コネクタ
【課題】ロック機構のロックを容易に解除でき、ケージから抜去する際の作業性を向上できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき両者を係止するロック機構3のロックを、本体11をケージ2から抜去する際に解除するためのリリース機構4を備え、リリース機構4は、ロック機構3のロックを解除するため本体11に沿って移動可能な解除部材12と、本体11をケージ2に挿入したとき、ケージ2から突出する本体11の露出部13に、露出部13を左右から挟むように配置された一対の板バネ14とを有し、各板バネ14は、一端14Xが露出部13に固定され、他端14Yが解除部材12に連結され、これら一端14Xと他端14Yとの間に外方に膨出された凸部15を有し、各凸部15を内方に押圧することで、解除部材12がロック機構3のロックを解除する方向に移動する。
【解決手段】コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき両者を係止するロック機構3のロックを、本体11をケージ2から抜去する際に解除するためのリリース機構4を備え、リリース機構4は、ロック機構3のロックを解除するため本体11に沿って移動可能な解除部材12と、本体11をケージ2に挿入したとき、ケージ2から突出する本体11の露出部13に、露出部13を左右から挟むように配置された一対の板バネ14とを有し、各板バネ14は、一端14Xが露出部13に固定され、他端14Yが解除部材12に連結され、これら一端14Xと他端14Yとの間に外方に膨出された凸部15を有し、各凸部15を内方に押圧することで、解除部材12がロック機構3のロックを解除する方向に移動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構と、上記本体を上記ケージから抜去する際に上記ロック機構のロックを解除するリリース機構とを備えたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図6に、一般的なSFPコネクタ(Small Form Factor Pluggable Connector)1 及び該コネクタ1が挿抜されるケージ2の構造例を示す。
【0003】
ケージ2は、一端が蓋された略四角筒状のケージ本体22と、ケージ本体22の開口部33に設けられた引掛け部材7とを備え、開口部33がプリント基板6の縁部から突出するようにプリント基板6に実装されている。引掛け部材7は、図7(a)、(b)にも示すように、ケージ本体22の底面19(プリント基板6側の面)の一部が切り欠かれて形成された舌部23を有し、舌部23は、底面19から内方に折り曲げられた傾斜部24と、傾斜部24から底面19と平行になるように逆方向に折り曲げられた平行部18と、平行部18に開口された三角形状の穴8とを有し、弾性変形するものである。
【0004】
コネクタ1は、図8(a)、(b)に示すように、略四角柱状に形成されケージ2の開口部33に挿抜されるコネクタ本体11と、コネクタ本体11の下面5(プリント基板6に対向する面)に凸設され、コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき引掛け部材7の穴8に係合する係止部材9とを有する(図9(a)参照)。これらの係止部材9及び引掛け部材7が、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、両者を係止するロック機構3を構成する。
【0005】
ロック機構3によって係止されたコネクタ本体11をケージ2から抜去する際には、ロック機構3のロックを解除する必要があり、そのため、コネクタ本体11にはリリース機構4(図6参照)が設けられている。従来、リリース機構4として、押しボタンを用いたリリース機構4Xと、ツマミを用いたリリース機構4Yとが知られている。
【0006】
押しボタンを用いたリリース機構4Xは、図8(a)、(b)に示すように、コネクタ本体11の下面5にコネクタ挿抜方向に移動可能に装着された解除ボタン25を有し、解除ボタン25は、その先端部に係止部材9を挟むようにして形成されたクサビ状部26を備え、図9(a)に示す通常位置と図9(b)に示す解除位置との間で移動可能となっている。コネクタ1をケージ2に挿入したとき、図9(a)に示すように、解除ボタン25を通常位置としておけば、ロック機構3のロックが保持されるが、図9(b)に示すように、解除ボタン25を解除位置に押し込むと、クサビ状部26が引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間に潜り込んで平行部18を押し下げ、穴8(図6参照)が係止部材9から外れてロックが解除される。
【0007】
ツマミを用いたリリース機構4Yは、図10(a)、(b)に示すように、コネクタ本体11の下面5にシーソーの如く揺動可能に装着された解除ツマミ27を有し、解除ツマミ27は、係止部材9に隣接された作用点部28と、下面5に枢支された支点部29と、指等で力が付与される力点部30とを備え、図11(a)に示す通常位置と図11(b)に示す解除位置との間で揺動可能となっている。コネクタ1をケージ2に挿入したとき、図11(a)に示すように、解除ツマミ27を通常位置としておけば、ロック機構3のロックが保持されるが、図11(b)に示すように、解除ツマミ27を解除位置に揺動させると、作用点部28が平行部18を押し下げ、穴8(図6参照)が係止部材9から外れてロックが解除される。
