説明

コンテンツサーバおよびコンテンツ送信システム

【課題】未公開のコンテンツを生成する。
【解決手段】端末で再生される放送内容、放送内容に対応づけられたリンク、および、リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を受信する放送波受信部と、放送波受信部が放送波を受信した場合に、放送波に含まれるコンテンツ生成情報に基づいたコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、コンテンツ生成部により生成されたコンテンツを放送波に含まれるリンク先に対応付けて格納するコンテンツ格納部と、端末からリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けてコンテンツ格納部に格納されたコンテンツを端末に送信するコンテンツ送信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツサーバおよびコンテンツ送信システムに関する。特に、本発明は、放送波に含まれるコンテンツ生成情報に基づいたコンテンツを生成するコンテンツサーバおよびコンテンツ送信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局から放送されるデジタル放送を受信する携帯型デジタル放送受信端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の携帯型デジタル放送受信端末などのいわゆるワンセグケータイは、デジタル放送の受信に加え、回線を介して放送番組に関連するコンテンツを格納したサーバにアクセスする。
【0003】
また、放送局からの携帯端末向けのデジタル放送を受信し、デジタル放送のトランスポートストリーム(Transport Stream、以下「TS」という。)から補完視聴サービス用コンテンツを生成する補完視聴サービスサーバが知られている(例えば、特許文献2参照)。この補完視聴サービスサーバは、携帯端末において再生される映像を用いてそのダイジェスト版などのコンテンツを生成する。
【特許文献1】特開2004−282350号公報
【特許文献2】特開2004−349932号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワンセグケータイによってアクセスされるサーバは、しかるべき時刻までにリンク情報を格納してなければならないという、リアルタイム性の実現および確保が問題となる。一方で、コンテンツは、サーバとは別体である生成装置により生成され、有線のネットワークを介してサーバに送信されている。したがって、生成装置とサーバとのあいだに広帯域なネットワークを敷設することになり費用が掛かるという課題がある。また、そのネットワークの可用性を確保するためなどの管理を要するという課題がある。
【0005】
また、特許文献2に記載の補完視聴サービスサーバによって生成されるコンテンツは、公開された番組を再編集した映像である。すなわち、この補完視聴サービスサーバは、公開済みのコンテンツを生成するが、未公開のコンテンツを生成することができないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、端末で再生される放送内容、放送内容に対応づけられたリンク、および、リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を受信する放送波受信部と、放送波受信部が放送波を受信した場合に、放送波に含まれるコンテンツ生成情報に基づいたコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、コンテンツ生成部により生成されたコンテンツを放送波に含まれるリンク先に対応付けて格納するコンテンツ格納部と、端末からリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けてコンテンツ格納部に格納されたコンテンツを端末に送信するコンテンツ送信部とを備える。これにより、広帯域な有線のネットワークを敷設することなく、リンク先にコンテンツを格納させることができる。また、未公開のコンテンツを自動的に生成することができる。
【0007】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【実施例1】
【0009】
図1は、コンテンツ送信システム10の概略図を模式的に示す。コンテンツ送信システム10は、放送サーバ20、コンテンツサーバ30および携帯情報端末40を備える。放送サーバ20は、デジタル放送の放送波を出力する。放送波は、放送内容、放送内容に対応づけられたリンク、および、そのリンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含む。
【0010】
放送サーバ20から出力される放送波の一例は、映像、音声、字幕およびデータ放送を含むTSである。放送内容は、映像、音声、字幕およびデータ放送として出力される。リンクおよびコンテンツ生成情報は、データ放送として出力される。データ放送は、例えば、BML(Broadcast Markup Language)を用いて記述される。
【0011】
コンテンツサーバ30は、放送サーバ20から出力される放送波を受信する。また、コンテンツサーバ30は、受信した放送波に含まれているコンテンツ生成情報に基づいて、コンテンツを生成する。なお、コンテンツサーバ30は、例えば、BMLを用いてコンテンツを生成する。
【0012】
携帯情報端末40は、端末の一例であってディスプレイ42および操作パネル48を備える。携帯情報端末40は、放送サーバ20により出力される放送波を受信する。また、携帯情報端末40は、ネットワーク70を介してコンテンツサーバ30に格納されたコンテンツを受信する。ネットワーク70は、携帯電話網およびインターネットなどである。
【0013】
図2は、コンテンツサーバ30および携帯情報端末40のブロック図の一例を示す。コンテンツサーバ30は、放送波受信部300、コンテンツ生成部310、コンテンツ格納部320、コンテンツ送信部330、入力情報格納部340、および、テンプレート格納部350を備える。
【0014】
テンプレート格納部350は、コンテンツを生成するのに用いられるテンプレートを格納する。入力情報格納部340は、携帯情報端末40のユーザにより入力されたユーザ入力情報を格納する。
【0015】
放送波受信部300は、放送サーバ20から出力される放送波を受信する。また、コンテンツ生成部310は、放送波に含まれるコンテンツ生成情報、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、コンテンツを生成する。さらに、コンテンツ格納部320は、コンテンツ生成部310により生成されたコンテンツを放送波に含まれるリンク先に対応付けて格納する。
【0016】
一方、携帯情報端末40は、放送波受信部400、表示部410、リンク受付部420、入力情報受付部430、コンテンツ受信部440を備える。
【0017】
放送波受信部400は、放送サーバ20から出力される放送波を受信する。表示部410は、放送波受信部400が放送波を受信した場合に、放送波に含まれる放送内容およびリンクを表示する。リンク受付部420は、携帯情報端末40のユーザから、表示部410により表示されているリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求を受け付ける。コンテンツ受信部440は、リンク受付部420により受け付けられたリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する。
【0018】
コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440からリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、そのリンク先に対応付けてコンテンツ格納部320に格納されたコンテンツを携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する。
【0019】
携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330から、コンテンツを受信する。携帯情報端末40の表示部410は、コンテンツ受信部440がコンテンツを受信した場合に、そのコンテンツを表示する。
【0020】
携帯情報端末40の入力情報受付部430は、携帯情報端末40のユーザからの入力を受け付ける。この場合、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、入力情報受付部430により受け付けられた情報であるユーザ入力情報をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する。コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、受信したユーザ入力情報を入力情報格納部340に格納する。
【0021】
ここで、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、放送波に含まれるコンテンツ生成情報、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいてコンテンツを生成することにかえて、放送波に含まれるコンテンツ生成情報、テンプレート格納部350に格納されたテンプレート、および、入力情報格納部340に格納されたユーザ入力情報に基づいてコンテンツを生成してもよい。具体的には、放送波に含まれるコンテンツ生成情報は、何れの情報を用いてコンテンツを生成するのかを制御する制御情報を含み、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、この制御情報を参照してコンテンツを生成してもよい。
【0022】
図3は、図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの左側は携帯情報端末40の動作を、右側はコンテンツサーバ30の動作を示す。図4は、携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【0023】
本フローチャートは、放送サーバ20が放送内容、リンク、および、コンテンツ生成情報を含む放送波を出力することにより開始する。ここでは放送サーバ20が、放送内容「バラエティー番組」、リンク「http://XXX.jp/Y1.bml」、および、コンテンツ生成情報「質問画面生成情報」を含む放送波を出力することにより開始するものとする。
【0024】
なお、説明のために下記事例を用いる。まず、コンテンツ生成情報「質問画面生成情報」は、放送内容「バラエティー番組」に関連する質問事項を含むコンテンツ「質問画面」を生成するのに用いられる情報であって、コンテンツサーバ30がコンテンツ「質問画面」を生成する制御情報、および、コンテンツ「質問画面」の素材であるテキスト「投票しよう。」「Aが勝つ」「Bが勝つ」を保持する。また、本フローチャートの開始時において、テンプレート格納部350は、コンテンツ「質問画面」を生成するのに用いられるテンプレートを格納している。さらに、コンテンツサーバ30は、ドメイン名「http://XXX.jp」によりネットワーク70において特定されるものとする。また、コンテンツサーバ30は、コンテンツ格納部320として予め定められたルートディレクトリにコンテンツを格納する。
【0025】
本フローチャートにおいて、まず、携帯情報端末40の放送波受信部400は放送波を受信する(S100)。携帯情報端末40の表示部410は、図4(a)に示すように、データ表示領域46に、放送含まれるリンク「http://XXX.jp/Y1.bml」を表示する(S110)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示し(同ステップ)、データ表示領域46に放送内容「バラエティー番組」のデータ放送「○○!!勝つのはどっち?」を表示する(同ステップ)。
【0026】
コンテンツサーバ30の放送波受信部300は放送波を受信する(S200)。受信した放送波に基づいて、コンテンツ生成部310は、コンテンツ生成情報「質問画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連するコンテンツ「質問画面」を生成し(S210)する。さらに、コンテンツ生成部310は、生成したコンテンツ「質問画面」をリンク先であるルートディレクトリ直下にファイル名「Y1.bml」として格納する(S220)。
【0027】
携帯情報端末40のリンク受付部420は、ステップS110において表示されたリンク「http://XXX.jp/Y1.bml」がクリックされたか否かを判断する(S120)。ステップS120においてリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y1.bml」がクリックされたと判断した場合に(S120:Yes)、コンテンツ受信部440は、リンク「http://XXX.jp/Y1.bml」により示されたファイル名「Y1.bml」であるコンテンツ「質問画面」を送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する(S130)。一方、ステップS120において携帯情報端末40のリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y1.bml」がクリックされていないと判断した場合には(S120:No)、ステップS130からステップS160を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0028】
上記ステップS130に続いて、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y1.bml」であるコンテンツ「質問画面」を送信すべき旨の要求を受信したか否かを判断する(S230)。ステップS230においてコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y1.bml」であるコンテンツ「質問画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合に(S230:Yes)、ファイル名「Y1.bml」であるコンテンツ「質問画面」を携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する(S240)。一方、ステップS230においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y1.bml」であるコンテンツ「質問画面」を送信すべき旨の要求を受信していないと判断した場合には(S230:No)、ステップS240からステップS260を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0029】
上記ステップS240に続いて、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は当該コンテンツ「質問画面」を受信し、受信したコンテンツに基づいて、表示部410は、図4(b)に示すように、データ表示領域46にテキスト「投票しよう。」、選択入力項目「Aが勝つ」「Bが勝つ」を含むコンテンツ「質問画面」を表示する(S140)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示している(同ステップ)。
