説明

コミュニケーション手段の制御方法

【課題】受信側の利用者がメッセンジャサービスによるリアルタイムのコミュニケーションができない場合に、受信側の利用者がコミュニケーションをとることのできる手段を知らせて、利用者の利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】メッセンジャサーバ装置は、利用者の許可するコミュニケーション手段を登録しておき、送信側の利用者からメッセージを受信した場合には、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されているか否かを判定し、判定結果が否定である場合は、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を知らせるための通知である許可コミュニケーション手段通知を作成し、送信側の利用者に対して許可コミュニケーション手段通知を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセンジャサービス上で送信側の利用者が受信側の利用者に対してメッセージを伝達した際のコミュニケーション手段を制御するためのコミュニケーション手段の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク上に接続された端末装置を用いて利用者同士でのメッセージの交換を可能にするメッセンジャサービスは、利用者間でリアルタイムにコミュニケーションをとることができるため、コミュニケーション手段の一つとして広範囲に利用されている。
【0003】
従来のメッセンジャサービスは、例えば、メッセンジャサーバ装置がクライアント装置から当該クライアント装置の位置データ(経度、緯度)と当該クライアント装置の識別データ(ユーザID)を受信すると、当該受信した識別データに対応付けられたエリアデータセットを検索し、当該受信した位置データの示す位置を含むエリアデータセットを発見すると、エリアデータセット中の表記データ(例えば、home、office)を他のクライアント装置(ログインしているクライアント装置)に送信し、当該他のクライアント装置は当該送信された表記データを受信し、受信した表記データを画面に表示していた(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特許第3626491号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のメッセンジャサービスでは、送信側の利用者が受信側の利用者にコンタクトする際に、受信側の利用者がリアルタイムでメッセージの交換をできる状況であるか否かの判断は難しいという問題点があった。例えば、受信側の利用者が会議中であるためにインスタントメッセンジャを手段とするリアルタイムのコミュニケーションはできないが、携帯電話を手段とするコミュニケーションは可能であるという状況を送信側の利用者が把握するのは困難である。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、受信側の利用者がメッセンジャサービスによるリアルタイムのコミュニケーションができない場合に、受信側の利用者がコミュニケーションをとることのできる手段を知らせて、利用者の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、メッセンジャサービス上での送信側の利用者が受信側の利用者に対してメッセージを伝達した際のコミュニケーション手段の制御方法であって、受信側の利用者のコミュニケーション手段を登録するコミュニケーション手段登録工程と、前記コミュニケーション手段登録工程で登録されているコミュニケーション手段の中から前記受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を選定するコミュニケーション手段選定工程と、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者からメッセージが送信されたときに、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段を前記送信側の利用者に通知するコミュニケーション手段通知工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のコミュニケーション手段の制御方法であって、前記コミュニケーション手段登録工程では、前記受信側の利用者のコミュニケーション手段をリスト形式で登録することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載のコミュニケーション手段の制御方法であって、前記コミュニケーション手段登録工程では、前記受信側の利用者のコミュニケーション手段を前記受信側の利用者の状況を表すプレゼンス毎に関連付けて登録することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1から3のいずれか1つに記載のコミュニケーション手段の制御方法であって、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄するメッセージ破棄工程をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のコミュニケーション手段の制御方法であって、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを分析して当該メッセージを破棄するか否かを判定するメッセージ破棄判定工程をさらに含み、前記メッセージ破棄工程では、前記メッセージ破棄判定工程での判定結果が肯定である場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか1つに記載のコミュニケーション手段の制御方法であって、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記コミュニケーション手段選定工程で選定した前記受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を用いて前記送信側の利用者から送信されたメッセージを転送するメッセージ転送工程をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1にかかる発明によれば、受信側の利用者のコミュニケーション手段を登録し、登録されているコミュニケーション手段の中から受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を選定し、選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、送信側の利用者からメッセージが送信されたときに、選定したコミュニケーション手段を送信側の利用者に通知するので、利用者の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0014】
