コンクリートブロックの製造装置
【課題】特別の機械を用いることなしに割裂面を有するブロックを作る。
【解決手段】型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠40の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板41とし、この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板48を係脱可能に設け、上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構46を設けた。
【解決手段】型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠40の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板41とし、この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板48を係脱可能に設け、上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構46を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック表面に自然石の破断模様に類似した意匠模様を付けて成形するコンクリートブロックの製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートブロックの表面に意匠模様を付ける場合、例えば、特許文献1に示されているように、側壁の一部にゴム、あるいは樹脂等で擬石を形取ったものを張り付けた型枠内にコンクリートを流し込み、硬化後脱型することにより、コンクリートブロック表面に擬石の意匠模様を形成するようにしている。
【0003】
また特許文献2に示されているように、コンクリートブロックを機械的に作動する押し割り刃にて強制的に割裂して、砂や砂利を表面に出すことによってザラザラした明度の低い表面を形成するようにしたものもある。
【0004】
さらに、ブロック表面がより自然な感じを出すために、色々な色彩の骨材(種石)を混ぜ、これを割裂することにより、さらにグレードの高い表現を出現させている。
【0005】
【特許文献1】特開昭52−23122号公報
【特許文献2】特公昭48−33611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ブロック表面の意匠模様をゴムや樹脂を用いた型枠にて成形するものにあっては、形状通りの意匠模様が出現するが、この型枠の製作コストが高く不経済であった。
【0007】
一方、機械にて作動する押し割り刃にて割裂する場合は、割れる面が不規則になるため、平面状に割れずに他方へ深く割れ込んだり、また上手に割れなかったりと、不良品の出現率が高くなるなど、これも不経済であった。また、割裂するためのスプリッタ等の機械を用意しなければならず、しかも効率的に割裂するためには、これを全自動にする必要があるため、費用が相当高くなり経済的ではなかった。
【0008】
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、特別の機械を用いることなしに、しかも不良品を出すことなしに割裂面を有するブロックを作ることができるようにしたコンクリートブロックの製造装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るコンクリートブロックの製造装置は、型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板とし、この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板を係脱可能に設け、上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構を設けた構成になっている。
【0010】
そして、この装置によれば、成形枠内にコンクリートを打設することにより、割裂用枠板内に枠板の開口部を通ってコンクリートが流入し、この部分で端材が成形される。そしてこの端材と成形枠内のコンクリートブロックとが枠板によって成形される多数の連結部を介して連結される。従って、所定の硬度に硬化した状態で上記割裂用枠板を成形用型から強制的に離れる方向に移動することにより、端材部分が引っ張り破壊されてコンクリートブロックから割裂され、コンクリートブロックの一側面に割裂面が形成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るコンクリートブロックの製造方法によれば、コンクリートブロックの側面を成形しようとする任意の枠板に端材用型を設けることにより、コンクリートブロックの任意の側面に割裂面を成形することができる。特に、本発明装置によれば、このような側面に割裂面を有するコンクリートブロックを簡単に成形することができる。