説明

コモンモード誤差を最小にした電圧源測定ユニット

【課題】コモンモード誤差を最小にした電圧源測定ユニット
【解決手段】特定の構成の電圧源測定(VSM)回路系は、たとえ出力電圧が広範囲にわたる場合でも、被測定デバイス(DUT)を流れる電流を測定する際のコモンモード誤差を最小にする。電流の測定は、演算増幅器又は差動増幅器の出力電圧に基づいて行われ、回路は、演算増幅器又は差動増幅器が非常に低いコモンモード入力電圧を有している間に電流測定が行われるように構成されるので、電流IDUTは、コモンモード誤差による影響を受けない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧検出測定(VSM)回路系の分野におけるものである。
【背景技術】
【0002】
電気電流(「電流」)の正確な測定は、なかでも特に、半導体デバイスの特性評価に使用されるパラメトリックテスタにとって重要な用法である。被測定デバイス(DUT)に対して高品質な電圧源測定ユニット(VSMU)の使用が検討される場合は、よく使用される電流測定方法は、DUTの「ハイ」端に直列に接続された精密抵抗器(Rnet)の両端における電圧降下を検出するものである。この方法の一例が、米国特許第7,098,648号に開示されている。この方法は、単純で且つ配置が簡便な一方で、Rnetの両端におけるコモンモード電圧が出力(DUT)電圧とともに変化してオフセット誤差を変動させるという潜在的な欠点を有する。
【0003】
重大なオフセット誤差が生じる可能性がある。例えば、高品質な差動増幅器は、1/20,000のコモンモード利得を有すると考えられ、これは、出力電圧(Vout)が10Vであるときに、Vout=0のときのオフセットと比べてオフセット電圧が20,000分の10Vすなわち500μV増大することを意味する。もし、Rnetの両端において測定された電圧降下が僅か10mV(例えば低電流範囲)であるならば、結果生じる相対誤差は5%であり、これは、このようなシステムにとって受け入れられない高さである可能性がある。更に、例えば、もしVoutが100Vであるならば、同様の電流は50%の誤差で測定される。
【0004】
本発明は、二端子デバイスにおけるこの問題に、主にDUTが印加線のごく近くに配置された場合について、対処している。更に、この解決策は、従来のVSM回路系と比べて更なる利点を有する。
【発明の概要】
【0005】
特定の構成の電圧源測定(VSM)回路系は、たとえ出力電圧が広範囲にわたる場合でも、被測定デバイス(DUT)を流れる電流を測定する際のコモンモード誤差を最小にする。電流の測定は、演算増幅器又は差動増幅器の出力電圧に基づいて行われ、回路は、演算増幅器又は差動増幅器が非常に低いコモンモード入力電圧を有している間に電流測定が行われるように構成されるので、電流IDUTは、コモンモード誤差による影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】コモンモード誤差を最小にされた特定の構成の電圧源測定(VSM)回路系を概略的に例示している。
【図2】図1の構成に代わる構成を概略的に例示している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
発明者は、特定の構成の電圧源測定(VSM)回路系が、たとえ出力電圧が広範囲にわたる場合でも、コモンモード誤差を最小にできることに気付いた。このような構成の一例が、図1に概略的に例示されており、この構成は、動作時において、コモンモード誤差を最小にする。このように、これは、広範囲にわたる動作電圧が用いられるVSM回路系にとって、魅力的な構成である。
【0008】
図1を見ると、動作時において、DUT 102「ハイ」端子104は、演算増幅器OpA2 106の出力によって駆動され、DUT 102の「ロー」端子108からの電流は、ストレス動作モードでは、スイッチSW 112を閉じられた状態でコモン(「グラウンド)110に直接引き込まれ、測定動作モードでは、精密抵抗器Rm 114を介して引き込まれる。
抵抗器R1 116 及びR2 118が、OA2 106の利得を設定する一方で、精密抵抗器R3 120及びR4 122は、電圧測定回路網を形成する。
【0009】
演算増幅器OpA3 126の非反転入力124は、DUT 102の「ロー」端子108に結合され、演算増幅器OpA3 126の出力128は、演算増幅器OpA3 126の反転入力130に結合されるとともに、演算増幅器OpA2 106の非反転入力132及び差動増幅器DiffA1 136の非反転入力134に結合される。
【0010】
inは、差動増幅器DiffA1 136の反転入力138に提供される精密設定電圧である。Vmi、すなわち差動増幅器DiffA1 136の非反転入力134に提供される電圧レベルは、DUT 102電流に比例する。これらの電圧レベルの大きさ同士の関係は、以下の導出を通じて表すことができる。ここで、Vo1は、次式(1)に示すように、差動増幅器DiffA1 136の出力140における電圧レベルであり、ΔVは、DUT 102のロー端子108における電圧レベルである。また、オフセット電圧Voff1、Voff2、及びVoff3は、演算増幅器の反転入力から非反転入力にかけてそれぞれ測定される。これが、以下の式(2)である。
更に、(1)を(2)に代入し、項を整理すると、以下の式(3)を得る。
更に、式(4)ないし(6)が成り立つ。
【0011】
【数1】