また、請求項2にかかる発明によれば、受信側の利用者のコミュニケーション手段をリスト形式で登録するので、利用者は、コミュニケーション手段をリスト形式で登録させることができ、利用者の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0015】
また、請求項3にかかる発明によれば、受信側の利用者のコミュニケーション手段を受信側の利用者の状況を表すプレゼンス毎に関連付けて登録するので、利用者は、プレゼンス毎の所望のコミュニケーション手段を予め登録させておくことができ、利用者の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0016】
また、請求項4にかかる発明によれば、選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄するので、受信側の利用者は不要なメッセージを確認する手間を省くことができるという効果を奏する。
【0017】
また、請求項5にかかる発明によれば、選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、送信側の利用者から送信されたメッセージを分析して当該メッセージを破棄するか否かを判定し、判定結果が肯定である場合に、送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄するので、受信側の利用者は、予め取り極めをした相手以外の利用者からのメッセージの確認作業の手間を省くことができるという効果を奏する。
【0018】
また、請求項6にかかる発明によれば、選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、選定した受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を用いて送信側の利用者から送信されたメッセージを転送するので、利用者間で確実にコミュニケーションをとることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるコミュニケーション手段の制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態によりこの本発明が限定されるものではない。
【0020】
図1は、メッセンジャサービスシステム100の構成を示す図である。本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、同図に示すように、メッセンジャサービスを提供するメッセンジャサーバ装置200と、利用者の端末装置であるクライアント装置300とを、ネットワーク400を介してコミュニケーション可能に接続して構成されている。なお、メッセンジャサーバ装置200の台数およびクライアント装置300の台数はそれぞれ、同図に示す台数に限定されるものではない。
【0021】
メッセンジャサーバ装置200の構成について図2を参照して説明する。図2は、メッセンジャサーバ装置200の構成を示す図である。メッセンジャサーバ装置200は、
各種データを送受信するサーバ送受信部202と、パスワードを認証するか否かを行うパスワード認証判定部204と、利用者のプレゼンスを登録するプレゼンス登録部206と、利用者が許可するコミュニケーション手段を登録するコミュニケーション手段登録部208と、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されているか否かを判定するコミュニケーション手段判定部210と、送信側の利用者への通知を作成する送信元通知作成部212と、メッセージを転送するメッセージ転送部214と、メッセージの文字列内に所定の文字列が含まれているか否かを判定するメッセージ判定部216と、メッセージを破棄するメッセージ破棄部218と、メッセンジャサーバ装置200全体を統括的に制御する制御部220と、各種データや各種テーブルなどを記憶する記憶部222と、メッセンジャサーバ装置200と入出力装置とを接続するための入出力インターフェース部224と、メッセンジャサーバ装置200とネットワーク400との間の通信を行うための通信インターフェース部226と、を備えて構成され、これら各部がバスを介して通信可能に接続されている。
【0022】
サーバ送受信部202は、クライアント装置300からメッセンジャサーバ装置200に対して送信された各種データを受信し、また、クライアント装置300に対して各種データを送信する。
【0023】
パスワード認証判定部204は、クライアント装置300から送信されたアカウント(ユーザID)とパスワードに基づいて、図3に示すパスワード管理テーブル222aを参照してクライアント装置300から送信されたパスワードを認証するか否かを判定する。なお、パスワード管理テーブル222aは、アカウントとパスワードとを関連付けたテーブルであり記憶部222に格納されている。本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、クライアント装置300からメッセンジャサービスシステム100にログインするためにはパスワードの認証を必要とする構成となっている。そこで、利用者はクライアント装置300からメッセンジャサーバ装置200に対してアカウントおよびパスワードを送信し、パスワード認証判定部204は、当該送信されたパスワードを認証するか否かを判定する。
【0024】
