説明

コンテンツエミュレーション装置及びコンテンツエミュレーション方法

【課題】この発明は、暗号化処理が施される前の平文コンテンツに対して暗号化コンテンツ再生モードでの動作検証を行なうことを可能として、コンテンツの作成を支援することができるようにしたコンテンツエミュレーション装置及びコンテンツエミュレーション方法を提供することを目的としている。
【解決手段】暗号化前平文コンテンツ内のプログラムに含まれる特定の情報を、暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する変更手段(25,37,38)と、特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す再生手段(25,32,33)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツの動作をエミュレートするデバッグ機能を持ったコンテンツエミュレーション装置及びコンテンツエミュレーション方法の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、デジタル記録媒体としてDVD(digital versatile disk)等の光ディスクが普及している。そして、現在では、DVDよりもさらに高密度記録が可能な、いわゆるHD(high definition)−DVDと称されるハイビジョン対応の次世代DVD規格も完成している。
【0003】
このHD DVD規格では、コンテンツ保護のためにAACS(advanced access content system)と称される暗号化のための規格を採用している。そして、このAACS規格を使用するにあたって、光ディスク再生装置の内部には、AACS関連データを管理するためのAACSオブジェクトが用意されている。
【0004】
一方、スクリプト言語には、AACSオブジェクトを参照/使用するためのAACS API(application programming interface)や、暗号化ファイルを生成するためのAACS関連API等が用意されている。そして、コンテンツ制作者は、これらのAPIを用いて、より好適なコンテンツを作成することが可能である。
【0005】
ところで、これらのAACS API/AACS関連APIを、光ディスク再生装置が正しく実行するためには、再生装置がAACS規格に基づいて暗号化されたコンテンツの再生モード(暗号化コンテンツ再生モード)で動作し、かつ、コンテンツがAACS規格に準拠して正しく暗号化されている必要がある。
【0006】
しかしながら、コンテンツのAACS規格に基づく暗号化処理は、光ディスクの製盤工程を終えたときに完了する。すなわち、製盤工程が終了することによって始めて、AACS規格に準拠して正しく暗号化されたコンテンツを記録した光ディスクが得られることになり、正しいAACS化ディスクとして使用することができるようになる。
【0007】
このため、光ディスクの製盤工程が終了する前の段階で作成された平文コンテンツに対しては、AACS規格に準拠した正しい暗号化処理が施されなくなるので、そのようなコンテンツは、光ディスク再生装置を暗号化コンテンツ再生モードで動作させて再生することが不可能となる。
【0008】
これにより、光ディスクの製盤工程が終了する前の段階で作成された平文コンテンツに対しては、AACS規格に準拠した正しい暗号化が施された状態でのエミュレーションを行なうことができず、コンテンツ制作者が作成したコンテンツの暗号化後の検証は、製盤工程終了まで行なうことができないのが現状である。
【0009】
特許文献1には、実行論理変更情報に基づいて現モジュール群及び実行論理変更対象のモジュール群を検索し、現モジュール群の変更モジュールコール部分を設定し、対象のプログラムを走行させて実際に実行論理の変更を実現するようにしたプログラム実行論理変更装置の構成が開示されている。
【特許文献1】特開平2−24733号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、暗号化処理が施される前の平文コンテンツに対して暗号化コンテンツ再生モードでの動作検証を行なうことを可能として、コンテンツの作成を支援することができるようにしたコンテンツエミュレーション装置及びコンテンツエミュレーション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係るコンテンツエミュレーション装置は、インタラクティブな機能を実行するためのプログラムを含む、暗号化処理が施される前の平文コンテンツが入力される暗号化前平文コンテンツ入力手段と、暗号化前平文コンテンツ入力手段に入力された暗号化前平文コンテンツ内のプログラムに含まれる特定の情報を、暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する変更手段と、変更手段で特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す暗号化前平文コンテンツ再生手段とを備えるようにしたものである。
【0012】