そして、この割裂面は多数の開口部にて成形される多数の連結部よりなるくびれ部の各連結部にて成形されるので、割裂面がコンクリートブロック本体側に及ぶことがなく成形できて不良品が発生することなく、割裂面を有するコンクリートブロックを製造することができる。また割裂面は機械による剪断ではなく自然に割れた形状となるため、欠落はなく十分に観賞に耐えるものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の第1の実施の形態のうち、まず本発明に係るコンクリートブロックの製造装置を図面に基づいて説明する。図1は上記コンクリートブロックの一例である護岸用のものであり、表面壁2と背面壁3及びこれらを連結する脚部4からなっている。表面壁2は護岸の表面を構成するため化粧板形状になっていて、多数の溝5が設けられていると共に、表面に凹凸形状が設けられている。背面壁3は法面に当接して脚部4と共にアンカー部分となるようになっている。脚部4は両壁2,3に対して細くなっている。
【0013】
図2から図7は上記コンクリートブロック1を製造する製造装置10を示すもので、この製造装置10は上記コンクリートブロック1をそれぞれの表面壁2を対向させた状態で2個同時に成形できる2組の成形枠11a,11bを有している。この両成形枠11a,11bは表面壁2部を成形する部分を対向面C−Cに沿って対向させると共に、この対向面C−Cに対して対称形状になっている。そしてこの両成形枠11a,11bは上記対向面C−Cに対して互いに接触する状態から離れる方向に移動可能にして基台12上に載置されている。
【0014】
上記した各成形枠11a,11bはコンクリートブロック1の表面壁2部を成形する前枠板13と、背面壁4部を成形する後枠板14と、前後の枠板13,14の間にあってコンクリートブロック1の両側部を成形する左右の枠板15a,15bと、コンクリートブロック1の底部を成形する底枠板16とからなっている。
【0015】
そして上記前枠板13と後枠板14のそれぞれは底枠板16に設けたヒンジ17a,17bを介して連結されていて外側へ回動可能になっている。また、両側枠板15a,15bは互いに対向方向に水平移動可能にして底枠板16にスライド機構18を介して支持されている。
【0016】
スライド機構18は側枠板15a,15b側に設けられた一対のレール部材19a,19bと、この各レール部材19a,19bが摺動可能にして底枠板16に設けられた案内穴20とからなっている。なおレール部材19a,19bの先端には案内穴20内で転動する案内ローラが設けてある。また案内穴20の入口部にはレール部材19a,19bを転動支持する他の案内ローラ22が設けてある。
【0017】
基台12上には上記対向面C−Cに対して直角方向に一対の案内レール23が設けてあり、この案内レール23に底枠板16に設けた転輪24が係合されており、両成形枠11a,11bはこの案内レール23に沿って移動するようになっている。
【0018】
レール部材23の長手方向の中間部にはこの案内レール23と直交する方向にカム軸25が回転自在に設けてあり、このカム軸25の中間部に複数のカム26が設けてある。カム軸25の両端部には、このカム軸25を回転するためのテコ棒を挿入する管部材27,27が固着してある。上記カム26の形状は両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠13を対向させた状態では両前枠板13,13には干渉せず、カム軸25を回動したときに対向する両前枠板13,13の双方の端面に当接してこれらを離れる方向に押し広げる形状、例えば略楕円形に形成されている。
【0019】
前枠板13の両端には受環28が設けてある。また後枠板14の両端には上記受環28に対向させてトグル杆29が設けてあり、このトグル杆29に連結金具30及び鎖31を介して連結フック32が連結してある。そして前後の枠板13,14が側枠板15a,15bと共に閉枠された状態で、上記連結フック32を受環28に係合し、ついでトグル杆29を支軸33を中心にして閉じる方向に回動することにより前後の枠板13,14が側枠板15a,15bを介して閉枠されるようになっている。
【0020】
側枠板15a,15bの両端には切欠き斜面34,34が設けてあり、これに前後の各枠板13,14に設けた突状斜面35,35が閉枠状態で型締め方向に係合するようになっている。上記トグル杆29の回動はテコ棒36等を用いて行う。
【0021】
また、図2、図5に示すように、一方の成形枠11aの後枠板14の両側には、他の受環28aが設けてあり、他方の成形枠11bの後枠板14の両側には他のトグル杆29aが設けてあり、このトグル杆29aに連結金具30a及び鎖31aを介して連結した連結フック32aが受環28aに上側から係脱自在に係合するようになっていて、連結フック32aを受環28aに係合した状態でトグル杆29aを支軸33aを中心に閉じる方向に回動することにより両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠板13,13が対向面C−Cにて当接した状態で型締めされるようになっている。
【0022】
