説明

コンセント

【課題】構造を複雑化することなく接地線の配線作業が容易となるコンセントを提供する。
【解決手段】本体部22に対して非可動の接地端子18の接地固定板75と、本体部22側との間に、本体部22に対して可動的な接地可動板76を位置させる。ねじ19のねじ頭部92の操作によって接地可動板76を接地固定板75と土台部74との間で容易に螺進させることが可能となる。接続端子18の構造を複雑化することなく接地固定板75と接地可動板76との間への接地線GLの配線作業が容易となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接地線を電気的に接続する接地端子を備えたコンセントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば壁面などに埋込設置される配線器具すなわちコンセントとして、取付部すなわち施工面に取り付けられる本体部と、この本体部の前面に取り付けられるカバーとを備え、このカバーに、プラグの栓刃が挿入される栓刃挿入口である一対のプラグ差込孔およびプラグの接地刃が挿入される接地刃挿入口であるアースピン差込孔を有する、いわゆるE付きコンセント差込口が1組以上設けられた構成が知られている。
【0003】
この本体内には、各プラグ差込孔に臨む栓刃受け部を有する栓刃受け金具と、アースピン差込孔に臨む接地刃受け部を有する接地刃受け金具とが収納されている。
【0004】
接地刃受け金具は、カバーの端部に形成された収納部に位置する接地金具部を有している。この接地金具部は、本体部に対して非可動の接地固定板と、この接地固定板の前側に対向配置された接地可動板とを有し、接地固定板に穿設された固定板ねじ孔と、接地可動板に穿設された可動板ねじ孔とに亘って、ねじが挿入されて螺合されている。そして、このねじを締め付けたり緩めたりすることで、接地固定板に対する接地可動板の可動範囲を調整し、これら接地固定板と接地可動板との間に接地線を挟持固定することが可能となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007−122990号公報(第6−10頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のコンセントでは、ねじを緩めた際に接地可動板が接地固定板側から離間されるように、接地固定板と接地可動板との間にばねを挟んだり、接地可動板をねじに食いつく形状としたりしなければならず、構造が複雑化するという問題点を有している。
【0006】
特に、接地固定板と接地可動板との間にばねを挟む場合などには、ねじを取り外した後、再度取り付ける際にねじを接地固定板と接地可動板との間に挟みながらねじを取り付けなければならないなど、配線作業が煩雑になるという問題点もある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、構造を複雑化することなく接地線の配線作業が容易となるコンセントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載のコンセントは、取付部に取り付けられる本体部、および、プラグの接地刃を挿入可能な接地刃挿入口を有し本体部に取り付けられるカバーを備えた本体と;この本体に収納され接地刃挿入口に挿入されたプラグの接地刃と電気的に接続される接地刃受け部、この接地刃受け部に電気的に接続され固定板ねじ孔を有し本体部に対して離間されるとともにこの本体部に対して非可動な接地固定板、および、可動板ねじ孔を有し接地固定板と本体部側との間にて接地固定板に対向配置され接地固定板に対して可動的な可動接地板を備えた接地端子と;接地固定板側から固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とに螺合可能なねじ軸部、および、このねじ軸部よりも径寸法が大きいねじ頭部を備え、このねじ頭部の操作によって接地可動板を接地固定板と本体部側との間で螺進させることでこれら接地固定板と接地可動板とにより接地線を締め付け固定させるねじと;を具備しているものである。
【0009】
本体は、例えば壁面などに埋め込み設置されるもので、例えば合成樹脂などにより形成した本体部の正面側を、合成樹脂などにより形成したカバーにより覆って構成される。接地端子は、例えば導電性を有する金属などにより形成された金具であり、接地刃受け部および接地固定板が一体に形成されて本体部に固定され、接地可動板が別体で本体部に対して可動的となっている。ねじは、例えば一般的なねじ構造を有し、固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とにねじ軸部が螺合してねじ頭部を回転操作することで接地可動板を動作させる。
【0010】
そして、接地端子の接地固定板と本体部側との間に接地可動板を位置させることで、ねじのねじ頭部の操作によって接地可動板を接地固定板と本体部側との間で容易に螺進させることが可能となり、構造を複雑化することなく接地固定板と接地可動板との間に接地線が容易に配線される。
