説明

コンテナの管理システム及びプログラム

【課題】通信距離の異なる複数のタグを使用して高さ情報を容易に得ること。
【解決手段】水平方向の同じ位置情報を有し、通信距離の異なる複数のタグ31をコンテナ1の保管庫内3に設置し、コンテナ1の識別情報を有するタグ11をコンテナ1に取り付け、コンテナ1を搬送する搬送手段2のコンテナ1を上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記タグ31の情報を読み書きする読書部21と、コンテナ1の入出庫の操作をトリガーに、前記読書部21で読み取った入出庫対象のコンテナの前記位置情報と前記識別情報を関連付けて管理する管理手段とを備え、前記管理手段は通信距離の異なる複数のタグの中で、前記位置情報が読めたタグの数により高さ位置を判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフト等の搬送車にリーダライタ(読書)・アンテナを取り付け、入出庫の操作をトリガーに、位置情報を有するタグから位置情報を読み取り、入出庫対象コンテナ(積荷)に貼付けされたタグからID情報を読み取り、この二つの情報を紐付け(関連付け)することにより、コンテナの位置を特定するコンテナの管理システム及びプログラムに関連する。
【背景技術】
【0002】
従来、入出庫の際に、コンテナの位置情報を作業者の運用にて管理しており、作業者が代わった場合等では目的のコンテナを探すために無駄な工数を割くという問題が発生していた。また、当該作業については運用ルールの習得が必要となり、新人等の作業習得には多くの期間を要するものであった。そして、作業者の作業ミスのリスクもゼロではなかった。
【0003】
このような欠点を解消するため、天井等の適所に取り付けた位置を示す情報によりコンテナの位置情報を読み取ることができるようにした次のものがあった。
【0004】
(1):フォークリフト等の搬送体にRFID(電波方式認識)タグのリーダライタ・アンテナを取り付け、天井の適所に配置したRFIDタグにより位置情報を知り、倉庫内に運び込まれたワークのバーコード等から読み取った情報とを関連付けて管理するようにした倉庫管理方式(特許文献1参照)。
【0005】
(2):荷物に取り付けられたRFIDタグをフォークリフトに搭載されたタグの認識手段により荷物情報を認識すると共に、フォークリフトの位置情報を倉庫等の天井に付けられた超音波受信装置により検出し、これらの情報を関連付けて管理する物流管理方式(特許文献2参照)。
【0006】
(3):倉庫内に位置情報タグを配置し、フォークリフトにタグの読み書きできる装置を取り付け、商品の入出荷時に商品に付けられた商品情報タグを読み、位置情報と関連付けて管理する物流管理方式(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2004−250209号公報
【特許文献2】特開2005−35716号公報
【特許文献3】特開2001−225915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来のものは次のような課題があった。
【0008】
コンテナの位置情報を作業者の運用にて管理するのは、目的のコンテナを探すために無駄な工数を割くという問題が発生することがあり、また、新人等の作業習得には多くの期間を要するものであり、作業ミスのリスクもゼロではなかった。
【0009】
また、位置を示す情報によりコンテナの位置情報を読み取るようにするものは、高さの位置情報を読み取るアンテナを増やすことなく搬送車側で簡単に得るものではなかった。
【0010】
本発明は、最大通信距離の異なる複数のタグを1セットとして取つ付け、その読み取りパターンから高さ判定を行うようにすること、及び、搬送車側に高さ情報を持つタグを取つ付け、それをコンテナのタグ(ID情報)の読み取りアンテナでの読み取り可否によって高さ判定を行うようにすることで、高さ情報が搬送車側で容易に得られるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
図1は本発明の設備構成の説明図である。図1中、1はコンテナ、2は搬送車(搬送手段)、3は天井(保管庫内)、11はICタグ(識別情報を有するタグ)、21はアンテナ(読書部)、31はICタグ(位置情報を有するタグ)である。
【0012】
本発明は、上記従来の課題を解決するため、次のように構成した。
【0013】