【0008】
なお、関連する先行技術文献として、特許文献1〜3が知られている。
【0009】
【特許文献1】特開2004−311207号公報
【特許文献2】特開2004−125860号公報
【特許文献3】特開平11−72652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した「押しボタンを用いたリリース機構4X」、「ツマミを用いたリリース機構4Y」には、次のような課題が残されている。
【0011】
「押しボタンを用いたリリース機構4X」では、解除ボタン25がコネクタ本体11及び本体11に接続されたケーブル20の下に隠れるような構造となるため、解除ボタン25を押圧するときの作業性が悪い。また、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2が実装された場合、各ケージ2に挿入されたコネクタ1の解除ボタン25が近接するため、誤って解除ボタン25を押し、コネクタ1がリリースされるケースが考えられる。
【0012】
「ツマミを用いたリリース機構4Y」でも、同様に、解除ツマミ27がコネクタ本体11及びケーブル20の下に隠れるような構造となるため、解除ツマミ27を揺動するときの作業性に劣る。また、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2が実装される場合、各ケージ2に挿入されたコネクタ1の解除ツマミ27同士が干渉するため、表裏のケージ2にコネクタ1を同時に挿入してロックすることができないケースがある。
【0013】
そこで、本発明の目的は、ロック機構のロックを容易に解除でき、ケージから抜去する際の作業性を向上できるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構のロックを、上記本体を上記ケージから抜去する際に解除するためのリリース機構を備えたコネクタであって、上記リリース機構は、上記ロック機構のロックを解除するため上記本体に沿って移動可能な解除部材と、上記本体を上記ケージに挿入したとき、該ケージから突出する上記本体の露出部に、該露出部を左右から挟むように配置された一対の板バネとを有し、各板バネは、一端が上記露出部に固定され、他端が上記解除部材に連結され、これら一端と他端との間に外方に膨出された凸部を有し、各凸部を内方に押圧することで、上記解除部材が上記ロック機構のロックを解除する方向に移動することを特徴とするものである。
【0015】
上記板バネ及び上記解除部材が、金属板によって構成されていてもよい。
【0016】
上記ロック機構は、上記ケージに設けられた引掛け部材に係合するため、上記本体に形成された係止部材を有していてもよい。
【0017】
上記解除部材は、上記ロック機構のロックを解除する方向に移動されたとき、上記引掛け部材に押し付けられ、該引掛け部材を変形させて上記係止部材から離脱させるものであってもよい。
【0018】
上記リリース機構は、上記本体にスライド可能に被嵌されたスライダを有し、該スライダに、上記解除部材と上記板バネの他端とが固定されていてもよい。
【0019】
上記板バネが、断面V字型に形成されていてもよい。
【0020】
上記板バネが、断面台形型に形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るコネクタによれば、板バネが摘み易い位置にあるので、ロック機構のロックを容易に解除でき、ケージから抜去する際の作業性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の好適実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0023】
本実施形態に係るコネクタ(SFPコネクタ)1は、図6、図7に示すケージ2に挿抜されるものであり、コネクタ1をケージ2に挿入したとき両者を係止するロック機構3のロックを、コネクタ1をケージ2から抜去する際に解除するリリース機構4に以下に述べる工夫を施したものである。ここで、ケージ2については既述の通りであるので説明を省略し、コネクタ1についてのみ説明する。
【0024】
図1(a)、(b)に示すように、コネクタ1は、ケージ2の開口部33に挿入できるように略四角柱状に形成されたコネクタ本体11と、コネクタ本体11の下面5(プリント基板6に対向する面)に凸設され、コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき引掛け部材7の穴8(図6参照)に係合する係止部材9とを有する(図2(a)参照)。これらの係止部材9及び引掛け部材7が、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、両者を係止するロック機構3を構成する。
【0025】
