説明

コネクタ

【課題】ハウジングを大型化させることなく、ハウジングの保持力を安定化させる。
【解決手段】本発明は、雌ハウジング11に嵌合および離脱可能な雄ハウジング71と、この雄ハウジング71の外面からその内部側に凹んで設けられ、雌ハウジング11との嵌合方向両端部から嵌合方向中央部に向けて嵌合方向と直交する幅方向の幅寸法が広くなるように形成されている指掛け部77とを備えた構成としたところに特徴を有する。このような構成によると、指掛け部77が雄ハウジング71の外面から突出しない態様とされているため、雄ハウジング71を大型化させることなく指掛け部77を形成することができる。また、指Fの腹の形状に沿って指掛け部77が形成されているため、指Fの腹を指掛け部77に宛がった状態で引っ掛けることができる。したがって、指Fを指掛け部77に引っ掛けた際における雄ハウジング71の保持力を安定化させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指掛け部を備えたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタの嵌合および離脱を行う際に指を掛ける指掛け部を備えたコネクタとして、下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、合成樹脂製のハウジングを有し、このハウジングの上面にロックアームが形成され、ハウジングの下面に指掛け用突部が形成されている。ロックアームの後端には、操作用突部が形成されており、この操作用突部と指掛け用突部によって指掛け部が構成されている。この指掛け部に指を掛けることで、指がハウジングに対して滑らないように固定され、コネクタの嵌合および離脱を行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3235484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の指掛け部は、ハウジングの外面に突部を形成した構成であり、突部の突出量を高くすれば高くするほどハウジングを大型化させることになる。また、指の腹に突部を食い込ませることによってハウジングを持っているため、指の形状や硬さによっては、突部の引っ掛かりの程度に差が出てしまい、ハウジングの保持力が変化してしまう。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングを大型化させることなく、ハウジングの保持力を安定化させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、相手側ハウジングに嵌合および離脱可能なハウジングと、このハウジングの外面からその内部側に凹んで設けられ、相手側ハウジングとの嵌合方向両端部から嵌合方向中央部に向けて嵌合方向と直交する幅方向の幅寸法が広くなるように形成されている指掛け部とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【0007】
このような構成によると、指掛け部がハウジングの外面から突出しない態様とされているため、ハウジングを大型化させることなく指掛け部を形成することができる。また、指の腹の形状に沿って指掛け部が形成されているため、指の腹を指掛け部に宛がった状態で引っ掛けることができる。したがって、指を指掛け部に引っ掛けた際におけるハウジングの保持力を安定化させることができる。
【0008】
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
指掛け部の嵌合方向中央部は、深さ寸法が最も深い最深部とされており、この最深部において幅寸法が最も広くなっている構成としてもよい。
このような構成によると、指掛け部の嵌合方向中央部で最も深く、最も幅寸法が広くなっているため、指を指掛け部に宛がいやすくできる。
【0009】
指掛け部は、その幅方向両端部から幅方向中央部に向けて深くなるように形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、指の腹を指掛け部に宛がった状態では、指が幅方向に滑りにくくできる。
【0010】
指掛け部の嵌合方向両端部は、同嵌合方向中央部に関して対称に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、嵌合時および離脱時のいずれにおいても指掛け部に指を引っ掛けて操作しやすくなる。
【0011】
相手側ハウジングは、レバーを回動操作することによってハウジングと正規に嵌合した正規嵌合状態に至るようになっており、ハウジングの外面には、レバーに設けられたカム溝と係合可能なカムピンが設けられており、指掛け部は、カムピンが設けられている面に凹設されている構成としてもよい。
このような構成によると、カムピンと指掛け部が同一面に配されるため、カムピンをカム溝に挿抜しやすくなる。
【0012】
ハウジングは、前方に開口する形態をなす筒部を有し、この筒部の外面にカムピンが設けられており、ハウジングにおけるカムピンの後方に指掛け部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、カムピンをカム溝に挿抜する際に指掛け部が相手側ハウジングと干渉するおそれはない。
【0013】
指掛け部は、その嵌合方向両端部から嵌合方向中央部に向けて段差状に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、指掛け部の各段差が指の腹に引っ掛かるため、ハウジングの保持力を高めることができる。
【0014】