【0011】
請求項2記載のコンセントは、請求項1記載のコンセントにおいて、接地端子は、本体部側に位置し接地可動板の少なくとも一部が当接することでこの接地可動板の接地固定板に対する最大可動位置を規制する規制部を備え、ねじは、ねじ軸部の全長が接地固定板と規制部との距離よりも大きいものである。
【0012】
規制部は、例えば本体部側に接地固定板と対向して形成されている。
【0013】
そして、ねじのねじ軸部の全長を接地固定板と規制部との距離よりも大きくすることで、接地可動板が規制部側へと最大に移動した後、さらにねじを操作すると、ねじのねじ頭部側が接地固定板から離間されるように突出するので、この接地固定板とねじ頭部との間にも接地線を接続することが可能になる。
【0014】
請求項3記載のコンセントは、請求項1または2記載のコンセントにおいて、接地固定板は、接地線を挿入可能な固定板挿入孔を備え、接地可動板は、固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とを同軸上とした状態で固定板挿入孔に対して軸がずれる位置に形成され、接地線を挿入可能な可動板挿入孔を備えているものである。
【0015】
固定板挿入孔および可動板挿入孔は、例えばそれぞれ略丸孔状に形成されている。
【0016】
そして、固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とを同軸上とした状態で互いに軸がずれる位置に固定板挿入孔と可動板挿入孔とを形成することで、固定板挿入孔と可動板挿入孔とに亘って接地線を挿入した状態でねじを締め付け操作すると、接地固定板と接地可動板との間に生じる段差部分に接地線が密着され、かつ、固定板挿入孔と可動板挿入孔とのエッジに接地線を引っ掛けることが可能になる。
【0017】
請求項4記載のコンセントは、請求項3記載のコンセントにおいて、本体は、接地端子の接地固定板および接地可動板側を下側として本体部が取付部に取り付けられ、固定板挿入孔は、可動板挿入孔に対して上側に位置しているものである。
【0018】
そして、接地端子の接地固定板および接地可動板側を下側として本体部を取付部に取り付け、固定板挿入孔が可動板挿入孔に対して上側に位置することで、接地線を上側から固定板挿入孔および可動板挿入孔へと挿入しやすくなり、接地線の配線作業性がより向上する。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載のコンセントによれば、接地端子の接地固定板と本体部側との間に接地可動板を位置させることで、ねじのねじ頭部の操作によって接地可動板を接地固定板と本体部側との間で容易に螺進させることが可能となり、構造を複雑化することなく接地固定板と接地可動板との間への接地線の配線作業が容易となる。
【0020】
請求項2記載のコンセントによれば、請求項1記載のコンセントの効果に加えて、ねじのねじ軸部の全長を接地固定板と規制部との距離よりも大きくすることで、接地可動板が規制部側へと最大に移動した後、さらにねじを操作すると、ねじのねじ頭部側が接地固定板から離間されるように突出するので、この接地固定板とねじ頭部との間にも接地線を接続できる。
【0021】
請求項3記載のコンセントによれば、請求項1または2記載のコンセントの効果に加えて、固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とを同軸上とした状態で互いに軸がずれる位置に固定板挿入孔と可動板挿入孔とを形成することで、固定板挿入孔と可動板挿入孔とに亘って接地線を挿入した状態でねじを締め付け操作すると、接地固定板と接地可動板との間に生じる段差部分に接地線を密着でき、かつ、固定板挿入孔と可動板挿入孔とのエッジに接地線を引っ掛けることができる。
【0022】
請求項4記載のコンセントによれば、請求項3記載のコンセントの効果に加えて、接地端子の接地固定板および接地可動板側を下側として本体部を取付部に取り付け、固定板挿入孔が可動板挿入孔に対して上側に位置することで、接地線を上側から固定板挿入孔および可動板挿入孔へと挿入しやすくなり、接地線の配線作業性をより向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1ないし図8に第1の実施の形態を示し、図1はコンセントの説明図であり、(a)は接地可動板が接地固定板に対して最も接近した状態を示す説明図、(b)は接地可動板が接地固定板に対して最も離れた状態を示す説明図、図2はコンセントの接地線の接続状態を示す正面図、図3はコンセントの接地線の一の端子の接続状態を示し、(a)はその横断面図、(b)はその正面図、図4はコンセントの接地線の他の端子の接続状態を示し、(a)はその横断面図、(b)はその正面図、図5はコンセントの接地端子の本体部への取付状態を示す正面図、図6はコンセントの接地端子の本体部への取付状態を示す斜視図、図7はコンセントの分解斜視図、図8はコンセントの斜視図である。
【0025】