図6、図7に示すように、各成形枠11a,11bの前枠板13,13には図1に示したコンクリートブロック1の表面壁2の溝5を成形する桟37があり、この各桟37の間はこの桟37で仕切られた開口部38となっている。両成形枠11a,11bの前枠板13,13は同一形状になっていて、両成形枠11a,11bが対向した型締め状態で両前枠板13,13の各桟37が対向すると共に、各開口部38が連通するようになっている。39は一方の前枠板13に設けられたノックピン孔であり、このノックピン孔39に他方の前枠板13に設けたノックピン(図示せず)が係合することにより、両成形枠11a,11bの位置決めがなされるようになっている。
【0023】
次に、上記構成の製造装置の作用と共に、本発明に係るコンクリートブロックの製造方法の実施の形態を説明する。各成形枠11a,11bは両側枠15a,15bを対向方向に移動させると共に、前枠板13と後枠板14とを閉じ、この前枠板13と後枠板14とは受環28に連結フック32を係合してトグル杆29を閉じることにより組立てられる。ついで、この両成形枠11a,11bを移動してそれぞれの前枠板13,13を対向面C−Cにて対向当接し、一方の成形枠11aに設けた他の受環28aに他の連結フック32aを係合して他方の成形枠11bに設けたトグル杆29aを閉じることにより両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠板13,13が対向面C−Cにて当接した状態で型締めされる。このとき、両成形枠11a,11bのそれぞれの型空間(キャビティ)は前枠板13,13に設けられた多数の開口部38にて連通されている。
【0024】
この状態で両成形枠11a,11b内にコンクリートを打設し、所定の時間にわたって養生する。このとき、両成形枠11a,11b内の成形体は両前枠板13,13の双方の各開口部38にて成形される多数の連結部を介して不連続状に接続されて成形される。この部分の全断面積は成形枠11a,11bの成形部の前枠板13,13の内側部分の断面積より小さくなっていてくびれ状になっている。そして、上記各連結部は開閉部を構成する各桟37にて仕切られて成形されることにより、この各連結部の個々の断面積は両枠板13,13の対向部の断面積より小さくなっている。
【0025】
所定の時間にわたる養生の後で完全に硬化する前に、両成形枠11a,11bを結合する方のトグル杆29aをゆるめて連結フック32aを受環28aから外して2つの成形枠11a,11bの結合を解放する。ついで、カム軸25の一方、あるいは双方の管部材27,27にテコ棒36を差し込んでカム軸25を回転する。これにより、両成形枠11a,11bのそれぞれの前枠板13,13に、これらが離れる方向の力がカム26にて作用され、両成形枠11a,11bは対向面C−Cで分離し、各成形枠11a,11bにて成形された未硬化状態の成形品は前枠板13,13の不連続状に接続されたくびれ部分で引っ張り破壊により割裂される。このときの引っ張り破壊は各連結部にて行われる。
【0026】
その後、各成形枠11a,11bの前枠板13と後枠板14を連結しているトグル杆29をゆるめて、この両枠板13,14の結合を解放してからこの両枠板13,14を外側へ回動し、及び両側枠板15a,15bを引き出して各枠板を解放して成形品(コンクリートブロック1)を取り出す。このとき後枠板14の外側への回動は、これの外面に設けた管部材27aにテコ棒を挿入して回動すれば容易に行うことができる。
【0027】
このようにして、1つの製造装置にて2つのコンクリートブロック1,1が同時に成形されると共に、各コンクリートブロック1の表面壁2の表面には前枠体13の桟37により溝5が成形され、さらにこの溝5に隣接する部分(連結部)が自然に割裂した状態の凹凸面状に形成される。
【0028】
なお、上記前枠板13の桟37の形状は縦向きに限るものではなく横向き、あるいは斜めでもよく、この場合、コンクリートブロック1に成形される溝5は横向き、あるいは斜めになる。またこの桟37は格子状にしてもよい。図10から図12はこの桟37による溝5の形状の他例を示すもので、図10は斜め状に、図11は複合斜め状、図12は斜め格子状にそれぞれしたものである。
【0029】
また、上記実施の形態では両成形枠11a,11bを分離させるための手段として人力で回転するカム軸25を用いた例を示したが、両成形枠11a,11bの間に油圧式、あるいはねじ式のジャッキを設け、油圧力あるいはねじ式による推力にて両成形枠11a,11bを分離するようにしてもよい。
【0030】
図13、図14は本発明の第2の実施の形態を示すものである。この実施の形態は上述した第1の実施の形態の2個取り成形と異なり、1個取り成形の場合である。図中40は1個取り用の成形枠であり、この成形枠40を構成する分割された前後、左右の枠板のうちの、少なくとも1つ(右側)の枠板が割裂用枠板41となっており、この割裂用枠板41は成形品の底面を成形する底枠板(基台)42に対して回動可能に連結されている。成形枠40を構成する左側及び前後の枠板43,44,45も解枠しやすい構成、例えば底枠板42に対して回動可能に連結されている。そしてこれらの各枠板41,43,44,45の型締め構造は特に図示してないが、第1の実施の形態と同様にトグル杆等を用いる。この各枠板41,43〜45のうち、特に割裂用枠板41は分離機構46にて前後の枠板に対して分離されて開枠されるようになっている。この分離機構46は図に示すようにカム46a、あるいは油圧やねじによるジャッキが用いられる。