指掛け部を構成する壁の内面は、後方に向かうほどハウジングの内部側に迫り出す形態とされている構成としてもよい。
このような構成によると、指掛け部を構成する壁を厚くすることなく指掛け部を形成できるため、ハウジングを小型化できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ハウジングを大型化させることなく、ハウジングの保持力を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】雄ハウジングの左側面図
【図2】雄ハウジングの平面図
【図3】雄ハウジングの正面図
【図4】雄ハウジングの背面図
【図5】図2のA−A線断面図
【図6】図1のB−B線断面図であって、雄端子およびフロントリテーナが装着された状態を示す雄コネクタの断面図
【図7】雌コネクタの右側面図
【図8】雌コネクタの平面図
【図9】雌雄両コネクタが正規に嵌合した正規嵌合状態を示した断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図9の図面を参照しながら説明する。本実施形態では、図1に示す雄コネクタ70と図7に示すレバー式コネクタ10が嵌合可能とされており、雄コネクタ70が本発明のコネクタに相当する。レバー式コネクタ10は、図7に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング11、この雌ハウジング11に対して回動可能に装着されたレバー30、雌ハウジング11の後方に装着された電線カバー(図示せず)などを備えて構成されている。なお、以下の説明において前後方向とは、図9に示す雌雄両コネクタ10,70の嵌合方向を基準とし、互いの嵌合面側を前側とする。
【0018】
雄コネクタ70は、合成樹脂製の雄ハウジング71を有し、この雄ハウジング71は、前方に開口する形態をなす内筒部72を備えている。この雄ハウジング71における内筒部72の後方には、雄端子80が内部に収容されている。また、雄ハウジング71には、雄端子80を雄ハウジング71の内部に保持する雄ランス73が設けられている。この雄ランス73は、前方に向けて片持ち状に突出する形態をなしている。
【0019】
内筒部72の奥壁には、フロントリテーナ74が装着されている。このフロントリテーナ74は、雄ランス73の撓み空間に前方から入り込むことにより、雄ランス73の撓みを規制する撓み規制片75を備えている。また、フロントリテーナ74の前面と内筒部72の奥面は、面一状に揃う配置とされている。これにより、雄端子80が雄ランス73とフロントリテーナ74によって二重係止状態で雄ハウジング71に保持されている。
【0020】
雄端子80は、図6に示すように、タブ状をなして前方に突出する雄タブ81、この雄タブ81の後方に連なって雄ランス73に係止される雄端子本体82などを備えて構成されている。雄タブ81は、雄ハウジング71の内部から内筒部72の奥壁を貫通して前方に突出する形態とされている。雄タブ81の前端は、内筒部72の前縁よりも後方に位置している。このため、雄タブ81は、内筒部72によって全周に亘って覆われている。
【0021】
雌ハウジング11は、図9に示すように、雄コネクタ70の内筒部72を内部に嵌合可能な外筒部12を有している。この外筒部12の内部には、雌端子(図示せず)を内部に収容可能な端子収容部13が設けられている。この端子収容部13は、雄コネクタ70の内筒部72の内部に嵌合可能とされている。端子収容部13は、各雌端子を個別に収容可能とされている。端子収容部13は、外筒部12の奥面から前方に突出する形態をなしている。端子収容部13の前端は、外筒部12の前縁よりも後方に位置している。このため、端子収容部13は、外筒部12によって全周に亘って覆われている。
【0022】
端子収容部13の内部には、雌ランス14が設けられている。この雌ランス14は、前方に向けて片持ち状に突出する形態をなしている。なお、端子収容部13には、雄コネクタ70とは異なり、フロントリテーナが装着されていない。一方、端子収容部13の後方には、円筒状をなすゴム栓(図示せず)が内部に装着されるゴム栓収容部15が設けられている。このゴム栓収容部15は、後方に開口する形態をなしている。また、ゴム栓収容部15の内部空間は、端子収容部13の内部空間と連通している。また、ゴム栓収容部15は、端子収容部13よりも大径とされている。
【0023】
端子収容部13の基端部には、ゴムリング41が装着される装着筒16が周設されている。この装着筒16は、端子収容部13よりも一回り大きめとされている。また、装着筒16は、雌ハウジング11の後壁17に連結され、複数の端子収容部13(本実施形態では一対の端子収容部13)を一括して囲む形態とされている。装着筒16にゴムリング41を外嵌し、両コネクタ10,70を嵌合させると、図9に示すように、ゴムリング41が内筒部72の内周面と装着筒16の外周面とによって挟持され、これらの間が液密状にシールされた状態となり、両コネクタ10,70間から内筒部72の内部に水が浸入することが規制される。
【0024】
雌ハウジング11の後壁17には、保護壁18が後方に突出する形態で設けられている。この保護壁18は、雌ハウジング11の後壁17における左右両側縁と上下両側縁に沿う横長の略長方形状とされている。保護壁18の後縁は、ゴム栓収容部15の後縁よりも前方に配されている。また、保護壁18の上部には、保護壁18の一部を切り欠くことで指入れ部18Aが形成されており、この指入れ部18Aは指の先端が進入可能な大きさとされている。また、保護壁18には、ゴム栓収容部15の外周面に連結されてなる補強壁19が設けられている。この補強壁19によって保護壁18が補強されている。
