説明

コンテナ

【課題】収容空間に着脱可能な仕切体が設けられ、かつ無線タグが貼り付けられた図書が収容されるコンテナにおいて、金属製の仕切体と無線タグの通信用の電磁波との干渉を防止することができるコンテナを提供すること。
【解決手段】図書4の平表紙4cには、図書4を管理するための識別情報が記憶される無線タグ7が貼り付けられ、図書4は、その背表紙4dが少なくとも一方の第2側壁27に向けられて左右方向に並べられた状態で、収容空間21に収容されるようになっており、収容空間21には、収容空間21を左右に仕切るための磁性体で形成された仕切体34が着脱自在に配置され、仕切体34には、図書4の無線タグ7の貼付位置に対応する位置に、無線タグ7の寸法と略同一寸法以上の開口部41が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面視矩形状の底板と、底板の左右端部から上方に向けて延設されている第1側壁と、底板の前後端部から上方に向けて延設されている第2側壁と、から構成され、第1側壁と第2側壁とで囲まれた内部が図書を収容するための上方に向けて開口する収容空間に形成されているコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコンテナは、矩形の底部と、この底部の左右方向である一対の短辺側縁部から立設する一対の第1側壁部と、底部の前後方向である一対の長辺側縁部から立設する一対の第2側壁部(側壁)と、から構成される物品収容空間を有し、この物品収容空間を着脱自在な第1仕切板によって仕切るとともに、複数の図書を並べて収容できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−142703号公報(第5頁、第8図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコンテナに用いられる着脱自在な第1仕切板(仕切体)は、物品収容空間を有効に利用するために薄い板状に形成することが好ましく、そのため金属等の強度を有する材質で形成されることがある。しかしながら、近年、多数の図書を管理するために、各図書に管理用の無線タグが貼り付けられる場合があり、この無線タグが図書の平表紙に貼り付けられると、この平表紙が仕切板に接触したときに、無線タグの通信用の電磁波が仕切板に干渉してしまい、無線タグの識別情報が読み取れなくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、収容空間に着脱可能な仕切体が設けられ、かつ無線タグが貼り付けられた図書が収容されるコンテナにおいて、金属製の仕切体と無線タグの通信用の電磁波との干渉を防止することができるコンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明のコンテナは、
平面視矩形状の底板と、該底板の左右端部から上方に向けて延設されている第1側壁と、前記底板の前後端部から上方に向けて延設されている第2側壁と、から構成され、前記第1側壁と前記第2側壁とで囲まれた内部が図書を収容するための上方に向けて開口する収容空間に形成されているコンテナであって、
前記図書の平表紙には、該図書を管理するための識別情報が記憶される無線タグが貼り付けられ、該図書は、その背表紙が少なくとも一方の第2側壁に向けられて左右方向に並べられた状態で、前記収容空間に収容されるようになっており、該収容空間には、該収容空間を左右に仕切るための磁性体で形成された仕切体が着脱自在に配置され、該仕切体には、前記図書の無線タグの貼付位置に対応する位置に、該無線タグの寸法と略同一寸法以上の開口部が形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、図書の背表紙が第2側壁に向けられて、図書の平表紙の無線タグの貼付位置が所定位置に決められるようになり、かつこの無線タグの貼付位置に対応する位置に仕切体の開口部が配置されるため、図書の平表紙が仕切体に接触したときに、開口部から無線タグの通信用の電磁波が透過できるようになり、仕切体と無線タグの通信用の電磁波との干渉を防止することができる。
【0007】
本発明のコンテナは、
前記仕切体は、前記収容空間で立設する仕切板部と、該仕切板部から延設され、少なくとも一方の前記第2側壁の上端部に左右方向に移動可能に係合する延設部と、を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、仕切体は、延設部が第2側壁に係合されて左右方向に倒れ難くなり、無線タグの貼付位置と仕切体の開口部との位置がずれることを防止できるばかりか、延設部を第2側壁の上端部に沿って左右方向に移動させることで、収容空間に収容されている図書を取り出すことなく仕切板部を左右方向に移動させ、収容空間に収容される図書の増減に応じて、仕切体によって図書を仕切る位置を適宜変更することができる。
【0008】
本発明のコンテナは、
複数の図書が前後2列に配置され、該各列の図書の背表紙が前後の各第2側壁に向けられており、前記底板が有する収容空間の底面を、前記前後の各第2側壁から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜としたことを特徴としている。
