説明

コンセント装置

【課題】RFIDを用いて盗電を防止するコンセントにおいて、盗電防止効果の高いコンセント装置、盗電防止方法を提供する。
【解決手段】コンセント11のプラグ受け29c、29dに接続される電源プラグP1、P2の刃を検出する刃検出センサ63、65、給電線25a、25bの途中に設けられ電路を開閉する電磁継電器35、37、移動自在な携帯電話、自動車のキー、カード、携帯情報端末、時計、ぬいぐるみのいずれかに配置されたRFIDタグ73、RFIDリード/ライト装置75、識別情報認証手段、盗電防止制御手段を備え、RFIDタグ73の識別情報が認証された後、RFIDタグ73が通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、刃検出センサ63、65による刃の検出結果に基づいて、電磁継電器35、37を個別に制御して盗電を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDを用いて盗電防止を行うコンセント装置および盗電防止方法に関するもので、例えば、電源プラグをコンセントに接続して使用する電気車両(例えば、電源プラグインハイブリット車、電源プラグイン電気自動車)、電気機器(例えば、テレビ、自動販売機、洗濯機、照明、芝刈り機)などに給電するコンセントの盗電防止に用いて好適である。
【背景技術】
【0002】
従来の盗電防止手段を備えていないコンセントは、盗電防止対策の一例として、屋内に設置された電路遮断器(例えば、熱動型過電流継電器、ノーヒューズ配線用遮断器など)をいちいち手動で遮断することが必要であった。そこで、屋内に設置された電路遮断器をいちいち操作せずとも、電気車両、電気機器に給電を行い、かつ盗電を低減するものが公開されている。なかでも、RFIDタグを用いて盗電防止を行うものは、電源プラグの差込口が露出した状態でも所定の盗電防止効果を得ることができるので、有望な手段、方法として注目されている。
【0003】
例えば、充電装置に備えられたリード・ライト装置にICカードを挿入し、ICカードの識別情報と、充電装置に記憶された識別情報とが一致した場合には、マネージメントECUが、電気車両側に設けられたメインコネクタ(本発明の電磁継電器に相当)を制御してバッテリへの電力供給を可能にするようにした充電装置が公開されている。上記充電装置は、自宅のガレージで、電気車両の充電を行うことができる。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、RFIDタグが取り付けられた電源プラグをコンセントに差し込んだ際に、RFIDタグの識別情報を読み取って、指定した機器のみに電力を与えるようにする電力供給システムが公開されている。(例えば、特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−262303号公報
【特許文献2】特開2008−245441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の充電装置は、RFIDタグを内蔵したICカードを用いるものであるが、充電中、ICカードを常にRFIDリード/ライト装置に挿入させなければならない。そのため、充電時間が長いと、目を離している間に、ICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまうなどして盗電される可能性があった。また、特許文献2の電力供給システムは、電源プラグにRFIDタグを取り付けることにより、常に監視する必要はないものの、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置(RFIDタグリーダ)に近接して、盗電する可能性を排除できない。
【0007】
本発明は上記点に鑑み、盗電防止効果の高いコンセント装置、盗電防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1乃至請求項24に記載の発明は、コンセント装置に関する。請求項25乃至請求項28に記載の発明は、盗電防止方法に関する。なお、本発明の電力消費体とは、電気車両(例えば、プラグインハイブリット車、プラグイン電気自動車)、電気機器(例えば、テレビ、自動販売機、洗濯機、照明、芝刈り機)等、電力を消費するものを言う。
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項1または請求項2の発明によれば、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグは、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグに記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0012】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段、プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも複数のプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出手段、RFIDタグ、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0014】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項1と同様の作用、効果を得ることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段、プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも複数のプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出手段、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0016】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項1と同様の作用、効果を得ることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1つにおいて、盗電防止制御手段が、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合に、電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電する給電機能と、
所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなかった場合に、電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0018】
これによれば、識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合、電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するので、電源プラグの刃を検出できない刃検出手段に相対するプラグ受けには給電がなされない。また、所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できない場合、例えば、所定の制御基準点を過ぎてから、電源プラグをコンセントから抜いた場合には、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなくなり、相対するプラグ受けへの給電を継続して遮断することができる。つまり、制御基準点以降、新たに電源プラグを差し込んでも、相対するプラグ受けへに給電されない。その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0021】
請求項6または請求項7の発明によれば、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグは、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグに記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0022】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段、プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも複数のプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出手段、RFIDタグ、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0024】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項6と同様の作用、効果を得ることができる。
【0025】
請求項9に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段、プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも複数のプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出手段、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0026】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項6と同様の作用、効果を得ることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明では、請求項6乃至請求項9のいずれか1つにおいて、盗電防止制御手段が、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合に、電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電する給電機能と、
所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなかった場合に、電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0028】
これによれば、識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合、電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するので、電源プラグの底面を検出できない底面検出手段に相対するプラグ受けには給電がなされない。また、所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できない場合、例えば、所定の制御基準点を過ぎてから、電源プラグをコンセントから抜いた場合には、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなくなり、相対するプラグ受けへの給電を継続して遮断することができる。つまり、制御基準点以降、新たに電源プラグを差し込んでも、相対するプラグ受けへに給電されない。その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明のように、請求項1乃至請求項10のいずれか1つにおいて、識別情報読み取り手段が、1つのみであってもよい。