図1ないし図8において、11は配線器具であるコンセントで、このコンセント11は、壁面に備えられた取付部である配線ボックスなどに取り付けられる埋込形のものである。
【0026】
そして、このコンセント11は、図7および図8に示すように、本体15と、この本体15に収納された図示しない刃受けと、これら刃受けを接続する図示しない接続部材である接続金具と、本体15に収納された接地端子18と、この接地端子18に着脱可能に取り付けられるねじ19とを備えている。
【0027】
本体15は、カバー21と、このカバー21により正面側(前面側)が覆われる本体部22とを有し、例えばJISにより規定された所定の寸法を有する縦長の四角形状に形成されている。そして、この本体15は、長手方向が上下方向となるように取り付けられる。
【0028】
カバー21は、例えば合成樹脂などにより形成され、一面すなわち前面21aに、上下にプラグ装着部25,25が形成されているとともに、下側のプラグ装着部25の下方に接地部であるアースターミナル孔26が形成されている。また、カバー21の両側面21b,21bには、それぞれ固定用のカバー固定部28が上下に設けられているとともに、これらカバー固定部28の間に、カバー部29がそれぞれ設けられている。
【0029】
各プラグ装着部25は、図示しないプラグの一対の栓刃が挿入される栓刃挿入口としての一対のプラグ差込孔31,31と、接地刃すなわちアースピンが挿入される接地刃挿入口としてのアースピン差込孔32とを備えた、いわゆるE付きのコンセント部である。
【0030】
各プラグ差込孔31は、上下に長手状に形成された角孔であり、互いに離間され、それぞれ本体15内の刃受けに臨んでいる。
【0031】
アースピン差込孔32は、プラグ差込孔31,31の下方で、かつ、これらプラグ差込孔31,31の中間の位置に形成され、本体15内の接地端子18の一部に臨んでいる。
【0032】
アースターミナル孔26は、カバー21を前後に貫通する左右に長い角孔状に形成されており、接地端子18の一部をカバー21の前方に露出させる部分である。すなわち、このアースターミナル孔26は、上部を区画する当接部としての第1当接部である上縁部35と、両側部を区画する側縁部36,36と、下部を区画する当接部としての第2当接部である下縁部37とにより囲まれている。なお、このアースターミナル孔26には、このアースターミナル孔26を開閉する蓋部を設けてもよい。
【0033】
下縁部37は、カバー21の下縁部ともなる部分であり、前端部が前面21aよりも後方に位置している。したがって、アースターミナル孔26は、カバー21の下方にも連通している。また、この下縁部37には、一対の突出部である突出板41が前方に突出して形成されている。さらに、この下縁部37の突出板41の外方には、傾斜状の傾斜部42がそれぞれ形成されている。
【0034】
突出板41,41は、カバー21の左右方向の中心線に対して互いに離間され、この中心線に対して線対称な位置に形成されている。そして、上縁部35、突出板41,41および下縁部37との間に、ねじ19に対向し接地線GLを挿入可能な取付開口44が下方に連通して形成されているとともに、各突出板41と上縁部35、側縁部36および下縁部37の傾斜部42との間に、接地線GLを挿入可能な挿入開口45が下方に連通してそれぞれ形成されている。
【0035】
カバー固定部28は、カバー21と本体部22とを固定するための耳部である。
【0036】
カバー部29は、四角形板状に形成されて側方に突出している。
【0037】
一方、本体部22は、図5ないし図8に示すように、例えば合成樹脂などにより形成され、一面すなわち前面側が開口されてカバー21により覆われるとともに、他面すなわち後面側(背面側)が閉塞されている。また、この本体部22は、外郭をなす外枠部47と、この外枠部47の内方に位置する内枠部48とを有し、これら外枠部47と内枠部48との間に、上下の刃受けを収納する刃受け収納部51,52、これら刃受け収納部51,52を連通する接続部材収納部としての接続金具収納部53、接地端子18の一部を収納する接地刃受け収納部としてのピン受け収納部54、および、アースターミナル孔26に臨む接地収納部であるターミナル収納部55がそれぞれ区画されている。さらに、この本体部22の両側面22a,22aには、カバー21の各カバー固定部28と対応する位置に、本体固定部56がそれぞれ突出している。
【0038】
内枠部48は、刃受け収納部51,51間に位置する上壁部61、この上壁部61の下端部から左右に連続し各接続金具収納部53とピン受け収納部54とを区画する上側区画壁部62、これら上側区画壁部62のそれぞれの下端部に連続しピン受け収納部54と刃受け収納部52とを区画する下側区画壁部63、これら下側区画壁部63から外枠部47へと連続する横壁部64、および、これら横壁部64に連続しピン受け収納部54とターミナル収納部55とを区画する下壁部65および下側横壁部66を備えている。
【0039】
刃受け収納部51,51は、上側のプラグ装着部25の一対のプラグ差込孔31,31に対応する位置、すなわち本体部22の上側寄りの両側に形成されている。