【0031】
割裂用枠板41には前後及び左側の枠板43,44,45にて囲まれる成形用型内に対向する端材用型47が設けてあり、また割裂用枠板41の内側端部に、端材用型47を閉じる位置に成形品の表面に溝をつけるための枠板48が係脱可能に組付けられている。この枠板48は多数の桟48aと、この各桟48a間にて構成される開口部48bとからなっており、桟48aの断面形状は端材用型47側が広くなった台形状になっている。従って各桟48aの間の開口部48bの断面形状は端材用型47側が狭くなった台形状になっている。
【0032】
この第2の実施の形態における作用を以下に説明する。各枠板41,43,44,45を閉枠して型締めした状態で成形用型内にコンクリートを打設する。このときに、コンクリートは成形用型から枠板48の開口部48bを通って割裂用枠板41の端材用型47内に入り込み固化する。このとき、枠板48の開口部48b内にて固化される部分は端材用型47側が狭くなった台形状となる。このため成形用型47側から割裂用枠板41の端材用型47内にわたって一体状に成形されるコンクリートブロックは枠板48の端材用型47側端面部でくびれて断面積が最小になる。
【0033】
この状態で所定時間にわたって養生した後、分離機構46を用いて割裂用枠板41を成形用型から離れる方向に開枠する。これにより割裂用枠板41の端材用型47内に固化したコンクリートにより引っぱられて、くびれて断面積が最小の桟枠48の端材用型47側の端面に沿う位置C′−C′で固化コンクリートは割裂される。
【0034】
このとき枠板48は割裂用枠板41から離れてコンクリートブロック本体側に残されるので後工程でこの枠板48をコンクリートブロックから取り外す。これにより、この枠板48の桟48aによる溝がコンクリートブロックの表面に成形される。そしてこの溝と溝の間の部分が溝の深さ分だけ突出され、この突出部の端面が割裂面となる。
【0035】
その後、前後及び左側の枠板43,44,45を解枠することにより、一側面が溝付きの割裂面となった1個のコンクリートブロックが得られる。また、割裂用枠板41の端材用型47内にて成形された端材は、これに衝撃的な力を加えること等により脱落される。
【0036】
この実施の形態においても、割裂用枠板41及び他の枠板は、これを開枠するのに底枠板42に対して回動する構成の外に、底枠板42に対して水平方向に移動するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明方法及び装置で成形しようとするコンクリートブロックの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態を示す側面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態の作用説明図である。
【図6】図5のA−Aに沿う断面矢視図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態の要部を示す分解斜視図である。
【図8】型締め用のトグル機構を示す正面図である。
【図9】型締め用のトグル機構を示す作用説明図である。
【図10】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図11】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図12】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示す正面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す一部破断平面図である。
【符号の説明】
【0038】
1…コンクリートブロック、2…表面壁、3…背面壁、4…脚部、5…溝、11a,11b,40…成形枠、12…基台、13…前枠板、14…後枠板、15a,15b…左右の枠板、16,42…底枠板、17a,17b…ヒンジ、18…スライド機構、19a,19b…レール部材、20…案内穴、22…案内ローラ、23…案内レール、24…転輪、25…カム軸、26,46a…カム、27,27a…管部材、28,28a…受環、29,29b…トグル杆、30,30a…連結金具、31,31a…鎖、32,32a…連結フック、33…支軸、34…切欠き斜面、35…突状斜面、36…テコ棒、37,48a…桟、38,48b…開口部、39…ノックピン孔、41…割裂用枠板、43,44,45…左側及び前後の枠板、46…分離機構、47…端材用型、48…枠板。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック表面に自然石の破断模様に類似した意匠模様を付けて成形するコンクリートブロックの製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートブロックの表面に意匠模様を付ける場合、例えば、特許文献1に示されているように、側壁の一部にゴム、あるいは樹脂等で擬石を形取ったものを張り付けた型枠内にコンクリートを流し込み、硬化後脱型することにより、コンクリートブロック表面に擬石の意匠模様を形成するようにしている。