【0030】
請求項12に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0031】
請求項13に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0032】
請求項12または請求項13の発明によれば、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグは、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグに記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0033】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0034】
請求項14に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段、プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出手段、RFIDタグ、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0035】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項12と同様の作用、効果を得ることができる。
【0036】
請求項15に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの刃を検出する刃検出手段、プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、刃検出手段による刃の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出手段、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0037】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項12と同様の作用、効果を得ることができる。
【0038】
請求項16に記載の発明では、請求項12乃至請求項15のいずれか1つにおいて、盗電防止制御手段が、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合にのみ、電路開閉器を制御して、プラグ受けに給電する給電機能と、
所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなかった場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0039】
これによれば、識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合、プラグ受けにのみ給電されるので、電源プラグの刃を検出できない場合には給電がなされない。また、所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できない場合、例えば、所定の制御基準点以降において、電源プラグをコンセントから抜いた場合には、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなくなり、プラグ受けへの給電を継続して遮断することができる。つまり、制御基準点以降、新たに電源プラグを差し込んでも、プラグ受けへに給電されない。その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0040】
請求項17に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0041】
請求項18に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0042】
請求項17または請求項18の発明によれば、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグは、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグに記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0043】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0044】
請求項19に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段、プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出手段、RFIDタグ、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0045】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項17と同様の作用、効果を得ることができる。
【0046】
請求項20に記載の発明では、電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、電源プラグをプラグ受けに差し込んだ際に電源プラグの底面を検出する底面検出手段、プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、RFIDタグの識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグが通信範囲外に配置されても、底面検出手段による底面の検出結果に基づいて、電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電路開閉器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出手段、識別情報読み取り手段、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とする。
【0047】
これによれば、盗電防止ユニットを周辺装置と併せて使用した場合に、請求項17と同様の作用、効果を得ることができる。
【0048】
請求項21に記載の発明では、請求項17乃至請求項20のいずれか1つにおいて、盗電防止制御手段が、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けにのみ給電する給電機能と、
所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなかった場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする。
【0049】
これによれば、識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合、プラグ受けにのみ給電されるので、電源プラグの底面を検出できない場合には給電がなされない。また、所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できない場合、例えば、所定の制御基準点以降において、電源プラグをコンセントから抜いた場合には、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなくなり、プラグ受けへの給電を継続して遮断することができる。つまり、制御基準点以降、新たに電源プラグを差し込んでも、プラグ受けへに給電されない。その結果、、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0050】
請求項22に記載の発明では、請求項6乃至請求項10、請求項17乃至請求項21のいずれか1つにおいて、電源プラグの着座面が溝部の底部となるように、コンセントが形成されており、
底面検出手段の検出可能距離をL1とし、溝部の高さをL2とした場合に、L2>L1となるように、溝部が形成されていることを特徴とする。
【0051】
これによれば、溝部によって盗電し難くすることができるので、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0052】
請求項23に記載の発明では、請求項1乃至請求項22のいずれか1つのコンセント装置において、さらに電源プラグのプラグセットが完了したときに、直ちに盗電防止制御を開始する割り込み処理を行うことを特徴とする。
【0053】
これによれば、割り込み処理を用いて、盗電防止制御を開始するまでの時間を短くし、盗電の機会を与えないようにすることができる。その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0054】
請求項24に記載の発明では、請求項1乃至請求項23のいずれか1つにおいて、プラグ受けを覆う覆い部材が取り外されたことを検出する覆い部材検出センサを備えており、
覆い部材検出センサにより、覆い部材が取り外されたことを検出した場合には、盗電防止制御手段が電路開閉器を制御してプラグ受けへの給電を停止することを特徴とする。
【0055】
これによれば、コンセント内部の給電線から盗電することを、確実に防止することができる。その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0056】
請求項25に記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのコンセント装置において、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合に、電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するステップと、
所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなかった場合に、電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする。
【0057】
これによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つのコンセント装置において、給電するステップと、給電を継続して停止するステップを備えることにより、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0058】