【数2】

【数3】

【数4】

【数5】

【数6】

【0012】
図1に概略的に例示されたVSM回路系の利点は、式(5)に見ることができる。すなわち、Vmiは、OpA3 126が非常に低いコモンモード入力電圧を有している(設計によってΔVが低く維持されている)間に測定されるので、電流IDUTは、コモンモード誤差による影響を受けない。Voff3は、Voff1及びVoff2と同様に、演算増幅器の賢明な選択によって、非常に低く(例えば<1.0mV)に抑えられる。更に、SW 112が閉じられている(IDUTがSW 112を介して流れる)ときのVmiの値を、SW 112が開いている(IDUTがRm 114を介して流れる)ときに得られるVmiの値から減算することによって、オフセット誤差を、ほぼゼロに減らすことができる。
【0013】
代替の例では、図1の回路の部分150が変更される。この変更された部分では、上述のように、動作時に、(スイッチSW 112が開かれた場合及び閉じられた場合の)二度にわたって連続して測定がなされ次いで減算がなされるのではなく、Vmiが一度に測定されるように、演算増幅器OpA3 126が存在せず、その代わりに(差動増幅器DiffA1 136などの)高品質な差動増幅器が提供される。二度の測定ではなく一度の測定による動作の結果、熱雑音誤差を50%減らすことができる。
【0014】
図2は、図1の回路の演算増幅器OpA3 126の代わりに差動増幅器DiffA3 202を含むように変更された図1の回路の部分150を、代替の例にしたがって概略的に例示している。たとえ(差動増幅器DiffA3 202を含む)代替の例による図2の構成を伴う場合でも、いくらかのオフセットがあると考えられるので、オフセットを測定してそのオフセットを上記の式(5)を使用してIDUTを計算する際にVmi値の中に相殺するには、ゼロ電圧(すなわちスイッチSW 112が閉じられた状態)で差動増幅器DiffA3 202の電圧出力測定を行うことが望ましいであろう。
【0015】
更に、多利得能力がかなり容易に実現可能である。多利得能力が有用であるのは、多くの高精度デジタル−アナログ変換器(DAC)の電圧出力が|2.0V|に制限可能(すなわち|Vin|≦2.0V)であるからである。|Vmax|=10Vを達成するためには、例えば、利得5が使用されると考えられ、一方で、100Vの能力は、利得50を使用すると考えられる。全ての範囲にわたって高い電圧分解能を維持するには、多利得能力が有用である。
【0016】
このような能力を実現するために、VSM回路系は、関連の電流を測定する際にコモンモード誤差を生じることなく異なるR2/R1比を用いることができる。例として、R1=R2に維持すると、結果としてユニティゲインがもたらされ、DUT電圧は、VDUT=Vinになる(すなわちVin(max)又はおよそ±2.0Vに制限される)。別の例として、R2=50R1のときは、VDUT=50Vinである。なお、オフセット誤差もまた、利得とともに増加し、最悪のケースでは、オフセット誤差|Verr|は、ユニティゲインのときの4|Voff(max)|から利得50のときの200|Voff(max)|まで増加する(上記式(6)を参照せよ)。しかしながら、これらのオフセット誤差は、総じて無視するべきできないが、オフセット誤差が主に温度による影響を受けるという事実によれば、Vin=0のときにVDUTを、SWがオンである(グラウンドに短絡されている)ときにIDUTを初期測定することによって、比較的容易にほぼ排除することができる。
【0017】
VSM回路系の別の利点は、潜在的に高電圧のノード(R1 116、R2 118、OpA2 106)に接続された少数の構成要素にある。特に、3つの能動構成要素のうちの2つ、すなわちDiffA1 136及びOpA3 126は、低電圧下で動作する。これが重要であるのは、高供給電圧及び高性能(すなわち低オフセット電圧及び低雑音)が、総じて能動集積回路内において容易に同時に達成可能ではないからである。
【0018】
また、OpA2 106の出力(DUT 102の「ハイ」ノード104)の近くで高感度な測定がなされないことは、測定回路系において、高コモンモード電圧に起因する漏電に対抗する特別な保護が不要であることを意味する。反対に、ΔVの点(DUT 102のローノード102)における電圧は、設計によって低く維持されるので、たとえRmとOpA3 126の非反転入力124との間の線が長くても(電流測定回路系)、VDUTにはほとんど又は全く影響がない。更に、たとえIDUTのごく一部が、Rmに流れ込む前にこの線に沿ってグラウンドへ漏れたとしても、その影響は、Voff3の変化と同様、完全に打ち消す又は排除することができる変化にすぎない。
【0019】
最後に、もし、電圧の検証又は監視が望まれるならば、IDUT及びその測定精度に影響を及ぼすことなく単純な(すなわち抵抗器R3 120及びR4 122を使用した)減衰器[R4/(R3+R4)]を容易に使用することができる(図1)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端子(ハイ端子104)及び第2の端子(ロー端子108)を有する被測定デバイス(DUT 202)を流れる電流を測定するように構成された電圧源測定ユニット(VSMU)回路系であって、