図1(a)、(b)に戻って、コネクタ本体11には、本体11をケージ2から抜去する際にロック機構3のロックを解除するためのリリース機構4が設けられている。リリース機構4は、ロック機構3のロックを解除するためコネクタ本体11の下面5に沿って移動可能な解除部材12と、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、ケージ2から突出する本体11の露出部13に、露出部13を左右から挟むように配置された一対の板バネ14とを有する。
【0026】
板バネ14は、断面V字型に形成されており、一端14Xが露出部13の端部に固定され、他端14Yが解除部材12に連結され、これら一端14Xと他端14Yとの間に外方に膨出された凸部15を有する。詳しくは、板バネ14の一端14Xは、その略全縁が露出部13の端部に接着や係合等によって固定され、板バネ14の他端14Yの下部には、左右の板バネ14同士を連結する連結部材16が設けられ、連結部材16に、解除部材12が設けられている。板バネ14、連結部材16及び解除部材12は、金属板によって一体的に構成されている。
【0027】
解除部材12は、先端部にクサビ状部17を有し、コネクタ本体11の下面5に凸設された係止部材9を左右から挟むようにして一対配置されている。クサビ状部17の角度、高さ及び長さは、図2(a)に示すように、コネクタ本体11がケージ2に奥まで挿入されたとき、ケージ2に設けられた引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間にクサビ状部17の先端が平行部18を押し下げることなく僅かに進入するように形成され、且つ、図2(b)に示すように、板バネ14の凸部15が内方に押圧されてクサビ状部17が図中左方に移動されたとき、引掛け部材7の平行部18を押し下げて平行部18に形成された穴8(図6)が係止部材9から離脱するように形成されている。
【0028】
板バネ14のV字角度は、板バネ14の自然状態にて、クサビ状部17の先端が係止部材9に差し掛かる程度、即ち図2(a)に示すように、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したときクサビ状部17が引掛け部材7の平行部18を押し下げないように設定され、且つ、凸部15を内方に押圧してV字角度が略180度近くまで大きくなったとき、図2(b)に示すように、クサビ状部17の先端が係止部材9を通り越す位置まで移動され、クサビ状部17が平行部18を押し下げて平行部18に形成された穴8(図6)が係止部材9から離脱するように設定されている。
【0029】
本実施形態の作用を述べる。
【0030】
コネクタ1をケージ2に奥まで挿入すると、図2(a)に示すように、コネクタ本体11に設けられた係止部材9がケージ2に設けられた引掛け部材7の穴8(図6)に嵌り、コネクタ1がケージ2にロックされる。
【0031】
詳しくは、手指等で板バネ14の凸部15を摘み、板バネ14をそのV字角度が略180度近くとなるまで伸展させた状態で、コネクタ1をケージ2に挿入する。板バネ14の伸展により、係止部材9のクサビ状部17の先端が係止部材9を通り越す位置まで移動されるので、コネクタ1をケージ2に挿入すると、先ず引掛け部材7の平行部18がクサビ状部17で押し下げられ、次いで平行部18に設けられた穴8(図6)に係止部材9が対向することになる。その状態で、板バネ14の凸部15から手指を離せば、板バネ14の復元力でV字角度が元に戻り、クサビ状部17が図中右方に移動して平行部18がその弾性復元力ではね上がり、穴8が係止部9に係合されてロックされる。
【0032】
このとき、解除部材12のクサビ状部17の先端が、引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間に位置される。
【0033】
ロック状態のコネクタ1をケージ2から抜去する際には、左右の板バネ14の凸部15を手指等で摘むことで内方に押圧し、図2(b)に示すように、板バネ14をそのV字角度が略180度近くまで大きくなるように弾性変形させる。すると、解除部材12が図中左方(ロック機構3のロックを解除する方向)に移動し、解除部材12のクサビ状部17によって平行部18が押し下げられ、平行部18に設けられた穴8(図6)がコネクタ本体11に設けられた係止部材9から離脱され、ロックが解除される。よって、コネクタ1をケージ2から抜去できる。
【0034】
ここで、板バネ14は、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したときケージ2の開口部33から突出する本体11の露出部13の左右に配置されているので、ロックを解除する際に手指等で摘みやすい位置にある。よって、ロック機構3のロックを容易に解除でき、コネクタ1をケージ2から抜去する際の作業性が向上する。
【0035】
すなわち、ロック機構3は、引掛け部材18がケージ本体22の底面19に設けられ、係止部材9がコネクタ本体11の下面5に設けられていることから、コネクタ本体11及び本体11に接続されたケーブル20の下に隠れる位置となるところ、そのロックの解除を露出部13の左右に配置された板バネ14の凸部15を摘むことで行うようにしているので、凸部15を手指等で摘むとき、ケージ2やプリント基板6(図6)が邪魔にならず、容易にロック解除が行える。