この特徴によれば、コンテナ内に収容された図書の底部が上り傾斜に摺接されて、その背表紙がコンテナの前後の各第2側壁に当接されるようになり、コンテナ内に判型の異なる図書が収容されていても各図書の背表紙が第2側壁に沿って面一に配置され、仕切体の開口部に対応する位置に無線タグの貼付位置が位置決めされるようになる。
【0009】
本発明のコンテナは、
前記上り傾斜は、上り階段状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、コンテナ内に収容される図書の底部とコンテナの底面との当接面を少なくすることができるので、コンテナ内に収容される図書は上り階段に沿って摺動し易くなり、他の図書と背表紙を面一にし易くなる。
【0010】
本発明のコンテナは、
前記無線タグの識別情報は、前記コンテナの第2側壁の外方側に配置されて平面状のアンテナ素子を備えるタグリーダによって、読み取られるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、タグリーダの平面状のアンテナ素子により広範囲に電磁波を照射されるようになり、この電磁波が仕切体の側方から周り込んで開口部を透過できるようになり、無線タグの識別情報の読み取りを正確に行うことができる。
【0011】
本発明のコンテナは、
前記仕切体の開口部は、該仕切体が略C字形状に切り欠かれて形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、開口部の周囲に電気回路が形成されることを防止でき、仕切体に対してタグリーダ等から電磁波が仕切体に向かって照射されても、仕切体からノイズとなる電磁波が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1における自動書庫及びステーションを示す平面図である。
【図2】ステーションを示す斜視図である。
【図3】ステーションを示す横断平面図である。
【図4】図書を示す斜視図である。
【図5】コンテナを示す正面図である。
【図6】コンテナを示す縦断側面図である。
【図7】(a)は、ディバイダの平面図であり、(b)は、ディバイダの側面図であり、(c)は、ディバイダの正面図である。
【図8】実施例2におけるコンテナを示す正面図である。
【図9】図8におけるコンテナの一部拡大図である。
【図10】(a)は、ディバイダの平面図であり、(b)は、ディバイダの側面図であり、(c)は、ディバイダの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係るコンテナを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0014】
実施例1に係るコンテナにつき、図1から図7を参照して説明する。以下、図3及び図4の紙面下側をコンテナの正面側(前方側)とし、図5の紙面手前側をコンテナの正面側(前方側)とし、図6の紙面左側をコンテナの正面側(前方側)として説明する。
【0015】
図1の符号1は、本発明の適用された図書保管管理システムである。この図書保管管理システム1は、図1に示すように、例えば、図書館にて書棚が利用者に公開されている利用者室2と、書棚が利用者に公開されていない閉架書庫3と、の間に亘って設置されており、閉架書庫3に収容されている図書4(図4参照)を利用者の要求に応じて利用者室2まで搬送するシステムである。
【0016】
閉架書庫3には、図書4を収容するための複数の書棚5が配置されている。これら書棚5には、複数の図書4が立てた状態で収容された複数のコンテナ6が収容されている。尚、本発明における図書保管管理システム1は、コンテナ6毎に図書4を文学、スポーツ、評論等の分野毎に収容する固定ロケーション方式を採用している。
【0017】
図4に示すように、図書4の表紙は、開き始めの側の表表紙4aと表表紙4aの裏側にある裏表紙4bとからなる平表紙4cと、図書4の背に設けられる背表紙4dと、から構成されている。
【0018】
そして、図書4の平表紙4cにおける背表紙4d寄りで且つ下端部寄りの箇所には、各図書4毎に固有の識別情報が記憶されているRFIDタグ7(無線タグ)が貼り付けられている。本実施例では、RFIDタグ7は、全ての図書4の裏表紙4bに貼り付けられているものとして説明するが、表表紙4aに貼り付けられていてもよい。更に、RFIDタグ7の貼付箇所は、平表紙4cの表面でも裏面でもよい。
【0019】
このRFIDタグ7の識別情報は、後述するタグリーダ15と貸出用タグリーダ20とによって読み取り可能となっている。尚、この識別情報とは、例えば、各図書4のタイトル、著者、出版社、ページ数等である。
【0020】
また、本実施例におけるRFIDタグ7は、内蔵したICチップを非接触方式(無線方式)にて、タグリーダ15と貸出用タグリーダ20とで読み取らせる公知のパッシブ型のRFIDタグである。
【0021】
