…ヒンジ
81…内孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部に沿って前記フレキシブル基板を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項2】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、第1の折り曲げ部に沿って谷折り可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記第1の折り曲げ部を中心として相互に非対称な位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタ装置であって、
前記フレキシブル基板は、さらに第2の折り曲げ部に沿って山折り可能となっており、
前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部とは交互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項4】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って山折り可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部を中心として対称な位置に相互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のコネクタ装置であって、
前記フレキシブル基板は、両端にガイド孔又は切り欠きが形成されていることを特徴とすることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項1】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って折り曲げ可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部に沿って前記フレキシブル基板を折り曲げた際に相互に干渉しない位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項2】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、第1の折り曲げ部に沿って谷折り可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記第1の折り曲げ部を中心として相互に非対称な位置に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタ装置であって、
前記フレキシブル基板は、さらに第2の折り曲げ部に沿って山折り可能となっており、
前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部とは交互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項4】
複数の同軸ケーブルが電気的に接続される配線パターンが形成され、折り曲げ部に沿って山折り可能なフレキシブル基板と、
前記フレキシブル基板に実装され、前記配線パターンに電気的に接続された複数のコネクタ嵌合部と、を備え、
複数の前記コネクタ嵌合部は、前記折り曲げ部を中心として対称な位置に相互に配置されていることを特徴とするコネクタ装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のコネクタ装置であって、
前記フレキシブル基板は、両端にガイド孔又は切り欠きが形成されていることを特徴とすることを特徴とするコネクタ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−251173(P2010−251173A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100676(P2009−100676)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
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