説明

コンクリート床装置

本発明は、床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素と、上部打設層とを備えるコンクリート床アッセンブリに関する。床下張り要素は、床側面の上にコンクリート部を有し、コンクリート部は、表面粗さを有する底部打設表面を有する。上部打設層は、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を有する。上部打設層は、底部打設表面の少なくとも一部が上部打設層で覆われるように床下張り要素の床側面の上に打設され、底部打設表面は、上部打設層が底部打設表面に密着するような表面粗さを有する。本発明はさらに、これらコンクリート床アッセンブリ及び床アッセンブリを形成する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート床装置又はアッセンブリ(組立体)、並びにそのようなコンクリート床要素を提供する方法及び床アッセンブリを提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
床構造物とは、建物の相異なった階層どうしを、又は家屋の1階と地面とを分離する実質的に水平な構造要素である。構造要素に加えて、いわゆる構造物の床、床構造物はまた、床及び天井を有する。構造物の床は、建物の構造物の骨組の一部であり、その主要機能は、床、天井、内部の壁、及び取付け具など階層の荷重を担持すること、並びに構造物の壁及び柱にこの荷重の重量を伝達することである。
【0003】
床構造物はいくつかの要件を満たす必要がある。たわみ(弾力性)が最小限に抑えられ、例えば、内部の壁及び取付け具に損害を与えないように階層の荷重を担持する能力を有し、十分な剛性を有する必要がある。さらに、床構造物は、耐火性、音及び熱の絶縁に関する特定の要件を満たすべきである。場合によっては、それはまた導管又は電気設備を有する収容力を有する。
【0004】
従来技術の床構造物は、縦方向穴を有するプレハブの構造コンクリート要素、いわゆる中空のコア・スラブを備える。いくつかの中空のコア・スラブが、中空のコア・フロアを形成するために結合されることができる。これら中空のコア・スラブは、中空のコア・スラブに湾曲した形状をもたらすよう予め張力をかけられた補強材を備えることによって剛性及び強度を増加させる。この湾曲により、それらの上に床を直接敷設することが通例不可能である。
【0005】
湾曲した中空のコア・フロアの上に平らな床をもたらすためのいくつかのシステムが市販されている。1つのシステムによると、まず複数のピンが中空のコア・フロアの上で等しい距離で取り付けられる。次いで、注意深くレベリングされたI形鋼が、例えば、チップボードの形で寄木張り床又は床下張りのために水平な基礎を形成するようにピンに取り付けられる。I形鋼の取付け高さは、床の下に電気又は水の導管なための十分な空間を残すために選択されることができる。このシステムの1つの不利点は、これが多くの作業を必要とし時間を要することである。さらに、高精度を実現することが難しく、これにより弾性のある又は傾いた床をもたらす場合がある。
【0006】
床の敷設のための平らな基礎を形成するための別のシステムが、中空のコア・フロアにいわゆるスクリードを適用することである。このスクリードの使用の1つの不利点は、それが高価であることである。したがって、スクリードを電気又は水の導管の埋設に対して十分な厚さがある層に適用することが望ましくない。さらに、どのようによくスクリードが乾燥し、どの位の時間がこの厚い層に適用されたときスクリードが乾くために必要かを予測することは難しい。床が敷設されたとき(例えば、寄木張り又はプラスチック製カーペット)基礎が十分に乾いていない場合、床は湿気によって損害を与えられる場合があり、又はかび汚れの問題が生じる場合がある。
【0007】
実験的な研究がまた、スクリードの代わりに通常のコンクリートを用いて実行されている。それらは、通常のコンクリートが100mmより薄い層の中でプレハブの中空のコア・スラブの上に打設された場合、結合材の損失及び縁部の浮きのそれぞれにより、中央でも縁部に沿ってもコンクリートの基礎への密着の問題が生じることを示している。これはとりわけ薄い層が高い湿度勾配を有することによるものであり、この温度勾配より表面層が曲がる。ほとんどの場合には、これが、やはり通常のコンクリートの使用が極めて高価であるように多量の容量を必要とするので、これら問題を回避するために十分な厚さのコンクリート層を用いることが不可能である。厚いコンクリート層が乾燥するのに長い時間を必要とすることはやはり問題であり、この時間により、建設プロセスが遅らされ、したがって、やはりそれをより高価なものとする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、費用効果のある方法で所望の垂直な水準で平らな床を敷設することを可能にするコンクリート床アッセンブリを提供することであり、並びにこのコンクリート床アッセンブリを作製する方法及び床アッセンブリを作製する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によると、これら目的は、請求項1、20及び34によるコンクリート床アッセンブリ及び方法によって実現される。
【0010】