【0036】
また、板バネ14が露出部13の左右に配置されているので、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2を実装した場合であっても、各ケージ2に挿入したコネクタ1の板バネ14同士が干渉することはなく、また、各コネクタ1の板バネ14を取り違えることなく操作でき、確実に所望のコネクタ1のロックをリリースできる。
【0037】
第2の実施形態を図3に示す。
【0038】
この実施形態は、リリース機構4Zの一部のみが前実施形態のリリース機構4と異なっており、その他は同様の構成となっている。このリリース機構4Zは、コネクタ本体11にスライド可能に被嵌された枠状のスライダ21を有し、スライダ21に、前記解除部材12と前記板バネ14の他端14Xとを固定した点のみが前実施形態のリリース機構4と異なる。この実施形態によれば、板バネ14の凸部15を摘んで内方に押圧すると、スライダ21がコネクタ本体11に沿って安定して移動するので、ロック解除の操作性が向上する。
【0039】
第3の実施形態を図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示す。
【0040】
この実施形態は、板バネ14Zが断面台形型に形成されている点のみが最初の実施形態の板バネ14と異なっており、その他は同様の構成となっているため、同一の部材には同一符号を付して説明を省略する。この実施形態においても最初の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0041】
本発明は上記実施形態に限定されない。
【0042】
例えば、コネクタ1は、SFPコネクタに限定されることはなく、通常のコネクタであってもよい。また、板バネ14の断面形状は、V字型、台形型に限られずU字型など外方に膨出された凸部15を有していれば、如何なる形状であっても構わない。また、板バネ14は、弾性変形し得るものであれば金属に限られることはなく、樹脂などから形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の好適実施形態を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図2】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図3】第2の実施形態を示すコネクタの説明図であり、リリース機構の斜視図である。
【図4】第3の実施形態を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図5】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図6】ケージ及びコネクタの斜視図である。
【図7】ケージの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図8】従来例を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図9】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図10】別の従来例を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図11】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 コネクタ
2 ケージ
3 ロック機構
4 リリース機構
7 引掛け部材
9 係止部材
11 コネクタ本体
12 解除部材
13 露出部
14 板バネ
14X 一端
14Y 他端
15 凸部
21 スライダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構と、上記本体を上記ケージから抜去する際に上記ロック機構のロックを解除するリリース機構とを備えたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図6に、一般的なSFPコネクタ(Small Form Factor Pluggable Connector)1 及び該コネクタ1が挿抜されるケージ2の構造例を示す。
【0003】
ケージ2は、一端が蓋された略四角筒状のケージ本体22と、ケージ本体22の開口部33に設けられた引掛け部材7とを備え、開口部33がプリント基板6の縁部から突出するようにプリント基板6に実装されている。引掛け部材7は、図7(a)、(b)にも示すように、ケージ本体22の底面19(プリント基板6側の面)の一部が切り欠かれて形成された舌部23を有し、舌部23は、底面19から内方に折り曲げられた傾斜部24と、傾斜部24から底面19と平行になるように逆方向に折り曲げられた平行部18と、平行部18に開口された三角形状の穴8とを有し、弾性変形するものである。
【0004】