【0025】
レバー30は合成樹脂製であって、図8に示すように、雌ハウジング11の左右両側壁に沿って配された一対のアーム部31,31と、両アーム部31,31の自由端部を互いに連結する操作部32とを備えて構成されている。レバー30は、図7に示す初期位置と図9に示す嵌合位置との間を回動可能とされている。アーム部31には、カム溝(図示せず)が形成されており、雄ハウジング71の左右両側壁に設けられた一対のカムピン76がカム溝に進入した後、レバー30の回動操作に伴ってカムピン76とカム溝が係合し、カム作用を発揮することで両コネクタ10,70が嵌合し、また、レバー30を逆方向に回動させることで両コネクタ10,70が離脱する。
【0026】
操作部32には、図9に示すように、レバーロック部33が設けられている。このレバーロック部33は、弾性撓み可能なロック片34を有し、このロック片34には、ロック孔35が貫通して形成されている。また、ロック片34と対向する位置には、指宛て部36が設けられている。この指宛て部36には、指が滑りにくくなるように複数の突条が設けられている。なお、レバーロック部33は、初期位置では、図7に示すように、雌ハウジング11の斜め上前方に配されている。
【0027】
一方、雌ハウジング11の後壁17の上縁部には、嵌合位置にてレバーロック部33と係止可能なハウジングロック部25が設けられている。このハウジングロック部25は、雌ハウジング11の後壁17の上縁部から後方に延びる形態とされ、その延出端部には、ロック片34のロック孔35に嵌り込むロック突部26が設けられている。このロック突部26は、図7に示すように、雌ハウジング11の上面よりも一段高い位置に形成されており、このロック突部26と補強壁19の上面との間には、後方に開口する形態をなす空間が形成されている。
【0028】
図9に示すように、レバー30を嵌合位置へ回動させた状態では、ロック孔35にロック突部26が嵌り込んで係止しており、レバー30の初期位置への回動が規制された状態にロックされている。ロック孔35とロック突部26の係止を解除させるには、ロック片34の先端に設けられた指宛て部36に指を引っ掛けてロック片34を解除方向に撓ませることによって行う。このとき、指の先端は、指入れ部18Aに配され、指の先端が保護壁18と干渉することが回避される。
【0029】
さて、図1および図2に示すように、雄ハウジング71の左右両側壁における各カムピン76,76の後方には、左右一対の指掛け部77,77が凹設されている。具体的には、指掛け部77は、雄ハウジング71の外面のうちカムピン76が設けられている面から雄ハウジング71の内部側に凹んで形成されている。また、指掛け部77は、前後方向両端部から前後方向中央部に向けて上下方向の幅寸法が広くなるように形成されている。さらに、指掛け部77の前後方向中央部は、深さ寸法が最も深い最深部とされており、この最深部において幅寸法が最も広くなっている。
【0030】
指掛け部77の前後方向両端部は、前後方向中央部に関して対称に配されている。また、指掛け部77は、前後方向両端部から前後方向中央部に向けて段差状に形成されている。具体的には、指掛け部77は、5段に分かれて階段状に連なって構成されており、そのうち3段目が最深部となっている。また、指掛け部77は、図5に示すように、上下方向両端部から上下方向中央部に向けて深くなるように形成されている。雄ハウジング71の左右両側壁のうち指掛け部77を構成する壁の内面は、図6に示すように、後方に向かうほど雄ハウジング71の内部側に迫り出す形態とされている。
【0031】
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、両コネクタ10,70の嵌合動作について説明する。図6に示すように、指Fを指掛け部77に宛がって雄ハウジング71を手に持ち、レバー30を初期位置に配した状態で両コネクタ10,70を浅く嵌合させる。レバー30を初期位置から嵌合位置へ向けて回動させると、カムピンとカム溝の係合によるカム作用を発揮することで両コネクタ10,70が互いに引き寄せられる。レバーロック部33がハウジングロック部25に差しかかると、ロック片34の先端がロック突部26に乗り上げるようにしてロック片34を撓ませつつ、ロック片34の先端がロック突部26を乗り越えると、ロック片34が弾性的に復帰してロック突部26がロック孔35に勢いよく嵌り込む。これにより、図9に示すように、レバー30が嵌合位置に至り、両コネクタ10,70が正規嵌合するとともに、ロック突部26とロック孔35が係止してロックされることによりレバー30が嵌合位置に保持される。
【0032】
次に、両コネクタ10,70を離脱させる動作について説明する。まず、指入れ部18Aに指の先端を進入させ、指の腹の部分を指宛て部36に当ててロック片34を解除方向(図9の図示上方向)に撓ませることにより、ロック突部26とロック孔35によるロックを解除する。一方、雄ハウジング71の指掛け部77に指Fを宛がい、レバー30を嵌合位置から初期位置へ向けて回動させる。この間、カムピンとカム溝の係合によるカム作用によって両コネクタ10,70が互いに引き離され、レバー30が初期位置へ至った後、両コネクタ10,70を手動で離脱させることにより、両コネクタ10,70の離脱が完了する。
【0033】
以上のように本実施形態によると、指掛け部77が雄ハウジング71の外面から突出しない態様としたから、雄ハウジング71を大型化させることなく指掛け部77を形成することができる。また、指Fの腹の形状に沿って指掛け部77を形成したから、指Fの腹を指掛け部77に宛がった状態で引っ掛けることができる。したがって、指Fを指掛け部77に引っ掛けた際における雄ハウジング71の保持力を安定化させることができる。また、指掛け部77の前後方向中央部で指掛け部77の深さ寸法が最も深く、幅寸法が最も広くなるようにしたから、指Fを指掛け部77に宛がいやすくできる。