再び図2に戻り、プレゼンス登録部206は、図4に示すプレゼンス管理テーブル222bに利用者のプレゼンスを登録する。なお、プレゼンス管理テーブル222bは、アカウントと利用者のプレゼンスとを関連付けたテーブルであり記憶部222に格納されている。なお、プレゼンスとは、会議中、移動中、仕事中など、利用者の状況を示すものである。本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、利用者が他の利用者のプレゼンスを認識可能にするために、メッセンジャサーバ装置200からメッセンジャサービスシステム100にログインしているクライアント装置300に対して当該クライアント装置300の利用者のプレゼンスに関するデータであるプレゼンスデータを送信する構成となっている。そこで、プレゼンス登録部206は、メッセンジャサーバ装置200で利用者のプレゼンスを一括して管理するために、利用者のアカウントと利用者のプレゼンスとを関連付けてプレゼンス管理テーブル222bに登録する。なお、後述するように、利用者がクライアント装置300からメッセンジャサーバ装置200に対してプレゼンスの変更を知らせるための通知(プレゼンス変更通知)を送信した場合は、プレゼンス登録部206は、当該送信されたプレゼンス変更通知に基づいてプレゼンス管理テーブル222bのプレゼンスの内容の登録変更を行う。
【0025】
再び図2に戻り、コミュニケーション手段登録部208は、図5に示すコミュニケーション手段管理テーブル222cに利用者の許可するコミュニケーション手段を登録する。なお、コミュニケーション手段管理テーブル222cは、アカウントと、利用者のプレゼンス(会議中、移動中、仕事中)と、許可するコミュニケーション手段(E−Mail1、E−Mail2、メッセンジャ(メッセンジャサービス)、内線電話、携帯電話)とを関連付けたテーブルであり、記憶部222に格納されている。なお、コミュニケーション手段登録部208は、図6に示すコミュニケーション手段リスト222dを作成し、コミュニケーション手段リスト222dを記憶部222に格納させることにより登録してもよい。
【0026】
ここで、コミュニケーション手段とは、メッセンジャサービス、電子メール、携帯電話など、他の利用者とコミュニケーションをとり得る手段をいう。利用者は受信側の利用者のプレゼンスを認識しただけでは、受信側の利用者とメッセンジャサービスによるコミュニケーションがリアルタイムで行えるか否かの判断が困難である。また、例えば、受信側の利用者が会議中であるためにメッセンジャサービスによるコミュニケーションはできないが、電子メールであれば送信側の利用者とコミュニケーションができるという状況もあるが、送信側の利用者がその状況を把握することは困難である。そこで、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、利用者の許可するコミュニケーション手段(利用者の所望するコミュニケーション手段)をプレゼンス毎に関連付けて予め登録しておき、メッセージの受信側の利用者がメッセンジャサービスによるコミュニケーションをとることができない場合には、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を送信側の利用者に通知をもって知らせる構成となっている。そこで、コミュニケーション手段登録部208は、アカウントとプレゼンスと利用者の許可するコミュニケーション手段とを関連付けてコミュニケーション手段管理テーブル222cに登録する。なお、本実施の形態のコミュニケーション手段管理テーブル222cは、会議中、移動中、仕事中を利用者のプレゼンスとしているが、これに限定されることなく、例えば、休憩中、食事中などであってもよい。
【0027】
再び図2に戻り、コミュニケーション手段判定部210は、コミュニケーション手段管理テーブル222cを参照してメッセージの受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されているか否かを判定する。受信側の利用者がメッセンジャサービスでリアルタイムにコミュニケーションをとることができない状況において、送信側の利用者から受信したメッセージを受信側の利用者へそのまま送信をした場合には、利用者間のコミュニケーションを遅らせることになる。そこで、コミュニケーション手段判定部210は、メッセージの受信側の利用者のコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されているか否かを判定する。また、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されていない場合には、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を送信側の利用者に通知をもって知らせる構成となっているため、コミュニケーション手段判定部210は、判定結果が否定である場合には、コミュニケーション手段管理テーブル222cを参照して利用者の許可するコミュニケーション手段の検索を行う。
【0028】
送信元通知作成部212は、送信側の利用者に対して、受信側の利用者にメッセージを送信したことを知らせるための通知(メッセージ送信確認通知)を作成する。本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100は、コミュニケーション手段判定部210での判定結果が肯定である場合には、メッセージを送信したことを送信側の利用者に通知をもって知らせる構成となっている。そこで、送信元通知作成部212は、コミュニケーション手段判定部210での判定結果が肯定である場合にはメッセージ送信確認通知を作成する。また、本実施の形態は、後述するメッセージ判定部216での判定結果が肯定である場合には、受信側の利用者へメッセージが送信される構成であるため、かかる場合にも、送信元通知作成部212は、メッセージ送信確認通知を作成する。送信元通知作成部212で作成したメッセージ送信確認通知を送信側の利用者に送信することにより、送信側の利用者はメッセージが受信側の利用者に送信されたことを確認でき、送信側の利用者による同一メッセージの重複送信を回避することができる。一方、送信元通知作成部212は、コミュニケーション手段判定部210での判定結果が否定である場合に、コミュニケーション手段判定部210による利用者の許可するコミュニケーション手段の検索結果に基づいて、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を送信側の利用者に知らせるための通知(許可コミュニケーション手段通知)を作成する。送信元通知作成部212で作成した許可コミュニケーション手段通知を送信側の利用者に送信することにより、送信側の利用者は受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を把握することができる。
