説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ記録装置、方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在しても、そのコンテンツを複数回視聴する際にユーザ操作を繰り返さずに済むコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段11、そのユーザ操作に基づきコンテンツCを再生するコンテンツ再生手段12、及び、そのユーザ操作に対し操作種類(CMスキップ,早送り,巻戻し等)とそのユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報Hを、コンテンツCに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段13を備える。コンテンツ再生手段12は、コンテンツCを再生する際、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報Hを参照し、コンテンツCに関する履歴情報Hが在った場合、その履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、再生対象のコンテンツCを再生する参照再生手段12bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置、コンテンツ記録装置、方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、映画,ニュース番組,ドラマ,スポーツ番組,音楽番組などのコンテンツがテレビ放送やラジオ放送によって配信或いはビデオカセットテープ,DVD(Digital Versatile Disc),CD(Compact Disc)等の記録媒体で配布されている。近年は、配信する放送形態も増え、流通する記録媒体の種類や容量も増えてきており、大容量のコンテンツも視聴者に届くようになってきている。さらに、昨今の情報処理機器及びネットワーク技術の進展により、ネットワークを介した通信によっても視聴者にコンテンツが配信されている。
【0003】
また、視聴者がコンテンツを視聴するために、様々なコンテンツ再生装置が流通している。そして、視聴者によるコンテンツの視聴方法は、コンテンツの種別やコンテンツ再生装置の種類などによって異なり、例えば、放送を受信して直接出力すること、放送を受信して巻戻し再生可能なよう録画再生すること、記録媒体を装着して記録媒体を読み取って再生すること、ネットワーク経由の配信元サーバから直接出力すること、及び、配信元サーバから一部又は全部ダウンロードして記憶し記憶場所から読み出して再生すること、などにより視聴される。
【0004】
上述のごとき視聴方法によって視聴者(コンテンツ再生装置のユーザ)がコンテンツを視聴する際には、受信放送信号の直接出力やネットワーク配信元からの直接出力といった場合(再生による視聴でない場合)を除き、コンテンツ中のコマーシャル(以下、CMと略す)部分や興味を惹かない部分などに対しては、コンテンツ再生装置に既設の早送り機能やCMカット機能(CMスキップ機能)をはじめ、一時停止,停止,巻戻し等の機能を活用し、ユーザ操作により飛ばして視聴することもある。逆に、コンテンツ中の興味を惹く部分などは、同様の機能(特に巻戻し,一時停止の機能)を活用し、ユーザ操作により再度視聴し直すこともある。また、これらの機能は、コンテンツ内において視聴者が視聴したい場面を検索する際にも用いられる。さらに、視聴者は、或るテレビ放送番組を再生によって視聴中、CMになった時や興味を惹かないシーンであると判断した時などに、他チャンネルの放送番組や他の入力コンテンツを流し見(ザッピング)することも多々ある。
【0005】
ここで、CMスキップ機能としては、例えば音声の特性(ステレオ/モノラル/2カ国放送)を利用して、音声の特性が切り換わったシーンを本編とCMの境目としてCMをスキップするコンテンツ再生装置が提案されている。また、CMスキップ機能に関し、コマーシャル放映中に2ヵ国語或いは2音声放送が行われる場合でも、コマーシャルカットを効果的に行うコマーシャルオートカット録画装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の録画装置は、ステレオ放送の第1のパイロット信号で録画をポーズ状態にすると共に、2ヵ国語或いは2音声放送の第2のパイロット信号の出力期間中録画を行い、第2のパイロット信号が所定の時間よりも短いとき録画テープを第2のパイロット信号の出力時間分だけ巻き戻しコマーシャルの録画を消去するようにしている。
【0006】
また、CMスキップ機能に関し、番組の本編部分のみをより確実に記録することのできる番組信号記録装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2に記載の番組信号記録装置においては、番組情報取得部で、番組信号と共に伝送される番組情報を取得し、この番組情報に基づき番組の音声モードを検出する。一方、音声モード判別部で、受信中の番組信号から音声モードを判別し、制御部で、両音声モードが一致した場合には、記録部における記録動作を許可し、両音声モードが一致していない場合には、記録部における記録を一時停止させる。
【0007】
一方、視聴者にとっては、一度視聴した後のコンテンツであっても、気に入ったコンテンツや学習用のコンテンツなどは再度視聴したいこともある。このような場合、現状のコンテンツ再生装置にあっては、上述した視聴方法を再度実行してコンテンツを視聴することとなる。
【特許文献1】特開平5−282736号公報
【特許文献2】特開2003−46933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、再度視聴したいコンテンツの中にもCMをはじめ興味を惹かない場面が存在し、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面も存在する。すなわち、一度視聴したコンテンツであっても、ユーザの気に入らない場面やあまり興味を惹かない場面などは、再度視聴する際にも視聴したくないものであり、このような場合、ユーザは視聴しない場面を今回の視聴時においても早送りやスキップなどする必要がある。逆に、一度視聴したコンテンツであっても、さらにそのコンテンツ中で繰り返し視聴したい場面もあり、このような場合、繰り返し視聴したい場面を今回の視聴時においても巻戻しなどする必要がある。
【0009】
上述のごとく、現状のコンテンツ再生装置にあっては、コンテンツを再度視聴する際であっても、上述した視聴方法を再度実行するだけでなく、略同じユーザ操作を繰り返して、コンテンツを視聴することとなり、視聴者にとっては、このようなユーザ操作の繰り返しが面倒で煩わしいものとなっている。
【0010】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、そのコンテンツを複数回視聴する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がないコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
【0011】
また、本発明は、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、そのコンテンツを視聴後に記録媒体に記録して再度視聴する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がないコンテンツ記録装置、コンテンツ記録方法、コンテンツ記録プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上述のごとき課題を解決するために、以下の各技術手段により構成される。
第1の技術手段は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、を備え、前記コンテンツ再生手段は、コンテンツを再生する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、再生対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生する参照再生手段を有することを特徴としたものである。
【0013】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記履歴情報記憶手段は、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、前記履歴情報を、前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツのコンテンツ情報に関連付けて記憶し、前記参照再生手段は、コンテンツを再生する際、再生対象となっているコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、前記再生対象のコンテンツに関連のある履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生することを特徴としたものである。
【0014】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記参照再生手段は、コンテンツを再生する際に、再生対象となっているコンテンツに対し、再生時に利用する過去に再生済みのコンテンツをユーザに選択させる選択手段と、該選択手段で選択された再生済みのコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象となっているコンテンツを再生する手段と、を有することを特徴としたものである。