【0030】
携帯情報端末40の入力情報受付部430は、携帯情報端末40のユーザからの選択入力項目の入力を受け付けたか否かを判断する(S150)。ステップS150において入力情報受付部430は携帯情報端末40のユーザからの選択入力項目の入力を受け付けたと判断した場合には(S150:Yes)、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、回答情報としてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する(S160)。一方、ステップS150において携帯情報端末40の入力情報受付部430は携帯情報端末40のユーザからの選択入力項目の入力を受け付けていないと判断した場合には(S150:No)、ステップS160を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0031】
上記ステップS160に続いて、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ユーザ入力情報である回答情報を受信したか否かを判断する(S250)。ステップS250においてコンテンツ送信部330は回答情報を受信したと判断した場合には(S250:Yes)、受信した回答情報を入力情報格納部340に格納する(S260)。そして本フローチャートは終了する。一方、ステップS250においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は回答情報を受信していないと判断した場合には(S250:No)、ステップS260を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0032】
本フローチャートによれば、コンテンツサーバ30は、コンテンツ生成情報「質問画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるコンテンツ「質問画面」を自動的に生成することができる。
【0033】
図5は、図3に続いて、図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。図6は、携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【0034】
本フローチャートは、放送サーバ20が放送内容、リンク、および、図3のコンテンツ生成情報に続くコンテンツ生成情報を含む放送波を出力することにより開始する。ここでは放送サーバ20が、放送内容「バラエティー番組」、リンク「http://XXX.jp/Y2.bml」、および、コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」を含む放送波を出力することにより開始する。
【0035】
図3の場合と同様に、説明のために下記事例を用いる。コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」は、質問の集計結果を含むコンテンツ「集計画面」を生成するのに用いられる情報であって、コンテンツサーバ30がコンテンツ「集計画面」を生成する制御情報、および、コンテンツ「集計画面」の素材であるテキスト「○○の集計結果です。」「Aが勝つ」「Bが勝つ」を保持する。また、本フローチャートの開始時において、テンプレート格納部350は、コンテンツ「集計画面」を生成するのに用いられるテンプレートを格納している。また、入力情報格納部340は、複数のユーザから受信した回答情報を格納している。なお、他の条件は、図3に示すフローチャートの場合と同様とする。
【0036】
携帯情報端末40の放送波受信部400は放送波を受信する(S300)。携帯情報端末40の表示部410は、図6(a)に示すように、データ表示領域46にリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」を表示する(S310)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示し(同ステップ)、データ表示領域46に放送内容「バラエティー番組」のデータ放送「○○の集計結果はこちら」を表示する(同ステップ)。
【0037】
コンテンツサーバ30の放送波受信部300は放送波を受信する(S400)。コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」、テンプレート格納部350に格納されたテンプレート、および、入力情報格納部340に格納された回答情報に基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連するコンテンツ「集計画面」を生成し(S410)、生成したコンテンツ「集計画面」をリンク先であるルートディレクトリ直下にファイル名「Y2.bml」として格納する(S420)。
【0038】
携帯情報端末40のリンク受付部420は、ステップS310において表示されたリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされたか否かを判断する(S320)。ステップS320においてリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされたと判断した場合には(S320:Yes)、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、リンク「http://XXX.jp/Y2.bml」により示されたファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する(S330)。一方、ステップS320において携帯情報端末40のリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされていないと判断した場合には(S320:No)、ステップS330およびステップS340を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0039】
上記ステップS330に続き、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信したか否かを判断する(S430)。ステップS430においてコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合には(S430:Yes)、コンテンツ送信部330は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する(S440)。一方、ステップS430においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信していないと判断した場合には(S430:No)、ステップS440を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0040】
上記ステップS440に続き、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は当該コンテンツ「集計画面」を受信する。携帯情報端末40の表示部410は、図6(b)に示すように、データ表示領域46にテキスト「○○の集計結果です。」、集計結果を含むコンテンツ「集計画面」を表示する(S340)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示している(同ステップ)。そして本フローチャートは終了する。
【0041】