【0003】
また特許文献2に示されているように、コンクリートブロックを機械的に作動する押し割り刃にて強制的に割裂して、砂や砂利を表面に出すことによってザラザラした明度の低い表面を形成するようにしたものもある。
【0004】
さらに、ブロック表面がより自然な感じを出すために、色々な色彩の骨材(種石)を混ぜ、これを割裂することにより、さらにグレードの高い表現を出現させている。
【0005】
【特許文献1】特開昭52−23122号公報
【特許文献2】特公昭48−33611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ブロック表面の意匠模様をゴムや樹脂を用いた型枠にて成形するものにあっては、形状通りの意匠模様が出現するが、この型枠の製作コストが高く不経済であった。
【0007】
一方、機械にて作動する押し割り刃にて割裂する場合は、割れる面が不規則になるため、平面状に割れずに他方へ深く割れ込んだり、また上手に割れなかったりと、不良品の出現率が高くなるなど、これも不経済であった。また、割裂するためのスプリッタ等の機械を用意しなければならず、しかも効率的に割裂するためには、これを全自動にする必要があるため、費用が相当高くなり経済的ではなかった。
【0008】
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、特別の機械を用いることなしに、しかも不良品を出すことなしに割裂面を有するブロックを作ることができるようにしたコンクリートブロックの製造装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るコンクリートブロックの製造装置は、型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板とし、この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板を係脱可能に設け、上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構を設けた構成になっている。
【0010】
そして、この装置によれば、成形枠内にコンクリートを打設することにより、割裂用枠板内に枠板の開口部を通ってコンクリートが流入し、この部分で端材が成形される。そしてこの端材と成形枠内のコンクリートブロックとが枠板によって成形される多数の連結部を介して連結される。従って、所定の硬度に硬化した状態で上記割裂用枠板を成形用型から強制的に離れる方向に移動することにより、端材部分が引っ張り破壊されてコンクリートブロックから割裂され、コンクリートブロックの一側面に割裂面が形成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るコンクリートブロックの製造方法によれば、コンクリートブロックの側面を成形しようとする任意の枠板に端材用型を設けることにより、コンクリートブロックの任意の側面に割裂面を成形することができる。特に、本発明装置によれば、このような側面に割裂面を有するコンクリートブロックを簡単に成形することができる。そして、この割裂面は多数の開口部にて成形される多数の連結部よりなるくびれ部の各連結部にて成形されるので、割裂面がコンクリートブロック本体側に及ぶことがなく成形できて不良品が発生することなく、割裂面を有するコンクリートブロックを製造することができる。また割裂面は機械による剪断ではなく自然に割れた形状となるため、欠落はなく十分に観賞に耐えるものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の第1の実施の形態のうち、まず本発明に係るコンクリートブロックの製造装置を図面に基づいて説明する。図1は上記コンクリートブロックの一例である護岸用のものであり、表面壁2と背面壁3及びこれらを連結する脚部4からなっている。表面壁2は護岸の表面を構成するため化粧板形状になっていて、多数の溝5が設けられていると共に、表面に凹凸形状が設けられている。背面壁3は法面に当接して脚部4と共にアンカー部分となるようになっている。脚部4は両壁2,3に対して細くなっている。
【0013】
図2から図7は上記コンクリートブロック1を製造する製造装置10を示すもので、この製造装置10は上記コンクリートブロック1をそれぞれの表面壁2を対向させた状態で2個同時に成形できる2組の成形枠11a,11bを有している。この両成形枠11a,11bは表面壁2部を成形する部分を対向面C−Cに沿って対向させると共に、この対向面C−Cに対して対称形状になっている。そしてこの両成形枠11a,11bは上記対向面C−Cに対して互いに接触する状態から離れる方向に移動可能にして基台12上に載置されている。
【0014】
上記した各成形枠11a,11bはコンクリートブロック1の表面壁2部を成形する前枠板13と、背面壁4部を成形する後枠板14と、前後の枠板13,14の間にあってコンクリートブロック1の両側部を成形する左右の枠板15a,15bと、コンクリートブロック1の底部を成形する底枠板16とからなっている。