【0015】
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれかの技術手段において、前記履歴情報記憶手段で記憶する履歴情報は、ユーザ操作のうち、コンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0016】
第5の技術手段は、第1乃至第4のいずれかの技術手段において、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作を受け付ける手段を有し、前記履歴情報記憶手段は、前記操作を記憶する際に、前記或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、前記履歴情報に記憶することを特徴としたものである。
【0017】
第6の技術手段は、第1乃至第5のいずれかの技術手段において、前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、当該コンテンツ再生装置は、前記コンテンツに含まれる個々の小区画間の境界を検出する境界検出手段を備え、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、前記境界検出手段で境界を検出し、特定の位置から再生する操作或いは特定領域のみを再生する操作を受け付ける手段を有することを特徴としたものである。
【0018】
第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれかの技術手段において、前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、前記履歴情報記憶手段は、前記履歴情報の記憶対象となるコンテンツに含まれる個々の小区画の境界を検出する境界検出手段を有し、前記履歴情報のうちユーザ操作がなされた時間帯の代わりに、該時間帯に近い、前記境界検出手段で得た境界に合致した時間帯を記憶することを特徴としたものである。
【0019】
第8の技術手段は、コンテンツを記録するコンテンツ記録装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録手段と、を備え、前記コンテンツ記録手段は、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象のコンテンツを記録する参照記録手段を有することを特徴としたものである。
【0020】
第9の技術手段は、コンテンツを記録するコンテンツ記録装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録手段と、を備え、前記コンテンツ記録手段は、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って前記記録対象のコンテンツが再生可能なように、前記記録対象のコンテンツと共に前記履歴情報を記録する参照記録手段を有することを特徴としたものである。
【0021】
第10の技術手段は、第8又は第9の技術手段において、前記履歴情報記憶手段は、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、前記履歴情報を、前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツのコンテンツ情報に関連付けて記憶し、前記参照記録手段は、コンテンツを記録する際、記録対象となっているコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、前記記録対象のコンテンツに関連のある履歴情報が在った場合に記録を行うことを特徴としたものである。
【0022】
第11の技術手段は、第8乃至第10のいずれかの技術手段において、前記参照記録手段は、コンテンツを記録する際に、記録対象となっているコンテンツに対し、記録時に利用する過去に再生済みのコンテンツをユーザに選択させる選択手段と、該選択手段で選択された再生済みのコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象となっているコンテンツを記録する手段と、を有することを特徴としたものである。
【0023】
第12の技術手段は、第8乃至第11のいずれかの技術手段において、前記履歴情報記憶手段で記憶する履歴情報は、ユーザ操作のうち、コンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むことを特徴としたものである。
【0024】
第13の技術手段は、第8乃至第12のいずれかの技術手段において、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作を受け付ける手段を有し、前記履歴情報記憶手段は、前記操作を記憶する際に、前記或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、前記履歴情報に記憶することを特徴としたものである。
【0025】
第14の技術手段は、第8乃至第13のいずれかの技術手段において、前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、当該コンテンツ記録装置は、前記コンテンツに含まれる個々の小区画間の境界を検出する境界検出手段を備え、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、前記境界検出手段で境界を検出し、特定の位置から再生する操作或いは特定領域のみを再生する操作を受け付ける手段を有することを特徴としたものである。
【0026】
第15の技術手段は、第8乃至第14のいずれかの技術手段において、前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、前記履歴情報記憶手段は、前記履歴情報の記憶対象となるコンテンツに含まれる個々の小区画の境界を検出する境界検出手段を有し、前記履歴情報のうちユーザ操作がなされた時間帯の代わりに、該時間帯に近い、前記境界検出手段で得た境界に合致した時間帯を記憶することを特徴としたものである。
【0027】
第16の技術手段は、コンテンツを再生するコンテンツ再生方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、を含んでなり、前記コンテンツ再生ステップは、コンテンツを再生する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、再生対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生する参照再生ステップを有することを特徴としたものである。
【0028】
第17の技術手段は、コンテンツを記録するコンテンツ記録方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録ステップと、を含んでなり、前記コンテンツ記録ステップは、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象のコンテンツを記録する参照記録ステップを有することを特徴としたものである。
【0029】
第18の技術手段は、コンテンツを記録するコンテンツ記録方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録ステップと、を備え、前記コンテンツ記録ステップは、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って前記記録対象のコンテンツが再生可能なように、前記記録対象のコンテンツと共に前記履歴情報を記録する参照記録ステップを有することを特徴とするコンテンツ記録方法。
【0030】
第19の技術手段は、第1乃至第7のいずれかの技術手段におけるコンテンツ再生装置における各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0031】
第20の技術手段は、第8乃至第15のいずれかの技術手段におけるコンテンツ記録装置における各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0032】
第21の技術手段は、第19又は第20の技術手段におけるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、そのコンテンツを複数回視聴する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がなくなる。
【0034】
また、本発明によれば、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、そのコンテンツを視聴後に記録媒体に記録して再度視聴する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の一構成例を示す図である。また、図2は、図1のコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生処理例を説明するためのフロー図で、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生方法を説明するためのフロー図でもある。