また、この発明に係るコンテンツエミュレーション方法は、インタラクティブな機能を実行するためのプログラムを含む、暗号化処理が施される前の平文コンテンツを入力する工程と、入力された暗号化前平文コンテンツ内のプログラムに含まれる特定の情報を、暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する工程と、特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す工程とを備えるようしたものである。
【発明の効果】
【0013】
上記した発明によれば、入力された暗号化前平文コンテンツ内のプログラムに含まれる特定の情報を、暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更し、特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施すようにしたので、暗号化前平文コンテンツに対して暗号化コンテンツ再生モードでの動作検証を行なうことを可能として、コンテンツの作成を支援することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。この実施の形態では、映像及び音声等のプログラムストリームと併せて、メニュー操作や再生装置のナビゲーション等を制御するためのソースコードを内部に持つ光ディスクを再生するための映像音声再生機器のエミュレーション装置を想定している。
【0015】
そして、ここでは、一例として、HD DVD−Video規格において定義されている、映像、音声及びアドバンストアプリケーションからなり暗号化されているアドバンストコンテンツを再生することが可能な映像音声再生機器のエミュレーション装置について説明する。
【0016】
図1は、この実施の形態で説明するエミュレーション装置の概略を示している。このエミュレーション装置は、例えばHD DVD等のような光ディスクを再生する光ディスク再生装置11によって実現される。この光ディスク再生装置11は、光ディスク12を装着してそこに記録されているデータを読み取るディスクドライブ部13を備えている。
【0017】
このディスクドライブ部13で読み取られたデータは、データプロセッサ部14を介して分離部15に供給されることにより、主映像データ、副映像データ、グラフィックデータ及び音声データに分離される。
【0018】
このうち、主映像データ、副映像データ及びグラフィックデータは、それぞれ対応する主映像デコーダ部16、副映像デコーダ部17及びグラフィックデコーダ部18に供給されてデコード処理が施される。そして、各デコーダ部16〜18の出力は、合成部19に供給されて合成され、D/A(digital/analog)変換部20でアナログ化された後、映像出力端子21を介して外部に導出され映像表示に供される。
【0019】
また、上記分離部15で分離された音声データは、音声デコーダ部22に供給されてデコード処理が施され、D/A変換部23でアナログ化された後、音声出力端子24を介して外部に導出され音声再生に供される。
【0020】
ここで、この光ディスク再生装置11は、上記した再生動作を含むその全ての動作を制御部25によって統括的に制御されている。この制御部25は、CPU(central processing unit)25aを内蔵しており、キー入力部26からの操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0021】
この場合、制御部25は、主として、メモリ部25bを利用している。そのメモリ部25bは、CPU25aが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPU25aに作業エリアを提供するRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0022】
また、この制御部25は、接続部27を介して外部デバイス28とデータ通信を行なえるようになっている。これにより、制御部25は、光ディスク12から再生したコンテンツを外部デバイス28に転送したり、外部デバイス28からコンテンツやプログラム等を受信したりすることができる。
【0023】
さらに、この制御部25は、インターフェース部29及び入出力端子30を介して外部のネットワークとデータ通信を行なえるようになっている。これにより、制御部25は、ネットワークにアクセスして、ネットワークからコンテンツやプログラム等を受信したりすることができる。
【0024】
次に、図1に示した光ディスク再生装置11の主要部分、つまり、暗号化処理が施される前のアドバンストコンテンツを、暗号化コンテンツ再生モードで再生可能とする部分について、図2を参照してソフトウエアの観点から詳細に説明する。すなわち、HD DVDを再生可能とする光ディスク再生装置11は、現行のDVDのような映像、音声及び各メニューの再生以外に、よりインタラクティブな機能を持つアドバンストコンテンツ31の再生を行なうことができる。
【0025】
このアドバンストコンテンツ31は、映像及び音声等のプログラムストリームの他に、アドバンストアプリケーションを備えている。このアドバンストアプリケーションには、アドバンストコンテンツ31の再生制御を行なうための情報が、ECMA(european computer manufacturers association)Script等のスクリプト言語や、XML(extensible markup language)等のマークアップ言語で記述されており、その他にjpeg等の映像ファイルや音声ファイル等が含まれている。
【0026】