図1に示すように、図書保管管理システム1は、閉架書庫3にて書棚から図書4が収容されたコンテナ6を取り出すための複数基のスタッカクレーン8と、スタッカクレーン8によって書棚5から取り出されたコンテナ6を受け取るコンベア9と、を備えている。
【0022】
また、利用者室2には、閉架書庫3からコンテナ6を搬送可能であって、利用者が目的の図書4の貸し出し、若しくは返却を行うことができるステーション11が設けられている。ステーション11にて設定された指令に基づき、スタッカクレーン8は、各書棚5におけるコンテナ6の収容位置まで前後並びに上下方向に自動走行して、コンテナ6の出し入れを行うようになっている。
【0023】
図2に示すように、ステーション11の上部には、その内部が中空である中空部12が形成されている。この中空部12内には、書棚5から連続したコンベア9が延設されている(図1参照)。このコンベア9は、平行に延設される2本のフレーム24,24と、このフレーム24,24間に並設される複数のローラ25と、から構成されている(図6参照)。
【0024】
コンベア9における隣り合うローラ25同士の間には所定の間隔が設けられており、各ローラ25は、任意の駆動手段によって同一方向に回転可能になっている。このコンベア9によって、コンテナ6は、その左右方向をコンベア9の搬送方向に向けた状態で中空部12内の中央まで水平に搬送されるようになっている。
【0025】
図3に示すように、ステーション11の中空部12内の中央には、コンベア9に連続して設けられたターンテーブル13が配設されている。ステーション11に搬送されたコンテナ6は、このターンテーブル13上に載置されるようになっている。
【0026】
ステーション11の利用者は、ステーション11の外面に設けられているコンテナ回転ボタン11aを押圧操作することで、ターンテーブル13を回転させてコンテナ6を水平回転させることができる(図2参照)。そのため、コンテナ6は、その正面側及び背面側のいずれの側も利用者側に向けることができるようになり、コンテナ6の正面側及び背面側の両側に図書を収容しておくことができ、コンテナ6内のスペースを有効利用できる。
【0027】
また、図2に示すように、ステーション11の上部における正面側は、左右方向に中空部12を開閉自在なスライド扉14が取り付けられており、利用者は、このスライド扉14を開放することによって中空部12に搬送されてきたコンテナ6から図書4を取り出せるようになっている。
【0028】
図3に示すように、ステーション11の中空部12内の右部には、コンベア9の正面側と背面側の両側に、コンテナ6に収容されている図書4のRFIDタグ7から識別情報を読み取るためのタグリーダ15が設けられている。このタグリーダ15は、コンベア9のフレーム24にブラケット16を介して移動不能に固定配置されている(図6参照)。
【0029】
図2に示すように、ステーション11の正面側には、利用者がコンテナ6から取り出した図書4を載置するための天板17が設けられている。この天板17上には、ステーション11を利用する利用者に対して、図書4の貸し出し及び返却作業の指示を行うための表示装置18が設けられている。この表示装置18は、利用者が直接指等を接触させて操作可能なタッチパネル19を備えている。
【0030】
また、天板17には、図書4の裏表紙4bに貼り付けられているRFIDタグ7から識別情報を読み取るための貸出用タグリーダ20が埋設されている。尚、ステーション11内には、特に図示しないが、これら表示装置18とタッチパネル19と貸出用タグリーダ20とタグリーダ15とコンベア9とスタッカクレーン8とに接続されている制御コンピュータ(図示略)が内蔵されている。
【0031】
この制御コンピュータ(図示略)は、利用者がタッチパネル19から図書4の貸し出し、または返却作業の操作を行うことに伴い、表示装置18と貸出用タグリーダ20とタグリーダ15とコンベア9とスタッカクレーン8とを適宜制御可能となっている。
【0032】
次に、図書4が収容されるコンテナ6について図5及び図6を参照して説明する。このコンテナ6は、ポリプロピレン等の樹脂材によって構成されている。図5及び図6に示すように、コンテナ6は、底板28と、底板28の左右端部から上方に向かって延設されている第1側壁26と、底板28の前後端部から上方に向かって延設されている第2側壁27と、によって構成されており、上方に向かって開口する略箱体に形成されている。
【0033】
また、第1側壁26は、第2側壁27よりも上下方向に長くなるように形成されている。これら第1側壁26と第2側壁27、及び底板28とによって囲まれたコンテナ6の内部は、複数の図書4を収容するための上方に向けて開口する収容空間21に形成されている。
【0034】
図6に示すように、コンテナ6の底板28が有する収容空間21の底面は、底板28の前後に設けられている第2側壁27から中央方向に向かって上方に角度θの上り傾斜をなす傾斜面29に形成されている。また、底板28の前後方向の中央は、底板28の左右にそれぞれ設けられている第1側壁26,26間で平面視で長方形状の水平面32に形成されており、前後の傾斜面29は、水平面32の前後端縁に連設されている。
【0035】