【0029】
メッセージ転送部214は、コミュニケーション手段管理テーブル222cにおける送信先のプレゼンスに対応する許可するコミュニケーション手段を用いて、クライアント装置300からのメッセージを転送する。コミュニケーション手段判定部210での判定結果が否定である場合に、メッセージ転送部214の処理によってクライアント装置300からのメッセージを転送すれば、送信側の利用者は、受信側の利用者と確実にコミュニケーションをとることができる。
【0030】
メッセージ判定部216は、クライアント装置300から受信したメッセージに含まれる文字列を分析して当該文字列内に所定の文字列が含まれているか否かを判定する。例えば、送信元から送信されたメッセージの文字列内に、「緊急」、「至急」などの、受信側の利用者と一早くコミュニケーションをとる必要を表す単語が含まれている場合に、受信側の利用者にメッセージを送信することにより、利用者の利便性を向上させることができる。
【0031】
メッセージ破棄部218は、メッセージ判定部216での判定結果が否定である場合に、クライアント装置300からのメッセージを破棄する。例えば、利用者間で、所定の用件がある場合には送信メッセージの文字列内に所定の文字列を含ませるなどの取り極めを行っておけば、メッセージ判定部216での判定結果が否定である場合には、メッセージ破棄部218の処理によって送信元からのメッセージが破棄されるので、受信側の利用者は、この取り極めを行っていない利用者からのメッセージ確認の作業を省くことができる。
【0032】
制御部220は、所定のプログラムに基づいてメッセージャサーバ装置200を構成する各部の制御やデータ処理を実行し、例えば、CPUにより実現することができる。
【0033】
記憶部222は、メッセンジャサーバ装置200を構成する各部を制御するための各種プログラム、ファイルなどを格納し、具体的には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどにより実現することができる。なお、記憶部222には、上述した、パスワード管理テーブル222a、プレゼンス管理テーブル222b、コミュニケーション手段管理テーブル222cなどが格納されている。
【0034】
入出力インターフェース部224は、入力装置230や出力装置240をメッセンジャサーバ装置200に接続するためのインターフェースである。ここで、入力装置230としては、キーボード、マウス、および、マイクなどを用いることができる。また、出力装置240としては、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどのモニタの他、プリンタやスピーカなどを用いることができる。
【0035】
通信インターフェース部226は、メッセンジャサーバ装置200とネットワーク400(またはルータ、ターミナルアダプタなどの通信装置)との間の通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース部226は、他の装置と通信回線を介して各種データを通信する機能を有する。
【0036】
次に、クライアント装置300の構成について図7を参照して説明する。図7は、クライアント装置300の構成を示す図である。同図に示すように、クライアント装置300は、各種データの送受信を行うクライアント送受信部302と、利用者のプレゼンスを設定するプレゼンス設定部304と、クライアント装置300全体を統括的に制御する制御部306と、各種データや各種ファイルなどを記憶する記憶部308と、クライアント装置300と入出力装置とを接続するための入出力インターフェース部310と、クライアント装置300とネットワーク400との間の通信を行うための通信インターフェース部312と、を備えて構成され、これら各部がバスを介して通信可能に接続されている。クライアント装置300は、例えば、PC(Personal Computer)やWS(Workstation)、移動体通信端末装置(例えば、PHS端末、携帯端末、PDAなど)等により実現することができる。また、クライアント装置300は、モデム、ターミナルアダプタ、ルータなどの通信装置と電話回線を介して、または、専用線を介して、ネットワーク400に接続されており、所定のプロトコル(例えば、TCP/IP)に従ってメッセンジャサーバ装置300にアクセスすることができる。
【0037】
クライアント送受信部302は、メッセンジャサーバ装置200からクライアント装置300に対して送信された各種データを受信し、また、メッセンジャサーバ装置200に対して各種データを送信する。
【0038】
プレゼンス設定部304は、利用者のプレゼンスを記憶部308に記憶させることによりプレゼンスを設定する。なお、既にプレゼンスが設定されている場合には、プレゼンス設定部304は、プレゼンスの設定の変更を行うこともできる。なお、プレゼンス設定部304でプレゼンスの設定の変更が行われると、変更設定されたプレゼンスを知らせるための通知であるプレゼンス変更通知がメッセンジャサーバ装置200へ送信される。
【0039】
制御部306は、所定のプログラムに基づいてクライアント装置300を構成する各部の制御やデータ処理を実行し、例えば、CPU(Central Processing Unit)により実現することができる。なお、制御部306は、制御プログラムであるOS(Operating System)や各種の処理手順を規定したプログラム、および所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムにより種々の処理を実行するための情報処理を行う。従って、クライアント装置300で実行されるメッセンジャサービスのアプリケーションも制御部306により処理が行われる。
【0040】
記憶部308は、クライアント装置300を構成する各部を制御するための各種プログラム、ファイルなどを格納し、具体的には、RAM、ROM、HDD、光ディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどにより実現することができる。なお、記憶部308には、メッセンジャサーバ装置200から予め取得したメッセンジャサービスシステム100にログインするために必要なアカウントおよびパスワードが格納されている。また、記憶部308は、プレゼンス設定部304の処理により利用者のプレゼンスを記憶する。