請求項26に記載の発明では、請求項12乃至請求項16のいずれか1つのコンセント装置において、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において刃検出手段が電源プラグの刃を検出した場合にのみ、電路開閉器を制御して、プラグ受けに給電するステップと、
所定の制御基準点以降において、刃検出手段が電源プラグの刃を検出できなかった場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする。
【0059】
これによれば、請求項12乃至請求項16のいずれか1つのコンセント装置において、給電するステップと、給電を継続して停止するステップを備えることにより、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0060】
請求項27に記載の発明では、請求項6乃至請求項10のいずれか1つのコンセント装置において、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合に、電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するステップと、
所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなかった場合に、電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする。
【0061】
これによれば、請求項6乃至請求項10のいずれか1つのコンセント装置において、給電するステップと、給電を継続して停止するステップを備えることにより、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0062】
請求項28に記載の発明では、請求項17乃至請求項21のいずれか1つのコンセント装置において、
識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において底面検出手段が電源プラグの底面を検出した場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けに給電するステップと、
所定の制御基準点以降において、底面検出手段が電源プラグの底面を検出できなかった場合に、電路開閉器を制御して、プラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする。
【0063】
これによれば、請求項17乃至請求項21のいずれか1つのコンセント装置において、給電するステップと、給電を継続して停止するステップを備えることにより、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンセント装置の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコンセントの正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図4のB部詳細図である。
【図6】図4のD方向矢視図である。
【図7】第1の実施形態によるコンセント装置の装置構成図である。
【図8】第1の実施形態によるキー入力装置の外観図である。
【図9】第1の実施形態によるコンセント装置の制御フローチャートである。
【図10】第1の実施形態によるコンセント装置の制御フローチャートである。
【図11】第1の実施形態によるコンセント装置の制御フローチャートである。
【図12】第2の実施形態によるコンセント装置の装置構成図である。
【図13】第3の実施形態によるコンセント装置の装置構成図である。
【図14】第3の実施形態によるキー入力装置の外観図である。
【図15】第4の実施形態によるコンセント装置の装置構成図である。
【図16】第4の実施形態によるコンセント装置の制御フローチャートである。
【図17】第4の実施形態によるコンセント装置の制御フローチャートである。
【図18】第6の実施形態乃至第8の実施形態によるコンセント装置の側面図である。
【図19】第9の実施形態によるコンセント装置の側面図である。
【図20】第9の実施形態によるコンセント装置の側面図である。
【図21】第9の実施形態によるコンセント装置の側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0065】
(第1の実施形態)
図1は、コンセント装置の正面図、図2は、図1の側面図、図3は、コンセントの正面図、図4は、図3のA−A断面図、図5は、図4のB部詳細図、図6は、図4のD方向矢視図である。
【0066】
コンセント装置11は、図1、図2に示すように、コンセント13、盗電防止装置15、入力装置17を備えている。コンセント13、入力装置17は屋外に、盗電防止装置15は室内に配置されている。
【0067】
コンセント13について説明する。コンセント13は、図3、図4に示すように、取付板19、防水パッキン21、コンセント本体23を備えている。
【0068】
取付板19は、図4に示すように、壁面Wに固定されるとともに、後述するコンセント本体23を固定するための部材であり、合成樹脂などにより、四角形の板状に成型されている。取付板19の中央部には、図4に示すように、壁面W側からの給電線25をコンセント本体23側に引き込むための穴部19aが形成されている。
【0069】
防水パッキン21は、コンセント13の内部に雨水が侵入することを防止する部材であり、ゴムなどにより、四角形の板状に成型されている。防水パッキン21の中央部には、壁面W側からの給電線25をコンセント本体23側に引き込むための穴部21aが形成されている。また、防水パッキン21の外周部には、図5に示すように、溝部21b、21cが形成されている。コンセント本体23を取付板19に固定する際、溝部21bと、後述するカバー27の外縁部27aとが嵌合されるとともに、溝部21cが壁面Wに密着して、コンセント13の内部に雨水が侵入することを防止する。
【0070】
また、コンセント本体23は、図4に示すように、カバー27、端子台29を備えている。カバー27は、端子台29を係止するとともに、この端子台29を覆うように成型されており、略鉛直方向に開口する開口部27bが形成されている。開口部27bの外周には、庇部31が固定されている。
【0071】
端子台29は、図3に示すように、単層交流100ボルト用のプラグP1を差し込む電源プラグ差込口29a、単層交流100ボルト用の接地極付プラグP2を差し込む電源プラグ差込口29bが形成されており、さらに、プラグP1を接続、保持するプラグ受け29c、接地極付プラグP2を接続、保持するプラグ受け29d、給電線25を差し込む接続端子29e、29fが設けられている。プラグ受け29c、29dは、図6に示すように、(隣り合うプラグ受けが繋がっていないように)独立して設けられている。プラグP1、接地極付プラグP2は、本発明の電源プラグの一例を構成する。
【0072】
上述した端子台29は、図4に示すように、電源プラグ差込口29a、29bがカバー27の開口部27bに位置するように、カバー27に係止されている。電源プラグ差込口29a、29bは、庇部31の内側で略下向きに配置され、庇部31とともに、電源プラグ差込口29a、29b、プラグ受け29c、29dに雨水がかかるのを回避している。また、電源プラグ差込口29bの接地極は、所定の導体を介してアース端子33まで接続されており、アース端子33から接地をすることができる。
【0073】
なお、電源プラグ差込口の種類、形状、数量、電源プラグ差込口に供給される電源の種類、数量およびプラグ受けの数量は、第1実施形態のものに限定されるものではない。例えば、電源プラグ差込口に供給される電源は単層200Vであってもよい。また、電源プラグ差込口は、電気車両専用のものであってもよい。
【0074】
次に、盗電防止装置15について説明する。盗電防止装置15は、図7に示すように、電磁継電器35、37、盗電防止制御装置39、直流電源41、給電線25を係止する接続端子43、45、47を備えている。
【0075】
電磁継電器35は、プラグ受け29cに対する給電のオン/オフを行うもので、コイル35aに直流電源が給電され、コイル35aが励磁されると、機械接点35bが閉じ、継電を行う。同様に、電磁継電器37は、プラグ受け29dに対する給電のオン/オフを行うもので、コイル37aに直流電源が給電され、コイル37aが励磁されると、機械接点37bが閉じ、継電を行う。電磁継電器35、37は、本発明の電路開閉器の一例を構成する。なお、電路開閉器は、SSR(ソリッドステートリレー)、プログラムリレーなどであってもよい。なお、図示はしないが、機械接点35b、機械接点37bの焼き付きを防止するための保護回路が設けられる。
【0076】
上述した電磁継電器35は給電線25aの途中に配置され、電磁継電器37は給電線25bの途中に配置されている。給電線25a、給電線25bは、本発明の個別電路を構成する。因みに、給電線25cは、プラグ受け29c、29dの両方に給電できるので、本発明の個別電路ではない。
【0077】
盗電防止制御装置39は、CPU49、メモリ51、電源分離回路53、55、ドライバ57、59、タイマ回路61を備えている。CPU49は、後述するRFIDリード/ライト装置73によって読み取られたRFIDタグの識別情報の認証結果に基づいて、ドライバ57、59を作動/停止させるための指令信号を出力する。メモリ51は、電磁継電器35を制御して盗電を防止する制御プログラムが記憶されている。
【0078】
上述した盗電防止制御装置39のうち、盗電を防止するための電子回路部分と、盗電を防止するプログラムは、本発明の盗電防止制御手段を構成する。また、盗電防止制御装置39のうち、識別情報を認証するための電子回路部分と、識別情報を認証するプログラムは、本発明の識別情報認証手段を構成する。なお、盗電防止制御手段は、後述する制御手順からも明らかなように、給電手段、給電停止手段、および給電機能、給電停止機能を備えている。
【0079】
電源分離回路53は、電磁継電器35のコイル35aを作動させるための信号伝達回路である。電源分離回路55は、電磁継電器37のコイル37aを作動させるための信号伝達回路である。ドライバ57は、電源分離回路53の励磁信号に基づいて、電磁継電器35のコイル35aを励磁する。ドライバ59は、電源分離回路53の励磁信号に基づいて、電磁継電器35のコイル37aを励磁する。電磁継電器35、37、盗電防止制御装置39は、直流電源41に接続されている。
【0080】
また、コンセント13は、プラグP1の刃を検出する刃検出センサ63、接地極付プラグP2の刃を検出する刃検出センサ65を備えている。刃検出センサ63、65は、本発明の刃検出手段の一例を構成する。なお、第1の実施形態では、刃検出手段に、光電センサが用いたが、静電容量型センサ、近接センサ方式、リミットスイッチなどであってもよい。
【0081】
なお、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出する方法は、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を直接検出する方法の他に、間接的に検出する方法であってもよい。間接的に検出する方法について例示すると、コンセント13内に図示しない可動部を設け、プラグP1、接地極付プラグP2が差し込まれた際に、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を介して可動部が可動するように構成されており、この可動部をセンサで検出する方法がある。