本発明によるコンクリート床アッセンブリは、床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素と、上部打設層とを備える。床下張り要素は、床側面の上にコンクリート部を有し、コンクリート部は、表面粗さを有する底部打設表面を有する。上部打設層は、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を有する。上部打設層は、底部打設表面の少なくとも一部が上部打設層によって覆われるように床下張り要素の床側面の上に打設され、底部打設表面は、上部打設層が底部打設表面に密着するような表面粗さを有する。
【0011】
床下張り要素の底部打設表面の十分な表面粗さにより、よい密着が得られる。それによって、本発明は、それが収縮減力混和剤を含むことを条件として自己充てんコンクリートに基づく打設組成物の使用を可能にする。この打設組成物は、従来技術のスクリードより極めて経済的である。本発明によると、床下張り要素へのよい密着及び収縮減力混和剤により、音の絶縁要件及び導管の埋設に関する要件を満たすのに十分な厚さではあるが不必要な材料の量が消費されるほど厚くない層を打設することが、可能である。さらに、本発明による自己充てんコンクリートに基づく打設組成物が、それが通常のコンクリートのように振動される必要がなくそれ自体本質的に水平に広がるので労働投入量を必要としないことが有利である。したがって、本発明によると、平らな上部表面は、やはりスクリードの使用なしで設けられる。したがって、費用効果がある打設組成物及び合理的な適用の方法により、本発明によるコンクリート床アッセンブリは、従来の代替手段より非常に費用効果が高い。
【0012】
本発明によるコンクリート床アッセンブリは、例えば、住宅、事務所又は産業用用地など建設工事のための床構造物の一部、或いはスポーツ・センタ、地下空洞又はサイロ建造物など構造物であるように意図される。
【0013】
本発明によるコンクリート床アッセンブリは、床構造物の構造の床の一部とすることもでき、或いはその全体を構成することもできる。また、床構造物の非構造物の部分とすることもできる。
【0014】
したがって、本発明によるコンクリート床アッセンブリは床構造物の一部であり、この部分は床を敷設するために適した基礎を形成し、又はそれ自体が床として機能することができる。
【0015】
ここで、床下張り要素という用語は、現場で打設される要素又はプレハブの要素を意味する。床下張り要素は、部屋の床の全体にわたって又は階層の床の全体にわたって延びることができるが、やはり限定された延長部を有するスラブであってもよい。床下張り要素は、床側面及び地面/天井側面を有する。床側面は通常の使用では床の基礎の一部である側面である。地面/天井側面は通常の使用では下の階層の天井に面する側面又は床下張り要素が1階に属する場合は地面に面する側面である。
【0016】
本発明の実施例によると、床下張り要素は構造物のプレハブの中空のコア・スラブである。いくつかのこれら中空のコア・スラブは、階層の全体にわたって延びるためにともに結合されることができる。
【0017】
本発明の実施例によると、床下張り要素は、予め張力をかけられた補強材を有する中空のコア・スラブである。圧縮応力をかけることにより、通例、これら中空のコア・スラブは湾曲し、すなわち、これらは弓形の縦断面を有する。本発明による上部打設層を中空のコア・スラブの弓形の床側面の上に打設することによって、コンクリート床アッセンブリは、床敷設のための基礎として適した平らな床側面を与えられることができる。
【0018】
床下張り要素が湾曲又は言い換えれば弓形の横断面を有し、上部打設層が、コンクリート床アッセンブリが平らな床側面を有するようである場合、上部打設層の厚さは横断面にわたって変わる。その最小の厚さは、弓形の湾曲がその最大である場所である。通例、この床下張り要素は、ほぼ中央でその最小厚さ及び2つの両縁部側でその最大厚さを有する。
【0019】
本発明による床下張り要素は、コンクリート又は鉄筋コンクリートから作製されることができるが、やはり他の材料を有することができる。本発明によると、床下張り要素の床側面の少なくとも一部はコンクリート表面を有し、このコンクリート表面の少なくとも一部は底部打設表面を構成する。底部打設表面は打設組成物と相互に影響しあうように意図される。
【0020】
本発明によると、底部打設表面は、上部打設層が底部打設表面に密着するような表面粗さを有する。これは、打設組成物が床下張り要素の底部打設表面の少なくとも一部にわたって所望の厚さで上部打設層を形成することを意味し、上部打設層は、建設分野の要件、例えば、結合材の損失及び縁部の浮きを参照する要件及び床下張り要素と上部打設層の間の密着区域の強度を参照する要件が満たされるように底部打設表面に密着する。
【0021】
本発明の実施例によると、底部打設表面は表面粗さを有し、この表面粗さは、表面粗さの決定のためのスウェーデン規格SIS812005に従って測定されたときにS>1.5であることが好ましい。例えば、スウェーデン・コンクリート・コード(BBK04)におけるスウェーデン規格を参照されたい。
【0022】
本発明による、この表面粗さは任意の適した方法によって得られることができる。一実施例は底部打設表面に破砕した石の材料など粒状材料をまくことである。粒子サイズの実施例は、2から4mm又は4から8mmである。
【0023】
本発明によると、底部打設表面に粗面構造物を与える別の実施例は、粗面化方法によって底部打設表面を処理することである。これは、表面を高低のある、又は、言い換えれば粗くするために、材料を取り除き、移送し、かつ/又は表面にわたって不均一に圧縮する任意選択の方法を意味する。
【0024】
