コネクタ
【課題】ゴム栓のハウジングからの抜け止めを可能とした上でコネクタが大型化するのを防止する。
【解決手段】ハウジング20の外周面には、板状の張出部24が張り出して形成されている。張出部24には、取付孔30が厚み方向に貫通して形成されている。ゴム栓60には、取付孔30に挿入される係止片65が片持ち状に突出して形成されている。係止片65の先端部には、係止突起67が膨出して形成されている。張出部24における取付孔30の内周面には、係止突起67に係止される係止受部31が形成されている。係止受部31に係止された係止突起67が、取付孔30内に収容されるようになっている。
【解決手段】ハウジング20の外周面には、板状の張出部24が張り出して形成されている。張出部24には、取付孔30が厚み方向に貫通して形成されている。ゴム栓60には、取付孔30に挿入される係止片65が片持ち状に突出して形成されている。係止片65の先端部には、係止突起67が膨出して形成されている。張出部24における取付孔30の内周面には、係止突起67に係止される係止受部31が形成されている。係止受部31に係止された係止突起67が、取付孔30内に収容されるようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコネクタは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、ハウジングの外周面に嵌着されるゴム栓とを備えている。ハウジングの外周面には、張出部が張り出して形成され、張出部には、取付孔が貫通して形成されている。ゴム栓には、係止片が後方へ片持ち状に突出して形成され、係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されている。
【0003】
ハウジングに前方からゴム栓が装着されると、係止片が取付孔を貫通して、係止突起が張出部の後面側に突出して配置される。これにより、係止片が張出部の後面側に掛け止められ、ゴム栓のハウジングからの抜け止めがなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭63−162470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、仮に、ハウジングの後面側にも別の嵌合相手が嵌合される場合には、その別の嵌合相手と、張出部の後面側に突出する係止突起とが、互いに干渉するのを回避しなければならない。その場合、係止突起の突出分、ハウジングを後方に拡張することにより、別の嵌合相手に対する嵌合領域を確保することができる。しかしそうなると、コネクタが全体的に大型化するという事情がある。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ゴム栓のハウジングからの抜け止めを可能とした上でコネクタが大型化するのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、嵌合相手に嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングの外周面に嵌着され、前記ハウジングが前記嵌合相手に嵌合された状態で、前記ハウジングと前記嵌合相手との間に弾性的に挟持されるゴム栓とを備え、前記ハウジングの外周面には、板状の張出部が張り出して形成され、前記張出部には、取付孔が厚み方向に形成され、前記ゴム栓には、前記取付孔に挿入される係止片が片持ち状に突出して形成され、かつ、前記ゴム栓の係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されているコネクタであって、前記張出部における前記取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が段付き状に形成され、前記係止受部に係止された前記係止突起が、前記取付孔内に収容されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングが、前記嵌合相手への嵌合側とは反対側で、相手ハウジングに嵌合可能とされ、かつ前記相手ハウジングに嵌合された状態で、前記相手ハウジングの外周面と前記取付孔の内周面との間に前記係止突起の一部が視認可能に配置されるところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記嵌合相手には、前記ハウジングが嵌合可能な装着孔が形成され、前記嵌合相手における前記装着孔の開口縁には、前記ハウジングを誘い込むための誘い込み部が拡開して形成され、前記ハウジングの外周面には、前記誘い込み部に挿入可能な段部が張り出して形成され、前記段部には、前記張出部が連なり、かつ前記ゴム栓が当て止め可能とされており、前記取付孔が前記段部にも貫通する形態とされているところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記取付孔の内周面には、前記ゴム栓の係止片を前記係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