コネクタ1は、図8(a)、(b)に示すように、略四角柱状に形成されケージ2の開口部33に挿抜されるコネクタ本体11と、コネクタ本体11の下面5(プリント基板6に対向する面)に凸設され、コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき引掛け部材7の穴8に係合する係止部材9とを有する(図9(a)参照)。これらの係止部材9及び引掛け部材7が、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、両者を係止するロック機構3を構成する。
【0005】
ロック機構3によって係止されたコネクタ本体11をケージ2から抜去する際には、ロック機構3のロックを解除する必要があり、そのため、コネクタ本体11にはリリース機構4(図6参照)が設けられている。従来、リリース機構4として、押しボタンを用いたリリース機構4Xと、ツマミを用いたリリース機構4Yとが知られている。
【0006】
押しボタンを用いたリリース機構4Xは、図8(a)、(b)に示すように、コネクタ本体11の下面5にコネクタ挿抜方向に移動可能に装着された解除ボタン25を有し、解除ボタン25は、その先端部に係止部材9を挟むようにして形成されたクサビ状部26を備え、図9(a)に示す通常位置と図9(b)に示す解除位置との間で移動可能となっている。コネクタ1をケージ2に挿入したとき、図9(a)に示すように、解除ボタン25を通常位置としておけば、ロック機構3のロックが保持されるが、図9(b)に示すように、解除ボタン25を解除位置に押し込むと、クサビ状部26が引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間に潜り込んで平行部18を押し下げ、穴8(図6参照)が係止部材9から外れてロックが解除される。
【0007】
ツマミを用いたリリース機構4Yは、図10(a)、(b)に示すように、コネクタ本体11の下面5にシーソーの如く揺動可能に装着された解除ツマミ27を有し、解除ツマミ27は、係止部材9に隣接された作用点部28と、下面5に枢支された支点部29と、指等で力が付与される力点部30とを備え、図11(a)に示す通常位置と図11(b)に示す解除位置との間で揺動可能となっている。コネクタ1をケージ2に挿入したとき、図11(a)に示すように、解除ツマミ27を通常位置としておけば、ロック機構3のロックが保持されるが、図11(b)に示すように、解除ツマミ27を解除位置に揺動させると、作用点部28が平行部18を押し下げ、穴8(図6参照)が係止部材9から外れてロックが解除される。
【0008】
なお、関連する先行技術文献として、特許文献1〜3が知られている。
【0009】
【特許文献1】特開2004−311207号公報
【特許文献2】特開2004−125860号公報
【特許文献3】特開平11−72652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した「押しボタンを用いたリリース機構4X」、「ツマミを用いたリリース機構4Y」には、次のような課題が残されている。
【0011】
「押しボタンを用いたリリース機構4X」では、解除ボタン25がコネクタ本体11及び本体11に接続されたケーブル20の下に隠れるような構造となるため、解除ボタン25を押圧するときの作業性が悪い。また、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2が実装された場合、各ケージ2に挿入されたコネクタ1の解除ボタン25が近接するため、誤って解除ボタン25を押し、コネクタ1がリリースされるケースが考えられる。
【0012】
「ツマミを用いたリリース機構4Y」でも、同様に、解除ツマミ27がコネクタ本体11及びケーブル20の下に隠れるような構造となるため、解除ツマミ27を揺動するときの作業性に劣る。また、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2が実装される場合、各ケージ2に挿入されたコネクタ1の解除ツマミ27同士が干渉するため、表裏のケージ2にコネクタ1を同時に挿入してロックすることができないケースがある。
【0013】
そこで、本発明の目的は、ロック機構のロックを容易に解除でき、ケージから抜去する際の作業性を向上できるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構のロックを、上記本体を上記ケージから抜去する際に解除するためのリリース機構を備えたコネクタであって、上記リリース機構は、上記ロック機構のロックを解除するため上記本体に沿って移動可能な解除部材と、上記本体を上記ケージに挿入したとき、該ケージから突出する上記本体の露出部に、該露出部を左右から挟むように配置された一対の板バネとを有し、各板バネは、一端が上記露出部に固定され、他端が上記解除部材に連結され、これら一端と他端との間に外方に膨出された凸部を有し、各凸部を内方に押圧することで、上記解除部材が上記ロック機構のロックを解除する方向に移動することを特徴とするものである。
【0015】
上記板バネ及び上記解除部材が、金属板によって構成されていてもよい。
【0016】
上記ロック機構は、上記ケージに設けられた引掛け部材に係合するため、上記本体に形成された係止部材を有していてもよい。
【0017】