【0040】
刃受け収納部52,52は、下側のプラグ装着部25の一対のプラグ差込孔31,31に対応する位置、すなわち本体部22の上下方向の中心よりも若干下側寄りの両側に形成されている。
【0041】
接続金具収納部53は、本体部22の両側に突出し、カバー21のカバー部29と対応する位置に形成され、このカバー部29により覆われる部分である。
【0042】
ピン受け収納部54は、上下に長手状に形成されている。また、このピン受け収納部54は、上側区画壁部62,62間、および、下壁部65および下側横壁部66間が、下側区画壁部63,63間よりも広く形成されている。
【0043】
ターミナル収納部55は、正面視で略凹字状の空間部であり、接地端子18を保持するための一対の第1保持部である上側保持突出部68,68が下側横壁部66の下方の両側に突出しているとともに、外枠部47の下端部から、接地端子18を保持するための一対の第2保持部である下側保持突出部69,69が上方へと突出している。
【0044】
本体固定部56は、カバー固定部28と接続されるカバー21と本体部22とを固定するための耳部である。
【0045】
各刃受けは、導電性を有する例えば金属により形成された金具であり、本体部22の刃受け収納部51,51および刃受け収納部52,52にそれぞれ収納されている。そして、刃受け収納部51に収納された刃受けと刃受け収納部52に収納された刃受けとは、同側に位置するものが、接続金具収納部53に収納された接続金具を介して電気的に接続されている。
【0046】
接地端子18は、接地線GLを接地するためのもので、導電性を有する例えば金属により形成された金具である。そして、この接地端子18は、細長いバー部である端子本体71と、この端子本体71の上側寄りの位置および下側寄りの位置に形成された接地刃受け部としてのピン受け部72,73と、ピン受け部73の下方から端子本体71に対して一体に前方へと連続する規制部としての土台部74と、この土台部74から前方へと連続する接地固定板75と、端子本体71とは別体の接地可動板76とを有している。
【0047】
端子本体71は、ピン受け収納部54内に上下に沿って収納され、下側区画壁部63,63間に保持されている。
【0048】
ピン受け部72,73は、プラグのアースピンを受けてこのアースピンと電気的に接続されるものである。一方のピン受け部72は、端子本体71の上側寄りに位置し、一対の受け片部72a,72aが前方に向けて互いに略平行に端子本体71の両側から切り起こされている。これら受け片部72a,72aは、上側区画壁部62,62の内方に突出された保持部78,78によりそれぞれ本体部22に保持されている。また、他方のピン受け部73は、端子本体71の下側寄りに位置し、一方のピン受け部72と同様に、一対の受け片部73a,73aが前方に向けて互いに略平行に端子本体71の両側から切り起こされている。これら受け片部73a,73aは、下壁部65,65の下部に当接している。
【0049】
土台部74は、接地可動板76の後面側が当接することでこの接地可動板76の後側の最大可動位置(可動範囲)を規制する板状の部分であり、端子本体71の下端から受け片部73a,73a間にて前方へと突出した接続部である第1接続部81により端子本体71と一体に接続され、この第1接続部81の前端部から端子本体71と略平行となるように下方へと屈曲されている。この土台部74は、第1接続部81に連続し端子本体71よりも幅広の正面視四角形状の連続部74aと、この連続部74aの下部に連続しこの連続部74aよりも幅広の正面視四角形状の土台部本体74bとを有し、正面視で略凸字状に形成されている。そして、この土台部74は、本体部22の前面に接触し、この前面に沿って位置している。
【0050】
ここで、第1接続部81は、下側横壁部66に沿って位置している。このため、連続部74aは、下側横壁部66の前端部から下方へと突出している。すなわち、連続部74aは、後面側が下側横壁部66により支持されている。
【0051】
また、土台部本体74bには、連続部74aの両側方の位置に、後方へと突出する突出部74c,74cが一体に形成されている。さらに、この土台部本体74bの下部両側には、爪部74d,74dが後方に突出するように屈曲形成されている。また、この土台部本体74bには、ねじ19が挿入されて螺合される丸孔状のねじ挿通孔74eが穿設されている。
【0052】
各突出部74cは、細長片状に形成され、本体部22の上側保持突出部68の上面に沿って位置している。したがって、土台部本体74bは、後面の上側が上側保持突出部68,68によって支持されている。
【0053】
各爪部74dは、本体部22の下側保持突出部69の側面に沿って位置している。したがって、土台部本体74bは、後面の下側が下側保持突出部69,69によって支持されている。
【0054】
ねじ挿通孔74eは、本体部22のターミナル収納部55の上側保持突出部68,68の下方でかつ間の位置に突出したねじ受け部83に対向して位置している。
【0055】