【0036】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、いずれかの記憶場所に記憶されているコンテンツを再生する装置であり、ハードディスクレコーダ,DVDレコーダ,ハードディスク内蔵DVDレコーダ,ビデオレコーダなど様々な機器に好適に適用でき、さらには、記録再生機能付きのテレビジョン受信機や、コンテンツ再生プログラム,ビデオカード(ビデオアダプタともいう)等のモジュールを備えたパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)などにも適用可能である。
【0037】
図1で説明する実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、操作受付手段11,コンテンツ再生手段12,履歴情報記憶手段13を少なくとも備えるものとする。コンテンツ再生装置1で再生対象となるコンテンツは、コンテンツ再生装置1内の記憶部(例えば、ハードディスクやDVD等の記録媒体14)に格納されたものであることが一般的であり、コンテンツ再生装置1にネットワーク等で接続された記憶部をもった機器やサーバに格納されたコンテンツであることもある。また、コンテンツとしては、デジタル放送されたコンテンツ、ネットワーク配信された静止画コンテンツの集まりや動画コンテンツ、デジタル記録されたコンテンツ等のデジタルコンテンツだけでなく、アナログ放送されたコンテンツやアナログ記録されたコンテンツ等のアナログコンテンツであっても、本発明には適用可能である。
【0038】
なお、コンテンツ再生装置1において、初めての映像出力又は音声出力を行う対象となるコンテンツは、後述する本発明の特徴である参照再生或いは参照再生用の履歴情報記憶の対象とならないこともある。例えば、コンテンツ再生装置1内の記憶部に格納されたもの、或いはコンテンツ再生装置1にネットワーク等で接続された記憶部をもった機器やサーバに格納されたものなどは、参照再生等の対象となり、受信した放送信号やネットワーク経由で直接出力するものなどは、一旦、記憶部に記憶されることが参照再生等の対象となる条件になる。従って、コンテンツ再生装置1に設けるコンテンツ入力手段として、チューナをはじめ、記録媒体やネットワーク通信手段などを、適宜設ければよいが、初めて出力を行う対象となるコンテンツに対し、後述する本発明の特徴である参照再生を実行するためには、コンテンツをいずれかの記憶場所に予め記憶させておく必要がある。
【0039】
操作受付手段11は、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける手段であり、コンテンツ再生装置1の本体やリモートコントローラ(以下、リモコンという)に設けられた各種操作ボタンやOSD(On Screen Display)等の画面表示手段などが挙げられる。ここで、ユーザ操作とは、再生操作をはじめ、CMスキップ操作,早送り操作(早送り再生操作も含む),巻戻し操作(早送り再生操作も含む),スロー再生操作,一時停止操作,停止操作,小区画の頭だし操作などが該当し、好ましくはコンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むものとする。なお、早送り操作や巻戻し操作などは、倍速が段階的に設定されていることが通常であり、各段階毎の操作もここでのユーザ操作として含めてもよい。
【0040】
コンテンツ再生手段12は、操作受付手段11で受け付けたユーザ操作に基づいてコンテンツCを再生する手段である。本発明におけるコンテンツ再生手段12は、後述の参照再生手段12bを備えるものとし、通常のコンテンツ再生を実行する通常再生手段12aも併せて備えることが好ましい。
【0041】
履歴情報記憶手段13は、操作受付手段11で受け付けたユーザ操作に対し、そのユーザ操作の操作種類(CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出しなど)と、コンテンツ再生手段12で再生したコンテンツCにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報Hを、そのコンテンツに関連付けて記憶する。
【0042】
図1においては、履歴情報Hの記録先としての記録媒体14を別のものとして例示しているが、履歴情報記憶手段13は履歴情報Hの記憶場所となる記憶部と、その記憶処理を行う手段とで構成される。コンテンツ再生装置1は、この記憶部を装置内に備えることが好ましく、また再生対象となるコンテンツを格納する記憶部も装置内に備えることが好ましく、従って、コンテンツ再生装置1は上述したハードディスクレコーダ等のコンテンツ録画装置に適用することが好ましい。また、ここで、時間帯としては、時刻を記憶してもよいが、後の参照再生での処理が煩雑になるため、コンテンツの頭からの時間で記憶することが好ましい。また、履歴情報Hは、ユーザ操作により再生した履歴の情報であり、ユーザ操作情報とも謂え、上述したように、ユーザ操作のうち、コンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むことが好ましい。また、履歴情報記憶手段13は、操作受付手段11で受け付けた操作の情報を直接取得しコンテンツ再生手段12からその時間帯を取得してもよいし、コンテンツ再生手段12を経て時間帯と関連付けてまとめて取得してもよい。
【0043】
コンテンツ再生手段12における参照再生手段12bは、コンテンツCを再生する際、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報Hを参照し、再生対象となっているコンテンツCに関する履歴情報Hが在った場合、その履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、再生対象のコンテンツCを再生する。すなわち、参照再生手段12bによって、本発明の効果を伴って再生されるコンテンツCは、再生以前に少なくとも一度再生して、履歴情報記憶手段13にて履歴情報Hが記憶されたコンテンツであり、以前に再生した時に視聴者が早送り等のユーザ操作を行ったと同じ操作が参照再生時に自動的に実行され、ユーザの手間を省くことができる。このように、ユーザのキー入力として、例えばCMをスキップした時の入力を例に挙げると、コンテンツ単位で、ユーザがCMをスキップした時の入力を記憶しておくことで、同じコンテンツを再び再生する時に、CMをスキップした時のユーザ入力を実行することで、CM部分をスキップすることができる。
【0044】
また、履歴情報記憶手段13は、複数のユーザ操作に対し、1つのユーザ操作として、履歴情報Hを記憶する手段を有するようにしてもよい。例えば、早送り後、少し巻戻すような操作に対しては、その少し分を差し引いた早送りをユーザ操作として履歴情報Hに記憶しておき、参照再生手段12bでは、その少し分を差し引いた早送りを実行するようにしてもよい。このことは、2倍速の早送りが期間Taだけありその後4倍速の早送りが期間Tbだけあった場合などでも、同様に適用でき、このような場合、履歴情報としては、そのままの情報を記憶しておいてもよいし、期間Ta+Tbだけ4倍速の早送りを実行するような情報を記憶しておいてもよい。
【0045】
なお、コンテンツ再生装置1に参照再生モードと通常再生モードとを設けておき、参照再生モードの時だけ履歴情報記憶手段13及び参照再生手段12bを機能させればよい。ここでいう参照再生モードとは、参照再生が可能なモードを指し、また、視聴者がいつでも参照再生することを望むとは限らないことを考慮して参照再生ボタンなどを用意しておき、それを押下することで実際の参照再生を実行するよう構成するとよい。また、参照再生手段12bによる参照再生を多く実行可能とするためには、履歴情報の記憶が多くのコンテンツに対して必要となる。この履歴情報の記憶処理は、通常再生モード,参照再生モードのいずれの時でも実行するよう構成するか、或いは、通常再生モードに予備的な履歴情報Hの記憶を行うモードと行わないモードとを設けておき、予備的な記憶を行うモードか或いは参照再生モードの時だけ実行するようにしてもよい。
【0046】
ここで、ユーザ操作の一種であるCMスキップ操作、その履歴情報への記憶、及びその履歴情報を用いた参照再生について、いくつかの例を説明する。
【0047】
CMスキップに対応させるためには、コンテンツ再生装置1にCMスキップ手段を備えるようにすればよい。このCMスキップ手段は、コンテンツ中のコマーシャル部分を検出してスキップする手段であり、逆に本編のみを再生する手段であってもよい。そして、操作受付手段11は、CMスキップ手段でコマーシャル部分をスキップする操作を受け付ける手段を設ければよい。また、参照再生する際にも、CMスキップ操作が前回の再生でなされた時などに、CMスキップ手段を用いればよい。また、CMの検出に関し、画像認識や音声認識を併用することでCM部分の検出精度を上げることも可能である。
【0048】
また、CMスキップを利用した他の再生方法として、CM間に挟まれる部分を省略する方法を採用してもよく、その場合、コンテンツ再生装置1にCM検出手段及び所定期間ステップ手段を備えればよい。CM検出手段は、コンテンツ中のコマーシャル部分を検出する手段で、所定期間スキップ手段は、コンテンツ中の任意の個数のコマーシャル部分を含んだ期間をスキップする手段であり、基本的に最初の再生においてはユーザが任意の個数と時間帯を指定することとなる。そして、操作受付手段11は、所定期間スキップ手段においてスキップする操作を受け付ける手段を設ければよい。例えば、何番目のCMから何番目のCMの間を飛ばして視聴したという履歴情報に基づいて、参照再生するとよい。
【0049】