【0082】
また、上述した盗電防止装置15には、図2に示すように、設定変更手段67が備えられており、適宜、後述するキー入力許容時間T1、プラグセット許容時間T2、給電許容時間T3を変更できるように構成されている。
【0083】
なお、第1の実施形態では、コンセント13が屋外に設置されており、電磁継電器35、37が屋内に設けられている。また、コンセント13に引き込まれる給電線25a、25bが屋内側から直接引き込まれているので、給電を停止している限り、電源からプラグ受け29c、29dに至る電路から盗電されることがない。また、電源から電磁継電器35、37に至る給電線が盗電しようとする者の目に見えるように配線された場合のように、電源から電磁継電器35、37に至る給電線から盗電されることもない側面を備えている。
【0084】
上述したコンセント装置11には、図7に示すように、ブレーカ69、熱動型過電流継電器71を介して、商用電源が供給されている。熱動型過電流継電器71から出力される単相交流100V電源は、電磁継電器35、37、端子台29を経由して、プラグ受け29c、29dに供給される。一方、熱動型過電流継電器71から出力される単相交流100V電源が、接続端子43において分岐され、上述した直流電源41に接続されている。なお、上述したブレーカ69、熱動型過電流継電器71は、本発明のコンセント装置11に含まれない。
【0085】
次に、入力装置17について説明する。入力装置17は、図7、図8に示すように、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ73の識別情報を読み取るRFIDリード/ライト装置75、操作部77を備えている。
【0086】
RFIDタグ73は、電磁誘導方式により、RFIDリード/ライト装置75からの電波をエネルギー源として動作するパッシブタグであり、プロセッサ搭載またはプロセッサ非搭載のコントローラ部分、EEPROM、SRAMなどを記憶デバイスとして内蔵したICチップ73aと、導線で形成したコイル73bを備えている。RFIDタグ73は、携帯電話Tに配置されている。ここで言う配置とは、内蔵、取付、固定、貼付を含む概念である。なお、RFIDタグ73は、携帯電話Tの他に、例えば、自動車のキー、カード、携帯情報端末、時計、ぬいぐるみなど、移動自在な構造体に配置してもよい。
【0087】
RFIDリード/ライト装置75は、RFIDタグ73に対して、所定の通信範囲(動作空間)を有しており、この通信範囲内に、携帯電話Tに配置されたRFIDタグ73を近接させて、情報(例えば識別情報)の読み出し、書き込みなどを行う装置であり、盗電防止制御装置39とのインターフェースを制御するマイコン、RFIDタグとの通信を行う専用ICからなる制御部75a、アンテナ75bで構成されている。RFIDリード/ライト装置75は、本発明の識別情報読み取り手段を構成する。なお、第1の実施形態では、RFIDリード/ライト装置75は、複数のプラグ受け29c、29dに対して、1つのみ用いられる。RFIDタグ73の識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後は、RFIDタグ73を通信範囲外に配置する。
【0088】
RFIDリード/ライト装置75、RFIDタグ77は周知の技術であり、識別情報の読み取り手順は省略する。識別情報の読み取りは、セキュリティの観点から、いわゆる相互認証を行うようにしてもよい。また、RFIDタグ73は、携帯電話Tの電源投入の有無にかかわらず機能するようにしてもよい。また、RFIDタグ73は、携帯電話Tの画面を表示した状態で、携帯電話Tの数字キーを押してパスワードを設定し、入力したパスワードが携帯電話Tに予め記憶された所定のパスワードと一致したときのみに、機能するようにしてもよい。
【0089】
操作部77は、図8に示すように、スタートボタン77a、設定完了ボタン77b、停止ボタン77c、給電ランプ77dを備えている。スタートボタン77aは、盗電防止制御装置39に電源を投入し、制御を開始するボタンである。設定完了ボタン77bは、後述するプラグセット許容時間T2以内にプラグP1、接地極付プラグP2のプラグセット(差し込む電源プラグを選択して、電源プラグを差し込む行為)を完了したときに、プラグセット許容時間T2を待たずに、後述する盗電防止制御を開始したい場合に押すボタンである。停止ボタン77cは、緊急時、またはコンセントの使用を停止したい場合に押すボタンである。給電ランプ77dは、制御状態を色によって操作者に知らしめるランプである。なお、プラグセット(差し込む電源プラグを選択して、電源プラグを差し込む行為)の概念には、プラグ受けのいずれにも電源プラグを差し込まない場合も含まれる。
【0090】
次に、識別情報入力許容時間T1、プラグセット許容時間T2、給電許容時間T3、制御基準点について説明する。
【0091】
識別情報入力許容時間T1とは、RFIDリード/ライト装置75が識別情報を読み取る許容時間である。プラグセット許容時間T2とは、盗電防止制御を行うまでの許容時間である。給電許容時間T3とは、給電を行う許容時間である。
【0092】
制御基準点とは、制御基準点以降において、新たに電源プラグを差し込んでも、給電しない盗電防止制御を行うための基準となる点であり、第1の実施形態では、プラグセット許容時間T2が終了したときを制御基準点としている。詳細については、後述する制御手順において説明する。
【0093】
盗電防止制御を具体的に説明すると、次の(1)乃至(3)の制御を行うことができる。
(1)制御基準点において、電源プラグが差し込まれているプラグ受けに対して給電をする。ただし、当該プラグ受けに差し込まれている電源プラグを抜いた場合には、給電を停止するように、電磁継電器を制御する。
(2)制御基準点において、電源プラグが差し込まれていないプラグ受けには、以降、当該プラグ受けに対して給電をしないように、電磁継電器を制御する。
(3)制御基準点以降、新たに電源プラグを差し込んでも、給電しないように、電磁継電器を制御する。
【0094】
次に、第1の実施形態の制御手順について説明する。図9乃至図11に、第1の実施形態におけるコンセント装置11の制御手順の一例を示す。
【0095】
ステップS10では、操作部77のスタートボタン77aを押す。給電ランプ17dが赤色に点灯する。
【0096】
ステップS20では、識別情報入力許容時間T1、プラグセット許容時間T2、給電許容時間T3を初期化する。タイマ回路61が計時を開始する。
【0097】
ステップS30では、識別情報入力許容時間T1が経過したか否かを判定する。識別情報入力許容時間T1が経過した場合には、ステップS210に進む。識別情報入力許容時間T1が経過していない場合には、ステップS40に進む。
【0098】
ステップS40では、RFIDタグ73が内蔵された携帯電話TをRFIDリード/ライト装置75の通信範囲(動作範囲)内に配置し、認証動作を行う。動作後、ステップS50に進む。
【0099】
ステップS50では、識別情報の認証の良否が判定される。識別情報が認証された場合にはステップS60に進む。識別情報が認証されない場合には、ステップS210に進む。
【0100】
ステップS60では、給電ランプ17dが緑色に点灯する。制御後ステップS70に進む。識別情報が認証され、給電ランプ17dが緑色に点灯したら、FIDタグ73が配置された携帯電話TをRFIDリード/ライト装置75の通信範囲(動作範囲)外に配置する。
【0101】
ステップS70では、プラグセット許容時間T2が経過したか否かを判定する。プラグセット許容時間T2内である場合、ステップS70に進む。プラグセット許容時間T2が経過した場合、ステップS80に進む。プラグセット許容時間T2内に、給電を必要とするプラグP1、接地極付プラグP2を、プラグ受け29c、29dに差し込むようにする。なお、ステップS60終了後、プラグセット許容時間T2が経過していない場合でも、プラグセットが完了し、操作部77の設定完了ボタン77bを押した場合には、即座に割り込み処理を行い、ステップ80に進む。
【0102】
ステップS80では、プラグP1がプラグ受け29cに差し込まれているか否かを検出する。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出した場合にはステップS90に進む。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出できない場合にはステップS100に進む。
【0103】
ステップS90では、電磁継電器35をオンにする。CPU49が、電磁継電器35のコイル35aを励磁する指令信号を出力し、電源分離回路53、ドライバ57を経由してコイル35aを励磁する。通常は、ステップS80実行前において、コイル35aが非励磁状態であり、コイル35aが非励磁状態から励磁状態に制御される。その際、機械接点35bが閉じて、プラグ受け29cへの給電を行う。処理後、ステップS110に進む。
【0104】
ステップS100では、電磁継電器35をオフにする。CPU49が、電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路53、ドライバ57を経由してコイル35aを非励磁状態にする。通常は、ステップS80実行前において、コイル35aが非励磁状態であるので、コイル35aの非励磁状態が維持される。機械接点35bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29cには給電がなされない。処理後、ステップS110に進む。
【0105】
ステップS110では、接地極付プラグP2がプラグ受け29dに差し込まれているか否かを検出する。刃検出センサ65がプラグP1の刃を検出した場合にはステップS120に進む。刃検出センサ65が接地極付プラグP2の刃を検出できない場合にはステップS130に進む。
【0106】
ステップS120では、電磁継電器37をオンにする。CPU49が、電磁継電器37のコイル37aを励磁する指令信号を出力し、電源分離回路55、ドライバ59を経由してコイル37aを励磁する。通常は、ステップS110実行前において、コイル37aが非励磁状態であり、コイル37aが非励磁状態から励磁状態に制御される。その際、機械接点37bが閉じて、プラグ受け29dへの給電を行う。処理後、ステップS140に進む。
【0107】
ステップS130では、電磁継電器37をオフにする。CPU49が、電磁継電器37のコイル37aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路55、ドライバ59を経由してコイル37aを非励磁状態にする。通常は、ステップS110実行前において、コイル37aが非励磁状態であるので、コイル37aの非励磁状態が維持される。機械接点37bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29dには給電がなされない。処理後、ステップS140に進む。