接地固定板75は、図1、図2、図5ないし図8などに示すように、接地可動板76の前面側が当接することでこの接地可動板76の前側の最大可動位置(可動範囲)を規制するもので、土台部本体74bの下端部から前方へと突出した接続部である第2接続部85により土台部74と一体に接続され、この第2接続部85の前端部から土台部74と略平行となるように上方へと折り返して屈曲された板状の部分である。したがって、この接地固定板75は、端子本体71を本体部22に収納保持した状態で、この本体部22に対して離間され、この本体部22に対して非可動、すなわち固定された位置となっている。また、この接地固定板75は、第2接続部85に連続する固定側接地部としての第1固定側接地部である固定板連続部75aと、この固定板連続部75aの両側に連続する固定側接地部としての第2固定側接地部である固定板保持片部75b,75bとを備え、固定板連続部75aの中央部に、ねじ19が挿入されて螺合される丸孔状の固定板ねじ孔75cが穿設されている。
【0056】
ここで、第2接続部85は、下側保持突出部69,69間にて本体部22の外枠部47に保持されている。
【0057】
また、固定板連続部75aは、接地線GLの先端に接続された一の端子であるY型端子(先開型端子)YT(図3)、あるいは他の端子であるO型端子(丸型端子)OT(図4)をねじ19との間で挟持する部分である。したがって、この固定板連続部75aは、ねじ19よりも幅広に形成されている。さらに、この固定板連続部75aは、カバー21と本体部22とを固定した状態でアースターミナル孔26内の下縁部37の前方に位置してカバー21の前方に露出している。
【0058】
各固定板保持片部75bは、接地線GLを接地可動板76との間で挟持する部分であり、固定板連続部75aに対して前方へと突出した位置でこの固定板連続部75aに対して略平行となるように屈曲形成されている。
【0059】
固定板ねじ孔75cは、土台部74のねじ挿通孔74eに対向する位置に穿設されている。
【0060】
一方、接地可動板76は、土台部74と接地固定板75との間にこれら土台部74および接地固定板75に対して対向配置され、これら土台部74および接地固定板75に対して、ねじ19との螺合によって可動的となっている。したがって、接地可動板76は、端子本体71を本体部22に収納保持した状態で、本体部22に対して可動的となっている。そして、この接地可動板76は、可動板本体部76aと、この可動板本体部76aの両側に連続する可動側接地部としての可動板保持片部76b,76bとを備え、可動板本体部76aの中央部に、ねじ19が挿入されて螺合される丸孔状の可動板ねじ孔76cが穿設されている。また、この接地可動板76は、上下がカバー21のアースターミナル孔26の上縁部35および下縁部37にそれぞれ当接しており、接地可動板76に加わった上方や下方への荷重をこれら上縁部35および下縁部37が受けるように構成されている。
【0061】
可動板本体部76aは、固定板連続部75aの後方に位置する板状の部分である。
【0062】
各可動板保持片部76bは、各固定板保持片部75bと対向してこれら固定板保持片部75bとの間で接地線GLを挟持する部分であり、可動板本体部76aに対して前方へと突出した位置でこの可動板本体部76aに対して略平行となるように屈曲形成されている。また、これら可動板保持片部76bは、可動板本体部76aに対する距離が、固定板連続部75aに対する固定板保持片部75bの距離よりも大きく設定されている。このため、接地可動板76は、後側に最大に移動した状態で可動板本体部76aが土台部74の土台部本体74bに当接するとともに、前側に最大に移動した状態で各可動板保持片部76bが各固定板保持片部75bに当接するように形成され、この前側に最大に移動した状態で、可動板本体部76aは固定板連続部75aに対して離間されている。
【0063】
可動板ねじ孔76cは、接地固定板75の固定板ねじ孔75cに対向する位置に穿設されている。すなわち、これらねじ孔75c,76cは、中心軸が同一の軸線上に位置している。
【0064】
また、ねじ19は、接地可動板76を接地固定板75と本体部22側である土台部74との間で螺進させて接地固定板75と接地可動板76との間の距離を可変させるものであり、周囲にねじ部が形成された円柱状のねじ軸部91と、このねじ軸部91の一端部にこのねじ軸部91よりも径大に形成されたねじ頭部92とを有している。
【0065】
ねじ軸部91は、ねじ挿通孔74eおよび各ねじ孔76c,75cに亘って挿入され、ねじ受け部83の先端部のねじ受け孔83aに先端部を挿入可能となっている。また、このねじ軸部91の全長は、接地固定板75と土台部74との間の距離、および、接地固定板75とねじ受け部83との間の距離よりも大きく設定されている。
【0066】
ねじ頭部92は、固定板連続部75aとの間でY型端子YT(図3)やO型端子OT(図4)を挟持可能となっている。
【0067】
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
【0068】