また、CM検出を利用した他の再生方法として、実際に早送りや巻戻し等を用いて再生操作しても、反応速度の分ユーザの意図するものとは多少のずれがあり、再度再生する時にこのずれを修正するようにしてもよい。その場合、コンテンツ再生装置1に上述のCM検出手段を備え、履歴情報記憶手段13は、履歴情報を記憶する際に、CM検出手段でコマーシャル部分を検出させ、検出したコマーシャル部分と関連付けてユーザ操作及びその時間帯を記憶するとよい。但し、ユーザ操作がなされた時間帯のうち、CM部分に近くCM部分を飛ばす操作であるのかを判定する必要がある。また、早送り等でi番目のCM後から再生したようなときは、履歴情報としてi番目のCM後からの再生といった情報を記憶させておき、参照再生する際に、CM検出手段でi番目のCM後にジャンプすればよい。
【0050】
また、頭出し操作に関しては、コンテンツ再生装置1に、コンテンツに含まれる個々の小区画間の境界を検出する境界検出手段を備えるようにしてもよい。そして、操作受付手段11は、ユーザ操作として、境界検出手段で境界を検出し、特定の位置から再生する操作或いは特定領域のみを再生する操作(ジャンプしてその位置から再生する操作)を受け付ける手段を設ければよい。但し、この実施形態に対応可能なコンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツである。
【0051】
また、履歴情報記憶手段13に、履歴情報Hの記憶対象となるコンテンツに含まれる個々の小区画の境界を検出する境界検出手段を備えるようにしてもよい。この境界検出手段は、コンテンツ分析手段であるとも謂える。そして、履歴情報記憶手段13は、上述のCM検出によるずれの修正と同様に、履歴情報Hのうちユーザ操作がなされた時間帯の代わりに、その時間帯に近い、境界検出手段で得た境界に合致した時間帯を記憶するようにすればよい。但し、この実施形態に対応可能なコンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツである。本実施形態では、コンテンツを境界検出によって分析し、ユーザ操作とユーザの意図とのずれを、ユーザ操作がなされた時間帯を検出した境界の時間帯に修正することで補正することができる。
【0052】
次に、上述のごときコンテンツ再生装置1におけるコンテンツ再生処理のうち参照再生モードにおける処理を、図2を参照して説明する。
【0053】
まず、再生操作がなされたか否かを判定し(ステップS1)、コンテンツの再生に関するユーザ操作のうち再生操作がなされ、その再生操作を受け付けた時点で、ステップS2へ進む。ここで再生操作とは、再生ボタンの押下だけでなく、早送りボタン,巻戻しボタン,頭出しボタン等の押下などの操作が該当し、再生ボタンの押下等による再生操作であっても、通常の再生操作だけでなく、参照再生操作も含むものとする。ここで参照再生操作は、参照再生モードであって再生ボタンを押下したときの操作として取り扱ってもよい。但し、早送り操作や巻戻し操作などは、その後に再生ボタンの押下がなければ、単なる操作とみなし、以下のステップには進まないようにしてもよい。
【0054】
ステップS2においては、参照再生操作がなされたか否かを判定し、ステップS1での再生操作が参照再生操作であった場合にはステップS3へ進み、そうでない場合にはステップS6へ進む。ステップS3においては、再生コンテンツに対する履歴情報を検索する。ステップS3の後、対応する履歴情報の有無の判定(ステップS4)を経て、再生コンテンツに対応する履歴情報があった場合には、そのコンテンツを、履歴情報を参照して、その履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従った参照再生を実行する(ステップS5)。ステップS5の処理は、図示しないユーザからの停止処理によって終了する。
【0055】
一方、ステップS4において、再生コンテンツに対応する履歴情報が無かった場合には、ステップS6に進む。ステップS6においては、コンテンツを通常再生する。そして、ユーザ操作がなされたか否かを判定し(ステップS7)、なされていなければ、ユーザ操作がなされるか、ステップS10へ進み再生の終了を待つ。一方、ステップS7においてユーザ操作がなされたと判定された場合、その操作に対応した処理を実行し(ステップS8)、ユーザ操作の操作種類とコンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を記憶する(ステップS9)。ステップS8において実行される操作に対応した処理とは、例えば、ユーザ操作が早送り操作であった場合には再生を早送りする処理が該当することになる。なお、ステップS8とステップS9との順序は問わず、双方の処理が終了した時点で、再生の終了を待つ(ステップS10)。また、ユーザ操作として停止操作がなされた場合にも、停止処理を実行して停止操作を履歴情報に記憶するとよく、その後、ステップS10にて再生終了と判定されることとなる。一方、ステップS10で再生終了と判定されない限り、ステップS8,S9の処理を繰り返すこととなる。
【0056】
以上、本実施形態に係るコンテンツ再生装置及び方法によれば、記録等により再生可能となっているコンテンツ毎に、ユーザが再生した際の操作情報(早送りの後の再生などのキー入力)を記憶しておき、コンテンツを再び再生する際に、記録しておいた操作情報に従って、コンテンツを再生するようにしたので、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、そのコンテンツを複数回視聴する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がなくなる。
【0057】
また、図1及び図2を参照して説明した実施形態において、履歴情報をコンテンツのコンテンツ情報と関連付けて記憶させるようにしてもよく、このような実施形態を同じく図1を参照して、次に説明する。
【0058】
ここで説明する実施形態における履歴情報記憶手段13は、操作受付手段11で受け付けたユーザ操作に対し、履歴情報を、コンテンツ再生手段12で再生したコンテンツCのコンテンツ情報に関連付けて記憶するものとする。なお、コンテンツ情報は、コンテンツ内の小区画の内容や時間帯の情報、製作者、出演者、著作権情報、ジャンル等の情報を指し、本実施形態に好適に利用可能な情報としては時間帯の情報などが挙げられる。コンテンツ情報は、アナログコンテンツの場合、ユーザ入力を求めることで取得してもよい。さらに、参照再生手段12bは、コンテンツCを再生する際、再生対象となっているコンテンツCのコンテンツ情報に基づいて、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報を参照し、再生対象のコンテンツCに関連のある履歴情報が在った場合、その履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、再生対象のコンテンツを再生する。
【0059】
本実施形態によれば、再生するコンテンツと関連があるコンテンツの履歴情報を、コンテンツ情報をキーとして検索することが可能であり、従って、再生対象となるコンテンツそのものの履歴情報が記憶部に存在しなくても、類似するコンテンツの履歴情報、特に、小区画の再生順序が同一の特定のコンテンツや同一の特定周期でCMなどが再生されるコンテンツの履歴情報が記憶部に存在すれば、参照再生が可能となる。例えば、連続モノのドラマなどでは毎回、CMシーンが同じタイミングの場合が多い。そのため、一度記憶したキー入力を、次回のドラマに適用することにより、次回のドラマを再生する場合にも、CMをスキップすることができる。さらに、毎日放送されるニュース番組では、スポーツや株式などの情報は、ほぼ同じ時間に放送される傾向があることを利用し、ニュース番組などの特定の周期で放送されるコンテンツに対して、コンテンツ内の特定領域のみを再生するようなユーザの操作を記録し、翌日以降に放送されるコンテンツの再生時に、記録しておいたユーザの操作を実行することで、コンテンツを見る際に、ユーザが特に見たい部分だけを再生することができる。
【0060】
また、上述した各実施形態において、過去に再生済みのコンテンツであってその履歴情報を利用するコンテンツを、参照再生を行う際、ユーザ(視聴者)に選択させるようにしてもよく、このような実施形態を同じく図1を参照して、次に説明する。
【0061】
ここで説明する実施形態における参照再生手段12bは、次の選択手段及び再生手段を有するものとする。選択手段は、コンテンツCを再生する際に、再生対象となっているコンテンツCに対し、再生時に利用する過去に再生済みのコンテンツをユーザに選択させる手段である。再生手段は、選択手段で選択された再生済みのコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、再生対象となっているコンテンツを再生する手段である。ここで、過去に再生済みのコンテンツは、当然コンテンツCと同じ場合もあるが、コンテンツCとは異なるものである場合もある。
【0062】
従って、本実施形態によれば、参照再生を行いたいコンテンツに関連のあるコンテンツをユーザの判断によって選択でき、ユーザの判断を生かした参照再生が可能となる。
【0063】
また、上述した各実施形態において、ユーザ操作としてザッピング操作に対応可能なようにしてもよい。この実施形態における操作受付手段11は、ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作(ザッピンング操作)を受け付ける手段を有するものとする。そして、履歴情報記憶手段13は、その操作を記憶する際に、或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、履歴情報に記憶しておくことで、最適な参照再生が可能となる。
【0064】