<請求項1の発明>
張出部における取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が形成され、係止受部に係止された係止突起が取付孔内に収容されているから、仮に、ハウジングにおいて張出部を挟んで嵌合相手が嵌合される側とは反対側に、相手ハウジング等の別の嵌合相手が嵌合されようとしても、その別の嵌合相手と係止突起とが干渉するのが回避される。この場合、係止突起が取付孔内に収容されているため、ハウジングを拡張させずに済み、コネクタが大型化するのを防止できる。
【0012】
<請求項2の発明>
相手ハウジングに嵌合された状態で、相手ハウジングの外周面と取付孔の内周面との間に係止突起の一部が視認可能に配置されるため、ゴム栓が正規位置に装着されているのかどうかを確認できる。
【0013】
<請求項3の発明>
取付孔が段部にも貫通する形態とされているため、段部の分、取付孔の長さが長くなり、係止片の長さが適正に確保される。
【0014】
<請求項4の発明>
取付孔の内周面には係止片を係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されているため、ゴム栓の装着動作に連動させて、係止片を係止位置に確実に至らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態1に係るコネクタの断面図である。
【図2】コネクタが嵌合相手に嵌合された状態をあらわす断面図である。
【図3】ハウジングの正面図である。
【図4】ハウジングの側面図である。
【図5】ハウジングの背面図である。
【図6】相手ハウジングに嵌合されるコネクタの正面図である。
【図7】ゴム栓の正面図である。
【図8】ゴム栓の側面図である。
【図9】実施形態2に係るコネクタにおいて、ゴム栓を装着する前の状態をあらわす要部拡大断面図である。
【図10】ゴム栓を装着する過程の状態をあらわす要部拡大断面図である。
【図11】ゴム栓を装着した状態をあらわす要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。実施形態1に係るコネクタ10は、ハウジング20と、端子金具50と、ゴム栓60とを備えている。ハウジング20は、嵌合相手となる機器80に嵌合可能とされ、かつ機器80への嵌合側とは反対側で、別の嵌合相手となる相手ハウジング90に嵌合可能とされている。
【0017】
機器80には、図2に示すように、相手ハウジング90を嵌合可能な嵌合孔81が形成されている。機器80の嵌合孔81の開口側には、奥側より大径のゴム栓嵌合部82が形成されている。また、嵌合孔81のゴム栓嵌合部82の開口縁には、テーパ状の誘い込み部83が拡開して形成されている。
【0018】
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように、ブロック状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の前端周縁から前方に突出する筒状のフード部22とを有している。ハウジング本体21には、ピン状の端子金具50が装着されている。端子金具50は、導電金属製であって、その中間部がハウジング本体21を貫通し、その前端部がフード部22内に突出し、その後端部がハウジング本体21の後面から後方に突出して配置されている。端子金具50の前端部は、相手ハウジング90に装着された相手端子金具(図示せず)と電気的に接続され、端子金具50の後端部は、機器80側の導電部(図示せず)と電気的に接続される。ハウジング本体21の後面の幅方向両端部には、端子金具50の後端部を挟んだ幅方向両側に、一対の保護壁23が突出して形成されている。端子金具50の後端部は、両保護壁23によって保護状態に置かれている。
【0019】
ハウジング本体21の外周面の前端には、フード部22との境界位置に、板状の張出部24が全周に亘って張り出して形成されている。張出部24は、図3に示すように、正面から視ると四角に丸みのついた略平行四辺形状をなし、その対角二角に、一対の固定孔25が厚み方向(板厚方向)に貫通して形成されている。張出部24の前面には、円筒部26が突出して形成されている。固定孔25は、円筒部26内に配置されている。
【0020】
ハウジング本体21の外周面には、図5に示すように、張出部24の後面に連なる段部27が周方向に突出して形成されている。ハウジング本体21の外周面のうち、段部27よりも後方には、ゴム栓装着面28が全周に亘って形成されている。
【0021】
また、張出部24の後面には、両固定孔25の位置する角部とは別の対角二角に、一対の位置決め部29が突出して形成されている。両位置決め部29は、円柱状をなし、ハウジング20の機器80への嵌合時に、機器80に開口する位置決め受部(図示せず)に位置決め状態で嵌合される。
【0022】