精密抵抗器Rm 114と、
前記DUT 102の前記ハイ端子104を駆動するための出力(107)を伴って構成された第1の演算増幅器(OpA2 106)と、
を備え、
前記VSMU回路系は、電流が前記DUT 102の前記ロー端子108から前記精密抵抗器(Rm 114)を介してコモンシンクに引き込まれるように構成され、
前記VSMU回路系は、更に、
前記DUT(102)の前記ロー端子(108)に接続されるように構成された非反転入力(124)を有する第2の演算増幅器(OpA3 126)であって、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の出力(128)に及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の非反転入力(132)に接続されるように構成された反転入力(130)を有する第2の演算増幅器(OpA3 126)と、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力128に接続された非反転入力(134)、精密設定電圧(Vin)を受信するように接続された反転入力(138)、及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の反転入力(131)に結合された出力を有する差動増幅器(DiffA1 136)と
を備えるVSMU回路系。
【請求項2】
請求項1に記載のVSMU回路系であって、
前記VSMU回路系は、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記非反転端子(124)が前記精密抵抗器(Rm 114)を介さず前記コモンシンクに直接接続されるように選択式に切り替えるように構成される、VSMU回路系。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のVSMU回路系であって、更に、
前記第1の演算増幅器の前記出力と前記コモンシンクとの間に接続された減衰回路系を備えるVSMU回路系。
【請求項4】
第1の端子(ハイ端子104)及び第2の端子(ロー端子108)を有する被測定デバイス(DUT 102)を流れる電流を測定する方法であって、
前記VSMU回路系は、
精密抵抗器Rm 114と、
前記DUT 102の前記ハイ端子104を駆動するための出力(107)を伴って構成された第1の演算増幅器(OpA2 106)と、
を含み、前記VSMU回路系は、更に、電流が前記DUT 102の前記ロー端子108から前記精密抵抗器(Rm 114)を介してコモンシンクに引き込まれるように構成され、
前記VSMU回路系は、更に、
前記DUT(102)の前記ロー端子(108)に接続された非反転入力(124)を有する第2の演算増幅器(OpA3 126)であって、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の出力(128)に及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の非反転入力(132)に接続されるように構成された反転入力(130)を有する第2の演算増幅器(OpA3 126)と、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力128に接続された非反転入力(134)、精密設定電圧(Vin)を受信するように接続された反転入力(138)、及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の反転入力(131)に結合された出力を有する差動増幅器(DiffA1 136)と、
を含み、
前記方法は、更に、
前記DUTを電圧検出測定ユニット(VSMU)回路系に接続し、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力(128)において第1の電圧測定値を取得し、
前記DUTを流れる電流を決定するために前記第1の電圧測定値を処理する
方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記第1の電圧測定値はVmiであり、前記精密抵抗器(Rm 114)の値はRmであり、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記非反転端子(124)と前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記反転端子(130)との間のオフセット電圧はVoff3であり、
前記DUTを流れる電流IDUTを決定するために行なわれる前記第1の電圧測定値の処理は、次式:
【数7】