(1):水平方向の同じ位置情報を有し、通信距離の異なる複数のタグ31をコンテナ1の保管庫内3に設置し、コンテナ1の識別情報を有するタグ11をコンテナ1に取り付け、コンテナ1を搬送する搬送手段2のコンテナ1を上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記タグ31の情報を読み書きする読書部21と、コンテナ1の入出庫の操作をトリガーに、前記読書部21で読み取った入出庫対象のコンテナの前記位置情報と前記識別情報を関連付けて管理する管理手段とを備え、前記管理手段は通信距離の異なる複数のタグの中で、前記位置情報が読めたタグの数により高さ位置を判断する。このため、通信距離の異なる複数のタグを使用して高さ情報を容易に得ることができる。
【0014】
(2):水平方向の位置情報を有するタグ31をコンテナ1の保管庫内3に設置し、コンテナ1の搬送手段2に高さ情報を持つタグを取り付け、コンテナ1の識別情報を有するタグ11をコンテナ1に取り付け、コンテナ1を搬送する搬送手段2のコンテナ1を上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記識別情報を有するタグ11の情報の読み書きをする読書部と、コンテナ1の入出庫の操作をトリガーに、入出庫対象のコンテナ1の位置情報と前記読書部で読み取った識別情報を関連付けて管理する管理手段とを備え、前記管理手段は、前記読書部で前記識別情報を有するタグ11の情報と前記高さ情報を持つタグの情報を同時に読み取る。このため、高さ情報を読み取る読書部を別に設ける必要はないので、設備を簡単にできる。
【0015】
(3):前記(2)コンテナの管理システムにおいて、前記読書部で読み取る前記高さ情報を持つタグは、前記読書部の裏面側に設ける。このため、タグの設置場所を容易に確保することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば次のような効果がある。
【0017】
(1):管理手段で通信距離の異なる複数のタグの中で、位置情報が読めたタグの数により高さ位置を判断するため、通信距離の異なる複数のタグを使用して高さ情報を容易に得ることができる。
【0018】
(2):管理手段で読書部で識別情報を有するタグの情報と高さ情報を持つタグの情報を同時に読み取るため、高さ情報を読み取る読書部を別に設ける必要はないので、設備を簡単にできる。
【0019】
(3):高さ情報を持つタグを読書部の裏面側に設けるため、タグの設置場所を容易に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(1):設備構成の説明
図1は設備構成の説明図である。図1において、設備構成には、コンテナ1にICタグ11を設置し、倉庫等の天井3の各マスにICタグ31を配置する。コンテナ1を搬送する搬送車2に、ICタグ11のID情報(識別情報)を読み取るアンテナとICタグ31の情報(位置情報)を読み取るアンテナ21を設ける。この読み取ったIDと位置情報を紐付け(関連付け)し、データ管理を行う。
【0021】
コンテナ1は、搬送する荷物を入れる金属製の箱である。搬送車2は、コンテナ1の入出庫の搬送を行うフォークリフト等である。この搬送車2には、コンテナ1のICタグ11の情報を読み取るアンテナ(図示せず)と天井のICタグ31の情報を読み取るアンテナ21が設けてある。更に、搬送車2には、図示しないアンテナの制御部とデータを管理する管理手段であるコンピュータ(PC)が設けてある。
【0022】
ICタグ11は、電子荷札の一種であり、情報を記憶する集積回路(IC)チップを備え、無線用の小型アンテナを付け、このアンテナで電力を受けると共に情報のやり取りを行うものである。ICタグ11には、例えば、コンテナ内の商品も品名、数量、入荷日、入荷元等のコンテナを一意に識別できるID情報を有する。アンテナ21は、天井のICタグ31から位置情報を読み取る(書き込むこともできる)読書部である。倉庫等の天井3のICタグ31は、情報を記憶する集積回路(IC)チップを備え、無線用の小型アンテナを付け、このアンテナで電力を受けると共に情報(位置情報)のやり取りを行うものである。
【0023】
図2はデータベースの情報の説明図である。図2において、搬送車2に設けられたPCには、アンテナから読み取ったデータベース情報として、1段目の情報と2段目の情報が示されている。例えば、1段目の情報として「1,A」の位置には網かけのコンテナがあり、2段目の情報として「1,A」の同じ位置に同じ網かけのコンテナがあることが示されている。すなわち、「1,A」の位置に同じ網かけのコンテナが2段に積み重ねられている。
【0024】
(2):ロケーションタグを利用した高さ判定の説明