また、プレーヤ制御モジュール32は、映像及び音声等の再生動作を制御する他、アドバンストコンテンツ31の状態やリソース管理等を行なっている。スクリプトエンジン33は、アドバンストアプリケーションのうち、スクリプト言語で記述されたファイルの実行を行ない、プレーヤ制御モジュール32に対してコマンドを発行する。
【0027】
デバッグモジュール34には、状態監視モジュール35、モード切替モジュール36、プロパティ管理/設定モジュール37及びメソッド管理/変換モジュール38が含まれている。このうち、状態監視モジュール35は、プレーヤ制御モジュール32の状態を監視する他、スクリプトエンジン33の状態変化を受信する。
【0028】
また、モード切替モジュール36は、アドバンストコンテンツ31の再生開始時に、そのコンテンツが暗号化コンテンツであるか、暗号化前平文コンテンツであるかのチェックを行ない、再生モードを切り替える。このチェック方法としては、コンテンツのディレクトリ構成等をチェックすることが望まれる。
【0029】
さらに、プロパティ管理/設定モジュール37は、各暗号化用プロパティに対して、ユーザ任意の値を設定し管理することを実行する。また、メソッド管理/変換モジュール38は、各暗号化用メソッドを、ユーザ任意の設定値に置換したり、予め設定されている平文用メソッドに置換したりする。
【0030】
図3は、アドバンストコンテンツ31を作成する処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS3a)されると、ステップS3bで、映像及び音声データにエンコード処理が施される。また、ステップS3cで、アドバンストアプリケーションのコーディング及び作成が行なわれる。
【0031】
その後、ステップS3dで、各ステップS3b及びS3cで作成できたデータをオーサリングツールでオーサリング処理し多重化する。ここまでの処理で平文コンテンツが完成される。次に、必要であれば、作成した平文コンテンツを見直して暗号化前平文コンテンツを作成し、ステップS3eで、暗号化処理を施して暗号化コンテンツを作成し、処理を終了(ステップS3f)する。
【0032】
図4及び図5は、光ディスク再生装置11で暗号化コンテンツ/暗号化前平文コンテンツをそれぞれ再生するときに、各再生モードを切り替えるための処理動作をまとめたフローチャートを示している。すなわち、処理が開始(ステップS4a)されると、デバッグモジュール34は、ステップ4bで、再生するコンテンツが暗号化コンテンツであるか暗号化前平文コンテンツであるかによって、ユーザに“暗号化コンテンツ再生モード”または“暗号化前平文コンテンツ再生モード”のどちらの動作モードで再生したいかの選択を要求する。
【0033】
そして、ユーザが“暗号化コンテンツ再生モード”を選択した場合、デバッグモジュール34は、ステップS4cで、暗号化コンテンツ再生モードを開始し、ステップS4dで、暗号化コンテンツの再生を実行して、処理を終了(S4e)する。
【0034】
一方、上記ステップS4bで再生したいコンテンツが暗号化前平文コンテンツである場合、つまり、ユーザが“暗号化前平文コンテンツ再生モード”を選択した場合、デバッグモジュール34は、まず、上記プロパティ管理/設定モジュール37により、図6に示すような暗号化用プロパティ管理テーブルを設定/保存するための処理を実行する。この処理は、ステップS4fで、暗号化用プロパティ管理テーブルを読み込み、ステップS4gで、各プロパティに値を設定し、ステップS4hで、設定した値を保存することにより行なわれる。これらの処理はコンテンツ再生をしていない状態で設定することとする。なお、各プロパティに設定される値は、暗号化前平文コンテンツを再生した際に、再生処理が停止されない任意の値を取り得るものとする。
【0035】
その後、デバッグモジュール34は、上記メソッド管理/変換モジュール38により、図7(a)及び(b)に示すような暗号化メソッド管理テーブルを設定/保存するための処理を実行する。この処理は、ステップS4iで、暗号化用メソッド管理テーブルを読み込み、ステップS4jで、各メソッドに置換内容を設定する。この場合、図7(a)に示すようなメソッドについては、図7(c)に示すような置換内容一覧で定義される値を選択する。また、図7(b)に示すようなメソッドについては、平文コンテンツ用のメソッドを選択する。その後、ステップS4kで、設定した置換内容を保存する。これらの処理も、暗号化用プロパティの場合と同様に、コンテンツ再生をしていない状態で設定することとする。なお、各メソッドに対する置換内容も、暗号化前平文コンテンツを再生した際に、再生処理が停止されない内容を取り得るものとする。
【0036】
次に、デバッグモジュール34は、ステップS4lで、暗号化コンテンツ再生モードを開始し、ステップS4mで、暗号化コンテンツ再生モードでの暗号化前平文コンテンツの再生を開始する。その後、デバッグモジュール34は、ステップS4nで、アドバンストアプリケーションに含まれるスクリプトを解読する。この処理は、スクリプトエンジン33が実行する。
【0037】
上記ステップS4nでスクリプトを解析した結果に基づいて、デバッグモジュール34は、ステップS4oで、図6に記載されているプロパティか否かを判定する。図6に記載されているプロパティであると判断された場合(YES)、デバッグモジュール34は、ステップS4pで、設定されたプロパティ値を読み込み、ステップS4qで、暗号化前平文コンテンツの再生を継続して、処理を終了(S4t)する。なお、図6に記載されているプロパティでないと判断された場合(NO)、デバッグモジュール34は、ステップS4qの処理に移行される。