また、第2側壁27の上端部の外側端縁部は、第2側壁27の外側面の一部がコンテナ6の内側に向けて凹設された切欠33に形成されている。第2側壁27は、その内側面30が下端部から上方に向けてコンテナ6の前後方向の外側方に向けて傾斜面29と同一傾斜角である角度θの傾斜をなして形成されている。
【0036】
そのため、第2側壁27の内側面30と底板28の傾斜面29とのなす角が直角となり、図書4の角部を保持することができるとともに、コンテナ6内に収容された図書4の底部が上り傾斜に摺接されて、その背表紙4dがコンテナ6の前後の各第2側壁27に当接されるようになり、コンテナ6内に判型の異なる図書4が収容されていても各図書4の背表紙4dが第2側壁27に沿って面一に配置される。そして、コンテナ6がタグリーダ15の設置位置を通過する際に、図書4の裏表紙4bにおける背表紙4d寄りに貼り付けられたRFIDタグ7をタグリーダ15に近接させることができる。
【0037】
尚、本実施例では、これら傾斜面29と内側面30の角度θは、約5度に形成されているが、コンテナ6内に収容されている図書4が収容空間21から脱落する角度でなければ角度θは特に限定されない。更に、コンテナ6内には、第2側壁27間で底板28の左右方向の略中央から上方に向かって隔壁31が立設されており、この隔壁31によって収容空間21は、左右に仕切られている(図3参照)。
【0038】
また、コンテナ6内には、収容空間21を正面側と背面側とに仕切る磁性板22が2枚設けられており、これら2枚の磁性板22は、スチール材や鉄材等の金属製材料、すなわち磁性部材によって構成されている。尚、この磁性板22に、フェライトシート等の磁性シート(図示略)を貼り付けるようにしてもよく、フェライトシートが貼り付けられていれば、磁性板22にRFIDタグ7が接触している状態であっても、RFIDタグ7の識別情報をタグリーダ15によって読み取ることができる。
【0039】
これら磁性板22によって、コンテナ6の正面側と背面側とに分割された収容空間21にて、コンテナ6に収容される複数の図書4は、前後2列に配置され、背表紙4dをコンテナ6の第2側壁27に向けた状態で、かつ図書4の厚み方向である左右方向に並べられた状態で収容されるようになっている。
【0040】
尚、コンテナ6の収容空間21は、磁性部材によって構成された磁性板22によって正面側と背面側とに分割されているので、コンベア9の正面側に設けられたタグリーダ15は、収容空間21の正面側に収容されている図書4のRFIDタグ7に限定して、その識別情報を読取可能となっている。同様に、コンベア9の背面側に設けられたタグリーダ15は、収容空間21の背面側に収容されている図書4のRFIDタグに限定して、その識別情報を読取可能となっている。
【0041】
このように構成されて図書4を収容するコンテナ6は、利用者が図書4の貸し出しや返却処理を行う際にタッチパネル19を操作することに伴い、ステーション11からの指令に基づいて閉架書庫3の書棚5からスタッカクレーン8とコンベア9を介してステーション11内の中空部12の中央まで搬送される(図1参照)。
【0042】
具体的には、先ず、利用者はタッチパネル19を操作することで、目的とする図書4のタイトルや著者等の識別情報を入力し、目的とする図書4が収容されているコンテナ6を搬送するように操作指示を行う。
【0043】
ステーション11は、この搬送指示に基づいてスタッカクレーン8とコンベア9とに対して、利用者の目的とする図書4が収容されているコンテナ6を、閉架書庫3の書棚5からステーション11内の中空部12の中央まで搬送させる制御を行う。
【0044】
そして、コンテナ6がステーション11内の中空部12の中央に向けて搬送される際に、コンベア9の正面側と背面側とに設けられたタグリーダ15によってコンテナ6の正面側と背面側とに収容空間21内に収容されている図書4のRFIDタグ7の識別情報が順次読み取られる。
【0045】
ステーション11は、順次読み取った識別情報に基づいて、表示装置18に識別情報としての図書4のタイトル等を表示させる。これにより、利用者はコンテナ6の収容空間21内における目的とする図書4の収容位置を把握することができるようになっている。
【0046】
尚、利用者が目的とする図書4がコンテナ6の収容空間21の背面側に収容されている場合には、利用者がコンテナ回転ボタン11aを押圧操作することでターンテーブル13を回転させて、コンテナ6の向きを回転変更させることで、目的とする図書4を容易にコンテナ6から取り出すことができる。そして、コンテナ6の収容空間21から取り出した図書4は、貸出用タグリーダ20によってRFIDタグ7から識別情報を読み取らせることによって貸出処理を行うことができる。
【0047】
利用者は、図書4の貸し出しが終了した後、再びタッチパネル19を操作することで、ステーション11内から閉架書庫3の書棚5にコンテナ6を返却する操作指示を行う。ステーション11は、この操作指示に基づいてスタッカクレーン8とコンベア9とに対して、コンテナ6を書棚5に返却させる制御を行うことで、図書4の貸し出しから返却までの操作が完了する。
【0048】