本フローチャートによれば、コンテンツサーバ30は、コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」、テンプレート格納部350に格納されたテンプレート、および、入力情報格納部340に格納された回答情報に基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるコンテンツ「集計画面」を自動的に生成することができる。
【0042】
図7は、図5に続いて、図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。図8は、携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【0043】
本フローチャートは、放送サーバ20が放送内容、リンク、および、図5のコンテンツ生成情報に続くコンテンツ生成情報を含む放送波を出力することにより開始する。ここでは放送サーバ20が、放送内容「バラエティー番組」、リンク「http://XXX.jp/Y3.bml」、および、コンテンツ生成情報「正解画面生成情報」を含む放送波を出力することにより開始する。
【0044】
図3、図5の場合と同様に、説明のために下記事例を用いる。コンテンツ生成情報「正解画面生成情報」は、質問の正解を含むコンテンツ「正解画面」を生成するのに用いられる情報であって、コンテンツサーバ30がコンテンツ「正解画面」を生成する制御情報、および、コンテンツ「正解画面」の素材であるテキスト「正解発表!!」「Bが勝ちました。」を保持する。また、本フローチャートの開始時において、テンプレート格納部350は、コンテンツ「正解画面」を生成するのに用いられるテンプレートを格納している。なお、他の条件は、図3、図5に示すフローチャートの場合と同様とする。
【0045】
携帯情報端末40の放送波受信部400は放送波を受信する(S500)。携帯情報端末40の表示部410は、図8(a)に示すように、データ表示領域46にリンク「http://XXX.jp/Y3.bml」を表示する(S510)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示し(同ステップ)、データ表示領域46に放送内容「バラエティー番組」のデータ放送「正解発表!!お見逃しの方はこちらから」を表示する(同ステップ)。なお、図8(a)において携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」のスポットCMを表示している。
【0046】
コンテンツサーバ30の放送波受信部300は放送波を受信する(S600)。コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、コンテンツ生成情報「正解画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連するコンテンツ「正解画面」を生成し(S610)、生成したコンテンツ「正解画面」をリンク先であるルートディレクトリ直下にファイル名「Y3.bml」として格納する(S620)。
【0047】
携帯情報端末40のリンク受付部420は、ステップS510において表示されたリンク「http://XXX.jp/Y3.bml」がクリックされたか否かを判断する(S520)。ステップS520においてリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y3.bml」がクリックされたと判断した場合には(S520:Yes)、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、リンク「http://XXX.jp/Y3.bml」により示されたファイル名「Y3.bml」であるコンテンツ「正解画面」を送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する(S530)。一方、ステップS520において携帯情報端末40のリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y3.bml」がクリックされていないと判断した場合には(S520:No)、ステップS530およびステップS540を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0048】
上記ステップS530に続き、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y3.bml」であるコンテンツ「正解画面」を送信すべき旨の要求を受信したか否かを判断する(S630)。ステップS630においてコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y3.bml」であるコンテンツ「正解画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合には(S630:Yes)、コンテンツ送信部330は、ファイル名「Y3.bml」であるコンテンツ「正解画面」を携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する(S640)。一方、ステップS630においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y3.bml」であるコンテンツ「正解画面」を送信すべき旨の要求を受信していないと判断した場合には(S630:No)、ステップS640を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0049】
上記ステップS640に続き、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は当該コンテンツ「正解画面」を受信する。携帯情報端末40の表示部410は、図8(b)に示すように、データ表示領域46にテキスト「正解発表!!」および「Bが勝ちました。」を含むコンテンツ「正解画面」を表示する(S540)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示している(同ステップ)。そして本フローチャートは終了する。
【0050】
本フローチャートによれば、コンテンツサーバ30は、コンテンツ生成情報「正解画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるコンテンツ「正解画面」を自動的に生成することができる。
【0051】
なお、コンテンツ送信システム10は、クイズに関するコンテンツを生成することもできる。すなわち、コンテンツ送信システム10は、図3および図7に示すように、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるクイズのコンテンツ「質問画面」「正解画面」を生成することができる。
【0052】
なお、図3に示すフローチャートのステップS160において、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、携帯情報端末40のユーザを識別するユーザ識別情報に対応付けて回答情報を送信してもよい。そしてステップS260において、コンテンツサーバ30の入力情報格納部340は、ユーザ識別情報に対応付けて回答情報を格納してもよい。この場合、図5に示すフローチャートのステップS430において、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、回答情報に対応付けて入力情報格納部340に格納されたユーザ識別情報により識別されるユーザが使用する携帯情報端末40からコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合には(ステップS430:Yes)に、コンテンツ「集計画面」を当該携帯情報端末40に送信してもよい(S440)。