【0041】
入出力インターフェース部310は、入力装置330や出力装置340をクライアント装置300に接続するためのインターフェースである。ここで、入力装置330としては、キーボード、マウス、およびマイクなどを用いることができる。また、出力装置340としては、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどのモニタの他、プリンタやスピーカなどを用いることができる。
【0042】
通信インターフェース部312は、クライアント装置300とネットワーク400(またはルータ、ターミナルアダプタなどの通信装置)との間の通信を行うためのインターフェースである。すなわち、通信インターフェース部312は、他の装置と通信回線を介して各種データを通信する機能を有する。
【0043】
以上の構成において、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100で行われる基本的な処理(メッセンジャサービスシステム100へのログイン処理、メッセージの送受信処理、およびプレゼンスの登録変更処理)について図8−1や図8−2などを参照して説明する。なお、ここでの各処理の説明においては、送信元のクライアント装置300をクライアント装置300Aであるとし、送信先のクライアント装置300をクライアント装置300Bであるとする。
【0044】
まず、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100で行われるメッセンジャサービスシステム100へのログイン処理について図8−1を参照して説明する。図8−1は、メッセンジャサービスシステム100へのログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【0045】
まず、クライアント装置300Aの利用者がメッセンジャサービスのアプリケーションを起動させると、クライアント装置300Aは、クライアント送受信部302の処理により、メッセンジャサーバ装置200に対してログインの送信要求を行う(ステップSA−1)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、ステップSA−1で送信されたログインの要求を受信すると(ステップSA−2)、クライアント装置300Aに対してアカウント・パスワードの送信要求を行う(ステップSA−3)。ついで、クライアント装置300Aは、クライアント送受信部302の処理により、ステップSA−3で送信されたアカウント・パスワードの要求を受信すると(ステップSA−4)、図9に示すようなアカウント・パスワード入力画面を出力装置340に表示する。ついで、利用者がアカウントとパスワードをそれぞれ入力してOKボタンを押下すると、クライアント送受信部302の処理により、メッセンジャサーバ装置200に対してアカウントおよびパスワードを送信する(ステップSA−5)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、ステップSA−5で送信されたアカウントおよびパスワードを受信すると(ステップSA−6)、パスワード管理テーブル222aを参照してステップSA−6で受信したアカウントに対応するパスワードを検索し、検索したパスワードとステップSA−6で受信したパスワードとに基づいてパスワードを認証するか否かを判定する(ステップSA−7)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、クライアント装置300Aに対してステップSA−7での判定結果を送信する(ステップSA−8)。ついで、クライアント装置300Aは、クライアント送受信部302の処理により、ステップSA−8で送信された判定結果を受信する(ステップSA−9)。ステップSA−9で受信した判定結果が肯定的なものである場合(ステップSA−10:Yes)、手順は次に説明するメッセージの送受信処理に移行され、ステップSA−9で受信した判定結果が否定的なものである場合(ステップSA−10:No)、手順は終了する。なお、同図に示すステップSA−11からステップSA−20までの処理は、クライアント装置300Bのメッセンジャサービスシステム100へのログイン処理であるが、当該処理はステップSA−1からステップSA−10までの処理と同様である。
【0046】
次に、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100で行われる、メッセージの送受信処理およびプレゼンスの登録変更処理について図8−2を参照して説明する。図8−2は、メッセージの送受信処理の手順およびプレゼンスの登録変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0047】
まず、クライアント装置300Aは、上記ステップSA−9で受信した判定結果が肯定的なものである場合(ステップSA−10:Yes)には、図10−1に示すような、メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面を出力装置340に表示する(ステップSB−1)。なお、ここでは、クライアント装置Aが前回ログアウトした時点のプレゼンスをプレゼンス設定部304の処理により設定し、当該設定したプレゼンスをメッセンジャサービス専用ソフトウェア画面上のプレゼンス変更欄10aにプレゼンスの表示を反映させるものとする。また、クライアント装置300BもステップSB−1の手順を踏んでいるものとする。ついで、クライアント装置300Aは、図10−2に示すように、利用者が送信メッセージ欄10bへのメッセージの入力および当該メッセージの送信先を指定する送信先指定ボタン10cの選択をし(ステップSB−2)、送信ボタン10dを押下すると、クライアント送受信部302の処理により、ステップSB−2で入力させたメッセージ、およびステップSB−2で選択させた送信先(クライアント装置300B)に関する送信先データをメッセンジャサーバ装置200に送信する(ステップSB−3)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、ステップSB−3で送信されたメッセージおよび送信先データを受信し(ステップSB−4)、クライアント装置300Bに対してステップSB−4で受信したメッセージを送信する(ステップSB−5)。