【0108】
ステップS140では、給電許容時間T3が経過したか否かを判定する。給電許容時間T3が経過した場合には、ステップS210に進む。給電許容時間T3が経過していない場合には、ステップS150に進む。
【0109】
ステップS150では、給電ランプ17dが赤色に点灯する。処理後、ステップS160に進む。
【0110】
ステップS160では、プラグP1および接地極付プラグP2が差し込まれているか否かを検出する。プラグP1の刃および接地極付プラグP2の刃の両方が検出されない場合には、ステップS210に進む。プラグP1の刃および接地極付プラグP2の刃のいずれか1つ以上が検出される場合には、ステップS170に進む。
【0111】
ステップS170では、プラグP1が差し込まれているか否かを検出する。プラグP1が検出されない場合には、ステップS180に進む、プラグP1が検出される場合には、ステップS190に進む。
【0112】
ステップS180では、電磁継電器35をオフにする。CPU49が、コイル35aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路53、ドライバ57を経由してコイル35aを非励磁状態にする。ステップS170実行前において、コイル35aが非励磁状態である場合には、コイル35aの非励磁状態が維持される。機械接点35bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29cには給電がなされない。ステップS170実行前において、コイル35aが励磁状態である場合には、コイル35aが励磁状態から非励磁状態に制御される。その際、機械接点35bが開いて、プラグ受け29cへの給電を停止する。処理後、ステップS190に進む。以後、制御が終了するまで、プラグ受け29cへの給電を停止する。
【0113】
ステップS190では、接地極付プラグP2が差し込まれているか否かを検出する。接地極付プラグP2の刃が検出されない場合には、ステップS200に進む。接地極付プラグP2の刃が検出される場合には、ステップS140に進む。
【0114】
ステップS200では、電磁継電器37をオフにする。CPU49が、コイル37aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路55、ドライバ59を経由してコイル37aを非励磁状態にする。ステップS190実行前において、コイル37aが非励磁状態である場合には、コイル37aの非励磁状態が維持される。機械接点37bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29dには給電がなされない。ステップS190実行前において、コイル37aが励磁状態である場合には、コイル37aが励磁状態から非励磁状態に制御される。その際、機械接点37bが開いて、プラグ受け29dへの給電を停止する。処理後、ステップS140に進む。以後、制御が終了するまで、プラグ受け29dへの給電を停止する。
【0115】
ステップS210では、電磁継電器35、電磁継電器37をオフにする。また、給電ランプ77dを消灯する。CPU49が、コイル35aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路53、ドライバ57を経由して電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態にする。同様に、CPU49が、コイル37aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路55、ドライバ59を経由して電磁継電器37のコイル37aを非励磁状態にする。通常は、ステップS210実行開始時において、コイル35a、37aが非励磁状態であるので、非励磁状態を維持する。機械接点35b、37bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29c、29dには給電がなされない。なお、ステップS30、ステップS50、ステップS140から分岐制御され、ステップ210に至ったときは、電磁継電器35、電磁継電器37を制御して、即座に給電を停止する。処理後、ステップS220に進む。
【0116】
ステップS220では、制御を終了する。なお、停止ボタン77cを押すと、割込制御を行い、電磁継電器35、電磁継電器37を制御して、即座に給電を停止する。
【0117】
上記制御手順によれば、次のようにして、盗電を防止することができる。
(1)識別情報が認証されなければ、プラグ受け29c、29dに給電がなされない。
(2)制御基準点に到達すると、プラグP1、接地極付プラグP2の差し込み状況に応じて、プラグ受け29c、29dに給電がなされる。具体的には、刃検出センサ63、65のうち、刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出し、刃検出センサ65が接地極付プラグP2の刃を検出できない場合には、盗電防止制御手段が電磁継電器35のコイル35aを励磁状態にして、プラグ受け29cにのみ給電するように制御することができる。刃検出センサ63、65のうち、刃検出センサ65が接地極付プラグP2の刃を検出し、刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出できない場合には、盗電防止制御手段が電磁継電器37のコイル37aを励磁状態にして、プラグ受け29dにのみ給電するように制御することができる。刃検出センサ63、65が、それぞれプラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出した場合には、盗電防止制御手段が電磁継電器35のコイル35a、電磁継電器37のコイル37aを励磁状態にして、プラグ受け29c、29dの両方に給電するように制御することができる。刃検出センサ63、65が、それぞれプラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出できない場合には、盗電防止制御手段が電磁継電器35のコイル35a、電磁継電器37のコイル37aを非励磁状態にして、プラグ受け29c、29dの両方に給電しないように制御することができる。
(3)プラグセット許容時間T2が経過すると、コイル35a、コイル37aの励磁状態または非励磁状態が維持される。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出している状態からプラグP1の刃を検出できない状態になった場合、プラグP1が抜かれたものとして、電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態にし、以降、プラグ受け29cへの給電を停止することができる。また、刃検出センサ65が接地極付プラグP2の刃を検出している状態から接地極付プラグP2の刃を検出できない状態になった場合、接地極付プラグP2が抜かれたものとして、電磁継電器37のコイル37aを非励磁状態にし、以降、プラグ受け29dへの給電を停止することができる。
(4)プラグセット許容時間T2経過後、新たに、プラグP1を電源プラグ差込口29aに差し込んでも、給電がなされないように制御される。また、接地極付プラグP2を電源プラグ差込口29bに差し込んでも、給電がなされないように制御される。
(5)プラグセット許容時間T2経過時、プラグP1、接地極付プラグP2のどちらも差し込まれていない場合には、電磁継電器35のコイル35a、電磁継電器37のコイル37aを非励磁状態とし、以降、プラグ受け29cへの給電を停止することができる。
【0118】
上記構成によれば、RFIDタグ73の識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグ73が通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、刃検出センサ63、65によるプラグP1、接地極付プラグP2の刃の検出結果に基づいて、電磁継電器35、37を個別に制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグ73は、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグ73に記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0119】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0120】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、RFIDリード/ライト装置75と、盗電防止制御装置39との間が、有線にて接続されたが、RFIDリード/ライト装置75と、盗電防止制御装置39との間が、無線にて接続されてもよい。なお、以下の説明では、図8において説明したスタートボタン77a、設定完了ボタン77b、停止ボタン77c、給電ランプ77dを合わせてボタン/ランプ群77Aと称するものとする。
【0121】
図12に示すように、入力装置17は、RFIDリード/ライト装置75、操作部77Aを備えるとともに、マイクロプロセッサ79、送信モジュール81、受信モジュール83が内蔵されている。一方、盗電防止制御装置39側には、受信モジュール85、送信モジュール87が設けられている。
【0122】
上述した送信モジュール81は変調/送信機能を、受信モジュール83は受信/復調機能を備えており、両者の間で無線通信が行われる。また、送信モジュール87が変調/送信機能を、受信モジュール85が受信/復調機能を備えており、両者の間で無線通信が行われる。RFIDタグ73を内蔵した携帯電話TをRFIDリード/ライト装置75に近接させると、RFIDリード/ライト装置75がRFIDタグ73の識別情報を読み込んで、認証を行う。識別情報の認識結果は、マイクロプロセッサ79、送信モジュール81、受信モジュール83の順に送信され、盗電防止制御装置39に出力される。識別情報の認識結果を、送信モジュール81に直接送信するようにしてもよい。また、給電ランプ77dを点灯、消灯する信号が、盗電防止制御装置39から送信モジュール87、受信モジュール83を介してマイクロプロセッサ79に送信される。
【0123】
(第3の実施形態)
第1の実施形態、第2の実施形態では、プラグの差し込み状態に基づいて電磁継電器を個別に制御したが、給電するプラグ受け、または給電しないプラグ受けを手動選択するようにしてもよい。図13は、第3の実施形態による装置構成図、図14は、第3の実施形態による入力装置の外観図である。
【0124】
RFIDリード/ライト装置75には、図14に示すように、選択ボタン77e、77fが設けられている。選択ボタン77eを押すごとに、インターフェースを介して通電信号、遮断信号を交互に出力する。この際、通電信号出力時にはフラグL=1が、遮断信号出力時にはフラグL=0が、図13に示すメモリ51に記憶される。また、選択ボタン77fを押すごとに、インターフェースを介して通電信号、遮断信号を交互に出力する。この際、通電信号出力時にはフラグR=1が、遮断信号出力時にはフラグR=0が、メモリ51に記憶される。CPU49は、フラグL、フラグRの値に基づいて、選択ランプ77g、77hを点灯または消灯する指令信号を出力する。上述した選択ボタン77e、77fは、識別情報が認証された後、プラグセット許容時間T2が終了するまでの間、有効となる。プラグセット許容時間T2が終了すると、フラグL、フラグRの値に基づいて、給電しないプラグ受けに対し、給電をしないように制御する。詳細な制御手順は省略する。