本発明の実施例によると、底部打設表面はブラシをかけられかつ/又は櫛ですかれる。これは、ブラシ又は櫛を流延機に取り付けることによって床下張り要素の製造に関連して適切に実行されることができる。この方法では、上部打設層の打設の前に底部打設表面からのブラシかけ/櫛ですくことから始まり可能な遊離した材料を取り除くことが、場合によっては望ましい。この手段によって、密着特性はさらに改善される。
【0025】
本発明の実施例によると、底部打設表面は型押しされる。これは、例えば、床下張り要素の製造と関連して流延機に取り付けられる回転するシリンダ又はいくつかの回転するホイールによって実現される。
【0026】
本発明の実施例によると、床下張り要素の床側面の少なくとも一部は、露出した骨材を有する底部打設表面を有するコンクリート表面を有する。
【0027】
本出願では、「露出した骨材」とは、粗粒骨材が突出するようにコンクリート表面から取り除かれた表面の外皮、表面の沈泥及び微細な骨材粒子を意味する。
【0028】
この露出した骨材表面は、審美的効果を提供することで知られる。しかしながら、本発明の実施例によると、露出した骨材は、床下張り要素の表面の表面粗さを増加させるために用いられる。床下張り要素の表面の粗さの増加は、床下張り要素と上部打設層の間の密着の改善をもたらし、これにより、結合材の損失及び縁部の浮きの恐れを減少させる。別の肯定的な効果は、遊離したモルタルが取り除かれるので、上部表面がやはり強化されることである。したがって、この実施例による骨材の露出は、上部打設層の床下張り要素への密着に有益である2つの特性、表面粗さの増加及び接合面での強固なコンクリートをもたらす。
【0029】
本発明によると、床下張り要素の床側面のほぼ全体は、露出した骨材又はその一部だけを有することができる。上部打設層は、床下張り要素の床側面のほぼ全体又はその一部を覆うことができ、この場合には、露出した骨材表面、すなわち底部打設表面の少なくとも一部が覆われる。いくつかの実施例では、上部打設層の密着は、たとえ上部打設層によって覆われた床下張り要素の表面がその全体で露出した骨材の仕上げを有さなくても、十分であることがある。
【0030】
本発明の実施例によると、床下張り要素のコンクリート部は、骨材の深い露出を有する表面を有し、すなわち、コンクリート表面で骨材は、粗粒骨材グレーンが明らかに現れるような深さに露出される。深さは表面骨材の最大サイズの1/3より大きいことがある。
【0031】
本発明の実施例によると、メンブレン硬化化合物は、アフタ・キュアがメンブレン硬化化合物の作用の下で進行するように上部打設層に適用される。メンブレン硬化化合物又は(液体メンブレン硬化化合物)は、硬化の間コンクリートの乾燥を遅らす化合物である。メンブレン硬化化合物は、通例それが湿らされる必要がないように新しい打設表面の上に薄いフィルムを形成する。ワックス・ディスパージョン、アクリレート重合体又はラテックス・エマルジョンなど相異なった化学組成物を有するメンブレン硬化化合物が市販されている。好ましいメンブレン硬化化合物は、ASTM C 309、「Liquid Membrane−Forming Compounds for Curing Concrete」で規定された仕様、例えば、湿気の最大損失に関するこの書類の仕様に適合する。メンブレン硬化化合物の上部打設層への適用により、上部打設層は打設の後の最初の数時間の間に極めて急速には乾燥せず、それによって表面層の可塑性の収縮ひび割れが避けられることが有利である。
【0032】
本発明の実施例によると、床下張り要素は、床下張り要素の上の打設組成物の打設の前に予め湿らされる。これが打設組成物からの水が床下張り要素の中に吸収されることを防止することが有利であり、これにより床下張り要素に最も近い上部打設層の強度を減少させる。
【0033】
本発明の実施例によると、複数の床下張り要素は、相互連結手段の助けがあろうとなかろうと床下張りユニットを形成するためにともに接合される。床下張り要素は、例えば、グラウトによって結合されることができるが、床下張り要素がまた、隣同士に遊離して配置され、或いは互いに又は基礎に取り付けられることができる。その後、打設組成物は、いくつかの床下張り要素の上を延びる上部打設層が形成するように打設され、それによって、本発明による床アッセンブリが形成される。一実施例によると、床下張り要素の床側面のほぼ全体は、露出した骨材を有し、上部打設層は、床下張りユニットのほぼ全体の上を延びる。したがって、打設組成物のセルフ・レベリング特性により、層の単一の打設によって床敷設のための平らな基礎を形成することが可能である。さらに、電気及び/又は水の導管が上部打設層の中に埋設されることができる。
【0034】
いくつかの建設プロジェクトでは、窓が既に取り付けられているプレハブの壁要素が利用される。さらに建設プロセスは、場合によってはやはり平らな基礎を提供する方法が始まる前に天井が適用されるような形になる。この建設では、本発明の実施例によると、例えば、相対的に空密の部屋が得られるようにプラスチックを用いて、もしあるならば壁要素の中の扉開口部及びブッシュを密封することが可能である。その後でのみ、上部打設層が適用される。これによって、上部打設層から蒸発した湿気は、密封された部屋の中で維持されることができ、これにより上部打設層の乾燥を遅らす。より遅い乾燥プロセスにより、上部打設層の中の可塑性の収縮ひび割れが回避されることができる。多くの場合、約24時間部屋の空密を維持することで十分である。
【0035】