また、ステップSB−5の処理においては、送信元通知作成部212の処理により、メッセージ送信確認通知を作成し、サーバ送受信部202の処理により、クライアント装置300Aに対して送信元通知作成部212で作成したメッセージ送信確認通知を送信する。ついで、クライアント装置300Bは、クライアント送受信部302の処理により、ステップSB−5で送信されたメッセージを受信すると、図10−3に示すように、メッセージ欄10eに当該受信したメッセージを表示する(ステップSB−6)。また、クライアント装置300Aは、クライアント送受信部302の処理により、ステップSB−5で送信されたメッセージ送信確認通知を受信すると、図10−4に示すようなメッセージ送信確認画面を出力装置340に表示する(ステップSB−7)。ここまでの手順により、メッセージの送受信処理が実行された。
【0048】
さらに、プレゼンスの登録変更処理について続けて説明する。まず、クライアント装置300Aは、利用者が図10−5に示すように、プレゼンス変更欄10aにおけるプレゼンスの変更操作を行うと(会議中の選択ボタンを選択すると)、プレゼンス設定部304の処理により、プレゼンスの設定を変更し、ユーザおよびプレゼンス欄10fのクライアント装置300Aの利用者のユーザ名に対応するプレゼンスを変更する(ステップSB−8)。ついで、クライアント装置300Aは、クライアント送受信部302の処理により、メッセンジャサーバ装置200に対してステップSB−8で変更設定したプレゼンスおよびアカウントに係る通知であるプレゼンス変更通知を送信する(ステップSB−9)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、ステップSB−9で送信されたプレゼンス変更通知を受信すると、プレゼンス登録部206の処理により、受信したプレゼンス変更通知に基づいてプレゼンス管理テーブル222bのプレゼンスの登録を変更する(ステップSB−10)。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、サーバ送受信部202の処理により、クライアント装置300Bに対してプレゼンス変更通知を送信する(ステップSB−11)。ついで、クライアント装置300Bは、クライアント送受信部302の処理により、ステップSB−11で送信されたプレゼンス変更通知を受信すると、図10−6に示すように、ユーザおよびプレゼンス欄10fのクライアント装置300Aの利用者のユーザ名に対応するプレゼンスの表示を変更する(ステップSB−12)。ここまでの手順により、プレゼンスの登録変更処理が実行された。
【0049】
次に、本実施の形態のメッセンジャサーバ装置200で行われる処理について図11を参照して説明する。図11は、メッセンジャサーバ装置200で行われる処理の手順を示すフローチャートである。なお、クライアント装置300からのログイン要求に対応する処理(ログイン処理)は既に実行されているものとする。
【0050】
まず、コミュニケーション手段の登録処理を行う(ステップSC−1)。なお、既にコミュニケーション手段が登録されている場合には、ステップSC−1の処理を省略し、ステップSC−2から処理を開始してもよい。
【0051】
ここで、コミュニケーション手段の登録処理について図12−1、図12−2を参照して簡単に説明する。まず、クライアント装置300は、ログイン処理を終えると、上記で説明したメッセンジャサービス専用ソフトウェア画面を出力装置340に表示し、利用者が図10−1に示すコミュニケーション手段登録ボタン10gを押下すると、図12−1に示すようなコミュニケーション手段の登録画面を表示する。そして、図12−2に示すように、利用者が、許可するコミュニケーション手段の電話番号やメールアドレスを入力するための電話番号/アドレス入力欄12aへの入力およびプレゼンスボタン12bの選択をして、登録ボタン12cを押下すると、クライアント装置300は、メッセンジャサーバ装置200に対して当該登録データを送信する。ついで、メッセンジャサーバ装置200は、受信した登録データに基づいてコミュニケーション手段管理テーブル222cに許可するコミュニケーション手段を登録する。
【0052】
再び図11に戻り、ステップSC−1の処理が実行された後、サーバ送受信部202の処理により、クライアント装置300から送信されたメッセージおよび送信先データ(送信先のアカウント)を受信する(ステップSC−2)。ついで、コミュニケーション手段判定部210の処理により、ステップSC−2で受信した送信先のアカウントのプレゼンスをプレゼンス管理テーブル222bを参照して特定し、特定したプレゼンスおよびステップSC−2で受信した送信先のアカウントに基づいて、受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスがコミュニケーション手段管理テーブル222cに登録されているか否かを判定する(ステップSC−3)。ステップSC−3での判定結果が肯定である場合(ステップSC−4:Yes)、サ−バ送受信部202の処理により、ステップSC−2で受信したメッセージを送信先のクライアント装置300へ送信する(ステップSC−5)。ついで、送信元通知作成部212の処理により、メッセージ送信確認通知を作成し、サーバ送受信部202の処理により、メッセージの送信元のクライアント装置300に対してメッセージ送信確認通知を送信する(ステップSC−6)。一方、ステップSC−3での判定結果が否定である場合(ステップSC−4:No)、コミュニケーション手段判定部210の処理により、コミュニケーション手段管理テーブル222cを参照して受信側の利用者の許可するコミュニケーション手段を検索し、送信元通知作成部212の処理により、当該検索結果に基づいて許可コミュニケーション手段通知を作成し、サーバ送受信部202の処理により、メッセージの送信元のクライアント装置300に対して許可コミュニケーション手段通知を送信する(ステップSC−7)。なお、ステップSC−7で送信された許可コミュニケーション手段通知を受信したクライアント装置300は、図13に示すような許可コミュニケーション手段通知画面を出力装置340に表示する。