また、上述した各実施形態において、参照再生も再生の一種であることから、コンテンツの参照再生を実行時においても、さらに停止以外のユーザ操作を受け付け、図2のステップS7〜S10のごとき処理を実行し、履歴情報を追記する形で記憶して、次の参照再生の時に参照するよう構成してもよい。ここで、例えば、1回目の再生によって記憶された履歴情報を元に2回目の再生(参照再生)を実行しているときに、さらに早送り操作を所定区間で行った場合には、次の参照再生の時(3回目の再生時)には、2回目の再生を基礎としてその所定の区間だけ早送りする、といった処理がなされることとなる。
【0065】
図1及び図2を参照して、本発明に係るコンテンツ再生装置及び方法について説明してきたが、本発明の特徴は、コンテンツの記録の際にも同様に適用できる。本発明の特徴を適用したコンテンツ記録装置及び方法は、上述した各実施形態に係るコンテンツ再生装置及び方法において、参照再生手段で再生するのと同じ再生が可能なように、コンテンツを記録媒体に記録するものであって、上述のコンテンツ再生装置及び方法の説明を流用でき、基本的にその相違部分についてのみ、次に説明する。
【0066】
図3は、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録装置の一構成例を示す図である。また、図4は、図3のコンテンツ記録装置におけるコンテンツ記録処理例を説明するためのフロー図で、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録方法を説明するためのフロー図でもある。
【0067】
本発明の他の実施形態としてのコンテンツ記録装置2は、コンテンツ単位で、ユーザ操作を記憶して、コンテンツをDVD,HDD等の記録媒体に記録(ダビング)しておくことで、同じコンテンツをその記録媒体から再生する時に記憶したユーザ操作に係わる処理を実行することで、再度のユーザ操作を省略することを可能としたものである。このように、本発明に係るコンテンツ記録装置は、いずれかの記憶場所に記憶されているコンテンツを記録する装置であり、ハードディスクレコーダ,DVDレコーダ,ハードディスク内蔵DVDレコーダ,ビデオレコーダなど様々な機器に好適に適用でき、さらには、記録再生機能付きのテレビジョン受信機や、コンテンツ記録プログラム,ビデオカード(ビデオアダプタともいう)等のモジュールを備えたパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)などにも適用可能である。
【0068】
なお、コンテンツ記録装置2に設けるコンテンツの入力手段として、チューナをはじめ、記録媒体やネットワーク通信手段などを、適宜設ければよいが、初めて出力を行う対象となるコンテンツに対し、本発明の特徴である参照記録(参照録画)を実行するためには、コンテンツをいずれかの記憶場所に予め記憶させておく必要がある。
【0069】
図3で説明する実施形態に係るコンテンツ記録装置2は、操作受付手段11,コンテンツ再生手段12,履歴情報記憶手段13,コンテンツ記録手段15を少なくとも備えるものとする。コンテンツ記録装置2で記録対象となるコンテンツは、コンテンツ記録装置2内の記憶部(例えば、ハードディスクやDVD等の記録媒体14)に格納されたものであることが一般的であり、コンテンツ記録装置2にネットワーク等で接続された記憶部をもった機器やサーバに格納されたコンテンツであることもある。
【0070】
ここで、コンテンツ記録手段15はコンテンツを記録媒体に記録する手段であり、少なくとも後述の参照記録手段15bを備えるものとする。操作受付手段11,コンテンツ再生手段12,履歴情報記憶手段13については、コンテンツ再生装置について説明したものと同様であり、その応用形態についても同様であるが、コンテンツ記録装置2においては、コンテンツ再生手段12において参照再生手段(図1の参照再生手段12b)を必要とせず、通常のコンテンツ再生を実行する通常再生手段12aを備えていればよい。
【0071】
参照記録手段15bは、コンテンツCを記録する際、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツCに関する履歴情報Hが在った場合、その履歴情報Hが示す操作種類及びその時間帯に従って、記録対象のコンテンツCを記録する。参照記録手段15bで記録されたコンテンツは、元のコンテンツCから不要部分を削除したものであったり、スロー再生を行ったものであったりする。従って、参照記録手段15bでは、参照再生手段12bによる再生と同等に再生可能なコンテンツが記録媒体に記録されることとなる。
【0072】
参照記録手段15bの他の形態として、コンテンツCを記録する際、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツCに関する履歴情報Hが在った場合、その履歴情報Hが示す操作種類及びその時間帯に従って記録対象のコンテンツが再生可能なように、記録対象のコンテンツCと共に履歴情報Hを記録する。この形態において参照記録手段15bで記録されたコンテンツは、元のコンテンツCと同じであるが、それに履歴情報Hが関連付けられて記録媒体に記録されていることとなる。従って、この形態にあっても、参照記録手段15bでは、参照再生手段12bによる再生と同等に再生可能なコンテンツが記録媒体に記録されることとなる。
【0073】
また、コンテンツ再生装置と同様に、履歴情報記憶手段13は、複数のユーザ操作に対し、1つのユーザ操作として、履歴情報Hを記憶する手段を有するようにしてもよい。例えば、早送り後、少し巻戻すような操作に対しては、その少し分を差し引いた早送りをユーザ操作として履歴情報Hに記憶しておき、参照記録手段15bでは、その少し分を差し引いた早送りを実行するように記録媒体14への記録を行ってもよい。このことは、2倍速の早送りが期間Taだけありその後4倍速の早送りが期間Tbだけあった場合などでも、同様に適用でき、このような場合、履歴情報としては、そのままの情報を記憶しておいてもよいし、期間Ta+Tbだけ4倍速の早送りを実行するような情報を記憶しておいてもよい。
【0074】
なお、コンテンツ再生装置に参照再生モードと通常再生モードとを設けたように、コンテンツ記録装置2においても参照記録モードと通常記録モードとを設けておき、参照記録モードの時だけ履歴情報記憶手段13及び参照記録手段15bを機能させればよい。ここでいう参照記録モードとは、参照記録が可能なモードを指し、また、視聴者がいつでも参照再生することを望むとは限らないことを考慮して参照記録ボタンなどを用意しておき、それを押下することで実際の参照記録を実行するよう構成するとよい。また、参照記録手段15bによる参照記録を多く実行可能とするためには、履歴情報の記憶が多くのコンテンツに対して必要となる。この履歴情報の記憶処理は、通常記録モード,参照記録モードのいずれの時でも実行するよう構成するか、或いは、通常記録モードに予備的な履歴情報Hの記憶を行うモードと行わないモードとを設けておき、予備的な記憶を行うモードか或いは参照記録モードの時だけ実行するようにしてもよい。
【0075】
また、ユーザ操作の一種であるCMスキップ操作、その履歴情報への記憶、及びその履歴情報を用いた参照記録や、頭出し操作に基づく参照記録をはじめとする境界検出手段を用いた参照記録については、コンテンツ再生装置において例示したものと基本的に同様であり、参照再生の代わりに参照記録を行う点が異なる。
【0076】
次に、上述のごときコンテンツ記録装置2におけるコンテンツ記録処理のうち参照記録モードにおける処理を、図4を参照して説明する。
【0077】
まず、記録操作がなされたか否かを判定し(ステップS21)、コンテンツの記録に関するユーザ操作のうち記録操作がなされ、その記録操作を受け付けた時点で、ステップS22へ進む。ここで記録操作とは、通常の記録操作だけでなく、参照記録操作も含むものとする。ここで参照記録操作は、参照記録モードであって記録ボタンを押下したときの操作として取り扱ってもよい。
【0078】
ステップS22においては、参照記録操作がなされたか否かを判定し、ステップS21での記録操作が参照記録操作であった場合にはステップS23へ進み、そうでない場合にはステップS26へ進む。ステップS23においては、記録コンテンツに対する履歴情報を検索する。ステップS23の後、対応する履歴情報の有無の判定(ステップS24)を経て、記録コンテンツに対応する履歴情報があった場合には、そのコンテンツを、履歴情報を参照して、その履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従った参照記録を実行する(ステップS25)。ステップS25の処理は、図示しないユーザからの停止処理によって終了する。一方、ステップS24において、記録コンテンツに対応する履歴情報が無かった場合には、ステップS26に進む。ステップS26においては、コンテンツを通常記録する。ステップS26の処理は、図示しないユーザからの停止処理によって終了する。
【0079】
以上、本実施形態に係るコンテンツ記録装置及び方法によれば、記録等により再生可能となっているコンテンツ毎に、ユーザが再生した際の操作情報(早送りの後の再生などのキー入力)を記憶しておき、コンテンツを記録媒体に記録する際に、記録しておいた操作情報に従って、コンテンツを記録するようにしたので、コンテンツ中にCMや興味を惹かない場面や、逆に興味を惹き何度でも視聴し直したい場面などが存在した場合であっても、その記録媒体に記録されたコンテンツを再生する際に、CMスキップ,早送り,巻戻し,頭出し等のユーザ操作を繰り返す必要がなくなる。
【0080】
また、図3及び図4を参照して説明した実施形態において、履歴情報をコンテンツのコンテンツ情報と関連付けて記憶させるようにしてもよく、このような実施形態を同じく図3を参照して、次に説明する。
【0081】