本発明の打設組成物は、自己充てんコンクリート及び収縮減力剤を含む。自己充てんコンクリートは、それ自体の重量の下で均一に圧縮され、通常のコンクリートのために必要な振動ユニットを用いることなく型枠を満たす。これは、振動なしに合理的な打設プロセスを得ることを可能にし、このプロセスは、より時間がかからず、より少ない労力を必要とする。コンクリートはまたセルフ・レベリングであり、このセルフ・レベリングは、それが、床が敷設される前にスクリードで被覆される必要がないことを意味し、これは費用の大きな節約である。自己充てんコンクリート及びその様々なタイプは、BIBM、CEMBUREAU、ERMCO、EFCA及びEFNARCからの代表者が含まれる「the Self−Compacting Concrete European Project Group」によって2005年5月に発行された「The European Guidelines for Self−Compacting Concrete − Specification,Production and Use」に記載されている。
【0036】
コンクリートは相異なったグレーンのサイズの鉱物粒子(骨材)から主に成り、これら鉱物粒子はセメント及び水から成るセメント・ペーストによって接着される。通例の体積による混合比は、水1、セメント1、砂2及び粗粒骨材3である。様々な方法でコンクリートの特性を改変する混和剤がまた含まれることができる。一般的には、自己充てんコンクリートの場合、微細な骨材の比は(例えば、砂及び砂利)は従来のコンクリートより大きく、粗粒骨材の比は(例えば、石材料)は従来のコンクリートより小さい。自己充てんコンクリートの中で石灰又はガラス充てん剤など微細な粒子材料を用いることが、また通例である。自己充てんコンクリートの中の通例の混和剤は、市販されている減水剤、いわゆる超可塑剤であり、この減水剤は、自己充てんコンクリートを可塑性にし、使用可能にする。
【0037】
本発明の実施例によると、自己充てんコンクリートは、520mmより大きく、好ましくは650mmより大きいスランプ・フローを有する。スランプ・フローの測定は、障害物がない場合、自己充てんコンクリートの流動性を評価するテストである。それはEN12350−2に記載されたスランプ・テストに基づく。この結果は自己充てんコンクリートの充てん能力の指標である。したがって、スランプ・フローは、通例のスランプ・コーンを用いて新しいコンクリートの散布の平均直径である。スランプ・フローの測定は、「The European Guidelines for Self−Compacting Concrete − Specification、Production and Use」の添付書類B.1で規定され、以下で要約される。
−EN12350−2に記載されたコーン及び基礎プレートを用意する。
−基礎プレートの上に200mmの円に一致するコーンを配置し、下盤の上に直立することによって適所に保持し(又は重りの付いたカラーの使用)、コンクリートがコーンの下から漏れることができないことを確実にする。
−いかなる撹拌又は棒付き及びコーンの上部からのストライク・オフ・サープラスもなしにコーンを充てんし、30秒以下の間充てんされたコーンが直立することを可能にし、この時間中に基礎プレートからこぼれたコンクリートを取り除き、基礎プレートが全体にわたって湿気があるが、過剰の水がないことを確実にする。
−コンクリートの流れを干渉することなく1つの動きでコーンを垂直に持上げ、基礎プレート又はコンクリートを動かすことなく、コンクリートの流れの最大直径を測定し、最大直径に直角な流れの散布の直径を測定する。
−スランプ・フローは、これら2つの測定された直径の平均である。
【0038】
自己充てんコンクリートは、コンクリート自己充てんを作製するための用いられることができる少量の粗粒骨材並びに多量の微細材料及び/又は石灰充てん剤により極めて高い縮む傾向を有することができる。収縮、したがって結合材の損失及び縁部の浮きの恐れが減少させるためには、収縮減力混和剤が用いられる。これら収縮減力混和剤は、例えば、様々なタイプのアルコールを含む。これらは、細孔の水の表面張力を主に低減させるはずであり、それによってコンクリートの中の収縮応力は減少させられる。収縮減力混和剤は市販され、当分野の技術者は、コンクリートの組成物及びその収縮傾向などに基づき適した薬剤を選択することができる。適した収縮減力混和剤は、多価アルコール、好ましくは2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオールを含むことができる。
【0039】
石灰充てん剤は、コンクリートの自己充てん特性に寄与する。石灰充てん剤はまた、細孔システムの構造物の上のそれらの影響により乾燥プロセスを加速させることが分かっている。加速された乾燥は、石灰充てん剤を有するコンクリートがカーペットを敷く前にコンクリートの相対湿度(RH)要件に合致することを可能にする。石灰充てん剤が、いくつかの量で市販されている。本発明の使用法のためには、石灰充てん剤、例えば、0.05mmより小さい、好ましくは0.025から0.05mmの平均粒子サイズを有する晶質石灰石充てん剤がコンクリートの自己充てん特性及び加速された乾燥への所望の寄与の組合せをもたらすことが分かっている。
【0040】
自己充てんコンクリートの微細材料が多い量は水の要求を増加させ、この量は収縮傾向をさらに増加させる。本発明による使用法のための自己充てんコンクリートは、0.5より大きい、好ましくは0.55より大きい水セメント比を有する。
【0041】