【0053】
図9は、図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの左側は携帯情報端末40の動作を、右側はコンテンツサーバ30の動作を示す。図10は、携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【0054】
本フローチャートは、放送サーバ20が放送内容、リンク、および、コンテンツ生成情報を含む放送波を出力することにより開始する。ここでは放送サーバ20が、放送内容「バラエティー番組」、リンク「http://XXX.jp/Y4.bml」、および、コンテンツ生成情報「用語画面生成情報」を含む放送波を出力することにより開始するものとする。
【0055】
図3等の場合と同様に、説明のために下記事例を用いる。コンテンツ生成情報「用語画面生成情報」は、用語の説明を含むコンテンツ「用語画面」を生成するのに用いられる情報であって、コンテンツサーバ30がコンテンツ「用語画面」を生成する制御情報、および、コンテンツ「用語画面」の素材であるテキスト「見切れる:状況的に入れるべきでないスタッフの姿や機材などが隠れずに見えてしまうこと。」を保持する。また、本フローチャートの開始時において、テンプレート格納部350は、コンテンツ「用語画面」を生成するのに用いられるテンプレートを格納している。なお、他の条件は、図3等に示すフローチャートの場合と同様とする。
【0056】
携帯情報端末40の放送波受信部400は放送波を受信する(S700)。携帯情報端末40の表示部410は、図10(a)に示すように、データ表示領域46にリンク「http://XXX.jp/Y4.bml」を表示する(S710)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示し(同ステップ)、データ表示領域46に放送内容「バラエティー番組」のデータ放送「「見切れる」とは?」を表示する(同ステップ)。なお、ステップS710を実行する前に放送内容「バラエティー番組」において出演者の一人が「見切れる」と発したものとする。
【0057】
コンテンツサーバ30の放送波受信部300は放送波を受信する(S800)。コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、コンテンツ生成情報「用語画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連するコンテンツ「用語画面」を生成し(S810)、生成したコンテンツ「用語画面」をリンク先であるルートディレクトリ直下にファイル名「Y4.bml」として格納する(S820)。
【0058】
携帯情報端末40のリンク受付部420は、ステップS710において表示されたリンク「http://XXX.jp/Y4.bml」がクリックされたか否かを判断する(S720)。ステップS720においてリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y4.bml」がクリックされたと判断した場合には(S720:Yes)、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、リンク「http://XXX.jp/Y4.bml」により示されたファイル名「Y4.bml」であるコンテンツ「用語画面」を送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330に送信する(S730)。一方、ステップS720において携帯情報端末40のリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y4.bml」がクリックされていないと判断した場合には(S720:No)、ステップS730およびステップS740を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0059】
上記ステップS730に続き、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y4.bml」であるコンテンツ「用語画面」を送信すべき旨の要求を受信したか否かを判断する(S830)。ステップS830においてコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y4.bml」であるコンテンツ「用語画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合には(S830:Yes)、コンテンツ送信部330は、ファイル名「Y4.bml」であるコンテンツ「用語画面」を携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する(S840)。一方、ステップS830においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部330は、ファイル名「Y4.bml」であるコンテンツ「用語画面」を送信すべき旨の要求を受信していないと判断した場合には(S830:No)、ステップS840を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0060】
上記ステップS840に続き、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は当該コンテンツ「用語画面」を受信する。携帯情報端末40の表示部410は、図10(b)に示すように、データ表示領域46にテキスト「見切れる:状況的に入れるべきでないスタッフの姿や機材などが隠れずに見えてしまうこと。」を含むコンテンツ「用語画面」を表示する(S740)。なお、携帯情報端末40の表示部410は、映像表示領域44に放送内容「バラエティー番組」の映像を表示している(同ステップ)。そして本フローチャートは終了する。なお、用語画面にテキスト全文が収まらない場合は、次ページ表示、スクロール表示などにより全文を表示する。
【0061】
本フローチャートによれば、コンテンツサーバ30は、コンテンツ生成情報「用語画面生成情報」、および、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるコンテンツ「用語画面」を自動的に生成することができる。
【0062】
なお、図3、図5、図7および図9に示すフローチャートにおいて、放送サーバ20は、放送内容およびコンテンツ生成情報を含む放送波を出力した後に、放送内容およびリンクを含む放送波を出力してもよい。これにより、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、先ず、放送波受信部300が放送内容およびコンテンツ生成情報を含む放送波を受信したときに、コンテンツ生成情報およびテンプレート格納部350に格納されたテンプレートに基づいてコンテンツを生成し(S210、S410、S610、S810)、次に、放送波受信部300が放送内容、リンクおよびコンテンツ生成情報を含む放送波を受信したときに、生成したコンテンツをそのリンク先に格納してもよい(S220、S420、S620、S820)。これにより、当該コンテンツが格納されるタイミングと、当該コンテンツを送信すべき旨の要求を受信するタイミングとを調整することができる。
【0063】
図11は、コンテンツサーバ30および携帯情報端末40のブロック図の他の一例を示す。コンテンツサーバ30は、図11に示すように、放送波受信部500、コンテンツ生成部510、コンテンツ生成情報格納部525、コンテンツ送信部530、入力情報格納部540、および、テンプレート格納部550を備える。
【0064】