ここで説明する実施形態における履歴情報記憶手段13は、操作受付手段11で受け付けたユーザ操作に対し、履歴情報を、コンテンツ再生手段12で再生したコンテンツCのコンテンツ情報に関連付けて記憶するものとする。なお、コンテンツ情報に関する詳細は、上述した通りである。さらに、参照記録手段15bは、コンテンツを記録する際、記録対象となっているコンテンツCのコンテンツ情報に基づいて、履歴情報記憶手段13に記憶された履歴情報を参照し、記録対象のコンテンツCに関連のある履歴情報Hが在った場合に記録を行う。
【0082】
本実施形態によれば、記録するコンテンツと関連があるコンテンツの履歴情報を、コンテンツ情報をキーとして検索することが可能であり、従って、記録対象となるコンテンツそのものの履歴情報が記憶部に存在しなくても、類似するコンテンツの履歴情報、特に、小区画の再生順序が同一の特定のコンテンツや同一の特定周期でCMなどが再生されるコンテンツの履歴情報が記憶部に存在すれば、参照記録が可能となる。このような例としては、コンテンツ再生装置の説明で上述した通りであり、参照再生の代わりに参照記録が行える点が異なる。
【0083】
また、上述した各実施形態において、過去に再生済みのコンテンツであってその履歴情報を利用するコンテンツを、参照記録を行う際、ユーザ(視聴者)に選択させるようにしてもよく、このような実施形態を同じく図3を参照して、次に説明する。
【0084】
ここで説明する実施形態における参照記録手段15bは、次の選択手段及び再生手段を有するものとする。選択手段は、コンテンツCを記録する際に、記録対象となっているコンテンツCに対し、記録時に利用する過去に再生済み(又は録画済み)のコンテンツをユーザに選択させる手段である。再生手段は、選択手段で選択された再生済み(又は録画済み)のコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、記録対象となっているコンテンツCを記録する手段である。ここで、過去に再生済みのコンテンツは、当然コンテンツCと同じ場合もあるが、コンテンツCとは異なるものである場合もある。また、過去に録画済みのコンテンツも、当然コンテンツCと同じ場合もあるが、コンテンツCとは異なるものである場合もある。但し、過去に録画済みのコンテンツを選択手段で選択するためには、参照記録手段15bにおいて、コンテンツと履歴情報とが関連付けられて記録媒体14に格納されている必要がある。
【0085】
本実施形態によれば、参照記録を行いたいコンテンツに関連のあるコンテンツをユーザの判断によって選択でき、ユーザの判断を生かした参照記録が可能となる。
【0086】
また、上述した各実施形態において、ユーザ操作としてザッピング操作に対応可能なようにしてもよい。この実施形態における操作受付手段11は、ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作(ザッピンング操作)を受け付ける手段を有するものとする。そして、履歴情報記憶手段13は、その操作を記憶する際に、或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、履歴情報に記憶しておくことで、最適な参照記録が可能となる。
【0087】
また、上述した各実施形態において、参照記録も再生の一種と考えられることから、コンテンツの参照記録を実行時においても、さらに停止以外のユーザ操作を受け付け、図2のステップS7〜S10のごとき処理を実行し、履歴情報を追記する形で記憶して、次の参照記録の時に参照するよう構成してもよい。ここで、例えば、1回目の再生によって記憶された履歴情報を元に参照記録(2回目の再生に対応)を実行しているときに、さらに早送り操作を所定区間で行った場合には、次の参照記録の時には、1回目の参照記録(2回目の再生に対応)を基礎としてその所定の区間だけ早送りする、といった処理がなされることとなる。
【0088】
図5は、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ再生・記録装置の一構成例を示す図である。本発明の他の実施形態として、図1及び図2で説明したコンテンツ再生装置と、図3及び図4で説明したコンテンツ記録装置とを組み合わせたコンテンツ再生・記録装置について、図5を参照して説明する。
【0089】
本実施形態に係るコンテンツ再生・記録装置3は、通常再生手段12a,参照再生手段12bを含むコンテンツ再生手段12、履歴情報記憶手段13、及び少なくとも参照記録手段15bを含むコンテンツ記録手段15を、少なくとも備えるものとし、図1及び図2で説明した参照再生と図3及び図4で説明した参照記録を、個々に実行するようにすればよい。処理の詳細については、上述した通りであり、その説明を省略する。
【0090】
図6は、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ再生・記録装置の一構成例として番組再生録画装置の構成例を示すブロック図である。なお、上述した各実施形態と共通の部分の説明は省略する。
【0091】
番組録画再生装置20は、アンテナ21,チューナ22,デコード部23,参照処理部24,エンコード部25,出力制御部26,ネットワークインタフェイス(以下、I/Fと略す)部27,入力部28,外部記録媒体I/F部29,記憶部30,CPU31,メモリ32,システムバス33を備えている。記憶部30は磁気ディスクなどで構成され、メモリ32はROMやRAMなどで構成され、チューナ22,デコード部23,参照処理部24,エンコード部25,出力制御部26,ネットワークI/F部27,入力部28,外部記録媒体I/F部29,記憶部30,CPU31,メモリ32の各部はシステムバス33を介して相互に接続されている。また、デコード部23,参照処理部24,エンコード部25,出力制御部26,CPU31,メモリ32,システムバス33やその他の部位を、システムLSI(System Large Scale Integration)として構成してもよい。
【0092】
さらに、番組録画再生装置20は、番組録画再生装置20へ遠隔で各種操作入力するためのリモートコントローラ(以下、リモコンと略す)42、音声データの出力装置であるスピーカ43、映像データの出力装置であるCRT(Cathode−ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display),PDP(Plasma Display Panel),ELD(Electroluminescence Display)などの表示装置44、音声や映像データを記録可能なDVD,ビデオテープ,半導体メモリ,HDなどの外部記録媒体45などで構成され、出力制御部26を介してスピーカ43と表示装置44を接続し、外部記録媒体I/F部29を介して外部記録媒体45を着脱可能に接続し、ネットワークI/F部27を介してインターネットなどのネットワーク41と接続可能とする。なお、入力部28は受光部を備え、リモコン42からの操作信号を入力する。
【0093】
ここで、本発明の番組録画再生装置20は、上述したように、例えば、ハードディスクレコーダ,DVDレコーダ,ハードディスク内蔵DVDレコーダなどに好適に適用でき、さらには、チューナ機能を備えたパーソナルコンピュータなどに適用してもよい。なお、ここでの説明ではハードディスク内蔵DVDレコーダを代表例として説明するものとする。
【0094】
図6において、チューナ22は、アンテナ21で受信された放送波から放送信号を復調し、映像信号成分、音声信号成分、(及びコンテンツに関する情報)に分離する。ここで、コンテンツに関する情報は、電子番組表データ(以下、EPGデータという)から取得するようにしてもよい。EPGデータは、例えば、番組名,ジャンル,放送時間帯(開始時刻/終了時刻),出演者,番組内容(あらすじ)などの各番組に関する情報が含まれ、放送波から取得する以外に、EPG配信サービスを提供するサービス提供業者等のサーバ装置からネットワーク41を介して取得するようにしてもよい。なお、放送波は、デジタル放送波(BS,CS,地上波)或いはアナログ放送波のいずれであってもよい。
【0095】
アナログ放送波による番組を録画する場合、チューナ22は、アンテナ21を介して受信した高周波信号(アナログ変調信号)を復調し、分離した映像信号と音声信号をエンコード部25に入力する。エンコード部25は、入力された映像信号と音声信号を、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などでエンコードする。エンコードされた映像信号と音声信号は、記憶部30或いは外部記録媒体45に記憶される。
【0096】
参照処理部24は、通常の再生処理や録画処理も行うが、本発明に係る参照再生処理や参照録画処理も実行する。ここでは、入力部28でのユーザによるユーザ操作の入力を経て、チューナ22から伝送された番組或いはデコード部23でデコードされた番組から、エンコード部25でエンコードして、参照再生,参照録画の対象として記憶部30に番組を記憶しておく。参照処理部24では、本発明に係わる履歴情報の記憶をユーザ操作に伴って記憶部30に対して行い、参照再生又は参照録画対象の番組の記憶も記憶部30に対して行い、参照録画する際には、記憶部30又は外部記録媒体45に対して番組の記憶を行う。
【0097】
記憶部30に事前に録画されている番組を参照処理部24で参照再生を行う場合、記憶部30から読み出した番組をそのまま或いはデコード部23でデコードした後、記憶部30の履歴情報を読み出してそれに従って参照再生を実行する。また、参照処理部24で参照録画を行う場合、同様に、履歴情報を参照して、必要に応じてエンコード部25でエンコードして、元の番組に上書きするか或いは元の番組とは別に新規保存する。
【0098】