【0038】
また、上記ステップS4nでスクリプトを解析した後、デバッグモジュール34は、スクリプトの解析結果に基づいて、ステップS4rで、図7(a)及び(b)に示すような暗号化用メソッド一覧に提示されるスレッドが呼ばれたか否かを判定する。図7(a)及び(b)に記載されているメソッドであると判断された場合(YES)、デバッグモジュール34は、ステップS4sで、設定された置換内容を読み込み、ステップS4qで、暗号化前平文コンテンツの再生を継続して、処理を終了(S4t)する。なお、図7(a)及び(b)に記載されているメソッドでないと判断された場合(NO)、デバッグモジュール34は、ステップS4qの処理に移行される。
【0039】
なお、上記ステップS4f〜S4hに示した暗号化用プロパティ管理テーブルを設定/保存する処理と、上記ステップS4i〜S4kに示した暗号化メソッド管理テーブルを設定/保存する処理とは、例えば、ステップS4qの後に実行され、その後、ステップS4lの処理に移行するようにしても良いものである。
【0040】
上記した実施の形態によれば、暗号化前平文コンテンツの再生が要求された場合、その暗号化前平文コンテンツに含まれるプロパティの値及びメソッドの内容を、暗号化前平文コンテンツを再生した際に再生処理が停止されない値及び内容に変更することにより、暗号化コンテンツ再生モードでの暗号化前平文コンテンツの再生を継続させるようにしている。このため、暗号化処理が施される前の平文コンテンツに対しても動作検証を行なうことが可能となり、コンテンツの作成を十分に実用に適するレベルで支援することができるようになる。
【0041】
先にも述べたように、コンテンツのAACS規格に基づく暗号化処理は、光ディスクの製盤工程を終えたときに完了する。このため、光ディスクの製盤工程が終了する前の段階で作成された平文コンテンツに対しては、光ディスク再生装置11を暗号化コンテンツ再生モードで動作させて再生することが不可能となる。
【0042】
例えば、上記AACS APIには、“pmsn”というプロパティが定義されている。コンテンツ制作者は、このpmsnを用いてディスクのID(識別番号)を知ることができる。これを利用して、コンテンツ制作者は、図8に示すようにスクリプトを記述することが可能である。
【0043】
この場合、平文コンテンツの中のAACS APIの振る舞いとしては、光ディスク再生装置11が1行目の“aacs.pmsn”にアクセスした時点で、例外やundefinedを返すことになり、ユーザは、2行目のfunctionA()という関数を実行することができなくなる。このため、コンテンツ制作者が作ったコンテンツの検証は製盤工程終了後まで行なうことができなかった。
【0044】
これに対し、上記した実施の形態によれば、暗号化コンテンツ再生モードでの暗号化前平文コンテンツの再生を行なうことができるため、暗号化処理が施される前の平文コンテンツに対しても動作検証を行なうことが可能となり、コンテンツの作成を十分に実用に適するレベルで支援することができるようになる。
【0045】
なお、この発明は上記した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々変形して具体化することができる。また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、エミュレーション装置としての光ディスク再生装置を説明するために示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における光ディスク再生装置の主要部分をソフトウエアの観点から説明するために示すブロック構成図。
【図3】同実施の形態における光ディスク再生装置が再生するアドバンストコンテンツを作成する動作の一例を説明するために示すフローチャート。
【図4】同実施の形態における光ディスク再生装置が実行する主要な処理動作の一部を説明するために示すフローチャート。
【図5】同実施の形態における光ディスク再生装置が実行する主要な処理動作の残部を説明するために示すフローチャート。
【図6】同実施の形態における光ディスク再生装置が使用する暗号化用プロパティ管理テーブルの一例を説明するために示す図。
【図7】同実施の形態における光ディスク再生装置が使用する暗号化用メソッド管理テーブルの一例を説明するために示す図。
【図8】アドバンストコンテンツのアドバンストアプリケーションに含まれるスクリプトの記述例を説明するために示す図。
【符号の説明】
【0047】
11…光ディスク再生装置、12…光ディスク、13…ディスクドライブ部、14…データプロセッサ部、15…分離部、16…主映像デコーダ部、17…副映像デコーダ部、18…グラフィックデコーダ部、19…合成部、20…D/A変換部、21…映像出力端子、22…音声デコーダ部、23…D/A変換部、24…音声出力端子、25…制御部、25a…CPU、25b…メモリ部、26…キー入力部、27…接続部、28…外部デバイス、29…インターフェース部、30…入出力端子、31…アドバンストコンテンツ、32…プレーヤ制御モジュール、33…スクリプトエンジン、34…デバッグモジュール、35…状態監視モジュール、36…モード切替モジュール、37…プロパティ管理/設定モジュール、38…メソッド管理/変換モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブな機能を実行するためのプログラムを含む、暗号化処理が施される前の平文コンテンツが入力される暗号化前平文コンテンツ入力手段と、