コンテンツ生成情報格納部525は、放送波受信部500が放送波を受信した場合に、放送波に含まれるコンテンツ生成情報をリンク先に対応付けて格納する。
【0065】
コンテンツ生成部510は、携帯情報端末40からリンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けて前記コンテンツ格納部に格納された前記コンテンツ生成情報に基づいてコンテンツを生成する。
【0066】
コンテンツ送信部330は、コンテンツ生成部510により生成されたコンテンツを携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する。
【0067】
なお、放送波受信部500、入力情報格納部540、テンプレート格納部550は、図2に示す放送波受信部300、入力情報格納部340、テンプレート格納部350と同様なので説明を省略する。また、図11に示す携帯情報端末40の各部は、図2に示す対応する同符号の各部と同様なので説明を省略する。
【0068】
図11に示すコンテンツサーバ30によれば、コンテンツを送信すべき旨の要求があったときに、コンテンツが生成されるので、コンテンツを送信すべき旨の要求する時間に応じて異なる量のコンテンツ生成情報に基づいてコンテンツを生成することができる。また、コンテンツを送信すべき旨の要求する時間に応じて異なる量のユーザ入力情報に基づいてコンテンツを生成することができる。
【0069】
図12は、図11に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートの左側は携帯情報端末40の動作を、右側はコンテンツサーバ30の動作を示す。
【0070】
本フローチャートは、図5の場合と同様に、放送サーバ20が放送内容、リンク、および、図3のコンテンツ生成情報に続くコンテンツ生成情報を含む放送波を出力することにより開始する。ここでは図5の場合と同様に、放送サーバ20が、放送内容「バラエティー番組」、リンク「http://XXX.jp/Y2.bml」、および、コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」を含む放送波を出力することにより開始する。
【0071】
また、図5の場合と同様に、本フローチャートの開始時において、テンプレート格納部350は、コンテンツ「集計画面」を生成するのに用いられるテンプレートを格納している。また、入力情報格納部340は、複数のユーザから受信した回答情報を格納しているものとする。
【0072】
ただし、図5の場合と異なり、コンテンツ「集計画面」を生成するのに用いられる複数のコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」を受信して、受信した複数のコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」に基づいてコンテンツを生成するものとする。
【0073】
携帯情報端末40の放送波受信部400は放送波を受信する(S900)。コンテンツサーバ30の放送波受信部500は放送波を受信する(S1000)。携帯情報端末40の表示部410は、図6(a)に示すように、データ表示領域46にリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」を表示する(S910)。
【0074】
コンテンツサーバ30の放送波受信部500は、受信した放送波に含まれるコンテンツ生成情報をリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」に対応付けて格納する(S1020)。
【0075】
携帯情報端末40のリンク受付部420は、ステップS310において表示されたリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされたか否かを判断する(S920)。ステップS920においてリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされたと判断した場合には(S920:Yes)、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は、リンク「http://XXX.jp/Y2.bml」により示されたファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求をコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部530に送信する(S930)。
【0076】
上記ステップS930に続き、コンテンツサーバ30のコンテンツ送信部530は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信したか否かを判断する(S1030)。ステップS1030においてコンテンツ送信部530は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信したと判断した場合には(S1030:Yes)、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部510は、コンテンツ生成情報格納部525に格納されたコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」、テンプレート格納部550に格納されたテンプレート、および、入力情報格納部540に格納された回答情報に基づいて、ファイル名「Y2.bml」として、放送内容「バラエティー番組」に関連するコンテンツ「集計画面」を生成する(S1035)。続いて、コンテンツ送信部530は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を携帯情報端末40のコンテンツ受信部440に送信する(S1040)。
【0077】
コンテンツサーバ30の非図示の終了判断部は、コンテンツサーバ30の動作が終了したか否かを判断する(S1050)。例えば、コンテンツサーバ30の終了判断部は、コンテンツサーバ30の放送波受信部500から、放送波受信部500が正常に動作している旨を示す信号を周期的に受信することによりコンテンツサーバ30の動作が終了したか否かを判断する。ステップS1050においてコンテンツサーバ30の終了判断部は、コンテンツサーバ30の動作が終了していないと判断した場合には(S1050:No)、ステップS1000に戻る。一方、コンテンツサーバ30の終了判断部は、コンテンツサーバ30の動作が終了したと判断した場合(S1050:Yes)、本フローチャートは終了する。
【0078】
上記ステップS1040に続き、携帯情報端末40のコンテンツ受信部440は当該コンテンツ「集計画面」を受信する。携帯情報端末40の表示部410は、データ表示領域46にテキスト「○○の集計結果です。」、集計結果を含むコンテンツ「集計画面」を表示する(S940)。
【0079】
携帯情報端末40の非図示の終了判断部は、携帯情報端末40の受信動作が終了したか否かを判断する(S950)。例えば、携帯情報端末40の終了判断部は、携帯情報端末40の放送波受信部400から、放送波受信部400が正常に動作している旨を示す信号を周期的に受信することによりコンテンツサーバ30の動作が終了したか否かを判断する。ステップS950において携帯情報端末40の終了判断部は、携帯情報端末40の動作が終了していないと判断した場合には(S950:No)、ステップS900に戻る。一方、携帯情報端末40の終了判断部は、携帯情報端末40の動作が終了したと判断した場合(S950:Yes)、本フローチャートは終了する。
【0080】
一方、ステップS920において携帯情報端末40のリンク受付部420はリンク「http://XXX.jp/Y2.bml」がクリックされていないと判断した場合には(S920:No)、ステップS930およびステップS940を飛ばしてステップS950を実行する。