アナログ放送の録画データを再生する場合、記憶部30或いは外部記録媒体45に記憶された映像信号と音声信号はデコード部23に出力され、デコード部23は、入力された映像信号と音声信号をMPEG方式でデコードして出力制御部26に出力する。但し、参照再生する場合には、履歴情報を参照しながら出力制御部26に出力する。出力制御部26は、デコードされた映像信号に基づいて表示出力を制御して表示装置44に映像を出力させると共に、音声信号に基づいて音声出力を制御してスピーカ43に音声を出力させる。ここで、ユーザ操作が行われた場合、履歴情報を取得し記憶部30に記憶する。視聴者は上術の各信号に対応したアナログ放送番組を視聴することができる。
【0099】
また、デジタル放送波による番組を録画する場合、チューナ22は、アンテナ21を介して受信した高周波信号(デジタル変調信号)を復調し、分離した映像信号と音声信号とコンテンツ情報とを記憶部30或いは外部記録媒体45に出力して記憶させ、参照処理部24に入力する。但し、参照録画する場合には、記憶部30から番組を取得して、履歴情報を参照しながら、記憶部30或いは外部記録媒体45に番組を上書き又は別途録画する。デジタル放送波の場合も参照処理部24における処理は同じであるが、放送波として受信したコンテンツ情報を利用できる点が異なる。
【0100】
デジタル放送の録画データを再生する場合、記憶部30或いは外部記録媒体45に記憶された映像信号と音声信号はデコード部23に出力され、デコード部23は、入力された映像信号と音声信号をデコードして出力制御部26に出力する。但し、参照再生する場合には、履歴情報を参照しながら出力制御部26に出力する。出力制御部26は、デコードされた映像信号に基づいて表示出力を制御して表示装置44に映像を出力させると共に、音声信号に基づいて音声出力を制御してスピーカ43に音声を出力させる。ここで、ユーザ操作が行われた場合、履歴情報を取得し記憶部30に記憶する。視聴者は上述の各信号に対応したデジタル放送番組を視聴することができる。
【0101】
ここで、上述した各実施形態に関し、PCをはじめとする汎用コンピュータやPDA(携帯情報端末)等のモバイルコンピュータ、或いは携帯電話等で、プログラムとして組み込んで適用する場合の、各種情報の処理について、図7に示す本発明に適用可能な一般的な情報処理装置の構成例を参照して簡単に説明する。図7において、50は情報処理装置、51はCPU(中央演算処理装置)、52はRAM(Random Access Memory)、53はハードディスクドライブ(HDD)、54は入力装置、55は表示装置、56は通信装置、57は出力装置、58はシステムバス、59は外部記録媒体である。
【0102】
本システムで取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM52に蓄積され、その後、HDD53などの記憶手段に格納され、必要に応じて、CPU51によって読み出し、修正・書き込みが行われる。また、コンピュータをコンテンツ再生装置の各手段として機能させるためのプログラム(コンテンツ再生プログラム)、或いはコンピュータにコンテンツ再生方法の各ステップを実行させるためのプログラムは、それぞれのROMやHDD53などに蓄積され、CPU51が読み出すことによって実行される。同様に、コンピュータをコンテンツ記録装置の各手段として機能させるためのプログラム(コンテンツ記録プログラム)、或いはコンピュータにコンテンツ記録方法の各ステップを実行させるためのプログラムも、それぞれのROMやHDD53などに蓄積され、CPU51が読み出すことによって実行される。コンテンツ再生プログラムとコンテンツ記録プログラムは、上述の説明でわかるように重複する部分があり、双方を組み込む場合には、その重複部分は一方のみでよい。
【0103】
また、処理の途中経過や途中結果は、CRT,LCD,PDP,ELD等の表示装置55を通してユーザに提示され、必要な場合には、キーボード,マウス(ポインティングデバイス)等の入力装置54からユーザが処理に必要なユーザ操作等のパラメータや応答を入力すればよい。このコンテンツ再生又は記録プログラムは、ユーザが使用する際に容易となるように、表示装置55用のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を備えるようにするとよい。通信装置56は、ネットワーク等に接続して通信を行うための機器であり、HDD53と共にコンテンツの入力経路となる。なお、CPU51,RAM52,HDD53,入力装置54,表示装置55,通信装置56やその他のプリンタ等の出力装置57などは、バス58などで接続されていればよい。
【0104】
なお、上述したように、PC等に本発明を適用する場合には、画像描画用のLSI(Large Scale Integration)チップや、画面イメージを保持するメモリ(VRAM)、表示装置と接続するための端子などから構成され、画面表示機能を追加する拡張カード(ビデオアダプタ)を、PCに装着する方が処理速度の観点から好ましい。
【0105】
以上、図1乃至図7を参照しながら、本発明のコンテンツの再生及び/又は記録装置、並びに方法を中心に各実施形態を説明してきたが、本発明は、図7で説明したように、上述した各実施形態における装置としての情報処理機器(例えばコンピュータ)を、各手段として機能させるためのコンテンツ再生プログラム及び/又はコンテンツ記録プログラム、或いはコンピュータにそれら装置の処理手順或いはそれら方法の各ステップを実行させるためのコンテンツ再生プログラム及び/又はコンテンツ記録プログラムとしても、或いは、そのコンテンツ再生プログラム及び/又はコンテンツ記録プログラムを記録した情報処理機器で読み取り可能な記録媒体としての形態も可能である。
【0106】
本発明によるコンテンツ再生及び/又は記録の機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態を説明する。ここでの記録媒体としては、具体的には、各種のCD,MO(光磁気ディスク),DVD,FD,フラッシュメモリや、その他各種ROMやRAM等が想定でき、上述したコンテンツ再生及び/又は記録プログラムを、これら記録媒体に記録して流通させることにより、当機能の実現を容易にする。そして、図7で例示したようなコンピュータ等の情報処理装置に、上述のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりコンテンツ再生及び/又は記録プログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記録媒体にコンテンツ再生及び/又は記録プログラムを記憶させておき、必要に応じてこれを読み出すことにより、本発明に係わるコンテンツ再生及び/又は記録の機能を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の一構成例を示す図である。
【図2】図1のコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生処理例を説明するためのフロー図で、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生方法を説明するためのフロー図でもある。
【図3】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録装置の一構成例を示す図である。
【図4】図3のコンテンツ記録装置におけるコンテンツ記録処理例を説明するためのフロー図で、本発明の他の実施形態に係るコンテンツ記録方法を説明するためのフロー図でもある。
【図5】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ再生・記録装置の一構成例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ再生・記録装置の一構成例として番組録画再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明に適用可能な一般的な情報処理装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0108】
1…コンテンツ再生装置、2…コンテンツ記録装置、3…コンテンツ再生・記録装置、11…操作受付手段、12…コンテンツ再生手段、12a…通常再生手段、12b…参照再生手段、13…履歴情報記憶手段、14…記録媒体、15…コンテンツ記録手段、15a…通常記録手段、15b…参照記録手段、20…番組録画再生装置、21…アンテナ、22…チューナ、23…デコード部、24…参照処理部、25…エンコード部、26…出力制御部、27…ネットワークI/F部、28…入力部、29…外部記録媒体I/F部、30…記憶部、31,51…CPU、32…メモリ、33,58…システムバス、41…ネットワーク、42…リモートコントローラ、43…スピーカ、44,55…表示装置、45,59…外部記録媒体、50…情報処理装置、52…RAM、53…HDD、54…入力装置、56…通信装置、57…出力装置、C…コンテンツ、H…履歴情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、を備え、前記コンテンツ再生手段は、コンテンツを再生する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、再生対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生する参照再生手段を有することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記履歴情報記憶手段は、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、前記履歴情報を、前