【0015】
そして上記前枠板13と後枠板14のそれぞれは底枠板16に設けたヒンジ17a,17bを介して連結されていて外側へ回動可能になっている。また、両側枠板15a,15bは互いに対向方向に水平移動可能にして底枠板16にスライド機構18を介して支持されている。
【0016】
スライド機構18は側枠板15a,15b側に設けられた一対のレール部材19a,19bと、この各レール部材19a,19bが摺動可能にして底枠板16に設けられた案内穴20とからなっている。なおレール部材19a,19bの先端には案内穴20内で転動する案内ローラが設けてある。また案内穴20の入口部にはレール部材19a,19bを転動支持する他の案内ローラ22が設けてある。
【0017】
基台12上には上記対向面C−Cに対して直角方向に一対の案内レール23が設けてあり、この案内レール23に底枠板16に設けた転輪24が係合されており、両成形枠11a,11bはこの案内レール23に沿って移動するようになっている。
【0018】
レール部材23の長手方向の中間部にはこの案内レール23と直交する方向にカム軸25が回転自在に設けてあり、このカム軸25の中間部に複数のカム26が設けてある。カム軸25の両端部には、このカム軸25を回転するためのテコ棒を挿入する管部材27,27が固着してある。上記カム26の形状は両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠13を対向させた状態では両前枠板13,13には干渉せず、カム軸25を回動したときに対向する両前枠板13,13の双方の端面に当接してこれらを離れる方向に押し広げる形状、例えば略楕円形に形成されている。
【0019】
前枠板13の両端には受環28が設けてある。また後枠板14の両端には上記受環28に対向させてトグル杆29が設けてあり、このトグル杆29に連結金具30及び鎖31を介して連結フック32が連結してある。そして前後の枠板13,14が側枠板15a,15bと共に閉枠された状態で、上記連結フック32を受環28に係合し、ついでトグル杆29を支軸33を中心にして閉じる方向に回動することにより前後の枠板13,14が側枠板15a,15bを介して閉枠されるようになっている。
【0020】
側枠板15a,15bの両端には切欠き斜面34,34が設けてあり、これに前後の各枠板13,14に設けた突状斜面35,35が閉枠状態で型締め方向に係合するようになっている。上記トグル杆29の回動はテコ棒36等を用いて行う。
【0021】
また、図2、図5に示すように、一方の成形枠11aの後枠板14の両側には、他の受環28aが設けてあり、他方の成形枠11bの後枠板14の両側には他のトグル杆29aが設けてあり、このトグル杆29aに連結金具30a及び鎖31aを介して連結した連結フック32aが受環28aに上側から係脱自在に係合するようになっていて、連結フック32aを受環28aに係合した状態でトグル杆29aを支軸33aを中心に閉じる方向に回動することにより両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠板13,13が対向面C−Cにて当接した状態で型締めされるようになっている。
【0022】
図6、図7に示すように、各成形枠11a,11bの前枠板13,13には図1に示したコンクリートブロック1の表面壁2の溝5を成形する桟37があり、この各桟37の間はこの桟37で仕切られた開口部38となっている。両成形枠11a,11bの前枠板13,13は同一形状になっていて、両成形枠11a,11bが対向した型締め状態で両前枠板13,13の各桟37が対向すると共に、各開口部38が連通するようになっている。39は一方の前枠板13に設けられたノックピン孔であり、このノックピン孔39に他方の前枠板13に設けたノックピン(図示せず)が係合することにより、両成形枠11a,11bの位置決めがなされるようになっている。
【0023】
次に、上記構成の製造装置の作用と共に、本発明に係るコンクリートブロックの製造方法の実施の形態を説明する。各成形枠11a,11bは両側枠15a,15bを対向方向に移動させると共に、前枠板13と後枠板14とを閉じ、この前枠板13と後枠板14とは受環28に連結フック32を係合してトグル杆29を閉じることにより組立てられる。ついで、この両成形枠11a,11bを移動してそれぞれの前枠板13,13を対向面C−Cにて対向当接し、一方の成形枠11aに設けた他の受環28aに他の連結フック32aを係合して他方の成形枠11bに設けたトグル杆29aを閉じることにより両成形枠11a,11bがそれぞれの前枠板13,13が対向面C−Cにて当接した状態で型締めされる。このとき、両成形枠11a,11bのそれぞれの型空間(キャビティ)は前枠板13,13に設けられた多数の開口部38にて連通されている。
【0024】