コンセント11の組み立ての際には、本体部22の刃受け収納部51,52および接続金具収納部53に、刃受けおよび接続金具を前側から嵌着して収納するとともに、接地端子18の端子本体71をピン受け収納部54に嵌着して収納する。
【0069】
このとき、接地端子18の両側を下側区画壁部63,63間に押し込んで保持するとともに、上側のピン受け部72を保持部78,78間に挟持し、土台部74の各突出部74c,74cを本体部22の上側保持突出部68,68に沿わせて挿入し、かつ、爪部74d,74dを本体部22の下側保持突出部69,69に係合させることで、端子本体71が本体部22に対して固定される。
【0070】
この状態で、接地可動板76をターミナル収納部55にて接地固定板75と土台部74との間に挿入し、各ねじ孔75c,76cにねじ19のねじ軸部91を螺合させるとともに、このねじ軸部91の先端部をねじ挿通孔74eに挿通し、ねじ受け部83のねじ受け孔83aに挿入する。
【0071】
この後、カバー21を本体部22の前側から被せ、カバー部29,29により接続金具収納部53,53を覆いつつ各固定部28,56にてカバー21と本体部22とを固定してコンセント11を完成する。
【0072】
そして、このコンセント11に対して接地線GLを接続する際には、図1(a)に示すように、接地可動板76を接地固定板75側に最大に移動させた状態、すなわちねじ19の最大締め付け状態からねじ19を緩めることで、図1(b)に示すように接地可動板76を土台部74側(本体部22側)へと接地固定板75から離間させるように移動させて、接地固定板75の固定板保持片部75bと可動板保持片部76bとの間に、図2に示すように挿入開口45,45からそれぞれ接地線GLを挿入した後、ねじ19を締め付けることで接地可動板76を接地固定板75へと再度接近させるように螺進させ、これら接地固定板75と接地可動板76との間に接地線GLを挟持する。
【0073】
また、例えば接地線GLの先端にY型端子YTが接続されている場合には、図1(b)に示す状態からさらにねじ19を緩めると、接地可動板76が土台部74に当接してこの接地可動板76の動作が規制されることにより、図3(a)に示すようにねじ19のねじ頭部92側が相対的に前側へと突出することで、このねじ頭部92と接地固定板75の固定板連続部75aとの間に隙間が形成されるので、図3(b)に示すようにY型端子YTを取付開口44からねじ頭部92と固定板連続部75aとの間に挿入し、ねじ19を再度締め付けることで、ねじ頭部92と固定板連続部75aとの間にY型端子YTを締め付け固定する。
【0074】
同様に、例えば接地線GLの先端にO型端子OTが接続されている場合には、図3(a)に示す状態からさらにねじ19を緩めると、図4(a)の想像線に示すようにねじ19が外れることで、O型端子OTを取付開口44から挿入して接地固定板75の固定板ねじ孔75cと位置合わせした状態でねじ19をO型端子OT、各ねじ孔75c,76c、ねじ挿通孔74eおよびねじ受け孔83aへと挿入螺合させてねじ19を再度締め付けることで、図4(b)に示すようにねじ頭部92と固定板連続部75aとの間にO型端子OTを締め付け固定する。
【0075】
以上のように、接地端子18の接地固定板75と本体部22側である土台部74との間に接地可動板76を位置させることで、ねじ19のねじ頭部92の操作によって接地可動板76を接地固定板75と土台部74との間で容易に螺進させることが可能となり、接続端子18の構造を複雑化することなく接地固定板75と接地可動板76との間への接地線GLの配線作業が容易となる。
【0076】
すなわち、接地固定板に対して本体部側と反対側に接地可動板を有する従来の場合には、ねじを緩めた際でも接地可動板が接地固定板に対して離間されにくく、接地可動板と接地固定板との間に接地線を挟持するために、接地固定板に対して接地可動板を作業者が離したり、接地固定板と接地可動板との間にばねを挟んだりしなければならないのに対して、本実施の形態では、作業者が接地可動板76を直接操作することなく、また、ばねなどを設けることなく、ねじ19の操作によって接地可動板76を確実に接地固定板75に対して螺進させて接離させることが可能となり、接地固定板75と接地可動板76との間に接地線GLを挟持するスペースを、ねじ19の操作のみで確実に形成することができるから、接地線GLの配線作業が容易となる。
【0077】
また、ねじ19のねじ軸部91の全長を接地固定板75と土台部74との距離よりも大きくすることで、接地可動板76が土台部74側すなわち後側へと最大に移動した後、さらにねじ19を緩めるように操作すると、ねじ19のねじ頭部92側が接地固定板75から離間されるように突出するので、この接地固定板75とねじ頭部92との間にも接地線GLのY型端子YTを接続できる。
【0078】
さらに、ねじ19を緩めた際に接地可動板76を接地固定板75から離間させるためのばねなどを配置する必要がないため、ねじ19を接地端子18に対して容易に着脱でき、O型端子OTをも容易に接続できる。
【0079】