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツのコンテンツ情報に関連付けて記憶し、前記参照再生手段は、コンテンツを再生する際、再生対象となっているコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、前記再生対象のコンテンツに関連のある履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記参照再生手段は、コンテンツを再生する際に、再生対象となっているコンテンツに対し、再生時に利用する過去に再生済みのコンテンツをユーザに選択させる選択手段と、該選択手段で選択された再生済みのコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象となっているコンテンツを再生する手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記履歴情報記憶手段で記憶する履歴情報は、ユーザ操作のうち、コンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作を受け付ける手段を有し、前記履歴情報記憶手段は、前記操作を記憶する際に、前記或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、前記履歴情報に記憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、当該コンテンツ再生装置は、前記コンテンツに含まれる個々の小区画間の境界を検出する境界検出手段を備え、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、前記境界検出手段で境界を検出し、特定の位置から再生する操作或いは特定領域のみを再生する操作を受け付ける手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、前記履歴情報記憶手段は、前記履歴情報の記憶対象となるコンテンツに含まれる個々の小区画の境界を検出する境界検出手段を有し、前記履歴情報のうちユーザ操作がなされた時間帯の代わりに、該時間帯に近い、前記境界検出手段で得た境界に合致した時間帯を記憶することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
コンテンツを記録するコンテンツ記録装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録手段と、を備え、前記コンテンツ記録手段は、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象のコンテンツを記録する参照記録手段を有することを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項9】
コンテンツを記録するコンテンツ記録装置において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付手段と、該操作受付手段で受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶手段と、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録手段と、を備え、前記コンテンツ記録手段は、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って前記記録対象のコンテンツが再生可能なように、前記記録対象のコンテンツと共に前記履歴情報を記録する参照記録手段を有することを特徴とするコンテンツ記録装置。
【請求項10】
前記履歴情報記憶手段は、前記操作受付手段で受け付けたユーザ操作に対し、前記履歴情報を、前記コンテンツ再生手段で再生したコンテンツのコンテンツ情報に関連付けて記憶し、前記参照記録手段は、コンテンツを記録する際、記録対象となっているコンテンツのコンテンツ情報に基づいて、前記履歴情報記憶手段に記憶された履歴情報を参照し、前記記録対象のコンテンツに関連のある履歴情報が在った場合に記録を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項11】
前記参照記録手段は、コンテンツを記録する際に、記録対象となっているコンテンツに対し、記録時に利用する過去に再生済みのコンテンツをユーザに選択させる選択手段と、該選択手段で選択された再生済みのコンテンツに対する履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象となっているコンテンツを記録する手段と、を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項12】
前記履歴情報記憶手段で記憶する履歴情報は、ユーザ操作のうち、コンテンツ中の或る部分の視聴を省略するための操作を少なくとも含むことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項13】
前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、他の入力映像信号を或る期間だけ視聴する操作を受け付ける手段を有し、前記履歴情報記憶手段は、前記操作を記憶する際に、前記或る期間だけ早送り操作を行ったものとして、前記履歴情報に記憶することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項14】
前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、当該コンテンツ記録装置は、前記コンテンツに含まれる個々の小区画間の境界を検出する境界検出手段を備え、前記操作受付手段は、前記ユーザ操作として、前記境界検出手段で境界を検出し、特定の位置から再生する操作或いは特定領域のみを再生する操作を受け付ける手段を有することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項15】
前記コンテンツは、複数の小区画よりなるコンテンツとし、前記履歴情報記憶手段は、前記履歴情報の記憶対象となるコンテンツに含まれる個々の小区画の境界を検出する境界検出手段を有し、前記履歴情報のうちユーザ操作がなされた時間帯の代わりに、該時間帯に近い、前記境界検出手段で得た境界に合致した時間帯を記憶することを特徴とする請求項8乃至14のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置。
【請求項16】
コンテンツを再生するコンテンツ再生方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、を含んでなり、前記コンテンツ再生ステップは、コンテンツを再生する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、再生対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記再生対象のコンテンツを再生する参照再生ステップを有することを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項17】
コンテンツを記録するコンテンツ記録方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録ステップと、を含んでなり、前記コンテンツ記録ステップは、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って、前記記録対象のコンテンツを記録する参照記録ステップを有することを特徴とするコンテンツ記録方法。
【請求項18】
コンテンツを記録するコンテンツ記録方法において、コンテンツの再生に関するユーザ操作を受け付ける操作受付ステップと、該操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記操作受付ステップで受け付けたユーザ操作に対し、該ユーザ操作の操作種類と前記コンテンツ再生ステップで再生したコンテンツにおけるユーザ操作がなされた時間帯とに関する履歴情報を、前記コンテンツに関連付けて記憶する履歴情報記憶ステップと、コンテンツを記録媒体に記録するコンテンツ記録ステップと、を備え、前記コンテンツ記録ステップは、コンテンツを記録する際、前記履歴情報記憶ステップで記憶された履歴情報を参照し、記録対象となっているコンテンツに関する履歴情報が在った場合、該履歴情報が示す操作種類及びその時間帯に従って前記記録対象のコンテンツが再生可能なように、前記記録対象のコンテンツと共に前記履歴情報を記録する参照記録ステップを有することを特徴とするコンテンツ記録方法。
【請求項19】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置における各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項8乃至15のいずれか1項に記載のコンテンツ記録装置における各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項19又は20に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−24259(P2006−24259A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200185(P2004−200185)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】