乾燥プロセスでの石灰充てん剤の肯定的影響を活用することによって、本発明によると、急速乾燥は、結合材の損失及び縁部の浮きの恐れを増加させることがあった水セメント比を減少させることなく実現されることができる。打設組成物の急速乾燥により、床敷設は遅くならず、短時間での効率的な建設プロセスが維持されることができる。
【0042】
したがって、本発明によるコンクリート床アッセンブリの実施例は、床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素と、上部打設層とを備える。床下張り要素は床側面の上のコンクリート部を有し、コンクリート部は露出した骨材表面を有し、上部打設層は、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を有する。上部打設層は、露出した骨材表面の少なくとも一部が上部打設層によって覆われるように床下張り要素の床側面の上に打設される。
【0043】
よい接着を可能にする床下張り要素の露出した骨材表面により、本発明のこの実施例によると、それが圧縮減力剤の混和剤を含む場合、自己充てんコンクリートに基づく打設組成物を用いることが可能であることが分かっている。この打設組成物は従来技術のスクリードより著しく経済的である。本発明による床下張り要素へのよい接着及び収縮減力混和剤は、音の絶縁の要件及び導管の埋設の要件に合致するために十分な厚さであるが不十分な量の材料が消費されるほど厚くない層を打設することを可能にする。本発明によると、自己充てんコンクリートに基づく打設組成物が、通常のコンクリートのように振動されることを必要としないが、それ自体実質的に水平に広がるので、少ない労働投入量しか必要としないことが有利である。したがって、本発明によると、平らな上部表面がやはりスクリードの使用なしに設けられる。したがって、経済的な打設組成物及び合理的な適用の方法により、本発明によるコンクリート床アッセンブリは、従来の代替手段より大幅に費用効果が高い。
【0044】
さらに、本発明によるコンクリート床アッセンブリを作製する方法の実施例は、床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素を提供する段階であって、床下張り要素が、床側面の上にコンクリート部を有し、そのコンクリート部が、露出した骨材表面を有する段階と、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を提供する段階と、露出した骨材表面の少なくとも一部を覆う上部打設層が形成されるように床下張り要素の床側面の上に打設組成物を打設する段階とを含む。
【0045】
最後に、建設作業における床構造物のための床アッセンブリを作製する方法の実施例は、本発明によれば、床側面及び地面/天井側面を有し、床側面の上にコンクリート部を有する床下張り要素を提供する段階であって、コンクリート部が、露出した骨材表面を有する段階と、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を提供する段階と、床下張りユニットを形成するために床下張り要素を結合する段階と、露出した骨材表面の少なくとも一部を覆うことによって床下張りユニットの上に打設組成物を打設し、それによって、所望の傾斜を有する、好ましくは実質的に水平である平らな上部側面を有する上部打設層を形成する段階とを含む。
【0046】
ここで、本発明を実施例を用いて添付図面を参照してより詳細に説明する。
【実施例】
【0047】
図1及び2を参照して、本発明によるコンクリート床アッセンブリを概略的に示す。コンクリート床アッセンブリは、プレハブの中空のコア・スラブ1の形で床下張り要素を備える。中空のコア・スラブ1は、中空のコア・スラブ1に圧縮応力を与える縦方向の補強線2を有し、それによってそれが湾曲した縦方向の断面を得る。圧縮応力を与えられること及び湾曲した形状が張力を吸収するよい能力をもたらし、したがってよい荷重担持能力をもたらすことが有利である。さらに、中空のコア・スラブ1は縦方向穴3の形で重量軽減用穴とともに形成される。この実施例による中空のコア・スラブ1は、10m×1.20m×0.265mである。
【0048】
中空のコア・スラブ1は、使用中上側面である床側面9と、使用中下側面である地面/天井側面10とを有する。中空のコア・スラブ1は、弓形形状であり、この湾曲は使用中上方に方向付けられる。中空のコア・スラブ1が平らな基礎の上に配置される場合、中空のコア・スラブ1の長さの半分で測定される基礎の上の中空のコア・スラブ1の上側面9の高さとその短い端部の高さとの違いは15mmである。
【0049】
中空のコア・スラブ1は、約12mmの直径を有する粗粒骨材グレーン5をやはり有する従来技術のコンクリート・ミックスから作製される。中空のコア・スラブ1は、床側面9の全体に及ぶコンクリート表面を有し、示した実施例では、床側面9のコンクリート表面の全体は、骨材の露出によって所望の粗さを備える底部打設表面を形成する(図3参照)。コンクリート表面は、粗粒骨材の直径の約半分に対応する深さにまで下がる深さの骨材の露出を有する。この実施例では、骨材の露出の深さは6mmである。
【0050】
上部打設層6は、弓形の床側面9の上に打設され、その露出した骨材表面4の全体の上の床側面9を覆う。実質的には、上部打設層6は、露出した骨材表面から離れて向く実質的に平らな上側面7を有する。床構造物の中に示す実施例による中空のコア・スラブ1を用いるとき、上部打設層6の上側面7は水平である。さらに、電線用導管8が上部打設層6の中に埋設される。示した実施例では、上部打設層6は、中空のコア・スラブ1によって形成された湾曲が中空のコア・スラブ1の短い端部でその最大70mmの厚さを有し、最小横断面で55mmの厚さを有する。