この状態で両成形枠11a,11b内にコンクリートを打設し、所定の時間にわたって養生する。このとき、両成形枠11a,11b内の成形体は両前枠板13,13の双方の各開口部38にて成形される多数の連結部を介して不連続状に接続されて成形される。この部分の全断面積は成形枠11a,11bの成形部の前枠板13,13の内側部分の断面積より小さくなっていてくびれ状になっている。そして、上記各連結部は開閉部を構成する各桟37にて仕切られて成形されることにより、この各連結部の個々の断面積は両枠板13,13の対向部の断面積より小さくなっている。
【0025】
所定の時間にわたる養生の後で完全に硬化する前に、両成形枠11a,11bを結合する方のトグル杆29aをゆるめて連結フック32aを受環28aから外して2つの成形枠11a,11bの結合を解放する。ついで、カム軸25の一方、あるいは双方の管部材27,27にテコ棒36を差し込んでカム軸25を回転する。これにより、両成形枠11a,11bのそれぞれの前枠板13,13に、これらが離れる方向の力がカム26にて作用され、両成形枠11a,11bは対向面C−Cで分離し、各成形枠11a,11bにて成形された未硬化状態の成形品は前枠板13,13の不連続状に接続されたくびれ部分で引っ張り破壊により割裂される。このときの引っ張り破壊は各連結部にて行われる。
【0026】
その後、各成形枠11a,11bの前枠板13と後枠板14を連結しているトグル杆29をゆるめて、この両枠板13,14の結合を解放してからこの両枠板13,14を外側へ回動し、及び両側枠板15a,15bを引き出して各枠板を解放して成形品(コンクリートブロック1)を取り出す。このとき後枠板14の外側への回動は、これの外面に設けた管部材27aにテコ棒を挿入して回動すれば容易に行うことができる。
【0027】
このようにして、1つの製造装置にて2つのコンクリートブロック1,1が同時に成形されると共に、各コンクリートブロック1の表面壁2の表面には前枠体13の桟37により溝5が成形され、さらにこの溝5に隣接する部分(連結部)が自然に割裂した状態の凹凸面状に形成される。
【0028】
なお、上記前枠板13の桟37の形状は縦向きに限るものではなく横向き、あるいは斜めでもよく、この場合、コンクリートブロック1に成形される溝5は横向き、あるいは斜めになる。またこの桟37は格子状にしてもよい。図10から図12はこの桟37による溝5の形状の他例を示すもので、図10は斜め状に、図11は複合斜め状、図12は斜め格子状にそれぞれしたものである。
【0029】
また、上記実施の形態では両成形枠11a,11bを分離させるための手段として人力で回転するカム軸25を用いた例を示したが、両成形枠11a,11bの間に油圧式、あるいはねじ式のジャッキを設け、油圧力あるいはねじ式による推力にて両成形枠11a,11bを分離するようにしてもよい。
【0030】
図13、図14は本発明の第2の実施の形態を示すものである。この実施の形態は上述した第1の実施の形態の2個取り成形と異なり、1個取り成形の場合である。図中40は1個取り用の成形枠であり、この成形枠40を構成する分割された前後、左右の枠板のうちの、少なくとも1つ(右側)の枠板が割裂用枠板41となっており、この割裂用枠板41は成形品の底面を成形する底枠板(基台)42に対して回動可能に連結されている。成形枠40を構成する左側及び前後の枠板43,44,45も解枠しやすい構成、例えば底枠板42に対して回動可能に連結されている。そしてこれらの各枠板41,43,44,45の型締め構造は特に図示してないが、第1の実施の形態と同様にトグル杆等を用いる。この各枠板41,43〜45のうち、特に割裂用枠板41は分離機構46にて前後の枠板に対して分離されて開枠されるようになっている。この分離機構46は図に示すようにカム46a、あるいは油圧やねじによるジャッキが用いられる。
【0031】
割裂用枠板41には前後及び左側の枠板43,44,45にて囲まれる成形用型内に対向する端材用型47が設けてあり、また割裂用枠板41の内側端部に、端材用型47を閉じる位置に成形品の表面に溝をつけるための枠板48が係脱可能に組付けられている。この枠板48は多数の桟48aと、この各桟48a間にて構成される開口部48bとからなっており、桟48aの断面形状は端材用型47側が広くなった台形状になっている。従って各桟48aの間の開口部48bの断面形状は端材用型47側が狭くなった台形状になっている。
【0032】
この第2の実施の形態における作用を以下に説明する。各枠板41,43,44,45を閉枠して型締めした状態で成形用型内にコンクリートを打設する。このときに、コンクリートは成形用型から枠板48の開口部48bを通って割裂用枠板41の端材用型47内に入り込み固化する。このとき、枠板48の開口部48b内にて固化される部分は端材用型47側が狭くなった台形状となる。このため成形用型47側から割裂用枠板41の端材用型47内にわたって一体状に成形されるコンクリートブロックは枠板48の端材用型47側端面部でくびれて断面積が最小になる。
【0033】
この状態で所定時間にわたって養生した後、分離機構46を用いて割裂用枠板41を成形用型から離れる方向に開枠する。これにより割裂用枠板41の端材用型47内に固化したコンクリートにより引っぱられて、くびれて断面積が最小の桟枠48の端材用型47側の端面に沿う位置C′−C′で固化コンクリートは割裂される。
【0034】