そして、張出部24及び段部27には、位置決め部29の位置する角部と同じ対角領域に、一対の取付孔30が厚み方向(前後方向)に貫通して形成されている。両取付孔30は、内外で対向する円弧縁を有し、正面から視て扇状をなしている。そして、張出部24の取付孔30の内周面には、係止受部31が段付き状に形成されている。係止受部31は、径方向(前後方向と直交する方向)に沿った前向きの壁面とされている。取付孔30の内周面において係止受部31を挟んだ前後両側のうちの前側は、後側よりも大きな開口径とされている。そして、係止受部31は、張出部24の厚み方向中央よりも段部27寄りとなる後方に配置されている。
【0023】
続いてゴム栓60について説明すると、ゴム栓60はシリコンゴム等のゴム製であって、図7及び図8に示すように、筒状のゴム栓本体61を有している。このゴム栓本体61は、幅方向に長く延び、四隅に丸みのついた矩形環状をなしている。ゴム栓本体61の外周面の前後方向ほぼ中央部には、複数条の外周リップ62が全周に亘って突出して形成されている。また、ゴム栓本体61の内周面には、外周リップ62とは異なる位相で内周リップ63が全周に亘って突出して形成されている。本実施形態の外周リップ62は、浅底の溝部64を挟んだ前後両側に対をなし、その前後両面が厚み方向に対して緩傾斜とされ、溝部64の両対向面が厚み方向に対して急傾斜とされている。
【0024】
ゴム栓本体61の対角二角には、一対の係止片65が片持ち状に突出して形成されている。係止片65は、前後方向に延びる板状の係止本体66を有している。係止本体66の断面形状は、取付孔30に対応した扇状をなしている。そして、係止本体66の先端部(前端部)には、係止突起67が全周に亘って膨出して形成されている。係止突起67には、先端に向けて次第に縮径するテーパ状の案内面68が形成されている。
【0025】
本実施形態に係るコネクタ10の構成は上述の通りであり、続いて、その作用効果を説明する。
まず、ハウジング20のゴム栓装着面28に後方からゴム栓60を装着する。ゴム栓60が装着される過程では、係止片65の内周面がゴム栓装着面28を摺動するとともに、係止片65の係止突起67が案内面68で案内されつつ取付孔30内に圧入されて弾性変形させられる。ゴム栓60が正規装着されると、ゴム栓本体61の前端が段部27に当て止めさせられ、かつ係止突起67が弾性復帰して係止受部31の前方に係止可能に配置される。これにより、ゴム栓60の後方への抜けが規制される。この場合、係止突起67の全体は、取付孔30の前側領域に収容される。このため、係止片65の先端側が張出部24の前面側に突き出ることはない。
【0026】
上記の状態で、機器80の嵌合孔81内にハウジング20を嵌合させる。嵌合過程では、ゴム栓60が、誘い込み部83に摺動可能に案内されつつゴム栓嵌合部82に円滑に挿入される。ハウジング20が正規深さで嵌合されると、段部27がゴム栓嵌合部82内に挿入され、かつゴム栓60がハウジング20と機器80との間に径方向に弾性的に挟持させられる。このとき、外周リップ62がゴム栓嵌合部82の内周面に弾性的に圧潰されるとともに、内周リップ63がハウジング20のゴム栓装着面28に弾性的に圧潰され、もって機器80とハウジング20との間が液密にシールされる。そして、張出部24の固定孔25に前方からボルト70が挿入され、挿入されたボルト70が機器80側にねじ込まれる。これにより、図2に示すように、コネクタ10が機器80に取り付けられる。
【0027】
その後、ハウジング20に前方から相手ハウジング90を嵌合させる。この場合、相手ハウジング90は、ハウジング20のフード部22に外嵌される。すると、図6に示すように、相手ハウジング90の外壁91によって取付孔30の径方向内側が隠蔽される。一方、取付孔30の径方向外側は前方に露出され、相手ハウジング90の外周面と取付孔30の内周面との間に、係止突起67の一部が前方から視認可能となる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態によれば、張出部24の取付孔30の内周面に、係止受部31が形成され、係止受部31に係止された係止突起67が取付孔30内に収容されているから、ハウジング20において張出部24を挟んで機器80が嵌合される側とは反対側に、相手ハウジング90が嵌合された場合に、その相手ハウジング90と係止突起67とが干渉するのが回避される。また、係止突起67が取付孔30内に収容されているため、ハウジング20を後方に拡張させずに済み、コネクタ10が大型化するのを防止できる。
【0029】
また、相手ハウジング90に嵌合された状態で、相手ハウジング90の外周面と取付孔30の内周面との間に係止突起67の一部が視認可能に配置されるため、ゴム栓60が正規位置に装着されているのかどうかを確認できる。
【0030】
さらに、取付孔30が張出部24から段部27にかけて貫通する形態とされているため、段部27の分、取付孔30の長さが長くなり、係止片65の長さが適正に確保される。
【0031】
<実施形態2>
図9ないし図11は、本発明の実施形態2を示す。実施形態2では、張出部24Aの取付孔30Aの形状及びゴム栓60Aの係止片65Aの形状が実施形態1とは異なる。その他は、実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