再び図11に戻り、ステップSC−7の処理が実行された後、メッセンジャサーバ装置200は、メッセージ転送部214の処理により、受信側の利用者が許可するコミュニケーション手段を用いて、ステップSC−2で受信したメッセージを転送する(ステップSC−8)。ついで、メッセージ判定部216の処理により、ステップSC−2で受信したメッセージに含まれる文字列を分析して当該文字列内に所定の文字列が含まれるか否かを判定する(ステップSC−9)。ステップSC−9での判定結果が否定である場合(ステップSC−10:No)、メッセージ破棄部218の処理により、ステップSC−2で受信したメッセージを破棄する(ステップSC−11)。一方、ステップSC−9での判定結果が肯定である場合(ステップSC−10:Yes)は、処理手順はステップSC−5へ移行される。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態のメッセンジャサーバ装置200は、送信先のアカウントからプレゼンス管理テーブル222bを参照して受信側の利用者のプレゼンスを特定し、特定したプレゼンスおよび当該アカウントからコミュニケーション手段管理テーブル222cを参照して、受信側の利用者が許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスが登録されているか否かを判定し、当該判定結果が否定である場合には、送信側の利用者へ許可コミュニケーション手段通知を送信し、また、メッセージを転送し、更にはメッセージに所定の文字列が含まれているか否かを判定し、当該判定結果が否定である場合にはメッセージを破棄する。一方、いずれかの判定結果が肯定である場合には、受信側の利用者へメッセージを送信し、送信側の利用者にはメッセージ送信確認通知を送信する。
【0054】
従って、本実施の形態のメッセンジャサービスシステム100によれば、メッセンジャサーバ装置200は、受信側の利用者が許可するコミュニケーション手段としてメッセンジャサービスがコミュニケーション手段管理テーブル222cに登録されているか否かをコミュニケーション手段判定部210で判定し、判定結果が否定である場合は、許可コミュニケーション手段通知を送信元通知作成部212で作成し、送信元のクライアント装置300へサーバ送受信部202で送信するので、利用者の利便性を向上させることができる。
【0055】
また、メッセンジャサーバ装置200は、アカウントと利用者のプレゼンスとコミュニケーション手段とを関連付けたものをコミュニケーション手段管理テーブル222cにコミュニケーション手段登録部208で登録する。また、クライアント装置300は、プレゼンスの設定の変更があった場合には、メッセンジャサーバ装置200に対してプレゼンス変更通知をクライアント送受信部302で送信し、メッセンジャサーバ装置200は、当該送信されたプレゼンス変更通知をサーバ送受信部202で受信し、受信したプレゼンス変更通知に基づいてプレゼンス管理テーブル222bのプレゼンスの登録の変更をプレゼンス登録部206で行う。従って、利用者はクライアント装置300にプレゼンスの設定を変更させるだけで、許可するコミュニケーション手段の選択をすることができる。
【0056】
また、メッセンジャサーバ装置200は、コミュニケーション手段登録部208でコミュニケーション手段リスト222dを作成し、コミュニケーション手段リスト222dを記憶部222に格納させることにより登録し、送信元であるクライアント装置300に対してコミュニケーション手段リスト222dに登録された利用者の所望のコミュニケーション手段をサーバ送受信202で送信することができるので、送信側の利用者は受信側の利用者の所望のコミュニケーション手段をまとめて把握することもできる。
【0057】
また、サーバ装置200は、受信側の利用者が許可するコミュニケーション手段としてコミュニケーション手段管理テーブル222cに登録されているか否かをコミュニケーション手段判定部210で判定し、判定結果が否定である場合は、コミュニケーション手段管理テーブル222cにおける受信側の利用者のプレゼンスに対応する許可するコミュニケーション手段を用いてメッセージをメッセージ転送部214で転送するので、送信側の利用者は、受信側の利用者と確実にコミュニケーションをとることができる。
【0058】
また、メッセンジャサーバ装置200は、クライアント装置から受信したメッセージに含まれる文字列を分析して当該文字列内に所定の文字列が含まれているか否かをメッセージ判定部216で判定し、判定結果が否定である場合は、当該メッセージをメッセージ破棄部218で破棄するので、所定の用件がある際には送信メッセージの文字列内に所定の文字列を含ませるなどの取り極めを利用者間で行っている場合には、受信側の利用者は、この取り極めを行っていない利用者からのメッセージの確認の作業を省くことができる。
【0059】
また、メッセンジャサーバ装置200は、送信先のクライアント装置300に対してメッセージをサーバ送受信部202で送信した場合は、メッセージ送信確認通知を送信元通知作成部212で作成し、送信元のクライアント装置300に対してメッセージ送信確認通知をサーバ送受信部202で送信するので、送信側の利用者はメッセージが送信先に送信されたことを確認でき、送信側の利用者による同一メッセージの重複送信を回避することができる。
【0060】
また、メッセンジャサーバ装置200は、クライアント装置300から受信したプレゼンス変更通知に基づいてプレゼンス登録部206でプレゼンス管理テーブル222bのプレゼンスの登録を変更し、メッセンジャサービスシステム100にログイン中であるクライアント装置300に対してプレゼンス変更通知をサーバ送受信部202で送信するので、各利用者は他の利用者のプレゼンスをリアルタイムで把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】メッセンジャサービスシステム100の構成を示す図である。
【図2】メッセンジャサーバ装置200の構成を示す図である。
【図3】パスワード管理テーブル222aの一例を示す図である。
【図4】プレゼンス管理テーブル222bの一例を示す図である。
【図5】コミュニケーション手段管理テーブル222cの一例を示す図である。
【図6】コミュニケーション手段リスト222dの一例を示す図である。
【図7】クライアント装置300の構成を示す図である。