このとき枠板48は割裂用枠板41から離れてコンクリートブロック本体側に残されるので後工程でこの枠板48をコンクリートブロックから取り外す。これにより、この枠板48の桟48aによる溝がコンクリートブロックの表面に成形される。そしてこの溝と溝の間の部分が溝の深さ分だけ突出され、この突出部の端面が割裂面となる。
【0035】
その後、前後及び左側の枠板43,44,45を解枠することにより、一側面が溝付きの割裂面となった1個のコンクリートブロックが得られる。また、割裂用枠板41の端材用型47内にて成形された端材は、これに衝撃的な力を加えること等により脱落される。
【0036】
この実施の形態においても、割裂用枠板41及び他の枠板は、これを開枠するのに底枠板42に対して回動する構成の外に、底枠板42に対して水平方向に移動するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明方法及び装置で成形しようとするコンクリートブロックの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態を示す側面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態の作用説明図である。
【図6】図5のA−Aに沿う断面矢視図である。
【図7】本発明に係る第1の実施の形態の要部を示す分解斜視図である。
【図8】型締め用のトグル機構を示す正面図である。
【図9】型締め用のトグル機構を示す作用説明図である。
【図10】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図11】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図12】割裂面の他例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示す正面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す一部破断平面図である。
【符号の説明】
【0038】
1…コンクリートブロック、2…表面壁、3…背面壁、4…脚部、5…溝、11a,11b,40…成形枠、12…基台、13…前枠板、14…後枠板、15a,15b…左右の枠板、16,42…底枠板、17a,17b…ヒンジ、18…スライド機構、19a,19b…レール部材、20…案内穴、22…案内ローラ、23…案内レール、24…転輪、25…カム軸、26,46a…カム、27,27a…管部材、28,28a…受環、29,29b…トグル杆、30,30a…連結金具、31,31a…鎖、32,32a…連結フック、33…支軸、34…切欠き斜面、35…突状斜面、36…テコ棒、37,48a…桟、38,48b…開口部、39…ノックピン孔、41…割裂用枠板、43,44,45…左側及び前後の枠板、46…分離機構、47…端材用型、48…枠板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板とし、
この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板を係脱可能に設け、
上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構を設けた
ことを特徴とするコンクリートブロックの製造装置。
【請求項1】
型締め及び型開き可能にして底枠上に設けた複数の枠板からなる成形枠の少なくとも1つの枠板を、他の枠板にて囲まれた成形用型内に対向する内側に端材用型を設けた割裂用枠板とし、
この割裂用枠板の内側で、端材用型を閉じる位置に、多数の開口部を有し、この開口部を介して成形枠の内側と端材用型とを連通するようにした枠板を係脱可能に設け、
上記割裂用枠板を、成形用型から離れる方向へ強制的に移動させる分離機構を設けた
ことを特徴とするコンクリートブロックの製造装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−1288(P2006−1288A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250729(P2005−250729)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【分割の表示】特願2000−40757(P2000−40757)の分割
【原出願日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願人】(000162216)共和コンクリート工業株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【分割の表示】特願2000−40757(P2000−40757)の分割
【原出願日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願人】(000162216)共和コンクリート工業株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
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