張出部24A及び段部27Aには、図9に示すように、取付孔30Aが前後方向に貫通して形成されている。取付孔30Aは、張出部24Aの前端から後方へ向けてほぼ一定径で延びるスリット状の副孔36と、副孔36の後端から段部27Aの後端にかけて径方向外向きに拡開しつつ延びる主孔37とからなる。主孔37の内側面の後端には、係止受部31Aが突出して形成されている。係止受部31Aの前面は、外側に向けてオーバハング状に傾く係止受面38とされている。また、主孔37の外側面には、後方へ向けて拡開するテーパ状の案内斜面39が形成されている。
【0033】
ゴム栓60Aの係止片65Aは、ハウジング20Aのゴム栓装着面28Aから離間して配置される。係止片65Aの外側面には、先端に向けて内向きに傾斜する案内受面71が形成されている。また、係止片65Aの内側面の先端部には、係止突起67Aが内向きに突出して形成されている。そして、係止突起67Aの後面は、内側へ向けてオーバハング状に傾斜する係止面72とされている。
【0034】
ゴム栓60Aがハウジング20Aに装着される過程では、図10に示すように、係止片65Aの係止突起67Aが係止受部31Aに乗り上げられるとともに、ゴム栓60Aの前側部分が外向きに撓み変形させられる。また、係止片65Aの案内受面71が取付孔30Aの案内斜面39を摺動し、係止突起67Aが取付孔30Aの奥側内方へ前のめりに進入して行く。
【0035】
ゴム栓60Aがハウジング20Aに正規装着されると、図11に示すように、係止突起67Aが係止受部31Aの前面側に回り込み、係止突起67Aの係止面72が係止受部31Aの係止受面38の前方に係止可能に配置される。このとき、取付孔30Aの案内斜面39と係止片65Aの案内受面71とは、若干の隙間をあけつつほぼ平行に対向配置される。
【0036】
上記の状態で、ゴム栓60Aを後方へ引っ張ると、係止突起67Aと係止受部31Aとが緊密に噛み合い、ゴム栓60Aのそれ以上後方への変位が阻止される。したがって、実施形態2によれば、ゴム栓60Aの抜け止めが確実になされる。また、取付孔30Aの内周面には係止片65Aを係止受部31Aとの係止位置に誘導する案内斜面39が形成されているため、ゴム栓60Aの装着動作に連動して、係止片65Aが係止位置へと確実に至らしめられる。
【0037】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ゴム栓が嵌合相手としての相手ハウジングとハウジングとの間に挟まれる構成であってもよい。
(2)実施形態1では、張出部の後面における取付孔の開口縁に係止突起の誘い込みのための案内面が形成されていてもよい。
(3)相手ハウジングが嵌合された状態で、取付孔の全体が視認可能とされる形態であってもよい。
(4)相手ハウジングが嵌合された状態で、取付孔の全体が相手ハウジングの外壁によって隠蔽される形態であってもよい。
(5)取付孔が張出部を貫通しない有底孔として構成されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0038】
10…コネクタ
20、20A…ハウジング
24、24A…張出部
27、27A…段部
30、30A…取付孔
31、31A…係止受部
39…案内斜面
60、60A…ゴム栓
65、65A…係止片
67、67A…係止突起
80…機器(嵌合相手)
83…誘い込み部
90…相手ハウジング
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコネクタは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、ハウジングの外周面に嵌着されるゴム栓とを備えている。ハウジングの外周面には、張出部が張り出して形成され、張出部には、取付孔が貫通して形成されている。ゴム栓には、係止片が後方へ片持ち状に突出して形成され、係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されている。
【0003】
ハウジングに前方からゴム栓が装着されると、係止片が取付孔を貫通して、係止突起が張出部の後面側に突出して配置される。これにより、係止片が張出部の後面側に掛け止められ、ゴム栓のハウジングからの抜け止めがなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭63−162470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、仮に、ハウジングの後面側にも別の嵌合相手が嵌合される場合には、その別の嵌合相手と、張出部の後面側に突出する係止突起とが、互いに干渉するのを回避しなければならない。その場合、係止突起の突出分、ハウジングを後方に拡張することにより、別の嵌合相手に対する嵌合領域を確保することができる。しかしそうなると、コネクタが全体的に大型化するという事情がある。