【0125】
(第4の実施形態)
第1の実施形態乃至第3の実施形態では、コンセント装置に、複数のプラグ受けが設けられている場合について説明したが、コンセント装置に、1つのプラグ受けが設けられてもよい。図15に装置構成図を示す。なお、コンセント13、盗電防止装置15、入力装置17の取付構成は、第1の実施形態と同様に構成されるものとする。
【0126】
次に、第4の実施形態の制御手順について説明する。図16、図17に、第4の実施形態におけるコンセント装置11の制御手順の一例を示す。
【0127】
ステップS10からステップS100までの制御は、第1の実施形態で説明した制御手順のステップS10からステップS130と同様の制御が行われる。第1の実施形態と同様に、プラグセット許容時間T2が終了したときを制御基準点とする。ただし、ステップS30において識別情報入力許容時間T1が経過した場合、ステップS50において、識別情報が認証されない場合には、ステップS140に進む。
【0128】
ステップS110では、給電許容時間T3が経過したか否かを判定する。給電許容時間T3が経過した場合には、ステップS140に進む。給電許容時間T3が経過していない場合には、ステップS120に進む。
【0129】
ステップS120では、給電ランプ77dが赤色に点灯する。処理後、ステップS130に進む。
【0130】
ステップS130では、プラグP1が差し込まれているか否かを検出する。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出できない場合には、ステップS140に進む、プラグP1の刃を検出した場合には、ステップS110に進む。
【0131】
ステップS140では、電磁継電器35をオフにする。CPU49が、コイル35aを非励磁状態にする指令信号を出力し、電源分離回路53、ドライバ57を経由してコイル35aを非励磁状態にする。ステップS130実行前において、コイル35aが非励磁状態である場合には、コイル35aの非励磁状態が維持される。機械接点35bは開いた状態が維持されるので、プラグ受け29cには給電がなされない。ステップS130実行前において、コイル35aが励磁状態である場合には、コイル35aが励磁状態から非励磁状態に制御される。その際、機械接点35bが開いて、プラグ受け29cへの給電を停止する。処理後、ステップS150に進む。
【0132】
ステップS150では、制御を終了する。
【0133】
上記制御手順によれば、次のようにして、盗電を防止することができる。
(1)識別情報が認証されなければ、プラグ受け29cに給電がなされない。
(2)制御基準点に到達し、刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出した場合には、盗電防止制御手段が、電磁継電器35のコイル35aを励磁状態にしてプラグ受け29cに給電するように制御することができる。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出できない場合には、盗電防止制御手段が、電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態にしてプラグ受け29cに給電しないように制御することができる。
(3)プラグセット許容時間T2が経過すると、コイル35aの励磁状態または非励磁状態が維持される。刃検出センサ63がプラグP1の刃を検出している状態からプラグP1の刃を検出できない状態になった場合、プラグP1が抜かれたものとして、電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態にし、以降、プラグ受け29cへの給電を停止することができる。
(4)プラグセット許容時間T2経過後、新たに、プラグP1を電源プラグ差込口29aに差し込んでも、給電がなされないように制御される。
(5)プラグセット許容時間T2経過時、プラグP1が差し込まれていない場合には、電磁継電器35のコイル35aを非励磁状態とし、以降、プラグ受け29cへの給電を停止することができる。
【0134】
上記構成によれば、RFIDタグ73の識別情報が通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、RFIDタグ73が通信範囲外に配置されても、盗電防止手段が、刃検出センサ63によるプラグP1の刃の検出結果に基づいて、電磁継電器35を制御して盗電を防止することができる。つまり、RFIDタグ73は、一時的な電子キーとして機能し、RFIDタグ73に記憶された識別情報を、常に識別情報読み取り手段で読み取る必要がない。そのため、充電中にICカードが盗まれて、ICカードを複製されてしまう、あるいは識別情報を盗まれてしまう可能性を排除することができる。また、電源プラグにRFIDを取り付けなくてもよいので、盗電しようとする者が電源プラグを取り外し、あるいはRFIDタグを取り外し、RFIDタグをRFIDリード/ライト装置に近接して、盗電する可能性も排除できる。
【0135】
その結果、盗電防止効果の高いコンセント装置を提供することができる。
【0136】
(第5の実施形態)
上述した制御基準点は、プラグセット許容時間T2が終了したときに限るものではない。先に説明したように、制御基準点とは、制御基準点以降において、新たに電源プラグを差し込んでも、給電しない盗電防止制御を行うための基準となる点であり、盗電防止を損ねない限りにおいて、自由に設定が可能である。
【0137】
例えば、第1の実施形態で説明した図10のフローチャートにおいて、ステップS70を削除し、ステップS60において、給電ランプ77dが緑色に点灯したときを制御基準点としてもよい。この場合、コンセント装置の構成は、第1の実施形態で説明した構造と同様でよいが、認証動作(RFIDタグ73が配置された携帯電話TをRFIDリード/ライト装置75に近づける行為)を行う前に、プラグ差込口にプラグを差し込んでおくことが必要である。
【0138】
(第6の実施形態)
第1の実施形態乃至第5の実施形態では、本発明のコンセント装置を屋外用として用いた場合について説明したが、室内用として用いてもよい。図18に、本発明のコンセント装置を室内用として用いた場合の側面図を示す。この場合、盗電防止装置15に、カバー、錠などを設けて、設定変更手段67の操作をできないようにするとともに、盗電防止装置15の内部から容易に盗電できないようにするとよい。
【0139】
(第7の実施形態)
第1の実施形態乃至第6の実施形態では、カバー27を外して内部の配線から盗電される危険性があった。そこで、図18に示すように、コンセント本体部89に、カバー91の着脱を検出する着脱検出センサ93を設け、カバー91を取り外した場合に、プラグ受け29c、29dへの給電を停止するようにしてもよい。カバー91は、本発明の覆い部材の一例を構成する。着脱検出センサ93は、本発明の覆い部材検出センサを構成する。着脱検出センサ93は、反射型の光電センサが用いられており、本発明の覆い部材検出センサの一例を構成する。なお、覆い部材検出センサは、反射型の光電センサに限るものではない。例えば、透過型の光電センサ、リミットスイッチ、静電容量型センサなどであってもよい。
【0140】
(第8の実施形態)
第1の実施形態乃至第7の実施形態では、電源プラグの刃を検出するようにしたが、電源プラグの底面を検出するようにしてもよい。図18に示すように、プラグP1の底面を検出する底面検出センサ95、接地極付プラグP2の底面を検出する底面検出センサ97が、コンセント本体部89に設けられている。底面検出センサ95、底面検出センサ97は、第1の実施形態に示す刃検出センサに相当するもので、本発明の底面検出手段を構成する。
【0141】
底面検出センサ95、底面検出センサ97は、反射型の光電センサが用いられるが、これに限定されるものではない。例えば、近接センサ、反射型のレーザーセンサであってもよい。なお、コンセント13のうち、プラグP1、接地極付プラグP2の着座面を境界面とし、プラグ側をプラグ領域、コンセント側をコンセント領域と規定した場合に、上述した底面検出センサ95、底面検出センサ97は、コンセント領域に配置されるとよい。
【0142】
(第9の実施形態)
図19乃至図21に例示するように、電源プラグの着座面(底面)が溝部99の底部となるように、コンセントが形成されていてもよい。この場合、溝部99が盗電の障害として機能する。例えば、底面検出センサ95の検出可能距離を寸法L1(溝部99の底部からの距離、図示せず)、溝部99の高さを寸法L2とした場合に、L2>L1となるように、溝部99の高さを形成すると、盗電をしようとする者が、電源プラグの着座面(底面)とコンセントとの隙間に所定の部材を差し込んで、底面検出センサ95の検出状態を維持し、電源プラグPを差し換え、盗電をすることが困難になるからである。なお、プラグP1と溝部側面99aとの隙間t1は、少さくするとよい。
【0143】
(その他の実施形態)
第1の実施形態では、RFIDリード/ライト装置75が屋外に設けられたが、RFIDリード/ライト装置75が室内に設けられていてもよい。
【0144】
また、識別情報認証手段は、盗電防止制御手段と別体に構成されていてもよい。また、識別情報認証手段がRFIDリード/ライト装置75に設けられていてもよい。
【0145】
また、コンセント装置は、プラグ受け、刃検出センサ、電磁継電器、RFID、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段を備えた構成としてもよく、プラグ受け、刃検出センサ、電磁継電器、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段を備えた構成としてもよい。
【0146】
また、コンセント装置は、プラグ受け、底面検出センサ、電磁継電器、RFID、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段を備えた構成としてもよく、プラグ受け、底面検出センサ、電磁継電器、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段を備えた構成としてもよい。
【0147】
また、プラグ受け、刃検出センサ、電磁継電器、RFIDタグ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電磁継電器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出センサ、RFIDタグ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止するものであってもよい。
【0148】