【0081】
一方、ステップS1030においてコンテンツサーバ30のコンテンツ送信部530は、ファイル名「Y2.bml」であるコンテンツ「集計画面」を送信すべき旨の要求を受信していないと判断した場合には(S1030:No)、ステップS1035、1040を飛ばしてステップS1050を実行する。
【0082】
本フローチャートによれば、コンテンツサーバ30は、コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」、テンプレート格納部350に格納されたテンプレート、および、入力情報格納部340に格納された回答情報に基づいて、放送内容「バラエティー番組」に関連する、未公開であるコンテンツ「集計画面」を自動的に生成することができる。また、コンテンツを送信すべき旨の要求があったときに、コンテンツ「集計画面」が生成されるので、コンテンツを送信すべき旨の要求する時間に応じて異なるコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」に基づいて、または、複数のコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」に基づいて、コンテンツ「集計画面」を生成することができる。例えば、コンテンツサーバ30は、テキスト「○○の集計結果です。」を含む「集計画面生成情報」に加えて、テキスト「ただいま受付中!!」を含む「集計画面生成情報」、「受付終了まで○○分です」を含む「集計画面生成情報」、「受付完了しました。」を含む「集計画面生成情報」などを受信することにより(S1000)、テキスト「ただいま受付中!!」、テキスト「○○の集計結果です。」、および集計結果を含むコンテンツ「集計画面」や、テキスト「受付終了まで○○分です」、テキスト「○○の集計結果です。」および集計結果を含むコンテンツ「集計画面」を携帯情報端末40に送信することができる(S1040)。この場合、各コンテンツ生成情報「集計画面生成情報」には、他のコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」を特定する連係情報を保持し、この連係情報に基づいて複数のコンテンツ生成情報「集計画面生成情報」に基づいてコンテンツ「集計画面」を生成する。
【0083】
以上、本実施例によれば、広帯域な有線のネットワークを敷設することなく、リンク先にコンテンツを格納させることができる。また、ネットワークを敷設しないのでその管理費用を削減することができる。さらに、放送内容に関連した未公開のコンテンツを自動的に生成することができる。また、コンテンツ生成情報が放送波に重畳されているので、コンテンツを生成するタイミングと、放送内容が再生されるタイミングとを、放送波の出力時に制御することができる。
【0084】
なお、コンテンツ生成情報は、テンプレート格納部350に格納されるテンプレートに相当する情報を含み、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310は、テンプレート格納部350に格納されたテンプレートを用いることなく、コンテンツを自動的に生成してもよい。
【0085】
なお、本実施例は、端末の一例としてCプロファイルによる1セグメント受信機を用いて説明したが、端末はAプロファイルによる13セグメント受信機などであってもよい。
【0086】
また、放送波に含まれるコンテンツ生成情報は、コンテンツサーバ30のコンテンツ生成部310において参照される情報であって、携帯情報端末40のディスプレイ42に表示されない情報であることが好ましい。
【0087】
一例として、BMLのスクリプトのプロファイルを利用する。具体的にはidを独自定義し、そのidをhidden属性にしてもよい。この場合、放送サーバ20は、この独自定義idによって、ディスプレイ42に表示されないデータとしてコンテンツ生成情報を出力し、携帯情報端末40はコンテンツ生成情報を画面出力することなく、コンテンツサーバ30はコンテンツ生成情報を用いてコンテンツを生成する。実際のコーディングは以下のようになり、この場合''kakushi''というidを持つp要素が表示対象外となる。
【0088】
<head>
<script>
''document.getElementById(''kakushi'')normalStyle.visibility=''hidden'';
</script>
</head>
<body>
<p id=''kakushi''>隠し要素</p>
・・・
</body>
【0089】
他の一例としては、BMLのコメントタグを利用し、コメント内に記載するフォーマットを独自定義し、放送サーバ20とコンテンツサーバ30が解析し、処理できるようにしても良い。
【0090】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】コンテンツ送信システム10の概略図を模式的に示す。
【図2】コンテンツサーバ30および携帯情報端末40のブロック図の一例を示す。
【図3】図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【図5】図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【図7】図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【図9】図2に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】携帯情報端末40のディスプレイ42に表示された情報の一例を示す。
【図11】コンテンツサーバ30および携帯情報端末40のブロック図の他の一例を示す。
【図12】図11に示すコンテンツサーバ30等の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
10 コンテンツ送信システム
12 コンテンツ送信システム
20 放送サーバ
30 コンテンツサーバ
40 携帯情報端末
42 ディスプレイ
44 映像表示領域
46 データ表示領域
48 操作パネル
50 コンテンツサーバ
70 ネットワーク
300 放送波受信部
310 コンテンツ生成部
320 コンテンツ格納部
330 コンテンツ送信部
340 入力情報格納部
350 テンプレート格納部
400 放送波受信部
410 表示部
420 リンク受付部
430 入力情報受付部
440 コンテンツ受信部
500 放送波受信部
510 コンテンツ生成部
525 コンテンツ生成情報格納部
530 コンテンツ送信部
540 入力情報格納部
550 テンプレート格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末で再生される放送内容、前記放送内容に対応づけられたリンク、および、前記リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波受信部が前記放送波を受信した場合に、前記放送波に含まれるコンテンツ生成情報に基づいたコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
前記コンテンツ生成部により生成された前記コンテンツを前記放送波に含まれる前記リンク先に対応付けて格納するコンテンツ格納部と、
前記端末から前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けて前記コンテンツ格納部に格納された前記コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と
を備えるコンテンツサーバ。
【請求項2】