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ゴム栓のハウジングからの抜け止めを可能とした上でコネクタが大型化するのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、嵌合相手に嵌合可能なハウジングと、前記ハウジングの外周面に嵌着され、前記ハウジングが前記嵌合相手に嵌合された状態で、前記ハウジングと前記嵌合相手との間に弾性的に挟持されるゴム栓とを備え、前記ハウジングの外周面には、板状の張出部が張り出して形成され、前記張出部には、取付孔が厚み方向に形成され、前記ゴム栓には、前記取付孔に挿入される係止片が片持ち状に突出して形成され、かつ、前記ゴム栓の係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されているコネクタであって、前記張出部における前記取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が段付き状に形成され、前記係止受部に係止された前記係止突起が、前記取付孔内に収容されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングが、前記嵌合相手への嵌合側とは反対側で、相手ハウジングに嵌合可能とされ、かつ前記相手ハウジングに嵌合された状態で、前記相手ハウジングの外周面と前記取付孔の内周面との間に前記係止突起の一部が視認可能に配置されるところに特徴を有する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記嵌合相手には、前記ハウジングが嵌合可能な装着孔が形成され、前記嵌合相手における前記装着孔の開口縁には、前記ハウジングを誘い込むための誘い込み部が拡開して形成され、前記ハウジングの外周面には、前記誘い込み部に挿入可能な段部が張り出して形成され、前記段部には、前記張出部が連なり、かつ前記ゴム栓が当て止め可能とされており、前記取付孔が前記段部にも貫通する形態とされているところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記取付孔の内周面には、前記ゴム栓の係止片を前記係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
<請求項1の発明>
張出部における取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が形成され、係止受部に係止された係止突起が取付孔内に収容されているから、仮に、ハウジングにおいて張出部を挟んで嵌合相手が嵌合される側とは反対側に、相手ハウジング等の別の嵌合相手が嵌合されようとしても、その別の嵌合相手と係止突起とが干渉するのが回避される。この場合、係止突起が取付孔内に収容されているため、ハウジングを拡張させずに済み、コネクタが大型化するのを防止できる。
【0012】
<請求項2の発明>
相手ハウジングに嵌合された状態で、相手ハウジングの外周面と取付孔の内周面との間に係止突起の一部が視認可能に配置されるため、ゴム栓が正規位置に装着されているのかどうかを確認できる。
【0013】
<請求項3の発明>
取付孔が段部にも貫通する形態とされているため、段部の分、取付孔の長さが長くなり、係止片の長さが適正に確保される。
【0014】
<請求項4の発明>
取付孔の内周面には係止片を係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されているため、ゴム栓の装着動作に連動させて、係止片を係止位置に確実に至らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態1に係るコネクタの断面図である。
【図2】コネクタが嵌合相手に嵌合された状態をあらわす断面図である。
【図3】ハウジングの正面図である。
【図4】ハウジングの側面図である。
【図5】ハウジングの背面図である。
【図6】相手ハウジングに嵌合されるコネクタの正面図である。
【図7】ゴム栓の正面図である。
【図8】ゴム栓の側面図である。
【図9】実施形態2に係るコネクタにおいて、ゴム栓を装着する前の状態をあらわす要部拡大断面図である。
【図10】ゴム栓を装着する過程の状態をあらわす要部拡大断面図である。
【図11】ゴム栓を装着した状態をあらわす要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。実施形態1に係るコネクタ10は、ハウジング20と、端子金具50と、ゴム栓60とを備えている。ハウジング20は、嵌合相手となる機器80に嵌合可能とされ、かつ機器80への嵌合側とは反対側で、別の嵌合相手となる相手ハウジング90に嵌合可能とされている。
【0017】
機器80には、図2に示すように、相手ハウジング90を嵌合可能な嵌合孔81が形成されている。機器80の嵌合孔81の開口側には、奥側より大径のゴム栓嵌合部82が形成されている。また、嵌合孔81のゴム栓嵌合部82の開口縁には、テーパ状の誘い込み部83が拡開して形成されている。