上記解除部材は、上記ロック機構のロックを解除する方向に移動されたとき、上記引掛け部材に押し付けられ、該引掛け部材を変形させて上記係止部材から離脱させるものであってもよい。
【0018】
上記リリース機構は、上記本体にスライド可能に被嵌されたスライダを有し、該スライダに、上記解除部材と上記板バネの他端とが固定されていてもよい。
【0019】
上記板バネが、断面V字型に形成されていてもよい。
【0020】
上記板バネが、断面台形型に形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るコネクタによれば、板バネが摘み易い位置にあるので、ロック機構のロックを容易に解除でき、ケージから抜去する際の作業性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の好適実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0023】
本実施形態に係るコネクタ(SFPコネクタ)1は、図6、図7に示すケージ2に挿抜されるものであり、コネクタ1をケージ2に挿入したとき両者を係止するロック機構3のロックを、コネクタ1をケージ2から抜去する際に解除するリリース機構4に以下に述べる工夫を施したものである。ここで、ケージ2については既述の通りであるので説明を省略し、コネクタ1についてのみ説明する。
【0024】
図1(a)、(b)に示すように、コネクタ1は、ケージ2の開口部33に挿入できるように略四角柱状に形成されたコネクタ本体11と、コネクタ本体11の下面5(プリント基板6に対向する面)に凸設され、コネクタ本体11をケージ2に挿入したとき引掛け部材7の穴8(図6参照)に係合する係止部材9とを有する(図2(a)参照)。これらの係止部材9及び引掛け部材7が、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、両者を係止するロック機構3を構成する。
【0025】
図1(a)、(b)に戻って、コネクタ本体11には、本体11をケージ2から抜去する際にロック機構3のロックを解除するためのリリース機構4が設けられている。リリース機構4は、ロック機構3のロックを解除するためコネクタ本体11の下面5に沿って移動可能な解除部材12と、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したとき、ケージ2から突出する本体11の露出部13に、露出部13を左右から挟むように配置された一対の板バネ14とを有する。
【0026】
板バネ14は、断面V字型に形成されており、一端14Xが露出部13の端部に固定され、他端14Yが解除部材12に連結され、これら一端14Xと他端14Yとの間に外方に膨出された凸部15を有する。詳しくは、板バネ14の一端14Xは、その略全縁が露出部13の端部に接着や係合等によって固定され、板バネ14の他端14Yの下部には、左右の板バネ14同士を連結する連結部材16が設けられ、連結部材16に、解除部材12が設けられている。板バネ14、連結部材16及び解除部材12は、金属板によって一体的に構成されている。
【0027】
解除部材12は、先端部にクサビ状部17を有し、コネクタ本体11の下面5に凸設された係止部材9を左右から挟むようにして一対配置されている。クサビ状部17の角度、高さ及び長さは、図2(a)に示すように、コネクタ本体11がケージ2に奥まで挿入されたとき、ケージ2に設けられた引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間にクサビ状部17の先端が平行部18を押し下げることなく僅かに進入するように形成され、且つ、図2(b)に示すように、板バネ14の凸部15が内方に押圧されてクサビ状部17が図中左方に移動されたとき、引掛け部材7の平行部18を押し下げて平行部18に形成された穴8(図6)が係止部材9から離脱するように形成されている。
【0028】
板バネ14のV字角度は、板バネ14の自然状態にて、クサビ状部17の先端が係止部材9に差し掛かる程度、即ち図2(a)に示すように、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したときクサビ状部17が引掛け部材7の平行部18を押し下げないように設定され、且つ、凸部15を内方に押圧してV字角度が略180度近くまで大きくなったとき、図2(b)に示すように、クサビ状部17の先端が係止部材9を通り越す位置まで移動され、クサビ状部17が平行部18を押し下げて平行部18に形成された穴8(図6)が係止部材9から離脱するように設定されている。
【0029】
本実施形態の作用を述べる。
【0030】
コネクタ1をケージ2に奥まで挿入すると、図2(a)に示すように、コネクタ本体11に設けられた係止部材9がケージ2に設けられた引掛け部材7の穴8(図6)に嵌り、コネクタ1がケージ2にロックされる。
【0031】