に合致する
方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の方法であって、更に、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記非反転入力124が前記精密抵抗器(Rm 114)を介さず前記コモンシンクに直接接続されるように選択された状態で、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力(128)において第2の電圧測定値を取得し、
前記DUTを流れる電流を決定するために行なわれる前記第1の測定値の処理は、前記DUTを流れる電流を決定するために前記第2の測定値も処理する
方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記DUTを流れる電流を決定するために前記第1の電圧測定値及び前記第2の電圧測定値を処理することは、電圧Vmiを決定するために前記第1の電圧測定値から前記第2の電圧測定値を減算することを含み、
前記精密抵抗器(Rm 114)の値はRmであり、前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記非反転端子(124)と前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記反転端子(130)との間のオフセット電圧はVoff3であり、
前記DUTを流れる電流IDUTを決定するために前記第1の電圧測定値を処理することは、次式:
【数8】

に合致する、方法。
【請求項8】
第1の端子(ハイ端子104)及び第2の端子(ロー端子108)を有する被測定デバイス(DUT 202)を流れる電流を測定するように構成された電圧源測定ユニット(VSMU)であって、
精密抵抗器Rm 114と、
前記DUT 102の前記ハイ端子104を駆動するための出力(107)を伴って構成された第1の演算増幅器(OpA2 106)と、
を備え、前記VSMUは、更に、電流が前記DUT 102の前記ロー端子108から前記精密抵抗器(Rm 114)を介してコモンシンクに引き込まれるように構成され、
前記VSMUは、更に、
前記DUT(102)の前記ロー端子(108)に接続されるように構成された非反転入力(204)を有するとともに、前記コモンシンクに接続された反転入力(130)及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の非反転入力(132)に接続された出力(208)を有する第1の差動増幅器(DiffAmp3 202)と、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力128に接続された非反転入力(134)、精密設定電圧(Vin)を受信するように接続された反転入力(138)、及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の反転入力(131)に結合された出力を有する第2の差動増幅器(DiffA1 136)と
を備えるVSMU。
【請求項9】
請求項8に記載のVSMU回路系であって、
前記VSMU回路系は、前記第1の差動増幅器(DiffAmp3 202)の前記非反転入力(204)が前記精密抵抗器(Rm 114)を介さず前記コモンシンクに直接接続されるように選択式に切り替えるように構成される、VSMU回路系。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のVSMU回路系であって、更に、
前記第1の演算増幅器の前記出力と前記コモンシンクとの間に接続された減衰回路系を備えるVSMU回路系。
【請求項11】
第1の端子(ハイ端子104)及び第2の端子(ロー端子108)を有すめ被測定デバイス(DUT 102)を流れる電流を測定する方法であって、
前記VSMU回路系は、
精密抵抗器Rm 114と、
前記DUT 102の前記ハイ端子104を駆動するための出力(107)を伴って構成された第1の演算増幅器(OpA2 106)と、
を含み、前記VSMUは、更に、電流が前記DUT 102の前記ロー端子108から前記精密抵抗器(Rm 114)を介してコモンシンクに引き込まれるように構成され、
前記VSMUは、更に、
前記DUT(102)の前記ロー端子(108)に接続された非反転入力(204)を有するとともに、前記コモンシンクに接続された反転入力(206)及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の非反転入力(132)に接続された出力(208)を有する第1の差動増幅器(DiffAmp3 202)と、
前記第2の演算増幅器(OpA3 126)の前記出力128に接続された非反転入力(134)、精密設定電圧(Vin)を受信するように接続された反転入力(138)、及び前記第1の演算増幅器(OpA2 106)の反転入力(131)に結合された出力を有する第2の差動増幅器(DiffA1 136)と、
を含み、
前記方法は、更に、
前記DUTを電圧検出測定ユニット(VSMU)回路系に接続し、
前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記出力(208)において第1の電圧測定値を取得し、
前記DUTを流れる電流を決定するために前記第1の電圧測定値を処理する
方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記第1の電圧測定値はVmiであり、前記精密抵抗器(Rm 114)の値はRmであり、前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記非反転端子(204)と前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記反転端子(206)との間のオフセット電圧はVoff3であり、
前記DUTを流れる電流IDUTを決定するために行なう前記第1の電圧測定値の処理は、次式:
【数9】

に合致する
方法。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の方法であって、更に、
前記第1の差動増幅器(DiffA3 126)の前記非反転端子124が前記精密抵抗器(Rm 114)を介さず前記コモンシンクに直接接続されるように選択された状態で、前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記出力(128)において第2の電圧測定値を得ることを備え、
前記DUTを流れる電流を決定するために前記第1の測定値を処理する前記ステップは、前記DUTを流れる電流を決定するために前記第2の測定値も処理することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記DUTを流れる電流を決定するために行なう前記第1の電圧測定値及び前記第2の電圧測定値の処理は、電圧Vmiを決定するために前記第1の電圧測定値から前記第2の電圧測定値を減算する処理を含み、
前記精密抵抗器(Rm 114)の値はRmであり、前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記非反転端子(204)と前記第1の差動増幅器(DiffA3 202)の前記反転端子(206)との間のオフセット電圧はVoff3であり、
前記DUTを流れる電流IDUTを決定するために行なう前記第1の電圧測定値の処理は、次式:
【数10】

に合致する
方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−503613(P2011−503613A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534066(P2010−534066)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/055828
【国際公開番号】WO2009/067271
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(506198090)クウォリタウ・インコーポレーテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】QUALITAU INCORPORATED
【Fターム(参考)】