【0018】
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように、ブロック状のハウジング本体21と、ハウジング本体21の前端周縁から前方に突出する筒状のフード部22とを有している。ハウジング本体21には、ピン状の端子金具50が装着されている。端子金具50は、導電金属製であって、その中間部がハウジング本体21を貫通し、その前端部がフード部22内に突出し、その後端部がハウジング本体21の後面から後方に突出して配置されている。端子金具50の前端部は、相手ハウジング90に装着された相手端子金具(図示せず)と電気的に接続され、端子金具50の後端部は、機器80側の導電部(図示せず)と電気的に接続される。ハウジング本体21の後面の幅方向両端部には、端子金具50の後端部を挟んだ幅方向両側に、一対の保護壁23が突出して形成されている。端子金具50の後端部は、両保護壁23によって保護状態に置かれている。
【0019】
ハウジング本体21の外周面の前端には、フード部22との境界位置に、板状の張出部24が全周に亘って張り出して形成されている。張出部24は、図3に示すように、正面から視ると四角に丸みのついた略平行四辺形状をなし、その対角二角に、一対の固定孔25が厚み方向(板厚方向)に貫通して形成されている。張出部24の前面には、円筒部26が突出して形成されている。固定孔25は、円筒部26内に配置されている。
【0020】
ハウジング本体21の外周面には、図5に示すように、張出部24の後面に連なる段部27が周方向に突出して形成されている。ハウジング本体21の外周面のうち、段部27よりも後方には、ゴム栓装着面28が全周に亘って形成されている。
【0021】
また、張出部24の後面には、両固定孔25の位置する角部とは別の対角二角に、一対の位置決め部29が突出して形成されている。両位置決め部29は、円柱状をなし、ハウジング20の機器80への嵌合時に、機器80に開口する位置決め受部(図示せず)に位置決め状態で嵌合される。
【0022】
そして、張出部24及び段部27には、位置決め部29の位置する角部と同じ対角領域に、一対の取付孔30が厚み方向(前後方向)に貫通して形成されている。両取付孔30は、内外で対向する円弧縁を有し、正面から視て扇状をなしている。そして、張出部24の取付孔30の内周面には、係止受部31が段付き状に形成されている。係止受部31は、径方向(前後方向と直交する方向)に沿った前向きの壁面とされている。取付孔30の内周面において係止受部31を挟んだ前後両側のうちの前側は、後側よりも大きな開口径とされている。そして、係止受部31は、張出部24の厚み方向中央よりも段部27寄りとなる後方に配置されている。
【0023】
続いてゴム栓60について説明すると、ゴム栓60はシリコンゴム等のゴム製であって、図7及び図8に示すように、筒状のゴム栓本体61を有している。このゴム栓本体61は、幅方向に長く延び、四隅に丸みのついた矩形環状をなしている。ゴム栓本体61の外周面の前後方向ほぼ中央部には、複数条の外周リップ62が全周に亘って突出して形成されている。また、ゴム栓本体61の内周面には、外周リップ62とは異なる位相で内周リップ63が全周に亘って突出して形成されている。本実施形態の外周リップ62は、浅底の溝部64を挟んだ前後両側に対をなし、その前後両面が厚み方向に対して緩傾斜とされ、溝部64の両対向面が厚み方向に対して急傾斜とされている。
【0024】
ゴム栓本体61の対角二角には、一対の係止片65が片持ち状に突出して形成されている。係止片65は、前後方向に延びる板状の係止本体66を有している。係止本体66の断面形状は、取付孔30に対応した扇状をなしている。そして、係止本体66の先端部(前端部)には、係止突起67が全周に亘って膨出して形成されている。係止突起67には、先端に向けて次第に縮径するテーパ状の案内面68が形成されている。
【0025】
本実施形態に係るコネクタ10の構成は上述の通りであり、続いて、その作用効果を説明する。
まず、ハウジング20のゴム栓装着面28に後方からゴム栓60を装着する。ゴム栓60が装着される過程では、係止片65の内周面がゴム栓装着面28を摺動するとともに、係止片65の係止突起67が案内面68で案内されつつ取付孔30内に圧入されて弾性変形させられる。ゴム栓60が正規装着されると、ゴム栓本体61の前端が段部27に当て止めさせられ、かつ係止突起67が弾性復帰して係止受部31の前方に係止可能に配置される。これにより、ゴム栓60の後方への抜けが規制される。この場合、係止突起67の全体は、取付孔30の前側領域に収容される。このため、係止片65の先端側が張出部24の前面側に突き出ることはない。
【0026】