【図8−1】メッセンジャサービスシステム100へのログイン処理の手順を示すフローチャートである。
【図8−2】メッセージの送受信処理の手順およびプレゼンスの登録変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】アカウント・パスワード入力画面の一例を示す図である。
【図10−1】メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面の一例を示す図である。
【図10−2】メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面の一例を示す図である。
【図10−3】メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面の一例を示す図である。
【図10−4】メッセージ送信確認画面の一例を示す図である。
【図10−5】メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面の一例を示す図である。
【図10−6】メッセンジャサービス専用ソフトウェア画面の一例を示す図である。
【図11】メッセンジャサーバ装置200で行われる処理の手順を示すフローチャートである。
【図12−1】コミュニケーション手段の登録画面の一例を示す図である。
【図12−2】コミュニケーション手段の登録画面の一例を示す図である。
【図13】許可コミュニケーション手段通知画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
100 メッセンジャサービスシステム
200 メッセンジャサーバ装置
202 サーバ送受信部
204 パスワード認証判定部
206 プレゼンス登録部
208 コミュニケーション手段登録部
210 コミュニケーション手段判定部
212 送信元通知作成部
214 メッセージ転送部
216 メッセージ判定部
218 メッセージ破棄部
220 制御部
222 記憶部
222a パスワード管理テーブル
222b プレゼンス管理テーブル
222c コミュニケーション手段管理テーブル
222d コミュニケーション手段リスト
224 入出力インターフェース部
226 通信インターフェース部
230 入力装置
240 出力装置
300 クライアント装置
302 クライアント送受信部
304 プレゼンス設定部
306 制御部
308 記憶部
310 入出力インターフェース部
312 通信インターフェース部
330 入力装置
340 出力装置
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセンジャサービス上で送信側の利用者が受信側の利用者に対してメッセージを伝達した際のコミュニケーション手段の制御方法であって、
受信側の利用者のコミュニケーション手段を登録するコミュニケーション手段登録工程と、
前記コミュニケーション手段登録工程で登録されているコミュニケーション手段の中から前記受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を選定するコミュニケーション手段選定工程と、
前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者からメッセージが送信されたときに、前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段を前記送信側の利用者に通知するコミュニケーション手段通知工程と、
を含むことを特徴とするコミュニケーション手段の制御方法。
【請求項2】
前記コミュニケーション手段登録工程では、前記受信側の利用者のコミュニケーション手段をリスト形式で登録することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション手段の制御方法。
【請求項3】
前記コミュニケーション手段登録工程では、前記受信側の利用者のコミュニケーション手段を前記受信側の利用者の状況を表すプレゼンス毎に関連付けて登録することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション手段の制御方法。
【請求項4】
前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄するメッセージ破棄工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のコミュニケーション手段の制御方法。
【請求項5】
前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを分析して当該メッセージを破棄するか否かを判定するメッセージ破棄判定工程をさらに含み、
前記メッセージ破棄工程では、前記メッセージ破棄判定工程での判定結果が肯定である場合に、前記送信側の利用者から送信されたメッセージを破棄すること
を特徴とする請求項4に記載のコミュニケーション手段の制御方法。
【請求項6】
前記コミュニケーション手段選定工程で選定したコミュニケーション手段の中にメッセンジャサービスが含まれなかった場合に、前記コミュニケーション手段選定工程で選定した前記受信側の利用者の所望するコミュニケーション手段を用いて前記送信側の利用者から送信されたメッセージを転送するメッセージ転送工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のコミュニケーション手段の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図10−4】
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【図10−5】
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【図10−6】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−233712(P2007−233712A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−54949(P2006−54949)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】