また、図5及び図6に示すように、収容空間21の正面側と背面側とには、収容空間21に収容されている複数の図書4が横倒しとならないように、第1側壁26または隔壁31とともに左右方向から複数の図書4を挟持し、複数の図書4を著者毎等で仕切るための本発明における仕切体としてのディバイダ34が前後方向を向いて着脱自在に配置されている。
【0049】
以下、収容空間21の正面側と背面側に配置されているディバイダ34は同一構成につき、主に収容空間21の正面側に配置されているディバイダ34について、図5から図7を参照して説明する。
【0050】
図7(a)から(c)に示すように、ディバイダ34は、平面視略長方形状のベース板部35と、ベース板部35の左端部から立設される仕切板部36と、仕切板部36の前端上部に設けられる延設部37と、から構成されている。また、仕切板部36の前端部は、ベース板部35に対して垂直をなすように形成されている。
【0051】
これらベース板部35と仕切板部36と延設部37とは、一枚のスチール材等の金属材によって構成された板体の折曲げ加工により形成されており、ベース板部35の前後幅寸法は、コンテナ6の傾斜面29の前後幅寸法と略同寸法に形成されている。
【0052】
延設部37は、仕切板部36の前端部よりも左方に延設された側片38と、側片38の前端部から正面側に向けて延設された突片39と、突片39の前端部から下方に向けて延設された係止片40と、から構成されている。
【0053】
図7(b)に示すように、仕切板部36における正面側の箇所には、側面視で略四角形状に開口する開口部41が形成されている。後述するように、この開口部41は図書4のRFIDタグ7の貼付位置に対応する位置に形成されるとともに、開口部41の寸法は、RFIDタグ7の寸法と略同一寸法以上の大きさに形成されている。
【0054】
尚、本実施例では、開口部41は仕切板部36の略半分の大きさを占めているが、仕切板部36における開口部41の周囲の部位によって図書4を支持及び挟持することができるようになっている。
【0055】
前述のように構成されたディバイダ34は、収容空間21に上方から収容配置されることで、第2側壁27の上端部に延設部37が上方から係合するようになっている。具体的には、ディバイダ34が収容空間21に上方から収容配置されることで、延設部37を構成する突片39と係止片40とが、第2側壁27の上面と第2側壁27の外側面である切欠33の凹設箇所とを取り囲み、突片39と係止片40とは、利用者がコンテナ6の外面視から視認可能となる。
【0056】
このため、係止片40と仕切板部36の前端部とは、第2側壁27の上端部の前後方向に配置されるので、コンテナ6の搬送時等にディバイダ34に前後方向の揺動が発生しても、第2側壁27に係止片40と仕切板部36の前端部との一方が当接することで、ディバイダ34の前後方向への揺動を規制することができる。
【0057】
また、ディバイダ34は、収容空間21に収容配置されることで、ベース板部35が底面で傾斜面29と面接触するようになっており、このベース板部35と傾斜面29との面接触によってディバイダ34の左右方向への横倒れが防止されている。
【0058】
延設部37は、第2側壁27の上端部に係合することで、第2側壁27の上端部に沿って左右方向に移動可能になっている。このため、延設部37を左右方向に移動させることで、収容空間21に収容されている図書4を取り出すことなく仕切板部36とベース板部35とを延設部37の左右方向の移動に追従させ、収容空間21に収容される図書4の増減に応じて、ディバイダ34によって図書4を仕切る位置を適宜変更することができる。
【0059】
また、図6に示すように、タグリーダ15は、コンテナ6の第2側壁27の外側に配置されており、第2側壁27の外側面側に向けて電磁波42を発生させる平面状のアンテナ素子を備えるタグリーダ15となっている。コンテナ6が搬送されて図書4がタグリーダ15の電磁波42の分布範囲内に位置すると、図書4の裏表紙4bに貼り付けられたRFIDタグ7の識別情報がタグリーダ15によって順次読み取られるようになっている。
【0060】
前述したように、ディバイダ34は、延設部37が第2側壁27の上端部に係合することで、仕切板部36に形成された開口部41がコンテナ6の第2側壁27及び底板28を基準に常に所定位置に配置される。また、コンテナ6の底板28が有する収容空間21の底面は、第2側壁27から中央に向かって上り傾斜をなす傾斜面29に形成されているため、図書4の背表紙4dが第2側壁27に沿って面一に配置され、ディバイダ34の開口部41に対応する位置にRFIDタグ7の貼付位置が位置決めされるようになっている。
【0061】
また、ディバイダ34に形成された延設部37が第2側壁27に係合されることにより、ディバイダ34が左右方向に倒れ難くなり、RFIDタグ7の貼付位置とディバイダ34の開口部41との位置がずれることを防止できるようになっている。
【0062】
尚、タグリーダ15は、図書4に貼り付けられたRFIDタグ7がディバイダ34に10%程度被っていてもRFIDタグ7の識別情報を読み取ることができる。そのため、図書4のサイズ等によりRFIDタグ7の貼付位置が多少ずれてRFIDタグ7全体がディバイダ34の開口部41内に収まらない場合でも、タグリーダ15によってRFIDタグ7の識別情報が読み取られるようになっている。