端末で再生される放送内容、前記放送内容に対応づけられたリンク、および、前記リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波受信部が前記放送波を受信した場合に、前記放送波に含まれるコンテンツ生成情報を前記リンク先に対応付けて格納するコンテンツ生成情報格納部と、
前記端末から前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けて前記コンテンツ格納部に格納された前記コンテンツ生成情報に基づいてコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
前記コンテンツ生成部により生成された前記コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と
を備えるコンテンツサーバ。
【請求項3】
前記コンテンツ送信部は、前記端末のユーザにより入力されたユーザ入力情報を前記端末から受信し、
前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ送信部により受信された前記ユーザ入力情報を格納する入力情報格納部をさらに備え、
前記コンテンツ生成部は、前記放送波に含まれる前記コンテンツ生成情報に加えて、前記入力情報格納部に格納された前記ユーザ入力情報に基づいて、前記コンテンツを生成する請求項1、2に記載のコンテンツサーバ。
【請求項4】
前記コンテンツサーバは、前記コンテンツを生成するのに用いられるテンプレートを格納するテンプレート格納部をさらに備え、
前記コンテンツ生成部は、前記放送波に含まれる前記コンテンツ生成情報に加えて、前記テンプレート格納部に格納された前記テンプレートに基づいて、前記コンテンツを生成する請求項1、2に記載のコンテンツサーバ。
【請求項5】
前記放送波受信部は、前記コンテンツ生成情報として、前記放送内容に関連する質問事項を含む質問画面を生成するのに用いられる質問画面生成情報、または、質問の集計結果を含む集計画面を生成するのに用いられる集計画面生成情報を含む放送波を受信し、
前記コンテンツ生成部は、前記放送波受信部が前記質問画面生成情報を含む前記放送波を受信した場合に、前記コンテンツとして、当該質問画面生成情報に基づいた前記質問画面を生成し、
前記コンテンツ送信部は、前記端末から前記質問画面を送信すべき旨の要求があった場合に、前記コンテンツ生成部により生成された前記質問画面を前記端末に送信し、前記質問画面を送信した後に、前記端末から前記質問事項に対する回答情報を受信し、
前記入力情報格納部は、前記コンテンツ送信部により受信された前記回答情報を格納し、
前記コンテンツ生成部は、前記放送波受信部が前記集計画面生成情報を含む前記放送波を受信した場合には、前記コンテンツとして、当該集計画面生成情報、および、前記入力情報格納部に格納された前記回答情報に基づいて前記集計画面を生成し、
前記コンテンツ送信部は、前記端末から前記集計画面を送信すべき旨の要求があった場合に、前記コンテンツ生成部により生成された前記集計画面を前記端末に送信する請求項3に記載のコンテンツサーバ。
【請求項6】
放送内容、前記放送内容に対応づけられたリンク、および、前記リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を出力する放送サーバと、
前記コンテンツを送信するコンテンツサーバと、
前記放送サーバにより放送される前記放送波、および、前記コンテンツサーバにより送信される前記コンテンツを受信する端末と
を備えるコンテンツ送信システムであって、
前記コンテンツサーバは、
前記放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波受信部が前記放送波を受信した場合に、前記放送波に含まれるコンテンツ生成情報に基づいたコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
前記コンテンツ生成部により生成された前記コンテンツを前記放送波に含まれる前記リンク先に対応付けて格納するコンテンツ格納部と、
前記端末から前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けて前記コンテンツ格納部に格納された前記コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記端末は、
前記放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波に含まれる前記放送内容および前記リンク、または、前記コンテンツサーバから送信される前記コンテンツを表示する表示部と、
前記端末のユーザから、前記表示部により表示されている前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求を受け付けるリンク受付部と、
前記リンク受付部により受け付けられた前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求を前記コンテンツサーバに送信し、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信部と
を有するコンテンツ送信システム。
【請求項7】
放送内容、前記放送内容に対応づけられたリンク、および、前記リンク先にコンテンツを生成するのに用いられるコンテンツ生成情報を含むデジタル放送の放送波を出力する放送サーバと、
前記コンテンツを送信するコンテンツサーバと、
前記放送サーバにより放送される前記放送波、および、前記コンテンツサーバにより送信される前記コンテンツを受信する端末と
を備えるコンテンツ送信システムであって、
前記コンテンツサーバは、
前記放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波受信部が前記放送波を受信した場合に、前記放送波に含まれるコンテンツ生成情報を前記リンク先に対応付けて格納するコンテンツ生成情報格納部と、
前記端末から前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求があった場合に、当該リンク先に対応付けて前記コンテンツ格納部に格納された前記コンテンツ生成情報に基づいてコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
前記コンテンツ生成部により生成された前記コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と
を有し、
前記端末は、
前記放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波に含まれる前記放送内容および前記リンク、または、前記コンテンツサーバから送信される前記コンテンツを表示する表示部と、
前記端末のユーザから、前記表示部により表示されている前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求を受け付けるリンク受付部と、
前記リンク受付部により受け付けられた前記リンク先のコンテンツを送信すべき旨の要求を前記コンテンツサーバに送信し、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信部と
を有するコンテンツ送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−85496(P2008−85496A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261325(P2006−261325)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(500438172)テックファーム株式会社 (14)
【Fターム(参考)】