上記の状態で、機器80の嵌合孔81内にハウジング20を嵌合させる。嵌合過程では、ゴム栓60が、誘い込み部83に摺動可能に案内されつつゴム栓嵌合部82に円滑に挿入される。ハウジング20が正規深さで嵌合されると、段部27がゴム栓嵌合部82内に挿入され、かつゴム栓60がハウジング20と機器80との間に径方向に弾性的に挟持させられる。このとき、外周リップ62がゴム栓嵌合部82の内周面に弾性的に圧潰されるとともに、内周リップ63がハウジング20のゴム栓装着面28に弾性的に圧潰され、もって機器80とハウジング20との間が液密にシールされる。そして、張出部24の固定孔25に前方からボルト70が挿入され、挿入されたボルト70が機器80側にねじ込まれる。これにより、図2に示すように、コネクタ10が機器80に取り付けられる。
【0027】
その後、ハウジング20に前方から相手ハウジング90を嵌合させる。この場合、相手ハウジング90は、ハウジング20のフード部22に外嵌される。すると、図6に示すように、相手ハウジング90の外壁91によって取付孔30の径方向内側が隠蔽される。一方、取付孔30の径方向外側は前方に露出され、相手ハウジング90の外周面と取付孔30の内周面との間に、係止突起67の一部が前方から視認可能となる。
【0028】
以上説明したように、本実施形態によれば、張出部24の取付孔30の内周面に、係止受部31が形成され、係止受部31に係止された係止突起67が取付孔30内に収容されているから、ハウジング20において張出部24を挟んで機器80が嵌合される側とは反対側に、相手ハウジング90が嵌合された場合に、その相手ハウジング90と係止突起67とが干渉するのが回避される。また、係止突起67が取付孔30内に収容されているため、ハウジング20を後方に拡張させずに済み、コネクタ10が大型化するのを防止できる。
【0029】
また、相手ハウジング90に嵌合された状態で、相手ハウジング90の外周面と取付孔30の内周面との間に係止突起67の一部が視認可能に配置されるため、ゴム栓60が正規位置に装着されているのかどうかを確認できる。
【0030】
さらに、取付孔30が張出部24から段部27にかけて貫通する形態とされているため、段部27の分、取付孔30の長さが長くなり、係止片65の長さが適正に確保される。
【0031】
<実施形態2>
図9ないし図11は、本発明の実施形態2を示す。実施形態2では、張出部24Aの取付孔30Aの形状及びゴム栓60Aの係止片65Aの形状が実施形態1とは異なる。その他は、実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
張出部24A及び段部27Aには、図9に示すように、取付孔30Aが前後方向に貫通して形成されている。取付孔30Aは、張出部24Aの前端から後方へ向けてほぼ一定径で延びるスリット状の副孔36と、副孔36の後端から段部27Aの後端にかけて径方向外向きに拡開しつつ延びる主孔37とからなる。主孔37の内側面の後端には、係止受部31Aが突出して形成されている。係止受部31Aの前面は、外側に向けてオーバハング状に傾く係止受面38とされている。また、主孔37の外側面には、後方へ向けて拡開するテーパ状の案内斜面39が形成されている。
【0033】
ゴム栓60Aの係止片65Aは、ハウジング20Aのゴム栓装着面28Aから離間して配置される。係止片65Aの外側面には、先端に向けて内向きに傾斜する案内受面71が形成されている。また、係止片65Aの内側面の先端部には、係止突起67Aが内向きに突出して形成されている。そして、係止突起67Aの後面は、内側へ向けてオーバハング状に傾斜する係止面72とされている。
【0034】
ゴム栓60Aがハウジング20Aに装着される過程では、図10に示すように、係止片65Aの係止突起67Aが係止受部31Aに乗り上げられるとともに、ゴム栓60Aの前側部分が外向きに撓み変形させられる。また、係止片65Aの案内受面71が取付孔30Aの案内斜面39を摺動し、係止突起67Aが取付孔30Aの奥側内方へ前のめりに進入して行く。
【0035】
ゴム栓60Aがハウジング20Aに正規装着されると、図11に示すように、係止突起67Aが係止受部31Aの前面側に回り込み、係止突起67Aの係止面72が係止受部31Aの係止受面38の前方に係止可能に配置される。このとき、取付孔30Aの案内斜面39と係止片65Aの案内受面71とは、若干の隙間をあけつつほぼ平行に対向配置される。
【0036】
上記の状態で、ゴム栓60Aを後方へ引っ張ると、係止突起67Aと係止受部31Aとが緊密に噛み合い、ゴム栓60Aのそれ以上後方への変位が阻止される。したがって、実施形態2によれば、ゴム栓60Aの抜け止めが確実になされる。また、取付孔30Aの内周面には係止片65Aを係止受部31Aとの係止位置に誘導する案内斜面39が形成されているため、ゴム栓60Aの装着動作に連動して、係止片65Aが係止位置へと確実に至らしめられる。
【0037】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ゴム栓が嵌合相手としての相手ハウジングとハウジングとの間に挟まれる構成であってもよい。
(2)実施形態1では、張出部の後面における取付孔の開口縁に係止突起の誘い込みのための案内面が形成されていてもよい。
(3)相手ハウジングが嵌合された状態で、取付孔の全体が視認可能とされる形態であってもよい。