搬送車(フォークリフト等)の可動部にリーダライタ・アンテナを取つ付け、入出庫の操作(フォークリフトの爪を差し込んだ時(出庫時)又は爪を抜き取る時(入庫時))をトリガーに、天井に配置された位置情報を有するタグから位置情報を読み取り、入出庫対象のコンテナ(積荷)に貼付けられたタグから読み取ったID情報と紐付けすることにより、そのコンテナの位置を特定する管理方式であり、高さの判定は、ロケーションタグ(天井の位置情報タグ)に最大通信距離の異なる複数のタグを1セットとして取り付け、その読み取りパターンから高さ判定を行い、コンテナの位置情報を3次元で管理するものである。
【0025】
図3はロケーションタグを利用した高さ判定の説明図(1)である。図3において、天井3にはICタグであるロケーションタグ31a、31bが各マス位置に設けてある。搬送車2の可動部20には、ロケーションタグ31a、31bを読み取るアンテナ21とコンテナのICタグ11からIDを読み取るアンテナ22が設けてある。
【0026】
IC(ロケーション)タグ31aの最大通信距離は2.0m、ICタグ31bの最大通信距離は1.0mにそれぞれ設定してある。図3では1段目の高さの場合を示しており、フォークリフトのコンテナを上下に移動する可動部20に取り付けられたアンテナ21は天井3から1.5mの位置になる。この場合、アンテナ21でICタグ31aの情報は読み取ることができる(○印)がICタグ31bの情報は読み取れない(×印)。
【0027】
図4はロケーションタグを利用した高さ判定の説明図(2)である。図4において、2段目の高さの場合を示しており、フォークリフトのコンテナを上下に移動する可動部20に取り付けられたアンテナ21は天井3から0.3mの位置になる。この場合、アンテナ21でICタグ31aの情報とICタグ31bの情報の両方を読み取ることができる(○印)。
【0028】
このように、通信距離の異なるICタグを複数設けることにより、通信できるICタグの数により高さの情報を得ることができる(すなわち、積み重ねるコンテナの数に合わせてICタグを増やす)。なお、コンテナ1のICタグ11の情報を読み取るアンテナ22は、アンテナ21とは別にICタグ11の情報を読み取れる位置、すなわちフォークリフトの上下に移動する可動部20に取り付けられる。
【0029】
図5はICタグの説明図である。図5において、ICタグ31は、スペーサ41を介して金属板42に取り付けられる。スペーサ41は、バルサ材等の電気絶縁性のものである。ここでICタグ31の通信距離は、スペーサ41の厚さを変えることにより容易に変更することができる。なお、ICタグ31の通信距離を変更する他の方法として、ICタグ31のアンテナの構造又は出力電力を変えるようにしてもよい。
【0030】
(3):積荷タグ用アンテナを利用した高さ判定の説明
天井に配置された位置情報を有するタグから位置情報を読み取る搬送車(フォークリフト等)に取り付けられたアンテナと、入出庫対象のコンテナに貼付けられたタグからID情報を読み取る搬送車の可動部に取り付けられたアンテナと、入出庫の操作をトリガーに、読み取った位置情報とID情報と紐付けすることにより、そのコンテナの位置を特定する管理方式であり、高さの判定(高さの位置情報)は、積荷(コンテナ)タグ用アンテナがアンテナ裏面のタグも数十cm〜1m程度読み取れることから、搬送車側に高さ情報を持つタグを取り付け、その読み取り可否によって高さ判定を行う。こちらの方法は、搬送車側に高さ情報を持つタグを取り付けることから、対応できる高さは多少制限される。
【0031】
図6は積荷タグ用アンテナを利用した高さ判定の説明図(1)である。図6において、天井3には水平方向(XY方向)の位置情報を有するICタグであるロケーションタグ31が各マス位置に設けてある。搬送車2には、ロケーションタグを読み取るアンテナ21(搬送車に固定)とコンテナ1のICタグ11からIDを読み取ると共に高さ情報を持つICタグ23、24を読み取るアンテナ22(上下に可動)が設けてある。ここでICタグ23は1段目の高さ情報を持ち、ICタグ24は2段目の高さ情報を持つものとする。
【0032】
図6では1段目の高さの場合を示しており、搬送車2のコンテナを上下に移動する可動部20に取り付けられたアンテナ22では、ICタグ11とICタグ23の情報を読み取ることができる(○印)。しかし、ICタグ24の情報は読み取ることはできない(×印)。これにより、積荷(コンテナ)が1段目であることがわかる。
【0033】