【0063】
このようにコンテナ6とディバイダ34とを係合させることでコンテナ6に対してディバイダ34が位置決めされるとともに、コンテナ6の傾斜面によって図書4の背表紙4dが第2側壁27に向けられて、図書4の裏表紙4bのRFIDタグ7の貼付位置が所定位置に決められるようになり、かつこのRFIDタグ7の貼付位置に対応する位置にディバイダ34の開口部41が配置される。
【0064】
また、タグリーダ15における平面状のアンテナ素子から広範囲に電磁波42が照射され、この電磁波42がディバイダ34の側方から周り込んで開口部41を透過できるようになり、RFIDタグ7の識別情報の読み取りを正確に行うことができる。
【0065】
更に、RFIDタグ7が貼り付けられた図書4の裏表紙4bがディバイダ34に接触したときに、開口部41からRFIDタグ7の通信用の電磁波42が透過できるようになり、ディバイダ34とRFIDタグ7の通信用の電磁波42との干渉を防止することができる。
【0066】
このように、タグリーダ15から発せられる電磁波42が金属材のディバイダ34によって妨げられることがなく、タグリーダ15は、図書4の図書4の裏表紙4bに貼り付けられたRFIDタグ7の識別情報を読み取ることができる。
【0067】
以上、本実施例におけるコンテナ6にあっては、図書4の平表紙4cには、図書4を管理するための識別情報が記憶されるRFIDタグ7が貼り付けられ、図書4は、その背表紙4dが少なくとも一方の第2側壁27に向けられて左右方向に並べられた状態で、収容空間21に収容されるようになっており、収容空間21には、収容空間21を左右に仕切るための磁性体で形成されたディバイダ34が着脱自在に配置され、ディバイダ34には、図書4のRFIDタグ7の貼付位置に対応する位置に、RFIDタグ7の寸法と略同一寸法以上の開口部41が形成されることで、図書4の背表紙4dが第2側壁27に向けられて、図書4の平表紙4cのRFIDタグ7の貼付位置が所定位置に決められるようになり、かつこのRFIDタグ7の貼付位置に対応する位置にディバイダ34の開口部41が配置されるため、図書4の平表紙4cがディバイダ34に接触したときに、開口部41からRFIDタグ7の通信用の電磁波42が透過できるようになり、ディバイダ34とRFIDタグ7の通信用の電磁波42との干渉を防止することができる。
【0068】
また、コンテナ6は、ディバイダ34は、収容空間21で立設する仕切板部36と、仕切板部36から延設され、少なくとも一方の第2側壁27の上端部に左右方向に移動可能に係合する延設部37と、を有していることで、ディバイダ34は、延設部37が第2側壁27に係合されて左右方向に倒れ難くなり、RFIDタグ7の貼付位置とディバイダ34の開口部41との位置がずれることを防止できるばかりか、延設部37を第2側壁27の上端部に沿って左右方向に移動させることで、収容空間21に収容されている図書4を取り出すことなく仕切板部36を左右方向に移動させ、収容空間21に収容される図書4の増減に応じて、ディバイダ34によって図書4を仕切る位置を適宜変更することができる。
【0069】
また、コンテナ6は、複数の図書4が前後2列に配置され、各列の図書4の背表紙4dが前後の各第2側壁27に向けられており、底板28が有する収容空間21の底面を、前後の各第2側壁27から中央方向に向かってそれぞれ傾斜面29としたことで、コンテナ6内に収容された図書4の底部が傾斜面29に摺接されて、その背表紙4dがコンテナ6の前後の各第2側壁27に当接されるようになり、コンテナ6内に判型の異なる図書4が収容されていても各図書4の背表紙4dが第2側壁27に沿って面一に配置され、ディバイダ34の開口部41に対応する位置にRFIDタグ7の貼付位置が位置決めされるようになる。
【0070】
また、コンテナ6は、RFIDタグ7の識別情報は、コンテナ6の第2側壁27の外方側に配置されて平面状のアンテナ素子を備えるタグリーダ15によって、読み取られるようになっていることで、タグリーダ15の平面状のアンテナ素子により広範囲に電磁波42を照射されるようになり、この電磁波42がディバイダ34の側方から周り込んで開口部41を透過できるようになり、RFIDタグ7の識別情報の読み取りを正確に行うことができる。
【実施例2】
【0071】
次に、実施例2に係るコンテナにつき、図8から図10を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
【0072】
図8に示すように、コンテナ6の底板43が有する収容空間21の底面は、底板43の前後に設けられている第2側壁27から中央方向に向かって段部44,45,46を有する上り階段47に形成されている。また、底板43の前後方向の中央は、底板43の左右にそれぞれ設けられている第1側壁26,26間で平面視で長方形状の水平面32に形成されており、前後の上り階段47は、水平面32の前後端縁に連設されている。
【0073】