【0051】
本発明によると、上部打設層は、自己充てんコンクリートに基づく打設組成物を有する。例えば、打設組成物は、以下の材料を含むことができる。
【0052】
【表1】

【0053】
好ましい打設組成物は以下の組成物を有する。
【0054】
【表2】

【0055】
本発明はまた、本発明による少なくとも1個のコンクリート床アッセンブリを備える床構造物に関する。図4を参照すると、本発明によるこの床構造物は、以下の方法で得ることができる本発明による床アッセンブリを有することができる。
【0056】
まず、床下張り要素が、露出した骨材表面4を有する中空のコア・スラブ1の形で製造される。中空のコア・スラブ1は、従来技術のコンクリートで打設され、圧縮応力を与えられた補強材2を有する。中空のコア・スラブ1の露出した骨材表面4を得るためには、凝固遅延剤(液状)が中空のコア・スラブの硬化の前に適用される。これは、硬化が、骨材グレーンが12mmの最大直径を有することを考慮して選択された6mmの深さまで遅らされることを意味する。次いで、中空のコア・スラブは高圧洗浄され、これは、表面層にはセメント・ペーストが「ない状態」であり、すなわち、骨材は露出され、粗くきれいな表面4が出現することを意味する。この実施例では、中空のコア・スラブ1の床側面9の全体は、露出した骨材を有する。
【0057】
その後に、これら複数の中空のコア・スラブは、所望の建設現場に運搬される。
【0058】
中空のコア・スラブ1は、床下張りユニットを形成するために現場でともに結合され、この床下張りユニットは、この実施例で1つの階層にわたって延び、すべての中空のコア・スラブ床側面1は上方に方向付けられる。中空のコア・スラブ1はグラウトによって結合される。本発明の他の実施例では、互いに隣接して中空のコア・スラブを配置すること、又はいくつかの他の通例の方法で互いに又は基礎にそれらを取り付けることが十分である場合がある。結合された中空のコア・スラブ1の湾曲した弓形の縦方向断面は、床下張りユニットの上側面に波形をもたらす。さらに、中空のコア・スラブの露出した骨材の床側面9のために、床下張りユニットの床側面の全体は、露出した骨材を有する。
【0059】
その後に、導管8が、所望のパターンで床下張りユニットの上に配置される。
【0060】
さらに、上述配合による打設組成物が混合され建設現場に供給される。
【0061】
混合が準備された打設組成物は、導管8が覆われ、例えば、防音材の等級に対し所望の厚さが得られるように床下張りユニットの上にポンプで注入される。その前に、床下張りユニットはわずかに予め湿らされる。打設組成物は、床下張りユニット及び導管8の上側面の全体を覆う上部打設層6を形成する。打設組成物はセルフ・レベリングであり、このセルフ・レベリングはそれがその重量の下で圧縮することを意味し、これにより振動が不必要になる。さらに、打設組成物は、上部打設層が実質的に水平な表面を得るように広がる。
【0062】
広げるときには、所望の垂直水準を得るためにレーザが利用され、平面及び滑らかな表面を得るために表面仕上げが行われる。表面仕上げは、コンクリート表面がいわゆる表面仕上げ機によって処理されることを意味する。通例は、表面仕上げ機は取手を備えるボード又はプラスチック製チューブから成る。表面は、平面及び滑らかな表面が得られるように手動で容易に作用する。最後に、上部打設層は、その最も薄い地点で55mmの厚さ及び中空のコア・スラブ1の短い端部で70mmの厚さを有する。
【0063】
他の実施例では、もちろん他の適した方法によってレベリング及び円滑化を実行することが可能である。
【0064】
上部打設層が硬化する前に、メンブレン硬化化合物が上部打設層の表面の上に注入される。これは、遊離水がコンクリート表面から消えた直ぐ後に、通例打設後1時間以内に行われる。これにより、上部打設層のアフタ・キュアは、メンブレン硬化化合物の作用の下で進行し、それによって、表面層の中のプラスチックの収縮ひび割れが避けられることが好ましい。
【0065】
本発明によると、打設組成物の石灰充てん剤により、早い乾燥を得ることが可能であり、カーペットを敷く前にコンクリートの上の相対湿度(RH)要件が合致されることができ、建設プロセスの長い待機時間が避けられることができる。
【0066】
本発明によると、分離したコンクリート床アッセンブリがまた上述の方法によって提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるコンクリート床アッセンブリの概略縦断面図である。
【図2】本発明によるコンクリート床アッセンブリの概略横断面図である。
【図3】本発明による床下張り要素の概略上面図である。
【図4】図の一部が上部打設層の下で結合された床下張り要素を示す本発明による床アッセンブリの概略上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素と、上部打設層とを備えるコンクリート床アッセンブリであって、
前記床下張り要素が、前記床側面の上にコンクリート部を有し、前記コンクリート部が、表面粗さを有する底部打設表面を有し、
前記上部打設層が、自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を有し、