詳しくは、手指等で板バネ14の凸部15を摘み、板バネ14をそのV字角度が略180度近くとなるまで伸展させた状態で、コネクタ1をケージ2に挿入する。板バネ14の伸展により、係止部材9のクサビ状部17の先端が係止部材9を通り越す位置まで移動されるので、コネクタ1をケージ2に挿入すると、先ず引掛け部材7の平行部18がクサビ状部17で押し下げられ、次いで平行部18に設けられた穴8(図6)に係止部材9が対向することになる。その状態で、板バネ14の凸部15から手指を離せば、板バネ14の復元力でV字角度が元に戻り、クサビ状部17が図中右方に移動して平行部18がその弾性復元力ではね上がり、穴8が係止部9に係合されてロックされる。
【0032】
このとき、解除部材12のクサビ状部17の先端が、引掛け部材7の平行部18とコネクタ本体11の下面5との間に位置される。
【0033】
ロック状態のコネクタ1をケージ2から抜去する際には、左右の板バネ14の凸部15を手指等で摘むことで内方に押圧し、図2(b)に示すように、板バネ14をそのV字角度が略180度近くまで大きくなるように弾性変形させる。すると、解除部材12が図中左方(ロック機構3のロックを解除する方向)に移動し、解除部材12のクサビ状部17によって平行部18が押し下げられ、平行部18に設けられた穴8(図6)がコネクタ本体11に設けられた係止部材9から離脱され、ロックが解除される。よって、コネクタ1をケージ2から抜去できる。
【0034】
ここで、板バネ14は、コネクタ本体11をケージ2に奥まで挿入したときケージ2の開口部33から突出する本体11の露出部13の左右に配置されているので、ロックを解除する際に手指等で摘みやすい位置にある。よって、ロック機構3のロックを容易に解除でき、コネクタ1をケージ2から抜去する際の作業性が向上する。
【0035】
すなわち、ロック機構3は、引掛け部材18がケージ本体22の底面19に設けられ、係止部材9がコネクタ本体11の下面5に設けられていることから、コネクタ本体11及び本体11に接続されたケーブル20の下に隠れる位置となるところ、そのロックの解除を露出部13の左右に配置された板バネ14の凸部15を摘むことで行うようにしているので、凸部15を手指等で摘むとき、ケージ2やプリント基板6(図6)が邪魔にならず、容易にロック解除が行える。
【0036】
また、板バネ14が露出部13の左右に配置されているので、プリント基板6の表裏の同じ位置にケージ2を実装した場合であっても、各ケージ2に挿入したコネクタ1の板バネ14同士が干渉することはなく、また、各コネクタ1の板バネ14を取り違えることなく操作でき、確実に所望のコネクタ1のロックをリリースできる。
【0037】
第2の実施形態を図3に示す。
【0038】
この実施形態は、リリース機構4Zの一部のみが前実施形態のリリース機構4と異なっており、その他は同様の構成となっている。このリリース機構4Zは、コネクタ本体11にスライド可能に被嵌された枠状のスライダ21を有し、スライダ21に、前記解除部材12と前記板バネ14の他端14Xとを固定した点のみが前実施形態のリリース機構4と異なる。この実施形態によれば、板バネ14の凸部15を摘んで内方に押圧すると、スライダ21がコネクタ本体11に沿って安定して移動するので、ロック解除の操作性が向上する。
【0039】
第3の実施形態を図4(a)、(b)、図5(a)、(b)に示す。
【0040】
この実施形態は、板バネ14Zが断面台形型に形成されている点のみが最初の実施形態の板バネ14と異なっており、その他は同様の構成となっているため、同一の部材には同一符号を付して説明を省略する。この実施形態においても最初の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0041】
本発明は上記実施形態に限定されない。
【0042】
例えば、コネクタ1は、SFPコネクタに限定されることはなく、通常のコネクタであってもよい。また、板バネ14の断面形状は、V字型、台形型に限られずU字型など外方に膨出された凸部15を有していれば、如何なる形状であっても構わない。また、板バネ14は、弾性変形し得るものであれば金属に限られることはなく、樹脂などから形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の好適実施形態を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図2】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図3】第2の実施形態を示すコネクタの説明図であり、リリース機構の斜視図である。
【図4】第3の実施形態を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図5】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図6】ケージ及びコネクタの斜視図である。
【図7】ケージの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図8】従来例を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図9】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【図10】別の従来例を示すコネクタの説明図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図11】上記コネクタをケージに挿入した状態を示す説明図であり、(a)は通常時の側面図、(b)はロック解除時の部分破断側面図である。