上り階段47は、第2側壁27から水平面32にかけて3段の段部44,45,46によって構成されており、これら段部44,45,46の前後寸法は、収容空間21に収容される図書4の判型の奥行き寸法に対応して形成されており、それぞれ異なる判型の図書4の底部が当接するようになっている。
【0074】
段部44は、第2側壁27の内側面30から水平面32に向かって延設される第1水平面48と、第1水平面48の後端部から上方に向かって垂直に延設される第1垂直面49と、によって構成されている。そして、第2側壁27の内側面30と第1垂直面49との間の前後寸法は、例えば、文庫本50の判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0075】
また、段部45は、第1垂直面49の上端部から水平面32に向かって延設される第2水平面51と、第2水平面51の後端部から上方に向かって垂直に延設される第2垂直面52と、によって構成されている。そして、第2側壁27の内側面30と第2垂直面52との間の前後寸法は、例えば、B5判の雑誌53の判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0076】
更に、段部46は、第2垂直面52の上端部から水平面32に向かって延設される第3水平面54と、第3水平面54の後端部から上方に向かって垂直に延設される第3垂直面55と、によって構成されている。そして、第2側壁27の内側面30と第3垂直面55との間の前後寸法は、例えば、A4判の雑誌56の判型の奥行き寸法と略同一に形成されている。
【0077】
前述のように上り階段47が形成されることで、コンテナ6内に収容される図書4の底部とコンテナ6の底面との当接面を少なくすることができるので、コンテナ6内に収容される図書4は上り階段47に沿って摺動し易くなり、他の図書4と背表紙4dを面一にし易くなる。
【0078】
また、図書4は、背表紙4dを第2側壁27の内側面30に当接させるとともに、第1〜第3垂直面49,52,55に図書4の下端部を当接させることで、前後をコンテナ6に挟持された状態となる(図9参照)。この状態で、図書4は、底部を第1〜第3垂直面49,52,55に当接させて収容空間21に収容されるため、文庫本50とB5判の雑誌53とA4判の雑誌53等の異なる判型の図書4が収容されても、全て背表紙4dが正面側の第2側壁27側に面一に整列配置される。
【0079】
前記実施例と同様に、コンテナ6の左右の第1側壁26,26間には、収容空間21を仕切るディバイダ57が設けられている。図10に示すように、ディバイダ57は、仕切板部36の前端部から中央部に向かって略コ字形状(略C字形状)に切り欠かれた開口部58が形成されている。この開口部58は図書4のRFIDタグ7の貼付位置に対応する位置に形成されるとともに、開口部58の寸法は、RFIDタグ7の寸法と略同一寸法以上に形成されている。
【0080】
そして、ディバイダ57がコンテナ6の収容空間21に上方から収容配置され、第2側壁27の上端部に延設部37が係合されると、RFIDタグ7の貼付位置に対応する位置にディバイダ57の開口部58が配置される。
【0081】
そのため、開口部58の周囲に電気回路が形成されることを防止でき、ディバイダ57に対してタグリーダ15から電磁波42が照射されても、ディバイダ57からノイズとなる電磁波が生じることを防止できる。そして、タグリーダ15は、図書4の図書4の裏表紙4bに貼り付けられたRFIDタグ7の識別情報を確実に読み取ることができる。
【0082】
以上、本実施例におけるコンテナ6にあっては、上り傾斜は、上り階段47状に形成されていることで、コンテナ6内に収容される図書4の底部とコンテナ6の底面との当接面を少なくすることができるので、コンテナ6内に収容される図書4は上り階段に沿って摺動し易くなり、他の図書4と背表紙4dを面一にし易くなる。
【0083】
また、コンテナ6は、ディバイダ57の開口部58は、ディバイダ57が略コ字形状(略C字形状)に切り欠かれて形成されることで、開口部58の周囲に電気回路が形成されることを防止でき、ディバイダ57に対してタグリーダ15等から電磁波42がディバイダ57に向かって照射されても、ディバイダ57からノイズとなる電磁波が生じることを防止できる。
【0084】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0085】
例えば、前記実施例では、図書保管管理システム1を、コンテナ6毎に図書4を分野毎に収容する固定ロケーション方式として説明したが、コンテナ6内に図書4を分野を問わずに収容し、図書4の保管効率を向上させたフリーロケーション方式としてもよい。
【0086】
また、前記実施例では、コンテナ6の収容空間21内に図書4を背表紙4dをコンテナ6の外側である正面側と背面側とに向けて立てた状態で収容したが、タグリーダ15によってRFIDタグ7から識別情報が読取可能であるならば、背表紙4dを上方や収容空間21の前後方向の中央に向けて立てた状態で収容してもよいし、複数の図書4を収容空間21内で平積みして収容するようにしてもよい。
【0087】