また、プラグ受け、刃検出センサ、電磁継電器、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電磁継電器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、刃検出センサ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止するものであってもよい。
【0149】
また、プラグ受け、底面検出センサ、電磁継電器、RFIDタグ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電磁継電器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出センサ、RFIDタグ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止するものであってもよい。
【0150】
また、プラグ受け、底面検出センサ、電磁継電器、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段、盗電防止手段の各要素を、少なくともプラグ受け、電磁継電器、盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、底面検出センサ、RFIDリード/ライト装置、識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、盗電防止ユニットを備え、周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止するものであってもよい。
【0151】
また、各実施形態において説明したコンセント13、盗電防止装置15、RFIDリード/ライト装置75のうち、いずれか2つは一体に構成されていてもよい。また、コンセント13、盗電防止装置15、RFIDリード/ライト装置75が一体で構成されていてもよい。
【0152】
また、第1の実施形態乃至第3の実施形態で説明した刃検出センサ63、65(図7参照)がプラグP1の刃、プラグP2の刃を検出するタイミングは、識別情報を認証するより前であってもよい。この場合、プラグセット許容時間T2内にプラグセットを完了させ、設定完了ボタン77bを押した後、短い間(例えば10秒以内)にRFIDタグ73をRFIDリード/ライト装置75に近づけて識別情報を認証させなければ、給電プラグ受け29c、29dに給電しないように制御するとよい。
【0153】
同様に、第4の実施形態で説明した刃検出センサ63(図15参照)がプラグP1の刃を検出するタイミングは、識別情報を認証するより前であってもよい。この場合、プラグセット許容時間T2内にプラグセットを完了させ、設定完了ボタン77bを押した後、短い間(例えば10秒以内)にRFIDタグ73をRFIDリード/ライト装置75に近づけてさせて識別情報を認証させなければ、給電プラグ受け29cに給電しないように制御するとよい。
【0154】
また、制御基準点が、識別情報を認証したとき以降である場合、第1の実施形態のように、識別情報が認証された時点をもって、初めて電磁継電器35、37を制御するのではなく、識別情報が認証される前に、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出した時点で、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出したプラグ受けに通電し、識別情報が認証されたときに、プラグP1の刃、接地極付プラグP2の刃を検出できないプラグ受け29c、29dへの給電を停止してもよい。この場合、プラグセット許容時間T2内にプラグセットを完了させ、設定完了ボタン77bを押した後、短い間(例えば10秒以内)にRFIDタグ73をRFIDリード/ライト装置75に近づけてさせて識別情報を認証させなければ、給電プラグ受け29c、29dに給電しないように制御するとよい。
【0155】
また、上述した給電許容時間T3をプラグセット許容時間T2と同じに設定してもよい。
【0156】
また、第1の実施形態において、電路25、個別電路25a、25b、25cのいずれかに電力量検出手段を設け、RFIDタグ73を経由して、携帯電話Tの画面に、消費電力を表示するようにしてもよい。また、本コンセント装置を電気供給スタンドに用いた場合に、携帯電話Tの画面に、消費電力を表示するとともに、消費電力に応じた料金を表示するようにしてもよい。
【0157】
また、電磁継電器は、負荷に電動機やソレノイドなどの誘導付負荷を用いた場合、接点がオンになった瞬間に大電流が流れ、接点にスパークを生じて焼きつきが起こる可能性があり、これを防ぐために、スパークキラーやバリスタを接点もしくは負荷と並列に接続するとよい。また、トランジスタなどの半導体素子を用いて電磁継電器のコイルを制御する場合、電流のオンオフ時に発生する高電圧の逆起電力(自己誘導作用)により、半導体の阻止を破壊することがある。これを防ぐために、電磁継電器のコイルと並列、かつ電源電圧に対して逆方向にダイオードを接続するとよい。
【0158】
また、RFIDタグは、アクティブタグ、セミアクティブタグであってもよい。
【0159】
また、コンセントまたはコンセント装置を複数設け、上位コンピュータで、盗電防止制御を行うようにしてもよい。
【0160】
また、コンセントの形態は、抜止形、引掛形、露出形、埋込形であってもよく、電源プラグ差込口に遮蔽する扉を備えたものであってもよい。
【0161】
なお、本明細書において説明した各実施形態は本発明の一実施形態であり、特許請求の範囲を満足する限りにおいて、これに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0162】
11・・・ コンセント装置
13・・・コンセント
15・・・盗電防止装置
17・・・入力装置
23・・・コンセント本体
25・・・給電線
25a・・・給電線(個別電路)
25b・・・給電線(個別電路)
25c・・・給電線
29・・・端子台
29a・・・プラグ差込口
29b・・・プラグ差込口
29c・・・プラグ受け
29d・・・プラグ受け
29e・・・接続端子
29f・・・接続端子
35・・・電磁継電器(電路開閉器)
35a・・・コイル
35b・・・機械接点
37・・・電磁継電器(電路開閉器)
37a・・・コイル
37b・・・機械接点
39・・・盗電防止制御装置
49・・・CPU
51・・・メモリ
53・・・電源分離回路
55・・・電源分離回路
57・・・ドライバ
59・・・ドライバ
61・・・タイマ回路
63・・・刃検出センサ(刃検出手段)
65・・・刃検出センサ(刃検出手段)
73・・・RFIDタグ
75・・・RFIDリード/ライト装置
77・・・操作部
95・・・底面検出センサ(底面検出手段)
97・・・底面検出センサ(底面検出手段)
99・・・溝部
T・・・携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項2】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項3】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段、前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記複数のプラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記刃検出手段、前記RFIDタグ、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項4】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段、前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記複数のプラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記刃検出手段、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項5】
前記盗電防止制御手段が、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出した場合に、前記電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電する給電機能と、
前記所定の制御基準点以降において、前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出できなかった場合に、前記電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項6】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項7】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受けと、
前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項8】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段、前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記複数のプラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記底面検出手段、前記RFIDタグ、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項9】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する独立した複数のプラグ受け、前記プラグ受けごとに個別に設けられ、かつ前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段、前記プラグ受けに個別に給電する個別電路の途中にそれぞれ設けられ、かつ前記個別電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を個別に制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記複数のプラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記底面検出手段、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項10】
前記盗電防止制御手段が、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出した場合に、前記電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電する給電機能と、
前記所定の制御基準点以降において、前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出できなかった場合に、前記電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項11】