(4)相手ハウジングが嵌合された状態で、取付孔の全体が相手ハウジングの外壁によって隠蔽される形態であってもよい。
(5)取付孔が張出部を貫通しない有底孔として構成されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0038】
10…コネクタ
20、20A…ハウジング
24、24A…張出部
27、27A…段部
30、30A…取付孔
31、31A…係止受部
39…案内斜面
60、60A…ゴム栓
65、65A…係止片
67、67A…係止突起
80…機器(嵌合相手)
83…誘い込み部
90…相手ハウジング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合相手に嵌合可能なハウジングと、
前記ハウジングの外周面に嵌着され、前記ハウジングが前記嵌合相手に嵌合された状態で、前記ハウジングと前記嵌合相手との間に弾性的に挟持されるゴム栓とを備え、
前記ハウジングの外周面には、板状の張出部が張り出して形成され、前記張出部には、取付孔が厚み方向に形成され、前記ゴム栓には、前記取付孔に挿入される係止片が片持ち状に突出して形成され、かつ、前記ゴム栓の係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されているコネクタであって、
前記張出部における前記取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が段付き状に形成され、前記係止受部に係止された前記係止突起が、前記取付孔内に収容されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングが、前記嵌合相手への嵌合側とは反対側で、相手ハウジングに嵌合可能とされ、かつ前記相手ハウジングに嵌合された状態で、前記相手ハウジングの外周面と前記取付孔の内周面との間に前記係止突起の一部が視認可能に配置されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記嵌合相手には、前記ハウジングが嵌合可能な装着孔が形成され、前記嵌合相手における前記装着孔の開口縁には、前記ハウジングを誘い込むための誘い込み部が拡開して形成され、前記ハウジングの外周面には、前記誘い込み部に挿入可能な段部が張り出して形成され、前記段部には、前記張出部が連なり、かつ前記ゴム栓が当て止め可能とされており、前記取付孔が前記段部にも貫通する形態とされていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記取付孔の内周面には、前記ゴム栓の係止片を前記係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
【請求項1】
嵌合相手に嵌合可能なハウジングと、
前記ハウジングの外周面に嵌着され、前記ハウジングが前記嵌合相手に嵌合された状態で、前記ハウジングと前記嵌合相手との間に弾性的に挟持されるゴム栓とを備え、
前記ハウジングの外周面には、板状の張出部が張り出して形成され、前記張出部には、取付孔が厚み方向に形成され、前記ゴム栓には、前記取付孔に挿入される係止片が片持ち状に突出して形成され、かつ、前記ゴム栓の係止片の先端部には、係止突起が膨出して形成されているコネクタであって、
前記張出部における前記取付孔の内周面には、係止突起に係止される係止受部が段付き状に形成され、前記係止受部に係止された前記係止突起が、前記取付孔内に収容されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングが、前記嵌合相手への嵌合側とは反対側で、相手ハウジングに嵌合可能とされ、かつ前記相手ハウジングに嵌合された状態で、前記相手ハウジングの外周面と前記取付孔の内周面との間に前記係止突起の一部が視認可能に配置されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記嵌合相手には、前記ハウジングが嵌合可能な装着孔が形成され、前記嵌合相手における前記装着孔の開口縁には、前記ハウジングを誘い込むための誘い込み部が拡開して形成され、前記ハウジングの外周面には、前記誘い込み部に挿入可能な段部が張り出して形成され、前記段部には、前記張出部が連なり、かつ前記ゴム栓が当て止め可能とされており、前記取付孔が前記段部にも貫通する形態とされていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記取付孔の内周面には、前記ゴム栓の係止片を前記係止受部との係止位置に誘導する案内斜面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−128959(P2012−128959A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−276776(P2010−276776)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]