前記上部打設層が、前記底部打設表面の少なくとも一部が前記上部打設層によって覆われるように前記床下張り要素の前記床側面の上に打設され、
前記底部打設表面が、前記上部打設層が前記底部打設表面に密着するような表面粗さを有するコンクリート床アッセンブリ。
【請求項2】
前記底部打設表面の前記表面粗さが、表面粗さの測定のためにスウェーデン規格SIS812005に従って測定されるときに、S>1.5である、請求項1に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項3】
前記底部打設表面に粒状材料がまかれている、請求項1又は2に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項4】
前記底部打設表面が粗面処理方法によって処理される、請求項1又は2に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項5】
前記底部打設表面がブラシをかけられかつ/又は櫛ですかれる、請求項4に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項6】
前記底部打設表面が型押しされる、請求項4に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項7】
前記底部打設表面が、露出した骨材を有する、請求項4に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項8】
前記床下張り要素の前記露出した骨材表面の中の粗粒骨材グレーンが、前記表面骨材の最大サイズの1/3より大きい深さで露出される、請求項7に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項9】
前記床下張り要素の前記露出した骨材表面の中の粗粒骨材グレーンが、前記表面骨材の最大サイズの1/2より小さい深さ、好ましくは約6mmで露出される、請求項7又は8に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項10】
導管又は電気設備が前記上部打設層の中に埋設される、請求項1から9までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項11】
前記底部打設表面が前記床下張り要素の前記床側面のほぼ全体を覆う、請求項1から10までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項12】
前記上部打設層が前記床下張り要素の前記床側面のほぼ全体の上に打設される、請求項1から11までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項13】
前記上部打設層の最大厚さが100mmより小さく、好ましくは70mmより小さい、請求項1から12までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項14】
前記上部打設層の最小厚さが40mmより大きく、好ましくは55mmより大きい、請求項1から13までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項15】
前記打設組成物が石灰充てん剤をさらに有する、請求項1から14までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項16】
前記床下張り要素がプレハブの要素である、請求項1から15までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項17】
前記床下張り要素が、中空のコア・スラブであり、好ましくは補強され、圧縮応力を与えられ、湾曲した中空のコア・スラブである、請求項16に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項18】
前記自己充てんコンクリートが、520mmより大きい、好ましくは650mmより大きいスランプ・フローを有する、請求項1から17までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリ。
【請求項19】
請求項1から18までのいずれか一項に記載のコンクリート床アッセンブリを備える建設工事のための床構造物。
【請求項20】
コンクリート床アッセンブリを作製する方法であって、
床側面及び地面/天井側面を有する床下張り要素を提供する段階であって、前記床下張り要素が、表面粗さを有する底部打設表面を有するコンクリート部を前記床側面の上に有する段階と、
自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を提供する段階と、
前記底部打設表面の少なくとも一部を覆う上部打設層が形成されるように前記床下張り要素の前記床側面の上に前記打設組成物を打設する段階であって、前記底部打設表面が、前記上部打設層が前記底部打設表面に密着するような表面粗さを有する段階とを含む方法。
【請求項21】
前記上部打設層にメンブレン硬化化合物を適用する段階をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記打設組成物を打設する段階の前に前記床下張り要素を予め湿らす段階をさらに含む、請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