前記識別情報読み取り手段が、1つのみであることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項12】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項13】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段と、
前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項14】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段、前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記プラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記刃検出手段、前記RFIDタグ、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項15】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの刃を検出する刃検出手段、前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記刃検出手段による前記刃の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記プラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記刃検出手段、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項16】
前記盗電防止制御手段が、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出した場合にのみ、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けに給電する給電機能と、
前記所定の制御基準点以降において、前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出できなかった場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項17】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグと、
前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項18】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受けと、
前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段と、
前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器と、
所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段と、
前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段と、
前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段と、
を備えていることを特徴とするコンセント装置。
【請求項19】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段、前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグ、前記RFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記プラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記底面検出手段、前記RFIDタグ、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項20】
電源プラグを介して給電される電力消費体に給電する1つのプラグ受け、前記電源プラグを前記プラグ受けに差し込んだ際に前記電源プラグの底面を検出する底面検出手段、前記プラグ受けに給電する電路の途中に設けられ、かつ前記電路を開閉する電路開閉器、所定のRFIDタグの識別情報を所定の通信範囲内で読み取る識別情報読み取り手段、前記識別情報読み取り手段により読み取られた識別情報を認証する識別情報認証手段、前記RFIDタグの識別情報が前記通信範囲内において読み取られ、かつ認証された後、前記RFIDタグが前記通信範囲外に配置されても、前記底面検出手段による前記底面の検出結果に基づいて、前記電路開閉器を制御して盗電を防止する盗電防止手段の各要素を、少なくとも前記プラグ受け、前記電路開閉器、前記盗電防止手段を備えた盗電防止ユニットと、前記底面検出手段、前記識別情報読み取り手段、前記識別情報認証手段のいずれか1つを含む周辺装置のいずれかに分類した場合に、
前記盗電防止ユニットを備え、前記周辺装置と併せて使用することにより盗電を防止することを特徴とするコンセント装置。
【請求項21】
前記盗電防止制御手段が、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出した場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けにのみ給電する給電機能と、
前記所定の制御基準点以降において、前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出できなかった場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けへの給電を継続して停止する給電停止機能と、
を備えていることを特徴とする請求項17乃至請求項20のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項22】
前記電源プラグの着座面が溝部の底部となるように、前記コンセントが形成されており、
前記底面検出手段の検出可能距離をL1とし、前記溝部の高さをL2とした場合に、L2>L1となるように、前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項10、請求項17乃至請求項21のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項23】
請求項1乃至請求項22のいずれか1つのコンセント装置において、さらに前記電源プラグのプラグセットが完了したときに、直ちに盗電防止制御を開始する割り込み処理を行うことを特徴とするコンセント装置。
【請求項24】
前記プラグ受けを覆う覆い部材が取り外されたことを検出する覆い部材検出センサを備えており、
前記覆い部材検出センサにより、前記覆い部材が取り外されたことを検出した場合には、前記盗電防止制御手段が前記電路開閉器を制御して前記プラグ受けへの給電を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項23のいずれか1つに記載のコンセント装置。
【請求項25】
請求項1乃至請求項5のいずれか1つのコンセント装置において、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出した場合に、前記電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの刃を検出した刃検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するステップと、
前記所定の制御基準点以降において、前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出できなかった場合に、前記電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの刃を検出できなかった刃検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする盗電防止方法。
【請求項26】
請求項12乃至請求項16のいずれか1つのコンセント装置において、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出した場合にのみ、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けに給電するステップと、
前記所定の制御基準点以降において、前記刃検出手段が前記電源プラグの刃を検出できなかった場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする盗電防止方法。
【請求項27】
請求項6乃至請求項10のいずれか1つのコンセント装置において、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出した場合に、前記電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの底面を検出した底面検出手段に相対するプラグ受けにのみ給電するステップと、
前記所定の制御基準点以降において、前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出できなかった場合に、前記電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対する電路開閉器を制御して、前記電源プラグの底面を検出できなかった底面検出手段に相対するプラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする盗電防止方法。
【請求項28】
請求項17乃至請求項21のいずれか1つのコンセント装置において、
前記識別情報が認証され、かつ所定の制御基準点において前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出した場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けに給電するステップと、
前記所定の制御基準点以降において、前記底面検出手段が前記電源プラグの底面を検出できなかった場合に、前記電路開閉器を制御して、前記プラグ受けへの給電を継続して停止するステップと、
を備えていることを特徴とする盗電防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−85371(P2012−85371A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226831(P2010−226831)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(306009592)
【Fターム(参考)】