図7は積荷タグ用アンテナを利用した高さ判定の説明図(2)である。図7において、2段目の高さの場合を示しており、搬送車2のコンテナ1を上下に移動する可動部20に取り付けられたアンテナ22では、2段目のコンテナ1のICタグ11とICタグ24の情報を読み取ることができる(○印)。しかし、1段目の高さ情報を持つICタグ23の情報は読み取ることはできない(×印)。これにより、積荷(コンテナ)が2段目であることがわかる。
【0034】
このように、搬送車側に高さ情報をもつタグを設け、搬送車2の可動部20に設けた積荷のIDを読み取るアンテナ22により高さ情報のタグも読み取るため、1つのアンテナで容易に高さ情報を得ることができる。また、積荷(コンテナ)を3段目以上とする場合は、それに合わせて高さ情報を持つICタグを増やす(例えば3段の場合は3個のICタグを用いる)ことで対応することができる。
【0035】
(4):システム構成の説明
図8はシステム構成の説明図である。図8において、搬送車には、位置情報とコンテナのIDタグ情報を読み取るアンテナ21、22、アンテナ21、22の制御を行うアンテナ制御部51、アンテナ制御部51と接続されたコンテナの管理手段であるコンピュータ(PC)50が設けてある。コンピュータ50には、処理手段52、格納手段53、入力手段54、出力手段55等が設けてある。
【0036】
アンテナ21、22は、ICタグの情報を非接触で読み書きするリーダライタ・アンテナ(読書部)である。コンピュータ50は、アンテナ制御部51の制御を行いアンテナの情報を格納するデータベースとなるコンテナの管理手段である。処理手段52は、情報の処理を行うCPU等の処理装置である。格納手段53は、処理プログラムやコンテナの情報等を格納する記憶手段である。入力手段54は、情報の入力を行うものである。出力手段55は、情報の出力を行う印刷手段、表示手段等である。
【0037】
なお、コンテナの情報(データベース)は、搬送車のコンピュータ50に格納するのではなく、別の場所に設置されたサーバに、無線LAN(Local Area Network)等を使用して格納することもできる。また、アンテナ制御部51は、コンピュータ50の中に備えるようにすることもできる。更に、位置情報のICタグは、天井ではなく床面に設けることも可能である。
【0038】
(5):フローチャートによる説明
図9は積荷位置管理処理フローチャートである。以下、図9の処理S1〜4に従って、図3、図4の積荷位置管理処理の説明をする。
【0039】
S1:コンピュータ50の処理手段52は、アンテナ制御部51からコンテナ(積荷)のICタグ11の情報を取得し、処理S2に移る。
【0040】
S2:コンピュータ50の処理手段52は、入庫対象のマス位置でアンテナ制御部51から天井のICタグ31a、31bの情報を読み取り、処理S3に移る。なお、天井のICタグ情報の読み取りタイミングは、フォークリフトの爪を積荷から抜き取る時、作業者が読み取りボタンを押す。この読み取りを自動で行うこともでき、この場合は、入庫時にコンテナ(積荷)のICタグ情報が読めなくなったタイミングで行う(出庫時は、指示された出庫対象のコンテナ(積荷)のICタグ情報が読めたときに行う)ことができる。
【0041】
S3:コンピュータ50の処理手段52は、天井の複数のICタグ31a、31bの中から情報を読めたICタグを判定し、段数を決定(判定テーブルを参照)し、処理S4に移る。高さ(段数)判定テーブルは、最大通信距離が1mのICタグ31bが読めなくて、最大通信距離が2mのICタグ31aが読めた場合、1段目と判断する。また、最大通信距離が1mのICタグ31bと最大通信距離が2mのICタグ31aの両方が読めた場合、2段目と判断する。
【0042】
S4:コンピュータ50の処理手段52は、アンテナ制御部51により読み取ったコンテナのID情報、読み取り位置(入庫位置)、段位置(段数)を格納手段53にコンテナ管理テーブルとして格納する。例えば、コンテナIDが「0000225」のコンテナが、入庫位置が「1」(X軸方向)と「5」(Y軸方向)で、段数は2段目に入庫されていることが示されている。
【0043】
(6):プログラムインストールの説明
管理手段50、アンテナ制御部51、処理手段52、格納手段53、入力手段54、出力手段55等はプログラムで構成でき、主制御部(CPU)が実行するものであり、主記憶に格納されているものである。このプログラムは、コンピュータで処理されるものである。このコンピュータは、主制御部、主記憶、ファイル装置、表示装置等の出力装置、入力装置などのハードウェアで構成されている。
【0044】