【0034】
また、指掛け部77の前後方向両端部から前後方向中央部に向けて深くなるように形成したから、指Fの腹を指掛け部77に宛がった状態では、指Fが幅方向に滑りにくくできる。また、指掛け部77の前後方向両端部を前後方向中央部に関して対称に配したから、嵌合時および離脱時のいずれにおいても指掛け部77に指Fを引っ掛けて操作しやすくできる。また、カムピン76と指掛け部77を同一面に配したから、カムピン76をカム溝に挿抜しやすくできる。また、カムピン76の後方に指掛け部77を設けたから、カムピン76をカム溝に挿抜する際に指掛け部77が雌ハウジング11と干渉するおそれはない。
【0035】
また、指掛け部77を段差状に形成したから、指掛け部77の各段差が指Fの腹に引っ掛かり、雄ハウジング71の保持力を高めることができる。また、指掛け部77の内面が後方に向かうほど雄ハウジング71の内部側に迫り出す形態としたから、指掛け部77を構成する壁を厚くすることなく指掛け部77を形成できるため、雄ハウジング71を小型化できる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では雄ハウジング71の外面に一対の指掛け部77,77を形成しているものの、本発明によると、指掛け部を一つだけ形成してもよい。
【0037】
(2)上記実施形態では雄ハウジング71の左右両側壁に一対の指掛け部77,77を形成しているものの、本発明によると、雄ハウジング71の底壁および天井壁に一対の指掛け部を形成してもよい。
【0038】
(3)上記実施形態では指掛け部77の最深部で幅寸法が最も広くなっているものの、本発明によると、最深部から外れた位置で幅寸法が最も広くなるようにしてもよい。また、指掛け部の前後方向中央部から外れた位置を最深部としてもよい。
【0039】
(4)上記実施形態ではカムピン76の後方に指掛け部77を配しているものの、本発明によると、前後方向においてカムピン76と同じ位置に指掛け部を設けてもよい。
【0040】
(5)上記実施形態では段差状の指掛け部77を形成しているものの、本発明によると、段差のない指掛け部を形成してもよい。
【0041】
(6)上記実施形態では指掛け部77を構成する壁の内面が後方に向かうほど雄ハウジング71の内部側に迫り出す形態としているものの、本発明によると、指掛け部を構成する壁の内面が前後方向に延びる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0042】
11…雌ハウジング(相手側ハウジング)
70…雄コネクタ
71…雄ハウジング
72…内筒部(筒部)
76…カムピン
77…指掛け部
F…指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手側ハウジングに嵌合および離脱可能なハウジングと、
このハウジングの外面からその内部側に凹んで設けられ、前記相手側ハウジングとの嵌合方向両端部から嵌合方向中央部に向けて前記嵌合方向と直交する幅方向の幅寸法が広くなるように形成されている指掛け部とを備えたことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記指掛け部の嵌合方向中央部は、深さ寸法が最も深い最深部とされており、この最深部において前記幅寸法が最も広くなっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記指掛け部は、その幅方向両端部から幅方向中央部に向けて深くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記指掛け部の嵌合方向両端部は、同嵌合方向中央部に関して対称に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記相手側ハウジングは、レバーを回動操作することによって前記ハウジングと正規に嵌合した正規嵌合状態に至るようになっており、前記ハウジングの外面には、前記レバーに設けられたカム溝と係合可能なカムピンが設けられており、前記指掛け部は、前記カムピンが設けられている面に凹設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングは、前方に開口する形態をなす筒部を有し、この筒部の外面に前記カムピンが設けられており、前記ハウジングにおける前記カムピンの後方に前記指掛け部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記指掛け部は、その嵌合方向両端部から嵌合方向中央部に向けて段差状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一方に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記指掛け部を構成する壁の内面は、後方に向かうほど前記ハウジングの内部側に迫り出す形態とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−69622(P2013−69622A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208924(P2011−208924)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】