前記暗号化前平文コンテンツ入力手段に入力された暗号化前平文コンテンツ内の前記プログラムに含まれる特定の情報を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する変更手段と、
前記変更手段で前記特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す暗号化前平文コンテンツ再生手段とを具備することを特徴とするコンテンツエミュレーション装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語及びマークアップ言語のいずれかで記述されたプログラムに含まれる特定の情報を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更することを特徴とする請求項1記載のコンテンツエミュレーション装置。
【請求項3】
前記変更手段は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語で記述されたプログラムに含まれるプロパティの値を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない値に設定することを特徴とする請求項1記載のコンテンツエミュレーション装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語で記述されたプログラムに含まれるメソッドの内容を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に置換することを特徴とする請求項1記載のコンテンツエミュレーション装置。
【請求項5】
インタラクティブな機能を実行するためのプログラムを含むコンテンツが入力されるコンテンツ入力手段と、
前記コンテンツ入力手段に入力されたコンテンツに暗号化処理が施されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段で暗号化処理が施されていると判断された場合、その暗号化コンテンツに対して暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す暗号化コンテンツ再生手段と、
前記判別手段で暗号化処理が施されていないと判断された場合、その暗号化前平文コンテンツ内の前記プログラムに含まれる特定の情報を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する変更手段と、
前記変更手段で前記特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す暗号化前平文コンテンツ再生手段とを具備することを特徴とするコンテンツエミュレーション装置。
【請求項6】
インタラクティブな機能を実行するためのプログラムを含む、暗号化処理が施される前の平文コンテンツを入力する工程と、
入力された暗号化前平文コンテンツ内の前記プログラムに含まれる特定の情報を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更する工程と、
前記特定の情報が変更された暗号化前平文コンテンツに対して、暗号化コンテンツ再生モードでの再生処理を施す工程とを具備することを特徴とするコンテンツエミュレーション方法。
【請求項7】
前記変更する工程は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語及びマークアップ言語のいずれかで記述されたプログラムに含まれる特定の情報を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に変更することを特徴とする請求項6記載のコンテンツエミュレーション方法。
【請求項8】
前記変更する工程は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語で記述されたプログラムに含まれるプロパティの値を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない値に設定することを特徴とする請求項6記載のコンテンツエミュレーション方法。
【請求項9】
前記変更する工程は、前記暗号化前平文コンテンツ内のスクリプト言語で記述されたプログラムに含まれるメソッドの内容を、前記暗号化前平文コンテンツを暗号化コンテンツ再生モードで再生した際に、その再生動作が停止されない内容に置換することを特徴とする請求項6記載のコンテンツエミュレーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−87085(P2009−87085A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−256520(P2007−256520)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】