そして、接地固定板75は、固定板連続部75aに対して固定板保持片部75b,75bをそれぞれ屈曲させて形成し、接地可動板76は、可動板本体部76aに対して可動板保持片部76b,76bをそれぞれ屈曲させて形成することにより、例えばこれら接地固定板および接地可動板をそれぞれ平板状に形成した場合などと比較して、必要以上に厚みを取ることなく接地固定板75および接地可動板76の曲げ強度を向上できる。このため、ねじ19を締め付けた際に、接地線GLを挟持する圧力によって接地固定板75や接地可動板76が変形しにくくなり、接地線GLを接地固定板75と接地可動板76との間に確実に保持できる。
【0080】
特に、本体15やプラグ装着部25などは、JISによりその大きさが決定されているため、接地固定板75や接地可動板76を配置するスペースが限られているから、接地固定板75および接地可動板76の厚みを増加させずに済むことで、この限られたスペースを有効利用できる。
【0081】
また、接地可動板76は、本体15のカバー21の上縁部35および下縁部37にそれぞれ上下が当接するので、接地線GLに外力が加わった場合などでも、上縁部35や下縁部37によってその外力を受けることができ、接地可動板76が変形したりアースターミナル孔26内で倒れたりすることもない。
【0082】
次に、図9および図10に第2の実施の形態を示し、図9はコンセントの正面図、図10は図9のA−A断面図であり、(a)は同上コンセントの接地線を接続しない状態の断面図、(b)は同上コンセントの各挿入孔に接地線を挿入した状態を示す断面図、(c)は同上コンセントの接地線を固定した状態を示す断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0083】
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、接地固定板75に、接地線GLが挿入される固定板挿入孔95が形成されているとともに、接地可動板76に、接地線GLが挿入される可動板挿入孔96が形成されているものである。
【0084】
固定板挿入孔95は、接地固定板75の固定板保持片部75bにそれぞれ上下に長い丸孔状に穿設されている。
【0085】
可動板挿入孔96は、接地可動板76の可動板保持片部76bにそれぞれ上下に長い丸孔状に穿設されている。
【0086】
また、これら挿入孔95,96は、互いに略等しい大きさを有し、ねじ孔75c,76cを同軸上とした状態で互いの軸がずれる位置に形成されている。換言すれば、これら挿入孔95,96は、ねじ孔75c,76cの軸線に対して交差する方向、本実施の形態では前側から後側へと下方に傾斜する軸線上に配置されている。すなわち、ねじ孔75c,76cの軸線を一致させた状態で、固定板挿入孔95は、可動板挿入孔96に対して上側に位置している。このため、正面上方からコンセント11を見下ろした状態で、挿入孔95,96が略同一軸線上に配置されている。
【0087】
そして、接地線GLを挿入する際には、図10(a)に示すように、ねじ19を緩めて接地可動板76を後側に移動させた状態で、図10(b)に示すように、接地線GLの先端側を前方上側から固定板挿入孔95および可動板挿入孔96へと直線状に挿入し、この状態で、図10(c)に示すようにねじ19を締め付けて接地可動板76を前側に移動させることで、接地固定板75と接地可動板76との相対的な位置、すなわち挿入孔95,96の相対的な位置が変わり、接地線GLの挿入孔95,96に挿入された部分が接地固定板75と接地可動板76との間の段差部分で屈曲されるように挟み込まれるとともに、接地線GLの先端部が可動板挿入孔96のエッジ部分に引っ掛かって抜け止めされる。
【0088】
このように、ねじ孔75c,76cを同軸上とした状態で互いに軸がずれる位置に挿入孔95,96を形成することで、挿入孔95,96に亘って接地線GLを栓刃の挿入方向と同一方向である前側から挿入でき、この挿入状態でねじ19を締め付け操作すると、接地固定板75と接地可動板76との間に生じる段差部分に接地線GLを密着でき、かつ、挿入孔95,96のエッジに接地線GLを引っ掛けることができるなど、接地線GLの配線作業性を向上できる。
【0089】
すなわち、コンセント11は、一般に壁面の下側寄りの位置に形成されることが多く、接地線GLの配線作業の際には、作業者が上側からコンセント11を見下ろす状態となる。このため、接地固定板75および接地可動板76側を下側として本体部22を施工面に取り付け、固定板挿入孔95を可動板挿入孔96に対して上側とすることで、作業時に作業者がコンセント11を見た状態で、挿入孔95,96が一直線上に配置されることから、作業者が接地線GLの挿入位置を把握しやすくなるだけでなく、実際に接地線GLを配線する際にも、接地線GLを上側から挿入孔95,96に亘って挿入しやすくなるので、接地線GLの配線作業性をより向上できる。
【0090】
さらに、接地線GLがコンセント11の下方などに突出しないので、比較的狭いスペースであってもコンセント11を設置できる。
【0091】
しかも、接地線GLは、重力方向である下方向と反対方向に向けて配線されるため、接地線GLを挿入孔95,96から脱落しにくくできる。