前記上部打設層を表面仕上げする段階をさらに含む、請求項20から22までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記床下張り要素を提供する段階が、前記底部打設表面に粒状材料をまく段階を含む、請求項20から23までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記床下張り要素を提供する段階が、粗面処理方法によって前記底部打設表面を処理する段階を含む、請求項20から23までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記粗面処理方法によって底部打設表面を処理する段階が、前記底部打設表面にブラシをかけかつ/又は櫛ですく段階を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記粗面処理方法によって底部打設表面を処理する段階が、前記底部打設表面を型押しする段階を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記粗面処理方法によって底部打設表面を処理する段階が、前記底部打設表面の骨材を露出する段階を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記床下張り要素を提供する段階が、コンクリートの中に前記床下張り要素を打設する段階と、前記床下張り要素の硬化の前に前記床側面の表面に凝固遅延剤を適用する段階と、前記床下張り要素の硬化の後にモルタルの前記表面を洗浄し、したがって前記表面の骨材を露出する段階を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記打設組成物を打設する段階の前に前記床下張り要素の上に導管又は電気設備を配置する段階であって、前記打設組成物を打設する段階が前記上部打設層の中に導管又は電気設備を型押しする段階を含む段階をさらに含む、請求項20から29までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記打設組成物が、100mmより小さい厚さ、好ましくはその最も厚い地点で70mmより小さい厚さで打設される、請求項20から30までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記打設組成物が、40mmより大きい厚さ、好ましくはその最も薄い地点で55mmより大きい厚さで打設される、請求項20から31までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記自己充てんコンクリートが、520mmより大きい、好ましくは650mmより大きいスランプ・フローを有する、請求項20から32までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
建設作業における床構造物のための床アッセンブリを作製する方法であって、
床側面及び地面/天井側面を有し、前記床側面の上にコンクリート部を有する床下張り要素を提供する段階であって、前記コンクリート部が、表面粗さを有する底部打設表面を有する段階と、
自己充てんコンクリート及び収縮減力混和剤を有する打設組成物を提供する段階と、
床下張りユニットを形成するために前記床下張り要素を結合する段階と、
前記底部打設表面の少なくとも一部を覆うことによって前記床下張りユニットの上に前記打設組成物を打設する段階であって、前記底部打設表面が、前記上部打設層が前記底部打設表面に密着し、それによって、所望の傾斜を有する、好ましくは実質的に水平である平らな上部側面を有する上部打設層を形成するような表面粗さを有する段階とを含む方法。
【請求項35】
前記床下張り要素を提供する段階が、前記底部打設表面の骨材を露出する段階を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記打設組成物を打設する段階の前に前記床下張りユニットの上に導管又は電気設備を配置する段階をさらに含み、前記打設組成物を打設する段階が、前記上部打設層の中に導管又は電気設備を埋設する段階を含む、請求項34又は35に記載の方法。
【請求項37】
前記打設組成物が前記床下張りユニットのほぼ全体の上で打設される、請求項34から36までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記打設組成物を打設する段階が、前記床下張りユニットの上に前記打設組成物をポンプで注入する段階を含む、請求項34から37までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記打設組成物を打設する段階が、前記上部打設層をレベリングする段階を含む、請求項34から38までのいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−518564(P2009−518564A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544298(P2008−544298)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【国際出願番号】PCT/SE2006/001385
【国際公開番号】WO2007/067130
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(508169203)スカンスカ スヴェーリェ エービー (2)
【Fターム(参考)】