【符号の説明】
【0044】
1 コネクタ
2 ケージ
3 ロック機構
4 リリース機構
7 引掛け部材
9 係止部材
11 コネクタ本体
12 解除部材
13 露出部
14 板バネ
14X 一端
14Y 他端
15 凸部
21 スライダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構のロックを、上記本体を上記ケージから抜去する際に解除するためのリリース機構を備えたコネクタであって、 上記リリース機構は、上記ロック機構のロックを解除するため上記本体に沿って移動可能な解除部材と、上記本体を上記ケージに挿入したとき、該ケージから突出する上記本体の露出部に、該露出部を左右から挟むように配置された一対の板バネとを有し、
各板バネは、一端が上記露出部に固定され、他端が上記解除部材に連結され、これら一端と他端との間に外方に膨出された凸部を有し、各凸部を内方に押圧することで、上記解除部材が上記ロック機構のロックを解除する方向に移動することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
上記板バネ及び上記解除部材が、金属板によって構成されている請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
上記ロック機構は、上記ケージに設けられた引掛け部材に係合するため、上記本体に形成された係止部材を有する請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
上記解除部材は、上記ロック機構のロックを解除する方向に移動されたとき、上記引掛け部材に押し付けられ、該引掛け部材を変形させて上記係止部材から離脱させるものである請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
上記リリース機構は、上記本体にスライド可能に被嵌されたスライダを有し、該スライダに、上記解除部材と上記板バネの他端とが固定された請求項1〜4いずれかに記載のコネクタ。
【請求項6】
上記板バネが、断面V字型に形成された請求項1〜5いずれかに記載のコネクタ。
【請求項7】
上記板バネが、断面台形型に形成された請求項1〜5いずれかに記載のコネクタ。
【請求項1】
コネクタ本体をケージに挿入したとき両者を係止するロック機構のロックを、上記本体を上記ケージから抜去する際に解除するためのリリース機構を備えたコネクタであって、 上記リリース機構は、上記ロック機構のロックを解除するため上記本体に沿って移動可能な解除部材と、上記本体を上記ケージに挿入したとき、該ケージから突出する上記本体の露出部に、該露出部を左右から挟むように配置された一対の板バネとを有し、
各板バネは、一端が上記露出部に固定され、他端が上記解除部材に連結され、これら一端と他端との間に外方に膨出された凸部を有し、各凸部を内方に押圧することで、上記解除部材が上記ロック機構のロックを解除する方向に移動することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
上記板バネ及び上記解除部材が、金属板によって構成されている請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
上記ロック機構は、上記ケージに設けられた引掛け部材に係合するため、上記本体に形成された係止部材を有する請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
上記解除部材は、上記ロック機構のロックを解除する方向に移動されたとき、上記引掛け部材に押し付けられ、該引掛け部材を変形させて上記係止部材から離脱させるものである請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
上記リリース機構は、上記本体にスライド可能に被嵌されたスライダを有し、該スライダに、上記解除部材と上記板バネの他端とが固定された請求項1〜4いずれかに記載のコネクタ。
【請求項6】
上記板バネが、断面V字型に形成された請求項1〜5いずれかに記載のコネクタ。
【請求項7】
上記板バネが、断面台形型に形成された請求項1〜5いずれかに記載のコネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−287444(P2007−287444A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112540(P2006−112540)
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月14日(2006.4.14)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】
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