このコンピュータに、本発明のプログラムをインストールする。このインストールは、フロッピィ、光磁気ディスク等の可搬型の記録(記憶)媒体に、これらのプログラムを記憶させておき、コンピュータが備えている記録媒体に対して、アクセスするためのドライブ装置を介して、或いは、LAN等のネットワークを介して、コンピュータに設けられたファイル装置にインストールされる。
【0045】
これにより、高さ情報が搬送車側で容易に得られるコンテナの管理システム(装置)を容易に提供することができる。
【0046】
以上のように本発明によれば、出庫時のコンテナを探す作業を削減することができるとともに出庫時のコンテナ間違いを防止することができる。また、入出庫作業を平準化し作業者の記憶に依存しなくなる。更に、高さの情報を読み取るアンテナを、XY方向の位置情報のタグを読み取るアンテナ又はコンテナのID情報を読み取るアンテナの何れかで兼用(高さの情報を読み取る専用のアンテナが不要)することができるため、高さ情報を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の設備構成の説明図である。
【図2】本発明のデータベースの情報の説明図である。
【図3】本発明のロケーションタグを利用した高さ判定の説明図(1)である。
【図4】本発明のロケーションタグを利用した高さ判定の説明図(2)である。
【図5】本発明のICタグの説明図である。
【図6】本発明の積荷タグ用アンテナを利用した高さ判定の説明図(1)である。
【図7】本発明の積荷タグ用アンテナを利用した高さ判定の説明図(2)である。
【図8】本発明のシステム構成の説明図である。
【図9】本発明の積荷位置管理処理フローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
1 コンテナ
2 搬送車(搬送手段)
3 天井(保管庫内)
11 ICタグ(識別情報を有するタグ)
21 アンテナ(読書部)
31 ICタグ(位置情報を有するタグ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向の同じ位置情報を有し、通信距離の異なる複数のタグをコンテナの保管庫内に設置し、
コンテナの識別情報を有するタグをコンテナに取り付け、
コンテナを搬送する搬送手段のコンテナを上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記タグの情報を読み書きする読書部と、
コンテナの入出庫の操作をトリガーに、前記読書部で読み取った入出庫対象のコンテナの前記位置情報と前記識別情報を関連付けて管理する管理手段とを備え、
前記管理手段は、通信距離の異なる複数のタグの中で、前記位置情報が読めたタグの数により高さ位置を判断することを特徴としたコンテナの管理システム。
【請求項2】
水平方向の位置情報を有するタグをコンテナの保管庫内に設置し、
コンテナの搬送手段に高さ情報を持つタグを取り付け、
コンテナの識別情報を有するタグをコンテナに取り付け、
コンテナを搬送する搬送手段のコンテナを上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記識別情報を有するタグの情報の読み書きをする読書部と、
コンテナの入出庫の操作をトリガーに、入出庫対象のコンテナの位置情報と前記読書部で読み取った識別情報を関連付けて管理する管理手段とを備え、
前記管理手段は、前記読書部で前記識別情報を有するタグの情報と前記高さ情報を持つタグの情報を同時に読み取ることを特徴としたコンテナの管理システム。
【請求項3】
前記読書部で読み取る前記高さ情報を持つタグは、前記読書部の裏面側に設けることを特徴とした請求項2記載のコンテナの管理システム。
【請求項4】
コンテナの保管庫内に設置した水平方向の同じ位置情報を有する通信距離の異なる複数のタグと、
コンテナに取り付けたコンテナの識別情報を有するタグと、
コンテナを搬送する搬送手段のコンテナを上下に移動する可動部に取り付けられた無線により前記タグの情報を読み書きする読書部とを備え、
コンテナの入出庫の操作をトリガーに、前記読書部で読み取った入出庫対象のコンテナの前記位置情報と前記識別情報を関連付けて管理するときに、前記通信距離の異なる複数のタグの中で、前記位置情報が読めたタグの数により高さ位置を判断する管理手段として、コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−106578(P2007−106578A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−301305(P2005−301305)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】