【0092】
そして、接地固定板と接地可動板との間に接地線を固定する場合と比較して、接地可動板76を小型化したり、接地線GLを引っ掛けやすくしたりすることなく接地線GLを確実に接続できる。
【0093】
なお、上記第2の実施の形態において、挿入孔95,96は、ねじ孔75c,76cを同軸上に配置した状態で互いに軸がずれる位置であれば、固定板挿入孔95を可動板挿入孔96に対して上側としなくてもよい。
【0094】
また、上記各実施の形態において、接地端子18の端子本体71に対してピン受け部72,73や土台部74および接地固定板75などを一体に形成したが、これらは電気的に接続されていれば、それぞれ別体でもよい。
【0095】
さらに、プラグ装着部25は、1つとしてもよく、3つ以上としてもよい。この場合、ピン受け部などは、プラグ装着部25の個数に対応させて設ける。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すコンセントの説明図であり、(a)は接地可動板が接地固定板に対して最も接近した状態を示す説明図、(b)は接地可動板が接地固定板に対して最も離れた状態を示す説明図である。
【図2】同上コンセントの接地線の接続状態を示す正面図である。
【図3】同上コンセントの接地線の一の端子の接続状態を示し、(a)はその横断面図、(b)はその正面図である。
【図4】同上コンセントの接地線の他の端子の接続状態を示し、(a)はその横断面図、(b)はその正面図である。
【図5】同上コンセントの接地端子の本体部への取付状態を示す正面図である。
【図6】同上コンセントの接地端子の本体部への取付状態を示す斜視図である。
【図7】同上コンセントの分解斜視図である。
【図8】同上コンセントの斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すコンセントの正面図である。
【図10】図9のA−A断面図であり、(a)は同上コンセントの接地線を接続しない状態の断面図、(b)は同上コンセントの各挿入孔に接地線を挿入した状態を示す断面図、(c)は同上コンセントの接地線を固定した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0097】
11 コンセント
15 本体
18 接地端子
19 ねじ
21 カバー
22 本体部
32 接地刃挿入口としてのアースピン差込孔
72,73 接地刃受け部としてのピン受け部
74 規制部としての土台部
75 接地固定板
75c 固定板ねじ孔
76 接地可動板
76c 可動板ねじ孔
91 ねじ軸部
92 ねじ頭部
95 固定板挿入孔
96 可動板挿入孔
GL 接地線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部に取り付けられる本体部、および、プラグの接地刃を挿入可能な接地刃挿入口を有し本体部に取り付けられるカバーを備えた本体と;
この本体に収納され接地刃挿入口に挿入されたプラグの接地刃と電気的に接続される接地刃受け部、この接地刃受け部に電気的に接続され固定板ねじ孔を有し本体部に対して離間されるとともにこの本体部に対して非可動な接地固定板、および、可動板ねじ孔を有し接地固定板と本体部側との間にて接地固定板に対向配置され接地固定板に対して可動的な可動接地板を備えた接地端子と;
接地固定板側から固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とに螺合可能なねじ軸部、および、このねじ軸部よりも径寸法が大きいねじ頭部を備え、このねじ頭部の操作によって接地可動板を接地固定板と本体部側との間で螺進させることでこれら接地固定板と接地可動板とにより接地線を締め付け固定させるねじと;
を具備していることを特徴とするコンセント。
【請求項2】
接地端子は、本体部側に位置し接地可動板の少なくとも一部が当接することでこの接地可動板の接地固定板に対する最大可動位置を規制する規制部を備え、
ねじは、ねじ軸部の全長が接地固定板と規制部との距離よりも大きい
ことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
【請求項3】
接地固定板は、接地線を挿入可能な固定板挿入孔を備え、
接地可動板は、固定板ねじ孔と可動板ねじ孔とを同軸上とした状態で固定板挿入孔に対して軸がずれる位置に形成され、接地線を挿入可能な可動板挿入孔を備えている
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンセント。
【請求項4】
本体は、接地端子の接地固定板および接地可動板側を下側として本体部が取付部に取り付けられ、
固定板挿入孔は、可動板挿入孔に対して上側に位置している
ことを特徴とする請求項3記載のコンセント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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