また、前記実施例では、RFIDタグ7を平表紙4cの表面または裏面に貼り付けているが、RFIDタグ7の貼付箇所は平表紙4cに近接して貼り付けられていればよく、平表紙4cの内側1〜2枚目の箇所に貼り付けてもよいし、平表紙4cの内側に台紙等を挟み込んでその台紙に貼り付けてもよい。
【0088】
また、前記実施例1のように、タグリーダ15は、図書4に貼り付けられたRFIDタグ7はディバイダ34に10%程度被っていてもRFIDタグ7の識別情報を読み取ることができるが、このタグリーダ15の感度を向上させることで、RFIDタグ7がディバイダ34に半分程度まで被ってもRFIDタグ7の識別情報を読み取るようにできる。
【0089】
また、前記実施例1では、コンテナ6の底板28に傾斜面29を形成し、図書4の底部を傾斜面29に摺接させることによって図書4の背表紙4dを第2側壁27の内側面30に当接するようにしたが、傾斜面29にフッ素樹脂等の動摩擦計数の小さい低摩擦材を貼り付けることによって、確実に図書4の底部が上り傾斜面29に摺接するようにしてもよい。
【0090】
また、前記実施例2では、上り傾斜を図書4の判型に対応して3段の段部44,45,46を有する上り階段47に形成したが、上り傾斜を判型にとらわれずに角度θをなすように、より細かいピッチの上り階段に形成して、第1側壁26,26側に向かって図書4が摺接しやすいようにしてもよい。この場合には、第1側壁26,26は、下端から上方に向けて上り傾斜の角度θとほぼ同じ角度で外方に傾斜させる。
【0091】
また、前記実施例2では、図書4を第2側壁27の内側面30と第1〜第3垂直面49,52,55との間で挟持することで、文庫本50とB5判の雑誌53とA4判の雑誌56を収容空間21に収納したが、タブロイド判等のA4判よりも大きいサイズの図書4場合には、第2側壁27の内側面30と磁性板22との間で図書4を挟持するようにしてもよい。
【0092】
また、前記実施例2では、開口部58を側面視略四角形状に形成して前端部が開口するようにしたが、一部が開口する開口部58であればよいので、開口する幅を狭めて形成してもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 図書保管管理システム
4 図書
6 コンテナ
7 RFIDタグ(無線タグ)
15 タグリーダ
21 収容空間
26 第1側壁
27 第2側壁
28 底板
29 傾斜面(上り傾斜)
34 ディバイダ(仕切体)
47 上り階段(上り傾斜)
57 ディバイダ(仕切体)
58 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視矩形状の底板と、該底板の左右端部から上方に向けて延設されている第1側壁と、前記底板の前後端部から上方に向けて延設されている第2側壁と、から構成され、前記第1側壁と前記第2側壁とで囲まれた内部が図書を収容するための上方に向けて開口する収容空間に形成されているコンテナであって、
前記図書の平表紙には、該図書を管理するための識別情報が記憶される無線タグが貼り付けられ、該図書は、その背表紙が少なくとも一方の第2側壁に向けられて左右方向に並べられた状態で、前記収容空間に収容されるようになっており、該収容空間には、該収容空間を左右に仕切るための磁性体で形成された仕切体が着脱自在に配置され、該仕切体には、前記図書の無線タグの貼付位置に対応する位置に、該無線タグの寸法と略同一寸法以上の開口部が形成されることを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
前記仕切体は、前記収容空間で立設する仕切板部と、該仕切板部から延設され、少なくとも一方の前記第2側壁の上端部に左右方向に移動可能に係合する延設部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
複数の図書が前後2列に配置され、該各列の図書の背表紙が前後の各第2側壁に向けられており、前記底板が有する収容空間の底面を、前記前後の各第2側壁から中央方向に向かってそれぞれ上り傾斜としたことを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
前記上り傾斜は、上り階段状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコンテナ。
【請求項5】
前記無線タグの識別情報は、前記コンテナの第2側壁の外方側に配置されて平面状のアンテナ素子を備えるタグリーダによって、読み取られるようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコンテナ。
【請求項6】
前記仕切体の開口部は、該仕切体が略C字形状に切り欠かれて形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−17113(P2012−17113A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154057(P2010−154057)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】